19:25
(挙手)(咳払い)これより会議を開きます。国の安全保障に関する件、特に国家安全保障戦略、国家防衛戦略、及び防衛力整備計画について調査を進めます。国家安全保障戦略について、外務大臣から報告を聴取 いたします。
19:55
昨年12月に策定しました国家安全保障戦略について、ご報告申し上げます。国家安全保障戦略は、国際秩序が重大な挑戦にさらされ、我が国が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に局面する中、約9年ぶりに策定されたものです。
20:15
本戦略は、外交防衛のみならず、経済・技術等を含む多岐にわたる分野の安全保障上の問題に対し、総合的な国力を最大限活用して、我が国の平和と安全を含む国益を確保するための安全保障に関する最上位の政策文書です。本戦略では、我が国の国家安全保障上の目標として、主権と独立の維持、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化、国際社会が共存共有できる環境の実現等を掲げております。まず、優先されるべきは積極的な外交の展開です。我が国は長年にわたり、国際社会の平和と安定、繁栄のための外交活動や国際協力を行ってきました。その伝統と経験に基づき、大幅に強化される外交の実施体制の下、今後も多くの国と信頼関係を築き、我が国の立場への理解と支持を集める外交活動や、他国との共存共有のための国際協力を展開します。
21:12
今年3月、自由で開かれたインド太平洋のための新たなプランを発表し、国際社会を分断と対立ではなく、協調に導くとの目標に向け、歴史的転換期におけるFOIPの考え方や取り組みを示しました。FOIPのビジョンの下、戦略的な外交を展開してまいります。こうした外交を展開するためには、裏付けとなる防衛力が必要であり、本戦略では反撃能力の保有を含む防衛力の抜本的強化等の方針を示しております。
21:40
これまで、我が国を全方位でシームレスに守るための取り組みの強化等のため、宇宙、サイバー等の新たな領域への対応能力の向上、海上保安能力の強化、経済安全保障政策の促進等、政府横断的な政策を進めることとしております。
21:56
必要とされる防衛力の内容を積み上げた上で、同盟国・同志国等との連携を踏まえ、国際比較のための指標も考慮し、我が国自身の判断として、2027年度において防衛力の抜本的強 化等、それを補完する取り組み合わせ、そのための予算水準が現在の国内総生産の2%に達するよう、所要の措置を講ずることとしております。
22:20
本戦略に基づく戦略的な指針と施策は、戦後の安全保障政策を実践面から大きく転換するものです。政府として本戦略に基づき、安全保障に資する取組を着実に進めてまいります。
22:35
戦略で示された方針は、憲法国際法国内法の範囲内で実施されるものであり、比較三原則や選手防衛の堅持、平和国家としての歩みをいささかも変えるものではありません。本戦略の下で、国民の生命や暮らしを守り抜くという政府の最も重大な責務を果たしてまいります。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。
23:01
次に、国家防衛戦略及び防衛力整備計画について、防衛大臣から報告を聴取いたします。濱田防衛大臣。
23:09
昨年12月に策定しました国家防衛戦略及び防衛力整備計画についてご報告 申し上げます。
23:19
国家防衛戦略は、防衛力整備等の基本的指針である防衛計画の対抗に代わり、我が国の防衛目標、その達成のためのアプローチ等を包括的に示すものです。万が一、我が国への進行が正規した場合、我が国が主たる責任を持って対処し、同盟国等の支援を受けつつ、これを阻止、排除するといった三つの目標を掲げております。
23:46
そのためのアプローチとして、防衛力の抜本的強化を中核に、国力を統合した我が国自身の防衛体制を強化するとともに、日米同盟による抑止力と対処力や同志国等との連携を強化する方針を掲げております。特に防衛力については、相手の能力と新しい戦い方に着目して抜本的に強化することとしております。
24:13
これに加動率向上や弾薬、燃料の確保、主要な防衛施設の強靭化への投資を加速するとともに、将来の中核となる能力を強化する方針の下、
24:25
その具体的内容として、スタンドオフ防衛能力、統合防空ミサイル防衛能力、無人アセット防衛能力、領域横断作戦能力、四季統制情報関連機能、機動展開能力、国民保護、持続性共振性の7つの重視分野を示し、
24:45
我が国への進行を予期する上での鍵となるスタンドオフ防衛能力等を活用した反撃能力についても、その意義や必要性等に関する政府の見解も示しております。さらに、いわゆる防衛力そのものとしての防衛生産技術基盤の強化、防衛力の中核である自衛隊員の能力を発揮するための人的基盤の強化などにも取り組んでまいります。
25:14
さらに、防衛力整備計画は、我が国として保有すべき防衛力の水準を示し、その水準を達成するための計画であり、おおむね10年後の自衛隊の体制や、今後5年間の経費の総額、主要装備品の整備数量を記しています。
25:34
また、産路風防衛能力として、人認識地帯化誘導弾能力向上型等の開発やトマホーク等のミサイルの着実な導入、弾薬等の早期整備、部品不足による装備品の非稼働の解消や稼働数の最大限化等の取り組みを示しております。
25:57
さらに、必要な事業を積み上げ、2023年度から5年間における防衛力整備の水準は、43兆円程度としております。今般、国家防衛戦略及び防衛力整備計画において、政府が決定した防衛力の抜本的強化の方針は、戦後の防衛政策の大きな転換点となるものです。
26:18
我が国の平和と安全を維持し、その尊立を全うするとともに、国民の生命財産及び我が国の道土、領土、妖怪、良空を断固として守り抜くため、防衛省自衛隊は今後とも全力を尽くしていく所存です。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。以上で報告は終わりました。
26:43
この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣官房・内閣審議官 室田光正君、内閣官房・内閣審議官 斉藤秀夫君、内閣官房・内閣審議官 中田雅一君、内閣官房・内閣情報調査室次長 七沢潤君、外務省大臣官房審議官 石月秀夫君、外務省大臣官房審議官 伊藤茂樹君、外務省大臣官房審議官 岩本啓一君、外務省大臣官房三次官 宮本慎吾君、
27:16
外務省大臣官房三次官 中村清武君、外務省大臣官房審議官 内野耀二郎君、外務省主計局次長 前田勤文君、文部科学省大臣官房学習基盤審議官 寺門重近君、厚生労働省大臣官房審議官 大坪裕子君、防衛省大臣官房施設官 杉山雅人君、防衛省大臣官房サイバーセキュリティ 情報科審議官 上田浩二君、防衛省大臣官房審議官 模木昭良君、防衛政策局長 増田一雄君、防衛省整備計画局長 川島貴樹君、防衛省統合幕僚幹部総括官 山戸太郎君、防衛装備長 装備政策部長 真奈美真田文君、防衛装備長 プロジェクト管理部長 坂本大輔君、防衛装備長 技術戦略部長 堀江和弘君の出席を求め、
28:13
説明を聴取いたしたいと存じますが、 ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。 よってそのように決しました。
28:21
質疑の申し出がありますので、 順次これを許します。大塚拓君。
28:27
自由民主党の大塚拓でございます。 どうぞよろしくお願いいたします。まず本日午前7時22分、北朝鮮がICBM級の可能性のある ミサイルを発射いたしました。我が国の安全を脅かすものであり、
28:41
また国連安保理決議に違反するものであって 、 断じて容認できません。厳しく非難いたします。またJアラートの更なる運用改善や、 避難訓練、避難施設についての検討も、速やかに進めていく必要があるということを 指摘をしておきたいと思います。さて、3文書の質疑に移ります。昨年12月に新たな、いわゆる戦略3文書、 これが閣議決定をされました。外交、防衛、経済、技術、情報などにわたる 包括的な戦略体系となっており、
29:10
これまで必要性が指摘されながら、予算の不足などから取り組めていなかった課題、 ほぼ網羅した内容になっていると思います。これがしっかりと執行されれば、 これまでのマイナスが解消され、我が国安全保障があるべきスタートラインに 立つことができる、そういうものになっていると考えております。3文書を書いて、今回の議論、出発点は、 これは2021年の春頃でありますけれども、自民党の国防部会安全保障調査会の議論でありました。当時は中国の改定法が施行され、また尖閣諸島をめぐる改定局の行動、 これがエスカレートが止まらない、そして習近平政権が3期目を射程に収めたことも 明らかになりつつあり、また2025年には米中の軍事バランスが 中国優位に傾くという予測や、習近平政権3期目の最終年にあたる2027年、
30:06
そこに向けて台湾進行リスクが高まるのではないか、 こういう見通しも伝えられている、こういう状況であったわけであります。防衛力の抜本的強化はもはや先送りできない、 こういう判断のもと議論をスタートし、同年の5月に政策提言をまとめ、 10月の衆議院総選挙においては、政権公約で3文書の前倒し改定と GDP費2%も念頭においた防衛費の増額を打ち出しました。
30:34
その後、ロシアによるウクライナ侵略が始まりましたが、 このときの教訓も取り入れながら、2022年の前半には、自民党で濃密な議論を経て、 3文書の原案を作成、参議院選挙の公約では、5年以内に防衛力抜本強化するというこ とを打ち出した、 というのがスタート地点だったと考えております。
30:59
そこで質問をいたしたいと思いますが、 今回の3文書では、2027年度までに、我が国への振興を我が国が主たる責任をもって対処し、 同盟国等の支援も受けつつ、阻止・排除できるよう防衛力を強化する ということとしておりますが、この背景、どのような戦略環境の認識に基づくものか というのを防衛大臣にお伺いしたいと思います。
31:24
ロシアによる蔵入侵略が示すように、 国際社会は戦後最大の試練の時を迎え、既存の秩序は深刻な挑戦を受け、 新たな危機の時代に突入していると認識をしております。東アジアにおいても、戦後の安定した国際秩序の根幹を揺るがしかねない、 深刻な事態が発生する可能性が排除されません。
31:48
中国は軍事力を急速に強化しつつ、東シナ海、南シナ海において、 力による一方的な現状変更やその試みを推し進めております。台湾についても、中国は平和統一の実現を目指すが、 決して武力行使の放棄を約束しないと表明し、先般も台湾周辺の海空域で空母を含む艦艇や多数の航空機を参加させ、 威圧的な軍事演習を実施しました。
32:17
また、2025年には中国の軍事的影響範囲が、 西太平洋全体に及びインド太平洋における米中の戦力バランスが、中国側に優位に傾くとの見方もあります。国際社会が、戦後最大の試練の時を迎える中で、 いついかなる形で力による一方的な現状変更が成期するかは予測困難であり、
32:42
これも国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜くため、 防衛力の抜本的評価は速やかに実現していく必要があると考えております。
32:54
これまでを振り返ると、日本においては、 防衛に関する戦略というのが、 実は文書として存在していなかったということがあります。
33:03
そのために、実際の安全保障環境の変化とは、 ほぼ無関係にGDP比1%という事実上の予算の枠、キャップがあって、これで縛ってきた結果、防衛白書によれば、 2022年には中国の国防費は日本の6倍ということで、 圧倒的な差がついてしまったという状況にありました。今回初めて国家防衛戦略が策定され、 5年間の予算総額が43兆円とされております。この国家防衛戦略、これを策定した意義と、 そして予算の総額でどのような考え方で、 5年分積算したかということをお答えいただければと思います。
33:45
国家防衛戦略は、従来の防衛計画の対抗に変えて、 我が国の防衛目標を設定し、それを達成するための方法や、 防衛力強化の7本柱を中 心とした手段を体系的にお示ししたものであり、特に戦後最も複雑で厳しい安全保障環境の中で、 相手の能力と新しい戦い方を踏まえて、 防衛力の抜本的強化を進めるとの考え方を明確化した点が重要と考えております。このような考え方は、約1年かけて、 内部部局、防衛装備庁、各幕僚幹部や情報本部が一体となって、 国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを含む様々な検討を行ってきた結論であり、 また、防衛力整備の内容についても、例えば、弾道ミサイルや巡航ミサイルによる攻撃、航空進行や海上進行等の我が国への進行が行われる事態や、 宇宙サイバー電磁波の領域や無人アセットを用いた非対称な戦い方、ハイブリッド戦のような新たな戦闘要素等を想定し、 自衛隊がどのように対応できるか検証し必要となる防衛力の積み上げ、5年間で43兆円という防衛力整備の水準を導出しました。防衛省としては、このような方針を作成できたことは、 国民の命と暮らしを守り抜くという充積を果たすことができる自衛隊の体制を構築していく上で、極めて意義のあることだと考えております。
35:25
ちなみにですね、GDP比2%というのがちょっと多すぎるんじゃないかという批判が一部にあるわけでありますが、事実関係としては、これ世界銀行によれば、 2021年の防衛支出の対GDP比、世界平均は2.2%、OECD諸国の平均は2.4%であるということは指摘をしておきたいと思います。ちなみに日本は補正予算を含めて1.1%だったわけでありますが、中国、北朝鮮、ロシア、これに囲まれ極めて厳しい安全保障環境に置かれた国として、十分な水準であるはずがないというふうに思っております。特にこの厳しい予算の中で、過小投資が顕著であったのが弾薬とかですね、整備用の部品といった、軽線能力に関わるものでありました。これが足りないと、いくら自衛隊員が正強であっても戦えない。弾が尽きたら終わり、部品がなければ装備品は動かない、ということになるわけであります。昨年、この安全保障委員会でも、部隊の視察に行きましたけれども、その際も、現場の部隊において弾薬、誘導弾が不足していて、訓練が十分にできていないと、こういう声も聞かれたところであります。また、自民党の政務調査会、これで全国の都道府県連に対して実態調査を依頼をいたしました。その結果、例えば、スタッドレスタイヤ、これが車両数の半分しかないから、当機には車両が半分動かなくなるとかですね、深刻な部品不足などが明らかになりました。また、耐震基準を満たしていない建物も、これ1万棟近くあるわけでありますが、場合によると戦前の建物、ガムテープを貼りながら使い続けているようなケースも結構あるということで、施設整備にも大変不安な状況が続いてきていたわけであります。そこで、今回の防衛力整備計画においては、5年間の物件費として、弾薬、誘導弾、これ約5兆円と、丸一中規模、全中規模の約5倍、維持整備費稼働確保として約9兆円、これ丸一中規模の2倍強、施設強靭化として約4兆円で、これ約4倍積んでいるわけでありますが、この3経費だけで全体の4割以上ということになっています。この予算によってどんな効果を見込んでおられるのかということ、それから予算が非常に増えたわけですけど、しっかり執行できるかどうか、特に弾薬、誘導弾などは、生産能力を大幅に増強しなければ いけないということがありますが、今回どういうふうに調整をし、積算していったのかということを教えていただければと思います。
38:15
お答え申し上げます。今般の防衛力の抜本的強化の検討に際しましては、国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを行いました。必要となる防衛力の内容を積み上げました。御指摘につきまして、防衛力整備計画では、有事において自衛隊が粘り強く活動できるよう、十分な能力を確保するため、今後5年間でスタンドオフミサイル等を含む弾薬等の整備に約5兆円、装備品の稼働工場に約9兆円、施設整備に約4兆円の経費を計上し、持続性、強靭性を抜本的に強化することとしてございます。これによりまして、2027年度までに早期に弾薬誘導弾の必要数量を整備しつつ、スタンドオフミサイルをはじめとした一部の弾薬に ついては、企業の製造体制を強化し、ラインマックスを拡大するとともに、部品不足を解消して、計画整備等以外の装備品が最大限稼働する体制を確保し、南西地域における特に重要な司令部の地下化、主要な基地、中途の地内の再配置、集約化を進め、各施設の強靭化を図ることとしてございます。また、委員御指摘の企業の製造体制強化について、より具体的に申し上げますと、防衛省では昨年度より、誘導弾の製造能力をベンダー企業を含めて確認いたしてございます。その上で、製造体制の拡充を要する、主要な企業の製造現場を担当者が複数回訪問した上で、具体的な製造体制の拡充・効率化策につきまして、企業側の実行可能性も踏まえまして、 源頭を調整し、実現可能な計画を見積もってございます。予算の執行に当たりましては、調達の適正性を確保しつつ、引き続き、主契約企業やベンダー企業と密接に連携いたしまして、持続性・強靭性の強化に向けた取組を進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。
40:31
ウクライナでの戦争で無人機、これがないと現代の戦闘を成り立たないということが明らかになったわけでありますが、我が国においては予算の不足ということから、これまで調達がほとんど進んできていないという実態がございます。これ、研究開発はやってたんですけれども、実際に装備化しようと思って予算を要求すると、他を削んなきゃいけない。こういうことで結局装備化しないまま技術が遅らいりと、こういうことが続いていました。今回整備計画で無人アセット防衛能力ということで1兆円、これまでの10倍積んでおります。ちょっと質問をスキップいたしますけれども、これは国内での装備化、送金していく必要があると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。これ無人機の例で見てもわかるように、研究開発を進めても予算が足りないから装備化できない。結局何年か経ってやっぱり必要だとなったときに輸入に頼らざるを得ない。そうすると輸入にお金が回されて予算は変わらないので、国内装備産業がどんどん弱体化すると、こう悪循環になっていたわけであります。今回研究開発予算5年間で3.5兆円ということで、丸一中期の4倍以上となっていますが、どういう効果を見込んでいるか。特に非対称的な優位性を確保するための最先端の研究開発とか独自のコンセプトに基づく研究開発、ここはまだまだ十分でないように思いますが、いかがでしょうか。
42:06
お答え申し上げます。今、先生、委員の方からご指摘ございました研究開発の大幅な拡充によりまして、スタンドオフ防衛能力や無人アセット防衛能力をはじめ、早期の防衛力の抜本的強化につながる装備品の創生、これとともに、将来にわたっての技術的な優位の確保、民生先端技術の幅広い取り込み、他国に先駆けました先進的な能力の実現、防衛技術基盤の強化につなげてまいりたいと考えているところでございます。また、委員からご指摘ございましたように、世界の数勢や技術の動向を踏まえまして、非対称的な優位の確保も目指しました当初、これを強化することについては、防衛省としても大変重要なことだと考えております。防衛力整備計画に基づき、今後も必要な研究開発予算をしっかりと確保できるよう、省一丸となって取り組んでまいります。
43:04
これは、最後、インテリジェンスについて触れたいと思いますけれども、これ、視覚的に重要になってきていると思います。ウクレレなのを見ても、アメリカがしっかりと情報をつかんでいた。これは、人的情報とサイバーインテリジェンス、これが肝だったと言われていますが、我が国のインテリジェンス能力は決定的に遅れていると言わざるを得ません。相手国の意図がつかめなければ、しっかりと備えることができないわけであります。3文書にもしっかり、特に人的情報については、その収集のための体制の充実強化を図ると書いてありますが、どう取り組んでいくのか、これをお聞かせください。
43:41
お答え申し上げます。我が国の取りまくり国際情勢が一層の厳しさを増す中で、国家の安全保障や国民の安全に直接関わる情報の収集は極めて重要でございます。委員御指摘のとおり、昨年末に決定されました国家安全保障戦略におきましても、国際社会の動向について、外交、軍事、経済にまたがり、幅広く、正確かつ多角的に分析する能力を強化するため、多様な情報源に関する情報収集能力を大幅に強化する、また、特に人的情報については、その収集のための体制の充実強化を図るとなどと記載されたところでございます。このことを踏まえまして、人的情報の収集をはじめ、情報機能の強化に向けた具体的工作を検討しつつ、その一層の充実強化に取り組んでまいりたいと思います。
44:36
人的基盤の強化が必要だと思いますので、大塚で頑張っていただきたいと思います。終わります。
44:55
米田笠井光一でございます。まず、本日で1週間になりますけれども、陸上自衛隊の皆様、大変の多数、一致が国境戦闘の覚悟で任務にあたる中におきまして、今回のヘイコプター事故が起きたことは大変悔やまれるところであります。一刻もやはり発見と、最大限の原因究明、お願いを申し上げまして、質疑に入らさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。まず、今朝、北朝鮮がICBM級の可能性があるミサイルを発射をいたしまして、断じて容認できない防御であり厳重に抗議をするものでございます。政府は当初、JR東日本で北海道地域に直ちに避難を呼びかけた後です。ミサイルがレーダーから消失をしたということで、日本領域への落下可能性がなくなったと判断をされたわけであります。これは、この低精度よりか判断をされた。これは、弾道計算や着弾地点の予測などの、このBMDが有する一連の能力、これ、想定通り発揮された上でのプロセスだったのか、これ、念のため確認をさせていただきたいと思います。
45:58
お答え申し上げます。弾道ミサイルが発射された場合、自衛隊の各種レーダーなどにより、発射直後から落下まで探知・追尾を行い、落下予測地域などについて、自動警戒感性システム、いわゆるジャッジシステムでありますが、これが速やかに自動計算を行うことになります。今回もこのプロセスは適切に機能しております。その結果、本日、北朝鮮から発射されたミサイルについて、我が国領域に落下する可能性があるものを探知いたしました。その上で、限られた探知情報の中で、システムがこのような功績を生成したため、国民の皆様の安全を最優先する観点から、内閣官房に当該の情報を伝達し、その結果、Jアラートが発出されたものであります。一方で、国民の皆様にできる限り早く安心していただくことも重要でありますことから、今般、探知したミサイルが我が国の領域に落下する可能性のないことを、引き続きの監視などにより確認した時点で、直ちにその旨を内閣官房に伝達いたしました。また、防衛省からもその旨について、速やかに発表したところであります。適切なプロセスの上での最終的なご判断があったということで、大変分かりやすい御答弁ありがとうございました。続きまして、国家安全保障戦略の総合的な国力の第一に掲げられた外交力に関連して、林大臣にお伺いいたしたいと思います。この一年余り、国家の意図、すなわち国の指導者の意思、これが世界を大きく左右すると、まざまざ私も実感をしております。特に最近気になるのは、ウクライナ戦争を長期化をし、周辺国の負担も増しております。そうしたからここへ来て活発化をする、中国と欧州を巡る動向であります。2月のミュウヘン安全保障会議に出席した中国の外交トップ、王岐士がですね、ウクライナのクレバ外相と会談して和平協議を促して、その直後、中国は例のその12項目にわたる独自の文書を発表いたしました。ゼネツキ大統領は、当時国だけが和平案を提示できる、これは当然のことであります。そして、領土保全やロシア軍撤退の明記がない、等々指摘をする一方で、習近平主席との会談には前向きな姿勢も示しているところであります。そのほう、3月に報道した州主席がですね、米国への対立意識を打ち出す中で、昨年来、欧州各国の首脳の報酬が相次いでおります。先週も話題になっておりますけれども、フランスのマクラン大統領の、これ報酬があり、州主席との会談がありました。中国に和平実現のいわば橋渡し役を期待する場面もありましたし、加えて中フツの経済協力も加速をした、これも気になるところ であります。こうした数ヶ月の動きを見ておりますと、このウクライナ情勢をめぐる中国の存在感の相対的な高まりの中において、よしやし、また望むと望まざるは別としまして、この中国首脳の和平もあり得るのではないかというふうに見ることもできるんだろうと、我が国として冷静に分析をしていかなければならない流れだというふうに思っております。この点に関する政府の認識に加えまして、我が国の対中外交、一層したたかで国益に資する戦略を求められると思いますけれども、大臣のご見解をいただきたいと思っております。
49:17
我が国としてウクライナ情勢をめぐる中国の動向を注視しております。しかしながらウクライナが懸命に祖国を守る努力を続ける中で、ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むべきか、これはまさにウクライナの人々が決めるべき問題であります。この点、中国外交部が発表した「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」と題する12項目からなる文書について、今お触れいただきましたように、ゼレンスキー、ウクライナ大統領は、理解できる点も同意できない意見もあるとした上で、全てのロシア軍の撤退が規定されていないのであれば不適切であると述べたと承知をしております。さらにロシアは、ウクライナに対する攻撃を現在も続けているほか、プーチン大統領は、「併合したウクライナの一部地域は交渉の対象ではない」と述べるなど、自主的な歩み寄りを示す気ざし、これは一切見られないわけでございます。また、日中関係についてですが、この日中間には様々な可能性とともに、数多くの課題や懸案が存在いたします。同時に、日中両国は、地域と世界の繁栄に対して大きな責任を有しております。昨年11月の日中首脳会談で得られた前向きなモメンタも維持しながら、「主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求め」つつ、諸件を含めて対話をしっかりと重ね、共通の課題については協力する建設的かつ安定的な関係、これを日中双方の努力で構築をしてまいります。この点、先般私が報酬した際にも、新郷外交部長、大きい中央外事工作委員会弁護室主任、李強総理に対し、我が国の立場、これを改めて伝達したところでございます。中国との間では、引き続き首脳外商レベル を含めて、あらゆるレベルで緊密に一つ、これを行っていきたいと考えております。
51:09
ありがとうございます。ますます、今年のG7の議長国である日本のリーダーシップ、その責任と、この使命が高まっており、と思いますので、どうぞ取組のお願いを申し上げたいというふうに思っております。念のため、あわせまして、このマクロン大統領は、今回の報酬から帰国する機内において、メディアのインタビューにお答えになられたと、今、話題になっておりますけれども、台湾情勢に関連して、最悪なのは、米国のペースと中国の過剰反応に、欧州が合わせるべきだと考えることだ、などと発言をいたしまして、これは当然、米欧の足並みの乱れ、またウクライナ情勢にも波及するとして、批判と、また、ひけしも相次いでいる模様でございます。このマクロン大統領の発言、台湾情勢に関するものである以上、我が国の国益にも影響を及ぼし得る内容だというふうに考えておりますけれども、政府として、ご見解、またご認識があれば、ぜひお聞きをしたいというふうに思っております。
52:06
今、お話のあった報道、これは、承知をしておりますが、日本政府として、こうした報道の一つ一つについてお答えする立場にはないと、申し上げておきたいと思います。台湾海峡の平和と安定、これは、我が国の安全保障は、もとより、国際社会全体の安全と繁栄にとって不可欠の要素でありまして、台湾をめぐる問題が、台湾により平和的に解決されることを期待するというのが、政府の従来からの一貫した立場でございます。台湾海峡の平和と安定の重要性については、我が国として、中国側に直接、しっかりと伝えるとともに、米国やフランスをはじめとする同盟国、同志国とも、緊密に連携しながら、各国共通の立場として明確に発信してきておりまして、今後も、我が国として、こうした外交努力を続けていきたいと考えております。
52:54
はい、ご答弁ありがとうございました。続きまして、三文書で踏み込みました、自衛隊と海上保安庁の連携強化に関連して、給油について今日はちょっとお伺いをしたいと思います。まず、航空燃料でありますけれども、海上保安庁はですね、民間と同じJET A1を使っております。一方で海上自衛隊は、これに添加剤を加えたJET A1プラス、また、米軍艦載機と同じJP5を使っております。これらの三種類の燃料につきましては、様々伺ったところ、相互に代替して使おうと思えば、技術的な問題は何ら発生しないということでございます。ただ、検証とか訓練という意味では、海防の方はですね、保有する航空機へのこのJET A1プラスとJP5の代用の検証はもう既にされているそうでございます。いよいよ検証されている。依然しても、ただですね、この開示と開放の給油訓練は、従前は行われていないというふうに伺いました。他方で、艦船につきましては、開示は一様に経由を使う一方で、開放は積数でいうと約7割が経由、約3割が重量を使う大きいものですね。船、機閣のエンジンを搭載をしているために、一様に相互補給ができるわけではないということでございます。