38:45
これより会議を開きます。国の安全保障に関する件、特に国家安全保障戦略、国家防衛戦略、及び防衛力整備計画について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣官房内閣審議官小柳誠治君、外務省大臣官房参事官宮本慎吾君、外務省大臣官房参事官中村清武君、文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官森友博君、海上保安庁警備救難部長渡辺康則君、防衛省大臣官房サイバーセキュリティ情報科審議官上田浩二君、防衛省防衛政策局次長安藤敦志君、防衛省整備計画局長川島貴 紀君、防衛省人事教育局長松田和人君、防衛省地方協力局長深澤正樹君、防衛省統合爆量幹部総括官大和太郎君、防衛装備庁長官土本英樹君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
40:08
日本維新の会員の浅川芳春でございます。今日は防衛三文書につきまして、特に触れられている情報共有、特に同盟国等との情報共有というところに焦点を当てていきたいと思うんですが、ただその前に、昨日の北朝鮮の飛行隊の発射によってのJアラート等についてのいろいろ議論もありましたけれども、昨日この委員会等でお答えいただいた以上のことについて、何かこの1日で情報が進展したことというのは何かありましたでしょうか。
40:59
そうですね、進展したこと、まずおさらいをしますと、昨日の弾道ミサイル発射においては、我が方の自動警戒感染システムがその時点で得られていた功績情報をもとに、我が国の領域に落下する可能性があるものの功績を生成しました。ただ、この際に得られていた探知情報は限られたものであって、ただ一方で国民の皆様の安全を最優先する観点から内閣官房にこの情報を伝達して、Jアラートが出されたということであります。その後も監視を継続しておりまして、その後に我が国の領域への落下の可能性がなくなったことを確認したというところであります。引き続き、一体何が起こったのか、そしてどうして落下予測したところに来なかったのか、いろいろいろんなことを分析をしているところであります。今まさにそういうところでありまして、はい。
42:04
今日の報道等によりますと、自衛隊でのレーダーは途中で高度が高くなったために見失ってしまったけれども、どうも韓国の方では 高高度になってもレーダーが追いかけられていたから、ある程度把握できていたんじゃないかというような報道もありました。それについては、今日はちょっとお伺いしませんけれども、もしそれが事実であるとしたならば、韓国軍との情報共有ができていれば、今回のJアラートの北海道周辺というところが、そうじゃなく落ち着いた可能性もあるのかなと思います。あともう一つは、ICBMの構造で、通常私が認識しているのは、一度初速で打ち上げられたら、だいたい落ちるところが想定される。つまり途中で経路を変えない、右行ったり左行ったりすることがないというのがICBMかなと思うんですけれども、場合によっては、その経路を変えられるような、いわゆる目的地を変えられるような飛翔体であった可能性というのはあるのでしょうか。
43:23
ICBMに限らず、最近は途中まで弾道ミサイルの軌道で、その後変装軌道を取るものだとか、あるいはICBM用の弾道ミサイルでも、最終段階で複数の弾道が出てきて、それぞれが個別に誘導される。そんなものがいろいろございます。昨日のものがどうだったかということについては、今、申し上げることはありませんが、今、御指摘されているような、飛翔中に軌道が変わった等の可能性も含めて、いろいろ検証していきたいと存じます。
44:04
そういう可能性もあるということで、今後ますますそういう北朝鮮がどこに飛ばしてくるか、あるいは本当に本気になってやってきたらどうするのかということもありますので、より充実した体制をとっていただきたいなと思います。これについて、ちょうど昨日の朝の通学時間帯ということもあって、子どもたちを送り出した後の時間帯で親御さんたちが心配をされたと。北海道というのが明確に出ていてはいるんですけれども、もしこれが北海道ではなくて関東だとか、今度この内陸部のどこかの地域だった場合、どのように対応するのかということの問い合わせもありました。文科省さんがきょう来ているので、通学中の児童とか生徒の被災体が飛んできている場合の対応というのは、どのように学校等に指導されていますでしょうか。
45:01
文部科学省森友総合教育政策局社会教育振興総括官
45:10
お答え申し上げます。文部科学省においては、各学校等に配布しております学校の危機管理もありある作成の手引きにおいて、Jアラート等を通じて緊急情報が発信された際の対応についても示しております。その中で、峠校中の場合についても、地震発生時と同様に、そのとき入手した情報に基づき児童生徒等が自らの判断で冷静に行動ができるよう事前に指導しておくこと、あるいは屋外スピーカー等の警報が場所によって聞こえない場合においても、緊急情報を知った人が何らかの行動をとることから、周囲の変化や人の行動を参考にすること、また、電車やバス等の公共交通機関におきましては、車内に流れる情報や乗務員の指示を注意して聞き、その指示に従うことなどをお示ししているところでございます。
46:05
(浅川)いわゆる防災無線みたいな形でスピーカーで出ればいいんで すけれども、私の住んでいる横浜市金沢区では、小中学校を中心に10校、Jアラートに対応しているスピーカーが、当然、音の聞こえない屋外の方が多いところでして、なおかつ小学生はスマホを持ち歩かないように、学校には持ってこないようにという指導が大体されているので、スマホとかがあればアラートが受信できると思うんですけれども、そもそも通学途中の児童・生徒、もし飛んできたということになったときに、どういう対応方法があるのか、周りの大人の状況を見てという話があったので、もしそうだとしたらそれも各教育委員会等に通知された方がいいかなと。私が今、地元の小中学校等の布景とかに配られているものを見ると、そもそもJアラートについては本当に小さくちょこっとしか書かれていないんですね。児童・生徒たちも学校の中でどうもその話を聞いていないような話なので、今後については北海道に限らず、日本全国どこでもそういうことがあり得るということで、学校教育の中でも知らせる。一番いいのはスマホを持ち込みかにして、ただ学校に持ってきたら先生が管理するとか、通学途中いろいろな犯罪行為もありますから、スマホとか携帯を持っている児童・生徒は持っていってもいいというようにしてもいいのではないかなというふうに思いました。これについては意見として申し上げます。続きまして、資料を今日お配りさせていただいているんですけれども、この「戦死業所本土防衛作戦」という、これは表紙だけをコピーを取らせていただいたんですけれども、これは防衛省の戦死室の方でいただいた資料で、この中には、私がちょっとお伺いした、戦前旧日本軍が原子爆弾の開発等について、どのような認識を持っていたかということについて、正式に防衛省で出している見解ではないと言いながら、一応防衛省さんのホームページにも掲載されている文章というのをいただきました。これによると、日本は当時、最後の総理大臣も含めて、積極的に原子爆弾の研究開発を進めて、軍の方でしていたかのように記述されております。ただ、どうもウランの濃縮、ウランの分離等ができない、ウランが入手できないということの現実があって、どうも最終的には断念したというふうに書かれているんですね。NHKでも特集番組を一度あって、NHKの方でも資料も国会図書館から取り寄せているんですけれども、似たようなことが書いてあります。日本とドイツが原爆を旧軍が開発しようとしていたということは、今の日本政府が見解を述べられないということであるんですけれども、歴史的には多分そうであろうと。もし日本が開発をしていたいアメリカよりも先に原子爆弾を入手していたらどうなっていたかということもあると思うんですね。これは何を私が言いたいかというと、今回の防衛三文書にも新たな装備とか最新の科学技術で開発をしていくということが書かれていますけれども、先々振り返ってみれば、旧日本軍も原子爆弾の原理について入手して何とかしようとしていたと。そうすると、今の時点で、他国が最新の科学兵器、科学技術を持って作っている兵器、あるいは理論的にはこういう兵器が作れるのではないかというところが、既にもしかして実現しているかしていないかということもあるかと思うんですね。今、防衛省の方で把握している範囲で、例えばこういうような最新の兵器、あるいは兵器になり得るようなものがあるということを認識されていらっしゃいますでしょうか。
50:37
お答え申し上げます。科学技術の急速な進展が安全保障の在り方を根本的に変化させる中、各国は将来の戦闘要素を一変させる、いわゆるゲームチェンジャーとなり得る技術の開発に力を入れております。特に中国は、軍民融合発展戦略の名のもとに、技術のイノベーションの活発化等、軍事への応用を急速 に推進しております。具体的に申し上げますと、人工知能を活用した無人アセット等を前提とした軍事力の強化を加速させているとされ、人工知能を搭載した無人機のスウォーム飛行を成功させたことなどが指摘されております。また、中国は、軍民が協力して、量子コンピューティングや量子通信などの開発を加速する方針を示しており、将来の軍事への応用を企図しているものとみられます。こうした動向は、従来の軍隊の構造や戦い方に根本的な変化を生じさせ得るものであるとの認識のもと、防衛省としては、民生分野におけるものを含め、最先端技術の動向について、引き続き情報収集・分析に努めてまいります。
51:55
こういった最新の科学技術、あるいは理論的には考えられているけれども、まだ達成していないような技術開発については、我が国も民間と強調して、場合によっては大学等の研究機関と強調して、先端を越されないような形でやっていただきたいと思っております。この間、予算委員会の文化会でもちょっと触れたんですけれども、アメリカの国母総省の研究機関のDARPAでは、重力に対して抵抗を持って、いわゆる浮遊するような技術開発についても予算がついているというふ うに私、文献を読んだことがあります。これを実は中国もやっているという情報もありますので、これ次のところにも関連するんですけれども、もしそういうような、理論的にはどうもあり得るらしいんですけれども、ことが防衛省の方でも、都につくようでしたら、ぜひ研究していただきたいなと思っております。続きまして、UAPに関してということで、先般、大和統括官からもUAPということでお話しもあったんですけれども、今、防衛省としては、アメリカの国母総省が数年前から発表しているUAPについて、そのUAPの定義とか意義とかというのはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
53:33
お答え申し上げます。米国政府の報告書によりますと、UAP、未確認航空現象とは、即座に特定できない空中物体と定義されているものと承知しております。米国政府は、国家安全保障の観点から、あらゆる領域で異常な物体を把握し続けることが不可欠であるとの認識のもと、UAPについて、省庁横断的に情報収集、分析を行ってきていると承知してお ります。それは国防上の脅威となるかもしれないということでやっているということでよろしいんですよね。
54:23
お答え申し上げます。国家安全保障の観点から、あらゆる領域で異常な物体を把握し続けることが不可欠であるとの認識のもと、対応されていると承知しております。
55:06
これは動画で、テレビのニュース等でも流れているんですけれども、日本は河野大臣、当時大臣が国防長官と会談して情報共有しているということなんですけれども、この動画等については、濵田大臣はご覧になっていますか。
55:28
委員御指摘の動画は拝見をいたしましたが、米側が公表している動画の一つ一つについて、私からコメントすることは困難であることをご理解いただきたいと思います。その上で、空中における識別不能の物体も含めた、我が国の安全に関わる事象については、米国等と緊密に連携しながら、大きな関心を持って、平素より情報収集分析を行っているところであります。その詳細について申し上げることは、我が国の情報収集能力、また分析能力を明らかにする恐れがあることから差し控えますが、委員の問題意識も踏まえ、防衛省としては引き続き、我が国周辺区域における他国の軍事動向について、情報収集分析を行っていく考えであります。
56:16
どうもありがとうございます。この資料の次のところに、左側に英文と右側の和訳はほぼGoogle翻訳と一部修正しているものなんですけれども、アメリカの国防総省は今答弁に参ります。この全領域の異常解決局というのを設立している。この全領域というのは空中だけじゃなくて海中とか大気圏外も含めてということで、さっき答弁に参 りましたとおり、こういう専門の組織をつくって予算を立てて情報収集をしている。これについて、去年の私、内閣委員会でちょうど鬼金廠が副大臣のときに質問させていただいているんですけれども、我が国の対応としては今、大臣がお答えになったようなスタンスが基本だと思いますが、あえてそれでもちょっと細かいところをお伺いしていきたいと思います。まずですね、国防総省がこういうUAPについていろいろ随時情報を更新したり、議会でもいろいろ公聴会とも開かれて情報を発信しているんですけれども、これについて防衛省の中ではどういった部門が窓口あるいは情報収集するセクションになっていらっしゃいますでしょうか。
57:37
防衛省自衛隊では平素から米側と様々なレベル部署で様々な意見交換を行ってきておりますが、委員御指摘のUAPに関わる情報共有に関して特定の窓口が存在するわけではございません。
57:55
つまり個々の防衛省内の個々のセクションが国防総省の個々の関連するところと直接やりとりしているということだと思うんですね。そうすると防衛省内では特定の部署だけでこのUAPのことを把握しているわけではなくて、広く防衛省内ではUAPについては現場の方も省内の方も把握しているということでよろしいでしょうか。
58:23
今委員から御指摘がありましたが、米国とは平素から緊密に連携し情報共有等を行っておりますが、その詳細については相手国の関係もあることからお答えできないことを御理解いただきたいと思います。
58:41
あともう一つは先ほど分析能力がというお話もあったんですけれども、アメリカでは議会でこの議論を相当進めてやっているんですね。