19:34
内閣提出地方税法等の一部を改正する法律案及び地方交付税法等の一部を改正する法律案の両案を議題といたします。この際、お諮りいたします。両案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長井上真宗君、内閣府大臣官房審議官小見雄一君、総務省大臣官房地域力創造審議官大村真一君、行政評価局長清水正弘君、自治行政局長吉川博美君、自治行政局公務員部長大沢弘志君、自治財政局長原国明君、自治税務局長池田達夫君、情報流通行政局郵政行政部長藤野正君、消防庁次 長澤田志郎君、外務省大臣官房参事官西永智文君、文部科学省大臣官房学習基盤審議官寺門重近君、厚生労働省大臣官房審議官鳥井陽一君、厚生労働省大臣官房審議官平原智美さん、厚生労働省大臣官房審議官森光恵子さん、経済産業省経済産業政策局地域経済産業政策統括調整官吉田健一郎君、資源エネルギー庁電力化事業部長松山康裕君、環境省大臣官房政策立案総括審議官澄倉一郎君、及び環境省大臣官房審議官小森茂君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。(( はい ))御異議なしと認めます。よってそのように決しました。これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
21:35
皆さんおはようございます。自民党の伊原匠です。どうぞよろしくお願い申し上げます。まず冒頭でありますが、去る2月6日に発生しましたトルコ南部のシリア国境近くで起きたマグネチュード7.8と言われておりますが、地震によりまして、今日現在でも4万人を超える方々がお亡くなりになったというふうに報道を聞いております。亡くなられた皆様方に心より御冥福と、そして被害に遭われた皆様へのお見舞いを申し上げたいと存じます。それでは質問に入りたいと思います。私自身は政治家としての経歴ですけれども、県会議員と、もう1つは平成の大合併のときにちょうど市長になりまして、これまで政治積んできましたので、大体地方自治の現場で政治歴があるということになります。平成16年からちょうど合併審査の市長になりましたが、その当時のことをちょっと思い出します。中塚さんも同じ市長一緒にやっていましたけれども、日本はある程度、住民サービスが当時ですね、全国に均等に行き渡ってきたというような認識のもと、地域によって住民ニーズの優先度がおのずと違ってくる中で、住民に最も身近な地方自治体がサービスを展開する方が、より豊かで、豊かさが実現できるということの理念で、地方にできることは地方で、とかですね、国から地方への紐付きの補助金や負担金の廃止縮減等が地方から求められてまいりました。いわゆる地方文献とか、当時地域主権というような言葉、あるいはその同州制等もですね、国会ですごく議論された時代でもありました。そのサービスを実施できるだけの受け皿も必要だろうということで、行財政改革という世論の求めもありまして、平成の市町村合併が進むことになったと。そういう時代でありました。その結果ですね、3200余りの市町村が、1700ほどに今、約半減したわけであります。特に私の愛媛県は非常に優等生で、60の市町村がありましたけれども、今はもう村がなくなりまして、20の市町に再編されたということであります。当時の議論としてはですね、国と地方の税収の比率は、国が3で、地方が2、6対4だったんですね。ところが、歳出、いわば仕事の量ですね、量を言うと、国が2で、そして地方が3ということになっておりまして、この歳をできるだけ埋めるべきだというような議論がありました。いわゆる三密体の改革というものでありましたけれども、平成16年から3年間で、確かに当時、税源の異常が進みました。平成19年には国税である所得税が減税されて、地方税は住民税が増税され、約3兆円の収入増にはなりました。ところがですね、国庫補助負担金がその3年間で約4.7兆円、地方交付税が約5.1兆円減額され、いわゆるですね、知財ショックというものが当時送りました。多くの自治体が合併の当初経費が生まれていた時だけに、それが非常に追い打ちとなりまして、極めて地方財政は困窮し、私の市でも市長や職員の給与、補助金カット等に本当に苦しみました。時代の変化に対応した政策などは、打ち出せるような状況になかったということを今でも覚えております。それでは、じゃあ今どうだろうかということでありますが、少なくともですね、当時と比べて都市と地方の格差は広がるにせよ縮まっているとは残念ながら感じられておりません。それは人口減少や少子高齢化による社会構造の変化が、さらに地方から都市への人口流出を生み、格差が広がっているように感じるからだろうというふうに思います。そのためにも、地方こそですね、国の政策にさらに上乗せするような、これら対策を今こそ打たねばならず、地方への自由度のある財源支援は極めて重要だと、こういうふうに考えているわけであります。そこで、地方財政計画についてお伺いしたいと思います。地方自治体からは、地方が自由に使える一般財源総額の確保、その中でも地方交付税総額の確保と臨時財政対策債の発行抑制について、強く要望がなされてきておりますが、令和5年度地方財政計画は、こうした地方の声に応える結果になったのか、その特徴と評価について松本大臣にお伺いいたします。
26:25
ご質問ありがとうございます。私からも、今お話がありましたように、トルコ、シリアの北京における被災された方々、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にはお見舞いを申し上げたいと存じます。委員からは、今、地方財政計画に関してご質問をいただきました。私も、総務大臣就任以来、国会におきまして、地方行財政をご支援いただく先生方を中心に多くの方々から、また、地方自治体の皆様から、地方の財源確保と財政の健全化にしっかり取り組むよう、強いご要請と激励をいただいてまいりました。私としても、皆様のご期待に応えられるように、その決意をもって、予算編成に取り組んでまいりました。令和5年度の地方財政計画においては、社会保障関係費の増加等が見込まれる中、地方自治体が住民ニーズに的確に応えつつ、地域のデジタル化や脱炭素化の推進など、様々な行政課題に対応し、行政サービスを安定的に提供できるよう、一般財源総額について、交付団体ベースで令和4年度を上回る62.2兆円を確保いたしました。その中で、地方交付税総額について、令和4年度を0.3兆円を回る18.4兆円を 確保いたしました。併せて、臨時財政対策債の発行額を前年度から0.8兆円抑制した1.0兆円とし、その残高を2.9兆円縮減するなど、財源確保と財政健全化とのバランスの取れた内容とすることができたかと考えております。私としても、御要望御期待に応えるべき全力を尽くしたところでございますが、ありがたいことに地方6団体からも一定の御評価をいただけたかと考えております。各自治体におかれましては、今回の地方財政計画を踏まえて、地域の課題にお取組いただくことを期待を申し上げているところでございます。伊原君。ありがとうございました。人口減少や少子化の問題というのは、国全体の本当に大きな課題でありますが、それが激しい地方ではまさに存亡をかけたような現状だろうと思います。これまでは労働力の確保とか、土地代等がインセンティブとなりまして、企業の立地も見込めたんですが、それが現在そのインセンティブがないという労働力が不足してきているのも地方であります。地方が元気でなければ日本の再生もないというふうに考えるわけであります。あらゆる政策を国、地方を挙げて実行に待ったなしということだろうと思います。例えば外国人の技能実習制度なんかは、どちらかというと先進国から発展途上国への上から目線といいますか、そういう形にも見 えないわけではないんですけれども、まさに我が国にとっては国境を超えた労働法制も避けて通れない議論をしなければならない、そんな状況にも来ているというふうに思いまして、まさに正義なく取り組まなければならない、こういうふうにも思っております。ただ一つ追い風だなと思うことがあります。それは一つは、いろいろいい悪い面ありますけれども、円安による輸出産業界の国内立地というのが今、目線が示されているので、この国内回帰が一つの大きな機運になってもう一回地方に元気を取り戻すとか、あるいは経済の安全保障上もまた国内回帰という機運がありますので、今そういう施策をしっかりと行うことが必要だろうというふうに思います。それらの政策の実を成すためには、やはり地方自治体の協力、そして地域特性を生かした独自の上乗せの施策も展開しなければならないというふうに思いますので、その能力や実効力を地方自治体はしっかり発揮しなければなりません。今般の基準財政需要額には、それに配慮した地域社会のデジタル化の推進に要する経費とか、あるいは子ども子育て支援施策の充実に要する経費を算定に加えてもいただいております。残念ながら、しかし改善したとはいえ、まだまだ財政の硬直化から非道的な投資的経費は 不十分でありまして、今後さらに自由度の高い、これら的なしの問題に対する地方自治体の運営に、大臣の方からもご支援、ご協力賜りますようによろしくお願い申し上げます。続きまして、地方税法等の一部を解説する法律案の自動車税制についてお伺いをいたします。国にとって、今や自動車は生活の必需品であります。また、所有の在り方にも変化が生まれております。都会では、リースとか、あるいはカーシアリンというような所有の形も大きく変わってはいますが、一方、地方では公共交通が未熟で、当分は自動車を購入せざるを得ない状況だろうとも思います。このことも都市と地方の格差の一つとして捉えておかなければならないと、私は考えておりますが、まずはそれはさておきまして、今、自動車は来年期間から電気モーターへのシフトが進んでおります。それは言うまでもなく、世界規模で異常気象が発生し、大規模な自然災害が増加するなど、気候変動問題への対応は今や人類共通の課題となっているからで、我が国においても2030年度の温室効果ガス46%削減、2050年のカーボンニュートラル実現を掲げ、気候変動問題に対して取り組む決意を示しているところで、