20:29
これより会議を開きます。理事辞任の件についてお分かりいたします。理事大西健介君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに合意にありませんか。合意なしと認めます。よって、そのように決しました。引き続き、理事補欠宣言の件についてお分かりいたします。ただいまの理事辞任に伴う補欠宣言につきましては、選例により委員長において指名するに合意にありませんか。合意なしと認めます。それでは、理事に大阪政治君を指名いたします。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算、令和5年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。この際、分科会設置の件についてお分かりいたします。令和5年度総予算審査のため、8個の分科会を設置することとし、分科会の区分は、第1分科会は公室議、国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、デジタル庁、副校庁、防衛省所管及び他の分科会の所管以外の事項。第2分科会は総務省所管、第3分科会は法務省、外務省、財務省所管、第4分科会は本部科学省所管、第5分科会は厚生労働省所管、第6分科会は農林水産省、環境省所管、第7分科会は経済産業省所管、第8分科会は国土交通省所管、以上のとおりとし、来る2月20日及び21日の両日分科会審査を行いたいと存じますが、合意にありませんか。合意なしと認めます。よってそのように決しました。次に、分科会の分科員の配置及び主任の選任、また委員の異動に伴う分科員の補欠選任、並びに主任の辞任及び主査の辞任及び補欠選任につきましては、委員長にご一任願いたいと存じますが、合意にありませんか。合意なしと認めます。よってそのように決しました。次に、分科会審査の際、政府参考人及び会計検査院当局の出席を求める必要が生じました場合には、出席を求めることとし、その取扱いは委員長にご一任願いたいと存じますが、合意にありませんか。合意なしと認めます。よってそのように決しました。次に、分かりいたします。3案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房内閣審議官斉藤秀夫君、内閣官房内閣情報調査室次長柳淳君、内閣政策統括官林幸寛君、内閣大臣官房審議官野村博史君、総務省自治行政局長吉川博美君、総務省自治行政局選挙部長森源次君、総務省自治税務局長池田達夫君 、外務省総合外交政策局長市川栄一君、財務省主計局長新川博嗣君、厚生労働省社会援護局長河又武夫君、厚生労働省保健局長矢原和人君、中小企業長事業環境部長小林浩二君、国土交通省大臣官房公共交通物流政策審議官鶴田裕久君、国土交通省不動産建設経営局長永橋和久君、国土交通省住宅局長塩見秀行君、防衛省大臣官房審議官門亜希良君、防衛省防衛政策局長松田和夫君、防衛省整備計画局長川島貴樹君の出席を求め説明を聴取したと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。本日は、安全保障及び少子化対策など、内外の所定制についての集中審議を行います。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
25:23
おはようございます。自衛兵器司令の石原知事であります。総理その後お具合はいかがですか。私も何年前になりますか、政調会長のときに、やはり内視鏡のちょっとした手術をしたことがありましてね。お医者様の許しを得て、その日のうちに党本部に出勤したりしてて、後が結構辛かったです。やはりあの後が結構大変ですので、どうぞ大事になさってください。周りの皆様ともよくお支えいただくようにお願いを申し上げておきます。総理と私は同じ昭和32年生まれで、同じ時代を生きてきました。総理の政治の志は大平正義元総理であるという風に受けたまったことがあります。私にとっての政治の志は、田中角栄元総理でありました。田中角栄先生が日中戦争に従軍しておられたのですけれどもね、うぞめ中に「あの戦争に行った奴がこの世の中の中心にいる間は日本は大丈夫だ。あの戦争に行った奴がこの世の中の中心からいなくなった時が怖いんだ。だからよく勉強してもらわなければならんのだ」という風に語っておられました。私はずっと議員になって以来、安全保障というものをライフワークの一つとして取り組んでまいりました。覆わずながら勉強もしてまいりました。それは角栄先生のこの言葉がずっと胸にあるからであります。敗戦後すでに78年になりました。15歳で少年兵として昭和20年に従軍された方も弱い90を超えておられる。ご存命でまだお元気な方もずいぶんおられるとは承知をいたしております。しかしこの世の中の中心からはほとんどの方がリタイアされた。我々はその時代に生きているということをよく認識をしなければいけないと思っております。限られた時間でありますので恐縮ですが、本会形式になって恐縮ですけれど、冒頭私から思いを申し述べさせていただいて、総理にご答弁をまとめてお願いしたいと思っております。通告がしてございますが、全部お答えいただかなくても結構です。安全保障について答えるというのは、ものすごく最新の注意をすることでありますし、何を言ってもいいというものではございません。そのことは私も何度も答弁に立って、よく承知をしておるつもりであります。そういう意味で質問を申し上げますが、冒頭思いを申し述べさせていただきたいと思っております。総理は記者会見において、戦後安全保障政策の大転換だというふうにお述べになりました。これは一体何を意味するものなのだろうかということであります。そしてそれに続けて、選手防衛は堅持する。非核三原則は堅持 する。平和国家としての歩みは変わらない。平和国家としての歩みは変わらないというのはその通りでありますが、選手防衛はそのままである。非核三原則はそのままである。では一体何が大転換なのだろうかということであります。そして国民の多くの皆様方は、防衛費の増額というものに肯定的な方も大勢いらっしゃいます。そのことは確かだ。しかしなぜ大幅に増額をするのか。なぜ2%なのか。なぜ43兆円なのか。これはきちっとした積み上げがあり、どのように安全保障環境は変わったのかということをきちんと国民の皆様にご説明をし、特診をいただく。それが我々政府与党の責任であるというふうに私は考えているところでございます。確かに安全保障環境は大きく変わった。安全が終わって、いわゆる相互核消破壊というのが揺らぎが生じ、あるいは崩れたと言ってもいいかもしれない。そして去年の今頃、私も含めて常任理事国の各保有国であるロシアがウクライナに侵攻するということを予測できたものはほとんどいなかったと思います。そ れが現実のものとなった。北朝鮮はミサイルの発射を繰り返し、NPT体制というものに揺らぎが生じていることも事実だと思っております。中国の軍閣はとどまるところを知らない。確かに安全保障環境は大きく変わっているということを認識はいたしております。しかしながら、今日のウクライナは明日の台湾、台湾有事は日本有事、そういうような思考というものをあまり簡単にすべきものではないと私は認識しています。選手防衛について伺います。選手防衛の定義は総理も私もよく承知をしている。ここにいかなる軍事合理性があるのだろうかということであります。私は防衛日本成立以来の国会の議事録を一応全部読んでみた。選手防衛ということが、さて憲法の理念に立脚したものであるということ、そして相手から攻撃を受けて初めて自衛力を行使するというものであること、これはよく承知をいたしております。しかしこの選手防衛というのは、軍事要望辞典を引いてみてもどこにも出てこない。これは軍事要望ではございません。ある意味で政治要望といっても良いものであります。ではこれに選手防衛というものを鑑定することが、我が国の独立と平和、国民の生命、身体、財産を守るために最も適当なものである という理論的な説明ということとなされたことは一度もないのであります。さて武田吾朗さんという東爆議長がおられました。当時は東豪爆料会議議長と言っていました。空招であります。自衛課の最高員の方だと。この方がある雑誌のインタビューに答えて、選手防衛というのは極めて難しい防衛姿勢であると。国土が戦場になるリスクもある。そして同じ効果を得ようと思えばものすごくお金がかかるのだというふうに雑誌のインタビューに答えられました。続き、前後内閣の頃であります。防衛庁長官大村定司先生であったと記憶をいたしております。事実上解任になりました。その2年前のこと、陸上でありましたが、クリス・ヒロゴミさんという東爆議長がおられました。この方が、有事法制がなければ自衛隊は超方機的に動かざるを得ない。だから有事法制をきちんと整備をしなければならないという発言をしました。この方も事実上解任になりました。私はこういうのが正しい文明の統制の在り方だと思っていないのです。私は、制服組、いわゆる軍人、日本で言えば自衛官、実際に私も安全保障には随分関心を持ち、それなりに勉強もしてきました。しかし命を懸けて、自衛隊の服部の先生通りに、ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって職務の冠水に努め、もって国民の負託に応える 。その言葉のように船に乗ったこともなければ、飛行機に乗ったこともなければ、戦車に乗ったこともない。命を懸けてその職務を全うするのは自衛官たちであります。私は軍事専門家たる自衛官が国会においてきちんと証言、内施や答弁することが正しい立法府による文明統制の在り方だと思っています。制服を着た者が国会に来ないことが正しい文明統制だと、私は全く思っておりません。その上で、選手防衛というのは、いかなる軍事的合理性を持つものか、ということは検証できていないのです。ある方がこのように言っておりました。選手防衛というものの本質は自給船である。いかにしてアメリカが来園するまでの間、持ちこたえるかということが大事なのだと。それはそうでしょう。でもそのためには、人員が、燃料、弾薬、食料、これが十分でなければ自給船を戦うことはできない。そして我が国は国土の重心性を欠いておりますので、国民保護ということを徹底していかなければ、それは選手防衛などというものが完結できるものではございません。かつて自衛隊でこんな戦流が流行ったことがあるそうです。弾に撃つ、弾がないのが弾に来ず。冗談ではない。だけどもそのような戦流が歌われるような、そういうような時代がありました。今そうであってはならないとは思っております。選手防衛というのは極めて難しい。これをどうするかということであります。選手防衛ということを説明するときに、必要最小限度という言葉が使われますね。必要なのはわかる。じゃあ何が最小限度なのだということ。これをきちんと測るような便利なものさしが世界どこにもあるわけではございません。ここからここまでは必要最小限度よ。装備もそうです。権限もそうです。必要最小限度だからという言葉を使うのは、自衛隊は戦力ではない。なぜ戦力ではないか。必要最小限度だからだ。必要最小限度だから戦力ではない。戦力ではないから陸海空軍ではない。こういうロジックが使われますね。私もそういうような答弁をしたことが何度もございます。この選手防衛という考え方と、自衛隊は戦力ではない、軍隊ではない。このロジッ クは非常によく似ているのですね。だけども北朝鮮に対して必要最小限度のものが、中国やロシアに対して必要最小限度かという、そんなことはあり得ない。防衛力というのはそんなに簡単に造成できるものではないのだということであります。脅威というのは何なのか。それは相手国を侵略しようという意図と能力の掛け算ですよね。掛け算だから片方がゼロならば、いくら掛けても答えはゼロなんですよ。総理がご指摘のように、平和国家としての歩みは変わらない。我が国は決して他国を侵略することはない。その強い意志を持つことが一番寛容なのだというふうに私は思っているところでございます。私は軍事大国になることはあってはならないと思います。防衛力は節度をもって整備をされなければなりません。当然のことであります。しかしながら、軍の組織維持とか、そういうことが自己目的になったことが我が国にはなかっただろうか。私はよく若い人たちに言うのですけれども、今参議院議員になっておられますが、猪瀬直樹さんの「昭和16年夏の敗戦」という本があります。昭和16年夏、昭和20年夏じゃない。昭和16年に当時の大日本帝国政府は、今のキャピタル東京ホテルのあたりに総力戦研究所というスインクタンクを作った。あらゆる情報が彼らには与えられた。20代、30代、主に30代ですね。陸軍、海軍、ありとあらゆる艦長、同盟通信、日本銀行、その最も優秀な人間を集めて、日本とアメリカの国力がどれだけ違うかということを全部開示をして、今でいうシミュレーションをやった。昭和16年夏に答えが出た。いかなる理由があっても、この戦争だけは絶対にしてはならない。必ず負ける。その通りになりました。帰り見られることはありませんでした。それぞれの軍の組織防衛ということが先行したことを、私は否定できなかったと思っています。そういうような防衛力増強があってはなりません。しかしながら、その上でどのように防衛力を増設していくかということは、よく注意深くやっていかねばならないことであります。アメリカと日本の盾と歩行との関係はどうなるのだ。日本が反撃力を持つということは、歩行を持つことになるのではないのかというお話があります。しかしながら有名な船田防衛長長官というのは、鳩山総理のものを代役されたものでありますが、他に取るべき手段がないということで、座して死を待つことが憲法の予定するところではない。その通りであります。私が長官のときに、被害が起こってからでは遅すぎる、恐れがある段階では早すぎる。どの時点ならば防衛力を行使できるかといえば、それは着手の時期であるというふうに申し上げました。どこかの国が日本に向かって攻撃を仕掛けるという明確な意図があり、ミサイルが直立をし、燃料の注入が始まれば、もうそれは後戻りできない段階に入ってきたのだと、それを叩くことは許されるという答弁をいたしました。それは今でも生きていると思っています。しかしながら今や、固体燃料だ、トレーラーで移動する、いつどこから撃つのかわからない。その理屈が今でも通用するかといえば、そうでもないのです。敵地攻撃の時の反撃能力を行使する時の法的構成というのは、きちんと構築をしておかねばなりません。そしてそのためにどんな能力を持つかということもきちんと作っておかねばならないことなのであります。そしてトマホークを活かす購入をするという報道がございます。トマホークはご存知のとおり、原理は飛行機ですから、時速850キロしか出ない、多くの燃料を積まねばならない、速度も遅い。ではそれが本当に反撃力として有効なものなのだろうか。我が国が持ってはいけないとされるのは、長距離爆撃機であり、ICBMであり、攻撃型というものが仮にありとせば航空母艦。じゃあ弾道ミサイルはどうなんだ。それを持つということも、私は選択肢の一つとして考えるべきだというふうに考えております。次に移ります。拡大抑止力を強化するというのはどういうことだ。防衛三文書、私も実際に読みました。核脅威という言葉が出てこない。広島サミットがあります。核なき世界、それは理想です。しかしながらオバマ大統領のプラハの演説は、核なき世界ということは言っているが、私が生きている間は実現できないだろうとも言っている。戦略核を削減するという話は出てくるが、戦術核についての言及はどこにもない。こう安倍総理が何を考えておられたか知る余地もございませんが、核共有というのは、核兵器を共有することでもない。管理権を共有することでもない。そして使用の決定を共有することでもない。共有するものは何か。核抑止によるリスク、効果、それを共有するのであり、意思決定に至るプロセスを共有する。それがニュークリアシェアリングの本質だと私は思っているし、非核三原則に抵触しない形でもそれは可能なものだと思っています。お考えはいかがなものでありましょう。そして抑止力を維持するためにはミサイルディフェンス、この制度を上げていかねばなりません。いろんな理由があってイージスアシュアの計画がキャンセルになりました。いろんな考え方があったけれど報道によればスーパーイージスというものを建造する。それが良さにものっている。私はこの考え方を強く支持するものではあります。これは実現させたいと思っている。だけども去年の夏だったと記憶はしますが、こういう構想があるというのが報道されました。大きな船、これを建造するのだ。私はこれは一体何だろうかと思いました。速度も遅い、その船を守るために潜水艦もいればイージス艦もいる。それは一体どうしてこんな構想が出てくるのだというふうに思いました。今回防衛装備庁、陸海空闘爆部、そして内局一体となってどうするんだという議論が行われた。スーパーイージスというものを2年遅れになるけれども建造するということになった。これは急がねばならない。そうでないとミサイルフェンスに穴がある。私はそう思います。そうやっていかねばならないのだが、福田内閣のときに防衛省の在り方というものをきちんと検討し直しました。そのときに運用が統合ならば防衛力整備も統合だということを決めました。そのような組織も構築するということも決めました。防衛装備庁をつくっていい働きをしていただいています。しかしながらまだ十分ではない。陸海空の要望を構築して止めたようなもの、個別最適の相和は決して全体最適にはならないのです。切度ある防衛力整備を考えていかねばならない。そして納税者に誠実な防衛力整備をしていかねばなりません。今C2という国産輸送機があります。あれ一丸式戦車が運べません。乗るけれども重すぎて飛べないのです。私は輸送機というのは大きければ大きいほどいい。遠くまで飛べ れば飛べる方がいい。そのように思っています。なぜ一丸式戦車が乗らない、そういうような輸送機をつくることが正しいのか。なぜC17という米軍の輸送機を中古でもいいから使わないのか。私は作戦というものを念頭において、朝鮮半島と台湾と起こる有事は全く違いますからね。どなたか予算委員会で指摘されておられたように、台湾有事だけれども五条自体にならないってことはあり得るのです。朝鮮半島有事のときは朝鮮国連の地位協定が動くのです。事前協議のあり方が全く違うはずであります。作戦を念頭においた防衛力整備の体制が必要だというふうに考えております。統合司令官の創設、当然のことであります。アジア太平洋軍の司令官のカウンターパートがいない。そのこと自体がおかしなことだったと思います。これは急ぐべきです。そして将来的には日米の合同の支援部みたいなものを念頭に置くことは、つらいことだけれども考えねばなりません。これを急ぐ必要があると思うが、いつまでに立法化されるか。そしてそれをどこに置くんだ。市貝屋なのか、朝霞なのか、横須賀なのか。そんなことを言っている場合ではない。この創設は一個がも早くお願いをしたいと思っております。もう一つ、国民保護です。我が国のシェルターの整備率は0.02%だ。北欧の国々ほとんど100%。イスラエルもスイスも100%。アメリカでも50%を超えている。いざという時に国民を守るシェルター、この整備がどうしても必要だ。地下鉄の駅に逃げてもそこには断水しているかもしれない。トイレはどうする。食料はどうする。医薬品はどうする。換気装置はどうする。これは急ぐのです。憲法改正も何にも関係ない。かつて防空砲という法律があって、大勢の人が死んでいった。空襲があったらば、市民は逃げてはならない。火を消せ。焼夷弾がバケツ事例で消えるはずはない。私はその時の発想と同じことをやってはならんと思っている。いかにして国民を守るか。そのことについて強い決意、そして実行が必要だというふうに考える次第であります。それをやらないで、私はそれで国民保護は果たせるとは思っておりません。最後に一つ、気球について申し上げておきます。自衛対応法84条。これは極めて難しい法律であります。警察権なのか自衛権なのか。治安室場や海上警備航路とは法律の立て方が違うのでしょう。気球は航空機なのか。撃墜することはなぜ可能なのか。いかなるROEを作るべきか。そういうことをきちんと検証していかなければ、これは実効性を持ち得ないものであります。能力もそう、法律もそう、常にそれに備えておくことが、私は安全保障において最も簡易なことだと。考える次第であります。以上申し上げました。総理のご見解を受け止めたいと存じます。
49:42
はい、様々なご指摘をいただきました。まず冒頭、田中元総理のお話を挙げられ、世代が変わり、時代が変わる。そして、だからこそ今を生きる我々の責任は大きいというご指摘がありました。私もその通りだと思います。今、世界はポスト冷戦期が終わったという時代認識が盛んに言われています。また、グローバル化を進めれば私たちの世界は幸せになると信じていた時代、これに対しても経済安全保障の議論等において様々な疑問も呈されている。こういった時代を迎えています。そして、国連の安全保障理事国であるロシアがウクライナを侵略するということによって国際秩序が問われている。そして、今、東アジアにおいても急速なミサイル技術の進歩等において不透明な状況が指摘をされている。この中で私たちは日本の国民の命や暮らし、そして繁栄を守っていかなければいけない。改めて大きな責任を感じます。だからこそ今、防衛力の強化について大きな議論になっていると認識をしています。そして、その防衛力の強化も従来の伝統的な防衛力の強化の議論だけにともならず、外交安全保障、あるいは経済等、総合安全保障と言われるような国全体の利用が問われる。こういった防衛力の強化の議論をしていかなければいけない。こうした事態の中にあるんだと思っております。その上でいろいろご質問いただきましたので、お答えをしなければいけませんので、お答えする方に入らせていただきたいと思いますが、まず先週防衛についてご指摘がありました。まず、私は平和国家として先週防衛に徹し、そして非核三原則を堅持する、この基本本心、これは今後も変わらないと思います。安全保障の観点からこれについてどうかというご指摘がありましたが、やはり先ほど言いました、総合安全保障ということを考えますときに、この周辺国、あるいは同志国、同盟国から、我が国の安全保障の姿勢というものが十分理解されるということが重要だと思います。そういった点から、我が国の基本的な姿勢という意味で、私は先週防衛、非核三原則、こういった姿勢は今後もしっかりと維持していかなければならないと思っています。そしてその上で、この現実的なシミュレーションを行い、さまざまな技能を積み上げて、現状では十分でなかったミサイルや弾薬についても必要な装備、あるいは数量を積み上げた、つまり 戦死防衛等の基本的な原則を維持しつつ、この防衛力の抜本的強化など、この安全保障政策の実践面を大きく転換する、これらの取り組みによって、この自衛隊の抑止力、対処力を向上させる、こうしたことで、この大きな転換を図っていくというのが基本的な考え方であります。そして、トマホーク等についてもご指摘がありました。これについては、我が国に進行している官邸や上陸部隊等に対して、脅威圏外から対処する、スタンドオフ防衛能力を抜本的に強化する、こういった考え方に基づいて導入を考えているわけですが、我が国に導入するトマホーク、ご案内のとおり最新型であります。迎撃を回避する支障も可能とするなど、様々な観点から評価して上での導入を考えているということであります。また、核政策等についてもご指摘がありました。米国の拡大抑止は、我が国の安全保障にとって不可欠です。拡大抑止の信頼性、強靭性の確保、向上のため、日米2+2や拡大抑止協議を含め、日米間で一層緊密に連 携していきたいと思いますが、核共有については、非核三原則や原子力基本法をはじめとする法律体系等の関係からは認められず、政府として議論することは考えていない。これが基本的な考え方であります。そして、それ以外にも、シェルターについてもご指摘がありました。従来よりシェルターの重要性については、ご指摘をされておられましたが、現在、緊急一時避難施設の指定促進に取り組んでいるわけですが、2021年度から2025年度までの5年間を集中的な取組期間として、例えば、地下駅舎は昨年10月までに516箇所を指定しているなど、様々な取組を進めているところであります。また、常設の統合司令部の設置についてですが、国家防衛戦略において記述されているように、統合運用の実効性を強化するためには、陸海空自衛隊の一元的な指揮を行える常設の統合司令部を速やかに創設する必要があるということで、準備を進めたいと思っていますが、日米間の協力についてご指摘がありましたが、まずは、我が国の陸海空自衛隊の一元的な指揮のために、常設の統合司令部を速やかに設置するということであり、現在においても、日米間の様々なレベルで緊密な連携をしていきますが、この連携については一層強化していくということであり、こうした考え方を整理した上で、取組を進めているところであります。そして、それ以外にも、統合的な防衛力整備についてご指摘がありました。要は、防衛力整備を統合的に行うということについて、組織論について様々なご意見があることは十分承知しておりますが、その3文書の作成にあたっては、防衛力の抜本的強化に向けた積み上げや、その実現のための自衛隊の体制について、内局と各幕僚幹部が一丸となって、統合的な運用構想を前提に議論を重ねた、このような作業を行ったと承知をしております。そして、維持者庁の配備プロセスについてもご指摘がありました。反省すべき点も多かったと認識はしておりますが、一方で、ロフテッド機動で打ち上げられた弾道ミサイルや、同時複数の発射などに対応するために、高い迎撃能力を持つ維持システム、搭載管は非常に有用な装備であ り、海上自衛隊の負担軽減に留意しつつ整備を進めていくことを考えております。残りについては、答弁が十分でなかったかもしれませんが、基本的に、冒頭委員からありました、今の時代の重要性を認識し、そして、先ほど申し上げました総合安全保障の観点から、我が国の防衛力を強化することは、今の時代に生きる我々にとって大きな責任であるということを強く痛感しながら、こうした取組を進めていきたいと考えております。
58:34
この際、松島みどり君から関連質疑の申出があります。石破君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
58:46
はい。自民党の松島みどりでございます。よろしくお願いいたします。
58:56
私は内政について質問をさせていただきます。中小小規模事業の皆さんが、自分の自宅など、そういった個人の資産を個人保障として、担保として、差し出さなくても金融機関からお金を借りられるようにする。これは私が初当選以来の、ずっと追いかけてきた政策課題でございます。2014年、経産副大臣だった時には、会社経営と個人の整形をきちんと分離している健全経営の中小小規模事業に対しては、経営者保障を取らないで金融機関が貸し出しをするというガイドラインの作成にも携わりました。そして、新規融資に占める経営者保障に依存しない融資の割合は、2015年度の12%から2022年度上期は33%にまで高まりました。しかしまだ少数派であります。私はこれを100%に近づけたいと考えております。例えば事業承継に際して、30代40代の方がサラリーマンを辞めて親の会社を継ごうかと思っても、小さい時か ら親が個人保障に苦しんで、例えば家が破産したら家具にも赤髪が貼られて持っていかれるんだよなんて親からずっと言われたりしていたら、やはり親の後を継ぐのを二の足を踏みます。そしてまた配偶者が絶対にそんな危険なことをやめてと止めます。そう言って黒字を出しているけれども事業承継できない、そんな会社も現れているのです。この問題について、金融庁は金融機関に関する監督指針を改正し、金融機関が経営者保障を求める場合には、きちんと事業者に対して説明責任を課す、安易に経営者保障を求めないようにする、そういう監督強化をすることを昨年末決定しました。4月から実施すると伺っております。一方中小企業庁は、事業者が信用保障の際に上乗せ保障料を払えば、金融機関に個人保障を求められないで済む、そういった制度を新しく作ろうとしています。岸田総理、新しい資本主義の一環として、これらを後押しする意欲をぜひ語ってください。
1:01:46
ご指摘のように、経営者保障については、厳格な事業承継を阻害する、あるいはスタートアップの創業を躊躇させる、こういった要因になっているなど、多くの課題が指摘されてきたところです。こうした課題の解消に向け、政府は昨年末に「経営者保障改革プログラム」を策定して、企業機関による保障徴求手続に対する監督を強化するとともに、経営者保障を徴求しない創業者向けの新しい信用保障制度を創設するほか、保障料の上乗せ負担により、経営者保障の解除を選択できる信用保障制度の創設を検討する、このようにしたところであります。これらの取組を通じて、企業機関による経営者保障に依存しない有志観光の確立を加速させ、企業による新たな投資を促すことで、新しい資本主義を目指す成長と分配の好循環、これを実現していきたいと考えております。
1:03:02
ありがとうございます。ぜひこれをどんどん進めていっていただきたいと思います。次に、多くの中小小規模事業の皆さんが今直面していらっしゃる問題についてであります。コロナが始まった初期の頃、2020年5月頃から、中小小規模事業に対して、いわゆる00融資、金利ゼロ、担保という融資が137万件、23兆円実行されました。その返済が今年の5月から本格化してまいります。しかし、飲食店やホテルは宴会があまり入らない。例えば、私なども経験ありますが、昨年暮れの時点では新年会が予定されていたけれども、年が明けて中止になった。そういうところが相次いだりして、まだ厳しい状況が続いています。さらにファッションとか靴とか、外出、お出かけ関係の製造業も、原材料高も加えて厳しい状況にあります。私の耳には、今あの00融資を返せって言われたら、うちの会社潰れるしかない、そういった悲鳴も聞こえてまいります。そこで、この00融資の返済をさらに猶予する、そうしたための制度を経産 省が発足させました。西村大臣、簡潔にご説明ください。
1:04:50
松島委員、御指摘のとおり、コロナの影響の長期化、あるいは原材料高に加えて、御指摘の、民間00融資の返済本格化を迎えるなど、中小企業の状況は、引き続き厳しい経営環境にあると認識しております。これに対しまして、コロナ仮替保障制度、返済期間を長期化させて、その間に収益力改善に取り組む、こうした機会を提供するものであります。本制度を利用することで、元本の返済猶予は最長5年、それから、仮替期間は最長10年間に設定することができます。ただ、これまでの利用実態を踏まえると、多くの中小企業が、大体、御自身の経営力などを考えながら、2年程度の返済猶予期間を設定する、そうしたケースが多いものと考えられます。また、本制度は、保障料を0.85%から0.2%まで引き下げるなど、補助を措置しております。併せて、各自治体が国からの交付金などを財源に独自に措置しております、定理融資、これを活用することで、事業者の負担が大きく軽減されます。例えば、お地元の墨田区では、金量を0.2%まで引き下げていると聞いております。さらに、本制度は、売上高が前年との比較で5%以上減少していることが、本来の利用条件ですけれども、御指摘がありました、例えば、飲食業とか、旅館ホテル、利尾用、それから、靴の製造業などにつきましては、経産大臣が指定しております、業況が悪化している業種に該当するため、セーフティネット保証5号の認定を受けることでも利用が可能となります。これを利用すると、前年比の売上高の5%以上減少するという条件ではなく、コロナ前との比較で、売上が正常だった頃の高いレベルのところと比較で、売上高が減少している事業者も対象になります。この制度につきましては、先月10日より開始したところでありますけれども、開始後1ヶ月間で、すでに約4,500件もの申込を承諾済みであります、この仮替保証制度であります。引き続き、中小企業の資金繰りに万全を期していきたいと思いますし、こうした制度も活用いただきながら、中小企業の事業の継続、そして発展をしっかりと後押ししていきたいというふうに考えております。
1:07:16
どうもありがとうございました。中小、小規模事業の皆さんが、コロナの期間を何とか乗り切ったけれども、その後に軽波沢に陥った、そういったことがないように、しっかりと応援をお願いいたします。さて、岸田政権は、異次元の少子化対策を掲げていらっしゃいます。大賛成です。そこで今日は、生まれてきた子どもに関連する手当というのとは別の視点で、少し質問をさせていただきたいと思います。将来、妊娠出産を望む女性が、気づいたときには妊娠しにくい体になっていた、というような事態を招かないように、厚生労働省、文科省、内閣府が合同で、一昨年、不妊予防パッケージをまとめました。その中に、学校検診の調査票に、月経都の有無についての質問を追加する。そして、その結果、必要な児童については、産婦人会に連絡して、いろいろと調べてもらう。そういうような項目がございます。中学・高校時代から生理痛が非常に厳しかったり、生理が異常に多かったりした場合、それを誰にも相談できず放置する、そういったことがありますと、子宮内膜症や子宮菌種にかかる恐れもあります。これらの病気は、不妊の原因ともなるとされています。このことを、このプログラム、不妊予防パッケージにあるこのプログラム、実施されていただいているでしょうか。
1:09:15
松島委員にお答え申し上げます。不妊予防支援パッケージを踏ま えまして、児童、生徒等の月経随伴症状等の早期発見につきましては、都道府県教育委員会等に対しまして、事務連絡を発出しております。この事務連絡の中で、健康診断を実施する際の保健調査票等に、月経に伴う初症状について記入する欄を設けること、そして、所見を有する児童、生徒等を的確に把握をし、そして、健康相談や保健指導を実施したり、また、必要に応じて産婦人科への相談や治療につなげたりすることなどの取組を学校に求めております。具体的な取組事例といたしましては、保健調査票によります児童、生徒の症状の把握、保健代理を活用した月経に伴う初症状の解説や、その対処法の周知、また、保護者に対しまして、産婦人科への受診の必要性を理解をさせ、受診を促すといったものがあると承知をしております。文部科学省といたしましては、各学校におきまして、こうした取組が行われるよう、必要な取組に努めてまいります。
1:10:39
ありがとうございます。本人と保護者と学校と産婦人科医、しっかりと注目を組んでいただきたいと思います。次に、私自身が自治体の成人式に招かれたときに、毎年、これまで次のように、コロナの前でしたけど話をしてきていました。それは、私は人生でそこそこやりがいのある人生を送ってきたけれども、ただ一つできなかったことがある。それは子どもを産み育てるということです。というふうに自分のことを自己紹介した後に、成人式の会場を見渡して、この中に子どもが欲しくないという人もいるだろうし、そういう人は、それでそういう考えもあっていいと思います。ただ、将来子どもが欲しいとか、欲しくなるかもしれないと思っている人たちは、次のことを、医学的に言われていることを知ってほしい。女性の平均寿命は伸びたけれど、男子の寿命は伸びていない。35歳頃ぐらいのままであると、そういうふうに医学の世界では言われています。30代後半になると妊娠しにくくなる、というふうに言われているわけです。もちろん、元気で自然に30代後半から40代にかけて出産される方もいらっしゃるし、不妊治療を経て子どもを授かる方もいらっしゃいますが、医学的にはそういう年齢のことが言われているということを申し上げるわけです。こう話すと、ざわついていた成人式の会場が、さっと静まります。こういうことも、10代のうちにしっかりと教えてほしいと思います。先ほどの健康診断の結果の話もそうなんですが、学校が産婦人会議や助産資産の力を借りる仕組みをつくって進めていただきたいと思います。文科大臣、いかがですか。
1:12:44
松島委員の経験からのご質問、大変重く受け止めているところでございます。妊娠や出産に伴います健康課題につきましては、年齢や生活習慣などが関わることにつきまして、高等学校において学習することとなっております。高校の教科書におきましては、妊娠のしやすさには、特に女性の年齢と関係をしていること、30代の半ばからは、妊娠の可能性は急減し、40代以上になると治療を行っても妊娠・出産は難しくなることなどが記述されているところでございます。これらに加えまして、文部科学省といたしましては、関係省庁と連携いたしまして、産婦人会や、また女産子さんなどの外部講師の活用を促しているところでございます。児童・生徒が妊娠・出産などに関し、正しい知識を身につけることができるよう、学習指導要領等に基づく着実な指導の実施を努めてまいります。
1:14:02
受験に出ない科目というのは、あまり教科書を読まないこともあるので、ぜひ子どもたちの印象に残るように指導をしていただきたいと思います。次に厚生労働省の問題です。若い女性がかかることに特徴がある子宮頸癌のワクチン接種について質問させていただきます。昨年4月、小学校6年生から高校1年の女子に対する子宮頸癌ワクチンの接種について、積極的鑑賞が9年ぶりに再開されました。積極的鑑賞というのは、自治体が該当する女子たちに案内を出して、内科や小児科で接種してもらう。無料である。その上の旧歳分、つまり25歳以下の女性たちにも、キャッチアップ接種期間が3年間あります。日本では年間1万1千人の女性が子宮頸癌にかかり、およそ2千8百人が亡くなっています。それも若い方たちです。25歳から40歳までの女性の死亡原因の第一位は乳がん、次いで子宮頸癌という状況が続いております。そして、たとえ死に至らなくても、子宮頸癌の治療で毎年1千人の患者さんが子宮を失い、子供を産めない体になっております。ワクチン接種で防げるがんは、唯一この子宮頸癌だけです。おまけに無料。ところが、昨年4月から9月まで、つまり再開後半年間にワクチンを打ったのは、午後から高1の全女子およそ260万人のうち、わずか16万3千人に過ぎません。ぜひ加藤厚生労働大臣からもPRしていただきたい。もう簡潔にお願いいたします。
1:16:08
今、委員からお話がありましたHPVワクチンの接種、積極的鑑賞を昨年4月から進めております。接種対象者本人、また保護者の正しい理解が進み、ワクチン接種の検討判断をしていただけるよう、ホームページでQ&Aを掲載するリーフレットを配りする。そうした中で、主旧経がんの原因の50%から70%を防ぐといった有効性があること、また、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないと、厚生科学審議会等で指摘されているという安全性、そうしたことについて、しっかりと情報を提供していきたいと考えております。また、特にこの4月から新たに9回、これまでに比べて対象が広がったHPVワクチンの定期接種も開始することになっております。さらに、HPVワクチンに対して、さまざまな媒体を通じて、より多くの皆さん方がまずは積極的に検討していただけるように、周知広報を図っていきたいと考えていただきます。
1:17:10
ぜひ、若い方々、そしてまた若いお母さんたちにも分かるようにアピールをしてください。次は、ちょっと、今、問題、進んだりいかないかもしれない話なんですが、児童虐待による死者数は厚生労働省の統計で分かる限りで、令和2年度の1年間に49人でした。年齢別にみると、ゼロ歳児が32人、65%を占めています。トップです。その半数が生後0ヶ月で虐待というか殺されています。つまり、この年にあった事件の一つが、公衆トイレで出産後すぐに用意していたビニール袋にその子を入れて公園の植え込みに隠した、行きしたという具合に、望まぬ出産、それも周囲に知られたくない出産が、ゼロ歳児に対する親による殺すということが起こっているんです。これまでの厚労省の18回の児童虐待についての調査の中で、毎回同じような傾向が出ております。こうした出産をした中には、中学生以下の女子や高校生も含まれています。厚労省の調査では、令和3年度、出産にはいたらなかったにしても、人口中絶をした15歳以下の女の子が371件に上っております。もちろん、この数字以外にもあるかもしれません。そこで、緊急否妊薬をぜひ、薬局や薬剤師のいるドラッグストアで買えるように改めてほしいのです。現在は、医師の診察を受けて処方箋をもらわないと、この薬は手に入りません。緊急否妊薬、いわゆるアフターピルは、否妊に失敗、または否妊接種に成功を行った、その後72時間以内に飲むことによって妊娠を防ぐ飲み薬です。性暴力に遭った時にも、真っ先に対応しなければならないものです。性暴力に遭ったり、暴力とまでは言えなくても、なんとなくセックスに陥ってしまった、もし妊娠したらどうしようと、頭が真っ白になった小中高校生にとって、産婦人 会員のハードルはあまりにも高すぎます。そしてまた、医療行為については、未成年は親の同意を得なければいけませんから、一人でお医者さんに行っても処方してもらえません。成功後72時間が勝負だというのに、こういう状況があります。もし家庭内性暴力、つまり実の父親だとか、新しい夫、母の恋人といった人が加害者の場合、その被害者には、母親には言えないという心理が働くのが常でありますので、いよいよ難しくなります。そうこうしているうちに時間だけ過ぎていきます。妊娠検査薬はドラッグストアで手に入りますから、それを使って自分が妊娠していることがわかる。しかしどうしようもない、地獄の日々だと思います。そうした中で、家族あるいは保健の先生に話せる人間関係があれば、人口中絶ということになり、それもできなければ望まぬ出産、隠して出産ということになってしまいます。こういったことは極端な例かと思われるかもしれませんが、大人の女性でも似たような立場で苦しむことはあると思います。傾向品薬は既に90以上の国でドラッグストアや薬局で、処方箋なしで薬剤師さんに相談するということで購入することが可能になっています。G7諸国では日本以外は全ての国でそのようになっております。ぜひ本当に子どもが欲しくなった時に産みやすい心身、心体でいるためにも、妊娠中絶や望まぬ出産を減らすためにも、ましてやエイジ殺しをなくすためにも、厚生労働大臣、ぜひ会見していただきたいと思います。このことは少子化対策にも関連することだと思います。よろしくお願いします。
1:21:46
緊急品薬のスイッチOTC化について、今まで処方箋なしで薬局で買えるということについて、そのニーズも踏まえて厚労省の検討会議でご議論をいただき、薬剤そのものの有効性、安全性に加えて薬局等における適正販売、また適正仕様が確保されるかと、様々な視点から議論をいただきました。その議論を踏まえて、昨年末から1月末までの間に、スイッチOTC化した場合の課題と対応策についてパブリックコメントを実施いたしました。パブコメントを通じて、スイッチOTC化をした場合の販売体制や生教育の必要性など、様々なご意見を頂戴いたしました。そう したことでお示しいただいた課題、また対応策を整理した上で、3月末頃を目途に検討会で改めて議論をしていただきたいと考えております。
1:22:43
はい、分かりました。ぜひ急いでいただきたい。そしてその中に出ました生教育ということについては、それも危惧あるだろうと思いまして、先ほど文科大臣に学校現場と産婦人会、受賞産士さんがいろんな協力をして、妊娠や生育に関することの指導をしてほしいということを申し述べた次第でございます。最後に空き家対策について申し上げます。現在日本中にはおよそ350万個の空き家があります。その多くは相続によるもので、遠いところに住んでいたり、親の遺品を片付けるのが多くだったり、あるいは都会で私の地元、東京スカイツリーから歩いて何分というような、さらちにすれば売れるのにそれなのに買いたい日がかかるとか、面倒だとか言って、とりあえず空き家にしとこうか、空き家のままにしとこうかという、とりあえず空き家になっているのが実情です。そうこうしているうちに、都会の危険のある空き家が増えてまいります。現行の空き家対策措置法に基づき、これまで7年間で危険とか悪臭とか、とことんひどい空き家については482件が大執行という形で取り潰されるなどしました。また、区市町村長の命令勧告などに基づき、およそ14万3千件が収容者により除却、除却といえば解体し取り除くことですけれども、除却や修繕などの対策が取られました。しかし増加のペースには到底は追いつきません。区市町村は税務当局から固定遺産税の情報を手に入れることができます。それで持ち主が分かります。一方、地元の不動産屋さんは、あそこはもう長年誰も住んでいないな、買って晒しにするか回収するかして売りたい。でも持ち主が分からない、といった困っているというか悩みを抱えています。そこで区市町村が所有者の意思を確認して、個人の情報ですから確認して、売る意思があるということでしたら、空き家の情報を地元の不動産業の団体に知らせる。そしてその家または土地を必要としている人の手に渡るようにできないでしょうか。中には、私の地元などの住宅密集地の中に、節度不十分で再建築不可という物件もあります。こうした空き家は自治体が除却を働きかけるだけでなく、防災上、延焼防止のための公園として管理する。