19:35
これより会議を開きます。この際、連合審査会開会申し入れに関する件についてお諮りいたします。厚生労働委員会において審査中の内閣提出、生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律案について、厚生労働委員会に対して連合審査会の開会を申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。なお、連合審査会は本日午後1時から第16委員室において開会いたしますので、御了承をお願いいたします。国土交通行政の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りします。本件調査のため、本日、政府参考人として国土交通省大臣官房長 宇野 義政君、大臣官房土地政策審議官 井上 真琴君、国土政策局長 木村 実君、不動産建設経済局長 長橋 和久君、都市局長 天川 博文君、道路局長 庭 勝彦君、住宅局長 潮見 秀行君、鉄道局長 上原 敦史君、自動車局長 堀内 定太郎君、公安局長 堀田 治君、航空局長 久保田 正春君、観光庁次長 原井川 直弥君、海上保安庁長官 石井 昌平君、警察庁長官官房審議官 小林 豊君、長官官房審議官 早川 佐藤幸君、金融庁総合政策局審議官 三好 俊幸君、法務省大臣官房審議官 松井 信一君、財務省大臣官房審議官 坂本 基くん、大臣官房審議官 山崎 翼君、国税庁長官官房審議官植松 俊夫君及び 厚生労働省大臣官房審議官本田 則江君の出席を求め 説明を聴取したいと存じますが、ご異議ありませんか。(( 答えます ))ご異議なしと認めますよって そのように決しました。質疑の申し出がありますので 順次これを許します。
21:43
自由民主党の尾里康博でございます。質問の機会をいただきまして ありがとうございます。早速入らせていただきます。経済成長戦略を考える上で、インバウンドの回復や観光振興が 経済の権威役として大いに期待をされております。その観点からいくつかお伺いをしてまいります。例えば農業体験や料理体験、 コミンカホテルなど地域の暮らしや文化を観光資源として活用し、地域の魅力を発信していこうという動きが 広がってきておりますが、その支援者向を展開状況をお伺いいたします。
22:39
地域におきまして、その土地の暮らしや文化を 観光資源として活用するということは、インバウンドの誘客にもつながる 大変良い取組として期待しております。観光庁では例えば、農家の方々と 交流を確保とした農業体験とか、地域の特産品を使用した料理体験、宿泊施設等を 利活用するためのコミンカの回収などに対して支援を行っておりまして、これを日本政府観光局を通じて 情報発信などにも取り組んでいるところです。
23:09
しっかりやっていただきたいと思います。その観光関連産業では、コロナ禍で離れてしまった人材が 帰ってこなくて、現場は深刻な人手不足の状況に至っております。どのような対策をとっているかお伺いをします。
23:37
宿泊業における人手不足なんですけれども、何よりも 賃金水準をはじめとした従業員の方々の待遇向上、あと業務の効率化を図って、人材確保のための環境を 改善していくということが大事だと考えています。このため、観光庁としては、観光地の再生、高負荷価値化、あと観光DXの推進による生産性や収益性の向上を 支援するということ、例えば支援に際して、あと賃金水準の引き上げを求めるなど、従業員の方々の待遇向上が 図られるように取り組んでいるところであります。
24:15
関連しまして、観光地・観光産業の高 負荷価値化事業、 観光地の魅力をアップを図る上で、期待の高い事業であります。その効果として、観光客誘致の促進はもとより、 観光関連産業に従事する方々の処遇の改善が進んで、人材の確保にもつながるものと 期待をするところであります。高負荷価値化事業の展開状況をお伺いします。
24:49
観光地・観光産業の再生高負荷価値化事業なんですけれども、 生産性や収益性の向上、あとそれらを通じた人手の確保にも資する事業であると考えております。 ある大変人気のある事業になっています。今年度の事業におけましても、 第1回の候補では大変多くの地域から申請をいただいておりまして、この中にはベッド付き客室へを改修するとか、 あと食事所の整備などによって、業務効率化とか従業員の方の負担軽減にするような内容も 盛り込まれているというふうに考えております。引き続き本事業を十分に活用して、 地域一 体となった再生高負荷価値化を積極的に支援していきたい というふうに考えております。
25:38
高負荷価値化事業は、各自治体におきまして、 いわば観光資源の核を作るものと認識をしております。一方で近隣の自治体や一定エリアの自治体が連携して、 観光資源の相乗効果を図る上で、広域観光圏の形成、これがまた重要な要素であろうと思います。 展開状況をお伺いします。
26:13
旅行者に広域の観光を促すということは、滞在時間の長期化とか、消費額の増加につながります。 非常に重要な取り組みだというふうに考えております。観光庁では、観光客の広域的な収入を促進するために、 観光地域づくり法人、DMOが中心となって、地域が一体となって取り組むような戦略策定や、そのための調査、 さらには観光コーチネットの充実、情報発信などの取り組みに対して支援を行っております。今後とも、各地域が広域的に連携して行う観光振興の取り組みを しっかり支援していきたいというふうに考えております。
26:52
広域観光圏、観光地と観光地をより広くつないでいく上で、 交通アクセスの整備が不可欠であります。例えば、南九州西回り自動車道、おかげさまで仕上げの段階へと入っているところでありますが、 早期に前線共用効果を出していきたいものであります。このうち、泉足北間におきましては、県岸の小宮津川河橋についての課題が解決をしまして、 先般やっと着工できたものであります。夏場の出水域も含めて、安全を確保しながら、 しっかりと工事を急いでいただきたいと思うところであります。悪寝仙台間は、2つのトンネルと25の橋梁が控えております。このような時間のかかる構造物については、用地が整い次第、 早め早めに手をつけていくべきと考えます。以上、早期完成に向けての国交省の意欲をお伺いします。
28:09
お答え申し上げます。南九州西回り自動車道は、地域の観光、また産業の振興を図る上で重要な役割を担うとともに、 災害時の遺断断屍を確保する観点からも重要な道路だと認識をいたしております。全長約142キロのうち、これまで約7割が開通済みでございまして、残る区間を敷台積み道路、また、 アクネ仙台道路として事業を進めているところでございます。具体的に申し上げますと、敷台積み道路につきましては、 改良工事、橋梁の浄化部工事を進めております。このうち、委員御指摘のとおり、米の塚場にかかる橋梁につきましては、 漁協との協議も完了いたしまして、今年度より、仮桟橋の工事に着手の予定でありまして、 出水期の期間中も安全に配慮しつつ、工事を進めてまいりたいと考えております。また、 アクネ仙台道路につきましては、 用地買収、改良工事、橋梁下部工事、トンネル工事を進めております。引き続き、用地買収が完了した箇所から、 速やかに工事に着手してまいりたいと考えております。国土交通省といたしましては、引き続き、 地域の皆様のご協力をいただきながら、一日も早い完成を目指して、 しっかりと整備を進めてまいりたいと考えております。
29:33
それぞれ、しっかり早めに手をつけながら、 お願いをしたいと思います。この度、国交省から、ローカル鉄道の活性化方策が打ち出されました。従来、赤字ローカル線につきましては、 支援策は限定的であったと認識をするところでありますが、今回は、初めて公共事業のメニューに、 ローカル鉄道が加わるなど、画期的な施策が実現されつつあると 認識をするところであります。赤字でありましても、支援策を生かして、 前向きに取り組んでいくことで、観光需要をはじめ、新たな需要が喪失をされまして、まちづくりと一体的に活性化をされていくものと 認識をするところであります。ローカル鉄道活性化への取組方針、 大臣にお伺いします。
30:38
改正地域公共交通活性化法、この委員会で 審議いただき、可決いただきました。ありがとうございました。一部のローカル鉄道では、 大幅な輸送需要の減少等により、鉄道事業者のみの努力で、地域公共交通としての機能を 維持していくことが難しい状況であり、事業者と自治体が連携・協働して、 地域公共交通の利便性、持続可能性の向上を図っていくことが 急務となっております。そのため、先般成立いたしました 改正 地域公共交通活性化再生法に基づきまして、自治体が、町づくりや観光振興等の 地域の取組の中で、主体的にローカル鉄道の再構築に資する インフラ整備を行う場合には、新たに社会資本整備総合交付金により 支援する制度を創設いたしました。議員ご地元の、非殺オレンジ鉄道につきましては、地域の日常生活や観光等の経済活動を 支えるとともに、貨物列車も走行しており、これまでも国においては、この会社の 安全投資に対する支援のほか、貨物調整金制度による支援も 行ってまいりました。同社では、利便性向上に資するよう、 駅施設や線路の改良などを検討されていると承知しておりますが、これについては、 新たに創設した社会資本整備総合交付金による支援が可能であり、今後、同社と関係自治体との協議を 促してまいりたいと思っております。
32:14
ありがとうございます。需要がなくなったから、赤字だから、支援はしない。これまでのような考え方ではなくて、 一緒に需要をつくっていこう。新たな可能性をつくっていこう。そういう観点からの、今回の支援策であると思います。しっかりと、積極的に進めていただきたいと思います。薩摩仙台市におきまして、新たな国際物流ターミナル。振興の整備が進んでおります。せっかくの施設を、宝の持ち腐りにしてはならない。そういう観点から、地元では、新たな需要の開拓に 一生懸命であります。木材の需要は、日増しに増えまして、また、近隣の自動車プラグの生産工場等は、従来、北九州までトラックで運んで、そこから、荷出し、積み出しをしていたものを、仙台港を使っていこうという動きが、 また進んできているところでもあります。農産物、水産物につきましても、輸出の拠点港として、活用を図っていきたいと、 考えるところであります。そこで、農林水産省との連携による、三直公安制度、この展開状況について、 お伺いをいたします。また、同制度の仙台港への適用、そして国際物流ターミナルの整備促進を、 図っていくべきと考えますが、これからの方向性をお伺いしたいと思います。
34:07
お答え申し上げます。農林水産物、食品の輸出につきましては、2030年までに輸出額を5兆円とする 政府目標の達成に向けまして、国土交通省と農林水産省が連携しまして、生産関係者や、あるいは公安関係者が協力して、促進の取組を行う上で必要な施設整備への 支援制度を設けておりまして、これまで清水港や堺線北湖等において、 支援を行っているところでございます。例えば清水港におきましては、配護犬の野菜や果物 を集荷、ダイロット化し、 輸出促進を図るため、温度・衛生管理が可能な荷裁き施設や リーフアップラグの整備に対して、支援を行うとともに、移送試験による 鮮度確保状況の確認や、輸出促進セミナーを行うことによりまして、 取組を促進しております。現代、仙台港におきましては、 同制度の活用の支援に入れまして、地元関係者による農林水産物、食品のさらなる 輸出促進に向け検討が行われると承知しておりまして、国土交通省としては、地域の関係の皆様の要請を踏まえまして、必要な助言等の対応を行っているところでございます。また、仙台港におきましては、配護に多くの木材管理連企業が立地しておりまして、この原木輸送線等の大型化が、 喫緊の課題となっております。現在、唐浜地区において、国直下事業として、国際物流ターミナル整備事業を 実施しているところでございます。国土交通省といたしましては、 地域産業の競争力強化、強化、あの、図るため、引き続きしっかりとですね、 施設整備等の必要な支援を、行ってまいりたいと思うふうに思っております。以上。
35:45
それぞれ、簡潔に、 要を得て、回答をいただきました。ありがとうございました。 以上で終わります。
36:09
伊藤渡です。早速、質問に入らせていただきたいと思います。まずは、住宅局にお伺いをします。子どもエコ住まい支援事業につきまして、より高い環境性能の住宅の提供、これは、近年の資材高への対応、また、子育て家庭への より良質な住宅の確保、こうした観点から、2022年度、 第2次補正予算、これで1500億円が盛り込まれ、子どもエコ住まい支援事業、これは、現場で大変好評を いただいております。これは、去年の話になるんですけれども、ところが、全身の子ども未来住宅支援事業が、予算上限に達してしまったことによって、両事業の狭間で、支援対象から 外れてしまった方々から、これは、私どもの公明党にも、また、今日、 須嶋理事お見えですけれども、自民党にも、また国交省にも、 たくさんの意見が寄せられまして、当時、ネット上では、子ども未来難民として、 大きく取り上げておられました。こうした状況を受けまして、 その対応策について検討を重ねて、国交大臣に申し入れを行いさせていただくなどの 取組を、粘り強く行わせていただいた結果、子どもエコ住まい支援事業の条件が緩和をされまして、支援対象から外れてしまった多くの方々が 救済されることとなり、現場では、安堵の声が広がっております。また、併せて、それでもなお、 否得不可不必要な方もお見えで、相談窓口を設けて、いわゆるゼロエネルギーハウス未満の 省エネ性能の住宅をですね、絶地レベルまで変更する場合などのサポート体制の 重一度を図っていただいていると承知をしております。国交省においては、同事業の見直しについて、住宅事業者や取得者に対して広く周知をするとともに、引き続き、丁寧な相談窓口での対応に 万全を期していただきたいと思いますが、局長、いかがでしょうか。
38:26
お答えを申し上げます。子どもエコ住まい支援事業につきましては、昨年の12月に、絶地レベルの新築や改修につきまして、支援対象の要件の見直しを行いました。この見直しの内容が、広く住宅事業者の皆様方、あるいは取得者の皆様方に伝わりますように、リーフレットをホームページに掲載いたしますとともに、以前、絶地補助事業の際に登録をされた 事業者の方々に対しましては、直接メールをお送りして、 広く周知に努めているところでございます。また、子どもエコ住まい支援事業の 支援の対象とはなりません。絶地レベル未満で計画をされました住宅から、絶地レベルへの性能の引上げを 誘導いたしますために、事業者向けの無料相談窓口を 1月末に開設をしておりまして、経験豊富な建築士の方が、設計図書に基づきまして、断熱材の追加の仕方でありますとか、省エネ性能の高い設備の選定など、具体的できめ細やかなアドバイスを 提供することとしてございます。この3月31日からは、本事業の交付申請の 受付を開始してございます。引き続き、この事業に関します丁寧な周知に 万事を期してまいりたいと存じます。
39:51
ありがとうございます。 ぜひよろしくお願いいたします。何といっても、日本全体の住宅の 質を上げていくことは、社会のある意味最小単位である家族、この暮らしを豊かなものにして、社会をより良い形にしていくという 大きな意味を持つ事業だと思います。これからも引き続き、質の高い住宅供給に向けて、私どももサポートしてまいりますし、 高校生としても努力をお願いしたいと思います。次に、同じく住宅ですけれども、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の 供給の促進に関する法律、いわゆる住宅セーフティーネット法の 制定や、これは我々が力を入れておるんですけれども、居住支援協議会等活動支援事業、特にコロナ禍で、いろいろなサポートが ありますけれども、そもそも住宅がきちっと確保されていないと、このサポー トが届かないという いろいろな事情がございまして、そういうお手伝いをするNPOが 世の中にはたくさん増えてきております。そうしたNPOをサポートする、 この居住支援協議会等活動支援事業、これは2022年度第2次補正予算で、国交省の予算からしたら小さいかもしれませんが、 2億円強追加をしていただきまして、低所得者や被災者、高齢者など、 住宅確保に配慮を要する方に、住宅を供給するための支援、これは福祉的な観点からも極めて重要で、小さな予算でしたけれども、現場では 大変喜ばれているということを、まず御報告をしておきたいと思います。その上で、今国会、衆議院の予算委員会では、子育て世帯が公営住宅に優先的に 行くできる仕組みを検討することが、斉藤大臣から答弁がされたと承知をしております。これも非常に重要なやりとりでございます。私どもも2040ビジョン検討委員会、 住宅文化会の中で議論を始めておりまして、その中の課題の1つは、もちろん子育て世帯も もちろんなんですけれども、加えてこれから人口はトータルでは 減少しますけれども、65歳以上人口はこれから20年間 約300万人増加をしますので、この高齢者の方の住宅確保、これの配慮を要する方々への 住環境整備というのも極めて重要になってくる、というふうに考えています。そこで公営住宅の活用を検討される際には、ぜひとも、これも実際に私も相談を受けて、特にお一人暮らしの高齢者が賃貸住宅を探すのは 結構大変だということを身をもって実感をいたしました。よってぜひとも高齢者などの住宅確保に配慮を要する方々の 住環境整備も念頭において検討を進めていただきたいと思いますが、住宅局長いかがでしょうか。
43:06
お答えを申し上げます。今、委員が御指摘になられましたとおり、高齢者の方々や子育て世帯など、住宅の確保に 配慮が必要な方々が 安心して生活を送ることができますように、居住の安定の確保を図ることは 大変重要な課題だと思っております。このうち、子育て支援のために、 低廉な家賃の公営住宅に子育て世帯に居住いただく意義は大変大きく、優先的に入居いただくという取組を 拡大してまいりたいと考えてございますが、その際、公営住宅本来の対象から外れました 高額所得者の待機を促進することで、高齢者をはじめとした真に支援が必要な要配慮者が 入居可能な住戸を確保してまいりたいと存じます。また、住宅セーフチュネート制度にも ご厳禁をいただきました。高齢の方など幅広い要配慮者の方の 居住の安定が図られますように、成立をいたしました令和5年度予算におきましても、 昨年度より予算を増額をいたしましたところでございます。入居後の見守りなどを行う居住支援法人への支援や、 家主への支援などの充実を行うこととしてございます。引き続き住宅セーフTネット機能の強化を行いまして、 居住の安定の確保に取り組んでまいりたいと存じます。
44:33
ありがとうございます。 今、答弁でも触れていただきましたとおり、この住宅政策のみならず、我々が日頃接する現場のニーズは 極めて多様化をしておりまして、こと住宅ということでいきますと、このNPOの支援協議会等のNPOの存在というのは極めて重要だと、これからその重要性は増してくると、こう考えておりますので、そのあたりへの住宅局としての目配りも 引き続きお願いをしたいと思います。住宅局長への質問はこれで終わりですので、 お時間の関係がありましたら、ご退席いただいて結構でございます。次はまた内容を変えまして、自動車整備について伺います。自動車整備工場と損害保険会社との取引について、 触れさせていただきたいと思います。これも今国会の参議院予算委員会で、 私どもの西田誠参議院議員が取り上げた課題でございます。まず結論からお話しすると、多くの自動車整備工場が、 適正な価格で自動車整備作業を実施できていないのではないか、という問題意識です。多くの自動車 整備工場は、自動車保険に入っている顧客から 事故にあった車の修理を頼まれますと、例えばバンパーなどの部品を仕入れ、技術者、職人の皆さんが 手間暇をかけて修理をして車をお返しし、その後、お客さんに代わって保険会社への 修理代金を請求をしています。大手損保会社が共同出資している 株式会社事件センターが、修理に必要な作業時間、例えばバンパーを取り替えて修理する時間の基準を決めており、 それに労務費の単価を掛け合わせる形で、多くの損保会社は、この基準に近い額で 修理代金、保険金額を定めておられます。昨年来のぶっか高を受けて、全国の自動車整備工場から 「ぶっか高でも価格転嫁できない」、「自動車整備作業の対価が適正でない」などの悲鳴が 私のところにも寄せられております。たくさん寄せられています。例えばオイル代も電気代も労務費も上がっているのに、 損保会社から認められる修理代金、保険金は、どの保険会社も似たような水準にそろって据え置かれたままで、 実際にかかった修理代金を得られない。こうした状況は、保険会社の監督官庁である金融庁も承知していると、 この参議院の予算委員会で答弁がございました。また、高賃・短価等の修理代金の計算方法、これは損害保険会社と自動車整備事業者との間の契約に基づき、 設定されるものではありますが、即可の、木価の物価が高騰し、また労務費もかなり上昇していることを踏まえると、損保会社と自動車整備事業者の双方が納得できる適正な内容であるべき、 という答弁もされておられました。昨年来、こうした物価上昇でありますとか、労務費の上昇、 こうした環境の大きな変化については、4月以降の新年度の高賃・短価等の見直しにおいて、 考慮されるものと認識をしている。とも、これ、鈴木金融担当大臣だったと思いますが、答弁されています。金融庁として、その見直しの状況をしっかり把握したいと考えており、 必要に応じて取引の適正化を促していくこと、などの答弁がございました。岸田総理からも、大手損害保険会社において、 取引先との共存共栄に向けた取組を進めているものと承知しており、金融庁をはじめ、関係省庁において、 その取組状況の把握に努め、そして取引の適正化を促してまいりたいと、 総理からも極めてありがたい答弁がございました。大変に重要な国会での、参議院予算委員会でのやりとりでございます 。4月に入りまして、約1ヶ月が経過をしようとしております。新年度の自動車整備における高賃単価等、 これ高賃単価等というのは、修理する時間の基準、およびこれに対応する労務単価、 ということになりますけれども、この見直し状況について、現在、金融庁はどのように 把握されているのか、お答弁をお願いします。
49:38
お答え申し上げます。委員ご指摘の令和5年度、今年度の高賃単価につきましては、 足元の物価や労務費の上昇を踏まえまして、損害保険会社において引き上げを行う方向で 検討されているものと承知しております。高賃単価等の修理代金の計算方法につきましては、 その結果が適切なものとなるように、損害保険会社と自動車整備事業者が丁寧に話し合い、 双方が納得できる内容であるべきものと考えております。金融庁といたしましては、今後 損害保険会社と 自動車整備事業者の双方を対象に、高賃単価の見直しの状況など、より詳細な実態把握を行う方向で、 現在、関係省庁等と調整をしているところでございます。
50:25
ちょっとこれ、さらといさせてもらいますね。 可能ならお願いします。今の答弁は、ほぼ予算委員会の段階と変わらない答弁なんですね。1ヶ月経っているので。その、要するに、まだ現場から調査の段階、 この参議院でのやり取りを受けて、こういうふうに徐々に変化しているという情報は、 金融庁には入っていない。こういう理解でよろしいですか。
50:59
お答え申し上げます。先ほど申し上げ ました通りですね、 今、損害保険会社におきまして、昨今の物価や労務費の上昇を踏まえまして、 引上げを行う方向で検討が行われて、というふうに 承知しているところでございます。その詳細を調査するために、今、関係省庁と 調査の内容等を調整しているところでございまして、その調整がつき次第、事態把握をさせていただきたい というふうに考えてございます。
51:28
すみません。ありがとうございました。 1ヶ月長いようで短いですので、今、ありましたとおり、きちんと、政府を上げて 賃上げをしようと言っているときですので、ぜひとも取組を進めていただきたいのと、 これ放置したら、自動車整備をする人がいなくなりますから。そういう極めて重要な問題で、自動車整備をする スキルが落ちて人がいなくなったら、自動車社会の安全を損なうリスクがあると。 我々はそういう問題意識で、このことに取り組んでおりますので、引き続きの取組をお願いして、実は今日最後、 大臣へのご質問を通告をさせていただいておりましたが、時間の関係でここで終わらせていただきます。 ありがとうございました。
52:20
経済民主党の小宮山靖子でございます。 実際にお話しするということで、させていただきます。先般というか、先週ですが、山岸へ行く途中で、 広島におりましたら、本当に外国人の観光客が多くいらっしゃいました。もちろん私の住んでいる地元川越も、 観光客が大勢来られているし、その中の割合も、外国の方が多く見受けられるようになりました。改めてインバウンド、すごい日本に来ているんだな というのを実感をしております。昨年10月の水際対策緩和以降の状況でありまして、円安状況の中で日本経済が世界から遅れて、 安く安全に楽しめる旅行先として、訪日客数の回復は顕著であります。新型コロナ禍以前の水準まで取り戻していくとの 予測も出されておりますし、2024年度野村総研の方では予測をされています。訪日観光客の1日当たりの消費額は、 コロナ前の平均は15.9万円、それを今は既に上回って21万2千円で、 いわゆるインバウンド需要というのは、5949億円に上っております。これも野村総研の試算でもあります。今のは観光庁の3月31日の発表でもありますが、野村総研の試算でいきますと、インバウンドの需要は、2023年本年は5兆9458億円、GDPの1%を超えて 押し上げる規模に達するということが発表されております。地元の川越で1月に大火事がありました。川越市の指定文化財の店舗が全焼しました。この焼失した建物は、明治時代に川越大化を 恐怖に、大矢石など不燃性素材を使って建造されておりまして、今回の火事において、夜の9時ぐらいから 焼火が始まり、朝の4時までかかるという、本当に大きな火災ではありますが、 隣接する建物への延焼を免れております。このことから明治時 代に丁寧に作られた この建築方法というのは、理にかなった優れたものだった、 というふうに考えますし、けれども、この建物自体を再興するなど、 億単位のお金がかかるということが言われております。川越市や建物の所有者など、また、多くの方々が再建に向けて動いております。 私も情報提供などさせていただきましたが、文科省や国交省など、さまざまな補助制度も 検討しているとは聞いておりますけれども、なかなか個人所有のものであったり、 火災保険の問題であったり、民民の問題など、非常に障壁があるものが 散積しておりまして、再建の目処、復元の目処というのは、 現在続いていないところであります。今国会での昭和法改正で、早速登記の義務化なども 進められていくことで、また、所有者不明や放置が軽減されていることにも 期待しておりますけれども、観光地に立つ歴史的建造物の再建というのは、 非常に難しいということが、今回は実感をしております。そこで、街並みの保存や再興を観光政策に資するのか、この点に関しまして、 観光庁の考えをお聞かせください。
56:04
我が国が有する良好な景観とか、歴史的な街並みは、国内外の観光者を魅了する素晴らしい 観光資源の一つだというふうに考えています。また、これらを保存して活用していくことは、 住民が地域に誇りと愛着を持ち、活力に満ちた地域社会への 持続的な発展を可能にするということで、観光立国の実現にも不可欠な取組というふうに 認識しております。観光庁としては、歴史的な資源を活用した 観光街づくりの取組を推進しておりまして、引き続き、地域における特殊化への 取組を支援していきたいというふうに考えております。
56:41
ありがとうございます。そうは言いながら、景観というのは継続性があって、 歴史の街などにおいても、そこを認めていただいているのは 理解をしているんですけれども、なかなか居住していない方とか、新しい方とか、 古いものを維持するというのは難しく、不動産の負が、負債の負となりかねない ところもあります。住んでいる方も、すぐ見心地は 必ずしもいいわけじゃないけれども、代々受けた建物だから、自分の代は、何とかこの景観を守って頑張るんだという、 個人のある意味努力と、もしかすると犠牲とか、奉仕の気持ちとか、そういったもので、 何とか成り立っているのが、今の日本の状況ではないかと思っております。歴史的価値や、津波の連続性が、結果として、 壊されたりしても、やはり個人で維持するのは厳しく、その場所が、川越の街でも何か所も、 古いと、維持をしてもらいたいと言いましたけれども、所有者の方が維持ができないで、結果として、 更地にして駐車場、需要、観光地ありますので、なるということが、もういくつも起きています。国交省として、街並みの維持・再興、復元というのは、価値あるものと考えるのか、現状のままでは、観光資源となる街並みが、 維持できなくなる。日本は、そこがやはり多くの外国からの方が来て、 街並みを見る。私たちも、おそらく海外に行って、 その歴史的な街並みというのを楽しみ、そのために、そこまで行ってお金を落としてくる。 海外の方も同じです。この点は、やはりしっかりと守るために、ある意味、それによって、先ほど言ったとおり、 5兆以上の1年ですけれども、入る、インバウンドの、そういった経済の利益を考えれば、しっかりと支援をする、ということが 必要だと思います。経済的にも。その点に関して、施策など、支援策などありましたら、 ぜひお聞かせいただきたいと思います。
58:59
歴史的街並みは、地域固有の不正や、 情緒を醸し出しております。各地域のアイデンティティの確立に寄与し、 大きな観光資源でございます。恒星に継承すべき資産であると、 このように考えております。そのため、国土交通省では、平成20年に、 いわゆる「歴史・街づくり法」を制定いたしました。市町村は、この法律に基づきまして、計画を策定し、 国の認定を受けることによりまして、街並み環境整備事業など、様々な事業により、 重点的な、財政的な面も含めまして、支援を受けることが可能となっております。具体的には、歴史的建造物の修理、 伝統的な遺書形態を有する新築建築物の外観の整備等について、支援を実施しております。また、歴史的資源を活用した 観光・街づくり推進事業においても、歴史的建造物の改修などへの支援が可能となっております。国土交通省としては、地方公共団体の意向や、 地域の実情を踏まえながら、引き続き、歴史的な街並みの維持・ 向上に向けた支援を、 しっかりと進めていきたいと思っております。
1:00:17
ありがとうございます。ぜひ、しっかりとしてやっていただきたいと思いますが、 なかなか資産上を見ていると、新しい建築物をつくるときの 予算規模ではないのかなと。古いものというのは、構造の問題とか、 また職人もいなくなる、その人たちのことも考えず、もう少し手厚くすることも含めて、 ぜひ検討していただき、今後、インバウンドや復興するというのと、6000万人、 多くの方々が日本に来て、どうやったら日本を楽しんでいただくのか、 長い歴史があるからこそ、素晴らしい国だと言っていただけるように、 その点は手厚く、支援策を考えていただければと思います。それでは、新しい資本主義実現会議での ライドシェアの議論について、伺わせていただきます。本年、昨年ですね、昨年じゃないか、一 昨年。 10月26日の第一回の開催以降、これまで16回開催されている会議であります。今年3月29日の第15回開催において、 委員の1人がライドシェアの拡充に努めるべきであるとした、資料を提出されております。 同委員の発言では、提出資料内の説明や意見表明は、資料のご一読いただきたいとだけでは、 ほとんど触れられておりませんが、ライドシェアのメリットを、既存の事業者に対しては、 政治が保障し、圧倒的大多数の国民に、ライドシェアへのメリットを提供すべきだと、 など補足されておりました。政府内に設置された新しい資本主義実現会議において、ライドシェア拡充についての資料提出や意見表明が行われることで、なしし靴趾にいつのまにか政府として 進めていく政策の中に、位置づけられていくということの恐れがあると思います。各委員からの資料提出や意見表明だけで、 他の委員の意見に対しての意見表明などは、ほとんど行われない会議のまとめとして、 否定的な意見は出なかったことが、他の参加者が同意したというまとめに されるのではないか、大変危惧をしているところでもあります。そこで国土交通省では、安全安心を担保しにくい、ライドシェアに対して慎重な姿勢で 対応していただいていると思いますが、改めてライドシェアについてのご所見を求めます。また、新しい資本主義実現会議にて、 ライドシェア拡充の意見が出されたことに対して、どのように受けとめ、どのように 対応していくのかお聞かせください。
1:02:55
いわゆるライドシェアにつきましては、 運行管理や車両整備等について、責任を負う主体を置かないままに、 自家用車のドライバーのみが運送責任を負う形態を前提としており、安全の確保、利用者の保護等の観点から 問題があると考えておりまして、この考えは従来から変わって おりません。また、新しい資本主義実現会議で、 ライドシェア拡充についてのご意見がありましたが、国土交通省としましては、 住民・来訪者の移動手段の確保に関しては、安全性及びサービスの安定的な提供の観点から、 まずはタクシーやデマンド交通をご活用いただき、それでも不十分な地域では、 自家用・郵送・旅客運送も組み合わせて、交通サービスを確保していくことが 重要だと考えております。このため、先般、交通不便地域を念頭に、 タクシーやデマンド交通の供給力を高めるとともに、自家用・郵送・旅客運送を安定的に運営するための制度、 運用の改善に関する検討会を開始したところでございます。加えて、喫緊の課題となっている タクシーの運転手の人材確保に向け、運賃改定への迅速な対応や、必要な財政支援に しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。