1:09
ただいまから、環境委員会を開会いたします。委員の異動について、ご報告いたします。昨日までに、青島健太君が委員を辞任され、その補欠として串田誠一君が選任されました。理事の補欠選任についてお分かりいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が一名決意となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。はい。ご異議ないと認めます。それでは、理事に清水貴之君を指名いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。政府参考人として、出席を求め、環境及び公害問題に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房GX実行推進室次長、龍崎孝次君、ほか15名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。環境及び公害問題に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
3:01
おはようございます。委員の皆様方におかれては、この1ヶ月余り、選挙大変お疲れ様でございました。私も大変疲れまして、ショックは大きいのでありますけれども、頑張って質問してまいりたいと、こういうふうに思います。大臣、よろしくお願いいたします。さて大臣、4月は15日、16日、札幌でですね、G7気候エネルギー環境大臣会合、大変お疲れ様でございました。この会合のですね、意義、あるいは成果、あるいは懸案事項、そういったことについて大臣の諸感をお伺いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
3:48
今、御指摘のありましたG7札幌気候エネルギー環境大臣会合、大変ハードな交渉でございましたけれども、G7の閣議のトップバッターということでございまして、しっかりまとめていかなければならない。しかしながら非常に課題の多い会合だというような認識でおりましたけれども、事務方含めてですね、一丸となって、何とか成果を取りまとめることができたというふうに考えております。この会合では、膨らやな情勢、こういった中においてもですね、気候変動、環境問題に対するG7のコミットメントが揺りぎないということを国際社会に示すことができたというふうに考えております。具体的には、脱炭素、循環経済、ネイチアポジティブ経済を統合的に推進して、そしてこれらの対策のシナジーを追求することを確認したところでございます。また、その実現のために、全ての部門、全ての主体によるバリューチェーン全体を通じた具体的な行動を加速する取組、これを共同声明として取りまとめました。特に、パリ協定の1.5度目標や、2050年ネットゼロ排出目標と整合していない主要経済国に対しまして、削減目標の強化を呼びかけていくこと、また、2030年までに生物多様性の損失を止めて反転させ、回復機能に乗せることを含む生物多様性枠組みへのコミットメント、これを確認したところでございます。また、G7として、2040年までに追加的なプラス効性をゼロにするという野心的な目標に合意して、条約策定に向けた交渉に積極的に参加する決意も表明いたしました。こうした成果を受けて、その方向性に沿った具体的な対策を進めていくことが、今後の重要な課題だというふうに考えております。
5:54
大臣、議長国ということで大変大きな責任があったというふうに思いますが、今おっしゃっていただいたことを総括する中で、G7として今回の会合の目玉は一体何だったんでしょうか。
6:22
今申し上げたように、ダスタンス循環経済、ネイチャーポジティブ経済、これを統合的に推進していくということが目玉というか、主要なものでございまして、特に今般の大臣会合においては、気候変動対策においては、パリ協定の1.5度目標、これに対するG7のコミットメントというものを改めて確認したところでございます。我が国としては、2030年度の46%の削減、2050年度のカーボンニュートラル、これの実現に向けて必要な対策、施策を着実に実施していくとともに、二国間クレジット制度、JCM、これらを通じて世界のダスタンス法に貢献してまいりたいというふうに考えております 。また、生物多様性についても、この保全については、全てのセクターで生物多様性を主流化させるために、G7のネイチャーポジティブ経済アライアンスの設立に合意いたしました。今後、日本経済団体連合会をはじめ、国内外の官民の関係機関とも連携しながら、生物多様性を保全に資するような技術、ビジネスモデル、事業者による情報開示を促進してまいりたいと考えております。プラスチック汚染問題については、G7として、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにするという野心的な目標に合意したところです。プラスチック資源循環法に基づいて、ライフサイクル全般で取組を推進してきた我が国の経験を生かして、プラスチック汚染に関する条約の策定に向けた交渉をしっかりとリードしてまいりたいと考えています。このように、今回の会合における成果を受けて、省全体を挙げた取組を進めるのはもちろんのことでございますけれども、関係省庁とも密に連携、協力しながら、気候変動や環境問題に対する具体的な取組、これをしっかりと前に進めてまいりたいと考えております。
8:43
目玉は何ですかとお聞きをしたんですが、たくさんのことをおっしゃっていただきました。それだけ大臣の強い思いがあったというふうに理解したいところでありますけれども、その中でCO2の排出削減ということに注目をしてみればですね、これは昨年のG7の会合で一定明らかにしてきた、合意をしてきたという部分があるんじゃないですか。それと今年とは何が違うんですか。
9:19
CO2の削減に関しましては、基本的に2050年カーボンニュートラルに向けて進んでいくということに変わりはございませんけれども、特に今月行われた大臣会合のコミュニケにおいては、IPCC、これの最新の見解といったものを踏まえて、世界の温室効果ガスの排出量、2035年度5年までに60%削減することの緊急性が高まっているということを強調したところでございます。我が国においては、2050年のカーボンニュートラル、これの実現に向けて、それと整合的な形で2030年度の46%の削減目標と50%の高み、これに向けた挑戦の継続を表明しているところでございます。これらの達成、また実現に向けては、地球温暖化対策計画、またエネルギー基本計画、GXの基本方針、こう したものに基づく対策や施策、これを着実に実施していくことが必要だろうと考えております。その上で、3年ごとに地球温暖化対策計画の見直しの検討、また2025年までの提出が省略されている次期のNDC、こうしたことなどの機会に向けて、しっかりと検討を行ってまいりたいと考えています。
10:54
2022年のG7の会合と、今年の会合の違いは何でしょうかとお尋ねをしたんですが。
11:20
今、大臣も申し上げましたけれども、2022年と今年のG7の会合までの間に、IPCCの第6次評価報告書の統合報告書というのが取りまとめられました。先ほど大臣も申し上げましたとおり、その中で1.5度目標達成のシナリオ、こういうものが示されましたので、その科学的知見を今回のG7では十分と認識するという形で、G7の亀の毛の中に入っておりますし、入れた上で、それで1.5度目標に達成していない、沿っていない国々に対して、1.5度目標にG7と同様に、1.5度目標に沿うようにNDCを出すことを求めていくと。こういう形で、改めて前回のG7に加えて、1.5度目標に沿っていない国々への取り組みを求めると、こういう形になっているかと思います。水岡くん。1.5度目標に沿っていない国々に対して、じゃあ日本はどうなんですか。1.5度目標、完璧にクリアしながら、完璧に議長国として堂々とその政策を訴えられたという自信は大臣におありですか。
12:51
この1.5度目標を達成のために、我が国としても先ほど申し上げたような施策を行っておりますし、また、あわせてIPCCの最新の見解、これは世界全体での温室効果ガスの排出量を2035年までに60%削減するということでございますので、世界全体としてこの目標の達成のために、主要経済国に対して働きかけを進めていくということでございます。水岡くん。大臣、昨年の会合においてはCO2排出削減対策が取られていない石炭火力発電を段階的に廃止をしていくということが確認をされた。今回は結果的に共同声明に盛り込まれているのは、全ての化石燃料を段階的に廃止をしていくという方向が示された。ここが僕は違いだと思うんですが、大臣、何かですかね。
14:03
今回採択されましたG7のコミュニケ、これにおきましては、1.5度目標に沿って、遅くとも2050年までにエネルギーシステムにおけるネットゼロを達成するために排出削減対策が講じられていない化石燃料のフェーズアウトを加速させるということを確認いたしました。水岡くん。ちょっと何かすれ違うんですけど、要はですね、全ての化石燃料について削減段階的に廃止をしていくという方向性を確認をしたところだろうと思いますが、聞くところによるとですね、日本は前向きだったんですか、後ろ向きだったんですか、どっちですか。
14:59
我が国は、再生可能エネルギー、こうした炭素効果の高い電源を最大限活用する中で、火力発電についてはその比率を可能な限り引き下げていくことが従来の方針でございまして、今回のコミットメントもともと成功している状況でございますので、この方針のもとに各国の意見を取りまとめたところでございます。
15:29
私が聞いたのは、私は聞くところによると日本は後ろ向きだったというふうに、私は承知をしているんですが、そうじゃなかったんですか、積極的だったんですか。
15:43
積極的、後ろ向きとかいう以前に今申し上げたように、我が国とすれば、そのような再エネの最大限の活用の中で、火力発電の比率を可能な限り引き下げていく、この前提の中で各国の意見を取りまとめたということでございます。
16:03
お言葉を返すようですが、可能な限りと言っているという段階がおかしいんじゃないかと。つまり私が言わんとしているのは、ドイツやイギリスは30年までの段階的な廃止を要求したんじゃないですか。それに対して日本は賛成したんですか。どうですか。
16:24
外国交渉の中身については、この場において各国の細かな意見については、申し上げるのは控えたいと思いますけれども、各国様々な意見があったのが事実でございます。
16:40
だから様々な意見があって、日本は後ろ向き だったんですか、前向きだったんですかと聞いているんです。
16:50
前向き、後ろ向きということではなくて、我が国とすれば、エネルギーの安定供給を持ちながらも、測りながらも再生可能エネルギーを最大限導入する。そして、火力発電について技術を可能な限り引き下げていくという方針の中で、各国それぞれ電力の供給に対する体制というのは異なりますので、それぞれの国の意見を測りながら、世界全体としてどの方向に向かっていくかということで取りまとめを行ったところでございます。
17:25
問題を簡単にしますね。30年までの段階的な廃止というのを要求をしたドイツや英国に対して、日本はそれを賛成したのか、拒否をしたのか、どっちですか。
17:46
議長として様々な国の意見がある中で、それを取りまとめたという立場でございますので、賛成反対というものではないというふうに思います。
17:59
今のお話でいくと、日本はさておいて他の国で賛成をした国、あるいは反対をした国、いろいろある中で、反対の意見が多かったからそれにまとまらなかったという、そういうお話ですか。
18:20
賛成反対な多数決というものではございませんので、各国それぞれの国の立場での意見の表明があり、その意見を各国出し合う中でコンセンサスを得られるようにまとめていったということでございます。
18:41
だから30年までの石炭火力発電の段階的な廃止に、日本はじゃあ賛成をしたんですか。どうなんですか。
19:00
我が国とすれば、2030年に向けて非効率石炭火力のフェードアウトを進めるということで申し上げておりますし、また2050年に向けて水素アンモニア、またCCSの活用によってはダス炭素型の火力に置き換えていく、こういったことを基本的な方針としておりますので、我が国とすればそういう立場でありますけれども、すごく今、水岡委員がお話しされたように、各国様々な意見がございました。その上でこういった形に取りまとまったということでございます。
19:38
大臣、日本の立場、日本の社会状況の中でできることできないことって私はあると思うので、別に大臣、よその国のせいにしなくていいじゃないですか。日本が反対したんでしょう。日本はなぜ反対したか。30年代に日本はまだ19%石炭火力に頼るという想定じゃないですか。それがある中で置き換えていくっていうようなことを今おっしゃったけど、日本が置き換えられないという苦しい事情の中で合意点を見つけるというご苦労はあったかもしれんけれども、日本はそれに対してきちっとこうやっぱりどう対応したかということを国民の皆さんにちゃんと示さないといけないんじゃないですか。あたかも他の国がこういろいろ意見があったから、合意点はこういう形になったんだみたいな話っていうのは、なんかそれはある意味なんかごまかしじゃないですか。いかがですか。
20:38
先ほどから申し上げているように、それぞれの国、石炭火力を一挙に廃止というご意見、また日本 の意見もありますけれども、そういったものを含めてやったということで、日本が反対してこういう形にしたということではなくて、各国、G7を深めていろんな国際会議においては、今、自動会議をお話ししあったように、各国それぞれ置かれた立場の違い、状況の違いがございますので、それを踏まえながら各国は発言されます。そうした中で、G7とすれば、最終的に2050年、株をニュートラルに向けて進んでいこうという中で、それぞれの国が合意できる一地点、それを見出す作業が今回行われたということでございます。
21:35
何だか分からないですね。大臣はどういう立場だったんですかね、議長国として。いろいろ苦しい立場はあったかも分からないですが、私は日本において、やはり30年代、30年度においても、やはり一定といいますか、かなりの割合、19%も石炭火力発電に依存する、依存しなければならない。というような状況にあるということを、国民の皆さんにちゃんと示す方がいいんじゃないですか。なんか、うやうやのままでこれ行くのは良くないんではないかなと思うんですよ。だから、IPCCが報告を出した中で、1.5度目標をどう実現していくかという中において、35年までに60%減らさないと大変だということの緊急性がより高くなったと、このままでは駄目なんだよという報告書があり、それを受けて、このG7の札幌の会合の前段階で、事務レベルでいろんな交渉をした中で、日本の立場を表明したんじゃないんですか。何も外交の細かい中身、裏を話してほしいという話をしているわけじゃなくて、やはり日本の立場、日本がどう努力をしようとしているのかということを、もっと明確に国民の皆さんやこの国会に、私は示すべきだと思いますが、大臣いかがですかね。
23:21
我が国とすれば、先ほど申し上げたように、エネルギーの安定供給、これをしっかり図っていかなければならない。その上で、何度も繰り返しになりますが、再生可能エネルギーの最大限の導入。そして、今委員がおっしゃったように、火力発電、これが我が国にとってはまだ必要であるという状況は、これまでも様々な政府の方針としてお示ししたところでございます。こういったものをベースに、我が国としての意見は当然表明させていただきましたけれども、今回G7においてIPCCのこういった話が出てまいりましたので、これに向かってどうしていくのかということで、各国がそれに整合的な対応をしっかりとしていこうと。合わせて、世界全体の温室高ガスの排出量ということをIPCCも言っておりますので、先進国のみならず、この1.5度目のように整合的でない主要経済国、こうした国に対する働きかけも含めてG7でやっていくことが必要であろうということで、今回まとまったということでございます。三岡君。 残念ながら私は今大臣のお話の中で、G7今回は偽調国だった。G7の環境問題に関わる各閣僚が集まった中でリーダーシップを取ったとは思えないなというふうに私は感じております。では大臣に改めてお伺いをしますが、化石燃料フェードアウトしていくという方向性は、これはもう誰もが必要だと思っているわけですが、大臣として、あるいはこの日本としてどういう政策をこれからそのフェードアウトに向かってやっていきますか。そしてこれはですね、この10年間がキーだと言われているんですよね。今この10年の間に何ができるか、できないか、これで本当に1.5度目標が実現できるかできないかが決まると言われている。その10年を今見据えた上で、日本の環境大臣として西村大臣は何をやりたいですか。どういうふうに持っていきたいですか。そこをお示しいただきたい。
25:51
最終的に2050年カーボンニュートリアル、これはもう本当に大きな目標としてあるわけでございます。そしてそれに向かってG7のみならず、我が国においてもそれに向かって整合的な政策をやっていかなければならないわけでございまして、先ほどの繰り返しにはなりますけれども、こういったものを電力の安定供給を大前提としながらもですね、2030年に向けては非効率石炭火力、これのフェードアウトを進めると同時に、2050年に向けては水素、アンモニア、またCCUS、こういったものを活用して脱炭素型の火力に置き換えていく。そうしたことによって火力自体のCO2の排出も減らしていくと同時に再生可能エネルギー、これは特に今回も様々な議論になりましたけれども、風力、太陽光、これがイギリス等々では非常に進んでいるという話がありました。だけども、日本においては今そういった技術開発を進めている中で、ヨーロッパと日本では地形において、また気候において、風量において様々な差異がございますので、そういったものを含めた我が国に対応で きる再生可能エネルギー、これをしっかりと開発していくことが急務であろうというふうに思います。
27:24
あの、五十代の委員会でも大臣に申し上げました。2050年、大臣も私も生きているかどうか分からない。そんな先の話をね、いくらやったって、まあエソラ事になっちゃうわけですよ。だから今改めて私申し上げたんですが、この10年何ができるかっていうところが大臣に問われているんじゃないですか。大臣も10年後、あるいは20年後まで大臣になさってないでしょ。だから今大臣として何ができるか、そこを聞いてるんですよ。で今、太陽光の話が出ました。この合意の中で、2030年までに養生風力の設備容量を150ギガワットにする、150ギガワット増やす、それから太陽光発電を1テラワット以上増加をさせる、こういう合意ポイントがあったんでしょ。これ日本どうするんですかと。日本この10年でそれどういうふうにやっていこうとする、その思い が大臣にあるかどうかお聞きをしたいと思いますがいかがですか。
28:35
当然思いがあるからこそこういった形で取りまとめを図ったわけでございますので、それに向けて先ほど申し上げたような、我が国として必要な様々な技術開発、そうしたものを脱炭素に向けた取り組み、こういったものに対する開発等々を支援すると同時にですね、様々な事業者の研究開発等々もしっかりと後押しをしていかなければならないんだろうというふうに思います。
29:07
いや後押ししてほしいんですよ。後押ししてほしいからやっぱりどう進めていくかは数値目標がいるんじゃないですか。数値目標を示しましょうよ。それが大臣としての仕事でしょう。例えばね、電気自動車のことについても、これゼロミッション車をどれぐらいなスパンで実現をしていくのか、どういう普及を図っていくのか、何ら日本は数値目標を出せないじゃないですか。これ大臣の力で出していこうじゃないですか。どうですかね。
29:45
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、それと整合的に2030年度までに46%削減、そして50%高み、こういった目標をしっかりと掲げているところでございますし、今委員がおっしゃったそれぞれの個別の細かな目標、これに関してはそれぞれの事業者が今開発していたりするものもございますので、それを加速化するようね、後押しはしていかなければなりませんけれども、その数字というのが現時点において出せる状況にはないんだろうというふうに考えております。
30:25
いや、それ出さないとね、積極的だとは言えないんじゃないですか。だって2050年にどうだっていう 、何%だったかっていうようなのは、もう先の話ですよ。今この10年で何が入れるか。例えば電気自動車だったら、アメリカはゼロミッション車、小型車の市場でシェア50%を提案しているわけでしょ。日本はなぜ提案しないんですか。イギリスは35年までに新車販売台数、ほとんどをゼロミッションにするって言っているんじゃないですか。日本はどういう方向性を持っているんですか。いや、それ示しましょうや。数値目標を出せないっていうんだったら、せめて方向性ぐらい出したらどうですか。
31:18
日本も新車販売におきまして、2035年にハイブリッドカーも含めて、電動車を100%、乗用車についてはしていくと。電動車についても同様の数値目標を定めております。これはG7の各国でやり方なり考え方が異なっておりますので、数値がぴったり合うわけではございませんけれども、大事なのは自動車のストック全体で1.5度目標にどう減らしてい くか、こういうところだと思いますので、そういった点については日本としても、今後ストック全体が減るような対策、これを実際に効果が上がるようなところを進めていく、こういう方向であるというふうに考えております。
32:05
今お答えをいただきましたけれども、そのハイブリッドも含めてという目標は今あるでしょうけれども、その考え方とG7の環境大臣会合の中で示される意見とは合致してないでしょ。やはり世界の流れは違うんじゃないですか。だからそういったところをもっと国民に明らかにしていかないと、日本がどの方向に進もうとしているのか、本当にそれは実現できるのか、1.5度目標は日本を率先して実現できるのか、そういったことが私は分からないというふうに思うんですよ。だからなぜ1.5度目標があるのかって考えたときに、将来の世代、あるいは自然、そういったものを守って、私たちが将来、私たちの子どもや孫が将来安全に生活していけるかどうか、そうい う地球をちゃんと実現できるのかどうかということが問われているわけで、そういったことに対する環境大臣としてのリーダーシップをしっかりと発揮をしてほしいと、こういうふうに思うところであります。今日他にも質問を用意しましたので、次の質問に移りたいというふうに思います。G7の会合の中でも、生物多様性についてもお話が、ルールあったというふうに思いますが、大臣としては、生物多様性という問題について、どういったところにご関心があるかお伺いをしたいんです。
33:46
生物多様性というのは、人が生きていく上で、水や空気、また食料、災害等々に関する様々な自然の恵みをもたらしてもらえるものだというふうに考えております。そうした意味において、生物多様性、これをしっかりと損失を止めていくということが必要であろうというふうに考えておりますし、人の手が、管理が行き届かなくなったような里山等では、保水能力が失われて、土砂災害などの危険が増している、そういったものもございます。また、生物由来の医薬品といったものもございます。こうしたものをしっかり、次の世代に自然の恵みを継続して享受できるように、それを守っていく。そのために、生物多様性の損失を止めて回復を図っていくということが、我々世代の務めであろうと思いますし、そうした意味において、まさにネーチャーポジティブ、これを実現していかなければならないと思っております。先月末に閣議決定した生物多様性国家戦略、これに基づいて、30×30目標や、自然を活用した解決策、こうしたものの展開を図ってまいりたいと考えております。
35:12
大臣の御関心の中に、いろいろある中に、世界自然遺産の問題も含まれているというふうに私は思っているところですが、天見大島、徳之島、沖縄県北部、及び入尾表島、これ世界自然遺産に2021年に登録をされました。これについて大臣はどういう御関心があるか、私は今存じ上げませんが、その中で特徴的なことを一つだけ申し上げると、入尾表山猫という動物がいますよね。これ絶滅危惧種なんですけれども、これ実は登録の前、2018年に実は9件の交通事故が起こっていて、入尾表山猫が死亡しているんですね。そういう中で、日本が世界遺産に登録をする際に、国際自然保護連合というところからやはり指摘をされているんですね。そういったことを登録を申請するのであれば、そういった絶滅危惧種をちゃんと守る手立てをあなた方は考えていますか、というふうなことを問われているわけですよね。これ日本の環境省としてはどういう手立てを考えてきた、あるいはどういう手立てを今やっている、そういったことについて少しコメントがあれば教えてください。
36:48
お答え申し上げます。私自身、世界遺産の登録の担当課長をしておりまして、まさにIUCNの最初の審査のときにその指摘を受けた現場にもおりました。そこで議論もさせていただいたところでございます。また、その前には現地の担当の所長として、入尾表山猫の保護増殖需要というのをさせていただきましたので、その経験も踏まえてお答えを申し上げたいと思います。入尾表山猫につきましては、主要保存法における国内希少野生動物植物に指定しているわけでございます。それで捕獲等を規制していると、これは一つの保全の対策でございます。そして、入尾表島全域を国立公園に指定して、主な主要な生息地の保全というのを図ってきたわけでございます。そして、また入尾表山猫そのものに対しては、先ほど申し上げたとおり保護増殖需要というものに取り組んでおりまして、具体的には、入尾表島にある野生生物保護センターを拠点として、生息状況のモニタリング、もしくは怪我をした個体等の救護、委員御指摘の交通事故防止のための普及啓発みたいなものの対策を地域と連携して実施をしているところでございます。そして、委員御指摘のいただいた課題となっている交通事故対策、これにつきましては、例えば目的情報を運転中にマップにまとめるですとか、島内の観光事業者に配布する、また、私がいたときからやっておりましたけれども、島内の道路の整備を需要するときに、ゼブラゾーンみたいなものをしたり、飯塩本山の彦が、生息地域間を移動できるように、アンダーパスを、多分おそらく日本の中で道路の下に、そこま でアンダーパスを入れている道路というのはないと思います。そういった形で、交通事故防止対策を図ってまいりました。また、SNSですとか防災無線等で、来当者、もしくは地域住民に対して注意を呼びかけて、ゆっくり走るという形で交通事故の防止を呼びかけているところでございます。引き続き、関係者と連携しまして、飯塩本山のこの保護に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
39:03
よく分かりました。その中で、私、調べてみると、世界自然遺産地域の保全管理のために、地域や関係機関で作っている地域連絡会議というのがあるんですね。この地域連絡会議の入表島部会が何を言っているかというと、やっぱり観光客が、世界遺産登録が行われると注目が集まって、注目が集まると観光客が増加をする。そうすると、自然環境の破壊が起こったり、あるいは労働キルが起こったりということになるので、島に1日1200名を超えないように入島者ですね、島に入ってくる方を1200名で制限をしてはどうかと。