19:45
これより、決算行政監視委員会第2文化会を開会いたします。私が 本文化会の主査を務めることになりました小野啓太郎でございます。どうぞよろしくお願いしたいと思います。本文会は、総務省所管、財務省所管、株式会社日本政策金融広報、株式会社国際協力銀行、文部科学省所管及び防衛省所管について審査を行います。なお、各省庁の審査にあたっては、その冒頭に決算概要説明、会計検査員の検査概要説明及び会計検査員の指名に基づき、こうした措置について説明を聴取することといたします。平成30年度決算ほか2件、及び令和元年度決算ほか2件中、総務省所管、財務省所管、株式会社日本政策金融広報、株式会社国際協力銀行、文部科学省所管及び防衛省所管について審査を行います。これより文部科学省所管について審査を行います。
20:58
まず、概要説明を聴取いたします。長岡文部科学大臣。
21:04
平成30年度文部科学省所管の一般会計、歳入決算、並びに文部科学省所管の一般会計、歳出決算及び特別会計、歳入歳出決算の概要を御説明申し上げます。まず、文部科学省所管の一般会計の歳入決算につきましては、歳入予算額3001億8481万円余に対しまして収納 済み歳入額は300億2千1万円余であり、差引1億6479万円余の減少となっております。次に、文部科学省所管の一般会計の歳出決算につきましては、歳出予算減額5兆9787億7億1133万円余に対しまして支出済み歳出額は5兆6354億5千5十万円余であり、その差額は3千432億6千82万円余となっております。このうち翌年度へ繰り越した額は2千875億7千242万円余で、不要額は556億8千839万円余となっております。次に、文部科学省所管のエネルギー対策特別会計電源開発促進環状の歳入歳出決算につきましては、収納済み歳入額1千93億8千906万円余に対しまして支出済み歳出額は1千85億9千281万円余であり、その差額は7億9千624万円余となっております。このうち令和元年度予算に歳入計上した常用金は4億8千176万円余であり、これを除いた純常用金は3億1千448万円余となっております。次に、文部科学省所管の東日本大震災復興特別会計の歳入決算につきましては、歳入予算額13億6245万円余に対しまして収納済み歳入額は13億3千280万円余であり、差引2964万円余の減少となっております。次に、文部科学省所管の東日本大震災復興特別会計の歳出決算につきましては、歳出予算減額391億7530万円余に対しまして支出済み歳出額は341億135万円余であり、その差額は50億7394万円余となっております。こ のうち翌年度へ繰り越した額は27億4861万円余で、不要額は23億2533万円余となっております。続きまして、令和元年度文部科学省所管の一般会計歳入決算、並びに文部科学省所管の一般会計歳出決算及び特別会計歳入歳出決算の概要をご説明申し上げます。まず、文部科学省所管の一般会計の歳入決算につきましては、歳入予算額309億4875万円に対しまして収納済み歳入額は321億3913万円余であり、差引11億9038万円余の増加となっております。次に、文部科学省所管の一般会計の歳出決算につきましては、歳出予算原額6兆4136億9772万円余に対しまして支出済み歳出額は5兆7197億4674万円余であり、その差額は6939億5098万円余となっております。このうち翌年度へ繰り越した額は6132億8995万円余で、付与額は806億6102万円余となっております。次に、文部科学省所管のエネルギー対策特別会計電源開発促進官庁の歳入歳出決算につきましては、収納済み歳入額1098億9086万円余に対しまして支出済み歳出額は1090億2304万円余であり、その差額は8億6782万円余となっております。このうち令和2年度予算に歳入計上した常余金は3億1448万円余であり、これを除いた準常余金は5億5334万円余となっております。次に、文部科学省所管の東日本大震災復興特別会計の歳入決算につきましては、歳入予算額14億4880万円余に対しまして収納済み歳入額は8億360万円余であり、差引6億519万円余の減少となって おります。次に、文部科学省所管の東日本大震災復興特別会計の歳出決算につきましては、歳出予算原額315億6433万円余に対しまして支出済み歳出額は280億1524万円余であり、その差額は35億4980万円余となっております。このうち翌年度へ繰り越した額は21億7053万円余であり、付与額は13億7855万円余となっております。以上、平成30年度及び令和元年度の文部科学省所管の一般会計及び特別会計の決算につきまして、その概要を御説明申し上げました。何卒よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
28:17
次に会計検査員の検査概要説明を聴取いたします。会計検査員片桐大雄局長。
28:34
平成30年度文部科学省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。検査報告に契機いたしましたものは不当事項36件、違憲を表示し、または処置を要求した事項1件、及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講した事項2件であります。まず不当事項について御説明いたします。検査報告番号21号から56号までの36件は、補助事業の実施及び経理が不当なものであります。次に違憲を表示し、または処置を要求した事項について御説 明いたします。これは認定子供園等の施設整備事業の実施に関して適宜の処置を要求し、及び是正改善の処置を求め、並びに改善の処置を要求したものであります。次に本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項について御説明いたします。その1は国立大学法人施設整備費補助金の交付額に関するもの、その2は国立大学法人等の固定資産に係る減損額に関するものであり、これら2件について指摘したところ、それぞれ改善の処置がとられたものであります。続きまして平成元年、失礼いたしました、令和元年度文部科学省の決算につきまして検査いたしました結果の概要を御説明いたします。検査報告に契機いたしましたものは不当事項19件及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項1件であります。まず不当事項について御説明いたします。検査報告番号23号から41号までの19件は補助事業の実施及び経理が不当と認められるものであります。このうち23号から27号までの5件は学校家庭地域連携協力推進事業費補助金が課題に交付されていたもの。28号は閉基地児童生徒援助費等補助金が課題に交付されていたもの。29号は認定子ども園施設整備交付金が課題に交付されていたもの。30号から32号までの3件は私立高等学校等計上費助成費補助金が課題に交付されていたもの。33号から35号までの3件は学校施設環境改善交付金が課題に交付されていたもの。36号は国保需要分化財等保存整備補助金により整備した木造建築物の設計が適切でなかったもの。37号から41号までの5件は義務教育費国庫負担金が課題に交付されていたものであります。次に本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項について御説明いたします。これは預かり保育補助金の交付額の算定の基礎となる1日平均実績時間及び1日平均実績担当者数の具体的な算出方法並びに補助対象園児の範囲を都道府県に対して具体的に示して周知徹底を図るとともに都道府県に当該算出方法等に基づき交付額を算定したことなどを確認するためのチェックリストを作成させこれを実績報告書とともに提出させることにより補助事業が適切に実施されるよう改善させたものであります。以上をもって概要の説明を終わります。ただいまの会見決裁員の指摘に基づき講じた措置について説明を聴取いたします。
31:46
平成三十年度及び令和元年度予算の執行に当たりましては予算の効率的な使用と経理事務の厳正な処理に努力したところでありますが平成三十年度及び令和元年度決算検査報告において会計検査員から御指摘を受けましたことは誠に遺憾に存じます。御指摘を受けました事項につきましては適切な措置を講ずるとともにこの種の事例の発生を未然に防止するためより一層指導監督の徹底を図ったところであります。この際お諮りいたします。お手元に配布しております決算概要説明等のうちただいま説明聴取した部分を除き詳細な説明はこれを省略し本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが御異議ございませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上をもちまして文部科学省所管についての説明は終わりました。これより質疑に入ります。
33:02
質疑の申出がありますので順次これを許します。
33:09
お願いいたします。大島です。当文科会で昨年は研究開発費及び研究開発についての予算をしっかり増額してくれという話をさせていただいています。
33:32
国の理化学研究所あるいは物質材料研究所、今回経産委員会なんですけれども脱酸素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案あるいはいわゆるGX法案脱酸素社会の実現に向けた電力供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案等を審議するにあたって文科省の皆さんにお世話になりまして昨年はこれは量子化学技術研究開発機構の中研究所は2回ほどそして6カ所研究所は1月に訪問させていただいて核融合炉について研究者の皆さんと意見交換をさせていただきました。また日本原子力研究開発機構大原井研究所では高温ガス炉及び高速炉上用研究開発について視察をさせていただいて研究者の皆さんとここでも意見交換をさせていただきました。私は研究開発にあたっては高温ガス炉も高速炉も進めるべきだと考えておりましてもちろん審議する中でやはりこの使用済み核燃料については自然に存在するウラン鉱石程度の放射線レベルまで下がるまでに10万年とか聞くと結構これは大変なことだなと思いまして文科省の研究の中だとこの10万年を8000年あるいは300年まで経験する研究をされているように伺っております。その点についてまず冒頭何点か質問させてください。これまでも経済産業委員会では先ほどの2法案法律を審議するにあたって文科省から政府参考人として来ていただいておりまして改めてその点について手短に御答弁をお願いします。この軽水炉の使用済み燃料を直接処分した場合どのくらいの期間で天然ウランと同程度の有害度になるかについての御説明をお願いします。
36:24
お答え申し上げます。平成17年に策定されました原子力政策大綱におきましては各放射線各種の人体への影響で思い付けた指標であります潜在的有害度を算出しておりましてこの中では軽水炉の使用済み燃料を直接処分する場合その潜在的有害度が天然ウランと同程度まで低減する期間については約10万年との試探がなされていると承知しております。続きまして10万年なんですけれども軽水炉の使用済み燃料を直接処分した場合天然ウランと同程度の有害度になるまで10万年かかるとのことですけれどもどの物質が10万年に起因しているのか御答弁をお願いします。
37:17
お答え申し上げます。約10万年経過時の潜在的有害度の観点から申し上げれば使用済み燃料中のプルトニウム239が影響するところが最も大きいと承知 しております。
37:32
私は1981年に鉄鋼会社に入ったときの一番最初の仕事が高速増殖炉、常用とか紋銃に使われている核燃料棒を束ねるシームレスのステンレスの6発管の工程管理から新入社員教育を始めまして40年ぐらい前なんですけれどもそれから常用とか紋銃というのが頭の中に残っておりましてこの高速増殖炉、研究者の皆さんとお話するとナトリウム冷却というのは結構難しいんですけれども高速増殖炉の使用済み核燃料が天然ウランの放射線量に減衰する期間を詳しく説明してほしいと思います。再処理してプルトニウムとウランを分離した後ガラス硬化体にしたとしてその放射線量の減衰について説明してください。
38:34
お答え申し上げます。軽水炉の使用済み燃料は先ほどご答弁させていただきましたとおり直接処分する場合には約10万年と試算されているところでございますが軽水炉再処理の場合は使用済み燃料から燃え残ったウランとプルトニウムを回収することによりまして高レベル放射性廃棄物ガラス硬化体でございますけれどもの潜在的有害度が低減するまでの期間は約8000年と試算されてございます。そして先生ご指摘の高速炉再処理の場合にはウランとプルトニウムに加えましてマイナークチナイドを回収しこれらを燃料として高速炉で燃やすことを想定しておりましてこれらを取り除くことによって高レベル放射性廃棄物ガラス硬化体の潜在的有害度が低下にされるまでの期間は約300年になるとの試算が出されております。
39:28
10万年という単位は結構長い期間で10万年前の日本というのは大陸と律続で日本海が池になっているような10万年でしてですから地方自治体の皆さんに最終処分をもしもお願いするのであれば10万年というよりも8000年あるいは300年ぐらいまで圧縮しないとなかなか説明するのが苦労ハードルが高いのかなと思っています。高速増殖炉の場合には300年という話がありました。現在試験研究論も含めて高速増殖炉が稼働している国はあるのか稼働していればその状況についてお知らせください。
40:25
お答え申し上げます。国際的な高速炉の運用状況につきましては我が国の実験炉常用に加えましてロシア、中国、インドでそれぞれ実験炉が1基ずつ運用されておりますほかロシアでは原型炉と小炉が1基ずつ運用されているものと承知しております。また商用炉につきましては国内外を含め運用された実績はありませんがロシア、中国及びインドにおいて計画中のものがあると承知しております。
41:01
局長ありがとうございます。高速増殖炉ここで300年まで圧縮するのは技術的なハードルは高いかと思います。一つには高速炉をガラス硬化体にするということこれも1月に六ヶ所村の確年サイクルも1つをさせていただいて特に焼酸で溶かした後どうやって各種を分けていくのかというところが結構難しい技術なのかなとまだ確立はしていないかと思います。ですからこういう技術もしっかり各種を分ける各の様々な各種があるそうですのでそれを分けることそして分けた後に文科省としては2つ各種を分けるという技術開発ともう1つは加速器を用いた核変換技術ADSという技術を研究されていると聞いているんですけどもその点についてご説明できますでしょうか。
42:20
お答え申し上げます。第6次エネルギー基本計画におきまして使用済み燃料問題の解決に向けた取組の1つとして放射性廃棄物の減量化有限度低減のための研究開発を推進することとされております。文部科学省といたしましては化学技術学術審議会原子力科学技術委員会のもとにもとの作業部会における審議を経まして原子力機構の中長期目標の中に国際的なネットワークを活用しつつ高速炉や加速器駆動システムADSを用いた核変換技術の研究開発に取り組むこと研究開発を通じ将来の有望性の判断に資する成果を得ることなどを位置づけたところであります。原子力機構においてその要素技術の開発等が進められているところでございます。
43:11
この加速器を用いた核変換技術は私注目をしておりましてまだ実質動いているわけではなくてこのプランを練っている段階かと思うんですけれどもやはりこの研究開発の中で今後加速器を用いて中性子を各種に当てることによって各種が2つぐらいに分かれて300年ぐらいまで期間が短くなるというお話を聞いておりましてこの中性子を当てるということは六カ所村の先ほど申し上げました六カ所村の先ほど申し上げました量子化学技術研究開発機構これ6カ所研究所を視察すると6カ所ではスペインとイタリアと組んでブランケットの部材の開発のためにその素材に強い中性子を照射する実験を始めています。この技術は長寿命放射性各種に陽子ビームを照射することで有害度を低減する研究にも活用できそうだと素人的に思うのですが理論的にはこういう考えでいいかどうか研究者の間ですと核融合炉の研究者の皆さんはあまり核融合炉に関係ないところは持ち込まないでくれという意見も聞いているのですが300年の技術を確立すると今後の地球温暖化の枠組みの中で我が国がリードして国際的な標準と基準を作れるものですからその点についてお話を伺わせてください。
45:08
お答え申し上げます。先生ご指摘の通りQST、漁師機構6カ所研究所国際核融合材料調査施設では核融合炉材の中性子耐久性を調べるための中性子発生装置に必要な重陽子ビーム加速器の研究開発をヨーロッパと協力して行っておりその設計は核融合の材料調査に適したものに設計をされております。またこの要素技術はご指摘の通り重陽放射性各種の有害度を低減する研究にも応用可能でございますがその研究装置に適した新しい設計が必要となると
45:57
先ほどのADS加速器を用いた核変換技術の確立までは核融合炉も2040年、2050年と言われているので結構長い時間かかると思うんです。ただ、素人的に様々な研究所を視察させていただくとそれぞれが連関性を持っ ておりまして、うまくこれが一つの方向、お互いに刺激合うといい研究開発ができるかなと思っております。それで先ほどの常用紋柔のラッパー管という核燃料棒を包む六角形のシームレスのステンレスのバイトを作るのは非常に難しくて今作れる会社が一種あるかどうかについては、経産省の方にはしっかりサプライチェーンは他も含めてちゃんと見といてほしいということを頼んでありますので、その点はよかったなと思っております。そして大臣に伺いたいんですけども先ほど申し上げました通り、私が視察した施設、国の研究所で多くの研究者から伺ったことは相互に関連しており相互に覚醒すれば技術革新が予想されると考えておりまして廃炉、廃棄物処理、原子力発電のさまざまな方法について研究すべきと思いますが、いかがでしょうか。
47:36
大島委員にお答え申し上げます。原子力というのは、やはり多くの分野の関係者が関与するものでございまして、その技術開発を推進するためには、やはり三学間の関係者が広く連携することが必要不可欠であるとそういう認識をしております。このため文部科学省といたしましては、社会実装へ向けました、重点的に取り組むべき領域について、三学間の知見を結集して取り組むチーム型の基礎、基盤研究ですとか、また福島第一原子力発電所の廃炉に向けた東京電力等の現場ニーズを踏まえた三学間連携による研究開発など横 断的な取り組みを支援しているところでございます。文部科学省といたしましてはこれらの取り組みを引き続きまして支援をして原子力分野の研究開発、技術開発を推進してまいりたいと思っております。
48:45
原子力を推進するのについても原子力を止めてしまえという世論も偏あるんですけれどもやっぱり原子力はしっかり研究開発を進めておかないと私としては更なる技術革新ができないと思っていて、特に廃炉技術そのためには高温ガス炉についてもあるいは常用高速炉についても結構息長く研究して成果が出ているものですからぜひ先ほどの核子を分ける技術についても、あるいは加速器を用いた核変換技術についても一層な後押しをしていただくことをお願いします。それで核融合炉ここも6カ所の研究になぜ行ったかというと、おととしから私非常に着目しているのがNTTの光電融合の送信方法でしてこのイーターとこの6カ所の研究所がNTTの光電融合の技術を使って膨大なデータのやり取りをするということを伺ったものですから、6カ所の研究所も訪問させていただきました。このイーターの計画は国際プロジェクトですから結構大変だと思っておりまして各国がそれぞれの資金を出し合いながら動かしているプロジェクトなので例えばイーターの進捗がある程度見据えてきた段階で日本が先行して原型炉プロジェクトを開始してもいいのではないのかなと思うんですよ。これは中では
50:42
そこも2回か3回ほど見せていただいてその次の閣議決定なり方向性が見えると、各エンジニアリング会社ごとに研究者を雇えるんです。ですから、イーターの研究に貢献しながらある程度面倒かついたら日本で独自に
51:09
実験炉なり実証炉なりを捉えするということも必要かなと思うんですけれどもその点についての文部科学大臣のお考えを聞かせてください。
51:27
イーター計画というのは核融合の実験炉にかかります。やはり国際プロジェクトであるということでございます。また近年は世界各国で核融合発電の実現に向けた取り組みが加速をしておりまして我が国といたしましても研究開発を戦略的に推進していく必要があるとそう考えております。イーター計画は、やはり今申し上げましたように国際プロジェクトならではの困難がございますけれども、本計画の参画を通じまして、核融合エネルギーの科学的技術的実現性を認識をいたしまして、原型炉への移行判断を行うことは、また大変重要と思っております。このため、文部科学省といたしましてはイーター計画とのプロジェクトを強力に推進するとともに、平成27年より、三角共同して核融合の原型炉実現に向けた概念設計や研究開発を行ってきたところでございます。4月に統合イノベーション戦略推進会議で決定されましたフュージョンエネルギーイノベーション戦略も踏まえまして、核融合の研究開発を加速をして、原型炉の早期実現これをしっかり目指してまいります。
52:57
ご答弁ありがとうございます。私、こう考えてまして、私たち政治の政策の自由度は経済力によると思ってます、国の。私たちの作る政策の自由度は、国の経済力によっていて国の経済力はその国が持っている科学技術の創造性を超えては私は発展しないと思っているの。これまで、リガガフ研究所、和工あるいは横浜、あるいはスプリングエイトここ10年くらいの間に様々訪問させていただいて研究者の方は一言も弱音は吐きません。予算が欲しいとも言いません。ただ見ていると本当にかわいそうな感じがします。もう少し研究者の処遇を上げてあげないとなかなか外国からも研究者が日本に集まらない。リガガフ研究所のような学際的なところをお互いに刺激し合いながら、次の研究テーマだと思うのです。それで、文科省ではないのですが内閣府が所管している沖縄大学院大学について研究実績が上がっているという話とあと、理事長の給与具体的にいくらかというのは品がないから、質問はしなくてだいたいこんな程度ですよというご答弁をお願いします。
54:32
答弁申し上げます。沖縄科学技術大学大石藤でございますがこちらの研究実績でございますが露出の高い論文数割合のランキングこちらにおきまして日本の研究機関でトップ世界の中では第9位という評価を得ております。また、昨年、スバンテ・ペーボ教授がノーベル生理学医学賞を受賞したというところでございます。給与水準につきましては国際的な所有という水準も考えまして7000万からだいたい6000万くらいのそういう形で賞を受けさせていただいておりましてそれを大学の方でしっかりと実績を見ながら判断できるようにしているというところでございます。
55:23
沖縄大学院大学は2009年担当の副大臣をさせていただいていてその前に文科大臣になった有間浩人先生から沖縄大学院大学はしっかり頼むよと言われていたものですから有間浩人先生が考えていらっしゃったのはやはり世界中からノーベル賞を受賞された方、あるいは受賞されるぐらい素晴らしい研究成果がある方を学長としてお招きをして自由に研究開発をさせてあげたいということで私、副大臣のときに先ほどの給与の件を頼まれましてなんかね、条件外したいと言われたものですからいいよっていいよって渋い民主党政権だけど大島いいよって言いましてそれで今、学長の給与世界中から素晴らしい方をご招聘いただければ集う研究者もある程度研究者も素晴らしくなってそして縛りなく予算が使えるといい研究成果が出るかなと思っておりましてですから私は理科学研究所なり物質材料研究所先ほどの原子力の研究開発機構及び量子化学技術研究開発機構等のですねやっぱり理事長は今までだと事務次官縛りがあると思うんですよ事務次官の給与よりも同じくらいか若干下じゃないといけないという縛りがあってやはり今後は独立行政法人についてはジョブサイズに応じて給与を払う時代にジャクサもそうですよねあれだけ巨大な機関がなかなか民間から来ると給与がガクッと下がってしまって理事長職を国のためにという尊い気持ちで皆さん行っていてその気持ちも大切だと思うですからたくさんあげろというわけじゃないんですけども研究開発をされている理事長の職務あるいは研究開発している人たちの処遇そして外国から来る時も前に聞いたのは派遣労働と同じように一年更新なのでなかなか5年間コミットメントできないから外国からの研究者がいらっしゃらないとかですねなかなか処遇の問題が国際表情に追いついてないかもしれないんですですから文科大臣これから外産要求の要望の時期ですからよく研究開発の部局に聞いていただいて今多分後押しする世論があると思うんですよここまで日本の研究開発力がもう衰退をしていて私10年ぐらいかかると思うの産業界出身なので本当に衰退してますからですからここでしっかり と予算を国の研究所の皆さんにこの予算は生きる予算でして例えば先ほどのスプリングエイトこれ兵庫県までだいぶ前ですけど視察させていただいた時に当時は世界で一番微細なものが見える巨大な顕微鏡でしてそれを使ってさまざまな民間企業の技術革新ができてますですから国のやるべき仕事はベンチャー投資ではなくてやはり民間が持てない計測装置をしっかり持つとかあるいは30年後とか20年後見据えた長期間の運営費交付金をしっかり大学研究所に交付するとか一回大きく舵を切るべきだなと思ってるんです国はでも成果出るまでに20年はかかりますよミニマム非常に厳しいですこれから日本の産業界も合理化しかしなかったもんですから合理化しかしなかったので中央研究所がね昔 は中央研究所の所長は常務で入ってたのが平取にも入らなくなってそのうち合理化されちゃってですからポストを保るのは当たり前なんです民間が取らないからだからやっぱり研究開発を国として主導していくことが必要かなと思うもんですからまずは我が国の研究力向上のためにも国立研究大学法人の報酬を上げろっていうのはちょっと露骨なので理事長の報酬さまざまな処遇の見直しをしながら皆さんが好きなだけ研究できるような環境を整えていただきたいなと思うんですけど文科大臣の御所見をお願いします
1:00:18
大島委員には本当に日本の国の科学技術の向上に大変不信されているということを大変私も嬉しく思いますしまたそれぞれの国の開発法人の理事長の所得につきましても御審判をいただいておりまして感謝を申し上げます文部科学省の所管の八法人につきましては令和4年度の第二次補正予算におきまして5,087億円を計上するとともに令和5年度の予算におきまして前年比33億円増の5,917億円を計上したところではございます国立研究開発法人は本当に我が国の研究開発の中核になっておりまして引き続きまして研究開発成果の最大限化もうこれは最大化に向けまして本当に全力で取り組んでまいりますぜひ大島先生にも引き続きまして御支援のほどよろしくお願い申し上げます
1:01:36
しっかりと今後も取り上げていきたいと思っています最後の質問なんですけれども私もさまざまな研究所を訪問する中でやはり5年で論文を書いてパーマネントの職を得る方7年から8年かけて論文を書いてパーマネントになる方そしてそれを支える技師の集団が本当に必要でして技師の集団がですから研究を支える技師の存在が私重要だと認識していますですから今までだと国は5年10年で研究した人ばかり拍手をしていたんですけれどもそれを支える集団があってこそ研究開発できるものですからその点について最後に御所見を伺わせてください
1:02:36
私もやはり研究開発法人を伺いますと研究者の方々のそばに技術者の方がついてしっかりそれを支えているということはどちらの場所に行きましても声を大きくして技術者が足りないというようなお話も伺いますそんな中やはり技術職員というのは高度で専門的な知識技術を有しておりまして研究者とともに課題解決を担うパートナーとして重要な人材でありましてキャリアパスの拡充など活躍に応じた技術職員の処遇改善に関する取り組みというのは大変重要と考えております例えばこれは仏在機構でございますが技術職員に対しまして新たに独自の職勢を整備いたしましてその知見等に見合った待遇を提供するなどの取り組みを始めていると承知をしております文部科学省所管の八方陣につきましては令和5年度予算におきまして必要な予算の確保を行ったところではございますが技術職員の人材育成もそして確保も含めまして引き続き研究開発法人成果の最大化に向けて取り組んでまい ります
1:03:59
大臣御答弁ありがとうございましたここで終わりますどうも失礼いたしますこれにて大島厚次君の質疑は終了いたしました
1:04:23
今日はよろしくお願いしたいと思いますまず教職員の働き方改革特に長時間労働の是正についてまず伺います教職員の働き方改革の関連法が施行されてから数年になります大臣長時間労働は是正をされたんでしょうかここ最近も新年度に入りまして様々な報道が相次いでいます例えばということで本年4月19日の京都新聞の例を挙げますが京都府教育委員会が京都市を除く府内の公立学校教員の2022年度勤務実態調査結果をまとめたということでした小学校を除く全校種で前年度に比べ月平均の時間外勤務いわゆる残業が30分から4時間程度の減少ということでしたがただ中学校は過労死ラインとされる80時間を上回る約85時間ということでありまして京都府の教育委員会は勤務実態としては依然厳しい状況 にあるとしているとこうした報道でしたこの他にも同様の報道がたくさんあると思いますいまだに過労死ラインを超える状況はやはり緩和することができないというふうに考えます大臣この長時間労働の是正状況についてどのように意識をされているかお答えください
1:05:48
文部科学省の調査結果では時間外勤務は近年成果が着実に出てつつあるものの依然として長時間勤務の教職員も多くて引き続きまして取組を加速させていく必要があるとそういう認識でおりますこのため文部科学省におきましては令和元年の給特法の改正を踏まえまして勤務時間の上限等を定める指針を策定するとともに