19:35
これより会議を開きます。内閣提出「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房・内閣審議官、浅川智明君、内閣審議官、神馬人志君、子ども家庭庁長官官房審議官、黒瀬俊文君、長官官房審議官、野村聡君、法務省大臣官房審議官、松井信一君、外務省大臣官房参事官、中村清武君、財務省大臣官房審議官、芥沢隆史君、市警局次長、前田勤くん、文部科学省大臣官房審議官、阿美子厚生君、総合教育政策局社会教育振興総括官、森友博君、厚生労働省大臣官房危機管理、医務技術総括審議官、浅沼和成君、医政局長榎本健太郎君、健康局長佐原康幸君、医薬生活衛生局長矢上敦夫君、社会援護局長川又武夫君、老健局長大西昌司君、保健局長井原和彦君、国土交通省大臣官房審議官井原志徹君、総合政策局次長岩月正博君、防衛省大 臣官房審議官模木昭君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、
21:20
ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。土田慎君。
21:32
おはようございます。自由民主党の土田慎でございます。今日はよろしくお願いいたします。私は今日、全世代対応型持続可能な社会保障制度を構築する健康保険法等の一部を解説する法律案について質問をさせていただきます。わざわざこの法律名を最初に長い長い法律名を申し上げたのは、この改正法案名の名前というのは非常に大事だと思っていますので、言わせていただきました。この社会保障制度というのは、私は安全保障と一緒で、国民の皆さんお一人お一人が本当にこの国に生まれてよかったであったりだとか、自分の根底にある安心感を感じる最も大事なものだというふうに認識をしております。しかし一方で、私の同世代の若者なんかにお話を聞くと、なんとなく漠然と日本の社会保障制度って、やばいんじゃないか、まずいんじゃないかというような認識を持っている人が非常に多いというふうに私は思っています。それに当たって今回の改正案というのは、日本の社会保障制度を次の世代にもしっかりバトンタッチをしていくというような思いが込められていて、そして皆さんの関係者の皆さんの努力の痕跡がものすごい見られるもんだというふうに思っております。今、若者の話を申し上げましたけれども、高齢者の方においても、自分たちの健康の不安なんかもありながら、一方でやっぱりこの社会保障制度をしっかりと次の世代にも残していきたいというような思いを持っている方が非常に多いなというのを、私自身日頃地域地元を回っていて、大変強く感じるところでございます。先ほどから申し上げておりますけれども、この法律案には本当にいろんな思い、各世代の思いが詰まっているものになっていると思いますが、この法律案、改正法案に込められている思いを、まず最初にお聞かせいただければと思います。
24:07
本格的な少子高齢化、人口減少時代を迎えていくという中で、この現役世代の負担上昇の抑制を図ると、そしてまた負担能力に応じて全ての世代で増加する医療費を公平に支え合う仕組みが必要だというふうに考えております。この法案におきましては、例えば子育て世代にとっては、社会全体で支援するという観点から、出産育児一時金にかかる費用の一部を、後期高齢者医療制度が支援する仕組みの導入をするというようなことであったりとか、あるいは高齢者の皆さんにとっては、この高齢者医療を持続可能なものにしていくという観点で、負担能力に応じて全世代で公平に支え合うために高齢者医療制度を見直す。また、都道府県医療費適正化計画における記載事項を充実すると、こういった医療保険制度の基盤強化に関することも規定をしております。そしてまた医療介護の連携機能や、かかりつけ医機能の制度化を含む医療提供体制の基盤強化ということも規定をしております。こうした改革を通じまして、全ての国民がその能力に応じて支え合い、そして人生のステージに応じて必要な保障がバランスよく提供される、全世代対応型の持続可能な社会保障制度の構築を目指してまいりたいというふうに思っております。
25:22
ありがとうございます。今、本当に各世代、各視点に立ったこの法律案に関しての思いを、込められた思いを聞かせていただきましたけれども、これ全てまとめると、やっぱり我が国の社会保障制度、誰もが世界で一番優れたものだというふうに辞任をしているこの社会保障制度を、しっかりと次の世代にバトンタッチをしていきたいという思いが一番強いだというふうに私は思っております。しかし、この委員会なんかでもそうですけれども、各党によって、また各議員によって、立場がいろいろこの改正法案について異なっております。皆さんおそらく目的は同じくしているんですけれども、なんでこれが皆さん、ある意味この、総論賛成で、各論反対になってしまっているかというと、皆さんこう、党によって、また各議員によって、見てる世代の目線であったりだとか、見てるその人の立ち位置の目線が異なるのが、私は一番大きな原因なんじゃないかなというふうに思っております。確かに私がこの法律案、最初から最後まで読ませていただいてもです ね、とある特定の世代に立つと、確かに100%の内容ではないんだというふうに思っております。で、まあ、こんなことを言っていいのかどうかわからないんですが、全ての世代が、できる限り少ない負担で、そして、十分な医療を受けられるというのは、これは理想ではありますけれども、私はある意味一種の幻想でもあるというふうには思っております。で、例えば高齢者の方に偏って恩恵を受けられるという制度であってもダメだし、また現役世代の負担が重すぎてもいけないし、また逆にこの改正案によって現役世代の負担が軽くなりすぎてもいけないし、また子育て世代の、当然負担は軽くしていく方向性、そのために鋭意、黙下、努力をしているわけでございますけれども、そこの世代だけ偏って負担が軽くなりすぎてもいけない、そういうような非常に難しい話になっているんだというふうに思っております。で、各世代に負担を、ある程度の負担をお願いしないといけない部分はありますけれども、けれどもやはり一番大事なのは、みながら全世代が健康的に生活をして、そして何かあったときにしっかりと病院に行ける、医療を受けられるという社会保障制度をつくっていける、またお金の心配をせずに子供を埋める、こういうような制度をいろんな世代の意見を集約しながらつくっていくというのが非常に大切だと思っております。みんながいいことだらけではなくて、負担もしないといけない部分があるからこそ、今回の法律案に込められている、改正法案に込められている、冒頭申し上げた次の世代に社会保障制度をバトンタッチしていくという思いを、しっかりと国民に、皆さんにわかりやすく伝えるのが非常に大事なんだというふうに思っています。そこで質問でございますけれども、法律案名にですね、前世代型、前世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築とありますが、子ども子育て支援、そして高齢者医療制度に関して、どのような世代にどのような負担をお願いして、また一方でどういうメリットがあるのかというのを参考人の方からご説明をよろしくお願いいたします。
30:07
お答えいたします。本法案では、まず子育て世代に対する支援という観点から、13年間、姿勢を変えておりました出産育児一時金を、42万円から50万円に大幅に引き上げます。合わせまして、75歳以上の方が加入する高期高齢者医療制度が、出産育児一時金に要する費用の一部を支援する仕組みを導入させていただきます。さらに、3,003億円期間における国民健康保険料を、公費により免除する制度を導入する、こういうこととしております。また、高期高齢者の医療費の約4割は、現役世代の負担となっておりまして、今後も増大していく見通しとなっております。こうした中で、高期高齢者医療制度が創設以降ですね、高期高齢者ご自身の保険料の伸びを、現役世代が負担する支援金の伸びが大きく上回っているという現状がございます。こうしたことを踏まえまして、今回、高期高齢者と現役世代の負担の伸び率が同じとなるよう制度を見直すことによりまして、現役世代の負担上昇を抑制することとしております。こうした制度改正に伴いまして、令和6年度から高齢者の方々に新たなご負担をお願いすることになりますけれども、その際もですね、高齢者全員に一律の負担をお願いするのではなく、低所得の方々の負担増が生じないよう、負担能力に応じた負担にするとともに、出産育児一時期に対する高期高齢者からの支援対象額を2分の1にするなど、月減緩和措置を講じることといたしております。このように各世代に対して様々な配慮 をしながら改革を進めていくということによりまして、全ての世代が公平に支え合う形の見直しを実現していこうと考えています。これがひいては、医療保険制度を持続可能なものとし、先生ご指摘のように次世代につなげていくということにつながっていくんじゃないかと考えております。
32:08
ありがとうございます。今、各世代、各立場によるメリット、そしてデメリットもお話しいただきました。その中で、出産一時期の50万円に増額、その一部を高期高齢者医療制度の中から拠出するというお話もいただきました。いろいろこの委員会なんかでも、皆さんのお話、質問、意見を聞いていると、153万円以下の、今回、増額分、高期高齢者医療制度、要は年間153万円以下の人からはいただかないという話がある一方で、153万円以上というか、154万円ぐらいの人の生活というのは、楽だと思っているのか、みたいな話、質問もあります。これは当然ですね、おそらくここにいる議員の皆さん、全員が別に金融資 産もあるわけじゃない、年金だけで生活している153万円以上の年金収入の高齢者が、まあ、なんて言うんでしょう、裕福な生活、十分な生活を送れているかというふうに聞かれると、そうではないというふうには思っているんだというふうに私は思っています。そんな中でも、やっぱりこの我が国のこの宝物の社会保障制度を維持していくためには、現役世代の負担の伸びと、高期高齢者の負担の伸び率というのをこれから合わせていく。全世代、公平な形でできるだけ近づけていくというような方向性を、やっぱりしっかりとですね、わかりやすく説明していかないといけないんだというふうに思っています。また一方で、この現役世代の話もそうですけれども、現役世代が先ほど局長から説明いただきましたけれども、高期高齢者医療制度に4割拒否をしているお金を払っているという状況がある中で、確かに現役世代、みんな自分があんまり病院に行っていないのに、なんでこんな払わないといけないんだって言っている人非常に多いです。けどやっぱりそれは、国全体での助け合いの話ですから、やっぱりこの高期高齢者医療制度の拒否金支援金においても、現役世代の負担分と高齢者の伸び率の負担分を合わせる、そういう努力もしているんだということをですね、平易なわかりやすい言葉でしっかり説明をしないといけないと思っています。やっぱり皆さんにわかりやすく説明を していくという中で、非常に大きな私、課題となっているなというふうに思うのは、社会保障制度というこの文脈括りの中で出てくるワードって、結構普通に使うんですけど、結構わかりづらいんですよ。私、この質問をするにあたって、いろいろ聞いてみましたけど、費用者保険という言葉と、そもそも国民健康保険という言葉の違いって、なんか聞くけれども、厳密にわかっている人って多分ほとんどいないです。保険者という言葉もわかっていないけれども、保険者の中にも、健保組合だったりだとか、教会健保、教育制限、いろいろ高期高齢者医療制度などいろいろありますけれども、こういうことも基本的に普通生活していたら、そんな言葉の違いとか、自分の入っている保険者の違いっていうのって、基本的にわかっていないです。それはしょうがないことだと思います。私も議員に会わないと恥ずかしながら、知らない部分がございました。その中で最後に時間なので質問させていただきますけれども、この言葉が難解で、この保険制度を皆さん理解してもらうために、言葉が難解すぎて、全世代に伝わらない保険制度になってしまっては、何の意味もないというふうに思っておりますけれども、今後一部野党の議員の皆さんからも発信の仕方、質問ございましたが、どういうふうに全世代にわかりやすく発信伝えていくのかというのを最後に質問を聞かせてください。
36:38
お答えいたします。先生ご指摘のように、年金制度もそうですし、医療保険制度も、言葉が難しく、なかなか一般の方にご理解いただくのは難しい、ということがあることは、もう率直にそのように感じております。そういう意味で、今回の制度改正の中身をはじめとしまして、やはり国民の皆様にわかっていただく、趣旨をご理解いただく、これは非常に重要なことだと考えております。これまでも、そうした視点に立って、医療保険制度についてご理解いただくために、この仕組みとか、財源のこととか、あるいは制度改正の中身については、できるだけわかりやすい形で整理してホームページで公表、それは当然やっておきました。それから、最近特に、若い方々に社会保障の意義や仕組みをご理解いただくと、あるいは身近に感じていただくということも大事だということで、中学生、高校生、あるいは大学生を対象に社会保障教育という取組を進めております。今回、今、法案を提出させていただいておりますけれども、今回の改革も、令和6年度 から本格実施に当たりますと、やはり負担をお願いするということになりますので、やはりその点については、しっかりとご理解いただく必要があると思っています。特に、新たなご負担をお願いする後期高齢者の方々、こうした方々には、改正の趣旨、内容について、激変緩和措置も含めて、丁寧にご理解いただかなきゃいけないと考えておりまして、お一人お一人へお知らせをちゃんとお送りすると、その世代に応じた周知広報、これに取り組んでまいりたいと考えております。
38:12
質問終わります。ありがとうございました。
38:32
公明党 吉田久美子です。質問の機会をいただきありがとうございます。まずは、3月31日に、政府より示された少子化対策の叩き台について、質問をさせていただきます。公明党として、昨年11月に発表した「子育て応援トータルプラン」の実現に向けて、3月28日に改めて、子どもの幸せを最優先する社会を目指し、次世代育成のための緊急事態宣言等についての提言を、岸田総理と小倉担当大臣に提出をしました。その際にも、総理からは、政泛にも反映したいと言っていただいたと聞いております。国際的な研究におきましても、人生への満足度が高いほど、子どもをもうける確率が高いということがわかっており、この叩き台の中でも、はじめの中でも、「結婚や子どもを産み育てることに対する多様な価値観、考え方を尊重しつつ、個人の幸福追求を支援することで、結果として少子化のトレンドを反転させることが、少子化対策の目指すべき基本的方向である」とされたことを、大いに賛同いたしますし、基本理念に掲げられたとおり、若い世代の所得を増やすことが、ことや働き方改革、また男女ともに家事・育児に協力しながら取り組めるように、また職場・地域が子育てを支援する社会の構築、親の働き方・就労形態にかかわらず、すべての子育て世代を切れ目なく支援する行政への転換等、特にこの3年間、政府一丸となって加速化をし、 進めていただきたいと思っております。今回の叩き台には、基本的な方向性も含めて、具体的な政策におきましても、公明党からの提言も多く取り入れていただいたと感じております。叩き台の内容につきまして、厚労大臣として、コメントがあればお聞かせいただきたいと思います。
40:37
小倉大臣の下で取りまとめられました、子ども子育て政策の強化に対する試案、いわゆる叩き台において、厚労省関係では、出生後一定期間内に両親ともに育児休業を取得することを促進するため、育児休業給付の給付率を手取りで10割相当引き上げること、子どもが2歳未満の期間に時短勤務を選択した場合の給付を創設すること、おおむね全ての地方自治体において実施されている子ども医療費助成について、国民健康保険の減額調整措置を廃止することなどが盛り込まれております。こうした政策は、御党からいただいている提言とも趣旨内容が共通しているものと認識をしております。今後、総理も申し上げておりますように、今回のこの試案をベースに、総理を議長とする子ども未来戦略会議において、さらに具体的な検討を深めることとしておりますので、厚労省としても所管する制度について、あるいは政策について、関係省庁も連携しながら、この会議における議論も含めて、しっかりとした対応をしていきたいと考えております。
41:48
ありがとうございます。この叩き台について、世論調査では少子感に効果が現れると思いないという声も多いようでございますので、6月に発表される骨太の方針には、さらに若い世代が将来への安心と希望を感じられるものになるよう、さらに生の若者の声も聞いていただきながら、ブラッシュアップをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。続きまして、出産育児一時勤増額に伴う後期高齢者の負担増についてお伺いします。本法律案は、世界に類を見ないスピードで、日本が迎える超少子高齢化社会、そして 人生100年時代に対応すべく、全ての世代が能力に応じて公平に支え合う仕組みの構築を進めることを狙うものだと認識をしております。2025年には全ての団塊の世代が後期高齢者になり、2040年には団塊ジュニア世代も高齢者世代に入る。これに伴って深刻なのは現役世代の急減でありますけれども、1100万人の生産人口が不足するという見立てもあります。日本の誇る国民会保険の医療制度も介護保険も年金制度も、全て現役世代の支えがあってこそ成り立つ仕組みであり、今のままでは我が国の持続可能性が脅かされる、まさに静かなる有事に直面をしております。この現実を改めて皆様にお示しをしますと、政府与党は今まで何をしていたのかというお叱りを受けることもございます。けれども公明党は2006年には少子対策トータルプランを策定し、幼児教育養護の無償化、私立高校も含めた高校授業の無償化、給付型奨学金の創設等々プランの実現も一つずつ果たしてまいりましたが、しかしながらそれでもOECD加盟諸国の子育てに対して国が支出をしている家庭関係支出の平均にも及んでいないというのが実情であります。子どもを設けることを躊躇する理由として多いのが子育てにかかる経済的負担が大きいことであるという回答が多いことからしても、もっと子育てを社会全体で応援していくべきだと、公明党として冒頭の質問でも紹 介したとおり、子育て応援トータルプランも策定し、さらにこの3年間、特に次世代育成集中期間、そしてこの2030年まで7年間を次世代育成最優先させる7年とすることを提言しているところでございます。政府におきましても、少子化については危機感を持って、2019年から全世代型社会保障検討会議を設置し、2020年の12月に最終報告が閣議決定。2021年6月には、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険等の一部を改正する法律が成立。2021年11月には、全世代型社会保障構築会議が開催され、昨年22年5月に議論の中間整理を受けて、6月骨太方針2022として示され、12月に同構築会議の報告書を取りまとめ、目指すべき社会の方向性が示されたわけでありまして、したがって今法案は健康保険法改正の第二弾というべきものであります。その上で、今回出産育児一時金の42万から50万円の増額が、この4月から実施されることが決まりました。これは我が党からも強い要請をして実現したものでありますが、多くの子育て世代からは大変歓迎をされております。一方で、その一部の費用は、後期高齢者医療制度からの支援金の導入という形で実現するものでありまして、昨年秋より窓口負担が2割になった方も370万人、およそ後期高齢者の方の2割の方が負担が増えていらっしゃるわけですので、世代対立を生まないため、全世代で支え合う大の負担という視点から、この後期高齢者の負担について改めて説明をお願いしたいと思います。宮原保健局長 お答えいたします。後期高齢者医療制度の創設前は、後期高齢者ご自身も国保憲法に加入しまして、出産育児一時金を含め子供の医療費についてご負担をお願いしておりました。一方、後期高齢者医療制度の創設に伴いまして、こうした子供に対する医療費を後期高齢者が負担する仕組みはなくなったのでございますけれども、その後、生産年齢人口が急激に減少していく中で、少子化をめぐって様々な対策を講じてきましたけれども、いまだに少子化の流れを変えるには至っていないという状況がございます。今般、子育てを社会全体で支援する観点から、出産育児一時金を大幅に引き上げることといたしました。併せまして、後期高齢者医療制度が出産育児一時金に要する費用の一部、これをお願いすることとし、令和6、7年度においては、後期高齢者お一人当たり月額50円程度のご支援をお願いする、こういう仕組みを導入することにいたしました。ただ、この制度改正に当たりましては、令和6年度から高齢者に新たなご負担をお願いするということになるものですから、高齢者全員に一律に負担をお願いするのではなく、低所得の方々の負担増が生じないよう、負担能力に応じた負担とする、それから出産育児一時金に対する後期高齢者の支援対象額を2分の1にする、こうした激変緩和措置を講じるということとしてございます。こうしたことによりまして、均等割保険料のみが付加される約6割の低所得者の方々には、制度改正に伴う負担の増加が生じないようにするとともに、さらにその上の所得の約12%の方々につきましても、令和6年度は制度改正に伴う負担の増加が生じないようにすると、こういうことにしてございます。こうしたこと、改正につきましては、激変緩和措置も含めて、高齢者の保険者お一人お一人にお知らせをお送りするなど、丁寧な周知広報に努めてまいりたいと思っております。
48:23
出産における医療体制についてお伺いします。女性にとって、妊娠・出産はいつの時代においても、病気ではないと言いましても、何が起こるかわからない。まさに命がけで挑むものであります。少子化の時代が続く中で、やむを得ない変化だとはいえ、ここ数十年で、産科医や産科の病院が減少していることは、大きな懸念でございます。今日お配りした資料にも、産婦人科であっても、分娩を扱っていないケースも増えておりまして、病院の25%、そして診療所ではなんと65%が分娩を扱っていないということが示されております。近くに産婦人科があるから大丈夫だろう。私も産婦人科というところは、全て分娩を扱っていると思っておりましたけれども、実は4つの病院に1つは分娩ができない事態になっているわけであります。また、高齢出産、また低出生児の増加など、リスクの高い出産の割合も増えております。出産費用は用意できたとしても、近くの病院や診療所でお産はできないから無理だと、諦めるような事態にならないように、どこに住んでいても安全なお産が保障されることが重要であります。少子化によって産科医療体制が崩壊しないような施策は、早めに手を打たなくてはならないと考えますが、厚労省としての取組をお伺いしたいと思います。
50:14
お答え申し上げます。就産企業につきましては、従前より医療資源の集約化、重点化を推進することが、良質かつ適切な医療を提供するために有効であるという考えに基づきまして、各地域において就産企業体制の構築を進めているところでございます。一方で、今委員御指摘ございましたように、周辺に分辺取扱施設がなく、また分辺取扱施設を整備することが必要であるといったような地域につきましては、都道府県が策定した計画に基づいて行います、就産企業体制の整備でありますとか、産科医師の確保といった取組に対して、補助金や地域医療介護総合確保基金によって、財政的な支援を行っているところでございます。また、令和6年度から第8次医療計画がスタートいたしますが、それに向けて、就産企業の維持のために、各都道府県に、二重医療研にこだわらず、就産企業保持医療センターを基幹として集約化・充填化を行うなどによって必要な医療を確保すること、また各医療機関の役割分担を進めるということ、そして集約化・充填化により、分辺施設までのアクセスが悪化した地域に居住しておられる妊産婦に対して、地域の実用に応じて対策を検討することなどを行うことを求めているところでございます。厚生労働省といたしましては、引き続き都道府県等と連携しながら、地域において必要な就産企業を確保できますように取り組むことを進めてまいりたいと考えているところでございます 。
51:46
続きまして、3003号期間の国民健康保険料の免除についてお伺いしたいと思います。今までは、費用者保険だけ免除されていたものが、国民健康保険料も免除する仕組みができることは、働き方に関わりなく、子育てを支援する仕組みを整備する上で還元をしたいと思っております。しかしながら、国民健康保険に加入されているフリーランスや自営業の方には、育児休業給付金という仕組みがございません。これも早急に働き方に関わりなく、享受できる仕組みの創設が必要だと考えます。この就業に関わりなく子育てを支援する仕組み、これは叩き台の方にもしっかり入れていきたいというふうに方向性を示されておりますけれども、どう進められていくのか、政府のお考えをお伺いしたいと思います。
52:50
働き方に関わらず、希望する方々が出産・子育てしやすい環境を整備していくということは重要な課題というふうに認識をしております。フリーランスまた自営業の方については、先ほど委員の方からも御指摘がありましたとおり、この本法案におきましても、三前三後の国保の保険料の免除を盛り込ませていただいております。さらに加えまして、先般小倉大臣の下で取りまとめられました子ども子育て政策の強化に関する試案においては、この自営業やフリーランスの皆様についても、子育て機における仕事と育児の両立や多様な働き方を支えていくというために、この費用者保険の取扱いを踏まえながら、育児期間にかかる国民年金の保険料の免除措置の創設に向けた検討を進めるということが盛り込まれております。今回のこの試案を踏まえまして、今後、総理を議長とする子ども未来戦略会議において、必要な政策強化の内容等について、さらに具体的な検討を深めていくということになりますが、厚労省としても、制度を所管する立場として関係省庁とも連携して、この会議における議論をしっかりと踏まえながら、対応してまいりたいというふうに思っております。
54:02
医療介護の持続可能性の強化に向けた取組についてお伺いいたします。医療費は、段階の世代が高期高齢者に入り増加する局面において、今後増大していくと予測され、お金も人的リソースも無尽増にあるわけではありませんので、過度に増大していかないように、適正化し持続可能なものにすべきであるとの趣旨から、2008年より医療費適正化計画が定められ、現在、国と都道府県で第3期計画の最後の年となっております。まず、その適正化計画の効果についてお伺いしたいと思います。続きまして、2000年から始まった介護保険制度も、年々保険料の負担が増大し、多くの方からどうにかしてほしいと、これ以上負担が増えたら生活ができないという切実なお声も伺っております。今法案において、医療保険法人や介護サービス事業者に経営情報の報告義務を可視、データベースを整備することにしておりますけれども、医療も介護も保険制度と税金でほとんど成り立っておりますので、適正化するためにも経営の透明化は必要であり、報告義務は当然だと思っております。一昨年の臨時国会で、介護従事者の処遇改善として、1人9000円アップを狙い、確保した補正予算だったにもかかわらず、給与が上がると聞いていたけれども、ほとんど実感できなかったとのお声も現場でお聞きいたしました。今法案の成立後、各施設の経営状況の見える化などで収集把握した情報によって、利用者にとっても、また医療介護従事者にとっても、そして経営者にとっても、参法良しとなることが望まれるわけですけれども、特に人手不足に陥っている介護従事者、この処遇改善に利するものになるのかどうか、確認をしたいと思います。2問続けてお願いいたします。
56:18
第三期医療費適正化計画についてお答え申し上げます。この第三期医療費適正化計画では、健康の保持の推進に関する目標としまして、特定検診、特定保険指導の実施率などを目標に設定しました。それから、医療の効率的な提供の推進に関する目標として、後発医薬品の使用割合、こうしたことを設定しまして、取組を進めてまいりました。今年度が最終年度でございますが、現状といたしましては、まず特定検診の実施率は目標の70%に対しまして、2020年度は53.4%。特定保険指導の実施率は目標の45%に対して、2020年度は23%となっておりまして、実施率の向上に向けた更なる取組が必要と考えております。一方、後発医薬品の使用割合につきましては、2021年度に79.6%となっておりまして、目標の80%をほぼ達成しております。令和6年度から、新たに第四期の医療費適正化計画の実施期間となりますけれども、新たな目標としまして、医療資源の効果的効率的な活用を位置づけるとともに、今回ご提出させていただいていますこの法案におきまして、計画の実効性を高めるため、都道府県ごとに保健者協議会を筆地といたしまして、計画の策定評価に関与する仕組みを導入するなど、都道府県が関係者と連携して取組を推進する体制を構築すること、こうした取組を強化いたしまして、都道府県における医療費適正化に向けた実効性ある取組を推進してまいりたいと、会合に考えております。
57:59
お答え申し上げます。介護の形状付与の見える化で、関係者三方良しとなるのか、特に介護従事者の処遇改善に寄り添うものになるのか、というお問い合わせでございました。介護職員の処遇改善のほか、物価上昇ですとか、新興感染症の影響などを踏まえた介護事業者への支援策の検討などのためには、介護サービス事業者の詳細な経営情報を定期的に収集・把握することが重要でございます。このため、本法案におきましては、先生ご指摘のとおり、介護サービス事業者に対して経営に関する情報の報告を求めまして、その情報に関するデータベースを整備することとしております。これによりまして、事業所・施設に従事する職員の人権・人につきましても、把握をしてまいる予定でございます。事業者から報告を求めます経営情報によりまして、介護職員の処遇を含めまして、事業者全体での経営状況の経年の変化を把握することができます。これによりまして、例えば、介護事業経時帯調査で把握できない直近の収支の状況なども踏まえた政策の検討に活用していくことができるようになるものと考えているところでございます。
59:15
介護施設におきましては、働いてくださる介護従事者を何度募集しても、一向に集まらず、また来ていただいてもすぐ、また辞めてしまうのが多いという現実がございます。閉鎖する施設も増加をしております。政府の施策で、これ以上介護難民が生まれないよう、処遇改善を含めてしっかりと対策を進めていただきたいと思います。以上で質問を終わります。ありがとうございました。
1:00:05
立憲民主党の伊坂信彦です。まずは、最大の争点となっている、かかりつけ機能について伺います。本法案の医療機能情報提供制度では、医療機関は自己申告でこの機能がありますと報告をして、それがホームページに掲載されることになります。現在700項目ある情報項目の中で、8項目がかかりつけ機能の項目とされていますが、日常的 な医学管理及び重症化予防とか、地域の医療機関等との連携、在宅医療や介護等との連携、適切かつわかりやすい情報の提供などなど、当たり前の項目ばかりであります。普通の、いわゆる待ち医者であれば、かかりつけ機能のいくつかは、機能ありと自己申告できるような内容であります。そこで大臣に伺いますが、1項目でもこれらの機能があれば、かかりつけ機能ありということになるのか、また逆に、医療機能情報提供制度で、かかりつけ機能ありと申告できないような医療機関というのは、具体的にどのような医療機関があり得るのか、今のままだと、待ち医者であれば全てかかりつけ機能ありと、国民に情報提供されてしまうのではないかと思いますので、伺います。
1:01:38
これまで、医療機能情報提供制度は、医療法施行規則の規定に基づいて行われてきたところでありますが、今、委員からもご指摘もございましたが、情報提供項目の具体性が乏しいとか、あるいは情報保障の届出状況をそのまま公表して いるだけで、内容がわかりづらく、国民患者が実際に医療機関を選択するツールとしては不十分といったご指摘を、社会保障審議会等の議論においてもいただいたところでございますので、本法案ではこの制度の充実強化を図ることとしております。かかりつけ医機能に関する情報提供項目の見直しについては、今後法案が成立した場合に有識者等の意見を聞いて検討していくこととなりますが、国民への情報提供に当たっては、全てのかかりつけ医機能を合わせ持つ医療機関を公表するというものではなく、医療機関が有するかかりつけ医機能のそれぞれの具体的な内容を公表するということにしております。それを踏まえて国民患者がそのニーズに応じてかかりつけ医機能に有する医療を選択できるということでございます。情報提供項目についてはまさにこれから議論させていただきますけれども、それを踏まえながら各医療機関でご判断いただくということになると思います。
1:03:00
昨日の項目の中身はこれからさらに検討するということで、それはわかっているんですが、その項目が、1項目でもありと自国申告すれば、その医療機関はかかりつけ医機能ありということになるのかということについてお答えください。
1:03:21
かかりつけ医機能があるとかないとかではなくて、こういうかかりつけ医機能をいろいろとお示しをさせていただくわけですが、その機能があるということをお示しいただくということでございます。医療機関によっては、簡単に言えば、例えばですけれども、5つあるうちの2つということで出されるところもあるかもしれないし、5つということで出されることもあるかもしれないということであります。
1:03:48
1項目も機能がない場合は、これはさすがにかかりつけ医機能なしの医療機関ということになるんでしょうか。
1:04:00
この今の情報提供項目、情報かかり、医療機能情報提供制度におけるかかりつけ医のそうした項目に該当するものがないという場合には、まさにそこからは出てこないということになるわけでありますから、ここで言っているまさにそうした項目に係る機能は持っていないということになるんだろうというふうに思います。
1:04:29
いやちょっとわかんないんですけど、政府がこれから何項目かかかりつ け医機能としてこれこれの項目がありますというのを定めて、それが1項目もない、うちはないですよという医療機関は、かかりつけ医機能がない医療機関ということでいいんでしょうか。
1:04:50
まさにこの法律で言っている意味においてはそういうことになるわけであります。
1:04:57
そのかかりつけ医機能の中身、なんでこんな形式的なことをお聞きしているかというと、まさにこれまでもういろいろな委員がいろいろな質問をしてきましたけど、結局誰もかかりつけ医機能というのが何なのかというのがわからないんですよ。法律が通ってから中身を決めるとおっしゃっているんですけれども、何がかかりつけ医機能なのか、どんな医療機関がかかりつけ医機能を持 っている医療機関として住民に選ばれるのかということがもう全くわかんないんですね。なんか8項目とか、今8項目ですけど、それが何項目になるのかわかりませんが、例えば夜間休日診療があるという項目もおそらく入るんだと思いますが、じゃあそれがあればかかりつけ医機能がある病院なのかといったら、全然そんなことはなくて、ただの救急病院かもしれないですし、ということなんですよ。ちょっと私が提案をしたいのは、今政府が想定しているであろうかかりつけ医機能を何項目持っても、結局それは日常的な医療を提供している待ち医者ですということの証明にしかならないと思います。実際に本法案のかかりつけ医機能の定義はそうなっています。なぜ政府のかかりつけ医機能が単なる待ち医者機能になってしまっているかというと、かかりつけ医の一番重要な機能が抜け落ちているからだと思います。大臣は前回私との質疑の中で、患者がこの情報提供制度のページで医療機関を選んで、そこに継続的に見てもらえばかかりつけ医になるんだろう、こういう答弁をされました。時間切れで、私それをいろいろ突っ込みたかったんですけど、時間切れだったんですが、もう明確にその答弁はそうではない、間違っているというふうに思います。例えば、私はここ数年一番通っている医療機 関は自美科です。そこは明確にかかりつけ医ではありません。なぜかというと、そこは年に数回花粉症の薬をもらいに行くだけで、私の病歴とか体質とか生活環境などをわかった上で継続的に見てくれているわけでは全くないからであります。大臣に伺いたいんですけれども、こういう機能をやはり明確に項目に入れる必要があるんじゃないかという御点をいたします。現役世代も含めて、病気でないときも一人の住民を継続的に見続けて、病歴、体質、生活環境などを把握した上で、予防や医療を提供する機能という、このかかりつけ医のど真ん中の機能を、かかりつけ医機能報告制度のかかりつけ医機能の定義に含めるべきではないでしょうか。通告どおりです。
1:07:59
ちょっと個別の話に言及していいのかどうかですが、花粉症の治療にあたるお医者さんも、その委員についていろいろなものを見ながら、多分処方されているので、おっしゃった趣旨がちょっと私、汲み取れなかったんですが、従って、全身全部を常に かかっているわけではなくて、それぞれ疾患があって、一番あるのは継続的な医療を必要とする方、そうするとその疾患について言っているわけですけれども、その疾患を介してということになるんでしょうけれども、いろんなことを多分情報収集されながら、処方したり、医療を提供されている。従って、そういった方も一般的に言われる、かかりつけ医として、我々は一般的な用語ですよ。としてなのかでは、多分一般の方は、例えば皮膚科で言っていると、私のかかりつけ医は皮膚科の先生も、ということになるんだろうというふうに思いますが、ただ、本法案において、今ご指摘がありましたけれども、この法案では、まさに地域で確保していく必要があると考えられるかかりつけ医機能について、各医療機関から報告を求めるということにしているところでありますが、この機能については、高齢者以外の継続的な医療を要する方に対する機能や、予防に関する機能などを対象とすることも含めて、今後有識者の意見も踏まえて検討していきたいと考えております。
1:09:31
今、大臣がおっしゃったような程度のことを、かかりつけ医機能と本当に思っておられるのであれば、本法案は全く意味がない法案だと思います。それはもう全ての町の診療所がかかりつけ医機能あり、ということに単純になってしまうと思います。大臣が高談をおっしゃった、継続的な診療が必要な方対象というのは、本法案はそれでは不十分で、健康な人とか現役世代とかも含めて継続的に、しかも背景まで見て、しかも予防まで含めて提供していく機能が、かかりつけ医機能として私は必須だというふうに思いますけれども、今おっしゃった、私が申し上げた機能をまず項目に入れてほしい、これはもちろん検討いただきたいんですが、単に、one of them の項目に入れるのではなくて、これはもう必須の機能として定義づけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
1:10:31
いやですから、一般、先ほど申し上げた、報告を求める機能の対象には、高齢者以外の継続的な医療を要する方に対する機能のみならず、予防に関 する機能も対象となること。これはもう、今、先ほど申し上げたところでありますので、これについては有識者等の意見も踏まえて検討していきたいと思います。そもそも、今回の6条の中でも、身近な地域における日常の診療、疾病の予防のための措置、その他の医療の提供を行う機能、うんぬんとこういう書き方をさせていただいたところでございます。委員がおっしゃっている、健康な方に関する支援というのは、この幅、どういったものに入るのかということでありますが、一般的には、医療機関のみならず、様々な取り組みが、道府県市町村、地域において行われているというふうに思いますので、地域における役割分担のもと、必要なサービスの確保を通じて、国民の健康の増進、これをしっかり図っていきたいと思っています。
1:11:33
今、大臣がおっしゃった、地域における役割分担という部分も、本法案の問題点だというふうに考えています。地域全体で、これ参考人にお伺いしますけれ ども、地域全体でかかりつけ医機能を分担するという場合に、ある住民にかかりつけ医機能を過不足なく提供するということについて、誰が中心的な役割を果たし、誰が責任を持つことになるのか、お伺いいたします。
1:12:07
お答え申し上げます。私のもとでいたしましては、かかりつけ機能に関する制度整備につきまして、地域のそれぞれの医療機関が、地域の実情に応じて、その機能や専門性に応じて連携しつつ、かかりつけ機能を発揮するよう促すということが重要であるというふうに考えてございます。このため、本法案におきましては、医療機関に対してその機能の報告を求め、都道府県がその体制を有することを確認公表し、これらを踏まえて、都道府県と地域の関係者との協議の場で必要な機能を確保する具体的方策を検討し公表する、そういった制度を設けるということとしてございます。このように、地域でかかりつ け機能を確保する具体的な方法につきましては、誰が中心的な役割を果たすのか、国が確実的に定めるのではなく、地域の関係者の方々との協議の結果に基づいて定まってくるというふうに考えておりまして、その機能ごとに、地域の実情に応じて確保していただくこととなるというふうに考えてございます。いずれにいたしましても、この法案が成立いただけましていれば、施行に向けまして、地域の協議の場において検討する具体的な法則でありますとか、国の支援の内容などにつきまして、今後有識者などのご意見をお伺いして、詳細を検討していきたいというふうに考えてございます。
1:13:24
私が今回ずっと議論を聞いていて、また自ら失意して思うのは、かかりつけというのは、つまるところ関係性だと思うんですね。例え話ですけれども、太郎さんと花子さんが結婚するから夫婦なのであって、その関係性を定義せずに、太郎さんには夫婦機能があります、みたいなことを言うから、今すごいおかしなことになっていると思います。まして、夫婦機能を太郎さんと二郎さんと三郎さんで分担して、全員で面的に夫婦機能を提供します、みたいなことになると、もうわけがわからないことになっているんですよ。花子さんの夫は誰ですかという基本的な問いにも答えられない状況になっています。究極の無責任体制になるんじゃないかということを、私が今一番懸念をしているところであります。かかりつけ関係というその関係性を否定したまま、かかりつけ機能などと名付けて、やっている感を出すのはやはりやめた方がいいというふうに思います。私昨日消費者委員会で景品表示法の質疑をしましたけれども、やはりこんなのは国民を意図的に誤認をさせる不当表示じゃないかというふうに思いますよ。素直に地域日常医療機能とでも呼べば済む話ではないでしょうか。心ある厚生労働官僚の皆様は、やはりかかりつけ医関係があるかかりつけ医制度を今からでも構築をして、パンデミック対応とか予防健康政策をバージョンアップさ せてほしいというふうに強く申し上げたいと思います。次に地域における本来目指すべき予防健康機能について伺いたいと思います。大臣はコミュニティーナースという仕事については聞いたことがおありかもしれません。私はちょうど落選浪人中に奈良県の山添村というところで、コミュニティーナースの方に丸一日つきそって、その仕事の中身を見せていただいたことがあります。そのコミュニティーナースさんというのは、一時はガソリンスタンドで働きながら地域住民の健康や生活環境を見ていたりもしたという方であります。地域住民の病歴や家庭環境を個別に把握をしていて、家庭訪問をしながらそれとなく住民の健康状態を確認をし、そして必要があればすぐ医療介護や福祉につないでいる、そういうお仕事であります。役所にいる保健師さんとは違って、常に街中にいて住民の健康維持を行う、かかりつけナースと呼べるべき存在かというふうに私は見ました。コミュニティーナースは、街の保健室とか、そういった健康イベントや相談イベントも開催をします。しかし、多くは介護保険の制度内で予算を使ってやるために、高齢者向けとか認知症向けの相談しか中心にできないのが悩みであるということでありました。また中には、移動販売で塩分控 えめのお弁当を地域で売りながらコミュニティーナース活動をするといった、そういう工夫もあるそうであります。まさに、現役世代や健康な人も含めて、地域の全世代向けに本来のかかりつけ機能の一部を提供しようとする試みにも見えるわけであります。そこで大臣に伺いますが、こうした全世代向けの健康相談、あるいは生活指導、またそこにつながる多面的な活動を支援する事業や補助金を創設すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
1:17:41
先ほどの関係性というお話がありました。かかりつけ医、一般的に言われるについて、まさに様々な皆さん、重いイメージを持っておられる。そういった中で、まずは機能に着目をして、これを理解を深めていこうではないか。というのが今回の法案の趣旨でありますので、その点はぜひ御理解をいただければと思います。その上で、健康に対する対応ということでありますけれども、ご指摘のように、様々な世代が健康づくりに取り組んでいただくという ことは大変大事なことでありますし、住民に身近なサービスを提供する市町村において、地域のNGOや住民組織、多様な主体と共同しながら、住民が健康づくりに取り組んでいける環境整備を進めていかなければいけないと考えています。健康づくり運動、これまで国も進めてまいりましたが、令和6年度から開始される国民健康づくり運動プランにおいて、行政だけではなく、多様な主体と共に健康づくりを進めていくことが必要と考えており、具体的には、このプランにおいて、保健・医療・福祉の関係機関やNGO・住民組織等の関係者と連携して、地域住民の健康増進を図ることを盛り込むことを検討しているところでございます。今、委員からコミュニティナースのお話がありましたが、こうした取り組みなど、自治体において多様な主体と共同して行っておられる健康相談、生活指導等の取り組み、これを把握しながら、他の自治体にも周知を図り、また、自治体のご意見も伺いながら、どのような支援が必要であり効果的か、こういったことを引き続き検討していきたいと考えております。佐川政府参考人ありがとうございます。このコミュニティナースの方は、子ども食堂みたいな場を作ったり、あるいは様々な訪問活動も、いろんな名目で行っているわけであります。しかし、ここでも問題になるのは、全ての施策が、やはり年代や疾病状態ごとに分けられているということであります。参考人に伺いますが、子ども食堂や対象者を限定した訪問活動ではなくて、全世代向けの場作りや、全世代向けの訪問活動ということを支援する仕組みが必要ではないでしょうか。
1:20:12
地域における包括的な支援体制づくりという点についてお答えをさせていただきます。地域共生社会の実現を目指し、市町村において地域住民の複雑化、不法化した支援ニーズに対応するため、包括的な相談支援体制、参加支援、地域づくり支援、これらを一体的に行う重層的支援体制整備事業というものを創設いたしまして、令和3年度から実施をしております。これにより、高齢者、障害者、子ども子育て世帯、生活困窮者など対象者の属性を問わず、地域における多様な居場所や社会資源の開拓、課題を抱えている個人及びその世帯に対しての訪問による状況把握、相談を行うアウトリー チ等の支援などを実施することとしております。こうした事業も活用しながら属性を問わない居場所づくり、あるいは地域社会への参加支援を通じて、地域における保険活動とも連携をしながら、包括的な支援体制づくりができるように取り組んでまいりたいと考えております。
1:21:17
今おっしゃった場づくりの政策と、それを保険活動と連携というだけでなくて、保険活動と本当に接続し得る場づくりをきちんと支援をしていただきたいということだけ申し上げておきます。次のテーマなんですけれども、前回の質疑で私は健康政策や医療を効果の有無によって分けて、効果のあるものを優先して実施すべきという議論をいたしました。ちょうど先週の参考人質疑でも、日本総研の川崎参考人が同じことをより専門的に提案をされたわけであります。大臣に伺いますが、医療の価値、有効性ですね、医療の価値、有効性が高いかどうか、また財政面も含めて制度の持続可能性を高 めるかどうか、データを継続評価しながら定期的に医療を選択し直す仕組みが必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
1:22:22
委員の御指摘のように、その医療が有効であるかどうか、あるいは制度が持続可能であるのか、こういった点に着目をし、そしてデータの活用をその中で図っていく。それは全くその通りだと思います。
1:22:43
そういう仕組みをきちんと実装すべきではないかということなんですが、いかがでしょうか。
1:22:50
これまでの対応としては、市場規模の大きい薬品の薬価等について、令和元年度から患者のQOLも主要本とした費用対効果評価制度を導入し、これまで42件の薬品の評価等の見直しを対象としているところでございます。また、今後高齢化がさらに進展していく中、医療保険制度の持続可能性を高めていくため、医療費の適正化が重要な課題であり、エビデンスを踏まえて実効的な取組を進めていくことが必要との観点から、令和6年度から第4次医療費適正計画では、急性起動感染症に対する抗菌薬処方など、効果が乏しいというエビデンスがあることが指摘されている医療を適正化することを、新たな目標として位置づけたところであります。関係者が地域におけるデータを踏まえながら、医療サービスの提供状況を把握・検討し、地域ごとに適正化に向けた必要な取組を進めていくこととしております。今後とも、いくつか事例を申し上げましたけれども、データを活用して、その有効性、あるいは制度の持続可能性、こういったものをしっか り検証しながら、進めていきたいと考えております。
1:24:13
参考人が明確に指摘をしたわけですが、薬や機器に対する評価はしていると、我が国は。それから、医療技術に対しては、経済性の評価のみ一部しているけれども、一般的な価値の評価、今回の法案で、価値のない一部のものについては、そういうことをやるということで、私はそれは良いと思いますが、全般的に医療の価値に対する評価、まして私が提案している、持続可能性への清度の評価、ということは、いまだ実装されておりませんので、是非、それを仕組みとして実装していただきたいという提案であります。続きまして、これをですね、医療の評価、私は主に学術的なエビデンスのことを中心に議論してきたわけでありますが、参考人は、エビデンスだけだと時間もかかるし、足りないということで、ビッグデータ、とりわけリアルワールドデータも活用して、提供している医療を現在進行形できちんと価値評価をしていこうということをおっしゃっていて、なるほどと思ったわけであります。参考人に伺いますが、こうしたリアルワールドデータも活用した医療の価値評価、ということをやるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
1:25:29
お答えいたします。先生ご指摘のとおりですね、保健医療政策の立案実施にあたりましては、比較対象実験に加えまして、臨床等の中でやられたリアルワールドデータを活用していくことは、今後非常に重要となってくると考えております。実際ですね、例えば昨年度の診療補修会見におきまして、医療技術に関する点数の見直しを行いましたが、その際、ロボットを用いた副教師実につきまして、臨床データの登録システムに集積されたリアルワールドデータの解析結果からですね、実後の合併症の発症率、こうしたことに着目しまして、ロボットを用いない場合と比べた際の優越性、これを踏まえて見直しを行ったところでございます。また、医薬品の承認申請や市販後のデータ収集におきましても、リアルワールドデータを活用する際の考え方をガイドライン等でも示しておりまして、例えば、医薬品を投与した患者群に対する比較対象として、プラセボ群に変えまして、リアルワールドデータを使用するなど、その利活用を進めているところでございます。今後も臨床試験の結果やリアルワールドデータを適切に組み合わせながら、保健医療政策へのデータ活用に取り組んでまいりたいと考えております。
1:26:45
ありがとうございます。最後なんですけど、今回の法改正で、医療法人や介護サービス事業者の経営情報の調査分析というものが含まれています。施設や事業所ごとの収益や費用を情報収集して、医療介護政策の立案に役立てるということであります。私は長年、介護スタッフの賃上げ法案などを本委員会に提出をし、医療介護福祉保育などの給料アップを目指してきた立場であります。データベースによる全体の政策のブラッシュアップ も重要でありますが、もう一つやっていただきたいのは、やはり事業所ごとの人件費比率などが今後わかるようになるわけですので、処遇改善加算などを取っているのに、人件費比率が全然上がっていかないとかいうのもわかってくるわけであります。参考に伺いますが、医療法人や介護サービス事業者から集めた経営情報を、医療介護従事者の個別の給料アップにきちんと役立っているのか、そういう目で分析をして活用すべきではないでしょうか。
1:27:55
お答え申し上げます。委員御指摘ございましたように、今般の新たな制度の案におきましては、医療従事者、介護従事者等の処遇の適正化を検討するために、医療機関や介護サービス事業所施設におけます職種別の給料の状況につきましても任意で報告を求めるということとしてございます。蓄積したデータをしっかりと十分に分析をして、さらに属性などに応じてグルーピングした分析結果が表す趣旨や背景なども合わせて、国民の皆様にわかりやすく丁寧に情報提供をすることで、医療介護の置かれている現状や、また実態の理解 の促進を図るということとしておりまして、こうした取組の中で職員の給与の取扱いも含めて必要な対応を検討していきたいと考えているところでございます。なお、医療従事者等の処遇改善を検討する上では、医療機関等の職種別の給与の状況を把握することも、これもご指摘いただいたように大変重要な取組だと考えております。施行に当たりましては、関係団体の協力もいながら、分析に活用可能な規模のデータがきちんと提出されますようにやって進めてまいりたいと考えているところでございます。
1:29:05
以上で質疑は終わりますが、本法案のかかりつけ機能というのは、一部与党委員も指摘したように、そもそも前世代型とは言えないものであります。また、社会保障の持続可能性に大きな影響を与える予防健康政策の強化にも残念ながらつながらないというふうに思います。また目玉だった出産育児一時金は、法案審議中に保険適用という全く異なる方針が示され、もはや議論する意味がなくなってしまっています。社会保障の持続可能性を高める方策は、保険者間の複雑で細かいお金のやり取りに終始し、問題解決ではなく先送りに過ぎないわけであります。各論反対ではなく、総論として問題だらけの法案だということを強く申し上げて、私の質疑を終わります。ありがとうございます。
1:30:11
立憲民主党の西村智奈美です。先ほど飯坂委員が、総論全体として問題がある法案だというふうにおっしゃって質問を締めくくられましたけれども、私も全くそのとおりだというふうに思っております。今日は私は、後期高齢者医療制度の負担の見直しについて、最初に質問したいと思いますけれども、今回、高齢者の皆さんの保険料負担率、これが変わるということであります。主にはそれは、負加減度額の引上げ等ということなんですけれども、この保険料の見直しによって、一体全体保険料収入、どのくらい増えるか、そしてそれは何に使われるのか、まずはこれから伺います。
1:31:12
今回の制度改正によって、後期高齢者の皆さんには、保険料負担の増加をお願いすることとなります。保険料の増加分は、子育てを社会全体で支援するため、出産育児一時金に係る後期高齢者医療制度からの支援金を導入するための費用、約130億円に充てるほか、後期医療全ての世代で公平に支えを観点から、現役世代の負担情報を抑制するため、後期高齢者医療における高齢者の保険料負担割合を見直すための費用、約820億円に充てることとしております。
1:31:55
子育て社会全体で支えると、出産育児一時金、これで130億円、負担割合の見直しということで、820億円ですね。ということなんですけれども、この付加減度額の引上げ等なんですけれども、政府から説明を受けましたときに、支店が153万円、年収ですね、収入が153万円の後期高齢者から、言ってみれば、こう角度がついて、上がっている割合が、もっと角度が高くなる。しかも付加減度額が上がっていく。私は一番最初にこの法案の説明を受けたときに、付加減度額の引上げだけで、950億円ですね、これが出るのかというふうに思ったんですけれども、実はそうじゃなくて、もっと割と低い収入の方から上がっていくということなんですね。私たち2年前に、後期高齢者医療制度の窓口負担が1割から2割になるというときに、対案として、後期高齢者の皆さんの付加減度額、これを引き上げるという、修正案でしたか、対案として提出をいたしました。残念ながら審議は行われたんですけれども、否決はされて、それで2割になっているという現状があるわけなんですけれども、今回ですね、年収153万円から上げているというこの理由ですね、なぜ153万円から上げるということになったんでしょうか。理由を聞かせてください。
1:33:50
まず、令和6年度から高齢者に新たな負担をお願いするにあたっては、高齢者全員に一律の負担をお願いするのではなくて、低所得の方々の負担増が生じないよう にしよう。そうした観点から、均等割保険料のみが付加される年収153万円以下の低所得者の方々、約6割いらっしゃいますが、その方には今回の制度改正に伴う負担の増加が生じないようにしたところであります。また、今回、所得割保険料が付加される年収153万以上の方々には新たなご負担をいただくこととしていますが、その上の年収の約12%の方々には、令和6年度は制度改正に伴う負担の増加が生じないように配慮したところでございます。したがって、153万というのは、今申し上げましたように、均等割保険料に加えて所得割保険料が付加される。ここが年収153万ということでございます。
1:34:53
付加減同額の引上げも今回80万円ですか。その、言ってみれば図形ですね。図形のところがこれなぜ決まったかといえば、私は最初に出産育児一時金の130億円というのと、それから負担割合の引上げで必要になる820億円。この額が最初にあって、最初にあって、それに見合うように153万円から、そして付加減同額を80万円にするということが決まったんじゃないかというふうに思うんですけれども、そうではないんですか。
1:35:38
まず、1つは出産育児一時金は現状に合わせて50万円まで大幅に引上げをするということの決定をいたしました。その上でその負担をどうしていくのか。それから後期の医療については、後期の保険、後期高齢者の医療負担とそれを支える現役の支援金の負担、この伸びがですね、現役世代に偏っているため、それを是正をしていく。いわば今の介護保険制度で実施をしている仕組みに戻していく。まずそれがあり、そしてそれにかかる費用がどれだけかということを演出し、そしてそれはどういう形でこの後期、まず医療保険全体の中で負担があるわけでありますが、さらに後期の中でどう負担をしていくのかということで、こうした負担案を提案させていただいた。こういう考え方の流れであります。
1:36:34
つまりですね、950億円という数字が先にあって、それに見合うように、言ってみれば図式を書いた。ですから年収150万円世帯の、例えばその高齢者、後期高齢者の方々に対する、言ってみればこの負担割合の見直しでどのくらいの影響が出るかということについては、調査をされていない、分析をされていない、そういう状況で今回これが決まったと法案として今提出をされているということだと思うんですよね。これやはり私大変問題だというふうに思います。今コロナ禍の中でもありますし、物価上昇の中でもある中で、後期高齢者の方だけではないですけれども、全ての方々が非常に生活が厳しくなっているというこの状況でですね、言ってみれば生活への影響を考えずにこういった提案がされたということは本当に問題だというふうに思います。それでですね、この後期高齢者医療制度ですけれども、そもそも平成20年に私たち大変問題があるというふうに主張してきていた中で、自民党政権がですね、わざわざ国保なんかからこの後期高齢者医療制度を切り離して、切り離してですね、それで作った制度なんですよ。それで今回、老人保険制度のときは、例えば負担をしていた出産育児一時金、こういったことですとか、負担割合もですね、負担率もそのまま国保なんかに残っていたら、これはまた別の考え方、方向があったと思うんですけれども、わざわざそうやって切り離しておいたのに、また今回その負担の部分だけ戻すというのはですね、私は本当に厚生労働省として、一体どうなんだろうと、どうなんだろうと、それだったら、いやちょっと極論を言えばですね、そのまま老人保険制度、国保だとかに戻して、そのままにしておくという考え方もあったと思うんですよ。わざわざ切り離したのは自民党政権ですから、それで今回また負担のためということで、負担だけしていただくというのは、これはやはり私厚労省としての怠慢というか責任放棄にも、値するというふうに思うんですけれども、大臣はどうお考えですか。
1:39:09
まず、高期高齢者医療制度はですね、高齢化が進み、医療費が増加する中で、その前の老人保険制度でいろいろ問題が指摘をされていました。高齢者と現期負担の負担の割合の明確化を図るべきではないか、財政運営責任の明確化を図るべきではないか、そうした観点から創設をしたものであります。今委員お指摘のとおり、老人保険制度においては、高齢者世帯も出産育児一時期も含めて、子どもの医療費などを負担をしていたという形になりますが、平成20年度以降は、今申し上げた制度になったことから、現役世代から高齢者、出産育児一時期の費用を直接は負担をせず、現役世代から高期高齢者支援金による支援のみを受けている形でスタートしたところであります。しかしその後、少子化をめぐる様々な問題、特に給与等が出てきて、これに対してどう対応していくのか、そういったことから、子育て世代を社会全体で支援するという観点に立って、先ほど申し上げた出産育児一時期の大幅な引上げ、また、合わせて、子育てを社会全体で支援し、年齢にかかわらず負担能力に応じて、全世帯型社会保障の構築に資する見直しとして、こうした改革を提案し、その費用負担について示しをさせていただいたところであります。今、これでは元と一緒じゃないかということでありますが、この支援の対象は、現役世代や子供全体の医療費ではなくて、あくまでも出産育児一時金に限定しているところでありますので、高齢者医療制度の創設の前のように、全世代で全世代の医療費を賄う仕組みに戻す、ようなものの考え方に立っているわけではないということでございます。
1:41:04
最後の部分は私が通告で書いたところが、そういうふうに読まれちゃったんだと思うんですけれども、私が申し上げたかったのは、出産育児一時金は、それは老人保険制度のときは高期高齢者の皆さんも負担はしておられました。今回高期高齢者になって、またそこは皆さんからもちょっと負担してくださいということで、負担だけちょっと戻ってくるということなんですよ。これやはり私、本当にいろいろなことを大臣は今おっしゃいました。財政的なことで見えやすくなったとか、確かに見えやすくはなりましたよ。75歳以上切り離したんだから。だけれども、やっぱりこんなふうにして切り離しておいて、また足りなくなりますから、高期高齢者医療制度から出産育児一時金、まあ平成20年ですから、今から20年、15年ぐらい前ですかね。15年ぐらい前までは負担してもらっていたんだからいいでしょという形でやるというのは、ちょっと私は本当にいけないというふうに思うんですよね。それで先ほどから大臣からも何度も言われております、社会全体で子育てをするということです。私もこの考え方には賛成なんですけれども、でも例えば今ずっと言っている高期高齢者医療制度から出産育児一時金、負担させる。これってやっぱり保険制度の原則を超えちゃっているんじゃないかと思うんですよ。そういうことなんでしょうか。保険制度の原則を超えてまで、社会全体で子育てをしていくということについて、大臣はきちんと説明ができますか。
1:42:58
今回の高期高齢者医療制度も医療給付費については、高期高齢者の保険料で約1割を運用しているのであって、公費で約5割。さらには現役世代からの高期高齢者支援金で約4割という形で運営されておるわけで、これは別制度に加入する現役世代からの支援については、まさに高期高齢者の医療費を国民全体で支えるべきという共同連体の精神に基づいて実施をしているわけであります。この法案では、まさに今申し上げたようなことと同様に、子育てを社会全体で支え合うべきという考え方に立って、また出産育児自給の大幅な引上げが必要であるということ。そして、いうことから、高期高齢者医療制度が出産育児自給に要する費用の一部を支援していただく、こういう仕組みを導入することとしたところであります。
1:43:54
それはご説明ですね。ご説明ですけれども、私はやはり保険制度、だって高期高齢者、ここでも何度か議論があったと聞いてますけれども、議事以降も私も拝見しましたけれども、保険というのは要するにみんなで保険料を出し合って支え合っていくというやり方ですよね。もちろん高期高齢者の財源については、先ほど大臣がおっしゃったとおりだと思います。でもそれは平成20年に自民党政権がまさにつくった制度ですから。
1:44:29
ただ保険という考え方でつくられているここから、出産育児、高期高齢者の方々、およそなかなか対象にはならないというふうに考えるんですけれども、本当にそういったことを認めちゃうというのって、やはりどうですか。保険制度の原則からして、ちょっとこれは問題あるなというぐらいは思いませんか。大臣。
1:44:58
多分委員は、そうじゃなくて国費で負担すべきだという話なんだろうというふうに思うんですが、ただ出産育児一時金の費用はもともと医療保険の給付として、原則として保険料で賄われてきたという経緯もあります。それから先ほど申し上げた高期高齢者医療制度の例もあります。そういった中、それらを踏まえて、今回、新たに高齢者の皆さんにご負担をお願いする。しかもそれは一律の負担ではなくて、負担能力に応じてご負担をお願いするという形を取らせていただいたところでございます。
1:45:34
負担能力に応じてというところも私は疑問不難です。だってさっき申し上げたように、950億円というお金が先にあって、確かに所得割が付加される、加わってくる153万円というスタートラインについては、なるほどそういう考え方はあるかなと思いましたけれども、それから、不可限度額の額、これについては、何て言うんですか、高齢者に対する、例えば生活の影響とか分析した上ではないわけですよね。ないわけなんですよ。数字ありき、今の現行の制度ありきなので、やっぱりこれね、ちょっと説明になってないと思います。社会全体で子育てしていくっていうのが、やっぱり私も本当に大賛成なんだけれども、それを認識の見果たにして、例えば保険制度から、原則から外れるようなところから持ってくるっていうことを認めちゃったら、これ何でもかんでも認めることになりませんか。まあ、決算常用金がすごくコロナ関係で多くてですね、それが今回いろんなものに使われているという、そういった問題もあるんですよ。そういった、何て言うんでしょう、お金に色は確かについていないけど、きちっきちっとしておかないと、本当にずるずるとですね、せっかく厚労省が取った予算が、他のところに持っていかれかねないということになるので、私は申し上げているんです。ただ、ですから私は、これは国費からの負担するというのが本筋だと思うんですけれども、いずれにしてもですね、後期高齢者医療制度からの支出に関して、やっぱり真摯な説明というのが、私は圧倒的に不足しているというふうに思います。これは本来は、総理に伺うべきなんですけれども、大臣に説明をしていただきたい。なぜ、社会全体で子育てをしずるということのために、こういった仕組みにするのか。何て言うんでしょう、紙に書いてあることはすごく読まれて、仕組みとして説明を受けるのは本当にその通りなんだけれども、なぜかという説明が足りない。それから、先ほど申し上げたように、何でこの後期高齢者医療制度をわざわざ作って切り離しておいて、そして足りなくなったからまた負担してください。これってちょっとね、納税者、納税者というか、非保険者、保険料を払ってくださっている方に対しても、不信につながっていくと思うんですよ。大臣、ちゃんとここは、自分の、ご自身の言葉でお話しいただけませんか。
1:48:18
まさに委員がそうだとおっしゃっていただいたように、子育てを社会全体で支援をしていく。そしてその必要性がより今回の急激な少子化等を踏まえてですね、より高まってきている。それをどう推進していくのか。一方で、全世帯型社会保障構築会議の考え方は基本として、それぞれの負担の能力に応じて負担をしていこうということで、これまでも議論をさせてきていただいたわけでございます。そうした一連の議論の中で、今回、出産育児地域の大幅な引き上げに合わせて、その一部を高級高齢者医療制度に加入している所得の低い方を除外をした、それ以外の皆さん方に是非負担をしていただきたいということを、このお願いをさせていただいているということでございます。こうした内容については、全世帯型社会保障構築会議や社会保障審議会医療保険部会などにおいても、これまで議論をさせてきていただいたところでございますし、また特に医療保険部会において負担能力の応じた負担ということと、出産育児地域に対する高級高齢者の支援対象額は2分の1とする激減監査措置を講じること、こうした議論、こと、医療保険部会における議論を踏まえて、こうした措置も加えさせていただいたと。いうことでございますので、一方で高齢者の状況にも配慮しながら、今回の提案をさせていただいたということでございます。
1:49:54
やはり紙を読まれるので残念ですが、伝わりません。申し訳ない。ちゃんと本当に子育てを社会全体でするというのであれば、それ相当の覚悟でやるんだということでやっていただかないと、なんかその程度の説明で国民が納得すると思っているんですかね。私はちょっと今のお話を聞いても全く理解できません。ちょっと時間がなくなってきたので、次の質問は少しまた次回に回させていただくことにして、前世代型の社会保障構築会議報告書、これが年末に出ておりますので、ちょっとこの点についてだけ1点、2点伺いたいと思います。昨年の12月16日、前世代型社会保障構築会議報告書が出ています。ここでですね、労働市場や混同のようなあり方の見直しということで、非正規雇用労働者を取り巻く課題の解決という項目があります。そこでですね、同一労働、同一賃金、ガイドライン等の必要な見直しを検討すべきであるというふうに書かれているんですね。これ大臣、どの程度のことをお考えになってられますか。ガイドライン見直すということは、これは法改正まで行くのか、それからその…ということですね。いかがでしょうか。
1:51:40
あのご指摘の前世代型社会保障構築会議報告書の中では、同一労働、同一賃金の利口確保に向けた取組を一層強力に推進するとされているわけであります。それらも踏まえて、現在労働基準監督署と労働局が連携して、遵守の徹底に向けた取組を開始し、非正規雇用労働者への賃上げの流れを発揮するため、3月15日から5月末までを同一労働、同一賃金取組強化月間と定め、企業への働 きかけや指導等に集中的に取り組ませていただいているところであります。また、非正規雇用労働者の処遇改善に与えた効果を丁寧に検証した上で、ガイドライン等の必要な見直しを検討すべきとされておりますので、現在実施をしている今申し上げたような取組を踏まえながら、働き方改革管理法における成功後5年後見直しの規定にも基づき、成功後の実態を把握分析した上で検討していきたいと考えているところでございます。
1:52:43
ガイドラインの見直しだけではなくて、働き方改革の5年見直しが近づいてきているので、その改正も含めて、それは頭の中にはあるというふうに、大臣の今の御答弁だったと思います。どうですか。
1:53:01
平成30年の働き方改革の法律の不足の検討事項、このことも踏まえて、今検討していくということでありますから、それは直ちに法律の変えるかということではなくて、その規定も踏まえた上で検討していくということを申し上げたところでございます。
1:53:28
コロナで一番困難を極めたのは、やはり非正規雇用者、それから女性の雇用者、労働者だと思っております。私どもは先般、短時間、パート有機労働法等の一部改正案を、議員立法として国会に提出いたしました。非正規雇用処遇改善法案というふうに通称で呼んでおりますけれども、パート有機労働法、それから派遣法、労働契約法、職務待遇確保法、こういったことの改正見直しで、合理的と認めら れない待遇を禁止すること、それから正規と非正規の範囲をもうちょっと分かりやすく判断できるようにすること、それから事業主の説明責任を強化すること等々、さまざまな項目を盛り込んで提出をいたしました。やはりこのくらいのことを抜本的にやらないと、本当に雇用のあり方の見直しには私はつながっていかない。先ほど、この前世代型の報告書で書かれていた、同一労働同一賃金ガイドラインですけれども、これガイドラインって皆さんも見たことないかもしれないんですけど、一度見ていただきたいと思うんですよ。違法と考えられる例、違法には当たらない例、確かにこういった例示がこういろいろなされているんですけれども、見ると、ここまでだったら脱法しても大丈夫ですよという、そういうリストに私には見えてしまうんですよね。ですから、ここはしっかりと必要な見直しをするというふうに大臣には言っていただきたい。これが一つ。それから、昨年の11月に私この場で質問させていただいたマニュアルです。職務評価を用いた基本級の点検検討マニュアル。これも合わせてガイドラインを見直すのであれば、見直しが当然図られるべきだと。しかもこれはマニュアルですので、急ぐということなんですけれども、大臣この点についてはどうですか。もう少し踏み込んで答弁いただけませんか。
1:55:51
先ほどとその最初のガイドラインの見直しについては、現在実施している取組の結果も踏まえながら、はたい方改革関連法における施工後5年後見直しの規定に基づいて、施工後の実態を把握分析した上で検討するということを申し上げたところでございます。それからマニュアルでありますけれども、マニュアルなども通じた施工の在り方含めて、当然その中で検討していくこ とになると思います。
1:56:28
いつもそうなんですけれども、大臣の答弁はすごく事務的で、質疑に対しての答弁が説明責任を果たしているというふうには私は言えないと思います。やはり負担をお願いするわけですから、それなりに、まさにそういった痛みに寄り添った説明をしていただかないと、これは賛否の判断そのものも私はできない。賛成とか反対とか言うという前の段階だというふうに思うんですよね。今日はこれから総理が入って質疑が行われるということですけれども、私は今の状況では賛否の判断すらもできる状況の手前の段階に、残念ながらこの法案はあるというふうに言わざるを得ない。それを強く申し上げて私の質問を終わります。
1:57:46
立憲民主党の野間貴司です。今西村知並議員とも議論があったところから質問に入りたいと思います。今もお話ありましたように、75歳以上の高級高齢者の皆さんが、出産一時金のその一部を、これから負担をしてもらうんだという法改正が今出ているわけですけれども、そもそも今も議論になりましたけれども、かつてあった老人保険制度では、当時70歳以上の高齢者が国民健康保険や被弱者保険に納付した保険料の一部は、出産育児一時金や子供関連の医療費に重当されていたわけですね。それをその後、75歳以上の高級高齢者の方だけを切り取って、そういう負担をさせない、新しい独立した制度を作ったわけですけれども、なぜ当時、その子供一時金、出産一時金等のですね、負担をさせない、そういう制度にしたんでしょうか。
1:59:00
まず、それまでの老人保険制度では、75歳以上の方々は国民健康保険または被害者保険に加入し、それぞれに保険料を納付し、高齢者世帯も出産育児一時金も含めて、子供の医療費は確かに負担をしていたわけでありますが、今回のその高級高齢者医療制度はですね、公的年金制度の充実や成熟化に伴う高齢者の経済的社会的技術を踏まえ、全ての75歳以上の方々を被保険者とし、公費の投入や現役世代化の支援を受けながら、個人ごとに保険料を負担いただくという医療給付の仕組みとしたところでございますし、そこに至る過程としては、当時の高級高齢者医療制度の前についてはですね、この費用負担の関係がよくわからないと、様々なご指摘もあったということでございます。その時点においては、今委員御指摘のように、高齢者は出産育児一期の費用の負担とはせず、現役世代から高級高齢者支援金による支援のみを受ける形ということで、制度が作られたわけでありますが、しかしその後、先ほど申し上げたように、生産年齢人口が急速に減少、また少子化をめぐってはですね、まさに危機的な状況にあるということで、今回出産育児一期の大幅な引上げを行わさせていただいた。それに当たってその費用負担について、先ほどから申し上げておりますが、全ての世代において負担能力において支え合っていくという考え方に則り、また、平成20年の高級高齢者医療制度創設以降の所得の状況を見ると、高級高齢者の1人当たりの所得は、この間6%の伸びが見られる一方、現役世代の賃金はやや減少傾向にある。いったような状況。これらも踏まえて、この法案で高齢者全員ではなくて、付加減度額や一定以上の所得のある方の保険料を引き上げるという形で、低所不多層の負担増は生じないという中で、こうした仕組みを導入するということにしたところでご ざいます。山本大臣。 経緯はわかるんですけれども、なぜ、外したかなんですね。75歳以上の方を、高級高齢者。おそらくですね、これも常識的に考えても、やはり75歳以上になれば、なかなかこの現役世代と違って収入も減るし、体力的にもいろんな意味で厳しいということで、そこまで75歳以上の方を負担させるのは、やめといた方がいいだろうという判断があったんじゃないかと思うんですけれども、大臣はそこはどう思われますか。
2:01:53
まさに高級高齢者医療制度が入ったときに、まさに高齢者の医療制度をどう支えていくのかということを、中核に御議論されて、そしてその後の見通しなんかを見ながら、今の形にさせていただいたわけでありますが、ただその後の様子を見ると先ほど申し上げたように、現役世代が大きく減少する、そして所得の状況を見ても、必ずしも現役世代の賃金が減少している一方、高級高齢者の一人当たりの所得は増えている、こういった状況は出てきているわけであります。そういったことも踏まえて、どういう形で能力に応じて負担をしていただくのか、こうした観点に立って改めて、今回の制度を提案させていただいたということでございます。
2:02:43
先ほど75歳以上の方の所得6%改善したと言いますけどね、全然そういう実感はないですよね。ここにいらっし ゃる皆さんも地域回ってて、そんなことを感じている人は誰もいないと思います。いずれにしても、そういったある理由があって、高級高齢者制度の中では、子ども出産関係の負担は外そうということになったことを、今回また、いろんな事情があるからもう一回戻そう、今西村委員とのやりとりの中でもそれがありましたけれども、これは75歳以上の方は、その時からものすごく生活が改善されたから、負担してもいいやというふうになっている方は、聞いたことはないです。ですから、非常に今75歳以上の方は、怒りを持っていますよね。またこうやって我々に負担をさせるのか、ということはご承知のとおりかと思います。それで、非常に理由がわからないことで、とってつけたように、こうやってやったということは、今の西村委員とのやりとりも明らかですけれども、我々としても納得しがたい大きな問題だと思います。そしてまた、あと、出産一時金の引上げですね、これも言われることですけれども、従来も一時金を引上げるたびにまた病院側も、出産の費用を上げていくということで、いたちごっこがずっと続いています。いろいろ見えるかどうやるということですけれども、どうなんでしょうね、この病院によっても、いろんな設備とか技術とかの違いもあるし、これをならして、いずれ保険適用ということにしていくということなんでしょうけれども、これが、本当に出産費用の、かえって増加につながるんじゃないかという見方もありますけれども、どうなんでしょうか。
2:04:50
お答えいたします。ご指摘いただきましたように、出産費用につきましては、年々上昇しておりまして、妊婦自身の自由な選択によって、さまざまなサービスが利用されている中で、平均的な費用に地域差があるということについても、承知いたしております。そうした中で、昨年秋以降、この医療保険部会というところで、この出産一時金の引上げに関して議論をしてまいりました。そこで、この地域差の問題などに関して、もう議論したんですけれども、そこでは、地域別に水準を変えるということは、不公平感が出ると、そうしたご意見もございまして、今回の見直しにあたりましては、全国の平均的な標準費用を全て賄えるように、全国一律で50万円に引き上げると、こういうことをさせていただいた次第でございます。それにあたりまして、先ほど先生からも、出産育 児一時金を引き上げると、現場で出産費用の改定が起こるのではないかと、こういうご指摘でございます。これは様々な報道等もございましたので、先月、妊婦の方々に関して、改定の要因等について十分な説明を行われるよう、しっかりと対応していただくということで、通知を出しまして、まず、改定の内容や理由等を、妊婦の方々に対して適切に周知して、丁寧な説明を行ってください。それから、出産費用の見える化の開始に先立ちまして、それぞれの寺院において、出産費用をわかりやすく公表することを、要請したところでございます。今後、出産育児一時金の引き上げが、出産費用や地域差のことに、どのような影響を与えるかについて、現時点で予測することは難しいのですけれども、今後、より詳細な費用分析、