1:34
ただいまから東日本大震災復興特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに下野六太君、宮口春子君、小川千景君、吉井昭君、宮崎雅夫君及び新馬和也君が委員を辞任され、その補欠として横山真一君、横沢貴則君、柴信一君、宮沢陽一君、船山康恵君及び田中雅史君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続きにつきましてはこれを委員長に御一人願いたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用を取り図らえます。参考人の出席要素に関する件についてお諮りいたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、本日の委員会に東京電力ホールディングス株式会社代表執行役副社長山口博之君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用を決定いたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査を議題とし、東日本大震災復興の基本施策に関する件について質疑を行います。質疑のある方は順次御発言を願います。
3:42
自民党の茨城県選出の光月亮介でございます。本日は質問の機会いただきありがとうございます。大臣はじめの皆様方に復興に向けての思いや考え方、いろいろお聞きしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。3.11の当時は私は茨城県で副知事を務めておりました。ちょうど知事室で人事の最後の詰めを3人でしていたところに大きな揺れがあって、その後大津波や原発事故が続いたわけであります。地震や津波被害への対応を一生懸命やるということももちろんなんですが、福島から避難してきた方々の受入れの調整、あるいは放射性要素で始まりました出荷制限への対応、ガソリン不足への対応、計画停電への対応、あるいは新学期に向けて鉄道の復旧をどういうふうにやってもらうかといったような罰会者も含めた様々な対応、ボランティアの受入れ、あるいはこっちから行くボランティアへの対応、それから寄附金の対応、もう数え切れないぐら いのまさにカオスへの対応のような大混乱でありました。その中で私はいくつか記憶に残っていることもあるんですけれども、一つ東北三県への支援が先行すると、東北三県という枠組みでかなり支援が先行すると、先行するのはいいのかもしれませんけれども、茨城県が置いてきぼりになるようなケースがままありまして、それをそうならないように一生懸命、もう通勤しているみたいに東京に何度も来て要請をしたということを大変強く記憶をいたしております。今回もそういう気持ちを持って質問をさせていただきたいというふうに思っております。いずれにしても発災から関わり続けてきた者の一人として、これからも復旧復興には真摯に私も取り組んでいきたいと思っています。2月に理事として福島宮城に委員会視察に行ってまいりました。地震や津波対策が相当進んでいるということが実感できまして、そこは少しホッとした面もある。反面、原子力災害については本当にまだまだこれから難しい時期が続くんだろうなということで、気が引き締まる、改めて気が引き締まる思いでありました。復興庁からは避難指示解除地域の居住率ということで、那観江で12.5であるとか大熊町で4.1とか、二葉町は60名程度とかというようなデータをお聞きをいたしました。NHKでは 時点とか捉え方がちょっと違うのかもっと低い数値の率を聞きましたが、いずれにしても大変低い数値のままであります。今後希望も確認しながら進めていくということになるんだろうと思いますが、どのように受入れを進めていくのかというのは、手順あるいは受入れ方、とても難しい問題だというふうに思っております。渡辺大臣は2度目の復興大臣でもあるわけでありますが、改めてどのような姿勢でまだまだ十分に進んでいない原子力災害を含めた復旧復興に取り組んでいかれるおつもりか、最初にお聞きをいたしたいと思います。
6:59
委員が御指摘のとおり、2度目の復興大臣を拝命しておりまして、復興の状況をつぶさに見てまいりましたけれども、改めて復興をしっかりと取り組んでいかなければならないと、新たな決意をしたところでございます。福島の状況について申し上げるならば、福島の避難指示会場地域では、小学校・中学校の再開や医療機関の開設といった生活環境整備が進むなど、復興再生に向けた動きが本格的に始まっている一方、いまだ3万人近くの方々が避難生活を余儀なくされております。私自身も今申し上げたとおり、現場指示を徹底しているわけでありますけれども、時間を見つけては福島へ訪問しておりますが、特定復興再生拠点区域で避難指示が改造されたばかりの地域など、まさに復興のスタートラインに立ったところであります。福島の原子力災害被災地域における復興再生は中長期的対応が必要であると思っております。このため、復興創生の基本方針を踏まえ、生活環境の整備、長期避難者への支援に加え、基幹移住の促進、特定再生拠点区域の整備、拠点区域外の避難指示解除に向けた取組、福島国際研究教育機構の整備、成りわいや農林水産業の再生、風評の払拭と風化の防止等を着実に進めてまいりたいと思っております。復興のステージが進むにつれまして、生ずる新たな課題や多様なニーズにきめ細かく対応していくことが大変重要だと思っておりますし、引き続き国が全面に立って、福島の本格的な復興に復興再生に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。小杉理事ありがとうございます。基幹が進んでいくんだと思います。基幹される方々のご希望というのは最優先に大切にしていただきたいと思うんですが、一方で人口減少が進む中で、町づくりをどういうふうにしていくかというのは、これは日本全国同じ問題もあります。バラバラに済むということで、その後の生活の利便性の問題もあろうかと思いますし、大変難しい調整にはなると思うんですが、よく現場でのお話を進めていただきながらしっかりやっていただきたいと思います。現場主義ということなので、福島からの帰りでも結構でありますので、茨城にもぜひ、漁業の関係とかまだありますので、ぜひ寄っていただいて意見交換をしていただきたいと思います。続きまして大臣にもう一問お聞きをいたします。その漁業の関係でございます。震災前後の被災地の漁獲高を見ますと、福島は大変厳しい状況が続いております。他県も基本的に元には戻っておらないんです。加えて高齢化や後継者不足等の影響と相まって、長期的には大変流れとしては厳しい流れになってしまっているんじゃないかと思います。特に就業者数の方はかなり悪くなってまして、センサー数ですから5年大きなので、今5年ぐらい前のが最新ということになっているんですが、5年前の平成30年の時点で、対平成20年比、震災前比で見ると32%減となっています。若干マシな茨城県でも23%減ということなので、就業者数の減は大変深刻な状況だというふうに思っております。漁業を活性化して浜の活力をどう引き上げていくかとい うのは、被災地の中でもやはりこれは海岸線長いので沿岸部たくさんありますから、そこの人たちにとって大変大きな問題であります。食料安全保障という面でも海の資源をどういうふうに日本人が食べれるのかというのは大変重要なことでありまして、そういう観点から震災前と比較して漁業、漁村、浜の活力、復興状況、これについて大臣がどんなふうに見られているか教えていただきたいと思います。
11:40
被災圏の水揚げ量はですね、農林水産省の水産物流調査によればですね、2021年時点で震災前の2010年と比較しまして、岩手県で約5割、宮城県で約8割、福島県で約6割、茨城県で約8割と各県いずれも減少している状況にあります。この背景としまして、三陸常磐地域では近年、鮭、三馬、鶴目以下といった主要漁種の不良問題に直面していること、福島県では2021年に試験操業を終了し、現在は本格操業への移行期間であり、水揚げの拡大を図っているところということが挙げられております。一方、委員御指摘のとおりですね、被災県の漁業就業者数は農林水産省のですね、漁業センサスによれば2018年時点で震災前のですね、2008年に 比較しまして、岩手県、宮城県、福島県はいずれも約6割、茨城県は約8割と各県いずれも減少している状況にあります。この背景としまして、漁業就業者の高齢化の進行が考えられます。漁港と漁船といったハード面の復旧はおおむね完了したところでありますけれども、一方、現在課題となっている不良問題や担い手の確保に関して、関係省庁と連携しながら取り組んでまいりたいと思います。
13:37
ありがとうございます。細かいデータもともかく、やはりまだまだそこは厳しい状況があります。それがなかったとしても、3.11の問題がなかったとしても、厳しい状況がもうものすごく加速している。そこにアルプスの問題もありますので、各省任せにぜひせずにしっかり支えていただきたい。もうこれは本当に心からお願いいたしたいと思います。アルプス処理室について、経産省の参考人の方にお聞きしたいのですが、念のためお聞きをしたいと思います。令和3年4月の基本本市で2年程度後というふうにされましたので、開放 室の時期の目処が近づいている状況かなと思います。外部の目を含めた客観的な安全性担保などにより、そもそも風評が起こらないような対応をしていただきたいというふうに思っているわけですが、万一風評が生じたときにそれを乗り越えていけるような支えもとても重要だというふうに思っております。対応の基本方針、あるいは現時点での見通し、最新の状況のことを簡潔に教えてください。
14:43
経済産業省大臣官房 片岡福島復興推進グループ長
14:50
お答え申し上げます。アルプス処理室の処分につきましては、御指摘のとおり、一昨年4月、安全性の確保と風評体制の徹底、これを前提に開放室を行う政府方針を決定してございます。基本方針の決定以降でございますけれども、IAAからのレビューの対応、それから一線会場の説明権交換、テレビCM、新聞広告等の全国規模での情報発信を行ってまいりました。また、漁業者の事情を継続するための基金、風評影響に対する水産物の需要減少時の買取、あるいは販路拡大支援のための基金、こうし た支援にも取り組んでいるところでございます。本年1月の関係閣僚会議におきまして、海洋放出設備工事の完了、工事後の検出力規制因果による使用前検査、IAAの包括性報告書の発出等を経て、具体的な放出の時期は本年春から夏ごろと見込むとお示ししているところでございます。今後とも、安全性の確保や風評体制の徹底に万全を期し、つまりたい。このように感慨でございます。
15:46
はい、ちょっと早口で聞こえにくかったんですが、大体わかりました。一応念のためお聞きしたいんですけれども、アルプス処理水というのは安全だと思って大丈夫なんですね。それをお聞きしたいと思います。
16:04
大変失礼しました。アルプス処理 水の処分に当たりましては、規制基準を遵守した上で、十分に安全性を確保した上で実施することとしております。具体的には、トリチウム以外の放射性物質につきましては、規制基準を満たすまで浄化した上で、トリチウムの濃度を規制基準の四十分の一、WHOの飲料水基準の約七分の一でございます。1リットルあたり1500ベクル未満になるようにして、希釈して開放することとしてございます。なお、トリチウムの年間放出量につきましても、事故前の福島第一原発の放出管理値であります年間22兆ベクレル未満としてございまして、これは海外の多くの原子力発電施設のトリチウムの液体排気物の年間放出量に加えましても低い水準となってございます。また、開放する前には東京電力がありまして、独立した第三者であります原子力研究開発機構が、処理水の放射性物質の濃度を測定分析して公表することとしております。また、IAEAにも厳しく確認をいただいておりまして、専門家が複数回来日してレビューを行ってございます。昨年5月にはグロッシー事務局長が、放出は環境にいかなる害も与えることはないと確信できるとコメントをしております。以上でございます。
17:14
はい、ありがとうございます。そういったことをしっかりコミュニケートしていっていただきたいと思っております。ちょっと質問を2つほど後回しにして、漁業のことを先にお聞きをしたいというふうに思います。茨城漁業のことを考えて、もちろん被災圏のことを全体を考えてなんですが、被災地次世代漁業人材確保支援事業については、対象件を増やしてご連動からいただいております。また、ほかの事業についても、令和4年度から少しずつ広げていただいていることには感謝をいたしたいと思います。ただ一方で、種苗放流事業とかでは、難易児の状況を見ると、これ予算が総額が足りていないのかなというふうにも思いますので、一括計上の分だと思いますが、これは復興庁としては農水省を任せずに、しっかりシーリングへの対応も含めて予算を確保していただきたいというふうに思っております。それから、今日一番聞きたいのは、漁船漁具のリース事業なんですけど、一般的に使われております浜野担い手漁船リース緊急事業では、2分の1補助なんですね。一定の条件のもと、漁科指定も使えるわけ です。今回、この風評対策としては、やはり漁科指定への上乗せというのは、私は必須だと思っております。というのは、諸物価の高騰もありまして、船引きの4.9トン、主力の小型船でも漁具1式まで購入すると考えると、約1億円ぐらいかかってしまいます。さらにそれの運営にあたって、エネルギーも高騰していくわけです。アルプス処理水の風評はないことを祈っておりますけれども、やはりそういうことも懸念がある中で、新規に外部から就業してくれる人というのは、正直なかなか見つかりにくいというのが、現場の声でもあるし、他の業態でも農業を含めて同じようなことがあるんじゃないかと思います。世間では黒字でも廃業する、後継者が見つからなくて廃業するといった黒字廃業という例も多い中ですね。まず、漁家指定にしっかり引き継いでもらえるように支える、事業消費を支えるというのが私、一番重要じゃないかと思います。でないと、さっき大臣から答弁あったように、本当にたくさん減ってますので、大変心配をいたしております。4分の3の補助があっても2500万円の借金、いえ1件分の借金を、家以外に持つことになってしまいます。2分の1補助では5000万だから、いえ2件分の借金を背負ってですね、それと別に家の借金も背負ってやって くださいと言ってですね、なかなか正直厳しい条件かなと思っております。茨城県でも平成の初め700程度あった携帯数も、もう300まで減っております。漁船数も年々減っておりまして、しかも高齢化してます漁船が。5トン未満の小型船でいうと、約5割、49.4%が船例で30年以上、40年以上のものもその半分ぐらいありますので、その中の半分ぐらいありますので、明らかに新規漁船が必要となっているんです、この物価高騰の中で。なので親と一緒に創業している後継者が船を更新するときもですね、これは大切な後継者ですから、そこをやっぱり四分の三の対象にしていくといった手当がですね、これは必須だと思うんですけれども、これは勝又副大臣にぜひ御見解をお聞きしたいと思います。
20:55
ありがとうございます。まずですね、携帯育成総合支援事業及び被災回帰における首都病法流支援事業におきましては、当該事業の予算額よりも各都道府県からの要望額の方が大きい状況が続いておりますが、令和5年度は要望に最大限応えるべく調整をいたしまして、茨城県に対しましては、令和4年度の配分額を上回る予算を配分させていただいたところでございます。また被災地次世代漁業人材確保支援事業におきましては、新たに漁業に就業する際に必要となる漁船や漁具の初期投資の負担を軽減することにより担い手を確保するとの観点から、所定の研修を受けた後、独立自営を目指すもの、漁業経営体で1年以上雇用就業したことがあるもので独立自営を目指すものなどを対象に、就業に必要な漁船漁具のリース方式による導入を、漁家指定を含めて支援をしておるところでございます。この事業は令和5年度から先ほど先生ご指摘のとおり、従来の福島県に加えて茨城県を含む青森県から千葉県に対象を拡大したところでございます。さらに親から後継者に事業承継が行われる場合にあっては、いわゆる漁船リース事業において、引き継いだ漁船を回収する費用の支援を行うことが可能でございます。加えて茨城県のご要望を踏まえて、頑張る漁業復興支援事業につきましては、収益性向上メニューを近隣県において措置したところでもございます。今後ともこうした対策実施状況を踏まえながら、関係省庁とも連携し、茨城県をはじめ被災地の皆様にしっかりと寄り添いながら、漁業を安心して継続できる環境が整備できるよう、万全を尽くしてまいりたいと考えております。
22:50
福田ちゃん、ありがとうございました。現状のことについて詳しく説明していただいたわけでありますけれども、これからアルプスの対策も本格化してやっていかなければいけないという中で、漁火指定は対象になっていても補助率は低いわけであります。正直申し上げてそこのところは、考え方を、これ農業もそうなところあるんですね。農家の視点には対象から外れているようなものを入れていかなきゃいけないみたいなことがありまして、子どもの数も大変大きく減ってきている中で、どういうふうに本当に漁業に携わる方を入ってきてもらえるようにするのか、あるいはそのまま漁火指定が携わってもらえるのか、ちょっとこれ真剣に考えないと本当にまずいと思いますので、これはデータなんかもですね、新規に入ってきた方なんかはなかなかほとんどいないと、それは自分で仕事としてやることはあっても、それを独立して経営体としてやるような方っていうのはもっと少ないっていうふうにも聞いております。一体今やっているのでどれぐらい効果が上がっているのかという、こういうふうな施策がありますというのはわかるんですけど、それがどうこうそうしているのかということについては、僕ももう少しきちっとさらにデータを追っかけていって、パッと出てないものですから、調査とかしないといけないので、やっていきたいと思いますので、これは引き続きよろしくお願い致したいと思います。それから水産化工業について、ちょっと東電さんにお聞きしたいと思います。昨年これ12月23日だったと思いますが、賠償基準が公開をされました、公表されました。10月に公表されていた賠償基準の案は、私はちょっとあまりにもきついところがあると思って、クレームをつけて、役所もそう思ったんでしょう。いろいろ意見交換をしていただけたようで、若干修正はしていただいていると思っております。私自身これまでいくつもの賠償案件を見てきました。いろんな話を聞いてきました。この中で水産加工、水産卸業も同じ冊子になったと思いますが、その中で2つちょっとお聞きしたいんですけどね。重量割合がおおむね50%以上のものは影響割合が100だというふうに見るというふうになっています。それ未満だったら、例 えば49%だったら、それはもう100%ではなくて、個別の確認、丁寧にやりますとこう書いてあります。例えばですね、製造の重量割合が10%ぐらいのものっていうのは損害額が小さいと思うんですよ。あんまりほとんど入ってないものは損害額が小さいんだと思います。たくさん入っているものに比べれば。たくさん入っているものの損害額が例えば大きかったら、それは100%保証されますと。ほとんど入ってないものは損害額自体が小さくなると思うんですよ、相対的に。それの影響割合が、例えば重量割合が低いからといって、影響割合が10%だからといって、損害額が小さくなっているのに、それにさらに10%かけちゃったら、保証になりませんよ。もともと重量割合が小さいものは損害額自体が小さいはずだから、それを100%見てあげないと保証にならないですよ、ということがあるので。ただ個別の案件はあると思いますから、ルール化というのは中間指針もありますので、なかなかこれ以上50%というところ、いいかなとか書きにくいのもわかりますけれども、そこはしっかり個別にちゃんとやっていただきたいということが一点。それから輸入拒否されたものがわかる取引先からの書面を出しなさいということになっているんです。輸入拒否されたことがわかる取 引先からの書面なんか出るわけないじゃないですか。お宅の封票でうち買いませんって、そんなこと向こうが書いてくれるわけないですよ。海外の規制のデータはありますよ、それはいいけれども、こんなもの取ってくれって言ったってできるわけないんで、そこはちょっとちゃんと個別に話をしっかり聞いてあげないといけないと思う。これね、基準って重要なんですよ。基準をしっかり作っておかないと後の賠償にならないから、ということなので、例ですけどね、この2つについてどんなふうに思われるかを聞きたいと思います。
27:07
東京電力ホールディングス株式会社山口参考人
27:12
東京電力ホールディングスの山口でございます。まずもって、福島第一原子力発電所の事故から12年が経過しておりますけれども、今この場でもいろんなお話が出たとおり、広く社会の皆様にですね、今もなお大きなご負担とご迷惑をおかけいたしましたことを改めてごわびを申し上げます。ご質問いただきました2点につきまして、ご説明を申し上げます。今先生がおっしゃっていただいたとおりですね、影響割合ということを常駐ということにさせていただいておりますが、先生ご指摘のとおりですね、個別のご事情を踏まえまして、案件ごとにですね、しっかりと対応していきたいというふうに考えてございます。それから輸出をされる事業者の方からのですね、輸入拒否をされたことがわかる取引者からの書面、これにつきましても先生からご指摘をいただきましたとおり、形式的にですね、判断をするということではなくて、しっかりと個別に拝見させていただいて適切に対応させていただきたい、そのように考えてございます。以上でございます。
28:17
しっかりやっていただきたいと思います。経産省さんもちゃんとしっかりその基準なんかには目をつけといていただきたいと思います。時間がありませんので、すいません、最後の質問になってしまいますが、高野長官においでをいただいております。北部太平洋地域のサバを中心とする漁を2巻、ロシアとの関係でございます。ロシア側との協定の交渉をですね、昨年の交渉をしっかりやっていただいたこと、高野長官のリーダーシップでやっていただいたことは感謝をいたしております。地先のこの協定だけがですね、ロシア側の漁獲を伴うものですから、ロシア側の漁獲可能量を減らしていただいたりしてですね、こっちのも減るんですけれども、大変しっかり交渉をやっていただいたと思います。これに関して、ただチェックもしっかりしていかなければいけないということもあると思うんですね。協定がちゃんと守っているのかというチェックも重要だと思いますので、それをしっかりやっていただきたいというふうに思います。また、結構ですね、両海線ギリギリのところまで大きな船が来てるんですね。日本の船は小さくて、まるでダンプカーとミニカーだというふうに言われてます。網が巻き込まれるだけじゃなくて、船も巻き込まれそうになっちゃうから、日本側が逃げるみたいな、両海線近くですよ。そんなことになって情けない限りなんであります。危険な操業には、既然と抗議もしていただきたいというふうに思います。チェック体制、それから危険な操業への抗議、それからもう一つですね、まとめて聞きますが時間がないので、 サバ自体取れなくなっちゃってるんですね。全然取れないんですよ。ロシアの人もですね、北部太平洋のところ、もう取れないんで帰っちゃったとかっていうふうに言うぐらい取れなくなってて、その資源って大丈夫なんですかっていうことも現場の人は相当心配しているもんですから、そこについてまとめてお答えいただきたいと思います。
30:13
お答えいたします。ご指摘の日露間の相互の水域での入流関係に関しましては、近年我が国の資源管理によりましてサバ資源が増大したことから、我が国水域で操業するロシア漁船の漁獲は、我が国漁船のロシア水域での漁獲量、大幅に上回る状況となっております。これに伴いまして、委員ご指摘のように、ロシア漁船の操業の活発化に伴い、我が国漁船との操業トラブルも報告されております。このため、昨年12月の日露地先漁業交渉におきましては、ロシア漁船の漁獲枠の削減のほか、日本漁船の安全な操業を確保するため、禁止期間の拡大、また禁止区域の 置き出し、さらに漁船同士の距離のルールなどの導入を図ったところでございます。さらに、漁獲量のチェックに関しましても、昨年秋より、ロシア漁船の操業期間中の取締り船の派遣責数の増大、これは具体的に申しますと、延べ派遣責数でいいますと、令和3年度に535責任値派遣しておったものを、令和4年、昨年は713日に増大させました。これに伴い、立ち入り検査の増大を目指しておりますし、さらに新型コロナウイルス感染症の影響により中断していたロシア漁船のオブザーバー乗船を再開し、漁獲量のチェック体制を含む監視取締体制の強化を図っているところでございます。さらに、日本漁船との操業トラブルが発生する場合には、取締り船による洋上での指導だけでなく、必要に応じて外交ルートを通じた抗議も行ってまいります。また、そもそも取締り体制が強化されているのかという点でございますが、令和元年度に水産庁の取締り船は44隻ございましたが、これを令和4年には46隻まで増大させ、そのうち3隻は新しい船となっております。また、漁業取締り関係予算につきましても、令和4年度補正予算及び令和5年度当初予算を合わせて、対前年度比約1割増の163億円を確保したところでございます。今後も引き続き、ロシア漁船の漁獲枠の管理及び日本漁船の安全操業の確保に向けて努めてまいります。併せまして、マサバ の資源状況でございますが、マサバの資源量は2000年代までは15万トンまで減少しておりましたが、その後の資源管理により回復して、昨年度は2022年には507万トンまで増大しております。一方で、委員がご指摘されますように、2022年の我が国の漁獲については、主要漁業である北部太平洋の巻網が、漁獲量が大きく減少いたしました。この要因としては、沖合の海流の流れが変化したことから、全体的にマサバの南下経路が沖合化したことと、漁場への回遊時期が遅くなり、さらに漁期が短くなったことが考えられます。しかしながら、マサバは我が国の外側の港海まで分布しておりますので、港海の水域で操業いたします外国漁船の漁獲量は低下しておりませんので、今時点においては、マサバの資源状況は高い水準で推移していると判断されます。しかしながら、昨年見られましたような海洋状況が今後とも継続するのか、それがマサバ資源に中長期的にどのような影響を与えるかにつきましては、注視が必要でございますので、水産庁といたしましては、この点も踏まえた適切な資源調査を実施し、資源評価の精度を高めてまいりたいと考えております。小川長官、ありがとうございます。引き続きしっかりやっていただきたいと思います。他の質問ができなかった農業の関係とか、経産の関係はありますが、それぞれしっかりやっていただきたいと思います。私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。ありがとうございました。
35:03
はい。自民党岩手選挙区選出の広瀬恵美でございます。本日は質問の機会を賜りまして誠にありがとうございました。早速始めたいと思います。さて、2011年3月11日の東日本大震災発災のとき、私は東京で弁護士をしておりまして、ちょうど神奈川県の環内駅を降りて、横浜地方裁判所に向かう途中でございました。本当に大きな揺れで歩行が困難になって、ビルの壁が崩落する中、何とか裁判所に行き着いて、依頼者の方とともに携帯電話で津波の大きなうねりを呆然として眺め続けていたことを、今でもはっきりと覚えております。私の友人も沿岸で被災し、私の家族は内地におりましたが、1週間電話もメールも通じませんでした。本当に未曾有の災害でございました。岩手県内ではこの震災が原因で、今年4月1日現在、5,145人が亡くなり、1,110人が未だ行方不明であります。とはいえ、発災のときから長い12年の時を経て、沿岸を北から南まで結ぶ復興道路、それから釜石と花巻、宮古と森岡を結ぶ復興支援道路の2本ができて、内地と沿岸をつなぐことができました。これらは地域振興の拠点になっております。道路の修復、住宅の整備、公共インフラの整備、買い物、学校など生活インフラの整備、漁港の整備など、計画通りに進んで、ハード面での復興はほぼ遂げることができたのではないかと考えております。これらの復興は国及び国民の皆様方のご支援と地元の皆様の絶え間ぬ努力によってできたことであり、復興庁の皆様、関係閣議の皆様方には深く感謝を申し上げるところでございます。とはいえ、まだまだ修復が必要な部分がございますし、ハードをこなすためには、ソフトの部分、地域に暮らしてきた方々の心の健和もちろんのこと、震災後、一層白車がかかった人口減少を解消して地域を振興することで初めて復興が完遂すると考えております。そこで復興特別所得税についてお聞きします。昨年末に閣議決定した税制大綱によれば、防衛力強化のための財源確保を目的とした措置として、適切な時期に所得税を1%深くすることになっております。その際、復興特別所得税を2.1%から1%に減らし、期間を慎重することで、復興財源の規模を維持することが検討されております。しかし今後、防衛力のみならず、少子化対策などについても財源確保をしなくてはならないという切実な財政状況の中、果たして復興特別所得税がしっかりと確保できるのか懸念がございます。厳しい財政環境の中で、復興財源確保の責任をどう果たすのか、大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
38:14
ご質問ありがとうございます。東日本大震災から12年が経過をいたしまして、被災地の方々の絶え間ない努力によりまして、復興は着実に進んでいるところでありますが、一方で、未だ避難生活を送られている方もいらっしゃいますなど、地域によって状況は様々だと思います。残された心のケアの問題、この問題につきましてもきめ細かく対応するとともに、福島の原子力災害からの復興再生に向けて、今後も国が全面に立って中長期的な対応をしていくことが必要であると考えております。その中で、復興財源の確保に関する政府の方針としては、令和5年度全生態勢対抗にも記載があるとおり、廃炉や特定復興再生拠点区域の整備、特定復興再生拠点区域外への基幹居住に向けた取組等といった、域の長い取組をしっかりと支援できるよう、確実に復興財源を確保することとなっております。この方針の下、現場主義を徹底しまして、被災地の皆様方の声を聞きまして、寄り添いながら復興に全力を尽くしていくことこそが、私、復興大臣の課せられた責務であると考えております。そのため、必要な復興事業の実施に支障を来さないよう、復興財源確保に全力で取り組んでまいりたい、そのように思っております。
40:01
渡辺大臣、地域の皆様方に寄り添っていただいた力強い御答弁、どうもありがとうございました。また、渡辺大臣におかれましては、今年の3月11日に岩手県釜石にいらしていただきまして、その際、追悼の意を捧げていただいたことに深く感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。次に漁業水産業についてお聞きします。岩手の漁業水産業は、震災で甚大な被害を受けました。海面漁獲量については、平成9年、最も生産量が多かった時期に比較して、震災の年とその翌年は1、2割程度に落ち込み、非常につらい時期を過ごしました。しかし、早期復旧・復興に向け て漁協や養殖設備の整備、収荷場や作業場など共同利用施設の復旧整備に取り組んだ結果として、全国2位を誇る養殖わかめの生産量は震災前の約7割に、アワビの漁獲量は震災前の約6割に戻っております。そのほか、ホタテ、カキ、ウニなどの養殖は比較的好調であるといえますが、官民一体となった努力、地元に暮らす方々の絶え間ぬ努力に深く感謝を申し上げます。一方、魚の漁獲量は非常に落ち込んでおります。特に収入源であった鮭が戻ってきません。2010年当時、1万9,011トン、75.5億円の売り上げのあった鮭の漁獲量は、2022年はそのわずか2.3%の446トンであり、海面漁獲量の落ち込みが著しいです。また、漁業水産業の担い手不足は極めて深刻でございます。復興の観点から、今後の漁業水産業の振興についていかに考えるか、復興大臣政務官のお考えをお聞かせください。
41:55
お答えいたします。岩手県の水揚げ量は、農林水産省の水産物流調査によれば、2021年の時点で、 震災前の2010年と比較して約5割という状況でございます。特に岩手県の主要漁師の水揚げ量は、2022年の時点で、震災前の2010年と比較して、鮭は約2%であり、三馬は約8%と不良問題に直面している現状でございます。岩手県沿岸では、秋酒の不良もあり、主流の漁業である定置網漁業だけでなく、養殖業の振興も進められているものと承知をいたしております。これに関しては、がんばる養殖復興支援事業で、酒など不良漁師の漁業から養殖業への転換を支援拡大をしたところでございます。本年度から支援することが可能となってございます。また、漁船漁業については、がんばる漁業復興支援事業で、昨年度から不良漁師の対象に、岩手県にも拡充したところであります。さらに、本年度から収益制10%以上の向上を目指す取組を支援するメニューを追加したこととしております。これにより、不良漁師に限らず、沿岸沖合漁業を幅広く支援することが可能となってまいりました。引き続き、岩手県の水産業が現在直面をしている課題について、関係各省と連携を取りながら取り組んでまいります。
43:52
中野政務官、力強い御答弁、誠にありがとうございました。がんばる養殖、がんばる漁業の復興事業ということで、新たなメニューも設けていただいたということでございます。本当に期待しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。次に、観光業との関係についてお聞きをしたいと思います。東日本大震災では、岩手、宮城、福島が甚大な被害を受けました。特に福島については、津波で亡くなられた方の数は岩手、宮城よりも少ないですが、福島第一原発の事故によって、震災関連死の方の数は岩手の1.5倍と聞いておりますし、アルプス処理水と風評被害の問題など、今なお大きな被害をこむられています。そのような厳しい道のりの中、着実に復興の歩みを進めてこられた福島県において、最近よく聞くのが「ホープツーリズム」という言葉でございます。震災以降などをめぐりながら、さまざまな趣向をめぐらすことによって、未来につなげる「スタディ・ツアープログラム」ということで、素晴らしい事業だと思っております。ひるがえって岩手ですが、道路や鉄道はもとより、三陸トレイルという散歩道や遊覧船など、国内観 光客インバウンドを誘致する努力を続けてまいりました。特に今年は、県庁蘇大地・森岡がニューヨークタイムズで「次に行くべき都市」52選にロンドンに次いで第2位を獲得したことや、大谷翔平選手、佐々木老希選手など、県南出身の世界的スポーツ選手の排出により、世界から注目を受けてもいます。また八幡大市が、富裕層向けハイエンドなツアー事業のモデル地域となったことなどから、岩手は観光に非常に燃えております。復興と絡めて、内地から沿岸に、沿岸から内地に観光客を呼び込む努力をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。これも中野政務官にお聞きします。
45:52
お答えさせていただきます。観光産業は、昨今のコロナ禍の影響により、被災地をはじめ全国的に厳しい状況でありましたが、ようやく回復の兆しを見せ、活動が活発化してきているものと認識をいたしております。本年3月に改定された「観光立国推進基本計画」においては、風評対策を講じつつ、様々な取組を通じて、東日本大震災の被災地における観光復興を加速していく旨が盛り込ま れたところでもございます。復興庁としては、被災地に広く存在する震災意向や伝承館など、震災の記憶や教訓を伝える施設等を重要な資源として、観光客の誘致や修学旅行、防災学習等に広くご活用いただくことが重要であると考えております。昨年度末には、株式会社JTVのご協力を得て、こうした被災地にある75の伝承施設やモデルコース等を掲載したガイドブックを発行していただき、教育機関や観光団体等へ配布するなど、積極的なPR活動も行っているところでございます。政府としては、これまでも被災地の観光施策として、海の魅力を高めるブルーツーリズム推進支援事業や、福島県が実施する滞在コンテンツの充実強化等を支援する福島における観光関連復興支援事業等を推進してきたところでありますが、引き続き、関係省庁や地方自治体等との連携を通じ、様々な取組を通じて被災地の観光復興を投資をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
47:50
中野政務官、どうもありがとうございました。被災地の観光の重要性を認識していただいているということで、非常にありがたく思います。ぜひよ ろしくお願い申し上げます。さらに観光との関係ですけれども、資料の順番がちょっと混乱していて申し訳ないのですが、お手元の資料4をごらんください。資料4には、三鉄完全復活とありまして、それから小さな地図を見ますと、北梨安線、それから南梨安線とありまして、被災地域を運行していたローカルな鉄道であることがわかります。この三陸鉄道ですが、震災後5日でいち早く運転を再開したことで復興のシンボルとも言われておりました。また、震災から3年後に完全に再始動し、地元の足となっていますが、現在は利用する人が減っております。30年前の開業当初は、年間268万人もの人々が利用していた鉄道でございますが、毎年大きな赤字が出ており、2019年は12億円もの赤字になっています。2021年は61万人と、最盛期の4分の1程度しか利用がございません。そこで、ローカル線廃止を求める方々もいらっしゃいます。資料1をご覧ください。三陸鉄道企画列車に活路というふうにあります。観光客の獲得を目指して、さまざま努力をしているところでございます。インバウンド、国内観光客など、交流人口を増大させて地域振興に役立てるべきと考えておりますが、復興庁はこのようなローカル線の活用について、どのよう にお考えでしょうか。中野政務官にお聞きいたします。
49:41
お答えいたします。鉄道をはじめとする交通インフラは、観光人口や交流人口の増大ひいては被災地の復興にとって必要不確実とあると考えております。三陸鉄道は東日本大震災においては大きな被害を受けたものの、現在は前線において復旧が完了しており、主に岩手県沿岸部の地域交通として重要な役割を担っているものと認識をいたしております。先ほども答弁させていただきましたが、被災地には震災遺構や伝承館など、震災の記憶や教訓を伝える施設等が多く存在しており、復興庁としては、こうした施設の観光資源としての活用をしていくことが重要であると考えております。三陸鉄道をはじめ、鉄道の利用を促進していくことは、地域の人々の生活交通の確保のみならず、こうした観光振興や地域観光流の推進にとっても大変有効であると考えております。復興庁としては 、引き続き被災地にとって最適な交通ネットワークを確保されるよう、関係省庁と連携をし取り組んでまいります。
51:04
被災地に寄り添った御答弁誠にありがとうございました。これからも地域振興・地域復興の観点からローカル線の御支援をよろしくお願い申し上げます。次に、震災と女性の問題についてお聞きします。震災の際、避難所の様々な場面で女性が困っているという報道がございました。これは東日本大震災に限ったことではないのですが、未曾有の大震災によって問題点が顕在化したと言えると思います。例えば、避難所で男女別なく雑魚寝をしなくてはならず、つらいし、怖い。着いた手がないので着替えができない。洗濯物を干す場所がない。水自当盤が女性にだけ回ってくる。整理用のナプキンが欲しくても管理しているのが男性なのでもらいにくい。下着のサイズがない。化粧品がない。さらには、DVや性暴力の被害に遭った方もいるというような報道がなされておりました。これらの問題は、女性の防災担当者や管理者がいないことに起因するのではないかと思っております。防災というと、人を救助するとか重いものを運ぶという力仕事のイメージがございますが、実際の避難所の生活は被災者の方々の生活の場となるわけで、多くの場合、家族の生活のケアをすることが多い女性の視点が必要になってくるからです。逆に合理的な防災対策、防災体制の仕組みづくりには絶対に女性の視点が必要だと思っております。資料の3をご覧ください。混乱していましてすみません。資料の3、女性の力、被災者支える、それから同性なら気軽に要望というような見出しがついております。女性が避難所のリーダーとなったことで、避難所が生活しやすくなったということが書いてございます。避難所内の区画整理をして、高齢者や要配慮の方々のスペースを出入口近くにしたり、体育館のほかに教室を借りて、世帯専用スペースや女性専用のスペースを作ったりしたということです。やはり女性を運営の中枢に入れて、全体の取組の方向性を決める役割にする 必要があると思っております。当時は民主党の政権だったと思うんですが、何もしなかったわけではなくて、政府から女性のニーズに応えるようにという通達が自治体にあったようです。しかし徹底することができず、後の自治体及びNPOの調査によると、市町村関係部署が女性のニーズに連携して対応した割合は、わずか4.5%とのことでした。震災時のこのような苦い経験に基づき、2013年には災害対策基本法が改正され、市町村に避難所の生活環境整備の努力義務が課されるようになりましたし、2020年には内閣府男女共同参画局の避難所運営ガイドラインが作成されました。そこで内閣府大臣官房審議官にお聞きします。現在自治体における防災危機管理部局の女性職員数はどのくらいの割合でしょうか。
54:20
お答え申し上げます。最新のデータでございますけれども、原則昨年4月1日時点でのデータとしまして、各自治体から報告された数字を集計しましたところ、自治体の防災危機管理部局の女性職員数は、都道府県におきましては、2634人中324人、約12.3%、市区町村では13,066人中1341人、約10.3%となっております。以上でございます。
54:54
どうもありがとうございました。10%ぐらいということで、私が思ったよりも結構多かったのかなというふうに思いまして、安心をいたしました。ちょっとその今の御答弁とはまたちょっと違うんですけれども、資料の2をご覧ください。これは2022年の記事でございます。脱男性主体の防災対応というふうにありまして、市区町村の担当部署、女性ゼロが6割ということで、こちらの方は結構ショッキングな数字だと思います。震災の教訓が活かされているかどうかちょっと疑問に思 っています。のど元過ぎれば暑さを忘れることなく、のど元過ぎても暑さを忘れることなく、防災の場面でしっかり女性の数を増やして、被災したときにも、女性や子どもや老人など、弱い立場に立たされることが多い方々が困ることがないようにしなくてはならないと思います。逆に先進的な取り組みをしているところもありまして、例えば宮城県では女性消防団員が増加傾向にありますし、仙台では女性を対象とした防災リーダー、養成講座というものがあって、200人以上の女性が防災リーダーになっているとのことです。こうした取り組みを続けると同時に、内閣府におかれましては、ジェンダーパースペクティブな取り組みによって、男女の社会経済的な格差を減らしていくことができるように、よろしくお願いをしたいと思います。そしてこれについての、政府の参考人にお聞きします。決意やお考えをお聞きいたします。
56:35
お答え申し上げます。被災者の半分は女性であります。避難所運営に女性が参画し、被災者の多様なニーズに配慮した災害対応を行っていくためには、防災担当部署において、女性管理職を含めた女性職員の比率を高めていくことが必要です。内閣府としましては、自治体が女性の視点に立った災害対応を行うために、取り組むべき事項を、女性の視点からの防災復興ガイドラインとしてまとめております。この中で、自治体の防災担当部署の女性職員の男女比率を、庁内全体の職員の男女比率に近づけることなどを求め、取り組みを促しております。また、防災担当部署に積極的に女性を登用している自治体へのヒアリング等を通じた、講事例の収集展開、自治体職員を対象とした研修等も進めております。引き続き、関係部局や自治体の皆様とも連携しながら、自治体の防災担当部局における女性の職員の登用促進等に向け、支援してまいりたいと思います。
57:37
力強い御答弁どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。最後に、住宅ローンなどの問題についてお聞きしたいと思います。発災時、津波でたくさんの家が流され倒壊をしたわけですが、それらの家については、住宅ローンの支払い中であったものも数多くあると思います。家を失って、新たに再建する必要もあったと思います。流された家の住宅ローンと、家を再建する際の新たな住宅ローンと、ローンが2本になり大変というのが、二重ローンの問題でございました。住宅ローン契約は普通の契約で、自然災害などで危険負担するのは債務者でございます。自宅が災害で消失しても、支払い義務を免れることはないのが原則です。あとは、所有者と保険会社の保険契約の問題で、ローン算を全部カバーできるか否かは、史的時値、契約内容次第ということになります。これでは被災者の方々にあまりに酷だということで、