19:49
これより、財務金融委員会・安全保障委員会連合審査を開会いたします。先例によりまして、私が委員長の職務を行います。内閣提出、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案を議題といたします。法案の趣旨の説明につきましては、これを省略し、お手元に配付の資料を持って説明に返させていただきますので、ご了承をお願います。これより、質疑を行います。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
20:29
立憲民主党の階猛です。本日は質問の機会をいただきまして、ありがとうございました。最初に外務大臣にお尋ねします。G7の外省会合、お疲れ様でした。この会合では、中国をめぐり様々な議論が行われたと思います。中国の国債を各国が保有することや、各国の国債を中国が保有することに関し、安全保障上のメリットやデメリットについて私は考える必要があると思っていますが、そうした議論はあったのかどうか、まず事実確認をお願いします。
21:10
G7外省会合におけます議論の詳細につきましては、会合上のやりとりでございまして、お答えを差し控えさせていただきたいと思いますが、中国に関しましては、G7として中国と率直な対話を行って懸念を直接伝える重要性、またグローバルな課題や共通の関心分野では中国と協力する必要性、こうしたものを確認したところでございます。その上でG7として中国 に国債社会の責任あるメンバーとして行動するように呼びかけるとともに、対話を通じて中国と建設的かつ安定的な関係を築く要因がある、このことを確認したところでございます。
21:50
そうすると国債保有に関する議論というのはなかったということでよろしいわけですか。
22:01
これは先ほどちょっと申し上げましたけれども、この議論の詳細につきましてはですね、会合上のやりとりであるので控えさせていただきたいと思います。
22:13
では、その点については触れませんけれども、一般論としてお尋ねしたいんですが、私が思うに資金運用の観点からすれば、昨年の主要国の国債のパフォーマンスがのきなみ悪化する中で、中国は年間2.7%という利多があったそうです。貯蓄から投資へということを推進するのであればですね、それでそれによって国力を高めるというのであれば、中国国債への投資は増やすべきかもしれません。ただし、日本の基幹投資家が中国国債を買えば買うほど、中国政府は資金調達がしやすくなって、軍事力も増強しやすくなるというジレンマがあると思っております。一方、日本の方も最近では貿易収支やサービス収支が悪化する中で、中長期的に見れば、経常収支もどんどん悪化してくるかもしれない。そうすると、今のような借金頼みの財政を続けていれば、中国マネーによって日本国債が買い入れされる可能性も高まり、国家財政の制裁油断の権を握られかねない、こういう問題もあると思います。外務大臣として、こうした安全保障上のメリットやデメリットについてどう考えるのか。そしてまた、今の点を踏まえた上で、中国との関係で国債の取引について、私は政府として戦略的に取り組む必要があると思っていますが、この点についてどう考えるのか。2点お答えください。
23:52
この一般論として、経済財政の基盤、これを平時から維持強化していくということは、国家安全保障の観点からも重要でございまして、昨年10月に公表いたしました国家安全保障戦略においても、我が国の経済は海外存土が高いことから、有事の際の資源や防衛装備品等の確保に伴う財政需要の大幅な拡大に対応するためには、国際的な市場の信任を維持し、必要な資金を調達する財政要力が極めて重要と、こういう記載があるところでございます。中国を含む海外投資家による日本国債の方については、こうした観点も踏まえつつ、まさに今、このジレンマ的な状況については、委員からお話があったとおりでございますが、やはりこの財政や為替の安定を含めて、日本の国益に合致するということを確保していくということが重要だと考えております。一方、中国でございますが、この軍事動向について申し上げますと、国防費用を継続的に高い水準で増加をさせておりまして、十分な透明性を欠いたまま、軍事力を広範かつ急速に増強させております。こうした動向は、我が国と国際社会の深刻な懸念事項でございまして、我が国及び国際社会の平和と安定を確保して、法の支援に基づく国際秩序を強化していく上で、これまでにない最大の戦略的挑戦である。これは先ほどの国家安全保障戦略にも記述させていただいたところでございますが、我が国の総合的国力と同盟国、同志国との連携によって、いろんな意味で対応していかなければならないと思っております。稲田貴司君。では一般論でなくて、具体的な話に移っていきたいんですが、私の問題意識としては、少なくとも公的資金については、中国国債を導入するかどうかについて、統一的な方針があるべきだと考えています。先日この関係で役所の方に伺ったところ、令和3年度末の時点では公的年金の運用期間のうち、GPIFと地方公務員協債は、中国国債を除いたWGBIというインデックスを指標として投資している。私学事業団というところは、中国国債を含むBGAというインデックスを指標として投資している。そういう中で国家公務員協債はWBGI、WGBIという先ほど申し上げたインデックスの中で、中国国債を含んでいる方のインデックスを選んで投資しているということだそうです。ちなみにその金額は、令和3年度末では185億円、インデックス以外のアクティブ運用を含めると200億円というふうに伺っています。そこで質問ですが、令和4年度末直近の時点では国家公務員協債の中国国債への投資段高はどの程度になっているのか、併せて年金運用資産の原資となる保険料のうち、自衛隊員を含む防衛省関係の占める割合はどの程度になっているのか。財務大臣にお願いします。財務省。大臣でよろしいですか。いいですよ。役所で結構ですよ。
27:19
お答え申し上げます。令和4年度末時点におけます国家公務員協債の年金運用資産のうち、ご指摘の中国国債の残高につきましては、現在管理運用主体でございます国家公務員協債組合連合会において集計中でございまして、例年7月ごろ公表されるということで承知をしてございます。続きまして、年金…。ちょっと待って、ちょっと待って。そこでいいよ。そこでいい。ちょっと待って。
27:47
何で通告しているのに答えないんですか。こんなもの普通の、基幹投資家だったら答えられますよ。私もね、銀行でファンドマネージャーやってたんですよ。私は株の方でしたけど、毎日毎日、時価がどうなっているかとか、ポートオリがどうなっているかとか調べてるんですよ。そんないい加減な答弁通告しているのだから許しませんよ。正確に答えてください。
28:17
お答え申し上げます。申し上げございました。我々も国家公務員協裁決めや、連合会に確認をいたしたわけでございますけれども、難しいよ。難しいよ。止めるよ。いや、ちゃんと答えてくださいよ。外国債権であれば、通告してるんだから大事なことだよ。あの、委託先全体では数千規模のメガラスとなります。そうしたデータを、それはちゃんと実にやるんだって。精査した上で発行代ごとに名寄せ集計することは、なかなかあの容易な作業ではございませんので、今回、ちょっと、難しいよ。難しいよ。間に合わなかった点をお許しいただければと思います。通告してますから。ちょっと、止めてください。速記を止めてください。止めてください。おかしいよ。
34:44
速記をとめてください。ご視聴ありがとうございました
36:35
お答えをお越しください。階猛委員の申し出につきましては、次回の理事会で対応するべく、鋭意努力をいたします。
36:47
いや、こんなことで止まるとは思わなかったんですけど、昨日の朝一で通告していてね、インデックスの部分について、もうこれ、インデックスだから、大体わかるわけですよ。どれぐらい配分されているか。そんなことも出てこないってのはおかしいですよね。その、もう一円単位で正確なものを出せとまでは言いませんけれども、ほぼ正確なものは出せるはずですよ。それとアクティブの方は、ちょっと時間かかるかもしれませんけれども、ほとんどインデックスの投資なはずだから、そっちはもうほぼ正確に出せるはず。それ出してください。それで、じゃあ理事会に出すように、改めてお願い申し上げます。それでですね、私がもう一つ問題だと思っているのは、公的資金のうちでですね、この国家公務員協債というのは、なんと自衛隊の隊員の皆さんがお給料から払っている年金の掛け金、これが投資されているわけですよ。だいたいこの年金指揮のうち何割ぐらいが、自衛隊防衛省関係のものですか。比率をお答えください。
38:04
お答え申し上げます。年金運用資産の原資となります保険料につきましては、令和3年度の国家公務員協債全体分の厚生年金保険料収入のうち、自衛隊員を含める防衛省関係の占める割合は約22.7%となってございます。いいですか。5分の1ぐらいの資金がかなりの金額。島竹志君失礼いたしました。よろしいですか。5分の1ぐらい、ファウンドの5分の1ぐらいの金額ですよ。私が聞いたところこのファウンドの全体規模は、令和3年度末で8.3兆円と聞いてますから、その2割ぐらい、2兆円弱ですか。それぐらいが防衛省関係で、それのうちの何が主かが中国国債を買っている。これね、さっきも冒頭外務大臣とのやり取りで申し上げた通り、中国が国債で調達する資金は軍事力の増強に使われる可能性があるわけですよ。これを勘案すれば、防衛省関係の年金資金が中国国債の投資に向かっているというのは、おかしいことだと思いませんか。これほど中国の脅威で防衛力を増強しなくちゃいけないと言っているときに、防衛大臣どうなんですか。お答えください。
39:24
防衛省自衛隊に勤務する自衛隊員の年金資金については、国家公務員協債組合連合会に納めております。将来の年金財源を確保するために、他の国家公務員の年金資金と合わせて、当該連合会において運用されているものと承知をしております。当該運用方法については、防衛省の所管外であることからお答えする立場にないことを、ご理解をいただきたいと思います。
39:58
確かに国家公務員協債は財務省ですよ。ただ、そこに流れているお金は防衛省じゃないですか。
40:06
2割強流れているわけですよ。関心持つべきでしょう。このままでいいとお考えですか。防衛大臣。
40:12
個人的な見解で結構です。お答えください。
40:15
我々も細かく運用の流れを承知しているわけではありませんので、今日ご指摘いただいたことも含め、また対応を考えたいと思います。
40:30
よろしくお願いします。次の質問に移ります。今日お配りしている資料の1ページ目ですけれども、総理の答弁を引用したものです。憲法9条のもとで認められる自衛の措置ということで、真ん中あたりに「休白不正の事態 に対処し」ということが書かれております。休白不正の事態とありますが、刑法の正当防衛では休白不正の侵害という言葉、要件がありますね。この休白という要件の意味なんですが、これ、刑法の解説などを見ますと、休白というのは侵害が終わった後は含まないというふうに書いているわけですね。ということは、仮に攻撃がされましたと、でもこれが1回限りで続く気配がなかったというようなことであれば、報復手段として反撃能力を行使することはできないということになるんだと思うんですが、この点について防衛大臣に伺いますが、反撃能力を相手国への報復手段として用いることは可能なのかどうか、お答えください。
41:46
反撃能力については、攻撃を厳格に軍事目標に対するものに限定するといった国際法の準手を当然の前提とした上で、弾道ミサイル等による攻撃を防ぐため、他に手段がなくやむを得ない必要最小限度の措置として行使するものであります。このように、反撃能力は我が国の国民の命と平和な暮らしを守り抜くため必要最小限の自衛の措置であり、この種目は国家安全保障戦略等にもしっか りと明記をしているところであります。したがって報復を行うためのものではありません。
42:37
私もそのように理解していました。報復を行うためのものではないということですが、ところで先般13日でしたが、北朝鮮のミサイルが消失してしまったという案件がありました。もしあれが見失ったまま北海道のどこかに落ちて被害を被ったという場合に、ああいうものは多分、続けざまに北海道に打ってくるかどうかというのは多分そういうことではない。一回こっきりのものかもしれないということで、報復措置はできないということになりますと、結局打たれっぱなしという話になってしまうわけですよ。だからこそ着弾する前にしっかり迎撃しなくちゃいけないというふうに思うんですね。ところがこの間、昨日の財務金融委員会でも副大臣から答弁がありましたけれども、防衛省の説明は破壊措置命令を出したかどうかすら答えないという、私としては納得いかないものでした。改めて大臣にも伺いますが、自衛隊法に基づく破壊措置命令、これ自衛隊法の82条の3というところ、1項と3項 、2つケースがありますけれども、いずれかのケースに基づいてですね、破壊措置命令を発令したのかどうか。これお答えいただけますか。
44:14
破壊措置命令の、命令の有無については、いろいろこれは明らかにすることによって、弾道ミサイルの発射の兆候等に関する我が国の情報収集、分析能力等がですね、自衛隊の具体的な体制の推察につながることから、従来から基本的にお答えはしてきておりません。いずれせよ自衛隊として我が国への弾道ミサイルが実際に飛来する恐れが認められる場合には、迎撃を含む必要な措置を行うことは、これは当然のことでありまして、こうした考え方のもとで、平素からですね、破壊措置命令の用意を適切に判断するとともに、13日においても必要な体制を構築していたところであります。一方で13日の発射においては、監視等を継続した結果、我が国に飛来するものの端値はなく、イージスカンやパック3といった迎撃アセットの可機幹性レーダーで、そうしたものを捕捉することもなかったため、迎撃には至らなかったところであります。階猛君 まさにですね、Jアラートが発令されて、我が国に飛来する恐れという82条の第1項の文言に合致する状況があったわけですよ。こういうケースであれば、我が国に、領域における人命または財産に対する被害を防止するため、必要があるというふうに、82条の3第1項の次の要件も満たすというふうに考えて、これは防衛大臣としては、総理の承認を得て、破壊措置命令を当然発しなくちゃいけない。これは法律上の規決だと思うんですが、そうではないんですか。
46:05
基本的に、繰り返しになりますけれども、この破壊措置命令の有無については、基本的にお答えをしてきておらないわけでございますが、命令の発出有無等に確かに関係するかもしれませんけれども、しかし、この備えといったことは、これはもう常にしておるところでもございますし、当然のごとく、委員御指摘のように、国民の皆様の安心いただくために、情報発信に行くことも重要であると考えます。このため、これまでも、例えば、北朝鮮が弾道ミサイルの打ち上げの予定期間や危険区域を公表した場合のように、我が方の体制などを公表したとしても、特段の支障が生じるものではないと考えられる場合には、国民の皆様に安心いただくとの観点から、命令の発出を公表しております。委員御指摘のような、情報開示の重要性を十二分に二枚ずつ引き続き、個別具体的な状況に応じて、適切に判断してまいりたいと思います。
47:15
今、過去に、破壊措置命令を発したことを公表したケースについてお話がありましたけれども、こちらは、82条の3のもう一つのケース、3項の方だったと思います。こちらの方は、あらかじめミサイルを撃たれる前に、自衛隊の部隊に対し、命令をすることができる、機関を定めるものとするというふうになっています。発令の機関。私は、こういうものは、現下の北朝鮮の状況に鑑みると、3項の要件を満たしたということで、発令しておけばいいんじゃないかと。問題は、その機関を定められるのかということだと思うんですけれども、ここも、法律の解釈によっては、相当長い期間を定めるということも、私は可能なのではないかと思っています。そうした検討はされているんでしょうか。お答えください。
48:19
これは当然、我々とすれば、国民の命と安全を守るというのは、これはもう当然のことでありますので、我々とすれば常にあらゆることについて考えているところであります。
48:35
それでは、これから、こういうやりとりをしなくてもいいように、やはり現下の情勢、非常に北朝鮮、いつミサイルが飛んでくるか、しかも最近は領土内に飛んでくる可能性も高まってきているということですから、以前のように、3項に基づいて発令して、そしてそれも可能な限り公表するということを、ぜひご検討いただけませんでしょうか。
49:05
ご指摘の点、重く含めて対応したいと思います。
49:10
ありがとうございました。次の質問に移ります。あの、今日は、弁護審査なので、法案に触れる前に、安全保障全体についてお話をさせていただきました。法案についても、これからお尋ねしていきたいと思います。外務大臣、ここで結構ですので、もしあれでしたら、ご退出ください。林外務大臣は、一旦ご退席いただいて結構です。財務大臣、私と同じ岩手で被災地の出身です。東日本大震災の時も、財源確保というのを作ったんですね。当時私は政権与党でしたので、この法案の策定にも関わりましたけれども、その時の法案は、本則だけで172条条文がありました。今回は、たった14条です。なおかつ、この14条の法案で確保される財源のうち、確実に確保されるというものは、来年度以降に回される防衛財源のうち、確か3.4兆円ぐらいだったと思っております。それ以外は、この間散々議論されてきたように、経産常用金であるとか、歳出削減であるとか、あるいはまだ決まっていない増税とか、ということで、この法案がとっても3.4兆円しか確保できないんですよ。これで財源確保法案と果たして言えるのかどうか、というのがまずあるわけですね。少なくとも、もう増税やると岸田総理も言っているわけですから、東日本大震災の時は本則172条のうち、かなりの条文が増税に関する部分だったんですね。当時の増税は、国民に理解を求めて、震災復興のために国民全体が協力しましょうということで、国民全体の協力を得て、こういう法案を成立させたわけですよ。しかし今回は、それは全く置き去りになったまま、ほとんど一部の財源しか確保されていない、一部の財源しか確保されないような法案でお茶を濁そうとしている。こんな14条の法案では全く役に立たないと思うんですけれども、なぜこのような法案にしたのかということをお尋ねします。
51:49
東日本大震災時の法案の過程につきまして、私そのとき議席を持っておりませんでしたので、詳しく議論の内 容は承知しておりませんが、今回のこの財源確保について申し上げますと、防衛力を抜本的に強化をし、これを安定的に維持していくための財源確保にあたっては、国民の負担、これをできるだけ抑えるべく、あらゆる行政改革、行財政改革の工夫を行う必要があります。今般の財源確保法案は、これらの財源確保策のうち、主として税外収入についての所要の措置を講じるものであります。具体的には、令和5年度における特別会計からの繰入金等を規定するとともに、確保した税外収入を令和6年度以降も活用するため、防衛力強化資金を設置するなどの規定を盛り込んでおります。今回の法案には、階猛先生ご指摘のとおり、税制措置についての規定は盛り込まれておりませんが、これは税制措置については、昨年末に閣議決定した枠組みの下、その実施時期について、業財政改革を含めた財源調達の見通し、景気や賃上げの動向及びこれらに対する政府の対応を踏まえて、今後判断していくこととされているためでございます。政府としては、国民の負担をできるだけ抑えるべく、歳出改革、決算常用金の活用、税外収入の確保といった業財政改革の努力を最大限行ってまいりたいということであります。
53:41
さっきも言ったように、令和5年度の防衛財源は既に確保されていて、令和5年度以降の防衛財源をいかに確保するかということが問題になるわけですよね。そうであるとすれば、かつ今業財政改革をやって、最終的に増税をどうするかということも決めるのであれば、今この法案を可決する理由はないと思いますよ。なぜ今なのかが理解できない。お答えいただけますか。
54:20
防衛財源の安定的な確保に向けた道筋を示していくためには、現時点で確実に確保できる財源について、先送りすることなくしっかりと確保する必要がある。そういうふうに考えております。今なぜ財源確保法を出すかということについて申し上げますと、税制措置で協力をお願いする前提といたしまして、国民の負担をできる限り抑えるべく政府として最大限の努力を行っていることなどを明確に国民の皆さんにお示しする上で、今の段階でこうした措置が盛り込まれた財源確保法を成立させてい ただくということは、これは重要なことであると考えております。
55:26
私は大臣、矛盾していると思いますよ。不確定要素があるから増税の措置はこの法案には盛り込めないと言いつつ、国民に予測可能性を与えるために今の段階で法案を出すというのは矛盾していますよ。そもそも予測可能性ははっきりしないんだから、だったらはっきりさせてから法案を出して議論すればいいじゃないですか。不確定要素が多すぎるんですよ。それで不確定要素ということでいえば、今の議論ではなかったですけれども、少子化対策も不確定要素ですよ。これも一説によると8兆円ぐらい与党のメニューをやれば必要ではないかと言われているわけですよ。この8兆円の財源もどう確保するのかということもちゃんと考えなくちゃいけないじゃないですか。その8兆円の話も6月以降じゃないと見えないということですから、8兆円になるかどうかもわかりませんけど、その少子化対策の予算も含めて財源確保法、これを別に今じゃなくてもいいんじゃないですか。この秋か来年の 通常国会か、そこでしっかり国民に示して納得を得て成立させればいいんじゃないでしょうか。その考えじゃだめなんでしょうか。
56:43
今回の財格法、さまざまな税外収入を用いる等の工夫をして、それをしっかりと示しているわけでありますが、階田先生の方からは、例えば、税制でお願いする部分について不確定要素が多いのにということでございましたが、税制についてお願いすることにつきましては、それの実施期間がまだ定まっていないわけでありまして、閣議決定におきましては、3つの税目において行う、令和9年度に向けて複数年度にわたって実施をするという、そういう実施時期以外のものは、しっかりとお示しを閣議決定の中でしていると、こういうふうに理解をしているところであります。そして、一元の少子化対策の財源についても、どういうような形で決めていくのかということでございますが、子ども子育て政策につきましては、担当大臣から先般、たたき台が示されたところです。今後、このたたき台を踏まえまして、必要な政策強化の内容、予算、財源について、総理の下でさらに具体的な検討を深めて、6月の骨太の方針までに、将来的な子ども子育て予算培造に向けた大筋を提示していくものと承知をしております。その上で、公共的な政策には公共的な財源が必要であり、子ども政策を強力に進めていくために必要な安定財源については、国民各層の理解を得ながら、社会全体での負担のあり方を含めて、幅広く検討を進めていくことが重要と考えます。現時点において、子ども政策の財源確保について、確定した方針がないというのが、今の現状であります。従いまして、今後具体的なこの進め方につきましては、現時点で余談をもってお答えすることができないわけでございます。いずれにいたしまして、財源を検討する際には、子ども子育て予算でありますが、政策強化の内容に応じまして、様々な社会保険との関係、国と地方との役割分担などを踏まえて、丁寧に検討を進めていくことが重要であると、現時点ではそういうふうに思っているところであります。
59:23
石川大臣:先ほどの答弁では、なぜ今回増税の部分を法案に盛り込まなかったかということについて、行財政改革の状況を見なくちゃいけ ないから、みたいなお話をされていたと思うんですが、今の答弁をお聞きしますと、もう増税は決まっているということをお話しされたと思います。増税は決まっていて、あとはタイミングの問題だけというのであれば、法案にそれを盛り込んで、不足で実施時期とかを考えるということでもいいんじゃないかと思うんですが、それじゃ駄目なんですか。
1:00:02
鈴木財務大臣:法案の構成の仕方ややり方、これは色々あると思うわけでありますが、政府といたしましては、増税の税制度をお願いする部分につきましては、年末に閣議決定をしたところにしっかりと定めているということでございます。
1:00:25
階猛君:閣議決定は知っていますよ。閣議決定のとおりやりますと言うんだったら、それで十分じゃないですか。なぜまだ全体像がわからないという中で、しか も今年度の財源は確保されていて、問題となるのは令和6年度以降の財源であって、今ここで法案を成立させる必要は全くないわけですよ。なぜ今やらなくちゃいけないのか。全く理解できません。先ほども言いましたけれども、これから防衛力増強のために5年間で17.1兆円必要になると言うんですけれども、既に令和5年で確保されたのが1.4兆円。この法案で確保されるのが3.4兆円。合わせて4.8兆円。残り12.3兆円。どうやって確保するのか、全く確実なことは見えてない。もっと角度が高いもの、熟度が高い法案にしてから国会に出して議論していただくというのがあるべき民主主義のやり方ではないですか。国会を軽視していませんか。こんなごくごく一部3.4兆円のために、なぜ今不要不急の法案を急がなくちゃいけないのか。説明してください。
1:01:44
繰り返しになりますと恐縮でございますが、防衛財源の安定的な確保に向けた道筋。道筋は閣議決定で。道筋を示していくためには、現時点で確実に確保できる財源について先送りすることなく、しっかり確保する必要があると、そういうふうに考えています。これは、税制措置で協力をお願いする前提として、国民の負担をできる限り抑えるべく、政府として最大限の努力を行っていることを明確にお示しする上で、非常に重要なことであると、そういうふうに考えております。
1:02:29
閣議決定はされているわけですよね。閣議決定されているんじゃ足りないということになるんでしょうか。それほど、自分たちの内閣だけではどうなるかわからないから、3.4兆円だけとりあえず通しましょうというのは、余りにもちょっと自信がなさすぎるような気もしますし、また私たちとしてはですね、この3.4兆円を確保する、それすらもですね、それすらも急ぐ必要はないんじゃないかというふうに思っているんですよ。この3.4兆円をなぜ今確保しなくちゃいけないの。わざわざ資金というものを作ってですね、今まで基金みたいなものに置いてたものを資金に移すと、基金から資金に移してもお金を使わないことには変わりないわけですよ。何の意味があるんですか。 形だけじゃないですか。そんな形だけのためになぜこんな法案をこんなたくさんの人忙しい中集めてですよ。連合審査までして、このタイミングで通さなくちゃいけないんじゃないですか。繰り返しになりますけれども、いいですか。閣議決定はされていて、全体像を示している。それをその通りやるというんだったら、自信を持ってそれでいいじゃないですか。3.4兆円すら今通す必要もない。そういう中で3.4兆円を確保するための法案の成立を急ぐ意味も全くないと思いますよ。その点についてお答えください。
1:04:00
先ほど答弁させていただいたところで、現時点で確実に確保できる財源については、先送りすることなくしっかり確保する必要がある。それが我々の考えであるわけでありまして、今回の法律によるお出しませんと、例えば、外貯め特価からの防衛予算に充てる分、それは確保できないわけでございますので、今回の法律を出させていただいて、通させていただくことができるならば、そういうことで、現時点で確実に確保できる財源について、先送りすることなくしっかりと確保することができる。そういうふうに考えているところであります。
1:04:52
外貯め特価のお話をされましたけど、理由になってないと思いますよ。外貯め特価への常用金は、今までも使ってきましたけれども、別に令和6年度以降の防衛財源に使うのであれば、今通す必要はないんですよ。来年の通常国会で通せば十分なんですよ。来年の通常国会の予算に組み込めば十分なんですよ。なぜ令和6年度以降の防衛財源に充てるために、先取りして外貯めの常用金を使わなくちゃいけないのか。今の説明は全く違うと思います。必要はないと思いますけど、いかがでしょうか。
1:05:38
外貯め特価のことに言いますと、例外的に今回、新興年度であります令和5年度のこの上振れ部分等について、これを使わせていただくと。それをこの資金の方に繰り入れるということでありまして、これはこの法律がなければそれができない。今確保できるものを確実に確保するという観点から、我々としてはこの法律が必要であると、そういうふうに思っているところでございます。繰り返しになって恐縮でありますけれども、税制措置で協力をお願いする前提といたしまして、国民のご負担をできる限り抑えるべく、政府として再開電の努力を行っていることを明確にお示しをするということの上で、この法律を出させていただくということは非常に重要なことであると考えております。
1:06:42
時間が来ましたので終わりますけれども、今日の議論を踏まえても、全くこの法案合理的にありえない法案だと思いました。引き続き同僚議員とともに問題点をしっかり追求していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。終わります。
1:07:13
あ、委員長も変わるんですか。なるほど。
1:07:22
はい、立憲民主党の安全保障委員会出身の茂徳和彦です。防衛力の強化は国家的な課題です。だけど今の財務大臣の答弁を聞いて本当に苦しいなと思います。私も悩んでますよ。もう少し財務大臣にはむしろ悩みを共有していただきたいと思うぐらいです。身の丈を超えた防衛力になっているんじゃないか。私はそう思います。身の丈を超えた防衛力っていうのは、逆に財源の裏付けがなければ、砂上の、砂の上の防衛力になり下がると。こういう話をしたいと思います。私たち国会議員は納税者の代表であります。中身よりも先に予算総額を決めちゃって、それで増税するっていうのは私は本末先頭だと思いますね。まず予算を削減する努力を十分に行っていただきたいと思っていたところ、先日安全保障委員会での林外務大臣発言、これ報告なんですよね。国家安全保障戦略に関する報告の中で、外務大臣、必要とされる防衛力の内容を積み上げた上でとは前置きをしておりますが、そのための予算水準が現在の国内総生産の2%に達するよう、所要の措置を講じることとしておりますと言っております。と述べられております。これ、積み上げた結果的に2%に達したので、これに対して所要の措置を講じるというふうに訂正してもらえませんか。2%に達するよう、所要の措置を講じるというのは今までの説明と違います。いかがでしょうか。
1:09:09
まず先般私から報告をさせていただきました内容でございますが、これは国家安全保障戦略に関する政府全体の考え方を述べたものでございますので、防衛費の詳細につきましては防衛省をはじめとする関係省庁にもお尋ねいただきたいと思います。その上で、NATOをはじめ各国は、この安全保障環境を維持するために経済力に応じた総合の国防費、これを支出をする姿勢を示しておりまして、我が国としても国際社会の中で安全保障環境の変化を踏まえた防衛力の強化、これを図る上でGDP費で見ることは指標として一定の意味があるというふうに考えております。防衛力の抜本的強化に当たっては、その内容の積み上げと合わせて、これらを補完する取組として、海上保安能力、またPKOに関する経費のほか、研究開発、公共インフラ整備など、総合的な防衛体制を強化するための経費を積み上げたと承知をしておりまして、その結果として2027年度において防衛力の抜本的強化とそれを補完する取組に合わせて、そのための予算水準が現在のGDPの2%に達するよう、政府として所要の措置を講ずることとしたところでございます。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中で、今後5年間で緊急的に防衛力を強化していくということは不可欠であると考えております。厳しい財政事情の中、財源確保については、できる限りの行財政改革を前提とした方針について、政府与党で確認をし、昨年末に閣議決定をしておりまして、これに基づき着実に取り組んでいくとともに、こうした内閣の方針について国民の皆様にご理解を深めていただけるように、こうした国会での議論も含めて、政府として引き続き丁寧な説明を行っていく考 えでございます。
1:10:59
質問にお答えください。これ、文面の表現の仕方がおかしいんじゃないですか。積み上げた上で2%に達したから、それに応ずる措置を講ずるというのだったらまだしも、2%に達するよというのは、そこに気持ちが入っているじゃないですか。おかしくないですか。これ、訂正してもらえませんか。
1:11:24
その内容の積み上げと合わせて、このいろんなものを積み上げて、そしてその結果として、このGDPの2%に達するように、この所要の措置を講ずることといたしたということを申し上げたとおりであります。さらにその前段で申し上げたように、この国際社会の中で安全保障環境の変化を踏まえた防衛力の強化を図る上で、GDPで見ることは、手法として一定の意味があると考えている というのも、合わせて申し上げたところでございます。
1:11:59
それとはお答えにならないというよりは、なれないんだと私は判断しますよ。今までの説明と違うと思います。積み上げた結果として2%になることは、我々も必ずしも否定はしておりません。ですから、せめてそのように発言なり報告なりをしていただきたい、こういうことを申し上げているわけですから、もっと真摯な答弁をお願いしたいということを申し上げます。それで、前回の安全保障委員会でも、本当に積み上げた予算と言えるのか、つまり積み過ぎた予算になっていないか、積んだ積んだと言っていれば積み上げたことになるんだったら、こんなに楽なことはありません。そしてその上で増税まで必要だというのであれば、そこはやっぱり削減努力というものがきちっと行われたという姿勢も示していかなければならないし、予算の段階でいろいろ言ってもですね、きちっと執行しますという答えしか返ってきませんので、私はちょっとここで質問します。例えば、わかりやすい例として、自衛隊員向けの空調設備のために429億円の予算が計上されております。これ今年度予算です。で、確認したらですね、そのうちほとんど424億円は建物の空調設備、割と大規模な工事を行うことに使われ、これ120カ所だと、全国でと聞いております。そしてもう5億円は、個々の部屋の割と小さなですね、エアコンを1900台設置するということであります。単純形成は20何万円相当だと思うんですけどね。これ、このとおりぴったり執行されたならば、まだ下、しかしやっぱりそこの執行上も削減努力が必要だと思います。仮にここでちゃんと施設120カ所から個々の部屋のエアコン1900台設置された上で、なおこの429億円の財源が余った場合、1円でも余った場合、これはそのまま決算として削減をすると。
1:14:12
つまり、条約にして次の年に送るとか、お金が余ったんで同じ防衛省の予算に回すとか、そういうことをしないと、削減努力を執行上も決算上も行うということをお約束いただけますか。防衛大臣。
1:14:32
今回の防衛力強化の検討に際しては、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙していく中で、国民の命を守り続けるのか、極めて現実的なシミュレーションをはじめとする様々な検討を行い、必要となる防衛力の内容を積み上げ43兆円程度という防衛費の規模を導き出しました。今後必要なことは積み上げた事業を着実に実施していくことと考えており、このため私のもとに立ち上げた防衛力抜本的強化実現推進本部において、各事業の進捗管理を徹底し、防衛省一丸となって速やかかつ効果的効率的な予算の執行に努めていき、防衛力の抜本的な強化を実現していくこととしております。一方、歳出予算の執行は個別の事業ではなく、各年度に執行すべき事業全体の執行状況や緊急的な対応の有無といった事情を踏まえて判断を行う必要があるため、個別の事業で契約要条が生じたとしても、それが直ちに歳出予算の減少に結びつくわけではないと考えております。茂木君。 はい。あの、役人答弁をそのまま読んだような感じなんですけど、大臣、納税者に対する気持ちというのはないんでしょうか。私はですね、増税ももう規定路線のようになってますけども、増税の前にやるべきことあると思うんですよ。で、先ほども2%、結局ありき、あるいは2%に達するようということを否定しない答弁、外務大臣答弁ありました。が、それでは駄目だと思うんですよ。だって、エアコンとか空調をやることが大事なのであって、それに必要な429億円を使い切ることが目標ではないはずじゃないですか。額ありきっていうんですよ、こういうの。この額ありきのところに合わせて増税をする。これはよっぽどやむを得ないときに増税するというのが順番なのであると私は思います。そういうことも含めてですね、ちょっと、じゃあ濱田大臣もう一回、今の答弁でいいんですか本当に。個々の事業について、きちんと予算上の精査したつもりかもしれません。つもりかもしれません。それを積み上げたんだから無駄はないと、言いたいんだと思います。しかしこれは予算上ですから、予算段階ではやってみなきゃわからないことだってあります。だけど執行してみて、執行するときもいろんな知恵を使って、いろんな交渉を行って、絞りに絞った、その余りの財源というものは、他のものに簡単に回すなんて言わないでほしいんですよ。
1:17:17
他のものに回さなきゃいけないから、増税が必要だなんて言わないでほしいんですよ。どうですか、濱田大臣。
1:17:28
基本的に我々とすれば、必要な予算をしっかりと積み上げて、そしてまたこれを執行していくわけでありますので、我々とすれば、今後こういったことのないように、しっかりとこの予算を執行してまいりたいというふうに思います。質問の課題があります。
1:17:44
執行して余らせて、それは増税しなくてもいいように、国民負担が減るように、その予算は余計だったから、決算ベースでその、いろいろ、単に繰り越し財源に充てるなんていうことを言わないでほしいということを言っているわけです。いかがですか。
1:18:06
基本的に、執行、すべて今、我々がこの予算を要求した中で、それを使い切るというのが我々に与えられた仕事だというふうに思っておりますので、これをまずやってみなければわからないということだと思います。
1:18:22
大臣、今、使い切るのが我々の仕事だとおっしゃいましたが、使い切るというのは、429億円与えられたものは、どこまで使い切るんだ、これが仕事だということですか。
1:18:33
それは今、この時点でこれは予想することが可能ではありませんので、今後考えたいと思います。
1:18:40
大臣、考えるという中には、その削減した分だけ、決算で減らすという意味を含まれています。
1:19:00
お答え申し上げます。確かに予算を執行してみますと、予算よりも安く上がって、いわばお金が余るといいますか、そういう状況になるということもございます。他方で予算の投入に行かなくて、予算よりも高くなってしまって、お金が足りないぞという場合も、これがまたある。私どもは43兆円という数字、お金をいただいておりまして、これは決して、調価してはならない数字だというふうに考えておりますので、この43兆円の中で、確かに個別に見れば余るところもあるかもしれませんが、他方でどうしても足りなくなるところがあり、そういうものをうまく工夫しながら、43兆円の中に、びしっと抑えるような形で、防衛力整備計画を執行してまいりたいというふうに考えてございます。
1:20:01
その43兆円というものも、非常に曖昧だから、だから、先ほど市内委員からもお話ありましたけど、もう、こんな前倒しでどんどんどんどん使うための財源ですよ。まだ生じてもいないような、財金、基金まで、積み立て金まで取り崩すなんてことをするべきではないと、そんなことを今決めるべきではないということを言っているわけですよ。それで、この資料を一応ご覧いただきたいんですが、これいつもの定番の資料、定番なのかな、基本的な資料なんですけど、ここね、実は増税、私たちは増税、安易な増税には断固反対でございますが、政府が増税前にいろんな財源を確保するんだと、できたんだと、こう言っている、その中身は実はもっと恐ろしいことになっているという話をしたいと思います。この資料1に示されている税外収入ですね。左上、
1:21:08
えっとですね、ごめんなさい。こっちか。資料1の、ごめんなさい、右上をご覧ください。中小企業基盤整備機構返納金2,350億円、緊急告知資金特例貸付返納1,340億円という、まあ、常用金ができたので、これを税外収入として返納してもらいますという、財源だという扱われ方をしているんですが、これらはもともと国庫補助金として、コロナ対策として支出されたものが原資となっております。そのコロナ対策の補助金の財源は何ですか。
1:21:58
その対象は国債ということであります。
1:22:04
はい、シンプルなお答えありがとうございます。この話を、前回の安全保障委員会で、今日もお見えの井上副大臣にお聞きしたところ、非常に長い答弁のオンパレードだったので、本日財務省からは端的な今のようなご答弁をいただきたいと思います。すなわち赤字国債が原資なわけなんですね。赤字国債を原資とした様々な国庫補助金を出した、中小企業基盤整備機構に出して、余ったから返してもらって防衛費に当てましょうという話じゃないですか。それから緊急告知資金として、ゼロゼロ融資と言われる、大変国民にとってありがたい融資だったですが、余りがたくさん生じた財源は赤字国債でした。余ったので国庫に返してもらって、それは防衛費に当てる。こういう仕組みですよね。こういうやり方というのは許されるんですか。今回の法律上の範囲内なんですか。
1:23:14
お答え申し上げます。防衛力強化資金への繰り入れに当てることができる財源の範囲でございますが、今まさに御審議をいただいてございますこの法案の第14条第2項におきまして、国有財産の処分による収入、その他の租税収入以外の収入であって、国会の議決を経た範囲に属するものというふうに規定をしてございます。すなわち、税外収入のうち国会の議決を経たものについては、防衛力強化資金に当てることができるという解釈でございまして、今先生が御指摘になりました変納金につきましても、いずれもその他の租税収入以外の収入でございまして、令和5年度一般会計予算法第11条におきまして国会の議決をいただきましたので、防衛力強化資金への繰り入れに当てることとしたいというふうに考えてございます。
1:24:01
お聞きのとおりであります。国会でひとたび議決を経ると、その財源が赤字国債だろうと何だろうと、税外収入という扱いになると、したがって常用金として好きなように使える。こういうことなんです。これはまさに財源ロンダリングと我々が呼んでいるものそのものだと思います。もともとの財源を見えなくしている、かくれ赤字国債と言っても私はいいと思っております。でこれ、かくれだろうと何だろうと同じなんですけど、赤字国債は、召喚は後になるわけですから、要するに、今回、増税しないように財源をかき集めますと言っていたその財源は、結局将来の方々を増税するということによってかなわれるものなんですよ。したがって、後で若い人に増税するっていうことなんですから、今増税することよりももっと私は立ちの悪いやり方だと思います。ちなみに赤字国債で、ちなみにお聞きしますけど、赤字国債で発行して財源調達して、それをそのまま今回の防衛力整備、強化資金に組み入れることはできるんですか、法律上。
1:25:18
お答え申し上げます。今ほどご説明をいたしました財源確保法案の第14条第2項でございますけれども、国有財産の処分による収入、その他の租税収入以外の収入であって、国会の議決を経た範囲と、規定しておりまして、これは租税及び印資収入、それから交際金を除いた、いわゆるその他収入に限定されると書いてされております。したがいまして交際金収入でございます赤字国債の発行収入を、防衛力強化資金に組み入れることはできないというふうに考えてございます。お聞きのとおりでございます。赤字国債を直接、防衛力強化資金に入れることはできないんです。だけど赤字国債発行して、いったん国会の議決を経て、まあ要するに結果的に余計な補助金として出したものが戻ってきたら、それはもう赤字国債ではないから、今回の資金に入れることができると。これ、赤字国債が駄目なのに、なんでかくれん赤字国債は認められるんですか。なぜ若い人への増税は認められるんですか。はい。
1:26:29
防衛力の抜本的な強化を安定的に支えるための裏付けとなる財源。これは将来世代に先送りすることなく、今を生きる我々が将来世代の責任として対応すべきであるという考え。そのもとで国債発行額を増加させないよう、しっかりとした財源を確保することとしております。こうした考え方のもとで、税外収入についてはあらゆる財源の精査を行うことによって、追加的な財源を最大限に確保することが重要であると考えておりまして、令和5年度予算におきましては、防衛力強化のための税外収入として、重徳先生からも冒頭ご指摘ございましたけれども、中小企業基盤整備機構の新型コロナウイルス感染症基金からの扶養見込み分の国庫返納、緊急小口資金等の特例貸付の扶養見込み分の国庫納付についても確保したところでございます。これらの財源はもともとは、新型コロナ対策として補正予算等により措置した事業の扶養見込み分であり、その一部に国債由来である部分が含まれることは、これはもう先生ご指摘のとおりです。通常であれば、一般会計の一般財源として歳入に計上されるところ、今ほど申し上げた考え方に基づきまして、防衛力強化の財源として確保したものであります。従いまして、何かのかくれ赤字国債を認めるというようなことではなく、その活用により国債発行額を新たに増加させないようにするための、しっかりとした財源になると考えております。
1:28:26
( 重徳) 全然、なんて言うんですかね。要するに答えられないんですよ。今の私の質問には。つまり、なぜかくれ赤字国債を使わざるを得ないのかというと、新規の赤字国債を発行したくないから、これだけの話でありまして、やっていることは同じなんです。それだけの話なんです。結局、我が国には、もう増税以外に赤字国債しかない、ないと、いうことを、という状況を トロしていることなのだと思うんですね。もっとひどいことを言いますよ。まだ決めていない方針だと思いますが、まさかということで、今のうちから言っておきますけれども、予備費の活用でございます。資料2をご覧ください。予備費ですね、3年前に10兆円の予備費、コロナ対策用だと言われて、10兆円積まれた、空前の予備費です。この時から私は、極めてその後の展開を危惧を致しておりましたが、やはり、どんどん物事は悪くなってきております。これまで全部で予備費は、この3年間で27.4兆円計上されまして、これは言うまでもなく、政府が自由に、国会の議決なく使えるお金であります。で、扶養額が5.3兆円。いや、扶養額になることは全然構わないんですよ。なんなら全部扶養額にしてもらった方がいい、私は思いますが、今年度、例は4年度に関して言いますと、予備費は、この資料、これ私の手作りなので全然スケール感は、ちょっといい加減ではありますけれども、一番左側のグラフをご覧ください。歳出の中に11.8兆円もの予備費が計上され、これは事実上赤字国債発行することなく計上できないわけですから、全部これは赤字国債が財源だと、言い切っていいと思います。そして問題はその後です。例は4年度は真ん中のグラフで、予備費、扶養額は4.2兆円出ました。いや結構なことですよ。予備費は私は使わなければ使わないほどいいと思っております。しかし、4.2兆円出た、これをまさかゆめゆめ、次の財源、翌年度の財源、まして防衛費にしれっと入れるということはないんでしょうね、ということに私は釘を刺したいと思っております。したがって、これを翌年度の税外収入にしないためには、予備費の扶養額を翌年度の税外収入にしないために、この真ん中にあるのが私の提案でありまして、予備費扶養額4.2兆円は、丸々赤字国債の4.2兆円削減に、そのまままず当てて、その上でその後の条約金の調整をしていただきたい。こういうやり方で、ゆめゆめ予備費の扶養額を翌年度の財源、まして防衛費に、知らない間に当てるということがないようにしていただきたいと思います。これは繰り返しますが、若い人への増税で、今年の防衛費を賄うことになるからであります。
1:31:37
先生から資料をお示しをいただきました。予備費扶養額を、これを丸々赤字国債を圧縮するところに使えという、こういうご指摘で、それは一つの理想をおっしゃってられたと思いますが、現実のお話をいたしますと、予備費を含めました歳出に扶養が生じることが見込まれる場合には、税収等の動向も見極めながら、特例公債の発行額の抑制に努めることとしているところです。しかしながら、特例公債の発行額の調整に際しましては、予備費の扶養額以外にも、税収やその他の歳出の動向等、様々な考慮要素がある中で、予備費の扶養額の全額に相当する金額について、特例公債の減額に充てるという運用をルール化した場合には、例えば税収見込み、これは上振れすることもございますが、予想に違反して税収がそこまで届かないという、そういう落ち込む場合にもあります。そういう場合にも、機械的に特例公債の減額を行えば、歳入欠陥に陥る可能性が生じ得るといった問題があると、認識をしております。その上で、特にコロナ物価予備費等の予備費については、扶養額が確定しながら、特例公債の発行をいたずらに行うことは不適当なこと であると、それは我々も十分認識しているわけでありまして、適切に対応してまいりたいと思います。
1:33:23
はい、税収が減ることもある、増えることもある。それはその通りでしょう。だから、せめてこの予備費の扶養額4.2兆円は、そこに区切ってですよ。それをどのように扱ったのかがわかるようにしていただきたいんですけど、それ、やってもらえませんか。短く答弁してください。
1:33:48
その辺の説明はしっかりしなければならないと思います。では、していただくことといたします。それでは、次に 復興特別所得税ですね。これも、将来世代への課税だということを指摘したいと思います。つまり、これ何の名目かともかくとしてですね、これから14年後の、令和19年までで、本来は、復興特別所得税は課税期間が終わるはずを、今回の防衛予算の話が出てきたもんだから、そこからさらに延長させるという話が出てきたわけです。したがって、実際には、事実上ですよ。今の防衛費を、14年後、15年後の若い人が税金で賄うという、そういうからくりになっているじゃないですか、13年間にわたってですね。どうですか。
1:34:45
あの、おぉ、税率を1%引き下げましたので、