19:35
これより会議を開きます。内閣提出、防衛省が調達する装備品等の開発及び生産のための基盤の強化に関する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として、内閣 官房内閣審議官加野浩二君、防衛装備庁長官土本英樹君、
20:00
防衛装備庁装備政策部長真奈美真奈歩君、防衛装備庁プロジェクト管理部長坂本大輔君、防衛装備庁技術戦略部長堀江和弘君、防衛装備庁調達管理部長森卓夫君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。(いらっしゃいませ)ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
20:25
これより、質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。宮沢昼之君。
20:34
おはようございます。自由民主党の宮沢昼之でございます。諸々の前置きを全て省略をいたしまして、早速質疑に入ってまいります。よろしくお願いいたします。
20:46
今回は防衛装備品生産基盤強化法ということですけれども、この内容を一生懸命読んでみても、なかなか法律用語も難しいんですね。柱といったら三つだと思います。製造と移転の支援。二つ目は秘密の保全。三つ目は撤退の防止。もうここに尽きると思うんですよね。
21:08
そしてその主体に関しても、装備品製造等事業者が装備品安定製造等確保計画を提出すると、認定装備品安定製造等確保事業者になって、在製造の措置が得られる。二点目は装備品製造等事業者が装備移転使用等調整計画を出すと、認定装備移転事業者になる。
21:32
三点目は指定装備移転支援法人がある。まあなかなか難しい内容です。でも内容としては、制度としては、私はこれは是認できるものだと思います。だからこそ、その中身について私たちは、その器はこれでいいにしても、その中身について議論を深めていかなければなりません。その中身というのははっきり言って需要なわけなんですよね。
21:56
国内の需要を見てみるとこれはもう予算であって、防衛力整備計画につながってくる。それが元になっている。もう一つは国外の需要。これが装備移転ということなんですね。自民党のこの提言においても、政府が司令塔としての役割を果たすということと、幅広い分野の装備の移転を可能とする制度の在り方について検討する。この二つを提言させていただきました。
22:22
自民党において、政府の方においても国家安全保障戦略における機材、確かに防衛装備移転三原則や運用指針をはじめとする制度の見直しについて検討すると明記をされております。これについて、今いかほど検討がなされているのか、そしてどうして、我々の提言を受け入れてくれたことは大変ありがたいんですけれども、政府の中での議論は一体どういうものだったのか、これについてまずは御答弁をいただきたいと思います。
22:54
お答えを申し上げます。昨年末に新たに策定されました国家安全保障戦略でございますけれども、こちらにつきましては、国際自治庁が重大な挑戦をされる中、我が国は戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境を直面しているという認識の下で策定されたものでございます。
23:18
このような状況において、我が国の国益を守っていくための取組の一つとして、防衛装備移転三原則等の見直しの検討を含めた防衛装備移転の推進が、この国家安全保障戦略に位置づけられたところでございます。
23:32
これまでこの防衛装備移転でございますけれども、特にインド太平洋地域における平和端庭のために、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や、国際法に違反する侵略を受けている国の支援などのための重要な政策手段となるというふうに考えているところでございます。防衛装備移転三原則や、その運用支援を始めてする制度の見直しにつきましては、こうし た観点から今後議論を進めていく必要があると、このように考えているところでございます。
24:02
中身についてはいろいろございますので、これから私も与党の一員としてきちんと議論に参加をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。もう一点目の論点である、司令塔としての政府、これについていかほど内容が進んでいるのかについてお聞きしますけれども、まずは移転担当部署、これどういうふうに準備されているんでしょうか、進んでいるんでしょうか。
24:26
そしてもう一点目はですね、需要、海外にどういう需要があるのかについてどういうふうに調査をしているのか。そしてもう一点目は、やっぱりこれトップセールスでいかなければいけないと思いますよね。副大臣、大臣、できれば総理、こういったところがきちんとトップセールスをしていくことも需要創出に重要だと思いますけれども、この三点についてどう準備が進んでいるのかお答えいただきたいと思います。
24:55
防衛装備移転については、政府が主導し官民一層の連携のもとに推進をしていく考えであり、防衛省としてもこれまでも様々な取組を行ってきたところであります。まず担当部署については、装備移転の推進を組織面から強化すべく、昨年4月防衛装備庁内において防衛装備移転の推進にかかる企画立案機能の強化を行ったところであります。今後も引き続き体制の強化について検討してまいりたいと思います。次に需要の調査については、これまで消費者の持つネットワークを活用し、相手国の潜在的なニーズの把握を行う事業実現可能性調査、FSなどを進めてきており、今後とも取組を推進していく考えであります。さらにトップ成立については、私を含め各国とのハイレベル交流の機会を捉えて、装備移転の推進について議論してきており、引き続きこうした機会を最大限活用していきたいと考えております。少しずつ進めていってください。様子を見ながら我々も与党としてきちんと議論に参加しプッシュをしていきたいと思います。ですけれどもそのときに、海外でこういう需要があるな、そうかそれに対応してい こう、いいかもしれませんけれども、重点的にこの装備だけはきちんと移転していこうじゃないかという、そういう項目もあっていいと思うんですよね。他国に対してもうすでにレーダーの装備が移転されている。さらには日本の世界最高水準の技術といたしまして、飛行艇US2なんていうのがある。さらには今磁気戦闘機の開発も進んでいる。やはりこの私やこの3つはかなり重点的に推し進めていってもいいと思いますけれども、政府に何かこれはやっていこうという重点的な品目があったらぜひ比例していただきたいんですが、いかがでしょうか。
27:00
委員ご指摘の点についてですね、我が国は2014年の防衛装備移転三原則の策定後、民生品の製造業における高い技術水準や産業競争力等を背景といたしまして、米国のみならず、英国やオーストラリアなどの先進国を中心に、ご指摘の磁気戦闘機も含めて国際共同研究を進めてきているところであります。また、艦性装備品の移転についても現在、艦艇、航空機、レーダー等について諸外国からの引き合いを受けているところであり、まずはこれら引き合いの受けている案件を一つでも多く実現できるようにですね、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
27:47
ありがとうございました。大臣、通告会ではありますけれども、ちょっと根本的なところをお聞きしたいと思います。今日私たちは靖国神社に参拝をしてまいりました。さっきの対戦、8月15日で戦闘が終わったわけではないということは大臣も御存じですよね。いかがでしょうか。
28:11
戦闘が終わったわけではないということは、ちょっと意味を私は今理解できておりませんけれども、我々この敗戦を機にですね、我々として学んだこと、これをしっかりとやっていくことが今の我々に課せられた件だというふうに思っております。
28:33
通告会で大変失礼いたしました。内蒙古においても、8月15日を超えてもですね、ソ連軍の進行があり、その内蒙古に住んでいた日本人を退避させるために、20日過ぎまで日本軍がソ連軍の撃退のために戦っていた。南から北においても相当の日本人が住んでおりましたけれども、北海道に退避させるために日本軍が15日以降も20日過ぎまで一生懸命戦っていた。そして、満州においては、これは軍がですね、なかなか混乱の中でいろんなことがあったでしょうけれども、結局うまくソ連軍を撃退することができず、結局日本人にさまざまな被害が出てしまった。言ってみれば、この15日から戦艦みずうりの調印までの9月2日の間に、いろんな出来事があったわけでございます。国内の戦争継続波もいた。ソ連軍の北海道を侵攻目的もあった。その中で一つ大臣にお耳に入れておきたいんですが、8月20日、19日から20日にかけて、降伏文書、これをマニアに取りに来いということがございました。陸軍の飛行機を白く塗って、緑で十字を書いて、もう緑十字機と呼ばれるわけなんですが、これが岸原津から沖縄の家島に飛び、家島からアメリカ軍の飛行機へマリナに飛び、そこで降伏文書を受け取って、8月20日、家島を出発して東京に向かったんですが、その途中、原因不明の燃料切れでもって、静岡県岩田市の縁側海岸に不時着をしております。地域の住民が駆けつけて、それを救出し、今の浜松基地、陸軍浜松飛行場から、実は飛行機に乗って、厚木に到着し、この降伏文書を東京に届けたんです。国内の戦争継続化、そしてソ連の進行を防ぐために、早く降伏の日取りを決めなくちゃいけなかった、という背景があります。こういう事例があったというのは、大臣お見にされたことはございましたでしょうか。
30:58
今、委員の御説明を聞いたところであります。
31:04
なぜ私がこういったことを申し上げたかと言いますと、先ほど申し上げた内蒙古における8月15日以降の戦闘、そしてカラフトにおける8月15日以降の戦闘、さらには満州における様々な混乱。私といたしましても、武器のない世界、軍隊のない世界というものは、人類の究極の目標であって、絶対その理想は捨ててはいけないと思います。しかしながら、当時のことも、そして今も見てみても、防衛力というものがきちんと整備していなければ、国民の生命、財産を守りきることができない。それを如実に表すのが、8月15日から8月20日過ぎまでの出来事であるというふうに思っております。是非、政府におかれましても、そして防衛大臣におかれましても、理想は捨てないけれども、防衛力を整備することによって、安定性を保ち、平和を作り出すことができるという基本的な考え方、理想は捨てないけれども、それが現実であるという考え方を持ち続けていただきたいと思いますが、大臣どのようにお考えでしょうか。
32:20
我々は常に平和というものを考えて、今までもこれからも対応していくことを極めて重要だと思っておりますし、今委員から御指摘のあった点についても、我々とすれば肝に銘じて、しっかりとこの体制をとっていきたいというふうに考えているところであります。
32:42
そういう点からも、もう一度この生産基盤強化法に話を戻していかなければなりません。私たちが今抱えているのは、先ほど言った国内の需要と海外の需要をいかにしっかりやっていくかであります。国内の需要においては、ちゃんと予算を拡大し防衛力をしっかりと整備していくこと、そして海外の需要をきちんと取り込んで防衛産業を育成していくということにあるわけでございます。そしてもう一つはやはり、経鮮能力というものも今後高めていかなければならないわけなんですけれども、それについて今回この生産基盤の中においてどのように作られているのか。つまり私はこの前ですね、昨年フランスに行ってまいりました。さまざまな在庫品はどうなっているのかについては、在庫は軍の管理であって、装備庁は実はこの生産能力の継続というものは非常に重要であるという答弁があったわけでございます。やはり今回は正面装備だけではなく、そういった経鮮能力についても充実させていかなければなりません。この法律において、そういったところまでちゃんとケアできるかどうなのか、それについてもちょっと深掘りをしなければいけませんが、大臣どのように考えていらっしゃいますか。
33:56
お答え申し上げます。この法律におきまして、委員御案内にとり、財政上の措置という項目がございます。その中におきまして、例えば供給網の強靭化とか、製造工程効率化のための措置ということで、これらにつきまして、例えば財政庁の措置、予算的な支援ができるという枠組みになっております。これは経鮮能力の分野に限ったわけではございませんが、当然経鮮能力の分野も含めてこういう措置が取れるということでございますので、この法律におきまして、そのような形でしっかり対応ができることになる分野があると考えているところでございます。
34:35
しっかりとやっていただきたいと思います。私もこの議論、そして準備についてきちんと与党としてサポートさせていただきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。以上で質問を終わります。ありがとうございました。
34:59
おはようございます。公明党の笠井光一でございます。まず冒頭、この度の陸上自衛隊ヘリコプター事故、遵職をされた隊員、ご家族、ご関係者の皆様に心からお悔やみを申し上げる次第でございます。また昨日、濱田大臣は、情勢が悪化する数段の法人退避に備えました自衛隊機の実施派遣等待機を命じられました。いずれにしましても、最良の結果となるように、記念を申し上げまして、質疑に入らさせていただきます。本日は、この防衛産業の技術基盤維持強化に資するこの法案の審議でございます。最初に、この防衛産業の人材確保にも影響を与えます企業イメージに関連してお伺いをいたしたいと思います。先日、ある関連企業の方から、この企業、防衛者と一定の契約を交わす企業でありますけれども、これまではですね、企業イメージが悪くなるかな、理由で、この春までは、その部署名に防衛部門を明記してこなかったという話、これ直接お話を伺いました。また、人材を送り出すですね、工業高校などでも、やはりこの都学生徒の親御さんとか教員の方、この防衛産業にマイナスイメージを持たれている方も少なからずいらっしゃる。これが、人材確保にも影響を及ぼしているということで伺っております。他方で、別の防衛関連企業の工場上から伺ったお話でありますけれども、コロナ対応でこの二交代制を余儀なくされたと、その時に社長から、我々防衛産業に従事する者は、我が国のエッセンシャルワーカーであると、断言をしてもらったことに、痛く感動して、このコロナ禍を耐え抜くことができたと、こういったお話でありました。改めて、組織のトップリーダーの言葉というのは、非常に大切だと、痛感をいたしたところでございます。そこでまず、冒頭、大臣に、この4月、入社式のシーズンでもございまして、是非、防衛省のトップである濱田大臣から、今回、防衛関連企業に晴れ て入社をされた新入社員の方々、今、きっとこの理想と現実の壁にもぶつかっていらっしゃると思いますけれども、その方々へのメッセージとの意味合いも込めまして、我が国の防衛産業に対する思いで、できれば、大臣、ご自身の言葉を交えながら、お聞かせいただきたいと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
37:14
我が国の防衛産業は、自衛隊の任務遂行には、不可欠という装備品のライフサイクルの各段階を担っており、いわば、我が国の防衛力のそのものだというふうに考えます。防衛産業に携わる、一人一人の努力が、我が国の平和と安全を支えているというふうに考えております。そのため、防衛省としては、我が国の防衛産業が、そこで働く従業員の方にとっても、魅力的で活力のある職場であることが必要であると考えております。私も本年1月に、主要プライム15社の社長との意見交換を行うなど、様々な場でその旨を表明しているところであります。これらの認識のもとに、力強く魅力的で持続可能な防衛産業を構築するため、本 法案を含めた各種取組を、政府横断的に進めてまいりたいと考えているところであります。
38:16
大臣、大変にありがとうございます。私もお話を伺った関連企業の皆様にも、今の大臣の言葉をしっかりお伝えをしていきたいと思っております。次に、サイバーセキュリティ対策について伺ってまいります。この本法案、関連企業の皆様に一応大きな期待を持たれておりますが、一方でサイバーセキュリティ強化に関しましては、プライム企業ならまだしも、ベンダー企業はどこまで対応していけるのかということで、一部、御懸念の声も伺っているところでありますので、この点は確認になりますが、ここからは、土本長官の方にお伺いをしたいと思っております。すでに防衛省は、米国が適用するNIST SP-80171、御案内のとおりでございますが、これをもとに従来の基準を高度化した防衛産業サイバーセキュリティ基準、この基準を今年度の契約から適用する、こういう方針をお示しになっております。その上で、本法案の財政措置、第7条の対象でありますが、自衛隊の任務遂行に不可欠な指定装備 品等を製造する事業者。ここに対しましては、第一義的には、この事業者がセキュリティ対策に関する計画、これ以外の計画もあり得るわけですが、この作成提出をいたしまして、大臣の認定を受ける、手上げ方式になっております。一方で、本法案でいう、この的確な調達に支障が生じると認められるときは、この大臣が計画の作成提出を事業者に促せる仕組み、こういった仕組みも設けられているわけでございます。これは、関連企業が、安全保障上、機微な情報、注意情報など、これ以上の情報を取り扱うケースなどが考えられるわけでありますが、依然しましても、この促せる仕組みがある点、これは企業の皆様にもよくご認識をいただく必要があるんだろう、というふうに思っております。加えまして、特に間接契約のベンダー企業からすると、どこまでの対象、どこまでのレベルになってくるのか、こういうふうなことで関心が抜くわけでございます。そこで伺いますけれども、この政府はまず、今年度予算として、本法案を踏まえたサイバーセキュリティ強化に43億円を計上しておりますけれども、まずこの対象範囲となる企業、どこまでか伺いしたいというふうに思います。また、来年度以降ですね、この新基準の遵守を求めるベンダー企業、どの程度の範囲まで及んでいくのか、ご見解をいただきたいと思っております。
40:34
お答え申し上げます。防衛省の保護すべき情報を取り扱う企業のうち、令和5年度におきまして、本措置が対象となる企業は、約100社程度を想定しているところでございます。来年度以降といいますか、今後の保護すべき情報を取り扱う企業数につきましては、装備品等に関する調査契約の内容等によるため、一概に予測することは困難でございますが、サイバー攻撃等のリスクが高まり、装備品等の内容も高度化していく昨今におきましては、その数は今後も増加するものと考えているところでございます。
41:10
はい、ありがとうございます。旧基準に今適用されているのが、だいたい200社と伺っておりますが、まずその半分を対応していかれるというふうに理解をいたしました。次に新基準の中身について伺いいたします。一般に国内企業が取得してきた情報セキュリティ基準の代表的な国際企画は、ISO27001があります。このISOですら、昨年9月時点の取得の企業数、7027社ということでございます。全体からすれば0.数%、おそらく大企業は1万2千社ありますので、多くが大企業なんだろうというふうにも思っております。その上で防衛関連企業と防衛省の契約におきましては、令和4年度までは、今申し上げましたISOのそれをもとに定めた改正前の基準を適用しているわけでありますけれども、令和5年度の契約からは、より高度な防衛産業サイバーセキュリティ基準が求められるわけであります。そこでお伺いをしますけれども、この防衛省の契約で適用する改正前の旧基準と新基準、これを比較をいたしますと、企業側の対応がどのように異なってくるのか、認識をされているのか、長官にお伺いをいたします。
42:30
保護すべき情報を取り扱います防衛産業の企業に対し、令和5年3月までに適用していた基準では、ネットワークに外部からのサイバー攻撃の侵入を防止すると いう、いわゆる水際阻止、これを重視しておりました。他方、令和5年4月から適用しています防衛産業サイバーセキュリティ基準につきましては、従来の対策に加えまして、サイバー攻撃等による保護システム内部への侵入が起こり得ることを踏まえた、閉鎖からの備えやサイバー攻撃を受けた後の対処についてより具体化しているというものでございます。このため、企業各社は防衛産業サイバーセキュリティ基準に従いまして、契約を履行する際に使用する情報システムにつきまして、通信記録の分析や定期的に対処テストを行うと、強化されたセキュリティ対策を講じることになると考えているところでございます。
43:27
ご答弁ありがとうございます。既に基準では水際対策、しかし抑止をしていくということでありますが、新基準ではその事案が起きた後の対処、安全保障で言えば対処力、そういったことにもきちっと対応をとっていくということでありまして、かなり対策の中身としてはジャンプアップをしていくと思っております。実は私自身も民間時代、ある法人の情報セキュリティ基準の策定ですとか、セキュリティ対策は重要なのは決まりだけではなくて、専門組織が不可欠になってまいります。その立ち上げに関わった、あたたさわった経験があります。当時のことも振り返りまして、新基準の手本となりました、この米国の171、拝見をいたしました。例えば、インシデント対応には、これ和訳でありますけれども、準備、検知、分析、抑制、回復及びユーザー対応を含めて、組織のシステムに運用状態のインシデント対応能力を確立すると、少し難しい表現でありますけれども、このようにあります。そして、今、長官がおっしゃった、起きた後ですね、インシデント追跡、また、文書化をして、組織内外の指定された職員及び、または機関に報告をするということであります。やはり、こういった起きた後の対応をしていくためには、専門部署、これは必ず不可欠になってくるんだろうというふうに思います。この専門部署ということを考えますと気になるのが、プライム企業はそれなりに多くの社員数がいますので、おそらく対応はできるんだろうというふうに思っております。ただ、ベンダー企業の3次用事とかその先に行きますと、中小企業の皆様も多くいらっしゃいますので、人手に余力はございませんし、今、全産業、人材、また人手不足、これは深刻な課題になっております。さらに加えまして、今後新規参入です。今、スタートアップ企業の皆様の中でも、この安全保障、しっかりこの防衛産業で頑張っていこう、あるいはそのディアリウスで頑張っていこう、そういった高い意志を持たれている方も多くいらっしゃるというふうにも伺っております。ですので、新規参入となりますと、旧基準はもちろん、ISOすら対応していない中で、この新基準に対応していく。こういった場合も発生をしてくるわけであります。いずれにしましても、新たな付帯業務、付帯人材、そして付帯システムも発生をしてまいります。コストで言えば、イニシャルコストに加えて、ランニングコストがずっとかかってくるわけなんです。そこでやはり気になるのは、財政措置だけで足りるんだろうかということであります。特に防衛事業のみでないと、会社が出ない場合は、財政措置があったとしても、新基準で高度なセキュリティ基準、対策を求められることを理由に、場合によっては防衛事業から撤退する便とは、これはそうであってほしくないんですけれども、あるいは新規参入をためらうベンダーが出てくるのではないか、こういった可能性もあるのではないかということを、私も直接現場に伺ったときに伺いました。こういったご件につきまして、防衛省または総務省として、どのように認識し、また対応されていくのか、お伺いをしたいというふうに思っております。
46:43
お答え申し上げます。現在、防衛省、防衛総務省におきまして、企業が自ら行っていただく対策に関しまして、さまざまな措置を用意させていただいているところでございます。まず第一点目でございますが、第一にはその対策経費を防衛省と当該企業との装備品等に関する、直接の調達契約の中で支払うものとして、526億円の予算措置を5年度育たせていただいております。第二番目といたしまして、例えば防衛省と直接契約関係のない下請企業に対しましても、この法律案に基づく財政上の措置として、必要な経費を支払うものとして、冒頭御指摘がありました43億円計上させていただいておりまして、サプライチェーン全体のサイバーセキュリティ対策を確実に措置することとしております。これに加えまして、第三番目の措置といたしまして、官民共用クラウドを防衛総務省におきまして整備することで、事業者自らが多額の設備投資等を行わなくても、これを利用してサイバーセキュリティを確保することができるようにするための経費として、約441億円を計上しているところでございます。このように防衛産業の企業の対応に応じまして、サイバーセキュリティ対策を進めていただけるよう、ある意味3種類の措置を用意させていただいているというところでございます。
48:05
今御答弁あった、この本法案の財政措置、契約で対応するこの520億円の部分ですね。3番目にあったクラウドの提供、これ非常に大事だというふうに思います。非常な重要な施策で評価をいたします。その上でですね、それでも手の届かない人材の確保育成なんですね。ここ最後お伺いをしたいと思います。ちなみにこの従前のISOの認定を行うISMS認定センターの調査が、これ2018年少し前ですが、国内企業1180社に対して行っております。認証の取得や維持に関する主な課題は何かということで、最多が63.6%の万年利化、経済化、私もこれ経験をいたしました。2番目は57.1%のやっぱり人材確保育成なんです。これがやっぱり大変である。これは多くが中堅からですね、大企業の改造と思われますので、中小企業であればこれ一層厳しいものになるんだろうというふうに思っております。またセキュリティ対策はご案内のとおり、常に変化し進化が求められます。最近議論になっています、生成経営これに対する対応もおそらくですね、いろいろ出てくるんだろうと思っております。最後伺いますが、この新基準にベンダーの中小企業が対応する際の人的支援とかですね、実務上の支援、何らかのスキーム、これ普段に検討してはどうかということであります。またこの対応するこの防衛装備所の人員もですね、場合によっては拡充をする必要性も出てくるんではないかと、このように考えますけれども、現状のお考え、お伺いしたいと思います。
49:37
中小企業を含めました防衛産業の企業において、防衛産業サイバーセキュリティ基準に対応するための支援の一つとしまして、まず防衛装備庁におきまして、令和4年4月に相談窓口というものを設置いたしまして、企業からのご相談を受けるということをしている。これに加えまして、令和4年度サイバーセキュリティ対策強化事業というものを予算化しまして、中小企業への脆弱性診断、教育支援、各種助言等を行ってきたというところでございます。本法律案のサイバーセキュリティ強化の特定取組は、人材育成を含めた事業者の取組を対象としており、中小企業におけるサイバーセキュリティ強化も確実に推進してまいる所存でございます。あと、装備庁といたしましては、引き続き防衛産業の企業において、その対応に応じたサイバーセキュリティ対策を円滑に行うことができるよう、企業からのご相談などに適切に対応するために、必要な体制整備というものを進めてまいる所存でございます。
50:38
はい、ご答弁ありがとうございました。いずれにしましては、現場とよくコミュニケーションをとって、この法案の措置推進をしていただきたい、そのことをお願い申し上げまして、質問を終わります。ありがとうございました。
50:58
おはようございます。篠原吾でございます。本日も質問させていただきます。ありがとうございます。防衛装備品の開発・生産のための基盤強化法ということで、大事な法律でありますので、重視した内容の審議 というのは大事だと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。冒頭ですね、2点。宮古島のヘリの問題がございます。まだ残念ながら、消息がわからない方々もいらっしゃいますし、何よりもご家族の方々が大変な心配をされていると思っております。それに対しましては、防衛省はあらゆる手立てと全力でサポートをしていただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。そしてもう1つ、スーダンの救出についても、ハルツームの空港は、今状況が非常に厳しいといったような報道もありますので、これに対しましては我が国としては、できることを全力でやっていただきたいと思いますし、また法等々もありますので、そこについてもしっかりと見ていただいて、万全の対応をとっていただきたいと思います。この2点について、すみません、通告はしていないんですけれども、一言いただければと思いますので、よろしくお願いします。
52:16
宮古島の事故の件については、大変お心をいただきましてありがとうございます。我々とすれば、一刻も早く全員の帰還を目指して、今後ともしっかりと対応していきたいと思いますし、またご家族の皆さん方にも、逐次我々情報提供、そしてまたいろいろな面での支援をさせていただいているところでありますので、さらに一層努力してまいりたいと思います。そして、これはスーダンの件については、我々として準備するものはしっかりと準備をして、今ご指摘のあった晴積空港の件についても、やはり今大変そういう意味ではまだ安定化していないというのも事実だと思いますので、このタイミング、そしてまたいかなる動きになっていくのかを精査して対応していきたいと考えているところであります。
53:11
ぜひよろしくお願いします。やはり我々が守らなければいけないのは、我が国の国民の生命、そして安全、安心というも のを、我々の隊員の皆様もそうですし、海外にいらっしゃる皆様も守っていただくことは本当に大事なことだと思いますので、どうぞしっかりとした対応をよろしくお願いします。ありがとうございます。それでは法案について、中身について聞かせていただきます。まず防衛産業の役割、これは製造だけではないんじゃないかということについてお伺いさせていただきます。防衛省によりますと、2003年以降、撤退された防衛産業に関わる企業が100社を超えるということで聞いております。防衛産業は防衛力を支えるインフラであり、そのインフラが弱体化すると防衛力も十分な能力は発揮できないということはもう明らかだと思います。そのために今回の基盤強化法では、装備品の製造企業に対して原材料や部品の供給も、裁判セキュリティの強化など、先ほどちょっとありましたけれども、経費を国が援助するということにしているんだというふうに書かれています。この法案が意図するのは、自衛隊の任務に不可欠な装備品を製造する企業とされておりまして、防衛装備品の製造のみに特化した支援法案になっているということになるんだと思います。防衛力を支えるインフラとしての防衛産業の役割は、防衛装備品の製造に限定されていないと思っておりまし て、その補修やあるいは補給の役割にも担っているんだろうと考えます。例えば、尾道造船さんが、最大株主であるスリランカに造船所がありまして、そのソマリア沖で海賊取り締まり活動などを続ける海上自衛隊が補給拠点として使っています。官邸主委の任務も期待されていたんですが、海外というのはいろいろと起きまして、スリランカの正常不安で造船所の本業である船舶建造に金融機関の信用保障が追いなくなったために、廃業もしくは造船所の売却を検討せざるを得ないというふうに報じられてきているところであります。仮に売却となってしまえば、実は中国が近くに建造した大規模な公安施設があるんです。これはすごく大事だと思っていまして、オーストラリアの問題もそうですし、公安とか重要なインフラを中国は国外に出ていろいろなところの整備をしてやっている。そういう施設があるので、これが売却をされてしまって、後々に中国の拠点となってしまうということが十分考えられるし、それを狙ってくるんだと思っています。その恐れがありますので、やはり支援は防衛装備品の製造、ものを作るということに検定されるのではなくて、今言った尾道造船さんの話はスリランカで、我々のことを助けていただいて、いろいろやっていただいて造船所の最大監視でありますし、我々の任務を、我が国の任務を、そこで支えてくださっているというところでありまして、そういうことであれば、製造に限定されることがなく、こうした装備品の補修や補給にもしっかりと対応を拡大していくべきだと、私は考えております。そこで政府の御見解をお聞かせいただければと思います。
56:56
本法律案は、自衛隊の装備品等の開発及び生産のための基盤を強化するために、我が国において力強く持続可能な防衛産業を構築するための各種取組を促進するものであります。本法律案では、防衛関連事業者が作成する装備品安定製造等各個計画を防衛大臣が認定して、この計画に基づいて行われる取組や完成品である装備品等の製造等に限らず、構成品、部品の製造、修理やこれらに関する益務の提供も対象としております。防衛省としては、こうした取組の促進を通じて、防衛関連事業者による装備品等の安定的な製造等を確保してまいりたいと考えておりますが、今、委員から御指摘のあった小野道の造船の話は、私も存じ上げておりまして、確かにこれは安全保障の観点、そしてまたいろいろなことを考えますと、大変重要な点だなというのを、私も感じております。この件につ いては、私もお話を伺っておるわけでありますけれども、今の委員の指摘というのは、大変重要な点だなというのを実感をしております。そういったところにやはり目を向けて、そして先手を打っていくというのは大変必要なことだと思いますし、これを我々としてもしっかりと頭の中に入れながら、さらに我々として何ができるのかを検討してまいりたいというふうに考えているところであります。篠原君、これちょっと事務方で結構なんですが、もし今大臣が御答弁いただきましたので、この水団火におけるこの造船場、どのような状況に少しなっているかということを国民の皆さんに少し御説明いただけるのであれば、現状を教えていただければと思いますけれども、可能ですか。
59:02
大変申し訳ございません。小野口造船の件につきましては、私もまだ承知しておりませんので、また別途調べてご説明させていただきます。ただ、水団火につきましては、今まで海上自衛隊、インド洋の補給活動等で、給油等で使用していたというところで、重要性というのはそういう観点で認識しているところでございます。
59:29
私が聞いている範囲では、水団火政府の方のいろいろな交渉はしておるようでございます。ただ、金融機関との関係で、やはり水団火の状況がこのような状況なので、要するに予納してくれる銀行がなく、今のところ受注をしてくる会社が、いわゆる小野口造船に対しての担保するものがないということで、なかなか自分たちの資金の調達がなかなかできていない、受注もできないような状況にあって、大変厳しい状況にあるというお話を伺っております。
1:00:20
大臣はさすがによくご存じだというふうに、少し安心をさせていただきましたけれども、お願いしますね、事務方の皆さんも。金融機関における信用保障が多いなくなって、廃業まで余儀なくされるんじゃないか、というふうに来ているということを大臣はおっしゃっていて、そこに対して何らかの援助する手立てがないと、我々はそういうところが起きていくので、大事なケースとして、今回の法案もそうなんですが、製造品、防衛装備品のそのものだけじゃなくて、全体が大事だということなので、ぜひ注目していただいて、我々にとっても大事な拠点なので、大臣おっしゃっているように、ここに対しては手が打てるのであれば、早めに打っていただいた方が我が国の国益に資すると思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。次、支援戦略の必要性についてお伺いしてまいります。日本の防衛産業は、下請けまで含めますと、これは皆様ご承知のように1万社近くございます。戦闘機は1,100社、戦車は1,300社、防衛官については8,300社ということで、これは先日の連合審査の場でも大臣がおっしゃったかと思います。この中で、自衛隊の任務に、今回の法案で不可欠な装備品というふうに製造をする企業に、特に不可欠ということが書いてありまして、これは何を意味するのかが私が読んでいてもわからないところがございます。心配するのは、2018年4月の財政制度審議会ですね。財政審議会防衛省が各社に製造ラインを維持するため、仕事を割り振っているのではないかというふうに指摘をしているところでございます。確かに事業接待を防ぐことが当面の目的ですから、これは大事だということは私たちも 思っているんですが、一方で、1万社近くの防衛企業をそのまま維持するということは、これは防衛生産の基盤を強化することと必ずしもイコールではないと思うことがあるんですね。なぜなら時代が変わっていますし、今の時代に必要なものを作っていくということになっているわけなので、そのための法案ですからね。なので、ここはやはり考えなければいけない。我が国の防衛産業が自立的な産業へと発展していくことが大事なので、その中で国際協力を備えていきましょうよということで政府はおっしゃっているわけなので、そのためにやはり戦略的な支援が必要になってくると思います。例えば、我が国を取り巻く安全保障環境によって必要な装備品も買ってくるということを今申し上げましたが、予算は限られているわけですね。そうした中で、やはりどういうふうに戦略をきちっと効果的に日本が世界に打って出て、そしてそこにちゃんと戦っていけるということをやっていくかということは、これはやはり何を選択するかということになってくると思うんですね。その中で、例えば国産にこだわらずに輸入した方が性能もコストも今の時点では優れているものもあります。他方で外国において代替性の高い装備品が仮に存在していても、国内での開発または調達を優先するという選択肢も、これは国の考え方ですからあると思うんです。その中に、その場合 に判断基準を明確にする必要があると思っておりまして、この法律の運用にあたって、本法案の審議にあたって、この運用にあたっては防衛装備開発の生産基盤を強化する戦略というような方針があるとは聞いていますけれども、しっかりと書いていく必要があるんじゃないかと考えております。そこでこういった考え方についてどのように考えているかということをお伺いします。
1:04:19
本法律案においては、整備品等の開発及び生産のための基盤の強化に関する基本的な方針を定めることとしております。装備品の取得に際しては、国内基盤の維持・強化する観点を一層重視していくことが、厳に重要になっていることから、戦略の策定等のご指摘については、本法律について策定することとなっている基本方針にしっかりと基盤強化の装備品等の調達の基本的な方向性を記載していくことを考えております。防衛省としては、こうした基本方針の下、防衛関連事業者による装備品等の安定的な製造等を確保してまいりたいと考えているところであります。
1:05:10
これをなぜお伺いしたかと言いますと、私たちは戦略をつくった方がいいということで、その方針の中につくるのか、また別につくるのか、やはり考えていただきたいと思います。戦略の中身が大事だと思っておりまして、自衛隊の任務に不可欠な装備品を製造する企業にと書いてあるんですね、中には。これは裁量で不可欠な装備品をつくるとすると、言い方が悪いですけれども、戦略がなくても一番下ありますので、やはり手段選択をしていかなければいけないということで、しっかりと基準なり考え方というものを示していった上でやっていただいた方が、将来的に日本のためになるんじゃないかということでお伺いしました。もう一つそれぞれの中で、やはり我々が考えなければいけないのが、集約をどうしていくのかという必要性ですよね。ご承知のように、日本は今、下請け問題を含めていろんな方々が仕事をしてくださっています。他方で、海外を見れば、やはり国によって一社であるとか、あるいはアメリカであっても四社とか大きなところが全部それを担当しているということがあって、日本とは構造が全く違う。それはなぜそうなったかというと、時代の要請と様々な要因がありますけれども、ただそういった方々とやっていって、我々のためのものをそこの中でどうしていくかという話になってきますので、この議題は避けたらとういないんだと思いますのでお伺いしますが、この今、方針なり、あるいは我々の戦略をその中に書いていただければと思っていますけれども、防衛関連企業間の事業連携とか部門統合を促進するということも、これは要素として、どう考えてくださったか、やはり解説しないといけないんじゃないかと思っています。防衛装備品のファミリー化が、日本は特に遅れていますので、これはもう私が今週お伺いをした元防衛省のリーダーだったOBの方もそのようにおっしゃっていまして、欧米の防衛産業は、ちょっと細かくお話しますと、冷戦の終結以降、企業合併が進んで、少数の大企業に集約されています。なので、このことについて、日本はどういうふうに考えていくのか、国際協力を、競争力を強化するためにも、こういった一定の集約をしないで、果たしてできるかどうかということを、いかように考えていらっしゃるかということを、今回の法律でありますので、お伺いしたいと思います。
1:07:54
お答え申し上げます。我が国の防衛産業は、欧米諸国の多くの防衛産業とは異なりまして、プライム企業につきましては、民主事業を主体とした企業が、おおむね10%未満の割合で防衛事業を手掛けているという現状でございます。こうした事情等から、冷戦後に欧米で起きたような大規模な防衛産業の再編は、我が国においては見られていないところでございます。個々の企業の組織のあり方につきましては、あくまで各社の経営判断によるものであり、防衛省といたしましては、各企業の判断を尊重することが必要と考えておりますが、力強く持続可能な防衛産業を構築するために、どのような施策が効果的かにつきましては、引き続き、官と民の間でよく意見交換を重ねていきたいと思っております。いずれにいたしましても、力強く持続可能な防衛産業を構築する。このために、本法律案を含めた各種の取組を政府横断的に進めてまいる所存でございます。
1:08:59
今の直下のお話を伺っていて、やはり大事で欠けているかなという視点があるとすれば、優れた技術を持っている防衛産業の、既存の防衛産業の保護というのと、優れた技術を持っている先端技術を持つ振興企業の参入、こちらを妨げることがないようにしていかなければいけないので、その視点があるべきだと思っていまして、今おっしゃったことに加えて、この視点はしっかりと加えていただきたいと考えております。書き込む必要も私は方針にあると思いますよ。ですので、この点についてどう思われるかということをお伺いします。書き込むことだけ。
1:09:53
本法律案におきまして、基本的な方針の中に、今委員御指摘の、いわゆる新規参入の促進という観点かと思います。これにつきまして、この方針の中で規定すべきではないかという点につきましては、委員の御指摘も踏まえて検討させて いただきたいと思います。
1:10:11
両方があって大切なことでありますので、今おっしゃった答弁だと既存は守りますよと、その一方で大事なところもということが少し伝わりづらかったので、御指摘させていただきました。ありがとうございます。次に、FMSと国内調達の問題についてお伺いします。防衛費は10年連続で増えてきていますけれども、やはりこの大きな要因はFMSだというものであると思います。国内からの調達は、18年まで横ばいがついていましたし、2023年度の予算案でも、FMSの契約額は1兆4,768億円で、これは前年度の、これはこの前の委員会でも、他の委員会でも、財政財格法の話でも出てきていると思っていますけれども、要はその前が4,000億円弱ですから、1兆円以上跳ね上がっているということは、これはやはり今までとの傾向の違いだということを、いろいろな方が指摘しているかもしれません。物件費全体では、これでも前年度費2.5倍な んです。物件費だけで、FMSは4倍近くになっている。政府は極めて現実的なシミュレーションを行い、いろいろと装備品を考えるということを言っていまして、これは米国制であれ国内制であれ、我が国の防衛に必要な装備品を個別に検討し、必要となる防衛機能の内容を積み上げました、ということをおっしゃっています。様々な事態について、どの事態までを、そのにつきしたいとかいろいろありますけれども、集団的自衛権の行使とかを含めて、いろいろなシミュレーションを私はされたと思っています。その中で、全部じゃなくて、今回43兆円は、我が国として最適な選択をした防衛企画になっているというのを私は理解しています。その中で、その話はまた、今日は装備品の法律の話なので、またさせていただきたいと思っていますけれども、国内防衛産業は、いわば防衛力そのものであるということを先に申し上げましたが、基盤強化もしなければいけない。したがって防衛装備品の個別の検討も大事ですけれども、戦略的に国際装備、国産装備品の調達をすることが重要だというふうに考えていまして、この基盤強化法についても、その原則を先ほど戦略というか方針の中で定めてあるか分かりませんけれども、これをしっかりと運用していくということも考えなきゃいけないことについて、どのようにお考えかお伺いします。
1:12:54
委員御指摘のとおり、防衛産業は防衛力そのものであります。防衛省として、将来にわたって必要な装備品を適切に取得できるよう、国内の防衛生産技術基盤の抜本的強化に取り組んでもらいたいと考えております。本法律案を認めいただいた場合には、この考えの下、防衛省としてその施策の基本的な考えと含む基本方針を策定して、これに基づき運用していくことと考えております。
1:13:27
これは答弁があったのではないかと、今ちょっと裏声なんですけれども、国内産業8割、これまでも似たような話だと思うんですけれども、国内産業を防衛大臣が8割確保するというふうに、多分考えていらっしゃるというふうに、今回中でも思っていまして、それがやはり最低条件であるということを、やはりそういったことをちゃんと書いていくのかどうかですね、ある程度明示してやっていくのかということを、国会でご答弁をですね、大体どのぐらいだというふうにおっしゃっているので、この点についてはどう考えていらっしゃいますでしょうか。
1:14:04
私、質問に対しての答弁の中でも、この8割というのはお答えしておりますので、これをもとにまた対応していくことになろうと思います。
1:14:17
その点についてはですね、私たちも前向きな答弁というふうに今のを捉えましてですね、考えていきたいと思っていますので、そのことについてはやって いただければというふうに思っています。ちょっと細かい話を伺ってまいりますけれども、その中でやはり国内産業はどうなっているかという話をさせていただきます。まずですね、契約の仕方、契約の在り方、これまでということについてと、今後どうしたらいいかというお話をさせていただくと思うんですけれども、事業撤退を考えている企業の皆様は、利益率が低いことで株主への説明のネックになっているということから、これは政府は21年度で平均8%とされてきた利益率を23年度以降最大15%に引き上げるということになっているんだと思います。これはですね、一見いいように聞こえるんですが、これは企業努力の遺憾にかかわらず、実はそのどの企業も同じ利益を得るということになりますので、そうなりますと、我が国の防衛産業の競争力というのを損なう可能性があると考えます。というのは、現在の現価計算方式なんですが、これは企業努力をしなくても15%は担保されるので、これは定価は自分たちでつけますけれども、それを利益は確保されるということになればですね、それでいいんじゃないかという考え方を取ることも出てくるんじゃないかと思います。現価が上限を超えてしまった場合には、企業が赤字となり現価が安くなった場合には、支払いが個人責任をして、低減するということになっていますけれども、こうなるとですね、コスト削減のインセンティブが働かず、企業は考え方によっては努力しなくてもいいんじゃないかということになる。すると、最低限の利益を守るために本当は必要なことはですね、やっぱり努力した企業の皆様が、大分の企業努力に応じて利益を膨らむような契約というのをしっかりして差し上げるというのが大事だと思うわけですね。一部で政府はインセンティブフィー制度を導入しているというふうにも伺っていますので、これを一般化するかどうかということも考えなければいけないと思ってまして、そのことについて、インセンティブフィー制度というのはどうなっているのか、どういうふうになっているのかがもしわかれば、事務方と結構承知いただければいいと思いますし、その後にですね、これをやっぱりしっかり考えて一般化していくことも大事じゃないかということについては、大臣にお話をいただければと思いますので、よろしくお願いします。
1:17:26
お答え申し上げます。まずインセンティブフィー制度についてでございますが、防衛省では企業の価格低減努力を促す仕組みといたしまして、同一の装備品等を再度調達する場合、基準とする過去の契約価格よりも価格の低減が見込まれるときは、その低減額の80%を報酬として企業の利益に付与するインセンティブフィー制度を、令和2年度から導入しており、その適応体制を拡大してきているところでございます。本制度は航空機を機体部品の調達などの契約で適応されているところですが、適応される契約がより広がるよう、今後も企業に対して制度の周知に努めて、適応を促進してまいるという考え方でございます。加えて、先ほど委員からございました、新しい令和5年度からの制度の関係でございますが、これにつきましては、委員の問題意識そのものだと私は認識しているのですが、企業のそれぞれ、品質管理、コスト管理、納期管理、これを我々の方を評価いたしまして、品質管理、コスト管理、納期をしっかり管理している、こういうしっかり管理しているところに、より高い利益率を与えるというような、いわゆる我々QCD制度と呼んでいるところでございます。これを新たに導入すると。これによりまして、むしろ企業の方は、例えば価格低減努力をすればしたほど、利益が高くもらえるということで、ある意味企業の努力をこういう形で評価するという制度を新たに導入させていただいているところということを、ご説明させていただきたいと思います。篠原君。今のようなことをしっかりQCD制度も含めてやっていくことが大事だということで、これを転換していくと、令和5年度以降ですね、というふうに言っていますので、それをしっかりやっていただきたいですし、要は努力した会社が報われて、しっかりと利益が取れるようなことを当たり前にやっていきましょうよと、それをやらないで、いろいろな企業があります。言い方は難しいんですけれども、やってお願いして、ずっと利益が上がらない中でお願いしている企業もありますので、そこはバランスも大事ですけれども、やはり全体的により良くするためには、そういったこともしっかり転換を、守るものは守るけれども、攻めるものは攻めるということでありまして、ちゃんとできるものをうまく世界に通用するようにやっていくということだと思いますので、そのことをしっかりと頑張っていただきたいと思いますので、一言いただければということでございます。
1:19:59
委員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。これを我々やっていく中で、当然これは公平性とか、そういったものをしっかりと考えながら、対応していくことだというふうに思っていますので、この手法を、ぜひいい方向に向かうように努力していきたいというふうに考えております。
1:20:22
大臣もそういった おっしゃっていただいておりますし、総務省長官も全力で頑張っていただけるということですので、よろしくお願いいたします。ちょっと細かい話になるんですけれども、契約方針の方式の、これがどうなのかなということに、もう少しお話しさせていただきます。さっきから新たな企業の参入をはまっていけないようにして、やはりなるべく積極的にいい企業を取り入れたいということを考えていますし、既存の防衛関係産業の防衛分野における積極的な事業活動も、これを促進していかなければいけない。大きな会社が今辞めて、名前は言わないですけれども、世界でいろいろ、農工の車を作っていたり、なんとかさん製作所とか、本当に重要なところが、もうちょっと万代をするような状況になっている中で、契約方式を見直していかなければいけないということも考えなければいけないと思っていて、その独自使用とか少量多種の発注を繰り返す調達のやり方というのは、これは今のやり方でそういうふうな状態になっていて、改める必要があるということなので、まずそのことについ て、独自使用とか少量多種の発注のマイナスの部分、それをどう改善していくのかということを一つお伺いしたいのと、あと、単年度契約方式というのが今ありますので、防衛装備品の調達開始まで、将来の確年度における予定数量も、これは今明確になっていないので、できるだけこういったものも明確にした上で、短期間の連続した年度で調達を完了するような、他方でですね、出口も必要ですから。なかなか難しいんですけれども、難しくないんですけれども、民間だったらそこで難しくないんですけれども、やはり手前も出口もしっかり見せた上で、発注しないといけないし、相手の利益もちゃんと守らなきゃいけないし、我々はいい製品を手に入れなければ、国民の税金ですからいけないということになると思います。それは世界で使うわけですから、装備品の移転の話もありますけど、全部セットじゃないと計画、バラバラでいろんなところがいろんなことを考えたり、全然違うことをやっていると、これは戦略にならないということで、戦略が必要なんじゃないですかとお話させていただくんですが、このこともやはり計画をしっかりと公表して、その上で確実な達成まで努める努力というのが必要と思います。2点ですね。少量多種の発注を繰り返す調達のあり方というのがいいのかどうかということをまず、これをどう改めていくのかということと、その上で契約というものについては、単年度方式というのがありますから、今申し上げましたように、全体的に見て民間の発注じゃないですけれども、ちゃんとやっていくわけではだめなんじゃないかなということを考えていますので、そのことを考えて発注した上で確実な達成を務める努力が政府にあると思っていますので、そのことについてご見解いただければと思います。
1:23:27
委員から大きく2点ご質問いただきました。まず第1点目の独自使用、少量多種の発注の調達のあり方の問題でございま すが、防衛省ではこれまで各自衛隊の要求性能を踏まえまして、装備品の研究開発や取得を進めてきたところですが、この中で近年では、民生品を活用するということによる独自使用の縮減とか、少量多種発注の改善のための取り組みを進めております。ちょっと具体的な例で申し上げますと、まず独自使用の縮減のための民生品の活用の例といたしましては、育児オートバイの取得とか、航空自衛隊の飛行点検機U-608Aの取得などがあります。あと少量多種発注の改善といたしましては、UH-60ヘリコプターを陸海空自衛隊で調達する、対艦ミサイルの陸海空時でのファミリー化というものがございます。令和5年度予算においても、民生品の活用の例といたしまして、海事教育訓練機材、教材の電子化、F-15運用支援機材の代替取得、少量多種発注の改善といたしましては、飛行認識、地帯間誘導弾能力向上型、地発型、間発型、空発型の開発などがあります。今後ともこれらの取り組みを通じまして、先ほど委員の方からも御指摘がありましたような、新たな企業の参入等を促進してまいりたいと考えているところでございます。もう一点の、調達数量の話でございますが、防衛省では防衛力整備計画で、今後5年間に整備する主要な装備品の数量を明記し、可能な限り調達予定数量を明確化しているところでございます。また、長期契約を含むまとめ買いの活用によりまして、効率的な取得に努めておるところでございまして、具体的な例といたしましては、令和5年度予算では、開示防衛艦搭載用垂直発射装置VLS-MK-41の取得、空襲救難ヘリコプターUH-60Jの取得などがあります。今後ともこのような取り組みを通じまして、装備品の効率的かつ計画的な取得に努めてまいる所存でございます。
1:25:34
今日ですね、この法案というのは、いろいろなものが実は定められていて、今は契約の話とか、戦略のメインのところの策定しかお話がこの時間ではできていないんですね。国による企業の事業契約が難しくなった場合に、製造施設を買い取ってやっていくという国の一時買取の問題は、これを引き止めて大きな話でありますし、また、ここは私も国民の皆さんに誤解されているところもあると思うので、そこもしっかりと議論しないといけないと思っています。いい悪いじゃなくて、ちゃんと伝わっていないです、全く。行動を見ていますと。そこはやはりやらなければいけないですし、なぜそうなのかという話もそうですし、防衛装備品の販路の海外拡大をどうするかというのは、防衛装備品の移転もここに入っていますので、議論しなければいけない。我が国としての、前からお話ししますけれども、平和国家として、どのような防衛装備品の移転を主眼において、我が国の優位性を世界に、それもさすが日本だねと、言われるようなことで、戦略を打っていくという話もありますし、F35の共同開発とか、あるいは重要技術の流出、安全保障、経済安全保障にも近いと知っていますけれども、そういった問題が多々含まれているのが、この法案であると考えていまして、これは、申し訳ないんですが、やはりしっかりとした議論をする必要があると思います。非常に重要な法案でありますし、これは4,000億円程度かけて、やっていくということがありますので、やはり国民の皆さんに説明して、やっていくことが大事だと思いますので、これ、与野党の総務なんですが、やはり我々国会の責務として、これをちゃんとお伝えをして、一つ一つ聞いた上で、大きな方針の転換でありますので、やっていく必要が思っていますので、しっかりとしたご説明をしていただきたいと思います。最後に質問だけ、どうなるかだけお伺いしていただけると、よろしいですか。大臣、これをしっかりした議論が必要だと思います。
1:27:32
今、委員からご指摘のあった点、大変重く受け止めたいと思いますし、また、我々もしっかりと説明をしていきたいというふうに考えます。
1:27:41
それが委員会の場であり、大事な法案審議の場でありますので、充実した審議を大事にしていただけと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げて、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
1:28:03
はい、連日お疲れ様です。池水町の茂徳一彦です。防衛装備品の基盤強化に関する法案でございますので、私からまず最初に、個々の企業の現場にどう向き合っていくかという話から入っていきたいと思います。先日、私は愛知県内の老舗の防衛装備品を製造しているメーカーに勉強しに行ってまいりました。小銃とかライフルをたくさん製造している、そういう会社なのでありますが、最近では、この小銃の重心、長さを短くしながらも射程距離を飛躍的に伸ばす、こういう非常に高度な技術を開発し、それに基づいて製品を製造している、こういう優れた会社であります。ただ、当然下町ロケットではありませんけれども、ものを開発するにあたりましては、さまざま右翼屈折があって、現にそこの会社は、今申し上げました小銃の開発の途中で、陸上自衛隊の方から評価試験を受けて、いわばダメ出しを受けながらも、それを逆にバネとして、さらに意識を高めて開発に完成にこぎつけた、