1:10
今から農林水産委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。去る3月30日、三上恵理君が委員を辞任され、その補欠として吉田忠友君が占任されました。また、同日、吉田忠友君が起因を辞職したことに伴い、1名欠員となりましたが、去る4月7日、大椿裕子君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。農林水産に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、個人情報保護委員会、事務局、審議官、山澄雅瑠君ほか17名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用を決定いたします。農林水産に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:19
おはようございます。住民自治と静岡選出の若林洋平でございます 。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。今回いっぱい質問ということでありますので、団体の聞き取り等現場の意見等要望をもとに、いくつか質問をさせていただきたいと思います。全国茶業組合に出向いて、いろんな話をお聞きしてまいりました。全国の中産間地域における農業については、排送料や気温の問題から燃料代が余計にかかる状況にございます。また、果物やお茶などは、さらに肥料代がかさむ。また、お茶は蒸したり乾燥したりということで、さらに余計に燃料代がかかるということであります。なかなか価格の上乗せが難しい中、国が支援するしかないと思われるのですが、中産間地域に対します支援をどうお考えか、また、実際にどのような支援が行われているのか、野村大臣にお聞きさせてください。よろしくお願いします。
3:30
今、若林委員からありましたように、生産資材が肥料にしても油にしてもいろいろなものが上がっておりまして、総理の方から、物価対策として一番最初に指示が出ま したのが肥料でありました。まだ秋日が出ておりませんでしたので、秋日と春日については、上がった分の7割を補填しなさいというのが総理の指示でありまして、それで私どもは事務的なことをずっと整理していきましたけれども、多分一番油よりも早かったんじゃないかなと思うぐらいに肥料対策は総理の指示で私どもは動いたわけでありますが、そのほか、大使等のことにつきましても支援をするということで現在行われているわけでありますが、燃料につきましても、ハウスやそれからお宅のお茶、私の鹿児島のお茶もそうでありますが、を含めて、これも施設園芸等の燃料化工藤対策による支援を行っておりますが、本年からはガスもその対象に加えるということになっておりまして、政府でネット機能の強化を図ったところであります。また、これらに加えて政府としては、これは全体でありますが、農業だけじゃありませんけれども、電気、ガス、食料品等、工藤、重点支援地域地方交付金を措置しておりまして、自治体によってはこれをまた上乗せをして、そしてまた農家の皆さん方の支援もしているということがあります。また、これから物価のこの高騰につきましては、今後もどうなっていくのか、特に生産資材についてもどうなっていくのか、まだ見通しが立っておりませんが、生産資材の高騰が農業現場に及ぼす影響を注視しつつ、必要な対策は今後も打っていきたいと思っております。
5:50
ご丁寧な答弁をありがとうございました。土地改良の効果も、今、静岡でいうと清水区の中山間、かなり土地改良は進んで、若い人が結構集まってこられているので、その辺も再認識をいただいて、中山間地域の農業をさらなる活性化をお願いしたいと思います。続きまして、その中山間も含む山肌への再エネのあり方についてお聞きします。林地開発許可につきましては、1ヘクタールから0.5ヘクタールに引き下げられた、このことは大きな一歩であり、大変に評価されるとは思うんですが、やはり災害や警官、海の幸にも関わる、海の汚染ですよね。それまで影響が出ることが考えられます。山肌のメガソーラルについては、これ以上の許可は、再エネ特措法の改正もセットで、できれば中止の方向に行くべきだと考えますけれども、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
6:51
お答えいたします。農林水産省におきましては、水源関与や災害防止など、広域的機能の発揮のために、特に重要な森林については、保安林に指定をしてございます。この保安林では、原則、太陽光発電施設の設置ができないなど、開発を厳しく制限しているところでございます。それ以外の民有林につきましては、一定規模を超える開発について、臨時開発許可制度によりまして、都道府県知事が災害の防止措置などの要件について審査をし、クリアしたやつを許可するということとしてございます。この臨時開発許可制度でございますけれども、太陽光発電に係る開発工業の適正化を図るために、令和4年に有識者検討会を設置し、近年の災害の発生状況の分析ですとか、交互形態の変化等を踏まえた許可基準等の見直しの検討を行ったところでございます。この検討結果を踏まえまして、今ほど委員の方からお話ありましたように、太陽光発電に係る臨時開発の許可を要する規模を、1ヘクタール長から0.5ヘクタール長へと引き下げますとともに、適切な工事を行うために必要な視力、信用、能力があること、あるいは、より強い雨量強度に対応できる防災施設を設置することなど、要件等の見直しを行い、本年7月から措置をさせていただいたところでございます。また、経済産業省等関係省庁が共同で立ち上げました検討会において、昨年10月に取りま とめられました再生可能エネルギー発電設備の適正な導入管理のあり方に関する提言、この中で、土地開発前から施設の廃棄に至る各段階に応じた課題と制度的対応に対応すべき内容を整理し、現在、今、その具体化を進めているところでございます。今後、見直しました臨時開発局効果制度の厳格な運用と、この関係省庁が連携した取組を通じまして、森林への対応工法発電施設の設置が適切に行われるよう取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
8:49
御答弁ありがとうございました。静岡でいうと、今、神奈美町のメガソーラーというのが非常に地元からいろいろな要望が出ていて、何とか阻止してもらいたい。これは落納が非常に盛んなところで、警官も含めてとても褒められたものではないなというふうには思っていますので、災害当務の心配もありますので、ぜひまた厳しくやっていただければありがたいと思いますし、また最近、阿蘇ですよね。阿蘇もかなりメガソーラーできているということになると、放牧の関係ですとか、馬ですとか、いろいろなことが心配されるので、その辺もしっかりと見ていただければ ありがたいなというふうに思っております。次に、水産関係の質問をさせていただきます。先日の予算委員会では、大臣の方からお答えいただいたんですけれども、今日は副大臣もいらっしゃいますので、副大臣からも聞きたいなと。全国をはじめ、南西諸島など離島における漁業については、国防の一端になっていると私は考えているんですが、勝又副大臣の御見解と、何かしら支援を行っているのであれば、その内容をお聞かせいただきたいと思います。
10:00
ありがとうございます。これまで漁業者が失業中に不審な行動を伴う外国漁船を発見し、通報した例や、離島に設けた漁業用の作業場に密入局外国人が隠れているところを発見した事例などが報告されておりまして、離島を中心に漁業者が国境監視の役割も担っていると認識しております。こうしたことから、農林水産省としましては、離島における基幹的産業である漁業の振興や、漁業の持つ国境監視の機能の推進の取組を進めているところでもございます。また、農林水産省では、違法操業を防止するため、違反が頻発する海域に漁 業取締線を配備し、侵入防止を図っているところでもございます。今後とも、外国漁船による違法操業の防止のため、適切に対処をしてまいりたいと考えております。
10:57
ご答弁ありがとうございます。次に、漁港漁場整備法の一部改正についてお聞きしたいと思います。今後の海業の大きな起爆剤となり得る非常に画期的な改正であり、漁業にとりましても大きな収入源になるかと思いますが、畳、沼津、伊東をはじめ、伊豆、半島、すべてを選挙区に持つ勝又副大臣の期待あふれるご見解をお伺いいたします。
11:28
ありがとうございます。農林水産省では、令和4年3月に閣議決定された水産基本計画及び漁港漁場整備長期計画において、海や漁村に関する地域資源を生かした海業等を漁港漁村で展開し、地域のにぎわいや所得と雇用を生み出すことを目指し、漁港における新たな海業等の取り組みを5年間でおおむね500件展開する目標を立てるとともに、漁協や民間事業者が漁港において長期安定的に事業運営できる仕組みを検討することとして、今般、漁港漁場整備法の改正法案を国会に提出したところでございます。赤林先生の地元でも、私の地元でもございます静岡県伊豆半島では、例えば西伊豆町西名漁港において、直売所や食堂を整備するなど海業に取り組んでおり、それ以外の漁港においても、今後海業に取り組んでみたいという声を多く聞いているところでもございます。特に今後国会での審議が予定される漁港漁場整備法の改正は、民間の方の漁港での活動の幅が広がるとして大変期待されているところでもございます。農林水産省としましては、地域の理解と協力のもと、漁業場の利用を確保した上で海業を推進していきたいと考えております。
12:52
ご丁寧な答弁をありがとうございました。今日は多分水産の日だと思いますので、また魚もですね、毎月3日から7日は魚の日ということで、ここにいらっしゃる皆様とご清聴いただいている皆様、ぜひとも積極的に広めていただき、また国商国産の方も推進いただければありがたいと思います。次に水産加工関連のことについてお聞きします。こちらは団体及び現場で確認をした意見をいくつか、もとにいくつか質問させていただきたいと思います。加工業についてもですね、冷凍等の電気代が半端なく非常に厳しい状況にあるのですけれども、一時産業と違って直接的な支援が少ないと嘆いておられました。現在の直接的な支援と今後どうお考えなのかお聞かせ願いたいと思います。
13:45
お答えいたします。電気代などの高騰対策という点に関しましては、政府は電力、ガス、食料品など価格高騰重点支援地方交付金を創設し、都道府県及び市町村へ交付金を交付し 、中小企業に対するエネルギー価格高騰対策支援を行っているところでございます。これに加えまして、水産庁といたしましても水産加工業者の省エネルギーなどの取組に対しましては、水産加工、流通構造改善促進事業におきまして、漁師転換を行うなどの要件を満たす場合には、エネルギー効率の高い加工機器の整備や浜の活力再生成長交付金におきまして、自然冷媒などを使用した共同利用の冷凍冷蔵などの導入を支援しているところでございます。
14:38
はい、ありがとうございます。水産加工業というか、加工業をはじめ、他の食材加工業については、できれば準一時産業として、今後さらなる支援の検討をお願いしたいなというふうに思います。次に、人手不足についての質問なんですが、どの業界においても、今、人手不足は、課題は深刻ではあるんですけれども、加工の現場においてもですね、外国人の技能実習生をはじめ、外国人労働者が多い業種でもあります。対応を含め、どうお考えのか、お聞かせをお願います。
15:12
お答えいたします。水産加工業において、人手不足が課題の一つとなっており、厳しい状況に置かれていると認識しております。これら、労働力不足の対策といたしましては、特定技能外国人については、昨年8月に水産加工業を含む、飲食料品製造業の受入上限を5万3,200人増幅し、8万7,200人としたほか、先端技術を活用した、精進化・省力化のための機械の導入の支援などを行っているところでございます。引き続き、水産加工業者の人手不足に対応し、経営を維持できるよう支援してまいります。
15:53
はい、ご答弁ありがとうございました。次に、アルプス処理水の風評被害対策についてお伺いをいたします。本会議場や予算委員会の中でも、未だに汚染水と言われる方々がいらっしゃるんですけれども、まず、我々国会議員が風評被害を煽るような発言というのは、慎むべきであり、そのような発言そのものが風評被害に結びつく危険性を自覚しやめるべきだと私は申し上げます。その上で、現場の皆様からは、風評被害が起きてしまったときの損害支援もありがたいんですが、やはり福島の魚を食べていただくことが生きがいでありやりがいであると、そのお金だけの問題ではなくて、風評被害そのものが出ないような対策をしてほしいとの声が上がっております。対策をお伺いいたします。
16:45
お答えいたします。アルプス処理水の処分に伴う対策といたしましては、アルプス処理水の処分に係る行動計画に基づき、各国地域などへの情報発信や国際会議の活用など国際社会への戦略的な発信を政府全体で行うとともに、水産関係対策といたしましては、風評を生じさせないため、水産物のモニタリング検査にトリチウム検査を追加するとともに、被災地の水産加工品の魅力を発信する取組など、生産・加工・流通・消費、それぞれの段階におきまして、各種支援策を 講じております。トリチウム検査につきましては、アルプス処理水が海洋放出される場合、生産者・消費者の皆さんに早期に情報を提供できるよう、これまでの検査よりさらに短時間で検査が行われる手法を導入いたしまして、迅速に分析結果を公表してまいりたいと考えております。また、被災地の水産加工品の魅力発信につきましては、産陸常盤エリアの水産加工品情報を作り手の思いとともに発信する取組や、外食店を活用したフェアの開催、量販店やECサイトなどを通じた被災地水産加工品の販売の取組などを実施しております。今後とも、関係省庁と連携し、風評対策に取り組んでまいります。
18:13
ありがとうございました。科学的根拠のもと、はっきりと伝えていくことが非常に大切かと思いますので、引き続きの対応をお願いしまして、次の質問に移ります。燃料漁業についてお伺いをいたします。国内の燃料については、政府の対策のおかげさまで、ほとんど影響がないという状況で、心から感謝を申し上げたいというお褒めの言葉もいただきました。一方、国外での燃料補給については、なかなか厳しいものがあって、国内と同じように支援があるとありがたいと申しておりましたが、言及をお聞かせいただきたいと思います。
18:49
お答えいたします。燃油口頭対策につきましては、漁業者と国が拠出して基金を設け、燃油価格口頭時に経営への影響を緩和するための補填金を交付する漁業経営セーフティーネット構築事業を実施しておるところでございますが、国外で給油する漁業者につきましても、世界的に燃油の価格が高騰している状況を踏まえ、国内で給油する漁業者と実質的な支援が同等となるよう手当てしているところでございます。本年度も引き続き、燃油価格の動向を注視し、国外で給油する漁業者に対しても支援を行ってまいります。
19:32
ありがとうございました。次に、こちらも人材不足なんですが、燃料漁業については何よりも人材不足が本当に深刻のようで、要は船長、機関士など漁師ではない船員というのは日本人でなければいけないということもありまして、中には70歳を超える方も続けていただいている状況もあるとのことで、水産学校400人ぐらい卒業したとしても、この業態に来てくれるのはもう10人程度しかおらないと、ほとんどが陸上での業務に就職してしまうようであります。対策としてやっていることと、今後に向けて取り組みがあればお聞かせいただきたいと思います。
20:16
お答えいたします。塩釉鰹マグロ漁船に乗り組む日本人船員数は、5年に1度の漁業センサスによりますと、2018年で1,347人と、ここ10年で46%減少しております。このうち60歳以上の方が約7割を占め、特に基幹市は委員御指摘のように70歳以上が約4割となっており、就業者の減少だけでなく高齢化も深刻化しておりますので、人材の確保育成は大きな課 題となっております。このような状況を踏まえ、経営体育成総合支援事業などを活用いたしまして、水産高校卒業生を対象に、会議士免許取得に必要な情勢履歴を短期に取得するコースの運営、会議士確保に要するかかり増し経費の助成、漁業者などが各地の水産高校を訪問し、水産高校生に対し漁業の魅力を直接伝える漁業ガイダンスの取組への支援などを行っているところでございます。このうち、漁業ガイダンスにつきましては、平成29年度の開始以降、令和3年度までの5年間で、延べ95回開催し、3,414人の生徒に参加していただいており、漁業の魅力を直に伝えることができ、生徒及び漁業関係者双方から公表いただいているところでございます。引き続き、関係団体と連携いたしまして、これらの施策の的確な実施を通じ、特に援養漁船の乗組み確保に向けた取組を後押ししてまいります。
21:54
すみません、時間がありませんので、最後にですね、落納について現況をお聞かせいただきたいんですけれども、だいぶ状況がやわくなってきたのではないかなとは思っているんですが、