1:10
ただいまから決算委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。去る7日までに、若松金重君、宮崎雅留君、串田誠一君、青島健太君、田村智子君、長谷川秀春君、赤松健君、高橋光雄君、小賢真理君、竹爪人志君が委員を辞任され、その補欠として三浦信博君、上田勲君、石井光子君、木村佳子君、片浩幸君、今井恵子君、平木大作君、宮口春子君、高木香織君及び浜口真理君が占任されました。令和3年の決算、ほか2件を議題といたします。本日は、公出費、内閣府、内閣府本部、デジタル庁、警察庁、消費者庁及び沖縄振興開発金融庫庫の決算について審査を行います。この際、お分かりいたします。これら決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも省略して、本日の会議録の末日に掲載することにいたしたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を取り図られます。質疑通告のない方は、退席していただいて結構です。(質疑通告のない方は、退席していただいて結構です)これより質疑に入ります。質疑のある方は、順次ご発言願います。
3:17
自由民主党の加田博之でございます。早速ですが、通告に基づきまして質問させていただきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。早速なんですけれども、来月ですけれども、G7広島サミットが開催される予定でございます。現在の複雑な国際情勢の中、国際社会が注目する大変重要な会議でありまして、そしてまた国の一心をかけた万全な警備が不可欠でございます。谷大臣も、私も同じ兵庫県で地元の方でも、喫緊の課題というものは、G7広島サミットの何よりも安全な、万全な警備体制というものが重要であるということも述べられております。もちろん、警備の体制というものは、警察の方がいろいろされるんですけれども、民間企業とか、地元住民と 連携した安全確保に向けた取組状況というものについてもされているとお伺いしております。その件につきまして、谷国家公安委員長にお伺いしたいと思います。
4:30
お答えいたします。G7広島サミットをめぐっては、現在我が国に対する国際テロやサイバー攻撃の脅威があるほか、いわゆる極左暴力集団や右翼に加えて、特定のテロ組織等と関わりのないローンオフェンダーがテロ等違法行為を勧行することが懸念されるところであります。警察におきましては、国内外用人の身辺の安全とG7広島サミットの円滑な進行を確保するため、警備諸対策を推進しており、既に警戒警備を強化しているところであります。こうした国際テロなどの未然防止のためには、外国治安情報機関等との緊密な情報交換をはじめ、関係機関と連携し、関連情報の収集分析等を推進しているところであります。交通対策を含む警備諸対策を推進するには、委員御指摘のとおり、民間企業や地元住民の方々の理解と協力が不可欠であることから、住民説明会の開催や各種媒体等を通じて、交通規制や会 場周辺の警戒内容について周知に努めているところであります。引き続き、全国警察の総力を挙げて、警備諸対策を推進し、G7広島サミットの警備に万全を期すよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
6:26
先ほど申し上げましたように、民間企業や地元住民との連携は大変大切であると思いますし、今回かなり住民説明会や広報にもかなり力を入れてやられております。特にもちろん、首脳会合、広島サミットの首脳会合も大事だとは思うんですが、一方で今回関係閣僚会合も、伊勢島サミットの前回のときは10関係閣僚会合だったんですが、今回は15関係閣僚会合が開催されるとなっております。そういう意味におきまして、万全体制の警備体制というものに対しまして取り組んでいただきますようお願いしたいと思います。続きまして、新たな敬語要素に基づく敬語についてお伺いしたいんですけれども、これは我々忘れることもできない、昨年の7月8日、安倍晋三元内閣総理大臣が銃撃されるという本当に痛ましい事件が起きました。これは実際問題、敬語を都道府県警に任せにしてきた運用というものをやはり反省し、そしてこれは抜本的にしっかりと見直していかなければいけないと思います。そうした中におきまして、新たな敬語要素の制定というものをされるということになりましたが、その後の取組ということにつきましてお伺いしたいと思います。
8:01
お答え申し上げます。警察といたしましては、安倍晋三元内閣総理大臣が、さっきの参議院議員選挙における街頭演説中に銃撃を受け、亡くなられるという重大な結果を招いたことを極めて重く受け止めておるところでございます。敬語に関する検証見直しの結果、警察庁の関与を抜本的に強化するなどとした新たな敬語要素が昨年8月26日に制定されたところでございます。新たな敬語要素のもと、警察庁におきましては、敬語上の危険度の評価、敬語計画案の審査、体系的な教養訓練計画の作成等を直接実施するなどの取組を行っているところでございます。令和5年3月末時点で、約2,200件の敬語計画案を警察庁において審査いたしましたほか、今回の当日地方選挙におきましては、街頭演説場所等についての都道府県警察との合同実施を行い、選挙期間中における敬語の徹底を図っているところでございます。引き続き、新たな敬語要素に基づく措置を確実に講じ、敬語に万全を期してまいりたいと考えてお ります。
9:15
昨日、統一地方選の前半戦が終わりました。各都当主の方、閣僚の方、様々な応援に我が兵庫県にも来られましたが、地元の警察との打ち合わせというものは、前以上に厳しく、そしてまた綿密にされているということもお伺いしております。実際、特に私は実施結果の報告というものがやはり大事だと思います。できたこと、できなかったこと、ヒアリーハットの事例ということは、共有されるということも聞いておりますので、ぜひこの件につきましても、普段の見直し、常に見直しをしていくということもしっかりとやっていただけたらと思います。続きまして、大規模警備を行う上では、最先端の装備、式材の整備や、警護員の育成が重要になってまいります。こうした点に関しましての取組状況についてもお伺いしたいと思います。
10:27
お答えを申し上げます。国内外の用人が多数参加するG7広島サミット等の大規模警備におきましては、用人の警護を的確に実施することは極めて重要であると考えております。こうした中、令和4年度補正予算におきまして、ドローン、3D現場画像支援ツールや防弾シェルターなどの整備に必要な経費として、約21億3,100万円が措置されたところでございます。また、警護員の育成に関しましては、警察庁において、警護に関する体系的な教養訓練計画を作成し、それに基づき、各都道府県警察において、個々の職員に応じた実践的な教養訓練を実施しているところでございます。G7広島サミット等の大規模警備における用人の安全確保のため、これまでの取り組みをさらに進めつつ、装備・資器材の有効活用や実践的訓練の充実等を通じて、警護に万全を期してまいりたいと考えております。
11:32
最近におけます、サイバー空間に巡る脅威の情勢についてお伺いしたいんですけれども、特に国内におけるランサムウェアとか、いろいろニュース、報道でもよく問われております。私も思っていたんですが、ああいう被害に遭うサイバー空間の脅威という部分にありますと、大企業とか、ものづくりの大手の企業とか、そういうものが中心かなと思っていましたら、実際問題がありますと、中小企業とか 、最近大阪の病院の方での事件等もありましたように、本当にいろいろな場面が想定されております。そういう意味におきまして、そしてまた件数もどんどん増えているとは思うんですが、昨今のサイバー空間を巡る脅威の情勢についてお伺いしたいと思います。
12:26
お答えいたします。令和4年におけるサイバー空間を巡る脅威につきましては、まずサイバー犯罪の検挙件数が12,369件と過去最多となったほか、ランサムエアによる被害件数が230件と増加傾向にあり、製造業、医療等の様々な分野において事業活動の停止、遅延により社会経済活動に多大な影響が及ぶなど、深刻な被害が確認されております。また、我が国の暗号試算関係事業者が北朝鮮のラザルスと呼ばれるサイバー攻撃グループの標的になっていると強く推認される状況が明らかになっているほか、国内の学術関係者等に対し、公演以来等を装ったメールをやり取りする中で不正なプログラムを実行させて情報を摂取するサイバー攻撃が多数確認されていることから、警察庁におきましては、いずれの事案についても関係 省庁と連盟で注意喚起を行っております。これらを踏まえまして、警察庁としましては、サイバー空間をめぐる脅威の情勢は引き続き極めて深刻であると認識しているところでございます。この部分につきましては、大変深刻な状況が年々進んでいるということでございます。特に北朝鮮当局の株組織であると言われています、ラザルスについてのサイバー攻撃グループというのは、これはまさに一つの犯罪グループというよりも、これは国家対国家の対する挑戦ということもあると思いますので、この件についてもしっかりと取組を進めていただきたいと思っております。ただ、国民生活の利便性向上のためには、社会のデジタル化の推進が大変重要であると考えております。その前提として、サイバー空間の安全確保というものが必要不可欠であると思っております。特にコロナにおいて、オンライン会議とか、それからZoomとか、そういうものを特に使用することになっておりますので、そういうサイバー空間の安全確保というものについて、必要なんですけれども、このサイバー攻撃やサイバー犯罪の出口が、先ほど答弁がありましたように大変多くなり、そして複雑巧妙化する中におきまして、これに的確に対応するための人材確保、それから、資機材の整備等に関する取組状況についてお伺いしたいと思います。
15:16
お答えいたします。警察庁におきましては、行動化・複雑化するサイバー事案に的確かつ機動的に対処するため、人的・物的基盤の強化のための各種取組を推進しております。サイバー人材につきましては、全国で約2,700人がサイバー部門の業務に占領しており、その内訳は、約1,900人が都道府県警察のサイバー捜査官、約800人が情報通信に関する専門的な技術を有する警察庁の技術系職員であり、高度な知見と豊富な経験を有する人材を多数用しております。これらの職員について、学校教育、実践的な捜査演習や事案対処訓練、民間企業や学術研究機関への派遣等による人材の規制にも努めているほか、例えば実践的な訓練環境や解析環境、遠隔で提供する基盤の整備など、必要な資機材等の整備を推進しているところでございます。引き続き深刻化するサイバー空間をめぐる情勢に的確に対処するため、人的物的基盤の強化を推進し、対処能力の向上に努めてまいりたいと考えております。
16:43
(毎日新聞社) 片広い君。 (片広い君)ありがとうございます。まさに、いくらこういう形でサイバー空間の部分につきましても、人材というもの、それからそれに伴う装備、式材、日清月報の世界でありますので、ぜひともそういう部分についての充実ということについても、しっかりと取り組んでいただけたらと思っております。続きまして、今度は子ども家庭調、スタートにあたりまして、小倉大臣に決意をお伺いしたいと思うんですけれども、子ども家庭調が発足しまして、今までは厚労省や内閣府の部局を分離、統合した組織ということで、内閣総理大臣直属となる内閣府の中に独立した機関ということ、そしてまた子ども政策を全体的に束ねていく、司令塔の役割を担うということが期待されまして、そして各省庁などに子ども政策の改善を求める勧告権などを行使することが でき、これまで子ども政策を担ってきた省庁とは大きく異なる特徴があると思っております。これは私も本当に重要なことだと思っておりますし、先般の統一地方選のときでもこの話題というのはどの候補も皆さんよく触れられておりますし、有権者の皆さんの関心度も相当高かったものがあります。子どもという名前を冠した初めての省庁ですし、常に子どもの利益を最優先に考えて、全ての子どもの権利を保障する子ども真ん中社会を目指しております。現在は少子化対策が注目を浴びておりますけれども、子ども家庭庁が担うのは少子化対策だけではなくて、子どもに関わる幅広い政策であります。政府局は妊娠期から2歳までの間、伴走型で子育てや子どもの成長の支援をし、支援局は家庭での虐待や貧困、いじめ、ヤングケアラーといった子どもが抱える問題を担当しています。そして長官官房が全体を調整し、少子化対策を担うこととなっています。まず発足に当たりまして、小倉大臣の決意と、それから勧告権、これはいろいろメディアでも言われておりましたが、勧告権について先般大臣の方も必要とあれば行使ということを表明されましたが、そのことについても併せて考えをお伺いしたいと思います。
19:11
お答えいたします。課題委員にご紹介いただいたように、子ども家庭庁はこれまで各府省において別々に担われていた、子ども子育て支援、少子化対策、児童虐待対策などの子ども政策に関する総合調整権限を一元化をし、子どもや子育て当事者、現場の視点に立って強い指令等機能を発揮することといたしております。また、子ども家庭庁は幅広い政策があるということをお示しをいただきましたが、例えば未就演児も含む就学前の全ての子どもの育ちや、子どもの居場所づくりに関する政策などについても、自らが事務を実施しつつ、一方で関係省庁と連携をしながら、政府全体における取組を主導することといたしておりまして、これまで省庁間、制度間の狭間に陥っていた課題や新規の政策課題も含め、子どもや子育て当事者に対する支援を一元的になってまいります。また、子ども家庭庁にとって特に重要なのは、子ども若者の意見を政策に反映することだと考えております。このため、子ども若者意見プラスプロジェクトとして、小学生から20代までの1万人規模程度の子どもや若者から、子ども政策に対する意見を聞く新しい事業をスタートしたところであります。子どもや若者、さらに子育て当事者関係団体等の声を真ん中に据えた政策を推進し、子ども真ん中社会の実現を目指して全力を尽くしたいと思います。加えて、韓国圏についてもご質問をいただきました。韓国圏の行使という手段が目的化してはならず、何を行使するか、あるいはどれぐらい行使するか、ありきで議論することは控えなければならないと思いますが、一方で常に子どもの視点に至って、必要な調整はしっかり行った上で、なお子どもの最善の利益を考えて必要があれば、躊躇なく韓国圏を行使すべきだというのが私の考え方であります。
21:08
ありがとうございます。まさに韓国圏につきましては、先ほど大臣の答弁のとおり 、そういう事態ということがあった場合は、本当に躊躇なく行使していただきたいと思っております。もちろん、そういう基準とかそういうものは、なかなか難しい部分もあるかもしれませんが、それこそ子ども万能化社会という従来のコンセプトに基づいてやっていただけたらと思っております。それで次ですね、子ども家庭庁を発足したときに、小倉大臣が子ども記者会見というのを開かれておりました。大変、私も動画を全部見させていただきましたが、なかなか鋭い質問で、大臣もかなりにこやかでしたけれども、なかなか緊張感を持って取り込まれたなという思いがあり、その質問の鋭さに、なかなか私も勉強になったと思っております。その中の意見でですね、子どもの意見を聞いて、子ども万能化社会を目指しているようですが、子どもが意見することができても、子どもに決定権がなく、話を聞いた大人たちが決めるのであれば、本当に子ども万能化社会とは言えないのではないでしょうか、といった質問とかですね、子ども家庭庁の政策は選挙のためのアピールなど一時的なものではなく、私たちが大人になるまでずっと続くものになりますか、とかですね、他市弱齢化が進んだら、子どもは貴重な存在ではなくなってしまうんではないでしょうか、とかですね、なかなか聞いてましても身につまされるような質問でありました。私はやはりこういった質問というものの部分について、大 臣のそのときの受け止めということとですね、それからやはり私、大臣自身もそのときに、今後子ども記者会見という部分についてはですね、開催していきたいと思うという形でありました。私は今回ちょっと質疑というか大臣に決意を表明していただきたいんですけど、一家制のこういう質問記者会見ではなくて、夏休みとか春休みとかそういうものを利用した中での子ども記者会見というのを定例化してはいかがでしょうかということを提案したいんですが、大臣の受け止めをお伺いしたいと思います。
23:35
お答えいたします。子ども家庭庁のこれまでの行政にない新たなチャレンジは、子どもを子ども政策の対象としてのみ捉えるのではなく、子ども政策の当事者としてともに政策を立案をしていくということであります。先般の子ども記者会見は、子どもを子ども扱いせずに、一人の人間として真摯に向き合い、子ども政策担当大臣としてのお考えを伝え、そしてともに歩んでいきたいとの思いで実施をいたしました。子ども記者会見に参加をした子どもたちには、会見での議論を子ども目線で記事にしていただき、さらに多くの子どもから新たな意見を いただくという好循環を生み出していきたいと考えております。その意味では、記者会見のやり方も閣議後の通常の記者会見に可能な限り近いやり方で実施をさせていただきました。先ほど子どもたちの質問の中に、結局は自分たちは決定権がないので意味がないのではないかというようなご質問もいただきました。私はその場でも申し上げましたが、実際に子どもの権利条約には、子どもは確かに選挙権はありませんが、権利の主体者であるということが謳われております。先ほど申し上げた子ども若者意見プラス事業におきましては、単に子どもや若者の意見を聞くだけではなくて、聞き方もしっかり子どもや若者に関わってもらう。しかも聞いた結果、何が反映できて何が反映できなかったかについてフィードバックをした上で、反映できない場合も代替手段について子どもや若者にきっちりと説明をする。そういったことを心がけることによって、子どもや若者に対しても自分たち自身が社会を変えられるんだ、このような自己肯定感を持ってもらいたいと思っております。従いまして、こういった子ども記者会見の取り組みは、私ども非常に重要だと思っております。加田委員のご提案も踏まえまして、今後も例えば春休み、夏休み、冬休みといった時期に子ども記者会見を開催したいと思いますと、その場では申し上げており ましたが、開催しますので、引き続きこうした形で子ども真ん中社会の実現に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
25:50
ありがとうございます。本当に私、記者会見の場面を見ていて、本当に子ども扱いしてそうやって聞くというのではなくて、大臣が本当に緊張感を持って真摯に答えられているのを見て、子どもたちもやはりこういう政策、政治というものに携わっていく一員なんだという思いというのが共有できたのではないかと思っております。ぜひこういう形を引き続き大臣のリーダーシップを持って進めていただけたらありがたいと思いますので、定例課の件については本当にありがたいと思いますし、ぜひともよろしくお願いいたします。次に子ども家庭庁の重要な柱に主張率の引き上げがあるんですけれども、もちろんこれ自体は大変大切なことではありますけれども、主張率の引き上げを目指す少子化対策に注力するがあまりに子どもが抱える様々な問題への対応が遅れないようにする必要があると思っております。虐待とか貧困といった子どもの問題というものは、その子どもが成人となった後、 結婚して子どもを持つことの障害となったり、主張率を下げてしまう可能性もあるのではないかと思っております。この点について少子化対策とも関わってくると思うんですが、御職意をお伺いしたいと思います。
27:21
お答えいたします。子どもの現在と将来が、その生まれ育った環境によって左右されることのない社会としていくことは、子どもに関する施策の立案実施に当たって踏まえるべき大変重要な点であると認識をしております。児童相談所への虐待相談対応件数が年々増加しており、子どもの命が失われる重篤な事例も後を絶たない状況においては、児童虐待防止対策として、児童相談所の体制強化に関するプランに基づく児童福祉等の人員増等、すべての妊産婦、子育て家庭、子どもへの一体的相談支援を行う子ども家庭センターの設置など、令和4年6月に成立した改正児童福祉法の施行などが重要であると考えており、子ども家庭庁において取り組みを進めてまいります。また、子どもの貧困については、これまで子どもの貧困対策に関する対抗に基づき、教育の支援や生活の支援など、総合的に 実施してきたところですが、子ども家庭庁の下で策定される子ども対抗の中で、子どもの貧困対策に関し、さらにきめ細かい対応について議論していきたいと考えております。これまで育った環境にかかわらず、結婚や出産などの希望する選択ができるよう、政府一体となって、児童虐待防止対策や子どもの貧困対策をはじめ、子どもに関する施策を前に進めてまいります。続いて、ユニセフが2020年に公表した報告書「子どもたちに影響する世界」によりますと、日本の子どもの幸福度というのは先進38カ国中20位、さらに精神的幸福度については38カ国中37位とほぼ最下位、ちなみに38位はニュージーランドとなっています。こういうことについて、それ以外で子どものいじめの問題とか貧困問題についても調査されているんですけれども、月に数回以上いじめられたと回答する子どもの割合というのは日本では約17%、各国平均である約23%よりは低いものの、頻繁にいじめられている子どもの生活の満足度は低い傾向が見られ、その傾向は日本でも特に顕著でありました。日本の子どもの貧困率は約18%で、全体の平均程度でありましたが、日本のGDPの高さや失業率の低さといった経済環境に照らした場合には高すぎると言えるだろうと思います。このような事態について、当局の受け止めをお伺いいたします。
29:59
お答えいたします。ユニセフの報告書において、ご指摘のような結果が示されたことは承知しており、重く受け止めなければならないというふうに考えております。全ての子どもが自己肯定感や自己猶予感を高め、幸せな状態で成長し、社会で活躍していけるようにすることは重要です。子ども家庭庁では、子ども政策の指令等として関係省庁と連携し、子どもの自殺防止対策、いじめ防止対策、子どもの貧困への支援等の様々な課題の解決に向けて取り組んでまいります。
30:33
はい、次に、通告より飛ばしまして、内閣府の国立公文書館についてお伺いしたいんですけれども、2009年の内閣総理大臣と最高裁長官による申し合わせで、国立公文書館を位管する対象としまして、歴史資料として重要な判決書等の裁判文書となっております。内閣府としてですね、これに少年事件記録が含まれているという認識があるかどうかについてお伺いしたいと思います。
31:07
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、平成21年の内閣総理大臣と最高裁長官の申し合わせによって、歴史資料として重要な判決書等の裁判文書などは国立公文書館に管することとされています。この申し合わせを実施するために、同時に内閣府の官房長と、それから最高裁の事務総局、秘書官などで申し合わせされています。その中で、民事事件の判決の原本などが、遺憾すべき裁判文書とされていますが、先生おっしゃっている少年事件の記録、これについては、現在遺憾すべき裁判文書というふうにはされていないというふうに承知しております。
31:55
はい、入っていないということなんですけれども、そのとき、同時に交わされた実務レベルの申し合わせ、これは内閣官房長と最高裁、秘書課長らの申し合わせなんですけれども、ではなぜ遺憾 対象を民事記録に絞ってしまったのか。私は、やはり少年事件というものも入れるべきではないかと思うんですね。少年事件というのはやはりちゃんと入れる、しっかりとこれは考えないといけないと思うんですが、その件についてどのように思うかお伺いしたいと思います。
32:36
お答え申し上げます。少年事件についてということです。この点につきましては、申し合わせという形でやっているわけでございますが、総理大臣と最高裁長官の合意の際に、少年事件については取扱いが機微である。それから裁判文書の円滑な遺憾を進めていくという観点からは、まずは民事事件に関する記録などを遺憾対象とするということで合意されたものというふうに承知しております。なお、最高裁の方の話になりますけれども、現在、事件記録の保存廃棄のあり方に関する有識者委員会が開かれておりまして、近く報告書が取りまとめられるというふうにも伺っております。引き続き注視してまいりたいと考えております。
33:28
今、もちろん有識者委員会が開かれているというのはあると思うんですが、これはあくまでも有識者の委員会であります。これ実際問題、これ私も法務委員会でも言わせていただいているんですが、これ実際問題、有識者の方が専門的な知識を出し合ってやっているのが有識者委員会ですから、実際これを司るというのはやはりこれは行政としてしっかりと当局が、私は主体性を持ってやっていくべきであると思っております。本当にその部分については、注視するという、ちょっとそういう他人任せではなくて、本当に当事者意識を持ってやっていただきたいと思うんです。もちろんいろいろな弊害、クリアしないといけない点はあると思うんですが、このことについてちょっと本当に今の答弁ではちょっと私は納得できませんので、再度お伺いしたいと思います。
34:26
失礼いたしました。何分、申し合わせという形でございますので、いろいろございますけれども、この報告書を公表された後には、最高裁から相談があるかと思います。その際にはしっかり連携しながら相談し、必要な対応を取っていきたいというふうに考えております。
34:46
ぜひそのようにお願いしたいと思います。これは本当に大切な問題ですので、お願いしたいと思います。続きまして、次は谷防災担当大臣にお伺いしたいんですけれども、大阪関西万博が開催されます2025年は阪神淡路大震災から30年を迎えます。先日災害対策特別委員会をきまして、谷大臣は過去に起きた災害の教訓を生かすことと、国民一人一人の防災意識の向上に取り組むお考えを示されました。また、岡田万博担当大臣が先日予算委員会で、私の質問に対しまして、万博においても防災立国日本を訴えていくべきであるという御発言がありました。万博などで、内閣府としてどういったPRをお考え、考えているのか、御職権をお伺いいたします。
35:44
委員御指摘のとおり、2025年、再来年は阪神淡路大震災から30年目の節目を迎える年となります。同時に開催されます大阪関西万博の機会をとらえて、防災や減災について考えていただくことは大変重要であると考えているところであります。このため、昨年冬に政府が取りまとめた施策、2025大阪関西万博アクションプランバージョン3においても、東日本大震災の復興状況とか、あるいは最先端技術の情報発信、あるいは防災DXの活用などを取り組むということを要請させていただいているところであります。政府としても、今後とも関係省庁、関係機関と連携して、我が国の防災・減災の取組の発信や災害教訓の伝承につながる万博となりをしっかりと協力してまいりたいと思います。
37:00
ぜひ協力して体制を構築し ていただきたいと思います。私も地元でこのことを、関西万博が開催される2025年は阪神・阿治大震災から30年と言いましたときに、ちょうど同じ会合をいらっしゃいました谷大臣の方からは、谷大臣の地元の北端大地震から100年を迎えるということを言われました。地元の皆さんは、大変様々な取組を今計画されて、木の先温泉の方においては、2025年5月に北端大地震から100年、木の先この先100年計画という部分についても、100周年記念プロジェクトを通じて、木の先温泉のブランディングやマーケティングをやったりとか、様々な取組を皆さんされようとしております。もちろん、こういう大規模災害の記録とか教訓の発信だけでなく、地域地域で、先ほど言いました北端大地震のように、災害の教訓を伝えることも、私は重要であると思っております。そして、全国の様々な災害の教訓を継承して発信していくことを、どのようにして受け止めて、そしてこれは地域地域のそういう計画というものについて、受け止めて支援していくのか、御所見をお伺いしたいと思います。
38:31
お答えいたします。ご指摘のように、例えば、私の地元兵庫の北部で起きた北端地震のように、全国レベルで被害が発生したわけではないものの、その地域に大変大きな被害を及ぼした災害についても、その教訓などを次の世代に引き継いでいくことが大変重要なことであると思っております。昨年度の神戸で開かれました防災国体におきましても、テーマを未来につなぐ災害の経験と教訓、忘れない、伝える、生かす、備えるに設定して災害の教訓などを継承する重要性を発信したところであります。委員ご指摘の北端地震、あるいは、2年後に起きた京都の丹後大地震、3000人ぐらいの方が亡くなられています。そういう大災害もしっかりと次の世代につなげていくように取り組んでまいりたいと思いますし、政府としても引き続き国民の防災意識の向上に努めてまいりたいと思います。やはり、こういう一つ一つの全国規模の災害ではなくても、地域にとっては本当に教訓となる災害があります。ぜひともこういう部分につきましても、若い人たち、しっかりと継承できるように取り組んでいただけたらと思います。ちなみに、この木の先での北端大地震100年のプロジェクト実行委員会のメンバーというのは、西村総一郎さんは48歳、久保田一聡さんは46歳が、逆に言えば年齢が高いと。逆に、基本的には20代、30代、40代の若手経営者とか女性の方で構成されたりしています。記憶の風化というもの、災害の教訓の風化というものは、なかなか難しいものもありますので、こういう点についてもまたご支援いただきますようお願い申し上げまして、私も質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
41:18
自民党堀江博史でございます。今日は、決裁委員会で質問の機会をいただきました、理事の皆さま方に感謝申し上げたいと思います。早速質問させていただきたいと思います。小倉大臣はいつも内閣委員会でご一緒させていただいておりますから、今日はちょっと違った場面、分野から質問させていただきたいと思いまして、今日は質問を用意させていただきました。小倉大臣は、行政改革推進の手法として、EBPM、これ党内の取りまとめ役として大変なご尽力をされておいでになったわけでありますけれども、そうした観点から今回は子ども家庭庁担当大臣もされているということで、流れの中でお聞きをしたいと思います。まず、行政改革の推進の手法としてEBPM、いわゆるエビデンスに基づく政策立案ということで、平成29年閣議決定された骨太の方針2012案におい て、明確され取り組まれてきているというふうに承知をしているところでございます。改めて、このEBPMの手法が用いられるようになった目的、そして期待される効果について、そしてさらには、これまでそれまでに用いられてきた行政評価、事業評価の手法、理念と何が違っているのかということをお聞きしたいと思います。
42:46
内閣官房 七条行政改革推進本部事務局次長
42:54
お答えいたします。EBPM、すなわちエビデンスベーストポリシーメイキングでありますけれども、これを推進する目的、またその効果についてご質問をいただきました。政府といたしましては、委員からお話がありました平成29年6月に閣議決定いたしました骨太方針、経済財政運営と改革の基本方針2017でございますけれども、こうした方針等に基づきましてEBPMを推進してきたところでございます。EBPMの目的でございますけれども、デジタル化の進展など社会の複雑化、急速な変化が起きる中で刻々と変わっていく社会課題に対しまして、政策課題や効果を把握するためのデータの活用などを通じまして、機動的かつ柔軟に政策の立案や政策の見直しを行い、課題解決に 取り組むことであるというふうに考えてございます。こうした取組においてまして、政府が時々の社会課題に機動的かつ柔軟に対応し、国民に信頼される質の高い行政を実現することができると考えてございます。また、評価制度との関係につきましてお話しございました。政策評価制度は、効果的・効率的な行政の推進や国民への説明責任の観点から、各行政機関が所管する政策の効果を測定・分析し評価を行う制度と承知してございます。国民から信頼される質の高い行政を目指すという趣旨におきましては、EBPMと共通するものと考えてございます。今般、行政事業レビにおいてEBPMを実践していくこととしてございますが、趣旨を同じくする政策評価制度につきましても、効率的・効果的な取組が行われるよう、政策評価制度を所管する総務省とも連携してまいりたいと考えてございます。
45:04
今お話ありましたように、政府横断的ということで、各省庁には政策立案総括審議官がおいでになっているということでありまして、このEBPM推進委員会のもと、さらには各省庁の政策立案総括審議官がこれを進めていらっしゃる ということでございます。また、令和5年度から新たにレビューシートの改善が行われ、品質管理が進んでいるというふうにお聞きをしております。現状をどのように進めていられるのか、またさらにその成果はどのように出ているのかをお聞きしたいと思います。
45:50
お答えいたします。EBPMの成果と現在の取組についてご質問をいただきました。これまで政府としては、平成29年に各府省のEBPM担当幹部、政策立案総括審議官等でございますが、こうしたものからなる政府全体のEBPM推進体制として、これはEBPM推進委員会でございますが、これを設けまして、有料事例の創出や横展開、人材育成などに取り組んできたところでございます。しかしながら現状、こうした取組は一部にとどまってございまして、具体的な広がりに欠けていたということから、先月開催されました行政改革推進会議におきまして、国の全ての予算事業を対象とする行政事業レビューにEBPMの手法を本格的に導入するため、お話のとおり、行政事業レビューシートの改善を行うことといたしました。これによりまして、各府省のあらゆる予算事業の担当課におきまして、EBPMの基本事項を確認しながら、担当事業のレビューを行っていただく仕組みを整備したところでございます。このような取組によりまして、一つは長年続けられてきた事業であっても十分な効果が上がっていないものにつきましては、迅速に廃止や改善などを行うこと、また、未知の課題に対しましても、まずは最善と考える政策を速やかに打ち出し、状況変化を踏まえて柔軟に軌道修正を図ることなどが霞ヶ関に定着していくと考えてございまして、引き続きこうした取組を通じて、政府全体の政策の質の向上に不断に取り組んでまいりたいと考えてございます。
47:53
ありがとうございました。大体、こうして国が主導して政策評価、行政評価をしていく流れというのは、1990年代後半ぐらいから始まっているということであります。ちょうど私、その頃に県会議員になったのがちょうどその頃でありまして、PDCAサイクルだとか地方がどんどんそのことを国の進めていらっしゃることを導入をして、地方も地方内にそれをやろうというふうな気分が高まっていくんですね。ですからぜひ今回のこのEBPMのこの手法についても、ぜひ地方の皆さん方、地方団体の皆さん方が積極的に参加されるような、そうした取組を進めていただきたいというふうに思います。そこで先ほどからお話をさせていただいていますとの中で、この手法について取りまとめ役を勧められておいでになった小倉大臣が、今回は異様大臣におなりになって、子ども家庭庁も始まってまいります。私たちとしましては、一番このEBPMの手法についてご理解をしている方がですね、現場でお仕事をされるということで、この成果をですね、非常に楽しみをしているわけでありますけれども、3月9日に開催されました内閣委員会において、小倉大臣には、子ども家庭庁におけるこれからの議論として、秋に取りまとめを目指していくとされている子ども対抗に向けてのスケジュール感を私はお聞きをいたしました。そこで本委員会におきましたは、子ども政策に関するEBPMの推進について、改めてお聞きをしたいと思います。子ども基本法においては、子ども対抗に定める施策については、原則として当該子ども施策の具体的な目標及びその達成期間を定めるものとすると謳っています。また、令和4年の6月14日の参議院における子ども家庭庁設置 法案等における採決における不対決議におきましても、政府に対しまして、子どもに関するデータや統計について国際比較の観点を含め、さらなる充実を図ることを求めているところでございます。これから大臣を中心に子ども対抗、この取組が進められていくんだというふうに思います。先日の内閣委員会におきまして、山田太郎議員の方から、肯定表づくりが大変重要であるというふうなお話も質問もされていたところでございます。これがいかにこのEBPMの手法を取り入れていかれようとされているのかお聞きをしたいと思います。
50:46
お答えいたします。例えばイギリスではブレア政権のとき、アメリカではオバマ政権のときに、いわゆるEBPMが大胆に政府に取り入れられました。やはり我が国においても、既に行政事業レビュー等々、政策評価の仕組みはありましたものの、より科学的に、しっかり、場合によっては定量的に評価をせねばならないというのが私の思いでありまして、まさに子ども政策においても、そのEBPMを進めていくことが大変重要 であると考えております。これまでも子ども家庭庁の設立を待たずに、有識者との意見交換を行ってまいりました。学識者の方々からは、やはりまだまだ子どもに関する統計データのアクセスが限定をされている。あるいは申請してもなかなかデータにアクセスするまで時間がかかってしまうですとか、さらには実際にEBPMをやるにあたっては、事業を実施する前の段階からしっかり設計をしなければ評価もできません。そういった中でなかなか事業を実施する段階から関わることが限られているですとか、あるいは森屋先生がおっしゃったように、自治体でさまざまなモデル事業をやっております。そういった自治体の先進的な事業と、学識経験者の方々とのつなぎの役割を果たしてほしい、このようなご意見もいただいたところであります。そういった中で子ども家庭庁におきましては、長官官房にEBPM推進室を設置をさせていただいたところであります。森屋委員御指摘のとおり、子ども基本法において子ども対抗に定める子ども施策については、原則として具体的な目標とその達成計画を定めることとされております。先月に子ども対抗に向けた論点整理として取りまとめられました、いわゆる報告書等では、子ども対抗の対象となる期間については、既存の子ど も関連の3つの対抗と同様に、おおむね5年を目途とし、目標の達成状況や施策の進捗状況、施策の点検、評価、改善、実施を行うPDCAサイクルを構築することが求められていること。また、子ども対抗の進捗を子ども家庭審議会において点検、評価、公表し、その結果を踏まえ、毎年子ども政策推進会議において子ども対抗に盛り込まれた具体的な施策を改定し、関係省庁において実行するなど、対抗の期間内において継続的に施策の点検と見直しを図ることで、時々の社会情勢に即して柔軟にPDCAサイクルを回していくことが重要であることや、データ収集分析能力を向上させ、データ統計を活用したエビデンスに基づく政策立案と実践評価を行うことが重要であることとされております。こうした報告書等の指摘を踏まえ、今後さらに議論を深めてまいる予定であります。
53:30
そうした意味で先日の、先ほど言いましたように、内閣委員会における山田太郎議員がですね、自らデジタル庁の中でこのことを取り組んでいらっしゃった過程の中で、肯定表作りが非常に大切だということをおっしゃったのは、そのところにあるんだというふうに思います。改めてというふうには思いますけれども、小倉大臣はネットニュースのインタビューで、子ども政策はABPMと親和性が非常に高く、その知見を積極的に生かしていきたいというふうに述べられています。今、デジタル庁もそうですけれども、私は霞ヶ崎の中で新しい時代が、新しい感覚で仕事が動き出しているなというのをすごく感じています。このデジタル庁を筆頭に、国家公務員と地方公務員、それには民間企業の経験者の皆さん方が集って、1つの職場を回しているというふうなことに、新しい時代を感じさせます。先日発足いたしました子ども家庭庁におきましても、従来それぞれの省庁が行ってきた業務を統合するということにとどまらず、ぜひ徹底したデータ収集、統計に基づいた政策の実現を期待をしたいと思います。さらに国難とも言うべき、子ども政策、特に少子化対策の取組に新たな風を吹き込む、そうした取組こそが国民の皆さんに信頼に応えることになるのではなかろうかというふうに思います。最後になりますけれども、小倉大臣に、子ども政策におけるEBPMに取り組む決意をお伺いしたいと思います。
55:10
森愛委員にご紹介いただいたとおり、子ども子育て政策というのはEBPMに非常に親和性が高いというふうに思っております。もとより、やはり国内外見ても子どもの貧困の問題や学力の問題、非常に研究者にとって大きな課題であって、昔からさまざまな研究的な知見が積み重ねられてまいりました。他方で、子育てや教育というのは、ほぼ全ての方が関わっているがゆえに、それぞれご持論があられ、しかしその持論についても必ずしも一般的に見て、その方にとってはベストかもしれないけれども、実は一般的に見て正しくないというケースも多数あります。また、一般的に正しいと思われている子育てや教育について、その当時の社会通念に照らして正しいけれども、実は研究が積み重ねられた上で、正しくないと判断をされたような、そういう事例もたくさんあります。そういったことを考えると、私は子育てや子ども政策にこそ、EBPMの知見を、もちろん当事者の意見を丁寧に聞くことは重要ですが、EBPMの知見をしっかり取り入れることが非常に重要ではないかと考えております。先ほど、統計データの話をいたしました。子ども子育て政策については、各種統計における子どもに関するデータや、子どもに関する意識調査、子どもの健康や学力等に関する情報など様々なデータがございますが、行政のデジタル化も含め、子どもに関するデータベースの構築活用などを、更に充実させることが必要だと思っております。また、個人情報保護との関係に留意しつつ、子どもや若者の置かれている状況や課題を的確に分析し、現状把握にとどまらず政策効果を明らかにした上で、エビデンスに基づく政策立案実践を行っていくことも必要だと思っております。こうした観点から、子ども家庭庁の創設を待たず、先ほど申し上げたような意見交換も行わせていただいて、そして発足後は、室も作らせていただきました。今後、子ども家庭庁において、eBPM研究会を立ち上げることにいたしておりますので、数ある霞が関の省庁の中で、子ども家庭庁が一番eBPMを推進している、そういうふうに思われるような庁になるように、私も頑張りたいというふうに思っております。堀江博士君。 いずれどこかの時期で、財源についての議論を国会の中でも、あるいは私どもの自民党の党の中でも、していかなければならない時期が来るというふうに思っています。その時に、今大臣がおっしゃっていただいたような、このeBPMをはじめとした、そういう取組をしっかりしているということを、ぜひこれからの大臣の発信の中で、国民の皆さん方にわかりやすく、こういう取組、こういう知見の中でこの政策を進めようとしているんだということを、ぜひこれから強くおっしゃっていただきたいと思います。そのことは、財源議論を進めた時に、国民の皆さん方にご理解をいただく一助になると、私は考えます。小倉大臣のこれからの取組、おはつやく、期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。終わります。のはるまいです。
58:50
立憲社民の小田国良です。どうぞよろしくお願いいたします。総務委員会の松本大臣には、何度か、この放送法の公平性の問題について、質問をさせていただいておったところでありますけれども、高市大臣、今日の決裁委員会の方に出席ということでございますので、確認を含めて、ご質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まず、2015年5月12日、政治的公平について、一つの番組だけを見て判断する場合があると答弁をされているわけでありますけれども、なぜ補充的な解釈が必要だったのか、いつから補充されたのか、改めて高市国務大臣に所見をお伺いしたいと思います。
59:49
平成27年5月12日の参議院総務委員会における私の答弁は、昭和39年の旧郵政省局長答弁にありますような、一つの番組でも判断することがあり得る極端な場合について、与党委員から質問通告をいただきましたので、答弁をさせていただきました。
1:00:15
この間から、放送法の政治的公平に関する総務省の行政文書をめぐり、高市真衛経済安全保障担当省が国会で偽造と発言したのは、総務省職員の公文書作成業務の妨害に当たるなどとして、市民団体が6日、高市氏に対する公務員職権乱用容疑の告発状を東京市県に提出したとニュースも流れてまいりましたけれども、私も総務委員会等で質問いたしますと、公文書ということなわけでございまして、認めているわけですね、総務省は。それを偽造ということをおっしゃるということが、熱造ですね、熱造とおっしゃるということがどうも私自身は納得いかないというか、そんなに総務省 の文書が信じられないのかということを改めて思いますけど、いかがでしょうか。
1:01:35
平成29年に行政文書の正確性を期すためのガイドラインが作られました。それ以前の文書でございましたけれども、やはり当時の流れを見ますと、仮に2月の段階で、いわゆる補充的解釈について私が何らかのレクチャーを受けていたとしたら、非常に大きな問題でございますから、2月13日のメモ通りの議論をしたとしたら、とても15分で終わるものではなく、またその後何度も議論を、私大臣室の職員、そして担当課と何度も議論を重ねていかなきゃいけないものでございます。ところがそれ以降、私何らかのレクがあったという記録はございません。そして5月11日、委員会前日の夜に通告を受けて初めて、これはちょっと、原価が作った答弁書通りでは放送事業者を萎縮させることになるのではないかという疑問を私は持ちましたので、これを大臣室に対して指摘をし、大臣室と原価がほぼ朝方までやり取りをし、オールナイトで、私自身もそうでしたけれども、やり取りをしたということで、そのときの記録については、すでに参議院 の予算委員会にも提出をさせていただいております。もしもお求めいただきましたら、こちらの委員会にも提出をさせていただきます。あまりにも内容が唐突であり、そしてまた事実ではないことが書かれているので、私は捏造と申し上げました。
1:03:31
国民が一番おかしいと思っているのは、この捏造の問題が言葉としてもちょっときついし、公文書として総務省は認めている。ちょっとこれはひどいんじゃないかなと私も思います。そこで、このときの流れというか、時代背景を見てみますと、やはり政権が、いわゆる政策をスムーズに遂行したいと、そして放送局に横槍を入れようとした印象が拭えないと、さらには放送の自由の脆弱さも露呈した時期のことを振り返ってみますとね、そういうことを私は思うところでございます。それでは引き続き、放送法の条文は国の法律として広く国民が知ることができますが、補充的な説明はどこをもって国民が知ることができるのか、これは総務省が答えていただきたいと 思います。
1:04:44
ご答弁申し上げます。国民がどこで知ることができるのかというお尋ねでございますが、政治的公平の解釈につきましては、昭和39年の政府参考人の答弁や、平成27年から平成28年における国会での議論を含めて、放送法の制定時から現在に至るまで一貫して変えておらず、変わっていないというふうに承知をしております。政治的公平の解釈については、平成27年や平成28年などに国会でのご議論があり、国会でのご質問に対する政府からの答弁において、説明申し上げたものと承知しており、公開されている議事録でご確認いただけるものと考えております。なお、機会を捉えて、放送関係者にもその趣旨をご説明させていただいておりますし、総務省といたしましては、様々な機会を捉えまして必要な説明をしてきたものというふうに認識をしておるところでございます。
1:05:36
今回この問題が出てきて初めてこういった補充的なものが解釈について、おそらく多くの国会議員も国民も知ったんじゃないかなと思うんですね。今、総務省だけそんな説明してきてますといっても、我々は国会議員も知らなかったし、多くの国民も知らなかったと。これは事実じゃないかなと思いますね。それで、また当時のことを振り返ってみますと、表現の自由を知らないというか、目障りになるキャスターが随分この当時いなくなるというようなことも起こったということでございまして、ご承知のとおりニュースツースリーの岸井さんですか、それから報道ステーションの古田智さん、ストレイネーシュ系のクローズアップの国谷さんですか、こういう方々がどんどん拘板されていったということですよね。それで、私ですね、この問題で一番大切なのは、やはり報道の自由というか国民の知る権利、この辺りの危うさを、おそらく多くの国民も心配していると思うんですね。それで、この報道の自由がご承知のとおり、ランキングが毎年発表になりますけれども、北欧のノルウェーやフィンランドやスウェーデン、この辺りが1,2,3ということになって、日本があれ、民主党政権あたりのとき10位ぐらいでしたけれども、今現在71位ですか、そこまで後退をしてきているということでございま す。台湾で38位、韓国で43位ですか、そういうランキングになっているということは、非常に私は最も大切だと思うんですね、報道の自由とか国民の知る権利とかは。ここを私は非常に心配をしているところでございます。この71位を見てみますと、本当に独裁政権とか、発展途上国あたりの付近なんですね、71位というのは。こういうことについてはどう思われますでしょうか。
1:08:10
私が記憶しております限り、放送法は民主党政権のときに厳しいものに変えられたと理解をいたしております。それまでは放送全体に係る電波法の規定がございましたけれども、あのときは放送法の中に業務停止命令、これが盛り込まれたと承知をいたしております。
1:08:37
官房長官の方にちょっとお聞きしたいと思いますが、この岸田内閣も現行の放送法について政治的圧力のかかった不安定な様相を持った国民に広く知られていない、その補充的解釈をセットで踏襲しているという認識でいいんでしょうか、現在も。
1:09:07
野田先生にお答えをさせていただきます。先ほど総務省より答弁をしたとおり、放送法の解釈についてはそもそも変更しておらず、一貫していると認識をしています。またその解釈については、総務省において放送事業者等に対してその趣旨を説明していると聞いています。
1:09:33
いやいや、それでこの補充的解釈というのはセットで入っていると認識していいんでしょうか、現在。
1:09:49
後藤弁護士お答え申し上げます。ちょっと繰り返しになってよろしくお願いいたしますが、政治的公平の解釈につきましては安定したものでありまして、放送法の制定時から現在に至るまで一貫して変えておらず、変わっていないというふうに承知をしております。そしてこれも先ほど後藤弁護士が申し上げたとおりでございますが、政治的公平の解釈に関する御議論については、国会での御議論があり、国会の議事録で公開されているものでございます。また、適用を受ける放送事業者などにも機会を捉えて、その趣旨を御説明しているところでございます。
1:10:26
ここをしっかりしておかないと、今後のこともありますので、非常に放送法自体がおかしくなっていくんじゃないのかなと、そのように思いますので、今後よろしくお願いをしたいと要望いたしまして、この質問を終わりたいと思います。それから地方創生についてお聞きしたいと思います。この間の委員会でちょっと中途半端になってしまいましたので、少しよろしくお願いしたいと思います。それで、地方創生の第一期の成果と第二期の課題について大臣にお伺いしたいと思いますが、特に現在第二期の目標について、第一期からの内容は概ね維持されているようですが、新たなものは増えて国民には分かりづらいと思いますけれども、岡田担当大臣、この辺りのところどうでしょうか。
1:11:29
お答え申し上げます。これまで第一期と第二期の総合戦略に基づいて、地方創生施策を進めてまいりました。先日の決裁委員会でも野田委員からお尋ねをいただきまして、一部ご答弁いたしましたけれども、全国各地の自治体などで創意工夫を生かした取組が推進されたほか、東京圏からの移住促進が図られて、近年はコロナの影響もありましょうけれども、東京圏の転入超過数が減少するなど、具体の成果も出てきていると考えております。第一期から第二期においては、 従来の4つの基本目標に加えて、横断的な目標として地域のソサエティ・平行点ゼロの推進など、新しい時代のながらを力にすることのほか、多様な人材の活躍を推進するという2つの横断的な目標を追加したところであります。一方で課題も様々残っておりまして、このような仕事、交通、医療、福祉、教育をはじめとして、地方には様々な社会課題が多くございます。そのため、昨年12月に第二期「まちひとしごと創生総合戦略」を抜本的に改定して、2023年度から2027年度までの5カ年の中期計画であります「デジタル田園都市国家構想総合戦略」を策定し、従来の地方創生に加えて、デジタル基盤・人材など、デジタルに関連した目標値やロードマップなども位置づけたところであります。この「まちひとしごと創生総合戦略」を着実に実行していくために、委員の御指摘も踏まえて、引き続き地方に向けて、より分かりやすく伝わるように丁寧な説明に努め、これを推進してまいりたいと存じます。
1:13:27
地方創生は、今、統一地方選挙の真っ只中、第1ラウンドが終わりましたけれども、どこでも非常に重要な問題だと思います、地方にとって。私、こないだも言ったように、どうしても人口減少主義と申しますか、そういう形で評価をされ、人口が増えているところは成功、減っているところは失敗というような尺度と申しますか、そういうのがどうも私、気になってしょうがないわけでありますけれども、人口減少の中でどうまちづくりをしていくか、それで先ほど話にも出ておりましたけれども、その幸福度とか満足度とか、そういうもので私は評価をしていくというような、ブータンなんか、それが非常に高いと。日本は子どものそういった幸福度なども非常に低いというような状況でございますので、そういう尺度ということをもう少し変えた方が私はいいんじゃないかと思いますが、それで私、この資料1でございますが、合計で39兆円なわけですね、これまで使ってきた臨時交付金も含めてですね。令和5年3月28日の閣議で決定ということで、1.2兆円の追加がなされて、そこまで私資料を入れていなかったんですね。でもそれが何か追加されているということで、38兆というようなことで資料を作っておったら、39兆ということで書き直したところでございますが、これはどういう予算なんですかね。
1:15:27
はい、このお答え申し上げます。令和5年3月28日閣議決定の1兆2千億円というのは、コロナ禍、これが影響がまだ続く中で、物価の高騰が様々、電気品、ガス、食料品等の物価の高騰に対して、この影響を受けている生活者の方々、そして事業者の方々をご支援する、こうした観点から、この低所得者対策として、5000億円、また国が様々な事業推奨面、こういうものに使ったら有効ではありませんかということを地方にお示しした上で配分させていただく7000億円と、させて1兆2千億円を決定をさせていただいたということでありまして、これを加えますと、先日は、このコロナ対応地方創生臨時交付金が17.1兆円というふうにお示しをいただきましたけれども、それが1兆2千億円加わると、ここにございます18兆円上ということになろうかと思います。
1:16:49
はい、それでこれ 財源は当然、また予備費ですか。
1:17:07
本当にいつも指摘させていただいておりますが、財政民主主義からしたら、これ本当に予備費予備費ということで、岸田内閣もそういう形をとっておられますけれども、これぜひとも今後は、変えていただきたいと思って、我々国会でも論議できるようにしてもらいたいと思いますが、いかがですか。
1:17:40
お答え申し上げます。累次にわたって、このコーナー対応地方創生臨時交付金を措置 してまいったところでありますけれども、この交付金の活用によって、感染拡大初期から基本的な感染拡大防止策、また地域経済の下支え、飲食業等の事業の継続支援、また経済活動の再開、物価高騰の影響を受けている生活者、事業者への支援など、長引くコロナ禍の中で、各自治体が財政上の不安なく、様々な社会適応性に適切に対応できるよう支援してまいったという、この臨時交付金の意義というものもまた大きなものがあると、我々は考え、このように措置してまいりました。今後のことはまた、しっかりと検討させてまいりたいといただきたいと思います。
1:18:41
やっぱり何度も言いますように、財政民主主義からして、また国会でちゃんと論議していかなくちゃいけない問題だと思いますので、予備費から支出するというのは、本当早く改善をしてもらいたいと思いますし、また地方なんかも、本当に予備費から使うと議会以外、やかましくなるんですよ。もうすごいチェックが入ります。だから国は、そんな予備費からボンボンと、コロナ禍のところは、まだしょうがなかっ た部分はあるのかなという譲っても、そうは思いますけれども、しかしもう、こういう平常を取り戻したような時期でもございますので、今後はしっかりそういうふうに改善を、要望をさせていただきたいと思います。それでは、次の質問させていただきます。地方創生の取組として、第2期もあと2年でありますが、1期から変更点として、かつ、この稼ぐ地域と地方とのつながりというものが盛り込んでいますが、まず、稼ぐ地域とは何でしょうか。税収を上げること何でしょうか。この10年、国民負担率は急激に上昇をしております。国民的にはいくら稼げても、その稼いだ、稼げる分の半分、今48.5ぐらい言っていますかね、負担率が、より収入の高い地方の方へ仕事は集中するというような状況で、この国民負担率を目の前に稼ぐ地域を目標の一つにしている地方創生の成果、改めてこれについて説明をいただきたいと思いますが。
1:20:43
お答え申し上げます。第2期総合戦略に掲げ ました、稼ぐ地域については、これは地域企業の生産性を引き上げることなど、地域の稼ぐ力を高めることでございまして、税収増や課税強化というものを目指すというわけでは必ずしもございません。これはひとえに地域住民、地域の方々ご自身の所得向上を目指した取組でございます。この稼ぐ地域については、新たな総合戦略、今度のデジタル田園総合、都市国家構想総合戦略でございますが、地方に仕事をつくる目標として掲げており、東京圏への過度な一極集中の是正のためには、地方に仕事をつくるとともに、その所得を引き上げ、地域の活性化を図ることが重要でございます。このために地方創生スタートアップやイノベーション創出し、地域を支える産業の振興や企業を促すとともに、デジタルの力も活用して地方の基幹産業の質や生産性を大きく向上させることが不可欠と考えております。他に、スマート農林水産業の推進や農林水産物の輸出促進、あるいは観光デジタルトランスフォーメーションの推進による観光産業の生産性向上、観光地形への高度化、また、地域の中小企業が稼ぐ力の源にもなる地方大学を確保した産学間連携やイノベーションの促進、こうした具体的な施策に取り組んで、一進をしてまいりたいと存じます。
1:22:33
そういうことで稼ぐということを書かれているということですね。先ほど私が言いましたように、負担率、皆さんの資料2を見ていただければわかりますように、本当に平成15年あたりが低いですけれども、34.1%ですか、それから今48.5%ぐらいになっていますから、15%ぐらい国民負担率が増えてきていると消費税を含めてですね。そういうことで、大変国民はそういう生活が厳しくなっていると、逆に言えばですね、そのことも言えるわけでございますので、十分加味していただきたいと思います。それから次にですね、今度地方とのつながりの目標について、地方への新しい人の流れというものをしっかりと築けるのでしょうか。関係人口の概念を揺れやかに定義して施策を遂行しているようですが、先月の3月14日に公表された、令和4年度関係人口の創出拡大に向けた取組状況調査の結果によれば、岸田内閣、肝入りであるはずのデジタル技術の活用状況を調査した項目では、1261団体中、約半分近くの530団体がデジタル技術は活用していないと回答をしているところでございますが、この状況をですね、岡田大臣はどうお考えになりますか。
1:24:24
お答え申し上げます。まず、委員御指摘の関係人口については、なるべく多くの方に地域に関わっていただきたいという観点から、間口の広い定義といたしております。移住した定住人口に至らなくても、観光に来られたような交流人口よりは、地域に密着して、継続的に関わっていただく人口を増やしたいということで、地域住民との信頼関係をベースにして、地域の社会課題解決や魅力向上に貢献する存在として、今の総合戦略にも、地方とのつながりを築き、地方へ人の長寿をつくる重要な取組として位置づけているところであります。先ほどの大臣御指摘の先月公表しました調査結果については、オンライン会議システムの活用などデジタル技術の活用が半数を超えて進んでいる一方で、残りの半分近くは、まだオンラインやデジタル技術を活用していないという状況もございます。これらの団体については、規模が小さいなど人的な余裕が限られるところも多いと考えておりますが、こうしたところこそ社会課題を多く抱えている地域でありまして、デジタル伝言と四国家構想による効果がより大きく現れるものと考えております。そしてデジ タル技術を活用した取組の実例を見ると、コロナ禍においてオンラインでのやり取りを重ねて信頼関係をつくり上げ、地域への関わりを深めなど関係人口の創出拡大に寄与しておりまして、こうした取組をデジタル技術をまだ活用していないという団体にも横展開や万層支援をしっかり図りまして、課題解決につなげてまいりたいとこのように考えております。
1:26:28
岡田大臣のリーダーシップでしっかりやっていただきたいと思います。それから次にですね、多くの国民は仕事を学び、仕事を学びを求めて移動し、それを東京圏に集中していることは明白な事実ですが、このままの地方創生構想10年と現在の施策を維持してよいのかと危惧をしております。これまでに地方創生の第一期、そして現在第二期の途中でございますが、今ではデジタル田園都市国家構想と分かりづらい施策にトランスフォームさせた岸田政権では、今後中央と地方どのようなバランスの舵取りをするのでしょうか。目標設定の見直し、施策の軌道修正の可能性などを含めて大臣にお答えいただきたいと思います。
1:27:32
お答え申し上げます。これまでの地方創生の取組、一定の成果を上げてきたものと考えておりますが、議員御指摘の懸念も踏まえて改善を加えながら、さらに推進をしてまいりたいと存じます。そしてやはりコロナ禍で大きな社会情勢の変化が生じて、都会の方々の目も地方に向くようになった、このことは事実であろうと思います。また、そしてそのコロナ禍の中でもデジタル技術が飛躍的に発展をいたしました。このやはりタイミングを生かしてですね、産業や生活の質を大きく向上させ、地域の魅力を高めていくチャンスであろうと、それが北政権が掲げるデジタル田園都市国家構想でございます。そして中央と地方のバランスというお尋ねもございましたけれども、やはりデジタルの力も活用しながら地方創生の取組を加速化して、都会に地方のゆとりを、やはり都会にないものはそのゆとりだと思うんです。これを都会に地方のゆとりをもたらす、また地方に都会のにぎわいをもたらす、このことで両者の間にウインウインの関係を構築して、人口減少や一極集中の是正につなげ てまいりたいと考えておりますし、先ほどご指摘のとおり、計画の終期、終わるのを待たずに目標設定の見直しなどについても、これは考えてございまして、5カ年の総合戦略の中間年にあたる2025年度には、KPI、さまざまな目標値の達成状況などを含めて中間検証を行うこととしており、必要に応じて総合戦略の改定も行ってまいりたいと存じます。
1:29:40
資料を出させていただいておりますように、また皆さん御承知のとおり、コロナ禍の中というか、2020年、21年は流出より流入が減ったわけでありますけれども、これはよかったなと、本当にそういう目標に特殊事情という中でも、おそらく多くの議員も、それから国民も思われたかと思うんですね。しかしそれがまた続いていくような形になればと思いますので、努力をしっかりしていただきたいと、このことを要望させていただきたいと思います。それではちょっと時間がございませんけれども、消費者庁厚生労働大臣、徳島移転におけることについてお伺いしたいと思いますけれども、一部の機能を 移して、そして移転後の、よく言われるのが、文化庁のところにもマスコミが書いておりましたが、交通費が増える、増える、みたいなことばかり増えて、レクチャーを受けるときもそんな話を聞くわけでありますけれども、交通費どのくらい、いったことによって増えたのか、そして家賃なんかもかかるということで、なかなか、やっと文化庁が京都にということになったわけでありますが、第2弾として、この辺りのところ、第1弾として一部でございますけれども、消費者庁のメリット、デメリットについてお伺いをしたいと思います。この移転の。
1:31:28
お尋ねの、新未来創造戦略本部の料金につきましては、2020年度、これは8月以降でございますが700万円、2021年度が1200万円、2022年度が約1800万円でございます。オフィスの賃料は、2022年度で1ヶ月あたり116万円でございます。これは当時は、一つの役所をどこか地方へまとまって出そうということで、地方創生の一環として行いました。そういう意味で、徳島には大変積極的に誘致をしていただいて、いった消費者庁の職員も複数回希望をする者もいるなど、それなりに効果はあったと思いますが、この映画好きなところでテレワークをするという時代に移りつつあるのかなというふうに思っております。
1:32:26
本当に、消費者庁、それから文化庁と、第1弾、第2弾と、第3弾という形で今おっしゃったように、そういう時代だと。例えば、私は思いますけど、ちょっと質問じゃないんですが、デジタル庁なんか、私は地方でいいんじゃないかなと思いますけれども、9億ぐらいあそこかかっているんですかね、あの清井ビルですか、清井町のですね。このことどう思われますかね。
1:33:01
デジタル庁 も半分テレワークでございますので、どこかに、地方に行くとか何とかというよりは、もうこれ全世界どこででも勤務できる体制にはなっております。
1:33:15
ですよね、大臣もそういう認識だということをお聞きして、安心したわけでありますけれども、私もちょっと調べたら9億ぐらいかかっているということでございますので、家賃がですね、家賃が。だから、9億弱かかっているわけでありますので、そういうことも考えながらですね、やっていただきたいと思います。それから最後になりますけれども、このバックアップ体制、どのようになっておりますでしょうか。
1:33:46
例えば、都下での首都直下地震のようなものが起きたときに、当初、参集要員が不足する、あるいは通信網の不急に支障が生じるというような場合に、情報発信、あ るいは職員の安否確認など一部の管理業務をこの徳島でやることを想定をしております。
1:34:14
バックアップ体制も非常に重要なことでございますので、よろしくお願いをして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
1:35:02
立憲社民の高木真理です。通告に従って質問させていただきたいと思います。まず初めに、公害による健康被害防止の取組について伺います。公害といっても、香りの害と書いて公害です。最近は国会でも取り上げる機会が増えてきましたが、社会的にもまだまだこの問題の認知度は高くないと思います。一般的に「いい香り」という表現は、気分を高揚させたりリラックスさせたりする効果を想像させますが、香りは化学物質であります。香りがおりの洗濯洗剤、柔軟剤はブームですし、消臭スプレー、咆哮剤、清乾剤など人工香料の商品も次々と 販売されています。これらの使用により、本人だけでなく近くにいる人も健康被害が広がっています。これが公害です。さらに公害が向じて、化学物質過敏症になる人も増えています。化学物質過敏症は、何らかの化学物質に大量に暴露したり、微量でも繰り返し暴露した後に突然発症すると言われています。そしてその症状は極めて多岐にわたり、頭痛、吐き気、めまい、下痢、鬱症状などで、症状が重い人は、とても通常の空間で仕事や生活を送ることが不可能になってしまいます。私も症状の重い方に何人もお会いしたことがありますが、原因物質を吸い込んだ途端、涙とよだれが出て意識を失いかけたとか、とてもではないが立っていられなくなった、呼吸が苦しくて、とにかく避難して、小1時間横にならなければならなかったなど、とにかく大変であります。子どもさんは学校に通えなくなります。こうした問題を受けて、消費者庁文科省、厚労省、経産省、環境省が、5省庁連盟でポスターを作成して啓発に乗り出したことは評価したいと思います。しかし、このポスターは、今日準備の都合上、皆さんのところに配布ができていないのですが、どうしてこの表現に留まっているのか、これでは正確に伝わらないのではないかという内容になってしまっています。文字部分を全て読み上げます。タイトル「その香り、困っている人がいるかも?柔軟剤の香りで頭痛や吐き気がする」という相談があります。自分にとって快適な香りでも不快に感じる人がいることをご理解ください。香りの強さの感じ方には個人差があります。使用量の目安などを参考にご配慮いただきながらお使いください。このことについて伺いたいわけですけれども、4月8日にも大河原衆議院議員がこの問題で河野大臣に質問させていただきました。そしてその日に消費者庁さんがツイッターでポスターの写真を上げて問題啓発のつぶやきをしています。これ反響が大きかったんですけれども、大臣、ツイッターの発信お得意でいらっしゃいますけれども、この消費者庁のツイートとその反響、お読みになっていますでしょうか。
1:38:16
はい、消費者庁が2回ツイートをしていると思います。
1:38:25
反響の部分とか、ご覧になってどんなことを感じたかとかも、うかがえたらよかったんですけれども、消費者庁のツイートには350件の深刻な返信と引用ツイートが寄せられています。困っている人がいるかも、などという生やさしい健康被害じゃないんですよね。困るどころじゃないし、いるかもじゃなくてすごく苦しんでいる人が実際にいるんです。これは、深い深いの問題ではありません。香りのない口外には、化学物質過敏症より少し広いジャンルの課題も含んでいますけれども、このポスターからだと、化学物質過敏症に至る健康被害は、自分が嫌な匂いを嗅いだこと、好みに合わない匂いを嗅いだことが原因であるかのような表現になっています。香外は、化学物質による健康被害であることを明示すべきではないでしょうか。厚生労働省 厚生労働省の厚生労働省の高野国務大臣 この香りのことについて、影響があるあるいは不快に思う方がいらっしゃるよという啓発で作ったものでございますので、それなりに使っていただいていると思います。まだ在庫が少しございますので、在庫なくなった後どうするか検討していきたいと思います。
1:39:56
不快に思っている人がいるという表現が今も出てきたんですけれども、快不快ということにはとどまらないわけなんですね。大変な健康被害になっている人がいるということで、それがより分かるものにぜひしていただく必要があると思っています。嫌な匂いを嗅いだというような好みの問題ではないし、快不快の問題でもないわけなんです。本来こうした健康被害を引き起こす物質は特定して規制されるべきだと思います。しかしそういう動きにはなっていかず、分からないから規制しないという本末転倒なことになっています。私、花粉症と同じようなことにならないかと大変危惧しています。花粉症と公害が講じた化学物質過敏症に共通するのは、原因物質の許容量、これは人それぞれ違うわけですけれども、それを摂取してその許容量を超えた途端に発症するということであります。私も世の中に花粉症という認識が広がる前からの元祖花粉症患者なんですけれども、私が幼稚園生だった当時は原因も分からなくて、周囲にも理解されず、怠け病と花粉症も言われていました。その頃から社会が対策をしていたら、今これだけの国民が苦しまずに済んだこともあろうかと思います。香りの害、これは原因物質が特定が難しいというようなこともありますけれども、やはり 遮断すれば症状が和らぐということであれば、何が健康被害の原因か、概ね分かっているわけです。しかしその対策が取られていない、何もやらないで吸い込み続ける人が増えて、国民的希望に発症してからでは本当に遅いと思うんです。そこで改めて、せめて今苦しんでいる人たちを健康被害から守るために、そして未来の被害を減らすために、ポスターの文言を変えませんかというお願いでございます。その香り、困っている人がいますとしていただきたいんです。自分にとって快適な香りでも健康被害が生じる人がいることをご理解くださいというふうに言い切っていただきたい。香りの強さの感じ方には個人差があります。人の集まる場所では使用を控えてくださいというふうにしていただけないでしょうか。4日のご質問にも検討しますという書き換えについてご答弁をいただいているんですけれども、改めて一歩を踏み込んでいただけないかご答弁をお願いします。
1:42:27
これは複数の省庁でやっているものですから検討いたします。
1:42:35
これ以上被害を大きく広げないためにも、そして本当に苦しんでいる方というのは、それこそ投票にもいけません。警察署で免許の書き換えをすると言っても、普通にはもう役所にも行けないという健康状態になってしまいます。学校に行けない子は学ぶ権利も奪われてしまうような現状に置かれておりますので、ぜひ対策をお願いしたいと思います。次に関連してもう一点伺います。今、柔軟剤のCMを見ていると「香り続く」とか「消臭」がキーワードになって出てきている商品が多くあります。これらは香料消臭成分をマイクロカプセルに詰めて除包製と言いますけれども、服に触った際などにカプセルが時間差で弾けて徐々に香料消臭成分が放出されるように作られています。結果的にいつまでも繰り返し香料消臭成分の化学物質を吸い込むことになります。カプセルは飛散や接触で他人の衣服や電車の座席などに付着して、そこでも弾けて香料消臭成分を揮発させます。この新技術、香害由来の化学物質過敏症の増加に影響しているのではないかと懸念されます。マイクロカプセルの成分、除包製の健康影響、微粒子としての吸入毒性等についての研究が今までにはないとのことでありますけれども、調査研究する必要があると思いますが、いかがでしょうか。お答え申し上げます。ご指摘の柔軟剤等に用いられておりますマイクロカプセルと健康への影響との関係につきましては、科学的には明らかになっていないものと承知しており、厚生労働省として現時点では何らかの基礎を行うことは難しいと考えております。委員御指摘のように、まずは情報の収集が重要と考えており、引き続き関連する研究等の科学的知見や海外の状況を注視してまいりたいと考えております。
1:44:53
今のご答弁は、調査研究をしていただけると受け取ってよいのかなと思います。海外の知見なども参考にということでありましたが、欧州科学品庁エチャは、排出されると環境中から事実上取り除けないマイクロプラスチックであるマイクロカプセルの使用をマイクロプラスチック規制の中で禁止する提案をし、日本収容委員会が現在も審議中とのことであります。日本では健康影響も環境汚染も考慮されず、規制がされないまま、マイクロカプセルが使われ放題になっています。対策の必要性をぜひ訴えたいと思いますので、まずは調査研究から始めていただきたいと思います。消費者生活センターの体制強化について伺います。先月28日、消費者庁は、景品表示法が禁じる不当表示にステルスマーケティング(ステマ)を追加しました。現代では、物やサービスの商品自体に使われる技術も高度化していたり、広告手法がステマやリスティング広告、アフィリエイト広告と複雑化したり、取引も国際化が進んだりと、消費生活を取り巻く環境はますます複雑、高度化しています。消費者にとって分かりにくいこと、トラブルがあった際に、どこから解決していいのか分からないことが増えている昨今であることは間違いありません。そこで伺いますが、都道府県都市町村に消費生活センターがあり、相談員が問題解決に当たってくれるという体制が全国でとられています。しかし、これだけ商品も取引方法も複雑化していますから、消費生活相談員さんと しても最初に担当になって、全体を勉強する、その後新しい事情が出るごとにスキルアップの研修を受けるといったことが大事になってくると思います。現在では、オンラインも活用しながら受講したい相談員さんは受講できますよというスタイルで研修が行われているとも聞きますが、参加人数の実績、これも見せていただきましたけれども、これからいっても必ずしも全国で働く相談員さんが十分な研修を受けているとは言えないのが現実ではないでしょうか。お答えいたします。ご指摘のとおり、近年、消費者を取り巻く環境が大きく変化をしておりまして、消費生活相談の内容も多様化・複雑化しております。相談員が最新の消費者トラブルの傾向などを踏まえ、しっかりと対応できるようレベルアップを図っていくことが必要と認識しております。令和5年度につきましては、国民生活センターにおいて、各市の消費生活センターの消費生活相談員や職員の方々に向けまして、オンラインと実地の開催を組み合わせる形で、合計141回の研修を実施することとしております。また、注意喚起の情報なども随時、共有をしておるところでございます。消費者庁では、研修の参加に必要となる経費につきましても、地方消費者行政強化交付金などを通じまして支援をしておるというところでございます。相談現場において複雑な事案にもより効果的に対応していただけるよう、研修等を続いていて、相談員の皆様方に新しい課題に取り組む知見を随時適切に提供するなど、消費者庁としてしっかり取り組んでまいりたいと存じます。
1:48:35
今の点、もう一度伺いたいんですけれども、なかなか現場の職員さんは配置もそんなに多くはなくて、研修を受けたいと思っても、思うように研修が受けられるような体制でもないという現実もあるのではないかと思います。また、初任者研修という形でステップを踏んで確実にやっていく、みんなが通る道みたいなのが用意されているかというと、そうでもないように伺ったんですけれども、そのあたり はどうなんでしょうか。
1:49:20
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、消費生活相談員さんの業務環境についても様々でございまして、いろいろご事情があって、ご参加いただくことが難しいというご事情もあろうかと思いますけれども、先ほどお答弁いたしましたように、予算的な支援もさせていただいておりますし、できるだけ参加いただくように働きかけを行っているところでございます。また、レベルアップのそれぞれの段階に応じてということについても、これまで不十分であったところもあると思いますので、引き続きそういった仕組みについても検討・改善を図ってまいりたいと存じます。
1:50:07
補助なども出ているというお話でありましたけれども、なかなか本当に相談員1人しかいないと、研修とかに抜けたりもできない、オンラインでできるといっても、どのようにやるのかというようなことも出てくるようでありますから、これだけ難しい世の中になっていますので、しっかり研修が受けられるように、さらに充実をさせていただきたいというふうに思います。次に移ります。例えば先ほど取り上げました公害の問題も、実際消費生活センターには相談が来ている事例であります。でも公害の問題なども、この内容と背景を十分分かっていなければ、的確な対応ができません。旧統一協会関連での何を買った、買わされたといったような相談もあるかもしれません。実際あったと思います。どの側面の相談か、極めて見極めるのが簡単ではないようなものも持ち込まれると思います。広告で思ったものと違ったと一言で言っても、その広告の構造が複雑だったりもします。知識や対応ノウハウの蓄積と更新が必要な仕事で、なかなか大変なお仕事と思うんですが、消費生活相談員の勤務形態というのを 見ると、令和4年、全国3313人のうち、上勤はなんと1.8%しかいないということです。こんなことで大丈夫なんでしょうか。
1:51:41
厚生労働省の厚生労働大臣 厚生労働大臣
1:51:46
消費生活相談員の方々の処遇、それから委員からもご提案、ご提起がありました研修の問題、キャリアパスが見えない、こういうことから、この分野に興味があるけれども、なかなか若い方が入ってきづらくなっているという現実がございます。今、法令上の立て付けは、この消費生活相談というのは自治事務でございますから、消費者庁としても、いろんな自治体を、さまざまな方面からバックアップを考えておりますが、一向に問題の解決につながっておりませんので、この件につきましては、少し抜本的に変えていかないと、変わらないなというふうに思って、今、検討させているところでございます。
1:52:36
抜本的なという言葉が出たので、そこに期待をさせていただきたいと思います。次に移ります。消費化対策、未来に希望が感じられる社会にということで伺います。去る3月31日、まさに統一地方選挙の前半戦の告示に合わせたかのように、政府から子ども子育て政策の強化について(叩き台)が発表されました。なんか、めぐるの三馬みたいだなというふうに思うんです。通常、国会の冒頭から、総理は次元の異なる消費化対策をやるんだと表明していましたが、たびたび中身や財源を問う質問が出ても、子ども政策対策大臣の下、今の社会において必要とされる子ども子育て政策の内容を具体化し、6月の骨太方針までに将来的な子ども子育て予算培造に向けた大枠を提示しますと、繰り返すばかりでありました。匂いを仰いで広げ、いかにも消費化対策をやりそうには見えるんです。叩き台の発表では、お弁当の掛け紙ぐらいはちらちら見えた感じでしょうか。でも、やはり中身は最終的にはわからない。財源も規模もということなんであります。そこで伺います。子ども政策予算の対GDP比を国会図書館に頼んで各国比較してもらいました。一般政府支出には、中央政府、地方政府、社会保障基金の支出を合算しています。また、子ども政策予算として、家庭・子どもと教育の2分野に分けてありますものを合計して申し上げますが、2020年の対GDP比、我が国は5.76%、英国は6.87%、ドイツ6.76%、フランス7.89%、イタリア、これ日本より低い、5.31%、スウェーデン9.5%、フィンランド8.91%です。最下位のイタリアは、2020年の合計特殊出生率も日本より低いので、参考にしなくてよいと思いますが、ここは異次元ということで対策をするのですから、この中でも一番合計特殊出生率の高いフランスを目指して、枠組みとしてこれを7.89%で目指すなどという覚悟があってもいいのではないかと思います。どうして防衛費は中身が決まらなくても、効果や優先順位を検討しなくても即座に2倍という方針が出せるのに、少子化対策ではできないのでしょうか。ぜひお答え合わせてお聞かせいただきたいと思いますが、こうした枠組みをつくって、このくらいまで増やすぞという規模がありましたら、ぜひお聞かせをいただきたいと思います。
1:55:47
委員が御指摘をいただきましたように、従前から総理は子ども子育て政策に関する予算につきましては、まずは政策の中身が重要であって、政策の内容を詰めなければ将来的な子ども子育て予算の倍増の基準や時期を申し上げることはできないと述べさせていただいております。そういった従前の総理の発言に基づいて、先月の末に私がお示しをした、試案というものは、まさに今必要な子ども政策の中身について、様々な関係者と議論をした上で出させていただいたものでございます。現在、総理を議長とした子ども未来戦略会議が、つい先週の金曜日に初会合を行ったばかりでありますけれども、この戦略会議におきまして、後藤大臣の会議運営の下、必要な政策強化の更なる具体的な内容、予算財源について、具体的な議論が更に進められているところであります。従いまして、現時点で予算規模をお示しすることは難しいのではないかと考えております。いずれにいたしましても、6月の骨太の方針までに委員にご紹介をいただきましたように、将来的な子ども子育て予算の倍増に向けた大枠を提示するということは、そのスケジュール通りに政府といたしましても議論を進めているわけでございますので、そういった従前の方針に則って議論を深めているところでございます。
1:57:14
はい、子ども子育て予算の倍増に向けてというのがやっぱりあったんですよね。倍増って規模をおっしゃっているのかなと思うんですけど、一方で規模は言っていないというふうにおっしゃるんですが、倍増という掛け声をやるというふうに言っても防衛費でやっていますからね、できるんじゃないんですか。
1:57:41
先ほど申し上げたように、今の段階ではまずは必要な子ども政策についてお示しをしたわけでありまして、必要な子ども政策といっても、具体的な設計のあり方によって給付の対象でしたりとかやり方が異なってまいります。個々の政策によって予算の規模というのは幅を持ってみる必要がありますので、まずはその予算の規模がいくらになるのか、その前段階としての具体の政策の内容を議論することが今行われていることであります。そういったものを積み上げた上で予算規模と財源が明らかになるわけでありますから、そうしたものを踏まえて6月の将来的な子育て予算の倍増に向けた大枠を示すということでありますので、まさに先ほど申し上げたように、従前のスケジュールに則って着々と議論を進めている段階にあるのではないかというふうに考えております。
1:58:36
それでは次に行きたいと思います。若い人が未来に希望を感じる日本にするために必要なこととはということなんですけれども、これちょっとゆるっと伺いたいんですけれども、昨年の収賞数が80万人を割り込んで叩き台のところにもこれ以上放置できないまったなしの課題であると書かれています。でもこの失われた30年も含めて3年3ヶ月を除いたほとんどの時期、自民党さんが政権を担っていらっしゃいました。そういった意味では、この80万人を割り込んでしまったのも自民党さんの政策の棄欠であるとも思いますし、これ以上放置できない状況まで持ってきてしまったのも政権の棄欠だなというふうに思うわけでありますが、叩き台に書かれていたことを少なくとも進めていただきたいと思うんですけれども、今回の叩き台の枠組みにないような根本的なところでも意識を変えないと正式化は止まらないのではないかなというふうに思うわけであります。昨年の選挙を戦ってくる中で私がいろいろ伺ってきた若い世代の方々の意見の中には、やはり若い世代では当たり前、世界標準だと思うようなこと、あるいはSDGs、今これ学校でよくやりますからかなり浸透していますが、環境とかジェンダー平等とかこういった価値に 関する政策が前に進まない国には、未来が感じられないのだと若い人たち思っているんだなと痛感することは度々ありました。性格的夫婦別姓についても一向に実現しない、世界でも珍しい国になっていますけれども、これが実現しないと結婚は将来したくないという学生さんにも出会ってきました。こうした中で今までのまとめられた今回の叩き台に書かれているいわゆる家庭とか、お子さんを持った家庭、あるいは子どもを産むという直接的な子どもとか、それを取り巻く環境とかそういったことから少し視野を広げたところで、この叩き台にないような政策で上の世代ががっちりとその価値観で覆ってしまっているために、若い人たちが日本に未来を感じられない、こういった社会になってしまっているんじゃないかな、そういうことでも対策を打っていかないと少子化というのは止められないんじゃないかなというふうに感じることがあるんですけれども、大変大きなゆるっとした話で申し訳ないんですが、その辺の小倉大臣のご見解を聞ければと思います。
2:01:35
委員の御指摘は私も賛同するところがございまして、まずはこの子育て政策、少子化対策に重要なのは、今のまだ結婚や子育てを考えていない若い人たちに対しても明るい未来を描いていただいて、前向きに人生を歩んでいただく、このことが非常に重要じゃないかというふうにも私も考えております。そういった中で今回の試案を作成するにあたりましても、多くの子育て当事者だけではなくて、結婚をまだ必ずしも考えておられないような、あるいは子どもを持つことを考えておられないような若い方にも様々な意見を伺ってまいりました。そういった中で子どもや子どもを持ちたいと思えるような所得が得られていない、あるいは結婚や子どもを持つことでキャリアを諦めざるを得ないのではないかというような不安、さらには育児の身体的、精神的、経済的な負担が大きく、自分の親がやっていたようなことを自分がやれるような気がしないとか、こういった意見を数多く伺ったところであります。こういった若い人たちの意見も踏まえて、今回の試案においては、若い世代の所得を増やす、社会全体の構造意識を変える、全ての子育て世代を切れ目なく支援をするという基本理念の下、今後3年間、加速化プランとして、若者が結婚、子育てに希望を持てる社会の実現に向けた取組を強力に進めることといたしたわけでございます。引き続き、委員のおっしゃるような若い方々の意見も十分に踏まえながら、総理を議長とした先ほど申し上げた子ども未来戦略会議において、必要な政策強化の内容、予算、財源について議論を深めてまいりたいと考えております。広い視野で、未来に向けてアップデートした日本になっていく。それがないと、若い人たちに、この国にも未来が感じられないと思いますので、ぜひ広い視野でお願いしたいと思います。
2:03:46
3護ケアの必要性と拡充に向けた支援について伺います。出産育児をめぐる環境が変化する中で重要さが増す、3護ケア事業について伺います。今は、里帰り出産ができる人ばかりではありません。昔とは、出産育児をめぐる環境も大きく変わりました。母体を休めなくてはいけないのに、赤ちゃんのお世話で休まる暇はない。さらに赤ちゃんの扱い方が分からず不安というお母さんに、とても心強い事業であります。しっかり赤ちゃんとの愛着を形成して、虐待を防ぐためにも重要な事業になってまいります。まずこの事業、潜在的に必要としているお母さんがたくさんいる一方で、実施体制をどう整えるのか、この事業の存在をどう知ってもらうかなどの課題も多く、一気に活用を進めるのが難しい事業でもあると思っています。昨年度、ケアを受けた妊婦さんの人数、実施市町村はいくつになりますでしょうか。
2:04:48
お答え申し上げます。令和3年度における産後ケア事業の国庫補助事業の実施市町村数でございますが、1360となっておりまして、全国の約8割の市町村で、本事業を実施している状況でございます。