7:35
ただいまから、政府開発援助等及び沖縄北方問題に関する特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。去る3月28日までに、竹内真嗣君、山本恵介君、加田博之君及び吉田忠友君が委員を辞任され、その補欠として、秋野光雄君、坂井康幸君、大江聡君及び牧山博之君が選任されました。
8:03
昨日、大江聡君が委員を辞任され、その補欠として広瀬恵君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。政府開発援助等及び沖縄北方問題対策受立に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官、加野浩二君ほか14名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、御異議ございませんか。
8:32
御異議ないと認め、採用を決定いたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。政府開発援助等及び沖縄北方問題対策受立に関する調査のため、本日の委員会に、独立行政法人国際協力機構理事中澤圭一郎君及び株式会社国際協力銀行代表取締役総裁林信光君を参考人として出席を求めることに、御異議ございませんか。
9:01
御異議ないと認め、採用を決定いたします。政府開発援助等及び沖縄北方問題対策受立に関する調査を議題とし、政府開発援助等の基本方針に関する件、及び沖縄及び北方問題に関しての基本施策に関する件について、質疑を行います。質疑のある方は、順次御発言願います。
9:24
ありがとうございます。自由民主党の高知県、徳島県の高野光次郎でございます。
9:30
日本の政府開発援助についてお伺いをいたします。世界は、御案内にとり、現在、紛争、内戦、飢餓、 コロナ禍のロシアの遅らいな侵略や、トルコシリアの地震もございまして、約8億人の人々が1日1.9ドル以下で生活をしている。9人に1人は本当に飢餓の状況でございまして、世界に4人に1人は、深刻な栄養不足に陥っております。
9:56
その中で、日本のODAの支出額は、2021年のデータで、アメリカが1位でございますが、2位がドイツ、そして3位が日本でございまして、年間で約176億ドルと承知をしております。これらが日本国の国益にも支しているということを、国民と共有することが大事でございまして、これらにつきまして、御質問をさせていただきます。
10:20
まず、JICAの事業を活用した中小企業の海外進出を支援する事業についてお伺いいたします。JICAは、2012年から中小企業海外支援事業として、中小企業の技術力をODAに活用する取組を進めています。この取組は、バージョンアップいたしまして、2022年度からは、ニーズの確認調査、そしてビジネス化の実証事業が導入されまして、
10:48
JICAが用意するコンサルタントの費用は、JICAが持っていただけるということで非常にいいと思います。同事業は、途上国の開発課題の解決や、現地でのSDGsの推進に貢献する日本企業のビジネスを大きく後押しをしてまいります。
11:08
JICAが持つ開発能力に関わる知見や、途上国政府との長年の信頼関係に基づくネットワークを活用することに、JICAは特徴があると考えております。お忙しいところ、今日中澤圭一郎理事にお越しをいただきましたが、質問させていただきます。
11:26
JICAは、2022年度の支援強化によって、本事業では新事業立ち上げの各フェーズ、ニーズの確認、実証事業、ビジネス化に向けた一貫したサポート体制が強化されました。この観点から、ニーズの確認調査、ビジネス化の実証事業、普及実証、ビジネス化事業といったサポートが今までどれだけなされ、サポートを受けた中小企業でどのような成果が上がっているのか実績をお伺いします。
11:54
今後の本事業の普及促進に当たっての課題等についてもお伺いいたします。独立行政法人国際協力機構中澤理事お答え申し上げます。ODAにより日本の中小企業の優れた技術を活用することは、中小企業の海外展開推進を通じた日本経済の活性化と、途上国の経済社会開発の双方に資するというふうに考えてございます。このような認識の下、JICAでは、中小企業SDGsビジネス支援事業を通じまして、途上国の社会課題解決やSDGsに貢献するビジネス展開を進めようとしております中小企業等を積極的に後押しをさせていただいてございます。
12:43
途上国の開発課題の解決や、現地でのSDGs推進に貢献する意欲と技術を持つ中小企業等からの提案をいただきまして、2023年2月末までに、本事業全体で計1448件の調査事業を採択いたしました。
13:03
これらの調査事業はまだ実施中でございます。これら事業により、最多企業のビジネスの成熟度に応じまして、現地ビジネスニーズの確認ですとか、提案いただいている製品サービスの実証実験等の支援を行ってきてございます。
13:19
次に、ご質問いただきました事業の成果でございますけれども、2021年3月までに本事業を活用いただいた企業へのアンケートをいたしまして、回答のありました337件のうち約7割、231件から事業対象国でビジネス展開を継続しているというふうに回答をいただいてございます。
13:42
このうち101件については、現地代理店を確保し、73件については、現地法人等を立ち上げるなど、海外ビジネス展開を積極的に進めていただいております。さらに78件については、現地の方々を雇い、現地の雇用創出にも貢献をしているほか、82件につきましては、人材育成、技術移転を実現するなど、開発途上国の開発にも大きな貢献をしていただいております。
14:11
最後にご質問いただいた課題でございますけれども、本事業のさらなる普及促進に当たりましては、ご利用いただいている企業にとってより使いやすい制度となるように、応募・契約手続の簡素化・効率化や、開発途上国におけるビジネス化に関する的確なアドバイスの提供等、不断の改善を行ってまいりたいというふうに考えてございます。また、本事業の活用促進に向け、国内のほかの支援機関等との連携を強化し、今後とも中小企業等の海外展開支援と、途上国の課題解決を積極的に推進してまいりたいというふうに考えてございます。
14:51
ありがとうございます。こういった海外の展開とか進出とか、商品の販売というのは都道府県もやっておって、なおかつ、水晶だと食品だとか農林水産物の輸出、国土交通省だとインフラの整備だとか、経産省でいうと様々な特化した技術の分野の展開だとか、いうことをやっておりますが、それらとしっかりと協力連携をしていただいて、やっぱりJICAさん、いろいろ人脈とかネットワークとか国際機関との連携もできますので、それらをぜひブリッジ役として、調整役として、これからも普及促進、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございます。次に国際機関で活躍する日本の人材です。材のの「材」じゃなくて、財務の「材」の育成についてお伺いします。2023年1月、内戦状態にあるシリアで人道支援が途絶える危機がありました。ロシアが明らかな国際法違反であるウクライナの侵略を国連で身勝手に正当化し続けておりまして、またシリアのアサド政権を支持し、国連安保理で秘傑権を行使することで、反対派の支配する地域に対して国連の支援を停止するような危機がありました。そこで石月大臣官房審議官にお伺いします。今年の1月にこの危機の中で、日本は安保理の議長国であり、国連代表部の行使による粘り強い対話の働きかけにより、ロシアも含めた全海一致の賛成にこぎつけ、シリアに対する人道支援の継続が決まりました。まずこの場面において、日本の国連代表部と、そしてどのような姿勢で交渉に臨んだのか事実をお聞かせください。
16:35
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、我が国は本年から国連安保理に入りまして、1月に議長を務めました。安保理における対立がある中、石金国連大使以下、国連代表部のスタッフは、難しい局面ではございましたが、率直な議論が行われるように努力をいたしました。そうした中で、委員御指摘のとお り、紛争に苦しむシリアへの影響人道支援を継続する決議が、全海一致で採択されたということは、大変意義があったことと受け止めております。引き続き国連代表部等を通じ、各国や国連事務局との緊密な意思疎通と丁寧な対話を通じ、安保理が本来の役割を果たすように努力していきたいと考えております。
17:21
安保理議長国として立派にその責務を果たされたと、私も高く評価をいたしております。それでは、竹井俊介外務副大臣にお伺いいたします。日本は国連安保理で拒否権を持つ5カ国ではありませんが、国連加盟国193の国の中で、国連の運営に不可欠な拒否権は世界3位でありますとともに、安保理の構成メンバーである非常任理事国であり、今年はG7の議長国でもあります。国連の各機関や組織に在籍する日本人の数は、2000年で479人、2010年で736人、そして2021年で956人であり、段階的に増加をしております。また、部長次長級以上、いわゆる幹部に絞っても、2000年は61人、2010年は67人、2021年は91人でありまして、こちらも増えています。しかし、まだまだ少ないと思っております。アメリカが3533人、フランスが2461人、イタリアが2039人、やはり日本人は最も少ない数となっています。この現状を踏まえて、日本人の国連職員数を増やしていくことの重要性の認識と、現在具体的にどのような対策を講じているのかお伺いいたします。
18:43
お答えをいたします。国連の職員は、もとより中立的な存在ではありますけれども、やはり幹部を含め日本人の職員が活躍することで、国際機関との連携が強化されるわけであります。また、そうした職員は日本の顔にもなっていくわけですので、委員御指摘のとおり、政府としましても、幹部を含む日本人職員を増加させていくということは大変大事なことだというふうに認識をしております。例えば、国際機関の幹部につきましては、日本人職員として最高ランクの国連の事務次長、軍職担当の上級代表でございますが、中光泉さん、そしてまた国連専門機関のトップとしては、万国郵便連合の事務局長の目時雅彦さん、そしてまた、委員が、いつも議連でも 御指導をいただいておりますけれども、WFP、国連世界食料計画でございますが、こちらにつきましては、ニューヨーク事務所長の丑山博子さんなどが活躍をしていただいているところであります。国際機関における日本人職員や、いわゆる幹部ポストの人数につきましては、過去20年で着実に増加をしているものの、先ほど委員より御示しもございましたけれども、政府としても、さらなる増加は課題だというふうに認識しており、それを目指しているところであります。内閣官房とまた外務省が共同議長として開催をいたしております関係省庁連絡会議の枠組みも活用しながら、中長期的な視野に立って、政府全体として戦略的に取り組んでいるところであります。加えまして、国際機関の主要ポストを獲得していく人材の裾野を広げる分野として、国際機関に若手人材を派遣するジュニアプロフェッショナルオフィサー、いわゆるJPOでございますけれども、そして、将来の幹部候補になり得る中堅レベルの職員の派遣、また各種広報活動などを進めているところであります。引き続き、国際機関で働く日本人職員の増加、昇進をしっかりと支援するよう努めてまいりたいと考えております。
20:53
委員長、ありがとうございます。次に、国連唯一の食料支援機関であるWFPについてお伺いいたします。大臣所信の中でSDGsに立脚した取組を進められると言及されました。その中で、途上国の質の高い成長に向け、グローバルな主課題の一つに食料を挙げておりました。私も国会議員連盟の会長を2015年10月から2022年10月まで約7年間、ここにいる清水貴之官庁大綱、そして上井智子顧問と一緒に努力をさせていただきました。おかげさまをもちまして、この期間、2018年度は76億円だったWFPの政府の支出から、2020年には140億円までアップをしていただきました。本当にありがとうございます。WFPは本年4月4日をもって、2011年3月29日から6年間にわたって第13代WFPの本部の事務局長を務められました、デイビット・ビーズリ氏が退任をされました。ビーズリ氏は元サウスカロライン州知事で、事務局長を在任中、本当によく活躍をしていただきました。これは国連の専門機関、関係機関のうちで最大規模となっているWFPは、過去最大の140億ドルの資金を調達し、1億4000万人以上の人々を食料危機から救いました。またWFPは2020年10月4日にノーベル平和賞も受賞いたしました。さらに一新型コロナウイルスの流行やロシアによるウクライナ侵略など不足の緊急事態により発生した世界的な食料危機を乗り越えるため、ビーズリ氏は任期を1年延長いたしまして力を尽くしてくれました。特にロシアによるウクライナ侵略では、ウクライナから小麦の輸出ルートを確保するため、ロシアのラブロフ外相と交渉したり、ウクライナに自ら足を運び、食料問題をはじめとする最前線に立っていただきました。これらのWFPの実績はビーズリ氏の卓越したリーダーシップの賜物だと思います。改めましてビーズリ氏のご尽力に感謝を申し上げ、その絶大なるご功績に心から敬意を表させていただきたいと思います。私はWFPがノーベル平和賞を受賞した2020年の11月17日に、WFPの日本事務所が国連WFPの活動を支援する日本企業422社で構成をいたしますWFP協会の会長とともに、当時の菅義偉で総理大臣を訪問し、ノーベル平和賞を受賞のご報告をいたしました。菅総理からは国際連合唯一の食料支援機関として人道基金再生し豊富な活動実績を有するWFPを高く評価をしており、今後もWFPの取組を力強く後押ししていく考えですとありがたいメッセージをいただきました。遠藤国際協力局長にお伺いします。WFP協会の活動の評価についてお伺いいたします。WFP協会は日清食品ホールディングスの安藤浩樹会長の下、422社が加盟をいたしまして、ウクライナ支援では2020年に19億円、2023年に1億円、トルコシリア地震では5.5億円の支援金を集めて届けていただいております。政府の評価をお伺いいたします。
24:16
お答え申し上げます。まず、WFP議連のご活動に感謝申し上げます。その上で、紛争、気候変動、新型コロナ、世界的な食料エネルギー価格の高騰等の複合的な影響を受けまして、世界の人道支援ニーズが拡大する中、我が国をはじめとする主要都の国からの拠出だけでは十分な支援を提供することは困難となっておりまして、民間企業、市民社会と協力し、官民一体となった取組が必要とされているという状況がございます。なかなかご質問いただきました国連WFP協会につきましては、WFPの活動の支援を目的とした募金活動、企業団体とのパートナーシップの構築、世界の危惧問題やWFPの活動についての広報活動等を実施されており、WFPの活動に大きく貢献されているという状況でございます。このことにつきまして、政府といたしましても高く評価をさせていただいているというところでございます。引き続き、官民一体となって深刻化する世界の人道状況に対応してまいりたいと考えております。
25:22
このビーズリッシュの後に就任をされましたシンディ・マケイン氏、女性ですけれども、これは米共和党の住人になったコ・マケイン上院議員の奥様ということでございまして、4月24日に来院致与して総理も会っていただくようでございますが、武井副大臣はじめ、林川部大臣もぜひ対応よろしくお願い申し上げます。続きまして、日本のNGO、NPOについてお伺いさせていただきます。ロシアのウクライナ侵略に対する援助では、政府や国連機関の援助に加えて、日本のNGOやNPOも大きく活躍をしていただいております。例えば、ジャパン・プラットフォー ムには45のNGOやNPOが加盟しております。そのうち、ウクライナ周辺国の支援には12の団体が携わっているとお伺いいたしております。具体的には、AARジャパンは、ウクライナの障害者の支援を行う3団体を通じて、ウクライナの障害者延べ4842人へ食料や医療機器、避難施設等を提供しております。また、グッド・ネイバーズジャパンは、ルーマニアに拠点を設置し、ウクライナの75495人への食料を支援し、22653人への薬を送っていただいたと聞いております。竹井副大臣にお伺いします。国連の人道支援機関以外に、これらの日本の人道支援を目的としたNGOやNPOの活動への政府からの支援について、どのような成果を追求したものであって、どのように有効性があるのかお伺いいたします。
27:00
NGOまたNPO等の、先ほど委員よりも御指摘のございました、いわゆる市民社会組織、CSOと申しますけれども、こういった皆さんは、顔 の見える開発協力の担い手ということで、開発現場の多様なニーズや考え方をきめ細かく汲み取っていただき、状況に応じて迅速かつ柔軟に対応していただいておりまして、ODAを実施する上での大変重要なパートナーだと認識をしております。具体的には、例えば、ウクライナ及び周辺国でのウクライナ避難民支援におきましては、食料品や生活出入り品の配付や、療養支援からまた心理的なケアに至るまで、避難民の様々なニーズにきめ細かい対応を実施をしていただいているところであります。外務省といたしましては、日本NGO無償連携資金協力、いわゆるNNでございますが、これによります経済社会開発や、先ほど委員よりお話しございましたJapan PlatformとEPFを通じた緊急人道支援に政府資金を共有しておりまして、その着実な実施に最大限努めてきているところであります。NGOの事業を支援するとともに、NGOの知見やその経験を活用することで、避難民や住民のニーズに寄り添った、より効果的かつ効率的なODAの実施が可能になると、重要な担い手であると考えているところであります。
28:25
ありがとうございました。中国に対するODAについてお伺いいたします。林外務大臣は、4月1日から2日にかけて中国を訪問し、新郷外相、李強首相と会談をされました。外務大臣の訪中は約3年3ヶ月ぶりと聞いております。また、総理の訪中は、2018年10月に当時の安倍晋三総理が訪中して以降、4年半ないというふうに聞いております。その間、中国の統治体制は大きく変化をいたしました。習近平首都、その側近が権力を握り、中国の政治の主導権を握る、「チャイナセブン」と言われる中央政治局常任委員7名の席を独占いたしました。高拓民氏の無礼や習近平のにぎめまで首相を務めていた、習近平とは異なる経済政策を支障しづけていた李克強氏も「チャイナセブン」の座を失いました。一般論といたしまして、国内の支配が万全になると、対外政策は積極的に出やすくなります。中国は軍閣を進め、南沙諸島で実行支配を強めたりと、巨大な武力を持つ大国として、より強権的な対外姿勢を強めております。外務省遠藤和也国際局長にお伺いします。1979年から40年以上、中国に対して日本はODAを行い、昨年3月末に終了いたしました。ODAのうち、無償でお金を提供する無償資金協力は約1,600億円、お金を貸す遠借官は約3兆3,000億円、技術支援の約1,900億円で、合計で3兆6,000億円支援をしてきました。中国に対してのODAの供与について、支援のあり方も踏まえまして、中国やアジア、世界に対するどのような貢献に結びつき、我が国の国益にどう結びついたのか、評価をお伺いいたします。
30:27
お答え申し上げます。御指摘のとおり、我が国は、1979年以降、長年にわたりまして、中国沿海部のインフラのボトルネック解消、環境対策、保健・医療などの基礎生活分野の改善、人材育成等の分野でODAを実施してまいりました。また、その内容につきましては、中国の発展段階に応じた見直しを随時行ってきており、御指摘のとおり、2022年の3 月末をもって全ての事業が終了しているというところでございます。対中ODAにつきまして、様々な御意見があるということは承知しておりますけれども、中国の改革開放政策の促進に貢献するとともに、日中関係を下支えする主要な柱の一つとなってきた。また、中国における日本企業等の投資環境の改善、日中の民間経済関係の進展にも大きく寄与し、全体として我が国の国益にも資するものであったと認識をしております。同時に、世界第二位の経済大国とある中国には、責任ある大国としての国際社会のルールに則り、その発展に貢献するという行動が求められております。我が国としては、引き続き様々な機会を捉えて、そのような行動を求めてまいりたいと考えております。
31:42
今、遠藤局長がお話を最後にしていただいたとおり、大国となった中国は現在一帯一路を掲げて、アジア諸国やアフリカ諸国への支援を強化しています。しかし、 その一方で、例えばスリランカの港なんかは、中国が莫大な支援をして建設されたものを、スリランカが返さなければいけないということなんですけども、そのお金を返すことができずに、今後99年間、中国の企業は独占して使っているといったような状況もありますので、こういったことはやはり注意していかなければいけないというふうに思っております。また、今日ちょっと本当は林大臣がいらっしゃったらお伺いしたかったんですが、やはり中国の政治体制が変わっているということを、やはり林大臣が現地に行ってからすごく肌感覚で感じるものがたくさんあったと思います。やはりそれらを外務省だけではなくて、政府の中でしっかりと共有をしていくべきだというふうに思っています。マスコミがいる中でですね、大きい外務省のトップ、外交のトップがですね、林大臣は我々の古い友人であって、長年にわたって両国の友好に携わってきたことを高く評価したい。ここまではいいです。ここからです。今回の訪問を通じて、中国の体制や政策の方針に対する認識を深め、両国関係の重要な意義をより認識できているはずだ。林大臣が両国関係のためにしかるべき役割を果たすことを期待している。完全マウントなんで すね。こういうのはしっかりとですね、自然と対応していただきたいというふうに思っています。それでは最後に質問をさせていただきます。ODAを活用した日本経済の成長の分野の促進についてお伺いします。政府が日本の次の成長産業を支援する取り組みといたしまして、経済産業省のグリーンイノベーション基金事業があります。これはですね、2兆円のファンドを作りまして、今後の成長産業となると考えられるグリーン成長戦略の対象分野に取り組む企業に対して、10年間、研究開発、実証から社会実装までを継続するシステムであります。例えば、養生庫だとか太陽光とか自然水とか、水素とか燃料アーモニアとか、航空機とかライフスタイルとかでございます。そこで遠藤国際局長にお伺いします。これらの日本の今後成長産業分野について、日本国政府が先頭に立って海外展開を図っていくべきだと僕は考えています。その際には優先してODAの共有国に対してその展開を促進していくべきだと考えますが、今後の方針についてお伺いいたします。
34:22
お答え申し上げます。委員御指摘の産業分野における日本企業の海外展開につきまして、例えば、JICAは、ラオスにおきまして、燃料となるようなアーモニアを製造するプラントの建設及びその運営を検討している四国電力に対しまして、同社による現地での事業の実現性や適切なファイナンススキーム等に関する調査を支援する予定となっております。政府といたしましては、このようなJICAの支援スキーム等を活用しながら、今後ともグリーン成長戦略関連の産業分野で活動している日本企業の海外展開を支援してまいりたいと考えております。
35:01
以上で終わります。ありがとうございました。
35:20
公明党の八倉克夫です。質問に入る前に、昨日消息を絶った陸自消毒のヘリ、迅速な捜索と、また1日も早い救助をぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは質問に入らせていただきます。岡田大臣にお伺いしたいと思いますが、本年1月18日に、委員派遣で理事として視察した沖縄県で、副知事などと協議をいたしまして、私からも沖縄県がお一人当たり県民所属が全国最低であるということの対策、これを問いまして議論をいたしました。観光など潜在力が非常に大きい沖縄でありますが、なぜであるか。私も普天間飛行場などを視察した際に実感をしたことは、経済活動に有料な場所が米軍基地として位置づけられているということも、最たる理由の一つであるというふうに考えました。移設返還問題を解決するためにも、政府として返還後の跡地利用を沖縄県としっかり連携をして、より具体化しなければいけないと思っており ます。まず大臣に、この跡地利用、どのような経済効果があると考えておられて、県民の所属工場につなげる方策であるか、具体策を大臣にお伺いをいたします。
36:42
お答え申し上げます。基地の跡地は、その地域によって利用可能な空間が新たに生まれることになり、これを有効に活用していくことは、沖縄の将来発展のために大変重要であると認識をいたしております。中でも、委員御指摘の普天間飛行場は、476ヘクタールという極めて広大な面積であること、また、宜野湾市の中心部に立地していることから、この跡地を有効に活用することは、宜野湾市のみならず、沖縄県全体の振興にとっても極めて重要な課題と考えております。昨年7月には、沖縄県と宜野湾市において、普天間飛行場の跡地利用計画の策定に向けて、全体計画の中間取りまとめ第2回が作成されたところでありまして、跡地の有効な活用に向け、着実に検討が進められると考えております。また、普天間飛行場の経済効果については、平成27年の沖縄県の試算によれば、返還前の年間120億円と比較して、返還後はその約32倍となる3866億円と試算されております。基地跡地の有効な活用は、この経済効果の面からも大きく期待されるところだと考えております。どのような跡地利用が良いか、それは沖縄の地元で今後一層具体的に検討されると存じますが、この普天間飛行場の跡地利用が沖縄の地元における経済効果が十分に発揮されるものになるよう、国としても引き続き、地元自体と密に連携しながら、しっかりと支援をしてまいりたいと考えております。国と県が一体となって、そこに県民一人一人が入って共に考えることが大事であると思います。県民一人一人の所得向上につなげるという政府の強い意志と決定が、移設返還も次の進展になるかと思いますので、大臣のリーダーシップ、強くご期待を申し上げたいと思います。引き続いて、資料をご覧いただきたいと思いますが、同じ視察で1月17日にお伺いしました久米島で現地でいただいたものであります。久米島での海洋浸素水利用は、東証地域のエネルギー、水、食料の自給モデルとして、太平洋当初部からも注目を浴びており、行政視察件数は沖縄で2018年ということでありますが1位と。政府はこの取組を一層支援し、また育成をして、日本のソフトバーとして諸外国に発信すべきであるというふうに考えますが、政府の見解を求めたいと思います。
39:44
お答え申し上げます。ただいま委員からご指摘いただきました、久米島町の沖縄県海洋浸素水研究所につきましては、農業及び水産分野における海洋浸素水の利活用に関する研究を実施し、クルマエビや海ぶどうの養殖に活用しているほか、海洋温度差発電の研究を行っておられるというふうに承知してございます。こうした取組は、海洋浸素水という、いわば海洋資源を活用し、沖縄の産業振興に役立てているということで、大変有意義な取組であると考えてございます。また、内閣府におきましても、過去ソフト交付金を通じまして、沖縄県がここで実施する海洋浸素水を利用した発電の実証実験を支援してきたところでございます。内閣府としても、地元自治体において、こうした海洋浸素水の利活用の取組を広く発信される際には、地元のご要望なども踏まえつつ、機会を捉えてサポートしていきたいと考えてございます。サポートされるということで、ぜひ他省も巻き込んで、エネルギー関係であれば経産省とかも関わると思いますが、他省との連携の下で、さらに発展支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ODAの方に質問をさせていただきたいと思います。ODAに関しての開発協力対抗の案が、4月5日にまとめられて、今、パブコミ中であるというふうに理解もしております。竹井副大臣にお伺いをまずしたいと思いますが、公明党は、3月14日付の外務大臣宛てのODAの開発協力対抗改定に向けた提言におきまして、人間の安全保障を全ての基軸にと訴えました。これへの政府の受け止めをまずお伺いするとともに、併せて、この人間の安 全保障につきましては、UNDPの報告書が、新時代の新たな脅威を考慮に入れたものとして、新たな要素として、連帯というものを加えました。公明党もこのUNDPとの会合で、その異議を確認したわけでありますが、この連帯の異議についての外務省の受け止めと、どう趣旨が先日まとめられた新しい開発協力対抗の案にどう反映されているのか、見解をお伺いしたいと思います。
42:04
近年、ウクライナ情勢によります人道危機や、また地球規模課題の複雑化、また深刻化など、世界は複合的な危機に直面をしているところであります。こうした中、一人一人の生命と尊厳を守る、この人間の安全保障という理念でございますが、これはまたこれまで以上に重要になってきていると認識をしております。複雑に絡み合います諸課題の対処には、多様な主体が共通の目標のために連帯をしていくという取組、不可欠であると考えております。公明党から頂戴を いたしました提言も、まさにそのような政府との思いと認識と気を一にするものであると思っております。先日公表いたしました開発協力対抗案におきましても、個人の保護や能力強化といった人への投資に加えまして、様々な主体との連帯を重視する、新しい時代の人間の安全保障を我が国のあらゆる開発協力に通定する指導理念と位置づけをしているところであります。引き続き、御党をはじめ、幅広い関係者の皆様の御意見を頂戴しながら、新しい時代にふさわしい開発協力対抗を作成してまいりたいと考えております。
43:18
副大臣、ちょっとさらどいて恐縮ですけど、連帯を広げての決意を改めて伺いたいと思うんですけど、連帯というのはただ呼びかけるだけではなくてですね、やはり自国と他社、自国と他国というものの交付が一致する領域を共通の利益とするという、この領域の広がりと、これが結局他国のため働くということが、また自国の利益にもなるという、この実感にも広がってこそ連帯というのは生まれてくると思います。それが世界を覆う分断のエネルギーに対する対抗軸にもなるというふうに私は理解しております。例えば気候変動などもそうでありますが、改めてこの開発対抗に連帯を書き込むことは、共通領域を広げるために日本が不断の努力をしていくということであるという決意であるというふうに理解もしておりますが、一言で結構ですので副大臣の決意を頂ければと。
44:06
連帯ということの意味というのはまさに今委員からもお話しございました通りでございますけれども、直近でも、例えば国連でも2021年6月から国連人間の安全保障のフレンズ会合、これ4回開催をされているわけであります。また2022年UMDPでもこういった同趣旨のものを発表しているわけでありまして、そういう意味でもまさにこれは世界の中でも共通、思いを一にして取り組んでいるものでありまして、当然我々といたしましてもです ね、その思いを我が国としてもさらに進化発展をさせていきたい、そういう決意で臨んでまいりたいと思います。
44:44
ぜひ日本が主導して進化発展いただければと思います。そのODAでありますが、外交政策の重要なツールということで、いろんなところでも発信があるわけでありますが、改めてですが、ODAにより達成しようとする外交政策というのはどういうものであるか、政府にお伺いしたいと思います。
45:06
お答え申し上げます。現在法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が重大な挑戦にさらされているという状況にございます。複雑化する国際情勢と地球規模課題の深刻化の中で、多くの開発途上国は経済成長の原則、国内外の経済格差に見舞われている。そうした中におきまして、我々の擁護する国際秩序が世界の人々の信頼に足るものであるために、気候変動、エネルギー、食料、保険、開発等のグローバルな諸課題への対応を主導していくという必要があろうかと思います。こうした中で、今ご指摘のとおりでございますけれども、ODAは外交の最も重要なツールの一つでございまして、その戦略的効果的な活用によってSDGsの達成や、自由で開かれたインド太平洋の理念の実現に向けた外交的取組を加速し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の下で、平和で安定し繁栄した国際社会の形成に一層積極的に貢献するということと同時に、我が国と国民の平和と安全を確保し、経済成長を通じたさらなる繁栄を実現するといった国益に貢献する、その双方の実現を追求してまいるという考えでございます。繰り返しですけれども、国際益と国益が両立し得る共通の領域というのが、先ほど言った連帯の基盤になるかと思います。そこをしっかり広げて、共に共存しあえる関係なんだということを国際社会に発信する材料としても、ぜひODAを使っていただきたいと思います。ちょっとすいません、一問飛ばしていただきまして、引き続きODAに関係しますが、総理が3月20日にインド世界問題協議会、ICWAで演説されましたオファー型協力というのを、これは打ち出しをされていらっしゃいます。副大臣にお伺いをしたいと思いますが、このオファーの具体的内容を決するにあたっての原理原則を確認するとともに、従来、養成主義というふうに言われております。この養成主義との関係性をどう整理するか伺う。併せまして、公明党の先ほど申し上げた提言では、このオファー型支援にあたって、現地の持続可能性に配慮するように求めておりますが、こちらをどう捉えて今後の運用に反映されるのか、副大臣の受け止めをお伺いしたいと思います。
47:27
我が国の開発協力は、開発途上国の経済社会開発を目的に、先ほど委員よりお話もございましたが、非援助国などからの要請に基づいて実施をしているところであります。その上で、この新たな開発協力大綱の改定では、このような養成主義は維持しつつも、ODAとOF等の様々なスキンも有機的に組み合わせ、相乗効果を高めていくこと、そし て、日本の強みを生かし、協力メニューを積極的に提示する、オファー型の協力を打ち出す考えであります。米党からも、現地の持続可能性に配慮したオファー型の支援の推進をご提言いただいているところでございます。ありがとうございます。我が国といたしましても、この開発協力におきましては、開発途上国との対話と共同により、相手国に合ったものをともに作り上げていくという姿勢を重視しているところであります。引き続き、能的かつ戦略的な開発協力を進めてまいりたいと考えております。ありがとうございます。
48:33
オファーの原理については、明確にはなかったんですけれども、他の答弁で反映されているふうに理解もしましたが、対話と協調は大事であると思います。ともに作るという競争というところで、やはり相手の自立性を高めていく支援というのが在事だというところで、我々も持続可能性と申し上げましたが、間違え ても押し付けという形にならず、また、債務の罠に陥らせるようなことがないような、そこの対応はしっかりやっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。引き続いて、副大臣に恐縮ですが、また答弁を求めたいと思いますが、3月27日の本会議における谷合正明議員のODA実績のGNI比0.7%の達成に関する総理に対する質問で、総理は、官民協力など様々な形でODAを拡充するというふうにお述べになりました。この拡充には、民間資金のみならず、当然に国の予算も拡充を含むと理解もしておりますが、政府、副大臣の見解を求めたいと思います。
49:38
ODAの実績の対GNI比0.7%という国際目標につきましては、開発協力対抗案におきましても、この目標を念頭に置くとともに、我が国の極めて厳しい財政状況も十分に踏まえつつ、様々な形でODAを拡充し、開発協力の実施基盤の強化のために必要な努力を行うという旨を記載しているところであります。この開発協力対抗案におきましては、官民連携の強化や、積極的な提案に基づくオファー型協力を含む戦略性の一層の強化などが示されているところであります。このような方針を踏まえまして、我が国の外交の最も重要なツールの一つであるODAの戦略的な活用を一層進めていくとともに、その具体的な拡充の在り方につきましては、引き続き、幅広い関係者の皆様の御意見を踏まえ、官民の資金を含め政府部内で検討してまいりたいと考えております。
50:37
はい。官民協力、民のお金を増やすということを、そこで、官がお金を増やす必要がないかというと、そういうわけではないわけで、またちょっと一言だけですね、その上で、国の予算としてこのODA予算をしっかり拡充していくという、外務省としての決意を副大臣一言でお願いします。
50:54
まさにですね、委員が御指摘をいただいたとおり、もちろん官民の連携を深めていくわけですけれども、それは別に民に頼るということではなくて、共に共同していくということですので、その意味ではですね、ODAの予算というものも含めてですね、しっかり我々もですね、これからも拡充していくよう努力してまいりたいと思います。
51:12
その方向性はしっかり我々も支援をしていきたいと思います。また引き続いて、今今民間のお金というような話もありましたが、政府の方にお伺いしたいと思うんですけど、同じ総理の引導の演説で言及された民間資金動員型の支援、これどのようなものであるか、併せて、公明党の提言でも、この支援により具体的な民間資金の呼び込みにつながるよう、民間資金の動向や投資運用に関する高い知見・見識が必要で あると訴えたところであります。人材育成の点も含めてどのように備えるのか、政府にお伺いをいたします。
51:47
お答え申し上げます。委員御指摘の演説におきましては、新たに民間資金動員型の無償資金協力の枠組みを導入するということについて、総理から表明いただいたというところでございます。この支援は、途上国におきまして、開発課題に取り組む現地のスタートアップを、相手国政府への無償資金協力と技術協力を通じて支援しつつ、民間資金を動員する新たな協力の枠組みとすることを考えておりまして、現在、具体的な事業の形成に取り組んでいるというところでございます。民間資金の動員やスタートアップへの支援には、高度な知見・専門性を必要とするということから、委員御指摘の御提言も踏まえまして、JICAとも連携して、事業の実施に必要な人材の確保や育成にも当たっていくという所存でございます。
52:40
官の資金がまた予備水となって民間を呼ぶ、そこに惹かれるぐらいの提案を官が出せるかというところも重要かと思いますので、人材育成もぜひよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。残りの時間で、またOSAに関係してご質問させていただきたいと思います。昨年12月の改定の国家安全保障戦略で、同志国の軍に対する支援の新たな枠組みについての打ち出しがありました。これは政府は今般OSAとして概要を固めたというふうに理解もしております。改めてでありますけれども、このOSAとODAの違いについて伺いたいと思います。とともに、OSAではどのような支援を行うのか、政府からの答弁を求めたいと思います。
53:29
お答え申し上げます。我が国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に置かれております。そのような中、力による一方的な現状変更を抑止して、特にインド太平洋地域における平和と安定を確保し、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するためには、我が国自身の防衛力の抜本的評価に加え、同志国の安全保障上の能力、抑止力を向上させることが不可欠でございます。こうした観点から、OSAは開発途上国の経済社会開発を主たる目的とするODAとは別に、同志国の安全保障上の能力、抑止力の強化を目的とする支援枠組みとして導入されたものでございます。ODAとは全くその意味で異なるものでございます。OSAの支援内容につきましては、法の支配に基づく平和・安定・安全の確保のための能力向上に資する活動、人道目的の活動、国際平和協力活動等の国際紛争等の直接の関連が想定しがたく、本支援の目的の達成にとって意義のある分野に限定して、資機材の供与やインフラ整備等の支援を行う考えでございます。
54:45
他国への人道開発支援であるODAと違って、日本の抑止力を高めるための戦略的枠組みであるというふうに理解をいたしました。抑止力を高めるという目的の下での先ほどの支援内容である、当然、その前提でしっかり支援内容を固めていくということを改めて強く求めていきたいというふうに思います。その上で、今ほど目的と枠組みが違うという話はありましたが、その上で、OSAは平和国家としての日本の歩みに、いささかも、そこがあってはいけない、そのような運用があってはいけないというところは、もう論を待たないところであります。副大臣に、改めて、平和国家としての日本の歩みに、そこがないような形でこのOSAどのように進めていくのか、答弁を求めたいと思います。
55:31
ただいまの委員の御指摘は、まさに基本、最も重視していかなければいけないことであるというふうに考えております。まさに今回のこのOSAでございま すが、同志国の安全保障能力、抑止力の強化を目的として、この支援を行うわけでありますが、我が国が平和国家としての歩みを引き続き堅持しつつ、同志国の安全保障上のニーズに応えていくということがまさに大前提であります。それを踏まえまして、先般そのための実施方針を定めたところであります。実施方針におきましては、共有する資機材が防衛装備に当たるか否かを問わず、防衛装備移転三原則及び同運用指針の枠内で支援を行うこと、国際紛争との直接の関連が想定し難く、本支援の目的の達成にとって意義ある分野に限定して支援を実施すること、国連検証の目的及び原則との整合性の確保等について定めているところでございます。引き続き、先ほどの委員の御指摘をよく肝に銘じまして取り組んでまいりたいと思います。日本の抑止力向上のためにも重要であるということを一層強調いただくとともに、今おっしゃっていただいた平和国家としてのそごがないような動きというのは、ぜひお願いしたいと思います。最後、またOSAに関係でありますが、OSA予算として20億円が今年度予算に計上されております。今後、例えば補正予算編成の際に、これまでのODA予算を削ってOSAに充てるというようなことはあってはならないというふうに考えておりま す。これに対しての政府の所見をお伺いしたいというふうに思います。
57:15
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、ODAとOSAは、その目的とが全く異なる支援枠組みでございます。外務省といたしましては、いずれの予算につきましても、その重要性に鑑み、プライオリティの高いものと考えております。それぞれの支援の目的やニーズに応じ、適切に予算要求を行っていきたいと考えております。
57:38
ODAもプライオリティ高いという位置づけの下で、今後もしっかり財務省にも予算折衝などをしていただきたいと思います。それについては改めて私たちもしっかり支援をしていきたい。改めて、ODA予算については対GNI費0.7%、これをしっかり求めて、私からの質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
58:15
実験密社民の田島舞子でございます。私も冒頭、昨晩消息を経ちました自衛隊ヘリキーに登場されていた全ての政府関係者の方々の人命救助、それから捜索に一般全能を期していただきたいとともに、最善の努力を尽くしていただきたいと思います。そして、林大臣におかれましては、衆議院の本会議を終わってこちらの方にお越し下さったことに感謝を申し上げます。私はですね、八倉議員と同じように、4月5日、政府が発表されました、ODAとは別の、新たな無償による資金協力の含みである、政府安全保障能力強化支援、これOSAと略するんだそうですけれども、これについて伺いたいと思います。まずですね、なぜ今年このOSA制度が新設されたかということを伺いたいんです。松野官房長官が記者会見で述べているような、阿波が国は戦後最も著しく複雑な安全保障環境に置かれている、この答弁は読まなくて結構です。私が聞きたいのは、今この日本の国というのは、外交安全保障戦略、それから経済安全保障戦略の大展開にあるように思う んですね。衆議院側では、敵地攻撃能力の採用とこれに伴う財源の確保法案、これが審議しております。また3月31日はですね、私、経産委員会の取り上げましたけれども、先端半導体の輸出規制、これが中国に対して行われることが決定されています。このOSAの制度新設が今年行われた理由、これはですね、やはり派遣主義的な行動を強める中国を念頭に置かれたもの、これに対する抑止力強化の一環であるからこそ、今年取られたのである、この理解正しいでしょうか。
59:59
我が国は戦後最も厳しく複雑な安全環境、保障環境を堪えておるわけですが、そのような中でですね、力による一方的な現状変更を抑止して、特にインド太平洋地域における平和と安定、これを確保しまして、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するために、我が国自身の防衛力の抜本的強化に加えて、同志国の安全保障上の能力、抑止力を向上させる、これが不可欠であります。こうした観点から、軍統に対する資金財、供与やインフラ整備等を通じまして、同志国の安全保障上の能力や抑止力の強化に貢献することによりまして、我が国との 安全保障協力関係の強化、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出、また国際的な平和と安全の維持強化、これに共することを目的といたしまして、これに対して、私は、私の国とは別に新たな無償による資金協力の枠組みを導入したものでございます。
1:01:01
私、林大臣を尊敬しておりますので、松野官房長官の記者会見の冒頭を全部読まなくてもいいですよとお伝えしたんですが、そのまま読まれてしまったんですが、私が聞きたかったのは、これは特定の国、これを念頭に置かれた抑止力の戦略の一環でありますか。
1:01:20
この特定の国を想定したというご質問、これは対象国ということであれば、この対象国や案件の詳細については、相手国のニーズ等を踏まえて、政府部内で検討を進めていくこととしておりまして、現時点では決まっていないところでございます 。
1:01:46
ありがとうございます。皆さんの資料にお配りしている、これは読売新聞の記事なんですが、あまり強引な海洋侵出などで現状変更を試みる、中国を念頭に置いたものだ、このように書かれていますが、これは正しくはないという理解でよろしいですか。
1:02:02
失礼いたしました。そういう意味で、特定の国を念頭に置いてというご質問だとしますと、特定の国を念頭に置いたものではないと、先ほど申し上げたとおりでございます。
1:02:15
ありがとう ございます。これはですね、国家安全保障会議で決まっているものなんですが、今後管轄される省庁はどこになりますでしょうか。
1:02:28
OSAの所管官庁は外務省でございます。
1:02:34
これまでですね、防衛省は例えば昨年ウクライナに対してドローンの提供を無償で行っているんですね。これは非常にOSAのコンセプトに合致するものだと思うんですが、防衛省さんが別途行っているこうした支援、それからこれから新しく外務省が始めるOSAの支援、これはどのように連携していかれますか。
1:02:57
OSAの案件の形成実施におきましては、ご指摘のとおり国家安全保障局、また防衛省をはじめとする関係省庁と密接な情報共有や協議等を行っていく考えでございます。
1:03:12
ありがとうございます。密接な協議を行っていかれるということです。このOSAは先ほどお話にも出ましたけれども、防衛装備移転三原則及び同運用指針の枠内で協力を要請するということなんですよね。今報道に出ている限りですね、政府また自民党与党の方々はですね、この防衛装備移転三原則を見直していこうと、緩やかな方向で積極的に移転する側で改訂していこうということが大きく出ております。事実関係として伺います。このOSAは防衛装備移転三原則の枠内で運用されるということですが、今後もしですね、この防衛移転三原則が改訂される場合、これはその改訂された防衛装備移転三原則の中で、新しい移転原則の中で運用されていくという理解でよろしいですか。
1:04:12
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、このOSA支援につきましては、防衛装備移転三原則の各原則に沿う形で、その枠内において支援を行っていくことになります。また、委員御指摘のとおり、防衛装備移転三原則及び同運用指針の改訂については、今後議論がなされていくというところでございますが、現段階で余談を持って申し上げることは困難でございますが、仮に改訂された場合には、防衛装備移転三原則及び同運用指針に基づく制限はそれに則って変更されていくということだと考えております。いずれにしましても、本OSA支援は、法の支配に基づく平和・安全・安定の確保のための能力向上に支する活動、人道目的の活動、国際平和協力のための活動など、国際紛争と直接の関連が想定し難い分野について支援を実施するということでございます。
1:05:16
これは非常に大事な点だと思うので、大臣のお口からも伺いたいんですけれども、例えば自民党の野寺安全保障調査会長は、5日、次期戦闘機輸出、これはコスト減になるからという理由だそうなんですけれども、これも含めて運用指針を見直す必要性を強調したというふうに出ています。この防衛移転、装備移転、三原則が変わって、次期戦闘機輸出ができるようになった場合には、OSAを通じてそれが可能になるという理解でよろしいですか。
1:05:52
この基本的な考え方については、先ほど答弁を事務方からしたとおりでございます。このOSAの実施に際しては、実施方針に定められた事項が遵守されるように、しっかりとやっていきたいと思っておりますが、まさに今答弁したように、この防衛移転、三原則がどういうふうになっていくのかということは、今からの議論でございますので、今の段階で特定のものについて、申し上げるということは差し控えたいと思います。
1:06:28
この三原則、統一地方選が終わった5月に審議をしようということなんですよね。選挙はちょっと終わった後にしようという気持ちというのが、私は非常に見えてくるんですが、そもそもこの三原則は、憲法の平和主義を踏まえて武器輸出に慎重な姿勢を取り続けた日本の姿であると、海外の戦争には関与しないという国家の在り方を示す思い切りとなるというご意見があるんですよね。私、資料の2見ていただきたいんですが、昨年の外交防衛委員会で、ウクライナに対するこのドローンの供与について伺ったんですね。この防衛移転三原則の装備には該当しないというふうにおっしゃっているんですが、なぜかというと、市販されているからと、民生利用されているからだからこそ大丈夫なんだというふうに答弁をおっしゃっていて、かつですね、この三原則は紛争当時国に対しては供与しないというふうになっているんですよ。ウクライナは紛争当時国じゃないかと国民の皆さん、みんな思われると思うんですが、いやいやそうではなくてという話で、非常になしくずしになっていたのが昨年のウクライナに対する武器供与なんですね。今回5月統一朝鮮が終わってから始まりますこの三原則の議論について伺いたいと思うんですが、これはですね、本当に殺傷能力を含みます武器の供与、これも検討していくという考えでよろしいですか、政府の方。
1:07:53
お答え申し上げます。お尋ねの件につきましては、国家安全保障戦略にも記載しているとおりでございますけれども、防衛装備品の海外への移転というのは、特にインド太平洋地域における平和と安定のために、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や国際法に違反する侵略を受けている国への支援などのための重要な政策的な手段になるというふうに考えております。防衛装備移転三原則、あるいはその運用指針をはじめとする制度の見直しの具体的な内容につきましては、まだ現時点では何ら決まっておりませんけれども、今申し上げましたような観点から今後議論を進めていくということでございます。
1:08:37
はい、ありがとうございます。国会の関与はこの三原則の決定についてどのようにしていかれる方針ですか。
1:08:48
お尋ねの件についてお答えを申し上げます。現在の防衛装備移転三原則、あるいはその運用指針につきましても、政府の責任において策定をしているところでございます。同じような扱いをしてまいるわけでございますが、その過程におきましては、国会における御質疑等を通じて十分、透明性を確保しながら進めてまいる、そういう考えでございます。
1:09:14
はい、透明性を確保してとおっしゃいますが、余談は禁物だとか、具体的なことについてお答えできないとか、皆さんずっとそうやって来られたわけですよね。しっかりと答えていただきたいというふうに強く強く思います。このOSAなんですけれども、国際紛争との直接の関連が想定しがたいというふうになっているんですね。ODAでは国際紛争、序長につながる仕様を回避するというふうになってい るんです。OSAの方がやはり一歩踏み込んだ、この国際紛争との関連の規定だというふうに思うんですが、このOSAが国際紛争、序長につながる仕様の回避原則、ODAと同じような原則を採用されなかった理由は何でしょうか。
1:10:02
お答え申し上げます。平和国家としての歩みを引き続き堅持する観点から、日本がOSAの支援をもって紛争に積極的に介入したり、武力の行使を後押ししたりするわけではなく、例えば両界における警戒監視能力を向上させることで地域における抑止力を高めるといった国際紛争そのものとは関係のない分野に限定して、国際の平和、安全、安定の維持のために支援を行うということをこの部分で述べたものでございます。
1:10:43
なかなか答えにはなっていないのですが、これは紛争への直接積極介入や武力行使の後押しに使われることは避けなければならない。この理解でよろしいですか、このOSAの運用に関しては。
1:11:02
お答え申し上げます。この本支援につきましては、繰り返しになって恐縮でございますが、同志国の安全保障能力、抑止力の強化を目的とする支援として、我が国の平和国家としての歩みを引き続き堅持しつつ、同志国の安全保障上の人数に応えていくということが大前提となっております。具体的には防衛装備移転三原則及び同運用支援の枠内で支援を行うこと、国際紛争との直接の関連が想定し難い分野に限定して支援を実施すること、国連継承の目的及び原則との適合性を確保すること等について実施方針において定めているところでございます。
1:11:48
このOSAの枠組み、これがなし崩しになるんじゃないかということを国民懸念されている方たくさんいらっしゃると思うんで すよね。受入国の安全保障能力の強化、抑止力強化、分かりました、それ言わなくてもいいんですけれども、これが結局紛争への介入になってしまわないか、武力行使の後押しにつかれてしまうことはないのか、これはないということを明言していただけますか。
1:12:19
お答え申し上げます。先ほど答弁申し上げたとおり、この本支援につきましては、国際紛争との直接の関連が想定し難い分野において支援をするということを定めておりまして、平和国家としての歩みを引き続き日本として堅持するという観点から、日本が本支援をもって紛争に積極的に介入したり、武力の行使を後押ししたりするわけではございません。例えば、領海における警戒監視能力を向上させることで地域における抑止力を高める、そういった国際紛争そのものとは関係のない分野に限定して、国際の平和安定安全の維持のために支援を行うということで、実施方針の中に掲げているところでございます。
1:13:10
では、この国際紛争との関連がないということをどのように皆さんチェックされるんですか、現場で。
1:13:24
本県支援の実施にわたりましては、支援の適正確保の観点から評価モニタリングを適切に実施するということを考えております。支援の実施に際しては、支援対象国に必要な協力を義務付けるといった対応を取った上で、在外交換とも連携しつつ、適切な評価モニタリングを行っていく考えでございます。外務省としては、実施方針に定めた条項が遵守されますよう、適切な体制整備も行いつつ、関係省庁とも密接な情報共有協議等を行い、これらの手続を確実に実施していく考えでございます。
1:14:07
今ですね、4つの国が上がっていますね。もうこれは工事されていますので、フィリピン、マレーシア、バングラディッシュ、フィジーとなっているんですが、今後、ウクライナに対して、このOSAの枠組みで無償資金協力されることはありますか。
1:14:26
本支援の具体的な対象国、内容の選定に際しては、先ほど申し上げたとおり、防衛装備移転三原則及び同運用資金の枠内で行うことを前提として、本支援の目的に照らし、当該国の状況、ニーズ、我が国にとっての安全保障上の意義といった個々の事情を総合的に考慮し、個別に判断していくこととしております。現時点で、個々の具体的な支援の予定について申し上げることは困難でございます。そのように申し上げれば、先ほど委員から御指摘のとおり、令和5年度については、フィリピン、マレーシア、バングラディッシュ及びフィジーを対象とした調査から開始するというところでございます。
1:15:12
このフィリピンについて伺いたいのですが、目的外資を第三者移転は禁止すると書かれているんですね、GC方針の中で。このフィリピンの具体例を挙げますと、海洋状況把握強化のための装備調達をフィリピン政府に対して行うと、これを例としてとった場合ですね、この目的外資用というのは具体的に例えばどんなものになるのか、また第三者移転というのはこのフィリピン政府が担当される省庁以外には、この装備というのは行かないという理解でよろしいですか。目的外資用、また第三者移転について伺いたいと思います。
1:15:54
先ほど申し上げましたフィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーにつきましては、まず調査を開始するというところでございまして、これから具体的な案件等々については進めていくところとなります。現時点でまだ対象先支援国として決定しているということではございません。
1:16:17
答えになっていないと思うんですけれども、このフィリピンも工事が出てますので、この内容も出てますので、これは海洋状況把握のための装備調達と、それからこれは同国政府より要請があるということが出てますので、このケースに限定した場合、目的外資用というのは一体何になるのか、それから第三者移転を防止するというふうにありますが、この第三者移転というのはどういった事例を皆さん想定されて禁止されていくものになりますか。
1:16:50
現在の状況につきましては、先ほど申し上げたとおりでございまして、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーを対象とした調査から開始するというところでございますが、OSAの実施に際しては、実施方針に定めた事項が厳守されるよう、遵守されるよう、支援実施の際に締結する国際約束において、目的外資用及び第三者移転に係る適正管理、国連憲章の目的原則に適合した形での支援を行うこ ととなります。国連憲章の目的原則に適合した形での使用等を支援対象国に義務づける考えでございます。
1:17:27
全然答えになっていないんですけれど、このフィリピンの海洋状況把握強化のための支援ですね、これの第三者移転というのを具体例としてあげるとしたら、例えばフィリピン政府内の担当省庁、これ以外に政府の中で渡ってしまった場合には、第三者移転というふうになりますか。
1:17:49
先ほど来、答弁をさせていただいておりますが、このいろんなことをですね、調査をしながら検討を進めていって、今からですね、今、答弁があって調査を始めるわけでございます。その上でですね、いろんなことを決めていって、決めたことを守ってもらうために、いろんなモニタリングをするというのを、今、答弁をさせていただいたところでございますので、具体的にですね、今から調査をして決めていくことについて、まだ具体的に何が範囲内で何がその範囲の外なのかということを確定的にですね、この段階でお示しするのはなかなか難しいというふうに考えております。
1:18:32
ありがとうございます。もう実施方針は出て、講じされて、実際にプロジェクトが始まるのは来年というふうに聞いてますけれども、大丈夫なのかなと思いますね、このOSA。本当に運用して、平和国家としての日本の歩みを止めない、この確証があるのかどうか、私は今のやりとりから本当に自分自身自信を持って、そうではないんだと言い切れるものではないなというふうに思ったのが現実です。次にですね、ODAについて伺いたいと思います。高野議員におかれまして、私の前職のWFPについて多大なるお言葉いただき、本当に感謝いたしますけれども、ODAはやはりですね、これは非軍事原則の徹底、これが大事だというふうに思うんですね。過去の国会答弁を見てまして、例えば昨年度12月7日はですね、石橋道博理事そちらの方におられますけれども、この質問に答える形で、このODAの 非軍事原則、これは維持しながらも改善強化する余地があるかについて検討を行っていると、これが12月7日のところでございました。ODA改定、対抗の改定はもう文面が出てますので、この検討はどうなったのであるか、またODAの非軍事原則の改善強化する余地はあったのか、これを伺いたいと思います。
1:19:47
平和国家たる我が国としてですね、このODAの軍事的用途への利用を認めないという立場には変わりなく、今回の改定においてもですね、非軍事原則を堅持する考えでございます。この点、先ほどの12月に取りまとめられました有識者報告書においてもですね、平和主義を掲げる我が国として、基本原則を、本原則をですね、堅持すべきというご提言をいただいております。同時にこの報告書にですね、相手国と取り交わす文書、またモニタリングを通じて適正利用の確保が適切に担保される必要がある、こういう指摘もいただいております。このODAの実施にあたって、非軍事原則の遵守確保、これは努めてまいりたいと思っております。
1:20:36
はい、私は改善強化する余地はあったかどうか、これを聞いてますけれども、お答えいただけますか。
1:20:47
お答え申し上げます。今、大臣の方からお答え申し上げたとおりでございますけれども、取り交わす文書、モニタリング、その具体的なやり方につきましては、もちろん様々な形で、普段に検討はしてまいりたいと思っておりますけれども、基本的には今申し上げたとおり、そのモニタリング等を通じまして適切な担保をしていくという考えでございます。
1:21:14
違う、違うという声も聞こえてま いりますけれども、モニタリングを強化する、これが改善強化する点だったんですね。その理解でよろしいですか。
1:21:27
お答え申し上げます。まさに対抗の文書の中におきましては、この本原則、非軍事原則を堅持するという形で記させていただいているというところでございます。この原則につきまして、堅持すべきというところでのご提言をいただいているところでございます。具体的なところにつきましては、引き続き、普段に検討してまいりたいというふうに考えておるという次第でございます。
1:21:57
最後の質問に移らせていただきたいと思います。4番です。質問通告。医療的ケア事支援について伺いたいと思います。2021年国会で医療的ケア事支援法案が通りまして、私も質疑に立たせていただいたんですけれども、この医療的ケア事、途上国ではなかなかこれが見られない子どもたちであるというふうに指摘されています。なぜならば、医療のレベルというのが、水準というのがそれほど日本ほど高くない場合には、子どもたちが生まれてくることもできないんじゃないかという指摘があって、なかなかこの医療的ケア事の支援というのは、日本が強みを持っている分野の一つではないかなというふうに思うんですね。日本の強みを生かしたODAということを大綱の中でもおっしゃっているので、例えば、医療的ケア事支援、日本がやってきて学んだこと、それとして能力ですね、人々の知識やスキル、こういったものをODAを通じて海外に移転していく、こういったことを考えていただくことは可能でしょうか。
1:22:59
この開発途上国における、新生児や乳幼児を含む児童の健やかな生育を支えるということは、この人間の安全保障、これを指導理念とする我が国の開発協力にとって極めて重要だと考えております。今、田島委員から御指摘がありましたように、今後、開発途上国において も、向上的に医療的ケアを必要とする児童が増えてくるということが想定されます。その際、今まさに御指摘があったように、我が国の医療技術、ノウハウ、これを活用して、相手国の医療従業者等の能力強化、これは非常に大きなポテンシャルを有する協力分野であると思っておりまして、今後、現地の医療体制やニーズを踏まえて検討してまいりたいと考えております。
1:23:46
日本の専門家の声もぜひ聞いて進めていただければと思います。以上で私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
1:24:24
立憲民主社民の石橋充寛です。今日、ちょうど防衛副大臣が来ていただいておりましたので、私からも冒頭、陸自ヘリのレーダーロストの問題につい て、少しいくつか確認をしておきたいと思います。まずは、人命救助が本当に第一ということで、現地で懸命の対応をいただいていると思いますが、現状においてアップデート、何かこの10名の捜索について、委員会に報告いただけることがあれば報告いただきたいと思いますが、副大臣いかがでしょうか。
1:25:00
現時点において、未だ10名の人命救助捜索に全力を尽くしている段階でございまして、未だ行方不明のまま現在捜索中ということで、現時点においては大きな変化はございません。
1:25:18
引き続き、努力をいただきたいと思いますが、今日先ほど理事会に防衛省の方から報告をいただきました。少し初動で情報が錯綜していたような報告なのですけれども、昨日17時1分の段階で、レーダーから送出したのが15時56分ということで、17時1分に防衛大臣の指示を出されたということで、現場付近の船舶等への確認、それから地方自治体への迅速な情報提供というのがあるのですが、この防衛大臣指示が実際に行われた時刻が何時かというのが報告に書いていないのですけれども、これについてちょっと報告をいただけないでしょうか。
1:26:22
お答え申し上げます。今御指摘の防衛大臣指示が出ましたのは17時1分でございます。
1:26:34
それは防衛大臣指示でしょ。実際にそれで現場で、例えば地方自治体、沖縄県、宮古島等への情報が提供されたのは、どれぐらいの所要時間がかかったのですかと聞いている。
1:26:55
お答え申し上げます。正確な時間は今手元にないのですが、この指示が出された後、速やかにご連絡等はさせていただいていると認識しております。
1:27:11
現場の船舶等への確認等も何時に行われたのかというのが非常に気になるのですが、最初に初動の段階でレーダーからロストした場所の特定が間違っていた、もしくは誤認があったという報告もありましたけれども、これ正確にレーダーロストした場所、今日理事会に報告をいただいた場所であったということが確認されたのは何時だったのですか。
1:27:56
当初公表したレーダーロスト時間が16時33分となっておりましたが、これはこの時点で把握していたものだったので、その後正確な時間が判明したため、公表の第2報以降を15時56分ごろとしたものであります。レーダーの方では位置は捉えているところであります。
1:28:30
ちょっと理事会報告と違うんだけれども、理事会報告で出していただいたレーダーロストの場所、でも当初は違う場所として誤認をされていたという説明を理事会でいただきました。そのことをお聞きしているんですが。
1:28:50
すみません。あの、ロストの位置を間違えたということではなくて、公表資料の図の上にプロットする位置を誤っていたということでございます。
1:29:10
プロットする位置を間違えていた。いや、それもまた深刻な話かと思いますが。ちょっと今日これ以上はやりませんけれども、現地でも情報がなかなか、島民の皆さんや関係者の皆さん、また観光客もおられたと思いますけれども、ネットで見るしかなかったと。一体何が起こっているのか、極めて皆さん不安な状況に置かれていたということも伝えられております。なのでちょっと今確認をさせていただいたわけです。まずは先ほど申し上げたとおり、とにかく10名の皆さんの救助を最優先でご努力をいただきたいということは重ねて申し上げておきたいと思いますが、今回の件も含めて、今、宮古島もミ サイル基地の運用が始まっている、石垣でも始まる。崎島諸島、前回の質疑でもやらせていただきましたが、こうやってミサイル基地が建設がされ運用が始まっていく、現地島民の皆さんが本当に不安懸念に思われている事件事故、さらには何か有事の際には真っ先にミサイル攻撃を相手国から受ける、どうやって命を守るのかということがまさに問われているわけです。そこで確認をいたしますけれども、資料にも今日いくつかお付けをいたしました。昨年から、このいわゆる国民保護計画に基づくシミュレーションが行われ始めています。例えば、最初の昨年の段階で資料の2ですけれども、この石垣市の資産によると、全員避難するのに10日かかると。宮古、航空機381機必要であると。これはもうとてもじゃないけれども、何かあったときには、住民、もう逃げる間もなくミサイルが飛んでくるということで強い懸念がされております。現地でも資料の4のように全く話にならないというような極めて深刻な事態にもなった。先日沖縄県が機場の頭上訓練をされて、それではもっと飛行機等を動員すれば、輸送に6日でできるのではないかというようなこともあるようですが、国の存在がここで全く見えないのですが、防衛省、あの基地を建設をした、そして運用を始 めた。我々ずっと防衛省には、この避難計画、保護計画がちゃんとしたものができなかったら、絶対に弾薬を入れるな、運用を始めるなと。まずは島民の皆さん、観光客の皆さんの命をどう守るかをしっかりと確認確保してから、基地の運用を始めないと。住民の命守れないでしょう、ということを言い続けてきたわけですが、国として、住民、島民の皆さん、観光客の命を守ると。それいいですよね。そういう決意、これ防衛省がやるんですか、内閣官房がやるんですか、誰がやるんですか。それも昨日、レクで聞いたら、なすり合いして誰がやるかわからないみたいなことを言うんだけど、そんなことでは島民の命守れませんよ。ここで明言してください。国が責任を持って、住民、島民、観光客の皆さんを含めて命を守る。そのために国がきちんと責任を持って、保護、避難計画をつくる。もちろん県と市町村と連携して。そういうことで副大臣よろしいですね。
1:32:44
先生ご指摘のとおり、ブルーク攻撃よりも十分 に前の段階、いわゆるグレートの段階等に、いいんでしょうか、住民の迅速な避難を実施することはとても重要であるというふうに認識しております。そして住民の避難をできる限り迅速に行うためには、平素から関係機関が連携して検討訓練を繰り返すことが重要であります。特に沖縄県の離島の住民避難については、当該避難となる場合、輸送手段の制約という特有の困難があることから、国が積極的に支援を行うということであります。先月17日に先生ご指摘のとおり、国沖縄県崎島省との五市町村が協力してブルーク攻撃予測事態を想定した実情訓練を実施いたしました。今回の訓練の成果として、避難ための輸送手段の確保や、崎島省との五市町村における避難の手順等について、一定程度具体化が図られたところであり、引き続き政府全体で検証訓練をしっかりと実施して、当民の避難の実効性向上に努めていく考えであります。その上で防衛省としては、多様な空港公安からの運用が重要であるというふうに考えておりまして、日頃からその訓練を重ね必要があることの観点から、兵装からこういった多様な空港公安を柔軟に利用できることが重要であるというふうに考えております。
1:34:05
重ねてこれからいろんなことを検討しますと、例えば沖縄県の先ほどの頭上訓練も、実は輸送に関わる人員体制などは考慮していないと、人をどう確保するのかも分からないと、これから全部検討しますと、これから各省庁と連携のあり方を考えますということを今言っているわけですよ。もうきちん運用始めたじゃないですか。今何かあったらどうするんですか。あまりに無責任じゃないですか、副大臣、それは。重ねて昨日のレクのときでも、いやこれは内閣官房です、いやこれは防衛省ですと言って、いやこれから国交省と相談しますと。副大臣これはひどすぎますよ。もう1回責任を持ってちゃんと住民保護計画、もしくは住民の保護命を守る、それを住民の皆さん、島民の皆さん、そして観光客も安心して過ごしていただける、そういうことを一刻も早く国が責任を持って作るんだと。それ防衛省が軸になって責任を持ってやるなら防衛省が責任を持ってやりますと、今この場でちゃんと言ってください。
1:35:13
まずは我々、南西地域に部隊配備を進めておりますけれども、これらは力による一方的な現状変更を容認しないという我が国の意思を示し、これが抑止力、対処力を高めることで、我が国への武力攻撃そのものの可能性を低下させるものというふうに考えております。その上で武力攻撃自治体等における国民保護については、国・地方公共団体などが連携協力して総力を挙げて対応することが大事であります。防衛省としては、南西諸島への陸自部隊配備により、部隊と地元自治体との連携をさらなる向上、部隊による現地の状況の一層的確な把握といった効果が見込まれるところ、こうした点を踏まえ、自治体との協力を一層強化し、国民保護を含めた各種検討にしっかりと対応してきたところでございます。また、防衛力整備計画に基づき、南西地域における輸送補給基盤の整備や輸送アセットの取得などを通じた軌道展開能力の強化により、住民避難などに貢献することも期待できるところ、南西方面の防衛体制を迅速に構築可能な能力を獲得を通じ、国民保護についても積極的に取り組んでいるところでございま す。
1:36:31
いや、なかなかと答弁されましたけど、全く答えていただいてない。かつ、今ひどいことを言われたのは、いやミサイル基地作るから、かえって攻撃を受けなくなるから大丈夫ですって言ってるようなもんですよね。新たな安全神話ですか。
1:36:45
そんなことで、島民の皆さん、住民の皆さん、そして観光客含めて、安心できるんですか。防衛副大臣。
1:36:53
いや、今の沖縄の皆さん、石島諸島の皆さん聞いたら驚愕されると思いますよ。いや、これは極めて強く、だから僕ら運用を始めちゃいかんと、弾薬を積み込んじゃいかんと、それを先にやってくれと、ずっと言ってきたのに、どんどんどんどんなしくず的にやってしまっている。これじゃ本当に島民、住民の皆さんのご理解も得られないし、サポートももらえませんよ。それでいいんですか。そのことは強く申し上げておきたいと思うし、これまたちょっと別途やらせていただきますが、沖縄担当大臣、これいいんですか、こういうことで。一方で担当大臣、岡田大臣、沖縄振興、石島諸島、観光、この間コロナで傷んだ現地の地域の経済、離島、こういったことをしっかりやっていこうという大臣、所管ですよね。それ責任を持ってやっていただく。一方で、こんなことをやっているわけですよ、防衛省が。無責任にも、どうやって住民、島民の皆さんの命を守るのか、保護するのか、そんな計画もなしに、ちゃんとした調整もなしに、もう基地の運用を始めている。岡田大臣、怒らなきゃだめじゃないですか。こんなことだめだ。大臣どうですか。沖縄担当大臣として、沖縄振興、離島振興、離島の皆さんの命、安心安全を守る。それ責任ある大臣として、これどう思われますか。
1:38:17
石橋委員、御指摘の、避難計画、あるいは国民保護計画については、私は沖縄振興の、今おっしゃっていただいたとおり、沖縄振興の担当大臣でございますので、直接何か申し上げることは、できないわけでありますけれども、その上で、これははっきりと申し上げたいと存じますのは、沖縄振興を進める上で、この離島の振興も含めてですね、島民の方々や観光客の方々の安全安心の確保、これは極めて重要である、大前提だと、このことは申し上げたいと存じます。
1:38:58
大臣、極めて矛盾したことを今言われた。公団のところがそうなのであれば、前段のような無責任な大臣答弁はいかんのじゃないですかね。それをどうやって守るのか、全く矛盾する話をここで言われている。これでは本当に大臣、沖縄振興、沖縄の離島の皆さん、沖縄の経済こそが、これからの日本の経済の権益としてって、そういうふうに我々言っているわけじゃないですか。それに矛盾するような、こんな、あの、崎島諸島の基地化、これ許しちゃいけないと。政府としてちゃんともっとしっかり議論して、調整して、島民の皆さんの命安心安全をどう守るのか、大臣も責任を持ってやっていただかないと、いや私は出る間がないんです。それで駄目だと思いますよ。そのことは強く申し上げておきたいと思います。あの、重ねて、えっとこれ、今後もこの場でも、しっかり議論させていただきたいと思いますので、それだけ申し上げて、えっと、僕の方も、ODAの方も準備しておりますので、えっと、防衛副大臣ここまでで結構です。防衛副大臣、退席されて結構です。
1:40:10
はい、えっとその上で先ほど田島委員から、極めて重要な、えっとOSAとの関係について議論もありましたし、先ほど来、今回パブコメに付されました、対抗の見直し案についての議論も既にあったところです。
1:40:27
正直申し上げて私も対抗パブコメ案を見させていただきましたが、極めて残念です、林大臣。
1:40:36
昨年の秋の臨時国会、そして先般の予算委嘱でも大臣と問題意識共有させていただきましたが、私が懸念していた問題がそのままここにどっぷり入ってしまっていると、ますます我が国の伝統的な良きODAが失われる、ますます安全保障との一体化、非軍事と言いながら軍事の一体化、OSAとの今後の極めて連携を恐らくするであろう問題、いや本当に深刻なこの案だと思います。パブコメに付されるということですが、これ大臣パブコメというのはやったふりですか、それともパブコメで意見が出れば、それ意見を踏まえてきちんと改定をする、見直しをする、多くのNGO、NPOの皆さん、市民、国民の皆さんから極めて問題だという指摘があれば、それ真摯に踏まえてこれ見直すのだと、その意味のパブコメだということでよろし いですね。
1:41:37
パブリックコメントでございますから、いろんな方に見ていただいて、そしていろんなご意見をたまって、それを踏まえて最終的に決定をしていく、こういうためのパブリックコメントだと承知をしております。
1:41:51
今大臣そう答弁された以上、パブコメの後、何ら変わらなかったら、僕らは徹底的に大臣に責任追及させていただきますけど、先ほど来2015年の前回の対抗の見直しで、軍、軍人に対するODAの供与が、我々強く反対しましたけれども、供与を始められました。非軍事という名目で。それ以来今までで、軍、軍人に対するODAの供与の案件、トータルで何件あったかだけ教えてください。
1:42:24
お答え申し上げます。2015年以降、軍または軍籍を有する者等に対するODAの供与につきましては、防災、即両などの課題別研修、軍、病院への資機材供与など、およそ100件程度実施してきております。
1:42:41
100件ということで、一覧にして、僕手元にもらっておりますけれども、問題は、さっきこれ、田島委員も、OSAへの関係も、どうやってこれモニタリングしていくのか、云々がありました。これ、開発協力適正会議というものがあって、そこで定期的に、この軍、軍人に対する案件というものが、いろいろ議論をされているのですが、これ極めて機能していないのではないか。結局は、見ているんだけれども、具体的な中身、そして実際に供与されてからの、一体どういう使われ方をしているのか、誰が使っているのか、軍、軍人が軍事目的で使っていないのか、というモニタリングができていないのではないか、という指摘がありますが、その指摘に対してどうお答えになりますか。
1:43:34
お答え申し上げます。今、委員御指摘のとおりでございますですけれども、軍事転移をされないということの担保といたしまして、個別、具体的に検討すべき案件について、事前には開発協力適正会議に報告を行い、軍事転移をされないことも含めて、その適正性について、外部の有識者の方々にご確認いただいてきております。また、事後には適正会議にかけた案件や、事後的に軍関係者による利用が疑われるような場合に、大使館、在下事務所を通じて、モニタリングを実施いたしまして、その結果を適正会議に御報告を申し上げてきている、というところでございます。
1:44:14
機能していないのではないか、という一つの象徴的な例が、この間取り上げております、ミャンマーに対するODA供用、船舶の供用、しかし軍がそれを、軍人の戦闘目的での移動に使っていた。これを外務省は適切にモニタリングもチェックも、その事後の対応もできていない、という指摘を、まさにNGOグループの皆さんからいただいている、こういった事実があるわけです。機能していないじゃないですか。機能できないですよね、そんなことは。