1:10
おはようございます。ただいまから財政金融委員会を開会いたします。委員の異動について、御報告をいたします。昨日までに、田中雅志君及び青島健太君が委員を辞任され、その補欠として、梅村聡君及び藤井和弘君が占任をされました。政府参考人の出席要求に関する件について、御諮りをいたします。株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律案及び国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、財務省国際局長三村敦志君、他2名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件について、御諮りをいたします。株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法 律案及び国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に株式会社国際協力銀行代表取締役総裁林信光君及び日本銀行総裁黒田春彦君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用決定をいたします。株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律案及び国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。両案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
3:07
おはようございます。立憲民主社民の勝部賢治でございます。今日は法案の審議でありますけれども、初めに先日、米シリコンバレー銀行の破綻がありましたが、それに伴うSNS時代の金融危機対応について、まず初めにお伺いをしたいと思います。この2項の破綻は、結果的にスイスの大手クレジススイスにも飛び降りし、今、経営不安が強まっております。株価が急略して、スイス国立銀行、中央銀行が約7兆円にも及ぶ資本注入を行いました。リーマンショックの反省から、各国ともに迅速かつ課題とも思える措置を講じ、金融市場のパニック回避に動いているところです。我が国でも、先日来、鈴木担当大臣をはじめ、政府も金融界も、現時点で日本の金融市場、金融システムに影響が生じるといった兆候は見られないと平成を呼びかけ、市場の反応もおおむね冷静のようであります。今回の騒ぎの日元となったシリコンバレー銀行を破綻に追い込んだ、現代の取り付け騒ぎの背景も次々と明らかになってきているところです。報道によりますと、今回の取り付け騒ぎは、同銀行が主な取引先とするITスタートアップ業界であるということも相まって、事態は大部分がオンラインで展開、非公開のチャットグループでの警告を発端に、SNSでパニックが拡大したということであります。全米16位ということで、総資産が2,090億ドル、約27兆円に及ぶ健全経営を行ってきたシリコンバレー銀行でありますけれども、オンラインバンキングが中心で、3月9日だけでも全体の4分の1に相当する420億ドル、日本円に換算すると約5兆6百億円もの現金が一挙に流出をしたと。翌10日には、1,000億ドルにも迫る勢いだったということで、あっという間に破綻ということになってしまいました。この事 態を受けて、米会員金融サービス委員会のマクヘンリー委員長は、ツイッターに煽られた初の銀行破綻と表現されました。ホワイトハウスの議員からは、我々は史上初のソーシャルメディアによるネット取り付け騒ぎを目撃しているという指摘がなされ、同議員からコメントを求められたイエレン財務長官は、どんなに強い資本や流動性の監督があったとしても、ソーシャルメディア等に煽られた極度の取り付け騒ぎに見舞われたら、銀行は破綻の危機に置かれる可能性があると語ったと報じられています。デジタル社会オンラインであるがゆえに、展開のスピードは驚異的とも言える様相です。日本におけるツイッターの1日当たり利用者は、米国と同程度であり、月間アクティブユーザーは数千万単位と言われています。SNSが金融不安を増幅するリスクへの備えは、日本でも欠かせないのではないかと考えます。そこでお伺いしますが、現状、日本の金融市場、金融システムに影響が生じるといった兆候は見られないという前提です。我が国でも同様の事態に対する万全の備えを進めるべきではないかと考えますが、大臣のご所見をお伺いします。
7:32
かつべ先生から御指摘のように、シリコンバレーバンクについては、SNSの利用等により、信用不安が非常に速いスピードで広がりました。従来の取り付けの映像などを過去のものを見てみると、銀行の前に人が列をなすわけですが、そうではなく、時間・場所を問わないインターネットバンキングにより、預金流出が一気に加速したことなどが指摘をされていると承知しております。我が国の金融機関については、シリコンバレーバンクとは異なり、一般的に資金流出が起きにくい小口の個人預金が多いことに加え、我が国の預金保険制度によって、法人などの決済用預金は全額が保護されているなど、預金の急激な流出に対する一定の歯止めがあるものと考えております。いずれにしても、金融機関においては、信用不安が生じないように、日頃から流動性や資本の十分な確保に努めることが重要であり、金融庁としても、各広のリスク管理の状況をしっかりとモニタリングするとともに、仮に危機が生じかねないような場合には、金融システムに対する不信が広がらないよう、適切に情報発信を行っていくことが重要であると考えております。また、今般の一連の銀行破綻や信用不安の拡大を踏まえた教訓について、米国をはじめ国際的に議論が行われていくものと承知をしておりまして、金融庁としても、そうした課題認識や各国の対応も踏まえながら、必要に応じて適切に対応していきたいと考えているところであります。菅義偉君 金融不安が我が国にも広がらないようにするための対応は、極めて重要だと思いますので、今大臣がおっしゃったような状況であるということは、理解をしつつ、様々な動きに機敏に対応されることを申し上げておきたいと思います。次に、今日法案の審議でありますけれども、株式会社国際協力銀行以下、JBICというふうに言いたいと思いますが、そのJBICについてお伺いをしてまいりたいと思います。ロシアからのウクライナへの侵略が続いて1年以上が経っているということで、国際社会全体でこのロシアの蛮行を何とかして止めなければいけないというのが、今の非常に大きな世界的な課題だと思っています。我が国がそういう意味でどういう役割を果たせるかということも、