21:20
これより会議を開きます。内閣提出、新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審議のため、本日、政府参考人としてお手元に配付いたしておりますとおり、内閣官房・内閣審議官、上勝文君ほか9名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。これより、内閣総理大臣出席の下、質疑を行います。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
22:12
立憲民主党の青柳陽一郎でございます。時間が短いので早速質疑に入りたいと思いますが、総理今日はよろしくお願いいたします。総理は昨日、予算成立後のインタビューで衆議院解散について問われましたが、否定していません。そうするとこの間、日韓首 脳会談、日独首脳会談、インド訪問、ウクライナ電撃訪問、予備費のばらまき広島サミットの政治利用など、自身の選挙パフォーマンスに見えてしまいます。我々はもちろん政権に対する対立軸をこれからも示してまいりますが、総理、国民に問う真は何ですか。まさか保身のための解散ではないですよね。伺います。
23:00
まず、解散などということについては全く言及しておりません。私が申し上げたのは、今、統一地方選挙、それから衆参の補欠選挙、そして今、目の前にある、先ほど言っていきない様々な課題に取り組むこと、それに尽きると申し上げた次第であります。それ以上のことは考えておりません。はい。それではですね、特措法の質疑に入ります。今般の新型コロナウイルスのようなU字が発生した際、司令塔機能の抜本的強化、そしてこれまでのコロナ対応を徹底的に検証する、と言ったのは、これ岸 田総理の言葉です。これについては私も全く同じ認識ですが、総理、これまでのコロナ対応、徹底的に検証されましたか。
24:08
はい。検証ということでは、昨年また新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議で検証を行うとともに、次の感染症危機に向けた中長期的な課題を整理し、取りまとめました。その中で、次の感染症危機に備え、危機に迅速、的確に対応するための司令塔機能を強化し、一元的に感染対策を指揮する体制が必要である、こういったことが指摘されたことを踏まえて、現在御審議いただいている法案提出に至ったということであります。政府としては、この新型コロナ対策の収束に向けた取組、これ着実に進める、それと同時に、内閣感染症危機管理統括庁の設置を含めた、次の感染症危機への対応を具体化していく、これが重要だと思います。そして検証については、これは引き続き、戦いが続いているわけでありますので、普段の検証を行うことにより、次の備えに反映させていきたい、このように考えております。
25:20
今お話のありました有識者会議のメンバーも、今、総理からはこれからも検証を続けていくという答弁がありましたが、ぜひ続けていただきたい。有識者会議のメンバーもまだ検証が足りていない。また、今回の有識者会議の結論については、そもそも期間、期限ありき、結論ありきだったという指摘もあります。ですから、今現段階でも私は、総理の言う徹底検証がなされていないという認識です。特にこの間、訴訟でも排唆したアベノマスク、それから一斉休校については検証された跡がありません。専門家の意見やエビデンス、データ、税金の使われ方、どれをとっても、このアベノマスクについては、政策判断として間違っていたんじゃないかというふうに思いますが、見たいものだけ見て、そして見たくない現実は検証していない。これでは改革につながらないと思いますが、総理はこのアベノマスク一斉休校について、どのように評価し、そし てどのように検証されているのかについて伺いたいと思います。
26:39
個別の課題、ご指摘のアベノマスク、さらには一斉休校ですとか、ダイヤモンドプリンセス号における感染拡大ですとか、あるいはココアの効果ですとか、そうした様々な課題、この指摘があります。こうした個別の政策の効果等の検証については、所管省庁においてそれぞれ実施しており、その上で引き続き適切な判断を行っていくべきものであると考えております。ご指摘の点も踏まえて、今回のコロナとの戦いにおいて、様々検証しなければいけない課題、本当に多くの省庁にまたがっております。それぞれの省庁において、所管分野において、検証を実施していくことが重要であると考えております。個別の事業とおっしゃいましたけれども、今申し上げたアベノマスク、これ国家プロジェクトに近いですよね。国民全員にマスクを配る、あるいは一斉休校、これも個別の事業とは言えない、全国に影響のあった事業ですから、この評価について、総理どう考えているのかお答えください。
28:04
当時、感染症、未知の感染症との戦いの中で、マスクが国民の中で不足している大きな社会問題になっていました。こうした社会問題に対して、政府として具体的に対応しなければならない。これは当然の役割であると思います。その中で、一つの手段として、このアベノマスクという政策を用意したということであります。その当時の切迫した状況を考えた中で、一つの政策として、政府がこうした対策を取ったということについては、理解しなければならないと思っております。今回の問題は、科学者の意見とかエビデンスとか、感染症に対してどういう効果があるのかというものと、政治判断、政策判断があったんですが、これは私は政治判断、政策判断が先にありき、ということを今後、謹んでいかなきゃいけないというのが、今回の教訓だと思っていますので、この二つの事業については、もう少し踏み込んだ検証が私は必要だというふうに思っています。もう一つは、税金の使い道です。これも検証されていない。会計検査院は、コロナ対策予算令和元年度から三年度1529事業94兆円について、不要額4兆円と指摘していますが、これ財務省全く精査する気がないというのが、この国会の議論でわかりました。そしてもう一つ大きな問題は、予備費の積み増しです。コロナ発生前、予備費は通常5千億円程度です。それが毎年5兆円、10兆円と積み増すことが、状態化しています。予備費は国会審議で内容を終えない。そして政権の財布代わりに使われてしまうという予算です。コロナ対策以外に流用されたという指摘もあります。予備費の問題は与野党を超えてですね、国会で問題意識を共有すべきだと思いますよ。これきちんと精査しなきゃいけない。コロナ予算の精査と、そしてもう一つ、国会の機能を低下させる巨額の予備費の積み増しは、これはもうやめて、通常額に戻していく。これ総理約束してください。
30:30
これまでの新型コロナ対策の関連予算については、未知の危機に対応して国民の命と健康を守り抜く。これを最優先に医療提供体制を構築していくための支援、あるいはワクチン接種体制を整備するための支援など、きれい目なく行ってきたところです。そして、まず関連予算について御指摘がありましたが、新型コロナ対策の関連予算の使用についての検証ということにつきましては、将来の感染症対応や今後の予算編成につなげるためにも、個々の事業や政策について言及されている会計検査員の報告のほか、行政事業レビューなども活用しながら、しっかり評価を行い、これまでの新型コロナ対応の検証を進めていくことが重要であると考えます。そして予備費についてですが、補正予算で予備費を積みますこと等については、対象予備費のあり方ということについて、しっかりと必要性を確認していくことは大事だとは思いますが、御指摘のケースの場合、新型コロナや物価高騰等による予期せぬ財政需要に自粛に対応し、国民の安心を確保するためのものであり、これは必要なものであったと政府としては考えております。そして、使用についても、この新型コロナの感染状況を踏まえて、国民の皆様に迅速な支援をお届けするために、緊急かつ機動的に対応する、そうしたことのために必要な適切な対応であったと考えているところであります。
32:27
時間が来ましたので終わりますが、総理は当初、健康危機管理庁を創設するという提案をしていました。しかし今回の当課長は、専門家もいない、当て職ばかりで38名の組織です。これ単なるコロナ室の看板の掛け替えじゃないかということを指摘して質問を終わります。どうもありがとうございました。
33:10
立憲民主党の中谷一馬です。石田総理、本日はよろしくお願いします。私からはまず初めに、本法案に関して、AIが岸田総理に問うべきと考えている質問について伺います。話題の生成AIであるチャットGPTに、こんなことが起きました。あなたが日本の衆議院議員だとしたら、新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案に関して、岸田文雄総理大臣で国会でどんなことを質問すべきだと考えていますか、と問うたところ、こちらのような一例の、としてパネルのような返答がありました。この質問自体は20秒ほどであっという間に生成されましたが、同じことを繰り返し聞くと違う内容の返答がありまして、答えとしては誤っている内容もありましたが、幅のある回答が生成され、いよいよAIもこのレベルまで来たか、という所感を持ちました。そしてこの度、関係各所に調査を依頼したところ、AIが生成した質問を国会で行い、総理が答弁した事例は確認されておらず、日本の県政史上初めてと いうことになるかと思いますので、本改正法案について抜粋した一文をそのまま読み上げ、質問をさせていただきますが、改正法案に関して地方自治体や医療現場の関係者の意見を十分に反映させているのかどうか、そして改正法案に対する関係者の反応について教えてください。
34:49
新型コロナ対策については、昨年、新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議において、経済団体、地方団体、医療関係団体等から意見聴取も含め、熱心な議論をいただき、対策の検証を十分に行うとともに、次の感染症危機に向けた中長期的な課題、これを取りまとめていただきました。その際に、全国知事会、全国市長会等の地方団体や、日本医師会、日本看護協会、日本病院会等の医療関係団体等も意見交換が行われており、今回の法改正は、最前線で感染症対応に当たられた地方自治体や医療現場の声を反映して整 理された課題等を踏まえて、立案されたものであると考えております。そして、この法案に対する反応については、全国知事会等は、後藤大臣の下、日頃から定期的に意見交換を実施していると承知をしており、例えば、政府対策本部長による指揮権が発動される場面及び要件を明確化すること等の意見、要望をいただいているところ、今回の法案は、いただいた意見、要望に十分応えている改正になっていると認識をしております。委員長 赤谷君 AIが生成した質問に対して総理に答弁をいただきました。将来AIに関する日本の悩みが歴史として語られるときには、もしかしたらこの国会での答弁が引用される時代が来るかもしれません。関連してもう一問伺いますが、先ほどの質問についてチャットGPTに、あなたが日本の総理大臣だとしたら、国会で問われた際にどのように返答するか教えてくださいと、尋ねたところ、パネルのような返答がありました。私的には、私は総理の答弁よりも、もしかしたら誠実でピンと合っているんじゃないかなということを思ったのですが、総理から見て、答弁された総理から見て、ご自身の答弁と、進化した生成AIの答弁を比 較して、どのような所感を持たれましたか、教えてください。
37:10
今、さっと見ただけですので、十分理解しているかどうか、定かではありませんが、少なくともパッと見た場合に、先ほど私が申し上げた答弁、この地方自治体医療現場の関係者から多くの意見や提言が寄せられていますという、GAT-GPTからの回答の部分についても、より具体的に、全国知事会、市長会をはじめ、具体的な関係者の名前を挙げているという点において、より実態を反映した答弁をさせていただいたのではないかと感じてはおります。岸田総理、私は今のすごくいい答弁だったなと思っていて、というのも、やはりそれだけまだ学習が足りていないんだと思うんですよ、このAIが。それで実は三問目の提案につながっていくんですが、私はこの生成AIを活用すれば、立法府や行政府の生産性や透明性を一重式向上させられる可能性があるということを思っています。例えば、弁護士がウェブ上で無料相談に応じるみんなの法律相談を運営する弁護士.comが、ChatGPTを使った新たな無料法律相談サービスを今週始める方針を明らかにしています。これまでに蓄積をした100万件以上の法律相談のやりとりをAIに学ばせ、法律的な検知から正しいコメントをする相談専用の対話型AIをリリースする計画ですが、この方法は日本の立法府行政府でも同様のサービスをリリースすることができます。機密情報を除く公開されている立法府行政府双方の議事録や資料をAIに埋め込ませ、正しい検知からコメントを生成できる対話型AIをリリースすることができたならば、立法府行政府に携わるものの生産性を飛躍的に向上させるのみならず、国民にとっても立法府行政府で起こられてきたことがわかりやすくなり、透明性、公正性が格段に高まります。そこで、行政府の長であり立法府の与党総裁である岸田総理に伺いますが、立法府行政府の公開されている情報を学習させた対話型AIの開発を進め、デジタル民主主義を進化させる考えはありませんか。教えてください。
39:43
近年、AI開発の世界では、多種かつ多量のデータを用いた大規模な学習を行う手法が確立され、ご指摘のChad GPTのような、生成AIに著しい進化が起きている、こうした話を聞いております。こうした生成AIでは、一定の誤り情報が踏まれ得るなどの課題はあるものの、あたかも人間のような自然な対話のほか、言葉による指示を通じたプログラミングなどの作業支援も可能である、こうした点、大きな可能性を有しているとも承知をしています。そして、生成AIを適切に使用することにより、今後は行政に関わる職員が、より多くの情報を効率的に利用する、あるいは高度な情報処理を行うことができるようになる、といった可能性があるとも認識をしています。ただ一方で、行政においてセキュリティを確保した上で、生成AIを活用するにあたっては、費用面やデータの取扱い、またAIを政府自身が独自に開発することが適当かどうか、などについて、整理すべき点もあることから、その活用の進め方については、今後検討を進めてまいり たいと考えます。ご答弁をいただきました。公開されている情報であれば、そもそもチャットGPTのような外部サービスを使って、安価にこうした対話型AIを作ることもできると思いますし、仮に政府自身が大規模な言語モデルを自ら開発したとしても、これは数百億円程度でできますから、その費用はこれから来るAI革命時代にとっては、私はその波に乗っていくということを考えれば、安価な投資だと思いますので、ぜひ自前のAIを開発することも含めて、ご検討いただきたいということを思っております。それでは次に、今国会での諸課題について、総理はどのように考えているかということを伺いたいと思うんですが、今国会では、現在62本の確保が審議されており、14本が衆議院を追加し、48本が審議中未不卓となっています。そうした中、報道等では岸田政権のシリーズが回復をして、岸田総理も自信を深めていることから、早期に衆議院を解散しようという、自己都合の解散論がささやかれていると報じられています。その点、先ほど青屋議員からも質問させていただきましたが、明確に否定されておりません。その中で、総理、あなたは総裁選で掲げられていた令和版所得倍増も、子ども関連予算も、まだまだ倍増の実現は なされておりません。そうした中で、防衛増税の負担だけを押し付けての解散、こういったものは国民の理解が到底得られるとは思いません。その中でもし仮にそんな暴挙が行われたならば、もちろん私たち野党はきっちりと政権を後退させていただき、真に国民のための政治をやっていく覚悟を持っておりますが、総理、確認をさせていただきたいと思いますが、あなたは今、衆議院の解散を考えていますか、いませんか、イエスかノーかで明確にお答えください。
43:18
まずイエスかノーかということですが、今、衆議院の解散を考えておりません。おっしゃるように、今、防衛力の強化ですとか、あるいはエネルギー政策の転換ですとか、あるいは子育て政策ですとか、先送りできない課題、これにしっかりと向き合い、そして今、国会で議論が行われておりますので、説明責任を果たしていく、これに尽きると思っております。こうした政策にしっかり取り組んでいく、衆議院の解散権は総理の専権事項でありますが、まずは今、こうした政策に取り 組むことが第一であると考えております。
44:10
ぜひ総裁選でお約束した政策というものを、国民が期待しているものを、しっかりと実現をしていただきたいと思いますが、その中で特措法の関連でも、当課長の話、これも先ほど青木さんから少し触れさせていただいたんですけれども、このたび創設される内閣感染症危機管理当課長は、総理が総裁選当時に創設するとしていた健康危機管理庁とは異なるように感じますが、感染症のみではなく健康危機全般に対応する健康危機管理庁の創設は諦められたのでしょうか。教えてください。
44:55
昨日指摘の総裁選挙において、訴えさせていただきました健康危機管理庁は、公衆衛生全般に対する対策ということで、訴えさせていただいたものではありますが、当時総裁選挙が行われた時期から考えましても、広く公衆衛生と言いましても、やはり感染症対策、これが念頭にあったということは間違いありません。ですから、今回、内閣感染症危機管理統括省、これは訴えておりました健康に対して訴えた私の組織を、より具体化したものであると認識をしております。
45:57
やはり、スモールになっているんですよね。おっしゃられていたのが、もっと大規模なオールハザード型の一元組織だったんじゃないかな、ということを思っていたわけなんですけれども、感染症のみでやっていくということであり、なおかつ、今回青木さんからの指摘もありましたけれども、超という名前がついているんですけれども、レベル的には極だったり質レベルの組織ですよね。そういったものを踏まえたときに、本来であれば、私たちも省直括の司令塔機能を支える機関の必要性、これは理解をするんですけれども、本来はバイオテロだったり災害全般などオールハザード型の組織が必要だと思いますが、総理はその辺をどのように考えられておりますか。
46:49
まず、感染症に係る危機管理については、通常の災害対応と異なり、医学や公衆衛生に係る専門的知見を踏まえた政策判断が重要であることを踏まえて、今回法改正において感染症危機管理に特化した組織をつくる、このようにしています。そして、御指摘のような、バイオテロや災害等の危機が発生した場合の司令塔機能については、内閣総理大臣の下、内閣危機管理官をはじめ、内閣官房等が中心となって、省庁横断的な取組を行う体制を整えている、こうしたことであります。危機発生時においての事象の要素、あるいは推移に応じて対応できるように、統括省、内閣危機管理官やその他の機関が連携し、迅速かつ的確に対応してまいりたいと思います。要は、バイオテロ、災害、複合的な危機に対しては、今申し上げた体制で臨む。そして、感染症については、より医学や公衆衛生に係る専門的知見を踏まえた政策判断が重要であるということを踏まえて、今御審議いただいている体制を用意した、こうしたことであります。中谷君。 私は、その体制では、危機管理に対応しきるかどうかというのは、いささか不安でありますので、さらにフラッシュアップの提言を続けてまいりたいと思います。ありがとう ございました。
48:47
次に、安倍司さん君。 日本維新の会の安倍司です。新型インフルエンザ等特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案については、本会議や当委員会の質疑を通じて各会派から様々な指摘がなされてきました。こうした議論を通じて、国会から示されたのは、端的に言えば、この法律案で次のパンデミックに適切に対応して国民の命を守ることができるのか、このことに尽きると思います。私も今回、岸田総理には質問するにあたって、特にこのことを問うてまいりたいと思います。意思決定過程ですとか、初動オペレーション、医療リソース不足、情報伝達の混乱、試験制限などなど、このコロナ禍の3年余りの振り返りとさらなる検証は不可欠でありまして、しっかりと実施されることを改めて強く要望したいと思います。その上で、未知なる感染症に対応するために、単に司令塔機能を新たに設けるだけでは不十分でありまして、専門家の知見を生かしながら、政治が判断をして行政が実施するというガバナンスの利いた組織にしていくことが非常に重要であると指摘をさせていただきたいと思います。具体的な質問に入ります。まず、複合的な危機への対処という観点から伺い ます。内閣府第15条では、内閣危機管理官が内閣官房長官及び副長官の命を受け、危機管理を当理するとしています。一方で、今般の改正案では、感染症に係る危機管理は、内閣感染症危機管理統括庁が所掌するとされています。先ほどから、他の委員からも指摘がありましたけれども、この危機管理統括庁は、原則感染症対策のみを対象にしておりまして、危機の性質によって対応組織が異なるというような話でしたけれども、そのようなことで迅速に初動対話が可能になるのか。そして、そもそも危機を行政の縦割りで明確に区切ることは現実的ではないと考えております。感染症の菌をばらまくようなテロですとか、こうしたことは、自体質が担うのか統括庁が担うのか、危機が単体で発生するとも限りません。地震、風水害、同時に感染症が流行するということも想定する必要があると思います。そこで複合的な危機が発生した場合、迅速に初動対応して国民の命を守ることのできる体制をどのように構築していくのか、改めて総理の御見解をお伺いします。
51:22
要は御指摘は感染症対応と複合的な危機の対応、この対応についてどのようなそれぞれ対応をすることによって迅速に対応できるのか、こういった御指摘がありました。その感染症に係る危機管理については、迅速な初動対応だけでなく、中長期的な視点での対応が求められること、また医学や公衆衛生に係る専門的知見を踏まえた政策判断が重要であること、また国民の行動によって影響の程度も変化するため、国民を巻き込んだ息の長い取り組みが求められることなどの点で、通常の自然災害や事故等への対応とは異なる特徴を持っている。こうした認識の下に、今回の法案では、新たな専門家組織として設置される国立健康危機管理研究機構の科学的知見を活用しつつ、感染症危機における指令と機能を次元化を担う組織として、内閣感染症危機管理統括庁を設置するとしたわけであります。そして、危機管理、あらゆる危機自体に備えなければなりません。いい御指摘のような、感染症危機とそれ以外の危機が複合した事象が発生した場合、例えば生物科学兵器の使用など、感染症に係るテロが発生した場合にも、事象の要素や推移に応じて迅速かつ的確に対応できるよう、統括庁、あるいは内閣危機管理官、こうした組織が緊密に連携して対応する、こうした対応を政府としては考えております。
53:21
まず、複合機器が生じたときに、しっかりと初動態をどうしていくかということをシミュレートしていく体制を構築していただきたいと思います。また、今回の統括庁に関して言えば、未知なる感染症への対応に備えて、統括庁の司令塔機能の実行性を担保していくためには、統括庁職員の皆さん、リーダーの指揮をとる方一人、そのポジションに応じて、感染症危機管理に関する研修訓練の機会を設けて、知見ですとか判断力というものを養っていく必要があると思いますけれども、総理の御見解をお伺いします。
54:05
昨年6月取りまとめられた有識者会議の報告書において、行政各部が行う平時からの備えについて、複合的、一体的に企画立案するとともに、実践的な訓練も含め、きちんと機能しているか、政府全体の立場から チェック・改善し、メンテナンスすること、こうした必要が指摘されており、平時からの研修や実践的な訓練も含めた感染症危機管理に関する人材育成、これは重要であると認識をしております。今回の法改正で内閣官房に設置する内閣感染症危機管理統括省においては、このような観点から感染症に関する知識や対応方法等について、職員の役職に応じた研修や訓練、これを行うこととしており、その具体的な内容については、できるだけ実践的なものとなるよう、今後、カリキュラム整備してまいりたいと考えております。
55:08
しっかり、階層別の危機管理のトレーニング機会、プログラムを設けることをしっかりやっていただきたいと思います。次の質問に参ります。コロナ禍では学校行事が中止になって、マスクを外したお友達の姿も見ることなく、貴重な青春の期間をロスしてしまった若い世代が数多く発生 してしまいました。こうした学齢期世代のコロナによる影響の実情を、政府はどのようなものと把握をしているのか、文科副大臣にお伺いします。
55:47
お答えいたします。学生や児童生徒等においては、3年以上にわたる感染症流行の影響で、様々な制約の下で学校生活を送ることを余儀なくされているものと認識をしており、様々な調査結果を注視しながら、コロナ禍が学生等に与えた影響を把握していくことが重要であると認識をしております。文部科学省で実施した関連する調査によりますと、例えば、大学生については、コロナ禍の令和2年度における大学卒業者の就職率は96.0%で、前年度と比較して2ポイント低下との結果が得られています。また、児童生徒等につきましては、コロナ禍の影響のみが原因であるとは断定はできませんが、コロナ禍による生活環境の変化が一因となったと考えられるものとして、例えば、令和3年度における小中高等学校の不登校児童生徒数が約30万人になったという結果も得られているところでございます。文部科学省においては、こうした調査結果を踏まえながら、コロナ禍が学生等に与えた影響の状況把握に努めているところでございます。
56:50
はい。学知化という言葉を御存じでしょうか。大学生が就職活動の面接で一番問われるのが、学生時代に一番頑張ったことは何ですかという質問なんですね。これを学知化と言うんですけれども、このコロナ禍で大学に入学した生徒は、入学式もなくて、リアルなクラスメイトの顔を見る機会もなくて、パソコンのモニターをずっと見てオンライン授業を受けてきた。こういう日常を過ごしてきました。サークル活動ですとか、学園祭ですとか、生涯の友人を得て一つのことに共同して取り組んで、コミュニケーション能力を培っていくような機会というものも失われてきた。その結果、この学知化にもなかなか応えられないという実情があると言われています。お配りしております資料1をごらんください。民間事業者 のアンケート結果から抜粋させていただきました学生の声です。コロナにより思い描いてきた学校生活を送ってこれなかった。留学を中止せざるを得なかった。アルバイトのシフトが減って生活が困窮して中退せざるを得なかったといった生の声が寄せられています。こうした声を総理、どうお感じになられるでしょうか。コロナの制約のもとで学生生活を、こうした学生生活を余儀なくされた世代を、コロナロス世代と呼ばせないためにも実態把握するとともに、所感をはっきりと定めて継続したモニタリング及びフォローを行っていくべきと考えますけれども、総理の御見解、そして決意をお伺いします。
58:28
御指摘のように、コロナ禍によって様々な機会を失ってしまった若い方々に、今後希望を持ってより活躍してもらう環境を整備するということは大変重要なことだと思います。足元、本年3月卒業予定の大学生の内閣就職率、これは過去4番目に 高い水準となっており、新型コロナの影響は落ち着きつつあるとは思いますが、しかし政府として今後も支援を続けなければならない、こういった認識で、卒業後3年以内の基礎試者には応募に当たり、新卒扱いすることを経済団体に要請をしています。また、新卒応援ハローワーク等において、新卒者及び基礎試者に対するきめ細やかな就職支援を行う。さらには就職後の職場定着のために、在職者向けの相談窓口の設置などの支援を行う。こういった支援を行っております。文科省、厚労省におけるこうした取組を通じて、第2の就職氷河期をつくることにならないように、対策支援を継続していきたいと思っておりますし、こうした世代の今後について、政府としてしっかりと注視をしていく、こういった姿勢は大事にしていきたいと考えております。
1:00:05
就職氷河期世代のフォローというのが、決して十分ではなかったと思うんですね。この手図を踏まないように、しっかりフォローの方、ご支援の方、よろしくお願いします。次にまいります。次、医療DXに関してお伺いをしてまいりたいと思います。このコロナ禍で、このDXが非常に遅れているということがわかったと思います。そんな中で、将来また襲ってくるであろう未知なる感染症に備えて、我が国の医療DXはどうあるべきか、このコロナ禍の経験を踏まえて、後藤大臣の御見解をお伺いします。
1:00:43
今、委員御指摘のように、今回の新型コロナウイルス感染症対応におきまして、例えば、多数の患者の発生届、国民の多くを対象にしたワクチン接種などの医療機関や自治体等において必要な医療サービスを迅速に提供するために、デジタル技術の活用を求められることがあったわけです。また、我が国においては、疫学や臨床研究等で医療情報を利活用するための枠組みが不十分であったことが、ワクチンや治療薬の開発の遅れを招いたという指摘もあり、反省もあります。こうしたコロナ禍における経験を踏まえて、今おっしゃったように、医療DXの進進は、我が国にとって重要な課題であると考えておりまして、昨年10月には、内閣に医療DX推進本部が設置されまして、医療DXの推進に関する工程表の策定に向けた検討が進められております。内閣感染症危機管理庁においても、次の感染症危機に備えまして、必要な情報を迅速かつ確立に取得できる体制整備や、医療機関等における情報入力等の負担軽減を図ることが重要であると考えて、仕事をしていくことになります。いずれにしても、医療提供体制を所管する厚生労働省などの関係省庁と連携しながら、感染症対策におけるデジタル化を推進してまいりたいと思います。オンライン死確認確認等システムを基盤とした全国医療情報プラットフォームの構築、こうしたものを進めていくことが重要だと思います。
1:02:32
今、非常にこのコロナ禍でDXの遅れを痛感されたという御趣旨の御答弁と、医療DX推進本部が設置されたというお話がありました。これですね、この個試案を拝見したところ、この推進本部のメンバーが、総理以下、官房長官、厚労大臣、デジタル大臣、総務大臣、経産大臣で、今御答弁された後藤大臣、この新型コロナ対策健康危機管理担当というのが入っていないんですよね。これ感染症危機への対応という視点が薄いと、弱いと言わざるを得ないと思います。配付資料にごらんいただけますでしょうか。私、この閣議決定文書はですね、この目的のところで、未知なる感染症への対応も考慮した最適な医療の実現とすべきであって、この本部長でありとして、コロナ対策担当大臣も加えるべきと考えます。そこで、医療DX推進本部の構成員に、このコロナ対策担当大臣を加えて、肯定票はですね、コロナ禍の検証を踏まえ、未知なる感染症への対応という視点を中心に据えたものとしていくべきと思いますけれども、総理のご見解をお伺いします。
1:03:46
あのー、えぇー、医療DX推進本部の構成員については、委員御指摘のとおりであります。あのー、これ、コロナ禍の経験を踏まえた、医療DX対応等、必要があると認めるときは、これ、構成員以外の関係者の出席を求めることができることとしております。あのー、こうした、この議論の、この必要に応じて、新型コロナ対策担当大臣についても、必要に応じて会議への出席、これを求め、議論を深めていきたい、このように考えているところであります。
1:04:32
これで終わりますけれども、この国会でですね、御指摘申し上げたことをですね、真摯に受け止めていただいて、この法律案がですね、次のパンデミックに適切に対応して国民の命を守ることができるようですね、たらざる点を補っていただけるようお願い申し上げまして、こちらで質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
1:05:14
はい、国民民主党の浅野聡でございます。本日時間がありませんので、早速質問に入らせていただきたいと思います。まず総理に伺いたいと思いますが、新型インフル特措法の対象となる感染症が発生している状況では、やはり現場における感染拡大を防ぐことが、国民の健康と命を守ることに直結をいたします。それだけ感染拡大を早期に防ぐことが大事だということであります。しかしながら、今回コロナ禍の中で、都道府県側と国の判断が異なった際に、国の判断が優先された結果ですね、都道府県がやるべきと考えたことや、国民のためにやりたいと考えたことができなかったこともたくさんあるというふうに聞いております。この法案では、政府対策本部長である総理の指示権の発動可能時期が前倒しされることが含まれておりますが、やはり危機管理の際には、リーダーは指示を出すだけでなく、現場を支え現場に委ねることも必要だと考えております。この指示権は最終手段として、できる限り発動を避け、感染リスクのある現場で戦う都道府県の判断を十分に尊重し優先していただきたいと思いますが、総理の見解を伺いたいと思います。
1:06:36
新型インフルエンザ等対策特別措置法においては、国は新型インフルエンザ等への基本的対処方針を定めて都道府県に示し、具体的な措置については、当該方針を踏まえて地域の実情をよく知る都道府県知事が判断して実施すること、これを基本としております。国と都道府県との間で取るべき措置に対する認識が異なる場合、こうした場合にも現場で対応にあたる都道府県から、よく地域の実情をお聞きした上で、緊 密に一層通を図りながら対応してまいりたいと考えております。
1:07:28
前向きな御答弁ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。続いて、後藤大臣にお伺いしたいと思います。都道府県が現場で迅速な対策を取るためにも、本法案の第70条で規定された国の財政支援は不可欠だと考えております。しかし、地方創生臨時交付金は、感染症発生後に対策本部が設置され、その上で国が定めた額が地方に交付されるもので、機動性があるとはなかなか言い難い制度になっております。財政支援を機動的かつ効率的に行う方法として、あらかじめ都道府県と協議の上で感染症が発生した際に、機動的に拒止可能な危機管理財源を各都道府県に事前に割り当てておくことなども必要ではないかと思うんですが、ぜひこの後藤大臣の御見解を伺いたいと思います。
1:08:29
今回の新型コロナ対応におきましては、感染拡大防止や地域経済・住民生活の支援のため、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかに必要な事業を実施できるように、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を創設し財政支援を実施してきました。議員御指摘のとおり、次の感染症期期に向けて、平時から感染対策について都道府県と協議しておくことは重要であると考えております。そのため、政府としては、今後、政府行動計画を見直すなど、平時の備えが有事においてしっかり機能するものとなるよう、都道府県等と密に連携しまして、PBCAサイクルを着実に推進していきたいと考えています。その上で、有事においては、特措法第70条の規定に基づきまして、必要な財政上の措置を検討することとなるわけでありますけれども、次の感染症期期において、具体的にどのような財源や方法で財政支援を行うかということは、今回の新型コロナ対応や都道府県との平時からの協議内容も踏まえて、また、当該感染症期期の状況がどんなものであるかということもしっかりと踏まえた上で、所要の措置を講じてまいりたいというふうに考えています。
1:10:05
はい、よろしくお願いいたします。続いての質問です。コロナ対応で発出された緊急事態宣言に基づく自粛要請なんですが、これは命令規定はございますが、罰則規定等はなく、法的な拘束力が弱いという指摘もされてまいりました。私は直ちにこの罰則付きの強い行動制限が必要だとは、今は考えておりませんけれども、次どんな感染症が来るかわかりません。こうした次なる危機に備えて、こうした強い行動宣言を検討する場合、今後どういった枠組みでどこが検討していくのか、明確にしておくべきと考えますが、総理いかがでしょうか。
1:10:58
ご質問は、このより強い行動制限について法整備を含めた検討はどこが行うのか、こうしたご質問かと思いますが、このインフル特措法については、今回の法改正案で内閣感染症危機管理統括庁が所掌するということになっております。よってご指摘のような検討は、統括庁において必要に応じて行われることになるものと考えております。
1:11:31
統括庁が必要になった場合には行うということで、はっきり御答弁をいただきました。最後になります。この危機管理統括庁なんですが、やはり省庁の縦割りの弊害を廃して、トータルで政府として感染症に対応していく、これが役割でありますが、感染症は海外で発生して日本にやってくる、今回もそういう事例でした。海外との連携、相互協力などのやりとりというのは、健康安全保障を守る上でも大変重要だと思いますが、危機管理統括庁もこういったことをやるのか、ぜひやるべきではないかと思うんですが、最後にお伺いしたいと思います。
1:12:22
グローバル化の進展に伴い、今般の新型コロナのような国境を越えて国際社会全体に感染が拡大する事態が発生しやすくなっており、国際機関や諸外国との連携強化、より重要になっています。そして今後は統括庁が、いわゆる日本版CDCと連携しつつ、感染症危機対応の司令塔機能として、国際機関や諸外国との連携等の相互調整についても一元的になるということにより、次の感染症危機に備えた国際連携をより一層強化し、国際的なネットワークの構築を図ってまいりたいと考えております。
1:13:16
終わります。ありがとうございました。
1:13:32
日本共産の田中哲也です。新型コロナウイルス感染症の感染者数の増大、それに伴って死亡者数が非常に増えております。波ごとに見ますと、第5波で死亡者の方2865人、第6波 で9796人、第7波で13522人、第8波で21402人と大幅に増加をしております。特に第6波から第8へと、死亡者数が急激に増加をしております。総理、深刻な事態ではないでしょうか。
1:14:18
まず、新型コロナ感染拡大に際して亡くなられた方々のご家族の皆様方に、心よりお悔やみを申し上げます。その上で、この深刻な事態ではないかということですが、この内容について今分析をしているところでありますが、いずれにせよ多くの死亡者が発生したということについては、政府として重く受け止めなければならないと考えています。これまでのところ、新型コロナの人口当たりの死亡者数、これはOECD諸国の中でも非常に低い水準に抑えられると承知しておりますが、この第6波から第7波にかけて、死亡者の急増については、この増加の要因について、感染力が強いオミクロン株の流行により感染が拡大し、さらに高齢者において、基礎疾患の悪化により亡くなられるケースが多くなったことから、死亡者数が増える傾向になっ ていると承知をしております。要は、感染者の数がこの感染力の強いオミクロン株によって増えた、そのことによって高齢者の方、あるいは基礎疾患や合併症を持っておられる方、こういった方々の死亡が増えた、こうしたことであると分析をしておるところであります。
1:16:08
多く受け止めているということで、なぜ死亡者数が増えたのかといった分析のところについては、オミクロンで感染力が強いことで感染者が増加をし、そういう中で高齢者、基礎疾患を抱える方などについては死亡者数が増加をしたという話でありました。でも、もともと医療へのアクセスがどうだったのかというのが問われているわけであります。死亡者数が増加をしたのは、感染者数が大幅に増加をしたことで、医療の逼迫が起こって、入院、過療など必要な医療が受けられない事態となったからではありませんか。
1:16:54
医療へのアクセス、病床の確保等については、昨年来、何段階にも分けて医療の充実に努めてきた。一昨年の夏の医療逼迫を念頭に病床の数、あるいは発熱外来に対するアクセスなど、様々な工夫を加えて体制を充実させてきた。こうしたことでありました。感染者数が大幅に増えたわけですが、そうした感染者数の増加に対しても、医療体制をしっかり備えていかなければならない。こういった体制の努力はしてきたところであります。しかし、このオミコン株については、感染力が非常に強いものの、例えば自治体からの報告によれば、デルタ株流行期と比べて、80歳以上の致死率が4分の1以下となっているなど、重症化が低下しているといった科学的な知見も示されています。それだけ感染者の数が多かったからして、こうした死亡者が増えたと認識をしておるところであります。致死率が低下をしたとしても、死亡者数が急激に増加をしているところが問題なわけですよね。そういう点では、この間体制を充実させてきたと言うけれども、それでも死亡者数は急激に増加をしたんです。それがそもそもどうだったのかの検証も必要 ですけれども、この先の話で言えば第9波もあります。医療機関の受入体制の拡充こそ必要なのに、政府が行っているのは、病床確保料の補助上限や診療報酬特例の重症者対応分を半分に減らすなど、現在のコロナ対応の医療機関を支える措置を後退をさせるものであります。やっていることが逆さまではありませんか。
1:19:15
コロナ対応については、ご案内のとおり、5月から感染症法上の分類変更を予定しております。5類感染症への変更に伴って、幅広い医療機関で新型コロナの患者に対応する医療体制に段階的に移行を進めるとともに、引き続き重症化リスクのある高齢者等に重点を置いた対応を行ってまいりたいと考えています。感染拡大が生じても、必要な医療が提供されるよう取り組んでまいります。
1:19:57
幅広い医療機関に対応する、対戦シフトするということも言っているわけですけれども、全国自治体病院協議会の小島豊会長らは、縮小された病床確保料や診療報酬特例では、経営的に成り立たず、コロナ対応から撤退せざるを得ないと考える民間病院が出てくる。そうなれば、公立病院のコロナ対応に負荷がかかり、公立病院も診療制限という悪循環に陥ると危惧をしております。医療機関への支援が縮小すれば、かえって2ナイトル減るということを言わざるを得ません。しかも、5月の5例以降後は、感染者数や死亡者数はリアルタイムでは明らかにされなくなります。毎日の報道などによると、コロナの死亡者数は、最短でも死亡から2ヶ月後という話でありました。これでは、機敏に適切な対応が取れなくなってしまうのではありませんか。
1:20:58
5類感染症への変更については、様々な御指摘があるということは承知しておりますが、だからこそ有識者会議において、段階的に移行することが重要である、こういった点が強調されていると認識をしております。段階的に体制を移行していくことによって、感染拡大が生じても、必要な医療が提供されるよう取り組んでまいりたいと考えております。
1:21:29
段階的に必要な医療支援を後退させるということですから、いくら司令塔を作っても、やっていることが間違っていれば何の意味もありません。医療逼迫を繰り重ねるために必要な支援策を維持、拡充する政策への転換を求めて、質問を終わります。
1:21:56
最後4分お願いいたします。最後じゃないですね。すいません。ずっとこの審議で同じことをずっと聞き続けているんですが、この法律が通った後、政府対策本部副本部長たる新型インフルエンザ等対策特別措置法に関する自貿を担う国務大臣というのは、誰が担うんでしょうか。岸田総理。
1:22:23
ご質問は、政府対策本部の副本部長を誰が狙うかということですが、インフル特措法上、国務大臣をもって当てると規定をされています。この法案の執行後に本部が新たに設置される場合には、その時々の状況に応じて、本部長たる内閣総理大臣が最適と判断する国務大臣を、副大臣として当てることになると考えております。例えば、内閣官房長官や厚生労働大臣、あるいは特措法に関する事務を担当する国務大臣をもって当てることが考えられますが、いずれにせよ、いかなる国務大臣を副本部長に当てるかについては、その時の内閣総理大臣の判断することとなっております。特措法の事務を担当する国務大臣というのが今ありましたけれども、それは後藤大臣でしょうか、それとも官房長官でしょうか、総理。
1:23:32
今の体制では後藤大臣であります。しかしながらですね、この危機管理官はどういう風な体制になっているかというと、官房長官の命を受け、そして職務を遂行するということになっているわけでありまして、この危機管理統括庁の中では後藤大臣が入ってくる余地がないんですね。岸田総理、この法律が通った後、後藤大臣に今発令しておられるコロナ対策担当省という立場は維持されるおつもりでしょうか。岸田総理。
1:24:08
はい、今現在後藤大臣に引き続き担当してもらうことを考えております。そうするとですね、指揮命令系統がよくわからないんですね。官房長官がいて、官房副長官がいて、副長官がいてと、そういうことになっていて、後藤大臣が入ってくる余地が実はこの法律の中で想定されないわけですけれども、岸田総理が言われている指揮命令系統の一元化というのは、誰が何を判断するんでしょうか。岸田総理。
1:24:42
はい。あのー、統括庁に関わる事務を担当する内閣の大臣については、この法律上の指揮命令系統は内閣官房長官、内閣感染症危機管理官のラインに一元化しつつ、官房長官による内閣官房の事務統括権のもとで、感染症危機への対応に係る各省の都の総合調整等、担当大臣としての事務を実情を担うことによって、統括庁の事務の統括を担う官房長官を事実上助け、内閣の円滑な運営に寄与する。こうしたことが可能となります。こうしたことで、指揮命令系統、これを整合性をとっていきたいと考えております。
1:25:38
後藤大臣にお伺いしたいと思います。官房長官の指揮命令系統に入るということでしょうか。
1:25:45
今、総理から御答弁がありましたように、内閣官房の事務というのは、官房長官が統括しています。その法律上の統括している事務について、担当大臣というのは、事実上その一部について仕事をしているというのが仕組みでありまして、この部分については、今の私の立場と、この体制での所管大臣の立場は変わるものではありません。法律と果たす役割については変わるものではありません。
1:26:40
令和新選組大石亮子です。この法案で感染症パンデミックの知例党昨日の統括庁をつくったとして、コロナ失策のお茶を濁そうという岸田政権のこのやり方を許すことはできません。この3月に何が起きたか御存じですか。全国の国立病院の労働者がストライキを実施したんです。この日本でストをやるってどれだけの決断がいることか。このストをした医療労働者は何を訴えたか御存じでしょうか。1つは労働条件の改善。これはもともと国が医療費、医療を削減するという政策を長年続けて人員不足が病院にあった。そこにコロナがやってきて医療従事者は人生も横を置いて全力対応した。なのに国は4度の改善要求も無視してぶっかだかに対応する賃金すら保証しなかった。これがストの背景の1つです。もう1つには総理が医療削減の反省がないどころか公的病院に積立させたお金750億円を防衛費に回すと決めた。昨日その予算が通りました。あり得ない。この積立金は毒放化した公的病院の医療危機更新など医療のために確保させてきたものです。岸田総理はこれに関連する防衛財源確保法の新切りも狙っている。これ何をやっているんですか今。どれだけ医療労働者の気持ちを踏みにじるのか。もう岸田政権は総辞職しても足りないんです。万死に値する。これ野党ももっと叩かなきゃいけないですよ。国会の外はストなのにこの中ではこのぬるま湯は何なんでしょうか。時間つぶしの儀式じゃないんですか。この質疑でもずっと訴えてきたことです。このパネルを見てください。これ地方衛生研究所の過去20年に人員が削減されてきたよねっていうそういうグラフなんですけれどもこれも構図はずっと同じなんですよ。官民とはずどこでも同じなんです。日本で起きているのはこれ。これは衛生研究所の20年ですけど労働者を人件費だとコストだと葛藤し続けて人減らしや技術継承を捨ててきたんです。これ全国でも減っている。そして大阪のようにそれを間に受けた政治勢力維新ですけどそういった方が与党を占めたときさらに極悪になるってずっと訴えてきたんです。でも内閣官房の後藤大臣は平時からパンデミックに備えてPDCAを回すと本日も言ったし質疑の中で10回ぐらい言ってますけれどもでもこういったことへの具体的対策、パンデミックやこれまでの間違った人減らしこれへの反省は全くないんですよ。そりゃそうですよね。これからもコストカットして蓄えたものを軍事費に使うという政権な んですから。だから答えは一つこの法案はだめなんです。そして総理には内閣総理職を求めます。お願いします。
1:29:50
今回の法改正においては、医療従事者、そしてご指摘の保健所の職員、新型コロナにより影響を受けた事業者等を代表する団体の意見聴取、これを経て作成されたものであります。有識者会議においても日本医師会、日本看護協会、日本病院会等の感染症にあたられた医療関係団体に加えて、全国保健所長会といった保健所関係者の団体、さらには影響を受けた事業者ということで、経団連、日本商工会議所といった経済団体等も含めた幅広いこの関係者の意見を反映して議論を行い、そしてそれを踏まえて法律を作成したものであると認識をしております。ストライクを無視するような答弁を やめてください。内閣総理職を求めます。終わります。
1:31:02
これにて内閣総理大臣出席の下の質疑は終了いたしました。内閣総理大臣はご退席いただいて結構です。ありがとうございました。ありがとうございました。
1:31:25
これにて本案に対する質疑は終局いたしました。この際本案に対し、青柳陽一郎君ほか2名から、立憲民主党無所属国民民主党無所属クラブ有志の会の挙動提案による修正案が提出されております。提出者から趣旨の説明を聴取いたします。
1:31:50
ただいま議題となりました新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部 を改正する法律案に対する修正案につきまして、提出者を代表してその趣旨を御説明申し上げます。平成27年に制定されたいわゆる内閣官房内閣府見直し法によって、内閣官房の5つの事務が内閣府に違反一元化され、内閣府の9つの事務が各省庁に違反されましたが、同年の閣議決定において内閣官房及び内閣府の業務は3年後をめどとして全面的な見直しを行うこととされていました。にもかかわらず、政府ではその後本格的な見直しが行われておらず、内閣の総合戦略機能を担う内閣官房は非大化を続けております。さらに政府は今回の内閣法の一部改正において、内閣官房の司る事務として、いわゆる包括条項を追加しており、政府答弁においても新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく事務以外に現時点で想定しているものはないが、それ以外の法律に基づく事務を担う可能性は否定されないとのことでありました。そこで今後の内閣官房の非大化を防止する観点から、本修正案を提出した次第であります。本修正案の主な内容は、内閣官房の所掌事務として包括的な事務を加える改正規定を、改め、内閣感染症危機管理統括庁が司る事務に限定した所掌事務を加えることとしております。以上が本修正案の趣旨であります。何卒各委員の御賛同をお願い申し上げます。以上です。これにて趣旨の説明は終わりました。これより、原案及び修正案を一括して討論に入ります。討論の申出がありますので、順次これを許します。
1:34:18
太田英史です。会派を代表して、新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律等について反対討論を行います。まず、3年を超えるこの新型コロナウイルス感染症との戦いに、今日至るまで日本全国の三年生に立ち続けた医療従事者をはじめとする多くの皆さまのご尽力に、ここからの敬意と感謝を申し上げます。以下、反対の理由を3点絞って申し上げます。第一に、感染症対策の指揮命令系統の複雑化です。今回提出された法案では、内閣感染症危機管理統括庁の設置後、感染症有事における意思決定の主体は、政府対策本部に背負われるままであり、統括庁の役割は総合調整にと どまります。また、委員会審議の中で、統括庁を設置後に、コロナ担当の国務大臣は、感染症対策における権限をほぼ持たず、統括庁に対する指揮命令の権限を持たないことが明らかになりました。統括庁の新設が感染症対策の指揮命令系統を複雑化させ、混乱を起こすことは間違いありません。危機管理の組織は、単純シンプルでなければならず、平時の行政組織の理論を有事に適用してはいけません。感染症に限らず、自然災害における救命活動や医療提供、生物化学撃破による攻撃やバイオロテロへの対処など、危機論の種類にかかわらず、健康危機管理に全般に即応できる、機動的かつ強力な指揮命令系統を持つ組織をこそ創設すべきです。第2に、内閣官房の業務被代謝です。法案には、政府対策本部の事務を統括庁が処理するに当たり、内閣官房の所掌事務規定に基づき、内閣官房に属せられた事務を追加すると記載されています。これは法律に基づく命令によって、所掌事務が無制限に拡大する可能性があり、内閣官房の業務被代謝、行政改革の観点からも問題があります。最後に、新型コロナ対策の検証の必要性について申し上げます。有識者会議で示された、今後とも社会経済財政への影響、財源のあり方、施策の効果等について多面的に検証を行な れ、的確に施策が進められることを求めたいとの指摘を受けて、更なる検証を行い、その結果を公表するとともに、通論措置を講ずるべきです。今回の法案は、政府の危機管理体制を見直す方向性は同じくしているものの、賛同するには不十分であり、この度提出いたしました、不対決議案における指摘事項について、早期実現に向けた検討を進めていただくことを強く求めます。その上で、我が国の健康危機管理体制強化に向けて、与野党を超えて取り組む決意を申し上げ、本法案に対する判定討論を終わります。以上です。
1:37:09
私は日本共産党を代表して、新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案に反対の討論を行います。新設される内閣感染症危機管理統括庁は、現行の内閣官房コロナ室を内閣官房長官の元の組織として法定化をするものです。庁の名称を付けていますが、内閣府に置かれた金融庁等のような外局ではなく、これまでに例のない統括庁であり、行政ラインはコロナ室と同じように官房長官の下にあります。統括庁に置かれる役職のトップの内閣感染症危機管理官は、内閣官房副長官から指名し、内閣感染症危機管理官補は内閣官房副長官から指名するとされており、実質的に現行のコロナ室とありません。統括庁は岸田総理が総裁選で掲げた健康危機管理庁に合わせて、庁の名前ありきで組織の名前を掛け替えるものだと言わざるを得ません。そもそもインフル特措法は、憲法で保障された基本的人権を制限する試験制限を行うにもかかわらず、試験制限の起点となる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を出す要件が曖昧で、人権侵害に対する救済措置や経済的措置に対する保障もないという根本問題があります。試験制限にかかわっては、東京都が2021年にインフル特措法に基づいて行った飲食店への時短命令に対し、東京地裁で違法だとの判決が出されています。特措法は試験制限を伴うものであり、人権侵害に対する救済措置や経済的措置に対する保障の法定化を欠いたままの法改正は認められません。インフル特措法の運用を含め、政府がコロナ対策を政権の都合で科学的知見を無視して行ってきたことは重大です。全国一斉休校、アベノマスク配布、GoToキャンペーンの延長、濃厚接触者の待機間の短縮、いずれも専門家の意見を聞かずに行われたものです。この感染症法上の語呂移行についても、厚生労働省の専門家会議は、医療提供体制の確保が必要との意見であるにもかかわら ず、政府は医療機関や高齢者施設への公的支援を縮小する方針です。インフル特措法では、有識者が総理に意見を述べればとして、新型インフル等対策推進会議の設置を規定し、その下には分科会が政令で設置されています。にもかかわらず、メンバーが会議を開きたいと言っても開いていないのが実態です。政府が政策決定を行う際には、科学的知見を踏まえるのが当然です。政権にとって都合の悪い知見を遠ざけるやり方は、市民に政府のコロナ対策への不信と混乱をもたらし、感染対策を困難にします。以上、これまでの感染症対策への反省等改善がないままに、政治的なパフォーマンスを行うに過ぎない法案には反対であることを申し述べ、討論を終わります。
1:40:04
有識の会の尾形凛太郎です。本法案に反対の立場から討論します。今回の法案を読んで審議してみて感じたのは、与党の事前法案審査は機能しているのかということでした。官邸のアイデアが発端となっ た法案を、いいダクダクと通しているのではないかという懸念が拭えませんでした。また、内閣法の改正で内閣官房の被代価を可能とする仕組みがあることは、感化しがたいです。そもそも内閣官房が総合調整でない事務を担うことも大問題です。2015年の内閣府すり向か法の理念はどこに行ってしまったのか。すり向か法では、各省の大臣が総合調整を担うことができるバスケットクローズが盛り込まれました。この活用実績があまり上がっていない一方、内閣官房・内閣府の所掌事項はどんどん拡大しています。継続的にこういう組織の在り方をチェックし続ける体制が与党に欠けているのではないかと思います。大臣所信でも指摘しましたが、官房長官は担務を持たない大臣であるべきです。しかし、こういう法律が積み上がっていくことで、内閣官房の機動性が失われていくことを強く危惧いたします。また、この法案では、指揮命令系統が極めて複雑になっており、コロナ担当省がどういう形で関与するのかも明確でありません。危機管理の要定である意思決定の一本化に反するものです。私はこれまでの後藤大臣のコロナ担当省としての活動を高く評価するものですが、その役割を歪曲化 しようとしているようにも見える本法案は、どう説明をこねくり回してもおかしいです。要するに岸田総理が提案した危機管理統括庁を無理をして、今の内閣官房の仕組みに継ぎきをしようとしたため、非常に整合性がとれないものになったということでしょう。私の誤解かもしれませんが、審議を通じて後藤大臣は、本法案にあまり良い印象を持っていないようにも見えました。その表中をお察しいたします。そして、今回の法案審議でおかしいと思ったのが、官房長官が出席をしなかったことです。危機管理統括庁の担当大臣は官房長官です。その大臣の出席を求めずして審議が行われたことは、不適切の素知りを免れません。本委員会の理事会でどのような経緯からこのたてつけでの審議になったのかは承知していませんが、新設される組織の担当大臣の出席なしで国会審議が行われたことを前例としてはならないと強く申し上げておきます。以上、反対に至った理由を述べさせていただきました。今回のコロナ禍を通じて、我々は感染症対策について多くの学びを得ました。その知見を生かして、仮にまた同種の出来事が起きたときには、より洗練された対策が講じられることを心から願います。今回反対となりますが、これまでコロナ対策に従事された全ての関係者の尽力に心からの感謝を申し述べ、討論とさせていただきます。
1:42:50
令和新選組の大石昭子です。この法案には反対です。この法案は重要公判ということで、すごく時間をかけて審議されましたけれども、審議の中でも司令塔機能は強化されないということ、それから内閣官房が非大化するということ、それからパンデミックの反省、検証がないんだということで、検証がないままこのような組織をつくっても、パンデミックに対応できないんだと、コロナ第9波にも対応できないんだということがずっと指摘され続けてきたんですけれども、全く修正のないままこれを通ろうとしているじゃないですか。全然フィードバックしないままこんなことをやって、これ何なんですか。単なる時間つぶしの儀式じゃないんですか。何のためにやるんでしょうか。自民党公明党で過 半数を取っていたら、何をやってもいいんですか。この国会の外では先ほど言ったように医療労働者がストライキまでして訴えていたことがある。そういったことも無視。そして医療の現場の中で今も人が亡くなっているわけです。そういった国会の外の空気を受け止めないまま、長時間かけて重要な法案だと言って、結局何も変えないなら、このようなこと意味がないじゃないですか。内閣が機能していないじゃないですか。この法案そのものについては、政府から議論の範囲を制限された検証に基づく有識者会議の報告書を受けて作られた、「限界のある法律」、それから何度も申し上げている現場でコロナ対応の第一線に立たれている医療従事者の、そして研究所、保健所の方々の汗も涙も踏まえない内容になっている。その理由としては岸田総理の総裁選考約の長尻合わせの新法の提出であったということです。このような中身のない、作られた検証から生まれた法案には当然中身がありません。だから野党のそれぞれの委員もこの法案ではダメだと訴えたんです。でもフィードバックがない。これは最悪なことだと考えます。この法案にも反対します。終わります。これにて討論は終局いたしました。これより採決に入ります。内閣提出新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。まず青柳陽一郎君ほか2名の提出の修正案について採決いたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。起立少数。よって本修正案は死結されました。次に原案について採決いたします。これに賛成の諸君の起立を求めます。起立多数。よって本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
1:46:19
この際ただいま議決いたしました本案に対し、神田健二君ほか5名から、自由民主党無所属の会立憲民主党無所属日本維新の会公明党国民民主党無所属クラブ有志の会の共同提案による不対決議をすべしとの同意が提出されております。提出者から趣旨の説明を聴取いたします。
1:46:49
ただいま議題となりました不対決議案につきまして提出者を代表してその趣旨を御説明いたします。案文の朗読により趣旨の説明に返させていただきます。新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案に対する不対決議。政府は本法の施行に当たっては次の事項に留意しその運用等について異論なき置きすべきである。一つ新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議における今後とも社会経済財政の影響財源のあり方施策の効果等について多面的に検証が行われ的確に政策が進められることを求めたい。との指摘を踏まえ新型コロナウイルス感染症に対する政府の対応について飲食業旅行業宿泊業等に係る事業者の意見の聴取も含め更なる検証を行った上でその結果を公表するとともに速やかに必要な措置を講ずること。特に予算に関しては会計検査員の指摘も踏まえ全体像の把握首都の精査及び効果検証を行うこと。また地方公共団体の財政措置をめぐる改善については地方公共団体の意見を聴取し国の財政措置の責任を単に地方公共団体に転嫁するものとならないよう慎重に運用すること。二つ内閣官房及び内閣府の業務の被害化を防止するため事務及び組織について不断の見直しを行うこと。また法律に基づく内閣官房及び内閣府への業務の追加は平成27年1月27日の閣議決定内閣官房及び内閣府の業務見直しについて等を踏まえ内閣の司令塔機能など本来の役割を十分発揮するために必要不可欠なものに限るとともに原則としてあらかじめ当該業務を行う期限を設けること。三つ内閣感染症危機管理統括庁は医療のみならず行動経済学データ分析心理学危機管理広報デジタルなど多様な専門的知見を活用できる体制を確保すること。四つ内閣感染症危機管理統括庁及び国立健康危機管理研究機構は常時情報を共有するなど緊密な連携を確保すること。五つ内閣危機管理官については内閣全体の危機管理という所掌事務の特殊性及び重要性に鑑み感染症危機管理においてもその役割を従前に果たせるよう運用上の役割を明確にすること。六つ内閣における危機管理に係る人材の育成に努めるとともに危機管理人材育成に係る研修プログラムを充実させ関係職員の資質向上を図ること。七つ感染症対応の初動機において新型インフルエンザ等対策本部と各府省庁又は都道府県との間の調整が難航した場合には内閣感染症危機管理統括庁は新型インフルエンザ等対策本部長の指揮権の行使については慎重な検討に努めあらかじめ各府省庁は又は都道府県の意見を十分に聞き取り当該意見を尊重しつつ総合調整に努めること。八つ感染を防止するための協力要請等に関し都道府県知事が事業者等に命令する際に勘案すべき事項を定める政令については当該都道府県知事による機動的かつ臨機応変な意思決定を阻害することのない内容とすること。九つ新型インフルエンザ等対策の実施に関する計画以下政府行動計画の策定に当たっては感染症対応に有用な情報を平時から効率的統合的に収集管理するための情報基盤の整備と普及策について検討し政府行動計画の中に盛り込むこと。十、感染症対応の初動機においてより機動的かつ効果的に感染拡大を防ぐためあらかじめ都道府県と協議の上国の都道府県に対する財政支援のあり方を検討し政府行動計画の中に盛り込むこと。十一、気債の特例に関し地方債の支障を定める総務省令については未知の感染症の発生にも対応できるよう感染症対策に係る最新の専門的知見を生かすため不断の見直しを行うこと。以上であります。何卒委員各員の御賛同をお願いいたします。これにて趣旨の説明は終わりました。採決いたします。本動議に賛成の諸君の起立を求めます。起立多数、よって法案に対し不退決議を付することに決しました。この際、本不退決議に対し政府から発言を求められておりますので、これを許します。
1:51:56
ただいま御決議をいただきました不退決議につきましては、その趣旨を十分尊重してまいりたいと存じます。お分かりいたします。ただいま議決いたしました本案に対する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。後藤大臣、藤丸副大臣は御退席いただいて結構です。
1:52:31
修煉中...次に内閣の重要政策に関する件、公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する件、営店及び公式制度に関する件、男女共同参画社会の形成の促進に関する件、国民生活の安定及び向上に関する件及び警察に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。各県調査のため、本日政府参考人としてお手元に配付いたしておりますとおり、内閣官房 内閣審議官、佳沼人君ほか39名の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。(御異議なし)御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
1:54:04
自由民主党の大野慶太郎でございます。本日は質問の機会をいただきましたことを心から感謝を申し上げ、また、気荒副長官におかれましたご対応の中のところお出ましを賜りましたことを改めて感謝を申し上げたいと思います。質問に先立ちまして、先ほど新型インフルエンザの特措法、この内閣委員会で可決をされました。今後のプロセスにおきまして、可決成立というふうに至ったときには、是非副長官としても、この運用を是非とも正しく行われるように取組をいただきたいことを、まず冒頭申し上げていただきたいと思います。まず伺いたいのは、総理が先日、ウクライナ、そしてインドに訪問をされました。私はこれ、戦略的に非常に重要な訪問であったと思います。特にインドは中長期的な戦略の意味合い。ウクライナにおいては、直近の課題としての戦略としての意味合い。非常に重要だと思っております。その上で、木原副長官はまさに同行されたということを伺っておりますので、まさに同行された、総理最直近としての副長官という、どういう印象をこの訪問でお持ちになったのか。そして、この訪問の意義、あるいは意味、そういったものをまずはお伺いをさせていただきたいと思います。
1:55:39
お答えをいたします。先般のインド、そしてウクライナの出張、訪問についてご質問であります。2つそれぞれ分けて、ご答弁させていただきたいと思います。まず、インドにおきましては、岸田総理、モディ首相との間で、G7及びG20サミットに向けた連携を確認するということとともに、日印関係強化の方向性について、意見交換をさせていただきました。さらに、政策スピーチも行いまして、自由で開かれたインド太平洋フォイップのための新たなプランも発表したところであります。岸田首相とモディ首相との対面での会談、これで4回目ということになります。私自身は、いずれの会談にも同席をさせていただいてまいりました。その中でも、今回の会談におきましては、インド側はG20の偽条国、そして私どもはG7の偽条国ということでなりましたので、この連携を、強い連携を図っていくということについて、インド側から意欲が示されたということが印象的であったと思います。また、モディ首相におかれましては、岸田総理と公演で散策の時間を持っていただきました。岸田総理をおもてなししようという強いご気持ちも感じましたし、個人的な信頼環境をさらに一層深めていこうという気持ちも強く印象深かったというふうに思います。続きまして、ウクライナでありますけれども、首脳会談に先立ちまして、旧郊外のブチャ市を訪問させていただきました。その際、視察させていただいた境界、多数の重大によって壁が蜂の巣のような状態になっておりました。最近、途上の街中においても、破壊された家がまだ無残に残っているということでもありました。まさに悲惨な体験をされた被害者の方々からも、直接お話を伺うことができました。今回の訪問を通じまして、ウクライナの方々に対する残虐行為に対して、改めて強い意気通りを覚えたところであります。また、総理と同じく、私自身にとりましても、ロシアによる三原危機の一端に触れることで、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩父上の根拠を揺るがす、許されない貌気である、そして断じついて許されないものであるという思いを、ますます強くしたということであります。これ以上の惨劇を、あるいは惨状を防ぐためにも、ロシアによる侵略を一刻も早く止めなければならないというふうに強く感じた次第であります。我が国は、繰り返しになりますが、今年のG7議長国として、このG7に憂いぎない結束を維持しつつ、G7として、ロシアに対する厳しい制裁と、ウクライナへの強力な支援を継続していくと。また、総理から前につきいただいたように、G7広島サミットへのオンライン参加も、正体し、解説を得たところであります。サミットでは、このウクライナ問題もしっかり取り上げて、この試合に基づく国際秩父を守りに行く、そういう強い決意を示していきたいと考えております。
1:58:49
ありがとうございます。国際秩父が相当由来でいるわけでありますので、副長官としても、ぜひ、日本の役割、非常に重要な協議に入ってきていると思いますので、ぜひとも注力をいただければと思いますが、お触れいただいたように、インドの訪問につきまして、特に最近よく言われるグローバルサウス、この諸国に対してどう向き合うのかということを、次に伺いたいと思います。副長官も御存じのように、ロシアがウクライナ侵略してから、国連では約5回の総会の決議や採択をされていますけれども、これ、中見ますと、うち3回は投票結果、賛成が140対それ以外が50。140対50。これが3回。2回は、約賛成が90に対してそれ以外が100。これ50ぐらいのギャップがもうすでにあるわけですね。140対50の部分も、いわば50がほとんど危険あるいは無投票ということではありますけれども、50の国が躊躇されているか何かの理由でそうなっている。これはロシアによる直接的な影響力の行使、あるいは関係する中国による影響力の行使、こういうのもあったんだと思いますけれども、ここはやはり大きな課題を残したんだろうなと思っております。この3回と2回の違い、これはやはり2回の賛成が少な かったのは、まさにちょっと内容が厳しく、ロシア側にとってみれば、直接検疫に関わるようなことであったということで、当然厳しくて叱るべきではありますけれども、一方でこの50以上の国が他の場合と比べて、この賛成から賛成以外に転じているという有識問題であろうかと思いますので、その意味で改めてこのグローバルサービスにどう向き合うべきなのか、副長官から御答弁を賜りたいと思います。
2:01:08
お答えをいたします。まさに国際社会が多様化をし、そして今御指摘いただいたいわゆるグローバルサービスといわゆる国々の中で、様々な特色を持った国が存在をし、またパワーをが相対的に増しているというのが今の現状かなというふうに思います。委員からこのロシアの暗いな侵略に対する国連における様々な決議への対応、資料を持ち合わせておりませんので、詳細には御評価というかコメントを差し控えますが、この問題も含め、その他の様々ないわゆる地球規模の課題、エネルギー、食料、気候 、変動、保険、こういった問題を解決していくにあたっては、このグローバルサービスといわれる皆さんとしっかり関係を強化して取り組んでいく必要があると、そのように認識をいたします。この点は委員と同じ認識だとこのように思います。その際に、彼らいわゆるグローバルサービスの皆さんと関与するにあたっては、いくつかの点が非常に重要だと私自身は思っております。一つは、やはりグローバルサービス、それぞれの国の歴史的、文化的な背景をしっかり理解をして対応するということが一点であります。その上で、そうした理解をした上で、それぞれの多様性を尊重していくということであります。この多様性を尊重するにあたっては、やはりこの法の支えをはじめとする基本的な原則を遵守をしていくということが非常に重要であって、この遵守をしつつ、分断を招かないための対話を行っていくということが必要であろうと、このように思います。まさにこうした点に留意をしながら、さまざまな国際社会として協力して対応しなければできない深刻な問題について、まずはG7首脳との間で、議論を深めていくとともに、その成果をインドが議長を務めるG20に引き継いでいくことが重要であろうというふうに思います。先般のインド訪問におきまし ても、菅総理、モデル首相との間で、G7とG20で連携して国際社会の重要課題に取り組むということを確認したところであります。そしてもう一点付け加えますと、総理がインド滞在中に発表した「自由で開かれたインド対応」FOIPの新プランにおきましても、今申し上げたような考え方に沿って、各国の歴史的文化的多様性を尊重した各国との対話によるルール作り、それから各国間のイコールパートナーシップを新たな中核的要素に進めました。その上で、国家レベルだけではない人にも着目したアプローチをとっていくということにさせていただきました。さらに、FOIP協力の新たな4つの柱を打ち出し、FOIP協力を拡充をして、各国のニーズに力強く応えていく姿勢を打ち出したところであります。引き続き、FOIPを含む様々な取組を通じて、各国との連携、協力を広げて、世界の諸課題にグローバルサービスとともに国際社会によって対応を主導していきたい、このように思っております。
2:04:11
ありがとうございます。今お触れいただいた、自由で開かれたイ ンド太平洋新しいプラン。非常に的確な方向性を打ち出していただいたものだと、私は非常に高く評価を、あるいは強く支持をしたいと思いますが、これから重要なのは、おそらく具体化なんだと思います。IPFのときもそうでありました。IPFのときも、いわゆるいろいろな国を包摂していくという意味では、具体化というのが重要だという認識を私もいたしましたが、これからしっかりとFOIP、新たなプランで具体化というのが必要だと思うので、今後のG7広島サミットでも国際支持を強化維持のために、日本が役割を非常に国際社会から求められているところでもあると思いますので、その具体化をぜひ取り組みいただければと思いますが、改めてその部分につきまして、具体化につきまして、何かコメントがございましたらお願いしたいと思います。
2:05:22
先ほど申し上げましたとおり、FOIPの新たなプランというものをそれから発表させていただきましたが、プランはまだプランでしかありませんので、やはり具体化というのは、委員のおっしゃるとおり非常に重要だと思います。従いまして、先ほど私が申し上げたように、しっかりと理解をしつつ、そして多様性を尊重しつつ、そして対話を通じて個々の具体的な案件をしっかりと積み上げていくことが重要だとこのように思いますので、しっかりと具体化に向けて、精力的に取り組んでまいりたいと思います。
2:05:56
ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。質問を返させていただきますが、ちょっと順番を変えて防衛省さんにちょっとお尋ねをしたいと思っております。ちょっと副長官お休みで結構でございます。昨年末、いわゆる安全保障関連の3文書を改定されましたけれども、その中でも触れられておりますけれども、電波の安定利用、これが謳われているところでありますので、改めて念のためお伺いをさせていただきたいと思うんですけれども、例えばドローンとかですね、電波を利用するアセットについて、訓練から有事の事態対処について、一環として、民間アセットと電波干渉というのが、失症が出ないように以前から防衛と相務、両省でしっかりと協議を進めていると、あるいはその 調整を緊密にしているというふうに伺っておりますけれども、改めて現在の運用調整、一体どのように行っているのか、あるいは3文書で示されたということでありますので、新たな取組というのはあるのかについて防衛省さんお願いしたいと思います。
2:07:11
防衛省上田大臣官房サイバーセキュリティ情報課審議官
2:07:18
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、ヘスから無料攻撃自体に至るまで、自衛隊と自衛隊以外の機関による電波利用の両立を図りつつ、自衛隊の電波を確保することが非常に重要でございます。そのため、自衛隊では、例えば電波を使う装備、そういったものを新たに導入する際には、総務省に対して周波数の申請を行いまして、総務省において電波干渉等の有無を確認する。こうして自衛隊と自衛隊以外の民間利用との電波利用の両立を図っているところでございます。平素であれば、こうして承認をいただいている周波数を使うことにおきまして、改めて承認が必要はございません。日米共同訓練など、特別な訓練を行う場合には、承認を得てい ない周波数を使う場合がございますので、その際には新たに承認を申請いたしますが、これまで訓練の開始までにスピーディーに承認をいただいているというところ。災害の緊急時などにつきましては、あらかじめ緊急時に使用する可能性がある周波数などを、総務省と共有いたしまして、速やかに承認を得るようにしているところでございます。そして武力攻撃自体におきましては、特定公共施設等利用法に基づきまして、自衛隊における電波の優先利用が可能となっている。こういった現状がございます。他方で、先ほど御指摘ありましたように、まずにウクライナの事例でも見られますように、無人機の利用ですとか衛星通信の利用、非常に安全保障分野での電波の利用が拡大しているところでございます。国家防衛戦略におきましては、自衛隊が安定的かつ柔軟な電波利用を確保できるよう、関係省庁と緊密に連携すると定めたところでございますので、既に防衛省と総務省の関連、新たに調整枠組みというのを設置いたしまして、現在の安全保障分野、あるいは民生分野における電波の最新の利用状況ですとか、あるいは電波干渉の有無に関する新たな技術的な検討、こういったものを協議しておりまして、緊密な連携をさらに進めてまいりたいと思っております。
2:09:18
ありがとうございます。問題ないようにぜひ取り組んでいただければと思います。特にシームレスに運用することというのが重要でありますし、それに向けてアセットの開発しようという事業者も中には出てくるかもしれませんので、そういった意味で安定的な利用というのが可能なように、引き続き積極的に取り組んでいただければと思います。質問を返させていただきますが、また副長官にもお戻りいただきまして、ちょっと話題が変わりますけれども、経済対策についてお伺いをさせていただきたいと思います。副長官も御存じのように、また今共有いただいていると思いますが、現状の日本の経済状況というのは、コストイップシューインフレと言われております。最大の対策は当然、低下対策であります。一方で、巷では賃上げを求める行為ばかりが結構、一人歩きというか伝搬をしておりまして、これ結局労働者の7割を抱える中小企業にとってみれば、賃上げだけ求められても、不満だけが残る、こういう状況になっているところであります。当然、転化も進めば、最終的な物価も上がりますので、当然賃上げというのは絶対構造の中では必要だということでありますので、 賃上げは転化の中に含まれる形でしっかりと進めていく。逆に言えば、元受けがしっかりと転化に応じていただく、こういう社会構造。もっと言えば、この産業構造が、ある種、物価高というのに抗うような社会ではなくて、むしろ吸収していけるような、そういう構造に転化を通じてしていくべきなんだと、私はすごく思っているところであります。当然転化につきましては、政府も、例えば転化が進むように、転化も民間部門につきましては、例えば、公取りがこの調査をして、あまり積極的じゃないところは公表するとか、あるいは、経産省が転化 g 面とか、そういう取り組みをされているのでありますので、そこは大きく評価をして、なお一層進めていただければと思いますが、一方で、転化の元受けという意味では、政府の部門、つまり調達とか、工程価格とか、そういった部分も、ある種、対応していかなくちゃいけないんじゃないかと。すなわち、こういった分野というのは、基本的には、市場調査に基づいて行われるので、結局時間遅れが生じると。最近時間遅れをなるべく短くしようという取り組みもやっていらっしゃると伺っておりますけれども、実際やっていらっしゃいますけれども、しかしながら、やっぱり目標となる物価ですね、それから目標となる賃上げ、このパーセンテージ、こういったものをしっかりと分析した上で、それを設定してあげることによって、この産業構造を 出口で引っ張ってあげる。出口で引っ張ってあげることによって、転嫁を進めるんだと。こういう方向の取り組み、これ現在は、もちろんその激変緩和対策で、入口で対策をしていますが、これ転嫁という意味ではあまり効果はない。むしろ吸収するには出口でやった方がいいんじゃないか。これはバランスが必要だと思いますが、こういう認識のもとに改めて転嫁対策について、官房副長官として、どうやって取り組みを進めていけばいいのか、イメージでも結構でございますので、お答弁いただければと思います。
2:13:05
コストプッシュ型のインフレということで、それの対応について、化学転嫁対策を中心にご質問いただきました。今委員のお話の中でほとんど、回答も含めてお話をいただいたかなと思いますが、改めて私の方から何点か申し上げますと、やはり鎮上は少なくとも重要だというふうに思っております。おかげさまで、春冬の第2回の収益結果、平均鎮上比率3.76%、30年ぶりの高水準となっておりますので、これを今後どういうふうに中小企業につなげていくか、ということが重要であろうと思います。この点 につきましては、中期庁の下分け事業面、あるいはコートリーの取組ということでご紹介いただきました。しっかりと労務費の転嫁も含めて、しっかり対応してまいりたいというふうに思います。その上で、やはり民間部門のみならず、官における努力も重要であろうというふうに思いますので、いくつかご紹介をしたいと思います。一つは公的科学につきまして、制度に応じて民間企業の伸びも踏まえた改善をしっかり図っていく。介護、保育等の職務改善、見える化を行いながら進めていきたいと思います。また、航空工事や庁舎の清掃、警備など、政府調達に参加する企業で働く方の賃金引上げ、これにも取り組んでまいりたいと思います。公共料金につきましても、現在、料費等が適正に転嫁され、労働者の賃上げにつながっていくよう、料金の適正化の確保の観点から検証を行ってまいります。そして最後に、社会保障給付の柔軟化につきましても、地方創生臨時交付金等を活用した医療機関等への支援も引き続き進めるとともに、時期診療報酬改定に向けた議論、これも行っていく中で、部下の同期や医療機関の収支の状況を注視してまいりたいと思います。いずれにいたしましても、こうした転嫁対策、出口入り口という言い方もございましたが、総合的に進めながら、部下高を克服して 、民主主導の経済成長を実現してまいりたいと考えております。
2:15:03
はい、ありがとうございました。時間が参りましたけれども、この出口の部分はやはり明確な目標設定というのは、すなわち構造の分析というのは必要だと思います。その分析もしっかりと取り組んでいただければと思っております。本日は、必ずしも全部通告していたわけでもないのに、真摯に御答弁をいただきまして、改めて感謝を申し上げ、質問とさせていただきます。ありがとうございました。
2:15:37
(はい、すいません、いらっしゃいませ)(まんまんね)(これは、すっきりで)(すいません)
2:15:51
はい。自民党の杉田美代です。よろしくお願いいたします。4月1日より、子ども家庭庁が発足いたします。私は、かねてよりこの内閣委員会で、日本の子ども子育て政策は、親を中心に考えられており、子どもの視点が抜け落ちているのではないかと指摘をしてまいりました。子ども真ん中社会の実現に向けて、具体的にこれまでとどう違うのか、どのように子どもを中心にしていくのか、まずお尋ねしたいと思います。
2:16:18
はい、内閣府大臣政務官、地見花子政務官。
2:16:26
お答えいたします。子どもを取り巻く状況は、児童虐待、不登校いじめなどを深刻化するとともに、急速に進展する少子化によりまして、令和4年の首相数は80万人を割り込み、子ども子育て政策への対応は、まったなしの先送りできない課題でございます。4月1日に、子ども家庭庁が創設されます。これまで各府省庁において別々に行われていた、子ども子育て支援、少子化対策、児童虐待対策などの子 ども政策に関する総合調整権限を一元化し、子どもや子育て当事者、現場の視点に立ち、強い指令等機能を発揮してまいります。また、未就演事務を含みます、就学前の全ての子どもの育ちや、子どもの居場所づくりに関する施策などに関しても、自らが事務を実施しつつ、関係省庁と連携しながら、政府全体における取組を主導することとしておりまして、これまで省庁間、制度間の狭間に陥っていた課題や新規の政策課題も含め、子どもや子育て当事者に対する支援を一元的になってまいります。どのように子どもを中心的にしていくのかというお尋ねもございました。子ども政策を進める上で、何よりも大切にするのは、子ども、若者や子育て当事者等の意見であります。様々な手法を組み合わせまして、様々な多様な意見を聞き、実現可能性等も考慮しながら、子ども政策に反映してまいりたいと思います。子ども、若者、子育て当事者の意見に耳を傾け、常に子どもの視点に立ち、子どもの最善の利益を図るための司令塔となるよう、子ども真ん中社会の実現に向け力を尽くしてまいります。
2:18:09
ありがとうございます。私も子ども真ん中社会の実現に向けて、全力で協力してまいりたいと思います。新たな子育て支援対策も講じられると思いますが、現金給付による少子化対策については、しっかりと効果の検証を行っていただきたいと思います。少子化対策のために現金が給付される、しかしその財源を増税や子どもたちが将来を負担するようになる、これでは子どもを産みたいと願う人は増えないのではないでしょうか。また、子どもを産まないことを選択する女性からは、経済的な理由だけでなく、子どもを産みたい、育てたいと思える社会ではない、今の世界の中で子どもを幸せにできる気がしないという声も少なくありません。日本もオクライナのように他国から侵略されるのではないか、そんな中で子どもを育てるのは無理だという意見も多いです。また、人口減少の意図を辿る日本に対し、世界の人口は増え続け、将来の食料危機に備えて昆虫食なども話題になっておりますが、将来食べ物がなくなるかもしれません。だからコオロギを食べましょう、などと言われて子どもを産もうと思えるでしょうか。このような経済的な理由以外の不安をどのように取り除いていくのか、食料も含めた安全保障や治安の確保、安心して子どもを育てられる日本を取り戻すためにどのような対策がなされているのでしょうか。
2:19:33
少子化の背景には、個々人の結婚や出産、子育ての希望の現実を阻む様々な要因が絡み合っていると認識をしてございます。このような要因を一つ一つ取り除くことが必要であり、経済的支援でなく、委員も御指摘いただきました子育ての不安や孤独感、精神的な負担感などを減らしていくような具体的な施策も含めて、様々な施策を重層的に講じていく必要があると強く感じてございます。また岸田総理は、個々の政策の内容や規模はもちろんであるが、これまで関与が薄いと指摘されてきた企業や男性、さらには地域社会、高齢者や独身の方も含めて、社会全体の意識の改革を含め、次元の異なる対策を講じていくと述べられております。小倉大臣の下、長年の課題を一気に解決に向けて前進するべく、子育ての不安を払拭することができるよう、今月末の取りまとめ、またさらに4月からの子ども家庭庁での具体的な施策の遂行に向けて、鋭意努力してまいりたいと存じます。
2:20:36
ありがとうございます。国が安全であるということが、最も大事のことではないかと思います。国防も少子化対策の最も大きな部分だということを、皆さんにも考えていただきたいというふうに感じております。また、男性の育児休業促進についても、会議的な意見が少なくありません。女性が抱える育児に関する悩みには、パートナーとの育児や家事に関する考え方の違いがあります。パートナーが育児を取得することによって、かえって辛労が増す、家事の負担が増えると不安に感じていらっしゃる女性も多い。男性の育児休業取得の促進にあたり、このような女性の声も踏まえて検討が進められているのでしょうか。例えば、パートナーの育休ではなく、自身の親に育児を手伝ってほしいという夫婦のために、同居や近居の促進、育児のために帰省する際の交通費にかかる女性のような複数の選択肢があってもよいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
2:21:34
お答え申し上げます。女性に偏 りがちな育児介護の負担を軽減するため、男性が主体的に育児・家事にかかわり、男女共に希望に応じて仕事と育児の両立が図られるようにしていくことが重要であると考えております。そのためには、男性の育児休業の取得を促進していくことが必要でございますが、その背景には、男性労働者の中には育児休業制度を利用したかったが、実際には利用しなかった方もいること、また、育児の役割分担については、自身と配偶者で半分ずつ分担することを希望する方が多いことがございます。一方で、先生ご指摘のように、育休中に男性が育児や家事を行う時間が少ないなど、いわゆる取るだけ育休となっている事例があるといった声も承知してございます。このため、厚生労働省といたしましては、男性育児休業の取得促進と合わせまして、男性の意識改革を促して、取るだけ育休ではなく、育児休業中にしっかりと育児に向き合うことを後押しするため、企業版父親学級の推進を実施するなど取り組んでございます。また、令和4年度補正予算で創設しました、市町村等が実施します出産子育て応援交付金事業でも、パートナーの育児当事者としての自覚を芽生えさせることが重要であることから、伴奏型相談支援において、パートナーも一緒に面談して、子育ての見直しを立てたり、妊娠期に両親学級育児体験教室の参加を奨励しています。併せまして、妊娠期・出産期に計10万円相当の経済的支援を 行っておりますが、その用途は妊娠期の検診受診時の交通費等や、出産育児関連用品や子育て支援サービス等の利用者負担に当たっていただくことを想定しておりますが、地方自治体の総意工夫によりまして、それ以外のニーズに応じた用途を排除するものではないとしております。このような様々な取組を通じまして、男女がともに希望する形で、育児と仕事を両立させることを支援してまいりたいと考えております。
2:23:47
様々なメニューがあると思いますけれども、それらの政策の効果の検証についてもしっかりと行っていただきたいと思います。また、希望主奨率1.8を叶えようと思いましたら、子育て支援よりもむしろ結婚支援策に焦点を当て、結婚を希望する男女が躊躇なく結婚を決断できる、結婚相手を見つけることができる、そうした政策にもっと重きを置くべきであると私は考えております。また、少子化対策については、これまで様々な施策が行われてきましたが、残念ながら現時点で絶大な効果は見られていません。少子化対策を行いつつも同時に少子高齢化、そして人口減 少を見据えた上での社会の在り方を考えていく必要があるのではないでしょうか。将来もしも日本の人口が8000万人に減るというのであれば、この国土でいかにその8000万人の人々が幸せに暮らしていけるのか。豊かで世界に胸を張れる日本を減少した人口でいかに実現するのか、そういう社会構造の在り方の検討は行われているのでしょうか。
2:24:54
お答え申し上げます。人口減少などの社会課題に直面する我が国において、一人当たりGDPを維持し、持続的成長を図るためには、労働参加を推進する必要があるほか、一人当たりの労働生産性を向上させていくことが不可欠となります。このため、意欲ある個人の能力を最大限活かしながら企業の生産性を向上させ、さらなる賃上げにつなげている構造的賃上げを実現するべく、意欲ある個人に対するスキリングによる能力向上だとか、職務に応じてスキルが適正に評価され、賃上げに反映される日本型職務給の確立だとか、成長分野への円滑な労働移動を進めるという三民 一体の労働市場改革に官民連携で着実に取り組んでおります。議員御指摘のとおり、少子高齢化、人口減少などの社会課題を踏まえた経済社会構造の在り方を検討することは重要だと考えております。現在、経済財政諮問会議におきまして、少子高齢化、人口減少などに伴う国力の縮小傾向だとか、地域経済の衰退を反転させるシナリオだとか、人口減少下での社会保障制度の持続可能性強化といった乱点につきまして、目指すべき経済社会構造の在り方などについて議論を深めているところでございます。6月の骨太方針までに、将来的な子ども予算倍増に向けて大枠を示すこととされておりますけれども、骨太方針におきました、これに加えてこうした観点も含めて、引き続き検討を深めてまいりたいと思います。
2:26:26
ありがとうございました。次の質問に移りたいと思います。さて、4月は、若年少性暴力被害防止月間です。1月に議員会管内で行われた「困難女性支援法」のより良い運用を願う都道において、GPI、女性障害 者ネットワークから性暴力やDVの被害を受けた女性への相談窓口は電話と対面しかないことが多く、アクセス自体が困難で相談にすらたどり着けないという非常に重要な御指摘がありました。性犯罪・性暴力の被害者のためのワンストップセンターでは、例えば聴覚障害を持った被害者からの相談をどのように受けているのか、また普及の広報活動において、視覚障害者に届くような工夫がなされているのかということをお尋ねしたいと思います。併せて、DVの被害者が民間セルターを使う場合に、障害者が想定されていなく、バリアフリーでない上に解除が入ることが拒否されているという御意見がありましたが、この支援についても併せて伺いたいと思います。
2:27:34
お答え申し上げます。性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく不眠にじる、決して許されない行為でございまして、障害を持つ方々を含めまして、多様な被害者に寄り添った相談方法を提供することが重要と認識しております。内閣府では、聴覚障害のある方も相談しやすいよう、都道府県等に対する交付金によりまして、各地の性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにおけるメールやSNSでの相談の導入等を支援してございます。また、内閣府の事業といたしまして、チャットやメールで相談できる性暴力に関するSNS相談キュアタイムを実施しており、必要に応じワンストップ支援センターと連携して支援を行っているところでございます。また、視覚障害を持つ方々に対する広報につきましては、内閣府ウェブサイトアクセシビリティ支援に基づきまして、ホームページ等の読み上げ機能が利用しやすいようにしましているほか、政府広報と連携し、転辞・代活時広報士等を用いたワンストップ支援センター等の相談窓口に係る情報提供も実施してきたところでございます。引き続き、障害を持つ方々を含め、多様な被害者の方々が必要な支援を受けられるように、相談方法や広報の充実を図ってまいりたいと存じます。また、民間シェルター等と連携して先進的な取組を進める都道府県等に交付金を交付することで、DV被害者支援の強化に取り組んでおりますが、この当該交付金では、多様な被害者を受けるための施設のバリアフリー化等に要する経費も交付対象としております。令和2年度には、2つの地方公共団体に対しまして、施設に手すりを設置するために必要な経費について交付決定しております。引き続き、今後とも、障害者等の多様な被害者を受けるための体制が整備されますよう、支援に努めてまいりたいと存じます。
2:29:34
昨年来、SNS等を中心に、若年被害女性等支援団体への助成金の支給をめぐって、様々な指摘がなされております。国がその方々の、すみません、必要な支援を検討するにあたって、困っている方々の本当の声を聞けているのか、そして、税金を使って行う以上、その支援が妥当であると国民が納得できるものであるかという点についての検証が必要であるかと考えております。男女共同参画局も積極に広報を行っていた、若年被害女性等支援事業ですが、一部の都道府県の事業受給者の会計報告や、その政策の検討をする場に、受給者自身が参画していたことなどが問題視されております。そこで、内閣府では、政策審議会や有識者会議等に参加する民間委員は、どのような経緯を経て選定されているのか、お尋ねします。
2:30:33
お答えいたします。国の審議会等の委員については、平成11年に閣議決定されました、審議会等の整理合理化に関する基本的計画の、審議会等の運営に関する指針におきまして、当該審議会等の設置の趣旨目的に照らし、委員により代表される意見、学識、経験等が、公正かつ均衡の取れた公正になるよう留意するものとすることが規定をされております。内閣府においても、この指針に沿って委員の任命を行ったところでございます。また、行政運営上の参考にするため、行政機関以外の有識者等の参照を求め、意見交換、懇談等の場として開催をしている懇談会等につきましては、同計画の懇談会等行政運営上の会合の開催に関する指針に沿って、それぞれの開催主体において運営の適正を確保した上で開催しているものと考えております。以上でございます。
2:31:30
多くの国民が疑念を抱いたのは、公平性が担保されているかという点です。ぜひとも選定の経緯を透明化し、他種多様なご意見をもとに、偏ることなく政策が審議される場にしていただきたいとお願いします。さて、統一地方選が始まっております。昨年、選挙の応援演説中に、安倍元総理が銃撃されるという痛ましく許しがたい事件がございました。二度と繰り返されないための、警備や敬語に関する検証は国会でも行われるべきではないでしょうか。令和元年の参議院選挙期間中に、安倍元総理の街頭演説にヤジを飛ばした男女二人が北海道警に排除されたとして、損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は表現の自由が警察官に侵害されたと認定しました。個別の事例について言及することは控えますが、この判決が、要人敬語を萎縮させたのではないかという声があります。選挙運動の自由と、選挙運動における要人敬語のあり方について、昨年の事件を契機に、警察としてどのような総括感なくされ、また、どのように再発を防ぐのでしょうか。
2:32:33
お答え申し上げます。警察といたしましては、安倍晋三元内閣総理大臣が、さっきの参議院議員選挙における街頭演説中に銃撃を受け、亡くなられるという重大な結果をもらえたことを、極めて重く受け止めております。敬語に関する検証見直しの結果、警察庁の関与を抜本的に強化するなどとした、新たな敬語要則が、昨年8月26日に制定されたところでございます。新たな敬語要則の下、警察庁におきましては、敬語上の危険度の評価、敬語計画案の審査、体系的な教養・訓練傾向の作成等を直接実施するなどの取組を行っているところでございます。また、現在、御指摘のとおり、統一地方選挙が実施されておりますが、警察庁におきましては、街頭演説場所における都道府県警察との合同実施や敬語計画案の予備審査等を実施し、選挙期間中における徹底した敬語措置を講じているところでございます。本年はG7サミット等の大規模行事が予定されておりますが、新敬語要則に基づく措置を引き続き確実に講じるとともに、体制の強化、装備、資材の充実等を通じて、敬語に万全を期してまいりたいと考えております。
2:33:46
基本的人権の尊重は大切なことですが、先ほどの答弁にもありましたように、まもなく岸田総理の御地元でG7サミットも開催されます。テロや犯罪を未然に防ぐ警備や用心敬語体制の徹底をお願い申し上げ、一問ちょっとできなかった質問もあるんですけれども、これで質疑を終了させていただきます。今日はどうもありがとうございました。
2:34:34
はい。立憲民主党の青柳陽一郎でございます。先ほどの特措法の質疑に続きまして、今度は経済情勢について議論させていただきたいと思います。後藤大臣よろしくお願いします。また小倉大臣もありがとうございます。まず、アベノミクスの評価について伺いたいと思います。アベノミクスは2012年以降この道しかない、そしてまだ道半ばだと言い続けて、時には統計手法まで変えて10年以上続けてきたわけでございますが、アベノミクスの支難役とも言われる元内閣官房参与の浜田光一エール大学教授は、大企業の儲けが下請中小企業従業員に波及しなかった、トリクルダウンを起こせなかったと、今年3月の東京新聞のインタビューで答えています。つまり失敗を認めているわけです。アベノミクスで確かに株価は上がりました。大企業の欠算は良くなりました。有効求人倍率も改善しました。しかし従業員の給料は上がらない。そして非正規雇用が4割となっている。中小企業取引先下請地域経済への恩恵というのは非常に限定的だったわけです。これが現実です。実際に資料1、今日配付資料がございますが、資料1の一番上の図ですね。従業員の平均給料は25年伸びていないわけです。ですから消費が活発にならない。GDPの6割を占める個人消費が伸びていないということですね。一方、配当金、株主配当が増えているわけです。ここには、この図にはありませんけれども、同時に内部療法が積み上がっているということ。そして一番下の図ですね。設備投資が全然伸びていない。設備投資に資金が回っていないという状況です。これが負のスパイラルになっているわけで、好循環にならなかったということですけれども、まずこの状況をどう転換していくのかというのが、今大きな対策問われているわけでございますが、そして合わせてですね、このアベノミクスの金融緩和、この弊害が現れてきている。円安になりぶっかだかに苦しむ事業者と国民が今出てきているわけでございます。まず 最初に、この後藤大臣にですね、このアベノミクスの10年の評価、そして今申し上げた従業員の給料が上がっていかない設備投資に回らない、個人の消費に回らない、株主配当、そして内部療法に積み上がっている、こうした現状についてどう転換していくかについてですね。お答えいただきたいと思います。
2:37:42
あの、まずアベノミクスの評価については、あの、デフレではない状況を作り出し、まあ長いバブル崩壊以降続いた、デフレから脱却、あ、脱却ではないです。あの、デフレではない状況を作り出した、あの、デフレ脱却はまだしてないので、あの、GDPを高め、まあ雇用を拡大したということはあると思います。で、そのことは申し上げておりますし、あの、大企業だけではなく中小企業においても利益は増加したわけですが、ただ中小企業の拡大ペースが鈍かったこともご指摘のとおりです。で、賃金については、まあ、総雇用者所得は伸びたものの、まあ女性や高齢者等が、まあ相対的に賃金水準の低いパートタイムの非正規雇用労働者として、まあ労働主張に入ってきたということで、平均の実質賃金は伸び 悩んだということです。で、まあそれに加えてですね、あの経済の実態は、今、親木委員が分析もされているように、今、申し上げているように、まあ、バブル崩壊以降の長引くデフレと低成長、リーマンショック以後の世界的な金融基金を経験して、まあ企業の行動が非常に慎重で消極的になって、コストカット体制になったということで、収益増加に向かって投資をしたり、あるいは、価格を適正につけることを前提にして、実質賃金を引き上げたり、中小企業への支払いを十分にしていくというような、まあ好循環も働かない事態が生じてきたということは事実だと思います。ですから、どういうふうに対応するのかということもお尋ねであったので、非常に大きな質問で一問だったんですが、賃上げについて言えば、中小企業まで含めて、足元で言えば、賃上げ原資をしっかりと、やっぱり見込んだ、サプライチェーン全体の中で、お互いに、共助の姿勢で、本の価格をしっかりと定めながら、そして賃金を支払って、実質賃金が上げられるような体制、そして投資を自ら国内においてしっかり行って、雇用の場をしっかりと国内に守っていくような姿勢、そういうようなことをしっかりとすることによって、賃上げを実現していく。その賃上げをしっかりと、今度は安心な社会保障等を整えることによって、消費等につなげていくという形で、成長と分配の好循環を進めていかなければならない。