23:24
これより会議を開きます。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算、令和5年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、基本的質疑を行いま す。この際お分かりいたします。3案審査のため、本日政府参考人として、内閣官房内閣審議官水口博史君、内閣官房内閣審議官中田雅勝君、外務省大臣官房審議官石月秀夫君、外務省大臣官房参事官林博人君、外務省欧州局長中米雅志君、文部科学省総合教育政策局長藤江陽子君、文部科学省高等教育局長池田貴久君、文科庁次長郷田哲夫君、厚生労働省雇用環境均等局長村山誠君、経済産業省経済産業政策局長飯田雄次君、資源エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部長両上博君、中小企業庁事業環境部長小林浩二君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。昨日の岡田克也君の質疑に関連し、永妻昭君から質疑の申し出があります。岡田君のお持ち時間の範囲内でこれを許します。
25:08
おはようございます。立憲民主党永妻昭でございます。まず総理にお伺いしたいのが、育休中のリスキリングを後押しするというようなご発言がありました。これは男性の育休中というのを想定されたご発言ですか。
25:35
委員御指摘は、先日の本会議での私の発言についての御指摘かと思いますが、私の答弁、発言の趣旨は、このあらゆるライフステージにおいて、リスキリングということについて、希望する方があれば、それに対応するような環境整備を行うことが重要であるということを申し上げました。よって、この育休において、男性であれ女性であれ、ただ育休の間、大変厳しい状況にあるということは十分理解いたしますが、それでも希望する方があれば、そういった希望には対応していくことも考えていかなければならない。このように申し上げました。現実にそうした希望があるかどうか、これは、この御本人の判断であると考えております。
26:40
これですね、男性の育休中、これいろんな調査がございますが、ある調査では、取るだけ育休、男性3人に1人が家事、育休を取っても、家事、育児が2時間以下だと、こういうデータもありますし、先進国で一番男性が家事、育児にかける時間が少ないと、これも少子化の大きな原因だと言われております。もし政府が、総理の発言が、男性を想定して、育休中、時間があるだろうから、みたいな発想であれば、これは厳にその発想を変えていただきたいんですね。女性がケアを担うもんだと、こういうような発想を捨てることから、少子化対策というのは進むというふうに思いますので、ぜひその育休中のリスキリングというようなことではなくて、やはりそこできちっと育 休の趣旨を、やはりよくわかっていただいて、取り組んで政府はいただきたいというふうに思います。そして、この子ども手当、これ十数年前に民主党政権で設立したわけでございますが、簡単におさらいをいたしますと、これまでは児童手当ということがございまして、小学生まで所得制限が入ったものが支給をされていたのを、2010年、民主党政権で中学生まで支給すると、そして一律1万3千円を所得制限なしで中学生までのお子さん全員に支給すると、こういうような子ども一人一人の育ちを社会全体で応援すると、こういうような理念で始めたわけでございますが、しかしその後、自民党から、この採決のときもそうなんですけれども、バリ増温といいますか、相当な批判があって、ばらまきだ、やれこの所得制限をかけろ、あるいは、参議院の採決のときには、これは私大臣だったんですけれども、自民党のある参議院議員、女性参議院議員が、こういうことをおっしゃったんですね。愚か者めが、このふだらん選択をしたバカ者どもを絶対に許しません。こういう野児を飛ばして、これ今だったら、皆さんが与党で、我々が野党でこんなことを言ったら、もう皆さんがもう許さずに大変なことになったと思うんですね。もう本当に当時、とんでもないバリ増温をかけられ、そして、本当にえげつないような話が、たくさん言われたわけでございますが、そして、挙句の果てに、これ私もびっくりしたんですが、Tシャツですね、この愚か者めがというふうに書いたTシャツを、自民党の公式グッズで、1500円で発売していたと。当時の広報委員長が、ネット上にいっぱい映像が出ていますけれども、広報委員長がそれを着て、非常にはしゃいでいるような写真も出ているわけでございまして、これは私は、ぜひ反省していただきたいと思います。これ10年たって自民党が変わったと、異次元の対策ということで、私はそれを信じたいんですよ。信じたいんですが、きちっとした反省と総括がなければ、信じられるわけないじゃないですか。総理一言、反省の弁を述べていただきたい。
30:38
御指摘の子ども手当をめぐりましては、大変激しいやり取りが行われた、そのとおりだと思います。そして、こうした政策については、その趣旨や財源をはじめ、様々な議論を尽くしていかなければならないと思います。ただ、その際に、ただいま委員が御指摘になったような発言、行動、こうしたことについては、やはりこの前向きな発言をする際に、その切度と、そして相手に対する敬意、こうしたものを決して忘れてはならない、こうしたことであると思います。こうした、御指摘の点等については、その行動、その切度あるものであったかどうかということについては、我々改めて、振り返らなければならないと思いますが、この議論の中身ということについては、しっかり議論を行っていく、こうした前向きな姿勢は、これからも大事にしていきたいと考えます。
31:58
いや、反省はないんでしょうか。(( そうだよ ))
32:05
今、申し上げたように、その議論は大事であったと思います。ただ、その議論を行う際の態度、発言等において、切度を超えていたのではないか、こういった御指摘については、謙虚に受け止め、反省すべきものは、反省しなければならないと思います。
32:29
これですね、態度もそうなんですけれども、発想もそうなんですね。私たちは、この子ども手当を創設するときに、子どもの育ちを社会全体で応援すると、そういうことを申し上げましたら、自民党からですね、これはポルポト政権かと、社会で子どもを育てるというのはスターリンかと、こういうような発言も出ましてですね、自民党の当時の理念というのは、一義的には子育ては家庭でなされるべきものだということでございまして、私たちはですね、もちろん家庭というのは重要ですけれども、同時に、同時に、どちらが優先ではなくて、社会全体としても応援すると、こういう理念なわけですね。ぜひですね、その理念も本当に転換したのかどうか、私は大きな疑問があるわけです。私たちはこの子ども手当をですね、創設をした後に、その後にですね、これは中学生までだったんですけれども、その後のプランとしては、高校生まで子ども手当を伸ばしていく、そして金額を増額すると、こういうようなプランを持っていたわけですが、これがですね、自民党政権になって、とんざをして、今日に至っているということなんです。ですから深刻な反省をしていただきたい。この10年、自民党政権がこの少子化対策を遅らせたと、こういう自覚はありますか、総理。
34:15
この10年、子ども子育て政策を遅らせたのではないかというご指摘でありますが、この10年、振り返りましても、この保育の受け皿整備ですとか、幼児教育、保育の無償化など、様々な取組が進められてきました。そしてその間、この少子化対策関係の予算、これは大きく伸びております。そして成果としても、保育所待機児童数、平成29年、約2万6000人いた、この待機児童、昨年は3000人まで減少するなど、そうした取組の成果もあったと思います。ただ、少子化の背景には、個々の方々の結婚ですとか、出産ですとか、子育ての希望の実現を阻む、様々な要因があります。こうした多くの方々の希望に添えるような社会が実現していない、こういったことについては、改めて振り返り、これからを考えていかなければならない点ではないかと考えます。
35:42
これですね、子育て支援をやってきたという話なんですが、数字が物語っているんですね。私はこの10年間で、本当に少子化対策が停滞したというふうに強く思っているんです。簡単に言うと、小粒で的外れだということだと思うんですね。小粒という意味は、やはり予算が少なすぎる。やはり子育てにかける予算、GDP比で1.7%ぐらいなんですね。これはヨーロッパの半分ぐらいしかございません。防衛費は、GDPの今後2%にするということで、もし子育て予算が増えなければ、防衛費の方がGDP比で大きいと。G7調べましたら、今時点でアメリカだけなんですよ。防衛費の方が子育て予算より大きい国というのは。これぜひ、いびつな今の予算を、子育て予算を大幅に増額をしていただかなきゃいけない。これが小粒という意味なんですけれども、その中で一つだけ提案を申し上げたいんですが、このライフステージ、これ実は民主党政権のときに厚生労働省に申し上げて、それぞれの0歳から80歳までの1人の人間が、国民が、一体どれだけ給付を受けて、そして税金を含めた負担があるのかと。これ義務教育も給付の中に入っておりますけれども、こういう表をつくったんですね。これお分かりのように見ていただきますと、高齢者のところはすごく大きくなっているんですね。ただ、これでもOECD先進国の中では低い方なんです、高齢者の方でも。それにも和をかけて高齢者と比べると、相当子どもが薄いと。これは圧倒的にOECDの平均から見ても低いわけでございます。私たちが提案を特に総理したいのは、いろいろ総理も考えておられると思うんですけれども、幼稚園、保育園、無償化、あるいは義務教育というのは学費はかかりません。いろいろな教材はかかりますけれども。そして中学を卒業した後なんですね。これ一応高校の授業料無償化にもなっていますが、まだまだ不十分ですし、中学までは児童手当出るんですよ、今。所得制限はかかっているものの。中学から卒業するとガクッとなくなるんですね。ゼロになっちゃうんですね、児童手当が。それでここを見ていただくと少し小さいんですけれども、この中学を卒業して高校に入ると給付がガクッと減るわけですね。下の方の負担を見ていただきますと、負担も教育費含めてガクッと負担が上がるわけですね。下に伸びるほど負担が上がるわけで、高校になると急に家計が苦しくなるんですよ、総理。そういう意味では、児童手当、名前は私たちは子ども手当に戻してほしいとは思うんですが、児童手当でもいいでしょう、名前は。その児童手当を高校生まで伸ばしていくと。これが私は本丸の一つだと思うんですね。少子化対策は後でも申し上げますが、もう一つ重要なことがあるんですけれども、まず給付でいうと、やはり児童手当というのが一つ効くんですよ、少子化対策には。そういう意味では、総理、高校まで児童手当を伸ばすということも検討の選択肢に入っているということを明言いただきたいんですが、いかがですか。
39:31
ご指摘の児童手当が最後に見直されてから10年経ちますが、その間、少子化をめぐる社会経済の環境、これは随分と変化をしています。これまで子ども子育て政策として重視されてきた政策の中身も変化している。より経済的支援を重視してもらいたいという声が強まっているなど、この政策に対する期待ニーズも変化している。こうしたことであります。それに対応して政策を考えていかなければならないと思います。今、内閣においても児童手当をはじめとする経済的支援の充実、これも柱の一つとして取り上げているわけですが、その中で今、内容の具体化を急いでいます。高校までやるかどうかも含めて、具体的な内容については、今の政府の考え方、経済的な支援とサービスの充実と働き方改革をはじめとする制度改革、この3本とさらには教育、こうした柱立ての中で今言った経済社会の変化の中で今求められる子ども子育て政策は何か、これを具体化するという取組を進めています。ご指摘の点も踏まえて、政府として内容の具体化を進めていきたいと考えています。確認ですけれども、高校までの児童手当を伸ばすということも含めた検討ということでよろしいんですね、今おっしゃったように。
41:40
今、具体的な内容については、余談をもって申し上げることは控えなければなりません。あらゆる選択肢について、この検討をするということであります。ご指摘の具体的な点について、やるとかやらないとか、今の段階で申し上げることは控えます。
42:03
高校まで伸ばすことは、拒むものではないわけです、検討の対象として。
42:14
余談をもって、それをやるとかやらないとか、今申し上げることは控えなければならないと思います。今、この内容の具体化に向けて、作 業を始めているところです。ぜひ具体化を急ぎたいと思います。
42:35
これは防衛費は、私たちも増強するところは増強しなきゃいけないという立場ですけれども、中身がわからず、まず2倍にするがありき、これは中身がちゃんとあるのに、やるかやらないかわからない。2倍にすると子育て予算をおっしゃっているとしたら、何に使うんですか。2倍といったら相当な金額ですよ。高校までの伸ばすということについて、ぜひ含めていただきたい。児童手当が最後に見直されて10年と、見直されたには解約したわけですね、自民党が。それでここまで遅れたわけです。そしてもう1つ、少子化対策で的外れというのは、少子化の原因なんですね。もちろん予算が少ない、子育て世帯への予算が少ないというのもありますけれども、これは50年前にご夫婦が産むお子さんの平均が2.2人でした。今はどうでしょう。今は平均1.9人です。これは減ったとはいえ激減はしていないんですね。ただその結婚率、未婚の方、これがすごく増えているわけで、今男性の3人に1人が50歳時点で一度も結婚されていない、生涯未婚率というのが30%ぐらいなんですよ。そういう意味ではなぜなのか。これは30代、40代、男女ともに親と同居されている方が6割超えているんですね。こんな先進国ありません。やはり親と住まざるを得ない状況もあるわけですね。そうすると親と住んでおられる同士がカップルになると世帯分離して結婚されますから、新しく家も借りなきゃいけないということで、生活レベルが確実に下がる方が多いわけですよ。やはりこれも政治が何とかしなきゃいけない。当然その不安定な雇用、これは直さなきゃいけない。散々私たちも法案を出していますので、ぜひやっていただきたいんですが、それと同時にもう一つ圧倒的に足りないのは住宅政策なんですよ。これは先進国でほとんどないに等しいんですね、日本は。しかも日本の家賃や住宅所得費というのは、先進国で最も高い国のうちの一つなんです、日本は。ここら辺をぜひ集中的にやっていただきたい。今やっているんじゃないかという声もありますけれども、例えば住宅確保給付金、これは13万件だけなんですね。住宅セーフティネット制度というのがありますけれども、びっくりしました。年間300個しかない、300個。そして子ども未来住宅支援事業、これはリフォーム補助が19万個、新築が11万個しかない。そして子育て支援型共同住宅推進事業というのは、びっくりしますけれども、19等しか対象がないということで、これイギリスとかフランスは国民の2割ぐらいが住宅支援を受けているんですよ。全国民の2割ぐらいが。相当な踏み込んだ住宅支援、特に結婚される方々に対する住宅支援を国として率先してやると、こういうことをぜひ明言していただきたい。
46:01
おっしゃるように、若い方々の賃金を上げ、そして住宅の充実を図る、こうした取り組みは、希望する方が結婚をし、そして子どもを持つという希望を叶えられる上で、大変重要な要素であると認識をしています。住宅政策、おっしゃるように日本において、他国と比較して大変厳しい状況にあるということ、これはしっかりと認識しなければならないと思います。わけにおいて、従来から長期固定融資支援ですとか、若年夫婦や子育て世帯を対象とした省エネ住宅の取得支援ですとか、あるいは賃貸住宅についても、公営住宅において様々な条件をどんどん緩和していくとか、様々な取り組みは進んでいますが、おっしゃるように思い切った更なる支援が必要だという認識は持ち、この子ども子育て政策、広い意味での子ども子育て政策の一つとして、住宅ということも考えていくことは重要な視点ではないかと思います。ぜひ先ほど申し上げました、大きな柱立てのもとに、 今具体的な政策の中身を具体化しておりますが、こういった視点も大事にしていきたいと思います。
47:50
そして私たち立憲民主党は、何度も何度も以前からこれ全て議員立法を出しているものなんですね。私たちの子育て政策の主なもの、降参までの全ての子どもに児童手当月額1万5千円を支給する、公立小中学校の給食無償化、国立大の事業料無償化と私立大学生専門学校生の負担軽減、保育士幼稚園教諭等の処遇改善、子どもコミッショナーで子どもの権利を保障すると。私たちは単に所得制限を今外すとしたらば、もてぎさんは外すとおっしゃいましたけれども、同時に税の累進を強化するというのもやはりセットでやらなきゃいけないと思っているんですよ。日本は税の再分配機能がG7の国で最低です。アメリカより低いんですよ。アメリカより低いんですよ。日本の税の再分配機能は。どうしても自民党はお金に富裕層にすごく優しい政党だというふうに私は思うんですけれども、やっぱり1億円年収を超えると所得税が下がるなんておかしいじゃないですか、日本の賃減省。こういうような累進を強化するというのをセットでやはりやらなければならないというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。次にもう1つ、これも過去、民主党政権が取り組んできたことなんですが、
49:26
年金の問題ですね。消えた年金問題。我々が大騒ぎしなければ、自民党はずっとほっかもりして、いまだに解決しなかったでしょう。結局、今日まで年金の記録が戻ったのが1582万人の方が戻りました。1人2記録戻った方もおられます。そして、生涯年金で2.8兆円お戻しをしました。2.8兆円。紙代帳も全部消耗をいたしました。こういうようなことなんですが、ただですね、生きている方への対応というのは一定程度したんですけれども、その後に取るはずだった、亡くなった方への対応というのがほったらかしになっているんですよ。自民党政権は、もう消えた年金問題ほとんど関心がなくて、誰かちゃんとやってるんですかね。やってないというような役所の話です。これは検索の画面があるんですけれども、これも我々が政権のときに強く言って、持ち主不明の消えた年金の記録を検索する年金ネットで、今検索できるようになっているんですね。これはぜひ国民の皆様にも申し上げたいのは、検索していただきたい。アクセスキーを年金事務所に行ってもらって、あるいは手続きをとって郵便で送ってきて、それで基礎年金番号と一緒に入力すると、年金ネットにログインできますので、そしてどなたでも持ち主不明記録を検索できる。成年月日と名前を入れるということで、記録があるなしがわかる。しかもPRほとんどしてないんですね。総理知ってました? こういう検索できるというの。
51:27
年金ネットという言葉は聞いたことありますが、具体的にこれを捜査したことはございません。これはぜひPR不足なんで、しかも亡くなった方の記録も検索できるようにしているんですよ。亡くなった方の。ある方が、西日本新聞の記事にも出てましたけれども、ある方が試しにお母様の、全然心当たりないけど亡くなったお母様を入れて検索したらヒットして800万円戻ってきたと。相続できますので、三頭身までであればですね。そういうような亡くなった方も検索できるというのをPRしていないわけで、徹底的にやっぱりPRしてもらわなきゃ困るし、そしてもう一つはですね、実は亡くなった方の記録というのはほったらかしになっているんですね。亡くなった方の記録は名前も住所もわかっている記録もあるんですけれども、これについてですね、働きかけしていないと、郵便も送っていないと。ご遺族へということで郵便を送りゃいいのにですね。私は指示したのはサンプル調査してほしいと。300ある年金事務所にですね、訪問をして、お亡くなりになった方、もしかしたらそこにご親族が住んでいるかもしれないので、試しにやってみてほしいと申し上げたんですけれども、いかがなりましたか。
52:59
まずあの年金ネットを活用したですね、検索をしっかりPRしようと。これしっかりさせていただきたいというふうに思っておりますし、また、委員からもご指摘ありましたが、検索上必ずしも適切なデータが出てこない場合もあるということですから、そのへんについてもどういうことができるか検討していきたいと思っています。それから、これまで私どももいろいろと、この年金の解明に向けて努力をしてまいりました。当初5,095万件あったものが、令和4年では解明された記録3,341万件であり、令和3年では20万件ぐらいやっているところであります。今お話がありました、ご遺族の方については、これまで年金特別便等の送付対象にはしてまいりませんでしたが、一人でも多くの方の記録の回復につなげていくため、年金時期に結びつく可能性があると考えられる記録の中から、日本年金機構においてまずはちょっとサンプル調査を実施してですね、そのへんがどうなっているのか、それを踏まえて今後の対応を検討したいと思っております。
54:03
サンプル調査というのを明言されたので、ぜひしていただきたい。そしてもう一つですね、さっきもちらっと触れましたけれども、これ欠陥があったんですね、この検索システムに。つまりここで検索しても、すでにもう受給している記録も出てきちゃうと。別にその問題のない記録も出てきちゃうと。こういう欠陥があった、これは事実ですか。
54:31
御指摘のように検索対象で出てきて、中にはすでに支給された年金に関する記録が一部含まれておりまして、そうした検索結果を踏まえて年金事務所に行ったら支払われていたと、こういった事態があったということは承知しています。
54:56
先ほど申し上げましたけれども、せっかく検索したいという中で混乱を招くということですから、まず状況をしっかり精査して、どのような対応ができるのか検討して、日本年金機構にその旨を指示しているところであります。
55:14
もちろん持ち主不明記録も検索できますので、今の時点でもぜひ活用していただきたい。そして早く直していただきたい。最後に天下りの問題なんですけれども、これも民主党政権のときに天下りを徹底的に根絶しようというふうに取り組んだわけでございます。ただこれ自民党政権になってまた戻っちゃっているんじゃないかということなんですね。例えば一つの例として国民年金基金というのがありますね。これは国民年金少ない方が国民年金基金という民間のこういう団体があるんですけれども、そこに上乗せ掛け金を払うと年金が少し増えると。こういう非常に重要な制度なんですけれども、この掛け金がお給料なんですね。この職員幹部のお給料の原資は掛け金なんですけれども、この支部長だけ限定してみても38人支部長がおられるんですが、そのうち35人が事実上の天下りになっちゃっている。35人が。日本年金機構からの退職者が横滑りで34人。厚労省から1人ということ。これは民主党政権のときに国民年金基金も公募しろということで公募をさせたんですね。ところが今こんな状態ですよ。天下りについて税金の無駄遣いについてもほとんど言わないじゃないですか、今の政権は。天下りけしからんとか。官僚の皆さんにとってはここについてはもう心地いい政権だという声も聞こえ てきますけれども、そんなことじゃだめなんじゃないですか。これは年収が最大約1300万円ということなんですよ。退職して仕事を探すの大変じゃないですか、普通の方々は。でもこういう方々は横滑りでいい職に自動的につけると。こういうような実態を変えていただきたい。確かに公募は形的にはしているんですが、公募のところの要件が30年以上勤務していると。民間あるいは公的組織。そして年金の経験があると。そうしたら30年以上といったら退職者、そして年金の経験といったら日本年金機構の経験者にほとんど限定されるじゃないですか。そのためにつくった要件だという内部の方のお話もあるわけですので、この公募本当に公募していただきたい。そして要件を変えていただきたい。異次元に変えていただきたいと思うんですがいかがですか。
58:00
全国国民年金基金の支部長については、公募を実施した上で採用されているところでありますが、例えば公募における倍率を見ると1.09倍とこういう状況であり、実際の支部長も今委員の御指摘のある状況でもあります。今後の公募において、全国国民年金基金において、まず募集要項で今30年という勤務期間要件を見直していく。また年金に関する業務経験が必須であるかのように見受けられるので、そこを取られないように期待ないように見直していくこと。また公募に対してより多くの応募があるように、民間求人サイトへの登録等を行うとともに、民間金融機関への働きかけも引き続き行っていく。こうした取組を行って、これから行っていくというふうに承知をしております。私たち立憲民主党は一つ一つ、こういう問題についても指摘をして是正をさせるということをしてまいります。国民の皆さんの中で、本当に適材適所で、やはりこういう基金なども民間の国と関連はありますけれども、民間ということで多くの団体があるわけです。民主党政権のときに公募したわけですね。公募に変えたわけですけれども、これがまた自民党政権になって戻っちゃっている。これぜひ徹底的にチェックしていただきたい。そして退職された方も 、民間の方でも適正があれば、そういう職に就いて一定の職を受ける。そちらの方が組織も活性化するし、国にとってもプラスじゃないですか、総理。最後、ぜひこの天下りについても総点検すると。公募を隠れ見野にした事実上の天下りを総点検するという宣言をしていただきたいと思うんですが、いかがですか。
59:59
この天下りについては、適材適所で人材を活用する観点、また組織の活性化という観点からも、これは絶えずあり得るようについて見直していかなければいけない課題であると思います。委員の今御指摘になった国民年金基金の公募についても、要件が適切ではないと御指摘がありました。こうしたあり得をにつきましても、他の組織も通じて絶えず見直していく姿勢、これは重要だと思います。ぜひ内閣としてもそういった姿勢を大事にし、具体的なそれぞれの所管の団体のあり得について、今一度点検をし、確認をしていきたいと考えます。
1:00:59
終わります。しっかりお願いします。この際、現場統一労組から関連質疑の申出があります。岡田君の持ち時間の範囲内でこれを許します。
1:01:24
現場です。まず外交であります。政府は国家安全保障戦略の中で、我が国の国益を定義をしています。主権と独立の維持、開かれ安定した国際経済秩序、そして普遍的価値国際法に基づく国際秩序、この3つ端的に言えば、私はこれは基本的に賛同いたします。特に国際法に基づく国際秩序を擁護することの重要性、これは私もこの間、この場でもそうですし、国会の場で何度も申し上げてきたことであります。他方で、今日 、ある意味注意喚起というか、一言申し上げておきたいなと思ったのは、やはり時代が変わってきて、冷戦、そしてポスト冷戦、グローバル化、その結果として、どうしても各国、国内で格差が広がって、また国家間でも分断というものも起きているような状況ではないかというふうに思っています。そんな時代の中で、普遍的価値、私は賛成ですけれども、ただ、あまり価値価値価値価値観外交を強調しすぎると、上から目線の価値の押し付けのように、例えば価値観の違う友好国に移るんじゃないかということを、私たちは気をつけなきゃいけないなというふうに思っています。例えば、総理はグローバルサウスという言葉を使われましたね。アジア、アフリカ、中南米などに多いと思います。いわゆる中間国、この中間国を、これとても複雑ですから、どう取り込むかということは、私たちにとって最重要課題だと思います。最近は、いわばグローバルサウスの名手だ、なんていうことを、ある意味、胸を張る国も出てきているわけでありますので、やはりこのことを、私、冒頭申し上げておきたいなと思ったんです。例えば、民主主義という価値、これとても重要な価値です。だけど、やはりいろいろ調べてみると、民主主義国って世界でもまだ少数なんですよね。スイスの研究所の調査だと、民主主義国とそれ以外で分けると、98対107だそうであります。これで二項対立で、民主主義対先制主義ということをあんまり言いすぎるとですね、やっぱり先制主義だとか権威主義国同士が結束しちゃうと、こういうことあると思うので、やはりこのことをですね、私、継承として、岸田総理も外務大臣長いですから、よく御存じだと思いますけれども、そのことに十分注意をしなければならないと思いますけれども、総理大臣いかがお考えですか。
1:04:51
まずは御指摘の点、考え方、これは外交を進める上で大変重要な考え方であると思います。今、国際社会における様々な課題に向き合うにあたって、国際社会をどれだけ一致協力させるか、分断が進んでいると言われている中でありますので、なおさら国際社会全体の協力が重要になってくる、こうした時代であると思います。そしてその際に御指摘のグローバルサウス、中間国をいかに共に協力する仲間に引き入れることができるかどうか、これは外交を動かす上で大変重要なポイントになるということを私も強く感じています。そしてそうした国々との協力を考えさせる際に、御指摘の自由とか民主主義とか人権とか、こうした普遍的な価値、これはもちろん尊いものであると思いますが、このグローバルサウス、中間国においては、こうした自由とか民主主義という考え方についても、歴史的背景とか文化的背景とか、これは様々でありますので、我々が先進国の感覚で、こうした普遍的な価値を一方的に押し付けることは、グローバルサウスを逆に遠ざけてしまうことにもなりかねない。こうした点はしっかり頭に置いておかなければなりません。普遍的な価値に加えて、例えば力ではなくして、ルールというものを強調していくなど、グローバルサウスとの付き合いにおいて、様々な工夫をしていかなければならない。このことを強く感じています。
1:06:54
バイデン大統領は、どうしても例えばロシアと向き合うときに、民主主義、対生性主義とか権威主義、二項対立にしがちだというところが、率直に言うとあると思うんです。そこに日本の独自の役割があって、私、今おっしゃっていただいたような考え方はとても大事で、やはり価値も大事なんです。大事なんだけど、むしろこれからの時代は、価値よりも原則とか最低限のルールとか、ということを強調する外交にした方がいい。だから、私は、もう7、8ヶ月前からロシアとの向き合い方も、国際会議なんかで申し上げるのは、最低限のルールを守る国、対、それすら守れない国、こういう言い方、あえてするようにしているんですね。そういう姿勢が、グローバルサーフス、中韓国を取り込む上で、大事なんじゃないかということを、改めて申し上げておきたいと思います。1つだけ、開かれた国際経済秩序という国益、先ほど申し上げましたけれども、及び日本の役割というものを考えたときに、1つお尋ねしておきたいというのは、TPP。TPPは、いわば日本はお世話役というふうに申し上げてもいいと思うんですけれども、このTPPに対する中国と台湾の加入申請、これをどう扱うかというのは、私は日本独自の役割の発揮のしどころという側面があるのではないかというふうに思っておりますけれど、岸田総理いかがですか。
1:08:49
まず、現在のCPTPPですが、これは自由で公正な経済秩序を構築するという戦略的な意義を有し、市場アクセスの面でも、ルールの面でも、これは高いレベルの協定であると考えています。そして、それに対しての中国、台湾が加入を希望しているという問題についてですが、中国の貿易観光に関しては様々な意見があると理解しており、中国が協定の高いレベルを完全に満たすことができるかどうか、これをまずしっかり見極める必要があると考えます。そして台湾についても、同様にしっかりと見極める必要がありますが、我が国にとって基本的な価値を共有し、緊密な経済関係を有する極めて重要なパートナーである台湾ということを考えますと、加入申請に向けた様々な取組を公にしてきている、こうした台湾の取組、具体的な取組等を考えますときに、我が国としてはそのような台湾の申請を歓迎しているということを従来から申し上げています。いずれにせよ、この高いスタンダードをしっかりとクリアできるかどうかということを見ながら、既に参加している国々ともよく相談していかなければなりません。その際に、我が国としては、この戦略的な視点、そして国民の理解、こうしたものもしっかり念頭に置きながら、この加入問題について取り組んでいかなければならないと考えます。原爆大一郎君。これは一言でいうと、日本外交のテコになり得る問題だというふうに思っていますので、おっしゃるとおり、高い水準を満たすということが大前提でありますけれども、うまくハンドリングしていただいて、いわば国益である開かれた経済秩序を引いては、この緊張緩和も含めて、野心を持ってこの問題に向き合ってもらいたいと思います。もう一言いただけますか。
1:11:17
CBTPPをテコにして、そして好ましい環境の実現につなげていくべきではないか、こういった御指摘がありました。そういったことも含めて、先ほど申し上げました、戦略的な視点が大事だというふうに申し上げました。我が国の国益のありようということも考えながら、戦略的にCBTPPについても考えていきたいと思います。
1:11:55
次に防衛です。私たちの考え方を簡単に御紹介をさせてください。先月、年末にまとめております外交安全保障戦略の方向性であります。戦時防衛に徹しつつ、時代の変化に対応した質の高い防衛力を着実に整備をする。ミサイル防空能力の強化、超射低下を含むミサイル能力の向上、戦い方が大きく変わっておりますので、宇宙サイバー電磁波、そしてドローンなどの無人機、無人船、ロボットの導入、そして携戦能力、原発を含めた重要施設の防護など、抑止力、対処力を強化をして、さらに国民保護に万全を期すということであります。厳しい安保環境を踏まえて、防衛力強化という方向性は同じで、一定の防衛費増額は理解をいたしますが、他方で年4兆円もの大幅な増額に対しては、急に背伸びをしすぎているのではないか、身の丈を超えているのではないかという認識でおります。あれもこれもとなっていて、戦略的な合理性や費用対効果について、事前に十分な検討がなされていないのではないか、そういう認識を持っています。今日は取り上げませんけれども、費用対効果など、今後各装備について、国会の場でしっかりと検証していきたいというふうに考えております。次に反撃能力であります。まず政府の打ち出した反撃能力の保有行使につきましては、これまでも申し上げてきましたけれども、第一撃における先制攻撃リスク、ここには懸念があります。戦争をしかける側に回るリスクがあります。損立危機事態における反撃能力の行使も、きのう岡田さんが取り上げました。他方、いわゆる反撃能力一般につきましては、ここに保有行使の三条件ということを書かせていただきましたけれども、必要性と合理性、選手防衛の枠内の三条件に合致をしなければならない。つまり三条件に合致する反撃能力の保有行使は認めるけれども、合致しない、それは認めない。つまり三条件に合致する認め得る反撃能力の保有行使もあれば、そうでないものもあるというのが、私たちの正式な考え方でございます。そして政府からは、この必要性、合理性についてクリアカットな説明がなされなければならないということでご ざいます。そしてここでは時間の関係で、その必要性について、基本的なところだけ取り上げたいと思います。政府はこの反撃能力の必要性について、2つの文書、3文書ではほとんど詳しい説明は残念ながらございません。60ページあるうち1ページだけ割いて説明をしているだけでございます。つまりは一言で言えば、北朝鮮からのミサイル攻撃に対処することが必要のすべてのような記述になっているように思います。そこでいくつかのことだけ確認をさせてください。基本的なことです。果たしてこの反撃能力というのは、北朝鮮によるミサイル攻撃だけを想定しているのか、それ以外の国からのミサイル攻撃も想定しているのか、お答えをいただけますか。
1:16:16
まず反撃能力については、特定の国や地域を念頭に置いたものではないということは言うまでもありません。そして現実、我が国へのミサイル攻撃の脅威に対して対応することを想定したこの3文書の内容にはなっていると思います。そしてそれ以外の事態においてこれを使うことがあるのかということでありますが、これについては先ほど委員の自身もおっしゃったように、この反撃能力、これは先取防衛の範囲内で対応することは当然のことでありますし、これ何よりも武力行使の3要件、これを満たさなければならないわけであります。これ必要最小限、あるいは他に適当な手段がないこと、こうした要件等もしっかり満たさなければならないということでありますので、これは今現実を考えますと、まずはこのミサイル攻撃に対する対応が現実的に考えられる課題であるということで考え方を整理しているということであります。他の手段の場合は、他のケースの場合は他に適当な手段がある等、武力行使の3原則に合致しているかどうか、これをしっかり確認した上で、こうした手段を行使するということになるんだと考えます。電波小市郎君。 いや北朝鮮からの弾道ミサイル対応だって、今おっしゃった武力攻撃の3要件を満たさなきゃいけませんから、これ北朝鮮によるミサイル対応だけではなくて、他国からのミサイルも対応するし、ミサイルだけではなくて、例え ば爆撃機とか、あるいは無人機とか、そういったことに対しても、この反撃能力は、私は当然行使し得ると思って書いているのではないかと想像するんですけれど、そういう理解でよろしいですね。
1:18:38
まず北朝鮮以外のこのミサイル攻撃に対しても、こうした対応を考えることになる。これはそのとおりであります。そしてミサイル攻撃以外のこのケース、爆撃機等のケースについても、武力行使の三原則、この三原則に本当に合致するかどうか、これをしっかり確認をする。必要最低限のみならず、単に手段がない。こうした点も考えた上で、使用する手段を考えていくということであります。反撃能力についても、これ、理屈上その原則に基づいて、その範囲内で対応を考えていくということであります。これある程度きちっと言わないと、よくしも働かないと思うんですよね。だから例えば仮に日本、特に東諸部に例えば武力侵攻があって、他国から戦闘機が来たり、艦船が来たりしていて、それに対して、他国の母国だとかに対して反撃能力を行使すると。こういうことというのはあるわけですよね、当然。
1:20:12
先ほど申し上げましたが、個別具体的に対応を考えます。その際に具体的な武力攻撃に対して、必要最小限であり、そして他に手段がないという武力行使の三要件、これをしっかりと厳密に適用しなければならないと申し上げています。戦闘機の飛来に対して、本当にこの反撃能力、これしか手段がないのかどうか、これを厳密に考えた上で現実に対応しなければならない、このように申し上げています。
1:20:55
その上での反撃能力の行使は否定しない、こういうことでいいですね。
1:21:03
具体的な対応は個別具体的に考えなければいけませんが、考え方は今申し上げたとおりであります。
1:21:13
これ、昨日も出ていましたけれども、例えば平和安全法制のときは、例えば米韓防護であるとか、あるいはペルシャ湾の旗来総会だとか、ある意味わかりやすい例示をいくつか出して議論したわけです。ですから、私、今回の反撃能力の議論も、昨日は岡田さんが、孫立危機事態における反撃能力の行使の形態を例示してほしいと、こういうふうに確かおっしゃったと思いますけれども、やっぱりいくつかのわかりやすい例示を細かく出さなくていいですよ。出してもらえませんか。
1:21:59
わかりやすい説明は大事であり、そのためのこのわかりやすい例を示すということは考えられると思います。しかし、委員おっしゃるように、より具体的な個別の事態について、この場合はこうする。うむんまでは、この示すことは、安全保障上考えられないと思っております。
1:22:26
ぜひわかりやすい例示を、これから出して議論を深めたい。だって、3文書には本当に1ページだけ、北朝鮮のミサイル対応しか出ていないので、それじゃもう議論にならないし、総理だってこの場でしっかり議論を深めるとおっしゃっているので、わかりやすい例示をぜひ出してもらいたいと思います。次の点ですけど、この政府の3文書を熟読いたしましたけど、足りないところがあると思っています。そ のうちの1つは、海底ケーブルなんですけども、これ、我が国と外国のインターネット回線の99%は海底ケーブルでございます。3文書のどこにも記述がございません。切断されれば被害は甚大です。少し沖合に出れば丸裸です。かつての対戦では、ドイツの海底ケーブルは、イギリスによって切断をされました。冷戦中は、アメリカの潜水艦がソ連の海底ケーブルから情報収集をしておりました。これ、切断リスク、膨張リスク、もっと言うと、陸上局、これ陸上局ってのはケーブルを陸地に引き上げるときの拠点ですけれども、陸上局のシステムへのサイバー攻撃、こういったことも含めて、しっかり検討しているのかどうか、対処の仕方をですね。総理、いかがですか。
1:23:52
いや、ごめんごめん、総理にして短くやりたい。いや、いいです、いいです。いいですか、はいはい。海底ケーブルのこの重要性、これは委員御指摘のとおりであります。そして、国家安全保障戦略には、そうした用語自体そのものは使われておりませんが、多岐にわたる分野において、政府横断的な政策を進め、我が国の国益を好きなく守るという、この記載の一環として、海底ケーブルの防護にもしっかり取り組んでまいります。政府においては、通信事業者と連携し、ケーブル切断時に備えた海底ケーブルの多ルート化、あるいは障害発生時の連絡体制、事業者間の連携体制の確立、そして特に問題になるのが陸上局、陸に上がってくる部分ですので、警察による陸上局の警備の強化、こうした取組を行っているところであり、引き続き安全確保に向けて必要な対策を取っていきたいと考えます。安保三文書の検討プロセスで、この問題をきちんと検討した形跡がない。だから多分、文書に一行もない、言葉もない。だからこれしっかり、安保という観点で、多分総務省のレベルではやっていると思います。安全保障という観点で、国家全体から見渡したときに、総点検すると。今申し上げた、切断リスク、傍聴リスク、傍受リスクですね。あとはサイバー攻撃リスク。この3つにつ いてしっかり総点検してもらいたいというふうに思います。このことが最たる例なんですけど、例えば軍備管理だとか国民保護なんかも、率直に言うと、通り一遍になっているんじゃないかなと。昨日の原発防護も議論の中で、私、総理が何で答弁したいのかよくわからなかったんですけど、原発の大きなリスクというのは、塩積み核燃料です。例えば3.11のとき、私は被災地で当時閣僚県政調会長でしたけれども、そのときに最大のリスクは何だったかというと、あのとき4号機の塩積み核燃料のプールの水がなくなったら、東日本全体が失われるんじゃないかと言われたんです。だったら、そういう塩積み核燃料を乾式キャスクに入れたらいいんじゃないですかと、昨日言ったわけですよ。それに対して、ミサイル攻撃を守るから大丈夫だみたいな答弁になっちゃっていて、総理がきちっと指示して乾式キャスクに入れましょうと。リーダーシップをとったらいいと思いますよ。
1:26:50
昨日言いましたのは、この貯蔵プールであれ、乾式キャスクであれ、この原子力規制委員会の新規制基準、この世界最高水準の規制、これをクリアしなければならないという点については同じであるということを申し上げました。どの方式であれ、この基準をクリアしないものは使えないということを申し上げた次第であります。違うんですよ。総理、使えなくたって、実際に使用する。例えばF1だったら点検中ですからね。こないだ3.11のときの4号機というのは動いてなかったんですよ。それで使用済み確認率を冷やしていたんです。だからそういうものをきちっと乾式キャスクに入れましょうと言っているだけなんですよ。
1:27:47
いや、乾式キャスクを否定しているわけではありません。基準をクリアすることが大事だということを申し上げております。ですから、どういった方式であっても、この原子力規制委員会の規制をクリアすることが大事だということを申し上げていますので、乾式キャスク自体を否定しているものではありません。委員長、だからそれを進めてください。ぜひ。
1:28:16
はい、担当大臣、経済課の大臣、北谷文夫君。
1:28:21
総理から答弁あるところですけれども、規制委員会はプールの所蔵であっても、乾式キャスクであっても、これは安全基準に差はないということを両方とも認められておりますので、私どもそれは両方ともやっております。ただ、乾式キャスク、今後のものについて、乾式キャスクを使うものについては、経産省も補助を載せするなど、それを進めているところであります。いずれにしても、PAC-3などの訓練も含めて、安全防護については、関係省庁と連携して万全を期していきたいというふうに考えております。原爆を…。あのね、PAC-3も実は、いわゆるイージス艦で打ち漏らしたミサイルを、PAC-3で最後打ち落とすことになっているんですけれども、原発を守るための配置になっていないんですよ、全然。ですから、もう1回ね、原発防護という観点からきちっともう1回点検をしてもらいたいということでございます。で、話題を変えたいと思いますが、この復興財源のうち、特に復興税の活用について、私もつらかったけれども、正面から御負担をお願いをした責任者の1人としてですね、これは一言申し上げておかなければならないというふうに思っております。2.1%上乗せして25年間、次元措置なわけです。これ、ちなみに昨日、個人の負担を増やさないとおっしゃっていましたけれども、これ当然ですけれども、2037年ある時期からは、所得税の増税になって負担を増える。これは確認ですけれども、そういうことですよね。
1:30:03
復興特別所得税を考える際に、この減価の課税の負担増にならないという点を重視しました。おっしゃるように、2038年度以降につきましては、引き続き課税が続くわけですので、その分負担が続 く、増える。これは御指摘のとおりだと思います。これは目的はやはり復興のためにつくったので、勝手に延長しないでほしいというのは私の率直な思いでございますけれども、同時に、これも確認なんですけれども、将来延長された復興税の課税期間の終了後、この2.1%すべてを防衛財源に使う。つまりは、復興税からすれば日差しを貸して、おもやを取られるみたいな。あるいは防衛財源からすれば日差しを借りて、おもやを乗っ取るみたいな。そういうことというのはあり得るんですか。
1:31:31
制度として設けた結果として、御指摘のようなことになるんだと思っております。ただ、大前提は、この復興財源には影響は及ばさないということであります。党首長復興に確保するべき財源については、この期間の延長等を通じてしっかり確保した上で、こうした制度についても、この工夫をお願いできないかということを考えております。委員長、これ今のお話は、ある時期からは2.1%すべてを防衛財源にしていくということですから、少なくとも指摘のとおりということは、そういうことだと理解しましたが、それは違うんですか。
1:32:24
この2.1%すべてを防衛財源に振りまけるものではありません。そして、いくらに高さを下げて、その下がった分を防衛予算に振り向けることができないか、こういったことを考えております。復興財源に当てるのが終了したならば、その全部を防衛に回すという仕組みにはなっていないと理解をしています。
1:33:05
当面、復興財源に支障がない、これは私はわかります。ただ、長い将来にわたってそうかというと、必ずしも絶対とは言い切れないのではないか。なぜかというと、令和8年以降の復興財源は決まっていません。実際にどのぐらいかかるかも決まっていません。拠点外、全部除染する。結構お金がかかります。今まで復興財源というのは、復興税、税外収入、決算常用金、歳出改革、これで作ってきました。今回の防衛財源と全く同じです。防衛財源にそれらを使っていくということになると、結果として将来にわたって絶対に復興財源に支障が出ないとは言い切れないのではないか。大丈夫ですか。
1:33:59
復興の取り組みについては、必要なものは政府としてしっかり確保し、復興事業を進める。こうした方針で取り組んできました。そして、この税制改正大綱を見ましても、東日本大震災からの復旧復興に要する財源については、引き続き責任をもって確実に確保することとするとしております。必要なものについては、国が責任をもって財源を確保し、復興事業を進めていく。これが基本であると認識をしています。
1:34:50
時間が来ましたので、最後指摘だけにいたしますけど、東京23区。一昨年初めて転出調査になったのに、転入調査にまた戻っちゃったというニュースを今朝やっておりました。私、去年この場で異次元というとご迷惑がありますけど、分散社会をつくるためのいろいろな提言をさせていただいた記憶があります。小松健紀の例を挙げて、本社を東京から石川に移したら、実は消費化対策にも大変効果があったという話もさせていただきました。原爆大一郎君、申し訳の時間が忘れておりますので、簡潔にお願いします。後との関連で調整しますから、心配ありません。ぜひ指摘だけにいたしますけど、消費化対策をするためにも、それこそ分散型社会をつくるための施策を大胆に講じてもらいたい。私、そのことをどうしても総理に申し上げたい。あの時に、私立大学の一部、学部だけでもいいから、例えば地方に誘導したらどうかということを言いましたけど、ぜひそんなことも含めて考えていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
1:36:15
この際、早稲田佑紀君から、関連質疑の申出があります。岡田君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
1:36:30
立憲民主党の早稲田佑紀でございます。出産告をしておりますが、順番を変えまして、旧統一協会の幹事連から、総理にご質問させていただきます。この間、文部科学省、宗教法人法に基づいて質問権を行使し、そしてまた、厚生労働省も幼稚園組園圧戦法違反の疑いということで、今、いろいろ行政指導も2回行いました。その中で、大変被害者の方たちからは、昨年末、この被害者救済法ができたにもかかわらず、統一協会、この協団の方では、この国会の信法という大きな与野党を超えて成立をさせたことを、ざわらうかのように、国会をばかにするかのような発言が、新年も続いていると承知をしております。その中で、端的に伺います。被害者の方たちが救済されるように、1日も早く、そのためには、総理の決断が必要です。総理に端的に伺いたいのは、この宗教法人法に基づく解散命令請求を急ぐべきではないか。とにかく早い時期に。そしてこれまで、さまざまなこの該当する、解散命令請求に該当することは、もう積み重なっております。だからこそ、前に進めてほしい。とにかくこれがなければ、被害者の方たち、救われません。解散命令請求に向かって進んでいるというメッセージ、ぜひ出していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
1:38:23
スピード感をもって取り組まなければならない。これは御指摘のとおりだと思います。法律に従って最大限の努力をしていかなければいけない。これは当然のことだと思っています。この報告 聴取質問権の行使、今すでに3回にわたり行使をし、資料の提出を求めてきましたが、それだけに耐えるのではなくして、弁護士団体や、さまざまな関係者の皆様方を通じて情報収集をするなど、関係省庁を挙げて、あらゆるルートでこの情報を収集する中で、具体的な証拠や資料、客観的な事実を明らかにしていくという観点から収集を行っています。ぜひこうした作業を進め、法律に従ってこの対応をしてまいります。いずれにすればスピード感を持って適切に対応していかなければならない。これは御指摘のとおりだと思っています。長方収集に当たっているスピード感を持ってということでありますから、早い時期にこの解散命令請求も、しやにというか、これを進める早い時期に出すということを、総理きちんとおっしゃっていただきたい。というのは、自民党議員との、この協団との関係、これが言われております。そしてまた、この統一地方選挙に向けて、この千葉県連など、自民党の住任県連については、この旧統一協会との関係を調査しないということまで、共同通信等で報道もされております。まさか、そうしたことを、総理がおもんばかってというか、そういうことで、この手を緩めるということは絶対にないですね。早い時期に解散命令請求を出していただくということ、それでよろしいですか。確認させてください。
1:40:35
まずは、自民党の対応については、従来から申し上げているように、未来に向けて、この当該団体と関係を立つということであります。これを今、地方組織にもしっかりと伝達した上で、具体的な方策について一層図っている、こういった状況にあります。委員御指摘のように、そういった事情をおもんばかって、何か考えるなどということは全くあり得ません。政府としてスピード感をもって、法律に従って手続きをしっかり進めてまいります。
1:41:26
スピード感をもって、本当に進めていただきたい。そうでないと被害者の方たち、救われません。それでは、この養子援組圧戦法についても、伺いたいと思います。これにつきましては、加藤厚労大臣のリーダーシップの下、昨年から早い段階で行政指導に入りました。でも手詰まりだと報道がされております。これについてどうでしょうか。私は今朝も、この養子になられたという方からお話を伺いました。大変、自分も苦しい思いをしているけれども、もうそれは仕方がないが、とにかく次のそういう苦しむ人を出してほしくない。共団は反省もしていない。本当その通りです。それで、パネルをお願いいたします。この共団の本であります。「神の子を迎える喜び妊娠・出産・育児」という本であります。これを読み上げさせていただきます。なぜこれを読み上げるとかいうと、共団の方では、これは養子援組圧戦は各家庭がやっていると、全く共団は関与していないと言っています。本当でしょうか。この中身をごらんください。この養子援組の詳細と、養子援組の恵みということで、第8章にわざわざ161ページから、ずっとこれが179ページまで書かれています。特にその中で見なければいけないのは、養子援組の承認というところです。養子援組について両家が合意したら、所属協会を通じて、通して、必ず日本の家庭連 合本部の家庭教育局に報告が必要ですと書かれています。つまり、両家だけ、それでは駄目で、養子援組式を済ませた後に報告してはいけない。指示しているんですよ。援組後じゃ駄目だと。指示しているんです。そして、それぞれが養子援組申請書を作成し、所属協会に提出します。提出まで指示しているんです。組織的、そしてまた、長年にわたりやられている継続性。これがこの本だけでもわかるんです。これ古い本ではございません。昨年の10月に改訂がされております。昨年の10月に。今、これは全然、これについてもうやめるというわけでもないし、そのまま残っている。使われている本であります。そして、日本の家庭連合の会長の承認をいただけたら、所属協会の家庭部長に連絡が入りますと書かれています。さらに、この養子援組については、会長に承認をいただいていますと、まで書かれています。それから、次のパネルをお願いします。ここに書かれているのは、養子援組式であります。儀式もやってくると。これで正式に養子援組が成立ですよ。まさに組織的じゃないですか。総理、どう思われますか。これが個人のものなのか。 教団が支持して組織的にやっ ていると思わざるを得ない。そういうふうに私は思いますけれども、総理の認識、伺います。
1:44:44
まず、担当の厚生労働大臣の加藤勝明君。
1:44:48
中身について養子援組は、せんどい。まずは、加藤大臣から。まずは、養子援組に当たるかどうか。統一協会における養子援組については、厚労省2回質問させていただきました。また、さまざまな情報も厚労省に来ております。そうした情報を捜査当局に提供させていただいて、今、関係機関とも連携して情報収集等を継続しているというのが、今の現状であります。また、今お示しがあった資料、あるいは統一協会自体が出している本もございます。そうした本から見ると、さまざまな問題があるということで、私どもの方から先般、行政指導をさせていただいたということでございます。(( 発言する者あり ))(( 総理いただきます ))(( 委員長 認識を ))
1:45:42
(( 完全に変えたわけじゃない ))(( メイトアップだからね ))(( 委員長 今、厚労大臣からありましたように、これまで2度にわたり、信者間の要請組に関する質問書を送付し、回答を得たところでありますが、この情報収集、これ継続をしていると承知をしております。こうした情報収集の状況をしっかり見守った上で、適切に対応していかなければならないと考えます。 ))
1:46:15
(( 委員長 私が総理に伺いましたのは、これを見て組織的であるというふうに認 識されませんかということを伺ったんです。総理の認識を伺います。個人ではなくて、共団としてやっているのではないかと誰もが思うと思いますが、お答えください ))
1:46:55
それでは、ぜひですね、この被害者の方たちの声、総理も聞いていただきました、昨年。ですから、その被害者の方たち、特にその宗教認識の方たち、養子に出された兄弟がいる、そういう方たちの声もお聞きになった上で、今、情報収集を進めていただいているということではありますけれども、スピーディーにしていただかないとなりません。それから、この養子縁組の圧戦法違反であれば、これは刑事罰でありますから、特にこの解散命令請求に大きな重要な要件となると考えますが、総理の 認識を伺います。
1:47:45
養子縁組の圧戦についての、この処罰については、御指摘のとおりであります。そうしたものも踏まえて、政府として具体的な情報を収集し、具体的な資料、あるいは証拠、これに基づいた、客観的な事実に基づいた、この法律に則った対応、スピード感を持って行っていきたいと思います。
1:48:20
今、そのとおりだとおっしゃったのは、法令に違反するというところには、この刑事罰であるから、該当するということの確認でよろしいですね。そういたしましたら、このことについては、やはり解散命令請求につながる大きな要件でありますから、先ほど来、総理はスピーディーにとおっしゃっています。ぜひそう していただかないと、共談の対応は、本当に国会の立法も無視したような形で、馬鹿にされている国会が、だから今、総理がリーダーシップをとって早くやっていただかないと、このような状況がずっと続いていては、救済されません。だから私はこれを何度も申し上げております。そして今朝も、私も養子の方からお話を聞きましたけれども、やめると宣言もしてほしいと。何にも強大はしていません。この養子園組について。圧戦については、反省も、それから謝罪もしていない。教えも変えていない。そのような状況が続いているわけです。総理の判断しかございません。ですから、スピーディーにやっていただくということを何度もおっしゃっていただきましたので、この解散命令請求については、着々と進んでいるということでよろしいですね。最後に伺います。
1:49:43
解散命令請求については、先ほど申し上げましたように、今、手続等を続けているところでありますので、具体的に申し上げることは控えなければならないと思いますが、一般論として申し上げれば、養子園組圧戦法に違反する行為は法律違反となることから、宗教法人法81条1項1号の法令に違反してということに該当し得るものでありますが、同号の解散命令の要件に該当するためには、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められることが必要であり、法令違反に係る具体的な事実関係を踏まえて、宗教法人法の規定に基づき、個別事案に応じて厳正に判断される。こういう考え方に基づいて取り組むものだと認識をしております。ぜひこうした考え方に基づいて、スピーディーに対応を考えていきたいと思います。
1:51:01
確認をさせていただきました。ですから、スピーディーに判断をしていただくようにせずに、これを強く要望いたします。次のコロナの質問に移ります。コロナの感染症法の分類見直しでありますが、これについては、5例に移行することが5月8日ということも出まして、決定をいたしました。これについてですけれども、これまで二類感染症として入院勧告であるとか、大変、試験の制限などもあった段階でありますから、この一定、これは理解をするものですし、私たちも修正案を出しました。しかしながら、その前提には、やはり積み残された課題をどのように改善していくのかということ、一足飛びではないと思っています。ですからこそ、今までの3年間を振り返り、必要があるのではないかと思います。カネードをお願いいたします。昨日の感染は21,426人、亡くなられた方は206人でありました。そして、第8波では4ヶ月間で亡くなられた方の死亡者数は過去最多となりました。また、今月だけで1万124人と、これも1万人を超えたのは最多で初めてであります。こうしたことを一つ一つきちんと私は総括をして、そして改善の手立てを考えていくべきだと思っています。3年間、岸田総理が就任されてから、第5波の後、後半、それから6波、7波、8波では、亡くなられた方は4万9916人であります。そして3年間の死者数ということでいえば、6万7639人の方が残念ながら亡くなられております。このオミクロンになって非常に致死率が下がった、重症 化が下がったということばかりがクローズアップされますが、これだけ多くの方が亡くなっているということは事実であります。そしてまた、この平均寿命も下がっているということも言われております。それを見ても、この岸田総理が就任されてから、この全体3年間と比べても、この4万9916人は、なんと全体の73.8%を占めています。非常に大きな数字です。そのことについて、そしてまた、これ時間がないので質問を一緒にいたしますが、高齢者のクラスターが、もう大変、専権もひどいときはありました。そして今もまだ、この状況は、少しずつ改善されても、その抜本的な改善にはなっておりません。この2点、私はきちんと反省をして、この教訓を生かすべく、その総括をするべきだと思っておりますが、総理のお考え、これを総括していただきたい。そして、次の教訓に生かしていただきたいということを、強く要望したいんですけれども、総理のお考えを伺います。
1:54:20
まず、コロナの感染拡大によって、お亡くなりになられた方、そしてご家族の方々に、心よりお悔やみを申し上げます。そして、今日までの有料放送を振り返りますときに、新型コロナの発生以降、国民の命と暮らしを守る観点から、感染拡大と社会経済活動のバランスをとりつつ、科学的知見やエビデンスを重視し、コロナ対策に最大限取り組んできました。こうした取り組みにより、これまでのところ、新型コロナの人口当たりの感染者数等は、他のG7諸国と比べても低い水準に抑えられていますが、今、委員御指摘のように、死亡されている方の数は大変多いということ、これはしっかりと認識しなければなりません。死亡者数の増加については、専門家の分析によれば、特に第8波の感染拡大を分析した場合に、感染者のうち80代以上の高齢者の占める割合が多いこと、また、冬場は基礎疾患が悪化する時期であること、こうしたことも重なり、死亡者数の増加につながっている、こういった指摘があります。よって、先ほど委員から御指摘がありました、五類感染症への位置づけの見直しでありますが、公費支援や医療体制など、様々な措置を行う、また、医療現場の混乱等を回避するために、段階的な移行が重要である、これは当然でありますが、今の専門家の指摘を考えますときに、高齢者等の重症化リスクの高い方々に配慮しながら、具体的な内容を考えていく、こうした配慮も必要であり、こういった点も念頭に置きながら、検討調整を進めていきたいと考えております。
1:56:52
パネルをご覧ください。これは、分かっている高齢者の方々の数字と、全体の死者数を合わせたものであります。しかしながら、報道によれば、これ、なぜはっきりしないかというと、年代別の死者数をきちんとカウントしていない、それから、どこで亡くなったか、この高齢者施設なのか、自宅なのか、そういうこともきちんと把握をしていないわけです。ですから、このグラフになりますけれども、今私が持っている数字で作ったものはですね、でも本来は、もっと9割以上の方が70代以上だという報道もございまして、ほとんどが高齢者なんです。そうすると、先ほど来おっしゃっていますけれども、総理がおっしゃっ た、そのリスクの高い高齢者の方、そして特に持病のある方、その方たちをどう守るかということが、6、7、8でも、これが改善できなかったということなんです。そうじゃないでしょうか。ですから私は、この高齢者の施設に対しての医療のアクセスももっと早くやるべきだし、検査キットは大変十分に無料で配布をしていただいている。これはとてもありがたいと、現場の方たちがおっしゃっています。でも、やはり医療従事者に見ていただけないうちに、そしてやはり病院の入院基準というと非常に厳しいわけです。だから、持病でなっていても肺の方の肺炎ではない、パルスオキシメーターの数字がまだそれほど低くないということで入院ができない。そういう方たちが大変苦しい思いをされて亡くなるということにもなっていますし、さらに申し上げれば、この数字に出てこない高齢者の方たちが、その後やはり体調が回復しなくてなくなるというケースも非常に多いと、私は訪問医療の方から伺いました。訪問医療者から伺いました。そういうことも含めて、ぜひその医療の体制の整備ということを、この高齢者の方たち、リスクのある方たちに特につながるように、これを改善していただかないと、弱者切り捨てになってしまうのではないかと、私は非常に懸念をしています。ぜひそこのところは、もっとこの5類に切り替えるということにおいてもやっていただかないと、5類に切り替わったからといって、医療を見ていただく方、コロナを見ていただく方が激増するとは思えないです。これは現場の先生方もおっしゃっています。なかなか医療論の制約があってできないと。ですからなおさらそこのところを知恵を絞っていただきたい。そして医療にアクセスできない高齢者の方がなくなるということがないように、これを政府を挙げて考えて、国がリーダーシップをとってやっていただきたいということを強く要望いたします。それからマスクのことでございます。マスクの着用基準については、外のスポーツイベントについては、方針が出されました。しかし今の話もずっと続いておりますけれども、高齢者の方が集まるような、持病の方がいらっしゃるような、例えば病院、それから介護施設、そうしたところのこのマスクの着用ルール、やはり私はガイドラインのようなものを、緩い形でも政府としてメッセージを出すべきだと思います。今でも自己責任なんでしょうと、マスクは。病院に行ってもしないといって、非常にそこでトラブルになる。看護師さん、それからまた事務職の方たちが苦労されています。だからそういうハイリスクの方たちが集まりやすい、密集するようなところでは、やはり協力を願うというようなことを、政府から出していただきたいと思いますが、そのことについて、総理のお考えを伺います。(総理、総理、総理、総理、総理、総理)今、指摘の点には、有識者の方からも、例えばハイリスク者を守るために、高齢者施設における感染拡大を防ぐことができるよう、地域の支援をもいえつつ感染対策に取り組むべき、等々の御意見もいただいておりますので、今後のマスクの取り扱いについては、基本的には委員御指摘のように、個人の判断に委ねることを基本とするとともに、政府においては着用が効果的な場面を周知するという方向で検討していきたいと考えておりますが、引き続き関係者の御意見を踏まえて、できるだけ時期も含めて早期にその検討結果を明らかにしたいと考えております。
2:01:32
答弁が総理と変わらないのではないかと思いましたので、このことについては、早くこれも速やかにルール、緩やかなルールでも示していただきたい。病院の関係者、それから高齢者施設の関係者が本当に疲弊をしております。そうでなくても、この方たちが水際で守っているから、この程度で今なっているわけですから、そこのところを踏まえていただいて、ルールをやっぱりしっかりやっていただきたいと思います。それともう一つ、一方でですけれども、やはりこのマスクの着用については、やはりケースバイケースということも非常に重要だと思います。特に子どものマスクの着用について、これもいろいろこれまでも議論をされておりますけれども、私から特に申し上げたいのは、給食のときの黙って食べる、黙食、これについて、文科省も通知を出していただいています。もともと黙食とは言っていないん だというご説明もいただいています。でも現場はそうはならないんです。大声でしゃべらないで食べてくださいねということが書いてあれば、もうそれは黙って食べた方がリスクとしては軽減されるという判断なんでしょう。ですからやはり現場ではそういうふうにはなっていないところが多いわけです。ですからこの給食の黙食についても、やはり指揮者からも言われておりますし、政府の対策本部の方でも子どもの成長発達に留意をすることということも書かれておりますので、これについてぜひこれはみんなで楽しく食べるように、段階を踏んで変えていきましょうということをメッセージを出していただきたいのと、もう一つは卒業式前に、これは保護者からの大きな要望もございます。ルールの緩和をしていただきたい。マスク着用の。これは3年間子どもたちは友達の顔もほとんど見ない。行事も全然ない。その中で卒業式というのは本当に最後のイベントです。ですからそこのところマスクを着用しなくてもいいんだということを、やはり国としても子どもたちの緩和についてはメッセージを出していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
2:03:49
時間がある。はい、まず学校給食の件ですが、教えるように文部科学省が作成している衛生管理マニュアルについては、必ず黙食することは求めておらず、その旨が学校に伝わるよう、事務連絡等を通じて文部科学省から教育委員会、学校等へ周知を図っていきたいと思います。そして卒業式前のマスク着用緩和を進めるべきだというご提案があるわけですが、学校におけるマスクのルールについても、子どもに関して発育発達の妨げにならないよう配慮が必要との指摘があることも留意しつつ、感染状況等を見ながら専門家とも相談し、できるだけ早くお示ししたいと思います。
2:04:52
これで終わりますが、総理の方からも黙食をしなくても大丈夫だというメッセージを、今ここでもしっかりと言っていただいたということを認識いたしました。卒業式前にぜひマスクの緩和ということも前に進めていただきますよう強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。この際、木井隆君から関連質疑の申し出があります。岡田君の持ち時間範囲内でこれを許します。
2:05:24
立憲民主党の木井隆です。質問の聞かれいただき誠にありがとうございます。