23:04
第1回目の会議は、本日の午後8時頃、会議室において、会議室の中での会議を開始します。((( 関係者 質問 )))これより会議を開きます。内閣提出「脱炭素」成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房GX実行推進室長兼経済産業省経済産業政策局長井田佑次君、内閣官房GX実行推進室次長兼経済産業省産業技術環境局長畠山陽次郎君、内閣官房GX実行推進室次長龍崎孝次君、厚生取引委員会事務総局審査局長田辺治君、金融庁総合政策局審議官井上俊崎君、財務省主計局次長前田勤君、文部科学省大臣官房審議官林隆寛君、文部科学省大臣官房審議官原勝彦君、経済産業省大臣官房審議官藤本健君、経済産業省大臣官房審議官常藤昭君、経済産業省消耗情報政策局長野原聡君、経済産業省電力ガス取引監視等委員会事務局長新川達也君、資源エネルギー庁長官官房資源エネルギー政策統括調整官南亮君、資源エネルギー庁長官官房資源エネルギー政策統括調整官山田人志君、資源エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部長井上博君、資源エネルギー庁資源燃料部長貞光悠樹君、資源エネルギー庁電力ガス事業部長松山康博君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
25:32
はい、ございます。立憲民主党の田島誠でございます。今日も貴重な時間ありがとうございます。法案の審議が続いているわけでございまして、前回も参考人の皆様から貴重なご意見を賜ったところでございます。このカーボンプライシングというのが、ようやく火が当たるようになってきたというか、経産 委員会でこうして法案で議論できるようになったことは、これまでに比べますと一歩前進したというような印象も持つわけでございますが、政府の法案で提示をされているカーボンプライシング、具体的には2028年からの化石燃料の付加金、33年から無償有償のオークションということ、その前提としてのブリッジファイナンシングで10年間ということだと理解しておりますけれども、これは大臣、この導入のタイミング、万を持してということかもしれませんが、タイミング、その規模感、水準、そして適応対象の範囲、企業、産業の範囲など、どれをとってもいろいろな心配の声も出ております。大臣、まずこれで国際社会に向かって、胸張って我々のカーボンプライシングということで言えるのかどうか、その御所見をいただきたいと思います。
27:07
御指摘のように、経産省をはじ めとして、政府全体として、非常にこのカーボンプライシングについての取組が慎重であった面は、私も否めないというふうに思っています。ただ、2050年カーボンユータルを目指すと、そして2030年46%温室効果発作源を目指すということを決めてからの取組は、有識者、外部の方々の意見を聞きながら、私は非常にスピーディーに決めてきたというふうに思っております。その一つが今回の法案提出でありますけれども、規模感で言いますと、10年間で20兆円規模を先行投資して、全体で150兆円規模の官民投資、これは国際欧米と比較しても、遜色ない水準であるというふうに思いますし、今回のこのカーボンプライシングで先行投資した企業ほど、取り組んだ企業ほど負担が少ない、それが、御指摘があったように、26年度排出量取引を本格稼働させ、28年度付加金、33年度有償オークションということで、それまでにできるだけ取り組んでもらうという、ある意味取組期間を置いたという仕組みを入れておりますので、こういった仕組みを加速することで、私は2030年再延の36から38に含めて、全体46%削減を加速する効果があるというふうに思っております。ただ、技術開発の動向は数年で変わってきますし、10年先になるとわかりませんので、そうした状況に応じて、必要に応じてしっかりと見直しを行いながらやっていきたいと思いますが、大きな方向性としては、今回の取組で投資を加速し、まさに脱炭素化に向けた取組を加速するということになっていくと思いますが、いずれにしても、脱炭素化を実現すると同時に、経済成長、エネルギーの安定供給と、しっかりと両立ともに実現をしていきたいというふうに考えております。
29:07
大きな方向性として、私も一歩を踏み出すことが非常に大事だと思っておりますので、その点に関しては、私も評価をしたいというふうに思います。配付資料の1をごらんをいただきたいんですが、これは、どなたもごらんになったことがあろうかと思いますが、今回、炭素税とは呼ばないことにされているということで、ここにもいろいろなからくりがあるんだと思うんですけれども、税にしないところが、一つミソかなと思うんですが、この①の資料は、いろいろ説明できるのかもしれませんが、明らかに、今239円でしたっけ、289円か、積極的税の上乗せ部分のことを呼んでいるんだろうと思うんですが、世界は10年、20年、30年、早くこういったものを始めて、さっき大臣が、今回の我々の仕組みも、早く始めればそれだけ有利だと、その仕組みは評価するんですが、しかし世界は日本より早く始めているんですね。だから、企業単位で早く始めれば、それだけ有利ということと同様に、国として早く始めれば、やはりそれだけ時間をかけて、薄く広く負 担感少なくやれると私は思うんですが、これだけ日本が遅れて始めちゃうと、結果的に最後、日本全体が大変な負担を負うことになるという心配もあるんですね。そもそもスタートの切り方が、全然遅かったと私は考えているんです。終わったことは仕方がないということかもしれませんが、一度確認をしなければいけない。そして、もう一つ私が期待していたのは、東京都がこの取引制度をスタートしたのは、2010年です。3.11の前の年に始めているんですね。そしてそれを習って、より向上の多い埼玉県は、1年後の2011年、まさに3.11の年に同じように排出量取引制度を始めた。私はその先行事例2つを睨みながら、速やかに日本の政府もそれを始めてくれるんだろうと期待していたんですが、今回のこの法案を見てもですね、えらく始まるタイミングが後ろの方になっているということで、これは最終的には我が国を競争力を貶める、首を絞めることになるんじゃないかということをですね、私は心配している。だから負担感を考えていると言うんだけど、その良かれと思っていることが裏目に出るということを、私は危惧をしているわけですが、この国際比較において大臣、これどのように説明するんですか、社会に向かって。
31:54
あの、繰り返しなる面ありますけれども、経済産業省を含めてですね、政府全体で非常に取り組みが慎重だった面は、私は否めないというふうに、私自身は認識しております。それは、これはヨーロッパの国々と比較をされていますが、アジアの国々と我々はサプライチェーンがありですね、そして産業が共に共存している中で、仮に日本が先行的にこのアジアの中で突出して厳しくなると、これは鉄をはじめとしてですね、多くの排 出、CO2排出産業が海外、特にアジアに移転をするというようなことの危惧が、私はあったものというふうに思いますし、今やもう世界で取り組んでいきますから、ただちにということはないかもしれませんけれども、いまだにですね、やはりいくつかの産業では、規制のゆるい国にというのが思いがあるんだろうというふうに思います。その上で取り組みが遅かったことは否めない。ただ、2030年46%削減ということを決めましたので、それに向かって今回の仕組みはじめとして、しっかりと取り組んでいくと。ちなみに当省で実証的に排出量取引をやっておりますけれども、ちょっと種類によって省エネだったり、あるいは森林由来であったりで、金額が変わりますけれども、森林由来であればですね、1トンあたり1万数千円で取引をされています。そういう意味で、いろんな水準のありますけれども、実証をやりながら、そしてこの4月から、さらにそれをどういう仕組みにしていくのか、しっかりとやりながらですね、26年の本格稼働に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。
33:50
例えば私の地元でも、機関産業としての製鉄ですね。今大臣指摘のあった、それが中心ですけれども、いろんなコストの議論をしてまいりました。例えば電気代の問題とかもありますけれどもね。このカーボンプライシングに関しては、一番競争している相手の必ず上がってくるのは韓国なわけですが、カーボンプライシングということでは、
34:14
中国、韓国の方が日本より先行しているんじゃないですか。大臣。
34:20
いろんな仕組み、それぞれ各国の事情に応じて取り組みを進めておりますので、EUはEUで取り組みをやりますし、中国は中国、韓国は韓国で、そして日本は日本での取り組み、特にアジアへの、とのサプライチェーンが非常に強固に日本の産業ができておりますので、そうした中で、繰り返しになりますけれども、慎重だった面は私は否めないということを認識をしておりますが、30年46%削減、50年ニュートラルを決めた以上、日本の政府、そして産業界もそれに向けて、私はもう動き出しておりまして、動き出すと私は早いと。技術開発も加速的に今回の仕組みも含めて行っていきたいと思いますし、しっかりと国際約束を果たすべく取り組んでいきたいというふうに考えております。
35:11
小さく運命かもしれませんけれども、そこで次の質問をさせていただきますが、これは遅くスタートしたということは否めないということですから、先ほど言ったようにキャッチアップする角度は、どうしてもきつめにならざるを得ないと思います。そうしたときに今後、カーボンプライシングのスケジュールの前倒し、あるいは付加金の水準の変更ですね。一説によると、世界のEUということでしょうか、世界で求められている水準の1割程度、1万円ぐらいだとすると1000円程度の付加金の水準ではないかというふうに試算もあるようでございます。そうした状況を横並びにしていくには、かなり短期間に角度を上げてですね、規模を増やしていかなきゃいけない。今申し上げたスケジュールの前倒し、そして付加金水準の変更ですね、引き上げ、あるいは対象事業者、今取引制度は優勝の場合は電力のみと言っているわけでありますが、そうした範囲を広げるということも含めてですね、これはもちろん公平性の原則に基づいて、そして過度な負担が市産業に集中しないよう にですね、そうしたことを私は想定しなきゃいけないと考えていますが、それは今回の法案の下で今後できるという、あるいは大臣は想定しているというふうに理解していいですか。
36:45
まず私ども、今の状況をしっかりと検証し分析してですね、そして将来の30年、50年の目標に向けて取り組んでいく、それを加速をさせていくという意味で今回の法案を出させていただいておりますので、そういう意味におきましてですね、私ども現時点で今の法案はベストなものというふうに考えております。ただ、御指摘のように技術の進展は非常に早いものもございますし、状況は変わり得るわけでありますので、不足にもですね、11条でも様々な実施状況を踏まえて検討を加え必要があるときは、その結果に基づいて所要の措置を講じるということで、見直し規定も不足に欠かせていただいているところであります。いずれにしても、各国の動向、そして国内の取り組み状況、特に技術開発、技術進展、どういったものがあるのか、例えばグリーンイノベーション基金でも支援をしておりますけれども、すでにもうそれが国際的に開発されて実装が始まるような技術については取りやめるというようなことも含めてですね、行ってきておりますので、そうしたことを含めて、当然状況に応じて見直しがあり得ると思いますが、私ども現時点ではこの法案、この仕組みがベストだというふうに考えているところであります。
38:09
御指摘いただいたこの11条の1項、2項ですね、2項の方で具体的な2つの部分、化石燃料付加金、特定事業者負担金は2年以内の制度設計と、それ以外に関しても必要があるときは、必要な措置見直していくということが第1項ではないかというふうに理解しておりますけれども、こういったことはですね、やはり様々な産業界との対話の中で、しかし全体としての公平性を維持しながらですね、行っていく。ただ、1つ私も意外だったのは、今回のこの高粘土のこういった仕掛けがあるんですが、その事前にブリッジファイナンスを行って、それが20兆円ということなんですね。そしてなぜ20兆かというと、私の認識では、今産業界、国民に負担になっている積々税の部分と、それから再生可能エネルギーの付加金、これをその負担を超えない形でというふうになっているように理解できるんですが、このいわゆる紐付けによってですね、将来変更しようにも、その部分に関しては天井を打ってしまうのではないのかなと。私はですね、もともと、やはりこれは財源としてのこの2つの手段ではなくて、やはり50年カーボンニュートラルに向かって必要な投資は行わなきゃいけないということによって、やはり総額が決まってくる。しかし、この約束から出ているこの法案というのは、今の負担をベースとして、それで総額を決めてしまっているような、私は認識をしているんですね。私は例えばですね、例えば大臣、炭素税で特定の産業企業の負担が上がっても、その分法人税の減税で中和するとかね、そういう形によって、まさに純粋な増税のようなことにする必要はないと思っているんです。社会の構造を変えるのが、まさにこのカーボンプライシングであって、カーボンということに根付けをして、社会の方向性を変えるのであって、これが何か消費税の増税とかね、そういうことと私は同列には議論できないと思っているんですね。そういう意味で、今のこの政府の提案だと、総額は何か法律ではめられてしまっている。私はその部分の修正も検討したんですが、今回あらゆるところに飛ぶので、そこは難しいということで今回断念した経緯がございますが、
40:38
それは将来、そうした総額でそれ以上のカーボンプライシングや排出量取引を拡大していくということができないということではありませんか、大臣。
40:49
そこは広げる余地はあるということでいいんですね。
40:55
まず20兆、150兆の枠組みですね。官民で150兆。そのために、官の方で、政府の方で支援策として先行投資を支援するということで20兆円規模を想定すると。これはまず国際的に見ても、欧米に比べても遜色ない規模だということでありますが、その内訳はですね、それぞれの産業界からのヒアリング、あるいは有識者の声を踏まえて、さまざまな意見を踏まえて詰め上げていった結果が、そのようなものになって、やはり欧米と比較しても大体そのぐらいの投資が必要だろうということで、まず規模がそちらで先にあると。一方で20兆円をどういうふうに財源を確保するのかという観点、それからカーボンプライシングをそれにどう組み合わせて、より早く取り組んだ企業ほど負担が少なく済むということを加味して今回のカーボンプライシングの仕組みを入れていますが、もう一点、ご指摘のようにフィットの付加金と、それから積極税で負担がありますので、この負担の相場の範囲内で収めたい、つまり中長期的に国際競争力を維持し経済成長の推進をするためには、その負担をできれば上げたくないということで今回作らせていただいております。その中で20兆円を確保するということを想定をしており ますけれども、ご指摘のように今後の技術開発の動向、あるいは排出量がどのように我々本当に減らしていくことができているのかどうかという実施状況、こういったことも見ながら不足で見直し規定を入れさせていただいておりますので、今の案これはベストだと思っておりますし、この下で進めていきたいと思っておりますが、世の中は大きく変化することもありますので、それはそれで将来の見直しの中で適切な対応を考えていきたいというふうに考えております。
42:57
負担の規模と始めるタイミングは連動すると思うんですが、お認めになったように慎重であったと、出遅れていると、私は最後の角度がものすごくきつい国になると思うんです。だってゴールは一緒なんだから。日本だけ2060年というわけじゃないですよね。世界中が2050年と言っているのに、この経済大国がスタートがこんなに遅れてしまって、最後一番苦しむと私は思いますよ。だからこそスピード、タイミングも早く始めた方が負担感は少ないし、先ほど大臣がまさに企業に対しては早く頑張った方が得するような仕組みにしているとおっしゃったじゃないですか。世界だって同じですよ。早く始めた国の方が得するんですよ、これ。だから非常に今私たちはハンディを背負っていると思います。そして今、2つの今の既存の負担、積極的税の上乗せと、そして再燃負荷金、それの総和の枠内でとおっしゃいましたけれども、今後半の御答弁では、その総和の枠内でスタートするけれども、この総和の枠を超えることもあるという認識で、改めて理解してよろしいですか。イエスかノーでお答えください。
44:05
私どもとしては、少なくとも今後10年程度を見据えて、先行投資をしっかりと支援をしていきたいと。そして先ほど来の28年、33年度に、それで仕組みが導入される。それまでに取り組むことで、企業の負担は少なくて済むということで、先行投資を支援しながら加速をさせていくということで、まずは2030年46%削減を実現をしたいと思っております。その上で、さらに2050年に向けては、これはまだかなり先の話で、技術開発なり国際的な動向、これはどんなふうになるか全く予見ができませんので、そのときのことまで、今の段階で何か約束するということではなく、いろいろな状況を見極めながら対応は考えていきたいと思いますし、そして遅くなれば、おっしゃるように、早く取り組んだ企業は負担が低く進みますけれども、やっていない企業は当然負担が上がっていくということですので、もうこれよく、角度は急になっていくというのはおっしゃるとおりだと思います。ですから、このまさに数年間が勝負だというふうに思いますので、しっかりと技術開発をやり、競争力のある形での脱炭素化のその技術を開発し実装していければと考えております。
45:29
だからこそ、28年に始めるとか33年に始めるというのは、私は良くないと思います。今回、変えようがないから我々も修正には入れませんでしたけれども、この法案のスキームを超えて、もうちょっと最終的に企業を泣かすことになると私は思いますよ、日本の企業。そしてなぜ財源の上限を今ある積々税とフィット付加金の枠で閉じるのかと、私はもっと広げるべきだし、それによってカーボンプライシングの負担が企業にかかる部分を法人税とか税の全体を見ながら調整するということは十分可能だと思うんですよ。財務省といろいろやらなきゃいけないのを避けるためかね。全部、経産省の中で閉じてできるような仕組みに、今回特別会見も含めてやっているということが、多くの人々にとってキーに移っているし、そういう拘束というか、そういう取り組みをしようとする中で、私は自分たちの自由度を狭めしてしまっているのではないかというふうに感じております。次の質問をさせていただきます。手続きについてですが、これも先ほど申し上げたのは、どっかの牛丼チェーンで言っている早い、うまい、安いの逆だということを申し上げたいんですが、次の質問は、手続きに関して何か経産省にものすごく力が集中しているという、環境省はどこへ行っちゃったのかなというような感じのカーボンプライシングになっていると思います。そこでお尋ねは、これも先ほどの法文の6条の関係だと思うんですが、今回の推進法の法案が成立した後に、経産省が中心となって、戦略を作るということですね。戦略という名の計画ということなんですが、作るということなんですが、経産大臣が案を作るということでありまして、この6条の3項4項によりますと、財務大臣、環境大臣、その他行政の長には協議をするというふうに書いてありますが、しかし外部の有識者とかそういうのが全く出てきません。比較してですね、エネルギー基本計画、非常に重要なものですが、この基本計画の場合には、経産大臣は総合資源エネルギー調査会の意見を聞くということが、エネルギー政策基本法で定められているんですね。外部の皆さんです。この総合エネルギー調査会というのは、トップは、外部の有識者、学識経験者が座長を務める会ですね。こういう場で意見を聞くというのは、私は当然のことだというふうに思うんですが、大臣、ここはなぜ欠落しているんですか。西村国務大臣、その前に何かありますか。
48:21
お答え申し上げます。本年2月に閣議決定いたしましたGX実現に向けた基本方針は、少なくとも昨年7月から、産業界労働団体、消費者団体の関係者、そして学識経験者等の外部有識者で構成される総理を議長とするGX実行会議において、精力的に御議論いただき、さらに環境省の炭素中立型経済社会変革省委員会や、経済産業省のクリーンエネルギー戦略検討合同会合などでの議論や、パブリックコメントも含めて、様々な方の御意見をいただき、取りまとめていただいたところでございます。御指摘のGX推進戦略でございますけれども、このように幅広く御議論、意見をいただき、策定したGX実現に向けた基本方針に沿って作成をしたいというふうに考えておりまして、ただ一方で、やはりGXは国を挙げて取り組む大切な課題であることを踏まえて、必要に応じてGX実行会議を始め、さらに外部有識者の意見を聞き聞かえを設けることもしっかりと検討してまいりたいとこのように考えております。
49:23
GX実行会議ね、あったのは事実ですけれども、まずトップが総理大臣だということですね。先ほど申し上げました、このエネルギー基本計画に関しては、外部有識者が座長を務められているということで全く違うと思います。法律の根拠もないわけですね。そういう、まあ、主意的と言いますかね。まあ、そういうことで、だからいいんだという話には私はならないと思います。エネルギー基本計画以上にですね、そういう意味では、エネルギーを超えた部分も含めて大きな戦略をこれから立てていくということで、ある意味この法案というのは、ガランド枠を決めている。実質的なところはですね、まあ、すでに今もう詰められているかと思いますが、この法律ができた後の戦略という名の計画に決まってくるわけで、それをまあ、主になっていくのが、経産省、経産省にそうした権限が集中させている中身になっていますが、
50:15
これ同じような仕組みを、エネルギー基本計画と同じような仕組みを法文上明記するということは考えませんか、大臣。
50:26
あの、今、当面、させていただきましたけれども、GX実行会議においてもですね、経産連の徳良会長、それから連合の吉野会長にも入っていただいておりまして、さまざまな外部の皆さんの意見を聞いております。今回GX推進戦略を作成にあたってもですね、そうした外部の有識者の意見を伺う機会を設けていきたいというふうに考えておりますので、しっかりと手続きを踏んでいきたいと考えております。
50:57
だから、財務大臣、他の協議はするというのは、ちゃんと法律に入っておりますからね、法案に。6条ですね。同じように、法案修正してもいいじゃないですか。そういうふうにちゃんと外部の目を入れるということが、経産省だけで全部やってまた大失敗したということの繰り返しになるより、よほどいいんじゃないですか。いろんな方の意見は、実行会議で入った、それはわかり ますよ。だけどそういうことを言っているんじゃないです。エネルギー基本計画のときには、そういうきちんとした手続きが法定されているということを言っているんです。同じ今、法律法案の議論をしているんだから、同じように、そうした仕組みを法案修正してやったらどうですか。
51:39
それは、やりたきゃやるというような話になっちゃいますよ、大臣。
51:43
そういうフワッとしたことではだめだと私は思います。
51:45
世界が、日本が注目するこの戦略を、これからどう具現化していくということですから、そこはぜひお願いしたいと思いますが、法案修正は難しいということですか、大臣。
52:03
お答え申し上げます。ご指摘のように、エネルギー基本計画におきましては、ご指摘の趣旨のようなことが法定されているわけでございます。一方で、地球温暖化対策推進法に基づく地球温暖化対策推進計画においては、ご指摘のような特定の審議会プロセスを経ることを法定していないわけでございまして、そういう意味では、法律によってそれぞれ規定が分かれているという状況でございます。そういう中で、先ほど大臣からもご答弁申し上げたとおり、このGX戦略というのは取りまとめていただいたGX実現に向けた基本方針に沿って策定をしたいというふうに考えておりますし、さらに具体的な策定の過程におきましては、GX実行会議を始め、さらに外部御出席者の意見を聞くということで、そのご答弁を申し上げているとおりでございまして、そういうことでしっかりと戦略を策定していきたいと考えております。
53:05
一生懸命ない事例をお探しになられたようでございますけれども、どっちがいいかといったら外部のきちんと聞かなきゃいけないんだからね、皆さんの判断で気が向いたら聞くみたいな話は困 るってことなんですよ。きちんと外部の有識者、そうしたことにも耳を傾ける、他の大臣だけではなくて、環境大臣、財務大臣だけではなくてということを、エネルギー基本計画に倣ってですね、きちんと入れていただくということを私は求めたいと思います。そこでですね、経産省にすごい権限が集中する仕掛けが随所に見られると。これは次の2本目も同じかもしれませんけれども、そういった中でGX移行推進戦略というものがこれから策定される。大臣、これ通告の中に入っていないんですけれども、これですね、お配りしている3ページをご覧いただきたいと思います。これ、経産省からの累次の説明では一度もいただけなかった資料でございますが、タイムスタンプを見ると、23年本年の2月10日ということでございます。大臣、これ世の中がいろいろ懸念をしていることに関連するわけでありますが、原発ですね、目の前の再稼働という話ではなくて、次世代革新路というものに関して、この国民の20兆円が今後10年間でどうなっていくのか。これはまさに経産省がほぼ決めたようになっていくんだろうと思うんですが、大臣、今の時点でどのようにお考えになっているんですか。これは、この20兆円の中で、いくらほどを原発、次世代革新路に向けて当てていくというお考えなのかを、ご答弁いただきたいと思います。
54:54
まず、廃炉を行うものが、今24基想定をしております。福島に10基ありますので、それ以外で14基。その廃炉を行ったもので、その敷地内で地元の皆さんの理解があるものについて、この次世代革新路の建設を考えていくということであります。全てができるわけではないと思いますし、そんなに多くはない、いくつかが出てくるかどうかということで、我々は考えております。その中で、世界中が次世代革新路を取り組む中で連携しながら、我々もより安全メカニズムを組み込んだもの、この資料のとおりですね、これに開発建設に取り組むということであります。そして、GXE公債についての対象にどうするかということもありますけれども、まさに排出削減と経済成長、共生力強化の両方を満たしていくものについては支援対象になるようということで、原子力の分野を排除するものではありません。今回補正予算、法案成立後の初年度において、今回の予算の中で約1.6兆円規模のGX経済公債を予定しておりますけれども、その対象の中に原子力関係の事業としては、高速炉、高温ガス炉の実証炉の研究開発予算として、123億円を計上し ているところであります。そういう意味で、排除するものではないということでありますが、14箇所廃炉がありますけれども、それを何か全て、実際なのか、不自由なものを建設していくということもないということも、ご理解いただければと思います。
56:52
そんなふうには全然思っておりませんので、ご安心いただきたいと思うんですが、今1.6兆のうちの123億円というふうにございました。10年間で20兆というふうに、もう数字が、法律には入っておりませんが、数字が我々には示されているわけであります。その20兆円の中で、次世代原発、原子炉の関係でどれぐらいを使う考えでいらっしゃるかという、今のお考えをお伝えください。
57:21
原子力分野についても、排除するものではありませんけれども、つまり10年で20兆円規模のGX経済交際の対象になり得るということでありますけれども、具体的にそれを何、20兆円規模を何に使っていくかについては、有識者の意見も聞きながらですね、毎年の予算編成の過程で財政当局と調整の上、国会での審議を経て決定されることになるということでありますので、現時点で何をどういうふうに使うかというのは決まっているものではありません。150兆円全体についての、おおよその水素、アンモニアに何を使うかとか、水素還元、鉄鋼業界でどういうことを使うのかとか、そういったことの大まかな工程表はお示しをしておりますけれども、現時点で20兆円の対象範囲について何か決まっているものではないということであります。
58:16
中身に合わせて150兆円の話をしているんじゃなくて、この20兆円の話をしているんですけれども、これは先ほども言いました6条ですね、経済産業大臣が推進戦略の案を作成するんですよ、この法律が成就したあかつきにはですね。しかしその案の原案はもうできていると思いますよ。そしてお配りしたこの③の資料というのは、経済産業省のホームページにアップされていますから、私たちは一 度も説明を受けたことはございませんが、この2月の10日、先月のですね、上旬にアップされているんです。今は誰でも見ることができますが、だから20兆の中でいくらぐらいの案があるのかですよ。経産省が決めたことが全部そのまま通るとは今の仕組みでも思いません。しかし、ほぼ経産省の思い通りになるでしょう、今の仕組みからすると。従って20兆、150兆ではなくて20兆の中でいくらという案があるのかを聞いているんです。この資料に書いてあるんじゃないですか。お答えください。西村国務大臣。まず20兆については有識者の意見を聞きながら、毎年の予算編成の中で財政当局と調整をして決めていきます。ですので、今の時点でいくら使うかは決まっておりません。150兆円についてはですね、お示しの資料を含め、水素、アンモニア、鉄鉱、それから原子力を含めてですね、どの程度150兆円については投資が見込まれるかということで、この投資については10年間で1兆円の投資が見込まれるということは書いておりますけれども、20兆円の対象がいくらになるかということは、この工程表でもお示ししているわけではございません。決めているわけではございません。
1:00:04
これ水素とかの話じゃないですよ。この資料3というのは次世代革新論の話ですけれども。
1:00:09
20兆円の中で今後10年間のGX投資、1兆円の投資というふうに書いてあるんじゃないですか。これどうなんですか大臣。
1:00:19
では、長津紫郎。畑山産業技術環境局長。
1:00:25
お答え申し上げます。20兆の内訳につきましては、先ほど大臣が答弁申し上げているとおり、革新的技術の実現可能性ですとか国際情勢等の不確実性を踏まえ、現時点で支援内容、配分を決め切るのは必ずしも適切ではないと思っておりまして、制度実行後の官民でのGX投資の進捗ですとかグローバルな動向、技術開発の動向などを踏まえて、進捗評価を定期的に実施し、必要に応じ て見直すことが適当と考えておりまして、足元でその金額は決めておりませんし、何か経済産業省が案を持っているというわけでもございません。20兆の内訳としては、そういう意味では個々に、ご指摘の今の分野にいくら使うのかということの数字はないわけでございますけれども、もう少し大くくりになりますけれども、非化石エネルギーの推進に20兆のうち6兆から8兆円、受給一帯での産業構造転換、抜本的な省エネの推進に約9兆から12兆円、資源循環、炭素固定技術などに約2兆円から4兆円という大まかな枠はイメージを持っておりまして、こういう中で毎年の予算編成の中で財政当局と調整しながら決めていくということにさせていただきたいとこのように考えております。
1:01:52
案の作成までがまず経産省の仕事で、閣議決定を得ないと確定しませんからね、それは何も決まっていないのはそのとおりだと思いますよ。ただ、逆の聞き方をしますけれども、大臣、20兆円の国がこれから予定している投資ですね、その中に次世代革新路に関わる投資はないと理解していいんですか。そこははっきりとされた方が私はいいと思いますが、いかがでしょうか。
1:02:23
先ほども答弁させていただきましたけれども、1.6兆円規模の初年度、この令和5年度ですね、GX経済豪裁を発行することを予定しておりますけれども、その中で原子力関係の需要として、まさに御指摘の次世代革新路である高速炉、高温ガス炉、実焼炉の研究開発に関する予算として、123億円を計上しているところであります。繰り返しありますが、原子力の分野を排除しているものではありませんが、先ほど局長から答弁ありましたけれども、全体で20兆円規模のうち、産業構造転換とか省エネなんかで9兆から12兆使うとか、あるいは資源循環、炭素固定技術で2兆から4兆使うとかいうことを決めている中で、非化石エネルギーの推進という中で6兆から8兆を考えておりまして、その中には水素とかアンモニアとか、さまざまな新しい技術があるということでありますので、その中で有識者の意見も聞きながら、毎年予算編成の中で財政特有等も調整をして決めていくとなります。
1:03:36
こういうのがホームページに上がりながら、事務方から案もありません、検討も始めていませんみたいな答弁というのは、ちょっとにわかに信じがたいわけでありますが、大臣がおっしゃったとおり、まずは1.6兆のうち123億円でありますから、これから10年間の計画もあらあら議論がなされているんだろうというふうに理解をいたしました。私たちは原発に関しての新増設に関してはやらないということに方針を立てておりますので、その点は非常に厳しいことになるなというふうに考えておりますが、その点も含めて、ぜひそうした検討は、どうせこの戦略ということを、経産省が中心で行うわけですから、速やかに情報開示も含めてお願いをしたいと思います。アンモニア水素を何度も言っていただきましたが、そこまでいけないままに時間になってしまいましたので、以上で終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
1:04:50
立憲民主党の安倍智子です。本日は経済産業委員会でのお時間をお頂戴いたしまして、ありがとうございます。私からは先ほどの田島委員のお尋ねの実証論についても後ほどお尋ねさせていただきますが、まずは冒頭、昨日来ニュースになっております岸田総理のウクライナ電撃訪問ということに関して、私からぜひ西村経産大臣に、政府としてお取り組みいただきたいことがございますので、これは通告外。岸田総理の訪問も通告外でありましたので、私も通告する時間がなくて申し訳ありませんが、質疑をさせていただきたいと思います。この度のロシアのウクライナ侵攻においては、特にチェルノブイリ原発あるいはザポリージャ原発等々の原発施設が攻撃にさらされる、あるいは占拠されるなどの事態があって、もちろん侵略そのものも、くしからんものだと思いますけれども、ジュネーブ条約の追加議定書56条にあるところの原発施設等々の攻撃は、国際的にはこれは禁止をされておるものと思いますが、しかし実際にそれが起こっているという中であります。先立てコルスンスキー駐日大使ウクライナのお話を、ある防衛関係の会議で聞くことがございまして、そのとき大使の御提案とおっしゃっていたことは、3月の11日の東日本大震災と並ぶような恐怖を、今のロシアの原発施設への攻撃については感じていると。そしてジュネーブの議定書を制定されましたのは、もう50年以上前で、実はアメリカはまだ批准しておりません。けれども、この核施設への攻撃は国際的に違法であり、さらにこの間の様々な原発事故を踏まえて、その違法性を私たちは50年前よりは強く知っているところと思いますので、来るG7広島サミットにおきまして、ぜひ岸田総理のリーダーシップの下、この核施設、原発施設等々の攻撃を違法であるという国際世論を高めるために、御尽力いただけまいか。これが一点であります。お願いします。
1:07:40
まさにウクライナの皆様が、国民の方々がですね、ロシアの侵略によって悲惨な目に遭われ、さらに原子力の攻撃があるのではないかという、そうした大きな心配のもとに置かれていること、私もあってはならないことだというふうに思います。そうした中で、今回、前連席大統領とも岸田総理会談をされて、まだその内容を聞いておりませんけれども 、様々なウクライナ側の提案、要請もあったと思いますし、また今、安倍委員からそうした御指摘をいただきましたので、私どもG7の中でどういったことができるか、しっかりと考えていきたいというふうに思います。
1:08:30
核兵器による攻撃も、また原発施設への攻撃も、ともに人道への罪にあたると思います。特に、戦争による唯一の被爆国と言っている我が国が、そして、先ほど来の色々な質疑の中でも、これから原子力をどうするかということの中でも、この大きなリスクということに、私たちはまず向き合った、上でなければ国民も地球も守れないと私は思いますので、ぜひ今の西村大臣の御答弁、岸田総理にお伝えいただきたく、また2022年のG7の外相会談で、この原発施設への攻撃問題が、訴状に上っておりましたので、ぜひ国際法のルールの中でも、さらに強化していただきますようお願いを申し上げます。さて、ここからは通告した質問に入らせていただきます。政府は、昨年7月から、いわゆる産業革命以来の化石燃料を中心にした社会経済産業構造をクリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システムの変 革を考えるということで、GX推進会議を開催しておられます。ところが、実は用語の一つとっても、私は大変分かりづらくなっていて、これが国民にどう伝わっていくのか。今正直申しますと、私どもがこの国会で質疑をしておりますGXトランスフォーメーション、もうこれ英語ばっかりというか、横ばっかりでXなんてよくわからないという、これが国民の偽らざる心境だと思いますが、しかしエネルギー民主主義から考えても、しっかり一緒に考えねばならないことだと思います。さて大臣、少し簡単な用語の説明で確認をしたいのですが、原発は区分分けをいたしますとクリーンエネルギーには入りませんよね。いかがでしょう。
1:10:47
グリーン、クリーン、さまざまな用語の使い方がございます。エネルギー基本計画においても、グリーンということを明確に定義がございませんが、今回の法案の中でもグリーントランスフォーメーション、GXというのはかなり定着してきた用語だと思いますが、法令用語としては、ここに書いてありますとおり、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行と いう言い方を法令用語ではさせていただいているところであります。そうした中で原子力がグリーン、クリーンに含まれるのかということでありますけれども、私はEUをはじめ、いろんな国がそれぞれの国の事情に応じて、そうした方向性用語などを使っていると思いますけれども、私は、原子力エネルギーは、脱炭素という意味ではグリーンでありクリーンなエネルギーだというふうに認識をしております。
1:11:52
大臣がそう認識されるならば、それを国民との間で対話をしなければならないと思います。まずクリーンということは、いわゆる環境負荷という問題もありまして、放射性廃棄物の問題がありますので、クリーンには通常原発は分類をいたしません。これは用語を調べていただくと、先ほど法令用語で炭素の排出が少ないということでグリーンと使っているとおっしゃいましたが、クリーンという言い方はふさわしくはない。さて、グリーンについては、もっぱらこれまでグリーン電力省省等々はサイエネに使われておりましたが、このたび日本政府にあっては、二酸化炭素の排出が少ない、あるいはないとは言いません、非化石燃料であるということで、我が国においてはグリーンとニアリーイコールだというふうに考えようとおっしゃっているんだと思います。ところが、前回のこの委員会の質疑でもございましたが、世の中の世界のグリーンボンドと言われるものの中に、原子力や、あるいは水素アンモニア混焼の石炭火力についても、グリーンボンドでファイナンスしているところはないという認識で良いでしょうか。大臣お願いします。
1:13:29
先日この場で、グリーン国際という形で各国が発行して、先例がございますが、その中で原子力を使っているものは確認できていないとご答弁いたしました。他方で、グリーンボンドのICMAの定義の中で、これが入る入らないということにはなっておりません。これも私も確認中でございますが、民間企業が発行したグリーンボンドの中で原子力に対して信用しようという動きはございます。したがって、グリーンボンドの定義の中に何が入って何が入っていないというものが、国際的なグリーンボンドの中で定められているものではないと承知しております。
1:14:09
今の御答弁にも一つのごまかしがあると思うんですね。では、国際という言い方をしましょう。グリーン国際に原子力や、あるいは石炭へのアンモニア水素混焼を入れているところはない。ないという御答弁でありました。さて、我が国はどうか。西村大臣はよくご存じと思いますが、いわゆるグリーンイノベーション基金というのが、2兆円規模で経産省、NEDOが預かってやっておられます。この中には、NEDOの資金供与の中には原子力は入りますでしょうか。
1:14:56
お答え申し上げます。グリーンかどうかの定義と関わりなく、NEDOで実施しております事業には原子力については含まれておりません。これは創設の経緯の時に、他の機関との役割分担 の中で、原子力についてはNEDOにおいて取り扱わないということになったから、ということでございます。
1:15:24
それはよく承知しております。法律にも書いてございます。ところが、グリーンイノベーション基金という言葉が国民に伝わる内容において、説明チャート図をここに上げましたけれど、一番下に書いてある原子力産業は、NEDOのグリーンイノベーション基金の対象ではないわけです。一つ一つ丁寧に説明をしていく必要があり、まして今回の意向差異は、ある意味、投資効果ではなくて、それをやった場合のリスクも含めて国が背負うという、簡単に言うと、そういう意向差異であります。これは、理順を目的としていない、いわゆる投資ファンドとは違うんだということは、繰り返し西村大臣が山岡委員との質疑の中で明確にしておられます。収益性を求めずに債務保障などを実施する、すなわち国民負担であるということであります。そこから収益が出て戻るものではない。そうすると、丁寧な国民への、私は説明が何より必要となると思います。
1:16:44
もう一つ、EUタクソノミーでは、この原子力の扱いはどうでしょう。西村大臣。
1:16:56
EUはタクソノミーの中で、原子力を対象とする条件として、補完的移任規則を出しておりまして、そこで新設原発は2045年まで建設許可を受けたもの、あるいは既設の原発は2040年までに延長許可を受けたもの、そして、放射性廃棄物の管理については、資金面処分上の計画についての条件があって、2050年までに高レベル放射性廃棄物処分施設が運用開始できるよう、詳細な計画を有していることと、こうした条件の下で対象にしているというふうに認識をしております。
1:17:40
知らるとおりです。EUタクソノミーの中で、いつまでにそれが計画されたものであるか 、建設されたものであるかと同時に、最終的な高レベル放射性廃棄物の処理施設を2050年までに稼働させるということであります。大臣もご承知のように、今、新造船の原発は、時期はどんどん遅れて、世界でもおります。これから日本が実証研究して、いざスタートして、本当にここでEUスタンダードに追いつくであろうかというと、私はとても現実性がないと思います。物事は一定のルールで、それこそ無駄な投資はしない。だって国民が被るんですから。そのことを、特に経済産業大臣である西村大臣には、しっかりと考えてご提案していただかないといけない。先ほど田島委員とのやりとりで、123億実証炉についてということでありましたが、果たしてこれが、私どもは他の理由で新造船には反対しておりますが、もしこのやり方でやるとして、実際にスタートさせて、EUタクソノミーの標準、水準に合うという確証はどこにあるんでしょう。大臣お願いします。
1:19:10
まず、高速炉、高温ガス炉、これ各国とも研究開発に取り組んでいるところでありますし、日本は一定の門樹をはじめとして経験がございます。そうした経験に対する各国からの期待、アメリカ、イギリス、フランスなど、期待感も持っていることと認識をしております。その上で、実証炉の開発、次世代核振動の高温炉、高温ガス炉、高速炉、これについては各国とも連携しながら、より安全性の高い、それから廃棄物が少ないということも頭に置きながら進めていきたいと考えておりますが、ご指摘のように、我が国にとって最大の課題は最終処分上は決まっていないことであります。これが国民の皆様の懸念、大きな懸念の一つであると認識を、私どももしっかりと認識しております。最重要課題であるということを改めて認識した上で、最終処分に関する基本方針の改定などを通じ、現在、最終処分の実現に向けた取組を加速して進み始めているところでございます。自治体への説明などを含めて、各省を連携して支援体制なども作りながら対応していきたいと考えております。
1:20:36
私ども立憲民主党は、そうした現実の制約も含めて、 廃棄物の処分も決まらない、あるいは、モンジュウでも成功はしていなかったわけです。蓄積しているといったって、その知恵が果たしてどのように私どもは財産にしているでしょうか。それらを含めても賛成できませんが、そもそもリプレイスとか新増設ということは、これまでの政府の基本的なエネルギー基本計画の中でも出てこなかったものであります。再稼働問題は別途意見もあると思いますが、新増設リプレイスについては、これまで国民との確認と疎後があると思いますし、賛成ができませんし、そのための国民負担の実証実験など、到底そんなお金の余裕はない。我が国の本当に急いで二酸化炭素削減をしていく近道早道を考えないといけないと思うんです。ここで大臣にまたお尋ねいたしますが、ではこのGXトランスフォーメーションについて、国民との対話はどうであったろうかと。開いていただいて2枚目の資料に、ここは昨年の12月から本年の2月までGX実行会議から閣議決定に至るまでの間、果たして国民への説明の場はあったろうかと申しますと、ここの右に赤枠で囲った各地で行われたいわゆる意見交換会はすべて、閣議決定終了後であり ます。聞く耳を持つはずの岸田総理が、それも原発という、本当に東日本大震災を経験した国民にとって大きな私は関心事であることが、実はこの各所で行われたヒアリングも、参加者が随分少なかったそうでありますし、アナウンスも不徹底であったと伺っております。またパブコメについては、3000件以上に及ぶパブコメ3303、私もざっと目を通しましたが、やはりGX自身、GXよくわからない。原発はどうなるんだ、そして国民にはどんな話があったのだというパブコメが大変多いように思いました。大臣は恐縮ですがパブコメはお忙しいと思いますが、ご覧になりましたか、またこうやって閣議決定してから、それもほとんど通じない、アナウンスされない形で説明会やるような姿勢で、国民のエネルギー主権って確立すると思われますか。お願いします。
1:23:43
パブコメについては、約4000件寄せられたわけでありますが、その後、名寄せをしまして3303件ということで、それを累計別にご指摘のものに分けて、それに対しての回答を私ども本ページ上でもお示ししているところでありまして、そのことについては私、目を通して、それぞれのものについての回答ぶりなどを確認をしているところであります。そして説明会についても、ご指摘のように非常に多くの回数を開いてきておりますけれども、これについては、このGXの基本方針のみならず、今後の政策も含めて幅広くご意見を伺うということで、今後も引き続き継続して行っていきたいと考えておりますし、それぞれの場でどういった意見が多くなされたのかということは、私も報告を受けております。いずれにしても、ご指摘のようにパブリックコメントをやったからもう終わりとか、そういうことではありませんので、さまざまな機会、この国会の審議も一つの機会だと思いますし、また説明会、意見交換会、あるいはホームページ上、普段からいろいろな意見もネット上、経産省に載せられておりますので、そうしたことを含めて、このGX基本方針を含めた政府の取組については、できるだけ丁寧にわかりやすく、粘り強く説明をしていきたいというふうに考えているところになります。
1:25:21
一方的なものは対話とは申しません。やはり出ている意見、特に先ほど冒頭でも申し上げました、原発施設は今二重のリスクが現実にあります。地震大国日本で災害、そして安全保障環境上もいろんなリスクを払う、もちろん人的なミスもあるでしょう。そして国民の素朴な感情は、早く原発に変わるエネルギーを安全に使っていきたいということであると思いますので、大臣が今おっしゃった、丁寧な本当の対話ということをやっていただいて、物事を決めていっていただきたい。ところが、この意向差異は特別会計に入り込んでしまいますので、実は特別会計ってほとんど国民からは見えない仕組みになっております。私は、これ皆さんがいろいろご質疑でしたが、特別会計としてやって、そして炭素税ではなくて付加金で、本当に経産省の、経産省による経産省のためのとは申しませんが、作りになっていること、非常に国民に開かれていないと思います。大臣、これも予告外で申し訳ありません。気候差異という話が出ておりますが、こ んなの一回もこれまで説明されておりません。意向差異じゃなくて気候差異です。この新たにできる気候差異、これは何をするんでしょう。
1:27:07
お答え申し上げます。気候差異とおっしゃっているのは、GX推進機構を今回この法案で設立することになっておりまして、この機構がその政策を実施する上での財源として、その仮入れを行ったり、あるいはその気候差異を発行して、それでそれをその政策実行の支援のための財源に充てるということでございまして、そういう意味では政府が発行するGX意向差異とは全然趣旨が別のものでございまして、この法案に気候差異を発行することも含めて規定をさせていただいて、提案をさせていただいたということでございます。
1:27:53
おっしゃったとおりです。意向差異と違うんです、気候差異。でもこれまでの説明資料に一言も出ていなかった。法案にぽっと出てきた。私はね、何だろうと思いましたよ。なぜきちんと、この認可法人が気候差異を出す、調達するということも含めて、その制度設計とか、誰が何をチェックするのかとかなければ、白信任などはできません。こういう論議の仕方を、私は今日30分しか時間がないので、ここでとどめを置きますが、本当に乱暴で隠した、何か鎧の下に何かあるんじゃないかと、国民が思ってしまっても無理がないと思います。指摘しておきます。もう一つ、この間IPCCが発表いたしましたが、第6次の報告書の中で、今のやり方では温暖化、到底目標に到達しない。2030年までの排出削減が、突き詰めて言えば、極めて重要であるという指摘ですが、今回のこのGX移行債のやり方、あるいは付加金のあり方、あるいは、もう2033年ですか、排出券取引、過ぎちゃってますよね。それで果たして、今、世界的な危機感のある温暖化に、我が国が取り組んでいると言えるのかどうかであります。大臣のお手元に示しました資料をご覧いただきますと、ここには、エネルギー基本計画での再エネの比率、36から38、2030年ですね。それから、今実際に1738の電気事業者を聞き取っておくと、電力広域的運営機関推進機関が集計いたしましたところの2031年予測、再エネは29%、現状からその予測でいくと。エネルギー基本計画にも到達いたしません。でも、エネ気をさらに上回るゴールを作らなきゃいけないということをIPCCが示唆しているんだと思いますが、大臣、こんなゆっくりしたというか、このペースで大丈夫なんですか、いかがでしょう。
1:30:33
より加速して取り組むべきという国際的なそうしたご意見、評価があるということも承知をしております。私どもとして、まずはですね、まずは2030年の46%削減、そして2050年のカーボンニュータラル、これに向けて着実に進んでいくこと。30年を実現し、50年ニュータラルに向けて進んでいくこと。これをまず実現するために、このまさに数年間、早く投資をしてもらって、早く脱炭素の技術を開発し、社会実装していくというところを最大限支援をしですね、そして日本としての責務を果たしていく。そのことにまずは全力を挙げて取り組んでいきたいというふうに考えております。
1:31:23
そうおっしゃっても、再燃を抑制する仕組みが日本の気候の中に私はあるんだと思います。大臣のお手元にIEAが示したデータで、太陽光発電の方がはるかに原発の新増設や運転延長よりもコストパフォーマンスが良いという結果、今日時間がございませんので、お示しするだけに終わらせていただきますが、とにかくコストパフォーマンス良くて、二酸化炭素を削減するものに打って出ないと、遅すぎる、too lateになってしまいます。そこでもう一つ、再エネを大きく阻害しているのが、今の電力カルテルや、あるいは先日来問題になっております、一般電力事業者による顧客情報、再エネの新エネの事業者の顧客情報を盗み見て、そこに営業をかけるという、極めて不公正な事態であります。今日は、こう取りに来ていただいておりますが、この電力会社のカルテルについて、現状わかっていること、ご報告をお願いします。
1:32:41
委員お尋ねの電力会社による独占禁止法違反事件の進捗状況につきましては、現時点では審査中でございますので、具体的なお答えについては差し控 えさせていただきたいと思います。
1:32:57
これは質問取りの時にもそうおっしゃっていましたが、しかしこの大事な電力自由化という、これによって多様な電力の事業者が育つようにとやってきたことが、明らかに阻害されている現状の中で、この法案の審議にその報告もないという中では、到底やれない。私は本当に、今日本が起路に立っていると思いますので、電力カルテルだけじゃないんです。さっきの情報の盗み身、本来の所有権の分離まで踏み込んでいない我が国の電力自由化が大きな阻害要因になって、またこの間、再エネ事業者はどんどん潰れていっています。再エネの加速には寄与しない、今回の移行債の問題ではないか。再エネを加速するため大臣、今回の移行債には、太陽光発電池と多少のことはあります。私は本来の再エネ促進策では、それだけではない。本当に不足している。原発はちょろりと潜り込ませて、実証炉とかおっしゃっていますが、本当にこれでフェアな競争ができるとお考えか、また大臣から急がせてください、公取にも結果を。その上でしか審議できないと思います。いかがでしょう。
1:34:31
まず、今回の150兆円と20兆円規模の官民投資、そして政府の先行支援については、工程表の中で再生可能エネルギーについても、10年間で約20兆円規模の投資を期待しながら、例えばペロブス海と太陽光とか、さまざまな取組を実装に向けての取組など、蓄電池も必要になってまいりますし、そうしたことの仕組みをしっかりと支援をして対応していきたいというふうに考えております。そして、公取についての今の処分のさまざまな検討をなされていると思いますけれども、これは公取は独立的管理でありますので、その手続き、処分が決定されれば、我々としては適切にそれに向けて対応していきたい、そういうふうに考えているところであります。
1:35:28
委員長にお願いがあります。公取も電取も、電力の公正な取引を監視するためのものです。その双方から疑義が出ている中で、電力改革の質疑はこれ以 上進まない。必ずこの質疑の終わる前に、この結果を出していただきますようお願いいたします。お願いを申し上げて質問を終わります。
1:36:14
立憲民主党の階猛です。委員外ではありますが、本日は質問の機会をいただきましてありがとうございます。早速、GX経済供給費について伺っていきたいと思います。皆さんご案内のとおり、この法案にはGX経済供給費の発行総額は明記されていません。ただし、今年2月の基本方針には、今後10年間で150兆円を超えるGX投資を官民協調で実現していくために、GX経済供給費を活用して20兆円規模の先行投資支援を実行する旨が記載されています。なぜ、150兆円のうちGX経済交際を活用するその金額が20兆円なのか、その根拠をお答えいただきたいというのが1点。もう1点、15日の党委員会でGX経済交際について20兆円以上の発行を予定しているものではないという朝野委員への政府答弁がありました。ということは20兆円未満となることはあり得るのか、この点をお答えいただきたいと思います。
1:37:23
まず、今後10年間で20兆円規模とするということを基本方針に記載をしているところでありますけれども、この規模につきましては、まさに諸外国の動向とか国際機関の分析、各産業、企業、技術開発への取り組みの状況、それから脱炭素の既存のプロジェクトなども参考にしながら、GX実行会議あるいは関連する有識者会議での議論を踏まえまして、全体で官民投資10年間で150兆円、それを実現していくための必要な規模として定めたものであります。工程表の中にお示しをしておりますとおり、具体的には再生可能エネルギーを含む非化石エネルギーに6兆から8兆、それから産業構造を変えていく製造業を中心に変えていく収益性を向上する省エネ、燃料転換、これに9から12兆、そして資源循環、脱炭素固定技術など、新技術開発に2兆から4兆というお示しをしておりまして、この見通しを示すことで民間投資も引き出していきたいというふうに考えておりますが、具体的に何をどういうふうに使っていくか、現時点で何か支援内容、配分などを全て決め切るというわけではございません。今後の各市で技術の可能性、実現可能性や国際情勢も変わってくると思いますので、そうしたことを踏まえて、今の時点では 決めずに、今後の動向、グローバルな動向、そして技術開発の動向などを踏まえて、進捗評価を定期的に実施し、必要な見直しを検討していきたいというふうに考えております。今後10年で20兆円と支援の規模については、現時点でこれを変更する考えは、現時点で私どもこれがベストだと思っておりますが、その上でまずは支援の効果、効果的活用、効率的な実行に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。その上で、今の時点で変えるつもりはございませんけれども、見直し条項に入っておりますとおり、官民投資状況、特に技術開発の動向を踏まえて進捗を定期的に評価をし、必要があれば見直しも考えていくということで、まだ30年に向けてもまだ7年ありますし、50年に向けてはまだ20年以上あるわけですので、どういうふうに技術の動向、変わっていくかわかりませんので、そういったことを踏まえて、状況を見ながら考えていきたいというふうに思っております。
1:39:59
使徒も規模も明確になっていないということを確認させていただきました。その上で、この法案の71項で、GX経済一向債で調達した資金の使徒は、脱炭素成長型経済構造への円滑な一向の推進に関する施策に要する費用ということになっています。極めて中小的で、解釈の余地が広い立て付けになっています。電気料金について政府の割引支援が実施されておりますけれども、今これを例にして考えてみたいと思います。まず前提として、電気料金は現在上行状態かもしれませんが、今後電力各社の値上げが想定されて、割引支援策も9月で終了するため、10月から国民負担は大きく増えるというふうに考えておりますが、大臣この考え方で間違いないかどうかお答えいただけますか。
1:40:58
電気料金についてのご質問でございます。1月仕様文、2月の請求文から激減緩和事業ということで値下げを行っているところであります。そして規制料金の値上げ申請につきましては、直近の燃料価格などを踏まえて、再算定を求めたところであります。かなり為替も変動しておりますし、燃料価格も低下傾向、石炭などは昨年の11月が最もピークで、そこから比較的下がってきておりますので、直近の燃料価格を踏まえて再算定を求めたということであります。引き続き必要 な時間をかけて、丁寧かつ厳格に審査を行っていきたいというふうに考えております。それと、今朝の物価対策本部で私から報告させていただいたのですが、フィット付加金について、再燃えから買い取って、市場で売る価格が非常に高いものですから、フィット付加金が2円程度、4月以降下がるということが見込まれております。現在、精査をしているところでありますが、従って、これは全ての電気を利用している高圧、特別高圧、低圧限らず、その程度を見込んでいるところでありまして、各家庭で言えば標準的な家庭で800円程度の値下げが期待できるのではないかということで、最終精査をしているところであります。いずれにしましても、今後、規制料金の改定内容も含めて燃料費の動向もありますので、今後の状況を見ながら適切に対応していきたいというふうに考えております。(西川)一つ、電力会社の値上げ申請については、再算定ということで取り下げにはなっていないですよね。再算定で値上げ幅が少し圧縮される可能性はあるけど、なお値上げの可能性は高いということが一点。それから再燃負荷金で2円、割引になるという話もありましたけれども、今、政府の割引は7円ですから、これを加味したとしても5円、これがもし割引がなくなれば値上げになるわけですよね。ということで、私が申し上げたとおり、この秋以降、政府の割引支援がなくなれば、そして再算定により電力会社の 値上げが一定程度あれば、国民負担は増えるのではないか。これは間違いないですよね。
1:43:26
申請はそれぞれ各社によって幅がありますけれども、かなりのパーセントで2割、3割、4割となっておりますので、値上げ申請になっておりますので、これを直近の燃料価格で為替とか石油、LNGの値段、石炭の値段などで再算定するようにと言っておりますので、まだどういう形になるか、そこは見通しがまだ経っておりませんので、今厳正に審査をしているところでありますので、それを踏まえなきゃなりませんし、それから2円程度は4月以降下がることを見込んでおります。さらには、今回1兆2千億円の地方交付金、これは電気、ガス、食料品の値上げ対策のものとして措置するということを今朝決定をいたしましたので、5千億円分は厳しい世帯に支援をしていくということ、そして7千億円分は特別高圧であったり、あるいはLPガスの対策に使っていただけるように私どもお願いをしていきたいと思っておりますので、そうしたことを踏まえてどのような形になっていくかは、なかなか一言では申し上げにくいんですけれども、いずれにしても国民皆さんの負担、国 民生活への負担、そして中小企業を中心とした事業への負担、こうしたものを見ながら適切に対応していきたいというふうに考えております。階猛君。負担が増えないということはおっしゃいませんでしたので、この割引支援がなくなれば、そして電力会社の値上げ申請が再三点により認められれば、負担は増えるということは間違いないと思います。そしてここからが本題なんですが、先ほど言ったようにGX経済移行債は何に使えるかというと、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する施策、これに使えるわけですね。脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のためには、電気料金の負担を軽減して当面の経済悪化を防ぐ必要があるといったようなロジックを立てればですね、GX経済移行債で調達した資金を10月以降の電気料金の割引支援策の財源としても使えるようになるのではないか。これが法文上の期欠ではないかと思うんですが、大臣いかがでしょうか。
1:45:54
GX経済移行債を活用した先行投資支援は、まさに排出削減と産業競争力強化、そして経済成長双方の同時実現、これに向けた支援を行うものであ りますので、今後10年間を目途に社会システムや産業構造、改革を前倒しするもの、これに使っていくことを想定しております。したがって、この電気料金、ガス料金の撃変緩和対策、春以降に想定される全国の負担増も踏まえても、先の総合対策において撃変対策は実施されておりますけれども、その制度の趣旨に鑑みれば、先ほど申し上げたように、社会システムや産業構造の改革を前倒しするために使っていくという趣旨から鑑みれば、GX経済移行債の対象にはならないと考えているところであります。
1:46:52
そこはならないとしても、仮定にしてみれば、どうやったら電気代の負担を下げるかということは切実な問題なわけですよ。企業や家庭が省エネのために建物を断熱化を行う場合の支援金であれば、GX経済移行債で調達した資金を使うことができるのではないかと、法文上そのようにも読めるような気がするんですが、この点はいかがでしょうか。
1:47:21
GX経済移行債の支援の対象についてでありますが、まさに排出削減のみならず経済成長を強する強化についても重要な要件としておりますので、具体的には民間企業のみでは投資判断が真に困難な事業とか、あるいは国内の人的物的投資拡大につながるとか、技術革新、事業革新性があるとか、あるいは技術的に削減効果が高い、直接的に排出削減に資するというようなものが支援対象になると考えております。ご指摘の省エネ投資は、将来にわたってエネルギーコストが低減する持続性の高い事業で、ある意味構造を変えていく、社会システムを変えていくものの一つだと思います。エネルギー化学が高騰する中で、ますます重要性が増しているものだと思います。そうした中で、例えば住宅断熱性能を大幅に向上する設備の導入支援などを省エネ投資で想定をしておりまして、今後も技術的に先端的な取り組みなど支援要件を、先ほど申し上げたような要件を満たすものであれば対象となり得るものというふうに考えております。一定の場合で対象になり得るということなんですが、大臣のご答弁の中で、この質問の前のレクでも担当者からも聞いたフレーズとしてですね、民間企業のみでは投資判断が真に困難な事業、これが対象になるということな んですね。すなわち民間では再三が取れない、そんなふうな事業を対象にするのであれば、極めてリスクが高いわけでして、20兆円規模の仮に投資をするのであれば、国がお金を出すのであれば非常に危ういのではないかと思うんですが、この再三制ということは度外視するということを政府としては考えているのでしょうか。この点を確認させてください。
1:49:24
先ほども具体例で挙げましたけれども、住宅の断熱性能を大幅に向上する設備の導入、先端的な取組であれば支援対象になり得るということでありますが、断熱性能を大幅に上げるけれども値段がめちゃくちゃ高いとなってしまうと、これはなかなか導入が難しい。だからこのあたりはその分一定の支援を行ってできるだけ広げていくという、そういった部分はありますので、例えば、水素アンモニアもやがては広がれば価格は下がるけれども、まだ価格差があるわけですので、既存の燃料と価格差、ネサ支援を行っていくとか、そういったことは対象になり得るものというふうに思っております。ですので、当然どの程度の支援をすればどのぐらい広がっていく のか、民間事業者として財産がどの程度取れていくのか、これは短期的な、今は高いけれども、やがて広がれば値段が落ちてくる、量産すれば落ちてくる、こういった見通しも含めて、そうしたことも当然勘案しながら対象を考えていくことになるというふうに思います。
1:50:37
民間企業のみでは投資判断が真に困難な事業というのも曖昧で、ちょっと基準としてどうなのかなという気がしました。それと、この20兆円の3点目の、20兆円の支出方法については時間の関係で割愛します。4点目の質問に移りたいと思うんですが、この20兆円の償還の問題に移りたいと思います。償還原始である化石燃料付加金についてなんですが、償還期限である2050年度までに、この化石燃料付加金で総額いくらの収入を見込んでいるのでしょうか。この点お答えください。
1:51:22
まず、法律案におきましては、化石燃料付加金及び特定事業者負担金の収入によって2050年度までの間に償還するという規定を明確に書いております。今回の制度設計を踏まえますと、石油石炭税がもう下がってきておりますので、直線的に減少し、その減少の範囲内で化石燃料付加金を導入するという仮定を置いた場合、石油石炭税収の令和4年度の予算額は6600億円でありますので、2050年度までに化石燃料付加金の収入総額は9兆円程度となります。特定事業者負担金を3エネ付加金の減少額相当で導入するとした場合、仮に仮定をした場合、2012年度のフィット制度開始直後の3年間の利潤配慮期間、やや高めに設定をした期間がありますけれども、その認定を受けた相対的に高い価格、32から40キロワットアワーあたり、その事業用太陽光発電が年間約2.4兆円分ありますので、この買取期間が2032年以降を順次終了し、買取費用の減少に伴う3エネ付加金の減少効果が見込まれるということから、両方から十分に償還可能なものと考えておりますが、今後の詳細な制度設計、さらには制度の運用において必要な対応をしっかりと考えていきたいと思います。階猛君。今、後半の方で特定事業者負担金に関わるお話も少しされたように思うんですが、まず、化石燃料付加金のことについて、さっき9兆 円という収入見込みお示しありましたけれども、その確実性をちょっと確認したいんですね。私が思うに、今日お手元の資料をお配りしていますけれども、化石燃料付加金は、このイメージ図、1ページ目のイメージ図ですね、これで言いますと、下の方の濃い三角形の部分、これが化石燃料付加金の今後の入ってくるイメージだと思うんですよ。だんだん増えてきますけれども、ただ一方で、せっかく石油石炭税、努力してCO2の排出量を減らして、石油石炭税の負担は減るけれども、化石燃料付加金がそれを埋め合わせる形で増えちゃうわけですね。ということは負担が結局変わらないわけじゃないですか。これで本当にCO2削減のインセンティブになるのかと、負担が変わらないのであれば、努力する甲斐がないような、そういう気がするんですけれども、先ほどは順調に、この化石燃料付加金が増えていくイメージをおっしゃっていましたけれども、本当にそうなるのかなと思うんですけれども、この点どういうふうに考えていますでしょうか。
1:54:28
2点申し上げたいと思いますけれども、1つは、28年度から付加金を導入する予定でありますので、それまでの間、今から言えばまだ数年ありますので、それまでの間にこの炭素排出を減らす取組をした企業は負担が少なくて済むということになりますから、それまでの間に先行投資という形で意向差異を発行して支援をすることによって、早く取り組んでもらうということを進めていきたいと思っております。他方、これは私からのご指摘ですけれども、先ほどのご指摘の中では、この負荷が低すぎるというご指摘を御党からもいただいておりまして、今はご答弁させていただきましたけれども、ぜひ私どもとしては負担は上がらない形で、負担をできるだけ中期的に増えない形で、しかし先行投資をすることで、この2030年46%作業を目指していきたいというふうに考えているところです。
1:55:31
ごめんなさい。ちょっと論点を明確にしたいんですけど、このイメージ図がありますよね。この下の方の部分ですよね。細長い直角三角 形みたいな部分、黒い部分ですね。ありますよね。これが本当にこのように推移すると、結局この高さは、石油石炭税と合わせた高さは、常に6600億円ぐらいで変わらないと思うんですよ。そうじゃないですか。つまり私が懸念しているのは、結局その両者合わせた負担額が6600億円ぐらいで業者にとっては変わらない以上ですね、本当にCO2削減のインセンティブになるんだろうかというふうに思ったんですけども、いかがでしょうか。
1:56:25
ちょっと繰り返しになりますけれども、このまさに減っている部分は、付加金として使える範囲上限であるということでありますので、これをどう使うかということがあります。それから28年度から入れますので、それまでに取り組んだ企業は低くて済むということですが、28年度でどのレベルでどう入れるかというのは、まだこれから考えていきますので、その状況を見ながら負担は考えていきますが、一律にこの負担になるということではなくて、やった企業は低くなるし、やっていない企業はそれより高くなるということで、総和としては負担総額は増えないようにしようということであります。
1:57:14
そういう御答弁があったので、ちょっと質問の順番を変えて、私の通告だと7番のところを確認したいんですね。今申し上げたとおり、ミクロで見ますと、頑張った事業者は負担が減ってくる。それはそのとおりだと思います。ただ、マクロで見ますと負担総額は変わらないわけですね。このイメージ図のとおりにいくと。ということは、頑張ったところは負担が減っていいんだけれども、頑張らないところは、今までよりも負担が集中してしまう。本当にこれでこの制度回るんだろうかという気もするわけですね。この点についてはいかがでしょうか。
1:57:55
ご指摘のように、全体と しての負担は上がらないようにということで想定をしております。そして早く取り組んだ企業は負担が低くということで、良くある企業、取り組みを促進するという効果があります。そして全体ではその範囲内でしますけれども、ご指摘のように、取り組みの遅い企業は負担が上がってしまうということはあります。その負担額をどのように考えていくかというのは、今後の技術開発の動向とか、そういった国際状況によって進捗状況を定期的に実施しながら、必要な判断をしていきたいと思っておりますけれども、全体としては負担が上がらないように。さらに取り組んでいない企業が上がっていくというのは当然そうなるのですが、その場合でもご指摘のような、ものすごく過度な負担で事業ができなくなるような、そういったことはないように、これは適切に運営していきたいと思っておりますが、基本はしっかり取り組んだ企業が低くなり、上手くなっていない企業は、この数年間何も得らずにCO2をどんどん出している企業は負担が上がるということは当然想定されることであります。(階猛君)合成の誤尾と言いますかね、しっかり取り組んだところはいいと思うんですよ。ただ、出遅れたところは負担が重くなった結果、さっき求調円を調達するという見通しも示していただきましたが、本当にそれが可能となるんだろうかということを、(西村君)安倍さんちょっと矢印がうるさいです。静かにしてください。もう一つの特定事業者負担金について、収入の見込み総額がどの程度になるかということを教えていただけますか。
1:59:49
先ほど少し申し上げましたが、2012年のFIT開始直後3年間は、離準廃料期間ということで高めに、相対的に高い価格での買取を想定しておりましたので、その期間の事業用対応庫派生の買取費用は、単年度で約2.4兆円分あるということであります。そして、この買取費用は、4月から、買取費用から電気を市場で販売した場合得られる収入で回避可能金額という費用で計算されますので、市場が高いと当然低くなるわけですけれども、その部分は今後見通すことは非常に難しいですが、仮に直近1年間の電力市場価格のように、これまでと比べて電力市場価格がかなり高い水準で今後も推移すると仮定した場合、買取の価格が少なくなるという保守的な資産であった、買取というか付加金が低 くなるという保守的な資産においても、先ほどの配慮3年間の利潤配慮期間認定を受けた相対的に高い価格で事業用対応庫派生の買取期間終了によって、再燃負荷金の総額は年間約1.4兆円で、機械的に試算をしますと累計で約20兆円程度が減少するというふうに見込まれるところであります。(西川)ということは、この1ページ目のイメージ図でいうと、上の方の曲線ですね、ピークから20兆円ぐらいは減るという、単年度でいうと20兆円も減りませんよね。この面積のところでなおかつ、この面積グレーの部分は、下の方は直角三角形になっていますけど、上の方は直角三角形の右上の方が角が取れているようなイメージじゃないですか。角が取れていないという前提で20兆円、こんなイメージでよろしいんでしょうか。
2:02:24
まさにご指摘の、下の方の石油石炭税の方は、仮に直線的に下がっていくとした場合には9兆円、上の方の面積はですね、これちょっと変動がありますけれども、仮に仮定をおいて計算をしますと約20兆円程度、面積として見込まれるということであります。
2:02:47
それで不確定要素はこの角が取れているところなんですよね。この角が取れているところを誰が負担するかというと、2ページ目に数式書いてますけど、2ページ目の左下の図表7、化石燃料付加金単価の①の数式を見ていただければわかる通りですね、この角が取れている部分は化石燃料付加金単価に反映させるような仕組みになっているんですよ。なぜこういう仕組みになっているのか私は理解できなかったんですけど、もしお分かりになれば教えていただけないでしょうか。
2:03:26
ごめんなさい、この数式の特定事業者負担金のということとの関係ですかね。そうですね、化石燃料付加金のことです。基本は法案にも示しておりますけれども、この1ページ目の図でいう石油石炭税に相当するというか、炭素付加金と いうのはそれに相当するものに近い考え方で、フィット付加金というのは電力事業を通じて付加をいただいている分ということでありますので、この特定事業者負担金、いわゆる有償オークションで対応する部分という意味で、一応そういう想定を置いているわけであります。
2:04:09
確かに有料オークションですから、入ってくるお金、読めない部分があるので、たらずまいが出るところがこの角が取れている部分なんだろうと思うんです。でもこれが化石燃料付加金の方に上乗せされるようなこの通識になっているので、本当にそれが公平なんだろうかというふうに私は思いました。いずれにしても、この新しいGX経済公債、これで調達した金額は何に使われるか、そしてどのように召喚されるか、この辺が非常に不透明なんですね。私がその点で思い起こすのは、これ財務省に来ていただきますけど、最後にご質問したいと思います。財務省の方では、最近では年に1回ではなくて数年に1回ですけども、特例公債の発行に関する法律を国会で通しますよね。