1:10
おはようございます。ただいまから財政金融委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告を申し上げます。昨日までに青島健太君、友能里夫君及び加藤昭義君が委員を辞任され、その補欠として梅村聡君、野上孝太郎君及び藤川雅人君が占任をされました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。遺職審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣府、子ども、子育て本部、審議官、北川隆君ほか13名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。遺職審査のため、本日の委員会に独立行政法人国立印刷局理 事長大津俊也君、株式会社日本製作金融高校代表取締役総裁田中和穂君及び株式会社国際協力銀行代表取締役総裁林信光君を参考人として出席を求めることに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。去る13日予算委員会から本日1日間、令和5年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、内閣府所管のうち金融庁財務省所管、株式会社日本製作金融高校及び株式会社国際協力銀行について、審査の遺職がありました。この際本件を議題といたします。審査を遺職されました予算について政府から説明聴取をいたします。
3:15
おはようございます。令和5年度一般会計歳入予算、並びに財務省所管の一般 会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算についてご説明申し上げます。まず一般会計歳入予算額は114兆3812億円余となっております。この内訳について申し上げますと、租税及び印資収入は69兆4400億円、その他収入は9兆3182億円余、公債金は35兆6230億円となっております。次に当省所管一般会計歳出予算額は35兆4762億円余となっております。この内、主な事項について申し上げますと、国債費は25兆2503億円余、防衛力強化のための資金へ繰り入れは3兆3806億円余、新型コロナウイルス感染症及び原油価格物価高騰対策予備費は4兆円、ウクライナ情勢経済緊急対応予算は1兆円、予備費は5千億円となっております。次に当省所管の各特別会計の歳入歳出予算について申し上げます。国債整理基金特別会計におきましては、歳入歳出いずれも239兆4736億円余となっております。このほか、地震・再保険等の各特別会計の歳入歳出予算につきましては、予算書等をご覧いただきたいと存じます。最後に、当省関係の各政府関係機関の収入支出予算について申し上げます。株式会社日本政策金融広報国民一般向け業務におきましては、収入1,931億円余、支出1,068億円余となっております。このほか、同広庫の農林水産業者向け業務等の各業務及び株式会社国際協力銀行の収入支出予算につきましては、予算書等をご覧いただきたいと存じます。以上、財務省関係の予算につきまして、その概要をご説明申し上げた次第でございます。なお、時間の関係もございまして、既に配付しております印刷物をもちまして、詳しい説明に返させていただきますので、記録に留めてくださるようお願いいたします。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。引き続きまして、令和5年度における内閣府所管金融庁の歳出予算についてご説明申し上げます。金融庁の令和5年度における歳出予算額は、231億円余となっております。このうち、主な事項について申し上げますと、金融庁の一般行政に必要な経費として212億円余、国際会議等に必要な経費として6億円余、金融政策の推進に必要な経費として4億円余となっております。以上、内閣府所管金融庁の歳出予算につきまして、その概要をご説明申し上げた次第でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
7:08
一箇所読み間違えました。予備費のところでありますが、ウクライナ情勢経済金融対応予備費が正しいところを、予算と先ほど申し上げましたので、訂正をお願いいたします。それでは以上で予算の説明の聴取は終わりました。なお、財務省関係の予算の説明については、お手元に配布しております詳細な説明書を、本日の会議録の末に掲載することとしたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を取り計らいます。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次、御発言をお願いします。
7:51
おはようございます。自由民主党のババセイシでございます。本日は質問の機会をいただきましたことに感謝を申し上げながら、早速質問に入らせていただきたいと存じます。まず、日本の家計金融資産と新たな認査制度についてお尋ねをするわけですが、日本の家計金融資産が欧米に比べて伸びていないのは、資産構成の割合が長らく、利率の低い予貯金に偏っているからであるというふうに言われておりますが、なぜそのような状態が続いているのか、政府参考人にお尋ねをいたします。
8:29
はい。株式会社国際協力銀行、林代表取締役、林総裁。
8:39
はい。はい、ごめんなさい。金融庁総合政策局、堀本審議官。
8:45
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、2000年以降ですけれども、アメリカ では家計金融資産が3.4倍、イギリスでは2.3倍になっております。この間、日本では1.4倍ということになっておりますので、その要因の一つとしては、日本の家計金融資産が、その過半が現容金であると。米国等と比較して、株式や投資・信託の保有割が低くなっているということが考えられます。その理由については、市場経済情勢の影響や、あるいは家計のリスク回避的な傾向が強いといったようなことも考えられますが、リスク性資産の保有に、現在は積極的と見られています。アメリカでもですね。かつては、家計の株式や投資・信託の保有比率は、日本と同程度でありました。例えば、1983年には、家計の株式・投資・信託の保有比率は、18.4%でございますので、現在、日本とそれほど大きく変わらないということでございます。しかしながら、アメリカにおいては、家計の資産形成を支援する様々な施策的な対応を通じて、現在のような姿を実現してもらうと承知しております。従いまして、日本においても、こうした家計の安定的な資産形成を後押ししていくということが重要と考えております。こうしたことも踏まえまして、昨年取りまとめられた資産所得倍増プランでは、認算抜本的拡充高級化をはじめまして、金融経済教 育推進機構を設立し、官民一体となって、金融経済教育に関する戦略的な対応を進める、こういったような政策を盛り込んだところでございます。それでは、新しい認算制度の概要はどのようなものか。制度改正によって、貯蓄から投資への流れがどのように変化すると期待しているのか、お尋ねします。お答え申し上げます。新しい認算制度においては、まず、非課税保有期間を無期限化するということとともに、制度を高級化してまいります。さらに、年間投資枠や非課税保有限度額を大幅に拡充するということにしております。こうした今般の制度改正によりまして、家計に根むる現預金を投資につなげるということで、金融資産所得を増やしていくということを目指しております。また、会計の投資が企業の成長の原始となれば、企業価値の向上が期待されますので、それは、また、家計の金融資産所得のさらなる拡大になるということにつながると考えております。こうした成長と資産所得の好循環を実現してまいりたいと考えております。
12:04
とは言いながら、投資経験に乏しい人たちは、投 資に対する警戒感などから投資を避けてしまう、投資へのハードルが高いといった声もよく聞きます。それに対する金融庁の取組について、藤丸副大臣にお尋ねしたいというふうに思います。
12:27
金融庁が実施したアンケート調査結果によると、投資未経験者の4割の方が投資を行わない理由として、資産運用に関する知識がないことを挙げております。金融庁では、これまでも関係団体等と連携し、学校や社会人向けに金融経済教育を実施してきております。より一層効果的な金融経済教育の推進に向けて、今国会に提出している法案では、金融経済教育推進機構を設立することにしており、この法案を成立させていただければ、この機構を中心に資産運用に関する知識を含め、国民の金融リタラシー、向上のために必要な教育を官民一体となって、戦略的に進めていきたいと考えております。
13:27
ありがとうございました。私も、老後の問題とか考えますと、やはり投資の必要性は感じますし、また、理解も少しはしているつもりでありますけれども、まだ踏み切れているわけではありません。そういったことを考えると、このハードルを超えられるかどうか、しっかりと金融経済教育の充実というのが、それぞれのいい方向に向かうように努力をお願いしたいというふうに思います。次に、シリコンバレー銀行の破綻に関連してお尋ねでありますが、新井さんの投資の話の後にどうかとも思いましたけれども、米国の2つの銀行が破綻したことで身構えておるわけであります。まだリーマンショックやギリシャの債務問題というのが、記憶に新しいということもあるかと思います。そして、同じタイミングでクレディースイスなどの報道も出てきました。また、アメリカやスイスの破綻の連鎖を防ぐための動きも報道はされています。日本の金融システムへの影響については何回も答弁されていますので聞きませんが、今申し上げた今回の問題が過去のリーマンショックやギリシャの債務問題と比較してどうなのか、これらの金融危機との違いについて教えていただきたいと存じます。過去の金融危機と今般の銀行の経営破綻との比較でございますけれども、まずリーマンショックによります世界的な金融危機は、証券化商品に代表されます複雑で不透明な金融商品について、市場参加者がそのリスクを適切に管理できず、大規模な金融機関の破綻を通じて金融市場が深刻な混乱に陥ったものであるというふうに承知をしております。また、欧州債務危機につきましては、ギリシャなどの欧州主演国の財政赤字の拡大によりまして、市場での国債価格が下落いたしましたために、これらの国債を保有する銀行セクターに問題が波及したものであるというふうに承知をしております。他方、今般の米国シリコンバレーバンク、それからシグナルチャーバンクの破綻につきましては、資金流出が起きやすい大口の法人預金が多いという構造があったところに、保有債券の売却損などもありまして、急激に預金流出が生じたと、そういう中で資金ぶりに行き詰まってしまって、軽破綻に至ったものと承知をしております。また、クレディスイスにつきましては、投資銀行部門の不信などによりまして、赤字決算が続いておりました中で、不有層の資金の流出などもあ って、苦境に陥ったものであるというふうに承知をしておりまして、それぞれの事案におきましては、その発生原因ですとか、影響の波及経路は様々であるというふうに考えております。
16:37
日本は過去においても苦い経験をしていますので、そのへんにつきましては、日本の金融システムは安定しているということで理解はしておりますが、しっかりと対応していただきたいというふうに思います。私が思ったよりも丁寧にお答えをいただいておりますので、だいぶ時間の計算が変わってきました。5番と6番とちょっと変えて、6番を先に行かせていただきます。税関の体制整備につきまして、税関は水際の最前線で不正薬物等の社会薬物品の密輸を阻止するなど、安心・安全な社会の実現に大きく貢献しているところでありますが、近年は越境電子商取引、いわゆる越境eコマースの拡大によって輸入貨物が急増していることに加え、