19:55
これより会議を開きます。国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、去る12日、国土交通行政に関する実情調査のため、12名の委員が参加し、羽田空港、羽田イノベーションシティの視察を行いましたので、参加委員を代表いたしまして、私からその概要をご報告申し上げます。まず、航空局長から羽田空港航空機衝突事故対策検討委員会の検討状況と、昨今相次いで安全上のトラブルを発生させた日本航空の再発防止策について説明を聴取した後、
20:44
東京国際空港庁から羽田空港の外境について、関西保安部長から関西業務の流れについて、それぞれ説明を聴取いたしました。次に、関西東運用室の階下にある関西東統括コントロール室において滑走路を眼下に眺めながら、羽田空港の関西業務について詳細な説明を聴取いたしました。
21:12
羽田空港は4本の滑走路がイゲタ状に設置され、離着陸機の数も多いことから、その離着陸のタイミングに最新の注意を払い、関西業務を行っているとのこ とでした。
21:28
また、航空機衝突事故を受けた対策として、滑走路進入手前の停止位置標識の高軌道図書くが実施されておりました。次に、関西訓練棟においてシミュレーターの説明を聴取し、実際に機器を使用して関西業務を体験いたしました。
21:55
シミュレーターは、新人教育だけでなく、可能性の少ない事態についても、どのような対応が最善かという訓練を行っているとのことであります。参加員からは、モニターには大量の情報が映し出されているため、もっと大きくした方がよいのでは、危険が生じた際のアラームをもっと目立たせたらよいのでは、などの意見が出されたほか、
22:20
関西間の勤務体制の妥当性や人員増員の必要性などについて意見交換がなされました。続いて、羽田イノベーションシティにおいて、自動運転車の運行管理システムの構築など、その実用化の支援等を行っているボードリー株式会社及び空間情報データ連携基盤を提供する鹿島建設株式会社から、
22:48
株式地内を巡回する自動運転バスの取り組みについて説明を聴取し、2種類の自動運転バスにそれぞれ試乗いたしました。自動運転は、地域公共交通の維持等の社会課題の解決に資すると期待されており、我が国では特定条件下での完全自動運転とされるレベル4の普及拡大が目標となっております。
23:17
こうした観点を踏まえ、ボードリー株式会社からは、各地域で実施している自動運転による移動サービスの取り組み状況、今後さらに自動運転を普及していく上での課題や必要な国の支援の在り方について具体的な説明を聴取いたしました。
23:40
その後、事故時の対応と社会への理解の浸透、実証事業から実用化への道筋、国産の自動運転車の導入促進策、長距離輸送を含めた自動運転の将来的なビジネスモデルなどについて意見交換を行いました。
24:04
以上が視察の概要であります。なお、今回の視察に当たり、私どもの調査にご協力 いただきました皆様に心から御礼を申し上げて報告とさせていただきます。
24:16
この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日政府参考人として、国土交通省大臣官房公共交通政策審議官石原大君、大臣官房技術審議官林正道君、総合政策局長坂木真一君、国土政策局長黒田正義君、不動産建設経済局長塩見秀行君、
24:45
国土交通省大臣官房交通省庁長谷川勝彦君、物流自動車局長鶴田弘久君、鉄道局長村田茂木君、開示局長貝谷敦史君、公安局長稲田雅宏君、航空局長平岡茂則君、
25:07
官公庁次長加藤進君内閣官房 国際博覧会推進本部事務局次長
25:14
長崎聡君及び内閣府規制改革推進室 次長渡辺光徳君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが 御異議ありませんか御異議なしと認めます よってそのように決しました質疑の申し出がありますので順次 これを許します森幸子さん おはようございます自由民主党の森幸子でございます 先月十三日に初登院させていただいてから約一ヶ月今回初めて委員会 の質疑に立たせていただきます大変見に余る光栄であり自民党 の議事の皆様をはじめ諸先輩方に心から感謝を申し上げます何 ふなれないゆえ拙い部分もあるかと思いますが精一杯頑張ります のでよろしくお願いいたしますそれでは質疑に入らせていただきます まずインフラの老朽化や耐震化対策に関連してお尋ねいたします インフラは国土経済成長期に集中的に整備されたものが多くこれら の老朽化が進行すると本来必要とする機能を果たせなくなる恐れ があります我々の生活を支えるインフラがその機能を果たせなくなる ということは生活や経済活動の基盤を根本から失うということで ありそのダメージは計り知れないものになりますので何としても そのような事態を避けなければなりません 私の地元である四日市高の傍朝邸の多くは伊勢湾台風の後である 昭和三十年代に整備されたものが多く残っており一部では耐震性 が不足している施設もあると聞いております そこで四日市高では今年度から海岸保全施設整備事業が開始される こととなりまた令和三年度から耐震強化岸壁を含むターミナル 整備事業も始まっております四日市高のこの両整備事業について 事業の意義また事業により地域にもたらされる効果について国交省 の見解をお聞かせください稲田公安局長 まず四日市高海岸についてお答え申し上げます 四日市高の背後には伊勢湾内の原油処理能力の約五割を占める 石油コンビナートや半導体関連企業が多数立地しているほか住宅 などが密集をしてございます傍聴亭などの海岸保全施設は委員 ご指摘のとおり昭和三十四年の伊勢湾台風を契機に整備が行われた ものですが老朽化が進行している状況でありその対策は喫緊の課題 だと認識をしてございます南海トラフ地震によりこれらの 海岸保全施設は地盤の液状化によって倒壊そしてその後に津波が発生 した場合には背後地域を浸水から防護できないおとれもございます そのため海岸保全施設の耐震改良と傘上げをする直轄事業に本年度 から着手をしているところでございます次に四日市港国際物流ターミナル について申し上げます四日市港は関西自動車の輸送線 や東南アジア向け定期コンテナ航路の船舶が就航し我が国の産業 を支える国際海上貨物輸送の重要な駅点であります 近年四日市港では東南アジア航路の貨物が増加をしコンテナ線の 大型化が進展をしております地震災害においても地域の経済 活動をとめないような対応が必要であります このため霞ヶ浦地区北埠頭におきまして耐震強化岸壁を備えた国際 物流ターミナル整備事業を令和三年度より直轄事業として実施 中でありますこれらの事業を通じまして引き 続き国民の安全安心を確保しまた地域産業の競争力を強化するための 対応をしっかり推進してまいり