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ただいまから財政金融委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告をいたします。昨日までに石田雅宏君、広瀬恵美君、松山雅治君及び浅田浩君が委員を辞任され、その補欠として竹見恵三君、古川俊春君、江島清君及び藤巻武君が選任されました。理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が一名決意となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、選例により、委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に赤松金重君を指名いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、人事院事務総局給与局次長、水野浦雅人君、ほか6名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、日本銀行総裁、上田和夫君、同理事、郭口弘秀君、同理事、加藤武君、及び同理事、中島武君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決 定をいたします。財政及び金融等に関する調査のうち、日本銀行法第54条第1項の規定に基づく、通貨及び金融の調節に関する報告書に関する件を議題といたします。日本銀行から説明を聴取いたします。
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日本銀行は毎年6月と12月に通貨及び金融の調節に関する報告書を国会に提出しております。本日、最近の経済金融情勢と日本銀行の金融政策について、詳しくご説明申し上げる機会をいただき、厚く御礼申し上げます。まず、最近の経済金融情勢についてご説明いたします。ファークにの景気ですが、一部に弱めの動きも見られますが、緩やかに回復しています。輸出は横ばい圏内の動きとなっています。企業収益が改善するもとで、設備投資は緩やかな増加傾向にあります。雇用所得環境は緩やかに改善しています。個人消費は物価上昇の影響に加え、一部メーカーの出荷停止による自動車販 売の下押しが続いているものの、底堅く推移しています。先行期は海外経済が緩やかな成長を続けるもとで、緩和的な金融環境などを背景に、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まることから、潜在成長率を上回る成長を続けると見ています。物価面を見ますと、生鮮食品を除いた消費者物価の前年比は、既往の輸入物価上昇を起点とする価格転嫁の影響は減衰してきているものの、賃金上昇等を受けたサービス価格の緩やかな上昇が続くもとで、足元は2%台前半となっています。先行期については、既往の輸入物価上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰する一方、来年度にかけては、政府による経済対策の反動等が前年比を押し上げる方向に作用すると考えています。この間、消費者物価の基調的な上昇率は徐々に高まっていくと予想され、私どもの展望レポートの未投資期間後半には、2%の物価安定の目標と概ね整合的な水準で推移すると考えています。先行期のリスク要因を見ますと、海外の経済物価の動向、資源化学の動向、企業の賃金化学設定行動など、