1:10
ただいまから、消費者問題に関する特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日まで、小林一博君が委員を辞任され、その補欠として宮本修司君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。消費者問題に関しての総合的な対策事例に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣府大臣官房主義官上村昇君、ほか12名を参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。異議なしと認め、裁を決定いたします。続きまして、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。消費者問題に関しての総合的な対策事例に関する調査のため、本日の委員会に、国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所がん情報提供部タバコ対策情報室長平野智康君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。異議なしと認め、裁を決定いたします。消費者問題に関しての総合的な対策事例に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のあり方は順次発言をお願いいたします。
2:42
中田博史でございます。早速入りますね。とにかく時間の中でいっぱい聞きたいことがありますので、まず機能性表示食品でありますけれども、先月の31日、すなわち5月末ですけれども、紅麹関連製品に係る事案を受けた機能性表示食品制度等に関する今後の対応というのが発表されました。いわゆる健康食品ですけれども、他にもいくつかあります。特定保険用食品、それからいわゆる何もそういう肩書きのない健康食品と、いろいろあるわけですけれども、その中において今回はこの機能性表示食品ということになります。この機能性表示食品その意味では、今申し上げた特定保険用食品やその他の健康食品との差別化という意味では、一つやはり重要な意義があるというふうに私は思っているわけですけれども、今後、今申し上げたような他のものとの差別化を図りつつ、安全安心というものを確保していかなければいけないわけであって、その点において、自民大臣の御意見を、御見識をお伺いしたいと思 います。
3:57
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、機能性表示食品制度は健康に対する消費者の関心が高まる中、当該商品の安全性や有効性の科学的根拠等の情報が原則すべて公開され、また、消費者の誰もが情報にアクセス可能な制度となってございまして、消費者の自主的かつ合理的な商品選択に資するという観点から、意義のある制度であると考えてございます。他方、今回のコバイシー製薬による事案により、結果として本制度に対する信用が、信頼が問われることとなったことも事実でございます。今回の事案を受けまして、5月31日に関係閣僚会議で取りまとめられた対応方針におきましては、消費者庁の有識者による検討会からの提言なども踏まえまして、健康被害情報の提供の義務化、また、サプリメントへのGMPの要件化、そして、機能性表示食品を正しく理解し、健康の増進維持のために活用することができるよう、消費者教育の強化など、予想される対応策を整理すること ができたと考えてございます。今後、この対応策に即しまして、関係省庁とも緊密に連携しながら、必要な法制面での対応や、予算や組織定員の要求等の検討も進め、機能性表示食品制度に関する消費者の信頼性を高めるべく取り組んでまいります。中田博士君。今、大臣からありましたとおりなんですが、機能性表示食品ということについて、今回、小林製薬で注目が集まったわけですけれども、どうも原因は機能性表示食品ゆえのということではなくて、食品製造という観点からの事故というふうにどうも言えるようですね。そこら辺はまだまだ原因追及はこれからということになりますけれども、その意味では機能性表示食品をこの機会にこうして見直すというのは非常に私、前向きなことだと思いますから、ぜひこれから先も意義ある制度、仕組みとして世の中に伝えていっていただきたいというふうに思います。それでは次にフードロス、私これずっと取り組んでいるんですけれども、我が国における食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針、これにおいて食品ロス、これは2030年度までに2000年度比で半減させるということになっているんですが、そのためにはまだこれから先100万トン減らさなければいけないということになります。これまでの政府の方針の下で食品の寄付などを促進するためのガイドラインや保険について議論する官民の検討の場というのが設けられてきました。本年5月の9日に第1回の食品寄付等に関する官民協議会が開催もされました。海外の事例なども含めた既存のガイドラインなどを参考に今年度中にこのガイドラインを作成するというふうに私は承知をしております。そこでお聞きをしたいと思います。食品の寄付先としていわゆるフードバンクというのが有力なんですけれども、ただフードバンクと聞くようにはなったもののフードバンクそのものが今我が国社会の中で確立された制度になっているわけではないわけです。その意味ではフードバンクに管理責任を担保してもらうという上におけるこれは課題が一つあります。ところがフードバンクは我々考えてもそうなんですけれども、これ福祉的意味合いがある。ほぼ100%そうだと言えますよね。そう考えると一律にルールを定めることによって福祉的の取り組みこれとの兼ね合いというものを阻害しかねないような形になってはいけないというふうにも思うわけであって、その意味において今後のガイドラインの策定やその後の法的責任のあり方についてどちらにというふうに単純には言えないわけですけれども、兼ね合いとさっき私言いましたけれども、ここに重々配慮したガイドラインが必要だと思いますがその点いかがでしょうか。
8:04
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり昨年末、政府として取りまとめた施策パッケージにおきまして、食品寄付法を促進するためには食品寄付のサプライチェーン全体で関係する事業者同士の信頼関係や最終住居者からの信頼性を高め、まずは食品寄付への社会的信頼を高めることが必要という認識が共有されたわけでございます。これを受けまして食品寄付に関わる関係者が果たすべき一定の管理責任とは何かということを官民で御議論いただくということにさせていただいたわけでございます。委員御指摘のとおり5月9日に第1回の官民協議会が開催されたわけでございますが、このガイドラインにおきましては、たとえ全員の行為であったとしても、やはり食品でございますので、その安全性が確保されていなければ、そもそもこの食品寄付への信頼性が損なわれ、引いて寄付活動そのものが大きく停滞する恐れがあるということで、ある意味職員制法をはじめ法令面での規制への遵守、こちらの方はきっちり守っていく方向が必要ではないかと。他方で委員御指摘のとおり、食品寄付に関わる関係者、福祉的側面、多種多様でございます。従いまして活動団体の実態なども踏まえながら、日本における実効的なものとなるように、官民協議会で検討を進めてまいりたいと考えております。
9:34
今お答えいただいた上で、もう一つフードロスで私が着眼しているのは、いわゆる外食児の食べ残しですね。これは我々非常に外食多い仕事とも言えるわけですけれども、本当にもったいないなと思う、そういうケースというのは本当に多く感じられるというふうに思います。この外食児の食べ残しの持ち帰りに効果的な対策というものも、これまた取っていっていただきたいというふうに思うわけですけれども、ちなみに外食産業からの食品ロスというのはどのくらい発生しているかというと、食品ロスの全体の量の20%が外食児の食べ残し、食べ残しじゃない、外食産業 からのロス、そしてそのうちの約半分が我々お客の側の食べ残しというふうになっています。令和5年の12月22日に取りまとめられた食品ロス削減目標達成に向けた施策のパッケージにおいては、ガイドラインの策定をこちらの方も行うということになっているわけですけれども、この策定に当たっては、私、留意をしてほしいのは持ち帰りが促されるガイドラインにしてもらいたいんですね。ガイドラインができた結果、持ち帰りを躊躇する、あるいは外食側が逆にお客さんに「OKですよ」と言いにくくなるガイドラインができたったら、これヤブヘビになってしまいます。そういう意味では、このガイドラインを重点をどこに置いてやっていくのかというのは非常に大きなポイントになると思いますから、この点いかが議論になっているかということを大臣からお願いをしたいと思います。
11:18
お答えいたします。外食産業における食品ロスの削減には、まずは食べ切っていただくということが大事だと思っております。食べ切りを推進することが前提でございます。その上でありますが、食べ残しの持ち帰りというものを促進させるガイドラインの策定にあたりましては、委員御指摘のとおり、食べ残し持ち帰り促進の機運の向上に資するものとなることが必要だと考えてございます。また、食べ残し持ち帰りの促進にあたりましては、事業者、消費者、相互の理解と協力のもとに行われることも重要だと考えてございます。こうした点も踏まえつつ、消費者庁は、民事上の訴訟のリスク、紛争のリスクの軽減、低減に資するよう、事業者、消費者、相互に求められる取組を整理するという観点から、また厚生労働省は、食品衛生上の取り扱いを整理するという観点から、それぞれ検討を進めていくこととしてございまして、委員御指摘のように、食べ残し持ち帰りが促進されるような実効的なガイドラインを取りまとめてまいりたいと考えております。
12:30
ありがとうございます。大変、いい御答弁をいただいたというふうに思っています。外食の方々と話をするとですね、実は自分たちも捨てたくないんですよね、せっかく作ったものを。