0:25
ただいまから、地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会を開催いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、若松金重君、石田雅宏君、宇水昌一君、東智晃君、上田勲君、大田沙耶君、山本恵介君及び、大地俊一君が委員を辞任され、その受け付けとして、山本兼之君、鎮棟兼彦君、石井光子君、宮崎雅瑠君、古生春智君、小林和弘君、長居真宗君、吉井昭君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお伺いいたします。地方創生及びデジタル社会の形成等に関しての総合的な対策受立に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房デジタル定員都市と国家構想実現会議事務局審議官大森和弘君ほか9名を政府参考人として出席を求め 、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、再要決定いたします。地方創生及びデジタル社会の形成等に関しての総合的な対策受立に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。岸井真彦理事立憲民主社民の岸井真彦です。河野大臣、先に通告をしていないんですが、昨日、岡山県の精神科医療センターにおいて、サイバー攻撃によって最大患者が4万人の情報が流出したというニュースになっていました。この間もデジタル庁としても、各省庁とともにマルウェア対策とかサイバーセキュリティ対策ということに取り組んでこられていると思いますが、昨日のこの病院のことも、昨年代も何回も何回も病院対策というか、狙われやすくなっているということを踏まえて、現段階でお答えできるものがあれば、ぜひお答えをお願いします。
2:14
日本の企業、施設は今、多分2種類に分かれるんだと思います。サイバー攻撃を受けているところと、サイバー攻撃を受けているけど気づいていないところの2種類と言っていいと思います。特に最近はマルウェアで、その中でもランサムウェアと言われている攻撃を受けているところが多数ありますが、これは要求どおり、身の白金を払ったからといって完全に回復するとは限りませんし、また同じことが起こる、何かを埋め込まれていて、また同じことが起こるかもしれないということで、確実にバックアップのデータを取っていただいて、万が一ランサムウェアの攻撃を受けてしまった場合には、システムを一度きれいにしてバックアップを入れ直すということをお勧めしております。どんなシステムも100%完全に攻撃から守りきれるという状況ではありません。今ゼロでと言われている新しい脅威、これは防ぎようがあるめんないわけですから、そういう攻撃を受けた際にいかにいち早く復元できるかということを考えると、このバックアップをしっかりとっておいていただくということは非常に大切なことだというふうに思っております。それからもう一つ懸念なのは、何も起きない、ただその場に何か埋め込まれていて、何かあったときにそれが攻撃をし始める、あるいは物理的なシステムを遮断する、そういう規制型と言われている攻撃も今、世界各国で報告が上がっているところでございます。これはかなり慎重にサイバー防御をしないと分かりにくいというところもありますので、政府として重要インフラと言われているところをまずしっかり守ると同時に、それ以外の大企業のみならず中小企業に至るまで、このサイバー防御のレベルを、質を向上できるようにこれを努めていきたいというふうに思っておりますが、現在の企業数、その他システム数を考えると、これはなかなか一筋縄ではいかないのが現状でございますが、特に病院、それから港といった狙われているところについては、我々としても手厚い対応を優先的にやってまいりたいというふうに思っております。木瀬理事 ありがとうございます。今おっしゃられていただいたようなことが、まだまだやっぱり国民の皆さんとか企業側にも知られていないかもしれませんので、デジタル庁としても引き続き対策をお願いいたします。それでは質疑に入ります。6月5日の党委員会で伊藤閣議員が取り上げた戸籍の公費化問題について、私も4月3日開催の党委員会で、法務省並びに河野大臣に問題を指摘してきたところでございます。改めて経過を述べると、今年3月1日から戸籍の情報連携がスタートをしみ、これは2019年の戸籍法改正によって、法務省も説明していたとおり準備を進めてきた経過があります。しかし、実際にシステム稼働を始めた3月当初から全国でアクセスが集中し、システムダウン、一時期使用できなくなった。しかし、これは4月に説明を受けたとおり、復旧稼働をしました。ですが、また5月下旬に同様の、5月中旬に同様のシステムダウンが発生したと いうことで、まずその事実確認として、経過の説明をお願いいたします。
6:18
お答え申し上げます。令和元年の戸籍法改正により、本年3月1日から、本籍地以外の市区町村において戸籍証明書の交付を可能とする、いわゆる公費交付制度が開始されております。しかし、運用開始当初から、検索に関するプログラムの不備により、法務省の戸籍情報連携システムのサーバーの負荷が課題となり、数日間にわたって公費交付がしづらい状況となりました。この不具合については、プログラム改修により、3月中に解消しています。また、本年5月には、市区町村のシステムと法務省の戸籍情報連携システムを接続する通信機器の上限値を超える件数の通信があったため、数日間にわたって公費交付がしづらい状況となりました。この不具合については、通信機器の設定変更により、5月中に解消しているところでございます。石井知事 4月の質疑でも指摘をしてきましたが、全国でアクセスが集中してシステムに負荷がかかるということは、想定できることではなかったのかというところです。なぜ再発したのか、原因はどこにあるのか、デジタル庁として河野大臣の答弁では、各府省のシステムまで全てチェックすることは難しいと言っていたので、やはりこれは法務省がベンダー任せで実際に使用する現場の状況をあまりにも知らなすぎたからではないかというふうに考えています。戸籍の広域化の稼働時期についても、住民の移動時期で自治体窓口が多忙な時期に、新たなシステムを余計な手間をかけさせるべきではないといった、この間、指摘をしたところですが、その後も現場にお話を聞くと、本年の4月1日から、相続登記の義務化がスタートしています。なおさら戸籍の証明書を求める住民が多くなっていて、自治体の業務量が増えていると聞きました。そういった現場実態は、法務省として把握をしているかお伺いします。
8:21
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、本年4月から開始された相続登記の申請義務化は、その添付書面となる戸籍証明書の請求件数の増加につながり得るものと考えられます。本年3月の広域交付の運用開始以降、法務省としても、管轄法務局を通じて市区町村の意見を聴取するなどして、運用の実情の把握に努めておりますが、今後とも市区町村の意見を丁寧に汲み取りながら、適切に対応してまいりたいと考えております。
8:54
丁寧に言って言いながらも、なかなかまたそういったことが起きているのと、残念ながら所管の係りは違うものの、やっぱり法務省で同じことをやっているのになかなかここは現場実態が把握できていなかったのではないかと指摘せざるを得ません。システムダウンのことも問題ではあるんですが、ある意味これは新しいシステムというものを稼働するときに、特にこの国が作るシステムというのが、おそらくですよ、これ想像ですが、予算が限られているからなのか、大抵全国の自治体が使うにはアクセスが集中していて耐えられないということがよく起きています。要領が足りていないという事象がこの間もあったので、自治体の現場としてはもう新しいシステムはもうしょうがないみたいな感じで諦めムードも出ているようですが、やはりデジタル化を進めていくのであれば当たり前でございますが、蹴散らずに全国からアクセスが集中したとしても耐えうる要領をあらかじめ用意をしていただきたいというところです。これは法務省に限ったお話ではないので、全体的なデジタル化を推進するデジタル庁にその辺りのチェックをお願いしたいんですが、この点についていかがお考えでしょうか。
10:11
行政サービスを安定的に提供するためにはシステム障害を予防していくことが大変重要だと考えております。今、先生のご指摘のように、新たなシステム運用を開始するとき、まさに運用開始に当たって事前にテストの実質感を十分に確保したり、制度や利用者の特性を踏まえモーラル的にテストを実施することや、リリース時期が繁忙期と重なっていないとかそういったことを確認したり、あるいはそのリリース時期を踏まえてシステムの運用に必要な体制やサーバーの性能等についてを十分に確保していくこと、こういったことが非常に重要だと思っております。デジタル庁としても社会的に影響の大きいシステムはいろいろございますので、各府省に対して障害が発生しないよう、こういった点をしっかりとお伝えし、予防策を徹底していただくとともに、障害発生時には速やかな対応を行うのに注意喚起を行っております。もちろん必要に応じて、私どもそんなに限られた人数でございますけれども、必要に応じて民間専門人材も派遣して技術的な支援を行ってまいりたいと思っております。石井理事今答弁でもあったように、デジタル庁としても限られた職員の人数なので、全ての府省のシステムを、まず3システムというようですが、このシステムをチェックするというのはなかなか難しいということも承知しながらも、でもやはり企画段階でできる限りこの容量に耐えるのかとか時期も含めて、慎重に助言をしていただければというふうに思います。それとより深刻なのは、4月3日の委員会でも指摘をしていますが、戸籍の公一家に伴う事務で、市区町村の職員が電話でシステムを穴埋めしたりする状況が続いているということです。情報連携だからスムーズにできるはずだったところを、わざわざ市区町村間で穴埋めをするために、システムのデータが正しいかどうかを、いちいち戸籍元に確認の電話をして、折り返し電話を受けてというようなやりとりをしなきゃいけないというところです。これが総統合自治体の現場の職員の負荷をかけていること、さらには、ただでさえ、先ほども言いましたが、相 続登記に必要な書類を求める住民が多くなっているので、戸籍をたどっていく、助籍も含めて、負荷をしていくことだけでも、通常時間を要している状況です。3代前ぐらいまで追っていくことになるので、通常の状態でも少なくとも20分ぐらいは、私も昨年ちょっと請求をしたので承知していますが、かかってしまうんです。それを戸籍の証本がある自治体ではないところから電話を問い合わせをして、折り返しの電話をもどって、お互いにシステムを見ながら、さらにその証明書を発行しても大丈夫ですね、という確認を取り合わなきゃいけないということになるので、少なくとも電話がつながったとしてもプラス30分ぐらいかかるということになります。通常の戸籍担当者の業務にプラスをして、そういった公益化による電話でのやりとりが増えているので、それはざっくり考えても大変ではないかというところなんです。この大変な状況を3月から改善をできずに、3ヶ月以上も続いているというのが今の実態です。異常じゃないかと私は思います。4月の時点で一度運用を止めるべきだったと改めて指摘せざるを得ません。システムの穴である、この副本と正本のデータ連携がリアルタイムになる回収の時期というのは、いつ完了するのか、目処を教えてください。
13:45
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、一部の市区町村において公益交付による戸籍証明書の発行の際に確認すべき情報の設定に不備があることを踏まえ、施工備行当面の間、公益交付の請求があった場合に、請求を受けた市区町村職員が、本席地市区町村に電話で発行可否の確認を行うという暫定的な運用を実施しているところです。この暫定的な運用については、本年3月末に設定作業が完了している市区町村の助席証明書の請求の場合に、本席地市区町村への確認を要しないこととし、順次、電話確認を不要とする範囲を拡大しておりますが、今後も、暫定的な運用の更なる見直しに向けた対応を進める予定としております。現時点において、暫定的な運用の解除時期の見通しをお答えすることは困難でございますが、戸籍に関する適正な事務処理の担保に留意しつつ、暫定的な運用を解除する範囲をさらに拡大していくために、必要な対応をし っかりとしてまいりたいと考えております。岸井理事だいぶ解消はできてきて、残りところ200ちょっとぐらいの市区町村だというふうには聞いていますが、それでもなおここが当てはまるかどうかというのを確認しなきゃいけない。これも4月の時点で指摘をしましたが、自治体によっては住民をひどく待たせなきゃいけなくなっているし、あまりにもシステムの不具合が多いことから、広報とか自治体の周知で郵送請求を促して、戸籍の更一化の運用を自治体の判断で止めていたというところもあります。請求者にとってみれば、実際に楽になると思っていったら、すごい何時になるのか分からないぐらい待たされるということになるので、それだったらよっぽど郵送請求の方が、負担になりませんよというようなことです。この異常な状況がまだ続くのであれば、先ほどメールがちょっとまだ分からないと言っていたんですが、無理をして運用を続けるのではなくて、一度運用を止めてシステム解消を終えてから実施した方が、私はよっぽど信頼ができるのではないかというふうに考えますが、一度止めてきちんと稼働してからやりませんかという提案に対してどうお答えでしょうか。
16:05
お答え申し上げます。公益交付制度の開始によって、国民の皆様にとって戸籍証明書取得の利便性は大きく向上しており、その運用を停止することは考えてはございません。もっともご指摘のとおり、公益交付の運用においては、請求を受けた市区町村職員が電話で確認を行うという暫定的な運用を重視しており、市区町村の職員の皆様にご負担をおかけしているということでございます。法務省としては、戸籍に関する適正な事務処理の担保に留意しつつ、暫定的な運用の見直しに向けた対応を速やかに進め、引き続き公益交付制度の適正な運用に努めたいと考えているところでございます。
16:42
自治体の職員が負 担だからという問題ではなくて、実際に来客している住民の方が待たされるということが問題なんです。これを止めないのであれば、ものすごく窓口で待ってもらうことになりますよというように、正しい広報をしていただきたいんです。じゃないと、便利になったと思って来庁された方が、粉壊して自宅に帰らなきゃいけないということに、どうしてもトラブルになってしまっているので、正しい広報というのを、今残念ながら一部の自治体では、そういうふうに時間がかかってしまうかもしれませんよというふうな広報をすべきだということを要請しておきます。河野大臣が前回答弁したように、将来的には様々な申請書類を提出しなくても、本人確認さえできれば、行政間の情報連携ができて、ワンスオンリーだとか、行政手続の簡略化が進んで、それがメリットになっていくというふうには思います。予算の関係も人員の関係も、もろもろ課題があって時間を要することにはなるでしょうが、いずれは行政手続の見直しが進んでいくと、そこはちょっと期待するところでございます。ですが、現在起きているトラブルを放置すると、デジタル化への印象が悪くなってしまうとともに、実際問題、先ほども言ったとおり、来庁者を待たせてしまうという事態が起きていて、これは本当に職員目線で考えると、とってもつらいです。行政としてはあってはならないというふうにも考えます。法務省は住民目線でこのシステムの運用を考えているのか、実際に自治体でどんなことが起きているか、窓口の状況を見に行っていますかね。もし行っていないのだったら、ぜひ行くべきです。その点いかがでしょうか。
18:27
お答え申し上げます。広域交付の開始によって、本席地の市区町村に赴いたり、郵送に寄ったりすることなく、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書を取得することが可能となり、国民の利便性が大きく向上しております。先ほど御指摘のあったように、新たなシステムによる広域交付の運用は、国民の利便性向上の計るものと認識をしております。法務省としては、市区町村の窓口の視察も行っておりますし、管轄法務局を通じた市区町村の意見を聴取したりして、運用の実情の把握に努めております。このように市区町村の意見を丁寧に汲み取りながら、市区町村の窓口の事務処理が円滑に行われて、ひいては広域交付の利便性を国民の皆様に実感していただけるように、引き続き対応してまいりたいと考えております。岸理事残念ながら窓口に行って、実際に見てきた方がいいですよということに、まともには答えていない気がします。先ほども言いましたが、将来的には、例えば相続の関係も、わざわざ証明書を出さなくても連携ができるようになってくると思うので、そこまではいいと思うんですが、今起きている現実問題に目を背ける べきではございません。できれば私はすぐにでも止めた方が、きちんと情報が連携できてからやるべきだというふうに、再度そこだけは申し入れをしておきます。次に、前野保健所の課題に進んでいきたいと思います。5月24日の当委員会でも質問をしたところですが、その後、テレビ朝日の番組でも、前野保健所の問題が挙げられていました。厚生労働省は、5月から7月までの3ヶ月間を、前野保健所利用促進集中取組月間として、総力を挙げて取り組んでいるところですが、これが残念ながら悪い方向へ進んでいるという内容です。河野大臣も記者会見で、行き過ぎているんじゃないかというようなこともおっしゃったみたいですが、ある薬局では、全足の症状がひどくなって、職場近くの薬局に駆け込んだところ、処方箋と普通の保健証を出したら、処方箋は受け取ってくれたが、保健証は受け取ってくれなくて、薬局のスタッフから普通の保健証の受付はできなくなりました。前野保健所のみ受付になります。マイナンバーカードはお持ちですかと言われました。その患者さんは、マイナン バーカードを保有していましたが、保健証の紐付けはしていませんでした。本当は紐付けはしたくなかったんだけれども、全足の症状が甘いにも苦しかったので、薬保持者さんに、仕方がなくその場でマイナンバーカードに紐付けて、薬局で受け付けてもらったということです。マイナン保健証を強制的に紐付けさせられて、使わされたというのに、怒りを覚えていますとコメントをしていました。こういった事象が起きていることを、厚生労働省は把握しているか、事実確認をお願いします。
21:22
今お話しでございました、一部の薬局で、健康保険証ではなくて、マイナン保健証を受付時に求めた事案、こちらにつきまして、報道があったことは承知しておりますが、現時点で個別具体的な把握はしていないところでございます。保健医療機関や薬局におきまして、マイナン保健証を使わせてもらえずに、健康保険証の提示を求められたといった、御相談についてはいただいているところでございます。岸理事また別の医療機関では、医師から突然告げられたのは、マイナン保健証の優先診療という事象も起きているようです。マイナン保健証を優先診療する医療機関は、複数で始まっているという報道もありました。これはどういうことなのか、ここもお伺いします。
22:12
一部の医療機関で、マイナン保健証で受診された患者の方を、優先的に診察運用していたという事案。こちらにつきましても、そうした報道があったことは承知しておりますけれども、現時点で個別具体的な把握はしておりません。ただ、マイナン保健証につきましては、受付が非常にスムーズに行っていただけるといったメリットもございますので、一般論で申し上げますと、マイナン保健証には事務の効率化ですとか、あるいは待合室の混雑の解消といった観点から、例えば各医療機関でマイナン保健証をお持ちの方の専用レーンを設けられるといった対応を行うことは、これは差し支えないものというふうに考えてございます。石井理事今2つの問いをしたところ、厚生労働省からは個別具体な把握をしていませんので、というお答えのもとに、今のような答弁になったと思いますが、でもやはりこの事象が起きているということは、薬事法、薬剤司法の第21条には、調剤に従事する薬剤士は、調剤の求めがあった場合には正当な理由がなければ、これを拒んではならないと、調剤の求めに応ずる義務がありまして、同じく、同じくというか、医師法には第19条に、診療に従事する医師は、