2:15
ただいまから、政治改革に関する特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日、小戸北俊君、保志北斗君、白坂昭君、八倉勝男君、熊谷博人君及び木村英子君が委員を辞任され、その補欠として、藤巻武志君、鶴穂陽介君、若林陽平君、杉久武君、小賀千陥君及び船後康彦君が選任されました。政治資金規正法の一部を改正する法律案、週第13号、政治資金規正法の一部を改正する法律案、3、第1号、政党助成法を廃止する法律案及び政治資金規正法等の一部を改正する法律案、以上4案を一括して議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言をお願いします。
3:32
自由民主党の山下雄平です。自由民主党に関する政治と金の 問題で、国民の皆さんが、行き通り不信、不満を感じざるを得ない状況になってしまっていること、自民党の国会議員の一人として大変申し訳なく思っております。だからこそ、より良き法律制度をつくるとともに、どんなルールをつくっても、それを破る議員がいては意味がないので、私たち自民党の国会議員が歴史の評価に耐える行動をしているか、一人一人が日々自問していかなければならないというふうに思っております。政治家が自らの信じるところにより、自由に意見を表明し、行動をしていくためには、与党であれ野党であれ、政治資金も含めて、権力者から介入されず、信念に基づき、自由に行動できる基盤を有しておくことが大事だと、重要だと思います。同じ党であっても、党の幹部の言いなりにならず、政治家としての独立した基盤をつくっていく必要があると考えています。このような認識のもと、今回の法案における政治資金の透明性の確保のための措置について質問したいと思います。まず、政治資金パーティーの収入の透明性確保について伺います。我が党が衆議院に提出した法案では、政治資金パーティーの対価の支払者を終始報告書で公開する基準について、現行の20万円超から10万円超に引き下げることとしておりましたが、これは透明性の確保と購入者のプライバシーの保護の両面から考えてのことだったと思います。より具体的に言えば、政治資金パーティーの公開基準の額を引き下げすぎると、一般の国民の皆さん、そして事業者の方がこの政治家を応援したい、この政策を実現したいので、政治資金パーティーに参加する形で支援しようとしても、それが公になるのであれば躊躇する人は少なからずいると思います。私自身を例にして話をすると、私は国会議員になる前、新聞記者をしておりました。しかし、消費税が10%に上がるときに、軽減税率8%にすすめる対象として、新聞を追加することに反対しました。食品の税率を低くするのはわかるけれども、なぜ新聞が対象なのか。例えば生活に不可欠な水道料金であったり、下水道料金であったり、トイレットペーパーであったり、下着であったり、そういったものは軽減税率に対象になっていないのに、食品と新聞というのはあまりにもバランスを欠くのではないかと、反対論を相当ぶちました。新聞というのは社会の木託と言われているので、やはり政府との適度な距離感が必要だと。だからこそ私 は新聞も他の項目と他の品目と税率が同じ10%にあるべきだというふうに主張しましたし、今でも軽減税率の対象から私は新聞を外すべきだというふうに考えております。おそらく新聞業界の方からは睨まれているのではないかと思います。けれども新聞記者個々人の方は私のところに来られて、いや山下さんが言っている主張が正しいと思う、新聞が対象になるのはおかしいと、個人的に賛意を示してくださる新聞記者の方はたくさんいらっしゃいました。私が新聞記者の方に政治資金パーティーをお願いしたりしたこともありませんし、過去に買ってもらったことは一度もありませんけれども、例えば私のそうした政治信条を応援しようとして、政治資金パーティーの参加したり購入したりしたとします。それがよもや公開されてしまうというふうになってしまうと、その記者の人は新聞協会であったりその新聞社の中で、おそらく白い目で見られることになるのではないかというふうに思っております。このテーマに限らず、自分が誰を応援してどういう政策を支持しているのかというのを知られたくないという人は少なくないのではないかと思います。最近は選挙の際の出口調査の結果と実際の結果がずれてい るという事例も増えてきました。これも私は同じ理由だというふうに思っております。公に知られてもよいと政治資金パーティーに参加される方は、特定の組織であったり団体などであることが多くて、仮に全て全部公開しますとなった場合、それぞれの国会議員の活動が特定の組織や団体等に過度に依存してしまうことになりかねないのではないかというふうにも思います。今回衆議院での真摯な議論を通じて公開基準を10万円超から5万円超に変更しました。これにより透明性の確保は高まったと言えますけれども、政治資金パーティーへの参加に二の足を踏む方も出てくることも予想されます。情報公開と自由な政治活動の基盤の確保という、この難しいバランス、これは本当にどうすべきかというのはなかなか難しいと思いますけれども、なぜ公開基準を20万円超から5万円超としたのか、提案者の考えをお聞かせください。
9:53
政治資金パーティーの対価の公開基準額を検討するに当たりましては、山下委員御指摘のとおり、政治活動の透明性を確保するという点と、一方で個人情報プライバシーの保護に配慮した上で、政治参加の機会を確保し、政治資金についての多様な出し手、様々な収入を確保する点の両面を考慮必要がございます。加えまして、政治資金パーティーはそもそも寄附と異なり、対価性がある点を勘案する必要があると考えております。従いまして、改正案の原案におきましては、公開基準額を10万円超としていたところでございますけれども、今回の法改正におきましては、可能な限り幅広い合意を得ることが望ましいことから、我が党以外の各党が5万円超への引き下げを求める中で、我が党としてもこれに賛同することとし、そのような衆議院修正に至ったところでございます。
10:56
続きまして、外国人や外国法人と政治活動について伺います。政治資金規正法では、外国人や外国法人からの政治活動に 関する寄附は受けてはならないというふうになっております。この趣旨は、我が国の政治活動が外国人や外国法人などの組織、あるいは外国政府などの外国勢力によって影響を受けることを未然に防止するという趣旨だというふうに考えています。私が政治記者時代に、外国人献金が国政の大きな問題になったことがありました。総理や大臣をはじめ、国会議員の方が外国人の方から献金を受けていたことが明らかになり、自食に追い込まれた閣僚の方もいました。政治資金パーティーについても寄附と同様に、外国人や外国法人に売ることを制限すべきではないかという議論があります。一方、今回の政治資金パーティーの公開基準が変更されることにより、今まで以上に外国人や外国法人からの収入が明らかになることになるので、いわゆる外国勢力からの影響への懸念は相当低くなるのではないかというふうにも考えます。ただ、近年力による一方的な現状変更が顕在化するなど、安全保障環境がより緊迫化していることから、これまで以上に巧妙に我が国の政治活動に影響を及ぼそうとする勢力が近づくということもあり得ない話ではないというふうに考えます。本法案では、外国人や外国法人からの政治資金パーティーの購入については、