1:04
ただいまから環境委員会を開会いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、環境省地球環境局長、旗康幸君、ほか15名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言願います。
1:52
自民主党の加田博之でございます。法案審査に入らせていただきますが、先日の参考人質疑の方でも言わせていただきましたように、温暖化推進対策については、これは一つの法律や、そしてまたいろいろな施策でやっていかなければいけないという思いがいたしております。そしてまたそれに付随するステークホルダーの皆様もいらっしゃいますので、そうした意味で今回は質疑におきまして、幅広にお伺いしたいので、よろしくお願いしたいと思います。まず滝沢環境副大臣におかれましては、6月3日に兵庫県神戸市におきまして、国際MXセンターに来られまして、里海づくりを推進するため、環境省と協定を締結いたしました。瀬戸内海をはじめといたします閉鎖性海域の生物の多様性の維持や、水産資源の生産性向上を図りまして、海のさらなる利活用を目指します。先般の委員会や自民党の部会の方でも、瀬戸内海の栄養塩不足等の課題を私も再三再始訴えておるんですけれども、滝沢副大臣もですね、協定締結後の記者会見におかれまして、気候変動や栄養塩不足などの課題について言及をされました。この度の協定の狙いについて副大臣にお伺いしたいと思います。
3:15
はい、お答え申し上げます。高度経済成長期以降、水質横濁やモバ、ヒガタの消失、さらに近年では気候変動の影響、栄養塩類の不足の指摘なども加わり、我が国の沿岸域では生物多様性や生物生産性の減少といった課題が生じているところでございます。こうした中、モバ、ヒガタを保全・再生・創出し、生物多様性や生物生産性の向上を目指す「里海づくり」に向けて、環境省では保全と利活用の好循環を目指すモデル事業の実施など取り組んでいるところでございます。「里海づくり」にあたり、海域の環境保全に関する専門的な知識を、知見を多く持たれている国際MXセンターと協定を結ぶことで、より効果的な取組につながることができると考えております。環境省では、この協定を機に、全国の沿岸域における生物多様性や生物生産性の向上に一層取り組んでまいりたいと考えております。原子力発電所の方においても、皆様方のご意見を聞いていただきまして、また施策に反映していただけるということでしたので、本当に期待いたしております。栄養園不足のこの解消、瀬戸内海も漁獲高がどんどん減っていって、 なかなか綺麗な海と豊かな海は違うということで、里海という概念を世界に発信しておりますので、またご視聴のほどよろしくお願いいたします。続きまして、生態系の危機といいますか、その中におきまして、3月22日の環境委員会の方でもお伺いしたんですが、長江ツルのゲートについて質問させていただきましたが、その時は、干渉用に導入されたものが、野外に一失して分布域を広げて、現在は関東から沖縄まで25都府県に定着していると答弁がありました。生態系を完全に破壊します、長江ツルのゲートといいますのは、地球上で最悪最強の侵略的植物とも言われております。その中で、我が兵庫県もその25都府県に入っているんですけれども、この県内の方でおきますと、淡路地域、東張馬地域に続いて、先月の5月10日に、兵庫県の高町の方、いわば北張馬地域で初めて長江ツルのゲートの生息が、農業者によって発見されまして、調査の結果、溜池や水路のみならず、農地へ広範囲に侵入していることが確認されました。いわばすごい勢いで広がっているということでございます。環境省では、外来生物法に基づく特定外来生物に指定しまして、農林水産省や地方公共団体と連携して防状を進めることや、環境省と農水省と共同で苦情マニュアルを作成したり、国立環境研究所のウェブサイトに最新分布状況の掲 載、さらに特定外来生物防状等対策事業交付金によりまして、令和5年度は4件支援しておりますが、施策の進捗状況よりも、拡大のスピードの方が爆発的に早いのではないかと思っております。伊藤大臣の前回も聞かせていただきましたが、今回この爆発的に広がるということについての危機について、御所見をお伺いしたいと思います。
7:04
委員御指摘の長江鶴之議長は、国内では平成元年に兵庫県で初めて確認され、その後、今年までの35年間で25都県において確認されるまでに拡大してございます。こうした状況を踏まえて、環境省では平成17年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定の上、平成26年度に滋賀県での防状について、生物多様性保全推進支援事業により支援を開始いたしました。令和5年度からは、特定外来生物防除等対策事業交付金により、地方公共団体による防除等の事業への支援を進めており、平成6年度は11件の事業に対し支援をしてございます。国内での分布拡大、生態系被害等を防止するため、引き続き農水省等の関係省庁と連携を強化して、スピード感をもって効率的、効果的な防除手法の研究開発の検討や、地方公共団体による防除の取組の支援を進めてまいりたいと思います。今、令和6年度というところを平成と言ったので、令和に提出させていただきました。ありがとうございます。ありがとうございます。そういう危機感を持ちまして、ぜひとも対策を急いでいただきたいんですが、これは環境省だけでできる話ではないと思っております。そこで今日は農林水産省の方から、前田地大臣政務官にお越しいただきました。政務官にお伺いしたいんですが、この度の長江鶴のゲートの農地への侵入は、ため池とか水路での駆除防除に農薬等が効かない、それから使えない上に、緊急駆除防除等に必要なマンパワー、それから資材、予算、体制の確保が不透明な状況で、農業者が通常の営農活動をしておりますと、意図せずにして繁殖力とか生命力強いですから、長江鶴のゲートの拡大につながる恐れがあります。このことは厳しい状況の中において、農業に携わってきた方々の営農意欲を挫けさせまして、工作放棄地の増加やそれに伴う農村環境の悪化など、地域農業と暮らしの場である農村にとって致命的な打撃を及ぼしかねないと思っております。先日の委員会でも、駆除する技術開発が重要であるとのことで、先ほどの答弁もございました、国立環境研究所農研機構、それから土木研究所において、防状技術の研究開 発や連携の検討を深めております。また、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議の枠組みを活用させて、さらにスピードアップして進めていただきたいと思っております。現場で長いツルの芸当に対峙する皆様、そして徹底防状に取り組む土地改良区や多面的機能支払いの活動組織等に対する公的助成の支援とか、あと、やむを得ず当該補助での営農活動を停止する農業者等に対する支援などを、私は検討すべきだと考えますが、前田地農林水産大臣政務官に御答弁をお願いしたいと思います。
10:45
加田先生におかれましては、地域の諸課題への対応に日々御尽力賜っておりますことに感謝申し上げたいと思います。御指摘の長いツルの芸当につきましては、増殖力が強く、小さな断片からでも再生し大群落になることから、水路で閉塞を引き起こし、水田に侵入して稲の収量を下げてしまうなど、大きな問題と認識しております。このため、できるだけ早期に発見し駆除することが重要と考えておりまして、先ほど伊藤大臣からもお話しございました特定外来生物防除等対策事業交付金も使う余地があると思いますが、農業者等が共同活動により、農地周りの水路等に生育する長いツルの芸当の駆除を行おうとする場合には、多面的機能支払い交付金の活用が可能でございます。また、農研機構を中心に長いツルの芸当の効率的な駆除対策等の研究が進められてきておりまして、この芸当につきましては、除草剤で駆除できるため、農林水産省では環境省や農研機構等と連携し、地方自治体の関係者や農業水利施設を管理する方などが活用できる駆除マニュアルというものを作成し、駆除方法、まん延防止対策等の普及啓発を図っているところでございます。引き続き、関係省庁や関係機関と連携しながら、この駆除方法等の検討周知に努めますとともに、今後ともどういった支援ができるのか検討してまいりたいと考えております。
12:19
ありがとうございます。前田地政務官も、水産業はもちろんですけど、農業についても大切に精通されている政務官でございますので、対策をお願いしたいと思います。多面的機能支払いの部分についても、そういうメニューがあるってあるんですが、実際問題は金額的にもなかなか少ない部分もあります。他の部分で使いますので、長野鶴の方の対策に持っていけないというケースもあります。それでまた、基礎自治体や都府県においても、様々なメニューを組み合わせながらやっておりますので、ぜひとも地域にあった形で、寄り添う形で施策展開をよろしくお願いしたいと思います。次に、地球温暖化対策に伴います都市緑地の充実についてなんですが、2030年度の温室効果ガス46%減、2050年度のカーモンニュートラルの実現に向けては、排出削減とともに吸収減対策が重要です。その一つに都市緑地の充実があります。先般、都市緑地法が改正されました。自治体による特別緑地保全地区の指定面積を2030年まで1000ヘクタール増加することを目標として掲げ、その目標達成のために都市緑地に関する制度の充実が図られたところです。こうした都市緑地の実に当たりましては、私は2030年ネイチャーポジティブ、2050年自然共生社会の実現ということが重要と考えます。例えば、東京都では生態系に配慮した緑化推進のため、在来種選定ガイドラインを作成しています。東京都にいっても広いため、エリアごとの潜在自然植生を示しつつ、どういう樹木を選ぶのが地域の生物多様性を向上させることになるのか、その選び方、また、参考として在来種リストを整理しています。生物多様性の保全は、地球温暖化の防止、さらに良好な景観形成、環境教育の場の提供など、様々な効果が期待できます。都市緑地の充実に当たっては、地球温暖化防止のため、また、2030年ネイチャーポジティブ等の実現のため、こうした潜在自然植生を基にした在来種の活用を進めていくことが重要だと考えております。環境省としてこの方針につきまして、伊藤大臣のお考えをお伺いさせていただきまして、そしてさらに国交省としてどのようなことを行っていくのか、そして今後さらにどう行っていく予定なのか、そのあたりをお伺いしたいと思います。
14:57
委員御指摘のとおり、この都市の緑地、これは国民の日常生活にとって最も身近なCO2吸収源であるとともに、国民の皆様にとって身近な自然との触れ合いの場であり、地球温暖化対策の普及啓発にも大きな効果を発揮するものであると考えてございます。このため、地球温暖化対策計画には都市緑化の推進を位置づけて、環境省庁が連携して取り組んでいるところでございます。また、2030年、ネイチャーポジティブの実現に向けて、昨年、閣議決定された生物多様性国家戦略では、国立公園等で緑化を行う際には地域性の種苗を利用する等の配慮を行うことも明示しております。引き続き、国土交通省をはじめとした関係省庁と連携して取り組んでまいりたいと思います。
16:00
お答え申し上げます。都市の緑地はCO2の吸収源や生物の生息空間として重要であり、国際枠組みを踏まえた国の目標達成に向けた取り組みを一段と強化するため、本国会において都市緑地法等の一部を解説する法律案を御審議いただき、先般成立したところであります。本法律案につきましては、課題委員も事務局長として参加されている自由民主党の住宅土地都市政策調査会「都市の緑」プロジェクトチームからも提言をいただいており、特別緑地保全地区における機能維持増進事業の創設をはじめとする地方公共団体への支援、民間事業者などによる緑地確保の取組を国が認定支援する仕組みの創設などの措置を講じております。今後法律の施行に向け、政省令等の整備を進めるとともに、シンポジウムの改正などを通じて地方公共団体や民間企業をはじめとする幅広い関係者への周知などに取り組んでまいります。
17:00
ありがとうございます。まさにこれは環境省やそしてまた国交省、そしてまた地元の自治体とも地域にあった形での推進というものもお願いしたいと思いますし、またこの緑地というのは、これは自民党のPTの中でも議論が行われたんですが、この緑を増やすというのは目的ではなくて、その質とか維持管理という部分、その点についてもなかなか維持管理予算というのも、実際にやられます基礎自治体や地域の方がなかなか厳しいということもございましたので、そのことについてもまた引き続きご支援のほどお願いしたいと思います。続きまして、学校園庭ビオトープの拡大のための具体策についてお伺いしたいと思うんですが、環境省に対しまして、令和6年度のまちづくりアワード功労部門で神戸市相馬区の予行自然塾が国土大臣表彰を受けました。学校ビオトープでありますネイチャーランドの設計造成から維持管理に加え、絶滅危惧種の生態調査や保全などの活動を通じて自然と共生するまちづくりに貢献したことが自省理由でございます。この学校園庭ビオトープについて、先般、改定公表されました環境教育等推進法に基づく国の新たな基本方針に学校園庭ビオトープが明記され 、政府としてこれを支援していくとされました。非常に心強いことだと思っております。学校園庭ビオトープは、生物多様性の保全、また植物を大切に守り育てる心を育てるもので、ひいては地球温暖化防止にもつながってくると私は考えております。新たな基本方針で学校園庭ビオトープを今回明記したわけですが、それだけでは拡大していかないと思っております。環境省として文科省にどのように具体的に連携しこれを進めていくのか、学校園庭ビオトープ拡大に向けた具体的策の検討を政府にお願いしたいと思います。そして、朝日環境大臣政務官にご答弁をお願いします。
19:06
お答え申し上げます。効果的な環境教育を実現するためには、体験を通じた学びや、対話と共同を通じた学びの実践が重要であると考えております。本年5月14日閣議決定をされました「環境教育等促進法に基づく基本方針」におきまして、学校における環境教育への推進施策の一つとして、委員御指摘の「学校園庭ビオトープを活 用した自然体験活動等の促進」を明記いたしました。具体的には、環境教育等促進法に基づく人材認定事業にビオトープ管理士や子ども環境管理士が登録されており、同事業が運用されることを通じて、学校園庭ビオトープを活用した体験活動にも取り組んでおります。加えて、日本生態系協会が、各年で開催しております「全国学校園庭ビオトープコンクール」では、学校等における環境教育のために重要な取り組みと認識をいたしまして、環境省の講演や環境大臣省の授与など協力をしております。環境省といたしましては、文部科学省の関係省庁、関係団体とも連携をして、学校園庭ビオトープをはじめとする体験活動を通じた学びなど、環境教育やESDを引き続き推進してまいりたいと考えております。ありがとうございました。ぜひとも推進をお願いします。以上をもちまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
21:03
立憲民主社民の水岡でございます。大臣よろしくお願いいたします。早速質問に入ってまいりたいんですが、本題に入る前にぜひ大臣にお伺いしたいということがございます。委員の皆様のお手元に資料をお配りいただいてますね。はい、ありがとうございます。この資料をちょっとご覧になってください。資料1は、これは他でもありません。司令都高国立公園の写真と図が書いてありますが、司令都高国立公園というのは1964年に制定されているんですね。もう東京オリンピックの年でしたか。それから2005年には世界自然遺産登録をされているという、本当に得がたいというか、もう本当に大切にしたい国立公園の一つでありますけれども、ここに今、携帯電話基地局を設置するということで、ずいぶん問題となっております。そのことについて大臣にお伺いをしたいんでありますが、去る6月の7日にこの問題について、司令都高世界自然遺産地域科学委員会という委員会が、これは許しがたいということで、環境省にぜひ詳細をお聞かせてほしいと。こういうことで委員会が開催されたということでありますが、なぜか全部が公開されておりません。ですので、ここで大臣に議論の内容、そしてそれを受けての今後の方向性をご説明いただきたいと思いますが、お願いいたします。
22:54
この司令都高岬における携帯電話基地局の整備について、6月7日金曜日に司令都高世界自然遺産地域科学委員会に報告したところ、主として次のような助言があったと聞いてございます。1つは、気象植物やオジロワ市を含め、環境及び生態系調査が不十分であり、顕著で普遍的な価値への影響を判断することができない。このため、工事を一時中断して調査を実施し、改めて影響を評価すべきである。2つ目は、科学委員会が助言する役割ではないものの、携帯電話基地局の整備の必要性について、地域で検討してほしい。環境省としては、これらの科学委員会からの助言を精査・分析して、今後の対応を検討してまいります。なお、工事を一時中断して調査を実施すべきという科学委員会からの助言については、すでに事業者に伝えておりまして、事業者において、実施的に工事の見合わせを継続していただいているところでございます。水岡淳之君。工事は一時中断をしている。なぜ中断しているのでしょうか。
24:27
今回の地域科学委員会からの助言も踏まえて、環境省が 事業者にそのような連絡をしたことによるものだと思います。水岡淳之君。工事は一時中断をしているということは、改めて調査をしているという理解でいいですか。
24:55
今すぐ調査をしているかどうかは定かじませんが、調査をするということになると思います。
25:04
大臣がそれを御存じないのはちょっと困りますね。今調査をしているはずなんですね。なぜ今調査をしているかというと、これまで工事に着工する前にやっておかなきゃいけなかった調査ができてなかったから、今していただいているんですよね。どんな調査をしているんですか。
25:29
科学委員会の踏まえた調査を行っていると承知しております。
25:38
改めて世界自然遺産に登録をするというのは非常に重いものですよね。そしてそれにはいろんな観点で、その登録の要件を満たすかどうかということで審査があるわけですよね。私は専門家でもないのであまりよくは分かりませんが、シレトコというのは流氷が有名ですよね。流氷が育む北の海の豊かな海洋生態系とか、それからシレトコ半島の部分でいえば原子性の高い、つまりあまり人の手が入っていない、人の足が入っていない、原子性の高い陸に生えている植物であるとか、陸に住む動物の生態系とか、そういったものの相関関係、相互関係が非常に稀で貴重だということで登録をされているわけですね。だからその世界自然遺産の遺産を損なうようなことになっては困るわけですよね。だから今、携帯基地局が作られるということで、それは損なうことになるのかならないのかという調査をちゃんとしてこなきゃいけなかったのに、してなかったから今しているという理解を私はしているんですが、間違ってますか。
27:23
環境省としては、所定の手続に基づいての必要な調査をさせるべくやってきたところでございますけれども、今回の科学委員会の御指摘を踏まえて再調査をするということになるんだろうと思います。
27:43
大臣、詳しくご存じないのかもしれませんが、環境省は事前の調査を環境省自身はしてないんですよね。通信事業者にやらせているんですよね。通信事業者は何を調べたかというと、1日だけ植物の調査をしただけらしいんですよ。ところが、後ほど聞こうと思っておりましたが、司令床国立公園管理計画書という のがあるんですね。これは令和5年10月、昨年の10月にできた管理計画書。これはもう環境省が作ったものですね。この中にどういうことが書いてあるかと見るとですね、例えば、第3章に風知景観及び自然環境の保全に関する事項と書いてあって、生態系の保全管理が必要である。そして、その中には動物として特記がしてあるんですね。大鷲、オジロ鷲、シレトコ半島の海岸斜面等には、馬種類の利用できる森林が連続しており、越冬期の大鷲、オジロ鷲が常時利用する堂内でも最も重要な環境となっている。また、シレトコ半島はオジロ鷲が高い密度で栄層・繁殖する重要な繁殖地にもなっているとまで書いてあります。それから、地域区分ごとの自然景観の保全という章の中では、先端部地区、このシレトコのね、半島の先端部地区は海岸から山岳両線部の陸域はもとより沿岸海域にわたり、極めて原子性の高い自然景観と豊富な野生生物によって形成される多様な生態系が残されていると云々がありまして、よって当該地域の自然景観の保全には特に厳正に行うというふうに環境省はこの計画を作っておられるわけですよね。他にももうこれでもかというぐらい厳正にやるんだと、手をつけちゃいけない、アンテネは新規は認めない、発電所はもうごくごく小さい、その地熱発電だとか風力発電だ とかごくごく家庭用の小さいものならいいけども、大規模な太陽光発電はダメだとか、もうこと細かに書いてある。なのにこの工事を許可した、それもこの3月ですよね大臣。大臣が判行されたの3月じゃないですか。なぜそんな調査もしないで、委員官おっしゃったんですか。
30:43
順番にご説明申し上げたいと思います。前段ご説明がありましたように、まずこの世界遺産条約履行のための作業指針、これは世界自然遺産の顕著で普遍的な価値に影響を与える可能性があるような大規模な復元または新規工事をする場合は、事務局を通じて世界遺産委員会に事前に通知することをされめております。そして委員御指摘のように、しれとこ国立公園管理計画では、しれとこ国立公園の景観及び自然環境の保全に関する方針として、しれとこ半島の先端部の自然景観の保全は、特に厳正に行うことと定めております。いずれもしれとこ世界自然遺産及びしれ とこ国立公園の保全を図る上で重要な方針であると認識しております。そして、このしれとこ国立公園管理計画書では、先端部の地区の自然環境の保全は、特に厳正に行うという規定がございますが、現在しれとこ岬を国立公園の特別保護地区に指定し、厳正に保存して、保全しているところでございます。特別保護地区における工作物の新築行為については、個別の案件ごとに審査がされ、公益上必要と認められる場合、なおかつ景観上の支障を軽減する措置がとられている場合に限定して許可が出される性質のものでございます。また、太陽光発電については、大規模なものは認めないとの規定がございます。これは電気の売却を目的とした太陽光発電所を対象としております。今回整備されるものは、携帯電話基地局の電源を確保するための不対的な施設であって、機能を維持するために必要最小限の規模であることから、管理計画の方針とは矛盾していないと考えてございます。この白徳三崎地区における携帯電話局の整備については、委員御指摘の繰り返しになりますけれども、世界遺産条約履行のための作業支援や白徳国立公園管理計画を踏まえ、漁業者やその他の白徳半島先端部の利 用者等に対する安全確保を目的とする公益性を認めた上で、自然環境への影響を軽減する措置が捉えていることから、やむを得ず強化する判断をしたところでございます。
33:34
ちょっと話がたくさんになってきたので整理をしたいと思うんですが、先ほど私が申し上げたのは、今調査をしている、何の調査をしているかというと、今管理計画書で申し上げた、お城橋等の調査をしていなかったから、委員会から指摘を受けて今調査をしているということだと私は思いますね。だからそういった調査ができてなかった、そのことを指摘をされたので、一旦中断をして調査をしている、こういう理解でいきたいというふうに、それでよろしいですよね。それで話がちょっと続きます。今せっかくこの白徳国立公園管理計画書って、環境省が作られたものを話題に乗っけているのに、大臣の方が、世界遺産条約履行のための作 業指針についておっしゃるので、そんなに問題を大きくしたいのかなと思いながら、ちょっと僕は大臣の真意がよくわからないんですが、ちょっと問題を整理しますね。お城橋の調査が今進んでいる。そして今お話の中にあった最大の問題点は、大規模な太陽光発電、営業目的でなかったらいいんだというお話ですが、大臣の考えられる、許される太陽光発電のパネルってどれくらいですか。この机ぐらいですか。それともこの部屋ぐらいですか。どんな感じをお持ちなんでしょう。大臣として。
35:10
それは設置される地域にもよりますし、その大規模かどうか、設置面積もありますし、出力もあると思います。環境主義では一定以上の出力を持つ太陽光発電については、それに対して環境大臣意見を言うという立場にあります。
35:35
質問は、大臣は小規模な太陽光発電パネルっていうのは、どれくらいの大きさをイメージされていますかと聞いているんです。お願いします。
35:49
前段申し上げたようにですね、それは設置される場所によって、その小規模か小規模じゃないかということは、固まってくるだろうという認識されます。
36:02
それではお聞きします。司令徳半島の先端部に今設置をするというお話なので、司令徳半島の先端部、管理計画書にも、あるいは指針にも、極めて厳正な場所で自然を破壊してはいけないと言われている場所で太陽光パネルを、やむを得なく作る としたら、どれくらいの大きさが許されると思われますか。
36:29
それは環境省が判断したとおりの面積だろうと思います。
36:36
では私は大臣の感覚を疑います。なぜならば、ここに設置する太陽光パネルの数、御存じですか。大臣御存じですか。後ろの方教えていただいて結構ですよ。聞かれたでしょう。264枚なんですよ。で、その太陽光パネル1枚はそれほど大きくなくても、264枚を設置をするために並べていくと、どれくらいの広さになるというこの計画では、7000平方メートルです。7000平方メートルというのは70メートル100メートルですよね。70メートル100メートルって言ったらサッカーコートですよ。オリンピックだとかワールドカップに使われるサッカーコート、一面全部が太陽光パネルとして、白徳半島の先端部に設置をされ、それから電源ケーブルをずっと引っ張っていって埋設工事をする。その面積も入れると、26000平方メートルの工事になるんです。これが大規模でなくて何が大規模ですか。メガソーラーパネルを設置するなんてのは論外な話ですよ。今ここで計画で出ているパネルっていうのを見ただけで、これは国立公園には駄目でしょうと。世界自然遺産指定されているここは駄目でしょうって感じるのが、私は大臣の感覚だと思うんですけど、私の思い違いですか。
38:24
委員からいろいろご意見いただきました。環境省がその手続において判断する場合は、まず個別の案件ごとに審査がなされ、公益上認められる場合で、かつ、警官上の使用軽減措置が取れものに限定して許可がなされるものと考えております。それから太陽光発電、大規模なものは認めないとありますけれども、これは電気の売却を目的とした太陽光発電所を対象とする。