5:04
ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに高木香織君、井久稲晃子君、小西誠君、水野本子君、井上聡君及び藤木信也君が委員を辞任され、その補欠として、加田幸子君、宮本周二君、森本慎二君、杉尾秀哉君、仁比聡平君及び松川瑠衣君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。災害対策受立に関する調査のため、本日の委員会に議事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官、須藤昭雄君ほか10名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。災害対策受立に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次発言願います。
6:09
自由民主党の加田博之でございます。通告に基づきまして質問をさせていただきます。まずはじめに、野党半島の自身のボランティア活動についてお伺いしたいと思います。私の地元であります兵庫県の方には、災害ボランティアの第一人者と言われています高橋森代さんという方がいらっしゃいます。阪神アワジ大震災はもちろんですけれども、中越地震、東日本、そして大臣の地元でもあります熊本地震の方におきましても、兵庫県からのボランティアのコーディネートを務め、寄り添った活動を続けてられた方でございます。現在は全国の災害ボランティアへの交通費や宿泊費の助成制度の創設に向けての、内閣府や全国自治体に向けての要望活動を精力的に展開されていて、自ら全国災害ボランティア支援機構の代表理事を務められています。来年1月17日は阪神アワジ大震災から30年を迎えます。同時にボランティア元年と言われてから30年を迎えるわけであります。今年の元日に発生しました野党半島地震の支援に、発生後の10日目の1月10日、100日目の4月11日、150日目の先月5月31日に、涼市災害ボランティアセンターの活動に参加されましたが、5ヶ月経っても被災地の現状、全海各国がそのままの状態に驚愕され、今月3日早朝の地震で被害の拡大を心配されています。3度の被災地での活動中、全国各地の被災地と比べ、他の団体やボランティアの姿を見ることが少ないと、これは現場間で感じられたということでございます。全国社会福祉協議会のホームページの発表によりますと、5月16日までに石川県に支援に入ったボランティアの人数は83,670人と、他の大きな地震の被災地と比べて圧倒的に少ないと高橋さんはおっしゃっております。ちなみに、発災直後5ヶ月のボランティア数で言いますと、阪神・阿治大震災が兵庫県の調査で120万800人、東日本大震災、これは被災3県の社協の調査ですが、54万155人、熊本地震の方におきましては、熊本県調査でおきまして11万2546人、もちろん、地理的とか規模感とか、こういうことで一概には言えないというのは、もちろん前提ではございますが、被災地では、市街地から離れた地域には、まだボランティアがあまり入っていない地域もあります。これから本格化する仮設住宅への引っ越しを手伝うボランティアなど、まだまだスパンの長い、これは寄り添う支援が必要になってくるのではないでしょうか。兵庫県ボランタリープラザの方におきましては、ふるさと兵庫寄附金を財源として、大規模災害時に被災者の生活の早期復旧、自立を支援するために被災地に駆けつけるボランティア活動を行う団体・グループを対象に、交通費・宿泊費の一部を助成する「大規模災害ボランティア活動応援プロジェクト」を実施しております。また、令和6年、野党半島地震を対象とする今回の「大規模災害ボランティア活動応援プロジェクト」は、被災地である石川県におけるボランティア活動を支援するため、現行の助成制度に加え、野党半島地震復旧応援枠を新たに設け、一定の規模、団体に対しての助成額を引き上げるとともに、対象経費を拡充しております。そこで、国としても、こうした制度を設け、ボランティア活動に対する支援が必要だと考えますが、御所見をお伺いしたいと思います。
9:52
まず、課題におかれましては、兵庫県ご出身ということで、阪神淡路大震災の経験上、今回の野党半島地震においても、様々なご提案やアドバイスをいただいていることに感謝を申し上げたいと思います。ボランティアについ てのご質問かと思いますが、今回の野党半島地震におきましては、地理的制約はあるものの、豊富な支援経験を持っていらっしゃる300多個数、専門団体の皆様方、またNPOの皆様方が、発災直後から被災地に入っていただき、物資の提供、焚き出しや避難所の運営支援、住基による作業等を実施していただいているところでございます。本当に感謝の思いでいっぱいでございます。また、一般ボランティアにつきましては、発災当初は、現地の厳しい道路事情なども踏まえまして、個別に被災地に入ることはできるだけ控えていただけるよう、県から呼びかけておられましたが、現在では、県の特設サイトで募集や被災市町や民間大体の募集等を通じまして、約10万人と多くのボランティアの方々にご活動いただいているところであります。こうしたNPOやボランティア等に対する国費による支援につきましては、様々な論点があると承知をいたしておりまして、慎重な検討が必要であると考えております。一方でですね、国といたしましても、今回の災害対応におきましては、災害ボランティアセンターの運営経費の一部や、NPO等による炊き出しの食材費等の一部経費につ いて、災害救助法に基づく国保助の対象とすることなどの支援を行ってきたところでございます。課題委員ご指摘のとおり、被災地の復興に向けては、多くのNPOやボランティアによる長期にわたる支援が不可欠であると考えておりますし、内閣といたしましても、引き続き活動環境の整備に努めてまいりたいと考えております。ありがとうございます。やはりこのボランティアというものは、やはり息の長い形で活動していただくということも必要ですし、国の支援といっても、一概にお金だけの支援だけではなくて、いろいろな形での他の団体とも共同しながらの活動ということも、またご検討いただけたらと思います。続きまして、家屋被害判定と再調査についてですが、鈴鈴市のとある地区の家庭では、衆議が全壊の判定なのに、自らの家は反壊で納得いかないと再調査を希望してもなかなか対応してもらえず、不公平感があると嘆かれている方もいらっしゃいます。当然、個々の調査に基づいて判断されていらっしゃるわけですが、今月3日の予診でも、新たに家屋が倒壊する様子がニュースや報道でもされておりました。半年経った今でも予診が続きまして、判定当時の状況と様子が変わってきている現状を踏まえまして、要望のあった家屋の再調査については、やはり寄り添う柔軟な対応が私は必要ではないかと思いますが、ご所見をお伺いしたいと思います。
13:14
お答えをいたします。罹災証明書の早期交付のため、一時調査では外観のみで判定できるよう簡素化を図っておりますが、被災者からの申請があれば、二次調査を実施し、家屋内へ立ち入り、詳細な調査を行うことで、被害の実情に応じたより正確な判定を行うこととしております。また、二次調査実施後、被災者から判定結果に関する再調査の依頼があった場合には、再調査を行い、改めて被災者証明書を交付することも可能でございまして、委員からご指摘がありましたように、今月3日、最大震度5強の地震がございましたので、その地震の後にも被災者から再調査の希望があった場合には、適切に対応いただきたい旨、私の方から石川県に対して依頼をしておるところでございます。引き続き、被災自治体と連携の上、被災者のニーズに丁寧に対応してまいりたいと考えております。被災基礎自治体の職員もまさに被災者であるケースもありますし、なかなかマンパワーのこと、それからまた、私業の団体の方とか、様々な関係機関とも連携いたしまして、ぜひともまた進めていただけたらと思っております。続きまして、南海トラフ地震災の予測周知についてですが、南海トラフ地震は発生時期も概ね予測されておりますし、また、地震や津波の規模も想定されております。さらに、液状化の想定までデータ化されております。これを基にした情報は、各自治体のホームページ上にも公表されておりますが、一般市民に対しては十分な広報、告知がなされているかということは、ほど遠い状況ではないかと感じております。もちろん、テレビとか、いろいろな場面におきまして、そして各自治体の広報でも務められているというのはわかっているのですが、自治体によっては、1981年以前の建物で耐震診断を進めておりまして、女性菌を出すなどしまして、一部の家屋は耐震開始をしているものの、こういった女性などの必要な対策をご存じでない方もたくさんいらっしゃいます。災害規模、その対策方法が国民にどこまで説明されているのか、していたとしても、なかなか伝わっていないのだよという危機感が薄いのではないかと私も感じるところであります。そこで、もっと国民に周知すべく自治体に対して、周知を活発に行えるような策を政府として何かお考えでしょうかとお伺いしたいと思います。
15:54
お答えをいたします。南海トラフ沿いで発生する大規模地震は、過去繰り返し発生している海溝型地震でございまして、ひとたび発生すると広域にわたって人体の被害が生じると想定されております。このため防災対策による具体的な被害軽減効果を示し、防災対策を推進することを目的といたしまして、南海トラフ巨大地震の被害想定を公表しているところでございます。この想定をもとに、自治体や国民の皆様に適切な地震防災対策を講じていただくことが重要と考えております。そのため、内閣府におきましては、これまでも自治体向けの連絡会を毎年開催したりとか、わかりやすく 開設したリーフレット、漫画冊子等の配布とか、またこれをホームページで公表するとか、また映像資料の提供をはじめといたしまして、マスコミの番組制作に協力するとか、いった取り組みを行っているところでございます。今後も引き続き、関係省庁や関係自治体、報道機関等々を連携しながら、周知啓発の取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、周知広報の徹底というものもよろしくお願いしたいと思います。それで、関連しまして、本日は気象庁の森長官が来られておりましてお伺いしたいと思うんですが、気象庁としましては、南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせする南海トラフ地震臨時情報の発表をすることになっておりますが、報道でもなかなか理解が進んでいない状況だということがありました。今後の周知について、気象庁としまして、どのようにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。
17:39
お答 えいたします。南海トラフ沿いで大規模地震の発生が切迫しているとされていることから、気象庁では、失礼します。令和5年5月から、もう一度申し上げます。南海トラフ沿いで大規模地震の発生が切迫しているとされていることから、気象庁では、令和5年5月から南海トラフ地震臨時情報の運用を開始しました。この情報について、内閣府等の関係機関とも連携しながら、様々な手段を活用した周知・啓発に努めているところですが、さらなる認知度向上のため、今後も一般の方々を対象としたオンライン講演会の開催、漫画冊子の配布、SNSによる情報発信、ホームページでの解説の充実、報道機関を対象とした勉強会の開催、自治体等と連携した周知等の取組を進めてまいります。特に今年は昭和東南海地震の発生から80年にあたるため、このことも一つの契機と捉えまして、南海トラフ地震に関する周知・啓発にしっかりと取り組んでまいります。気象庁についても、気象庁のホームページやいろいろなウェブサイトなど、広報啓発活動の中において注目されておりますので、また、そういう媒体も使いまして、徹底して広報周知をしていただけたらと思います。防災教育や災害の記憶の継承について質問する予定でございましたが、時間が参りましたので、要望だけにとどめたいと思いますが、30年限界説という言葉がございます。30年災害が経つと風化がより一層加速されてしまうという説もありますが、これをしっかりと止めるには、伝え、語り、伝えるということで、語りながらそれも同時に伝えるということもしっかりやっていくことが必要だと思っております。そういうことをしっかりと徹底していただくよう、松村大臣先頭によろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございます。
19:55
(事務局) 入れ替わりますので、お待ちください。(事務局)
20:18
立憲民主社民の杉尾秀哉です。野党反当地震の発生から5ヶ月が経過をいたしました。月曜日に震度5強の強い地震 が起きまして、さらに東海カヲク、そして、怪我人の方も出たということでお見舞い申し上げます。住民の皆さんの不安が一向に解消しないこんな状況です。そして、東海カヲクの撤去がなかなか進まなくて、街並みが、元日とほぼ変わりないということで、時が止まったようなそんな状況だと思います。そこでまず最初にですね、被災地の復旧復興に因います自治体職員のマンパワーの問題から聞きたいと思います。私の地元のですね、自治郎長野県本部が被災地に入れ替わり立ち替わり応援に入ってくれておりまして、現地の自治体で聞き取ったアンケートの資料があります。これを見ますと、どこの役場もですね、人手不足が極めて深刻だという状況がよくわかります。とりわけ水道、それから離催証明、それから交費解体、環境関係、窓口、税務関係、こういったものが目立ちます。それから離催証明など申請書類が多すぎてですね、市民の皆さんから厳しい言葉をですね、たくさん頂戴している、困難指摘もあります。そこで総務省に聞きますけれども、当初はですね、被災自治体とそうでない自治体がカウンターアパート方式でいわゆる対抗支援、これがかなり大きな役目を果たしていたと思うんですけれども、5月の末でほぼ終了したと聞いていますが、これどうなっていますか。
21:50
対抗支援につきましては、現在は90名ほどの職員が現地で活動されていらっしゃいますけれども、避難所の運営ですとか離催証明を主になっておりましたけれども、避難所につきましては、避難者が減少して、残存する避難所についても外部委託や自主運営の切り替えが進んできたこと、離催証明の交付につきましては、重火被害認定調査などの業務が進捗をして一定の目途がついていること等によりまして減少しているところでございます。今の当面ですと90名ぐらいということでしたけれども、最大で1200名ぐらいいたというふうに聞いております。大臣に伺いますけれども、この自治体の職員のマンパワー不足の問題、これどういうふうに捉えていますか。
22:35
ご指摘のとおり、現在90名強と伺っております。東日本大震災、熊本地震の被災地には、現在の中間自治体間の中長期の派遣が行われているなど、中長期派遣の取組が被災自治体の要望を踏まえまして行われているところでございます。復旧復興フェーズの段階に入ってきて、生き長く実施されていかなければならないと承知をいたしております。今回の農土半島地震の対応においても、復興のフェーズに合わせて的確に人材を派遣することが重要であると考えておりますので、関係省庁とも適切に対応してまいりたいと考えております。
23:25
復旧の説明ですと、中長期の派遣の方に切り替わりつつある、復旧のフェーズが変わってきたということなんですけれども、これ、総務省に再び聞きますが、中長期の派遣、これ一部報道を見ますと、やはりだいぶ足りないというような報道もありますけれども、現状どうなっていますか。
23:44
中長期の職員派遣に係る要望につきましては、技術職員については、被災市町からいただいた159名の要望に対して、総務省で運用しております復旧・復興支援技術職員派遣制度も活用するとともに、市町都市や中核市等からも派遣をいただきまして、すべて従職をしているところでございます。一般事務職員等の要望につきましては、被災市町からいただいた118名の要望に対して、全国市町会・全国町村会と連携して約8割となる92名を充足しておりまして、追加でいただいたご要望も含めまして調整を行っているところでございます。また、石川県では、県内の被災市町も含めた技術職員及び一般事務職員等の不足を補うため、任期付き職員を採用する予定であると承知しております。中長期の職員派遣につきましては、今後も丁寧に現場のニーズを把握いたしまして、関係省庁や地方産団体等と連携して対応してまいりたいと考えております。
24:41
今、答弁もありました。昨日、レクのときも聞きましたけれども、技術系が足りないんじゃないか、例えば水道の普及とかですね、それも一応100%、それから一般職も86%ぐらいというふうに聞いております。これを見るとですね、かなりの充足率のようにも見えるんですけれども、この辞職郎さんのですね、この資料を見ても、やはり対抗支援が撤収をして中長期派遣に切り替わっているんだけれども、人数が大幅に少なくなって、やっぱり対抗支援の職員が担っていた業務が、だからといって少なくなるわけじゃないんで、非常に困っていると、こういうふうなですね、記述があります。やはりどう考えても私は足りないんじゃないかというふうに思うんですけれども、この後、公費解体の問題も取り上げますが、やっぱり公費解体が少ないの、進まないのも、やっぱり職員の数が足りないんじゃないかというふうに思うんですね。そしてさらに、これから息の長い復興ということを考えると、さらにその中長期よりもさらにその長長期というんですか、さらに長期スパンの応援職員が必要になると、こういうふうなことも書かれています。こういうことは実際レベルではなかなか難しくて、国レベルで考える必要があるんじゃないかというふうに思いますけれど も、松村大臣お考えいかがでしょうか。
25:58
ご指摘の点は、思ってもだと思っております。そういう認識のもとに、6月1日に、道都半島行ってまいりまして、4つの町村、市、町、回ってきたところでございます。その中で意見交換を行いましたけれども、万パーを今すぐにでも欲しいというようなお声はちょっとございませんでした。しかし私の認識は、これから過去の経験から、やはり長長期とおっしゃいましたが、本当に中なのか町なのか、各自治体の復興フェーズに合わせた適切な対応が必要と認識をしておりますので、ぜひご地元のお話を伺いながら、関係省庁と連携し、対応してまいりたいと考えております。
26:46
今の大臣の説明ですと、意見交換の中では、少ないという声はあまりなかったということなんですが、どうもやっぱり現場の感覚と少し違うような気がするんですよね。そこのギャップみたいなこともあると思いますので、大臣引き続きこの点よろしくお願いいたします。それでは今度は、交費解体の問題について取り上げたいというふうに思います。昨日でしたかね、和島の浅市地区の交費解体がようやく始まったというニュースがありました。復旧復興の妨げになっているのが、この交費解体の遅れだというふうに思っております。月曜日の地震でも、それまで辛うじて建物として残っていたのが、5強で潰れてしまった。4棟から5棟という報道でしたけども、もっと多いかもしれません。このまま放置すれば極めて危険な状況だというふうに思います。まず環境省に伺いますけれども、交費解体の現時点での対象建物の数及び申請数と、実際にここまで解体が済んだ個数、それから最終的な交費解体の終了時期の見通し、これを回答いただけますか。
27:54
お答え申し上げます。石川県が2月末に公表いたしました災害廃棄物処理実行計画におきまして、まず解体等数全数でございますけれども、約2万2,000棟と推計をされているところでございます。6月5日の時点でございますけれども、実際のところ解体のまず申請等数が約1万7,700棟、解体の実施等数は約1,400棟、解体完了等数は約500棟にとどまっているというのが現状でございます。そしてこの低い水準にとどまっている現状分析でございますけれども、これまで、高規解体によります申請手続き、それから解体工事に先立って行います現地捜査や解体費用算定等の工事前調整に時間を要していたというふうに私どもは分析をしております。このうち、全社につきましては、先月28日に発出をさせていただきました事務連絡により、関係者全員の同意を得ることが困難な場合におきましても申請が可能となるなど、申請手続きのさらなる円滑化が期待をされております。また、後者につきましても工事前調整を行います体制の強化を今行っているところでございまして、確実に解体工事を進めていくのではないかというふうに捉えております。