1:54
ご意義ないと認め、左右を決定いたします。外交防衛等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:06
皆様、おはようございます。自由民主党の有村晴子でございます。初当選来23年目にして、初めて外交防衛委員会で質問に立たせていただきます。ご準備をいただきました上川外務大臣、木原防衛大臣、始め役者の皆様にも心からご準備に感謝を申し上げ、私が溜まりました時間10分でございますので、テンポよくお会いを続けたいと思います。是非ご協力をいただきますよう、 節でお願いを申し上げます。
2:37
週末シンガポールで開催されました、アジア安全保障会議では、公演2国間防衛大臣会談を精力的にこなされるなど、発信力のある大臣のご活躍を心から敬意を持ち、また誇りにも思います。しかし2018年末に突如、韓国海軍が海上自衛隊機に向けた、下機艦性レーダー照射問題については、我が国がレーダー照射の事実を検証する数々の証拠を持ち、当時の全国紙世論調査においても、実に85%、9割近い日本の世論が、日本政府防衛省の発表を真摯、指示してきた。その一方で、韓国は未だにレーダー照射の事実を公式には認めず、謝罪もしていません。故、この度の日韓防衛大臣会談において、事実上このレーダー照射問題を棚上げされ、自衛隊が全く行ってもいない超低空機器飛行について、韓国側から再発防止を求められていることは、国民感情としてなかなかに受け入れがたいことも事実であります。事件当時、命の危険もある緊張下で冷静に証拠を抑え、英語で更新し続け、見事な対応をした自衛官パイロットの連動、立会区、自衛隊全体の指揮、科学的根拠に基づく国民からの信頼という点においても、国益をかけて今回のご判断は、相当の政治的外交的リスクがあります。隊員に寄り添われる木原防衛大臣のご自身の中でも、様々な葛藤や思いがあられると拝察し、また確信もいたします。にもかかわらず、この度日本政府として官邸とともに、あえてレーダー照射問題を棚上げするという政治判断をされた以上、このリスク、浮上率を上回る国益、国民益、今後確保する安全保障上の狙いは、一体どこにあるのでしょうか。重い決断をされた以上、心を尽くして私たち国民を説得するにたる説明、気概をお示しいただきたいと思います。
4:43
ご指摘の火器感染レーダー 照射事案につきまして、まず、韓国駆逐艦から火器感染レーダーの照射があった。また海上自衛隊の照会機は、韓国側の主張するような低空脅威飛行を行っていない。そういった事実関係に関する防衛省の立場は一切変わっておりません。火器感染レーダーの照射は、火器の使用に先立って実施する行為であり、極めて危険なものです。私は防衛大臣に就任して以降、現場で任務にあたる海上自衛隊の安全に関わる再発防止策が取られていない状況が、過去5年以上にわたって継続してきたこと、このことを極めて深刻に捉えてきました。また日韓の防衛協力交流も、大きな停滞を余儀なくされ続けてきました。他方で、その間も北朝鮮は、極超音速ミサイル等を掌握する弾道ミサイルの発射などを極めて、速いスピードで弾道ミサイル等の開発を推進してきました。2022年に策定した国家安全保障戦略において、同盟国同士国間のネットワークを重層的に構築するとともに、それを 拡大し抑止力を強化していくとされているように、こうした北朝鮮の脅威と厳しい安全保障環境に対応する上で、日韓日米間連携の重要性は、5年半前に比べるとますます高まっている状況です。さらに言えば、今般初となる日豪韓防衛大臣会合を実施したように、日韓の連携強化というものが、新たな多国間協力の可能性を広げるものともなります。防衛大臣として、自衛官の預かる立場である、私にとりましては、自衛官の安全を確保することは、我が国の平和と安全を守ることと同様に重大な責務です。日本海及びその上空では、日韓両国の海空アセットが向上的に活動しており、日韓の懸案をこのまま放置すれば、類似の事案がいつ再発するか、再発する可能性というのは、残り続けることになります。事実関係をめぐる日韓双方の立場は、依然として違いはありますが、このことを理由に自衛官諸君を危険に晒し続け、日韓の防衛協力を停滞させ続けることは、私にはできません。今回、私はその決断が我が国の国益にかなうものと確信をしており、今後とも27万人の自衛隊員の先頭に立って、我が国の平和と安全のために、邁進してまいる所存です。有村君、揺るぎない覚悟の上での大臣のご活用を心を込めて念じ上げます。外務大臣に伺います。沖縄県の尖閣諸島をめぐっては、大臣等の政府高官が、冷静かつ毅然と対応しますとの共通フレーズを、決まり文句のように対応されています。我が国固有の領土であり続け、かつ現に我が国が有効支配をしている尖閣諸島等の絶対的な保守保全について、毅然と対応すると、幾度発言されている日本政府の本気度を、私たち国民はどこで感じることができるのでしょうか。中国は今月15日から、干擦海域に違法侵入した外国人を最長60日間拘束するという規定を施行します。これに対し、動向を注視していきますとおっしゃった、先週の記者会見における大臣のご発言のトーン、スタンスは、主権者たる国民からは、あまりにも弱腰に見えてしまうのではないでしょうか。相手のある、もちろん外交でございますから100対0というのはないものの、やはり国民の理解、支持あっての外交であるはずであります。領土や主権を守り抜く日本政府の明確な国家の意思、揺るぎないリーダーシップこそ、国民がまず、総理や大臣に期待されることではないでしょうか。大臣のご見解を伺います。
8:41
まずですね、尖閣諸島が我が国固有の領土であることは、これは歴史的にも国際法上も疑いのないところでありまして、厳に有効に支配をしております。したがいまして尖閣諸島をめぐる、解決すべき領有権の問題は、そもそも存在をしておりません。しかしながら、中国会計局による所属する船舶が、尖閣諸島領海内におきまして、尖閣諸島に関する独自の主張をすること、また我が国の主権と相入れない行動活動、これを行っていることは、極めて深刻に考えているところであります。今般中国側が発表いたしました、御指摘の規定でございますが、今後の規定の施行に関しまして、尖閣諸島周辺の我が国領海を含めまして、我が国が主権を有する海域で、中国がどのこの規定を含みます国内法令に基づき、あたかも管轄権を行使しようとすることは、明らかに国際法違反であり、全く受け入れられないものであります。こうした問題意識を念頭に、中国側に対しましては、本規定の施行によって、我が国を含む関係国の正当な権益が、損なわれることがないよう、外交ルートを通じまして、しっかりと申し入れを行っているところであります。政府としては、国民生命財産及び、我が国の領土領海領空、これを断固として守り抜く、こうした方針の下、冷静かつ毅然として対応していく、このことに変わりはございません。引き続き緊張感を持って、各省庁を連携し、情報収集、警戒監視活動等に、万全を期してまいります。最後の質問にいたします。一昨年8月、米国のナッシー・ペロシ会議長の台湾訪問に反発した中国は、大規模な軍事演習をいたしました。その際、日本は第三国、すなわち米国、中国、台湾にも組みしておらず、本権については無関係だ、という立場を戦略的に堅持していたにもかかわらず、怒りに任せて軍事演習を行った中国は、我が国の排他的経済水域に、歴史始まって以来初めて、5発もの弾道ミサイルを着弾させました。これは我が国の 海洋と安全を脅かす、有識事態でありますが、当時日本国内における中国への抗議は、事務次官から在京中国大使への電話で済まされたことは、はなはだ心もとなく、中国の横暴を抑止するに足る、抗議足りえてない、と当時から、自民党における部会の意見は、相当辛口でございました。大臣、副大臣、政務官の政治家の顔が、見えていませんでした。日本の安全と繁栄を築くため、最前線に立たれている、上川外務大臣は、近年さらに繊維化している中国の横暴を、思いとどまらせる抑止力の観点から、この点の我が国の抗議が、果たして適切十分であったと、総括をされていらっしゃるのでしょうか。最後に心して伺います。