1:05
ただいまから内閣委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。本日、大島九州君が委員を辞任され、その補欠として木村英子君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。子ども子育て支援法等の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、
1:32
内閣府大臣幹部審議官竹澤寛司君をほか、9名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、裁を決定いたします。子ども子育て支援法等の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
1:59
自民党の高橋晴美でございます。質問の機会をいただき誠にありがとうございます。早速質問させていただきます。まずは、政策の目標設定についてであります。2030年までをラストチャンスと捉え、我が国が直面する今最大の危機である少子化に対処するため、
2:23
あらゆる政策を総動員して子ども子育て政策を進めていく上で、定量的な政策の目標を設定することは大変重要と考えるものであります。どのように対応されるのでしょうか。大臣に御見解を伺います。
2:48
結婚、妊娠、出産、子育ては、個人の自由に意思決定に基づくものであり、個人の決定に対し特定の価値観を押し付けたり、プレッシャーを与えたりすることは決してあってはなりません。出生率や出生数に関連した具体 的な数字が当事者にとってどのように受け止められるかを考えれば、政府として出生率や出生数を数値目標として掲げることは適切ではないと考えています。
3:14
なお、衆議院と参議院いずれの参考人質疑においても、複数の参考人から出生率を目標に掲げることは慎重であるべきとの趣旨の意見があったところでございます。政府としましては、若い世代の結婚、妊娠、出産、子育ての希望と現実の差を埋めていくことにより、個人の幸福追求を支援していくことで、結果として少子化のトレンドを反転させていくことを目指しております。
3:39
なお、少子化トレンドが反転したかどうかについては、出生率によって判断していくこととなります。結果としての少子化トレンドの反転ということでございました。また、子どもを取り巻く環境が、子どもの貧困・いじめ、ヤングケアラーの問題など複雑か困難化している中で、
4:07
この政策を進めていくためには 、経済的支援などだけではなく、きめ細やかな様々な政策を総合的に進める必要があると考えるところでありますが、こうした政策の推進にあたっての政策、これもやはり目標設定ということが必要だと思います。そのことと、検証についてはどのようにお考えになるのでしょうか。政務官にお伺いをいたします。
4:37
お答え申し上げます。高階委員との問題意識を共有させていただきたいと思います。少子化は様々な要因が絡んでおりますので、それぞれの要因ごとに対策を講じた上で、適切なKPIを設定いたしまして、各対策の効果を検証しながら進めていくことが重要であると考えております。
5:00
それらの要因の改善状況や出生率の動向を検証しながら、PDCAサイクルを回していくということで、まさに総合的な対策を実施していきたい と考えております。以上です。
5:16
ありがとうございました。今、大臣、そして政務官からお答えいただきましたとおり、
5:25
高齢化の対策を進めていく上では、子ども、そして私たち日本国民の幸福度をいかに高めていくのか、そして、そうしたことを通じて、出生率トレンドを反転させ、向上させていくという総合的政策アプローチが不可欠であると、私もそのことの認識は共有するところであります。
5:50
総合省庁が行っておられますインフラ整備政策であるとか、あるいは産業政策であるとか、そういった政策分野とは異なる難しさがある子育て、そして子ども政策であると、このように考えるところでありますが、だからこそ、政府におかれ ては、子ども家庭庁を中心に一丸となってしっかりと取り組んでいただきたい、このことを申し上げたいと思います。
6:18
それでは次であります、少子化対策に関する財源論についても、本委員会において様々な議論が交わされてきたと認識をいたします。改めて、少子化対策を進めるにあたり、実質的な国民負担を生じさせない形で行うことについての政府の説明を求めます。政務官、よろしくお願いいたします。
6:46
お答え申し上げます。今回の子ども子育て予算を拡充するための、この3.6兆円の財源のうち、1.5兆円は規定予算の活用等で賄いまして、それ以外の2.1兆円につきましては、現下の経済状況に鑑みて、徹底した歳出改革によって年出する方針になることは、まさに先週の当委員会でもご答弁申し上げたとおりでございます。
7:11
そして、その歳出改革2.1兆円のうち、1.1兆円は公費の節減によって、そして残りの1兆円は社会保険料負担の軽減によるというわけでございますけれども、当該負担軽減分を支援金として拠出をしていただいたとしても、負担軽減の範囲内で拠出していただくわけでありますから、追加的な負担とはならず、実質的な負担ではないと、このように説明をさせていただいているところでございます。
7:39
当該人たちが将来の展望をいただけるよう責任を持って安定財源を確保しながら、支援金制度の構築は負担軽減とセットで、かつその範囲内で行うということについて、引き続き説明を尽くしてまいりたいと考えております。
7:58
ありがとうございました。私もこの財源論については、本当にいろいろな議論がございましたので、事務方から様々な資料をいただきながら、勉強もさせていただいてきたところでございます。
8:15
これまでの、まずは、歳出改革の推移というものの資料をいただいたところによりますと、薬化改定がよく出てきておりました。薬化改定等による制度改正による減、こういったことが多く、令和6年度、今年度までの見通しとして示されていたところでございますが、昨年、年末にいわゆるトリプル改定ということで、我々自民党の中でも様々な議論が行われ、私も地元からのお声もございまして、様々な勉強もさせていただきました。そういった中で、薬化改定というのはどうももう限界ではないかなという声も出てきていたところでございます。
9:10
今後、加速化プランの実施が完了すると政府がしておられる、令和10年、2028年までに検討する改革の工程表という道筋の資料も勉強させていただきました。
9:34
これから2028年度にかけて、様々な項目にしっかり改革で取り組むというふうに記載がされているわけでありますが、こうした歳出改革の項目の中で、特に重視する項目はどういったところにあるのか、これは厚労省の方にお伺いをいたします。
10:02
お答え申し上げます。今、委員御指摘の歳出改革につきましては、令和5年度、6年度の予算編成では御指摘ございましたように、薬化等改定といった改革を行ったところでございます。今後につきましては、これも御紹介ございましたけれども、昨年末に閣議決定をいたしました改革工程の中で、今後検討すべき項目を幅広く提示をしております。
10:29
これは、医療介護の現役並所得の適切な判断基準設定等の窓口負担の見直しや、ロボットICTの活用など介護分野における生産性や質の向上、医療提供体制の効率化といったサービス提供側の質の向上と効率化等の幅広い取組を視野に入れているところでございます。
10:52
実際に歳出改革として実施する取組につきましては、今後2028年度までの各年度の予算編成過程において検討決定していくこととしており、現時点で具体的に実施する施策、あるいはそれぞれの影響額をお答えすることは困難でございますが、
11:11
この改革工程に取り上げられました幅広い取組を検討対象としていく中で、歳出改革の取組を継続し、2028年度までに、しっかりと歳出改革の効果を積み上げていきたいと考えているところでございます。
11:33
この改革工程の資料を見ますと、医療DXによる効率化、質の向上を筆頭に、本当に多くの「これできたらいいな」という項目も多々並んでおりまして、
11:48
4年間という限られた中で、どういったことに重点的に財源に視点を当てていくのかということにつきまして、今、具体例を挙げながら、
12:02
窓口負担の問題、あるいはロボット等の導入などを伴って、介護分野の生産性質の向上、あるいは医療提供体制改革、こういった具体的な項目にも言及がございました。
12:21
こういったことを一つ一つ丁寧に議論を進め、もちろん関係者の理解も得ながらということだと思いますが、よろしくお願いを申し上げたいと思うわけであります。
12:34
政府側のこれまでのご答弁と、また一方で、委員の多くの方々から、実質的な負担が生じない、はずがないというご主張が出てきたというふうに、この委員会の議論を振り返るところでありますが、
12:51
こうした考え方の相違というのは、これから将来に向けての歳出改革の方向性、あるいは見通しについての見解の相違によるところが大きいのかなと私は感じた次第であります。出生率が反転し、若い世代が増えれば、我が国社会が活性化し、全ての世代の日本人の幸福度が高まるとこのように考えるところであります。政府におかれましては、政府一丸となって、これからの国民の全世代型社会保障の構築を目指す中で、しっかりと改革を進めるよう強く求めるものであります。
13:36
こうやって財源論について議論することと同時に、こうした財源を通じ創設される支援金制度により、子ども一人当たりどれくらいの給付額が実現するのかということを国民にしっかり と示すことも大変重要だと考えるところであります。いかがでしょうか。大臣お答えください。
14:02
お答え申し上げます。支援金制度は、今般の加速化プランの給付拡充を支える安定財源の一つとして、全世代、全経済主体で子どもや子育て世帯を支える仕組みであり、その収入は子育て世帯への給付に充てられるという点が重要でございます。
14:21
具体的には、給付面で申し上げれば、児童手当の高校生年代への延長や多子化産の増額、子ども誰でも通援制度などに支援金を充てることで、子ども一人当たり0歳から18歳までの間、平均約146万円の給付拡充を受けることになります。
14:39
また、現行の平均的な児童手当額も加えますと、子ども一人当たり平均約352万円の給付を受けることになり、政府が総力を挙げて取り組む賃上げ等と相まって、若い世代の所得を増やし、結婚子育てを確実に応援して いくものとなります。今後とも、財源と給付拡充について、両面で説明を尽くしてまいります。
15:08
今の大臣の御答弁によれば、今回の措置に伴う拡充額が146万円、そして、現行の児童手当と合わせますと、合計で352万円が18歳ぐらいまでの子どもに給付されると、加えて、加速化プランの支援強化などにより、更なる支援が受けられるということでございます。
15:36
さらに、子育てにはお金がかかる。これはよくわかりますし、そのように懸念をされて、子どもを作ろうか、あるいはどうしようかということを迷っておられる若い世代の方々が多いと思います。
15:53
これらの方々に具体的な金額の目安を示すことにより、彼らの子育て、あるいはこれからの教育負担についての将来展望を示す、そして、様々な判断を後押しするというような意味があると、このように考えるものであります。
16:13
さて、次は別の質問でありますが 、高い出生率ということを結果として実現するという今回の政策を行うに際しては、地域に学ぶことも重要と考えます。47都道府県の中で、最も出生率の高い県はどこでしょうか。
16:38
厚生労働省大臣官房青山政策立案総括審議官
16:43
お答え申し上げます。厚生労働省の人口動態統計では、最も合計特殊出生率が高い都道府県は沖縄県となっております。
16:56
はい、ありがとうございます。沖縄県の出生率の高さというのは、長い間続いているというふうに理解をいたします。私も沖縄県が発出しておられる資料を拝見しました。そういたしますと、残念ながら、1人当たりの県民所得は全国最下位、また、子どもの貧困率は全国が13.5%に対して沖縄は29.9%など、離婚率の話もございますし、なかなか厳し い数字が並んでいると思うわけでありますが、この沖縄における出生率が高い要因、どこにあると分析をしておられますか。
17:48
お答えいたします。沖縄の出生率が高い要因でございますけれども、地元沖縄の民間機関の研究の分析によりますと、その高い出生率の要因として、まず20代後半から40代前半の結婚している方々の有配偶出生率が全国と比べて相対的に高いということが挙げられていると承知をしております。また、その背景につきましては、これは様々な要素が複雑に絡み合っておりまして、一概に申し上げることは難しいところでございますけれども、経済的理由以外の部分と申しますか、社会的文化的な特徴として、まず助け合いの精神が非常に強いという面に由来する子育てに温かい環境がある。さらには、多くの子どもを持つことが望ましいとする価値観があると、地元のそういう特徴もこの要因として挙げられていると認識をしてございます。
18:49
大変勉強になります。沖縄は暖かいし、人もいい方が多いというふうに私は思うわけでありますが、沖縄の方々に聞きますと、おじいやおばあが子育てを助けてくれると、支えてくれるということをよくおっしゃることをお伺いをいたします。ご家族であるとか、あるいは親族、はじめ周りの人々の助け、助け合いの精神というご答弁もございました。そういったことが沖縄県の高い出生率から学ぶことなのかなと、私自身も思う次第であります。時間もなくなってきたのでありますが、そういったことを踏まえて、やはり国民運動が重要だという点であります。私自身、もう昔でありますが、子育てを2人行いました。自分の経験によれば、子育ては楽しかった、嬉しかった思い出ばかりであります。子育ては、親の生活と精神を豊かにするものと振り返るところであります。子育てには多くの困難も伴うところでありますが、こうした楽しかったね、よかったねという思いを持つ子育て経験者は、世の中に多くいらっしゃるのではないかと、このように考えるところであります。政府が多くの財源を投入して行う子ども子育て支援を成功させるためには、母親経験者をはじめ、様々な分野の方々にご協力を得て、国民運動を展開することが重要と考えますが、いかがでしょうか。社会全体で子ども子育て世帯を応援する機運を高めていくことは、非常に重要だと考えておりまして、制度や政策の充実とともに、車の両輪として取り組んでいるところでございます。そして、委員御指摘のとおり、母親経験者をはじめ、地域の様々な方々が世代を超えて応援するということも、非常に大きなプラスになると考えてございます。子ども家庭庁におきましては、企業や地方自治体、さらには個人、NPOなどにも、子どもの中応援サポーターになっていただき、子どもの中のアクションをSNSで発信することを通じて、その輪を広げていく取組を進めております。5月現在で、例えば企業、団体、個人の応援サポーターの数は、1000を超える規模になってございますし、都道府県35、市区町村264と、その輪が広がっているところでございます。こうした取組を応援することにより、子どもや子育てに優しい社会づくりの輪が、全国に今後とも広がっていくよう取り組んでまいります。
21:46
最近その目でテレビなんか見ておりますと、子どもにフォーカスを当てた、例えばある放送局が「君の声が聞きたいプロジェクト」とやってました。お子さんを中心にいろんな意見を聞きながら物事を進めていく。そういった様々な国民的な運動が活発化することを心から願い、そしてその一環、一翼として、私自身も微力ではありますが、できることをやってまいりたい。そのように申し上げて質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
22:50
理系民主社民の杉尾秀也でございます。前回の質疑を聞いておりまして、子ども誰でも通園制度、これはかなり危ういものを感じたので、いくつか質問をさせていただきます。配付資料をご覧いただきたいと思います。全国の保育費を対象に行った去年11月です。オンラインアンケートの結果です。ご覧のように、この子ども誰でも通園制度、悪いという人が75%、4分の3いる。良いという人は12%。これは保育士さんですけれども。大臣、これを見てどういうことかわかりますか。
23:29
はい。お答えを申し上げます。今お示しをいただきましたアンケート調査結果では、子ども誰でも通園制度について、現場の負担や在園児の保育との関係、また人員の確保、通園になれない子どもの心の負担といった観点から、ご懸念の声が示されたものと受け止めてございます。子ども誰でも通園制度については、多くの方々からの期待が大きい一方で、子どもの安全をどのように確保するのか、現場の負担が大きいのではないか、といった論点については、これまでの国会に おける御審議でも、御議論をいただいているところでございます。こうした論点は、制度の本格実施に向けて留意すべき重要な点であると考えてございます。子ども家庭庁としましては、全ての子どもの育ちを応援し、子どもの良質な生育環境を整備するというこの制度の目的の実現に向けて、志向的事業において実例を収集しつつ、こうしたご懸念が少しでも払拭されるよう、さらに検討・整理を深めてまいりたいと考えているところでございます。いずれにしましても、現場の方々の御意見をしっかりと伺いながら、検討・制度を作り上げてまいりたいと思います。
24:42
これから聞いてもダメなんですよ。遅いですよ。本当に子どものための制度になっているのかということなんですよ。そもそもこれ、低報酬に起因する保育士不足、これがもう絶対的に大きいわけ。施設環境の整備もできていない、十分な準備が整わない中で見切り発車でこういうことを決める、現場を知らない人たちが決めた制度だ、愚策だと、こういう声も保育士の間から出ています。これ単なる起因ですか。
25:16
保育の現場の不安、またそこにおいては、特に人員不足、保育士さんの不足、そういったところが引き金になっているのではという、いいのご指摘かと存じます。子ども、それにつきましては、子ども誰でも通営制度を円滑に実施するために、事業者が必要な保育人材を確保し、しっかりと運営できることが必要となってきます。このため、令和8年度からの給付化に当たりましては、実績に応じた支払いを前提としつつ、指向的事業の状況などを踏まえて、子ども誰でも通営制度を実施する事業者がしっかりと運営できるものとなるよう、運営費の単価設定等について検討をしてまいります。また、保育現場における職員の負担を軽減し、子どもたちと向き合う時間を確保するため、利用者情報や利用実績の管理、自治体への給付費の請求などに対応できるシステムを、国が一元的に構築することとしており、法制度化される令和7年度からの運用を目指して、しっかりと準備を進めてまいります。
26:21
漠然としているんですけれども、これ、事業者が人材を確保するんじゃなくて、これ、国が温度をとって率先をして、人材確保できるようにしなきゃいけないんですよ。で、これ、新しい制度になると、これまでとは別の専門のスキルが必要だ、専門の要因も必要だ、こういう指摘もあるんです。こういうことに対応するために、十分な補助金を含めて報酬アップ、人材確保など対策、今考えられているもので十分なんですか。
26:55
お答え申し上げます。ただいま、委員からご指摘いただきました、しっかりとした報酬の確保、非常に重要だと思ってございます。この子どもは誰でも通院は、今年度は非公的事業、来年度は非町村事業としての位置づけとしての制度化、そして、再来年度、8年度からは給付化ということで、順次、段階的にしっかりと進めていきたいと考えております。最終的な8年度の給付化に当たりましては、委員からご指摘いただきましたように、しっかりとした単価設定をしていく必要があると考えておりますので、非公的事業の状況なども踏まえながら、給付化に当たりましては、実績に応じた支払いということを前提としながら、しっかり運営できるようなものとなるよう、単価設定についても検討していきたいと考えております。その上で、人材確保、特に子ども誰でも通園の特殊性も踏まえた指針のようなものも策定していきたいと考えております。お願いします。これ、再来年度、本格実施するわけでしょ。ですから、ここのところの制度設計、極めて重要だと思うんですけれども、単価設定を含めて、今説明ありました。特に、0から2歳児は事故が起きやすい、護衛ん事故、それからヒアリハット事犯、これはもう日常犯案です。中 には、これは報道もされているとおり、死亡事故も実際に起きている。今の制度の中でも起きているわけですね。これ、現場の人たちは、本当に日々神経をすり減らしているわけですよ。その中で、つらくなってやめる方もいらっしゃると。こういう状況、ここに新たな負荷がかかるわけですから、毎日違う子どもが来る可能性もあるわけですし、どうやって安全性の確保というのが進めていくんですか。子ども誰でも、通園制度における安全性の確保、非常に重要な課題であると考えております。特に、毎日通ってくる子どもだけではなく、不定期に通ってくるお子さんもいらっしゃるということですので、しっかりとした安全対策を取る必要があると考えております。具体的には、初回に利用されるときには、初回の面倒を行ったり、あるいは慣れるまでの親子通園などの活用、こういったものもしながら、しっかりと少しずつ慣れていくことができるようにする体制整備、それから、システムを構築すると、例えば大臣が申し上げましたけれども、このシステムの中で、事前に保護者が子どものアレルギーなどの情報を登録し、受入施設が情報を共有できるような、そういった円滑に把握できるような仕組みについてもしっかり と作っていきたいと考えておりまして、指向的事業、今年度、事例を収集してまいりますので、そういった中で、安全の確保策についてもしっかり検討していきたいと考えております。この今の制度ですと、月10時間ですよね。コマ切れになるわけですよね。本当にどこまで蓄積ができるのかという問題は、非常に大きいというふうに思うんですけれども、これ本当に安全性の確保というのは、いの一番に、これは最大限に優先しなければいけない課題だというふうに思っております。これ本当に子どものための制度なのか、子どもの育ちを助けるための、それよりもむしろ親の都合、これは親の都合を別に否定するつもりではないですけれども、むしろ親の都合の面が強くなるんじゃないかという懸念もあります。保育の質の低下、それから不適切保育、こうしたものが急増すれば、これは子ども未来戦略は目標に掲げている、子どもの育ちのための仕組みにならないのではないか。これまでの質疑の中ではそうじゃないというふうな答弁がありましたけれども、にわかには信じられません。これについてどういうふうな見解を持たれていますか。
30:34
お答え申し上げます。子ども誰でも通縁制度を利用することで、子どもにとっては家庭とは異なる経験や家族以外の人と関わる機会が得られること、また、子どもについて専門的な理解を持つ人から保護者へ、子どもの良いところや育っているところを伝えられることなどにより、保護者の子どもへの接し方が変わるきっかけとなったり、子どもについて新たな気づきを得たりするなど、子どもの育ちや保護者と子どもの関係性にも良い効果があるなどといった大きな意義があるものと考えております。委員の御指摘は、例えば、自由利用方式でこうした趣旨が実現できるのかといったことなのかと挨拶いたしますが、これまで家庭の中だけで生活していた子どもが、どのような利用方式であれ通縁をし、家族以外の人と関わることは、子どもの育ちのためには重要なことだと考えてございます。また、委員からも御理解のお言葉がありましたけれども、保護者にとっても孤立感や不安感の解消につながるといった、保護者が子どもに対して少しでも心に余 裕を持って接することができるようになるということは、子どもにとっても大きな意義があるものと考えております。こうした制度の目的や趣旨をしっかり、様々な機会を捉えて周知を行って、包括実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
32:00
0から2歳児、うちの子どもずいぶん前ですけれども、全然知らないとこに行ったら、最初は泣き喚いて、親から離れないですよ。その中で、水知らずのところに預けられて、しかも細切れて、本当に今言ったような効果があるとは私には思えないんですよね。これは人それぞれ受け止め方が違うと思うんですけど、それよりも大事なのは定期的な援助の受け入れとか、日常からの関係構築じゃないですか。こういったものがやっぱり一番大事だと思うんですよ。そういうことを考えれば、この制度を仮にスタートさせるということであれば、まずは定期的な利用とか特定施設の利用とか、こうしたところを基本とするところから制度をスタートさせてはどうですか。
32:48
お答え申し上げます。これまでの議論の中で、自由利用方式について受け入れる施設の立場、子どもの立場、両方の面から難しさがあることをご指摘をいただいてまいりました。自由利用方式については、施設の質や受け入れ側の保育士の負担にも相当配慮が必要といったご懸念があることも理解を申し上げる一方で、子どもの状況に合わせて柔軟に利用できる、子どもに合った施設で多くの保育士や子どもと触れ合うことができる、といった特徴もまたございます。また、子ども誰でも通園制度の検討会の中でも、定期利用と自由利用の両方を自治体で実施していただけるような仕組みが必要である、こういったご意見もございました。定期利用につきましては、子どもにとって慣れたメリットとして、子どもにとって慣れた職員と継続的な関わりを持つことができるほか、事業者にとっても利用の見通しが立てやすい、こういったメリット、特徴がある一方、事業所が合わないと感じたときでも他の事業所を途中利用しづらい、といった点もございます。誰でも通園制度の設計に当たりましては、どちらであっても子どもが安心して利用できるよう、慣れるのに時間がかかる子どもへの対応として、初回の面談を行ったり、親子通園を可能とするほか、国が構築するシステムを活用し、子どもについて理解するための情報の共有ができるようにしてまいります。また、子どもが慣れるまでの間は、複数の事業所を利用しながら少しずつ事業所を決めていくなど、子どもの状況等によって定期利用と自由利用を組み合わせるなど、柔軟な利用方法も考えられます。様々な状況、実施方法を自治体や事業所において選択したり組み合わせてできるようになる、それが可能となる仕組みづくりが必要であると考えており、いずれにしましても、保育の質確保の前提として、この制度を作り上げてまいりたいと考えております。ちょっと長いんですよね。答弁書を書く方もそうなんですけれども、それを最初から最後まで読むんじゃなくて、何度も質問しているように聞かれたことのポイントを答えてくれればいいんですけれども、あれもあります、これもあります、ずっと言っていて、結局何が何だか分からなくなっているわけですよ。このサービスの利用、もうこれ質問しませんけれども、前回も質問出ておりましたけれども、これ国が構築するわけでしょ、アプリ、相互支援システム。ここに利用者が機微情報 を入力しなきゃいけないわけですよ、緊急連絡先であるとか、子どもの協力であるとか、それからアレルギーのことなんかも含めて、そのまずプライバシー、そうした情報をどうやって保護するのか、これも非常に重要だし、何よりも施設の評価が分からなければ、利用者は何を基準にしてその施設をここにこの時を預けるというふうに判断すればいいのか分からないということなので。ちょっとここから、今日がもう最後に私になると思いますので、まとめ的に聞きたいんですけれども、日本の保育制度ってめちゃくちゃ複雑じゃないですか。認可保育所があって、それから無認可の保育所もあって、認定子ども園があって、そして幼稚園もあるし、企業主導がたまるし、いろんなのがあって、実にこれ複雑回帰、危機開会ですよ。私が子どものころはもう保育園と幼稚園、もうこれ2つしかなかったですけれども、待機児童をなくすためにということで、いろんな形の携帯ができてきた。その中で親が一番ベストのところに子どもを入れたいと思って、いわゆる補活、保育活動というのはしてきた。こんな国、世界の中でも日本だけですよ。継ぎはぎだらけ、継ぎはぎだらけの中で。しかも今度はこういうふうな新しい制度を入れようとしているわけですから、しかもこれ保育の質の向上につながればいいですけれども、私は保育の質の低下につながりかねないと思っています。それは保育士の皆さんがアンケートでも答えているとおりなんですよ。こうした谷間とか、それから切れ目だらけの制度で、私はもう限界だというふうに思っております。子ども自身の権利として良質な保育を誰でも利用できる制度、つまり、これ専門家の皆さん、皆さんおっしゃってますけれども、保育保障改革、これにこのタイミングをまさに好奇と捉えて踏み込むべきだというふうに思いますけれども、第2がいかがですか。
37:10
お答え申し上げます。子ども基本法には、全ての子どもの権利を守ることが基本理念として定められており、妊家保育所や妊家外保育施設、妊婦・子ども園等の施設類型に関わらず、全ての子どもの良質な生育環境を整備することは、子ども基本法の基本理念を反映する意味でも極めて重要でございます。このため、保育所等につきましては、一定程度の保育の質を担保するため、設備運営基準を定めているほか、求められる保育の内容を示した保育所・保育指針等において、各保育所等は、その実情に応じて創意工夫を図り、保育所の機能及び質の向上に努めなければならないこととしてございます。子ども誰でも通園制度につきましても、年齢がごとの関わり方の留意点等については、指向的事業の状況や保育所・保育指針等の記載も参考に、子ども誰でも通園制度を実施する上で、指針になるようなものを作成したいと、このように考えております。こうした取組を通じて、全ての子どもの育ちを応援するとともに、子どもの良質な生育環境を整備をしてまいりたいと考えております。
38:22
用法一元化だって、ちゃんとできていないわけでしょう。結局、幼稚園と保育園と、それから子ども園という形で三つになっていて、私の地元の子ども園の人は、この省立は厚労省だ、こっちの方は文科省だ、こういうふうになっていて、今度また新しい子ども誰でも通園制度みたいなことまでできていて、もう複雑極まりでないわけ。現場の負担がそれだけ増えているということもよく考えていただきたい。それから、子ども誰でも通園制度導入に当たっては、やはり保育の必要を確保するというのが、これが一番です。それから、不適切保育をこれ以上増やさない、これも極めて重要です。本委員会の参考人質疑で池本参考人が申し上げておられましたけれども、全ての施設の質を評価、そして審査をし公表する仕組み、つまりそのイギリスにあります教育監査局がオフセットということですよね。このイギリスのオフセットに当たる日本版オフセットの制度の導入が必要、こういうふうな意見がかなり強く出されておりますけれども、これについての見解をお聞かせください。
39:30
委員、御指摘のような御意見や御指摘、御提言があるということは承知してございます。我が国においては、保育所のみならず、養護連携型認定子ども園、また家庭的保育事業等、そして企業主導型保育事業、認可買い保育施設などの保育施設について、自治体がそれぞれの制度の枠組みの中で指導監査を行うこととしております。国においては、保育所等の職員による虐待防止など、保育を取り巻く様々な課題を踏まえて準拠すべき指導監査事項を示すなど、各自治体等の取組を後押ししてきたところでございます。加えて、 保育所等が外部の者の視点を通して保育の改善を図るため、第三者評価を推進しており、評価結果は保護者等が確認できるよう公表されているところでございます。一方で、必ずしも保育の改善に十分踏み込めていないといった御指摘もあったり、また、保育所等における第三者評価において子どもの関わり等を具体的に評価できる指標の導入、これに向けた調査研究を行うなど改善に努めているところでございます。子ども家庭庁としましては、御指摘の英国の取組を含め諸外国の取組も参考にしつつ、我が国の実情を踏まえまして、保育の質の改善に資するよう、監査評価の仕組みの改善充実にしっかりと取り組んでまいります。結論を聞きますけれども、こうした制度を考えるんですか、検討するんですか、どうですか、いかがですか。
41:17
最後で申し上げたところになりますが、御指摘の英国の取組を含め諸外国の取組も参考にしながら、一方で我が国の実情も踏まえながら、保育の質の改善に資するよう、監査評価の仕組みの改善充実に取り組んでまいります。
41:38
名前は別にオフセットじゃなくても全然構わないんですよ。こうした仕組みを先ほど自治体というふうにおっしゃいましたけれども、これは自治体任せじゃなくて、やっぱり国が率先してその取組を始める。これはブレアの教育改革の一環でできたんじゃないかというふうに思うんですけれども、やっぱり国がこうしたその保育、それから教育、全面的にちょっと介入し過ぎだという、そういう声も実際にはイギリスなんかではあるらしいんですが、私もアメリカにいて、アメリカの小学校、それから中学校に子どもたち通っていたので、アメリカの教育、いいところも悪いところもありますけれども、何もイギリスの真似をそのまましろというわけではないけれども、こういうふうな客観的な評価ができて、それを見ながら保護者が自分たちで選択をできる、そういうシステムをつくるということが極めて大事であって、これは本当に真剣に検討して、いいものであればぜひ導入をしていただきたいというふうに思います。時間が1分になりましたので、私、今日で4回目ということになりますかね。残念ながら、私は議論がやっぱり深まらなかったというふうに思います。今日が最終日になっておりますけれども、ただ、この委員会で終わりではありませんし、これからずっと長く続く課題でもございます。加速化プラン3.6兆円、先ほど高橋委員の質問の中にもありましたけれども、やっぱりある程度目標を立てるということが重要だし、何よりも最初に指摘しましたけれども、今度のこの異次元の対策が失敗をしたら、この国はもうなくなるんだという、それぐらいの取り組みというか、それぐらいの確保が欲しいんですけれども、私は大臣の答弁を聞いていても、覚悟が全然感じられなかったんですよ。ただ、要するに書かれた原稿を読んでいるという、極めて残念だというふうに言わざるを得ません。これは、子ども子育て政策が本当に失敗したらということを考えると、我々の責任は極めて重いというふうに思っておりますので、本当にこれはこれきりじゃなくて、党委員会、それから様々な委員会で、不断の検証が必要だということを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
44:19
社民の石垣でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。では、早速質問に入らせていただきます。子ども子育て支援法をいよいよもう書きたいというところになりますけれども、これまでの質疑の中でいくつか具体的に検討していただきたい事項を申し上げたいと思います。まず、自営業、フリーランスの方たちへの支援の必要性に関してなんですが、自営業やフリーランスの方に対して、子どもが1歳になるまでの期間、国民年金保険料を免除する措置というのが今回創設されます。これはこれで一歩前進とは思うんですが、雇用労働者と比較した場合、やはりまだまだ十分な支援とは言えません。雇用保険に加入している方は、社会保険料、厚生年金保険料の免除に加えて、雇用保険の育児休業給付を受け取ることができます。今回拡充されました最大28日の手取り10割相当、これは両親ともに一定条件のもとというのはありますけれども、その他180日まで67%、それ以降は50%、これも十分とは言えないんですが、育児休業給付金があると、収入の手当てがあると。一方で自営業者、フリーランスの方などは、今回の改正で、育児休業中の国民年金保険料は免除になるけれども、国保の保険料自体は医療保険の免除されず、これ3前3後の免除はありますけれども、収入がなくなる分の支援がありませんので、収入で見れば非常に大幅なマイナスになるということが分かります。さらに言えば、会社員は育休が終われば、そのまま職場に復帰して、同じように給料を受け取ることができるという一定の保障がございます。しかし、フリーランスや自営業者の方は、1回離れた仕事が育休後にも同じように再開できるかどうかという保障はございません。そういう不利益をこむらないようにという通達はあったとしても、さまざまに不利な立場に置かれているということです。そういう不安がある中で、結婚も仮にした、子ども子育て頑張ってみようという選択をするというのは、かなり非常なハードル、さらに勇気が要ることなのではないでしょうか。こういうことを鑑みて、自営業者またフリーランスの方たちを対象とした、育児休業給付金同様の支援策の検討を早急に進めていく必要性があると考えます。大臣、いかがでしょうか。
47:02
お答え申し上げます。このような働き方と子育ての両立支援が求められる中、雇用保険の適用を受けず、育児休業給付の対象とならない自営業やフリーランス等の方々も含め、親の就業形態に関わらず、全ての子ども子育て世帯を切れ目なく、また経済的にも支援することが重要であると考えてございます。こうした視点も踏まえまして、自営業、フリーランス等の方々の育児期間中の経済的な給付に相当する支援措置としまして、国民年金の第1号保険者について、育児期間に係る保険料免除を創設することを本法案に盛り込んでいるところでございます。また、自営業、フリーランスの方も含めまして、全ての子ども子育て家庭を支援する観点から、児童手当の抜本的拡充、また、出産子育て応援交付金の制度化、それから、子ども誰でも応援制度、これは経済的支援ではございませんが、全ての子ども子育て家庭を支援する観点から、こういった制度も本法案に盛り込んでいるところでございます。親の就業形態に関わらず、支援を強化してまいります。まずは、こうした施策の早期実現を図ることによって、フリーランスの方々も含めまして、若い世代が子どもを持ち、安心して子育てができるよう支援を推進してまいります。拡充していただくのはもちろんいいんですけれども、今挙げていただいたものというのは、もちろん誰でも受け取ることができる。でも、それは子どもを産んで育てていくときに出ていくお金として基本的には受け取るものなんですよね。収入そのものがやはりなくなってしまうと、生活をもともと維持していた部分がなくなってしまうので、その分は自営業の皆さん、フリーランスの皆さん、ちゃんと貯めておいてくださいよというのは、ちょっとあまりにもやはり難しいところがあるんじゃないですかというところで、これは早急にこういう体制を整える必要が本当に2030年までが判定のチャンスだということであれば、できるだけ条件を整えるという意味で、必要なんじゃないですかということを申し上げたんです。それがいらないということではなく、さらにちゃんと生活費の部分も通常の雇用保険同様にちゃんと見るべきではないかということを申し上げたわけでございます。その点、しっかりとご理解いただきたいと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。誰でも通縁制度と、先ほど杉尾委員からもこの点がございましたけれども、特に医療的ケア時に関しての、子ども誰でも通縁制度について伺います。私の地元宮城で、医療的ケア時の支援に携わっている方がいらっしゃいます。その方に、今回の子ども誰でも通縁制度についてどうお考えですかということを伺ってきました。今回導入が予定されている6ヶ月から3歳未満のお子さんを対象に保育所等の利用が可能という子ども誰でも通縁制度では、医療的ケア時も受け入れの対象となっています。誰でもというからには、もちろん対象になるのは当然なんですけれども、この医療的ケア時及びその家族に対する支援に関する法律、いわゆる医療的ケア時支援法ですね。これから3年経って、今各地域でどのような変化があって、何が課題として残っているかということを、まずきちんと精査してから、この子ども誰でも通縁制度に行かないと混乱してしまうのではないかという懸念を持っていらっしゃいました。実際、いろんな検証も調査などもなされているとは思いますけれども、ちょっとそれにしてもですね、ちょっと唐突に子ども誰でも通縁制度に医療的ケア時も入ります、できるだけ受け入れ体制を整えていきますということが先行してしまっていて、現場でのやはり不安というのがあるようです。子ども誰でも通縁制度の子ども側のメリットって、これどのようにお答えだったでしょうか。
51:03
お答え申し上げます。子ども誰でも通縁制度は、医療的ケア時や障害のある子どもも含めまして、子どもの成長の観点から全ての子どもの育ちを応援し、子どもの良質な生育環境を整備すること、これを目的としているも のでございます。子ども誰でも通縁制度によって、子どもにとっては家庭とは異なる経験や家族以外の人と関わる機会、これが得られること、また子どもについて専門的な理解を持つ人から保護者に対して子どもの良いところなどが伝えられ、子どもへの接し方が変わるきっかけとなるなど、保護者と子どもの関係性にも良い効果があることなど、これまで家庭の中だけで生活をしていた子どもにとって大変意義のあるものと考えています。
51:52
そうした効果も否定はしないのですけれども、医療的ケア時において、生後6ヶ月から3歳未満の間に、成長の観点から、誰でもどこでも預けられるという制度にどの程度のニーズ、必要性があるかということに関して、全く否定するものではないのですけれども、これはきちんと丁寧に考えなければならないのではないかという問題提起をしたいと思うんですね。実際、発達の状態も様々です。低経成長の子どもたちとまた違う。発達支援をしっかりとアセスを取りながらやっていかなければならないというときに、インクルーシブを否定するわけではないのですが、医療的ケア時については、集団移行がなかなか疾患状況から難しい時期があると。子どもの発達アセスをして、次の集団につなげる、そういう体制が必要であると。例えば、まず必要なのは、今ある児童発達支援センターの体制が本当にちゃんと整っているのかというと、全国まちまちですし、かなり医療的ケア時の受け入れが、この発達支援センターであっても、困難だと受け入れられないという、お子さん、親御さんたちのご意見としてあるわけです。早期からの加速化プランにおける支援強化の障害児支援、医療的ケア児のところに、早期からの切れ目ない支援とインクルージョンの推進と書かれていて、児童発達支援センターによる専門人材の巡回支援や看護師等の配置促進により、保育所等の受け入れ体制を強化と書かれているのですが、そもそも、大元の児童発達支援センター自体の受け入れを断られるという、医療的ケア児の需要を満たしていないという現状があるわけです。この点に関して、どのようにお考えなのか、児童発達支援センターの機能拡充についてお答えいただきたいと思います。
54:14
医療的ケア児につきまして、子どもの領域を担う児童発達支援センター等の受け入れ体制を確保していくことは、医療的ケア児とその家族の育ちと暮らしを支えていく上で、大変重要なことであると考えております。医療的ケア児の支援体制については、医療的ケア児の人数や支援のニーズ、医療や福祉の資源などにより、地域によって様々な状況があると承知しておりますが、自治体において、地域の支援ニーズをきめ細かく把握し、必要な児童発達支援の体制を計画的に確保するようお願いをしていくとともに、センター等が医療的ケア児を受け入れた場合の報酬の充実を図る、こういった受入体制の確保と支援の充実を図っているところでございます。引き続き、医療的ケア児とそのご家族が安心して地域で暮らし育つことができるようにしっかりと取り組んでまいります。
55:14
今、取り組んではいらっしゃるんだとは思うんですけれども、実態どうかというと、まだこれからというところがあるということは従々承知しつつ、一般社団法人全国児童発達支援協議会による、昨年2023年3月に出されました厚生労働省令和4年度障害者総合福祉推進事業障害児通所支援の支援内容に関する調査研究報告書、こちらに、この児童発達支援センターと言われるところの中で、これ4類型に分けてアンケートを取られているんですけれども、特に指定がない児童発達支援センター、主に南朝のお子さん、主に重心のお子さん、そして医療型という4つのカテゴリーに分かれております。同じ児童発達支援センターで、ここだったらうちの子どもちゃんと見て発達支援してもらえるのかなと思いきや、重心の受け入れは医療的ケア児のお子さんたちも進んでいます。でも100%ではありません。受け入れられていないのは、特に指定がない児童発達センター。ここで65%の受け入れがなされていないんですよ。受け入れることができない、もしくは受け入れていないという条件上の数字があるんですね。なぜかといって、ちゃんと見られる看護師の方、それなり資格のある方がいらっしゃらないということがやはり大きな要因になっています。それでなくても受け入れが十分でない状況で、この子ども誰でも通園制度の対象施設に、ここのところはちゃんと確認していただけないといけないんですけれども、今回、誰でも通園できますようの対象施設に児童発達支援センターも入っている。これは誰でもなんで、ケア児のお子さんだけじゃなくて、低経発達のお子さんも含めての話です。この低経発達も受け入れることを検 討していらっしゃるのか、対象にはなっています。これ実際どうお考えなのかお答えいただけますか。お答え申し上げます。誰でも通園につきましては、全ての子どもを対象にするということが大前提でございます。その上で、医療提供ケア児について、安全を確保しながら受入れ体制を確保していくということが非常に重要でございますので、障害児の受入れの場合の単価の増に加えまして、対象の施設として児童発達支援センターについても、ぜひご参画をいただきたいということで、今の思考的事業についてもスタートをしようとしているところでございます。また、先ほどの大臣からのご答弁にもございましたように、そもそも児童発達支援センター自体の充実ということも非常に重要だというふうに考えておりまして、その意味では、自治体における計画的な体制の整備、そしてセンター等が医療提供ケア児を受け入れた場合の報酬の充実、これらのご承知のとおり、6年度の報酬改定では、医療提供ケアが可能な福祉職員の評価の充実だったり、入浴支援の加算であったり、そういったことも盛り込んだところでございます。こういったことを総合的に取り組みながら、医療提供ケアのお子さんへの対応についてしっかり努めていきたいと考えております。児童発達支援センターの拡充に関して、より受け入れができるように今、整えているところだというご答弁だったと思うんですけれども、私がもう1つ伺いたいのは、児童発達支援センター自体が、定型発達のお子さんも誰でもの中に入っていて、児童発達支援センターに定型発達のお子さんも入るのかどうかということをどう検討されているのかということです。
59:10
ご指摘のとおり、医療提供ケア時のお子さんを誰でも通園の対象とするときにどういうふうな体制で受け入れていくかということは、非常に重要な課題であると考えております。先ほど申し上げました、単価の増とか、そういった一般的な対策ももちろんですが、誰でも通園の指向的事業の検討会、12月に中間取りまとめを発表いたしました。この中でも、こういった障害児、医療提供ケア時への対応、非常に重要な課題だというふうに指摘をいただいております。特に、医療提供ケア時の場合には、外出することがそもそも難しいお子さんがいるということを考慮しつつ、提供体制を検討する必要があるですとか、看護師のサポート体制が受け入れられるような体制をどうやって整備するか、こういったこ とを併せて検討する必要があると考えております。既存の事業の活用も踏まえまして、指向的事業を取り組む中で検討をしっかりと進めていきたいと考えております。
1:00:09
親御さんが心配されているのは、今でも児童発達支援センターに、医療提供ケア時の子たちがなかなか受け入れられない状況なのに、そこに定型発達のお子さんたちも入れますよ、誰でも通園なんで、ここもOKですよって言われた場合に、いや、そっちよりまずは、自分たちが入れるように、ちゃんと対応していただけるように、発達支援をより必要としているお子さんたちが入れるようにしてほしいんだけれども、今、誰でも通園制度の対象になっているということは、定型発達のお子さんたちも対象になるのかなということを心配されているんですね。順序として、最終的にインクルージョンの世界を目指すのはいいんですけど、今その段階にないんじゃないですか、ということなんですけど、もう1回ご答弁いただいていいですか。
1:01:00
お答え申し上げます。先ほどの答弁の中でご紹介いたしました、思考的事業の検討会、12月に中間報告を取りまとめたところでございますが、自動発達支援センターについて、子ども誰でも通園制度の中でどのように活用して位置づけていくかということについてでございますけれども、この子ども誰でも通園制度を実施するに当たりまして、地域における自動発達支援のニーズや支援の状況も踏まえながら、障害児の支援に支障がないように留意して実施することも必要であるというご指摘もいただいております。従いまして、そういった中で、まさに先生がおっしゃったような、自動発達支援センター本来の充実ということも踏まえながら、子ども誰でも通園制度の中でどのような留意をしながら実施していけるかということについて、しっかり検討していきたいと考えております。
1:01:55
より必要な方が受けられる体制をまず整えるという順序が必要だと思います ので、この点、実際に子ども未来戦略会議の中でも実際に当事者団体のところから要望が出ていたと思いますので、ぜひこの点をしっかりと考慮していただきたいと思います。その上で、やはり自動発達支援センターでも看護師配置のある重症・心身障害の認定を受けているところしか、実際に受け入れが難しいわけですよね。まだまだ医療的ケア児を見てくれる訪問看護師の数というのも相当数不足していますし、地域によってはようやく1人だけいて、この方に断られたら、もう24時間365日、親が月切りで何とかしなきゃいけないという、本当に悲痛な声を上げていらっしゃる方もいます。実際、この今医療的ケア児が担って、お子さんがいらっしゃる親御さんというのは、腹膜透析、人工呼吸、ネブライザー、軽感栄養、酸素投与、人工肛門管理、自己注射の家族による処置、血糖値を測ったり、インシュリンなどの注射したり、こういう親であるというだけで、いわゆる違法性の増逆が行われていて、非常に大きな医療的な負担が全て親に行っているという状況があります。介護職等に許されている医療的ケアは、そのごく一部で、相当な研修などを受けた方、もしくは看護師の方ですけれども、拡大救援、警備医官、そして医労、この3つだけなんです。医療的ケアに必要なだけの看護師さんがいらっしゃればいいですし、これからどんどん要請していって、たくさんの看護師さんを見ていただくというのは、そんなに時間がかかると思います。この現状を打破していくために、やはりもう少し、これは人の命がかかっている話なので、安易な話ではないと思うんですけれども、親御さんがここまで医療的なことを親であるということで担っていると、この24時間365日の、もちろんいろんなところにお世話になっているところもあるでしょうけれども、この負担を軽減し、より、医療的ケア時の受け入れも含めて広げていくために、この担っている医療的ケアの部分を、もうちょっと違う形で担える方たちを増やしていく、そういう検討というのをせざるを得ないということも考えられるのではないかと思うんですが、この点について、現状の検討状況などありましたら教えてください。
1:04:46
お答え申し上げます。まずもって、医療的ケア時、親御さんが月切りで看護をしておられると、そういう実態も多々ある中で、我々としては、訪問、通所、消毒して、さまざまなサービスを組み合わせて、医療的ケアに対応できる体制を確保していくことが何より重要であると考えております。特に、委員からご指摘をいただいたのは、そういった医療的ケア時の受け皿を充実させるためにも、医療的ケアを担うことができる方たち、人材を看護職員以外にも広く広げていくべきではないかというご指摘だったと思います。この点につきましては、まずもって、看護職員の配置に限らず、医療的ケアの検証を受けた福祉職員、認定特定行為業務従事者でございますけれども、による対応を可能とするとともに、そうした福祉職員が対応を行う場合の評価の充実を図るなど、人材の柔軟な活用を図ってきているところでございます。さらに、医療的ケアを担うことができる対象職種の拡大については、医療業勢を担う厚生労働省の所管になるわけでございますので、直接的なお答えをすることは難しいですけれども、医療的ケアを行う際の安全性の確保など、丁寧かつ慎重な議論を進めていくべき課題であろうというふうに考えております。子ども家庭庁としても、医療的ケア時、そしてそのご家族の支援をしっかりと確保できるように、引き続き関係省庁とも連携しながら取り組んでいきたいと考えております。今申し上げただけでも、ごくごく課題の一部でございますので、丁寧に当事者の方たちの話を聞いていただいて、預ける側も、もちろん当事者も、そして受け入れられる側も、不安がないようにしていかなければならない。それ以上とも課題があまりにも多いなということを申し上げておきたいと思います。続いて、養護無償化の対象外とされている幼稚園類似施設について伺います。幼稚園類似施設とは、主に3歳から5歳児を対象に、幼稚園と類似の教育活動を行う施設で認可を受けていないものを言います。養護無償化が導入される2019年の令和元年の10月から、認可がないということで無償化の対象から外れました。とはいえ、実際に通園しているお子さんがいらっしゃいます。地域に定着して いる施設もあります。地域子ども子育て支援事業、いわゆる13事業の一つとして、多様な集団活動事業の利用支援ということで、地方自治体の手上げ方式で支援が行われているというのが現状です。この幼児教育類似施設については、2019年の子ども子育て支援法改正の際に、本法施行後5年を目途として行われる検討に際しては、幼稚園と類似の機能を有する施設事業であって、学校教育法第4条第1項の規定による都道府県知事の認可を受けていないものを、子育てのための施設等利用給付の対象とすることを含め検討を行うことという条項が、衆参の負担決議につけられております。また、令和3年3月17日に行われた幼児教育保育の無償化に関する協議の場幹事会でも、滋賀県の三日月知事が、「生涯にわたる人格形成や義務教育の基礎を培う幼児教育の重要性等を鑑み、検討を重ねてもらいたい」と発言されています。今回の子ども子育て支援法の改正に当たって、幼児教育類似施設、本年度の対象に含めるという検討が行われたかどうか教えてください。
1:08:26
委員にお答えさせていただきます。令和元年の子ども子育て支援法改正の際に付された負担決議を踏まえまして、文部科学省といたしまして、ご指摘の施設に対する支援の在り方、法施行後の5年を待つことなく、直ちに検討させていただきました。具体的には、地方の公共団体、関係府省により構成される幼児教育、保育の無償化に関する協議のこの幹事会におきまして、検討を行うとともに、令和2年度に地域における小学校の修学前の子どもを対象とした多様な集団生活・集団活動への支援の在り方に対する調査を行わせていただいたところでございます。これらの検討を踏まえまして、文部科学省におきましては、令和3年度より、ご指摘の施設の利用料の一部を補助する地域における小学校・修学前の子どもを対象とした多様な集団活動事業の利用支援を開始しているところでございます。本事業に関しましては、令和3年度に開始したと ころでございまして、利用実態等の把握、財政状況も踏まえていきながら、必要に応じて見直しを行いながら、事業の着実な実施に努めてまいります。 以上でございます。今お話しにありました、多様な集団活動事業の利用支援について伺いますけれども、この基準額、月額の上限が2万円なんですね。これ、養保無償化制度の幼稚園は2万5700円、認可外保育施設だと3万7000円です。大きな差があります。この多様な集団活動事業の利用支援の基準額が2万円となった根拠を教えてください。委員長、お答えさせていただきます。地域における小学校の修学前の子どもを対象にした多様な集団活動事業の利用支援におきましては、先ほど申し上げました、令和2年度に実施いたしました調査において、把握した地方自治体が行う利用者支援の実態を参考にさせていただきながら、幼稚園、保育所等の認可施設に対する利用者支援とのバランスを考慮させていただきながら、月額2万円を基準額と設定させていただいたところでございます。また、国や地方自治体の厳しい財政状況の中にあって、この事業を安定的に実施していけるよう、