1:10
ただいまから、文教科学委員会を開会いたします。理事の補欠選任についてお分かりいた します。委員の異動に伴い、現在、理事が1名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、選例により、委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に赤松健君を指名いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。教育文化・スポーツ学術及び科学技術に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、子ども家庭庁長官官房審議官黒瀬俊文君ほか7名を、政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用を決定いたします。教育文化スポーツ学術及び科学技術に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:28
おはようございます。自由民主党の今井恵子です。本日はよろしくお願いいた します。早速質問に入ります。5月30日、長島市にある千葉科学大学に伺い、千葉科学大学の公立大学法人科について、大学関係者及び長島市からそれぞれお話を伺いました。視察にご尽力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。18歳人口が急速に減少する中、入学定員を満たさない私立大学は約半数にまで増加しています。このような中、定員割れの私立大学の中には、公立大学法人科によって存続を図る動きもございます。地域の若者が大学にアクセスする機会を確保することや、地方創生の観点から定員割れした地方の私立大学を公立大学法人科させて存続させるという考えも理解できます。しかし一方で、効率化して学費が下がり、一時的に志願者数が増加したとしても、教育内容が地域や時代のニーズと合っていなかったり、教育の質の確保が十分でなかったりする場合、再び定員割れとなる可能性もあります。そうなれば、本来の大学設置の目的を果たせないばかりか、効率化した自治体に財政負担が重くのしかかる恐れもあります。私立大学の効率化は、自治体の判断によるものと承知していますが、要件さえ満たせば、国は認めることになると伺っております。効率化は、当該自治体への地方交付税の増額など国の負担も伴います。となると、その要件が適正であることが強く求められます。そこで、現在の社会情勢を踏まえた上で、適切な私立大学の効率化の在り方について、文科省の御見解をお伺いしたいと思います。また、少子化が進む中、希望する全ての私立大学が効率化して存続させるのは非現実的なのではないかと思います。文科省は、公立大学法人化を行う大学の過数について、どのくらいが適正な規模であると考えているのでしょうか。よろしくお願いいたします。今、今井先生御指摘のとおり、少子化が進む中で、特に地方の中小規模の私立大学の経営が厳しくなっております。そういったことで、地方公共団体が近年、地域の実情や地域経済への影響等を踏まえた上で、大学を地方に存続させるため、公立大学化する事例も見られるようになっております。私立大学の公立大学化については、先ほど先生おっしゃったとおり、各地方公共団体の判断によって行われるものでありますが、公立大学化した場合、地方公共団体が大学の運営について、恒久的に財政措置を行うことが必要になり、結果的に地方負担が増えることになるということも多いと思いますので、各地方公共団体において十分に検討を踏まえられた上で、公立大学としての設置の是非を判断していただく必要があると考えております。また、大学全体の規模 ということでございますけれども、昨年9月に中央教育審議会に対しまして、急速な少子化が進行している中で、将来社会を見据えた高等教育の在り方について諮問を行っております。現在、御議論をいただいているところでありますので、これらの議論も踏まえつつ、引き続き大学の改革にしっかり取り組んでいきたい、そんなふうに考えております。
6:34
ありがとうございます。今、中教診の方でも審議がなされているということなんですけれども、私立大学の公立大学法人化について、私も引き続き注視していきたいと考えています。この30年余りで、公立大学の数は2.5倍の101校に増えています。少子化にもかかわらず、若者の流出を防ぐダムとしての役割を期待する自治体もあるようですが、それは高等教育機関の本来の目的ではなかったはずです。教育、研究の質の担保はもちろん、適正な規模を考慮した大学の設置を求めていきたいと思っております。次に、場面・幹目についてお伺いします。場面・幹目とは、例えば家庭の中では自然に話すことができるけれ ども、学校など特定の場面では話すことができない状態を指します。配付した資料をご覧いただきたいと思いますが、先日、沖縄県伊都満市にて「沖縄本島幹目親の会」などの教材で「場面・幹目講演会in沖縄」が開催されました。私も出席させていただいて、当事者の方や保護者の方とお話しする機会をいただきました。場面・幹目は、医学的には不安症群に分類され、その発言率は約500人に1人と言われています。特別支援教育では、情緒障害とされ、発達障害者支援法に基づく支援の対象となりますが、その認知度は高いとは言えず、調査や研究も十分に進んでおりません。しかし、近年、文科省や厚労省の科学研究費補助金等で調査がなされていると承知しています。公的資金を基にして調査で得られたこれらは、現在、国の政策においてどのように活用されているのでしょうか。
8:42
お答え申し上げます。科学研究費助成事業、いわゆる科研費は、研究者の自由な発想に基づく学術研究の進行を目的としており、ご指摘の今ございました場面科目に関する研究課題を含め、研究者から提案された研究課題を審査・採択し、助成を行っているところでございます。科研費による研究成果につきましては、学術論文として学術雑誌に掲載されるほか、科学研究費、助成事業データベース上で公表されるなどして、我が国の学術研究の進行に寄与しているところでございます。その上で、場面科目への対応に関してでございますけれども、政策への反映につきまして、科研費等による調査・研究で得られました知見等について、国の設置する有識者会議等のご議論も踏まえ、政策決定プロセスにおいて活用させていただくことはあるというふうに承知しております。いずれにいたしましても、国の政策決定におきまして、国の政策課題に対応した様々な調査を始め、関係者からのご意見等に耳を傾けながら、丁寧に対応してまいりたいと考えております。
10:04
場面科目につきましては、令和2年度に厚生労働科学研究を実施し、年齢階層ごとにどのような場面で 生活の困難を抱えているのか実態の把握などを行いました。この研究成果につきましては、国立障害者リハビリテーションセンターに設置された発達障害情報支援センターのホームページに研究内容を掲載するとともに、各都道府県などの発達障害者支援センターの職員さんたちを対象とした全国研修会の場において紹介しております。周知や理解促進に向けて努めているところでございます。
10:45
ありがとうございます。場面幹目は早期に発見し、早期視線につなぐことが重要なんです。しかし一見してわかる症状ではないため、周囲の理解が十分でない場合、無視しているであるとか怠けているなどと判断されてしまいがちなんですね。家庭では普通に話せる場合が多いので、家庭の中で発見することはなかなか難しいんです。保育園の先生や教員によって発見されることが多いそうなんです。しかしまだまだ場面幹目への理解が現場で十分になされている状態ではありません。だからこそ、学校の先生、保育園の先生に対して、場面幹目に対する理解を深めて、現場で対象かもしれないと感じた子どもを早期に専門機関につなげていく必要があると思うんですね。そんな中、いろいろ先ほど調査されています。私いつも思うんですけれども、この調査結果というのは、例えば文科省だったら先ほど研究されていました。だけれども特別支援課に共有されていなかったりとか、また厚労省の知見があったら、それを文科省と連携するなど、そういった情報の共有や連携というのは、拠点を超えて、省庁の拠点を超えてやっていただきたいなと思っているんです。それで、現場の先生方に対して研修などを行っていただく、そのようなことが私はとても大事なのではないかなと感じていますが、その辺りの見解をお聞かせください。
12:30
場面幹目等の発達障害への対応については、関係省庁が連携した省庁横断的な取組を進めることも効果的かつ重要であると我々も認識しております。そのため、文部科学省におきましては、本人や家族等が活用できる発達障害ナビポータル、これを文部科学省と厚生労働省それぞれが所管しております独立行政法人の共管で運用している、こういったことをしているほか、今年の4月に発達障害等の障害のある児童生徒等に対する地域における教育と福祉の一層の連携等の推進を図るための関連施策等を盛り込んだ、子ども家庭庁、文部科学省、厚生労働省の3省庁連名通知を発出するなど、関係省庁と連携した取組を進めているところです。これらの関係省庁の横断的な取組について、学校現場の教職員への浸透が図られるよう、都道府県教育委員会等の関係者が集まる各種の会議や、教職員を対象とした研修等の機会を通じて周知を図っているところでございます。引き続き、関係省庁と連携しつつ、場面・幹目を含め、発達障害のある児童生徒への支援の充実に努めてまいりたいと考えております。保育所でありますとか、認定子どもへにおきましても、場面・幹目を含めた障害のある子どもへの対応、保育士の皆様方によく理解していただくことが極めて大切だと考えておりまして、先ほど先生からご指摘のあった関係省庁での情報を垣根を越えて共有するということですが、私どもは、文科省や厚労省と定期的に情報交換の場を設けております。そうしたところで得られた情報については、今後、子ども家庭庁、今検討中ですけれども、ホームページ上で情報発信をするということも考えてございますし、また、毎年実施している保育士さん向けの研修会、こうしたところでも積極的に情報提供を行ってまいりたいと考えております。
15:02
先生がご指摘されましたとおり、場面幹目を含む発達障害につきましては、広く省庁横断的な普及啓発を行っていくことが大変重要だと考えております。これまでの取組といたしまして、厚生労働省と文部科学省の協力のもと、発達障害に関する情報に特化した発達障害ナビポータルの運用や、子ども家庭庁、文部科学省及び厚生労働省の連携によりまして、障害や発達に課題のある子どもや家族への支援に関する連絡会議の開催など、省庁の垣根を超えた情報発信に努めてきたところでございます。引き続き、子ども家庭庁や文部科学省とともに連携を図りながら、場面幹目を含む発達障害への支援を努めてまいりたいと思います。最後になりますが、場面幹目に関して、当事者団体の方から心配の声が寄せられています。それは、現在、場面幹目の方は、発達障害者支援法に基づき支援を受けています。しかし、WHOによる国際的に統一した基準で定められた疾病等に関する分類が改定されたことの影響で、場面幹目の方が今後、同法に基づく支援を受けられなくなってしまう恐れがあるという不安の声を、当事者団体から聞きました。WHOの分類の改定後も、場面幹目の方が引き続き、発達支援障害者支援法に基づいて支援を受けられていくようにしていく必要があると考えますが、最後にご見解をお伺いします。発達障害者支援法に基づく発達障害の定義につきましては、関連症例や通知等におきまして、疾病等の国際分類であるICD-10における心理的発達の障害及び小児期及び成年期に通常発症する行動及び情緒の障害に含まれる障害であると示しておりまして、この対象に場面幹目が含まれているところでございます。先生ご指摘の疾病等の国際分類の改定につきましては、現在関係学会の意見等を伺いながら、国内の統計基準への運用のための和約作業を行っているところでございます。発達障害者支援法の関係通知等の見直しにつきましては、これを踏まえて今後検討を行うこととしておりますが、いずれにいたしましても、発達障害者支援法に基づく支援につきまして、同法の目的や定義等の規定に従い支援を必要とする方々に対して適切に行われるべきと考えているところでございます。
17:42
ありがとうございました。以上で質疑を終わりたいと思います。
18:14
おはようございます。立憲民主社民の小川千架です。先ほど今井議員の方からも、視察についての質疑がありましたが、私もそれについてまず前半は言わせていただきたいと思います。視察内容や、あ、すみません。間違えた。視察内容や大学の詳細については割愛いたしますが、千葉科学大学は2002年の長子市長選に、加計学園を運営する大学で客員教授を務めていた元官僚が、大学の誘致を公約に挙げて当選。人口減少や地域経済が疲弊する中、地域の活性化、教育文化の向上に貢献することや、町づくりの抜本的な対策になると期待されて誘致がされました。本年、開学20周年を迎えましたが、人口減少や少子化の影響もあり、危機管理学部、医薬学部、看護学部の3学部で定員割れが続き、2024年の入学者数は279人と定員490人を大きく下回り、充足率は57%となっております。また、ここ数年で、薬学部、生命薬学科、危機管理学部、環境危機管理学科、大学院薬学研究科薬科学専攻を相次いで募集停止するなど、深刻な状況となっています。それに伴い、大学の収支は2016年以降、22年度まで7年連続で赤字が続き、という厳しい経営難に陥っています。この局面を打破するために大学は、聴取士に対して公立学校化を強く要望しており、現在、有識者による検討会議で議論・検討がなされております。この検討会の第1回会合では、大学側から「公立化が拒否されれば撤退も実さない」というある意味で、圧力とも取れるような発言もあり、波紋を呼んでいます。現在、聴取士、大学、学生や教職員にとっても大変厳しい状況であると思いますが、見学の精神で入学している学生の思いを大事にする必要があります。大臣はこの現状をどのように捉えていらっしゃるか教えて ください。
20:27
先ほどもうちょっと御答弁申し上げたところでございますが、一般論として、地方の中小規模の私立大学の経営は大変厳しくなって、聴取士間の影響も強く受けているということでございます。そして、私立大学の公立大学化につきましては、各地方公共団体の判断により行われるということも先ほど御答弁申し上げたところでありますが、そこに当たっては、地方公共団体においての財政負担を考えていただくということになります。大学で要請しようとする人材の需要、定員の充足の見込み、法人経営の見通し、こういったことを十分お考えいただいた上で、これは地方自治体で御判断をされるということになると思います。そして、千葉科学大学の公立大学化につきましては、現在、聴取士において検討委員会、こういったものが開催されて議論がなされていると聞いているところでございます。我々としては、その状況をまず見守るということになるわけでございますけれども、何と言いましても、学生の方々、今、少なくとも通っておられる学生の方々について不利益はないようにしていただくと いうことがまず第一かと思いますけれども、先ほど小川先生からも見学の理念という話もありましたけれども、何のためにそういう大学を設置をして何をしようとしていたのか、そういったことも含めまして、そして今後の経常の観点、そして当該地方自治体の財政負担を含めてのお考え、こういったことも含めてしっかりと御検討していただきたいとそういうふうに考えております。
22:29
この誘致は、当初、地域経済や聴取士の財政に大きなメリットがあると予測されておりました。市は大学の誘致で学生や教員などが移り住み、人口2600人が増加する都市産。その移住してきた学生や教員などによって生み出される地域への経済効果は、毎年約69億円に上がるとされていました。そのほかにも建設工事費等で165億円が想定されています。しかし実際には先ほど指摘したとおり、学生数は低減を下回り続けており、人口の推移を見ても市の人口は減少の意図をたどっております。経済効果については、2017年時点の市の推計で 、推定の3分の1程度の年間22億程度にとどまっています。開学にあたって、長島市は77億5000万円を負担し、10.7ヘクタールの私有地を無償貸与しました。市は約70億円を地方債の発行でまかない利息も含めて、毎年4億円の借金返済を続けており、2025年度まで返済が続いています。多額の交費負担によって、長島市は深刻な財政負担に陥ったことは間違いありません。地域経済に与えた経済的な影響は甚大であり、このような状況を森山大臣はどのように感じていらっしゃいますか。
23:59
若干先ほどとだぶりますけど、首都圏、特に東京都以外の都市において、どこでも人口が減少している、そういう局面になっています。2008年に日本全国の人口が減っている、その中でも大都市、ここにおいてはまだ社会的な移動がありますので、人口が増加しているところは東京のようにあるわけでございます。それ以外のところは自然源プラス社会源ということで、人口が減っている。そういうことも含めて、当時の見通しがどうだったのか、 見学というんですかね、設立のときの、そういうことにもなるわけなんでしょうけど。事前の将来予測、こういったところとだいぶずれてきた。そのほかにも様々な要因があって、今の状況になっているのではないかなと思います。しかしながら、繰り返しになりますけど、誘致をされようとした自治体であり、そしてどういうふうに大学を誘致することによってその地域を活性化されようとしたのか、連携がどうだったのか、そういったことをお踏まえになって、そしてさらに今の時点でその検討会を作って、今検討しておられるということでございましょうから、今の厳しい状況になったということは、もう既に起こっている話でございますので、今後どういうふうに大学をやっていくのか、そういうことをしっかり、徴司市、ご地元である徴司市を中心に、御検討をいただくことが必要かと存じます。
25:55
私立大学が公立大学化された大学はいくつあるか教えてください。
26:02
お答え申し上げます。平成21年に高知工科大学が公立大学化されて以降、最近では令和5年に旭川大学が公立大学化されておりまして、これまで計12校の私立大学が公立大学化されております。
26:21
ありがとうございます。私は反対に私立大学が公立大学化されて許可されなかった大学はいくつあるかということも本当はお伺いしようとしました。そしたらその時の通告で言われた言葉は、公立大学が実現しなかった数とか、公立大学化を要望して申請している数などは自治体や大学任せでわからないということを文科省の方は言われました。私は視察行った時に新潟とか姫路とかが公立化されなかったというお話は伺ったんですけれども、いろいろ公立化などこのような状況の中で考えていく上では、文科省の中でもそういうことは自治体大学任せではなく、きちんと把握していくべきなのではないかということを思いました。では、この公立大学化をすることのメリットとデメリットについて教えてください。
27:15
お答えいたします。私立大学の公立化につきましては各地方公共団体の判断により行われるものでございますが、これまでの事例では授業料等の学生の付金が引き下げられる場合が多いほか、志願者数も増加している例がございます。地方公共団体にとっては、地域に大学が存立し続けることによって、地元での進学機会の確保、地域で活躍する人材の育成、大学の教育研究力を生かして産業など地域社会の活性化がなされる、こういったメリットが期待されているものと承知しております。一方で公立大学化した場合、地方公共団体が大学の運営について恒久的に財政措置を行うことが必要となり、地方負担が増えることになります。従いまして、大学で養成しようとする人材の需要や定員の充足の見込み、法人経営の見通しなどについて十分検討した上で、公立大学としての設置の是非を判断していただく必要があると考えております。
28:35
今おっしゃっていただいたとおり、公立大学に転換することによって、国からの地方交付税交付金が大学の運営費に充てられていくことになり、財政難に陥っている大学にとっては経営の安定化を図ることができる。また、授業料も抑えることができる。そのため、大学の志願者数が増え、入学者数も増加することが望める。でも、このようなことで、公立化ドミノ現象と言われているそうですが、そのような状況が起きています。私もそのことについて、私学が公立化することに対する文科省のお考えもお聞きしましたが、地方と大学が決めることなので、文科省としての考えは特にないというふうに言われました。審査はされるということは伺いました。しかし、これからの高等教育を考えていく上で、文科省ももう少し関わって意見を言っていったりとか、許する必要があるのではないかと思います。これから公立化が進んでいったときに、次は公立化同士の競争が起こっていくとか、そんなこともあると思います。そのような視点でもお考えいただきたいと思っております。では、公立大学化が今のところ、その12校というところはすごくいい方向に向かっているということをお聞きしておりますが、もしこれから失敗した場合、そこを救済するというところの取り組みはどのようにお考えでしょうか。
30:00
お答え申し上げます。大学の教育研究活動が適切に行われることを担保するための方策としては、まずは設置認可の際に、大学として最低限必要な水準、これは大学設置基準等を満たしているかどうか確認いたします。その上で、大学設置後に、各大学における継続的な自己点検評価、自己点検評価を踏まえた第三者評価である認証評価、大学が社会に対する説明責任を果たすとともに、社会との対話等を通じた教育研究環境の質の向上を図る情報公表、こういった仕組みによりまして、大学の質の保障のシステムを整えております。文部科学省としては、各大学が設置後も適切な運営を続け、教育研究活動等の水準を維持することはもとより、こうした質保障システムを通じた、さらなる質の向上が図られるよう、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。その上で、悪化傾向にあるような大学に対しては、きめ細かな支援を、私学教材事業団等とも連携して行っているところでございます。
31:23
一応そこで審査をされるということですので、そこの責任も文科省にもきちんとあるのではないか、そしてその後は、おっしゃっていただいたとおり、しっかり見ていただけるんだと思いますが、そこにやっぱり失敗したところに、皆さんの税金を投入していくということになっていきますので、そこのところ、しっかり文科省としても関わっていただきたいと思っています。そしてその後も校舎の建て替えとか、いろんなところで費用がかかんで、そこに効率化した場合、住民の皆様の税金と いうところが関わってきますので、そこもしっかりしてみていただきたいと思っています。そのほかの大学でも、施設利用料とか実験実習費の補填などで、県の負担が増えているという効率学校も大学も聞いております。多額の税金を投じるというところを考えていただきたいと思います。今回行って、調子師の方も大学の必要性は十分感じていらっしゃいました。ボランティアだったりとか消防団とか、いろんなことですごくここにいてほしいんだと、大学にいてほしいとは思っている。しかし財政が調子師としてはとても厳しい。そしてそういうところは、国としての補助というのは多少は出されていると思いますが、そういう残してほしいと市が要望しているようなところに、国の補助というのはあるんでしょうか。お願いします。
32:51
それは私立大学に対してということでございましょうか。私立大学に関しては 、私学助成で支援をしておりますので、そこを大学も含めて、私学助成を個別に設置する大学の規模や取り組みの事情に応じて支援をしていくという状況でございます。
33:17
ありがとうございます。そしてもう1個言われたのが、医療計画部はとても教員数がたくさん必要だということを言われました。それで文系よりもやっぱり理系の方がたくさん大学としても費用がかかっていくということを言われたのをよく覚えています。補助も国からも十分されているということも伺っていますが、やっぱりそうやって大学が困っているという現状というのを十分理解されて、それからどうやって国が対応していくかということもお考えいただけたらと思っています。また、デメリットとして私が考えたのは、地元の進学者が減少していくということが行われないだろうかということも考えました。さっき言った大学の方でも、聴取ブランドで全国から人が集まってくると。大学からすれば入学者が増え、メリットがあるでしょう。