1:29
ただいまから、厚生労働委員会を開会いたします。政府参考人の出席要件に関する件についてお諮りいたします。社会保障及び労働問題等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、厚生労働省大臣官房、危機管理、医務技術総括審議官、浅沼和成君ほか、20名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、裁釈を決定いたします。社会保障及び労働問題等に関する調査のため、本日、厚生労働委員会において、一昨日の厚労大臣の所信を伺いまして、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとして、いくつかの項目について質問をさせていただきます。よろしくお願いします。まもなく、東日本大震災、原発災害から12年が経過しようとしています。改めて、犠牲になった方々とそのご家族、今も不自由な生活に苦しむ方々に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。さて、原発災害と戦い続ける双葉地域の医療・介護体制について質問 します。大臣所信の中に、東日本大震災による被災者の心のケア、医療・介護提供体制の整備、雇用対策等に、私自身も復興大臣であるという強い意識の下、引き続き全力で取り組んでいくとの御発言がありました。やっと期間が始まったばかりの二葉郡の一部町村においては、住民機関や新たな住民のための環境整備として、医療・介護提供体制の整備を求める大きな声が寄せられています。基幹困難区域を持つ二葉郡を中心とした、医療機関や福祉施設への具体的な支援策の現状とその見通しについて、お示しいただきたいと思います。
3:26
東日本より避難を余儀なくされた住民の皆さん、特にこの原発災害の方々で今指摘のように期間が始まろうとしている、あるいは既に始まっているところもございますが、そうした皆さんが安心して帰還し、また地域で暮らし生活していただくためには、医療・介護提供体制が非常に大事であります。このため、被災地域の医療機関の新設再開や運営への支援として、避難指示の解除の状況に おいて、福島県二葉医療センター付属病院、二葉町診療所等の整備や運営等について、地域医療再生基金等により支援を行っているところであります。また、介護については、避難指示解除区域等の介護施設等に対する補助金による運営支援を行うとともに、介護人材に関しては、特に福島県早々地域等における人手の確保が課題と認識しており、この地域に就労する介護職員等への支援も行っております。私も昨年の10月には、福島県の特別養護老人ホーム等を視察をさせていただきました。引き続き、福島県とも連携し、地域のニーズ、また実態、実情を十分に踏まえ、またお伺いしながら、医療介護提供体制の整備確保に必要な支援を行っていきたいと考えております。星男副都君。ありがとうございます。ハード整備が先行して進んでいるというふうに感じております。医療従事者の確保、それによって医療機能を充実するという大きな期待を皆さん持っております。引き続き、地元の声を十分に聞きながら進めていただきたいと思います。次に、極めて厳しい環境に置かれています、玄関の医療機関、福祉施設等の運営の支援について質問します。エネルギー価格の高騰と食料関係の物価高騰などにより、高低価格での運営を強いられている医療機関、介護施設、福祉施設はギリギリの経営が続いています。2022年と前年との比較で見ますと、高熱費では30%程度、食材費も10%程度、医療用材料も円高の影響で 上昇していると聞いています。極めて厳しい状況にあります。また、物価高騰に加えまして、新型コロナウイルス感染症の影響で、通所型の介護施設の配慮も多く報じられています。介護やリハビリが受けられないことによって日常が進むなど、国民にも多くの影響が想定されて、何らかの対策が必要だと考えています。このような現状をどのように受け止めているのか、大臣の所感をお伺いしたいと思います。
6:18
エネルギー価格、あるいは食材費等の口頭で、今お話があった医療機関、あるいは介護・福祉の関係の皆さん方からも、大変経営に厳しさがある、あるいはそうした価格が上がっている、こういうお話は、私のところにも届けていただいているところでございます。その辺を踏まえて、物価高等の影響を受ける医療機関や福祉施設等への支援においては、電力、ガス、食料品等価格高等重点支援地方国賓、これを活用して自治体において地域の実情に応じた必要な支援の実施をいただいているところでありますし、厚労省からも自治体に対して積極的な活用を促してまいりました。その結果、 多くの自治体で高熱費の増加に対応する給付などの支援を行っていただいているものとは承知をしております。こうした交付金の活用によって、地域の実情に応じたきめ細かい支援が行き渡るよう、引き続き自治体と連携を図るとともに、次期報酬改定、今度は3報酬が同時改定という時期を迎えますが、に向けた議論も行っていく中で、物価の動向、また今お話しがありました医療機関、あるいは介護施設等の収支の状況、これらもよく注視をしていきたいと考えております。また、政府全体としては、年度末に向けてエネルギーや食料品価格の影響緩和に向けて、必要な追加策を検討していくものと承知をしているところでございます。そうした施策をとって、国民の皆さんに必要な医療、または介護、あるいは障害サービス、これが継続的に、持続的に影響されるように、我々もしっかり努めていきたいと考えております。
8:03
はい、ありがとうございます。今、御答弁にありましたように、交付金という形で、一定程度はご支援をいただいているというふうに感じています。しながら、この交付金自体は自治体にその権限が与え、配分の権限が与えられておりまして、その裁量によって配分額や配分の仕組み、これが異なっていまして、十分届いていないという声も多く聞いております。復活行動の長期化が予想される中、今、年度末に向けて必要な措置を追加措置をというお話もございました。現行支援策の改善、あるいは新たな支援の枠組みの創設、実施を期待したいと思います。続きまして、構造的な賃上げについての言及がございました。部活助成を超える賃金アップ、これは確かに我が国にとって極めて重要で最優先の課題の一つだと思います。御存じのとおり、医療機関というものはスキルを持った女性が活躍する、まさに今、注目が集まっている職場でもあるというふうに考えています。しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、やはり高低価格、あるいは措置費で運営されている医療機関、介護施設、福祉施設等については、価格転換ができないというのはもちろんです。そもそも利益率が低く、そして十分な内部流布もないということでございます。人件費が50%を超えている、これらの施設においては、賃上げの原資は、報酬あるいは措置費等の増額に依存しているわけです。過去に行われた単純な報酬の増額や、その後の個別職種に関する処遇改善政策は、現場に大きな影響を与えました。このことを踏まえて、今回の構造的な賃上げをするために、どのような方策をこの業界について取っていくのか、その具体的な内容を示していただきたいと思います。
10:05
御指引にお答え申し上げます。看護・介護・障害福祉職員等の処遇改善は重要な課題であり、また女性活躍の視点からも大変な課題意識があるかと思っております。昨年2月以降、現場で働く方々の給与を高級的に3%程度を引き上げるための措置を講じているところでございます。まずは、今般の処遇改善の措置が職員の給与にどのように反映されているか等について、次期報酬改定、これは令和6年度同時改定でございますけれども、ここに向けての議論の中で検証をしていきたいとしております。その上で、公定価格評価検討委員会の中間整理を踏まえ、費用の使途の見える化を行いながら、看護・介護・障害福祉の現場で働く方々の処遇改善や業務の効率化、負担軽減に取り組んでまいりたいと考えております。
11:08
今、6年に予定されている同時改定の話が、先ほどの件では大臣からも、そして今、本田政務官の方からもお話がございました。しかし、この5年度の早い時期に、これ実際に、この処遇改善あるいは賃金のアップが行われないとなりますと、他の産業の賃上げが先行することになります。歴史的に我々は経験しておりますけれども、他の産業分野の賃金が上がると、医療従事者の賃金が見劣りするようになって、他産業へ流出するということを大変危惧しております。この点について、大臣の認識とあれば、決意をお願いしたいと思います。
11:52
医療・介護・障害福祉サービスが先ほど申し上げた、安定的・持続的に提供される、そのために人材確保というのは欠金の課題であります。他産業へ流出していくか、こうした懸念もそれぞれお持ちであることは、私ども十分承知をしておりますが、先般、介護・看護 ・介護・障害福祉職員等の処遇改善については、現場で働く方々の給与を高級的に3%引き上げるための措置を講じたところでございます。また、とこでございます。そうしたものを先ほどありましたように、検証をしっかり行っていくということ、そしてさらに、必要なサービスが提供されるよう、介護・障害福祉に従事する方々の処遇改善や就業促進、職場環境の改善による移植の防止、人材育成の支援なども含めて、総合的な対策にも取り組んでいるところでございます。引き続き、次期診療報酬改定に向けた議論を先ほど行っていくということを申し上げましたが、医療機関等の収支の状況等も当然、その中では考慮していくわけでございます。そういった点も含めて、引き続き状況を見ながら、適切な対処を行っていきたいと考えております。吉岡くん。ありがとうございます。引き続き状況を見ながら、適切な対応というお話でございました。現場は、やはり、他の業種が上がっていくというところに見劣りをするということを非常に心配をしています。ぜひとも、そういう状況も加味して、できるだけ早い時期に対応していただきたいと申し上げておきたいと思います。続きまして、新型コロナウイルス感染症対策について質問します。まずは、感染症に強い病院への転換について質問したいと思います。先日、厚生労働省幹部の一部メディアに対する発言として、今回の反省を踏まえて、病院の建物については構造的にも、感染症に強い医療機関への整備や建て替えの必要性を指摘しております。この点は、前回の厚生労働委員会で感染症法等の関連法案質疑において、私は同様の必要性について質問をしています。施設整備に関する補助金のメニューの追加、あるいは大幅増額、不動産取得税や固定資産税の減免などの税制措置、政府系金融機関による融資における利率の優遇等、さらには、より良い感染対策についての実効がある施設設計をするための情報提供などが考えられますが、これらについて、政府としてどのように取り組んでいくのか、具体的にお示しいただきたいと思います。
14:39
お答え申し上げます。新型コロナの経験を踏まえまして、感染症への対応力を高めるために、先般の感染症法により、都道府県と医療機関の間で病床確保などの協定を締結する仕組みが設けられたところでございます。この協定を締結した医療機関に対しましては、平時からの設備整備に要する費用につきましても、その一部を国が補助することができる旨の規定が設けられておりまして、支援のあり方を検討していくこととしてございます。また、独立行政法人福祉医療機構の医療貸付におきまして、感染症対策を伴う施設整備を行う医療施設などに対して、貸付利率の引き下げや、あるいは融資限度額の引き上げといった優遇融資を実施しているところでございます。現在、厚生労働省の研究班におきまして、新型コロナ重点医療機関などを対象として、新型コロナ対応にあたり実施されました設備整備などの状況等について、調査を行わせていただいております。今後、法制広に向けて、都道府県が策定する予防計画など に関する検討状況や、また、医療機関との協定締結に向けた協議状況を踏まえながら、医療機関における感染症の対応力を高めるための必要な支援につきまして、検討してまいりたいと考えているところでございます。
16:01
ありがとうございます。しっかりと検証していただいた上で、できるだけ迅速に対応していただきたい、そのように望みたいと思います。それでは、患者一部負担について伺います。患者や発熱者への支援が縮小された場合、高額な治療費の自己負担が発生する、あるいは検査も有料化されるなど、こういうことが起これば、受診抑制につながり、感染拡大や患者さん本人の重症化などが起きるされるところです。当面の医療費の自己負担のあり方について、どのように考えているのか、政府としてのお考えをお示しいただきたいと思います。
16:47
お答え申し上げます。新型コロナの感染法上の位置づけの変更に伴い、今、保身をおっしゃったように、検査や治療に要する医療費の自己負担に対する公費支援を見直すこととなります。ただし、急激な負担増により、これが逆に受診抑制につながれば本末転倒でございますので、現在、入院外来の医療費の自己負担分に係る一定の公費支援について、期限を区切って継続することとし、今後、速やかに具体的な方針をお示しすることとしたいと考えております。ありがとうございます。段階的に、それから期限を区切ってということですが、いつ頃になったら示されるのか、ちょっと気になるところでありますけれども、それは期待をして待っておきたいと思います。次に、相談体制について伺いたいと思います。発熱者や不安を持つ者に対する相談体制については、語類への移行と同時に、医療機関や民間事業者に全て委ねるのではなくて、行政による相談体制の維持が一定期間必要だと思います。この点について、政府としてはどのようにお考えでしょうか。
18:02
お答えいたします。語類への移行後においても、新型コロナによる発熱患者や、感染に不安を持つ方々がいることが想定されることを踏まえつつ、現在相談機能の今後の在り方を含め、5月8日以降の対応について具体的な内容の検討調整を進めており、今後速やかに具体的な方針をお示ししたいと考えております。なお、本件議論いたしました、厚生科学審議会の感染症部会におきましては、発熱患者等に対応する一定の相談機能は、今後も一定期間は必要との意見をいただいているところでございます。
18:43
ありがとうございます。そういう意味では認識は一致しているのだろうと思います。新型コロナの感染症は、この性質から見て、季節性インフルエンザと全く同様に扱えるわけではありません。全ての医療機関が外来も入院も受けてくれるという誤解によって、さまざまなトラブルが想定されます。そのために、そのトラブルを避けるためにも、外来については、現行の診療・検査医療機関を活用しつつ、対応可能な医療機関を増やしていくこと、入院治療については、これは増減を繰り返すわけですけれども、その応需体制の確立と一般医療の両立を目指すために、一定期間は重点医療機関等の特定の医療機関での入院対応に集約するなど、地域の実情に応じた対応が現実的であることを指摘し ておきたいと思います。続いて、入院調整機能について質問します。入院調整は、各自治体本当に苦労しまして、またその努力によって一定の機能、成果を上げてきたと思います。いきなり医療機関同士のやりとりに委ねることは不適切だと考えますが、この件について大臣の所感をお示しいただきたいと思います。
20:10
新型コロナの感染症法上の位置づけの変更に伴い、感染症法に基づく入院等の措置は終了することになるわけであります。幅広い医療機関が新型コロナの入院患者を受け入れ、入院調整は行政が関与するものから個々の医療機関の間で調整する、まさに平時の医療への移行というものを図っていく、段階的に図っていく必要があります。現状でも既に一部の地域においては、行政の関与から民間医療機関間で入院調整を行うべく試みがなされているとも承知をしておりますけれども、医療現場の混乱等を回避するためにも、位置づけの変更後、直ちに新たな体制に移行するのではなく、必要となる感染対策や準備を講じつつ、移行を進めることが重要だと考えております。このため、入院調整の在り方をはじめとして、各種対策措置の段階的な見直しについては、医療関係者、また全国知事会の方とも意見交換を重ねさせていただいており、現在、具体的な内容の検討調整をまさに進めている最中であります。速やかに具体的な方針をお示しするとともに、方針を示した後においても、個々に決め細かな対応を図っていく必要があると思います。その点については、引き続き、医療関係者全国知事会ともよく連携を取っていきたいと考えております。教えをおくとくん。ありがとうございました。先ほど指摘をさせていただきましたとおり、全ての医療機関がすぐに対応できるという状況を作れません。そのことを勘案して、入院調整というのも非常に慎重に、そして現場に合わせて行われるべきだと思います。続きまして、高齢者あるいは障害者等の入所施設での対応について、質問をしたいと思います。入院治療を行う医療機関の逼迫、これを回避するために、基本的には施設内での療養をしてもらうということだと思います。そのための経済的、人的、技術的支援が継続されるべきだと考えますけれども、この点についてどのように考えているのかお示しください。
22:28
お答え申し上げます。これまで新型コロナ対応におきましては、重症患者の方、重症化リスクの高い方など、入院治療が必要な方が優先的に入院できる体制とするとともに、田尾先生が申し上げましたように、医療資源も限られております中で、高齢者施設等 で療養する場合もありますことから、高齢者施設等に対する医療支援の充実を取り組んできたところです。また、高齢者施設等におきまして、新型コロナの感染者が発生した場合、緊急時の人材確保や施設の消毒・清掃など、かかり増しの費用・経費もかかってまいりますので、そういった費用等の補助なども実施してきたところです。引き続き、高齢者施設などの利用者に対して、いろいろなサービスが安定的・継続的に提供されることが大事でございますので、各種対策・措置の今後の在り方につきまして、具体的な内容の検討・調整を進めてまいりたいと考えております。
23:33
人材確保その他についての費用も引き続きということですけれども、やはり現場はそういうものが早く出されて、いつまでどんな形でということが示されることで安心し て仕事に取り組めると思います。迅速にお話を進めていただくことをお願いしたいと思います。続きまして、学校への支援について質問したいと思います。五類相当とはいえ、今後も年間を通じて多くの学級閉鎖や学校閉鎖などが想定されます。この点について文部科学省としてはどのように対応していくつもりなのか、その点をお示しいただきたいと思います。
24:27
お答え申し上げます。文部科学省におきましては、臨時休業状況調査を行っておりまして、本年2月1日時点におきましては、全国の公立学校のうち、特定の学年、学級の臨時休業を行っている学校2.6%となっております。また、感染症拡大時であった1年前の令和4年2月には13.8%の学校で、特定の学年、学級の臨時休業が行われておりました。五類感染症への移行後も 、感染状況によっては臨時休業が行われることも予想され、引き続き基本的な感染症対策の実施が必要であると考えております。また、これまでも臨時休業等により、児童生徒がやむを得ず登校できないような状況に至った場合、学習に遅れが生じることのないよう、ギガスクール構想で整備された1人1台のICT端末も積極的に活用した学習指導の実施を求めてきているところでございます。五類感染症への移行後も、引き続き子どもたちの学びを止めることなく、学校における適切な対応が行えるよう、必要な支援を講じてまいります。
25:30
ありがとうございます。この感染症の間に、学校は大きく変わったというふうに聞いております。子どもたちの健康・安全を守りつつ、教育がしっかりと行われるように、これからもよろしくお願いしたいと思います。学級閉鎖な どが起きますと、子育て家庭へは大変に大きな影響がございます。この点について質問したいと思います。現在でも学級閉鎖などによって、子育て中の家庭への負担が問題となっていますが、ご留意相当となった場合、学級閉鎖等に伴う子育て家庭への支援は、どのようにしていくつもりなのか、お示ししていただきたいと思います。
26:16
お答え申し上げます。これまで新型コロナで臨時休校や学級閉鎖を行った小学校等に子さんの世話を行うために、仕事を休まざるを得なくなった保護者の方々に対しまして、有給の特別休暇を付与した事業主を対象して、助成率10分の10の小学校休業等対応助成金を支給してまいりましたが、この制度は今月末をもって終了し、4月以降は雇用保険2事業の枠組みの中で、両立支援助成金の新型コロナ感染症対応特例を運用することにより、対応する方針でございます。この新しい制度は、企業が短時間勤務、フレックスタイム制度、テレワークなど、子どもの世話と仕事の両立に資する社内制度を取り入れた上で、子どもの世話のために休まざるを得ない労働者が、就業規則等に定める特別の有給休暇を取得した場合について、1人当たり10万円、1企業について10人までを対象として助成するものでございます。こうした方針については、老子の参画する審議会でも、御理解をいただいているところでございまして、新型コロナのご留意以降後も、必要な方々に御指摘のような支援が行き届くよう、しっかりと制度の周知広報に努めてまいります。
27:30
ありがとうございます。形を変えて支援を続けていくということだと思いますけれども、こ れまでの様子とは随分変わります。事業主、あるいは働く人たちに対しても、しっかりと広報していただきたいと思います。国民への情報提供の在り方について質問したいと思います。ワクチンの効果や副反応について、多くの誤った情報がネットの世界を中心に広がっています。これによって国民は大きな不安と混乱の中にあります。このような現状について、政府はどのように認識し、対策を講じているのか、あるいはまた今後どのように対応するのかについて、具体的にお示しいただきたいと思います。
28:18
お答えいたします。ワクチンの効果や副反応に関しましては、国民の皆様に正確な情報をわかりやすくお伝えすることが重要であると考えております。このため、これまでも新型コロナワクチン接種の有効性・安全性等について、Q&Aやリフレット等の様々な媒体を通じて、科学的根拠に基づく正しい情報の周知広報に取り組んできたところでございます。また、不正確な情報がインターネット等で留守していることを確認した場合には、厚生労働省のホームページ等を通じて積極的に注意喚起等を行うほか、典型的な誤情報については、Q&Aに掲載した上で科学的根拠に基づかないなどの旨を説明し、正しい情報をお伝えするように努めてまいりました。今後とも国民の皆様が、ワクチンに関して不安を感じることがないよう、引き続き様々な媒体を通じて正しい情報を発信するとともに、接種の判断をするにあたって、必要な情報を丁寧にわかりやすく周知してまいりたいと考えております。
29:20
ありがとうございました。一部のマスコミでも、こういうネットの情報を拾い上げてテレビに流すというようなことも行われているようです。そういったことも含めて、しっかりと対応していただきたいと思います。続きまして、今後国会提出の感染症関連法案に関連して質問します。まず、国立保健医療科学院が果たすべき役割について質問したいと思います。今回の会見で、2つの既存組織を統合して創設する国立健康危機管理研究機構ですが、この日本版CDCについて、いくつかの機能が不足するのではないかという指摘があります。例えば、保健所などで感染対策の最前線で対応する医師・看護師と医療従事者や、そのバックアップをする事務職員等の要請、あるいはこれらのものに対する定期的な教育研修が不可欠だと思います。新組織では十分に対応できるとは言えないと思います。現在、感染症の最前線で働く保健所長の研修などを行っている国立保健医療科学院がこの一部を担うことが適切だと考えます。国立保健医療科学院の役割を感染症対策の中でどのように位置づけていくのか、政府の方針をお示しください。
30:55
お答え申し上げます。国立保健医療科学院につきましては、保健・医療・福祉及び生活衛生など幅広い分野に関する厚生労働行政施策の推進を図るため、これらに関する調査及び研究等を行っております。特に、地方自治体の医師や保健師等の人材育成につきましては、自治体における新型コロナウイルス感染症対策におきまして、一定の役割を果たしてきたところでございます。今般の新型コロ ナの対応を踏まえまして、科学院につきましては、今後の感染症対策の人材育成強化等も図る観点から、地方自治体の疫学統計データの利活用を図る体制の強化や、研究成果に基づいた政策を追考できる行政機関の職員の要請などを目的に、令和5年度により組織再編を予定しているところでございます。厚生労働省といたしましては、科学院の保健・医療分野における自治体職員等の人材育成を担う役割は、今後とも重要であると考えており、引き続き、保健所等の最前線で対応する医師や保健師等の要請を通じまして、公衆衛生の向上に努めてまいりたいと考えております。
32:16
ありがとうございます。この施設は、まさに感染症をはじめとした公衆衛生の最前線で頼りになるという組織だと考えております。支援をしっかりとしていただきたいと思います。続きまして、同じく地方衛生研究所について質問したいと思います。すべての地方衛生研究所が一定のレベルを保つように、各地方衛生研究所の機能の評価を適時行うとともに、その結果に基づいて、施設人員への支援が必要であると考えます。これは前回のときも質問させていただいた内容ですけれども、政府としてのお考えをお示しいただきたいと思います。
33:06
お答えいたします。次の新興最高感染症に備えまして、全国的な検査体制の強化を図るためには、全国の地方衛生研究所等の状況を把握しつつ、お指摘のような一定のレベルが保たれるよう、検査体制について必要な支援を行っていく ことは重要だと考えております。こうした観点から、令和4年度に、地方衛生研究所等の検査体制について調査をしましたところ、規模の大小により検査能力に差があることが、改めて明らかとなっております。国としては、これまで検査機器の整備等の支援を行ってきたところでありますが、さらに、昨年12月に成立しました、改正地域保険法に基づき、都道府県が主導する形で、その域内の地方衛生研究所等による連携体制の構築を進める、とともに、人員体制の強化育成を図るため、令和5年度の地方財政措置により、全国で約150名の職員を増員し、また、令和5年度厚生労働省予算案に、検査能力の向上等、実践的な訓練に対する財政支援を盛り込んだところでございます。さらに、今般提出しました、国立健康機器管理研究機構法案とその整備法におきまして、新機構の業務として、地方衛生研究所等の職員に対する、研修等の必要な支援を行うことを規定するとともに、地方衛生研究所等は、その職員に対して、新機構が実施する研修等を受ける機会の確保に努める旨を規定することで、地方衛生研究所等における検査やサーベイランスに関する支出の向上を図っていきたいと考えております。こうした取組を通じて、地霊圏のレベルの維持・向上を図りつつ、全国的な検査体制の強化を図ってまいりたいと考えております。星岡くん。はい、ありがとうございます。随分前に進んだという印象を持って聞かせていただきました。先ほど申し上げた国立保健医療科学院、そして地方衛生研究所、これをしっかりと活用していただきたいと思っております。次に、子ども子育て支援について質問します。4月1日に設置予定の子ども家庭庁についてお尋ねします。まず、子ども家庭庁の組織・人員予算について、各省の既にあるものからの予算を集めする分と、準像部分についてお示しいただきたいと思います。
35:33
内閣官房子ども家庭庁設立準備室小宮次長。
35:37
お答えいたします。まず、子ども家庭庁の定員につきましては、内部部局350人、国立児童自立支援施設80人の総計430人を配置することとしております。この内部部局350人につきましては、事務委員官元であります内閣府、それから厚生労働省の子ども家庭庁設立準備室発足前の令和3年度での定員と比較いたしまして、142人の増加となっております。また、令和5年度の子ども家庭庁の予算につきましては、一般会計及び年金特別会計子ども子育て支援勘定を合わせまして4兆8104億円を計上いたしておりまして、事務委員官元の前年度予算と比較いたしまして、約1233億円の増となってございます。
36:42
ありがとうございました。今、その整備に向けてしっかりと頑張っていらっしゃるところだと思いますけれども、異次元の子ども政策をやると、これは総理何度もおっしゃっていますし、同じ答弁が繰り返されています。内容を決めてから予算等については機能するということでありました。この取りまとめをしっかりと急いでいただきまして、骨太の方針へ反映させることや、場合によっては私は年度内の補正予算を組むことが必要になるのではないかと考えますが、その件について政府の方針をお示しいただきたいと思います。
37:27
お答え申し上げます。急速に進展する少子化により、昨年の出生数は80万人を割り込み、子ども子育て政策への対応はマットなしの先送りできない課題でございます。このため、不妊治療の保険適用、出産・育児一時金の大幅増額、伴奏型相談支援と10万円の経済的支援の一体的実施などを先行して取り組んできたところでございます。総理のご指示も踏まえ、小倉大臣の下で開催しております子ども政策の強化に関する関係府省会議におきまして、児童手当を中心とした経済的支援の強化、幼児教育や保育の両、出両面からの強化と全ての子育て家庭を対象とした支援の拡充、働き方改革の推進とそれを支える制度の充実の3つの基本的方向性に沿って、学識経験者、子育て当事者、若者などからの広く意見を聞き、まずは3月末を目途として子ども子育て政策として充実する内容を具体化いたします。そして、6月の骨太の方針までに将来的な子ども子育て予算の倍増に向けた大枠を提示することとしており、これを踏まえてできることから着実に実行してまいります。
38:46
ありがとうございます。この少子化問題、子ども子育ての支援、本当に待ったなしであります。のんびりしていることは許されないと思いますので、引き続き取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。続きまして、医療DXについて質問させていただきたいと思います。あ、お帰りいただいて大丈夫ですかね。はい、すみません。和田内閣副大臣をご退席いただいて結構でございます。続きまして、医療DXについて質問させていただきます。医療DXの推進は、医療界を挙げて取り組むべき大きな課題だとは思います。しかしながら、電子請求、オンライン死確認症、電子処方箋の導入など、やつぎ早に、それぞれ義務化などが続きまして、中小の医療機関だけじゃなくて、大規模な医療機関も苦慮しているところです。導入時の経費がまかなえたとしても、今後発生するメンテナンスや入れ替えなどを考えると、大きな負担が生じることが想定されます。加えまして、昨今、被害が確認されているランサム型のサイバー攻撃への対応も、大きな負担となっています。このような状況の中で、多くの医療関係者は、投資を強いられ続けているこの医療DXについて、その将来の姿を想像しがたく、一方で負担感ばかりが大きくなっています。このような現状について、大臣の思い描く将来像と、その実現のための施策について、決意を伺いたいと思います。
40:25
まず、医療DXを推進する必要性については、委員とも認識は共有しているのではないかと思います。特に、従前からも、こうした医療分野におけるDXの取組の遅れが指摘され、さらに今回のコロナに対する対応の中で、それが一層明らかになってきたと、私自身は実感をしております。そうした中で、まず医療DXを進めていく。そのために必要なことは、まずこれからやはり今あることから、変化をもたらすわけでありますので、国民の皆さん、医療関係者の皆さん、はじめ、それぞれの皆さんが、これを進めていくメリットというものを、しっかり認識をしていただいた上で、そのメリットをどう具体的に現実化していくか、そういう観点から議論を積み重ねていくということが必要だと認識をしております。具体的なメリットとして、いくつか言われておりますのは、例えば、これは一々入力をするわけではなくて、一回入力すれば、それは全部で使えるといった事務的なコストの軽減、また、薬剤情報が共有されることで、重複投薬や飲み合わせの悪い投薬が防止をされる。さらには、より多くの情報に基づく医療の提供が可能になっていく。さらには、意識のない患者の救急搬送を受けた医療機関等が、その患者の医療情報を閲覧できることで、より速やかに必要な医療の提供が可能になる、等々が挙げられているところでございます。そうしたメリットを十分共有しながら、それからもう一つは、どういう段取りで進めていくのか、ということの認識が必要だと思っております。今週を目途に、工程表を策定し、市場の具体化を進めていきたいと考えております。また、こうした工程表作成にあたっては、先ほど申し上げた関係者の皆さんとよく連携を取りながら、工程表を作成し、今ご指摘がありました費用負担をはじめ、それぞれ現場現場で生じる問題点、そこをしっかり我々も共有しながら、それに対してどういう答えを出していくのか、そうしたことを積み重ねていく中で、医療DXの推進を図っていきたいと、そういうように考えております。
42:29
ありがとうございます。まだ実感できていないというところが、本当のところだと思います。理解を進めるということですので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。遠隔医療について質問したいと思います。頻繁にテレビCMが流れまして、多くの国民がスマホで問診を受け、電子処方箋が出され、医薬品が宅配される、というイメージで捉えていることに危惧を感じています。実際には、問診だけで診断治療ができるわけではありません。このような誤った認識によって、国民の期待が過度に高まるということは、避けなければならないと考えますが、医療の現場での混乱を避けるために、政府としてどう取り組むのか、その考え方をお示しいただきたいと思います。
43:13
特にコロナ禍において、オンライン診療等をいろいろ活用されていただいているところでございます。また、そうした実態を踏まえて、さらにこの活用というものも、期待される部分もありますが、大事なことは、適切に利用していただくということでございます。それがまた、オンライン診療の活用をまた上昇していくということにもつながると思っております。そういった意味で、厚労省としては、オンライン診療の適切な実施に関する指針を示させていただいて、医師はオンライン診療の場合、得られる患者情報が限定されるなど、オンライン情報の限界などを正しく理解した上で、患者等に対してオンライン診療の利点や不利益について、事前に説明を行わなければならないことをお示しをさせていただいているところでございます。今後とも、そうしたオンライン診療についての対面診療とどう違うのか、といったところをついて、医療側が患者の方へ説明する、それに対する研修、また利便性の高いオンライン診療によって、不適切な診療が上昇されるということも懸念されております。そういったことに対する注意喚起、また国民患者の皆さんに対する理解促進を図るための発出次第の作成等、そうした情報提供をしっかり進めることによって、先ほど申し上げたオンライン診療が適切に行われていけるように努力をしていきたいと考えております。
44:42
ありがとうございます。遠隔医療について、私は離島など、医療資源が極めて少ない地域における医療体制を補完するために、看護師等の医療従事者が患者と同じ場所にいるなど、一定の検査が行われる環境において、看護師等の補助を受けながら、患者の問診などを行い、医師の指示を受けた医療従事者が検査等を実施し、その結果を医師のもとに伝送するなどによって、遠隔医療は安全に実現できると考えます。このような遠隔医療を実施しようとした場合の法的な制約の有無と、今後の展望について、政府としてのお考えをお示しください。
45:23
お答え申し上げます。近隣に医療機関がないことなどによりまして、医療アクセスが制限をされて、受診機会が十分に確保されない、そういった患者さんの方々に対しましては、オンライン診療を活用するということが、特に医 療アクセスの確保に資すると考えてございます。一方で、今、先生から御指摘がございましたように、患者の帰宅以外の場所において、不特定多数人を対象として、遠隔地にいる医師がオンライン診療を行うことにつきましては、公衆又は特定多数人に対する医療を提供するということに当たりまして、医療法上、診療所の開設ということが必要となってまいります。また、診療所は安全管理等の観点から、勤務時間中は医師の常駐が必要ということになってまいりますので、現行制度上はなかなか難しい面があるということになってまいります。この点、厚生労働省としては、患者の居宅以外の場所において、オンライン診療を受診することが可能な場所や条件について、現在、審議会で御意見をいただきながら、検討を進めているところでございます。審議会において、患者の居宅以外の場所におけるオンライン診療について、閉基地などの医療資源の少ない地域の患者にとって重要である旨の御意見もいただいているところでございまして、こうした議論も踏まえて、オンライン診療の更なる活用について、着実に進めてまいりたいと考えております。
46:42
はい、ありがとうございます。しっかりと検討を進めていただきたいと思います。次に、遺骨収集について質問します。非常に多くの戦没者のご遺骨が、まだ日本に戻ってきていないという現実があります。遺骨収集事業は、コロナの影響もあって、集中自粛期間にもかかわらず、十分な活動ができなかったと聞いています。ここは一つ飛ばします。申し訳ないです。戦後80年を迎えようとする中で、国民のこの遺骨収集についての意識が薄れてしまうことを危惧しています。遺族だけでなく、全ての国民に関心を持ってもらえる施策が必要と考えますが、遺骨収集に関する国民意識の現状認識と、具体的な政策の方向性をお示しいただきたいと思います。
47:31
はい、ありがとうございます。戦後、今年で78年を迎えるわけでございますけれども、戦没者遺族をはじめとする関係者が高齢化する中で、先の大戦の記憶を風化させることがないように、次の世代に改めてきちっと継承していただくことが非常に大切であると思っております。政府としては、8月15日の政府主催で行っている全国戦没者追悼式に、青少年代表として18歳未満の方に喧嘩をしていただくこともしておりますが、コロナのために少し人数は減ってしまいましたが、またこれを復活していこうと思っております。また、区段下に昭和館というのと、象形館というのがありまして、これは戦時中のいろんな遺品等々を展示してございまして、ずいぶん多くの方が見に来られているということで、昭和館については645万人の方がすでにここに来られているということでございますので、そういったことを。そして、総務省がもう一つ、新宿に平和記念展示資料館 というのを持っているんですけれども、中学生、小学生の方々にこの3つの展示場をスタンプラリーで回っていただくというようなことをやっておりますので、こういったことを続けてまいりたいというふうに思っております。福島委員ありがとうございます。そういったことが多くの国民の意識を高めることにつながることを願っております。次に国際的な課題、学際的な課題等について質問したいと思います。今回のパンデミックや今シーズンの抗病原性とリインフルエンザの被害拡大で、国際機関の重要性と人畜共通感染症などに関するいわゆるワンヘルスが脚光を浴びたと思っています。また昨日ですが、WHO西太平洋事務局長の火災死に関する非常に残念な報道もありました。そこでまず、本邦のWHO職員への投与の実質とそのポジションが、他の居室国との比較において政府としてどう評価しているのか、見解を示していただきたいと思います。
50:04
お答え申し上げます。2022年7月31日現在のWHOの日本人職員の数は42名となっております。WHOが算出した適正日本人職員数が約100名程度とされていることと比較して、低い水準にあるなど、他の居室国と比べてもポジションを含めて十分とは言えない状況であることを考えております。このため、厚生労働省といたしましては、2017年に国立国際医療研究センター内に国際機関での勤務を目指す人材を発掘し、採用情報の提供等を実施することで、こうした方の国際機関での活躍を支援するグローバルヘルス人材戦略センターを開設し、国際機関への就職を支援する取組を実施しているところでございます。ありがとうございます。ぜひとも進めていただきたいと思います。最後に、ワンヘルスについて質問します。本年、G7サミットが行われます日本は議長国であります。このワンヘルスの問題を課題として取り上げて、我が国のリーダーシップを各国に示す絶好の機会ではないかと私は考えています。また、我が国の人質共通感染症やAMRなどワンヘルスに関する研究や啓発活動などに対する支援策について、大臣の所見をお示しいただきたいと思います。
51:28
感染症対策については、人と動物が相互に密接な関係にあることから、ワンヘルスの考え方に基づき、相互的に対応していくことが重要でありますし、そうしたことは多くの方で共有されているというふうに思います。G7長崎保健大臣会合では、ユニバーサルヘルスカバレッジの達成に向け、将来の健康基金に対する予防備え対応の強化に資する国際的な枠組みの強化や、ワンヘルスの取組の推進を含む国際保健所の諸課題への対応について、積極的に議論を主導していきたいと考えております。国内においては、これまでも厚労省また国立感染症研究所では、都道府県や関係機関と連携し、動物の人獣共通感染症に関する調査研究を実施するとともに、飼い主に対する人獣共通感染症の予防等の普及啓発も行ってまいりました。また、薬剤体制いわゆるAMRについても、平成28年にAMR対策アクションプランを取りまとめ、AMRの研究や国民のAMRに対する理解を深めるための普及啓発等を行っているところであります。AMR対策アクションプランについては、本年度末を目途に改定することを予定しておりますので、こうした改定を通じて、さらなる対策の強化に努めていきたいと思っております。引き続き、YNSの考え方に基づき、関係機関とも連携しながら、人獣共通感染症やAMRに関する対策を強力に 推進していきたいと考えております。時間が参りました。医療は患者と医療者の信頼関係の上で成り立つものです。この基本を決して忘れることなく、力を合わせて取り組んでいきたいと思います。どうもありがとうございました。
53:51
立憲民主党の川田龍平です。会派を代表して質問させていただきます。毎年、この3月上旬というのは、3月11日の東日本大震災と、それから私は3月6日に、今から28年前、19歳の時に、薬害営図の厳酷として実名を公表した、そういった日を思い出します。私自身が薬害営図の厳酷として裁判を戦ってきた中で、この国、厚生省、当時厚生省をしっかり人権に向き合った、本当にこの国として、一人の人の命を大切にする国にしてほしいという思いで、この訴えをさせていただきました。私自身も先日、厚生労働大臣の所信を聞いていて、本当に広い所長範囲で、本当に大変な仕事を担っている大臣の仕事、本当に尊い仕事だと思います。先日もある秘書と話 していたんですけれども、厚生労働分野というのは、どの分野にわたっても、一歩間違えば命に関わる、大変重たいテーマが横になっていて、本当にこの問題一つ一つにやっぱり取り組まなければいけないということが、本当に今回80分の質問時間でも、私自身の薬害の問題もそうですし、本当にこの旧郵政保護法、ハンセン病、精神医療の断面ということで、特に先日、薬害映像の被害者の原告として、当事者としてインタビューを受けました。そしてインタビューを受けると、自分が思っていたことではないことを聞かれて答える中で、色々と気づきがあるんですが、私自身も薬害図の被害者になったことで、自分では感じられないくらい心、精神に傷を負っているということに最近になってようやく気がつきました。色々なフラッシュバックというか、自分自身がそういったことを受けたことによる、その傷は隠そうと、忘れようとしているんだけれども、何かの表紙にそういったものが出てくるということがあって、そういった精神的な傷というのは、誰にも、自分でも測り知れないところがあるなということをインタビューを受けていて感じました。そして、この薬害図の問題や、それからハンセン病の問題、そしてこの旧郵政保護法ですとか、そして精神障害者の精神医療についての問題について、どこに共通点があるのかなといったところにインタビューがあったんですけれども、本当にここに人権というものに対する考え方、これは知識とかそういったものでは なくて、やっぱりこの人権に対する、やっぱりこの、思想とか、そういったものが、やっぱりこの国の行政も含めて、この社会に行き渡っていないところが、やっぱりこの差別や、そういった事件が繰り返されるところに繋がっているのではないかということに行き着きました。そして、本当にこの人権の問題、先日も同性愛の方に対する、本当にこの発言によって、政権も揺るがされる大きな事件もありました、発言もありました。本当にこういったことが繰り返されることに対して、やはりこの少数者マイノリティだけではなく、国民の人権というものをどういうふうに考えているのかということが、やっぱり国として問われていくのだと思っております。そんな中にあって、やっぱり私は今回、この精神障害者の人たちを取り巻く精神医療の問題について、まず質問させていただきたいと思っています。まずこの滝山病院事件、これNHKをはじめとするニュースでも、数多く、この東京都八王子にある精神科病院、滝山病院での暴行、虐待事件が連日報道されています。その後、NHKのETV特集において、ルポ死亡隊員精神医療闇の実態という番組が放映されました。私たちの党でも、障害者難病PTにおいて、このETV特集の一部を皆で見て機会を持ちました。今まで人権侵害がやむのことのなかった、この精神科医療の内部の生々しい音声 と実態が映像で映し出されました。大きな衝撃を受けました。この精神医療の実態を炙り出した、このETV特集、大臣はこれをご覧になりましたでしょうか。
58:19
私自身、NHKのETV特集は見ておりませんが、本件事案に関しては、様々な報道等に触れているところでございますし、また、この報道の中においては、こういったことがあるのかという、そんな思いで、受け止めさせていただいているところであります。
58:40
今からでも見れますので、NHKに契約していれば、オンデマンドでも見れますので、宣伝じゃないですよ。本当に見てほしいのです。これはやはりすごい映像なんですね。これらのニュースやETV特集で明らかになったのは、実に生々 しい精神科病院の中の実態の一つでした。まず、この凄まじい暴力です。徐々に、この殴る力を強めていって、殴る音や痛みに耐えながら、「ああ」とか「うう」という叫ぶ患者の声もありました。厚労省は、今回の事件を受けて、厚労省としてどのようなことを行ったでしょうか。
59:21
お答え申し上げます。厚生労働省といたしましては、虐待行為の早期発見・再発防止に向けまして、先月2月17日でございますが、虐待が強く疑われる緊急性が高い場合等は、予告期間なしに都道府県が躊躇なく速やかに指導監督を行うよう、改めて都道府県に周知をしたところでございます。また、今回の事案に関しましては、東京都が立ち入り検査等の対応を進めているところでございます。早期の実態把握に向けて、東京都と連携を図っているところでございます。厚生労働省の対応としては、いつも通知を発して都道府県にやってもらうということになっております。2020年に兵庫県にある精神科病院、看護病院事件が起きました。男性同士の患者にキスをさせる、それから男性の陰部にジャムを塗って、他の男性患者にそれを舐めさせるなど、卑劣な虐待行為が繰り返されていました。そして、それをスマートフォンで動画撮影して、職員同士で回して楽しんでいたと。看護師ら6名が逮捕されたのですが、発覚したのは、たまたま1人の職員が別県で病院の外で逮捕されて、警察に押収されたスマートフォンの中に動画があったということが発見されて発覚したものです。そうでもなければ発覚もしなかったわけです。去年12月には静岡県の精神科病院フレアイ・ナムズホスピタルでは、患者さんを殴ったり蹴ったり、車椅子ごと転倒させるなどの暴行が行われていたことが発覚しました。これも結局、そういった事件が起きても、その事件のことを報道をちゃんとしていないわけですけれども、そういったことを受けて、ぜひ皆さんに知ってほしいと思っています。(画面をご覧ください)院内に設置したカメラがそのことを判明させていただきました。事情能力もなく、厚生省の厚労省の通知など、何ら効果を上げていないのではないかと思います。