1:10
はい、それでは皆さんおはようございます。ただいまから経済産業委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに辻元清美君が委員を辞任され、その補欠として吉川沙織君が占任をされました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、新しい資本主義実現本部事務局次長、ババ、ケン君ほか20名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。はい、御異議ないと認め、採用決定いたします。新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次御発言願います。
2:23
皆様おはようございます。おはようございます。今日も試験者におかれては、平日にもかかわりませず、わざわざ傍聴に来ていただき、心からありがとうございます。今日実は、一人分としては本日最長の時間をいただいていまして、横にいらっしゃる長嶺理事の作配と理事会から認めていただき、ありがとうございます。実はかなり恐縮しております。今日も、いわゆる与党質問は致さず、政権党として根幹に立ち返る質問を試みたいと考えております。まず、大臣にお尋ねします。これまでは、そもそも産業競争力強化法という法律があること自体を知る試験者国民も、あるいは中小零細企業経営者の方々も、あるいは従業員の方々も多くはなかったと考えています。この経産委員会というのは、この畑の専門用語が結構多い委員会だと思うんですけど、これ略して産業法、産業法と言っているんですけど、この産業法はもともとは10年前の政暦2014年に施行された法律です。そこから10年はどういう10年だったかと。その最中にはアベノミクス効果もあったんですけれども、しかしいわゆる失われた30年のうちの、いわば最後の3分の1でもあるわけです。したがって日本の産業の国際競争力、まさしく競争力が、止まらなかった10年だと言わざるを得ない側面があると思います。したがって、まずこの法律を改正するにあたって、原点として考えねばならないのは、もともとこの産業法が逆効果だったのか。あるいは逆効果とはまさか言わなくても効果が薄かったのか。あるいは競争力低下の原因に対して不十分だったのか。または、実は回復を準備する効果があったの か。そこの総括をもう一度申します。原点として、齋藤大臣からお伺いしたいと思います。
4:51
産業法は、過当競争、過小投資、過剰規制、この日本経済の3つの歪みを是正するということを目的として制定をされました。例えば、過当競争につきましては、石油生成業や情報通信機器製造業など幅広い分野における約140社の事業再編支援を行い、我が国の産業構造の変化を促してきました。また、過小投資につきましては、産業革新投資機構による投資先において、計1.1兆円もの民間投資を生み出し、日本のスタートアップの資金調達環境を下支えをしてきました。さらに、過小規制につきましては、新事業特例制度等の事業者単位の規制価格制度を行い、例えば、電動キックボードのシェアリングビジネスなどの新分野でのビジネス展開を後押しをしてきました。このように産業法は、我が国における産業競争力の強化に一定の成果を上げてきたものと認識しています。しかし一方で、これまでの産業法の取組では、企業がコストカットに注力をして利益拡大 を図る傾向、設備投資や人への投資がその結果抑制されて、経済成長の抑制に結果としてつながってきたという課題に十分対応することができなかったと、私はこの法律だけではできなかったと認識しています。このため、本法案では、経済産業政策の新基軸の考え方のもとで、社会課題解決に向けた国内投資の拡大、あるいはイノベーション投資を後押しするため、前例のない大胆な措置を講じようとするものであります。本法案を含めて、予算・税制等のあらゆる政策通路を組み合わせて、コストカット型経済から投資も賃金も物価も伸びる成長型経済へ転換できるように取り組んでいきたいと思っています。
7:12
私は社交事例を申しませんので、本当に誠実な答弁をいただいたと考えています。私の質問用紙は、一昨日も長文で出してありまして、行政官を通じて大臣にはその意図を挙がっていると思うんですけれども、斉藤大臣と直接打ち合わせとかそういうことはしませんので、今の御答弁は、私としてはかなり納得のいくものだと思います。このまともとの産業強制力強化法に足りなかったところも 実際に言及されたと思うんですね。コストカットの経済をやめようというのは、総理発言にもよく出てきます。コストを削ることばかり考えて経済の成長をむしろ阻害したというのが、私たち共通の与野党問わずの反省だと考えていますから、そこを変えようとする志は僭越ながら評価いたしたいと、あるいは期待いたしたいと考えています。その上で2点目は、この改正法案が、今ちょっと過去のことを振り返ったんですけれども、これから来る現実に耐えられる法案なのか、あるいは中央突破できる力が、経産省だけで全部できませんけれども、そういう力を持っているのかということを問わざるを得ないんですね。おそらく待っているのはまず利上げなんですね。円安が、異常な円安が日米の金利差、アメリカがどんどんどんどん金利を上げてしまいました。利下げすると言っていてなかなかしないので、当然、利子のつかない円を売って、利子のたくさんつくドルを買うというのは当たり前のことですから、日銀の上田総裁の慎重な御発言ではありますけれども、利上げしたいという欲がにじみ出ているわけです。しかし、私はそれに批判的です。なぜかというと、次の利上げ、日銀が仮に踏み切ったとしても 、例えばアメリカが最初にやったような0.25%の利上げなんか、とてもできないんです。やったとして0.1%でしょう。0.1%の利上げを今、日本がやっても、日米の金利差は実態としてはほとんど縮まらないです。その代わり、反動は大きくてですね、中小零細企業への打撃になることはもう避けられないです。この委員会の委員の皆様がよく理解されているとおり、試験者にも理解していただきたいというか理解されているとおり、私は未だに、無関列ウーハンフィーバーと国際社会でも呼んでますけど、いわゆるコロナで、無利子・無担保の融資を、経産省の英団で中小零細企業を助けるためにも行ったんですけども、その返済すらできずにですね、苦しんでいる中小零細企業は、実は逆に増えているんですよね。この無関列の収束傾向が少し見えていてもですね。そうすると0.1%の利上げは、円安を緩和する効果がないのに、期待できないのに、中小零細企業への深刻な打撃になることは、もう避けられないと考えて、本当に懸念しています。しかも、もうアメリカでも既に兆候出てますけど、当然住宅ローンの変動金利を押し上げますから、そうすると今、日本経済に少し明るい兆しがあるのは、一つは、後でもう一度言いますけど、不動産バブルなんですよね。バブルです、実は。でも不動産の格強が下支えしているわけですけど、変動金利が押し上がるとですね、日本国民は非常に賢くて敏感ですから、この住宅需要も細っていくことが懸念されます。さらに、こういうことを考えると、個人消費の回復はかなり難しいんですね。そこに社会保険料が上がって、定額減税があっても、国民には増税不安が強いんです。これ事実ですね、総務省の家計調査を点検しますと、ざっとこの10年で、平均的な世帯のご家庭の社会保険料と、それから消費税じゃなくて、直接税の負担増を考えると、だいたい20万円ぐらい上がっているんですよね、平均。現在の年収のレベルから見て、平均的なレベルから見て、10年で20万円負担が上がるというのは大変なことなんですね。その差なかで、計算者の感覚としては、再エネ付加金も前回の質問で大臣にあえて早期に廃止すべきではありませんか、ということを申しました。しかし逆に実は上がっています。というのは、計算者の資料にもありますとおり、再エネで作った電気がよく売れると、再エネ付加金は下がると。去年は下がっていたわけです。今年、電気があまり売れないので、再エネ付加金が上がっていて、ということは、つけが結局、いつものとおり消費者に回っているということなんですね。そうすると、これから来る円安を何とかしろという声に応えて利分けが行われたりするときに、再エネ付加金の見直し、あるいは電気代やガソリン代の補助が終わるということを考えれば、大臣がさっき御答弁いただいたとおり、法改正の志は極めて正しいんですけれども、現実には、計算省の管轄の中でやれる国民負担の軽減、国民負担率も上がるばっかりですから、もう5割5割ぐらいになっているわけですよね、関東民の負担が。それを考えたら、大臣からもう一度、できれば再エネ付加金の問題も含めて、この計算省にできることを法改正に加える形でお聞かせ願えないでしょうか。
13:22
まず、エネルギー価格の激変緩和措置は、国際情勢の緊迫化等を背景として、エネルギーの国際価格が急凍する中で、緊急対応として実施をしています。これを緊急対応ではなくて、もっと長く続けるということをもしすれば、それは皆さん喜んでいただけるし、選挙に出る人間としてはやりたいという気持ちもありますが、しかし、この政策はやはり緊急時対応として行うべきだろうと私は考えています。燃料価格の激変緩和事業につきましては、中等情勢の緊迫化等を背景とした、価格高騰リスクや様々な経済情勢を見極めるために、4月末までとしていた措置を一定期間延長することとしています。国際情勢賃金動向も含めた様々な経済情勢やエネルギーを巡る情勢などを、私はよく見上げながら、今後適切に対応していきたいと思っています。電気料金の話もありました。電気料金の激変緩和事業につきましては、LNGや石炭の輸入価格がロシアのウクライナ侵略前と同程度に低下をした状況等を踏まえ、今月末まで措置するということといたしました。今後は、徹底した省エネや再エネ、原子力の活用等によりまして、エネルギーコストの上昇に強い経済構造へ転換を進めていきたいと考えています。その上で、予期せぬ国際情勢の変化等により、価格給当が生じ、国民生活への過大な影響を回避するための緊急対応が必要となった場合には、迅速かつ機動的に対応していきたいと思っています。なお、再エネ付加金のお話がありました。これは、もう御案内のとおりだと思いますが、再エネ拡大のための費用について、これはやはり、需要家の皆様に広く負担いただくことがいいだろうということで、その単価は、再エネ特措法、法律で定められた算定方式に則って設定をされているものでありますので、この制度につきましては、カーボンニュートラルの実現に向けて着実に運用していきたいと考えています。いずれにいたしましても、我が国経済に生じている潮目の変化、私はこれは本当に大事な変化だと思っておりますので、この変化を着実に定着させるために、投資も賃金も物価も伸びる成長型経済の転換を実現するために、あらゆる施策を総動員していくというのが基本的な考え方であります。
16:08
大臣の御答弁に大きなポイントが3つあったと思うんですけれども、答弁は今、当然初めて聞いたんですが、1つは、今後緊急対応などの必要があれば、迅速かつ機動的に対応したいとおっしゃいました。これは政治家の決まり文句に聞こえるでしょうが、私の問いに対しての経産大臣のお答えとしては、良い含みがあると考えています。つまり硬直して対応するんじゃなくて、まずエターナルに制度を根幹から変えるなら、当然北海道が必要だという含みでおっしゃっていて、それは別途考えなきゃいけないことだけども、しかし現状の中でも、ウクラナ戦争の先行きも分かりませんし、それから戦争と戦争の危機というのは実はウクラナだけじゃなくて、本当は世界的危機になっているので、そういう時には、私が提案したこと、つまり国民の蓋をやらすということを軸にして、お考えいただくというふうに受け止めました。まず3つポイントがあるんですが、1つ目のポイント、この受け止めでよろしいでしょうか。ちょっと予定項目からはみ出ていますけど、できればお願いします。
17:33
先ほど申し上げたとおりなんですけれども、まず基本的には、省エネや再エネ減収力の活用等によって、とにかくエネルギーコストの上昇に強いエネルギー供給構造、経済構造を進めていくと、これは既にやっているわけでありますが、努力をしていくということに加えて、それでもおっしゃるように国際情勢って明日変わるかもしれませんので、そういう情勢の変化には、国民生活への影響をしっかり注視しながら、必要に応じて対応していくというのは当然のことだろうと思っています。
18:11
ありがとうございます。2つ目のポイントが、この再エネ付加金というのは、あくまで需要化にご負担願うという趣旨だと、法に基づいた趣旨をおっしゃったのですが、そこは実は私は前々から異論があって、需要化、つまり電気を使う、ほとんど全部の人が使うんですけれども、この需要化が求めているのは電気であって、それが例えば、実は廃棄物に大きな問題を抱えながら、今まで表に出てこなかった太陽光パネルの電気が欲しいとか、あるいは、ビル40階建ての大きさ、長さになっている養生風力のブレード、これも25年から、もうちょっと早いかもしれません、潮風で、それが10名を食ったときに一体どこに捨てるんだと、いうことも含めて、再エネからの電気を欲しいという需要化ではなくて、もちろん大臣と私は原子力の活用ということで意見一致しているんですけれども、原子力についても深刻な議論はあります。ただ、需要化はあくまで電気そのものを必要とされているので あって、それがカタカナ使うなと言っている僕は使いますけど、アプリオリに、アプリオリという便利な言葉で直訳すると先天的ということになりますけど、あらかじめ決まっているかのように、再エネというのは素晴らしくて万能で、だから国民はそれを促進しなきゃいけないから、黙って負担してくださいという考え方が、もう実はとっくに終焉を迎えているんですよね、イデオロギーじゃなくて。そのことを考えると、再エネ不課金のあり方については、大臣が前回おっしゃったように、すぐに廃止はできなくても、だんだんフィット制度も実はある意味縮小していくわけですから、急にやることは難しいけれども、考えるというお答弁だったと思うんですよね。その需要化ということに対する考え方、これも予定項目そのものでありませんけど、できればお聞かせ願いますか。
20:18
まず、再エネによって作られる電気というのは、要するにコストがかかるわけであります。つまり、その余計にかかるコストを誰が負担すべきかという、そういう素朴な議論なわけです。電力会社は負担はできないわけでありますので、むしろどういう人たちに負担をしていただくかということを考えた場合に、やはりその電気を使わない人に、あるいはその電気は使っているんだけど、もっとたくさん使っている人がいるのに、使っていない人に多額の負担をしていただくというのは、やはりおかしいのではないかという考え方があるわけですね。やはりその電力において再エネを進めるにあたって、これは進める必要はないという人もいるかもしれませんが、これはもう国策としてやらなくてはいけない。そのコストを誰が負担するかということであるならば、やはり電気を使っている方に負担をしていただくというのが一つの考え方として、私は十分成り立つ考え方と思っていまして、その考え方に基づいて、すでに法律で計算方法まで決まっているということがありますので、我々は その現行法に基づいて、対応を行政としてさせていただいているということだろうと思います。
21:43
私が大臣の答弁を解説することはないんですけれど、ただ、今おっしゃったことは非常に正確なんですよね。使っている人が負担すべきという意味の需要化ということであって、再エネを喜べと言っているわけではないという趣旨だというのは理解します。それで今、参議院のホームページで、どなたもインターネットでこの審議をご覧になれますよね。そうすると、おそらく今大臣がちらっとおっしゃった、電力会社に負担させられないというのに引っかかる人が多分いると思うんですよね。それで、だから、私が解説するのも変ですけど、これは電力会社に責任がないという意味ではなくてですね、私の立場で言うとですね、福島原子力災害は普通言われてきた原因と違います。私は現場を見てますから。その上で原子力は再開すべきだと考えているんですが、電力会社は再開しようとしてきたわけですよ。例えば福島のすぐ近くの東北電力の小永川原発は、震度もやや少ないですけど似てたし、津波の大きさも似てました。でも被害ゼロですね。単に膨張点が高かっただけで、私は福島の事故現場、事故を進行中の現場に入った後に小永川に行ったらですね、小永川原発の中の体育館に、何度もお話しているんですけど、反対派の町民もお住まいになっていたわけですね。原発が一番安全だと分かったからってことだったわけです。でもそれが13年間も稼働しないままなんですよね。そのために、これはっきりした試算がないんですけれど、油やガスを高値で海外からいい値通りで買ってしまって、おそらく電気代にこの13年の間に20兆以上の負担増になっていると、私が仮に試算するとそうなるわけですね。これ、いきなり言いますけど、例えば共産党の質問なんかでももっと出てほしいんですよね。原発を止めているのはいいけど、20兆以上の余計な油やガスを高値で買わされていて、それが需要化負担ということで一般消費者に来ているということは、与野党を超えて考えるべきだと思うんですね。だからこれはお願いとして、その再NF課金のあり方というのは、齋藤大臣の在任中にお考えいただきたいと願います。それから三つ目のポイントなんですが、時間長くても油断しているとなくなっちゃうので、三つ目のポイントは大臣の答弁の最後に、塩目の変化とおっしゃったんですね。塩目の変化が起きているのは間違いないです。ただしですね、きつい質問ばっかりで本当に内心、悩むんですけれども、言わざるを得ないのはですね、塩目の変化についての認識が甘いと思うんですね。今回この法案審議、ずいぶん審議やってきたんですけど、この審議の冒頭で、お世辞じゃなくて、若手機体の星の落井敏之議員の質問に対して、若手機体の星、政府参考人、つまり、分かりやすく、試験者のために分かりやすく申し上げると、経産省の行政官、僕は敬意を込めて役人とか官僚とか言いません。行政官です。選挙に選ばれない人も必要なんです。で、その経産省の責任ある行政官が、気を緩めてはいけないと答弁なさったんですね。ちょっと私は愕然としたんですね。そんな段階ですか。株価の4万円台のせ、4万円落ちても、今、だいたい3万8千円ぐらい維持してますよね。それと本当は、主要国に35年も遅れて、ようやく元の水準に戻ったというのが事実ですよね。それから、春冬における賃上げも、大企業が中心という問題以外にもですね、実は同様に30年以上遅れて、やっと賃金が少し上がり始めたかな、諸国の国民がいただいている賃金の水準に、これから戻るのかなという段階で、前委員長がいろいろおっしゃってますが、言動は自由ですが、何よりも、事実物価の高騰に追いついてないわけですよね。だから実質賃金、実際に手にする賃金水準は、まだ24か月連続マイナスなわけです。それから設備投資の回復傾向、これ、すいません、齋藤大臣も30年ぶりに100兆円投資だとおっしゃっていて、それは事実なんですよ。事実なんだけれども、これ相当、これは私個人の考えかもしれませんけど、円安効果があるわけです。円安は悪いことだけじゃなくてですね、むしろ本当は企業収益にとっては良いことが多くて、特に設備投資、過去の統計を調べると、私は資料って出さないんですけど、それは話が途切れるからで、資料は点検してますが、そうすると円安のときは設備投資増えるんですよ。したがって、違う言い方をすると、この設備投資も本質的な回復だけじゃなくて、円安に助けられているわけです。そうすると、今言ったとおり、企業収益の改善も円安に助けられていて、為替は予測すべきじゃないというのが、私が経済記者だったときの鉄則と教わってきたんですけど、でも、おそらくこれ以上円安に触れるよりは、まあ160円にまた乗せたりすることがあっても、基本的には円高に戻っていく傾向がありますから、そうすると、今までの、今申し上げた照明の変化というのが円高に触れるだけで、もろくも崩れる恐れがあります。そして、経産省も自らの統計でも、すでに倒産件数は増えているわけです。さらに、さっき言いました、不動産バブルについて、私は記者出身ですから、業界団体いくつもお会いしまして、直接お話を聞き、それから、町の不動産業にも飛び込みに入って聞いてみましたけれども、そうすると、円安なんとか止められないんですかと、材料費が上がって上がってどうしようもな いと、で、売れてる売れてると言うけれども、例えば僕も中古マンションに住んでいます。今も私ローン払っていますけれど、中古マンション値上がりしているので、これ売って新築マンションを買ってもいいですかと聞いてみたら、実は円安で材料費が上がっているから、新築マンションの値段も単にバブリーな異常な高値なんですと。だからもうオークションが統計では四五になっているそうです。知ってました?オーク普通だそうですよね。それでこれも調べたんです。そうすると本当にそうなんですよね。で、これを別な言い方で言うと、中古マンションを売って買い替えても質は上がっていないと。実は材料費が上がっているから中身が上がっていない。しかもこの不動産が活況なのは、実は東京大阪などの都市部が中心であって、地方には散々たるところもあると。しかもこれはバブルなので、いずれ崩壊します。で、それを考えるとですね、このままではこの産業法の改正も、改正前の産業競争力強化法と同じように、本来の志を達せずに終わる懸念があると思います。で、中村市長恐縮ですが、さすがに大臣は照明の変化を強調されつつも、楽観してはいけないと答弁されました。こ れも厳しいこと言うようですが、政府参考人のおっしゃった気を緩めてはいけないと、大臣の楽観してはいけないというのは、似て非なるもので差があるんですよ。なぜかというと、例えば大学入試の若者に先生が気を緩めてはいけないよと言ったら、それは今までの勉強ぶりで良い、多分受かるよということですよね。しかし楽観してはいけないよと言ったら、それはおかからどうかまだ本当はわからないんだと。落台の恐れも十分あるんで、これまでの勉強ぶりでは実は足りないということなんです。そうすると今の照明の変化というのはもう一度言いますが、30から35年ぶりにようやく諸国に、先進諸国を中心にした諸国に追いつく可能性が出てきたということにすぐないんじゃないでしょうか。この法改正を経産省とオンラインで討論した経団連のまとめによると、この改正の柱は2つだと。1つは税制改正によって国内投資を増やす。もう1つは、従業員2000人以下の企業のあるものを中堅企業、中小企業じゃなくて中堅企業という新しい言葉で定義して、その中堅企業とスタートアップ企業、いわゆる企業の企業ですね、企業なさる企業への支援だと。これ逆に見るとですね、財界の解釈では目玉はこの2つに絞られるということになるんですね。そこで大臣の見識に期待してお尋ねいたします。30年から35年停滞していた日本経済を蘇らせるために、この法改正はどこまで実際には役割を果たせるんでしょうか。お願いします。
31:01
まず、私の先ほどの答弁で、電力会社にかぶせるわけにはいかないという発言について、ちょっと少し補足させていただくと、要するに、かぶせたらやらないということですので、やらせるために必要な措置として、このまま付加金があるということでありますので、誤解なきようにお願いいたします。それから、しおめの変化について、青山先生、いろいろお話をいただきました。この言葉は、私が経産大臣になる前から使われている言葉であります。そして、この言葉に対しては、肯定的なご意見、否定的なご意見あります。私は、そういう意見がある中で、私個人としてのこの言葉の理解は、しおめの変化にするという意思の込められた言葉であると、私は理解をしています。そういう意味では、このお話ありましたように、失われた30年を脱出 したというほど、楽観できるものではないと。むしろ、しおめの変化にするためには、これからも様々な政策を継続していかなくてはいけないという基本的な考えであるということは、まずお話をしていきたいなというふうに思っています。その考えの下で、この法案でありますけれども、投資も賃金も物価も伸びる成長型経済への転換を実現するために、まず、その侵略分野、国内生産促進税制やイノベーション拠点税制は、私は国内投資や立地の拡大を図っていく上で、効果があると思います。かなり斬新的な政策でありますので、私は効果があると思っています。また、地域の良質な雇用の提供者である中堅企業ですね、ここのイノベーションを牽引するスタートアップ企業に対する支援措置というのは、私はイノベーションや新賃対象を促進していく効果があると思っています。ただ、この法案に基づく税制や金融面の措置だけで、このデフレ型経済からの脱却ができるかというと、そんなに甘いものではないと思っています。したがって、このほかにも、ご案内のように、半導体の国内工場の建設のために、我々、かつてない努力をしていますし、それからGXを国内投資を促進するための措置も、法案も通していただきましたし、国際ですね、GX経済移行債を発行して20兆円を投入をすると、そして、社会実装を世界に先駆けて実 現をして、そして遅れてくる他の国のマーケットを取りに行こうというところまで、つなげられないかという努力をしているわけでありますので、こういうですね、我が国がやれそうな分野について、きっちりと産業政策をですね、展開をしていくということも続けていかないと、私は実現できないと思います。難しい課題ではありますが、しお目の変化にしたいと思っています。
34:21
大臣のしお目の変化にすると、したいの前にするとおっしゃっていましたので、その言葉を誠実な言葉として受け止めて、先生ですけれども、評価いたしたいと思います。次に、この法改正の中には、投資をめぐってですね、これまで日本経済は本当は海外投資が多くて、国内投資が少ないんだという問題意識があります。そこは正しいです。やっと肯定評価が出たのかと思われるでしょうが、この後がまた厳しくてですね。まずその正しい面で言いますと、今言いましたとおり、円安はやがて少しは円高に触れていくでしょうが、その時にまた国内投資が減らないようにしなきゃいけないんですね。しかしその上で、国内投資が少ない根幹というのは人口源です。企業の立場からすれば、人口が減っているところに投資してどうするんだということになりますから、この人口源とそれが元になっている需要の減少、それが根幹なんですね。この法改正の一番根本的な問題の一つは、基本的に全て供給側なんですね。供給側について企業を勇気づけようということは盛り込まれているんですけれども、需要側を励ます内容というのが実質的にはほとんど見られません。見られないと考えています。人口源の対策というのは、管轄を言えば経産省の管轄ではないですけれども、しかし人口が減ってもなお需要が減らないようにする。人口が減ったら必ず需要源だというのは、はっきり言うとむしろ経済化の思い込みであって、そうとは限らないことでありますから、この人口が減ってもなお需要の減少は起こさせないというのが経産省の役割の一つだと思うんですね。あえて申しますと、この産業競争力強化法を改正するならば、本当は例えば需要換気法というものの制定も経産省の取組として今後必要じゃないかと思うんです。人口が減っても需要が増えるためにはどうするのかというと、まず個人の購買力を高めないといけないです。貯蓄に回る原因になっている不安を緩和して、さらに買いたいと思わせる、付加 価値の魅力を高めなきゃいけない。そのために今回の法改正にはユニコーン企業の増加というのがあるんですよね。このユニコーン企業というのが、さっき委員長の顔を拝見しながら申し上げた、この経産院ではここだけの言葉がよく飛び交うんですよね。ユニコーン企業と言われて、お子様はあのユニコーンだと思うだけだろうし、それから一般の試験者がユニコーン企業というのがすぐわかるかって違いますよ、それ。これって本当はですね、アメリカにアイリン・リーという人がいてですね、この人がカーボーイベンチャーズという、そのまんまアメリカ風のベンチャーキャプターを立ち上げて、この人がユニコーンが好きでですね、企業価値が10億ドルを超えている企業の一部にユニコーンという名前を付けて、その後デカコーンとかヘクトコーンとかいう名前まで出てきたということであって、だから要は今までと違う考え方で需要を喚起して、先進国でも物が売れるような企業のことを言っているわけですよね。しかしそれもユニコーン企業といっても結局は供給側なので、需要の側に目を向ける。どういうことかというと、国民の生活の質を高めるということです。国民の生活の質を高めることができたら、かつての通商産業省が、通産省が経済産業省、 経済という、またカタカナちゃいけないけど、包括的な名前に変わった本当の意味が僕はやっと生まれると思っているわけです。ゆとりがないと生活の質を高めようとはならないので、その上で、これ試験者の方々にも意識していただきたいんですが、世界的なインフレ、ぶっかだが止まりません。なぜかというと、もともと資本主義はインフレでなきゃいけないんです。さっき私も住宅ローン返済してますと言いましたが、住宅ローンがなぜ成り立つかというと、返済真面目にあるからだけではなくて、インフレによって負担が重くなる。インフレというのはお金の値が下がることですから、だんだんローンの負担が軽くなるので、ローンが成立しているので、ローン、つまり金融というのは資本主義の欠益循環なので、資本主義はもともとインフレでなきゃいけないんです。そうすると、物価は上がっていきます。あるいは上がらなきゃいけないので、その中で個人の購買力を高めゆとりを持たせるには、もう一度しつこく申しますが、国民の負担を減らすしかないんですよ。その国民の負担を減らすことについて、経産省に貢献できることもあるのではないかということを、もう一度大臣にお 聞きします。
39:38
御指摘のとおり、個人消費をはじめとした需要再度を盛り上げていくということも、当然重要だろうと思っています。経済産業政策の新規軸におきましては、昨年来、国内投資、イノベーション、所得向上の3つの好循環ということを掲げていまして、この所得向上が入っているんですね。それで、個人の豊かさの実現に向けて、所得向上を目標に明確に位置付けるということで、需要再度の議論もこの場で行ってまいりました。これまでの日本経済の停滞の背景には、国民にも企業にも、将来への悲観というものがあったということは、私は否定できないんじゃないかと思っています。これを払拭して、将来期待を醸成して、成長型の経済に移行していくにはどうしたらいいかということで、今、様々考え、政策に落とし込んでいるところであります。この点、昨日の参考に質疑でもあったと聞いていますが、気候変動対策の技術は、今はないけれど、絶対に必要になる。「SNSチャンスだから取り組む 」という趣旨のご意見があった矢に、私は聞いていまして、これだと思います。まさに同じ観点から、経済産業省として、社会課題に注目したときに、これ、需要があるんですよ。これからやらなくちゃいけない。それを求める需要は。従って、その潜在需要をしっかり掘り起こして、それを企業の将来期待に結びつけ、予見可能性をできるだけ高めて、これを国内投資の方に向けていくという努力が必要で、そのための産業政策は、経済産業省がしっかり考えていかなくちゃいけないんだろうと思っています。そういう企業が国民の前向きなチャレンジを後押しするためには、2040年頃の将来未投資の議論を進めて、シナリオとして人口減少化でも、所得も生活の質も向上し、一人一人の豊かになることができるという経済社会の在り方を提示をさせていただいたところであります。私はこうした取り組みによって、企業は積極的な国内投資を進めて、そこで得られる企業収益、これが所得の向上につながって、国民の豊かさ、実感、購買力向上につながって、消費の拡大につながって、そういうことで更に投資が促進されるというような、いわゆる好循環に結びついていくようにやっていかねばならないと強く思っています。そのためには、やはり賃上げにつながる取り組みというものも、これも行うことをしていかなくちゃいけないわけで、この観点から6年度税制改正においても、賃上げ促進税制を拡充するですとか、それから中小企業 の減資の確保につながる価格転嫁対策、これもかつてないような取り組みを今させていただいていますので、こういうことも同時にやっていきたいと思っているわけであります。消費者の行動というものを変えていくのは簡単ではありません。だけど30年以上続いてきた賃金は上がらない、投資は増えない、物価は上がらない、こういうマインドを変えていくチャンスが来ているというふうに私は思っていますので、先ほど申し上げたとおり、積極的な産業政策を経済産業省としては転換をして、これを継続強化して、賃金も物価も投資も伸びる、成長型、経済を実現していきたいと思っています。すみません、先ほど参考人質疑、昨日と申し上げましたが、一昨日でした。申し上げました。大臣が参考人の御意見にも注目されているのも正しいと思います。大臣及び経産省がこの法改正に当たって、需要最大のことを考えたのは事実だと思うんですね。単なる質問だけじゃなくて、日常的に議論していますから、それはそのとおりなんです。それをより形にしていただきたいと。つまり大臣はやはり賃明けも強調されて、そのとおりなんですが、賃明けだけだと賃明けした分がまた貯蓄に回るんです。それはアメリカと日本は全然文化が違うので、だからトランプ憲政をやっても日本だったら、多分トランプ貯蓄になっているわけですよ ね。それを考えますと国民の不安を鎮めることが重要なので、その経産省と大臣が需要側にも考えを致されたということを、もっと次の法改正あるいは新法で具体化していただきたいと願います。それでその改正法の具体的な中身をさらに踏み込んでいくんですけれども、一時半ずっと大臣はあまりにも気の毒なんで、なおかつ実は光月亮介副大臣というのは僕は答弁に感心してまして、もう一度言いますが社交辞令は言わないんですよ日常生活でも。思っていることしか言わないので、本当によく勉強されているんですよね。それでここで一問、一問だけですけど、副大臣にお聞きしたいのは、この改正法の中に対象物質について税額控除という難しい言葉、法律難しいですから、これも本当は変えた方がいいと思いますが、試験者が普通に読んでわかる文章にすべきだと思ってますが、その対象物というのは物を決めて、その物を作るんだったら税金をお安くしますよと、あくまで作る側の話ですけど、そういうことが盛り込まれているんですね。その中にその対象物、変な日本語ですけど、対象物の一つに電気自動車等とあるんですよね。この等に期待したいんですよ。実際にはその等の中に電気自動車だけじゃなくて燃料電池自動車であったり、あるいはプラグインハイブリッドという車も入っているんですけど、光月副大臣にお聞きしたいのは、この電気自動車、EV、Electric Vehicleの万能論というのはもう欧州をはじめ衰退しているんです。安妻先生お聞きですか。聞いておられると思うんですが、維新の方々はEVの大推進論者が多いように思うんですけれど、しかし現実に欧州を回ってもですね、僕は下手くそなレーシングドライバーでもあるんで、欧州政府と回っていると、欧州ってレーサーの地位が高いので、すごく車のことを聞かれるんですけど、そのEVが使い出が悪いと。それから実は環境保管も本当は製造過程あるいは廃棄の過程を考えると、特に電池の廃棄の問題が深刻なんで、かなりこの万能論は、再燃と同じように後ろに引っ込んでいるんですね。そうするとですね、この党の中に例えば、いわゆるEフィエル、合成燃料ですね、それももっと押し出してほしいと願うんですが、小月副大臣いかがでしょうか。
46:35
ご質問ありがとうございます。党史の促進策には様々な指標があると思っております。分野ごとの特徴であるとか、既存の支援策や制度も踏まえた効果的な施策を講じていくことが必要だと思っております。今般の税制はですね、戦略分野のうち、特に生産段階でのコストが高いといったなどの理由で、投資判断が難しい分野について、生産販売量に応じた措置を講ずることで国内投資の判断を引き出すべく創設をするというものでありまして、電気自動車や燃料電池車、サフトをその対象といたしております。ご指摘の合成燃料や水素エンジン車につきましては、現在はまだ技術開発段階にあることなどからですね、今般の税制の対象とはしていないわけでありますけれども、技術や市場の動向を見つつ、必要な施策を実施したり、あるいは検討しているところでございます。合成燃料は既存の内燃機関や燃料インフラが活用できます。そして化石燃料と同等の高いエネルギー密度もございます。燃料のカーボンニュートラル実現をしていくための切り札の一つであろうかと思っております。その普及に向けた大きな課題の一つが製造コストということでありますので、グリーンイノベーション基金において500億円を上回る規模で、商用化に向けた製造技術の開発や国内外の製造プロジェクトの組成、三角などの取り組みを進めております。2030年代前半までの商用化目標の達成に向けて、現在合成燃料の導入促進に必要な政策、それについても検討していこうと思っております。また、水素エンジン車でございますけれども、自動車分野のカーボンニュートラルに貢献し得る多様な技術のうちの一つであるというふうに考えております。現在は民間の事業者が技術開発に取り組んでいる段階ということであります。技術開発の動向や商用化の見込み等を注視しながら、必要に応じて必要不急に向けた政策も検討していきたいと考えております。本税制の対象の追加自体は、現時点では具体的には想定はいたしていないわけでありますが、GX等の分野における国内投資の拡大に向けて、今後とも技術や世界の動向なども十分に踏まえて、税制のほかに補助金、規制、あるいは制度なども含めて、効果的な投資促進策を不断に検討していきたいと考えております。
49:23
副大臣がおっしゃったとおり、合成燃料はまだコストが高くてですね、当面はリッターあたり200円くらいまで下げるのが、例えばドイツにおいても現実の目標になっていると。1月にドイツに行ったときにもそれを痛感しました。ただですね、ドイツのポリシェが真っ先にエンジン を残すことに舵を切ったのも、日本メーカーと篠木を削ってエンジンの技術を向上させてきたわけですね。地球環境に悪いのはエンジンじゃなくて廃ガスなので、そうすると燃料を変えるとですね、当然廃ガスが変わるわけですから、今までの日本人の努力と創意工夫、それからアドバンテージですね、本当は。有利になっている点を生かすためにも、今回の法案に入らなかったのは私は非常に残念で、副大臣がおっしゃったとおり、取組は強化していただきたいと願います。たった一問でまた大臣に戻るんですけれども、この法案の特徴の一つにM&Aを強調してあるんですね。それでこのM&Aというのも一般の人にとっては何だろうということだと思うんですが、例によって英語でMはMerge、AはAcquisition。それで問題はAcquisitionの方なんですね。Mergeという言葉、カタカナで言うとMargin。普通に英語で言うとMerge。このMergeという言葉のニュアンスは溶け込むという意味なんですね。溶けるようにするという意味です。だから経済用語になったらこれは合併になるんですよね。基本的には対等な合併のニュアンスです。それはいいんですよ。でもAcquisitionという言葉は、日常会話でAcquisitionと使ったら奪い取ることです。したがって経済に追っかえると、これ買収になるん ですね。そうすると、さっき言いました記者出身なんで、中小零細企業者、例えば大田区の方々とか、現実に回るんですけど、そうすると、息子が後をついてくれないとなったら、急にM&Aというのを振りかざして、もう奪い取りに来られて奪われたと。それ実感なさっている議員の方多いと思うんですよね。そうすると、M&Aというのは本当に良いことなのかというのを、哲学を持っている大臣にお聞きしたいんです。というのはですね、大臣、農水大臣もやられました。安倍総理の英談だったんですが、非常に農業改革につながったと私は記憶してます。それで、プロにこういうことを言うのも僭越ですけれども、実は、斉藤農水大臣が誕生する前に、日本農業は、いや日本の農水省は、小っちゃいところで農業やってるからダメなんだと、大規模農業にするって言ってですね、結果何が起きたかというと、世界であの石油メジャーの悪名は高いけど、穀物メジャーはもっとすごいんですよね。同じ投票に乗っけられて、それで日本の農家はものすごく苦しんでるわけですよ。で、それを考えればですね、このM&Aで大きいことはいいことだ、みたいにするんじゃなくて、例えば、東京の大田区で仲間で仕事を回すってことをで すね、特有の言葉を使ってやってるんですよね。それも活かしてですね、この緩やかな中小零細企業連合という新しい在り方を模索すべきじゃないでしょうか、日本的な在り方として。大臣いかがでしょう。
52:49
まず、農政についての言及がありましたけど、ちょっと意見が違いますが、別の機会にお話したいと思いますが、M&Aにつきましては、様々なケースがあると思うんですけれども、例えば、後継者不在の中小企業の事業の処刑にですね、つながったり、あるいは、M&Aの当事者である中小企業の経営資源の有効な活用によって、規模の拡大ですとか、生産性向上につながるというケースも多々あろうかと思っていますので、こういうケース、政府はしっかり後押しをしていくべきだろうと思います。今回の法案でも、中堅中小企業のグループ化を推進するために、中堅中小企業が複数の中小企業をM&Aした場合の税制措置を講じるということにしています。この税制で典型的に想定しておりますのは、後継 者不在の中小企業が、自社の経営資源を買い手となる中堅中小企業に引き継いで、法人格を残した形で企業グループの一員となる場合を支援すること、こういったものを想定しているわけでありますが、その結果として、グループ全体としてシナジー効果が発揮され、中堅中小企業の更なる成長につながると、こういったことを目指しているわけであります。他方で、委員御指摘のとおり、厳しい経営環境の中で、例えば、さまざまな技術や強みを持つ中小企業同士が連携をして、受発中業務をデジタル化することで分業体制を組んで、全体として受注力、生産力を高める取組といった緩やかな形での、通常の事業活動における連携の強化も、私は非常に重要であろうと思っています。中小企業の稼ぐ力を強化していくためには、現場発でのさまざまな創意工夫というものが重要だろうと思っていますので、引き続き、さまざまな取組を研究しながら、中小企業の政策として取り入れることができるかどうか絶えず検討していきたいと思っています。今、大臣がおっしゃった連携強化が大切だというのは、実はキーワードですよね。ですからもう一度申しますが、アメリカナイズされたM&Aという考え方を、もう一度言います。アプリよりに、まるでアメリカ様のやる ことだから正しいみたいに取り入れるんじゃなくて、大臣がおっしゃったとおり、日本の冷裁業者の力、それは伝統工芸だけじゃなくて、先進産業にも通用することなんで、その連携強化の文脈で、この法改正を使っていただきたいと願います。ちょっともう時間が意外にもなくなってきたんで、一問一旦飛ばしますけれども、この産業競争力強化法の改正というのは、要は積極財政なんですね。そうすればですね、一番与党議員として言ってはいけないはずのことを言いますと、プライマリーバランスの重視というのは、基本的に緊縮財政です。そうすると、この法改正と方向が逆なんですね。で、不証私は明らかな積極財政の立場に立ちますので、そういう意味では散々文句言ってきたけど、この積極財政、つまり政府が関与すべきだというこの法改正は正しいと思っています。さっきの電気料金を得るのとこの電力会社の話ですけど、私も話をあえて途中で切ったんですけれど、原発は民間事業者がやっているけれども、国策なんですよね、原子力政策というのは。だから原子力を、例えば小永原発13年止めてきたというの は、電力会社の責任というよりは国策のあり方ですから、その部分は消費者に持っていくんじゃなくて、政府も国民の税金で慣れ立っていますが、公債の発行も含めて政府が負担すべきだということを本当は申し上げたかったんです。そのことも含めて、この法律は積極財政の考え方に立つので、まさか斉藤大臣にプライマリーバランスは考えなくていいと言ってくれとは言いませんよ。それ言ったら内閣一致で逆の大問題ですから、そうではなくて積極財政というものが根幹に必要だということを、産業法改正の下大臣としてできれば発信いただけないでしょうか、あるいは問いかけいただけないでしょうか。
57:15
投資や賃上げの力強い動きを継続させる上で、私は繰り返しますが、まさにこれからが正念場だと思っています。ここで経済が崩れるとまた30年停滞することになり、元の木網になりかねないと思います。政府としては骨太方針におきまして、財政健全化目標を定めています。ただ、やはり経済あっての財政という経済財政運営の考え方も十分踏まえる必要があると思っています。経済の立て直しに向けて、成長力の強化に向けた投資を進めていくことが重要であります。そうしたことも含めて、重要な政策の選択肢を狭めることがあってはならないと強く考えています。我々としては、引き続き積極的な産業政策をさらに展開し継続することで、投資も賃金も物価も伸びる成長型経済に転換できるよう努力をしていきたいと考えています。皆さんお聞きになりましたか。今、大臣は言葉を選びながら、経済あっての財政であると。それから選択肢を狭めることがあってはならないと。だから、今でも使われている言葉ですけど、今の質疑の文脈でいうと、私たちは積極財政をこの法改正で進めようとしているんだと理解してもいいと思います。大臣にあえて確認を求めません。もう一問やむを得ず省いて、その上で経済力がないと外交力がないんです。外交力がないと、脱資会社も帰ってきません。大臣におかれては、これも釈放事例じゃなくて、実はあまり知られていないけれども、困難な日米自動車交渉を、当時大臣は課長でしたか。まだ課長を保守されるときに成功させた立役者なんです。だから、アメリカではすごくタフネゴシエーターとして、県債等って知られているんですよね。その上で、問いかけをしたいのが、今GDPの何位というのが流行っているじゃないですか。米国は不動の1位ですよね。ところが実際にアメリカに行って、アメリカの企業にも行って話をすると、特にアメリカの政府の人が苦しんでいるのは、要は今のアメリカの産業は、工場もなければ税金も払わないと。これ要はガーファーやそれにつながる企業のことですけれども、雇用を増やさないんですよね。雇用を増やさなくて、しかも、租税回避地を活用したりしてて、しょっちゅう紛糾しているわけですよね。で、オバマ政権以来、アメリカは戦争国家でなくなっていますけれど、それは実は産業構造の変化が背景にあって、ロッキー・ド・マーチンのような、日本で言ったら三菱重工のような重たい企業が支えてきたのが、かつての戦争国家アメリカだったけど、ガーファーになったら戦争国家をやれないんですよね。そのことを考えつつ、2位3位を考えるとですね、今後ずっと中長期的に、米中インになるんですよ。でも、アメリカはそのように、人の雇用もなくなっていく社会だし、中インは、申し訳ないけど責任を持って申し上げるのは、歩いてきてますから、僕は。貧困層が置き去りになっています。日本はいずれもそんなことをしません。したがって、日本は米中インの真似をしてはダメなので、この産業競争力強化法の改正の志というのは、人のために生きるという哲学を持っている例外的な国である日本人として、人への投資、だから、例えば国民の不安を沈めることも大事ですと申し上げたので、その根幹を法改正にあたって大臣にお聞かせ願いませんか。
1:01:11
基本的には同感です。この法案ではですね、国内投資についてご説明をしますと、戦略的国内投資を強力に推進するために、例えば電気自動車やグリーンスティール等の産業競争力の基盤となる商品の生産販売に対する大規模長期の税制措置を講じるということであります。これで事業者 の国内投資を促進をして、それで我が国のものづくり産業の基盤強化にもつなげていきたいと思っていますし、この戦略分野における国内雇用の確保や、この分野における人材の育成にもつながっていくようにしたいなと思っています。また、本法案で言いますと、中堅事業者、これは地域経済の権益として活躍してほしいと本当に思っています。地方における良質な雇用の提供者、さらには前向きな新賃対象の受け皿、そういった役割をぜひ果たしていただきたいと思っています。我々といたしましても、こうした成長志向の中堅企業を集中的にご支援させていただく枠組みを構築することで、良質な雇用を地方も含めて拡大していくということが、私はご指摘のような人への投資を進めていくことにもつながっていくのではないかなというふうに思っていますので、おそらく同じ考えでありますので、努力をしていきたいと思っています。時間が来ましたが、最後に、きのう、表層型メタンハイドレートを推進する12の府県連合である日本海連合会長の花澄新賀県知事がお出でになりまして、大臣ともお会いいただきました。そのときに、今までどおり、このメタハイの開発を骨太の方針に入れてくださいと知事がおっしゃって、大臣も肯定的なご姿勢でいらっしゃいました。そこをよろしくお願いして質問を終わります。ありがとうございます。
1:03:29
おはようございます。利家民社民の小川幸人でございます。前回に引き続きまして、産業競争力強化法の改正案について、また深掘りをさせていただきます。戦略的国内投資の拡大、青山委員からも、特に後半、様々な人への投資等の、あるいは積極財政へのご質問がございました。私はどちらかというと、公社の国内投資拡大につながるイノベーション、そして新陳代謝の促進について伺ってまいります。まず、皆様方に共有しておきたいことがございます。スタートアップの企業関連措置に関してですが、2022年に政府が策定をいたしました、スタートアップ育成5カ年計画というものがございます。その5カ年計画の主な内容だけ、開発マンでご説明しておきます。これからの議論に必要なものですから。スタートアップ育成5カ年計画は、2022年をスタートアップ創出元年と位置付けて、スタートアップ担当大臣を設置して、当時過去最大規模の1兆円のスタートアップ育成に向けた予算措置を閣議決定しました。そして、文言の中には、終戦直後、若い世代、20歳代、30歳代の皆さんたちが起業をしました、電気メーカーや自動車メーカーが、後に世界的なグローバル企業となってきたという文言が書かれまして、この5カ年計画によりますと、第2の創業ブームを実現したいと、しっかりここに明記されているわけでございます。そして、目標については、開業数、企業数の数だけではなく、成長、つまり、すなわち規模の拡大にも同時に着目することが重要だと書かれております。そして、具体的な目標としては、3年後の2027年度計画から5年後になりますが、これを投資額10倍、つまり10兆円規模にすることを大きな目標に掲げております。そして、さらに将来においては、青山委員からも先ほどユニコーン企業の定義もありましたし、私も前回そこは説明させていただいたんですが、企業のユニコーン企業100社創出、そしてスタートアップ企業は10万社創出、ユニコーン企業というのは改めて申し上げると、時価総額1千億円以上で未成長企業のことを言いますが、そして、日本をアジア最大のスタートアップのハブにしたいんだ、そして世界有数のスタートアップの集積地にしたいんだ、こういうことが書かれているわけです。ちょっと前置きが長くなって申し訳ございません。それで、このスタートアップ育成5カ年計画の今年は3年目になりますが、2024年の今年、現時点での進捗状況、これどうなっているのか、内閣府にお尋ねいたします。
1:06:52
内閣官房新しい資本主義実現本部事務局長ババア事長。
1:06:57
先生ご指摘いただきましたとおり、2022年に策定したスタートアップ育成5カ年計画におきましては、2021年に8千億円程度でありましたスタートアップへの投資額を、5年後の2027年度に10倍を超える規模とすることを大きな目標に掲げてございます。スタートアップへの投資額につきましては、2022年以降、ウクライナ侵略による地政額リスクの高まり等により、ベンチャーキャピタルの資金調達額が減少し、市況が低迷し、世界的に落ち込んでおります。民間の調査結果では、海外収容国における2023年の投資額は、先ほど2021年は国8千億円と申し上げましたが、例えばアメリカでありますと、2021年比で約59%減、中国は約35%減、英国は約48%減と大きく減少しております。他方で、我が国では同じ民間による調査結果によりますと、2023年のスタートアップへの投資額は7,536億円でございまして、対2021年比で13%減と他国に比べまして減少額は相対的に小さくなってございます。この背景には、先生ご指摘いただきましたスタートアップ育成5カ年計画の実行に着手したことで、企業家、事業会社、内外のベンチャーキャピタル等の関係者において、スタートアップの創出、投資への機運が高まったことが評価されるものだと理解しております。また、過去10年間で見ますと、我が国のスタートアップへの投資額は約10倍と顕著に推移しておりまして、この点からも我が国のスタートアップエコシステムの募集は広がりつつあると認識しております。政府としては、引き続き、スタートアップ育成5カ年計画に基づき、予算・税制制度改革など、あらゆる政策を創造員にして目標の達成に努めてまいりたいと考えております。
1:09:19
ありがとうございます。ただ、具体的な今後については、ちょっと私、意見が異にするところもあるんです。埼玉県経済産業大臣にお尋ねしますけれども、この5カ年計画の今の現状を答弁を受けて、大臣自身はどのように分析、また評価されていらっしゃいますか。
1:09:49
今のご質問は事前にいただいていなかったので、正確にお答えをすることは難しいんですけれども、私の皮膚感覚で申し上げますと、このスタートアップとかベンチャー支援というのは、長い間ずっと言われ続けてきたテーマでありますけれども、やはりこの目標を作ったということもあるし、エコシステムを一生懸命やってきたということもあって、私はかなり昔とは違った機運の高まりというものを感じているということでありますので、この機運をぜひ活かしていきたいと思っています。
1:10:29
通告していたと自分では思っておりましたので、大変それは失礼をいたしました。もししていないのであればですね。逆に言うと、スタートアップの盛り上がりというのを感じつつも、大切なものはやはり先ほどの話がありましたとおり、どれだけ行政や政府、内閣がしっかりと官民の競争力を持って推進を していくか、後押しをしていくかということになるかと思います。それで一方で、スタートアップを実際に立ち上げる、先ほど5カ年計画の中にもありました、終戦直後の若い世代が、焼け跡からさまざまな企業を立ち上げて、中にはグローバル企業に育っていったものがある。ところが、資料の1をご覧いただきたいんですけれども、これはインターネットでもご覧の方や今日ご来場の方もいらっしゃいますので、口頭で簡単に説明させていただきますと、この資料はグローバルアントレプレナーシップモニターといいまして、7カ国、日本を含めました、日本、米国、フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、中国、この7カ国の企業活動の活発さを調査したものなんですね。問いの中にあるこの4つの大きな質問を見て、極めて日本、残念な結果になっています。例えば、今後6ヶ月以内に自分が住む地域に企業に有利なチャンスが訪れると思いますか。圧倒的に日本は最下位です。新しいビジネスを始めるために必要な知識、能力、経験を持っていますか。同じく最下位です。あなたの国の多くの人たちは、新しいビジネスを始めることが望ましい職業の選択であると考えていますか。断トツの最下位です。断トツという言い方も日本語としておかしくないかもしれませんが。もう一つ、あなたの国では 新しくビジネスを始めて成功した人は、高い地位と尊敬を持つようになりますか。これも他国と比べて、極めて差が大きく最下位という現状がございます。企業活動の活発さを調査する国際的な調査を見ても、残念ながら実際に企業をしようという皆さんたちの気運が少なくとも盛り上がりに欠けているように見受けられるのですが、どのようにこの分析を考えられて、そしてどのような政策を打ち出すべきかと、大臣はお考えでしょうか。
1:13:18
御指摘の、各国の企業活動の活発さを示す調査の結果によりますと、委員御指摘のとおり、企業は望ましい職業選択家など先進国と比較して劣後しているということでありますが、他方で、この同調査の中には、企業関心層が、企業やその準備を開始するケースが増加していることを示すデータなど、前向きな結果もあるというふうに承知しています。また、別の調査ではありますが、大学発ベンチャーについては、企業数増加数ともに足元で過去最多となったというデータもございます。こうした様々なデータなどを踏まえて、そうして申し上げれ ば、先ほど申し上げたように、国内のスタートアップエコシステムの裾野は着実に広がってきていて、企業に向けた機運は高まりつつあるというのが私の認識であります。こうした機運をさらに盛り上げて、企業に挑戦してみようという人をさらに増やしていくため、引き続き企業人材の育成や、ロールモデルとなるスタートアップの育成、情報発信に取り組むことが大事だと思っています。具体的には、優れたアイデア技術を持つ若手IT人材を発掘育成する未踏授業の拡大、ディープテック分野、地方への横展開を行っていきたいと思っていますし、企業化の海外派遣プログラム等を通じた人材育成、日本が特別招待国カントリーオブザイアーとして注目を集め、フランスで開催されたビバテックのような国内外の大規模展示会への出展支援を通じた日本のスタートアップの情報発信、こういった取組によりまして、我が国の企業化精神を高めて、さらなるスタートアップエコシステムのすそのの拡大に取り組んでいきたいと考えています。確かに大臣がおっしゃるとおり、こういう結果が出ていて、一部では確かにいい調査も出ています。ただ、そうじて、やはり若い皆さんたちがスタートアップ、企業をするという機運になかなかなり得ていないという現実もあって、大臣がおっしゃるように、人材の育成というのは一つ大きな鍵になるかと思います。これは前回もで すね、B2Cのお話で、それこそCという、コンシューマーの皆さんたちがやがて、あるいは後に働き手となったりする際の人材教育も当然必要ですというお話の議論もさせていただきましたけれど、人材育成も、おそらく文科省が若い皆さんたちからというような考え方がある一方で、やはり経産省さんが積極的にその人材育成に関して乗り出していくということも大切な視点だと思います。そしてまた、そこを厚生労働省の皆さんたちとうまく組んでいくということも、やはり大切な作業だと思いますので、ぜひその辺は前向きに考えていただきたいと思っています。現実に、今、半導体で湧いている熊本では、国立の高専では人材育成のための新しい社会に接報ですけれども、学科を設けて半導体のスペシャリストをできるだけ多く輩出して、またそれが雇用の広がりになればいいなというのも一つの一例としてあるわけですけれども、ただ残念ながら、やはり世界的な情勢の中で見ると、まだまだスタートアップや、それから後に話させていただきますが、ユニコーンの現状などを見ると、なかなか厳しいものがあると思います。あともう一点、融資ですね。若い皆さんたちが、やはりお金をどの程度、その融資に関してもやはり民間の企業の皆さんたちで、確かに活発な方がお金を投資して、そして若い皆さんたちに期待しているという部分もありますし、また政府系の政策金融の銀行もですね、そういうことに対して門戸は開いているんですけれども、もっと関わりを持っていただいて、若い皆さんたちに対してですね、積極的な文字通り投資を図っていく場合、特に先ほどから人への投資というキーワードが出てますように、やはりそういう投資の部分に関して、若い皆さんたちが、言ってみれば借金を背負って果敢に挑戦していくという姿も大変見ていて、頑張ってって応援したくもなるんですけれども、一方でやはりその環境を整えていくのがまた行政の役割だと思いますので、ぜひその辺を一つ力強く推進していただきたいと思っています。そしてその地域的な拠点と言いますか、スタートアップの拠点というのがいくつか日本にもございます。例えば関西でしたら、あずまいの地元ですけれども、大阪、京都、兵庫、この3地域でスタートアップを推進しようというものもありますし、私の地元の福岡にもそういうスタートアップの、そういう拠点の指定を受けて推進しています。それが資料の2でございます。これも簡単に説明をさせていただきますけれども、福岡市の場合は、2012年のスタートアップ宣言から10年、そして相談件数は10倍、ファンド規模5倍、資金調達額は実に70倍となっております。言ってみれば、よく言われる裾野の広がりというのは、福岡市では随分話題にもなっていますし、地元の新聞やテレビやメディアも数多くその広がりを取り上げています。我が国のスタートアップの 収穫地として、さらに発展を遂げていくためには、どんなことが必要になってくるのかということをお尋ねしたいと思います。特に、創業の裾野は広がったが、高さは足りていないと、この資料の2の分析にも書かれているところがございます。裾野の広がりは資金調達額だけでも10年で70倍になりましたが、ユニコーン企業の数は今、福岡の場合1社、ユニコーンQといわれるそれに近い企業が2社、これだけでもすごいことですが、高さがより求められているという部分に、大臣はどのようなご所見をお持ちでしょうか。
1:20:23
委員、御地元の福岡市では、2012年のスタートアップ都市福岡宣言を契機に、創業支援施設の整備や企業相談の対応、企業後の成長支援、あるいは海外拠点との交流事業などが行われた結果、スタートアップエコシステムが着実に拡大していると認識しています。経済産業省としても、日本をスタートアップの集積地とするため、こうした先進的な地域の取り組みを後押しするとともに、海外の企業家などの誘致も行っているところであります。具体的には、内閣と連携をいたしまして、スタートアップ支援 に積極的な自治体、大学、民間企業などによるコンソーシアムをスタートアップエコシステム拠点都市として選定をいたしまして、アクセラレーションプログラムの提供やピッチイベントの実施などを集中支援ということをさせていただいています。また、地域の優れたスタートアップの育成プログラムであります「Jスタートアップ地域版」により、地域の支援機関と連携した集中支援やイベントの開催なども進めています。また、スタートアップビザ制度を整備いたしまして、自治体等から支援を受ける海外企業家の入国在留も推進しているところであります。今後も福岡市のような先進的な地域とも連携をしながら、日本全体のスタートアップエコシステムの底上げに向けた取組を進めてまいりたいと考えています。委員御指摘のように、私の知り合いでアメリカでベンチャーを立ち上げた日本人がいるんですけれども、彼の話を聞きますと、こういう素晴らしい技術があると日本人が持っている。そうすると、おせっかいがいっぱい出てくるんだそうです。こういうベンチャーがあるから行ってみたらどうか、こういう専門家がいるからお前ちょっと行ってみたらいいぞとか、こういう大学でこういう研究をしているらしいからちょっとコラボできないのか。そういう人が周りにバーッと集まってきて、いつの間にか成長していくと。日本の場合はせっかく若者が頑 張っても、よく頑張れよぐらいで終わっちゃってるわけですね。そういう民族性の違いみたいなものもあるので、ご指摘のように大人が頑張っている若者をもっともっと関心を持っておせっかいを焼くということも、特に地域でやりやすいと思いますので、余計なことかもしれませんが、私は気づいた点として申し上げさせていただきました。(小島) 試験を交えてご答弁いただきまして感謝申し上げます。まさしくそこは共通の認識を持っているところでして、例えばアメリカなどは大谷翔平選手の活躍を見ても非常に受け入れが優しくフレンドリーにやっていらっしゃるところもあって、逆に言うと日本の本当に一部の皆さんたちの中には、これからはまた問題提起させていただきますけれども、例えば一気にもう俺たちはNASDAQを目指すんだと、もう日本で上場やIPOじゃないんだと、将来はNASDAQで勝負していきたいんだというぐらいの大きな夢を持っているんですね。そういう夢を応援していくなり、あるいは逆に大人の方から、日本のIPOもそれは上場も素晴らしいけれども、将来ユニコーンを目指すならばNASDAQ一気にやれよというような、そういうような希望や夢を与えるような施策というのをまさに大臣もやりたいし、そういう情勢をしていきたいというふうに受け取らせていただきました。(小島) 経産大臣、斉藤健大臣は大学時代、ハンドボール部のキャプテンをされていたそうですけれども、パスはですね、ハンドボール、ご存じの ようにパスをする回しで相手をどうやって切り崩していくか。このパス回しというのはある意味進むのを広がりをしながら上を目指していく。最後は大臣がお得意だったジャンプシュートのようにですよ。高さを求めて、やっぱり高さを持ってシュートしていく。そしてゴールを目指していく。そういう若者をですね、やっぱり大臣も学生時代ご経験のそういうハンドボールも含めて、ちょっと連想していただいたらお分かりになるかと思うんですけれども、様々な作戦や手腕があって、それはやはりもう一部昇格寸前まで部を立ち上げられたわけですから、やっぱりそういうところですね、高さを目指していくというのがやっぱりこれからの課題の中で、そして中でも人材育成は。特に大事な部分だと思っておりますので、ぜひよろしくお願いをしておきます。さて、ユニコーンの喪失、そしてスタートアップの出口戦略というお話も一部させていただいたわけですけれども、経産省にここでじゃあ伺います。2022年の5カ年計画ではですね、M&AとIPOの比率に着目すると、これ日本ではIPOが8割に対して、米国ではM&Aが9割という、次の資料3をご覧いただきたいんですけれども、いわゆるIPOの比率とですね、それとM&Aの比率が日米、明らかに逆の比率になっているということが挙げられます。この9割を占めるアメリカに対して、M&Aの比率を高めていくということも 、おそらくこの産業強化法の中の一つにあるのではないかというふうには考えられるわけなんですが、この点について、まず日本の海底企業の戦略、それからマインドもですね、買収の先進国、米国との差がやっぱり大きいというイメージが、このグラフからも示されていると思いますが、経産省はこの点について、まずどのようなお考えがあるんでしょうか。そしてまた、資金調達においてはですね、短期のこのIPOが主軸の現状、将来性や未来を考える中で、やっぱり現状ではもったいない気がするわけですね。ゴールがIPOだということになるような、今気運があるような気がするわけです。例えばスタートアップをした、そして業績が順調に伸びてきた、そうすると、じゃあIPOによって上場をして、そして多くの皆さんたちが資金を集めて、自分の育てた企業を何倍もあるいは何十倍もなって売ってしまう。で、売ってしまった段階で、実はそこがピークだった、ゴールだったということも少なくないと思えるんですね。現状ですね、次にその辺のお話をさせていただこうと思うんですけれども、まずはそのM&AとそれからIPOの比率が逆転になってしまっているというこの現状、そしてこれはもったいないのではないかという私の認識がどうなのかというのはちょっとお尋ねします。いかがでしょうか。
1:27:57
イーナーのご指摘につきましては、まずそのなぜM&Aの方の比率の差が出ているかということと、あとこれは極めて関連するんですけれども、ちっちゃい、早めにですね、先ほどのレリーはあまり高く、どこからシュートではなくて、低いところからシュートしてしまうということで、それがいいのかどうかというところについてのご指摘なんだろうと思います。まずは、つまり時価総額、小さいうちにですね、上場してしまうスタートアップが実情をございまして、これは先ほどご指摘もあった、いわゆる時価総額が10億ドル以上の、いわゆるユニコーンのようなものが育ちにくい原因にもなっているということで、ここについては日本のビジネス環境を変えていく一つの課題であろうというふうに認識をしております。これはベンチャーキャピタル投資をする側が、運用期間が比較的10年程度とかということで、大きくなる前に運用期間が終わってしまうので、ここで上場してしまおうというような形になってしまうというような環境もございます。そして本来スタートアップがいろいろと売り先を見つけたり、商品ができていよいよこれからだというところに対して、いわゆるグロースステージと我々は言っておりますけれども、成長する段階にようやく来ているのに、そこで 資金が遂げてしまうということがございます。したがいまして、今回の法改正の一部にも入れていただいております産業革新投資機構や中小企業基盤整備機構におきましては、そういった部分についての投資を行う民間ファンドに集中的にLPC出資を行うような形で支援をしたいというふうに思っています。普通であれば10年ぐらいのものを、比較的15年とか長めの投資ファンドに対してLPC出資をして、それを支えていくという形で、もう少し成長の時間を取ってあげるというような形でやっております。またスタートアップのM&Aについては、単独では到達できないようなスピードとか規模感、これを達成するには非常に大事な戦略の一つであろうと思っております。これはオープンイノベーション促進税制ということで、大企業なんかがある種のM&Aという形でスタートアップに投資をすることで税制の支援をするというような形で、M&Aのところについても一つの出口としてしっかりと応援をしていく、こういう形で整備をしていきたいと思っております。以上です。
1:30:37
ありがとうございます。先ほどの大臣のご答弁のように、お節介の方がいっぱいいらっしゃるアメリカというところを考えていくと、これは大臣に提案をさせていただきたいんですが、例えば、アメリカやEU、それから韓国などでは、ベンチャー企業が主体的に未上場株式を発行して、自分が自ら、そしていわゆる募集活動を通じて独自の資金調達ができるという法律があると聞いております。個人も企業も、その成長の可能性を持っていれば、未上場にあっても、その企業に投資ができるというシステムなんですね。これはある意味リスクを伴うわけです、当然。ですけれども、米国やEUなどを中心に、つまりベンチャー企業が、そういう世話をしてくれるような方などがいてくれたら、そういう形で、じゃあ未上場なんだけれども、その株を買ってもらったり、投資の対象にしていくということも、ある種大きな視野に入れてもいいのではないかと思っています。これは、この点については答弁を求めているつもりではございませんので、一つの提案として、アメリカはそういう、欧米を中心にまたそういう法整備もあるということですので、スタートアップ企業の様々な選択肢を増やしていくということでは、投資する側も当然リスクはありますけれども、そういうチャンスの広がり、選択肢を増やすという法案が、法律があってもいいのではないかと思いますので、ご検討いただければと思っております。全体の様々なお話を伺った上で、次の質問に移らせていただきます。国内投資の拡大につながるイノベーション、中でも新陳代謝の促進という言葉が先ほどからも出てまいりました。この新陳代謝の促進というのは、どのようなイメージや意味をお持ちなんでしょうか。産業協商力強化法には、産業活動における新陳代謝という定義をされておりまして、新たな事業の開拓、事業再編、事業再生等の事業活動を指すというふうになっております。この趣旨は、誤解があってはいけないのですが、中小企業の早期退場を促すみたいな、そういうものでは決してありません。むしろ経済環境の変化に対応して、事業者自身がビジネスの力点を変えていくですとか、それから成長が期待される事業分野に資金や人材を振り向けていくですとか、そういう意味での産業協商力の強化のために必要だということであります。この法案におきましても、国内投資拡大につながる新陳代謝を促進するということで、我が国経済の権益である中堅金を投入する他社の保有する技術等の獲得ですとか、新事業開発等を通じた事業拡大を促すための複数回のM&Aを後押しする税制措置ですとか、あるいはスタートアップ企業等による新技術等を活用した新しいビジネスの創出を後押しするために、産業革新投資機 構の運用期限の延長や、ネドによるディープテックスタートアップの事業開発活動への補助等を新たな取組として、都市として支援措置を講じることとしておりまして、こういう意味で使わせていただいているということであります。スタートアップの分野で、今おっしゃったように、さまざまな中堅、中小グループ化の税制があると思うんですけれども、経産省さんに伺いますが、個市を教えていただけないでしょうか。今回の中堅、中小グループ化の税制に関する個市、そしてなぜ今大臣がおっしゃったように、M&Aの複数回焦点を当てているのか教えていただけないでしょうか。
1:35:09
まず個市をということでございますので、中堅、中小グループ化税制の概念につきまして、簡単にご紹介したいと思います。成長意欲のある中堅、中小企業によるグループ化を集中的に後押しをする目的、観点から、準備金制度を対象にいたしまして、複数回のM&Aを行う場合の積立率、準備金となりますが、M&A2回目の場合に90%、そして3回目以降100%という形で拡大をさせていただきまして、また、措置期間、その準備金を続けられる期間を10年という形で大幅長期化する新たな枠を創設したというのが個市でございます。そしてまた、なぜ5、6回、複数回ということで焦点を当てているかということについてのご指摘がございましたので、その点についても申し上げたいと思います。おととい参考人質疑の質疑されました福島ガレレ社、社長が来られておりましたけれども、そこでもご紹介があったと思いますが、新事業展開のために技術やサービスの獲得等を目的に、複数の中小企業を取り入れてグループ化をいたしまして、全体で11%の賃上げを図るほか、グループ化した中小企業全体の成長、雇用拡大を実現したというようなご紹介があったかと承知しております。まさにこうした例を増やしていきたいということでございますし、また、後継者不在のために事業承継、先ほど前の委員からのご質問の中でもありましたけれども、事業承継を希望する中小企業が後継者がいないという場合に、取引関係のある中堅企業等による承継を希望して、一緒にやっていきたいというような、こういった相談があるという声も我々聞いているところでございます。そうした背景を 踏まえまして、中堅企業等によるグループ化の取り組みを後押しすることを狙いといたしまして、中堅企業等が複数の中小企業をM&Aした場合の税制措置を講ずるということにしたということでございます。では、その点について、また大臣に前向きなご答弁を期待しつつお尋ねをしたいんですけれども、スタートアップの分野での議論でも、M&Aというのが中心的な課題になってきているんですが、独自でコツコツ取ったり、あるいは一人で行って、何とか自分で課題を解決していこう、あるいは多くのスタートアップ企業が倉庫やガレージからスタートしているというような事例もあったりするんですけれども、そういう自己解決型と、それとM&Aというのが一見すると対局にも思えるんですけれども、実はそうではないよと、M&Aをツールとしてどのように着目して活用されたいのか、大臣のご決意を伺います。
1:38:17
私は、M&Aを通じて、異なる企業同士が組織を再編をして、相乗効果を発揮して、変革を起こし ていくということは、企業のイノベーション創出したり、あるいは企業価値向上のための有効な手段の一つなんだろうというふうに思っています。もちろん、自社で全て分かるというのも悪いことではないと思いますけれども、ただ、イノベーションの創出や企業価値向上のためには、M&Aが有効な手段となり得るということなんだろうと思います。この認識の下で、経済産業省では、昨年8月にM&Aの活性化を目的に、上場会社に対する買収のベストプラクティスをまとめた企業買収における行動指針を策定させていただきました。今回、国会で御審議いただいている産業競争力強化法等の一部改正法案におきましても、中堅企業のうち特に賃金水準や投資力が高い中堅企業を対象に、複数の中小企業をM&Aした場合の税制措置等を講じることとしているのは、まさにそういった趣旨でございます。(小川)たとえでいうと、それぞれが独自でおいしいあんこを作り、おいしいパンを作り、でも明治にあんパンが発明されて、そして今も真理性の守っていらっしゃる。あるいは、かつカレー、お好きな方が多いと思うんですが、とんかつ単品でもカレーライスだけでもその単品ではおいしいんですが、かつカレーにするとなお一層おいしく、そしてまた消費者だってそれに付加価値がついて、それに対し てもちゃんとお金を払える。言ってみれば、新しいメニューを作っていく、そして企業間同士で新しいものをどうやって価格反応を起こしていくのか。場合によっては調味料になるかもしれませんし、素材そのものを開発になるかもしれませんけれども、ある種そういうご決意を進めていかれるというふうに個人的には解釈をいたしましたので、ぜひそれは前向きに進めていただきたいと思っております。一方で、特に中小のM&Aの急増で相次ぐトラブルが起きているということも、大変な問題になっております。大臣もうなずいていらっしゃるように、次の資料の4は、5月25日付けの朝日新聞の一面の記事です。タイトルは「M&A仲介 国が実態確認」と書いて紹介トラブル続発と書いてあります。その本文は、茨城県などに拠点を置く法人グループが、2021年以降、飲食店や建設業者などおよそ30社を買収、一部の会社では多額の現余金が流出し、従業員の給与や取引先代金、年金、税金などの遅延や未払いが続出した。買収先の多くで、社長に就いた法人グループの代表64歳は、昨年末から行方がわからず、一部の会社が警察に被害の相談をしているという内容です。この相次ぐトラブルの状況に対して、まずどのような現在まで把握していらっしゃる事実があるのか、まずこの点について中小企業庁にお尋ねをいたします。
1:42:13
お答えいたします。今、委員からご紹介もございましたが、この報道におきましては、複数M&Aを実施した譲り受け企業により、全経営者の経営者保証が外れない一方で、譲り渡し側企業において、現余金が流出し、従業員の給与や取引先への支払い等の遅延や未払いが発生したものと承知してございます。経済産業省中小企業庁におきましては、報道がなされた譲り受け側企業とのM&A、これを支援したM&A支援機関があったことを確認しておりまして、当該支援機関からの聞き取り等を行っているところでございます。これらを踏まえまして、M&A支援機関に求められる対応等を検討してまいる考えでございます。小田原君、つまり個人の方が会社のためにと思って、ご自身の現余金を会社の中に入れておかれたり、それからよくありますが、あえてご自身の持つ不動産を担保 にされたりというケースがあるわけなんですけれども、この契約上の様々な不手際、中介業者の不手際、意図的に結局売り主の方に不利に働くような契約が結ばれて、そして本当は生産されなければならない債務も含めたものが全く消費者にならない、あるいは預けていた現余金がある意味中小零細の皆様にとっては退職金代わりになるかもしれませんが、そういったものが返ってこないということで、しかもその買い主であるもう一方は行方がわからない、そして中介業者はもう契約が済んでいるんだから、後は知りませんというような現状なわけですね。今、非常にM&Aの状況が増えているので、これから先、非常に対策が急務に迫られていると思います。どのような次は法制度が取られているのか、ちょっとご説明をいただけないでしょうか。
1:44:36
お答えいたします。今、委員からご指摘のあったような不適切なM&A契約の不履行といったような事態が起きないように、中小企業庁におきましては、中小M&Aガイドラインにおきまして、M&A中介事業者等の支援機関に対する取り組むべき事項を示しているところでございます。具体的には、依頼者等の契約に基づく全館注意義務を履行し支援を実施する必要がある旨、また、業務の質の確保のため、知識能力の向上のための取り組みが求められる旨がガイドラインにおいて明示されております。とともに、中介契約、フィナンシャルアドバイザー契約の締結前に、契約内容や手数料等の重要事項について書面により説明を実施すること、さらには、中介事業者においては利益相反となる事項を認識した場合、適時に相手方に明示的に説明すること等を求めているところでございます。また、M&Aガイドラインの遵守の宣誓等登録の要件としたM&A支援機関登録制度を運用しておりまして、ガイドラインの実効性の確保に努めているとともに、ガイドラインの違反が認められた支援機関については、この登録の取消を可能としているところでございます。併せて、民間の取組として中介者を会員とする自主規制団体、M&A中介協会でありますけれども、利益相反行為の禁止やコンプライアンス体制の確保、手数料の開示等を含む自主規制ルールが本年4月か ら適用されておりまして、健全な市場の発展に向けた民間の取組も行われているところでございます。こうした取組により、中小M&Aの健全な召喚種の確立を目指してまいる考えでございます。現状、今おっしゃっていただいたガイドラインをもとに、あるいは官民の、民の団体の中でも、そういうような内部の取決めによって、さまざまな対応策を考えていくということです。ただ、これですね、登録の、民間のM&A支援機関の登録制度の運用状況を、ちょっとここに資料が、読み上げさせていただきますけれども、実はどんな方がやっているかというと、例えば、私業、例えば税理士さんですとか、こういった方が全体の17%、経営コンサルと言われているコンサルティング会社が15%、それから、MAの専門業者という、民間のFAと言われる皆さんたちが12.7%、公認会計士9.6%、中小企業診断者8.1%、ただ、一番多いのは、M&A専門業者で仲介をされている方が22.5%ということでなっています。私、ガイドラインが確かに頑張っていらっしゃる。民間の団体も頑張っていらっしゃる。ただ、例えば不動産などは、宅地建物取引士、あるいは宅地建物取引業法に基づいて定められている、いわゆる宅権の資格、国家資格があるわけなんですけれども、この中小のM&Aの仲介業というものに対しては、例えば、重要事項を説明しなければならないとか、あるいは国家資格でありますよとか、そういうものが果たしてあるのかどうかお尋ねをします。中小企業長さん、いかがでしょうか。
1:48:25
お答えいたします。M&Aは極めて重要な取引でございまして、M&Aのプロセスにおきましては、財務、税務や法務の知識に加え、企業の評価、いわゆるバリエーションやデューデリジェンスといった場面で、極めて高い専門知識が求められるものでございます。このため、中小M&Aガイドラインにおきましては、譲渡し側、譲り受け側、双方の事業者に対し、中小、小規模事業者として、収録の限 界がある中ではありますけれども、高い専門性を有する公認会計士や税理士、弁護士等の事業専門家から支援を受けながら検討を進めていただくことを強く推奨しております。加えて、先ほどの中小M&Aガイドラインにおきまして、M&A支援機関に対しましては、M&Aのプロセスを進める担当者の質の確保・向上を求めているところでありまして、先ほど申し上げましたM&A仲介協会においても、そのための取組を進めておるところでございます。つまり、できるだけ税理士さんや公認会計士さんにご相談することを強く推奨はされていらっしゃいますが、現実はやはりこの登録の数だけ見ても、2割余りの方がそういう資格はお持ちでないという現状。それから、先ほどのトラブルでもありましたけれども、不動産でも登記をするときに問題が発生しますけれども、この会社登記が順調に行われていないケースが見受けられるんですね、相当。だからこそ不幸なケースになってしまう。ですので、やはり究極ですね、これはやっぱりそのM&Aに対しても、ある種の国家資格、そしてその会社と会社がお互いどういう形で、しかもそこはお互いの企業の資産もそうですけれども、そこに従業員の方 がいて、家族の方がいらっしゃるわけですから、例えばしっかりと資格を持っている方を新たに創設するなら、この民間の皆さんたちがそういう仕事を続けていかれている中には、もちろんしっかりした業者さんもあるかと思いますが、やはり不動産の一般的な売買と同様にですね、やはりその資格の書をきちんと明示して、そしてなおかつ重要事項というものが、この会社の移転登記やM&Aに関する重要事項をきちんと説明をして、しかもできる限り一定の期間を置いて、そして考える余地を持っていただいて、そういうような制度政策というものが必要になってくるかと思います。時間がなくなってまいりましたので、この点について大臣のご所見を伺って質問の結びにしたいと思います。よろしくお願いします。
1:51:17
M&Aは事業自体を対象とするということでありますので、極めて重要な取引でありますので、そうした取引においては専門的な知見に基づいて慎重な検討が行われるべきだろうというふうに考えています。経済産業省としては、こうした点について、まずは事業者の皆様に対して広く注意喚起をさせていただいているところであります。様々事案が生じている背景には、M&Aの際に経営者保障の解除や譲り受け側への移行について、事前に金融機関に相談を行うことがあまり行われていないという小観光ですとか、仲介事業者をはじめとするM&A支援機関が不適切な改定を十分に排除できていないという実態等がありまして、こういったものがその影響を与えているんだろうと思っています。こうした点に加えまして、手数料がサービス内容に対して高すぎるという問題も指摘されているところであります。経済産業省としては、中小企業のM&Aの規律向上を図る観点から、これらの論点に関しまして、速やかに有識者会議を開催し、その場の議論を踏まえて中小M&Aガイドラインの改定に向けた検討を進めていきたいというふうに考えています。今後もこうした取組を通じて、M&A支援機関の質の向上を図り、中小企業が安心してM&Aに取り組めるような健全な環境整備等を進めていきたいと考えています。終わりますが、最低の手数料が500万円とも言われている状況でございます。ぜひ早急なご検討をお願いして質問を終わります。ありがとうございま した。【質問者】3,6,8,2
1:53:47
それでは皆さん、今日もご安全に。立憲民主社民の村田恭子です。今日も新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案について質問をさせていただきます。まず最初に、前回の質疑でもいろいろ議論させていただいた、戦略的国内投資の拡大の中の戦略分野、国内生産促進税制の税制の適用の要件のところです。生産計画を出して、その後工場を作って、それが前回議論させていただいたのは、企業が予定していた生産設備の製造よりも思ったほど工場がなかなかできないよね、というふうになってしまったときに、10年間の税制の適用ということであれば、実際にその適用を受けられる期間が短くなる、これは問題じゃないか、というようなことを指摘をさせていただきましたが、その関連でまたお聞きをしたいと思います。この戦略分野、国内生産促進税制においては、税制適用の要件として、電気自動車、グリーンスチールなどの対象物資について、令和8年度末までに、 本法案に基づき、生産販売計画の認定を受け、国内における新たな投資を決定開始することが必要であるとされておりますけれども、まずこの生産計画においては、新しい工場を国内に作ることが必須の要件となるのか、もしくは既存の工場に増設をして、新たに投資をして増設をするような場合も対象となるのでしょうか。
1:55:45
お答え申し上げます。まず本税制の適用を受けるためには、本法案に基づきまして、事業者が事業適用計画の認定を受けた上で、国内における新たな投資を行い、それにより取得した設備を用いて、本税制の対象製品を生産販売する必要があります。その上で、御指摘の既存の工場内に新たな増強投資についても、そうした投資が国内で新規に実施されるのであれば、本税制の対象になり得ると考えております。
1:56:25
新たな投資をして増強するという場合も認めていただけるということでありがとうございます。次、改めての確認にはなるんですけど、対象物資ごとに生産販売量に応じた税額控除を、生産販売の事業計画の認定から10年間措置をするということになりますと、その計画認定後にできるだけ早く生産販売を行うほど、税額控除を実際に受けられる期間が長くなるという理解でよろしいのでしょうか。
1:57:07
その場合、できるだけ早く生産販売を始めた方が、税額控除を受けられる期間が長くなるということになりますので、じゃあもうこの事業計画を出すと。ただ、計画を出した翌日から10年間というのがカウントされるということで、まずはよろしいんですよね。
1:57:35
まず基本的に計画を提出し、国の方で認定をしてから10年間というのが制度になっております。
1:57:47
認定をした日、もしくは翌日どちらから10年間はスタートしますかね。
1:57:55
そこにつきましては、ちょっと詳細な制度設計がまだできていませんので、そこについてはきちっと決めて修置したいと思います。
1:58:06
とにかく認定をして、その後10年間ということになりますと、できるだけ早く生産販売を行うためには、認定されるということをある程度見越して、計画の認定前に生産設備への国内投資を始めておいた方が得だよねというのが、事業者の皆さんの考えられることだと思います。例えば工場を作るにも土地は取得をしておこうとか、建設の原材料についてはそろそろ準備してもらおうとかというような形で、計画認定をされる前に生産設備への国内投資を行うということも考えられると思うんですが、こういった形で計画認定前に国内投資を始めた場合でも、本法案の事業計画として認定をされて、その後生産販売量に基づいて税額控除を受けられるということでよろしいのでしょうか。
1:59:12
お答え申し上げます。どこまで訴求するかということだと思うんですが、まず本税制は、戦略分野の新たな投資を国内で実現していくための投資促進策であり、認定の対象となるのは、本税制の成立後に 決断された投資が対象となるため、本税制の訴求の範囲ですけれども、成立前、既に投資されているものは、まず対象にならないということは申し上げたいと思います。その上で、本税制の対象分野は、特に生産段階のコストが高いこと等から国内投資判断が容易でない分野であり、本税制を利用できるかどうかというのが、投資判断に大きな影響を及ぼすというふうに考えております。したがって、本税制の適用の前提となる本法案の認定前、つまり本税制を利用できるか分からない段階から実際に投資を開始するということについては、企業にとって相当なリスクを伴いますので、基本的には想定しにくいというふうに考えております。他方で、本税制は国内投資を加速し、早期の生産開始を促す観点も踏まえて設計しております。本税制の認定の詳細の要件については、実際にはこの本法案成立後に告示等で定めることとなりますので、御指摘も踏まえて検討してまいりたいと思います。
2:00:53
鉄工業においては、航路から電路に生産方法を変えて、新たに製鉄所を作るというような時に、 この税制が適用になるということは、前回の議論でも確認をさせていただきました。今の御説明ですと、確かに認定前に、これは認定されるだろうと見越して、いろんな国内投資を進めるのは、それは企業にとってはリスクはあると思います。例えば自動車を考えたときに、電気自動車も今回商品の一つになっているのですけれども、工場によっては、今既にある工場のラインをEV用に変えて自動車を作っていくというような場合もあるのではないかなと、伊豆崎、今、言いのづいていただいていますけれども、かなというふうに思うので、鉄工業であれば、航路から電路、新しいのを作るなというのが分かるのですが、自動車の場合は、既にあるラインを変えてEVにしていくという場合も多いと思うんですね。そのような場合の税制の適用というのは、どうなっていくのでしょうか。
2:02:09
お答え申し上げます。繰り返しなんですけれども、想定がなかなかしにくいので、現時点では決まっておりません。ただ、その際、税の利用ができるかどうか分からな い段階で投資を行うだとすれば、新たな投資を実現するための本税制が必要かどうかという点も含めて、これは慎重に検討していく必要があるというふうに考えております。
2:02:38
私自身は、この戦略分野、国内生産促進税制も非常に大事だと思っておりますし、やはり企業の皆さんの国内投資を進めて、国内で生産をやっていくんだ、販売していくんだということで、ぜひ使っていただきたい税制なんですね。その上で今回、計画の認定を受けてから生産設備を作ってという話になると、その税額控除の期間、せっかく10年取っていただいているのに、実際どれぐらい控除が受けられるかが分からない。これある意味、企業にとっては予見性が立たないところだと思います。これから詳細については、いろいろご検討いただくということではあるんですけれども、せっかく作った税制なので、できる限りその10年間、税制控除を使っていただきながら、生産販売できるような、そうした設備制度設計にしていただきたいということを申し上げて、次の質問に移りたいと思います。今日は中堅企業関連措置についても、私もお聞きをしたいと思います。まず大前提としまして、今回中堅企業者を常用従業員数2000人以下とした理由と、例えば中小企業基本法であれば、業種別に資本金の額や常用従業員数によって基準を変えるということで、中小企業の定義がされています。また海外の中には、売上額を基準として定義をされているといったところもあるそうなんですが、今回このような定義にした理由は何なんでしょうか。
2:04:22
お答え申し上げます。中堅企業の定義と中小企業の定義についてでございますが、まず中小企業の定義ですが、中小企業基本法の中でその定義が置かれておりまして、経営基盤の強化や経済的社会的環境への変化への適応を円滑化することにより、多様で活力ある中小企業の成長発展を図るということを主な目的としておりまして、中小企業の定義についても、その趣旨を踏まえまして、資金・人材等の経営資源を確保する際に、困難性を有する企業に着目をし、事業の実態を踏まえた結果、業種別に異なる定義を置いたものとなっていると認識しております。他方で、今回の中堅企業の支援における中堅企業の定義でございますが、中小企業を卒業し、グローバルな大企業、あるいは国内大手と至る成長過程の企業であるという点に着目をしておりまして、こうした段階の企業については、業種に関わらず、実態といたしまして、従業員数数百人、売上高も数百億の規模より多く分布していること、また、経営の高度化や証券の拡大、事業の多角化といったビジネス発展の傾向も見られることや、企業の労働生産性を見ますと、従業員数2,000人までのところは規模の拡大とともに向上しまして、2,000人を超えますと、それが一気に十分に高まるということでありまして、そういった傾向が見られるということもございまして、中堅企業の定義につきまして、今回従業員2,000人以下とさせていただきまして、その上で各施策に応じて必要な要件をさらに具体的に設定していくという形にさせていただいたということでございます。また、海外で取られている売上高でありますけれども、こちらの売上高というものは、やはり市況の影響も受けるなと思っておりまして、安定性に欠けることから、今回私どもが定義の基準には含めず、中堅企業の、また中堅企業の地域における良質な雇用の担い手という関連が、やはり従業員がすごく大事だろうということで、今回は従業員数のみで中堅企業を定義させていただいたということでございます。その上で、今回特定中堅企業というのも定めていくということでございますが、この特定中堅企業の要件としてどのようなものを考えて いるのでしょうか。本法案では、常用従業員数が2000人以下であって中小企業でない企業等を中堅企業と定義し、その中で特に成長発展を図るための事業活動を行っている企業等を特定中堅企業者と定義しているところでございますけれども、この特定中堅企業者の具体的な要件につきましては、法案成立後、パブリックコメントのプロセスも経て、政府において、事務省令で定めることとしているところでございます。現時点で考えておりますのは、具体的な要件としまして、3つほどありまして、1つ目として、大企業の子会社等を除きまして、2点目として、良質な雇用を創出する役割に重視しまして、賃金水準や従業員数の伸び率が業種別の平均以上の業種の平均を上回るというようなものであること。3点目として、将来の成長に向けた十分な投資を行っているということを重視したいと思っておりまして、売上高に対する成長投資の割合が中堅企業の業種別平均以上であることなどを定めることを想定しているところでございます。今、特定中堅企業の今考えている段階での要件についてご説明をいただきました。今、その中で、業種別平均以上といったお言葉が何回か出てきたと思います。今言われた中でも、2つ目の良質な雇用の創出という意味で、地域における良質な雇用を生み出す役割を重視し、直近の事業年度の賃金が業種別平均以上、従業員数の年平均成長率が業種別平均以上ということでことをしていると私も承知をしてお りますが、この①の部分なんですよね、私が気になるのは、直近の事業年度の賃金が業種別平均以上となっているんですけれども、今年も春冬ございましたが、春冬の賃金交渉時、特に地方においては、この同業他社の労働条件よりも、近隣地域の同規模の企業の労働条件を参考にすることが多いんですね。実際今回の特定中堅企業の要件としても、地域における良質な雇用を生み出す役割を重視し、というふうに言われているのであれば、業種別平均で見るのではなくて、その地域の平均と比べて、その企業の賃金がどうなのかというのを見た方が、これは春冬の現状を考えても、また本来の特定中堅企業を応援していこうというような意味でも、こっちの要件の方が私は適しているんじゃないかなというふうに思うのですが、その点いかがでしょうか。お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、現時点において検討しております要件は、常時使用する従業員1人当たりの給与等支給額が業種別平均以上という基準と、常時使用する従業員数の年平均成長率が業種別平均以上ということで、既に業種に着目をしておりまして、地域に着目をしていないのですけれども、委員御指摘のとおり、1つの考え方としては、近隣地域の同規模の労働条件を参考にして賃金交渉を行われているという実態を踏まえますと、地域別の賃金水準を基準として設定するという、もう考えられるかなというふうには思います。ただ、私ども、そういうことを考えていない理由としましては、中堅企業の実情を見ますと、かなり証券が拡大していると、日本全国に展開していることもございます。経営管理を行う本社と事業を実施場所が異なり、また事業を実施場所が複数に及ぶケースも結構多くて、今回中堅企業全体を評価してということになっておりますので、地域ごとの基準を作るということがちょっと難しいのかなと思ったということでございます。先日、参考に次いでご出席された福島が利用者も、やはり本社所在地は大阪府でございますけれども、主要工場は滋賀や岡山県に有するなどですね、幅広い地域に拠点を有していらっしゃるということでございますので、私どもいろいろ検討した結果、地域ごとの基準ではなく、業種別に賃金水準や市場成長率が大きく異なる点に着目をして、業種別に基準を設けたというところでございます。
2:11:22
はい。今のところ、ちょっと教えていただきたいんですが、全国的に事業所を持っているような企業において、1人当たりの給与支給総額というのを見た場合は、全国的に転換している、全国で働いているその企業の皆さんの賃金の平均と いうことになるということでよろしいんでしょうか。
2:11:51
はい、ご指摘のとおりでございまして、その中堅企業者さんのですね、従業員、いろんな拠点に工場があったりとかあると思うんですけれども、その従業員の方々の平均の給与支給、賃金額ですね、これを算出をしまして、それを他の統計の業種別の賃金の上昇率などと比較をすると、こういう考え方で考えているところでございます。
2:12:17
企業によっては、もちろん全国展開をしていてもですね、どの地域であっても全国同一に賃金やっていくよという会社もございますが、中にはですね、やはりその拠点ごとに地域の状況を見ましてですね、賃金を変えているようなケースもあると思うんですね。それで実際、各都道府県の最賃というのも、あんなに東京都地方で差が出ているわけですから、今言った全国展開し ている企業も平均的な1人当たりの賃金で見ていくという話になっていくと、本来の意味での地方の雇用を守っている良質な企業をどう大きくしていくかと、そのですね、目的とちょっとずれるんじゃないかなと。やはりその地域で働いている皆さんの賃金が、その地域の他の企業と比べてどうなのか。やはり就職するときに、自分はこの場所で働こうと思ったときに、皆さんじゃあ自分の地域でですね、あそこ給与いいよねみたいな感じで、やはり就職先を選んでいくということでいうと、やはりより地域に着目した、この特定中堅企業者というのを定めていくのも大事ではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
2:13:36
委員御指摘のとおり、確かに地域性というところがあるということで、必ずしも中堅企業もですね、全国展開している企業ばかりじゃないじゃないかと、こういうところは御指摘のとおりかと思いますけれども、私どもそういった意味では、かなり地域別にですね、きめ細かくやるとすると、実際結構全国展開している中堅企業者さんもいらっしゃいますので、かなり複雑なものになってしまうかなという感じもしておりまして、申請 する際にこの工場とこの工場でという形で分けてですね、計算をし、さらにそれを地域別の賃金と比較するということだと、かなり複雑化していくかなというふうに思っておりまして、私どもとしては基本的には、いろんな中堅企業者さんも多様でございますので、実態はあろうかと思いますけれども、今回の趣旨を考えまして、もちろん地域での良質な雇用を作っていくというのが大事な目的だと思ってはいるんですけれども、認定としては中堅企業者さん全体を評価してということで考えさせていただいているというところでございます。村田君。はい。今、この制度にした理由というのもご説明いただきましたけれども、私どもは特定中堅企業というのを定めて、成長を促していくという、これはもう大事な制度だと思っています。ただ、実態の賃金状況というのをですね、ぜひそちらも知っていただいた上で、こちらの制度を進めていただければなというのを要望をいたします。私、この後はですね、M&Aについてお聞きをいたします。先ほど、小川委員からも、M&Aはもちろん進めていくと、ただそれに伴っていろんなトラブルがあるよねというようなお話がございました。次予定した質問は、政府が複数回のM&Aを推奨する理由ということで、これは先ほど小川委員のときにもご答弁いただきました。私も先日、参考人質疑を聞かせていただいて、本当にあの日の参考人質疑って、3名の皆様もですね、この人口減少の日本の中で、いかにやれることを、日本が持 っている技術を活かしながら需要をつくっていって、日本を元気にしていこうよということで、私もすごく刺激を受けた、すごくいい勉強をさせていただいたなと思っています。その中で、福島参考人もですね、先ほど参考人のご答弁からもありましたように、やはりM&Aによって事業領域が広がって、シナジーを生み出してきたと。そういう意味でも、今回の中堅中小グループ化、税制については非常にありがたい制度だと評価をされていた。それは私も同じ思いです。ただその中で、先ほど小川委員もご指摘をいただいていますが、やはりM&Aというのは会社対会社の話だけではなくて、そこで働くですね、労働者の方がいらっしゃると。その点がですね、今ちょっと忘れがちになっているのではないかというところをちょっと指摘をさせていただきます。これ実際ですね、私5月に大阪の明大に行った時にですね、実際に組合員さんからですね、相談があったんですね。今、うちの会社がM&Aの交渉を始めていてですね、現場で働く私たちからは本当に不安の思いですと。実際にこれまで行われたM&Aにおいてですね、会社側からその会社の労働組合に対して、M&Aの後、親会社となるその会社からの要請として、グループ化にあたっての給与水準、そして勤怠等の労働条件を統一化していくとして、労使で確認していたですね、休日数の一方的な削減や、または労働組合、先住で活動されている方もいらっしゃいますが、その労働組合の先住の取扱いを廃止しなさいというふうにM&A後の親会社から言われているので、労働組合の皆さん、これやってくださいねと要求するような事例が発生をしております。まずは厚生労働省にお聞きをいたしますが、このような事例、厚生労働省として把握をされていらっしゃるでしょうか。
2:18:02
お答えを申し上げます。厚生労働省といたしましては、議員御指摘の事例につきましては特に承知をしていないところでございますけれども、会社分割や事業上等の事業再編においては、労使コミュニケーションは重要な課題であると考えております。会社分割や事業上等にあたりましては、会社分割に伴う労働契約の承継等に関する法律や、事業上等または合併を行うにあたって会社等が留意すべき事項に関する審討において、事前に労働者の過半数で組織する労働組合等と協議をするよう務めることとされており、厚生労働省といたしましては、引き続き関係する各種法令、審の内容及びその解釈についての周知を図ってまいります。今、厚生労働省の方から指針の周知というようなお話がございました。その指針についてお伺いをしたいと思います。これも先ほどの子が院の質疑の中でもお話がございましたが、中小企業庁の方で中小M&Aガイドラインというものを策定をされていると。これ最初に2020年に作られて、2023年に改定をされているんですね。そのガイドラインの参考資料として、各種契約書サンプルというものがございます。その中でも、株式上等契約書サンプルというものもございまして、譲り渡し側の株主が譲り受け側に対して表明及び保証する事項というものが定められています。この2020年に中小M&Aガイドラインが策定されました。この初版においては、この譲り渡される会社のその労働関係において、うちの会社には労働組合は存在しないしませんよと、労働組合は存在しないことというのの表明及び保証が求められていたんですね。すなわちこれは、譲り渡される会社の労働組合に対して解散を求める内容だと。これをですね、ものづくり産業の労働組合であるJAMの皆さんが、これは労働組合の解散を求める内容でおかしいだろうというふうに要請をいたしまして、この初版の内容については改定をされたというふうに承知をしておりま す。そして2023年に改定された第2版においてはですね、この労働組合は存在しないことの表明がですね、変わって、対象会社においては、以下の労働組合が組織をされており、対象会社と当該労働組合との間で、以下の労働協約が締結されていること、及び以下に記載されたもの以外に組織された労働組合はなく、締結されている労働協約も存在しないことを表明及び保証をしなさいと、改定をされているわけで、このJAMの要請に対してですね、改定をしていただいたということは、私も一定の評価はしておりますけれども、そもそも何故第1版においてですね、対象会社には労働組合は存在しないことというものを記載をしたのか、これについてまずご説明お願いします。
2:21:52
お答えいたします。M&Aにおいて、譲渡し企業に労働組合が存在するか否かにつきましては、当該労働組合との間で締結した労働協約があるか等の、譲渡し企業の労務実態の把握にとって極めて重要な情報でありますため、これを明らかにすることを求めているものでございます。このため、今ご紹介になったとおり 、2020年の初版の中小M&Aガイドライン参考資料中の株式譲渡契約書のひな形におきまして、これを策定した際には、労働協約の存在といった労働組合を起点とする論点が存在しないことを端的に示すという観点から、労働組合の存在不存在を言及した形であったと承知しております。他方で、初版の策定後、委員ご指摘のようなご懸念、また、JAMからのご意見も頂戴したことから、第2版におきましては記載を修正いたしまして、売り手側の労務実態に大きな影響を与える労働協約の存在の有無に焦点を当てた表現に修正をさせていただいたところでございます。この労働組合が存在すること自体について、どの組合と労働協約を締結したのかを明らかにする観点から記載する、これを想定したもの、この意図でございますので、今ご指摘のあったような労働組合を解散させることを求める意図は全くございません。こうした意図につきまして、引き続きご懸念を持たれる方がいらっしゃれば、しっかりとご説明をさせていただく考えでございます。
2:23:45
【島畑】労働組合を解散させる意図はなかったと言われたんですけれども 、第一版においては、結局労働協約はM&Aにおいて明らかにしないといけないよね、それは私もそうだと思います。ただ、その労働協約はないよということを示すために、そもそも対象会社には労働組合は存在しないことを表明しなさいと言っているのは、すなわちこれは労働組合は解散しなさいということだと思うんですけれども、そういった話は、この第一版のガイドラインを作る上で議論にはならなかったんでしょうか。
2:24:30
お答えいたします。つまびらかな状況につきまして、今お答えできる材料は手元にはございませんけれども、当時はM&A契約の法的な実務の観点から、やはり労働協約等々労働組合を起点とする論点の端的な存在不存在を明らかにする手法で、労働組合の存在不存在といったような観点であったというふうに承知をしております。
2:25:09
労働協約の明らかにするというのが、やはり労働組合の有無で図られるというのは、これはもう全く論理的におかしいなと。いくらでも労働協約どんなのあるんですかというふうなことは調べられるわけです。第2版においては、こういった労働協約を締結していますということを表明するということになってはいるんですけれども、やはり労働組合は、皆さんご承知のとおり、憲法第28条の労働三権で、団結権、労働組合をつくることというのは、憲法で保障されている権利でございます。それを、やはり第1版において、なくしなさいというようなガイドラインをつくったということも問題だと思いますし、このM&Aのガイドライン第2版においても、以下の労働組合がありますよということを、そもそも表明をさせるというのが、そうやって、でも憲法において労働組合ってつくるというのは認められているのに、それをまた表明しなさいよというのも、それは問題なんじゃないかというような声が労働組合の中からは上がっております。このM&Aにおいて労働協約を明らかにしないといけませんよねというような話の中で、労働組合の方がどれくらいM&Aの中にステークホルダーとしてコミットできているのかというようなことも重要だと思うんです。会社同士がこういった労働協約あってやってますよじゃなくて、労働者の皆さんがどういったことをM&Aについて考えていらっしゃるのかだと思うんですね。昨年、皆さん覚えていらっしゃる方も多いと思いますけれども、祖母と西部の労働組合の皆さんがストライキを実施をされました。これはなぜストライキに踏み切ったのかというふうなことでいうと、ちょっと皆さんご存じのところもあるとは思うんですけれども、M&Aの主な手法としては、株式上等、会社分割、事業上等、合併等、主にこの4つの手法がある中で、祖母、西部のときにM&Aの手法として取られたこの株式上等方式では、労働者と新旧オーナーとの事前の協議の枠組みがなかったと、法的な枠組みがなかったということで、ただその理屈としては、株式上等方式では雇用契約他一切の債権債務が原則新しいオーナーに包括、承継されると。なので上等時点では雇用に変化がないため、上等される側の労働者が交渉に参画できる法的な枠組みが用意をされていない。そうした理由だということは私も承知をしておりますが、ですがあのときの報道にもありましたように、祖母、西部労働組合、組合員さんが上等された後、自分の職場がどうなるんだろうか。同じ労働条件で確かに上等された時点はそうかもしれないけれども、1年後、2年後どうなっていくのかな。将来的にこの仕事を続けられるのかなというのは、やはり見通せないわけですよね。それで交渉に、交渉させてほしいと、M&Aの状況を教えてほしいと言っても、いや株式上等方式なので、皆さんと交渉をする必要はありませんという話になってですね。で、祖母、西部の労働組合の皆さんは、じゃあそれであれば、もう当事者と交渉できないのであれば、社会に訴えるまでということで、ストライキというふうになったというふうにお聞きをしております。そうした意味ではですね、こうしたM&Aのガイドラインを作ることは非常に大事だと思うんですけれども、そこにやはり労働組合の人が入っていないというような状況が現実あるわけなんです。だからここのところはですね、これからM&Aを国としてもやっていこうよというのであれば、やっぱり働いている皆さんのことを、私はもっと考えていただきたいなというふうに思うんです。ここで斉藤経産大臣にもお聞きをしますが、今回経産省が策定をした中小M&Aガイドラインに労働組合の記載がされております。経済産業省として、よく労働組合は厚生労働省の文脈の中で語られることが多いんですけれども、経済産業省として労働組合の役割意義というのをどのように認識をされているのか、また今後力を入れていくM&Aにおいて労働組合の役割意義をどのように考えていらっしゃるのか教えてください。斉藤大臣。 M&Aとその後の事業の継続成長を実現をしていくということを考えますと、対象企業の重要なステークホルダーである従業員との信頼関係を醸成していくということは、私は極めて重要な課題 であるというふうに思います。従いまして、売り手の従業員によって組織される労働組合も、当然ながらM&Aに当たっての重要なステークホルダーであると思います。雇用されている従業員や労働組合とも、丁寧な調整を実施し、理解を得た上でM&Aに取り組むことが不可欠であると考えています。その旨は、M&A後に必要となる取組等を示した中小PMI(Post-Margin Integration Guidelines)においても、周知を図っているところであります。引き続き、従業員や代表である労働組合などの重要なステークホルダーとの間で、しっかりとした連携を促しながら、M&Aとその後の成長の実現を促進してまいりたいと考えています。大臣、ありがとうございます。M&Aの重要なステークホルダーで、労働組合もあるということで。私としては、今日も高水準の賃上げといった話が出ておりますけれども、調査によっては、やはり労働組合があるところほど、より高い賃上げが実現したという話もあるので、やはり賃上げをしていくという意味でも、私は労働組合が重要だと思っています。なので、M&Aも含めて、経済産業省のいろんな取組の中に労働組合の意義というのを、ぜひ入れていっていただきたいなと思います。2021年に中小M&A推進計画というものも取りまとめられておりますが、そろそろこれも期限を迎えるというふうに思いますが、今後 改定する予定はございますでしょうか。
2:32:39
お答えいたします。今ご紹介いただきました中小M&A推進計画でありますけれども、経営者の高齢化や新型コロナウイルス感染症の影響に対応し、中小企業の貴重な経営資源が散逸することを回避するとともに、事業再構築を含めて生産性の向上等を図るため、中小企業の貴重な経営資源を将来につないでいくことを目的に、中小企業庁が2021年4月に策定したものでございまして、その2021年以降5年間に取り組むべき施策を取りまとめたものでございます。こちらにつきましては、継続的にフォローアップを行っておりますとともに、新たに発生した課題にも対応すべく、必要に応じ、新たな施策を講じさせていただいているところであります。本法案における中堅中小グループ税制につきましても、法案を成立させていただいた暁には、本税制の活用促進についても、計画に位置づけられるべきものと考えております。計画は、2021年から5年ということでございます。今、2024年となりました折り返し地点を過ぎたと ころと認識しておりまして、今後の改定につきましては、中小企業の事業承継や経営資源集約化の進捗状況を踏まえてきつつに検討を対応してまいりたいと存じます。中小M&A推進計画、そして、先ほど子会のときにご答弁ございました中小M&Aガイドラインもですね、中会業者のトラブルを受けて見直すというようなお話もございました。ぜひその中にですね、労働組合、ステークホルダーとしての労働者をどうしていくのか。私はやっぱりこの働く皆さんが資源だと思いますし、福島参考人もですね、質疑の中でやはり会社がどんどんグループ化していく中で、やはり参考人ご自身がこの思いを語って、どんな会社にしていくんだということで、もちろん企業文化は違う、もともとは違う文化だった皆さんが一つになってですね、シナジーを長い期間をかけて生み出してきたんだというお話がありましたので、やっぱりM&Aというときにそこで働く皆さんのですね、本当に力が100%出していけるような、そういった施策をですね、今後入れていただきたいなというふうに思います。この点もう一問大臣にお聞きをしますけれども、今日いろいろお話をしましたように、そもそも企業の合併事業場と等によりまして、やっぱり働く労働者という皆さんが不利益を被ることや職を失うようなことは看過できませんし、それだけじゃなくて、今申したようにM&Aをしてそこで働く皆さんももっと生き生き働いて、生産性を上げていこうよというようなプラスのですね、そうした観点が非常に重要だと思います。この点ですね、大臣のご見解を伺いたいということと、本法案においてはですね、特定中堅企業者において成長に伴う特別事業再編計画を認定をするというようなお話もありますが、こうしたところにおいてもですね、労働組合との協議の有無であったり、雇用の安定への配慮、こうしたことも考えていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
2:36:09
事業再編をですね、円滑に行うためには、その再編の意義等について丁寧にコミュニケーションを行って、労働組合や従業員の理解と協力を得ること、これは不可欠であると認識しています。十分な理解協力がないまま強行をいたしましても、その事業というものはおそらくあまりうまくいかないのではないかなというふうに私は思います。そのため、経済産業省としては、事業再編を円滑に実行するためのベストプラクティスをまとめた事業再編実務指針におきまして、事業再編の実行時に事業再編の理由や意義、事業再編後の従業員の地位等について、労働組合や 従業員一人一人に対して誠実に丁寧な説明を行うことが望ましいといたしておりまして、この指針の周知広報に取り組んでいるところであります。また、本法案において新設された御指摘の、中堅中小企業が複数回のM&Aをする場合の税制措置等の活用の要件である特別事業再編計画につきましては、従業員の地位を不当に害するものでないことを計画認定の要件としています。今後、具体的な基準を定めるにあたりましても、労働組合等との協議等により十分な話し合いを行うこと、雇用の安定等に十分な配慮を行うこと、雇用者給与等支給額を引き上げることを求めることを今、検討しているところであります。こうした施策を活用して、事業再編やグループ化に取り組む事業者が、従業員の理解・協力を得ながら、持続的に成長していくことを後押ししてまいりたいと思います。村田/ぜひ大臣、よろしくお願いいたします。先ほどご紹介させてもらった、ソゴー西部の労働組合の方がおっしゃっているのが、自分たちは抵抗勢力ではないと、企業価値を一緒に高めていくパートナーだと言われているんですね。そうした働く皆さんの思いを、ぜひ汲み取っていただきたいですし、参考人質疑でも松江参考人がおっしゃっていただいた中で、私のキーワードで、現場は先端であって、末端ではないと。末端と捉えるか先端と捉えるかで、経営の在り方は大きく変わるというような話もされていますし、その松江参考人のお話の中で、新しい価値を作っていく。今日もそういった、それが気候変動等の社会的課題を解決することが新しい価値創造になるんじゃないかというような話がありましたけど、その価値を自分の企業の中でどう見出していくかという中で、自分たちの本業の最低限をしていかないといけないよね。万全といろんなことをやっているけれども、これから人手不足の中で自分たちの企業の強みは何なのかと、本業を再定義する必要があると。その本業の再定義をできるのは、もちろん経営者の方もいらっしゃると思うんですけど、現場の先端にいらっしゃる方だと私は思うんです。私もいろんなものづくりの現場を回っている中で、M&Aをされたところもあります。一番変わったなと思うのが、作業儀が変わっていることなんですよね。やっぱり新しい会社になるということは、ずっと気慣れていたその方の作業儀が次あったときに変わっていて、今こういう感じになっているんだと。新しいその中で、企業の中でまた皆さん頑張っていらっしゃる、新しい企業風土の中で頑張ろうとされていらっしゃいますので、そうしたところもぜひ考えていただきたいと。最後1問、これもこうした人をどう生かしていくかという話で、これも以前の委員会でもお話しさせていただきました。やっぱり雇用の公正な意向をですね、どうしていくかという話です。私はまだこのカーボンニュートラル国が進めていく上で、雇用の公正な意向を本当の意味で考えていただけているのかなというふうに思っています。今回の法案でも参考にされた米国のインフレ削減法ではですね、公正な意向を促すために石炭など化石燃料関連の産業が主要であった地域などですね、こうしたエネルギーコミュニティに対して、ハイエネ、グリーン電力、センターエネルギープロジェクトに対して優先的に支援の枠を割り当てますよとかですね、税額控除を上乗せしますよというような導入がされているんですね。日本においても公正な意向、やはり重要な課題だと思うんですけれども、同様の支援というのは行ってはいかないのでしょうか。
2:41:12
ご指摘、米国インフレ削減法はですね、化石燃料関連の産業が立地をしていた地域における雇用確保等の観点からですね、こうした地域でGX関連の投資を行った場合には、税額控除額等の上乗せがされるなどの制度を組み込んでいると承知をしています。我が国のGX政策におきましては、米国のような地域への優遇措置自体は講じておりませんが、他方で昨年末に策定をいたしました分野別投資戦略におきましても、革新技術の開発実装を通じ、CO2の他排出産業の既存の設備等もうまく活用した形でGX投資も促進し、これらの地域における新たな産業や雇用を生み出すことも試行しているわけであります。例えば鉄工業におきましては、功労革新的な電路に転換する投資をご支援しているわけでありますが、これは既存の製造設備の一部は残した形で、排出削減効果の高い製造プロセスに転換するものであります。この結果、これらの地域ではカーボンニュートラル向かう中でも競争力ある産業を地域に保持することが可能になると考えています。こうした施策と併せて、リスキリング等の人材育成の取組と、GX分野を含む成長分野への円滑な労働移動を同時に進めることなどいたしまして、公正な意向に必要な施策についてしっかり取り組んでまいりたいと考えています。
2:42:47
石炭関係の会社で働く方と、この前お話をしたときに、今は仕事があるのに若手の方がこの産業をダメなんじゃないかと思って、既に離職が始まっているそうなんですね。なので、その会社では人手不足に悩んでいると。今、GXの2040ビジョンというのも策定をこれからされていくと思いますが、昨日も経産省の方とお話をしたら、まずは産業の方向性を示していくことが大事なんだということだったんですけれども、先ほどのM&Aの話と一緒で、どうなっていくのかというのが、働いている皆さんもリアルに一緒に分かっていかないと、産業の方向性を示されて、じゃあこうなりました、こっちに行ってくださいねと言われても、ずっと不安を抱えていらっしゃると思いますので、策定の間からですね、やっぱり労働者もステークホルダーとして、ぜひ一緒に取り組んでいくようにしていただきたいということをお願いをして、質疑を終わります。ありがとうございます。午後2時に再開することとし、休憩いたします。
2:46:20
ただいまから経済産業委員会を再開いたします。委員の異動についてご報告いたします。本日、吉川沙織君が委員を辞任され、その補欠として石川大賀君が占任されました。休憩前に引き続き、新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。質疑の ある方は順次ご発言願います。
2:46:52
公明党の里見隆史でございます。先週に続きまして産業法につきまして改正法案につきましてご質問させていただきます。先週、イノベーション拠点税制の質問の途中でありましたので、その続きから始めたいと思います。地元でも地財に詳しい弁理士の先生から様々な意見を伺ってまいりましたので、その点も含めてご質問していきたいと思います。どちらかというと、今日午前中も質疑がありましたけれども、どちらかというと青山先生からサプライサイド側の支援が多いと。この受け手の方がどうなのかと。マクロ的にもそうなんですが、例えば地財そのものもですね、地財を渡す側の方の支援ということで今回のイノベーション拠点税制があろうかと思いますが、これを、その生み出された知的財産のライセンス、また取得によってそれを活用する側に対する支援策というものも、併せもってこの地財の回転というものがうまく回っていくんじゃないかと、そんなご指摘でございました。この活用という意味では、やはりこれも何度か論点で出ていますように、その活用に当たっての人材が必要であるということでありまして、その意味では、この企業だけではなくて、大学ですとか研究機関、また中小、スタートアップなど、技術移転、ライセンス交渉等の知見が不足しているという方々もいらっしゃるんじゃないかという声を伺っています。今回このイノベーション拠点税制を創設しますが、他社の知財を活用することを含めて、企業が積極的に知財の活用を行うための取組を進めてはどうかという考えでありますが、経産省としてのご見解をお伺いいたします。
2:48:41
お答え申し上げます。まず繰り返しでございますけれども、イノベーション拠点税制は、民間における無形資産投資を促進するために、国内で生み出された知的財産権から生じる所得を優遇することで、知財を生み出す側にインセンティブを与えるものであります。これは委員御指摘のとおりでございます。これに加えまして、委員御指摘のとおり、ライセンス等の受け手となり、これを積極的に活用することを後押しすることも重要だと我々は考えております。経産省では、これまでオープンイノベーションの促進に向けまして、中小企業等の知的財産権を使用して行う研究開発の場合、そのライセンスの受け手が支払った使用料について、研究開発税制による税制上の優遇を与えているところでございます。また、今般、インピッド法改正によりまして、中小企業等への助言や助成事業が追加される予定でございます。これにより、中小企業等が他社からライセンスを受けて、知財を活用して事業成長を図る場合にも、専門家からの助言等の支援を受けることが可能になります。経済産業省として、イノベーションの活性化には、知的財産権の創出と活用の両面が不可欠であり、イノベーション拠点税制や研究開発税制を含め、関係する施策を機動的に活用しながら、委員御指摘の知財の活用についても着実に後押ししていきたいと考えております。
2:50:18
今、インピッドについても御答弁の中で触れていただきました。私もあまり日本語で言うと、正式名称は独立行政法人工業所有権情報研修官ということでありまして、私も今回法律改修機に色々勉強させていただきまして、インピッドというのは、頭文字を取ると、National Center for Industrial Property Information and Trainingでインピッドというそうでありますが、これをいただいた資料によりますと、1887年、明治20年に農業省、特許局、書務部に図書館を設置して情報提供を始めたのがSTARTという非常に歴史を持った組織、これがしっかり今も最先端の技術を担っていただいていると、日本が明治以来、技術、そして知財を持って生きてきたその証ではないかなというふうに思います。そして今回の産業法の改正の中にも、党の改正の中にも、このインピッド法の改正が含まれ、今ご答弁いただいたように、中堅企業、また中小スタートアップ企業に対する相談、助言をその業務の上に加えられたということであります。実際、この法案の対象となるようなスタートアップ企業では、まだまだ人数、規模も小さいということがあって、この知財部門の人材が揃っていないということが指摘されています。じゃあ、昔ながらの企業、中小企業、中堅企業はどうかというと、これ永遠と続けてきた企業も、昭和平成初期からずっと30年、40年というところは、確かにベテランさんがずっと一人でになっていただいていると。しかしながら、そのもう一人が60代だったり70前後だったり、そういう人が引退した場合に、次の人材がどうなるんだろうか、実はそういう中小企業も多いそうでありまして、その意味ではスタートアップでも、あるいは代替わりがうまくできない、そうした中小、小規模事業者においても、この知財という、この人材育成というのが、いずれにおいても非常に課題になっている、検討課題になっているということであります。その意味で、このスタートアップ中小企業等における知財、人材の育成を進めていくとともに、インピッドそのものの相談、助言業務、これも今回せっかく法律で位置づけられるわけですから、しっかり拡充して活用を図っていくということが重要だと思いますけれども、経産省としての御認識をお伺いします。はい、竹澤総務部長、お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、スタートアップや中小企業等における知財、人材の育成は極めて重要な課題だというふうに考えてございます。このため、国境庁におきましては、インピッドとともに、知的財産に関するeラーニング教材として、年間18万人の方にご利用いただいております、IPEプラットの提供でございますとか、さまざまなイベント、ワークショップの開催等を通じまして、知財、人材の育成に向けた取り組みを進めているところでございます。また、知財を活用した企業の稼ぐ力の向上には、内部人材のみならず、外部の知財専門家による支援も重要でございまして、本法案におきまして、インピッドが外部専門家と協力しながら、助言を行う等の規定を追加をしたところでございます。特許庁といたしましては、こうした政策を活用していただけるよう、しっかりと周知徹底を図りつつ、関係機関と連携しながら、知財、人材の育成やスタートアップ、中小企業等の稼ぐ力の向上に取り組んでまいります。
2:53:58
よろしくお願いいたします。続いてですね、前回も触れたんですが、経済産業委員会、なかなかこれ理事の皆さんだけでしたので、全員ではないんですが、2月に大阪、そして名古屋にも皆さんにお越しをいただいて、その際の視察先の一つに、名古屋市内の名古野キャンパスというところがございまして、もうすでに委員長からも、今後の本国会の委員会でのご報告の中でも、しっかりご報告いただいているわけですが、その中にありました通り、スタートアップ企業、この名古野キャンパスはですね、スタートアップ企業へのコーワーキングスペースの確保、あるいはスタートアップと協業したい大企業とのマッチングなどのサポート、そして企業開発性のための教育の現場ということで、非常に名古屋もスタートアップ企業急成長しているというお話を伺ってまいりました。午前中、福岡の事例の紹介がありましたので、対抗して愛知の話をするわけではないんですが、愛知は非常に大企業、また製造業、ものづくりの背景、文化がある中で、いかにスタートアップ、これを奨励していくかということは非常に熱心でありまして、今までもやってきているんですが、福岡県は10年前からということで、先ほどお話を伺いました。愛知県庁もですね、今までのものをリプレイスして、ステーションAIという、これは愛知県の大村知事が肝入りで、この10月に、ほとんど新規に近い形でのオープンをいたしまして、自動車産業からものづくり、航空産業からその種となる研究開発をしていく、その一大拠点として地域でも、非対応されているところでございまして、国からも投資をぜひお願いしたいと思います。今日はちょっとそれと外れてですね、これは紹介だけなんですが、資金調達面で、この名古屋のキャンパスは特にお金付近は、周りはお手伝いしていただいていない、おつなぎはいただけるんでしょうけど、資金調達面でどんな組織があるのかということで、いろいろ私も当たっていましたところ、中小企業投資育成株式会社というところにぶつかりました。これはスタートアップ支援ということだけではないんですが、経産省にもお問い合わせをして、地元の名古屋中小企業投資育成株式会社というところを先月訪問してまいりました。これは実は株式会社と名乗っておりますけれども、法律中小企業投資 育成株式会社法という法律に基づく会社でありまして、今回の、ちょっと私も言われるまでわからなかったんですが、この法律の中にも実はこの一部の一部改正によって、特例措置、この法律の投資育成株式会社法の特例措置が今回の改正法案にも盛り込まれております。私も全く今まで存じ上げなかったものですから、いろいろ話を聞いたところ、この法律に基づいての組織が東京と名古屋と大阪の3カ所にあるということでありまして、この法律そのものがですね、このやはり歴史物で、もう60年以上前、61年前、昭和38年に法律が制定され、永遠とこの投資という側面において、中小企業の育成支援に当たってきたということであります。地元の自治体とか商工会議所、金融機関などが出資をして、そして国中小企業が監督をしているということで、公的な機関として利用される方も安心して活用できるということでありまして、これはお話を伺いまして、もっともっと広く知っていただき、また扱っていただければというふうに感じた次第であります。まず、経産省にお伺いしますけれども、この投資育 成株式会社につきまして、その概要、またこれまでの投資実績についてお伺いしたいと思います。
2:58:02
お答えいたします。委員からもご紹介を頂戴いたしましたが、中小企業投資育成株式会社は、中小企業の自己資本の充実を促進し、その成長発展を図るため、中小企業投資育成株式会社法に基づいて、1963年に設立された国の政策実施機関でございます。中小企業等の経営の実施性を尊重しつつ、長期にわたって中小企業等の株式への投資を行うとともに、投資先ネットワーク等を生かし、中立的な立場で企業の成長支援を行い、中小企業等の財務体質の強化や経営省経営の円滑化、経営のさらなる発展などに貢献してきているものと認識しております。実績につきましては、令和6年3月までに、東京、名古屋、大阪の投資育成3社の累計で、5,900社を超える会社様宛に、2,700億円を超 えるエクイティの供給を行ってきているところでございます。もっと数を増やしてほしいなと思うんですが、今回、法案全体の中で、産業法改正の中では、中堅企業の定義をし、そして特定中堅企業者が大臣にいて受けた場合の支援措置を拡充するというこの考え方と並行して、この中小企業投資育成株式会社の投資育成対象も拡充するというのが、今回の改正の趣旨だというふうに承知をしております。これを機に、中堅企業からスタートアップに至るまで、その投資、これもしっかりやっていただくとともに、名前のとおり、投資育成株式会社ですから、育成という側面、例えばマッチングをするだとか、さまざまな情報提供をする、また、さまざまな別の機関へのご紹介ということもあろうかと思いますが、その育成についても、ぜひ、機能強化をして、積極的な業務展開をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
3:00:09
お答えいたします。中小企業投資育成株式会社法上、投資育成への初回の投資先は、資本金3億円以下の中小企業に限られております。今回の改正案におきましては、投資育成からの出資につきまして、資本金が3億円を超える事業者であっても、特別事業再編計画の認定を受けた事業者であれば、M&A等に必要な資金を供給可能とする特例を設けさせていただくこととしております。これは、連続的なM&Aを実施していく場合、中堅中小企業は、M&A資金やその後の成長のために必要となる資金の借入、余力が小さく、資金面での支援が必要であるということを想定したものでございます。また、投資育成による育成支援についてもご指摘がございました。投資育成会社法に基づき、投資先からの依頼に応じて、必要な経営面や技術面の指導を行うこととしておりまして、具体的には、投資先企業の個々の経営課題に対する専門家等とも連携した伴奏支援や、投資先企業同士の連携や共通の経営課題への対処を目的とした研修等を積極的に実施しておりまして、公表いただいているところでございます。中小企業の更なる成長を図るため、投資育成の育成機能は極めて重要であると考えておりまして、中小企業庁としても、投資育成株式会社3社に対しまして、こうした取組をより一層積極的に実施していくこ とを促してまいる所存でございます。この投資育成株式会社のご担当と様々な話を伺う中で、今回どちらかというとM&Aを推しているわけですけれども、実際のいろんな中小企業からのご相談ごとで多いのはやはり、事業承継という一方の課題であります。これも近年ずっと言われてきました、なかなか承継する人がいないという中で、昔ながらの同族企業、昔ながらというわけではないですけれども、同族企業の中で跡取りがいないという場合に、同族でない非同族への承継が増える傾向にあるという中で、この投資育成会社からの投資という案件が非常にこの相談としては、件数が上がってきているということでありました。このM&Aはもちろん今回の法改正で白茶をかけつつも、加速化させつつも、ぜひこうした事業承継等の他の業務についても目配りをお願いしたいというふうに思います。先ほどM&Aの様々なトラブル、環境整備ということで、これも午前中審議がありましたので、私も同志主の質問をしようと思いましたが、その答弁は今回結構でございますが、これその文脈で大臣からですね、このM&Aの様々なトラブルの中で、いくつもの要因がある中の一つに、元の吸収される、合併される側の企業の元の事業者の経営者に関する経営者の経営者保障ですね、個人保障の 問題、これについても触れられておりました。これあのM&Aの時もそうですけれども、とかくこの事業を承継する、あるいは思い切ったこの事業展開をすると、いかようにしてもこの事業を何らかの形で形を変えていくという時に、これはもう非常にこの問題意識はずっとお持ちいただいていると思いますけれども、この経営者個人の保障というものがネックになっているのではないかと。これ経産省もこの個人保障がなるべくなくても済むようにということで、様々なルール化、またガイドラインというものも作っていただいてきたと思いますけれども、それが事業承継にしても、またM&Aにしても、円滑にこの事業形態を進め、そして日本社会全体の経済効率、生産性を上げていくということにもつながっていくのではないかと思います。この個人保障の問題について、経済産業省のお取り組み、またご認識についてお伺いいたします。お答えいたします。経営者保障は、思い切った事業展開の抑制や、円滑な事業承継や早期の事業再生の阻害といったマイナス面も指摘されているところでございます。政府としては、関係省庁とともに、2022年に経営者保障改革プログラムを策定いたしまして、経営者保障に依存しない有志勧向な確立に向けて対応を進めてきております。例えば、政府系金融機関の経営者保障に依存しない新規有志の割合でございますけれ ども、2020年度は38%でございましたが、2023年度上期には61%まで増加してきているところでございます。他方で、信用保障付有志の経営者保障に依存しない新規有志の割合でございますけれども、2020年度31%から2023年度上期には32%と残念ながら横ばいで推移しております。このことを踏まえまして、信用保障制度でも経営者保障改革を後押しするべく、本年3月に保障料上乗せにより経営者保障の提供を不要とする信用保障制度を開始いたしております。制度開始から2か月余り経っておりますけれども、これまでに1,117件、約204億円の保障を承諾しているところでございます。また、M&Aに係る経営者保障の問題につきましては、先ほど来、御審議のありましたとおりでございまして、しっかり中小M&Aガイドラインにおきまして適切な対応を講じてまいりたいと存じます。引き続き、経営者保障に依存しない有志勧向な確立に向けまして、本制度の活用、経営者保障を要しない信用保障制度の活用を促すなどして、適切に対応を進めてまいりたいと存じます。佐田内閣 先ほどのインピッドにしまして、またこの投資育成株式会社にしましても、中小企業の皆さんに寄り添って、ぜひこの支援を進めていく。それが日本経済の競争力の強化につながっていくと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。ありがとうございました。(質問を終わります)
3:07:27
公明党の三浦信弘です。産経法、供給側の重き、ウエイトがかなり高いと思いますけれども、一方で需要側とつなぐということは、午前中からの議論があったと思います。そういう中にあって、やっぱり間のこのつなぎというところの強靭化が、私は大事なんじゃないかなという視点で、前回に引き続きまして知的人材の育成、オープン&クローズ戦略についての質問をさせていただきたいと思います。2023年12月5日開催の第18回産業構造審議会経済産業政策新基準部会での資料3、22ページのところで、日本の企業や大学等の研究機関において、標準化や知的財産を一体的に活用した市場創出、獲得に係る意識、知見、人材や資金の不足により、研究開発の成果を社会実装し市場を獲得創出していく際に、オープン&クローズ戦略を十分に構築活用できていない。ある意味明確な、そして課題も歴史をされたような表現があります。これまでの答弁も踏まえつつ、この活用できていない要因はどう分析されているか、経産庁に伺います。
3:08:33
お答え申し上げます。まず、企業においては、標準化は単なる品質管理の手法の一環と捉える傾向がありまして、標準化戦略が経営戦略に十分位置づけられておらず、特に競争力の源泉である研究開発活動において、標準化の優先順位は知的財産権の確保などに比べて低いものがございます。また、大学等における研究開発におきましても、知見・人材・資金等の不足から標準化や知的財産というツールを活用して、研究開発成果を社会実装する取り組みが不十分であり、標準化を含むオープン&クローズ戦略は、企業が実用化段階に行うべきものという認識が依然として高い状況にあります。こうした背景及び認識を踏まえまして、本改正法案における認定制度では、企業と大学等との共同研究開発に対しまして、インピッド及びネドからの専門的な助言を提供し、研究開発の早期の段階から標準化や知的財産権を含めたオープン&クローズ戦略を活用して、研究開発成果をマーケットにつなげる検討を促進するというものでございます。
3:09:55
まさにここの分析こそが立法事実にもなるわけであると思いますけれども、前回の委員会では、市民参考人が本当に希望の枠、スピード感を持った、またこの世界を取っていこうというお話もいただいて、大変我々も励まされた思いであります。そうなると教育現場がとても重要になると思います。大学での知的財産利活用についての教育状況、これはどうなっているのかという課題があります。今後必要な経営資源化であったり、能力構築、経済安全保障の概念を活用するために、また研究者、技術者として活躍していただくためにも、オープン&クローズ戦略についての知見情勢、こういう機会をつくる、また強化をするということはとても重要だというふうに思います。そうなりますと、若い世代はやっぱり触れるということ、これが大事だと思いますので、企業で知財の経験者、また経済安全保障についての知見のある公務の方、あるいは民間企業、実務者、これを大学等で講義できるようにする、またゼミとかに積極的に呼んでいただいて、具体的なその知見をやり取りする機会をつくる、こういうことが必要なんではないかなと思います。ぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
3:11:07
はい、文部科学省大臣官房、伊藤審議官。
3:11:11
お答えを申し上げます。研究成果の社会実装を進め、イノベーションを創出していく上では、知的財産に関する知識を持つことは必要不可欠であり、大学において知的財産を創造するのみならず、それを活用できる人材を育成していくことが大変重要であると認識をしてございます。大学における教育内容につきましては、各大学が自主的、自律的に定めるものではありますが、約6割の大学で知的財産に関する授業科目を開設しているほか、知的財産を理解し、管理・活用できる専門人材を育成することを目的とした学位プログラムを提供しているなど、各大学において、社会の要請や各大学の特色等に応じた知的財産に関する教育が行われているところであり、こうした授業やプログラムにおいて、便利視や企業での知財管理等の経験を有する実務科教員が関わる例も多数あると承知しております。また、山口大学におきましては、学部大学院の授業で活用できる知的財産教育の教材の開発提供や教職員向けの研修等を実施しており、文部科学省としては、同大学を教育関係共同利用拠点として大臣認定をし、多大学への知 財教育の展開を推進しているところでございます。文部科学省としては、こうした拠点の取り組みやその成果の周知等を通じ、引き続き各大学における知的財産の利活用に関する教育を促してまいりたいと考えております。
3:12:37
文科省さん、頑張っていただいているのはよくわかりますし、具体例が出ていると思います。大臣に伺いたいと思います。で、あったならば、先ほどのような新規塾の資料で人材が足りないとか資金が足りないという会話というのは、これを思いっきり実際にやっていることと結果につながっていっていないということの、まあ、小差でもあると思います。だから変えようという前向きな議論をしたいと思いますけれども、大学教育における知財標準化の知見の必要性、我が国として掲げている知財戦略の実効性、これを考えて、考え、見ていけばですね、経済の現場を担う経済産業省と人材の基盤を育てる文科省の緊密かつ緻密な連携が欠かせないというふうに思います。その中で具体性、課題共有とその国福への手当が必要だと思います。文部科学省、経済産業省、これリンクして初めて我が国の基盤が出来上がるはずであ ります。それを本当にこう連携をするということはとても重要なことだと思いますので、ぜひ斉藤大臣の指揮の下で連携強化を図って人材を育てることをより立体的に進めていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょうか。
3:13:46
全く同感でありますので、進めていかなくてはいけないと思います。特にオープン&クローズ戦略を推進するにあたりましては、知財を生み出す人材の成り手、この確保が重要でありまして、この知財活用を支える人材基盤の強化を図っていかなくてはいけません。そのため、政府全体としては、知財創造活動への関心の弱機や、スタートアップ等の企業に対して多様なアドバイスを円滑に行える人材の育成等に取り組んでいるところであります。その上で、経済産業省においては、インピッドが知的財産を活用した経営戦略や知的財産の実務等に関するコンテンツをインターネット上にいて無料で一般に提供するというサービスを実施しております。このサービスは、企業、大学の方にも多く利用していただきまして、年間18万人の方に利用して いただいておりまして、こういう形で大学の方に入り込んでいるということであります。それから、スタートアップ支援の現場においても、スタートアップ関係者と知財専門家間のネットワーク形成連携強化、促進するために通称IPベース事業がございまして、この事業を通じてスタートアップ関係者に知財活用の重要性を理解していただいて、知財人材として育成していくという取組も行っているところであります。加えて、文科省や弁理士会とも連携をいたしまして、我が国の時代を担う高校生、大学生等を対象としたパテントコンテストですとか、デザインパテントコンテストというのを実施していまして、優秀作品には知的財産権の取得支援など、発明や創造の魅力とともに、この知的財産権の取得や活用等の必要性について学んでもらう機会、これも提供させていただいております。こうした事業の推進を通じまして、知財人材の裾野を広げていって、今後とも関係省庁や関係機関と連携をして、知財人材の育成に努めていきたいと考えています。
3:16:28
知的財産権の取得や活用等の必要性について、プロジェクト初期段階から知的人材を参加さ せることの重要性について明確化が図られ、今回の法改正により現実に進化すると期待をしております。改めて、日本は商品開発、サービス、製造設計等の分野を問わず、初期企画段階、プロジェクトを推進する最初の時点で知的財産管理、衣装の専門家、ファンディングマネージャー等を入れていないというのがこれが実情であります。持続性ある予算確保、オープン&クローズ戦略での研究技術開発のターゲットの整理、創出した技術、ノウハウの確実な確保と権利保護、そして重要な技術があった場合の政府との関係構築など、初期段階が重要であると思います。遅れていることは、逆に価値を早く見出すことのチャンスに変わると、こういう視点で知財人材を初期段階から導入できる日本に変えていきたいと思います。ぜひ、例えばモデル事業などを立てて推進を図っていくなど、トライをしてみてはどうかというふうに思いますが、経産省に伺います。
3:17:31
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、プロジェクトの初期段階から知財の人材を開発することが極めて重要であるというふうに認識をしてございます。今般の改正案におきましては、インピッドの業務に中小企業、スタートアップ等に対する助言を行うこと等の規定を追加をしております。こうした業務を通じて、インピッドが弁理士や弁護士などの外部専門家とも連携しつつ、スタートアップ等の事業の初期段階から、オープン&クローズ戦略などの知的財産の保護・活用の方針について、子者と対話を行い、必要な支援を行うことができるものと考えてございます。また、特許庁におきましても、技術系スタートアップへ出資し、スタートアップにおける知財の課題を理解しているベンチャーキャピタルに対しまして、知的財産の専門家を派遣し、事業の初期段階からスタートアップに対する支援を行う取組などもモデル的に実施しているところでございます。こうした取組を通じて、事業の初期段階から知財人材が関与できるよう努めることで、知的財産を活用した企業の稼ぐ力の向上に貢献してまいりたいと考えてございます。
3:18:46
一問飛ばして質問させていただきたいと思います。現場の最前線で知財管理を担うのが、弁理士の皆さんであります。イノベーションの創出、マッチングに弁理士の皆さんの活躍が欠かすことはできないと思います。前回の質疑において大臣とやり取りさせていただきましたけれども、オープン&クローズ戦略の策定等の実務に詳しい弁理士をデータベース化するとの重要な答弁が大臣からありましたけれども、連携体制の強化、相談への協力等、より効果的に弁理士の皆さんの力を借りやすくすることが必要だと考えますけれども、大臣の見解を伺います。
3:19:25
イノベーションの創出には、知財の専門家とある弁理士のご活躍、これが欠かせないと思います。これまでも、経済産業省及び知財に関する総合支援機関でありますインピットでは、中小企業やスタートアップ等が知的財産を活用して稼ぐ力を向上できるように、弁理士と連携して支援を行ってきています。具体的には、中小企業やスタートアップ等に対する支援 といたしまして、中小企業等の相談のための基本インフラとして、全国47都道府県に知財総合支援窓口を設置いたしまして、弁理士と連携して知財活用等に関する相談に対応をさせていただいています。知財戦略の構築支援を図るため、スタートアップやベンチャーキャピタルに、弁理士等の知財の専門家チームを派遣するということもさせていただいております。特許庁、インピッド、日本弁理士会及び日本商工会議所の4社が、知財経営支援ネットワークを構築いたしまして、イノベーションの掘り起こしから事業化まで、知財の活用に向けた支援策を全国各地域できめ細かく実施する、こういったこともやらせていただいています。加えまして、本改正法案により、インピッドに追加を予定している助言業務は、弁理士等の知財やオープン&クローズ戦略に関する専門家の知見をいただきながら実施することを想定しております。引き続き、様々な支援の現場において、弁理士の方々と連携しながら取組を進めていきたいと考えています。ここに、例えば資金を提供している知人の皆さんであったり、中小企業の皆さんが本当にアドバイス機能が重なってくると、かなり厚めの、実は今まで手が入っていないことがどんどん伸びてくると思いますので、ぜひ弁理士の皆さんの力も借りたいと思いますので、ぜひ押し上げていただければと思います。中小企業の知的財産活用支援について伺います。現状の中小企業における知財についての課題は、知財に関する専門家との接点が薄い、あるいはない。開発段階からの知財戦略に関わる人材をそもそも有していない。また、他の知的財産を活用する視点が少ない。そして、そもそも自社製品が知財と関係するのか否かについての判断や興味が薄い。そして、知財を有してもメリットを感じて活用することを考慮していないと多数挙げられます。この業種業態によってはそういうことは当たり前かもしれません。中小企業における従前通りの知財に対する考え方では、競争力、これが失われてしまうのではないかなという心配が重ねてあります。知財活用、知財に対する考え方について、より中小企業に焦点を当てた制度の検討、設計、確立を急がなければならないと私は考えております。ぜひ国が全面立って、戦略を作って強固に進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
3:22:28
お答え申し上げます。委員ご指摘のとおり、中小企業は知的財産にそもそも関 心が薄い。特許を取得したとしても、その活用方法がわからない。相談できる専門家がいないなど、さまざまな課題を抱えていると認識しております。こうした課題に対応するため、経済産業省では、知的財産の取得・活用の促進を通じて、地域・中小企業のイノベーション創出を支援するための計画であります「地域知財活性化行動計画」を策定しているところです。同計画に基づき、経済産業省・特許庁では、中小企業の知的財産の活用を促進するための取組を実施しているところです。具体的には、全国47都道府県に知的財産について相談できる「総合支援窓口」の設置、知的財産を普及するためのイベントとして、つながる特許庁を全国各地で実施、地域・中小企業への専門家の派遣等を通じた知的財産戦略の構築支援等の事業を行っているところです。これらの取組に加え、今回の改正案により、インピッドの業務に追加される中小企業、スタートアップ等への助言事業を通じ、中小企業の知的財産の活用促進に向けて、しっかりと支援に取り組んでまいりたいと考えております。
3:23:58
続いて、知財の活用という視点において質問したいと思います。よく議論になってくるのは、特許数が増えている、増えていない、と。世界の中での数ということを比較されます。他方でオープン・クローズ戦略が進むと、クローズがあるということは、表に出てこないという部分もあると思います。他方で注目しなきゃいけないことがあります。それは、いわゆる寝ている知財の活用が我が国の課題だと考えます。現状、特許数に対し、寝ている知財のおおよその割合は、どの程度ありますでしょうか。活用を図るにあたって、経産省のビジョンを伺いたいと思います。答え申し上げます。令和4年末におけます、内閣出願人による現在特許権の件数は、約164万件でございます。また、特許庁が令和4年度に実施いたしましたアンケート調査によりますと、自社実施や他社への実施許諾を行っていない、いわゆる未利用の特許の割合は、約47%だったと象徴してございます。委員ご指摘のとおり、未利用特許の有効活用によるイノベーションの創出は、極めて重要な課題でございまして、総理を本部長とする知的財産戦略本部で決定された「知的財産推進計画2023」におきまして、大企業や大学に蓄積されている知財の見える化を進め、中小企業やスタートアップと効果的にマッチングする仕組みを整備することが必要である、旨を明記したところでございます。このため、特許庁におきましては、INPITとともに企業、大学、研究機関が保有する実施許諾または権利譲渡の有意がある開放特許につきまして、中小企業や資材専門家等がその情報を無料で閲覧できる「開放特許情報データベース」を提供するとともに、民間事業者による企業間のマッチングを促すべく、本年1月から同データベースの一括ダウンロードを可能とするサービスを開始したところでございます。また、同データベースの利用促進を図るべく、活用例等を盛り込んだマニュアル等も公開をしております。さらに、大企業の保有する開放特許を中小企業が活用できるよう、自治体、金融機関、シーズ提供企業等と連携したマッチングの機会を設け、中小企業の技術課題の解決や新事業創出の支援などにも取り組んでおります。こうした取り組みを通じまして、ご指摘の「寝ている資材」の有効活用を促してまいりたいと考えております。
3:26:44
まさに、つなぎ合わせたときにイノベーションが起きるはずですので、また知らないということが最も脆弱性だということもありますので、ぜひ色々広めていただきたいというふうに思います。知財任務もありましたけれど、ちょっと飛ばさせていただきたいと思います。次に、産業競争力強化という視点において、我が国の航空機産業の強靭化、これを図るべきことについて質問したいと思います。我が国は、1950年以降、航空製造禁止ではあるもののF-86セイバーという航空自衛隊の戦闘機として、米国からの技術、部品等を提供されるライセンス生産等を重ねて、艦載製品を作り上げるということを知見、そして能力構築を図ってまいりました。まさに、ノウハウが蓄積され、多くの知見、技術力を伸ばしてきております。今後、民間航空機が我が国の成長戦略に位置づけていくということは、やっぱり重要なんじゃないかなと、私は強く思っております。その上で、今回残念ながら、スペースジェットの商用化を図ることができなかった、この明確な理由は何と分析しているのでしょうか。
3:27:54
お答え申し上げます。世界的に航空需要の拡大が見込まれる中で、脱酸素化やデジタル化、こういったゲームチェンジをチャンスと捉えまして、航空機産業の競争力を強化していくことは、経済成長はもちろん、経済安全保障の観点からも極めて重要と考えております。三菱スペースジェットが開発中止に至った主な要因といたしましては、安全性に関する認証取得プロセスへの経験やノウハウの不足により開発期間が長期化したこと、それに伴う度数なる設計変更がサプライヤー対応も含めた事業コストの増段につながったこと、同時にリージョナルジェット市場が当初の見通しから大幅に縮小するなど、先行きが不透明になったことなどが挙げられ、これらによって事業性が見通せない状況に陥ってしまったものと認識しております。
3:28:43
希望もありましたし、また飛ぶ姿をイメージして、この委員会でもいろんな議論があったと思います。ですが、この産業競争力という部分では、体制いろいろ整えても、このノウハウを持ったということが今後我が国にとっての、むしろそれこそ知財だと思っていくことがとても大事だと思います。スペースジェットから得られた知見は何だったのか、産業競争力を強化するにあたって今回の経験は大切な失敗だと、そして他の分野にも重要な情報となると思います。今回の経験こそ、実は国家財産なんだというふうに私は考えます。今後、今回の知見を生かしていくということ、これについてぜひ、経産省も含めて皆さんで取り組んでいかなければいけない方だと思いますけれども、いかがでしょうか。
3:29:32
お答え申し上げます。三菱スペースジェットの事業では3,900時間、超の飛行試験を実施するなど、機体開発においては一定の水準まで到達しており、人材育成も含めまして、我が国の航空機開発の技術能力の向上に寄与したと考えております。一方、間接機器事業を創出するには、開発製造のものづくりのみならず、安全認証、マーケティング、そうしたことも含めた総合的な事業実施能力、いわゆるインテグレーション能力は不可欠であることや、収益性ある市場での長期的なビジネスを視野に、国内外での事業連携を念頭に置いたビジネスモデルの検討が必要であることも重要な示唆として得られました。こうした認識の下で、先月、我が国航空機産業の課題と成長の方向性を示す航空機産業戦略、これを取りまとめました。同戦略の中では、三菱スペースジェットが開発中止に至りまして、要因や背景を踏まえまして、海外主要航空機メーカーとの国際連携の枠組みの中で、部品サプライヤーとしての地位に満足せず、収益性が見込まれる具体的な開発プロジェクトにおきまして、設計団の上流工程にも参画し、間接機事業を実施する技術的事業的な能力をステップバイステップで獲得していくと講しております。こうした方針の下、2035年以降に想定される次世代航空機の開発に向けまして、自律的な成長を可能とする産業構造への変革を目指していく所存でございます。政府としては、この戦略の下、我が国航空機産業の更なる成長に向けて、その取り組みをしっかり支援してまいりたいと考えております。
3:31:08
裾野が極めて大きいのと、人材も育つチャンスであると思いますので、我々は支えていきたいというふうに思います。今後、我が国が民間航空機製造能力を確保することは、産業の現場に大きな持つということは今言わせていただきましたけれども、我が国の経済、技術、サプライチェーンの成長がこれによって期待をされます。午前中からありますけれども、人口が減ったから、高齢化が進んだから、産業が弱った、そういう社会を作ってはいかんという思いがあります。米国においては、本年1月に策定した国家防衛産業戦略で、グローバルサプライチェーン、ウクライナ対応の教訓を踏まえて、同志国との共同生産を重視する姿勢を示しております。民間航空機についても同じ傾向も想定され、レジリエンスの強化にもつながると思います。ぜひ、航空機製造ラインを我が国に持てるようにするため、米国製造メーカーとの協力などを視野に取り組んでいただきたいと思います。確かにスペースジェットが出来上がっていたら、もしかしたら航空需要が変わっていて、売れなかったかもしれないと考えると、いろんな意味合いを持っているんだろうなと思います。今後の展望について、大臣、ぜひ我が国の成長を賭けてご答弁いただきたいと思います。
3:32:23
カーボンニュートラルが新たなビジネスチャンスにつながるという事態を活用しながら、将来に向け、我が国航空機産業の競争力を強化していくことにしっかり取り組んでいきたいと思っています。一方、航空機の開発製造は、長期かつ巨額の開発費用を長期間にわたって回収する大変リスクの高い事業であります。航空機の完成機メーカーは、ボーイングやエアバスといったごく少数の外国企業に限られますが、これら海外メーカーでもリスクをパートナー企業間でシェアする事業体制の構築等が行われています。こうしたことを踏まえますと、委員御指摘のとおり、海外メーカーとの国際協業を基軸として成長していくという視点が不可欠であります。また、民間防衛合わせたサプライチェーンの強靭化も不可欠であります。経済産業省としては、新たな航空機産業戦略のもとで、我が国航空機産業が単なるサプライヤーの位置にあまんじることなく、完成機事業を見据えたインテグレーション能力を向上していくことが重要であると考えています。そのためのプロジェクトを、海外メーカーとの協力を視野に官民連携で具体化していきたいと思っています。その際、政府支援の在り方につきましては、既存の枠組みにとらわれずに検討して、引き続き我が国の航空機産業をしっかりと支援していきたいと思っています。とても大事な御答弁いただいたと思います。やっぱり、官民合わせてやるということで、今回の飛行機の案件では、当然、認証のプロセスの経験が間が空いたがゆえに人材がいなかったということも一旦大きいと思います。また、サプライチェーンを構築しようとしたときに、どの企業を使ったらいいかという判断能力、そして海外のメーカーがいいと思っても今度はトレードの仕方ということがあったと思いますので、全部その知見は役に立つということもありますので、この知見をベースにして、過去に問わずぜひ前に進めていただきたいと思います。最後、時間の関係もありますので、産業競争力基盤強化商品の中のSAFについて質問させていただきたいと思います。今、SAFを今回強化商品として明確化になっておりますけれども、これ、だんだん拡大をしていくと言っておきながらも、今後、欧州ではこのSAFの技術の予測においては、排食油等を原料とする技術による製造量は変わらず、 むしろ全体の量に対する割合というのは小さくなっていくと、今後、新しい技術と期待されるCO2、水素を原料とした合成燃料が原料の半分を占める、そしてバイオエタノールを原料とするATGと合わせて約4分の3と予想されているのもデータとしてあります。我が国はこのトレンドに対して技術開発の方向性、どう戦略を描いているのでしょうか。経済省に伺います。
3:35:23
ご指摘の、欧州等の今後のSAFの技術の動向の見通しにつきまして、我々も同様のものを承知しておりまして、基本的には同じ方向に向かうべきだというふうに考えてございます。具体的には、足元では排食油などを原料にSAFを製造する、HEPAと言っていますが、そういう技術が確立されており、今後は2030年までにエタノールからSAFを製造するアルコールトジェット技術、あるいは排気物からSAFを製造するガス化FT合成技術が確立されていく見込みでございます。さらにその後CO2と水素を合 成して製造される合成燃料も、2030年代には導入拡大とコスト低減が進み、SAFとして利用が進んでいくということが期待されてございます。現時点では、あらゆる可能性を選択しに技術開発を進め、国内におけるSAF製造供給体制を早期に整備することが重要と考えておりまして、グリーノベーション基金などを活用してSAFを大規模に製造するための技術開発や、合成燃料に関する技術開発を支援するなど、国際競争力のあるSAFの製造技術開発を進めているところでございます。引き続き、こうした取組を通じてSAFの製造供給に取り組む事業者を積極的に導資していきたいと考えてございます。
3:36:47
一問最後できませんでしたけれども、市場が独立をしていくということまで国内製造体制を整えていかなければいけないと思います。そういうことから見ると、入り口と出口の戦略、これをしっかり書いていただいて、前に進めていただきたいということをお願いさせていただいて、質問を終わります。ありがとうございました。
3:37:07
(会場の方々の声)(会場の方々の声)日本首都会、教育無償化実現数会の東智徹でございます。今日は引き続き、産業競争力強化法の質疑ということであります。一昨日、参考に質疑があったときにも、参考人の方から失われた30年という言葉が出ておりました。この30年間、GDPが上がってこなかった、賃金が上がってこなかったというふうな状況で、今大臣も言われている、潮目が変わってきているという、私は非常に多くの国民に、夢や希望、先には光があるんだということを示していく上でも、そういった言葉を使っていくというのは、私は大事なのかなというふうに思っております。その参考人の方とも終わった後、ぜひこの失われた30年を終わらせて、これからそれを取り戻していく、2024年にしていきたいという話をしておりました。今日はまた、大阪関西万博から入らせていただきたいと思うんですけれども、私は実際に見て覚えてはいないんですけれども、1970年の大阪万博のときに、人間洗濯機というのがありました。正確に言うと、ウルトラソニックバスという、通称人間洗濯機、あんま り人間洗濯機の名前がどうなんかなと私も思うんですけれども、それがあったということです。当時、技術者としてこれに関わった方が、もう一回これに挑戦してやるんだというふうなことです。もう一度万博に挑戦できると、技術者としてこんな嬉しいことはないというふうに、山谷さんという方なんですけれども、語っておられます。実はですね、これ非常に大事なことでして、よく介護ロボットという言葉を使うと思うんですけれども、私はいつも常に介護ロボットは存在しませんと言うんですね。なぜかというと、介護というのは、よく言われる三大介護の中で、食事介護、排泄介護、それから入浴介護というふうに言われるんですけれども、これをできるような機械は、ロボットは今ないです。ありません。センサーだとかそういったものは、ぼちぼちとできてきていて、施設でも使われるようになってきています。例えばベッドから利用者さんが起き上がったとかですね、部屋から出ていかれたとかですね、そういうのをセンサーで知らせる、そういったものができてきたりとか、そしてまた、尿取りパッドとかにですね、そういったセンサーもつけて、だいたいその方がどういった時間帯に配尿するとかですね、そういったものはできてきていますけど、実際に介護ができるようなロボットというのはありません。ありません。ただ、本当にこういったものができたらいいなと私も思います。その一つがですね、この人間洗濯機というか、ウルトラソニックバスになっていくのかなというふうに思っています。前回の万博で、この山谷さんがこれに関わられたということで、また他にもですね、その万博に関われた方が、ノズルから、その次のページですけどもありまして、これはノズルからですね、お湯と専用のボディーソープが体に吹き出して、スポンジでこすり洗いするもので、水を使っているのにベッドが濡れないというですね、これは画期的なこういったものもあって、これもすごいなと思いました。こういったものがですね、1970年の万博に関わられた方が、ぜひこういったものを開発していこうということで開発されているということです。こういったものをですね、開発できれば、施設にとってはですね、高齢者介護の施設にとってはものすごく助かります。排泄介護、食事介護、それから入浴介護の中で一番体力的にしんどいのが入浴介護なんですね。もうそのお風呂の中でずっと多くの方の体を洗ったりとかですね、やってるっていうのは本当にしんどいですし、大変な労力です。こういったものができればですね、すごいし、施設でどんどんとこれから高齢者介の中でですね、こういったものができればすごく画期 的なものになりますし、またこういったものをですね、海外に売っていくことにもできればですね、日本の産業の強みにもですね、なっていくのではないのかというふうに思いまして、今日ですね、今度万博で展示されるですね、この人間洗濯機をですね、ちょっと資料としてお付けさせていただきました。こういったものをですね、万博をきっかけとして、時代を越えて新しい技術開発にチャレンジしていくものでありまして、万博を開催するにあたっての非常に意義のあるものだというふうに思います。大臣ですね、こういったことが万博にですね、展示されることについての意義であるとか、またぜひ経済産業省として、これ厚生労働省はもう絶対このような支援できません。もう本当に。こういうの開発にあたってはですね、できないと思います。だからやっぱり経済産業省がぜひこういったものをですね、開発支援していくというのも私は大事なのかなと思ってまして、ぜひ斉藤大臣ですね、この辺についてお考えをですね、ぜひお聞かせいただければと思います。
3:43:30
大阪関西万博は、命輝く未来社会のデザインというのがテーマでありまして、ここではこの我が国のイノベーションの可能性を感じることができる未来社会の実験場にしたいと思っています。来場者、特に将来を担う子どもたちが、未来社会を実感をして、どういう未来をつくっていくべきかを考える万博ならではの貴重な機会を提供をしなければならないと強く思っています。万博の目玉となるコンテンツについて、だんだんと発信できる段階になってきています。例えば、石黒広市プロデューサーが手掛けるパビリオンでは、たくさんの人間そっくりなロボットに囲まれた未来の暮らしを体験できる、そういう企画もありますし、さらに1000年先の人間の姿を想像させるアンドロイドも展示される、そういう予定だと聞いています。また他にも、今ご指摘がありました未来人間センター、未来がついているんですけれども、生体データなんかも同時に計測管理することができるということで、体を洗うだけじゃなくて心を洗うということだそうです。それから、視覚障害者を目的地まで安全に誘導してくれるAIスーツケース、このスーツケースを持っていると目的地まで誘導してくれるとか、そういうものも展示される予定であります。そういったことで、未来社会が夢やるものであって、しかももう間近に来ているというようなことを実感をしていただきたいなというふうに思っています。これ らは一例でありますが、このような万博の具体的な中身をより明確にしながら、博覧会協会において広報発信コンテンツの制作や様々なメディアとも連携し、効果的な発信を行っていきたいと考えています。その上で、多くの企業に万博を世界に向けて事業を展開する契機や新しい技術開発の機会としても、ぜひ活用していただきたいというふうに思っています。
3:45:49
西原/ありがとうございます。1970年万博の時にはワイヤレステレフォンとかであって、それが今となっては携帯電話、スマホみたいなのが当たり前になってきております。ぜひ、1970年の時の人間洗濯機は開発はされませんでしたけれども、今回ぜひこういったものが実際に開発されて、商品化されていって、そしてどんどんと社会の中に普及していけば、これからの高齢社会も、超超超高齢社会ですけれども、それもすごく大きな役に立っていくのではないかと思いますので、ぜひこういったものの開発支援も経済産業省として考えていただけると大変いいのかなと思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。続いて、今日報道でありましたけれども、高浜原発3,4号機、60年運転が認可されるという原子力規制委員会が20年の延長することを認可しました。こういったものも、これから非常に明るいというか、安全性がしっかりと確保された上での再稼働をぜひやっていっていただければなと思うわけですけれども、その産業政策についてなんですけれども、国内投資が増えていくと、労働生産性の向上を通じて賃金が上昇につながっていくというデータがあるわけですけれども、我が国は設備投資と賃金とともに上昇率がまだまだ低い状況にあるわけです。これを打開していくために国内投資を増やしていくということが大事で、これも国が一生懸命やろうとしているわけですけれども、社会課題を解決することの目的としては、大規模で計画的な財政出動を行っていくというのは、これ今、世界各国の産業政策のスタンダードになりつつあるわけであります。日本としてもそうやっていく必要があるということで、前回もスイスト社会CCSで質疑がありましたけれども、GX経済交際を使って政府として10年間で20兆円規模の支援を行うということで、官民合わせて150兆円のGX投資を実現させていこうというものですけれども、民間による130兆円という大規模な投資、これが本当に見通せるのかどうかというところが非常に大事だと思っていまして、この点についてはどうなのかということをぜひお聞かせいただきたいと思います。
3:48:37
日本経済を再び成長軌道に乗せていくためには、将来の飯の種というものを生み出していって、賃金や成長の源泉となる社会課題解決型の国内投資を後押しをしていくことが重要です。GXは国内投資が期待できる重要な戦略分野でありまして、GX経済交際による支援策や、これだけじゃなくて規制制度的措置も組み合わせて10年間で150兆円超の国内投資を目指していくということであります。この150兆円超の官民投資は、例えば、フィットヒップによる政策効果も含めて、再生可能エネルギー分野で約20兆円超、鉄鋼や化学等の素材分野で約8兆円超、水素等の分野で約7兆円超などを想定しています。GXの取組はまさに実行フェーズに入っておりまして、例えば、鉄鋼や化学などの素材分野では、コウロから核心電路への転換や、ナフサクラッカーのアンモニアへの熱源転換ですとか、さらには、今後、国会で成立いただいた水素社会推進法を踏まえた水素プロジェクトなど、各社が具体的な投資計画に基づき、投資決定に向けた準備が加速をされてきております。GXは30年にわたる長期の停滞を打ち破る大きなチャンスの一つだと思っておりまして、政府も本気になっ て企業の投資をは投資をしていきたいと思っています。非常に大事なことだと思っておりまして、しっかりと国の方で10年間で20兆円規模の支援を行う、それに対して民間も投資していくんだと、そういう流れを作っていくというのが本当に大事だと思っておりまして、それが本当にできるのかどうかというのは、これからしっかりと見ていかないといけないわけであります。失われた30年を取り戻していくということは非常に大事でありますが、それだけではなくて、前回からも非常に厳しいお話もありました。AMDという世界競争力ランキング、なんと2023年が過去最低の35位であるとか、そして労働生産性ですけれども、1人当たりの労働生産性がOECDの加盟国の中で38か国のうち31位で最も低い状況にあるということです。また、今日、資料を付けさせていただいたんですけれども、2枚目の裏面、すみません、うちはお金をけちってまして、全部白黒で申し訳ないんですが、見にくくてすみませんが、これもよく目にされているランキング表ですけれども、世界の自家総額ランキングトップ50ということで、1989年ですね、世界のトップ50の中に日本はなんと32社入っていたんですね。ところが、現在2024年はですね、1社のトヨタのみということです。1位はやっぱりアップルということで、この後の法案もまた完結してくるんだと思いますけれども、そういった状況にあるということです。やはり、もう何とかですね、もう一度成長する日本をですね、作っていかないといけないわけでありますが、アメリカの、ここにすごく会社名が出てくるなとすごいなと思うんですけれども、米国の、労務省が算出する米国の生産性なんですけれども、昨年4月から12月に年率で4%程度の高い伸びをですね、記録しているということなんですね。この要因として、新型コロナ禍において、アメリカではですね、2ヶ月で2200万人超えの規模の例幅が発生したこともあって、その後労働者がより成長力のある業種や企業につっていったことが挙げられるのではないかとする見解もあるそうです。経産省の方でですね、このアメリカの生産性の高い伸びの要因、どういうふうに分析しているのか、これについてまずお伺いをしたいと思います。新型コロナウイルスの伸びは、アメリカの生産性、これは実質GDPをですね、労働の投入量、これで割った労働生産性、これで確認をさせていただきますと、アメリカの労働生産性は先進諸国の中でも相当高い水準にございます。かつ、直近10年間の数字を見ましても、継続的に上昇傾向にあるということで、委員御指摘のとおりの結果が見て取れるところでございます。さらに産業別に米国の労働生産性を見てみますと、特に情報通信業、この産業における労働生産性の伸びが高く、かつデジタル分野への投資や労働移動も活発であるところでござ います。委員御指摘のとおりですね、生産性上昇の背景には、こうした成長力の高い分野への投資、それから労働力の移動、労働力の投入、そういったものがあると考えられております。新型コロナウイルスの感染症拡大時には、アメリカにおきましても高い生産性は維持しておりましたけれども、大量の離職者が出たことによる就業者数の減少背景といたしまして、実質GDPはマイナスになりました。しかしながら、コロナ国語はですね、再び就業者数が回復する中、労働生産性の上昇に合わせまして、さらに消費や投資の顕著さを背景といたしまして、高い経済成長を実現しているといった状況でございます。そういった高い成長産業の方へ労働力が移っていっているという現状にあるということですけれども、日本でもコロナ禍でもですね、雇用維持できるような雇用調整助成金、こういったものを活用してですね、さまざまな対策が行われてきたわけですけれども、コロナ禍での失業率の向上や社会不安は比較的抑えられていったんだというふうに思っておりますが、ただ結果として成長力の高い分野への労働移動も、これもですね、低くなっていったというふうに思いますし、我が国全体の生産性の伸びがですね、それほど伸びなかったというふうになったんだというふうに思います。日本におきましても、やっぱり成長力の高い分野への労働移動というのはですね、ここはやっぱり非常に 大事ではないのかというふうに思っておりまして、どうやってこれを実現していくのかというところでありますけれども、この点について、斉藤大臣のですね、お考えもお聞きしたいと思います。
3:55:49
デジタル化や脱炭素化の進展によりまして、急速に産業構造が転換をして、成長のエンジンとなる事業も大きく変化をしていく中で、成長分野への労働移動の円滑化、これを進めていくことは重要であります。こうした労働移動を実現するためには、労働移動先の成長分野における人材の育成確保の仕組みづくり、これを行うことがまずは重要だろうと考えています。このため、例えば半導体や蓄電池等の分野につきましては、産学官が連携した人材育成コンソーシアム等を分野ごとに設立をいたしまして、実践的なカリクラムや教材の開発、産業界からの講師の派遣等を進めているところです。また、企業のDXに必要なデジタル人材につきましては、政府全体で2026年度末までに230万人育成という目標を掲げまして、デジタル人材育成プラットフォームを構築をして、デジタルスキルに関する教育コンテンツを提供するポータルサイトの整備ですとか、企業の課題解決にチームで取り組む実践的なプログラムの提供によりまして、デジタル人材の育成を後押ししています。さらに、脱炭素分野に関しましても、先月にはGXリーグにおいてGXスキル標準が策定され、公表されました。今後のGX人材の求人市場拡大に役立つものになると考えています。こうした取組に加えまして、より業種横断的な支援といたしましては、在職者に対してキャリア相談からリスキリング、転職までを一体的に支援し、成長分野への労働移動とリスキリングを一体的に促進している、こういう取組も行っています。こうした取組を通じまして、引き続き、成長力の高い分野への円滑な労働移動と人材の育成を図ってまいりたいと考えています。
3:57:56
今日も他の委員からお話がありました、人材育成、本当にここ大事だと思いますし、特に先ほど言われた分野、半導体であったり、そしてまた脱炭素であったり、そしてまたデジタル人材、そういったところの人材育成というところは非常に大事だというふうに思います。ぜひそういったところのコンソーシアムに力を入れていただきたいと思います。続いて今回の法案の大きなポイントであるM&Aのことについてお伺いさせていただきたいと思います。中小企業から中堅企業、そしてまた中堅企業から大企業へと、こういうふうに成長していただくことは非常に大事だと思っております。そのことによって生産性も上がっていくと思うわけですけれども、年間4000件程度行われているM&Aですが、これをもっと増やしていかないといけないと思うわけです。中小企業の数は336万社とよく言われておりますから、336万社の中で4000件程度行われているのが本当に微々たるものです。産業競争力強化法が3年前に改正されたわけですけれども、中小企業事業再編投資損失準備金という、M&A実施後に発生するリスクに備えるための税制措置も盛り込まれております。ただその適用件数を見ますと、令和3年度が20件、令和4年度が70件ということで、非常に少ないんですね。これではちょっとダメではないのかと思いました。今回の法案でもM&A税制に関する措置が含まれておりますけれども、