1:05
ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに下野六太君及び宮口春子君が委員を辞任され、その補欠として福山哲郎君及び山本博史君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
1:27
グローバル戦闘航空プログラムG-CAP政府間機関の設立に関する条約の締結について承認を求めるの件の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官、門前浩二君、ほか23名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、裁を決定いたします。
1:50
グローバル戦闘航空プログラムG-CAP政府間機関の設立に関する条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。政府から趣旨説明を聴取いたします。
2:02
ただいま議題となりましたグローバル戦闘航空プログラムG-CAP政府間機関の設立に関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
2:19
政府は令和5年1月から英国及びイタリアとの間でこの条約の交渉を行い、その結果、令和5年12月14日に東京において3カ国の代表によりこの条約の署名が行われました。この条約はG-CAPの管理等を我が国、英国及びイタリア3カ国のために行うことを目的とする国際機関としてG-CAP政府間機関を設立するものです。
2:48
この条約の締結により3カ国の政府間の協業及び3カ国の政府と民間企業との間の協業を一元的に管理し、及び運営する体制が構築されることとなり、G-CAPの事業の円滑な実施に資することが期待されます。また、こうした取組を通じ新たな技術を利用することによる相互の防衛能力の向上、我が国の繁栄及び安全保障並びに国際的な影響力への寄与が期待されます。よって、ここにこの条約の締結について御承認を求める次第であります。何卒御審議の上、速やかに御承認いただきますようお願いいたします。以上で、出説明の聴取は終わりました。
4:08
以上です。以上ですこれより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
4:18
おはようございます。自民党の佐藤雅久です。冒頭、今朝、北朝鮮で発射されました、短距離弾道ミサイルのその概要、あと防衛省の対応について防衛大臣に伺います。
4:32
北朝鮮ですが、本日6時13分頃、北朝鮮内陸部から複数発の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射しました。詳細については、現在、日米間で緊密に連携して分析中ですが、落下したのは、いずれも朝鮮半島、東岸付近の我が国の排他的経済水域外であると推定しています。発射された弾道ミサイルのうち、少なくとも一発は最高高度約100km程度で、約350km以上被傷したものと推定しています。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されていません。防衛省としては、国民の生命財産を守り抜くため、引き続き、米国や韓国等とも緊密に連携し、情報の収集、分析及び警戒監視に全力を挙げてまいります。
5:25
今月、北朝鮮が弾道ミサイルを撃ったのは、17日、27日、そして本日、今月だけで3回になりました。その関係で、上川大臣をお伺いしますが、今回残 念だったのは、日米韓首脳会議、これは4年半ぶりの開催となりましたが、その中での共同宣言に、4年半前は、完全な朝鮮半島の非核化が入っていたものが、今回は完全が落ちました。後退したようなイメージを多くの国民も持ちました。政府の方は、固体燃料の大陸間弾道弾の発射、あるいは衛星打ち上げという部分も含めて、やはり脅威がどんどん高まっていると、実際に政府も、北朝鮮は、従前よりも一層重大化させてまった脅威と、安保三文書でも言っております。にもかかわらず、4年半前よりも、これが後退してしまった。特に今回は、日中間サミットの始まる前日に、衛星打ち上げの通告をなされた。その後にサミットが開催されたにもかかわらず、これ後退してしまった。このことについて、その理由、あるいはその受け止め、これについて外務大臣の見解を伺います。
6:53
今般の日中間サミット共同宣言におきましては、約4年半ぶりの同サミットの開催に際しまして、日本政府として、より良い成果文書を作成すべく、粘り強く交渉を行い、朝鮮半島問題の政治的解決のために、引き続き前向きに努力することに合意をいたしました。中韓両国との関係がありますので、これ以上の詳細を明らかにすることは差し控えさせていただきます。いずれにいたしましても、日中間三カ国は、北朝鮮によるすべての大量破壊兵器と、あらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能なかつ不科学的な廃棄、いわゆるCVIDを規定した類似のアンプ離結技に賛成してきており、この点について立場に相違があるとは考えておりません。我が国といたしましては、中韓両国を含みます国際社会と、緊密に連携しながら、北朝鮮の完全な非核化を目指してまいります。
7:59
外務大臣の思いはそうなんでしょうけれども、結果的にこの文言が落ちて、交代してしまったと。もう今やCVIDという言葉もほぼ、という中では来ない。しかも今回は、まさにサミットの前日に通告を、衛星発射の通 告をした、にもかかわらず入らなかった。まさに北朝鮮の思う壺で、日中間、特に中国が相当程度抵抗したということ。実際に国連アンプ離結技においても、アンプ離においても中国、ロシアの反対と思われて、なかなか北朝鮮の政策が進まない。ここは深刻に、特に日本は、日本海がミサイルの実験状化しておりますので、非常に深刻に捉えないといけないというふうに思います。それではGCAP、JICAPの方について移ります。防衛大臣、今回直戦闘機、これがイギリスとイタリアと日本で作ると。イギリスやイタリアがこの直戦闘機ができた後に、欧州の防空のために、さらに同志国に輸出をして、そういう形ができる。欧州の防空の要が、この共同開発の直戦闘機になることは、私は日本の国益も国間本戦略上の文言からも、これは望ましい状況だと考えますが、防衛大臣の御見解をお伺いします。
9:30
一般的に戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中においては、力による一方的な現状変更に対して、我が国の安全保障を確保するた めには、アメリカ同盟国のみならず、一カ国でも多くの国々と連携を強化することが極めて重要であります。このような考えの下で、同盟国、同志国間のネットワークを重層的に構築し、また拡大することは、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出し、抑止力を強化することにつながります。特に今回イタリア、イギリスとの直線突起の開発でありますが、そういった欧州諸国との間では、二国間の緊密な連携を基礎としてグローバルな安全保障上の課題にのみならず、欧州及びインド太平洋地域の課題に相互に関与すべく、英国、イタリアと直線突起の共同開発をはじめとする様々な分野での連携を強化しているところであります。英裔を含む同志国との連携を引き続き強化することが重要だと考えております。
10:41
また、今答弁あったように、非常に日本にとって有利な安全保障環境を同志国間で作るという面、特にこれはある意味究極の経済安全保障という観点からも、日本が関与した戦闘機が欧州の空を守る、引いてはインド太平洋地域の空を守るという形になれば、非常にこれは望ましいと私も思います。そのためには、いいものを作らないといけない。いいものを作る一方で、日本の要求性能、こういう部分を日本の防衛という部分の要求も満たさないといけない。防衛大臣に伺います。直線突起の生産担当部位、生産比率は、これはJICAの方で決めるのか、あるいは共同事業体で決めるのか、ここの意思決定はどこがやるというふうに考えた方がいいんでしょうか。
11:33
いわゆる作業分担ということだと思いますが、各国企業が中心となって決めていくものでございますが、各国政府がJIGOを通じて関与をしながら、官民一体となって議論していくものであります。また、共同事業体制は、直線突起のインテグレーションを担うこととなります。このようにJIGOや共同事業体制は、今後直線突起の共同開発を進めるにあたり重要な役割を果たすものであり、引き続き、AEとともに協業体制の構築を進めてまいります。
12:11
今答弁をあったように、どこがどの部位をどのような比率で作っていくかというのは、共同事業体が主になって決める。それをJIGOの方で、そこの割り振り、ある程度、相互作用しながら決めていく。まさにこれからということなので、それにはしっかりとした、いい人材を送らなければ、日本の要求も含めたいいものを作れないということ。特に今、御指摘のあったインテグレーター、これ非常に大事で、ここのインテグレーターが日本の市長が入らないと、なかなか日本にとって要求性能を満たすことができなくなりますので、ぜひそこをお願いしたいと思います。次に、この行政法規について、外務大臣に伺います。今回、3カ国、それぞれの国内法があります。あるいは、製造に関するいろんな規則も3カ国で違います。ただ、現時点において、この直線闘機を作る上において、情報セキュリティや、あるいは製造関係の規則について、今、行政法規上、何か問題があるということはない。よって、この条約を出した、そういう理解でよろしいですか。
13:22
このJETEAEECOの実施期間及び共同事業体制でありますが、これはGCAPの実施に当たりまして、戦闘航空に関する能力の開発に係る各定額国の要求を満たし、また各定額国の関連するすべての規制を遵守することになります。仮に、日AE3カ国の国内法令が異なる場合であっても、各定額国の代表によって構成される運営委員会等を通じまして、適切に調整及び解決がなされるものと考えております。したがいまして、国内法令が異なること、それ自体がGCAPの実施に当たって問題になるとは考えておりません。
14:08
非常に大事な答弁で、今そういう法的なもの、これは問題がないから、実際今この条約が出してこられて、それに基づいてやると。また仮に何かそういう事象が起きたときは、また運営委員会等でしっかり対応していくということになるというふうに思います。資料、配付資料を見ていただきたいと思いますが、今回また非常に重視しているのが、この直戦闘機、これはJ5等で作ることになりますけれども、ただ戦闘機だけでは意味がなくて、あるように戦闘機と連動する支援の無人機、あるいはそれにつけるこの兵装のミサイルの開発、あるいはその直戦闘機を運営するためのこの練習機、あるいはそのシミュレーターというものを一体として開発しないと、かなり手戻り感が出てしまう。とりあえず、ということにおいては、今回J5はまさにこのうちで直戦闘機を中心にやるんでしょうけれども、J5の方でこの無人機やミサイル、あるいは練習機という分についても、どういうふうな関与関係をするのか。あるいは日本の方では、それを補佐するためのどのような組織が作り、どこがそこを所掌してやるのか、これについて防衛大臣の所見をお伺いします。
15:32
最新の戦闘機は、戦闘機自体の能力が高いことも事実ですが、委員御指摘のように、ミサイルをはじめとする兵装、無人機を含む他のアセットとの連携、そして教育や維持整備、そういった広報支援体制が相まって総合的に運用されるときに、その進化を発揮するものと考えています。したがって防衛省としては、戦闘機そのものだけでなくて、それを支える各種の能力についても、総合的に整備していく考えであります。が、JIGOにおいて開発することとなる装備品というのは、今後の英国、イタリアとの協議によるものであり、現時点で戦闘機以外の装備品をJIGOで開発する具体的な計画があるわけではございません。
16:21
JIGOの方で、兵装の部分も考える可能性もあれば、日本、アメリカ等で載せることが可能なミサイルも作る可能性もある、まさにこれからということでございますけれども、トータルでやらないと本当に意味がありませんので、日本の国内の生産技術基盤という部分も視野に入れながら、特にこの練習機、今回、戦闘機が共同開発になり、この練習機まで、ジェット戦闘機の練習機まで共同開発になると、本当に国内の技術の伝承というものは非常に危うくなるという指摘もありますので、ぜひしっかり基盤というものもJIGOに全部頼るのではなくて、国内基盤という部分を合わせながら考えていただきたいと思います。次に、先ほどありました日中、日韓首脳会談についてお伺いします。今回、日韓首脳会談において、韓国の海上自衛隊に対するレーダー照射問題、あるいは再発防止策、防衛交流、これについて話し合われたんでしょうか。どなたがお答えになりますか。速記を止めてください。以上で終了です。ご視聴ありがとうございました。
18:50
日中間首脳会談におけるレーダー消費者の取扱いにつきましてですが、両首脳が日韓関係全般について幅広く交わす中で、双方の関心事項や懸案についてもお互いに言及してございます。他方で、外交上のやりとりでありまして、また相手方との関係もありますので、具体的に述べることは差し控えたいというふうに考えてございます。日韓首脳会談ということでございます。
19:22
今、日韓首脳会談にいろいろな懸案事項を話した。当然、これは次のシャングリガー会合で、日韓防衛首脳会談でも、この問題とは当然話し合われると思いますけれども、前回のこの委員会でも指摘したように、やはり事故の原因というものは、しっかりしなければ再発防止策が当然取れない。これはヘリコプターの事故、あるいはオスプレイについても、類似防衛大臣が答弁したとおりです。同じように、海上自衛団消火事件数、レーダー消耗者の問題も、この実態解明なくして、これを再発防止、あるいは防衛行為というふうに一気に進むというのは、まさに、今、自民党が政治不信と言われている、政治と金の問題を含めて、やはりその部分がないと国民の納得感は得にくいと思います。やはりこの部分については、現場の隊員の命がかかった問題でもあります。防衛大臣、この点についての御見解をお伺いしたいと思います。
20:21
北朝鮮の話を冒頭申し上げましたが、各ミサイルをめぐる状況も含めまして、日韓両国を取り巻く安全保障環境が厳しさと複雑さを増している中においては、日韓関係、そして日米間の連携、ますます重要であります。日韓防衛当局官では、昨年6月4日の日韓防衛省会談において、防衛当局官の建案、御指摘のようなその建案について、再発防止策を含めた協議を加速化することで一致したこと、そのことを踏まえて、それ以降様々な機会を捉えて意見交換を行っているところです。そして26日の先ほどの日韓首脳会談において、両首脳が緊密な2国間の対話を継続していくことで、一致したことも踏まえ、防衛省自衛隊としては、引き続き韓国側と緊密に一疎通を図り、その建案の解決に向けて協議を加速し、精力的に取り組んでいく所存です。
21:25
なかなか歯切れが悪い答弁でしたけれども、それでは日韓の首脳会談で、LINEやHOO問題、これについては話し合われたのでしょうか。どのような内容だったかをお聞かせ願いたいと思います。
21:44
お答え申し上げます。26日の日韓首脳会談におきまして、LINEやHOO社に対する行政指導については、短いやりとりがあり、先方からは韓国政府の立場について発言がございました。日本側からは、我が国として、韓国企業を含む外国企業による対日投資を促進するとの立場に、いささかも変わりないこと。今般の総務省の行政指導は、重大な漏洩事案を受け、あくまでセキュリティーガバナンスの見直しを求めるものであることを、改めて説明いたしました。韓国政府とは、引き続き丁寧に一疎通を図っていく考えでございます。
22:20
これは日本人の個人情報5万人の部分が流出してしまった。どこに行ってるかわからない。非常に大きな問題。これは外交問題にもありますけれども、このLINEやHOO問題については話し合った。韓国のレーダー消費者についてはこれ言えないと。非常にわかりにくい感じもします。両方とも非常に大事な話なので、お願いしたいと思いますが、もう一つ、日中首脳会談で、この在京中国大使の日本の民衆を火の中にひじりこむという発言、これについては取り上げられ、あるいはどういう対応を、反応を先方は示したんでしょうか。門脇さん、時間。お答え申し上げます。ご指摘の、五高校中日中国大使の台湾に関する発言は、中日大使の発言としては極めて不適切であると考えておりまして、発言後直ちに外交ルートを通じて、中国政府に対し厳重な抗議を行っております。その後も様々な機会を通じて、様々なレベルで我が国の立場を厳格に申し入れてきておるところでございまして、今後とも適切に対応していきたいと思っております。日中首脳会談におきましては、様々なことについて話し合いまして、台湾についても我が国の立場というものを述べたところでございますけれども、その詳細については外交上のやり取りであり、差し控えさせていただきたいと思います。
23:48
外務大臣、この発言というのは、日本人を殺すというふうにもとれる、極めて問題発言だと思います。こういうものであれば、やはり大臣が大使を呼んで、やっぱり謝罪撤回をさせるというのが筋で、韓国の場合は、韓国大使を簡単に呼ぶのに、中国大使になると呼ぶのに腰が重くなる。これはなかなか国民からは理解しがたい。ましては国民の命というふうに関わる。労働者問題について韓国の大使を呼ぶ一方、中国大使の問題について非常に対応が甘い。これはハイレベルの日中間の交流をやるということは、これは極めに大事です。でもそれとこれは別で、やはり上川大臣が報酬するから、こういうことについては蓋をするというふうに、国民にとられるとは極めて私は良くないと思います。しかしハイレベル交流と、やっぱり日本人の命を守るために、言うべきことはしっかり言うということは大事だと思います。これはなぜ事務次官なり外務大臣が大使を、外務省の方に呼ばないんでしょうか。門脇さん、時間。御指摘の後皇后大使の発言につきましては、後皇后大使本人に対するものも含め、その後も様々な機会を通じて、様々なレベルで我が国の立場を申し入れると指摘しております。中国側とは必要なやり取りを明確に直接行ってきており、今後とも適切に対応していく考えでございます。
25:22
これ以上私は与党などを言いませんけれども、やっぱり外務大臣事務次官が、労働者問題についてあれほど勧告に強く言ったにもかかわらず、今は日本に命がかかっているということについて、これはもっと明確な私は態度を示すべきだということを指摘しておきたいと思います。次に自衛隊の処遇改善について伺います。あとは防衛白書、これからまた発行、今年もされておりますけれども、今非常に人的基盤の強化、あるいは募集環境が厳しい、その対策いろいろやっていますけれども、今例年以上にこの隊員の処遇改善、とりわけ募集という部分については、今までよりももう少し目立つような形、あるいは重視する形で私は作成するべきだと思いますが、大臣の見解をお伺いします。
26:15
自衛官の募集は大変厳しい環境でございます。そういった中、防衛力の中核であります自衛官の、自衛官を安定的に確保することが大変重要であります。このため防衛省においては、給与面の処遇の向上や、生活勤務環境の改善を含め、人的基盤強化のためのあらゆる施策に取り組んでいます。では6年版の防衛白書でございますが、現在作成中でありますが、防衛白書は例年、前年度に行った施策を丁寧に記述しており、こうした人的基盤強化に関する取組についても、詳しく記述することを検討しています。防衛白書について、人的基盤強化に関する取組を丁寧に説明し、また記述を充実させる工夫をすることで、結果として自衛官の募集にも効果的なものとなるように、委員のそういう御指摘も含めて、その内容を引き続き検討してまいります。
27:15
それに関するものとしては、資料の2枚目を見てください。この寄附金について、これは昭和23年1月30日という非常に戦後の間もない頃に、観光庁自体の寄附金の制限というものが閣議決定されました。結果、地方公共団体であれば、県、市、町、村に対しては寄附ができますが、国には対してはできない。一方で、いろんな役所は、財団というものを使って、厚生労働省の例のように、財団の方に寄附をもらって、そこから対象者の方に渡しているということがあります。防衛省の方も、なかなかそういう防衛省所管の財団、あまりないと思いますけれども、そういう財団の方から、隊員の処遇改善のために、こういう寄附を受けて、そこで対応するという方策、これ今までも何回も議論させてもらっていますけれども、今最新の検討状況、これについてお伺いします。今、委員に御指摘いただいた、そういった事例も含めまして、多省庁所管の様々な事例がございます。独立行政法人等が、個人または団体からの寄附を募り、NPO法人等へ助成するものと承知していますが、自衛隊も災害派遣時などには、これと同様に関係団体等から、飲食物やタオル、そういった激励品の差し入れを受けることはございます。現在、そういった委員の問題意識を踏まえつつ、こういった激励品の受領について、防衛省ウェブサイトでの紹介や、受領可能な品目の早期拡大に向けて、前向きに検討を進めているところでございます。
29:15
例えば、退友会とか家族会は、公益財団法人という風になっています。そういうところが積極的に寄附を受けて、そして、隊員の福利構成、あるいは家族支援という部分に、そういう枠組みを使うというのは、私は有効だと思います。私も部隊長をやったときに、非常に自衛隊のいろんなクラブ活動、サッカーや柔道をやるときに、いろんなものがありますけれども、非常にお金が足らないという部分で、ユニフォームとか、あるいは柔道に、あるいは空手にという部分、こういうものについて、そういう団体から寄附をもらうということは、極めて現場の指揮雇用、あるいは将軍の改善にもつながると思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。次に、募集事務所の路面への移転問題です。この委員会でも、募集事務所が3階、4階、非常にうなぎの寝床のようなところに、ずっと階段があって、募集はやっていると、なかなか効果が上がりにくいと、やはり路面であれば全然違うということを議論させていただき、それを今進めているというふうに聞いておりますが、ただ、思いがあっても実際に進まないと、大田の募集事務所が移転をする、蒲田の駅前にいいところがあったところが、それを契約するのには半年以上かかると、半年以上かかるのであれば、他の人が取ってしまいますから、いつまでたっても、そういういい物件ができないと、それは東京地方の方から、北関東防衛局の方に話をし、北関東防衛局から内局、そして財務省理財局といろいろやると、半年かかったら、いい物件がすぐなくなってしまいますよ。このあたりの、やはり実際の目詰まりという部分、これは防衛省としても対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
31:11
自衛官等の募集が、極めて厳しい状況でございますので、その募集効果や、また募集対象者の利便性の高い、地方協力本部の募集事務所の設置のあり方についても、検討をしております。募集事務所を移転する際は、防衛省内における所要の手続きのほか、財務省との事前の調整も必要となることから、一定の時間を要することになりますが、可能な限り、速やかに事務処理を行うことが必要であると、私は思っております。いずれにしても、防衛省として募集事務所を移転する際には、募集の広報効果や募集対象者の利便性の高い事務所を早期に取得できるよう努力してまいります。