7:34
委員の異動について御報告いたします。昨日までに、加田博之君、滝並裕文君及び杉久武君が委員を辞任され、その補欠として、高橋晴美君、永峯誠君及び宮崎雅留君が占任されました。原子力とエネルギー資源持続化の社会に関する調査を議題とし、原子力問題に関する件について質疑を行います。質疑のある方は、順次御発言を願います。
8:10
よろしくお願いします。参議院の自民党の石田雅宏と申します。今、資料は配られていますかね。今、配られている途中だと思うんですけど、今配っている資料は、文部科学省がまとめました、令和3年版の科学技術イノベーション科学省が示しているSociety 5.0が実現したときのイラストです。白書にこれ載っています。これ見てて、いろいろと思うんですけども、これめちゃくちゃ電気使ってませんかということですね。仮想空間が上の方に示されているんですけど、これは電気の塊でして、電気が一瞬でも切れた瞬間に、 この空間そのものがなくなってしまうというのがSociety 5.0の世界です。右の下の方に、自然災害の大規模シミュレーションを行っていますけど、シミュレーションってすごく電気使います。スーパーコンピューターでやるような世界ですから。AIもそうですし、自動運転もそうです。遠隔医療もそうです。これ、電気がないと、この書かれているように、人間中心の社会も、一人一人の多様性を実現できる社会も、安心を確保する社会もできないということになっているのがこの図になりますから、安定したかつ大量の電気の供給こそがSociety 5.0のベースになるということになります。ですから、非常にこの委員会は大事なものだと思っています。その意味でも考えなければならないんですけど、私はこれまでの水源エネルギー調査会で何度か質問させてもらったんですけど、このような科学技術の発展を考えた上で、エネルギーの計画をしなければならないといった趣旨の発言をしました。例えば、ブロックチェーン、暗号試算で使われていますけども、これはマイニングをするわけですけども、約10の20乗分の1の確率の答えを一個一個計算して探していく単位らしいですから、超とかの単位じゃなくて、Kでもなくて、外の単位の計算をして一個だけ答えを当てはめるという、そんだけ無駄を生じているという技術でもあります。すでにアメリカでは仮想通貨のマイニングによる電力消費量が全米の約2.3%を占めているといったデータすらあります。ですから未来の技術を考えるときに、実は今想定しているようなエネルギー量で本当にいいのかどうかが見えないと考えてもいいんだと思っています。その点で考えた場合に、何が起きても大丈夫なように、そもそももし何かがあった場合は空間そのものが消えてしまう世界になってしまいますから、あらゆる可能性を考えた上で、今できることの手は全て打っておくというのが意味なので、そういった点で原子力発電も重要であると考えているわけです。前回、これについて今後どうするのかということを聞いたところ、経済産業省の方からは、容量市場の導入、これ4月からですかね。それから日本版コネクタ&マネージを進めるといった、とりあえず今やれる課題については示されたんですけれども、今後どうするかということにはなかなか触れていただかなかったです。しょうがなかったので、しょうがないから電気を使って、これチャットGPTに私の質問を読み込んで答えていただきました。そしたらこういう答えだったんですけれども、エネルギーミックスに関しては不確定です。したがってモニタリングとさらに何らかのトリガーをつけて考えていくべきじゃないかといった回答を得られたわけですけれども、同じ質問を経産省にもしたいと思います。
11:50
お答え申し上げます。今ご指摘いただきましたとおり、生成愛の普及、あるいはデータセンターの増加などDXの進展に伴いまして、今後電力需要が増加するという指摘があることは認識してございます。例えば、電力広域的運営推進機関が公表しております今後10年の電力需要の見通しでは、昨年度までは電力需要減少傾向で推移すると見込まれておりましたけれども、本年1月に交渉された最新の見通しでは、産業部門の電力需要の増加によって、電力需要全体として増加の見通しに転じております。現在、エネルギー基本計画では2030年度、電力広域的運営推進機関の方では2033年度の電力需要の見通しを示しておりますけれども、その先につきましては、今御指摘いただいたような様々なイノベーションの可能性、あるいは今後の世界のエネルギー情勢などを現時点で正確に予測することは困難であるため、政府としての数字はお示し しておりません。ただ、将来の電力需要につきましては、現在進めております次期エネルギー基本計画の検討に際しても重要な論点の一つになるというふうには考えてございます。また、その際、必要な供給力の確保について、これ今御紹介いただきました容量市場、これを令和2年度に導入しております。今年度から開始しているところですけれども、加えて脱炭素電源への新規投資を広く対象に投資回収の要件性を確保するための長期脱炭素電源オークション、これを昨年度から導入して、本年4月に第1回の結果を公表したところであります。その系統対策としては、広域連携系統のマスタープラン、これを昨年3月に策定公表しておりまして、これを踏まえて全国での地域間連携線等の整備を進めてまいります。まずは、こうした取組を着実に進めることによって、電力の安定供給確保を図ってまいりますけれども、今後、DXの進展による電力需要増大の可能性と、高電融合のような省エネ技術の開発が進む可能性、この双方を十分に踏まえながら、エネルギー供給を確保するための電源投資の在り方を含め、しっかり検討してまいります。
14:02
ありがとうございます。本当に難しいんですよね。どうなっていくかわからないので。技術というのは、いきなり社会を変えてしまうので、むしろいきなり変わったときにどう対応するかということまで考えなければなりません。その点、さっきはAIの方が答えがあって、役所の方がなかったのはトリガーということでして、もし何らか急激に変化があった場合に、ちょっと事前で止めるための策を打つといったことも含めて考えなければならないのかなと思っていますので、これ十分検討していただきたいですし、我々の調査会でもしっかりと考えていくべきことではないかなと思っています。その点で、急激な電力消費が起きる可能性があることを踏まえて、さっきも言いましたけれども、原子力を含めてあらゆるエネルギーを作り出す政策は残しておかないと危ないと思います。もちろん自然エネルギー等に変わっていくのはベストだと思いますけれども、それでも万が一あったときは困りますから、可能性として全部に手を打っておくべきだと思います。その点では特に人材は長期的に育成が必要ですので、人材の確保をしっかりとしておくことは、未来をつなげるためには重要だと考えています。原子力人材に関しては、令和5年に原子力利用における基本的な考え方のペーパーの中でもかなり触れていて、今それについても検討を、また意見交換等を進めていただいていると聞いていますけれども、このペーパーの原点になるのが、原子力委員会が平成30年にまとめた原子力分野における人材育成についてといった見解のペーパーになります。ここでも原子力関係人材の育成の重要性を示し、また様々な課題があります。ただ残念ながら足元を見てみると、人材育成のスタートになる大学とか大学院の教育は、出走されてきていまして、2022年でしたかね、東海大学の原子力工学科が結構、式日制で、象徴的なところが募集停止になったというのは、とても衝撃でした。やはり学生たちに対しても、原子力分野の重要性や価値や、また最近では原子核崩壊の方じゃなくて、核融合のエネルギー、フュージョンエネルギーについての話も随分実用化が見え始めてきたので、そういった未来を支える人だと思います。そういった点で、この分野の魅力をしっかりと伝えていって、学生の確保をしなければならないと思います。若者たちに原子力分野の必要性や魅力を伝えることを、今どこまでできているのか、また今後どうしようとするのか、ご見解をお伺いしたいと思います。
16:48
お答えいたします。原子力分野におきましては、これまで培われた技術及び人材を適切に継承するとともに、将来にわたって技術革新を推進していく必要があり、大学における原子力分野の人材育成は大変重要な役割を担っております。一方でご指摘のとおり、令和5年度時点におきまして、名称に原子という単語が含まれる原子力関係学科は、三大学に三学科が設置されているのみであり、近年は減少傾向が続いていると承知しております。こうした状況を踏まえまして、文部科学省におきましては、国際原子力人材育成イニシアチブ事業を通じ、三官学が連携した横断的な教育研究機能を有する人材育成コンソーシアム「エイネック」を構築し、今後の原子力を担う多様な人材の育成確保に向け、原子力に関する体系的な教育研究基盤の確保に取り組んでいるところでございます。また、将来の原子力分野を支える人材の確保に当たっては、高校生に原子力分野におけるキャリアパスを提示し、興味を持ってもらうことが重要であることから、