19:55
これより会議を開きます。理事辞任の件についてお諮りい たします。理事吉田晴美君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。ただいまの理事辞任に伴う、その補欠選任につきましては、
20:21
これにより委員長において指名するに御異議ありませんか。御異議なしと認めます。それでは、理事に牧義雄君を指名いたします。文部科学行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、警察庁長官官房審議官、鑫河和彦君、子ども家庭庁長官官房審議官、野村智君、
20:50
法務省大臣官房審議官、吉田正幸君、大臣官房司法補正部長、坂本三郎君、国税庁課税部長、田原芳幸君、文部科学省大臣官房分教施設企画防災部長、笠原隆君、総合教育政策局長、餅月忠史君、初等中等教育局長、矢野和彦君、研究振興局長、潮見瑞恵君、研究開発局長、千原義幸君、スポーツ庁次長、森剛志君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
21:40
皆さん、おはようございます。こうして質問の機会をいただきましたことを、心から感謝を申し上げます。時間も限られておりますので、質問に入らせていただきます。今日のテーマは、子どもの自殺対策であります。この問題、私は孤独、孤立対策もそうでありますし、子どもの自殺対策は、超党派の自殺対策推進記念でも取り組みをさせていただいております。そこで、ちょっと時間もあれなので、事実関係はこちらの方で触れさせていただきたいと思いますが、皆さんもご承知おきのとおり、近年、
22:16
特にコロナ禍、そして明け、子どもの自殺者数というのが過去最多、過去最悪500人を今、超えているような状況になっております。一方で、自殺者の総数というものは、平成22年以降、減少傾向であります。そういった中で、子どもの自殺の部分が特に増加をしている。少子高齢化、これが今、我々が直面をする大きな課題であると
22:43
言われておりますが、私はこの少子化の時代において、そしてまた経済的にはおかげさまで、G7のメンバーでもあるこの日本でありますが、その中で子どもたちが、しかも可能性に満ちあふれた子どもたちが将来に絶望し、自ら命を絶つというのは、まさに優遇式事態である。これは国家の、私は緊急事態である、このような危機感を持っております。そういった中で、子ども家庭調も設置をされ、
23:12
令和5年ですから去年6月2日には、子どもの自殺対策緊急強化プランというものも、岸田総理の下で取りまとめもいただいたところであります。そのプランの中では、取り組むべき施策というものが、何点か挙げられておりましたが、特に子どもの自殺の要因分析の必要性について、強調がされたところであります。そこでまず質問をさせていただきますが、この子どもの緊急強化プラン、とりわけこの要因分析の実 態解明に向けた取り組みの状況、そしてまた課題感、どのように考えていらっしゃるか、子ども家庭調にお伺いします。
23:54
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、令和5年の小中高生年間自殺者数引き続く513人ということで、高い水準が続いておりまして、
24:10
子どもの自殺対策が重要な課題でございます。御指摘の要因分析でございますけれども、子どもの自殺対策研究プランに基づいて、調査研究を行っているところでございます。これは子どもが自殺に至る前の状況や経緯などについて、教育委員会が作成する報告書から把握をしようとして行っているものでございまして、そこでは教育委員会などのご協力のもとに272件の報 告書を提供いただいて、
24:38
その内容の整理集計を行いまして、先日、令和5年度の昨年度の調査結果ということで公表いたしました。その結果でございますけれども、例えば、自殺をされる前にも以前と変わりなく出席をしていたという事例が約4割、自殺の危機や心身の不調などについて、周囲が気づいていなかったような事例が約2割など、これまでの警察庁でまとめいただいている自殺統計だけでは必ずしも把握できなかった、生前に置かれていた状況などの
25:05
自殺対策を考える上で勘案しなければいけない、頭に置いておかなければならないような状況、情報が確認できました。一方で、提供いただいた資料のほとんどが学校からの速報的な報告書であること、報告書の記載の内容といいますのも、学校側が知り得たことにとどまりがちであることなど、情報 の内容やその正確性などの面では限界があることであるとか、あるいは記載されている内容についても自殺の直接の要因との関係が不明であるなど、
25:33
今回の調査の限界や課題なども明らかになったと指摘をされております。そのため、この要因や背景にまで踏み込んだ調査分析を行っていくためには、教育委員会や自治体のほうで、外部の専門家を加えた組織によって多角的な情報収集・検証に基づいて作成をした詳細調査研究所やCDR関連資料を収集する必要があるといったこともこの調査研究の中では指摘をされてございます。この研究は今年度も引き続き行っていくこととしておりますが、
26:02
調査研究に際しましては文部科学省さんのご協力もいただきながら、教育委員会などに対して丁寧に調査研究の趣旨・目的を説明・共有しながら、時間をかけて資料を収集して検証・分析をさらに行っていくなど、昨年の調査研究の中で出てきた課題なども踏まえて進めてまいりたいと考えてございます。
26:21
ありがとうございます。子ども家庭庁がまさに指令塔というか、温度をとって、そして文科省にそのご協力を仰ぎながら、情報の収集に取り組んでいるというところなんですが、まさにこれ、何でやるかというと、ちなみに、令和5年12月20日付事務連絡、子課長から教育委員会等への今出た資料提供の協力依頼の文書でも、しっかりと警察や消防、学校や教育委員会、地方自治体等が保有する自殺に関する統計、
26:58
関連資料を集約し、多角的な分析を行うための調査研究を立ち上げ、EBPMの視点も踏まえ、子どもの自殺の実態解明に取り組むとともに、分析に当たっての課題把握に 取り組む、これに基づいての協力依頼であると。ただ、今、課長さんからさらっと、お告がありましたけれども、270?200数件なんですが、これ、実はお願いの仕方は過去5年分、
27:27
つまり、2019年4月から2023年12月までの提供をいただくことをお願いさせていただきます。でも、出てきたものは、たったの10分の、全体の10分の1にも満たない。つまり、これ、文科省さんのご供用力がですね、まだまだ不十分ではないのかなと思うんですが、文科省さん、いかがでしょうか。
27:56
令和4年度の児童生徒の問題行動不登校等、生徒指導上の課題に関する調査におきまして、基本調査や詳細調査の実施件数等を参考項目として確認したところでございますが、調査において報告のあった児童生徒の自殺件数411件のうち、基本調査の実施件数はこれ全て411件、詳細調査の実施件数は19件という結果となります。
28:25
詳細調査とは、学校生活に関する要素、いじめ、逮报、学業、友人関係等が背景に疑われる場合、そして遺族の要望がある場合に、基本調査から詳細調査に移行する、こういう仕組みになっておりますが、この詳細調査について、制度及び調査規模の有無について、遺族に説明した件数についても合わせて確認をした結果、約4割の事案において、遺族に説明がなされていなかった、こういうことを課題として受け止めております。文部科学省としては、今後とも引き続き、指針に基づく対応状況の把握を実施する予定でございまして、これらの結果も踏まえながら、背景調査の適切な実施に資するために、国の指針の見直しに向けた検討も含め、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。
29:16
はい、ありがとうございます。若干質問と答弁がずれているなと思っておりまして、
29:23
この課長が今度をとっているこの調査、要因分析、子どもの自殺の多角的な要因分析に関する調査研究報告書、文科省で持っているデータというものをしっかりと上げてくれということなんです。ただ出てきたのが全体の10分の1程度。なぜか、これしっかり報告書にも出ています。報告書等の提供協力ができなかった理由、例えばでありますが、
29:48
個人情報を第69条1項の目的外利用にあたると判断したので出しませんでした。もしくは、これ面白いのは、一度もう学校側から文科省に提出をしているものと同じ資料なので、あとは子課長さんから文科省経由でも らってくださいというような対応が取られたりですね。何が言いたいかというと、子どもの自殺、これに本気で向き合おうとしているのか。
30:15
要因分析というものが今までなかったから、全体では自殺者数の総数は減っている中で、子どもの数だけは増えてしまっている。このことをいかほど重く受けとめているんですか、という私の課題意識なんです。質問というよりも、ですからここはもう健康一的の決意のほどを述べてもらうしかないと思っております。これ改めて、今回も今年度も多額的な要因分析が行われると思いますが、
30:44
しっかりと文科省、つまり学校現場から情報を救い上げる。そのために今回のこの事業の位置づけであるとか、法的根拠であるとか、個人情報保護法の観点から、すでに200何件の学校を出してきているわけですから、この個人情報の観点からも、これは大丈夫だと、しっかり積極的に出してくるという通達を、改めて文科省から出す べきだと思いますが、いかがでしょうか。
31:11
はい、文部科学省所当中等教育局長、矢野局長。
31:15
お答え申し上げます。しっかりと調査をしてほしいということでございました。今後、子ども家庭庁とも連携協力しつつ、しっかりと現場の状況を把握してまいりたいと考えております。
31:32
子課長との連携、これは連携しています。そこの関してのお願いではなくて、文科省が自ら、
31:40
文科省の責任のもとにおいて、しっかりと学校現場にこの情報を出すようにという、協力を仰いでくれるということなんです。矢印は文科省から、子課長じゃなくて、文科省から各それぞれの、前回の通達も出していただいていると思いますけれども、都道府県であるとか教育委員会、関係部局にもう一度おろしてくださいというお願いです。もう一度お願いします。
32:07
お答え申し上げます。本事業はまさに子ども家庭調査の事業でございますので、文科省としても積極的に協力していきたい。こういう趣旨でございます。
32:19
大臣、今のこのやりとりも聞いていただいてですね、ようやくこの子どもの自殺対策、緊急強化プランまで打ち出していただきました。
32:29
それはなぜかというと、なぜ政府が打ち出したか、総理ヘッドで打ち出したか。北海道から九州を行う全ての子どもの命は等しいんだ、尊いんだという思いなん だと思うんです。今のこの文科省のやり方だとですね、自治体におろしています。あとは自治体の皆さんの判断で最良です。これ、命に差をつけるようなことがあってはならないと思うんです。大臣は決して、そんな後ろ向きな子どもの命を過論じるような、そんな大臣ではないと思っております。
32:58
大臣、ぜひ、これ文科省に対して、大臣の思いというもの一言、短くて結構でございます。お聞かせください。
33:09
はい、あの、鈴木先生の問題意識は、我々も今答弁した諸中局長としても共有していると、我々は思っています。
33:21
しかしながら、先ほど来、鈴木先生も引っ張られた子ども自殺対策緊急強化プラン、これ昨年6月に関係省庁連絡会議において策定したものでございますけど、これは子ども家庭庁をはじめ とした関係省庁で、ということで、子ども家庭庁が中心になってやっているものでございます。もちろん我々としても、この子ども家庭庁をはじめとした関係省庁としっかり連携をします。
33:50
そして未来を担う子どもたちの命を守るということが何より大事でございます。我々としては児童生徒の自殺対策に全力で取り組む、そういう所存でございます。
34:03
はい、引き続き私もこの問題を取り組んでまいりますが、まずは一人でも命をしっかりと守って育んでつないでいく。
34:14
このあくなき我々は努力というものをしていかなくてはいけないと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。最後時間が迫っておりますが、スクールカウンセラーについても質問をさせていただきたいと思います。このスクールカウンセラーという制度でありますが、平成7年から設置が始まりまして、
34:37
もう令和2年度には3万を超えという形で右肩上がりで毎年毎年配置も増やしていただいております。ただここで文科省は通達施行規則というものは出しているのですが、そこにスクールカウンセラーを求めるものとして問題解決に向けたアドバイスも求めております。
35:00
しかしこのスクールカウンセラーを構成している多くの方は臨床心理師の方、もしくは後任心理師と呼ばれる方であります。臨床心理師の皆さんの文化というか特徴といいますと、経調、話を聞く、そこによるカウンセリング。そうなってきますと通達では解決に向けたアドバイスをおすべき、しかし現場にいらっしゃるスクールカウンセラーや臨床心理師の皆さんは
35:26
アドバイスが専門ではなくて聞くことが専門であるとなると、そこにギャップがどうしても生じてしまってはいないか。ゆえに右肩上が りでスクールカウンセラーを増やしてはいってはいるものの、不登校にしても引きこもりにしても自殺にしてもさまざまな課題というものが決して減っていっていない、いい相関が生まれていないのはそういったギャップにもあるのではないかと思います。このギャップを埋めるために文科省としてはどのような努力をされていくご予定か、ぜひお伺いをさせていただきます。申し上げます。スクールカウンセラーを雇用する教育委員会におきましては、学校等において適切に活動ができ、児童生徒の安心した学校生活及び適切な環境が構築されるよう支援体制を構築する必要があると考えております。
36:18
盲目科学省におきましては、各教育委員会がスクールカウンセラーになる職務内容等の指針を策定する上での参考となるよう、職務内容のほか、手費義務や児童虐待に係る通告など、最低限盛り込むべき事項等をガイドライン、試案として取りまとめております。その上で各教育委員会においてガイドラインを参考としてスクールカウンセラーの効果的な活用のための活動方針等に関する指針を策定、
36:45
その後の投資を行うように求めているところでございまして、盲目科学省としてはこれらを通じスクールカウンセラーが的確に対応できるよう、各教育委員会への取組をお願いしているところでございます。以上です。数だけではなく質の確保を引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました。
37:15
公明党の平林昭と申します。本日も質問の機会を与えていただきましてありがとうございます。早速質問に入らせていただきます。今、鈴木委員もギャップということをお話をしておられました。私も博士人材にまつわるギャップについて少しお話をさせていただくと思っております。
37:36
なかなか日本の博 士号取得者が増えていかないということで、先日も経済的支線ということがお見入りの方から指摘があったところでございますが、私は博士と社会企業とのギャップといいますか、乖離という点に関して指摘をさせていただければと思います。細かい話になりますけれども、博士号を取得するためには、原著論文を積み上げなければなりません。
37:59
博士自ら論文を当然執筆をし、それを投稿して、査読府と呼ばれる審査を受け、通常はその返答を受けて修正をし、再審査を受けて合格すれば学術史に掲載をされます。これで一本となるわけですけれども、こうした学術論文を積み上げて、大学によって示される基準、私の言った工学の分野では3本が多いと思いますけれども、
38:20
そこまで積み上げて、それをまとめて博士論文を執筆し、その審査を改めて受けて、その博士の審査に合格すれば、初めて博士の学位が授与されることとなります。この学術論文を積み上げるという作業は大変なんですけれども、時間がかかります。投稿から合格まで最短でも半年、1年かかることも珍しくないわけでありまして、