19:45
これより、会議を開きます。国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、国土交通省大臣官房公共交通政策審議官石原大君、大臣官房危機管理運輸安全政策審議官藤原幸一郎君、大臣官房上下水道審議官松原誠君、大臣官房技術審議官林正道君、総合政策局長坂木真一君、国土政策局長黒田正義君、不動産建設経済局長塩見英行君、水管理国土保全局長広瀬雅義君、道路局長庭勝彦君、住宅局長石坂聡君、鉄道局長村田茂君、公安局長稲田雅宏君、航空局長平岡茂則君、内閣官房水循環政策本部事務局審議官片貝浩一君、片貝俊夫君、外務省大臣官房審議官武谷敦志君及び大臣官房参事官宮本慎吾君の出席を 求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
21:30
地域民主党の小宮山康子でございます。本日も質疑の方よろしくお願いいたします。さて私自身は当選以来、水に関することの質疑等、いろいろなことに携わってまいりました。下水道であったり浄化槽であったり、また地下水などに携わってまして、水制度改革、議員連盟など、党派の議連の方の副会長もさせていただいております。水ビジネスの市場規模というのは、2025年には約87兆円になると予想されております。この成長の背景には世界的な水不足があります。産業用水の需要増加や水源の汚食、地球温暖化の影響など、さまざまな要因がその中におられます。また水ビジネスの事業領域には、上下水道の整備、インフラや海水の淡水化プラントな どが含まれております。日本の水関連企業は高い技術力があると言われ、その多くが国土交通省所管に関係し、今後成長させるべき産業分野の一つと考えております。今年度から水道行政が国土交通省に移管され、上下水道一体で整備管理が始まっています。これまでの流域治水から流域総合治水管理へ進化をし、水循環政策担当大臣として、この方針に基づき、本年度夏をめどに水循環基本計画を改定するべく検討を進めてまいりますと、4月2日国土交通大臣としての会見で述べられております。まず最初に上下水道行政の国土交通省所管に関して質問していきます。この春より上水道についての所管が厚生労働省より国土交通省に移管されました。旧来から国土交通省が所管してきた下水道において、下水道の持つ熱を利用する、下水汚泥の利用を進めるなど、下水道に関してさまざまな先駆的取組が実施されております。農業肥料は輸入に多く頼っておりますが、平成20年並びに平成4年国際価格が上昇したことともあり、国内調達可能な肥料材料について必要性が高まっているところです。下水処理場の沈殿汚泥から、林産の濃度が高く肥料原料として利用することが期待され、埼玉県では全国自治体で初めて下水道線の燃焼灰を菌体林産肥料として登録をしております。菌体林産肥料は国内資源である下水汚泥から作られる肥料の利用促進のため、令和5年10月に農水省で策定した新しい肥料企画であり、農林水産大臣の確認を得た品質管理計画のもとで肥料を生産するもので肥料成分が保証され、肥料会社化肥料の原料として利用することができます。下水汚泥の有効量には大きく期待されているところでもあります。そこで埼玉県で初の菌体林産肥料に伴い、今後の各自治体での取組について国交省としてどのように期待しているのか見解を求めてまいります。
25:00
お答えいたします。林産成分を多く含む下水汚泥資源を肥料として活用することは、持続可能な食料システムの確立や、資源循環型社会の構築の観点から大変有意義であると考えております。委員御指摘のとおり、埼玉県では本年4月に全国の自治体で初めて下水汚泥の燃焼売を菌体林産肥料として登録したところです。この菌体林産肥料は、他の肥料との混合が可能であることから、林産成分を補うための肥料原料としても使用することができ、下水汚泥資源の利用可能性が広がることが期待されます。国 土交通省としても、下水道事業者に対し、下水汚泥中の肥料成分や重金属の分析、汚泥肥料の流通経路の確保に向けた検討などを支援するとともに、自治体向けの検討手順書や事例集等を通じて、先進的な取組の横展開を図っているところです。引き続き、農林水産省とも連携し、菌体林産肥料の登録をはじめとする下水汚泥資源の肥料利用拡大に向け、しっかり取り組んでまいります。
26:09
平成20年のときは、やはり林産を抽出して使おうとしたけれども、結果として海外の価格がすぐに下がったということで、なかなか出回ることがなかったんです。今後、ぜひ安定した供給ができる体制というのも、ぜひ農水省ともいろいろ検討をして続けていただければと思います。さて、河川の上流から海に流れるまで、それぞれの段階において、ダブル取水地での大差による機能低下、海岸侵食、過小の材料の疎流化による影響など、時の経過とともに機能の低下が生じてまいります。特に河川での問題について取り上げてまいります。河川において体制した土砂への対応についてご説明ください。
26:56
お答え申し上げます。河川に土砂が堆積することで洪水が流れにくくなることや、水門などの操作に支障を起こすことなど、土砂の堆積が河川管理上の支障となることがございます。そのため、日常的な巡視や定期的な点検などにより、河川の状態を適切に把握し、河川管理上、支障が生じる場合には環境にも配慮しつつ、土砂を撤去するなど、適切な河川管理に努めているところです。また、地方自治体が管理する河川の土砂撤去に対しては、国土交通省として技術的助言を行っており、財政的には緊急収支支援事業債を活用することが可能となっております。令和元年におきまして、台風におきまして、私の地元川越におきましても、また上流においても、大きな水害がありました。「いるま川流域緊急治水対策プロジェクト」の進捗予備、多重防災治水、多重防御治水の工事状況について説明をいただきたいと思います。川越市内など下流部分では、新たに草木が生え、樹木が育ち、河川の堆積、土砂が川幅を狭めております。今後豪 雨が起きたときの被害が拡大することへの心配は、地域住民の関心ごとでもあります。防災減災、治水対策は政治の基本でもあり、被害が起きてからの対処ではなく、被害を未然に防ぐための対応も求めてまいりたいと思います。この点に関しまして国土交通省にご見解を伺いたいと思います。大臣からもお願いいたしたいと思います。
28:53
お答え申し上げます。「いるま川流域緊急治水対策プロジェクト」は、令和元年東日本台風により甚大な被害が生じたことを踏まえ、この台風と同規模の洪水に対して、堤防から萎水しないように堤防整備・稼働措置策を行うことに加えて、有水地整備・土地利用・住まい方の工夫など、関係機関が連携して重層的に実施する流域における対策を取りまとめたものでございます。これまで国において、いるま川の稼働措置策、樹木伐採や、オッペ川の堤防整備を完了しており、現在は、時川における堤防整備、オッペ川、時川における稼働措置策、有水地の買収等を実施しているところでございます。さらなる地位安全度の向上のため、今後、河川整備学に基づき、稼働措置策、樹木伐採などをさらに実施していくとともに、いるま川におきましても、先ほど申し上げましたとおり、稼働の適切な土砂、樹木の管理にも進めてまいりたいと思います。
30:00
小宮山委員から、事前防災が大切であるというお話がございました。まさしく、私も同感でございます。雨がこれから激震化、頻発化する、水災害が激震化、頻発化することが予測されていることを考えますと、被害を未然に防ぐための事前防災対策が極めて重要でございます。防災減災国土強靭化のための5カ年加速化対策予算も活用し、上流下流のバランスを確保しつつ、いるま川河川回収の推進も含めまして、この事前防災対策、しっかり取り組んでまいります。
30:38
既に災害が起きると、かなりの巨額な費用が発生しますが、事前防災に被害を抑えるための指定を置いた方が、結果として人命もそうですし、物損等も減るということもあります。併せて今後、やはり町の在り方とか、そういったところにおいても、ゾーニングを厳しくせざるを得ないかと思います。ぜひ引き続き、国交省におきましては、その点に関して地方自治体が判断がしやすいように、そしてリスクを回避できる町づくりに関しての議論も進めていただければと思います。さて、2014年に制定されました水循環基本法では、水を国民共有の貴重な財産であると位置づけた上で、流域にかかる水循環について、流域として総合的かつ一体的に管理されなければならないと打ち出しました。そのことは、制定に至るまでの多くの議論が重ねられてきたところであり、これまでの水施策において、水行政の分立や水質、水量をめぐる水 問題、河川、水源開発などで、行政と地域住民が対応してきたことを踏まえて、それらを乗り越えていくことを目指したものであります。今回の見直しで、流域総合水管理を進めるとしたこと自体は望ましいんですが、この総合管理は、地域の実情やそれに合わせて、水道、下水道をはじめとする現場での調整する力が発揮されていくことが前提でなければなりません。そうでなければ、共有の貴重な財産とした理念を地域から醸成し、発展させていくことにはなりません。水をめぐる実施と国の責務が相まってこそ成し得る施策のはずだと考えています。流域の一体的な水管理、治水対策には、何より対立から対話が必要とされるのであり、そのためには、1995年河川法改正以来、水行政に求められた住民参加の実効的な施策が必要であります。今回の見直しについて、こうした住民参加施策を推進していくという方向があまり見受けられません。この何よりも必要な施策の進め方について、どのような考え方なのかお聞かせください。
33:03
内閣官房 方貝水管理政策本部事務局審議官
33:11
お答えいたします。現行の水循環基本計画におきましても、流域の総合的かつ一体的な管理は、流域において関係する行政などの公的機関、有識者、事業者、団体、住民等の様々な主体により連携して行われるべきものであるとされております。引き続き住民を含むあらゆる関係者と連携することは重要と考えておりまして、計画の見直しに当たりましても、この考えを明確に位置づけて施策の充実を図ってまいります。
33:45
2018年に水道法改正でコンセッション導入可能とされた際、国会審議ではコンセッション導入に係る多くの問題点、疑問点が議論され、国会ではそれらは解明されず、対立一方のまま成立しております。法成立の際の附帯決議では、その決定は、厳に地方公共団体が住民の意思を十分に踏まえた上での自主的な判断に委ねられるべきことであることを、大前提であることをはじめ、多くの考慮をされるべき点が示されております。改正水道法による基本方針でも、水道の需要者である住民等は、将来にわたり水道を持続可能なものとするためには、水道施設の維持管理及び計画的な更新等に必要な双方の財源確保が必要であることを理解した上で、水道は地域における共有財産であり、その水道の経営に自らも参画していることの認識で水道に関わることができる。このように関わることが重要であると示されております。住民の意思の尊重と参加の重要性が改めて示されたものでした。この間、政府の水道、下水道施策においては、厚生省の推進が予算措置も行うなど、強力に進められてはおりますが、厚生省の問題点の検証は行われず、住民参加を具体化するための施策の方向性なども示されていないのが現実ではないでしょうか。そこで、ウォーターピーピーピーの取組推進は、そもそもこうした大前提についての姿勢が明らかにされるべきと考えます。見解を伺わせていただきます。また、厚生省導入の問題点や検証は、どのように行われているのかもご説明ください。
35:42
お答えいたします。上下水道事業は、地方 公共団体が責任をもって実施すべきものでありますが、民間の創意工夫や経営ノウハウ等を活用することにより、事業運営や施設の開発・更新を効率的に進められる等のメリットがあると考えており、ウォーターピーピーピーなどの官民連携は、上下水道の基盤強化に向けた有効な選択肢の一つと認識をしております。委員御指摘のとおり、住民の日常生活を支える上下水道事業において、地方公共団体が地域の方々とコミュニケーションをとって、その理解を得ながら進めていくことは重要であると考えております。特に、コンセッションにおいては、民間事業者に裁量を与え、公共施設の長期的な運営を委ねることを前提としていることから、事業開始前の住民への丁寧な説明が重要であると考えております。例えば、水道事業において、平成30年の水道法改正時の付帯決議も踏まえ、水道事業における官民連携に関する手引きにおきまして、住民への丁寧な説明が重要である旨、留意すべき事項として盛り込み、地方公共団体に周知を図っております。また、コンセッションの検証につきましては、国土交通省において、地方公共団体等が公表したモニタリングの結果を確認するほか、コンセッション実施中の地方公共団体と個別に意見交換を行い、コンセッションの課題等の把握を行っております。例えば、宮城県の上高下水一帯型の先行事例におきましては、運営権者によるセリフモニタリング、県によるモニタリング、第三者機関 である経営審査委員会によるモニタリングの3段階でモニタリングを実施しており、経営審査委員会ではそのモニタリング結果を運営権者にフィードバックし、必要に応じて運営方法の見直しを求める体制を構築されております。令和4年4月の事業開始以降、これまでに大きな問題は生じていないと聞いており、事業が適切に実施されているものと認識をしております。国土交通省といたしましては、官民連携における住民参加の重要性について引き続き周知を図っていくとともに、官民連携の先行事例を通じ、抽出した課題や留意点を踏まえ、官民連携の推進に取り組んでまいります。
38:00
結局のところ問題点というのは、ほとんど示されていないというふうに思います。パリ等では、フランス等では、コンセッションにしたけれども、結局独占的になったとき、他のものが排除されたときには、値上がりをし、結果として民営化から行政に戻しています。そういった事実があるから多くの自治体が導入をしないという、その現実をしっかり見ていただかないと、それでなくても上がっていくという推動料金でありますので、 ここに対しては復元を設けて指摘をさせていただきます。さて、最後になってまいりますが、今回水循環基本計画を改正することになりましたけれども、この夏に出すと言いますが、これ本来であれば来年の夏に出すはずでありました。何でこの短期間に、4月2日に発表して、短期間に基本計画を改正することになった理由背景について、簡潔にお聞かせください。
38:52
内閣官房 方貝水循環政策本部事務局審議官
39:00
お答えいたします。水循環基本計画につきましては、水循環基本法に基づき、おおむね5年間で変更することになっております。令和2年度に現在の計画変更を行い、施策を進めてまいりましたけれども、令和6年の野党反党自身における水インフラの重大な被害の発生、それを踏まえました上下水道一体の取組強化の必要性など、本年に入りまして水循環をめぐる情勢の変化がございました。これを受けまして政府一丸となり、速やかに具体的な施策等の充実を図るため、水循環政策全体を俯瞰する水循環基本計画について、1年前倒しで変更を行うものでございます。
39:36
海外における総合的な流域の水管理は、IWRM、インテグレーテッドウォーターリソースマネジメントに相当するものと考えますが、短期間で新たに整理、提言をつくるのは、また網羅すべき地下水や窒水性体系配慮なども漏れる可能性もあるのではないかと心配をしております。短期間でまとめるのはかなりのチャレンジングなことと思っています。海外からも一目置かれるような計画にしていただきたいと思いますが、この夏の計画がどのような位置づけになるのか、また計画発表後の更新、進化などあり得るのかお聞かせください。
40:15
水循環政策担当大臣として御答弁申し上げます。5年ごとの計画を1年前倒しにしたことにつきまして、その理由は今、事務局から申し上げたとおりでございます。ノトハン島地震、そして今回国土交通省が上下水道を一貫して担当することになったこと、この2つが大きな原因でございますけれども、前倒しすることによって漏れがあってはいけないという、ただいまの御指摘はそのとおりだと思います。見直しにあたりましては、これまで講じてきた水循環政策の効果の評価を行うとともに、地下水、地水、水環境など様々な分野の専門家となる有識者会議から御上言をいただき、しっかり議論・検討した上で、計画の改定に生かしていきたいと思っております。その上で、改定後の計画に基づき、今後施策を推進していく中で、水循環に係る情勢の変化などが生じた場合には、必要に応じて計画変更を検討することとしております。臨機応変にやっていきたいと思っております。水循環基本法の理念に基づき、水循環政策の総合的かつ計画的な推進が図られるよう取り組んでまいります。小宮山さん。ぜひ多くの方々の意見を聞いて、より良いものを作っていただきたいと思います。ありがとうございました。
41:53
間口です。県産行政管理審議会の分科会からの続きをやります。この国土交通委員会の皆さん方には初めて、この課題について審議を聞いていただくことになります。4月10日から1ヶ月ほどかけまして、私の事務所で事業区分が直轄高速道路会社で、かつ高速自動車国道、一般国道、これの令和4年度再評価結果、箇所一覧、これが全123事業、これについて北海道の9事業、沖縄の6事業を除く108事業、及び同じ事業区分で、2023年度、全117事業につき、北海道4、沖縄6、これらを除く107事業、合わせて全215事業の再評価結果を調べて、BYCが1位を下回る36事業の一覧表を作りました。これについては13日、決算行政監視委員会の分科会で、直轄道路事業の当初事業費の見積もりが、再評価の際の事業費と乖離している、ということを指摘をしました。全215事業ですから、これらのうち36事業、約17%、これらがBYCが1位を下回る結果になっているということになります。お手元に、①②で配付した資料、これが全36事業です。黄色でハイライトしているところ、これが当初のBYCが再評価、すなわち事業の見積もりがまた変わるということですね。これで、1位を切っているものが、このハイライト、黄色でマーカーしたところです。これが、ご覧いただいてわかるように1位を切っています。その下には、各括弧で2段になっておりまして、これは後ほど取り上げますが、ネットワークで評価した場合という数字です。これ、ご覧いただいてわかるように、この増加率というのも大変高いものになっている。②の、例えば、日本海沿岸東北自動車道、いわゆる日円道ですね。これ、362%。上位10、この増加率の多いものを見ても、大体2倍ぐらいに膨れ上がっています。この公共事業の再評価、大体これは全事業をまとめたもの、国交省でまとめておりますが、プラスマイナス10%、マイナスって書いてあります。実際マイナス差がほとんどないんです。増えるばっかりです。それが10%以内の事業が全体の6割を占める。これ3倍以上って、もう異常な数字です。こういう状況があることに対して、私は局長に対して、この増額、こうしたものに対する認識を問いました。そのときの道路局長の御答弁は、これはですね、調査や工事が進んで、課題がわかってきた。地元や関係機関との協議を踏まえて、追加の対応をした。あるいは資材などの物価上昇があった。これで事業費が増えた。なおこれらの事業費が増えたことに関しては、有識者委員会で事業費の増加や事業の妥当性を審議してもらっています。こう述べられているんですね。加えて、こうしたことに対処するために、チェックリストを作成して、これは令和4年の3月、このときにですね、各地方整備局に対して、制度向上、これをしっかりやりなさいよと指示をしていますというお話だったんです。私は、このときに局長に問うたのは、そもそも当初事業費が、その再評価のときに膨れ上がっている。そしてB/Cが1を切るという。この乖離についての認識はあるのかと問うたときのご答弁が残念ながらこれでした。今日は、新垣局長、改めて問います。このような乖離に対して、この事業費が膨らんでB/Cが1を切っている。こうしたものが2倍近くに及んでいるという現状に対して、これ国交省は自らの課題だと認識していますか。端的にお答えください。
46:13
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、この当初事業費を適切に算出していくということは、極めて重要な課題だというふうに思っております。この実態がものすごく増えているということにつきましては、やはり。聞いてない。まず、我がことのように考えているかということでありますが、当然のことながら、この事業費の増ということは、我々はいろんなところで影響してまいります。我々の事業の事業管理とか、そういうことにもいろいろ関係してまいりますので、当然一言ではなくて、我がこととしてこれについては対応していきたいと考えております。真淵住世君。端的にお答えくださいね。今、もう我がことのようにというか、我がことなんですよ、これ。審議会、これは有識者に審議していただいているというけれども、ここに出していく事業評価の仕組みや、あるいはマニュアル含めて、あるいは様々な候補も含めて、これ全部国交省で決めているんです。地元協議、地元関係者との協議、これ世間の話じゃないんですよ。自らのこととしてこれを受けためなければ、こんなこと続くんですよ。で、改めて確認をしていきたいと思いますが、チェックリストを私拝見しました。まあ、細かなことが書いてあります。項目としては、地政に対して、それぞれの公衆、幼稚売衆、協働トンネルなどの事業と、あと公衆ですね、基礎工、株工とか、こういったものが40項目のチェックリストがあります。しかし、このチェックリストでは実 は防げないんですね。なぜならば、チェックリストあるものをチェックするだけです。で、このような事業が増加している要因というのは、想定してなかったことが起きているということに、これ、まあほぼほぼ他ならないはずなんですよ。もしわかっていたら、これとんでもないですからね。したがって、このようなチェックリストを作っても意味がなく、フィードバックする仕組みが必要だということ。このことを私は申し上げてきたつもりです。で、今、局長からは認識しているということでありましたが、その質問の当日にですね、局長のご答弁の中には、もう一つありました。こうした状況の中、重要な課題ということで、これ引き続きの改善に向けて、有識者委員会を本日スタートさせることといたしました。これは、令和6年度の第1回公共事業評価司法研究委員会。これが立ち上がった。どうやったら制度を上げられるかということを議論する。で、大臣からも当日ですね、ご答弁いただきました。夏をめどに一定の方向性を示す、こういうことでありました。で、私はですね、その時に、まあこれ、4月の初めから事務所でこれ215事業調べ出して、で、連休明けに国交省にこの私が作 った資料を投げて、見解を問うたんですよ。まあその頃ぐらいに、これは質問されるんでということで立ち上げたのかなと、アリバイ作りぐらいかなと、こう思いつつもですね、まあ大臣からは、もうこれ、委員会では再三、真摯なご答弁をいただいてますから、夏をめどに事業評価の事業費算定の改善方策について一定の方向性を示すと、まあこのようにおっしゃっていただいて、私は評価させていただきますというふうに答えたんですが、しかしその後この委員会、ちょっと調べました。どんなものかということでありますが、これはですね、公共事業全般の事業評価に関する制度論を議論することです。したがって具体的な問題解決の、その解決策、策定の場ではありません。本来であれば解決方法というのは、事業ごとに異なる将来のリスクを、どのように当初事業費に反映させるかですから、この今回の研究会、これは実はあまり意味がないとまでは申し上げませんよ、先生方が頑張っておられますから。しかし私が指摘したことの解決策には繋がらない。そしてそもそもこの委員会どんなものかというと、これもお手元の資料にありますが、これ、そもそも2008年開いて、その後9年間ずっとやらずに、2017年2回、2020年2回、昨年2回、15年間で7回行われただけの研究委員会です。私からすると、これ申し訳ないが、今このように事業費の介入、増額、こうしたものに対するアリバイ作りの研究会を開き出したというふうにしか見えないんですよね。こういうことがあってはならないということを、私は重ねて申し上げてきたつもりです。で、局長に改めて答弁を求めますが、これ2008年より、まあ断続的ですよ。これが詰めて詰めて詰めて、何か再評価の仕組みを作った、そういう委員会じゃありませんから。で、この委員会によって道路評価手法に何らかの抜本的な修正が加えられましたが、イエスやノーでお答えください。
51:33
お答え申し上げます。この研究会でございますけれども、技術指針に関しまして大きく変更は、この委員会で研究された成果というのは、技術指針には反映されていないというふうに承知をしております。
51:51
そうなんですね。これ反映されないんです。指針はこれ国交省で作り上げるものなんですね。だからこれが改善決策じゃないんですよ。
52:00
なので、こういう状況の中で道路事業評価というものが、私からすると、これ真剣に取り組まないと、この評価結果は意味なさないんですよ。大臣。
52:12
この大臣は事業費の算定の改善策、補策についてということで、先ほどお示ししたいというふうにおっしゃいましたが、これ、この委員会で決まるんじゃないんです。しっかりと、これは国交省の中で、これを真剣にもう一度見直すということを取り組まなければならない課題なんですよ。大臣、どうお考えいただけますか。
52:39
決算委員会でこの議論をさせていただきました。その時にもご答弁申し上げたところでございますが、この公共事業評価手法研究委員会、このところでしっかりこの公共事業評価をどうするかという基礎的な議論はしっかりしていただき、そして、真淵委員のご指摘もいただいて、この当初の見積もりから、予定から途中で大きく増額をする、そういう案件が非常に増えている。このこと自体は国土交通省としても真剣に考えなくてはいけない。そのことも客観的に学識者の目から、社会状況も含めてご提案をいただき、その上で国土交通省自身の問題として、この途中増額の問題に対してどのように対応していくかということをしっかり我々のこととして検討していきたいと思っております。その基礎ベースを、この夏をめどに、この研究委員会から、その基礎となる考え方を学識経験者としてお示しいただくわけですが、それはあくまでも参考として国土交通省自身の問題として考えたいと思います。
53:58
繰り返しますけども、この研究委員会、これ全体の公共事業を見ているわけですね。先ほどの道路事業だとか、そういった細かなことではなく、社会的割引率だとか、大きなところを見ていますから、ここでは解決しないんです。繰り返しになりますけども、この道路事業評価というものを、省内でしっかりこのような当初事業が再評価のときに大きく乖離することのないような解決策、あるいはそれに対しての防止策ですね、これを行うべきなんですね。これをまず作っていただくしかないと思いますが、大臣、端的にそれを作るべきだと思いますが、いかがですか。
54:35
実はこの評価主語研究委員会は、そういう意味では大きなベースでの議論をお願いしているところで、前からある委員会でございますが、今回のこの途中総額の件に関しては、委員の御指摘もございまして、ある程度の評価をしてくださいというふうにお願いしてございます。そういう結果も踏まえながら、そして先ほど申し上げましたように、最終的には国土交通省としてその意見も踏まえながら、しっかりと対応してい きたいと思います。
55:07
そこは今、前向きな答弁をいただきましたので、ぜひお願いしたいと思います。私の方からは3点提案があります。この事業費の改善策としては、基本は再評価の結果を反映させることというのが一番なんですが、例えば地質の影響を受けるトンネルや、あるいは基礎工事、こういった工種に関しては、過去の新規評価時点の事業費と最終の再評価の事業費の平均増加率、これ先ほど申し上げたように減るのはほとんどないです。平均増加率というものを考慮する、という手立てを加える。あるいは用地の買収や工事費、これに関しては直近の価格上昇率を考慮する。そして3つ目は、地元調整にある事業費の上昇率、こういったものを考慮していくという中で、これ膨大なデータが国庫省にあるんですよ。過去の事業の中で。ですからこういったものを使って増加率はどれぐらいになるかということを、かなりきつめきつめに積み上げていくことによって、当初事業費が安易に低く抑えられて、そして再評価の時の事業費が増額になっ て、3倍以上の事業費になっているという、こんな馬鹿なことを起こさせないようにできる可能性があるんですから、ぜひこれは取り組んでいただきたいと思います。これは私からの提案です。局長にもよく御議論、検討いただきたいと思います。もう一つ、ネットワーク評価についてお尋ねします。このネットワークで道路事業評価を行っている。私これ聞いた時に、ん?と思ったんですが、というのは私が国庫省に行った時、高速道路ネットワークで事業評価そのものを取るということは行っていませんでした。局長、これ端的に、このネットワークとしての高速道路の事業評価が始まったのは、いつからですか。
57:13
委員に言われているネットワーク評価というものは、この高規格道路、大規模バイパスなど複数の区間が一体となって効果を発揮するこの道路ネットワークの評価でございます。この一体的評価と言っておりますが、これについては、平成29年度の新規事業課から導入しております。
57:34
これ2017年からなんですね。私が大臣させていただいた時、当時、これネットワークで、当然ネットワークというものを勘案しながら、定性的にはネットワーク効果というのを見ますが、事業そのものは単一の、個別の事業として事業評価していたんです。それが、ネットワーク全体で事業評価をする。屋前車仕様のこの黄色のハイライトの下に、括括弧というらしいですけども、括括弧で、例えば一番上であれば0.8が括括弧で、下1.3となってますね。つまりネットワークで評価すると上がるんですよ。もちろん、全て上がっているかというと、少しそうではないのも、散見された部分あります。まあでも、ほぼほぼ上がってますかね。これ見ていただくと、とにかくネットワーク評価をすれば上がるんですね。まあ当たり前ですが、ネットワーク、これ当たり前のところは後で言いますが、ネットワーク評価で上がっている。で、このネットワーク評価で、B/Cが1切っているものに対しては、このネットワーク評価で評価するということが許される仕組みに変わったんです。