1:05
ただいまから内閣委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに塩村彩香君が委員を辞任され、その補欠として柴信一君が占任されました。政府参考人の出席要件に関する件についてお諮りいたします。
1:27
子育て支援法等の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、子ども家庭庁長官官房長小宮良幸君ほか8名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。子ども子育て支援法等の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
1:58
おはようございます。立憲民主社民の柴です。柴信一です。質問の機会をいただきましてありがとうございます。それでは質問させていただきます。子ども子育て支援金の法的な性格、税としないことの意味についてお伺いしたいと思います。
2:20
政府は子ども子育て支援金について、社会保険、健康保険料として位置づけている。連帯の仕組みということで法的に整理をされています。これまで示された資料や委員会答弁では、保険料とすることの理屈を無理やりこねている印象ですね。
2:42
保険料とする理屈ではなくて、税としなかったことの理由について、わかりやすく説明いただけますか。
2:54
お答え申し上げます。社会保険制度は、社会連帯の理念を基盤にして、共に支え合う仕組みでございます。
3:03
支援金制度も、こうした連帯の理念を基盤に、子どもや子育て世帯を少子化対策で受益がある、全世代、全経済主体で支える仕組みであり、支援金は保険料と整理をされてございます。支援金は、医療保険料と併せて拠出をいただくものですが、現行の公的医療保険制度においても、病気やけがに限らず、出産や死亡に関する給付など幅広い給付のほか、
3:30
給付ではない疾病予防等の広範な事業が行われていることに加え、後期高齢者支援金や介護納付金など、世代や制度を超えた支えの枠組みが組み込まれてございます。また、本年4月から出産育児一時金に係る費用の一部を、後期高齢者医療制度が支援する仕組みを創設しており、後期高齢者の保険料により、これを賄うこととしました。
3:56
後期高齢者には、出産育児一時金の給付はありませんが、前世代で子育て世帯を支える観点から設けた仕組みでありまして、これも今回と同様の考え方におります。それは、ずっと今まで聞いていた保険料とする理屈なんですよね。そうじゃなくて、税じゃ駄目なということについての要因をお聞かせください。
4:24
子ども家庭庁長官官房総務課熊木支援金制度等準備省
4:43
今回の子ども子育て予算の拡充の財源につきましては、現下の経済状況を踏まえた上で、国民的な理解が重要であるとの観点から増税という手法を取るのではなく、徹底した歳出改革によることを原則とし、公費節減を図るとともに、保険料負担の軽減を図り、その範囲内で支援金制度を構築することで確保することとしたものでございます。
5:10
まだちょっと、噛み合っていないような気がするんですけど、支援金が、税と社会保険料どちらがふさわしいのかと。税と社会保険料の違いについて、ちょっと伺いたいというふうに思います。昨年の3月14日、財政金融委員会での質疑があったんです。自民党の麻生議員が質問されています。こう聞いているんですね。支払いに法的な義務がある税と社会保険料ではどういう違いがあるのか。これ、社会保険料のことをずっと、社会保障財源について言っていたんです。どう違うんでしょうかということについて、財務省と厚生労働省からそれぞれ見解を聞いています。財務省は、社会保険料との違いを踏まえて、税の正確について説明すると、国または地方公共団体が特別の給付に対する反対給付としてではなく、公共サー ビスを提供するための資金を調達する目的で、法律の定めに基づいて課す金銭給付と定義されますというふうに答弁しているんです。厚生労働省は、社会保険制度は、症病等のリスクに備えてあらかじめ保険料を負担することで、保険事項に対して必要な給付を受ける仕組みであって、社会保険料については、その拠出と保険給付が対価的な関係にあると考えているというふうに答弁しているんです。これは誰もが納得する一般的な考え方ではないかということであると、支援金に対する政府の答弁というのは、保険料とするためのいろいろな無理やりのこじつけでしかないんじゃないかというふうに思うんです。もう1回、税としない理由について明確に示していただきたいと思います。
6:52
国務課提出長、長官幹部総務課 熊木支援金制度等準備室長
6:57
大臣からお答えございましたとおり、社会保険制度というのは、社会連帯の理念を基盤として共に支え合う仕組みでございます。保険制度といいますのは、保険の集団というものを、加入者・非保険者が形成をいたしまして、その皆さんの中で何かの支払いに充てるために、みんなで助け合い、支え合い、分かち合いだということで拠出をいたしまして、その中でプールしたものの中からお支払いをしていくという仕組みでございます。税は一般的には、もちろん特定財源のものもございますけれども、使徒を一般的には限定しないで、いわば貢献力が一方的な方向性のものとして徴収をお願いし、集めて、それをいろいろな使徒のために使う。保険制度というのは、集団がみんなでこの仕組みのためにお金を払おうという集団が形成される中で行われるものでございます。先ほどおっしゃられました給付と負担の関係があるということ、権利性があるということは非常に重要なポイントでございますが、これも大臣から申し上げておりますように、医療保険制度において、1対1で個人の方と給付を受ける方というのが必ずマッチしていて、必ず自分が給付を受けるからお支払いする、そういう関係ではないというのは、実は社会保険制度、これは強制加入でございますので、そういう仕組みにおいては一般的にそういう仕組みとなってございます。したがいまして、給付と負担の関係は様々であるということでございます。
8:32
国税庁のホームページ、子ども用の税の学習コーナーって、税って何だろうというのがあって、子どもたちに教えているんですよね。私たちが納めた税金は、みんなの安全を守る警察、消防や道路、水道の整備といったみんなのために役立つ活動や、年金、医療、福祉、教育など、社会での支えのための活動に使われていますと。そのために必要なたくさんのお金をみんなで出し合って負担するのが税金です。つまり税金はみんなで社会を支えるための回避と言えるでしょうと言っているんですよね、子どもたちに。子ども子育て支援が必要なことというのは、みんな共通認識だと思うんです。その中身をしっかりと詰めていくことが、この委員会でも大事だというふうに思いますけど、その前提となる財源をどう確保するかという論点で、政府が国民を騙すようなことをしているということが大きな目的じゃないのかというふうに思います。社会保障を前世代で支えるということで、かつて消費税を社 会保障目的税化して、税率の引上げを行ってきたんですよね。何で今回は税としなかったのかと。また財源確保の視点では、国民全体で負担するとして、防衛財源確保では歳出改革したりとか、決算常用金とか、外貯め特価への常用金とかの税外収入の繰り入れに加えて、税制措置ですね、復興特別所得税の流用したり、タバコ税引き上げるというようなことをしているんです。これもどうかと思うんですけど、子ども子育て支援金よりはまだいいんじゃないかと。このことに対して、大臣どういうふうに説明されますか。子ども子育て支援に係る財源の確保につきましては、これまでもその時々の社会経済情勢を踏まえまして、必要な施策と合わせて適切に判断がなされてきたものと承知をしてございます。ご指摘の消費税に関して言えば、2012年の三党合意に基づく社会保障制度改革推進法では、年金、医療、介護、少子化対策の財源に充てるため、消費税率を引き上げることとしましたが、これは国民が広く受益する社会保障の費用については、あらゆる世代が公平に分かち合うべきとの観点から行ったものであ り、現在もこうした考え方に変わりはないものと承知をしております。今回の子ども子育て予算の拡充の財源については、現下の経済状況を踏まえた上で、増税という手法を取るのではなく、徹底した歳出改革によることを原則とし、公費節減を図るとともに、保険料負担の軽減を図り、その範囲内で支援金制度を構築することで確保することとしたものでございます。先ほどの答弁も含めて、税と社会保障の考え方はちょっと違うのではないかなと。政府の態度として非常に問題があると。税金というのは公権力が一方的に取るものと。社会保障というのはみんなで支え合う制度ですよという言い方自体が、政府の姿勢としておかしくないですか。税というのは国民への罰じゃないんですよ。社会を支えるために納めるものなんです。自民党が脱税、国民は増税と言われないために、そういった税を貶めるようなことはやめるべきだというふうに言いたいと思います。次に実質負担ゼロというところを質問させてください。支援金制度が実質的な負 担が生じないということの政府見解、おととい火曜日の委員会でも様々なやり取りがありました。私も聞いていましたが、みんな納得できないで、頭がかしげていたなというふうに思うんです。実質負担が生じないという説明は私も全く理解できなくて、歳出改革を行って、社会保障の負担を軽減した分、両率を引き下げを行って、その分で、範囲で支援金を徴収するとか、また賃上げによって両率が変わらないとすれば、その増加分は社会保険料の負担が増えるので、その分で支援金制度をつくるということなら分かるんですが、保険料率も変えずに支援金を別に徴収するということが、実質負担が生じないということが全く理解できないので、もう一度分かりやすく説明いただけますか。
13:10
お答え申し上げます。実質的な負担が生じないという点につきましては、子ども子育て予算の抜本的な拡充を実現するため、支援金制度を構築するわけでございますが、それは徹底した歳出改革を基本に行いまして、保険料負担の軽減効果を生じた軽減効果のその範囲内でもって、居室いただくということを申し上げてまいりました。具体的には、加入者1人当たり月平均450円の支援金が導入されましても、先行して行う歳出改革等により、平均450円分の社会保険料の軽減を図ることで、支援金の導入が差し引きで負担とならず、実質的な負担が生じないものとなります。令和5年度、6年度におきましては、このような社会保険料軽減が達成されるペースで歳出改革を行ってございまして、今後も令和10年度まで歳出改革を積み上げてまいります。若い方々が将来に展望を抱けるよう責任を持って安定財源を確保しつつ、支援金制度の構築は歳出改革による保険料負担軽減、その軽減とセットで、かつその範囲内で行うということについて、引き続き説明を尽くしてまいりたいと考えております。
14:29
そこが分からなくてですね、歳出改革をして、個人の保険料率を下げる、下げるんですか。下げるということをおっしゃっているのかが分からないんですけど、全体の話じゃなくて、個人の社会保険料を下げるということを言っているのか確認させてください。
14:52
社会保険料率が下がるか否かということにつきましては、まさに医療費ですとか介護費がどういうトレンドになっていくのかということによるということでございます。今までは、医療と介護というのは高齢化が進みますと、基本的には費用が増えていきますので、保険料がずっと上がってきているというトレンドがございます。これをできるだけ抑えようというのを今申し上げておりまして、抑えて抑えた中で支援金をはめ込むといいんでしょうか。抑えた分の支援金、抑えた範囲内で支援金を入れるということを申し上げていますので、仮にですね、仮に高齢化等がなければ、それはやはり、両立は下がるはずだとは思います。ただ、それは高齢化等があって、費用が、土台の方が増大していくという傾向がございますので、それはやや見えにくい状況になっているかというふうに思います。実質負担が増えないとする実例を示していただきたいと思っていて、皆さんの説明が納得できるようにしていただきたいなというふうに思うんです。例えば、年収とか所得水準別で、例えば賃上げが5%されたとして、保険料がどうなって、支援金がいくら徴収されて、社会保険の負担率がどう変化するのか、これ、資料作成をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。支援金の導入によりまして、個々人の方がどういう影響を受けるのかということにつきましては、加入する医療保険制度ですとか、所得の多価ですとか、いろいろな要素によって異なりますので、残念ながら一概には申し上げられないということでございます。ずっと申し上げていますのは、支援金の導入によりまして、居室はいただくということでありますけれども、歳出改革等によりまして、保険料負担の軽減効果を生じさせて、その範囲内で支援金を構築するということで、全体として実質的な負担が生じないということとしてございます。負担の状況が見えるようにするという観点で申し上げますと、全体的には社会保障負担率という大きなメルクマールを具体的に設定することで、はっきりと確認ができるようにしてございます。詳細な資料について、本委員会に提出いただけるように、委員長の取り払いをお願いいたします。ただいまの件につきましては、後刻、理事会においては協議いたします。マクロの議論をしても意味がないと思うんです。制度改正をするときは、ど のような層が負担増になるのか、負担が多いのか少ないのか、またどの層が重役するのかという全体像が示さなければ、その政策自体が、政策の仕組みが、政策目的に合致しているかの判断ができないと思うんです。それを見た上で、この法案の審議を進めるべきじゃないかと思いますので、ぜひ、資料提出をお願いしたいと思います。先ほどから、歳出改革という言葉をいただいていますが、歳出改革の実現可能性について伺いたいと思います。歳出改革をするといっても、医療や介護人材の確保、処遇改善や賃上げをしなければいけないし、インフレや物価高、エネルギー価格の高騰など、社会保険制度を維持するための経費負担は、今後も増加していくということが想定されるのですが、本当に言われているような歳出改革ができるのか、実際に歳出改革ができなかった場合はどうなるのかについて、お答えをいただきたいと思います。今、御質問のございました、歳出改革でござい ます。先ほど来、政府参考人から御説明申し上げておりますように、支援金制度に関しましては、歳出改革と賃上げにより、実質的な社会保険負担軽減効果を生じさせて、その範囲内で構築していくことにより、実質的に負担が生じないとされておりまして、具体的な社会保険負担軽減効果に関しましては、令和10年度までの6年間で、約1兆円の保険料負担の軽減効果を積み上げていくということをお示ししております。令和5年度、6年度、この6年間のうちの2カ年の期間、約3分の1の期間になりますけれども、この既に終えました2カ年の予算編成におきましては、薬価改定等による医療費縮減等の歳出改革によりまして、保険料負担の軽減といたしましては、0.33兆円の軽減効果を積み上げたところでございます。今後残る令和10年度までの4年間、これも5年度、6年度までの予算編成と同様に、歳出改革の取組をすることで、6年間合計で約1兆円の保険料負担の軽減効果を積み上げてまいりたい と思っております。決してこの2年間の予算編成も、関係者等との調整を経て、また、あるいは委員御指摘のような社会調整の中でやっておりますので、決して余裕なこととは申し上げませんけれども、これまでの2年間と同様の取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。歳出改革に向けて取り組むとして示されているメニューというのは、例えば、生活保護制度の医療補助の適正化とか、介護保険制度改革、ケアマネに関する給付のあり方とか、経度者への生活援助サービスに関する給付のあり方とか、障害福祉サービスの公平で効率的な制度の実現とか、医療介護保険における金融所得の勘案や金融資産等の取扱い、医療介護の3割負担の適切な判断基準設定とか、経済情勢を対応した患者負担等の見直しなど、これらを歳出改革の文脈で示されるということは、サービス低下や給付削減など、結果として負担増につながることになるんじゃないかというふうに思うんです。そこはしっかり見た上でやっていく必要があるということです。さっきも言ったとおり、子ども子育て支援が必要だということは、みんな共通認識だというふうに思います。ただ、そのことで負担が生じることを、国民真摯に説明するべきじゃないかと。実質負担ゼロというのは、スマホでも経費に表示法違反になるんです。国民を騙すようなことをしてよいのかということ、大臣が負担を生じることを、でもやる必要があるんだということを、国民に誠実に説明するべきだというふうに求めたいと思います。最後、資料1枚だけ付けさせていただいています。加速化プランの財源について、支援金徴収以外に、ぜひ検討していただきたいということです。我が立憲民主党は、問題のある支援金制度を廃止して、日銀が保有するETFから得られる分配金収入を、財源として活用する修正案を提出しています。大臣、有効な法案修正だと思いますが、実施していただけませんか。
22:06
お答え申し上げます。今般の加速化プランの実施にあたりましては、制度が安定的に維持されることが、これから結婚・出産を考える若い世代が、将来のライフプランを考える上で重要であると考えております。このため、政府としましては、規定予算の活用と歳出改革を中心として、支援金を含め、安定した財源を確保することとしてございます。こうした今回の枠組みについて、今後もしっかり説明を努めてまいります。ご提案のスキームにつきましては、すでに総理や関係閣僚からも、ご答弁をさせていただいているとおりでございますが、日銀が保有するETFは、物価安定目標を実現するための金融政策の一環として、日銀の判断で保有しているものであり、その売却を含めた取扱いにつきましては、日銀において検討されるべき事項であると考えております。その上で、ご指摘のETFの分配金収入は、現在すでに日銀から国への国庫納付金の一部として、一般会計の歳入に計上され、国の一般財源として活用されており、新たな財源と考えることはできないものと考えております。受け入れていただけない理由が理解できません。日銀保有のETFから得られる分配金というのは、今おっしゃられた日銀の利益となって、結果として国庫納付で一般会計の歳入となります。そうすると結果として、決算常用金となれば、防衛財源の一部に回されるということになるのです。どちらが大切なんでしょうか。子ども子育て支援よりも防衛財源の確保を優先する政府の問題点を強く指摘をして、時間ですので、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
24:05
立憲民主派の杉尾です。前回に引き続いて、今の柴議員の質問に続いて、子育て支援金について、一つ聞きたいことがあります。昨日の予算委員会、子育て支援金を健康保険料に合わせて徴収する際、給与明細に支援金の額を明記するかどうか、こういう質問が出ました。総理はこれから検討するという答弁でしたが、それでいいんですか。
24:34
お答え申し上げます。危機的な状況にある少子化の中、子ども子育て世帯を支援するために、世代を超えて支援金を拠出いただくということについて、支援者の皆様に知っていただき、また、御理解をいただくことは大変重要だと考えてございます。定額減税については諸考えとなりますが、社会保険料につきましては、給与から控除した場合は、控除額が非保険者に通知されることになっておりまして、給与明細においてその内訳をどこまで示すかにつきましては、事業主の判断に委ねられて いると承知をしてございます。こうした観点から、給与明細等において支援金額を表示する取組、これが広がっていくことは意義深いと考えております。義務付けにつきましては、今後、令和8年4月の支援金制度の導入に向けて、支援金制度の理解促進に必要な取組を進めるとともに、さらに何ができるか関係者の御意見も伺いながら考えているところでございます。
25:37
それでいいかどうか聞いているんだから、違うんでしょ。これから検討するんじゃなくて、明記するように取組進めるって言っても、既に本会議で答弁してるんだから、昨日の総理大臣の答弁はこれ間違っているんですよ。これから検討するんじゃなくて、明記することが原則なんですよ。そういうことを昨日の予算委員会でもはぐらかしている、これはおかしい。ただこれは総理の答弁なんで、これ以上大臣には聞きません。で、前回のちょっと積み残しの質問をしますけれども、児童手当の上積み、それから高等教育費の無償化、いずれも第三子から実施ということです。しかし少子化の問題は本当に3人目の子供を増やせば解決する問題なのかということで、資料ですね、もう一度配りました資料1です。婚姻数と出生順位別の出生数、これを見ますと、第一子、第二子、第三子と子供が増えるにつれて減少率が低下します。加藤大臣、このグラフからどういうことがわかりますか。(このグラフ)(わかりません)
26:45
((( 音声 )))第一子、第二子、第三子、このグラフからまず私自身が感じるところは、もう出生数の推移全体が落ちていっていて、危機的な少子化対策をしっかりと進めていかねばならないという、この危機感を感じるところでございます。
27:08
(違いますよ。第一子、第二子、第三子と子供が増えるにつれて、この減少率が減っているのは、これはどういうことかと聞いているんですよ。)
27:26
(増えるにつれて子供が減っているというファクトは、このグラフから読み取ることができますが、まずはそのファクトをこのグラフから読み取ることができるということだと思います。)
27:42
(大臣、しっかりしてくださいよ。第一子の減少率は高いけれども、第二子、第三子につれて減少率が低くなるということは、第一子を産めば第二子、第三子を産む人は、割合は増えているということなんですよ。そういうこともわかんないんですか。つまりこれを見ると、第三子対策が重要なんじゃなくて、もちろんそれも必要ですけれども、第一子対策が重要なんでしょう。もう、この妻の処婚率の減少幅と第一子の減少幅が全く同じなんですよ。39%ですよ。だから今やるべきは第一子対策なんじゃないですか。どうですか。
28:34
今般の子ども未来戦略におきましては、第一子も含め、様々な対策を盛り込んでいるところでございます。未婚化対策も含め、未婚化対策として賃上げ等の若い世代の所得を増やす取組を進めて、併せて未婚化の方々へ、出会 いの機会や場の提供や支援等に取り組むこともしておりますし、また、加速化プランによって、今まさに子育てしている方々への支援を充実することによって、これから結婚しようとする若い世代、また、お一人しか、まずお一人子どもが生まれた方が2人目、3人目、そういったところに希望が持てる社会をつくっていくことにつなげていきたいと考えております。未婚者への支援ですとか、また第一子につきましては、今回加速プランにおきまして、児童手当の拡充や高等教育費の無償化等の施策も盛り込んでおりまして、その中で多子世帯の支援も盛り込んでいるところでございます。また、ナションセット際ですので、未婚化対策も、また第一子の対策も、多子世帯の支援も、必要な施策は全てしっかりと取り組んでまいります。私が言っているのはそうじゃなくて、現金付与婦がみんな第三子、それから高等教育の無償化も第一子に偏っているでしょうと言っているんですよ。しかも、こないだ江藤委員が質問していましたけれども、この第三子のこの増額、これ何ですか、この中途半端なの。全く確かに向けたインセンティブにも何もなっていないじゃないですか。これは江藤先生がしてきた総理ですよ。これに対する明快な答弁ありませんよ。実際にあったのは財源が限られている中で設定した。財源が限られているんだったら、他から財源を持ってくればいいでしょう。何が異次元対策なんですか。要するに今回の目的がはっきりわからないんですよ。第三子対策もいい加減。これでどうやって出生率を増やそうというんですか。
30:42
児童手当の第三子増額につきましては、子供3人以上の世帯数の割合が特に減少していることや、子供3人以上の世帯はより経済的支援の必要性が高いと考えられていることを踏まえまして、今般の拡充においては、ライフステージを通じた切れ目のない子育てに係る経済的支援の強化の一環として、子供3人以上の世帯を重点的に支援することとしました。第四子未婚化対策も大変重要でございますけれども、財源が限られている中で、理想の子供の数を断念する理由として、子育てや教育にお金がかかりすぎるという答えが一位となっていること、またその傾向が、3人以上の子供の数を理想とする夫婦において顕著であること、こういったことを踏まえまして、限られた財源の中で3人目以降の子供を持つにあたって、教育費等が負担とならないように、障壁とならないように設定をしたものと承知をしてございます。
31:50
確かに3人産むのは大変、それは分かります。うちは2人でしたけれども、これ3人だったらもっと大変だったら分かりますけれども、ただ先ほどのグラフを見る限りでは、実際に結婚して子供が生まれた家庭は、第三子結構産んでいる人多いんですよ、その中では。今度資料にご覧ください。世帯年収別の児童がいる世帯のグラフですけど、大臣、2000年と22年を比較してどういうことが分かりますか。
32:28
年収が少ない世帯ほど子供のいる世帯の割合が減少している傾向が見られると思います。
32:37
もうちょっとちゃんと見てください。年収900万円以上どうなっていますか。
32:50
900万円以下の子供のいる世帯の割合が2000年に比べて、2022年で特に顕著に減っているというふうに考えられます。900万円以上の、失礼、減っている一方で、900万円以上だと、2000年と2022年で子供のいる世帯数の割合が変わらないという状況だと思います。
33:13
グラフを見て答えてくださいと言っているんだから、どうして後ろからアドバイスを受けて原稿を読んでいるんですか。おかしいでしょ。このグラフを見て大臣自身がどう思うかと聞いているんだから、こんなふうに見れば一目瞭然じゃないですか。つまり年収900万円以上の家庭は、全く児童の数が減っていないんですよ。逆に言うと、これぐらいの世帯収入がないと、子供を産み育てる、特に2人目3人目となると難しいという、こういうことじゃないですか。子育てバスという言葉がありますし、子持ち様という言葉もありますけれども、こういう経済状況、つまり高額所得の世帯じゃないと、子供が産めない作れない。しかも第3世が作れない。これが今の実態でしょ。児童がいる世帯の所得の中央値、いくらですか。これ通告していませんけど。
34:15
わかんないですか。718万円です。じゃあ世帯所得の中央値っていくらですか。速記を止めてください。
34:37
速記を起こしてください。加藤内閣府特命担当大臣。
34:42
中央値は持ち合わせておりませんが、平均所得で申し上げますと、1世帯あたりの平均所得2021年には545万7000円となっております。
34:54
世帯所得の中央値は420万円です。児童がいる世帯の所得の中央値が718万円です。300万円も違う。だいたい600万円ぐらいないと世帯収入が子供が持ちづらいとこういうふうに言われている。いろんな施策やってますけれども、所得を上げると言ってますけれども、とてもとても少々上がったぐらいでは済まないんです。結婚出産が、言葉は悪いですけれども、高所得者の特権のような、そういう今の日本の社会になっているってわかってますか。
35:31
若い世代が結婚や子供を産み育てることへの希望を持ちながらも、所得や雇用への不安等から将来展望を描けない状況に陥っており、一部で委員御指摘のような高所得者の特権といった声も上がっていることは承知をしてございます。雇用の安定と質の向上に通じた雇用不安の払拭に向けて、若い世代の所得の持続的な向上につながる幅広い施策を展開するとともに、加速化プランを早急に実現して持続していくことが必要であると認識をしております。
36:07
第三子の加算もそうなんですけれども、第一子、第二子の児童手当の増額は今回全くありませんし、これ本当にこの状況の中で、とてもとても何回も言っていますけれども、出生率が増えると思いませんよ。先ほど、三人子供を育てるのは大変だというふうに言いましたけれども、例えば手当の増 額が無償かった第三子、三人子供を産める家庭というのはもともと所得が高いんですよ。こういうところに集中的に補助をすると、これ金持ち優遇ということになるんじゃないですか。どうですか。
36:52
所得の高い方々にとっても、子供を子育て大変負担が大きい、今の現時点では大変負担が大きいところだと思います。所得が高い方々にも含めて、今ある危機的な少子化の状況において、あらゆる子ども子育て支援を幅広くやっていくことが重要だと考えており、生きれ目のない支援や経済的な支援の抜本的強化の中に、高所得の方々に対してのものも含まれること自体は合理性を欠くものとは思っておりません。
37:35
こうな ってしまった大きな原因というのは、これは中間層の崩壊にあるわけですね。この900万円以下の子供がいる世帯の数が極めて少なくなっている。やはり中間層の人たちがこういう状況で、前回非正規の問題もやりましたけれども、所得が低くなって非正規になって雇用が不安定になって、結婚しようにも結婚できない、結婚して子供を産もうにも子供を作ろうにも大使すらも作れないというのが、これが今の日本の現状じゃないですか。これを何とかして変えようというのが今回の本当は政策の最大の目標でしょう。にもかかわらず、例えばものすごい社会問題になっている奨学金の問題、300万も400万円も抱えて社会に出ていかなきゃいけない、毎月毎月、これ奨学金と言いながら教育ローンですよ。このローンの支払いずっと続けて、どうやって結婚して子供を産み育てるというんですか。どうしてこういうところにメスを入れないんですか。どうですか。
38:37
まず、子ども未来戦略におきましては、若者子育て世代の所得を伸ばさない限り、少子化を反転させることはできないということを明確に打ち出してございます。そして、若い世代の所得を増やすという理念の実現に向けて、政府を挙げて賃上げや三民一体の労働市場改革、非正規雇用の正規雇用への転換などの取組を進めるとともに、加速化プランに盛り込みました児童手当の抜本拡充、様々な経済的支援を着実に実施することとしております。
39:16
いや、それは何回も同じことを聞いているからいいんです。どうして教育ローンとか奨学金の問題に手がつかないんですか。と聞いているんですよ。答えてください。
39:29
教育費の負担が理想の子どもの数を持てない大きな理由の一つとなっていることは承知をしております。特に高等教育について負担軽減が喫緊の課題であるというふうには考えております。加速化プランにおきましては、このため経済的支援の強化として、多種世代の授業料等の無償化を含め、高等教育費の負担軽減を掲げてございます。加速化プランの実施状況や各種施策の効果検証に当たりましては、高等教育費の負担や奨学金の返済などが少子化の大きな要因の一つとなっているとの御指摘があることを考慮しながら、高等教育の負担軽減について適切な見直しを行うこととされております。
40:16
いや、第三子、例えば加産するといって何年後の話ですか。この今生まれた人が高等教育を受けるの。18年後でしょ。その頃どうなっているのかわからないじゃん。今困っているんだから。今子供が産めないんだから。今結婚できないんだから。そういう人たちを救済するには、例えば奨学金の減免とか、いろんな施策を今打たなきゃ遅いで しょ。18年後の施策、今語ってどうするんですか。もう一回聞きますよ。異次元の少子化対策で出生率どれぐらい上がるんですか。
40:58
少子化対策は様々な施策が相まって、総合的に効果を発揮していくものでございまして、家族化プラン全体で少子化にどの程度の影響を与えるかといったことをお答えすることは困難だと考えております。その上で経済的な不安や負担感は、夫婦が理想の数の子どもを産み育てられない最大の理由に挙げられるなど、希望の実現幅も大きな要因の一つであります。家族化プランによるライフステージを通じた子育てに係る経済的支援の強化は、こうした障壁を取り除くことに資するものであると考えております。
41:35
何回も同じことを言わさないでくださいよ。何で 同じ答弁をするんですか。どれぐらい見込んでいるんですかと聞いているんですよ。
41:49
少子化対策は、個人の結婚や出産、子育ての希望の実現を阻む様々な要因が複雑に絡み合っているため、同外希望の実現を阻む様々な消費歴を一つ一つ取り除いていくために、各種の政策が必要であります。これらが総合的に効果を発揮するので、効果が現れるまでに一定の時間を要するものと考えておりまして、全体としての検証が難しいという側面があると考えております。
42:20
3.6兆円も国民の税金、それから保険料を使っておいて、政策効果もわからないなんて、こんな政策ありますか。じゃあ、そうしたら聞きますよ。安倍政権のときに、希望出生率1.8の実現を掲げていましたよ。出生率を政策目標に掲げるということが不適切ならば、この1.8の実現、これも不適切だったんですね。
42:51
希望出生率1.8の実現は、若い世代の希望をかなえることで結果的に達成される姿、これを表現したものと承知をしております。子ども大校等では、希望出生率という表現は盛り込んでおりませんが、これは昨年4月に施行された子ども基本法や、子ども家庭審議会での調査審議を踏まえたものでございます。それまでに希望出生率という表現を掲げてきたこと、それが間違いであったというふうには考えておりません。
43:22
なんで安倍政権で掲げて、今回掲げないんですか。同じでしょ。おかしいでしょ。もうこんな数字掲げたら、実際にそれが達成できなかった時に、後で責任を取らなきゃいけないから、だから数 字を上げないんじゃないですか。京都大学の柴田教授、前回の質問の最後に紹介しました。今回の少子化対策でも出生率の上昇率0.1%程度、こういう試算を出しているんですよ。この試算はどういうふうに考えているんですか。
44:01
参考人の中には、0.36のポイント上がるという効果があるというふうな発言があったというふうにも承知をしてございます。
44:18
衆議院の参考人質疑で0.1程度というふうに回答されています。
44:27
0.1ポイントというご発言もありましたし、また別の方からは、0.36ポイントの押し上げ効果があるというふうにご主張されている参考人の方もおられたと承知しております。
44:39
じゃあ政府は何ポイント、何%と見なしているんですか。
44:49
繰り返しになりますけれども、少子化対策は様々な施策が相まって、総合的に効果を発揮していくものであり、加速化プラン全体で出生率にどの程度の影響を与えるかをお答えすることは困難であると考えております。
45:03
民間で試算を出しておいて、政府として何にも答えられないっておかしいでしょう。この先ほどの支援金の額だって、全然出してこなかったじゃないですか。議論が深まらないんですよ、できないんですよ。これは目標じゃなくてもいいです。結果としてこれぐらいになる、それぐらいの試算を示せなくて、これだけ優秀な官僚がいて何やってるんですか。だいたい政策効果は私たち議論できないじゃないですか。こういうことを繰り返してきたから失敗続けたんでしょ、前回。それで今回ちょっと厚労省に来てもらってますんで、これだけ聞かなきゃいけません。実際個別具体の政策いっぱい通告したんですけれども、これ一つだけ聞かせてください。先日子ども子育ての関連団体から要望を聞いて、真っ先に上がったのが、いわゆる妊娠から子育てに至る現状を抜本的に改善をさせるビジョンがない、いわゆる抜本改革プランが必要だとこういうふうにおっしゃっているんですけれども、妊娠・出産の無償化について、昨日なんですが、来年度から正常文明に保険適用の検討開始とこういう報道がありました。厚労省に聞きます。この報道事実ですから。ご質問にありました検討会につきましては、今後、厚生労働省及び子ども家庭庁が共同で有識者による検討会を設置し、議論を行っていく予定としております。報道内容にありましたような正常文明の費用について、保険適用の導入を含め、具体的な支援策のあり方等につきましては、これから検討していくものでございまして、現時点で決まった方針はないというところでございます。
46:43
はい。検討していくことは間違いないということですね。これは当事者団体の方が強く求めています。最後に一つだけ聞きますけれども、これ正常文明の費用というのは、ご存じのように医療機関とか地域によって大きな差があるわけですけれども、これ保険適用になると全国一律の公的価格となるのか、それから、これで出産費用の一時金を超える部分の自己負担が軽くなるの か、それについてだけ答えてください。適用になった場合です。仮に。
47:10
はい。まず、全国一律かどうかというところでございますけれども、その点につきましても、今後検討ということでございますけれども、保険適用によりまして、サービスの質が確保されるというメリットがある一方で、一律の診療報酬で評価されることで、かえって妊婦の選択の幅を調べることになっていけないという課題、これらを踏まえて今後検討してまいります。自己負担につきましては、平均的な標準費用について、妊婦に自己負担が生じないようにするという基本的な考え方を踏襲しつつ、地域の産科医療提供体制の確保という観点も十分考慮しながら、関係者の意見をよく伺い、丁寧に検討を進めていきたいと考えております。
47:51
時間がなくなりましたので、残りの質問はまた次回に回します。よろしくお願いします。
48:17
日本維新の会、教育無償化を実現する会の片山大輔です。今回の法案は、まず表の面では、加速化プランで、本当に少子化を止めることができる、実効性のある対策なのかどうか、そして裏の面では、3.6兆円もの規模の財源をきちんと確保できるのかどうか、この両面から議論をしていかなければいけないということです。私、先週の本会議登壇で総理に質問したんですけれども、なかなか腹に落ちる、納得できる答弁をいただけなかったので、今日はさらと言いという形で、大臣に聞いていきたいと思っています。今日は、表の面の対策について聞きたいと思います。支援金制度などが、実に危うい制度設計で、3.6兆円ものを集めようと言うんだけど、本当にそれだけの規模に見合う施策なのかどうか、これを話をしていきたいと思っています。まず、現状分析というか、これまでの反省というか、さっきもいろいろ話が出ていましたが、ちょっと聞いていきたいのですが、そもそも、政府の少子化対策というのは、平成元年に合計特殊出生率が、それまでの日の上までが一番低かったのですが、それを下回る1.57を記録した。これが、いわゆる1.57ショックと言われるのですが、それを契機に始まったとされていて、その後、エンゼルプランを皮切りに、数多くの対策が行われてきたのですが、少子化というのは改善できなかった。実際にその理由についてどうなんだというのを、総理に聞いたら、総理はこう言ったのです。これまで、保育の受け皿整備や、それから幼児教育、保育の無償化などの取組を行ってきて、待機児童の数が、昨年までに2,700人まで減るなど、一定の効果があったと考えている。少子化の背景には様々な要因があり、個々人の希望をかなう実現に は、いまだに至っていないと認識している。これは、答弁になっていないですよね。だって、様々な要因があるというのは、議論している、ここにいる委員みんな分かっているわけですよ。問題は、30年以上にわたって、何でそれが取り除いていけなかったのか、ということを聞いているわけです。それを答えていただきたい。あともう一つ、総理が言った、待機児童の現象とか言っていますけど、待機児童の問題だって、これ2000年に入ってからなんですよ。だから時間軸だってずれているんですよ。少子化対策は1990年代から始まっているんですから。それも踏まえて、これまで様々な要因を取り除けなかった、来なくてここまで来た、その理由を改めて教えていただきたいと思います。
51:14
これは政府の見解としてではなくて、私自身の考えでありますけれども、少子化という大きな危機的な課題に対する 危機意識の共有が十分に行われておらず、施策に着手する件と、また議論というものが、国家課題の中枢に置かれてこなかったということもあるのではないかと思います。大臣の言葉で言われたので、私はよかったと思いますよ。役人の方からフォローがあれば言ってもらえますか。
51:58
若干数字等も含めまして、補足をさせていただきます。今、大臣の御答弁申し上げたとおり、少子化の問題というのは、非常に多岐にわたる問題に要因を求めることができます。これまでも委員会で、各委員会で、もしくは本会議で御答弁申し上げておりますとおり、例えば、経済問題にのみならず、出会い、子育ての難しさ、そして家事の偏り、男性ではなくて女性に偏っている問題、それから子育ての孤立感、さらには教育の費用、子育ての費用、そして晩産化、晩婚化がございますけれども、年齢に伴う数々の問題、これらが複雑に絡み合っているところでございます。その意味で、要するに子育てサービスの供給を増やせば解決するというのでは、問題を部分的にしか見ていないという面は否めなかったと思います。その根っこにあるのは、普通、人生を送ればどこかで伴侶を見つけ、どこかで子供を産むでしょうという、暗黙の了解とは言いませんけれども、そういう考え方が根っこにあって、それに、言葉は悪いですけれども、ちょっと寄りかかりすぎていた面はなくはないと、これは個人的意見でございますけれども、あると思います。その意味で、おそきに失しているという評価もあろうかと思いますけれども、子ども基本法ができ、子どもの最大の利益を実現していくんだ、子ども真ん中社会を実現していくんだという旗を立て、子ども家庭庁を設置し、子ども大工を決め、子ども未来戦略を決め、まさに少子化も含めて子ども政策を前象徴的に主要な国の課題として掲げて取り組みを始めたということは、これはこれですごく大きな意義があると思っております。したがって、個々の要因について、指数字を使って説明をせよというご質問であれば、後に御答弁申し上げますけれども、全体としての根っこはそういうところにあると感じております。長いからもうそこで時間が あるんですけれども、ただ、言葉サービスに特化してやってきて、それであれば自動的に上がっていくという考え方が問題だったのはそのとおりだと思うんですよ。それをそう言っていただけるということは認識はしているんだなと思うんですよ。じゃあ、今回のこの政策が、加速化プランの政策が、本当にどれだけそれを実現するものになるのかというところを話していきたいんですけど、これ、総理に今回の少子化対策、これまでとどう違うのかと聞いたら、総理はこう言ったんですよ。長年指摘されながら実現ができなかった政策を盛り込み、そして、これらの政策の充実と合わせて、社会全体の金を高める取組を車の両輪で進める。これも一見正しいように見えるんですけれども、長年指摘されながらできなかったこと、対策、いろいろあるわけです。配置基準の問題だとか、いろいろあるんだけど、これを3.6兆円という規模を広げて、その中にこれまでお金が足りなくてできなかったものを全部入れ込んでいったら、それで異次元の少子化対策、次元のことな少子化対策というのとはちょっと違うと思うんです。そこら辺はどう思っていますか。どっちでもいいですよ。3.6兆の規模の考え方でございますけれども、これまで実現できていなかった、仮に子育てサービスの供給量をちゃんと増やすべく行政として支援するかというものに、仮に特価をしても、こういうのが欲しい、ああいうのが欲しい、あるべきだというのを足し上げると、実は3.6兆よりもっと金額は大きくなります。その意味で、一番のポイントは、異次元の少子化対策という中で、未来戦略の一番のポイントは、やはり若い所得の雇用と所得の問題にしっかり光を当てて、施策の基本理念の第一に掲げていることだと私は理解をしております。この意味するところは、単に賃上げだけではなくて、働き方改革の問題、もちろん個々の会社の働き方については、各事業の経営者の方々がご判断をする部分は当然ございまして、行政が併せ、構成と全て決めることにはなりませんけれども、各経営者の方々が若い世代の所得を上げ、そして会社としてのリターンを得、働き方改革を通じて、女性に偏りがちな、例えば子育て家事についても男性も参加できるようにしてということ、すなわち社会を構成する各メンバーそれぞれができることをしっかりやろうということをちゃんと旗に掲げた、この部分についてはまさに異次元にふさわしいと考えてございます。
57:25
所得のところもこの後でやっていきたいと思うんですけれども、要は規模割り記じゃなくて、政策を見て、積み上げていった上でどこまでできるのかという話だと思うんだけれども、今回の話をこれまでに聞いていると、どうもそうなっていないという。まず規模があって、その規模の中にこれまでできなかったものをどんどん入れ込んでいっているという。だからそうじゃないわけですよね。だからそれあと3年の集中取り組み期間ということも言っているんですけれども、この設定だって別に異次元というと早くはないですよ、このスピード感。3年もかけるんですから。異次元というのはもっと早くやらなきゃいけないものですからね、言うんだったら。でなると、そもそもどの政策がどういう効果を与える、少子化の改善に、課題の改善にどういう効果を与えるかというのを、俗に言う役所が好きなEBPMでやっていかなきゃいけないんですよ。エビデンスに応じた形の政策、政策目的のためにどのような手段が一番いいのかというのをデータをもとにしながら見ていって、それで政策を積み上げていく。それができていなくて相場の敵になっているから、なんとなくみんな本当にこれでできるのかなというふうになっているわけです。これについてどうお考えなのか、短めでいいので、大臣の方でお願いいたします。
58:38
お答え申し上げます。少子化対策を進めるにあたっては、KPIを適切に設定し、政策の効果等を検証しながら進めていくことが不可欠であると考えております。このため、既に昨年末に閣議決定をしました子ども大校において、政策全体に係るKPIとして、数値目標を含めた指標を設定してございます。その上で、家族かプラに盛り込まれた個別の施策を含め、具体的に取り組む施策の進捗状況を把握するための指標を、これを「近くまとめる子ども真ん中実行計画」において設定することとしております。こうした枠組みを重層的に活用し、PDCAの観点を踏まえながら、政策を推進してまいります。
59:22
KPIのことを言ったから、KPIのことを先に言いますと、総理も本会議の答弁で、そのKPIが大切で、子ども大校のもとで、政策全体に係るKPIについて、しっかり目標設定をして継承していく、みたいなことを言っているんですけれども、じゃあ、子ども大校にある目標って何かなと言ったら、こう書いてあるんですよ。「結婚・妊娠・子ども子育てに温かい社会の実現に向かっていると思う人の数を70%に増やす」と言っているんです。これ、目標設定ですか。これ、意識調査じゃないかと思ったんですけれども、これだと、基本的な目標設定にならないと思いますよ。我々の考え方は違うと思う。ここについてどう考 えられるか、これも大臣に聞きたい。
1:00:15
数値目標と指標の設定につきましては、子ども大校の策定に向けた調査審議を行った子ども家庭審議会から、数値目標は相場な的に羅列するのではなく、子ども大校の体型・柱立てに沿って構造的に設定し、その際、子ども若者・子育て当事者にとって分かるものとなるよう留意すること。また、状況等を把握するための指標と、個別の施策の進捗状況を把握するための指標を置くよう、昨年の12月に答申がなされました。これを踏まえ、政府では、子ども大校におきましては、目指す子ども真ん中社会の姿を子ども・若者や子育て当事者の視点から描き、それに対応する数値目標を構造的に設定するとともに、状況等を把握するため の指標を設定し、さらには、具体的な取組をまとめる子ども真ん中実行計画、ここにおいては、相場な的に目標を羅列するのではなく、個別の施策の進捗状況を把握するための指標について位置づけることとしているところでございます。
1:01:22
そう言ったとしても、子ども大校には、温かい社会で実現に向かっている人70%に安って、今言っていることは違うと思います。施策というのは、具体的な個々の加速化プランのメニューの施策によって、少子化の改善にどのような効果を与えるのか、数値目標を立てることです。民間的に言えば、普通はそれだと思います。それから、子ども真ん中実行計画のことを今言われて、これ、先週の木曜日に発表されたんですよね。私も、この中に、総理も指標を書くとか何とか言っていたから、どんなふうになっているのかなと見たら、これだってあれですよ。単にデータを並べるだけで指 標ということでもなく、もちろん目標設定だってないんですよ。子ども真ん中実行計画をさらに読んだけど、こう書いてあるんですよ。子どもの施策の推進に当たって、どのようなアウトカム(成果目標・成果実績)が適切か、その達成度を客観的に判断できる測定指標は、どのようなものかについて検討を進め、得られた知見については、子ども施策の企画立案、検証評価等に活用すると書かれている。ということは、目標設定は今後検討するということが書いてあるんですよ。これ、今、大臣が言われたこと、それとは、これを読む限りは、どう考えても違う、差がある。ここら辺はどのように考えているのか、そういう政策で、本当に今集めた政策が効果を上げられるのですか。まず、委員各員に共通の認識を持っていただきたいのですけれども、子ども対抗というものは、まさに子どもを真ん中に置いて、子ども目線の子どもの最大の利益を図るために、政府として各分野でどういう方針で臨むかということで、少子化 は関係はしますけれども、それは目標ではありません。同時に、決めたタイミングは、子ども未来戦略がございます。これは看板としては、異次元の少子化対策が入っているわけでございます。子ども対抗はその意味で、もちろんまさに意識調査ではないかと言われれば、そのとおりでございますというのが答えになりますが、子ども真ん中社会のどうやってなっているかを測るかというものは、例えば出生率のような物理的な数で把握するのは非常に難しいものでございます。もちろん指標の開発とデータの開発は今後もやらなければいけませんけれども、そこは御理解いただきたいと思います。その上で、KPIと目標の関係でございますけれども、子ども真ん中実行計画は、未来戦略と対抗で決めた方針に沿って、6年度を中心に各省がどういう政策を具体的にとるかというものを取りまとめるものでございます。まだ決定はしておりませんけれども。それに掲げられている指標は、その個々の具体的な政策の進捗状況、すなわちアウトプットを測るための指標でございます。そしてそれに基づ いて、アウトカムがどうなるのかというものは、もちろん関連する指標は現状もございますけれども、今後ともそれを充実して体系をちゃんとしっかりつけていくということがまず必要になります。ここについては不十分な点があるのはいられないと私も思っております。それからEBPMの関係で言いますと、特に政府全体の施策の方針として、これは一度お時間があるときにお目を通していただければと思いますけれども、EBPMに関するワーキンググループは提言を出しております。ここの肝は無病性神話に降着しないと。すなわちちゃんとプランを立てて、そしてやってみて、指標でモニタリングをして、そして必要があればその政策を見直す、修正するとの前提として、その体系づくりをしっかりやるというのが方針でございます。したがいまして、現時点で完璧なものはございませんけれども、今後それに沿った形でしっかり政策の評価できるようにしていきたいと考えているところでございます。
1:05:49
片山大介君って長いんで、ちょっと長い。気持ちはよく分かります。確かに子ども大工は全体の方向性だというのは分かります。ただそれでも総理は政策全体の目標設定をすると書いてあるんだから、やっぱりそれが意識調査ではだめでしょう。しかもそれで参考にのんから意識調査ですけども、みたいなこと言われちゃうと、結構ガタッときちゃいますよ。子ども真ん中実行計画は、その大工のもとに毎年度やっていく実行のまさにプランなわけでしょ。毎年改定してくるって言うんでしょ、あの実行計画は。だとしたらその実行計画に目標をきちんと書かないとどうするんですか。そこに指標だけ書いておいて、それを目標にもしてないんですよね。いやいや、ちょっと待って。それでやられて、今後検討するって言われたってそれはだめですよ。ということを分かっていただきたい。時間ないんで、私ね。では一つだけどうぞ。目標についてお話しございましたけれども、政策の目標については、こ れは。発言は委員長の指示を待ってお答えください。
1:06:55
各省の各取組の目標については、これ政策強化と一体となってやることになっておりますので、その意味でしっかり目標も定められることになるわけでございます。
1:07:09
これは役所の目標設定というのは、私すごく前から気になっている。行政事業レビューシートなんかを見ると、やっぱりさっきのような意識調査の延長みたいなことばっかり書いてあるんですよ。それからこの支援、補助金を、どれくらいの自治体が使うとか、そんなことばっかり書いてて。違う。その結果結局何が社会が変わるかって書くのが、これが目標設定ですよ。