1:04
ただいまから決算委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。去る17日までに大椿悠子君、長谷川秀晴君、吉井昭君、山添拓君、赤池正明君、石井光子君、里見隆司君、若松金重君、竹爪人志君、旗次郎君及び小勝陰君が委員を辞任され、その補欠として岸巻子君、和田雅舟君、今井えり子君、木良よし子君、山田太郎君、青島健太君、宮崎雅瑠君、新泉英樹君、浜口誠君、石橋道博君及び小西ひろゆ君が選任されました。また、本日、木良よし子君が委員を辞任され、その補欠として山下芳樹君が選任されました。令和4年度決算ほか2件を議題といたします。本日は、外務省、防衛省及び独立行政法人国際協力機構、有償資金協力部門の決算について審査を行います。
2:13
これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言願います。和田雅舟君。
2:19
皆様こんにちは。自由民主党の和田雅舟でございます。早速質問に入ってまいります。トルコによるハマスへの支援と我が国の対応についてお聞きをします。中東関係については、様々な立場の方がおられるでしょうが、今のイスラエルとハマスの戦闘は、昨年10月のハマスによるイスラエルへの越境テロ攻撃によって引き起こされたものです。10月7日の1日で赤ちゃんを含む1200人のイスラエルの方々が殺害をされ、ハマスによるひどい性暴力について国連が公式に認定をしています。この10月7日にハマスの主導者はトルコ国内に滞在し、テロ攻撃の指揮を取ったとの指摘があり、トルコ交換もその可能性を認めています。ハマスはトルコ国内に拠点を置き、トルコのエルドワン大統領は、ハマスへの全面支持を表明し支援を行っています。先週、エルドワン大統領は、トルコ国内でハマスのメンバー1000人を治療中だと述べました。トルコのテロ組織、ハマスへの支援について、我が国はどう考え、トルコにはどのように対応するのか、外務大臣の答弁願います。
3:38
トルコは、先月にもハマスの藩議員や政治局局員がトルコを訪問して、エルドワン大統領を迫害するなど、ハマスと一定の関係があり、人道支援等を通じまして、ハマスに一定の影響力を意識しているものと承知しております。一方で、昨年10月のハマスとの攻撃は、多数の一般市民を標的とした殺害や誘拐を行う、残虐な無差別攻撃であり、我が国としてこれをテロ攻撃として、断固として非難をしているところであります。このように、ハマスをめぐりましては、我が国とトルコにはそれぞれの立場がありますが、トルコがガザー情勢を含め、地域の平和と安定に重要な役割を担う国であることは事実です。本年1月、私自身トルコを訪問いたしまして、エルドワン大統領を表敬し、また、フィダン・トルコ外相と会談を行いました。イスラエル・パレスな問題に関しましては、ガザー情勢をめぐる事態の早期人生化に向け、連携していくこと等について一致したところであります。今後も、ガザー情勢への対応や、また、地域の平和と安定に向けまして、ハマスと一定の関係を有し、影響力を行使することができるトルコを含む関係国と緊密に連携しながら、外交動力について、ねばり強く積極的に続けてまいりたいと考えております。
5:08
我が国はG7の一員であって、世界の外交のリーダーシップを取るべき国であるわけでありまして、今、トルコとの関係を云々ということを申しましたけれども、これは明らかにテロ組織ハマスを支援している国でありますから、これはテロ組織への支援をやめるように強く申し入れるべきじゃないですか。どうでしょうか。
5:30
平和的な状況を一日も早く作り上げるための努力について、さらには今の事態の早期陳腐性化を図るために、あらゆることについて協力をしていくと、こうしたやりとりをしてきているところであります。これは、引き続き日本の考え方に基づいて、こうした努力を重ねてまいりたいと思っております。
5:53
トルコですけれども、テロ組織ハマスへの全面支援に加えまして、米国政府の公式サイトは、テロ組織ISへのトルコ国内からの資金調達を指摘し、避難をしています。そして3月にロシアで大規模テロが起こりましたが、このテロを起こしたISのメンバー、トルコからロシアに入国をしております。こうした状況から、トルコ国内からIS等のテロリストが日本に入国する危険性があることに加えまして、トルコ国内はインフレ率が今68%を超えるなど、経済状況が極めて悪いことから、そういったことから日本へ入国をする、これは難民と偽ってという形ですが、トルコ国籍者が増えているとの指摘があります。トルコからの入国者に対する、観光等90日間の短期滞在免除、私はこれ、即刻やめるべきだと思いますが、どうでしょうか。
6:46
日本とトルコの間におきましての、この最小免除の取決めでございますが、両国間の人的交流を促進し、また友好侵略関係の発展に寄与してきたものと考えております。同時に、日本社会の安全・安心を守ることも重要でありまして、トルコとの間におきましては、テロ対策協議を行い、犯罪防止等に向けた二国間の対話と協力を強化しているところであります。なお、トルコに限らずでありますが、一般論として、国内におけるテロの未然防止の観点から、出入国管理等の強化につきましては、政府として取り組んでいるところであります。こうしたことを踏まえまして、トルコとの短期滞在・最小免除の措置の見直しが必要とまでは考えておりません。引き続き、トルコ政府当局と情報交換を重ね、緊密に連携してまいりたいと考えております。小田さん。 日トルコの友好関係というのは、これは長い歴史があるわけでありまして、私も日トルコ友好議員連盟の一員でありますし、日本とトルコの関係についての、著書というか著書の中で一生分触れたこともありますけれども、今エルドワン政権がやっていることは、今述べてきたようなことであって、これはテロ対策協議をトルコとやっていると言っていますけれども、テロ組織を支援している国とテロ対策協議をやってどうするんですかということも、これは指摘をしておきたいというふうに思います。次に、公安調査庁が発行した国際テロリズム要欄2023のインターネット上の公開が停止されたことについて聞きます。法務大臣は、ネット上の公開が停止された理由について、3月22日の参議院法務委員会で、外交的な状況等をも踏まえてと答弁をしておりますが、外務省はこのネット上の公開停止にどのように関わったのでしょうか。
8:44
委員御指摘のとおり、公安調査庁が作成し、また発行している国際テロリズム要欄から抜粋をし、同時、ウェブサイトに掲載していたウェブページでありますが、削除されたものと承知をしております。同ウェブページにおきましては、ハマスやクルド労働者等、PKKなどに対します日本政府の立場について一部誤解を招いたことから当該ページを削除し、主なテロ組織等については国際テロリズム要欄2022の内容を参照いただきたい旨が公安調査庁ウェブサイトに記載されているものと承知をしております。政府内部の検討プロセスにつきましては、明らかにすることは差し控えさせていただきますが、いずれにいたしましても、国際テロリズム要欄2023の関連ウェブページの削除につきましては、公安調査庁を含みます政府全体で適切に検討、そして検討の上判断を行ったものであるということでございます。これは法務大臣が外交的な状況等も踏まえてというふうに答 弁をしておりますけれども、外交的な状況を判断する省庁というのは、我が国政府においてはどこなんでしょうか。
10:10
外務省がモッパラの役割の主将を受けているところでございます。
10:17
ということは、政府部内のやり取りはつまびらかにはできないということだと思いますが、これは国会での審議の場ですけれども、外務省が関わったということでよろしいですね。
10:30
削除について、これは政府全体として取り組むということで申し上げたところであ りますので、そのとおりでございます。
10:39
今、大臣の答弁でもあったんですが、国際テロリズム要欄2023年のネット公開が削除されたことにつきまして、外務省は3月や4月の参議院法務委員会でも誤解を招いたからだと答弁をして、誤解とは何かとの質問に対しては、さまざまな紹介や報道が世界で行われた、さまざまな形での関心が国内外で寄せられていることもあったというふうに答弁をしておりますけれども、これ国際テロリズム要欄2023においては、要欄の第2部、主要な国際テロ組織等の概要及び最近の動向の図表の記述からは、ご組織が削除されておりますけれども、要欄の第3部、地域別テロ情勢にはしっかりと記載がなされており、タリバンについては第1部で記述をされています。何らこれ誤解の生じるものではありません。そして要欄第2部、主要な国際テロ組織等の概要及び最近の動向の記述は、法務大臣が3月に国連安保理制裁委員会の制裁決議をもとに選択したと答弁しているように、国際的にも公的な根拠があり、国内外の公 式情報や各種法令に照らし合わせて、公安調査庁が公式に作成したもの、それが国際テロリズム要欄2023です。根拠をもって日本政府が公式に発行した文書が、様々な紹介や報道が世界で行われた、様々な形での関心が国内外で寄せられているということもあったことによって、これ、ひっくり返されていいんでしょうか。外務大臣の答弁願います。
12:14
先ほどのご質問の中に、誤解を招いたということにつきましての入り口でお話があり、今のようなご質問ということで承知しておりますが、今般、ウェブサイト掲載版が削除されましたこの国際テロリズム要欄2023に記載されました国際テロ組織等につきましては、国連安保理が設置いたしましたテロ関連制裁委員会により、制裁対象と指定されている組織や関係する団体を記載することとしたことから、結果として前年版に比べまして、掲載される組織等が少なくなったものと承知をしております。結果として一部誤解を招いたということでございまして、今般、当該ページを削除し、主なテロ組織等につきましては、国際テロリズム要欄2022の内容を最初にいただきたい旨を、国安調査庁ホームページに記載されていると承知をしているところでございます。
13:19
誤解ってもし生じているのであれば、その誤解を直せばいいわけであって、これは国連安保理決議ですとか、国内外の法令に照らし合わせて、公安調査庁が我が国の政府機関として公式に作成したものが、外務省も関わる形で公開が削除になるっていうのは、これとんでもないことだと思うんですが、お聞きしたいのは、昨年12月の日トルコ首脳会談で国際テロリズム要欄2023が議題に上がったと、トルコ国内で報道されておりますけれども、日トルコ首脳会談で提起されたのか否か、事実関係について外務大臣の答弁をお願いします。
13:58
昨年の12月1日でありますが、アラブ首長国連邦ドバイを訪問中のキシャ総理は、エルドワン・トルコ大統領と日トルコ首脳会談を行ったところであります。両種の関連におきましては、ガザーズ要請等が取り上げられ、また人道状況の改善やまた時代の鎮静化等に向けまして、両国が引き続き連携して取り組んでいくことを確認したほか、両国の外交関係自立100周年となる本年に、様々な分野で二国間関係をさらに発展させていくということで一致したものでございます。それ以上の外交上のやり取りの詳細につきましては、明らかにすることは差し控えさせていただきたいと思っております。
14:47
これ、大臣おっしゃったように、公表されているやり取りもあるわけですよね。これは定期があったかなかったかだけ、国会審議の場でありますので、お答えを願いたいというふうに思うんですが、これはいかがでしょうか。
15:04
外交上のやり取りということでございますので、詳細を明らかにすることについては、差し控えさせていただきたいと思います。その上で申し上げるとするならば、昨年の11月30日の時点で、国際テロリズム・ヨーランのページの一部は、閉市となっているところであります。昨年12月1日に行われました日トルク首脳会談におきまして、トルコ側から当該ページの削除への圧力があったなどのことで、当該ページの削除が行われたということについて、多分そういった問題意識の部分だと思いますけれども、その順序からしてみても、これはそういう関係ではないということを申し上げたいと思っております。
15:52
トルコ国内での報道では、過去にトルコでテロを起こした組織が我が国の国際テロリズム・ヨーラン2023から削除されていると、エルドワン大統領が日本側に提起したとされていますが、そもそも、これはヨーラン第2部の図表からは国連安保理の決議などをもとに落としたわけでありますけれども、ヨーランの第3部には明確に記載されているわけであります。これは指摘があったのかなかったのかというのは極めて重要なことなんですけれども、それをお答え願えないんでしょうか。
16:28
この様々な説明の状況につきましてご質問でございますが、外務省の関係者からトルコ本国では、本県のウェブサイト更新に関しまして多くの報道があり、紹介等が寄せられている旨、政府内で公安調査庁を中心に対応を検討中と伝達させていただいたところであります。そうしたことについては承知をしているところでありますが、今のようなそれぞれの中で対応していくということでございます。
16:59
今日公安調査庁を来ていない、呼んでいないですけれども、法務委員会の質疑等においては公安調査庁、これはしっかりとしたものであるということを認めているわけですよね。これを今大臣は外交上のやりとりの中でトルコとそれについて話しているじゃないですか。これ結局削除に至ったのは政府全体の考え方ということでありますけれども、そこに外務省の意向が強く反映されているんじゃないでしょうか。
17:36
お答え申し上げます。大臣の答弁の繰り返しになりますが、外交上のやりとりについて詳細を明らかにすることは控えさせていただきます。その上で、昨年11月30日時点で国際テロリズム要欄のページの一部は閲覧が停止されておりまして、昨年12月1日に行われた日トルコ首脳会談において、トルコ側から当該ページへの削除の圧力があったゆえに当該ページの削除が行われたというのは、その順序から考えても正しくはないと考えております。
18:07
もう外務省言い切りましたね。これは法務委員会でも、これちょっと質疑をしますけれども、そこの事実関係が違ったら大変なことになりますよ。いろいろ私もこの削除に当たってのやりとりというのは、法務省、公安調査庁ともやってますので、また外務省ともやってますので、全部メモ残ってますから、ちょっとこれは精査をしてさらに質問をしていきますが、これは我が国の一政府組織の文書に、これトルコ大統領が言及をしたのなら、それ自体驚きなんですが、トルコの情報機関MITによる世界各国における工作活動が、英国王立防衛安全保障研究所のリポートですとか、各国の報道機関などで指摘されています。トルコの情報機関MITは、ジャーナリストを活用し虚偽の話を広めるとともに、トルコ政府の立場を強める工作活動をしていると報道され、これはギリシャなどの報道ですけれども、こういったことがありますが、外務省はこのトルコの情報機関MITの活動実態を把握しているでしょうか。
19:10
トルコ政府のこの公開情報におきましては、このトルコ国家情報庁MITとは、1965年、小40年でありますが、に設立されまして、2017年、平成29年に大統領府直属となったトルコ政府の情報機関でございます。トルコ国家情報庁MITの活動に関しましては、委員御指摘の英国国立防衛安全保障研修所、海外のそうしたレポートを含めまして、様々な報道等があることは承知をしているところであります。
19:49
これは国際テレビリズム要欄2023のネット公開が削除されたということを厳しく問うのは、我が国が公式に作成した文書が、希薄な根拠でありますとか、外国からの圧力でひっくり返ったとするならば、大変なことであるからです。これは国連決議や国内外の法令に基づいて公安調査庁が作成したわけでありますけれども、これもし外国の圧力ということであるならば、我が国は内政干渉を許したことになるわけであります。それで、トルコからの圧力でないというのであれば、外務省がやり取りに関与したということでありますので、外務省が公安調査庁に削除させたということも考えられ るわけでありますので、これは何でそういうことに至ったのか、またどういうことでそうしたのかということを、これは厳しくこの後の国会審議でも問うてまいります。仮にテロ組織を全面支援している国から、我が国が国連決議や国内外の法令で根拠に基づいて作成をした政府の公式文書が、外国から言われたから削除しましたなんてことになったら、これはもう笑えない話になりますので、これは厳しく今後も問うていきますので、よろしくお願いをしたいと思います。次に、外務省ホームページの歴史問題Q&Aの南京線の記述について聞きます。日本軍の南京入場後、非戦闘員の殺害があったことは否定できないとの記述に対しまして、昨年4月24日の参議院決裁委員会で、私は外務省が保有する公式文書に加え、政府の公式文書には、非戦闘員の意図的な殺害についての記述がないというふうに指摘したところ、外務大臣は、関係者の証言や事件に関する種々の資料から総合的に判断したと答弁をしておりますが、関係者の証言や事件に関する種々の資料とは何でしょうか。上川大臣ですか。重要なことなので、大臣答弁をお願いしますということで、外務省にしっかり言っているわけですから、外務省の事務方もしっかりと大臣にそこは打ち込んでください。お願いします。
22:13
今、委員のご質問でございますが、外務省のホームページの関連の記載におきましては、2007年、平成19年の4月24日に閣議決定された質問収集書への政府答弁を記載したものでございます。この答弁で示された認識は、関係者の証言や事件に関する種々の資料から総合的に判断したものであり、特定の資料の記述のみを根拠とするものではございませんが、例えば、1975年、昭和50年に防衛庁防衛研修所指示によりまして、出版をされました「戦死総書 支那事変陸軍作戦第1巻」を、関係者の証言や事実に関する種々の資料の例として示してきているものでございます。
23:15
すみません、これを通告して、さらにそこからのことを聞きたかったんですが、ちょっとこれ、外務省事務方はどうなのかと思いますが、関係者の証言や事件に関する種々の資料って、一定程度、実は外務省から示してもらって、私、全部読んでるんですよ。これ、証言、かなり曖昧なところがあって、今おっしゃられた、防衛庁防衛研究所指示による「戦死総書 支那事変陸軍作戦第1巻」ですね。この記述、「たとえ少数であっても無効の住民が殺傷され」というふうに記述されているんですけれども、これ、日本軍が意図的に住民を殺害したという文脈で記されているものではないんですよね。「非戦闘員や住民が薪剤をくらって死亡した」との記述に続く文脈の中で記されているものです。さらに「たとえ少数であっても無効の住民が殺傷され」の直前の文章ですけれども、「軟禁不禁の死体は戦闘行動の結果によるものもが大部分であり、計画的組織的な虐殺とは言い難い」というものなんですね。これは外務省が、この「支那事変陸軍作戦」というものを繰り返し挙げるので、もう先ほど言ったように証言ですとか、私、当時の参謀本部の資料ですとか、軍令部の資料も全部見ましたよ。国立国会図書館から取り寄せて。政府の公式文書からは、日本軍の意図的な住民殺害についての明確な記述というのはないんですね。私はね、住民を戦闘に巻き込むことは避けなくてはならないというふうに考えています。戦争も絶対に起こしてはならないというふうに考えています。それは何の罪もない人が何の理由もなく戦闘に巻き込まれて命を失う、こういうような状況に陥るからです。ただ、歴史的事実は正確にやはり記すということが重要であって、政府見解や外務省のホームページの記述について、これ、政府が保有する公式文書、先ほどの、例えば、品字編陸軍作戦の中に書かれているような、歴史的事実の記述に直すべきだと思いますが、どうでしょうか。
25:20
いわゆる南京事件におきましての非正統一の殺害、また、略奪行為の具体的な数等に関しまして、様々な議論がある中におきまして、相乗以外の資料等は具体的に示すことにより、こうした議論に関する政府見解について、誤解を与える恐れがあることからお答えすることについては、差し控えさせていただきたいと思います。
25:45
誤解とも言いますけれども、誤解があるのであれば、それを直すのが外務省の役目であって、歴史的事実から目を背けるというのは、私はおかしなことだというふうに思います。次に、拉致問題についてお聞きをします。北朝鮮による拉致被害者の救出への思いを込めたブルーリボンバッジでありますけれども、上川外務大臣は原則着用されておられるのだと思いますが、着用せずに外国要人との会談をしている映像や写真なども見受けられます。政府は12月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせて、全閣僚にブルーリボンバッジ着用を求めたりしてきましたけれども、上川外務大臣のブルーリボンバッジ着用に対する考え方と、外務省ホームページなどにおいて、上川大臣がブルーリボンバッジを着用していない写真が掲載されておりますけれども、これについてどうするのか、答弁をお願いま す。
26:36
ラチ被害者のご家族もご高齢となる中におきまして、時間的制約のあるラチ問題につきましては、ひとときも揺るがちにできない人道問題であると認識をしております。2002年に5名のラチ被害者の方々がご帰国されて以来22年、1人のラチ被害者のご帰国も実現していないことにつきましては、痛恨の極みでございます。私自身も初当選して、委員会に所属をし、その現場を視察する機会もございましたけれども、それ以来、こうした問題につきましては、心を砕いて見つめてきたところであります。ご指摘のブルーリボンについてでありますが、毎年12月10日から16日までの季節予選人権侵害問題啓発書簡に着用するよう、ラチ問題担当大臣から全閣僚に呼びかけられているなど、ラチ被害者の救出を求める国民運動のシンボルとなっていると認識をしております。私自身も常日頃から、各種会談を含み、様々な公務におきましては、基本的に着用してきております。今後も積極的に着用していく考えでございます。大臣のお答え、それでいいと思うんですが、外務省の大臣のホームページ、おそらく事務所の写真か何かをそのまま、外務省の方にお渡しになったのか、外務省が新たに捉えたのかは分かりませんけれども、ブルーリボンバッジ着用していない写真が使われております。また、私が確認しただけでも、外国の要人と外務大臣と会談をするときに、ブルーリボンバッジ着用されていない事例があったというふうに、私は認識しておりますので、そうでなかったら申し訳ないんですが、今の大臣の答弁でいいと思います。絶対にこれは、我が国の国民が奪われているというような状況を、各国にしっかりと働きかけて、各国協調でやらないといけないわけですから、ブルーリボンバッジの外務大臣の着用というものを、また写真等においても徹底をしていただければというふうに思います。防衛大臣にお聞きをしたいというふうに思います。野党半島地震における発災直後からの自衛隊の初動対応、対応遅かったとの指摘がありますけれども、そんなことはなくて、もう本当に迅速に事実関係からは対応していただいたというふうに思っております。そうした中で、野党に災害派遣された自衛隊の防寒装備の問題があったというふうに思います。非常にその装備としてはあるわけでありますが、寒いというような中で、自衛隊員には私は友人も後輩もいますけれども、現地からの情報では顔がもう本当に寒いとヘルメットしてて、いわゆる自衛隊としての装備は、服はしっかり着てるんだけれども、顔が寒いということで、私は耳当てですとか、あとはフェイスウォーマー、こういったものを充実させるべきではないかということで、防寒の充実について要請をしたんですが、これは実際に現場においては充実されたというふうに聞いておりますが、これはどのように充実をさせたんでしょうか。今回の災害派遣に際しまして、防寒戦闘服など、隊員が活動時に身につける防寒装備については、緩急品として必要な数を支給しておりまして、また、性能名においても、積雪管理地での活動を含むあらゆる任務に対応できる仕様となっております。自衛隊 が支給する装備品については、現場のニーズに即して、これまでも逐次改善を行ってきたところ、今後とも実態の把握に努め、より品質が高く、使い勝手が良い装備品を必要とする確保をし、部隊に配備していきたいと考えております。具体的に、過保関係というのは、参考人から、もしよかったらお願いします。
30:35
お答えいたします。今回の災害派遣に派遣されました隊員は、基本的に防寒装備を含む戦闘装着セットが支給されております。陸自金沢中遁地など積雪管理地に所在する部隊に対しましては、防寒戦闘面多いと、完全に顔をすっぽり覆うような、耳まで当たるような積雪管理地用の装備品を追加で支給しております。また、その他の部隊におきましても、要望があった部隊に対しまして、防寒戦闘服などの防寒装備を必要とする支給をしております。繰り返しになりますけれども、自衛隊が支給する装備品につきましては、現場のニーズに徳しすぎて、これまでも逐次改善に努めていましたところ、今後とも実態の把握に努めまして、より品質が高く、使い勝手の良い装備品を必要とする確保をして、部隊に配備していきたいと考えております。現場の自衛隊員がしっかり活動できるように、そのように現場の声も聞いて、充実を図っていただければというふうに思います。最後の質問ですが、自衛隊のA社内に居住する自衛官の生活必需品であるポットや小型冷蔵庫の電気代負担についてです。昨年の4月の参議院決算委員会で、私の質問に対して防衛大臣が、使用電気機器の実態を踏まえた定格容量の見直しなどの検討をしてみたいと答弁をいたしましたけれども、その状況はどうでしょうか。A社内に居住する自衛官の私物品になる電気代については、電気アイロンやズボンプレッサーなど、服務指導上必要なものや定格容量の50ワット未満の電気機器については無償としています。一方で、定格容量50ワットを超える私物の冷蔵庫であったり、あるいは電気ポット等については、現在所属部隊において電気代を徴収しておりまして、委員の質問を踏まえて、昨年度、使用電気機器に係る電気代の実態調査を行いました。そして、A社内に居住する自衛官の生活環境の改善というのは、喫緊の課題であり、今後、その調査結果を踏まえて無償とする物品の拡大や定格容量、今50ワットですけど、それの見直しなど必要な検討をこれから行ってまいります。大臣、よろしくお願いします。このA社内に居住する自衛官は、そこにいてくださいということになっておりますので、ベッド周りに日々飲むお茶であったりとか、夏などに冷たいものを枕元の小型の冷蔵庫に入れたりというのは、ごくごく当たり前のことだと思いますので、その点、今、大臣の答弁通りにご配慮いただければと思います。以上で終わります。
33:39
自民党の高橋春美でございます。今日は質問の機会を誠にありがとうございます。防衛省にご質問を申し上げます。まず冒頭、4月20日深夜に発生した海上自衛隊ヘリコプターの墜落事故でお亡くなりになられた自衛官と、そのご家族に心より哀悼の意を捧げます。そして、防衛省を中心となりまして、今なお行方不明となっている隊員の捜索に全力を尽くしていただきますよう、さらには、原因究明、再発防止に取り組んでいただきますようお願いを申し上げます。さて、私の選挙区でございます北海道では、陸上自衛隊北部方面隊を中心に各自衛隊が活動を行っており、我々は地元としてこうした自衛隊の活動を盛り上げようと、道内の全ての市町村179市町村と北海道で構成される「北海道自衛隊中屯地等連絡協議会」、中連協と称しますが、お組織をし、道内自衛隊関係者の方々との交流や中央要請など、様々な活動を行っているところでございます。そうした観点から、いくつか質問をさせていただきます。第一問であります。現下のウクライナ情勢の中、ロシア軍の北海道周辺での活動が活発化するとともに 、北朝鮮の弾道ミサイル発射が頻発化し、北海道に接近した海域に落下するなど、北海道はこれまでとは次元の異なる重大な脅威にさらされております。こうした中、令和4年12月に閣議決定された防衛三文書では、北海道が我が国の防衛政策にとって重要な位置づけにあることが、改めて示されたと理解をいたしております。また、防衛整備計画においては、地域コミュニティとの連携との項目が設けられ、部隊の改変や駐屯地・基地等の配置・運営にあたっては、地方公共団体や地元住民の理解を得られるよう、地域の特性に配慮するとあるところであります。地元・中連協は、毎年の中央要請の中で、北海道における自衛隊の体制強化や定数の確保などを求めているところでございますが、防衛省としての対処方針をお伺いいたします。冒頭、先のSH-60Kの事故のことにお触れいただきました。今回の事故は、国防の任務遂行のために、自衛官として崇高な使命感と責任感を持って、極めて重要かつ高度な訓練に従事している最中に発生したものでありまして、残り7名全員を救出すべく、現在も全力で取り組んでいるところでございます。自衛隊創設以来、部隊や隊員を受け入れていただいている北海道でございますが、まさに、良好な訓練環境を有する北海道でございます。我が国、防衛にとって重要な地域であると認識しております。また、南西地域の防衛体制強化の重要性が高まる中においても、我が国防衛を万全に期するため、北海道において、引き続き、隙のない防衛体制を保持してまいります。特に、陸海空がありますが、陸上自衛隊においては、良好な北海道の訓練環境を踏まえて、高い連動を維持した1個手段、2個旅団、1個機動手段を配置することとしております。戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中、防衛省として防衛力の抜本的強化を速やかに進めていく考えでございまして、その中で、北海道の防衛体制についても、地域の特性に入るつつ、しっかりと検討してまいります。私、国会議員になる前、道庁におりましたが、私が道庁に入った直後、道内で大きな自然災害が続発したこともございまして、こういったことを踏まえて、平成17年、2005年から、退職自衛官の方を非上勤職員として採用させていただき、その後、平成28年からは、上勤職員として、特定任期付き職員として、共に働いていただく制度を創設したところであります。このことによって、道庁の地域防災力、あるいは危機管理能力の向上に大いに貢献していただいていると振り返ります。また、道内市町村においても、令和5年現在で67の市町村において、同様に防災担当として、退職自衛官の方に働いていただいております。こうした自衛隊と地方自治体との協力関係についての防衛大臣のご見解をお伺いしたいと思います。
39:04
退職自衛官がその知識や経験を生かして、地方公共団体の防災・危機管理部局に再就職するということは、防衛省自衛隊と地方公共団体との連携の強化や、また、地方公共団体の危機管理能力の向上に寄与するものと考えています。北海道においては、高信御指摘のとおり、令和5年4月1日時点で、北海道庁を含む67という全国でも最も多い地方公共団体での退職自衛官が、防災担当職員として在籍をしておりまして、元自衛官としての経験を生かし、地域の防災等に貢献していると承知しております。今後とも、防衛省自衛隊として、地方公共団体の防災・危機管理部局における退職自衛官の一層の活用に向けて、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
40:03
また、こうした地域自治体との協力関係に加えまして、退職自衛官にその経験や知識を十分社会で活かして活躍していただくために、地方の運輸局をはじめとした様々な関係機関との最終職面での連携も必要だと考えるところでありますが、防衛省はどのように取り組んでおられるのか、お伺いをしたいと思います。防衛省といたしましては、暴力整備計画に基づきまして、地方公共団体や各種業界団体と協定を結ぶといった取組を通じまして、関係機関等との連携を強化しているところでございます。北海道におきましては、例えば運転手不足の解消に向けまして、先ほどご指摘いただきました北海道運輸局、帯広支局、それから自衛隊の帯広地方協力本部、これをはじめといたしまして、北海道都家地総合振興局や業界団体、企業が連携して退職予定自衛官を対象としたバスやトラックの運転体験会を実施いたしました。また、タクシーを含めた合同就職説明会も実施させていただくような形で、退職自衛官、予定自衛官の再就職支援の取組につきまして、連携を図 っているところでございます。防衛省といたしましては、今後とも地方公共団体や関係機関等との連携を強化しながら、再就職支援の充実強化に努めてまいりたいと考えております。
41:42
よろしくお願いいたします。次に、自衛隊幹社、自衛官の幹社の無料化拡大など、自衛官の生活環境面の処遇改善についてお伺いいたします。緊急事態が発生した場合に、参集する必要のある自衛官のための幹社は、中屯地等からおおむね2km以内のものに限って無料化されております。しかしながら、広大な北海道においては、幹社が2km以内にない中屯地も存在いたします。このため、堂内において中屯地から2km以内の幹社整備をもっと進めるべきと考えますが、どうでしょうか。また加えて、自衛隊幹社の使用量については、中屯地から幹社までの距離で確率的に判断するのではなく、地域の特性や個別事情を考慮し、緊急参集要員の役割がしっかり果たされるのであれば、無料化の対象を拡大すべきと考えるところでありますが、いかがでしょうか。また、こうした点を含め、さらなる現場自衛官の処遇改善、とりわけ老朽化した宿舎施設の改良などを継続的に行うべきと考えますが、いかがでしょうか。政府参考人にお伺いいたします。
43:18
委員御指摘の方からいただきました、宿舎使用量が無料となる即応性確保の宿舎でございますが、この2kmの考え方でございますが、おおむね2km以内という距離の要件でございますが、災害発生時に交通等が拒絶した場合におきましても、徒歩で30分以内に参集できる体制を確保できる、そういう考え方によるものでございます。こうしたことも踏まえまして、現在防衛省におきましては、中屯地等からおおむね2km以内の場所、こちらに宿舎の整備を進めているところでございまして、北海道におきましては、鹿尾中屯地に宿舎を新設いたしましたほか、名寄中屯地や東栃木中屯地の宿舎整備に着手させていただいたところでございます。また、既存の宿舎につきましても、北海道をはじめとする各中屯地等におきまして、宿舎の改修による計画的な老朽化対策を進めてさせていただいているところでございます。令和6年度予算におきましては、宿舎事業の経費といたしまして、約479億円を計上しております。今後とも必要な予算を確保しまして、隊員及び その家族の住居環境の改善に努めてまいりたいと考えております。
44:35
はい、すみません、ちょっと聞き漏らしたかもしれませんが、無料化の対象の拡大についてご見解いただけますでしょうか。
44:51
お答え申し上げます。繰り返しとなりますが、おおむね2km以内という距離で、この要件は災害発生時等に交通が途絶した場合においても、徒歩で30分以内に参集できる体制を確保するという考え方でございます。こうしたことも踏まえまして、防衛省におきましても、中屯地等からおおむね2km以内の場所への宿舎整備を進めさせていただいております。北海道におきましては、鹿尾中屯地に宿舎を新設いたしましたほか、なおよろ東東西中屯地の宿舎整備にも着手をさせていただいたところでございます。
45:32
はい、要するに今は検討していないということだと思うんでありますが、ぜひ前向きにご検討いただき、財務省との調整もお願いできればと思う次第であります。防衛省への最後の質問でございます。世界的に平和安全保障に関心が高まる中、WPS(女性平和安全保障)の議論が盛んになってきていると理解をいたします。同内でも女性自衛官は約2500名おられて、その方々の活躍が拡大してきていると、我々土産庫も実感をいたしているところであります。こうした中、まこま内の中屯地には、定員50人の宅地施設の整備が行われていることは評価をいたします。女性自衛官のさらなる採用の拡大に向けて、これは同内に限らず全国でありますが、対象の女性区画の整備、あるいはトイレや浴場の専用化など、女性自衛官の生活勤務環境改善、重要だと思いますが、どのような方針で対処されるご予定でしょうか。防衛大臣にお伺いをいたします。防衛省自衛隊におきましては、全自衛隊員に占める女性の割合を令和12年 度までに12%まで増加させるよう計画しております。これを達成するため、積極的に女性自衛官の採用を拡大させております。令和4年度末時点の女性自衛官の割合ですが、8.7%でありまして、ちなみに10年前、平成24年度と比較すると約1.6倍に増加をしております。こうした女性自衛官の活躍を確実なものとするためには、教育、生活、勤務環境などの生活基盤が不可欠と考えておりまして、令和6年度予算には、大社の女性用区画の整備、女性用トイレや浴場等の整備、そして潜水艦の女性用区画の整備などについて約139億円契約ベースを計上しておりまして、令和5年度予算は、ちなみに約57億円でしたから、比較しても2倍以上の予算を計上しております。引き続き、女性自衛官の採用・投与を積極的に行うとともに、教育、生活、勤務環境をしっかりと整備し、女性自衛官の活躍を推進してまいります。これで、防衛省関係の質問を終わりますので、大臣、関係者の方々、どうぞご退席いただいて結構でございます。防衛大臣と防衛省の関係者、退席結構です。ありがとうございました。次に、外務省にご質問させていただきます。昨年6月、新たな開発協力大綱が閣議決定されました。その中で、開発協力を外交戦略の手段として活用するとの方針をより明確化されました。すなわち、グローバルな利益への一方的貢献だけではなく、我が国の平和と繁栄といった国益の確保にもつなげるという意味で、国際社会への貢献と日本の国益の実現という双方を追求していくこととしています。私は、その直後である昨年の7月から8月、ODA調査派遣で参議院の同僚議員とともに、カンボジア、ラウスを訪問させていただきました。我々調査団が両国の対象施設の視察、あるいは両国関係者や、最前線で支援に当たっている在家職員の方々との意見交換等を通じた経験を踏まえ、以下、質問をさせていただきます。両国には、1960年代から長期にわたり、日本は開発協力を続けています。故に、歴史的に見ても、この2国は大変親日的でありますと感じました。ただ一方、特に最近でありますが、中国が圧倒的資金量、スピード感を持って大型インフラ投資をしている中、いかに日本にしかなし得ない支援を実現していくかが課題であると感じたところであります。まず、カンボジアに対する支援についてお伺いいたします。中国による大規模インフラ整備支援に対抗するため、幹線道路整備支援、あるいはそれ以外の港湾などのインフラ整備への支援、対応状況を外務大臣にお伺いいたします。
50:36
我が国は、カンボジアにおいて長年にわたり、基幹道路であります国道5号線をはじめとする道路や橋などの交通インフラの整備を支援し、連結性の強化に貢献してまいりました。港湾整備については、カンボジアの物流の重要拠点であるシアヌークビル港の整備事業を1990年代末から進めているところです。さらに、我が国は、こうしたハード面での協力に加え、技術協力によるソフト面での協力にも力を入れているところです。例えば、シアヌークビル港においては、コンテナターミナル経営技術向上プロジェクトを実施して、関係者の公安運営、管理能力の向上を図っているところです。このように、ハード面とソフト面の支援により、相乗効果を生み出す持続可能性を高めていくというアプローチでありまして、これは現地でも高く評価をされております。我が国といたしましては、引き続き、カンボジアのニーズを踏まえながら、我が国の強みを生かした協力を進めてまいりたいと考えております。
51:58
ありがとうございます。カンボジア政府は、国の発展のため、観光振興などにも力を入れていると感じました。観光都市シュムリアップ、これ北の方にある町でありますが、世界文化遺産アンコールワットなどがある都市であります。こういった観光都市における観光資源の修復支援、あるいは観光客を迎えるための不可欠である浄水道整備支援などに、どのように取り組んでおられるのでしょうか。政府参考人にお伺いいたします。
52:35
お答え申し上げます。アンコールワット遺跡群等を有するシュムリアップ市は、カンボジア最大の観光都市であり、過去10年間で観光客が倍増する一方、給水率が低い水準となっているという課題がございます。観光資源への直接的な支援として、日本政府として、1990年代からシュムリアップ市における遺跡の修復や遺跡修復に関する人材育成を支援してきております。これに加えまして、我が国は2012年から、シュムリアップ市の浄水道設備につき、取水施設や浄水場、排水管等の整備を支援しております。安全かつ安定的な浄水道サービスを普及させることで、シュムリアップ市の観光産業の振興にさらに貢献していく考えでございます。
53:22
はい、ありがとうございます。医療分野の支援についてであります。プノンペンにおいて、日本の支援でできた国立母子保健センターを訪問し、施設を拝見すると同時に、現場のドクターなどと様々なお話を伺いました。1995年の会員以来、ハードソフト面で日本が支援をし、乳幼児あるいは妊娠産婦の死亡率の低下、予防接種率の向上など様々な面でも成果が出てきているという嬉しいお話もございました。こういった医療分野の支援は大変重要でございまして、やはり国民の生活レベル向上のためには、首都だけではなく地方も含め支援が必要だと感じましたが、どのように取り組んでおられますでしょうか。
54:28
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、医療分野の支援は大変重要でございまして、我が国がカンボジアに対し、医療施設の整備や医療人材の育成等様々な支援を実施してきました。その結果、首都プロンペンを中心に基礎的な保健医療サービスの提供体制が整いつつございます。一方で、地方においては医療従事者が依然として不足するなど診療機能が十分ではない状況でございます。そのため、本年3月には、シェムリアップ州及びコンポチャーム州において、高度医療の提供が可能となるよう、遠距離感染症対策課により、医療施設・機材を整備する支援の実施を決定いたしました。我が国としては、こうした支援及び人材育成を通じ、都市部と地方の医療格差の是正を図っていきたいと考えております。
55:15
ありがとうございます。次に、ラオスについて質問します。財務状況があまり良くないラオスに対しては、最近、遠距離感染症対策がないこと、残念でありますが理解いたします。そうした中、我々調査団は、視察をしたナグムムというところの水力発電所整備に加え、電源多核化のためにも風力をはじめとする再生可能エネルギー分野への支援に比重を移すことも検討すべきと提言させていただきました。どのように取り組んでいかれるのでしょうか。大臣のご見解を問います。
55:57
我が国は、このアジアゼロエミッション共同体エーゼック構想のもと、アセアン地域のエネルギー移行を支援しているところであり、ライフスイに対しましても、従来から再生可能エネルギー分野の様々な支援を実施してまいりました。例えば、今、ご視察いただいたナムグム第一水力発電所のほかにも、ダオス南部のモンスン風力発電事業を、ジャイカによる海外投入士によって支援するなど、我々の 再生可能エネルギー事業の拡大を支援しているところでございます。こうした取組を通じまして、ダオスにおける再生可能エネルギー導入や、また電力の多核化を支援し、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいりたいと考えております。
56:53
時間の関係で用意した質問、閣論の質問、ちょっとカットをせざるを得ないわけでございますが、以上、カンボジアラオスへの開発協力について質問をしてまいりました。2カ国の状況を見るにつけて、これからの中国などとの差別化を図りながら、しっかりと日本らしい開発協力につなげていかなければならない、このことを実感いたしました。ありがとうございました。
57:52
立憲民主社民の石橋道博です。久しぶりに決裁委員会、省庁別審査質問の機会をいただきました。早速、時間の関係もありますので、質問に入らせていただきますが、今日は外務大臣と、今日、在下理事長にもお見合いをいただいております。久しぶりに在下理事長とここで議論させていただきますけれども、我が国ODAの在り方、とりわけミャンマーに対するODAの現状、課題について質疑をさせていただきますので、外務大臣、ぜひ政治家同士の真摯なやり取りも含めて、ここでやらせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。まず、ODA全体の話なのですが、外務大臣、言うまでもなく、御存じのとおりで、国際的に大きな資金ギャップが生じています。我が国ODAも、かつての額から比較すれば、残念ながら大きく減税られた額で、国際的にはGNI0.7%約束があるわけですけれども、今回の決算においても、大きく足らない額しか阻止されていないという現状が続いています。外務大臣、もう諦めるんですか。諦めるなら諦めるで、国際的にごめんなさいと。もう言った方がいいと思いますが、諦めないのであれば、具体的な措置を講じて、やはり0.7%達成するために、きちんと外務省を先頭に立って努力をすべきだと思いますが、まずこの点について、外務大臣、見解をお願いします。
59:19
今、委員御指摘のとおり、この政府開発局協力援助、ODAにつきましては、90年代にはピーク、世界のトップの座を7、8年間維持してきたという状況から考えると、この間、今、半減をしている状況でございまして、大変日本としてのこれまでやってきた実績からすると、なかなかこの年出が難しい状況の中を一所懸命対応しているということでございます。昨年、開発協力対抗が改定されましたけれども、まさにODAの量をGNI比で0.7%する国際目標を念頭に置くということ、その上で、我が国の極めて厳しい女性状況も踏まえまして、様々な形でODAを拡充し、開発協力の実施基盤の強化のための必要な努力を行って命期されているところであります。こうした開発協力対抗も踏まえまして、開発協力の実施基盤の強化のための必要な努力を行うとともに、新しい資金動員の在り方につきましても、不断に模索をしている状況でございます。この新しいスキームの提案も含めまして、精力的にこの結 果を出し、対応してまいりたいと考えております。
1:00:39
外務大臣、念頭に置くのは、もうずっと念頭に置いて、でも全然達成できない状況が続いているということで、今、大臣、後半のところでおっしゃられた具体的な措置を講じないと、気合だけじゃ達成できません。我々先般、大臣にも受けていただきましたが、超党派で国際連帯税の導入について、改めて大臣に要請要望させていただきました。外務省、ずっとこの間、民間、民間、民間と言っていますけど、ODAは公的な責任において、公的な資金協力を国際的にするというのがODAです。そのODAでギャップがあるということは、やはり公的な責任の下で、新たな資金調達メカニズムを講じていただかなければならない。その一つの手段として、国際連帯税を、ぜひ一刻も早くという要請を、超党派で自民党、公明党の皆さんとも一緒にさせていただいています。大臣、今こそ国際連帯税の導入、大臣の決断の下に実施すべきだと思いますが、決断していただけないでしょうか。
1:01:39
今、GNI費の0.7%とする国際目標ということでありますが、このことについても明記をされているところでございまして、今直近でいきます0.44%、その前は0.39でありましたし、その前は0.34という状況でございますので、粘り強くこの数値につきましては、しっかりと目標に向かって推進してまいりたいと思います。方法につきましては、先般、超党派で国際連帯税のお話も受けたまわっているところでありますし、メニューの中の試験開発の中でも様々な方法論があるというふうに思っておりますので、それを否定するわけでは全くございませんが、いろんな方法を講じてまいりたいと思っておりまして、今そのための専門家の委員会を設けながら対応していきたいと思っているところでございます。
1:02:36
様々な様々なってずっと言われているけど、その状態でずっと今や外務省は、税制改正要望にも国際連帯税もしくは同類のものを入れていない状況が続いている。それすらできていないんです、外務省は。大臣、であれば、来年度の税制改正要望に向けて、国際連帯税、もしくはこのきちんと様々な手段で、いろんな手段があるということであれば、その手段をきちんと税制改正要望を外務省からしていただきたいと思いますが、それは大丈夫ですね。
1:03:07
まさにこの開発協力大綱、昨年6月改定のものでありますが、大変厳しい財政状況を踏まえつつ、国内資源の動員強化や、またドナベースの拡大、あるいはMDBの改革、新たな資金動員手法の検討等の議論、これを主導してきている、旨明記をされているところであります。国際連帯税につきましては、SDGsの達成のための新たな資金を考える有識者懇談会、まさに超党派の会で、2020年7月に提出した報告書におきまして、新税の導入には様々な課題がある旨、指摘されたことを踏まえまして、外務省では同年以降、税制改正要望の提出は行ってきていない状況であります。その上で、現在私の下で、開発のための新しい資金動員に関します有識者会議を立ち上げまして、民間資金動員を促す施設を含めまして、様々な議論、そして検討を行ってきているところであります。これまでの経緯もございます。開発協力の実施基盤の強化、このための必要な努力、これは引き続き行うとともに、また、新しい資金動員の在り方につきましても、具体に検討を重ねてまいりたいと考えております。
1:04:21
だから大臣、言ったじゃないですか、民間資金、民間資金じゃ駄目だと。公的にいかなる責任を国際的に果たすのかと。そのためのスキームはどうなのか、それを是非有識者会議で検討いただきたい。そのことも、超党派の議連で要請要望させていただきました。今後も私たち議連の方でも大臣、取組、応援していきますから、是非具体的なスキームを一刻も早く導入していただくように、大臣のイニシアスに基づいて前に進めていただきたい。今日はそのことを改めてお願いしておきたいと思います。その上で、今日は具体的な我が国ODAの あるべき姿といいますか、方向性に関連して、ミャンマーに対するODAを中心に議論させていただければと思います。これは与党の皆さんも御存じのとおりで、ミャンマー3年3ヶ月前に軍事空出たが発生をいたしました。軍事空出た発生以降、極めて深刻な人権侵害が、今この瞬間にも続いてしまっております。本来、国民を守るための軍が国民に武力行使、暴力行使を続け、多くの市民が虐殺をされているという状況が続いています。しかしこの状況においても、日本政府外務省JICAはODAを続けていると。大臣、なぜやめないのですか。誰のためのODAなんですか。ミャンマー国民が日本からのODAを一刻も早く止めてほしいというのをずっと言い続けている中で、日本がODAを続けている。一体なぜですか。
1:05:58
現在既存の対ミャンマーODAをどうして継続しているのかというご質問でございますが、これは、くれた前に、NLD、国民民主連盟を中心とする政権との間におきまして、国際約束を締結した案件でございます。これらは、ミャンマー国民の生活向上や経済判定に貢献すること、また人道的なニーズに対 応することを目的とするものでありまして、国軍や国軍主導の現態性を支援するものではございません。また、仮に既存のODA事業を停止し、各日本企業が相手国自治機関との間で締結をしている事業契約を一方的に解約することになりますと、これらの企業が多額の医薬金支払いを求められたり、また法的に訴えられたりする可能性があるということで、慎重な対応が必要であると考えているところでございます。
1:06:59
大臣、そのNLD政権ときちんとした合意を結んだ、それを踏みにじったのは誰ですか。大臣。国軍がそれを軍事クーデターで民主政権を倒したんですよ。約束を破ったのは軍事政権じゃないですか、大臣。違いますか。
1:07:20
この対日宮間人を含めまして、宮間国民の 中におきましても、中止を求める声、これがあることは承知をしているところでございます。一方、現在継続しているODA事業でございますが、これは宮間国民の生活向上や、また経済発展に貢献し、国民の利益となるものでございます。これらの事業のうち、病院、橋、電力などの基礎インフラを整備するものにつきましては、将来、民主的な政治体制が回復した後、宮間が速やかに社会経済開発を進める上での礎となるものでございます。そのため、直ちに停止する措置は取ってきていないという状況でございます。暮れては前に、NLD、国民民主連盟が中止とする政権の間で、国際約束を締結したものでございます。いわゆる既存案件につきましては、先ほど申し上げたように、直ちに停止する措置は取ってきていないものの、追加疾患や同様等の見込みがないことを踏まえまして、ODA事業者の意向等も聞きつつ、個別に適切な対応を検定してまいりたいと考えております。
1:08:32
将来、民主主義が取り戻された時に、ミャンマーの国民のためになるODAを展開する。そ りゃ、その時にやればいいんですよ。今やっちゃダメですよ。今やったら、国軍を利することになる。だから、止めてほしいというのが、ミャンマー国民からの声じゃないですか。それをなぜ、日本政府は外務者を踏みにじって、だから一体誰のため、何のためのODAなんですか。
1:08:56
日本国民から、本来、ミャンマー国民の皆さんへの支援ですよ。それを国軍に利する形で事業を展開しているというのは、極めて問題あるという国際的な指摘にも、全く答えてないじゃないですか。大臣。
1:09:12
電力なり何なり言いますけど、それ利用して国民に対する虐殺行為をしているのは、軍ですよ。それをなぜ止めないのか、ということを、改めて大臣、大臣、ぜひ政治家として、現状についてしっかり目を向けて対応してください。ミャンマー国民の声を聞いてください。今、昨年以降、大臣もミャンマーの現地情勢については、きちんと報告を受けておられると思います。とりわけ、昨年秋の10.27作戦、これはミャンマー国民統一政府、NUG、それから少数民族の組織の皆さん、EAOの方々、そして一般の国民で国軍に対して何としても自らを守りたいとPDFに参加されている若者たちが協力をして、今、国軍の武力行使に対して懸命に戦って自らを守っておられます。その展開の中で、今、どんどん民主派の方々がコントロールしている地域が拡大をしていて、もはや国軍が自ら管轄できる地域は2割ちょっとにしか満たないという状況が生まれてきています。この状況に考えみても、まだ大臣、ODA続けるんですか。まだ国軍に資金が流れかねない日本のODA事業を続けるんですか。大臣、今こそ止める決断をすべきではないですか。
1:10:44
今、ただいま委員御指摘のとおり、昨年の10月末以降でありますが、各地に紛争が拡大しておりまして、ミャンマー国軍は多くの拠点を失っている状況がございます。まさに、ミャンマー情勢につきましては、さらに混迷を期待しているものと認識をしているところであります。一方、ミャンマー国軍による空爆などの暴力が継続しておりまして、多くの向こうの市民が日々心傷していることを深刻に懸念をしているところであります。9月以降でありますが、ミャンマー国軍に対しましては、暴力の即時停止、そして依候則者の解放、民主的な政治体制の早期回復につきまして、具体的な行動取りを一貫して求めてきているところでございます。施案によりますミャンマー問題への取り組みと、密接に連携しつつ、引き続き事態の打開に向けまして、取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。
1:11:44
それをこの3年3ヶ月、大臣、言い続けているんですよ、外務省は。事態は変わっていないどころか、悪化をしているという状況を、今日改めて大臣にも指摘させていただいて、報告を受けているでしょう。今日、委員会で皆さんにも改めて資料の2、軍による死者が増え続けている。これ確認されただけでもう5000人超えましたが、おそらくこの数倍に達するだろうと言われています。連日の空爆資料3、もう学校も病院も様々な施設が破壊をされています。かつて日本のODAで建設をした、そういったものまで軍は破壊をしているんです。にもかかわらずまだまだせっせと日本はODA事業を続けている。何なんですかね。資料の4、資料の5、ずっと資料として共有させていただきましたが、空出た以降も既存の事業を続けているので、ミャンマーには軍系企業を通じて、軍に資金が流れ続けていると、そういう指摘があるわけです。実は、ミャンマー国軍今連日空爆、新しい戦闘機を買って空爆をしているわけです。重火器で砲撃を続けています。直近では戦闘用ドローンを購入して、それで市民国民を虐殺をしていると。
1:13:05
それ報告を受けているでしょ。ロシア製の武器をミャンマー国軍が買って、それで国民を虐殺している。そのロシアからのですよ、武器弾薬の購入資金に日本のODA資金が流れているとすれば、日本国民からの支援が、なんとミャンマー国民の虐殺に加担していると。