19:55
おはようございます。これより会議を開きます。令和2年度決算ほか2件、令和3年度決算ほか2件、及び令和4年度決算ほか2件を議題といたします。第一文化会内し、第四文化会の各文化会は、去る13日審査を行いました。この際、各文化会主査より、それぞれの文化会における審査の報告を求めます。
20:23
第一文化会の審査について、御報告申し上げます。本文化会は、公室費、国会、裁判所、会計検査員、内閣、内閣府本部、警察庁、金融庁、消費者庁、デジタル庁及び復興庁所管、並びに他の文化会所管以外の国の会計について審査を行いました。主な質疑事項は、宗教の信仰等に関係する児童虐待等への対応の必要性、障害児とその家族への支援の在り方、令和6年の都藩島地震に関連して、二次避難による人口流出への懸念、及びNPO等による被災者支援の重要性、国会のデジタル化、ペーパーレス化の進捗状況、ギャンブル依存症対策を強化する必要性、大阪・関西万博で実施されるテーマウィークプロジェクトの効果、マイナンバーカードの健康保険証利用の課題、スタートアップ支援・起業家教育の強化、実質賃金上昇に向けた施策の必要性、東日本大震災からの復興状況、及び被災者支援の継続等であります。なお、質疑の詳細につきましては、会議録により御承知願いたいと存じます。以上、御報告申し上げます。
21:40
第二文化会の審査について御報告申し上げます。本文化会は、総務省、財務省、文部科学省、及び防衛省の所管について審査を行いました。主な質疑事項は、条件不利地域の住民に対する支援制度を拡充する必要性、情報公開上の不開示情報と国会議員からの情報提供等の要求に対する各省庁の協力との関係、AIと著作権法等に関する考え方がクリエイターに与える影響、国立大学法人に対するサイバーセキュリティ支援の必要性、火星探査より深海探査により多額の予算措置を講じる必要性、小規模事業者等へのインボイズ制度導入の妥当性、在日米軍が排出するPCB廃棄物に係る経費を日本政府が負担することについての妥当性、停泊中の艦船等へのドローン攻撃に対抗するための人材育成の必要性、学校のICT環境の地域間格差是正に向けた支援策の必要性、保護者や子どもを対象にした不登校調査の結果を今後の取り組みにつなげていく必要性等であります。なお、質疑の詳細につきましては、会議録により御承知願いたいと存じます。以上、御報告申し上げます。
23:22
第三文化会の審査について御報告申し上げます。本文化会は、厚生労働省、農林水産省、経済産業省及び環境省の所管について審査を行いました。主な質疑事項は、子ども食堂に対する政府の支援状況と更なる関与の必要性、食糧自給率の政府目標を達成する方策、農業の担い手不足の現状認識及び支援策、石炭火力発電所の急廃止による雇用問題及び地域経済への影響、再生可能エネルギー導入の現状認識及び電気料金口頭への対応、病院船の現状と令和6年の野党反党地震を踏まえた在り方、新型コロナワクチン接種後の健康被害に関する情報収集の在り方、孤独死、孤立死の実態把握の必要性、医療的ケアを必要とする親子に向けた民間の取組を支援する必要性、介護現場における人材確保及び処遇改善の必要性、みなまた病被害者救済特別措置法の対象者基準を見直す必要性等であります。なお、質疑の詳細につきましては、会議録により御承知願いたいと存じます。以上、御報告申し上げます。
24:41
第4分科会審査について御報告申し上げます。本分科会は、法務省、外務省及び国土交通省の職官について審査を行いました。主な質疑事項は、公共交通機関のバリアフリー化における課題、令和2年7月豪雨による熊川流域における氾濫の検証、中部国際空港の第2カ所を早期に実現する必要性、公共施設の長寿命化行動計画と予防保全の在り方、道路事業評価の軽快化への対応、オーバーツーリズム対策の今後の取組方針、所有者不明土地対策の効果と課題、 北陸新幹線の延伸ルートスケジュールについての見通し、外国人材の受入れ、定着に向けた支援の必要性、地域紛争解決に対する我が国の役割等であります。なお、質疑の詳細につきましては、 会議録により御承知願いただき、御存じます。以上、御報告申し上げま す。以上をもちまして、文化会主査の報告は終了いたしました。これより、各県に関し、国の財政等の外境及び業財政の適正効率化について、重点事項審査を行います。この際、お諮りいたします。各県審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房デジタル業財政改革会議事務局審議官吉田光平君、内閣府地方文献改革推進室長尾田香織君、内閣府地方創生推進事務局審議官岩間博史君、デジタル庁統括官楠木正則君、総務省実業政局長山野健君、総務省実業政局公務員部長小池信之君、総務省自治財政局長大沢博史君、総務省自治税務局長池田達夫君、出入国在留管理庁次長丸山秀春君、文部科学省初等中等教育局長矢野和彦君、厚生労働省職業安定局長山田雅彦君、厚生労働省社会援護局長浅川智昭君、厚生労働省人材開発統括官岸本健君、厚生労働省政策統括官金間人志君、林野庁長官青山豊久君、経済産業省大臣官房審議官井上誠一郎君、資源エネルギー事業所長省エネルギー新エネルギー部長井上博君、資源エネルギー庁資源燃料部長貞光裕樹君、資源エネルギー庁電力ガス事業部長久米隆君、国土交通省鉄道局長村田茂木君、国土交通省開示局長茅野敦志君、及び観光庁次長加藤進君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決定いたしました。次にお諮りいたします。本日、最高裁判所事務総局人事局長徳岡治君から、出席説明の要求がありますので、これを承認するに御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決定いたしました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
28:10
ただいま御指名いただきました、田橋靖でございます。本日、決算行政委員会、決算行政監視委員会の開催にあたり、委員理事の皆様方、そして何よりもそれを支えていらっしゃる、衆議院の事務方、調査部の方も含めて、さらに本日、鈴木大臣をはじめ政府から、大変お忙しい中、閣僚政務三役並びに、日々の行政を支えている皆様方に御出席いただき、また皆様方がそうしていただいていることによって、この国が継続的に安定していることに、改めて敬意を表させていただきます。さて私は、特に行財政改革の観点もそうですが、改めて令和2年度決算補完2件、令和3年度決算補完2件、令和4年度決算補完2件、これらを改めてもう一度見直させていただいた中で、当然決算は予算と影響してまいります。そして予算は単年度主義でございますが、我が国の政策的な課題、少子化問題、あるいは高齢者の方々、労働人口が減っていく、そもそも人口が減っていく、こういった問題にどう対応するかという問題が、大きな課題としてあるわけでございますが、15分という限られた時間ですので、私はその中でも、いわゆる失われた30年といわれる中での、経済が成長しない日本から、改めて成長する日本にきちんとシフトダウンをして、ギアアップをして、そしてそのことによって、20年30年後の子どもたちの世代が、この国で豊かに暮らせる、少なくとも今の生活水準よりも低い水準にならないための、政治は立法府は何をすべきかという観点から、少しご質問させていただければと思います。失われた20年と株価等にも関連しておっしゃる方もいらっしゃいますが、私は失われた30年だと思いまして、その本質はやはりGDPで見ていくと、ご承知のようにGDPの伸びが止まり、世界第2のGDP国家だった日本が、中国に抜かれ、そしてこの間はドイツに抜かれ、もちろん、そのドルベースのGDPがすべてではございませんし、今異常な円安になっていることも事実ではございますが、ここのところ成長しない経済になっていたことも、私は事実だと思っています。しかし一方で、失業率が他国に比べて異常に高いという状況ではなくて、むしろ失業率は日本においては比較的低いままでございまして、それにもかかわらず成長しない。今、これまたご承知のように、ここロシアとウクライナの、ロシアがウクライナに侵攻する、その前の年の秋にアメリカの消費者物価等が、コロナの、アフターコロナの影響等もあって、異常に上がったときに、大変申し訳ございませんが、パウェルFRB議長が一家的なものだといったものが、いまだに響いておりまして、アメリカ経済のインフレが止まらないことが、円安ドル高の主要因であることも認識は知っております。しかしそういった短期的なと言っているのですが、一年一年先のことも大事ですが、そして予算は単電動主義でございますが、私もやはり、私も61になりまして、子どもたちや、まだ孫はおりませんが、孫たちの世代に、今の最低限でも生活水準、その時代に合わせた、日本を、豊かな日本を残していくためには、どういう政策が必要なのか。先ほど申し上げた少子化対策、人口減対策、これはもう今、語る時間がございませんので、等はございますけれども、やはり経済が成長しないと、その当然のことながら日本は豊かにならない。企業が特に、象徴的に言うならば、大幅な内部流報を抱えていると。場合によっては内部流報に税金をかけるというような声まで出ておりますが、私はちょっとそこには賛成できませんで、企業はお金を設けることが当然仕事と。ということは、膨大な内部流報を持っているということは、内部流報で持っていた方が、投資するよりも、リスクとリターンを考えたときに、投資するよりも内部流報で持っていた方が、経営政策として安全だから、あるいは投資するリスクを浮かすだけの価値がないから、そういうことになっている。逆に言うと、国外への投資も必要でございますが、というのは労働人口がどうしても減ってまいりますので、国内への投資をより促進しなおかつ、1人当たりの賃金が上がるような、そういった投資を誘導していく工作が、貪念度はなくて、長い目で見たときに、必要だと考えておりますが、そして経済安全保障は、ある意味では経済安全保障ではございますが、ある意味では経済にとって非常に大事な製造拠点等を、国内に融資するという観点からは、その方向でございますが、それらも含めて、政府は国内に、外部もそうですが、特に国内に製造拠点となる、あるいは働きながら、大きな付加価値を1人当たりの労働者が得ることができる、そういう投資を促すために、どのような政策をこれまで取り、また今後取っていくか、この点、御答弁をお願いいたします。
34:34
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、我が国の持続的な経済成長のためには、企業は特に国内において積極的な投資を、拡大していくことが重要というふうに考えております。これまでの日本経済を振り返りますと、長引くデフレの中で、企業は生み出した収益を、主に海外投資に使うことで収益性を高める、という一方で、国内への貫流は限定でありまして、日本国内における設備や人への投資は、諸外国に比べて大きく遅れをとったと考えております。政府としても、市場環境整備策を中心としておりまして、結果として国内において、新たな不可価値創出の取組が不十分であったと考えております。こうした認識の下で、経済産業省では、2021年よりGXやDXなど、社会課題解決分野を成長の原線と捉えまして、産業政策を強化する、経済産業政策の新規軸に継続的に取り組んでいるところでございます。賃金や成長の原線となる社会課題解決の国内投資を後押しするべく、あらゆる政策を総動員し、民間の企業の予見可能性を高め、投資を引き出すことを主眼としております。例えば、GXの分野でございますけれども、国として20兆円規模の大胆な先行投資支援を行いまして、今後10年間で150兆円を超えるGX投資を官民協調で実現していく、こういう方向で取り組んでいるところでございます。引き続き、積極的な産業政策を通じて、国内から世界の市場に打って出ていける、良い製品サービスを生み出しまして、稼いだ富が国内に貫流し、次の技術革新を生み出せるという、好循環を実現するべく取り組んでまいりたいと考えております。
36:15
委員長、ありがとうございました。まさに、今おっしゃったような好循環を生み出せるよう、民間の協力、官民にあげて、さらには、政治家と官僚が連携しながら、進めていきたいと私も思っております。その中でもう一点、私は、日本人の良さというのは、良いものを安く売ると、これが日本のサービスだと思っておりましたが、また、そのことに対して個人的には、そう、あってほしいという気持ちがないわけではないんですが、付加価値をつけるというのは、要は、良いものは高く売るということでございまして、良いものを安く売るということは、逆に言うと安売りをして、結局経済が成長しないと。やはり良いものは高く売ろうと。そして、失礼な言い方ですが、かつて、昭和の時代ですか、お客様は神様ですとおっしゃった方が、いらっしゃったかもしれませんが、お客様は対等な相手であり、この値段で買うのが嫌だったら、どうぞお買いにならなくていいです。生活自治品、生きていくために、どうしても必要なものは別にして、やはりもう、売る側が一方的に、買う側に奉仕するというのが発想。これは客だぞと言って怒鳴るような、大体私と同世代の、背広姿の男性が多いんですが、こういう文化は変えていかなきゃいけないと思っています。その上で、とはいえ、労働人口が減り、そして、従属人口が増え、年金、医療、介護のための、予算も必要なわけでございますので、そういったものを、きちんと確保するためには、労働人口が減っても、一人当たりの付加価値を、上げていかなければならない。一人当たりの付加価値というのは、何のことかと聞けられれば、一言で言うと、売れる値段ですが、あの、結論だけ言わずに仮定を言うならば、やはりスキルだと思っています。我が国は伝統的に、戦後、まず、高校や大学等、もちろん中学を出て、頑張っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、お出て、そして、企業で、OJTで、企業がどちらかと言えば、えー、実務、仕事に対する教育をして、そしてその企業で、スキルを上げて、上りつめると。こういうスタイルでしたが、今御承知のように、20代を中心に、転職市場が、活発化しているという、表現を使わせていただきます。これは無理もないことでございまして、要は、我が国が先ほど申し上げたようなシステムを取れたのは、私は、高度経済成長期には、人が足りなくなるので、とにかく、優秀な人材を分かるうちに、会社の方に、できるだけ呼び寄せると。そして、20代、30代に一生懸命働いてもらう代わりに、40代、50代になれば、多少、付加価値が下がっても、それなりの高級を保証するという、法律上、契約上には、そのようなことは書かれておりませんが、暗黙の前提があ るがゆえに、日本株式会社ということで、線を成長してきたのが、このビジネスモデルが、高度経済成長期でもなければ、当然のことながら、無理になっておりまして、そこで若い方々は、特に優秀な方は、大学を出て、まずどこかの企業で、キャリアという名前のどことこ勤務を、そして海外に留学し、また戻ってきて、何とかコンサルタントとして、それを30前後までに、遅くとも35までにやるというのが、高い賃金をもらっている方の、1つのモデルケースになっております。しかし私は、そういう方々はそれでいいでしょうが、やはり日本の良さというのは、これは成長とある意味では、成長というのは競争ですので、必ずしも、相反すると ころがあり、矛盾するところがあるのですが、両立しないのですが、やはり日本の良さというのは、貧富の差が少ない。その結果、比較的同質的な価値観の中で、天璽礼は、最近残念なことに、体幹治安は悪くなっておりますけれども、とはいえ世界で一番治安のいい国と、実質的にこれだけの人口がありながら、と言ってもいい日本人の、共通的な価値観、こういったものを守っていきたいと思う反面、やはり多様な価値観を容認しながら、そしてその中で、特筆した、失礼ですが、技術や能力がある方も大事だけれども、日本においてはやはり、真面目に一生懸命頑張っている中間層が、今日までを引き上げてきたわけで、そういう方々のスキルアップのために、企業、国は何ができるのか、そういう観点から、政府の取組を、教えていただければと思います。なお、これに関するご問いは要りませんが、例えば私、先ほど申し上げたように、61位になったと申し上げましたが、この世界にいると、61位だと中堅かなと年齢的に思うんですけれども、普通の世界では、例えば役所の同期はほぼ退職しておりますし、弁護士もやっておりますので、司法収集所の同期もポツポツと廃業したり、弁護士業廃業したり、裁判官が丁寧になったりしておりますので、そういった中で、これに関しては厚労省労働省のご答弁はいりません。ただ、感じているのは、例えば健康体育というような知識というのは、実は義務教育課程よりも、60、70になったときの方が大事なんではないかと。この辺は意識が非常に分かります。高い方とそうでない方。しかし、健康状態を害したまま長生きすることが、果たしてその方にとってベストかというと、当然健康なまま長生きする方がいいわけですし、そして意識の違いがあるならば、こういったところにも何らかな形で、そういった義務教育とは言わないけれども、体育のようなものができないかと、個人的には考えておりまして、ただ、これは例示を挙げただけで、ご答弁不要ですが、先ほど申し上げたように、より積極的な意識改革を持つ中で、スキルアップをするために、政府はどのように考えているか、お願い申し上げます。厚生労働省岸本人材開発統括課。時間経過していますので、簡潔に。お答えいたします。デジタル化の進展など、企業や労働者を取り巻く環境は、急速に変化をしております。また、労働者の職業人生の長期化も進んでおります。こうした中で、労働者、働く方が自らの意思でキャリアを築き上げる、こういった重要性が高まっているものと認識をしております。厚生労働省におきましても、労働者が自ら生涯のキャリアプランを描き、それを実現していくための支援を行う、キャリア形成リスキング支援センターという各種で、キャリアコンサルティングを無料で受けられる拠点の整備、また、労働者が自ら、こういう教育訓練を受けたいというふうに選択をして受講した場合に、その費用の一部を支給する教育訓練給付による支援、こういったものを通じまして、労働者自らの主体的なキャリア形成や能力開発の支援に努めてまいりたいと考えております。確かに時間経過しています。どうもありがとうございました。
43:53
これにて、田橋君の質疑は終了いたしました。
44:11
公明党の福重高博です。早速ですが、質問に入らせていただきます。単身高齢者は、この20年の間倍増し、2020年の時点で約670万人となり、2040年には約900万人に達すると見込まれております。頼れる家族がいない場合、亡くなった後、遺体を引き取る人がいなければ、無縁遺骨になってしまうため、本人の尊厳を守る、就活支援に取り組む先進自治体も増えていると伺っております。また、警察庁の集計によると、今年3月、1月から3月に、自宅で死亡した一人暮らしの人の、全国で暫定値になりますが、2万7千1千176人確認され、うち65歳以上の高齢者が1万7千34人と、8割近くを占めたことが分かりました。政府は、孤独死、孤独死の実態把握を進めており、道庁が初めて集計し、年間約6万8千人の高齢者が、独居状態で死亡していると推定されております。厚労省は、2024年度、いざというときに頼れる人がいない、身寄りのいない高齢者の相談者への対応や、日常生活支援、身元保障の代わりとなる支援等の主張損支援が支援するモデル事業を始めると公表いたしました。これに先駆け、2021年5月、当時の菅首相に対して、公明党社会的孤立防止対策本部は、身寄りのいない人への対応に関するガイドラインの削減を提案、策定を提言いたしました。外からの情報が届きにくい単身者に、適切なサービスを届け、判断能力があるうちに、将来に対 する備え、するための目的であります。これまでの政府の取組の踏まえ、どのようなモデル事業に取り組まれているのか、ご答弁をお願いいたします。
46:23
お答えいたします。同居高齢者の増加などが見込まれる中で、既存施策も踏まえながら、身寄りのない高齢者等が抱える入院・入所、日常生活支援や、死後の事務対応などの生活上の課題に対応し、安心して年を重ねることができる社会をつくっていくことが重要と考えています。昨年開催されました認知症と向き合う高齢社会実現会議におきまして、こうした同居高齢者を含む高齢者の方々の身元保障、意思決定支援等の生活上の課題について御議論いただき、昨年末に取りまとめが行われました。この取りまとめも踏まえまして、全体で取り組んでいくことが必要であり、厚労省をはじめ関係省庁が連携し、高齢者等、就寝サポート事業者を利用者が適切に選択できるよう、契約手続や事業者が開示すべき事項などを定める、ガイドラインの策定などを進めるなど、総合的に取り組んでいます。また、今年度から課題の検証等を行うためのモデル事業を実施することとし、その中で一つとして身寄りのない高齢者等の相談を受け止め、地域で利用可能な社会資源につなげる、コーディネーターを配置した窓口の整備を行う取り組みや、二つ目として、十分な資力がないこと等を理由として、民間事業者による支援を受けられない方を対象に、意思決定支援を行いながら、日常生活の支援などをパッケージで提供する取り組みを実施することとしています。これらの取り組みを通じて、課題の整理等を行った上で、資力がなく、身寄りのない高齢者等への必要な支援の在り方について検討を進めてまいります。
48:01
重要な問題でございますので、しっかりとしたご推進をお願いしたいと思います。次の質問に入ります。観光庁の資料によりますと、昨年の法日外国人観光客による消費額が5兆3,065億円となり、過去最高を更新し、政府が掲げる5兆円の目標を初めて突破し、法日客数は約2,507万人で、2019年の約8割まで回復し、円安による割安感も追い風となり、より多くのお金が使われております。法日客による消費拡大の流れを加速させる上で、重要な指標となるのが、1人当たりの宿泊日数で、2019年8.8泊から10.1泊に伸びたことで、消費額の底上げ値につながっております。宿泊数が増加した背景には、漠外といった一時的な消費型の観光ではなく、長期滞在を促す体験型観光の広がりがあると分析しています。愛媛県大洲市では、一部が国の重要文化財に指定された大洲城に宿泊できるキャッスルステイなどを通じ、法日客を拡大し、北海道の白徳国立公園では、雄大な自然に触れる特別ツアーなどを開き、長期滞在を、法日客を増やしております。一方で、法日客の訪問先は、東京、大阪、名古屋などの3大都市圏に偏っている現状があり、全国各地に魅力ある体験型の観光地を創出し、長期滞在につながっていなければなりません。政府・観光庁は、各地で行われる法日客向け、体験型観光の取組など後押しをするため、最大8000万円を支援する事業等を展開しておりますが、法日客の消費拡大には、地域に埋もれている歴史や自然など、観光資源の磨きをかける観光地の幸福化価値化が欠かせません。是非、地方にお ける主要産業である観光業の活性化を目指し、官民に挙げて体験型観光の拡充に取り組むべきと考えますが、政府の御見解をお伺いいたします。
50:19
(加藤) お答え申し上げます。現在、国内外の観光需要は急速に回復し、多くの観光地がにぎわいを取り戻しておりますが、一方でインバウンドの宿泊先は、三大都市圏に全体の7割が集中するなど、都市部を中心とした一部地域への返済傾向が見られるため、地方への誘客をより一層強力に推進することが重要です。また、コロナ禍により極めて大きな影響を受けた観光地・観光産業は、稼ぐ力を回復・強化する必要があり、そのためには観光地・観光産業の幸福化・価値化を強力に推進することが重要です。このため、観光庁といたしましては、各地域における特別なコンテンツの創出による地方の観光地の魅力向上などに取り組んでいるところです。特に、体験型コンテンツは、インバウンドの方々からも非常に高い関心が寄せられており、観光庁では全国各地に存在する魅力的な自然・文化などの観光資源を生かした体験型コンテンツの創出、幸福化・価値化を支援しているところです。例えば、国立公園や国定公園において、専門ガイドによる非公開エリアでの限定ツアーの開催、あるいは、国宝や重要文化財をユニークベニューとして活用し、地域の食材などを使った有名シェフによる特別な食体験の提供などについて支援をしているところです。体験型コンテンツをはじめ、各地域ならではの魅力ある観光コンテンツの創出、さらには幸福化・価値化を通じて観光産業の回復強化を図り、収益力を高めるとともに、地方への誘客を促進することで、持続可能な観光の実現に向けてしっかり取り組んでまいります。
52:08
ありがとうございます。地方にとっては大きな期待を寄せられておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。次の質問に入ります。2020年10月、政府は、「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、2030年度の「温室効果ガス排出削減目標」を2013年度と比較し、46%減とし、これまでの目標を大きく上回る目標値を表明したことは、国内外にその意欲を示したものとして、高く評価されております。これは、2020年9月の自公連立政権の合意の中に、「脱炭素社会の構築」という文言が入れられるべきと、我が党が強く申し上げ、宣言に組み込まれたものと自負をしております。ただし、2050年までの時間は限られており、質の高い脱炭素社会実現をするためには、速やかな行動と大胆かつ継続的な投資が必要であると感じております。脱炭素社会の構築において、森林資源の循環活用と森林の健全な育成は、大変に重要と考えております。私の地元群馬県は関東一の森林県であり、森林面積は42万5千ヘクタールに要します。群馬県に限らず、この有効な森林資源を継続して守っていくため、以下2点について政府のご所見をお伺いいたします。まず1点目ですが、ICTを活用し、作業の効率化を図るスマート林業のさらなる推進と林業の担い手の確保や育成への支援をさらに強化していただきたいと思います。2点目として、炭素貯蔵効果とともに、製造時のエネルギー消費が比較的少なく、輸入木材と比べて輸送時に二酸化炭素排出、抑制効果が期待できる国産木材の活用、未利用乾抜材のバイオマス発電、熱利用への活用など、森林資源の継続的な利用を一層推進していただきたい と思いますが、以上2点についてご答弁をお願いいたします。
54:15
お答えいたします。1点目についてでございます。林業の持続性を確保していく観点から、省力化を図るスマート林業の展開と担い手の育成確保は重要と考えております。このため、林業機械の自動化、遠隔操作化など、スマート林業に不可欠な技術の開発実証等によりまして、林業の生産性・安全性・収益性の向上を図るとともに、就業希望者へのトライアル雇用や、新規就業者が林業の知識・技能を習得するための体系的な研修の支援を行っているところでございます。2点目についてでございます。2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく観点から、成長過程で炭素を貯蔵し、利用過程では鉄な どと比べて、部材製造時の二酸化炭素排出量が少ない森林資源の持続的な利用を進めていくことが重要と考えております。このため、住宅の大火災等に対する国産材の利用拡大を図るとともに、中高層や住宅以外の建築物への利用を促進すべく、国交省等とも連携しながら、強度や耐火性に優れた部材の技術の開発普及、公共木造建築物の建築支援等に取り組んでいるところです。さらに、木質培養ますエネルギーやマテリアル利用の推進、製材などより付加価値の高い木材製品の輸出促進など、さまざまな取り組みを行っているところでございます。今後とも、こうした取り組みを通じまして、スマート林業の推進と林業の担い手の育成確保、さらに森林資源の利用の推進に努めてまいりたいと考えております。
55:57
ありがとうございました。私の好きな言葉に、「森は海の恋人である」という言葉があります。森の豊かさが海の豊かさを増していく、そういうような意味で、こうやって森林を整備していくことが、日本の海を守ることにつながっていくことになるという思いだと思いますので、ぜひともよろしくお願い申し上げます。時間の関係上、1つちょっと問わさせていただきまして、高校生の修学旅行についてお聞きをいたします。ちょっと抜粋して質問させていただきます。昨年の12月、当生活困窮者支援プロジェクトチームの会合で、私は群馬県の県会議員時代に取り組んだ、県内の県立高校における経済的な理由生活困窮世帯で、修学旅行に行けなかった生徒さんの話をさせていただきました。若干古いデータではありますが、平成25年当時、県立高校で修学旅行に参加できなかった生徒さんが、32名いることが判明し、県議であった私がその対応策を県に求め、翌年、0名になったと報告を受けました。ちょっと飛ばさせていただきます。私は高校時代の大切な思い出となる修学旅行に対して、経済的な理由により参加できなかったということは、絶対にあってはならないと思います。その上で、具体的な支援策についてお伺いするとともに、支援策が当事者に行き届かないと、何の効果もございませんので、その実態についてお伺いをしたいと思います。
57:37
お答え申し上げます。文部科学省におきましては、全ての意思ある高校生等が安心して教育を受けられるよう、授 業料以外の教育費負担を軽減するため、高校生等奨学給付金による支援を行っているところでございます。同給付金は生活保護自給世帯に対しては、生活保護費で支給されない修学旅行費を想定いたしまして、子どもの学習費調査の結果を踏まえまして、国公立学校の生徒には3万2,300円、私立学校の生徒には5万2,600円が支給されているところでございます。この高校生等奨学給付金により、令和4年度には生活保護世帯の生徒約3万人に対する支援を行っております。また、給付金が修学旅行費などの教育費に確実に活用されるよう、文部科学省から授業を実施する都道府県に対しては、学校による代理授業の制度化を求めてきたところでございます。引き続き、授業料以外の教育費に充てるという、高校生等奨学給付金の周知も含め、高等学校等における教育に係る経済的負担の軽減を図るため、高校生に対する必要な支援を行ってまいります。福祉園議員 ありがとうございました。今でもネット等を見ますと、経済的な理由 で修学旅行に行けなかった。そして10年後、20年後、同窓会に行っても、修学旅行の話題が出ると悲しくなるので、同窓会にも行けなくなってしまったという、切実な声がたくさん残っております。また、こういった給付金の話もございますけれども、本当に当事者に届かなければ、何の支援策にもなりません。そういった意味では、しっかりとそういったところに配慮をしていただくことと、また実態調査、今本当にこういったことで、経済的困窮で修学旅行に行けないお子さんがいるのかどうか、そういったことも実態調査として、一回行っていただければと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。時間が参りましたので、これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
59:41
これにて福祉営業局の質疑は終了いたしました。
59:59
おはようございます。立憲民主党の伊坂信彦です。本日は前半は賃上げと格差是正の問題、後半は再生可能エネルギーについて質問いたします。今年の予算委員会では賃上げについて、中小企業の価格転嫁や、介護・福祉・保育の給料アップなどを提案いたしましたが、本日はまた別の切り口で議論したいと思います。配付資料の1番をご覧ください。日本と欧米各国の労働生産性と実質賃金の推移です。日本経済が低迷してきたのは、労働生産性が伸びていないからだと言われてきましたが、青色のグラフ、1995年から日本の労働生産性は40%近く伸びております。さすがにアメリカには追いつきませんが、イギリスと同程度、フランスやドイツやイタリアよりも、日本の方が労働生産性が伸びているわけであります。一方でオレンジのグラフ、1時間あたりの実質賃金は、日本だけが全く増えておりません。参考にに伺いますが、他の先進国はみんな、労働生産性、すなわち1時間あたりに生み出す価値が増えれば、1時間にもらえる賃金も増えていますが、先進国で日本のみ労働生産性が上がっても実質賃金が増えていないのは、何が原因だと考えていますか。
1:01:20
お答えいたします。労働生産性の伸びほど賃金が伸びなかった理由につきましては、さまざまな要因が考えられると思っておりますが、令和5年版労働経済の分析、いわゆる労働経済白書というものでございますが、そちらにおきましては、企業の成長の見通し等が低いなど、先行きの不透明感から企業は賃上げに踏み込めなかった可能性、こういったことが指摘されております。併せまして、産業構成の変化や高齢者等の就労が進む中で、パートタイム労働者を中心に相対的に賃金水準の低い、非正規雇用労働者が増加したことが、賃金の平均値を押し下げた可能性ですとか、労働組合組織率の低下等の労使間の交渉力の変化が賃金を下押しした可能性、こういったことについてもお示ししているところでございます。
1:02:18
これ、この元となっている厚労省の年金財政検証の基礎資料でも、最後の方では詳細な要因分析されております。また、経産省でも、経産委員会で確か同じようなやりとりがあって、経産省の答えは、公益条件の悪化、つまり輸入する原料の値段が上がって、一方で輸出する、売る値段が全然上がっていないのが一番大きいと、そういうことが言われているわけであります。いずれにしても 、労働者のせいではなくて、経営上の問題であったり、あるいはいつまでも海外の燃料に依存している日本政府、政治の問題が大きいと考えております。輸入物価が上がったからといって、じゃあ賃上げできないのかというと、そうではありません。配付資料の2番をごらんください。利益の何%を人件費に使っているか、という労働分配率が、日本ではこの20年間下がり続けています。中小企業は7割のまま横ばいですが、余裕があるはずの大企業が労働分配率4割まで下がっております。では、人件費に使われなかった利益はどこに行ったのかということで、配付資料の3番をごらんください。この20年間で左のグラフで、毎年の内部流補と配当金が増え続け、右のグラフで累積555兆円の内部流補がたまっております。これ全部政府の資料であります。財務大臣に伺いますが、余裕のある大企業は労働分配率を4割まで下げ、内部流補を増やし続けているが、賃上げのために内部流補課税などで労働分配率を引き上げるべきではないでしょうか。
1:04:07
労働分配率を引き上げるための大企業への課税強化について、伊坂先生から御指摘をいただきました。政府といたしましても、持続的な賃上げを実現するためには、企業がこれまで内部流補などに回してきた資金を賃上げに積極的に活用していく行動変容を促すことが不可欠であると認識をいたしております。そのためには、労働分配率の引き上げに資する賃上げ促進税制など、これまでの改正が効果を十分に発揮してきたかを見極めるとともに、国際的な動向等も踏まえながら、今後の法人税の在り方について、その税率の引き上げも含めまして検討していく必要があると考えております。従いまして、御指摘の大企業の課税強化の是非については、現時点で明確にお答えすることはできませんけれども、問題意識については受け止めさせていただきたいと思っております。企業の内部留保への課税についても御指摘がございました。この内部留保への課税につき ましては、税引き後の利益に対して再度課税することになるのではないかという意味において、二重課税に当たるとの指摘があることから、慎重な検討が必要だと考えているところです。
1:05:39
財務大臣にも問題意識は受け止めていただいたと思うんですが、しかし、この次の配付資料4番をごらんいただきたいと思います。結局日本では一番儲かっている巨大企業が一番税金を払っていないわけであります。資本金5億円の中堅企業が一番高い実際の税率になっていて、それより大きな企業は実際の税率がどんどん下がり、資本金100億円以上の超巨大企業は、資本金1000万円以下の冷裁企業より実際の負担している税率が低いということであります。また、これはちょっと古いデータですけれども、最新の財務省の数字に基づいて、立憲民主党の枝剣次議員が予算委員会でパネル掲示した資料では、法人税の実際の負担率は資本金1000万円以下の企業が16.1%、資本金1から10億円の企業が21.8%と高くなって、資本金100億円以上の巨大企業は14.1%と、また一番低くなっているわけであります。財務大臣、これは明らかに不公平であり、売上1000万円以下の冷裁企業やフリーランスからインボイスで消費税を取る前に、私はこの大企業の低すぎる税率を是正すべきだと考えておりますが、なぜしないのか伺います。
1:07:05
中小企業に比べまして、大企業の法人税負担率が低いというご指摘でございますが、政府といたしましては、租税特別措置において、中小企業向けに軽減税率でありますとか、特別措置を設定しているほか、賃上げ促進税制などにおいて、大企業を上回る向上率を設けるなど、中小企業には十分な配慮や、政策的な後押しを行っているところでございます。