6:40
これより会議を開きます。この際、日程に追加して、子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律案について、提出者の趣旨説明を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
7:28
ただいま議題となりました、子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。少子化は、我が国が直面する最大の危機であり、2030年代に入るまでが、この少子化傾向を反転させるラストチャンスです。
7:47
こうした問題認識の下、昨年末に閣議決定した子ども未来戦略では、全ての子ども子育て世帯を切れ目なく支援し、共働き共育ての推進と合わせて、社会全体の構造意 識を変え、子どもを持つことを希望する方が安心して子どもを産み育てることができる社会の実現を目指しています。
8:10
この子ども未来戦略の加速化プランに盛り込まれた施策を着実に実施するため、給付面と財政面の改革を一体的に行うものとして、この法律案を提出いたしました。以下、この法律案の主な内容について御説明申し上げます。
8:27
第一に、加速化プランに盛り込まれた子育て支援の施策や給付の拡充を行うため、児童手当における支給期間の延長や所得制限の撤廃、第3指向の児童に係る支給額の増額を行うとともに、妊娠期の負担軽減のための妊婦のための支援給付を創設します。
8:49
二つ目は、子育て世帯を対象とする支援を拡充するため、妊娠期から伴奏型で支援を行う妊婦等包括相談支援事業や、保育所等に通っていない満3歳未満の子どもの通園のための給付の創設、産後ケア事業の計画的な提供体制の整備、児童扶養手当の第3指向の児童に係る加算額の引上げ等を行います。
9:13
さらに、共働き共育てを推進するため、両親共に育児休業を取得した場合に支給する出生後休業支援給付、育児期に時短勤務を行った場合に支給する育児時短就業給付や、自営業フリーランス等の国民年金第1号非保険者の育児期間に係る保険料の免除措置を創設します。
9:38
第2に、こうした子ども子育て政策の全体像と費用負担の見える化を進めるため、年金特別会計の子ども子育て支援環状と労働保険特別会計の雇用環状の育児休業給付関係部分を統合し、子ども子育て支援特別会計、いわゆる子ども金庫を創設します。
10:01
第3に、加速化プランを支える安定財源の確保策として、規定予算の最大限の活用等や徹底した歳出改革を行った上で、児童手当等の費用に充てるため、企業を含め社会、経済の参加者全員が連帯し、公平な立場で広く拠出いただく仕組みとして、子ども子育て支援金制度を創設します。
10:26
具体的には、この支援金を重当する対象事業を定めるとともに、各医療保険者は、子ども子育て支援納付金を国に納付することとし、 その納付に要する費用について、被保険者等から子ども子育て支援金を医療給付に充てる保険料と合わせて徴収することとします。
10:47
また、子ども子育て支援金制度を段階的に構築していく間、支援金を充てるべき給付に必要な費用に充てるため、子ども子育て支援特例公債の発行を可能とします。このほか、施行期日並びに、この法律の施行に関し必要な経過措置及び留意事項等について規定するとともに、関係法律について必要な規定の整備を行います。以上がこの法律案の趣旨でございます。
11:23
ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。
12:10
自由民主党の磯崎 芳彦でございます。会派を代表し、ただいま議題となりました法案について質問いたします。我が国の人口減少は危機的な状況にあり、このままでいくと総人口は2100年には今の半減、5人に2人は65歳以上となります。現在稼働している経済社会システムが崩壊しかねません。ただ子どもを産み育てたいという希望に沿った政策で、流れを変えることができます。
12:38
今、第一子出生時の母の平均年齢は、昭和50年の25.7歳から40年間、10年で1歳のペースで上昇していましたが、子ども子育て支援新制度が開始された平成27年から5年間は30.7歳、令和3年4年は30.9歳とほぼ横ばいとなっており、晩産化に一定程度の歯止めがかかっています。
13:04
ある有識者は、社会的な子育て支援策の成果があったと思う、とのコメントを寄せています。総理には、子どもを産み育てたいという方々に、寄り添った少子化対策を強力に進めることで、少子化人口減少の流れを反転させてほしいと思いますが、ご所見をお伺いいたします。
13:23
子ども未来戦略の加速化プランにおいて、児童手当の所 得制限の撤廃、子給期間の高校生年代までの延長、第三子以降の3万円への拡充などにより、子育て世帯の経済的負担感は大きく軽減されます。子どもを産み育てたいという方々にとって、希望の持てる支援策となりますが、出生から高校卒業までであれば18年間となります。
13:50
ライフステージを通じた子育て支援を謳うのであれば、永続性を持った政策でなければなりませんし、継続的に揺らぎが見えれば、少子化を克服することはできないと考えます。他方で、政策の有効性をPDCAを回すことで確認しながら進めていくことも重要です。
14:10
つまり、加速化弁で講じられる措置をはじめとして、全ての子ども子育て世帯に向けた支援策の永続性とPDCAを回すことによる普段の見直しを、どうバランスをとりつつ強力に進めていかれるのか、お伺いしたいと思います。この支援金については、介護保険と同様、医療保険の付加徴収ルートが活用されることから、医療保険者が被保険者等から保険料と合わせて徴収し、納付する形となります。まずは、支援金制度が医療保険制度を通じた制度であり、医療保険料を流用するわけではないことをしっかり国民に説 明し、理解を求める取組に努めるべきと考えますが、加藤大臣の御所見をお伺いします。
14:56
その上でお尋ねしますが、支援金制度の徴収に備えて、相当程度の準備が必要となりますし、医療保険者に係る事務処理負担も想定以上になりはしないかとの懸念もあります。
15:12
総理は、支援金制度導入に伴う医療保険者の負担への懸念に対して、どのような措置を講じて、憲法組合などの費用者保険等保険者の円滑かつ健全な運営をどのように維持していくお考えでしょうか。お伺いをいたします。
15:30
支援金制度について政府は、歳出改革と賃上げによって、実質的な社会保険料負担軽減の効果を生じさせ、その範囲内で構築するので、国民の皆様に実質的な負担は生じないと説明をしています。
15:44
政府は、子ども子育て政策の全体像と費用負担の見える化を進めるために設置する、新たな特別会見における歳入の一つの柱である「子ども子育て居室金」は、高齢 年金保険の非保険者を使用する事業者が負担するもので、居室金の両立は、子ども子育て支援新制度が施行された平成27年度は、法定上限0.15%に対して同じく0.15%でしたが、令和5年度は、法定上限0.45%に対し、0.36%となっていました。仮に居室金の両立が引き上げられれば、支援金の事業者負担と居室金というダブルでの負担となり、事業者の賃上げ意欲を冷やしかねませんが、
16:33
このような懸念をどう払拭して、物価高を超える賃上げの達成と経済の好循環の実現を図っていくのか、総理のお考えをお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。
17:19
磯崎義彦議員のご質問にお答えいたします。
17:25
少子化対策についてお尋ねがありました。少子化の進行は危機的な状況にあり、若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでの6年間が 、少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンスです。
17:45
こうした危機感から、昨年末に「子ども未来戦略」を閣議決定し、若い世代が希望通り結婚し、子どもを持ち、安心して子育てできる社会を目指し、若い世代の所得を増やす、社会全体の構造や意識を変える、全ての子ども子育て世帯を切れ目なく支援する、
18:13
こうした3つの理念の実現を掲げ、加速化プランにより、3.6兆円規模に及ぶ前例のない規模で、子ども子育て支援を抜本的に強化することとしております。
18:28
加速化プランには、児童手当の抜本的拡充、高等教育の負担軽減、保育所の76年ぶりの配置改善、育児休業給付の充実など、長年指摘されながら実現できなかった政策が盛り込まれており、
18:49
こうした制度や政策の充実と合わせ、社会全体で子どもや子育て世帯を応援する機運を高める取組も重要であり、車の両輪として進めてまいります。子ども子育て政策の継続性とPDCAの推進についてお尋ねがありました。
19:12
子ども子育て政策に係る制度が安定的に維持されることは、これから結婚出産を考える若い世代が将来のライフプランを考える上でも重要であり、加速化プランに当たっては、給付の拡充に見合った安定的な財源を確保することとしています。
19:35
その上で、子ども子育て政策を進めるにあたっては、KPIを適切に設定し、政策の効果等を検証しながら進めていくことも不可欠です。加速化プランの実施状況や各種政策の効果等を検証しつつ、政策の適切な見直しを行い、PDCAを推進してまいります。
20:01
子ども子育て支援金制度の導入に伴う憲法組合などの負担についてお尋ねがありました。支援金については、既存の医療保険制度を通じ、医療保険料と合わせて付加徴収するものであることから、事務負担やコストは効率化されると考えています。
20:24
支援金制度は、関連法案が成立すれば、令和8年度から段階的に導入されるものであり、その円滑な施行に向け、医療保険者に対する支援について、医療保険者等の御意見も伺いながら、子ども家庭庁において適切に検討してまいります。
20:47
賃上げの達成等と子ども子育て居室金等の関係についてお尋ねがありました。賃上げについては、昨年大きく上回る春季労使交渉での力強い賃上げの流れに加え、来月からは1人4万円の所得税、住民税の定額減税を行い、物価上昇を上回る所得を必ず実現してまいります。
21:15
さらに、物価上昇を上回る賃上げの定着に向けて、価格転嫁の取組の強化や省力化投資の支援等を進めるなど、施策を総動員してまいります。
21:30
このような取組により経済の好循環を実現していく一方で、ご指摘の子ども子育て居室金については、加速化プランが完了する令和10年度までの間、積立金残高等を踏まえ、現行両率0.36%の範囲内で両率を調整することとしており、
21:56
法律上の上限についても0.45%から0.40%に引き下げることとしております。
22:06
また、子ども子育て支援金については、令和8年度から段階的に導入してまいりますが、歳出改革によって保険料負担の軽減効果を生じさせ、その範囲内で構築することを基本としており、事業日資居室分を含め、実質的な負担は生じさせません。
22:30
これも、いずれも先ほど申し上げた賃上げや経済の好循環の実現を阻害するものではありませんが、引き続きこうした点について丁寧に説明を尽くしてまいります。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。
23:13
磯崎義彦議員のご質問にお答えいたします。子ども子育て支援金制度についてお尋ねがありました。支援金は少子化対策のため、社会連帯の理念を基盤に、医療保険料と併せて拠出いただくものですが、支援金に係る両立は、健康保険法等の改正案において、医療保険に係る両立とは区分して規定しており、医療保険料の流用には当たりません。
23:38
このためで、法律上支援金を重当する事業を限定しつつ、支援金の重当割合を明確化するとともに、子ども子育て支援特別会計、いわゆる子ども金庫を創設し、区分経理を行うことで、費用負担の見える化や支援金の使途の透明性の確保を図っております。こうしたことについて、国民の皆様にご理解をいただけるよう、引き続き説明を尽くしてまいります。
24:46
民主社民の石垣 俊子です。会派を代表して、子ども子育て支援法等改正案について質問いたします。子ども子育てに関わる法律案の審議に先立ち、まず、国権の最高機関たる国会を構成する一議員としての、また、子どもの手本となるべき大人としての姿勢を問いたいと思います。
25:07
自民党の派閥の裏金事件を受け、参議院の政治倫理審査会では、前回一致で裏金議員32人に対する審査の実施が否決されています。しかし、これまで弁明したのは、わずか3人です。残る29人への再度の意思確認に対し、全員が欠席の意向を示していることが明らかになりました。岸田総理は、多くの裏金議員が審査会への出席を拒んでいることについて、どのようにお考えでしょうか。
25:35
このような質の説明責任は果たされていると思われますか。ご見解をお願いいたします。さらに、政治改革の要となる政治資金規正法の改正について伺います。与党内での事前協議が整わず、自民党単独で改正案が提出されるとの報道があります。このことは、まさに自民党案が政治と金をめぐる問題を根絶するための抜本的改革につながらないことの証査ではないでしょうか。
26:02
総理として、自民党総裁として、政治と金について国民の中にある政治不信を払拭し、再発防止につながる実効性のある改革を 強く支持すべきではないですか。総理にご見解を伺います。なお、国会の専権事項とある憲法改正について、党総裁の立場で踏み込んだ答弁をされている岸田総理におかれましては、
26:26
自民党権に関して国会のことは国会でお決めになることといったご都合主義の答弁は通用しないと申し添えておきます。1989年、平成の始まりの1.57ショックから35年です。本法案は、昨年提出された子ども未来戦略の加速化プランを実施するための法改正と位置づけられ、異次元の少子化対策の中心を担うものです。
26:51
これは昨年の年頭、若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでが、少子化トレンドを反転できるラストチャンスだ。持てる力を総動員してスピード感を持って取り組むと述べられました。次元が違う、持てる力を総動員してと大言総語を吐いたにもかかわらず、蓋を開けてみれば表向き予算規模こそ倍増していますが、
27:13
内容はこれまでの子育て政策の焼き増し、あるいは我が党が何年も前から要望してきた政策の積み合わせに過ぎず、片透かしをくらったというのが正直なところです。岸田総理が総理に就任された2021年10月8日の所信票面接では、いまだに内容がよくわからない新しい資本主義を実現する柱の一つとして、少子化対策に言及しておられます。しかしこの段階では次元が異なるにはいたっておりません。
27:42
総理はいつから次元の異なる少子化対策の必要性を認識されたのでしょうか。また2030年代に入るまでが少子化トレンドを反転できるラストチャンスとされていますが、これから2030年代に入るまでの5年間のうちに、何がどのような状態になることが少子化トレンドが反転した状態と判断するのか、総理具体的にお答えください。
28:05
子ども未来戦略では、若い世代の所得を増やす、社会全体の構造・意識を変える、全ての子ども、子育て世代を切れ目なく支援するという3つの基本理念を挙げています。これは裏を返せば、1994年のエンゼルプランに始まり、今日までいくたの少子化対策を行ってきたにもかかわらず、解決できていない課題と言い換えることができます。
28:29
すなわち、若い世代の所得が増えず、社会全体の構造や意識は球体依然としており、所得制限、縦割り行政や地域格差などによって支援の対象が限定されたり、支援が途切れ途切れで当事者にとって使いづらいものであったということです。まずは、若い世代の所得を増やすことができなかった理由について伺います。
28:52
総務省労働力調査詳細集計によれば、雇用に占める非正規の割合は、1995年から2005年にかけて、正規労働者は404万人の減少、非正規労働者は633万人増加しています。この時期は、1993年から2005年にかけての、いわゆる就職氷河期と重なります。
29:14
なぜこの時期に非正規雇用が一気に増加したのか、度重なる労働派遣法改正との関連も踏まえて、岸田総理お答えください。また、総務省の2019年労働力調査では、非正規雇用の75%が年収200万円以下、200万円から300万円未満が15%です。非正規雇用で働かざるを得ない人々にとって、結婚や子供を持つことは、経済的にも、引いては心理的にもハードルが高くなることは容易に想像できます。雇用に占める非正規の割合は、今や4割です。非正規雇用の大幅な拡大は、政府が日本経済再生への戦略とののどしを挙げ、経済界と多区を組んで雇用の流動化を進めてきたことにあり、若い世代の所得が増えなかったどころか、減少した主たる理由であり、調子化の理由の主な要因であると考えますが、総理の見解を伺います。
30:08
2点目として、社会全体の構造、意識を変えることについて伺います。子ども未来戦略では、子育てしづらい社会環境や、子育てと両立しにくい職場環境があり、今も根強い固定的な性別役割分担意識から脱却することが、調子化対策の課題として示されています。固定的な性別役割分担意識が、今も根強い理由をどのように分析していますか。また、意識を変えるために何が重要であると考えますか。さらに、ご自分が固定的な性的役割分担意識が強いと感じておられますか。イエスであれば、どのような場面でそう感じるか。岸田総理、加藤大臣、お答えください。結婚して性を変える人は、女性が圧倒的に多く、2022年時点で全体のおよそ95%を占めます。
30:58
結婚したら妻は夫のせいになるものという意識も、固定的な性別役割分担の一つと捉えられると考えますが、岸田総理の見解を伺います。また、社会全体の意識改革や働き方改革を正面に据えた総合的対策として、早々に選択的夫婦別姓制度を導入すべきではありませんか。総理の答弁を求めます。
31:22
子ども未来戦略の基本理念の3点目、すべての子ども子育て世帯への切れ目ない支援の一つとして、今回、児童手当の支給期間を中学生までから高校生年代までとし、支給要件から所得制限を撤廃したことは評価できます。もっとも立憲民主党は、親の収入によって支援の対象から外されるということは、子ども真ん中に反すると、これまでも再三申し上げてきた次第です。
31:49
田総理、温島自民党は所得制限なしの児童手当に、堅くなに反対されていたのではありませんか。かつての民主党政権が所得制限なしの子ども手当をバラ撒きだと批判し、政権復帰後に所得制限がある児童手当を復活させたにもかかわらず、今回、所得制限を撤廃した理由をお聞かせください。
32:11
共働き、共育ての推進ということで、両親共に育児休業を取得した場合の給付の創設は、所得の減少を理由に、育児休業を取得をためらう状況を改善するためにも必要であると考えます。一方で、育児休業の取得に関し、代替要因の確保が困難であると回答した事業者が7割を超えるという東京都の調査結果もあります。
32:35
そもそも、圧倒的な人手不足の中、広告の憂いなく育児休業を取得するようにするための施策について、岸田総理に伺います。多くの職場では、慢性的な人手不足にあえぎながら、生産性向上の掛け声の下、一層の努力が求められています。
32:54
努力が報われるだけの賃上げが実現すればまだしも、実質賃金は24ヶ月連続でマイナス、比較可能な1991年以降で過去最長を更新しました。今や、結婚や出産は高所得者の特権とまで言われる時代になり、子育て中の親が職場などで配慮を受け ていることを特別扱いのように捉え、揶揄する意味で「子持ちさま」という言葉まで生まれています。
33:20
また、内閣府が2021年に公表した聴取家社会に関する国際意識調査によりますと、子どもを産み育てやすい国だと思うかとの質問に、そう思わないと回答した割合は、欧州各国では2%から17%だったのに対し、日本ではなんと6割にも達しています。岸田総理と加藤大臣は、このような「子持ちさま」言説をどのように捉え、どのような対応が必要と考えますか。
33:49
続いて、子ども子育て支援金について伺います。これまでの議論でも、公的医療保険の仕組みを使って支援金を徴収するのは目的替え仕様であるとして、その制度設計の問題が指摘されています。しかしながら、岸田総理は、子ども子育て支援金制度を社会全体の連帯の理念のもとに、全世代、全経済主体で支える仕組みと捉え、保険料と合わせて徴収することの正当性を主張しています。
34:16
この考え方を採用するならば、公的医療保険制度の存 立基盤である全世代、全経済主体を守る、存続させるという大義をもって、例えば安全保障に係る財源を公的医療保険制度を使って徴収することも可能になってしまうのではありませんか。本来の公的医療保険制度を歪める禁じ手であると考えますが、総理、明確にお答えください。
34:42
また、財源確保に当たっては、徹底した歳出改革を掲げています。徹底した歳出改革とは何でしょうか。具体的にお示しください。また、徹底した歳出改革は、新たな負担増を生じさせないと言い切れますか。歳出改革と同時に賃上げも示されていますが、賃上げすれば、上げ幅に比例して社会保険料の負担は増えるのではありませんか。
35:06
徹底した歳出改革による負担減と賃上げによる収入の上乗せ、それによる社会保険料の負担増、さらに子ども子育て支援金の負担増をトータルで見たときに、現状よりも負担は増えることも想定されるのではないでしょうか。総理の答弁を求めます。負担が増えるのは、子ども子育て支援金だけではありません。