1:05
ただいまから農林水産委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに金木浩一君が委員を辞任され、その補欠として松野明美君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。食料農業農村基本法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、
1:31
外国人事局人事政策統括官坂本克彦君ほか11名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用を決定いたします。食料農業農村基本法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
1:52
おはようございます。自由民主党の宮崎雅夫でございます。
2:00
質問の機会をありがとうございます。基本法の質疑に入る前に、まず、ノートハント自身についてお伺いをしたいと思います。改めて亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。また、復旧復興に尽力をいただいている皆様、全ての皆様方に敬意を表したいと思います。
2:28
3月の予算委員会で坂本大臣総理にも質問をさせていただきましたけれども、被災地ではもう倒れがもちろん始まっているわけであります。まず、現在の営農再開の状況と現状を踏まえた今後の対応についてお伺いをしたいと思います。
2:53
奥野島4市町村の稲作につきましては、5月以降、既に田植えが始まっているところでありまして、現時点では、令和5年の水棟削付面積、全体で約2,800ヘクタールのうち、その6割に当たる約1,600ヘクタールで水棟の削付再開を見込んでおります。
3:15
石川県内におきましては、一般的に田植えは5月上旬でありますけれども、6月上旬までその時期を遅らせることも可能と伺っております。6月上旬に田植えを行う場合は、まだ育苗の調整を行うことができるため、それまでに可能な限り農地の復旧を推進して、
3:39
より多くの面積で水棟の削付が再開できるように、現地と連携をしてまいります。その上で、どうしても水棟の削付を断念せざるを得ない場合においては、被災者の生活と成りわい支援のためのパッケージに基づきまして、麦、大豆等の多作物を削付する際の種種等の購入支援や水田活用の直接支払い交付金の活用といった支援を 講じてまいります。
4:07
また、まだ農地に行くための道がなかなか開通をしていなかったり、もしくは集落ごと皆さんで避難をされていたり、なかなか現状として農地で農作業をすることが難しいという場合においては、農業法人等が被災農業者を一時的に雇用していただいて、農作業に従事をしていただきます。
4:31
その場合の支援等を実施することとしており、各種支援を重層的に講じてまいります。これらの支援策が、しっかりと被災者の農業者の皆様にご活用いただけるように、現地において、県JA農林水産省の職員が常駐をいたしました相談窓口を、今現在5カ所設置をしておりまして、農業者の個別の相談を受けつつ、事業申請手続きの伴走支援を行っているところであります。
5:00
鈴木副大臣から、現状と 今後の対応についてもお話しいただいたわけでありますけれども、やはり何も植えられないというのは、一作空いてしまうというのは、非常に次の再開に向けてまた難しくなる部分もあると思いますので、
5:20
6月まで水頭の栽培もというお話でしたし、どうしても駄目な場合は大臣無議というようなお話もございました。ぜひ全力で引き続き取り組んでいただきますようにお願いを申し上げたいと思います。次の質問に移りたいと思いますけれども、同じく野党反当自身の関係でありますけれども、
5:44
坂本大臣の予算委員会で土地改良の関係についての改良復旧についての取組も予算委員会でお伺いをしたわけでありますけれども、熊本自身の例もお話をいただきまして、被災状況に応じて改良復旧にも取り組んでいきたいという旨をお答えをいただいたわけでありますけれども、
6:09
野党反当の被災地にお伺いをして、被災状況を見せていただいたり、担い手の皆さんとも意見交換をさせてい ただきましたけれども、担い手の皆さん方からは、地震の発災後、例年以上に農地をまかせたい、やってほしいというお話が来ているということでございました。先ほどの鈴木副大臣の最後のお答えでも、農業法人が雇い入れをするというようなお話もございましたけれども、農地、水路、パイプライン、そういうハード面での施設の復旧はもちろんやっていただきたいわけでありますけれども、収穫した後、乾燥機、そういった機械なんかについても担い手の方からすると、これからやってくれと言われていると、生産拡大をやはりしていかないといけないという状況であれば、現状の農力以上のものをやはり導入をしたいというお話をいくつもお伺いをしたわけであります。これも、いわば改良復旧の取組の一つだと思いますけれども、このような場合については、どういう対応が可能なのかお伺いをしたいと思います。
7:25
お答え申し上げます。被災した農業用機械や農業施設の再建修繕等を支援する農地利用効率化等支援補給の被災 農業者支援タイプでございますけれども、被災前の状態への復旧を支援する事業ということになります。ただ、被災前の状態への復旧のための費用等の差額を自己負担していただければ、機能向上した農業用機械等を導入することも可能となっております。また、個々の経営体で被災した農業用機械等を個別に復旧するのではなく、荷台庭を中心として被災農家が集まり、地域の共同活動により農業を継続しようとする場合、個々の被災農業用機械の復旧に要する費用を上限に機能向上した農業機械を導入することも可能となっております。こうしたことについて、被災された農業者の皆さんに引き続き周知をするとともに、個別、具体的な要望をきちんと踏まえながら、再開を支援してまいりたいと考えております。現在でも取り組める部分はあるわけでありますので、相談丸口のお話もございましたので、ぜひ相談にしっかりのっていただきたいと思いますし、今の能力を超える部分と、復旧でできる、その超える部分についてハードルがいくつかあると思いますけれども、そのハードルなくても既存の事業とのある意味、アロケ的な考え方でもってやっていけるようなことも、今後ぜひ検討していただきたいと思います。それでは、基本法の改正の関係について質問をしていきたいと思います。御案内のとおり、制定以来25年ぶりの改正ということで、生産者の皆さん方をはじめ、農業関係者の皆さん、改正後、国はどういう農政を目指すんだろうと、大変興味を持っていただいているわけでありますし、特にこれから我が国の農業を担っていただく若い農業者の皆さん、そのまた次の皆さん方が、夢と希望を持って取り組んでいただけるような環境を作っていかないといけないということであります。また、価格については、この委員会でもこれまでもだいぶ議論があったわけであります。この合理的な価格の形成もそうでありますし、環境と調和の取れた持続的な農業、これを進めるにしても、やはり消費者の皆さんの理解は不可欠であります。消費者の役割についても、改正案でもだいぶ追加をされているところであります。そこで、坂本大臣から、特に若い生産者の皆さんでありますとか、消費者の皆さんに期待も込めてということになると思いますけれども、大臣からぜひメッセージをお願いしたいと思います。
10:43
今後、農業者が急激に減少することが避けられません。そういう中で、将来にわたりまして、持続的に食料が供給されるようにするためには、収益性の高い農業系の実現を図ることが重要であると考えております。そのため、改正案の基本理念に、農業の生産性の向上と不可価値の向上を図ることで、農業の持続的な発展を図る旨を位置づけております。これを踏まえまして、農業者の方々には、需要に応じた生産に取り組んでいただきながら、農業経営管理能力の向上、農産物のブランド化による不可価値向上や輸出による販路拡大、そしてスマート技術やサービス事業体の活用等による生産性の向上等に積極的に取り組んでいただくということを期待しております。そして、持続的な食料供給を可能にするためには、最終的には、委員おっしゃいますように、消費者の購買活動によって支えられることが必要であります。そのため、改正案において、14条の中で消費者の役割として、食料の持続的な供給に資するものの選択に努めることを位置づけております。これを踏まえまして、消費者の皆さん方には、食品力の削減や環境負荷低減に係るコストを考慮して食料を選択していただくということをお願いするところでございます。持続的な食料供給のために必要となる合理的な価格についても、理解を深めていただきたいと思っております。こういった行動を今後、消費者の皆さん方にも期待しているところであります。
12:46
大臣からメッセージもいただいたわけでありますけれども、基本法の改正というのは非常に大きな機会でもありますので、ぜひそれぞれの関係の皆さん、他にも関係の皆さんがたくさんいらっしゃるわけでありますけれども、今回の改正について改めて日本の農業、農村を考える機会にしていただければと思いますし、大臣、はじめ皆様方にもいろんな形でメッセージをぜひ発信をしていただければなと思います。次に、今回の基本法改正案の第29条、農業生産の基盤の整備及び保全、地域の農業農村を支える縁の下の力持ちといえる土地改良について焦点を当ててお伺いをしたいと思います。まず、施設の老朽化が進行いたしまして、ストックマネジメントを今後もさらに進めていく必要がある中で、防災・減災の支点も含めて、今回の改正で整備に加えて保全を明示的に追加していき続けることは大変重要なことだと思っております。予算委員会においても、総理からハード、それからソフトの対策を進めていくというふうにお答えもいただいたわけでありますけれども、ハードについては、基幹的な施設が先ほど申し上げましたように老朽化が相当進んできている状況では、長寿文化の 取組はもちろんでありますけれども、機能診断によって更新が必要な基幹的施設は、計画的に更新整備ができる仕組みを国としてもしっかりと整えていく必要があると思います。突発事故に対する仕組みはあるわけでありますけれども、事故が起きる前に対応することはもちろん基本であるわけであります。また、火曜日の参考認識事例、東大の中島先生から、投資の減少について、土地回路についても関わる部分でありますけれども、基幹施設については公共インフラの側面もあるわけでありますから、更新整備をやはり計画的に進めていかないといけないというふうに思うわけであります。基幹的施設の計画的な更新について、どのように進めていくのか、農水省のお考えをお伺いしたいと思います。食料生産の基盤である基幹的な農業水施設は、その過半が標準対応年数を超過しているとともに、近年突発事故が増加している状況にあることから、これらの機能を適切に保全していくことは、食料安全保障上も大変重要だと認識しております。このため、施設の補修や更新を計画的に実施していくことはもちろんのこと、施設の集約・再編によるストックの適正化、省エネ化や再エネ利用、ICT等新技術の導入等を推進してまいります。併せて、計画的な施設の更新を進めやすく するための仕組み等について、関係者のご意見も幅広く伺いながら、都知事会両方の来年の通常国会への改正案の提出を視野に検討を進めてまいります。今後とも、必要な予算の確保に努めるとともに、事業を開始して続きなどの制度の見直しを行って、施設の補修・更新を計画的に推進してまいります。
16:27
今、局長から来年の都知事会両方の改正も視野にというお話もありました。それに至るまでに、関係者の皆さん、いろいろな課題を抱えておられるわけでありますので、今、ご答弁いただいた方向の中でも、しっかりと関係者の皆さん方のご意見を聞いていただいて、議論を深めていただければと思いますし、私も私の考えを述べさせていただきたいと思っております。それから、ソフトでありますけれども、都知事会両施設の保全ということには、日頃からの適切な維持管理がもちろん必要なわけであります。この保全の中には、維持管理の概念が含まれていると私は理解をしておりますけれども、そういうような理解でよいか確認をさせていただきたいと思 います。
17:27
お答えいたします。近年、農業水利施設の老朽化が進み、突発事故の発生が増加していることに加え、農村人口の減少・高齢化により、施設の点検・捜査や草刈り・どら上げ等の共同活動が困難となる地域も増加しております。こうした状況下においても、生産活動が維持されるよう、農業水利施設等の保全も適切に図っていく必要があります。このため、農業生産の基盤の保全に必要な施策を講ずることを、基本法改正案第29条に明記したところであります。この保全とは、農業的利用が可能となるよう、農業水利施設等の農業生産基盤の機能を保すことであり、委員御指摘のとおり、施設の点検や修繕・運用に係る行為である維持管理が含まれております。
18:24
維持管理も保全の中には含まれているとい うお話であったわけでありますけれども、維持管理について、最近の身近な課題として2つ取り上げたいと思います。1つ目は、最近の電気料金の行動ということであります。これまで政府でも取り組みをしていただいておりまして、経産省の方では高圧低圧の支援をやっていただいていたわけでありますけれども、今月5月は支援幅は削減されて実施をされているわけでありますけれども、基本的に4月までだったということであります。農水省も支援をしていただいたわけでありますけれども、4月までということになっておりました。水田では、野田半島ももちろんそうでありますけれども、5月に田植えを行うところも多くて、一番水が必要な時期ということであります。これから感慨期間が続くわけでありますけれども、維持管理に係る費用もコストになるわけでありますけれども、農産物価格になかなか転嫁できないという中で、土地改良区も容易に付加金を上げるという状況にはご承知のとおりないわけでありまして、大変厳しい状況が続いているわけであります。予算委員会でも農水省の対策の継続も含めて、5月からの対策について要望をさせていただいたわけでありますけれども、土地改良施設の電気料金、高等への支援についてどういうふうになっているのかお伺いしたいと思います。農業 水利施設の電気料金、高等対策につきましては、令和4年度からの電気料金、高等を受けて、省エネルギー化に取り組む施設管理者に対しまして、高等部の一部を補助する措置を講じてきております。この措置につきましては、エネルギー価格がウクライナ振興前の水準まで低下してきたこと等を踏まえ、休業することとしておりますが、本年の営農に支障がないよう配慮し、電力消費のピークを過ぎる本年9月末まで実施することとしております。このことにつきましては、引き続き、土地改良などの現場の皆様への周知を図ってまいります。また、維持管理費の低減を図るためには、エネルギー価格高等の影響を受けにくい農業水利施設、農業水利システムへの転換を促す必要があり、本部の高効率化や施設の統配後等によります省エネの取組を引き続き進めてまいります。周知をしっかりやっていただくということ、それから、局長からも最後にお話ありましたけれども、やはり省エネの取組はもう間違いなく重要であります。しっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、まず延長をしていただいたと、ご尽力に感謝を申し上げたいと思います。これまで、農水省の支援と合わせて、内閣府からの交付金で地方公共団体が独 自にやっていただいているというのをうまく組み合わせていただいて、対策を捉えていたということもございますので、今年も交付金額はだいぶ減っておりますけれども、活用は可能だと思いますので、そちらの方の周知もぜひよろしくお願いしたいと思います。二つ目に移りたいと思いますけれども、特定外来生物に指定をされて、地球上最悪の侵略植物と言われております、長江津のゲートであります。先生方のお手元にも資料をお配りいただいておりますけれども、これについては生態系でありますとか、農業への悪影響、これもあるわけでありますけれども、繁殖力が非常に強くて、水・陸どちらでも生息ができる。土地改良施設の維持管理、特に駆除と処理に労力はもちろんなんですけれども、費用も相当かかるということで、長江津のゲートが繁殖をしております。土地改良区さんはもう本当に苦労しているということであります。私も兵庫県の溜池でありますとか、千葉県の水路の状況を見せていただいたり、去年の夏はその駆除もお手伝いをさせていただきまして、非常に大変でした。少なからずそれを実感したわけでありますけれども、この長江津のゲートの分布状況について、環境省にお伺いしたいと思います。ご指摘の長江津のゲートにつきましては、我が国で干渉用に導入されたものが野外に輸出して、分布域を広げていったと考えられておりまして、現在関東から沖縄まで25都府県に定着をしております。長江津のゲートにつきましては、水性植物でありまして、ご指摘ありましたとおり、繁殖して水面を覆い尽くすということによって、もともといる生物の生息に悪影響を及ぼすということや、船の航行を阻害する、あるいは農地で繁茂した場合には、農作物への被害も引き起こしているという状況でございます。こうしたことを受けて、環境省では外来生物法に基づく特定外来生物に指定をして、農林水産省や地方公共団体等と連携をして、防状を進めているところでございます。
24:10
このお配りした地図にもあるとおり、今、25都府県、関東、伊勢という話でありましたけれども、相当分布をしているわけであります。これまで、今の分布状況のお答えの講談の部分でも、これまでの取組についても触れていただいたわけでありますけれども、この長野津のゲートの対 策、それから、やはり処理について相当費用もかかるわけでありますので、この支援などについて、それぞれ環境省、農水省、どういう取組を行ってきたのか、今後どう考えているのかについてお伺いしたいと思います。
24:53
まず、環境省におきましては、特定外来生物による希少な動植物、生態系の被害の防止を目的として、特定外来生物防御等対策事業交付金によって、地方公共団体による防御事業を支援しております。この交付金でございますけれども、これにつきましては、農業被害への対処を直接の目的とした支援措置ということでありませんけれども、例えば、溜め池や用水路における希少な生物の保全に資するというような場合の防御につきましては、支援対象としてございます。また、長谷鶴農業団の防御手法について、環境省と農水省で共同で苦情マニュアルを作成して、両省のウェブサイトで紹介をするということや、農林水産省主催のセミナーにおいて、土地改良区等の民間団体を含む関係者に対して、この交付金制度について説明を行っております。農水省等の関係省庁と連携しながら、この交付金制度の周知、地方公共団体への支援を進め、対応してまいりたいと考えてございます。
25:58
お答えいたします。農林水産省の方でございますが、今、環境省の方からもお答えがありましたけれども、環境省や農研機構等と連携いたしまして、農業水利施設を管理する方々が活用できます「苦情マニュアル」を作成するとともに、地方自治体や土地改良区等の担当者を主な代表とした全国会議やセミナーを開催するなど、苦情方法、まん延防止対策等の普及啓発を行っているところであります。引き続き、環境省庁や環境機関と連携しながら、長江鶴の芸当の苦情方法等の検討周知に努めるとともに、今後とも、土地改良区等の管理実態の把握に努め、どのような支援が必要であるか検討してまいりたいと考えております。
26:48
ぜひ、両省で、これまでも連携を取っていただいているわけでありますけ れども、さらに連携を取っていただきたいと思います。交付金もお話しいただきましたけれども、あまり交付金のお話を私が言ったところではあまり聞いていないのが実態でありますので、それと、環境省の方から見られて対応できるものとそうじゃないものの色分けがもしかしてあるかもわからないということであります。まずは、それぞれの部局で改めてこういう交付金があるということも周知をいただいて、長江局長からは、ここの対応についても検討していただけるということでありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。電気料金もこの長江通のゲートも、別に海農区が何かやったから悪いということじゃない、都市海農区のせいでも何でもない、要は多動的な要因によって、どうしてもやらざるを得ないという費用がかかってしまうということであります。例えば、長江通のゲートなんかでは、多面でも取り組めるわけでありますし、やっていただいているんですけれども、その単価ではなかなかやれないということも事実でありますので、ぜひ対策を対応を検討いただきたいと思います。それで、次にいきたいと思いますけれども、今取り上げさせていただいた2つの課題について、特定の何か課題があれば、それについて対応していただくと いうことはもちろん重要なんですけれども、冒頭お話を申し上げましたけれども、保全の基本というのはやはり日頃の維持管理ということでありますし、施設の長寿命化の取り組みということも、その延長線にあるのが多いわけです。しっかりとやっていただかないといけないということです。それに加えて、用水だけじゃなくて、排水なんかでは、農地の排水だけやっているかというとそうではなくて、地域の排水もやはり担っているということでもあります。ゲイラ豪雨の多発というようなこともあって、これまで以上にきめ細かい管理を、土地開拓さんがやっていかないといけないということになっているわけでありますので、先ほどお話ししましたように、なかなかやはり付加金を今あげられるというのは非常に難しい状況で苦しんでおられるということであります。農水省でも維持管理についての支援の充実を、これまでやってきていただいております。そういうには感謝を申し上げたいと思いますけれども、豊川良久の皆さん方からは、維持管理全般について交付金のようなものをぜひ出してくれないか、そんな声まであるわけでありまして、さらなる充実の要望ということが大きくな っているわけであります。私も維持管理について、農制度というのは引き続きやはり充実をさせていく必要があるんだろうと思っております。これらの声について、農水省としてどう考えておられるのかお伺いしたいと思います。
30:07
お答えいたします。農業水利施設等の農業生産基盤は、食料安全保障の確保や農業の持続的発展を図っていく上で、極めて重要であるだけでなく、国土保全や健全な水循環の維持・形成にも寄与しているところであります。このため、農業水利施設の維持管理については、国は国土保全等の公共性、公益性や施設の規模等に応じて、捜査・運転や点検・修繕等に要する経費の一部を補助しているところであります。また、近年におきましては、気候変動を踏まえて農業水利施設を活用した流域地水対策に係る補助率を引き上げたところであり、また、施設の管理水準を向上させるため、ICTの新技術の活用を支援するなど、施策の充実を図っているところであります。これらの施策につきましては、今後とも必要な予算の確保に努めるとともに、自然的・社会的・経済的諸情勢の変化等を踏まえまして、内容のより一層の充実に努めてまいります。これから来年度の概算要求もありますので、期待をしております。維持管理の制度の充実と同時に、やはり施設の維持管理・水管理を行っているのは、土地買い屋なわけであります。保全の基本である施設の維持管理を担う土地買い屋の運営基盤の強化に向けて、ぜひ取り組んでいく必要があるわけであります。買い屋区自身も、これまで合併もだいぶ進めてきまして、ピークからすれば3分の1以下になっておりまして、現在4,126団体ということになるわけでありますけれども、合併じゃなくても、複数の土地買い屋区が事務を投稿する、そういう取組も各地で行われているわけであります。大規模な国営事業をやっているような買い屋区さんは一握りでありまして、大半が中小の買い屋区という特徴もあるわけであります。昨年、政府で決定をされました新たな展開方向、これでは土地買い屋区の運営基盤の強化についても期日をしていただいているわけでありますけれども、農水省としてどのように強化を進めていくのかお考えをお伺いしたいと思います。土地買い屋区の運営基盤の強化に関しまして、特に長規模な土地買い屋区では十分な職員が確保されておらず、経常経費も割高な傾向があることから、地域の実績状況も踏まえながら引き続き合併等を推進する必要があると考えております。また、規模にかかわらず土地買い屋区の活動を支える人材の確保でありますとか、安定的な財務基盤の確立等により運営体制の強化を進めていくことが重要であります。こうした取組を促進するためには、土地買い屋区のみならず、都道府県土地改良事業団体連合会や都道府県等の関係機関が一丸となって取り組む必要があると考えておりまして、その議論の進め方について関係者のご意見も幅広く伺いながら、土地改良法の来年の通常国会への改正案の提出を視野に検討を進めてまいりたいと考えております。
33:39
ぜひこれについても、最後にお話がありましたように、今後議論を深めていくということになりますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。保全に関連をして質問をさせていただいたわけでありますけれども、もう一つの柱、整備、これについてもお伺いをしたいと思います。スマート農業、この推進には、補助の大規格化、これ も必要な整備の一つでありますけれども、まだまだ進んでいませんで、水田面積の11%ぐらい、全体で27万ヘクタールぐらいということでありますし、排水改良については、まだ実は半分に届いていないという状況であります。7日の都知事権の現地視察がございましたけれども、私も参加をさせていただきましたけれども、那須塩原市では、スマート農業に取り組んでおられるところ、前回の参考人質疑の最後でも、視察の報告があったわけでありますけれども、なかなかやっぱり三段区画では大きな機会を生かせない、大区画にしたい、そのときにも石の話が出たわけでありますけれども、そういうお話があったり、最後にお伺いをした、中山間地では、重害の被害はないということについて、ほとんどが整備済みで工作保険地がないんだというようなお答えもあったところでありまして、やはり整備の必要性も感じたところであります。私も全国を回らせていただいている中で、農地中間管理区を活用した大区画家でありますとか、集積、集約のための補助整備事業、要望が多数上がっていると実感をしております。地域計画も今取り組まれているところでございますので、そういうのもあると思いますけれども、今回の基本法の改正の大きなポイントは、食料安全保障の確保ということでありますので、そのためには過度に海外に依存をしております麦、大豆、こういった作物の国内での増産をしっかりやっていくために、生産基盤の整備を積極的に行っていく必要があると思っております。農地中間管理機構関連の補助整備事業を含めて、そのための補助整備事業の精度の充実を検討すべきじゃないかと私は思っておりますけれども、農水省のお考えをお伺いしたいと思います。食料の安全保障を確保するためには、農地整備を進めることによりまして、麦、大豆等の国内生産の増大を図ることが重要であります。農地整備事業では、暗居排水や排水路等の整備によりまして、排水情景を改善することが可能であるため、室外に弱い麦、大豆等の作物の収量や品質を向上することが可能でありまして、田舎の整備率の高い小村では麦、大豆の作り付け率が高いといった傾向がございます。引き続き、地域が目指す農は投資し、食料安全保障を確保するため、地域の意向を踏まえながら、水田の汎用化や畑地化、岩外施設の整備等をしっかりと進めてまいりたいと考えております。今、補助整備では、所得を上げていきましょうということでハードルが設けられているわけでありますので、また、違う意味での食料安全保障の、要は土地利用型の作物、今申し上げたように、輸入に相当依存している部分をやはり増やしていかないといけないわけでありますので、私が申し上げたいことは、局長もよく分かっ ておられると思いますけれども、そういうことをもっとやっぱり進めていかないと、食料安全保障にはつながっていかないといけないので、ぜひその辺りの制度も検討を引き続きいただければと思います。ちょっとだいぶ時間が過ぎてまいりましたので、すみません、ちょっと一問飛ばさせていただきまして、
38:12
ため池の関係についてお伺いをしたいと思います。防災・減災についても、改正案の中でも入っているわけでありますけれども、農業用のため池について、防災・減災の対策については、平成31年のため池管理保全法、令和2年のため池工事特措法の制定によって、制度面でだいぶ充実が図られてきました防災・減災国土強靱化の予算も活用して推進をされているわけであります。全国では今、防災重点農業ため池5万3千ヵ所あります。必要な対策はどの程度進んでいるのかということ、また令和3年の土地改良法の改正によって、豪雨対策、これも旧制で行えるようにしていただいて、制度の充実も図られてきておりますけれども、今後対策を加速していく必要があると思いますけれども、農水省のお考えをお伺いしたいと思います。防災重点農業ため池につきましては、令和2年10月に施行されましたため池工事特措法に基づきまして、防災工事等の集中的かつ計画的な実施を推進しているところであります。防災工事につきましては、令和12年度末までに約8,800ヵ所で実施することとしておりまして、令和4年度末までに完了したものも含めまして、約3,300ヵ所で着手済みであります。また、近年、ため池月海のほとんどが豪雨によるものであることから、今年度から洪水沸きの回収など、豪雨対策の先行整備を可能とし、ため池防災工事の加速化を図ることとしているところでございます。さらに、緊急時の迅速な避難行動につなげる観点から、ハザードマップ等の作成を進めておりまして、令和4年度末までに防災重点農業ため池約5万3,000ヵ所のうち、約4万8,000ヵ所で作成済みでございます。引き続き、ハードソフト両面の取組を推進いたしまして、必要な予算やため池の防災減災対策に資する手引きの作成等によります技術支援も努めてまいりたいと考えております。是非、これからも進めていただきたいと思いますし、防災減災国土強靱化の取組については、来年度までということであ ります。法律も改正をされて、樹脂注意計画を今後作成していくということになると思いますので、農水省としてもさらに取組をしっかりと積極的にやっていただきたいと期待をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。ちょっとまた1問飛ばさせていただいて、次にいきたいと思いますけれども、今、保全と整備関係についていろいろお話をお伺いしたわけでありますけれども、やはりこれからそういった必要な施策を進めていかないといけないわけでありますけれども、必要な予算、これも確保していかないといけないということであります。本年度は当初で4,463億円、昨年度の補正予算を合わせて6,240億円を確保いただいたと、佐久元大臣、はじめ農水省の皆様方には感謝を申し上げたいと思います。これは私だけじゃなくて、全国の土地改良関係者の皆さん方もそう思っているわけでありますけれども、来年度以降についても、ぜひ引き続き予算の確保についてはご尽力をいただきたいと思うわけでありますけれども、やはり懸念をしておりますのが、最近の宿題の高騰、人件費、この上昇を踏まえれば、相当増やしていかないと工事量がマイナスになってしまうということ、そういう恐れもあるんじゃないかなと思います。そこで、来年度以降の予算確保に向けて、大臣の意気込みをぜひお伺いしたいと思います。世界の食料需給が不安定化をしている中で、食料を安定的に供給していく。そのためには、農業生産基盤の強化を図る、そして農業農村整備事業、NN事業を充実させていくことは、大変重要であると考えております。現在、農業農村整備事業については、地域におけるニーズが高まっている一方、橋本では、今、委員御指摘のように、食材を含めて物価高騰による影響があることから、事業量の確保が大きな課題となっております。こうした状況もしっかりと踏まえながら、農業農村整備事業を着実に推進することができるよう、必要な予算の確保に全力を傾けてまいりたいと思っております。大臣から全力で取り組んでいくと、大変力強いお答えをいただきまして、ありがとうございます。我々もしっかりと応援をさせていただきたいと思っております。措置改良予算はもちろんですけれども、この委員会でも、委員の先生方から、もちろん全般について、農業全体の予算、必要な予算確保についてのお話もあったわけでありま すので、私からもその点について改めてお願いを申し上げたいと思います。そして、予算の確保、これは大事なことは間違いないですけれども、それを適切に執行していくための農水省の体制の強化と、必要な人員の確保、これはもうやはり必要なことだと思います。先月の25日でありますけれども、党の行政改革推進会議で定員弁を取りまとめまして、木澤総理にお渡しをしたところであります。私は公務員制度改革に関するPTの副座長を務めさせていただいて、その部分の提言の取りまとめを担わせていただいたわけでありますけれども、提言の中で、その一つとして、行政の重要課題に柔軟に対応するメリハリのある組織定員管理の実現も盛り込ませていただいております。まさしく、食料安全保障についての対応でありますとか、ノートハント自身も含めた災害対応ということについては、農水省が求められている重要な業務だと思います。それについては、定員削減分を大幅に増員するなどの思い切った対応が必要じゃないかなというふうに思います。さらに、農水省はこれまで定員削減計画においても、政府全体を上回る大幅な削減をやっているわけでありまして、このままのペースで削減が続いていけば、こういった重要課題、これからやっていかないといけないことだけじゃなくて、そも そも農水省がやらないといけない仕事ができるのかな、ちょっと危惧があるところであります。そこで、これから外産要求もそうでありますけれども、組織定員要求ということもあるわけでありますので、改めて、再び大臣の意気込みをお伺いしたいと思いますし、それから、平成26年に閣議決定をされております機構定員管理に対する方針も10年目ということであります。現行の政府の定員合理化計画は、本年度で終了ということでありますので、今後、実計画を策定することとなると思いますけれども、農水省のこれまでの定員合理化の取組を踏まえて、食料安全保障でありますとか、採用対応といった重要政策の対応が必要な農水省の定員についてどうお考えなのか、内閣議事議局にもお伺いしたいと思います。食料農業農村基本法の改正案を成立させていただきましたならば、政府としては、これに基づきまして、食料農業農村基本計画を策定いたします。その中で、基本法に定める施策の具体化を行ってまいります。その上で、基本計画に定めます施策を的確かつ着実に進めていくためには、予算だけでなくて、定員についてもしっかりと確保することが重要であるというふうに考えております。今後とも、食料安全保障の強化、それから災害対応をはじめとした農林水産行政の課題がある中で、将来の業務運営に支障が生じないように必要な定員の確保に向けて、こちらも先ほどのNN予算と同様に 全力を尽くしてまいりたいというふうに思っております。
47:49
国の行政組織の定員合理化の取組につきましては、これは政府横断的に全ての部門が、行政需要の低下、あるいは業務の見直しなどに対応しました合理化に計画的に取り組むと、そしてその免除された合理化分を、新たな行政需要や業務量の増に対応するための増員の原始とする、そういったものでございます。こうした取組そのものは、今後、我が国全体として人的リソースの確保がさらに厳しくなる、そのように予想されている中、そういった中でも行政需要に確実に対応できるメリハリのある定員配置を政府全体として実現していく上で、引き続き重要となると考えております。農林水産省につきましても、例えばこの2年間も見ますと、政府全体の合理化の取組で確保した原始からご指摘ございました食料安全保障の強化、あるいは防災減災、国土強靱化、こういったもののために100人以上、あるいは農林水産物の等の輸出促進などの課題への対応を合わせると200人以上の増員を措置し、本省、林野町、水産庁の内部部局や植物防疫所、動物検疫所、漁業調整事務所などの部局につきましては、合理化分以上の増員を行い順増とするなど、メリハリのある定員配置に取り組んでいるところでございます。今後とも、食料、農業、農村基本法の見直しも踏まえ、また公務員制度改革に関します各方面におけるご指摘なども踏まえながら、デジタル技術の活用などで合理化可能な業務や体制は合理化に取り組む一方で、農林水産業勢は直面する各種の課題に的確に対応する上で、必要な増員は確実に措置する、そういった基本姿勢の下、農林水産省からのご要求も踏まえながら適切に対応してまいりたいと考えております。
49:44
委員長、しっかりと取り組んでくださいというお話も、何か聞こえてきたような気がしましたですけれども、ぜひ、これまでの取組も内閣人事局としてもやっていただいているようでありますけれども、もうまさしく基本法の改正になって、これからもうスタートしていこうと改めてという状況でありますので、大臣の意気込みをお聞きいただいたわけでありますので、しっかりと内閣人事局も受け止めていただきたいというふうに、思います。次に、これも執行面の関係でありますけれども、土地改良事業について、実施をしていただいているのは、もちろん建設業の皆さん方でありますけれども、上限規制が、物流関係同様、4月から長期勤務でありますけれども、スタートをしたわけであります。土地改良事業は、もともとやはり水を落としてからとか、後期に制約がどうしてもあるということの、そういう中で工事はやっていかないといけないということであります。後期を適切に設定をするということは、もちろんでありますけれども、農水省としても必要な対策をやはり取っていかないと、執行面で支障が出るということだと思いますので、農水省の対応をお伺いをしたいと思います。
51:10
お答えいたします。時間外労働の上限規制が建設業にも適用されたことを踏まえまして、適正な後期の確保が重要であると考えております。農業農村整備事業の直轄工事におきましては、原則、すべての工事を対象に、週9、2日を前提とした後期の設定に取り組んでいるところであります。また、昨年の7月には、適正な後期の確保に向けて取り組むべき内容を取りまとめた通知文を地方農政局等に発出し、取り組みの徹底を図っているところであります。具体的には、早期発注に努めるとともに、国際工事など複数年契約工事を積極的に導入するほか、後期短縮に資する新技術・新工法・プレキャスト製品の活用等に取り組むこととしているところであります。工事の実施に当たりましては、受注者の意見も踏まえながら、引き続き、適正な後期の確保にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。これから4月にスタートしたばかりで、今、正しくお話があったように、早期発注に向けていろいろと準備をしていただいているところだと思います。実際の工事が始まってくれば、いろいろなご意見があると思いますので、ぜひ丁寧に関係者の意見も聞いていただいて、やはり予算を確保していただいても、実施につながって、ちゃんといい工事をしていただかないと、その成果が出ないということでありますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
52:51
次に、29条の関係で相当質問をさせていただいたわけでありますけれども、だいぶ時間が迫ってまいりました。44条についてもお伺いをしたいと思います。農村政策、この中で、農地の保全に資する共同活動の促進という情報が新たに追加をされたわけでありますけれども、これは具体的には、ため的機能支払い、交付金の活動を指しているというふうに考えられるわけでありますけれども、先ほどの29条の保全とも密接に関連をするものであります。農地周りの末端の施設は、農家、地域の皆さんが共同して、今、ため的機能支払い、全国で約230万ヘクタール、57%ぐらいだったと思いますけれども、このため的機能支払い、交付金を活用して、保全活動を取り組んでいただいているわけであります。地震でありますとか、豪雨災害、この場合の復旧も、この交付金を活用して、自ら行うことも可能になっておりますので、ノトハント地震でも活用されているというふうに承知をしているところであります。改正案において、このような活動の促進がしっかりと位置付けられるということは、全国各地の保全活動にご尽力をいただいている皆さんが、持続的な活動に向けて大変重要であるというふうに思っております。ため的機能支払いについては、大変人気のある事業でありまして、全国どこに行っても、多分先生方も同じだと思いますけれども、ぜひ続けてほしいんだというご要望をいただいているところであります。通常であれば、昨年度でため的機能支払いの第2期対策が5年になりまして、本年度から新たな3期対策がスタートするという状況でありましたけれども、この基本法の改正を踏まえて、これからやっていくということになってい るわけであります。新たな展開方向の工程表、昨年末に出されましたけれども、有機農業の取組面積の拡大でありますとか、環境負荷の低減に係る活動、そういう観点から新たな仕組みを導入ということにされているわけであります。詳細は今後ということであり得ると思いますけれども、今後の検討の方向について、農水省にお伺いをしたいと思います。お答えいたします。(3)多面的機能支払いにつきましては、人口減少でありますとか、高齢化によりまして、共同活動や事務手続を中心的に見直した現象等に伴います、組織の弱体化や廃止等が課題となっております。このため、令和7年度から始まる次期対策に向けましては、活動組織の広域化を図りつつ、県・市町村等の支援により外部団体等とのマッチング、多様な組織や非農業者の参画等を推進することなどが必要と考えておりまして、こうした取組を通じまして、共同活動が継続できるよう検討しているところであります。また、環境負荷の低減を図ることは重要であるため、環境保全型農業直接支払い及び多面的機能支払いにつきまして、有機農業の取組面積の拡大や環境負荷低減に係る地域ぐるみの活動推進といった観点から見直し を検討しているところであります。
56:48
何問か残してしまいましたけれども、時間になりましたので終わりたいと思います。ありがとうございました。
57:09
はい。おはようございます。立憲民主社民の徳永衣理でございます。今日もよろしくお願い申し上げます。まず、皆さんのお手元にお配りいたしました資料をご覧いただきたいと思いますけれども、食料農業農村基本法制定時、1999年から農業をめぐる環境の変化であります。まず、農林水産関係予算を見ますと、3兆4,056円あったものが、2兆2,686億円、1兆2,000億も減っているわけですよ。現場の補助金、これもポイント制や、要件を厳しく絞っていって減ったということもあるでしょうし、それから、宮崎先生からもお話がありましたけれども、農研機構の施設整備費を削ったりとか、それから、合理化によって店員を削減した、こういったことも背景にあるんでしょう。それから、基幹的農業従事者234万人、これが現在は116万人で、農水省は20年後には4分の1の30万人にこのままではなってしまうと、警鐘を鳴らしているわけであります。農地面積は487万ヘクタールあったものが、令和5年度で430万ヘクタール。これも、前年から0.6%、2万8000ヘクタール減っているということで、広廃あるいは転用ということですね。このところ、半導体産業の進出などもあって、転用が加速化されるのではないかということと、あと、高齢農家の方々が利農に伴って、後継者がいないからということで農地を売るのではないかということで、2030年414万ヘクタール、果たして維持できるかどうか大変心配な状況であります。食料自給率は上がるどころか下がっているという状況でありまして、この四半世紀25年で、すっかりと農業の生産基盤は弱体化してしまったと言っても過言ではないというふうに思います。なぜこんなことになってしまったのか、まずは農林水産大臣にその理由についてお伺いを伺いたいと思います。
59:19
現行の基本法制定以降、我が国の農業が、世界的な食料や生産資材の価格の高騰、そして輸入の不安定化、さらには環境問題、そして国内の急激な人口減少と担い手不足など、大幅に変化をしております。国内外の深刻な社会課題に直面をしていることから、これらの社会課題に正面から取り組み、農政を再構築する必要があると考えております。このような課題に対応できるようにするために、食料農業農村基本法を、食料安全保障の抜本的な強化、そして環境と調和の取れた産業への転換、さらには、生産水準の維持・発展と地域のコミュニティの維持、この3つの視点で改正を行いたいというふうな狙いでございます。具体的には、まず、食料安全保障の抜本的な強化に取り組みます。輸入リスクの増大に対応いたしまして、食料の安定供給を確保するため、平時からの食料安全保障の対策を強化いたします。そして、現行基本法では、総量として必要な食料を確保できれば、食料の安全保障は確保されるとの考え方でしたが、近年、県在下いたします職員アクセス問題等、国民一人一人の食料安全保障の確保にも対応してまいりたいと思っております。さらには、環境と調和の取れた産業への転換に取り組んでまいります。そして、人口減少における農業生産の維持・発展と農村地域のコミュニティの維持に取り組んでまいります。その具体的な施策として、農地の収積・収約、あるいはスマート農業、こういったものを進めてまいりたいと思っております。農業政策が大きな転換点に立っていることは事実でございますので、その自覚と責任を持ちまして、食料農業農村基本法の改正の成立に向けて、尽くしてまいりたいと思っております。この際、申し上げます答弁は、質疑者の趣旨を提示し、簡潔かつ明瞭に行うよう願います。農事大臣には、なぜ生産基盤がこの四半世紀で弱体化してしまったのか、その理由についてどうお考えかということを聞きまして、聞いたこと以外のお答えになると時間がなくなりますので、お願い申し上げたいと思います。私は、いろいろ前半おっしゃっていましたけれども、今に始まったことではないと思っていて、10年、20年ぐらい前から、この生産基盤は確実に弱体化してきたわけですね。その大きな理由は、やはり規模拡大、法人化、そのことによって小規模家族系農家が淘汰されてきた、このことに尽きると思っております。今回の基本法の改正によって、食料安全保障を確保しようというならば、この生産基盤を強化する必要があるんだと思います。しかし、この基本法の改正案では、その生産基盤をどう強化していくのかというところが全く分からないので、確認をさせていただきたいと思います。まずは、人材の育成及び確保第33条、これ、現行法と改正案も変わっておりません。でも、これが一番深刻な問題なんだと思うんですよ。それで、若い方々に農業を参入してもらいたいという話をよく聞きますけどね。今、超高齢社会なんですよ。3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上ということで、全産業で人手が足りない、労働力が足りないわけですから、よほど条件のいい、所得の多いところじゃないと、若い人は行かないんですよ。そういう意味では、農業は相当厳しくて、若い人たちに職業として選択してもらえるのかどうかもよく分からないという状況だと思いますけれども、どうやって政府がおっしゃっている若い人材を確保していくのかということと、それから第35条、高齢農業者の活動の推進とありますけれども、2022年のデータでは、農家の平均年齢は68.4歳ですよ。それこそ中産幹事に行きますと、75歳、80歳、この間90歳を過ぎている方が、本当に一生懸命、中心的な役割を農業の現場で担っているわけですね。これ、高齢農業者に対して役割分担だとか、生き甲斐だとか福祉の向上だとか言っている場合じゃなくて、もう中心的に農業になってもらっているんだから、高齢農家の方々がやりがいを持って、所得もちゃんと確保して、1日も長く農業を続けてもらえる、このことをしっかり考えていくべきではないかと思いますけれども、大臣いかがでしょうか。
1:04:26
最初の質問で、生産基盤というのが弱体化したとは思っておりません。人口が減少する、あるいは米農家を中心に農業従事者が減少する。そして、NN予算も含めて自民党政権としては、その生産基盤というのを強化をしてまいりました。さらには、農業産出額9兆円というのを維持しておりますので、私は農業全体として、就業者数そのものは減少傾向にあるけれども、やはり農地の集約化、集積化、こういったものを進めて、そして生産額をしっかりと確保しているというふうに思っております。その上で、現行基本法に基づきまして、規模の大小や家族経営化、法人経営化を問わず、農業で生計を立てる農業者を担い手として幅広く育成支援してきました結果、先ほど言いましたように、多くの品目で中小、家族経営を含めた担い手が農業生産の相当部分を担う構造を実現してまいりました。そうした中でも、現在の農業者の年齢構成等を踏まえれば、農業者の急速な減少が見込まれることから、引き続き担い手の育成確保が必要であるというふうに考えております。このため、担い手に対しましては、経営所得安定対策、そして出資や融資、税制を通じた重点的な支援を行うことにしております。また、各都道府県において、農業経営収納支援センターにおける経営に関する相談対応や、円滑な農経費のサポート等を行うことにしております。それから、高齢者においても、今後、農副連携を充実させていきます。高齢者に向けては、農業に関する活動をこういったことで行うことができる環境整備を推進し、そして、高齢者等が作業に携わる生産施設の整備等の取組を行ってまいりたいというふうに思っております。全然、やりとりがかみ合っていないので、どなたが書いた答弁書か分かりませんけれども、私、大臣とやりとりをしたい んですよ。大臣のお考えを、私の今の質問に対して答えていただきたかったなと。それから、生産基盤が弱体化していないとおっしゃいましたけれども、歴代の農水大臣は、生産基盤の弱体化を認めていますからね。委員会の中でちゃんと認めていますから。確かに、農業総産出額は、9兆円台減っていませんよ。だけど、現場は、農家個数が減って、小規模家族系農家が淘汰されて、人が減って、農地が減って、生産力、生産装置は確実に弱体化しているということは、これ、数字を見て明らかじゃないですか。それが生産基盤でしょ。それが弱体化していないというのも、本当に残念な答弁だったと思います。それから、これまで田中委員も言ってまいりましたけれども、昨年9月の食料農業農村基本法の改正に関する国民からの意見要望では、寄せられた意見1179件のうち、趣旨に関するものが540件と最も多かったんですね。なぜ、趣旨に関する条文を改正案に置かなかったのか、改めてお伺いいたします。
1:08:04
趣旨に関する条文のことですけれども、趣旨については、ご指摘のように、基本法に関する一般パブリックコメントからも多くの意見をいただきました。そういう観点から、趣旨に関する条文というのも、手当をしたつもりでございます。まず、趣旨は、肥料・脂肪と並んで、生産資材に欠かせない大切な資材であるということから、新しい改正案第42条において、種子も含む農業資材の安定的な供給の確保を位置づけたところです。趣旨はそれだけではございませんので、新品種、これは生産性の向上の大きな要素でございますし、高品質な品種、これは価価値を向上に直結するものでございますので、種子の関連として、第3種類で新品種の育成、また、31条で高い品質を有する品種の導入の促進、また、植物の新品種などの資材の確保というのを新たに位置づけたところでございまして、資材として、また、それ以外の価値を持つものとしての趣旨についての規定をさせていただいたところでございます。御答弁の中では、農業生産資材、第42条の中に包含されているということですけれども、