1:04
ただいまから外交防援会を開会いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。風力発電設備の設置等による電波の電波障害を回避し、電波を用いた自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保するための措置に関する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、外務省大臣官房審議官、林光子君、他10名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、差与を決定いたします。風力発電設備の設置等による電波の電波障害を回避し、電波を用いた自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保するための措置に関する法律案を議題といたします。本案の出資説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方、順次御発言願います。
2:01
おはようございます。自由民主党静岡選出の若林でござ います。度々の質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。では早速でございますが、質疑に入らせていただきます。本案につきましては、今委員長からありましたとおり、昨日木原大臣より出資説明をいただいたところではございますが、改めてこの法案のポイントを端的に御説明いただきたいというふうに思っております。大臣よろしくお願いいたします。
2:29
概要について端的にということでございますが、風力発電の導入促進というのは、政府一丸となって取り組むべき課題であります。一方で風力発電設備の設置場所や規格によっては、自衛隊のレーダー等に障害を及ぼす恐れがあるため、安全保障上の観点から適切に対応していくことが必要と考えております。このため本法案では、防衛大臣が国事で指定する陸上区域において風力発電設備を設置する場合には、設置者に届出を義務づけることとし、その上で自衛隊のレーダー等に著しい障害が生じる場合には、風力発電設備の設置者と防衛大臣が協議を行うこととしています。本法案が成立し、風力発電設備の設置者と防衛大臣が調整を行う仕組み等が制度化されれば、事業者が計画策定の初期段階から防衛省に相談を行うことにつながり、自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保できるものと考えております。以上です。
3:34
大臣、ありがとうございました。改めて国民の皆さんにどうして風力発電がというところがあったと思いますので、ご認識をいただけたのではないかなというふうに思っております。その上で、既にある風力発電施設による影響、またそれに対する対応、また今後増えるであろう多くの施設が混流された場合の考えられる、電波障害はもちろんそうなんですが、それ以外の影響などもお答えいただけたらと思います。政府参考人の方、よろしくお願いいたします。
4:09
お答え申し上げます。今、柴田大臣からお答え申し上げましたとおり、風力発電設備につきましては、その設置場所、あるいは規格によりましては、自衛隊のレーダー等に障害を及ぼす恐れがあるということでございますので、適切に対応していくことが必要であるというふうに兼ねてから考えてきたところでございます。このため、防衛省といたしましては、これまでも事業者の皆様に対しまして、自衛隊等の活動に及ぼす障害を回避するために、計画策定の初期段階における相談を要請してまいったところでございますけれども、多くの場合には、事業者の方からご協力をいただいてきたところでございます。一方で、一部の事業者の方におかれては、要請が任意であるということでございますので、工事着手の直前までご相談が行われず、その結果といたしまして、ご協力を得られないという場合もございました。今後、風力発電設備の導入拡大が見込まれます中、こうした事例が増加するということが予想されまして、自衛隊の運用に著しい支障を及ぼすような可能性も否定できないのではないかというふうに考えているところでございます。
5:15
非常に分かりやすいご説明ありがとうございました。今、御答弁の中にもありましたとおり、電波障害による弊害というのは、これはあってはならないことですので、未然に防ぐ今回の法律というのは当然必要であるということは、これは言うまでもないというふうに思います。ただ、そもそも我が国の沿岸部に巨大な風力発電施設を混流すること、これに対する必要性は確かにあるのかもしれませんが、私はどちらかというと疑問を抱 いている方でもありますし、また危機感について防衛省としては、どのようにお考えか教えていただけたらというふうに思います。参考にの方よろしくお願いします。
5:54
お答えを申し上げます。我が国の安全保障環境が一層厳しさを増します中、平素からの警戒監視、あるいは対陸侵犯措置など、自衛隊によるレーダーを用いた活動というのが、我が国の防衛の観点から必要不可欠なものと考えてございます。特に警戒感性レーダーの多くにつきましては、沿岸部に設置されているということでございまして、沿岸部の周辺に広範囲にわたって多数の風力発電設備が設置されるということは、自衛隊の洋上監視活動に重大な障害を生じる可能性がございまして、こうした障害を回避するための制度を早急に整備 する必要があるというふうに考えまして、今般法案を提出させていただいたところでございます。この法案が成立いたしますれば、事業者の皆さんが計画策定の初期段階から、防衛省に対するご相談を行っていただくということにつながりまして、自衛隊等の円滑かつ安全な活動を十分確保できるというふうになるものと、考えているところでございます。
7:01
さらに御丁寧な説明ありがとうございました。御回答ありがとうございました。これで大体非常に分かりやすかったと思いますので、いかに必要かということは、国民の皆さんにも御理解いただけたのではないかなと思います。次に、この本案とはちょっと離れるんですけれども、安全保障上関連があり重要なことでありますので、お聞かせいただきたいという ふうに思いますが、現在、我が国においては、再エネ施設として、代表的なものとして、今、議題にあります、おせびの議論をしております風力発電施設のほかに、太陽光発電、メガソーラーというものがありますけれども、これらほとんどが国産ではなく外国産であると、そういうことをまた多くの国民の皆さんから、ここの点は非常に心配という声を聞いております。また、施設や整備が外国資本であって、外国製のもので作られている現状において、状況において、電力供給における危険性、安定性を、どのようにお考えなのか、防衛省として、危機意識等、対応等がありましたら、お聞きしたいと思います。政府参考にの方、お願いいたします。
8:14
お答え申し上げます。電気事業は国民生活 及び経済活動の基盤であり、その安定的な提供に支障が生じた場合に、国家及び国民の安全を損なう事態を生ずるお世話のある重要な駅務と認識しております。その上で、エネルギーの安定供給を確保する観点からは、各種法令に基づき、次のような措置が講じられております。まず、外貯め法においては、外国投資家が電気事業等への投資を行う場合、事前届出を義務付け、国の安全等の観点から厳格な審査を実施しております。また、経済安全保障推進法においては、基幹インフラ制度により、発電事業を含めた基幹インフラ事業者が重要な設備を導入する場合や、維持管理等の委託を行う場合に、政府がその設備等に関する計画を事前に審査することとしております。さらに、電気事業法においては、電気の安定供給が損なわれる恐れがあり、公共の利益を確保するため、特に必要がある場合には、経済産業大臣が発電事業者に対して供給命令を出すことが可能でございます。防衛省といたしましても、電力調達に際して、安全保障上の支障が生じることがないよう、不断に検討を進めてまいります。
9:39
ありがとうございました。有事の際、また電力供給のコントロールなどは絶対にないように、防衛省としても、安全保障の観点から、経産省と情報交換を密にしていただいて、引き続き注視をお願いしたいと思います。もう一点、安全保障上非常に重要なことですので、お尋ねをさせていただきます。先日のドローンの問題への対応も、これは喫緊の課題として、対策を立てていかなければならないというのは、言うまでもないことではあるんですけれども、中遁地や演習場と重要な施設など、隣接した土地の購入など、どのように阻止されているのでしょうか、というのは、私は市長のときに一番これ、気を使っていたところでありまして、全力で対処をしていた、特に三つの中遁地があ ったりとか、東宇寺演習場があったりとか、さらには富士学校等もありましたので、そこは周辺環境というのは、守ってきた自負があるところでもございます。実際に重要施設、特定施設周辺の土地の購入や、土地利用に関しては、規則があることはもちろん承知はしておるんですけれども、重要施設等が存在する自治体がどれぐらい認識をして、高い意識を持って対応しているかは、はなはな、ちょっとバラバラ感があるのかなというふうには思っております。今一度防衛省としても、各自治体への注意喚起及び協力、さらに認識を徹底すべきであると考えるところでありますけれども、お考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
11:15
防衛省大臣官房、青木政策立案総括審議官。
11:20
お答え申し上げます。防衛関係施設等の周辺の土地につきましては、重要土地等調査法に基づ き、現在想定している区域指定の作業が完了し、現在同法所管する内閣府において、区域内にある土地、建物の所有、利用状況などについて調査を行い、実態把握を進めているところと承知しております。防衛省としては、安全保障上のリスクの対応は重要であると認識しておりまして、内閣府を含みます関係省庁、政府全体として緊密に連携をいたしまして、地方の実情も踏まえながら、適切に対応してまいりたいと考えております。
12:00
ありがとうございました。実際、この委員会でも、長崎の方に視察をさせていただいた時に、明らかに建物から中が見えてしまうような状況が見受けられるとか、新しく建っている基地についても、心配だな、ここから見えちゃうんじゃないかな、そういうこともありましたので、その辺はしっかりと防衛省としても再度チェックをしていただく 、またそういうことがもしあった時に、例えば今回の道路温の件についても、厳重に処罰するということは非常に重要なことだと思いますので、全てがやはりシャットアウトってできないとは思うんですよ。ただ万が一そういうことが起きた時に、いかに厳重に処罰をできるかということも、これ非常に重要なことだというふうに思っておりますので、その辺はしっかりと検討いただき、対処をしていただければありがたいというふうに思います。では時間まだありますので、その他に各委員の方からも、委員の先生からも、たびたびご質問等もあったとは思いますけれども、人材確保についてちょっとお話をさせていただければありがたいというふうに思います。実際、私の感覚から言うと、ここにいらっしゃる先生方もみんなそうだと思いますし、もちろん職員の皆さんもそうだと思っていると思うんですが、本来であれば、この非常に危機的状況、これは我が国の安全保障上も、やっぱり自衛官が補充がなかなかままならないというのは、本当に考えなきゃいけない状況だと思います。率直に言って、給与だけではないとはもちろん思いますし、いろんなことがあるとは思うんですけれども、ただこれについては質問という形ではないんですが、2倍3倍にしても本当にいいんじゃないかというぐらい、それぐらい危機的状況じゃないかなと私なんかは思います。ただ、給与ですか、働き方については、長年積み重ねてきたこともあるでしょうし、他省庁との関係もあるでしょうし、というか本当はですね、全省庁全職員の処遇改善をやっぱり目指すべきだ、このときに本当は目指すべき、特にその中で自衛官の給与ということも考えていかなければいけない、そういうふうに思っておりますので、そこは一歩一歩確実に改善すべく求めていくとして、今回はせめて生活環境、いわゆる遺植中についての、これは改善をしなければということで、予算もだいぶついてきているとは思うんですが、またSNS等でいろんなことが、トイレットペーパーがまだ足りないとか、そんなことも機能基は上がっていましたけれども、ちょっと進捗状況をお聞かせいただければありがたいと思います。政府参考人の方はお願いいたします。
14:54
お答え申し上げます。防衛省自衛隊といたしましては、対社、庁舎などの老朽化対策や耐震化対策、それから老朽化した備品の更新、日用品や制服、作業服などの被覆等の消費者の確保、退院の生活勤務環境の改善に関する取組を進めているところでございます。令和5年度から9年度までの5年間で可能な限り、不備を解消いたしまして、生活勤務環境の改善を図るべく、令和6年度予算では必要な予算といたしまして、令和5年度予算の1.4倍となります、3873億円を計上しております。また一例を申し上げますと、老朽化対策として、対社、庁舎等の建て替えや改修、それから女性活躍に係る取組といたしまして、各施策における女性浴宅、トイレ、浴場などの施設整備を行うこととしておりまして、令和6年度予算では、令和5年度予算の約2倍となります、3025億円を計上したところでございます。また空調設備、エアコンや寝具、隊員の健康や快適に直接影響を与えるものにつきましても、計画的あるいは地帯なく整備するための必要な経費を計上してまいります。今後とも、隊員が自ら能力を十分に発揮できますよう、生活勤務環境の改善に取り組んでまいりたいと考えております。
16:18
御回答ありがとうございました。今、いろいろと実際に御尽力されて、だいぶ改善の見通しがついてきているとは思います。というのも、記念行事等に参加をさせていただくと、中途に司令、また幹部に聞きますと、目に見えて改善が見られ、感謝しています。これで部下たちにもいろいろと前向きに取り組んでもらえるんじゃないか、そういう思いで幹部としてはうれしいと。ただし、まだまだ足りていないのも現実としてありますので、引き続きお願いしますということはよく聞くところでもございます。ただ、本当に感謝していることは事実ですので、これは本当に大きな一歩ではないかなというふうに思います。また、若い隊員の皆さんに聞くと、なんとなく文字文字しているんですよね。というのは、言いづらいんじゃないのかなという環境が見受けられるかなというのも、おそらく上官の皆さんにちょっと言うと、いやいや何言っているんだ、俺たちのときはこうだった、俺たちのときはいやいや、これもなかった、あれもなかった、なんかなかった自慢が始まっているというか、そういうこともある中で、ちょっと言いにくいところもあるんじゃないかなというふうに心配するところでもあります。今もちろん現場の声を吸い上げるシステムというのはあるとは思うんですけれども、実際はどのような形で行われているのか、また本当の声が伝わっているというふうにお考えか、お聞かせいただければありがたいと思います。
17:52
お答え申し上げます。まず、隊員の生活勤務環境に関する現場の声につきましては、現場部隊の実際のニーズを把握した上で、予算要求を実施するなど各施策に反映しているところでございますが、一方で具体的な手法といたしまして、今ご指摘のありましたように、個々人の隊員が自らのスマートフォンを利用いたしまして、直接部隊の上司の目を触れることなく、直接回答できる形で、アンケート調査を行う工夫も行わせていただいております。昨年度から実施をしております。この結果といたしまして、多くの隊員がプライバシーの確保を求めている実態が確認できまして、対象の個室間についての検討を行いまして、令和6年度から順次着手することといたしました。また、このほか、被覆日用品の使用条件につきましても、調査を行っておりまして、現場のニーズを的確に把握できるように努めております。先生ご指摘のとおり、現場の声を踏まえつつ、生活勤務環境の改善を含めた人的基盤の強化につきまして、取り組んでまいりたいと考えております。
18:56
ありがとうございました。しっかりと、声が伝わるようによろしく、引き続きお願いしたいと思います。人材確保を考える上で、実は自衛官のOBというのも、忘れてはいけないというふうに思っております。私の地元の静岡県伊豆市の菊地市長は、いつも言っているんですけれども、会うたびに言われているんですが、いざというときは、若い人が先ではなくて、我々OBから使ってくれと。それは、訓練をしていないからどうなんだろうという疑問はあるんですけれども、その気持ちというのは非常に嬉しいものがありますし、こういう頼もしい意見もある中で、自衛官OBの活躍の場は、もちろんあるというふうに思っております。予備自衛官など、どのような方法があるのか、教えていただければありがたいと思います。
19:50
お答え申し上げます。先生御指摘のとおり、退職自衛官といった人材の有効活用につきまして、より一層の推進をしていく必要があると考えております。これまでも豊富な知識、技能、経験を備えた、定年退職自衛官を再任用いたしまして、定年から65歳に達する以前まで活用しているところでございます。こうした再任用自衛官をさらに活用すべく、昨年、令和5年でございますけれども、補助官邸の乗組員や、練習期の教官操縦士、これらを再任用の自衛官が従事できる業務に付け加えました。ほか、本年度からは新たにサイバーと飛行点検の業務も追加したいと考えております。また、本年1月に発生いたしました、