19:40
これより、会議を開きます。国際情勢に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、外務省大臣官房清水文雄君、大臣官房地球規模課題審議官赤堀武君、
20:06
大臣官房審議官岩本恵一君、大臣官房サイバーセキュリティ情報課参事官大月幸太郎君、大臣官房参事官今福貴雄君、大臣官房参事官池上正樹君、欧州局長中米雅史君、
20:32
中東アフリカ局アフリカ部長埼田新一君、経済局長生津博之君、国際協力局長遠藤和也君、国際法局長三金木智弘君、領事局長安藤俊秀君、内閣官房内閣審議官小柳誠治君、
21:00
内閣審議官永田雅一君、内閣情報調査室次長柳淳君、内閣審議官吉川哲史君、総務省大臣官房審議官上村智史君、総合通信基盤局電気通信事業部長木村君彦君、厚生労働省大臣官房審議官本田紀英君、経済産業省貿易経済協力局貿易管理部長井上勝郎君、資源エネルギー庁資源燃料部長貞光雄貴君、
21:53
環境省大臣官房審議官松友博明君、防衛省防衛政策局次長安藤敦史君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
22:23
改めまして皆さんおはようございます。大臣に対してのこの所信の質疑させていただく機会をいただきましたこと、感謝を申し上げさせていただきます。限られた時間でありますので、早速質問させていただきたいと思うんですけれども、まずはトルコ地震、トルコシリアの地震であります。もう発災から1ヶ月が経過をしたところでありますが、
22:49
地震として現地では厳しい状況が続いております。そういった中で、このトルコも、例えばまさに明日3.11でありますけれども、東日本大震災のときには、いち早く日本に対して温かな支援を行ってくださった国でもあります。日本としても叱るべき支援というものが必要だと思っておりますが、改めてトルコ及びシリアにおけるこの地震の被害に対しての日本の支援現状について教えてください。
23:22
お答え申し上げます。トルコ南東部を震源とする今回の地震に関しましては、東日本大震災を含めて大きな自然災害を経験してきた日本といたしまして、援助隊、物資、資金面、各方面の支援を行ってきておるというところでございます。
23:45
発生直後から国際緊急援助隊の救助チーム、医療チーム及び専門家チームの派遣や、緊急援助物資の供与などを行うとともに、国際緊急援助隊の医療チームには必要な資機材を迅速かつ確実に届けるため、自衛隊機での輸送を行う等を行ってきておるというところでございます。現在も医療チーム活動を続けているところでございますし、3月6日からは専門家チームを派遣いたしまして、
24:13
建物やインフラの状況の確認、復旧復興に向けた技術的な援助を行っているということとともに、2月16日には資金面での支援といたしまして、WFPやIFRCなどの国際機関、日本のNGO等を通じて、トルコ、シリア両国に対しまして、合計約2700万ドルの緊急人道支援を実施することを発表したという次第でございます。
24:39
ありがとうございます。発災直後から国勤隊が出て活動しているということ、そしてまた現地について、その足で現場に向かって、まさに不眠不休の活動、援助に当たってくださっていること、改めてこの場を借りて、私からも感謝と御礼をお伝えさせていただきたいと思います。
25:01
やはりこの地震、まさに移民事故も、遠藤局長もおっしゃった、おっしゃられたわけでありますけれども、我々は災害ある意味大国であります。東日本大震災だけでなく、さまざまな自然災害というものを経験し、そしてまた乗り越えてきた、命を我々はつないできた、そういった自負もあると思っております。
25:30
そういったものをしっかりと、まさに大臣のお言葉の中にもある、人間の安全保障の理念、まさに人間の安全保障というのは、歴史的にも日本が国際社会に対して働きかけてきた、主導してきた、非常に大事な考え方である、このように思っておりますし、また大変ありがたいことに、国際社会の中からも、日本が人間の安全保障ということを訴えることに対して、
25:56
あったたかく、公意的に受けとめていただいている、信頼を寄せていただいていると思っております。これからのますます不透明で複雑化が増していく、これからの世の中において、日本が国際社会の中で敷かるべき立場を、そしてまた発言力というものをしっかりと築き上げていく中でも、日本のこういったときに、第三国に対しての支援のあり方、動き方というものは非常に見られていると思っています。
26:24
その上で、今も緊急無償資金等、また民間のNGO等の活動への支援も含めて、さまざまやっていただいているということも象徴しておりますが、具体的に改めてお願い、提起をさせていただきたいと思っております。それは、ダンボールベッドであります。実際にトルコに入られた方からも、現場で間違いなく、被災・避難所生活、避難生活の長期化というものに対しての懸念が表明されています。私も報道等などで見ると、いまだにいわゆるザコネ状態で、衛生面においてもまだまだ大きな課題があるなという危惧をしているところであります。日本では災害発生すると、ダンボールベッドはだんだんと定着をしてきたと思っております。
27:20
それはやはり効果があるから、エコノミー商工群であるとか、もちろん感染症対策、衛生管理の問題でも効果があるということ、そういった意味で、日本の知見というものをしっかりと打ち出しながら、このダンボールベッドの支援をするべきだと思っております。ただこれは、日本から持っていくというので、お金もかかりますし、時間もかかります。
27:47
さらに日本のダンボールベッドを進められていらっしゃる、日本避難所避難生活学会の先生方は、設計図、ダンボールベッドをどうやって作れるのかというのを、現地に置いてこられている。現地の企業をいわく、1日1万台のベッドが生産ができる。かつその1台のベッドは、大体日本円にして3000円程度である。
28:13
それについ早い大量生産が現地でできるということも確認をされております。ぜひとも、ここは現地の要請に基づいての、我々は支援をするということを、これまでもおっしゃれてきておりますが、2016年熊本地震のときにも、273名の方が亡くなられました。そのうちの8割の方が災害関連者です。
28:37
本災、本死んだ命がつなぐことができたのに、避難所で命を落とされたということは、我々はこの痛ましいことを経験をして、ここから学ばないといけないと思っております。ぜひとも、このダンボールベッドを1日も早く1人でも多くの方にお渡しをする上でも、現地の生産体制を日本が支援していく、日本の顔の見える支援の在り方、ぜひともやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
29:07
トルコ南東部を震源とする地震被害に対しまして、トルコに対しては、同国政府からの要請に基づいて、テント、毛布、スリーピングパッド、発電機を供与しております。また、国際機関を通じて、先方のニーズの高い住居用のプレハブや冬用テント、暖房器具等を供与することを決定しておりまして、迅速に現場のニーズにあった支援を行っているところでございます。
29:33
また、現在、専門家チームを派遣して、被災地の現地調査とともに復旧・復興に向けた技術的な受言等を行っているところでございます。今、鈴木委員のお話がありました、このダンボールベッドですが、現時点では、トルコ政府からの要請を受けていないところでございますが、この復旧・復 興に向けて、専門家チームの調査結果を踏まえつつ、また、開発協力対抗の改定の議論におきまして、
30:00
日本の強みを生かした支援メニューを積極的に提示していくべきと、こういう意見もいただいております。これも念頭において、トルコ政府と意見交換を行いながら、必要な支援の内容を引き続き、検討してまいりたいと思っております。礒子県大臣、ありがとうございます。やはり、我々は、トルコ政府においても、ダンボールベッドがどういうものか、もしくは、どういう意義があるのかということは、なかなかにわからないのではないのかなと、災害対国日本に住む我々でも、ある意味、ここ数年で定着をしてきたものだと思っております。ぜひ、そういった必要性というものを、まさにプッシュ型支援、日本でも言いますが、その意義も含めて、トルコ政府にも提案型で、ぜひとも人道的な支援、人間の安全保障を、ぜひとも進めていただきたいと、強くお願いをさせていただきます。
30:54
続きまして、対アフリカ外交についての質問に移らせていただきます。このアフリカ外交の質問は、もちろん私自身、副大臣をさせていただいたときに、アフリカ地域担当をしており、興味関心、思いがあるというところももちろんでありますが、今、このまさに2.24以降、ロシアによるウクライナ侵攻以降、改めて民主主義であるとか、
31:21
国民価値観、しかも共有であるとか、国際秩序、こういったキーワード、大臣のまさに国際情勢についての文脈の中でも、度々出てきたキーワードでありますけれども、それを考えた上で、このアフリカ、そしてティカットプロセスというものは、非常に今、なお一層重要であると、このように思っております。
31:48
また、かつてそういうことをしたアフリカは、貧困の問題、そしてまた経済、政治、さまざま落ち着かないということで、絶望の大陸とも言われて いた時代もありましたが、今では可能性の第一であり、最後のフロンティアとも言われており、各国がある意味で熱視線を注いでいると思います。
32:09
実際に、例えば今年から見ても、アメリカにしては財務長官がアフリカを訪問をされている、中国などは、新年の外省訪問33回目だと、そしてまたロシアのラブロフ外省もアフリカを外遊をしているということも、報道等にも出てきているところであります。
32:35
1月に私もエチオピア訪問をしていた際に、たまたま中国の外省と愛媛地区もAU本部でばったり出くわしまして、その際の中国の外務大臣の会談の挨拶などもその後聞いたところ、非常に面白いのは、アフリカに必要なのは連帯協力で競争ではないと、中国の外務大臣が述べておられました。
33:04
ただこれ裏を返すと、競争というものを意識しているからこそのコメントであるということも言えるのではないのかなと思って私は聞いて いたところでありますし、またアメリカは8年ぶりに、いわゆる日本がやっているTICATのアメリカ版を開催いたしました。そして毎月アフリカに政府交換を送るという方針も決定をし、2月には先月はファーストレディがケニアナミビアを訪問をされたところでもあります。こういった意味で、アメリカのアフリカ戦略を借り立てている背景にはもちろん中国やロシアのこういった積極的な動きということもあると思っておりますし、また我々日本政府はこのFOIPの実現というところに大変重きを置いていると思います。ただ一方でこれ気をつけなくてはいけないのは、FOIPの実現は決して東アフリカまでということではないと。
34:02
つまり西アフリカまで全体のことを指しているんだというこのメッセージというものもしっかりと出していかなくてはいけないんだろうなと思っております。とりわけ西アフリカは今まさにこのワグネルの活動拡大なども叫ばれており、日本としても注視をなお一層していかなくてはいけないと思っております。この国際秩序を堅持するというコミットメントG7の外相会合でも強調していただいておりますけれども、
34:28
今後の今年はTICATから30年の節目でもあります。この対アフリカ外交を支援する国、される国、支援、エイドというよりもどちらかというと投資、そしてまた共に歩むパートナーシップ、だんだんとフェーズというものが変わってきていると思いますが、今後のこのTICATプロジェクト全体の性格、また方向性というものはどのように据えていらっしゃるか。
34:57
中国、韓国、そしてまたアメリカ、EUなどアフリカフォーラムというものがさまざまある種乱立している中で、日本の存在意義というものはどう打ち出していくのか、ぜひとも教えていただきたいと思います。
35:21
私は対アフリカ外交においてインド洋沿岸諸国のみならず、この西アフリカ諸国を含む、全てのアフリカ諸国との関係が重要であり、今後もきめ細やかに外交を展開していきたいと思っております。またTICATについてですが、1993年にTICATを立ち上げて以降、約30年間にわたってアフリカ自らが主導する開発を支援していくと、この精神で取り組んできたわけです。
35:50
私として参加いたしました第8回のアフリカ開発会議においても、アフリカとともに成長するパートナーとしまして、人への投資、また成長の支出、これを重視するという我が国らしい方針を打ち出したところです。また3日間で計21カ国の同人と2国間会談を行いまして、アフリカ諸国が抱える課題、また国際情勢についても意見交換を行いました。
36:18
デート後も、私はモロッコ、エジプト、ブルンジ、南アフリカ、ガーナ、ケニア、セネガル、カーブベルデ、及びコモロとの間で外相会談を実施いたしまして、このロシアによる暗い侵略への対応、またアンポリ改革や透明で公正な開発金融の重要性、こういったことについて議論を行い、アフリカ諸国と連携して対応していくということを確認したところでございます。
36:47
アフリカの首脳や閣僚、そしてさらにビジネス関係者は、ティカッドのプロセスを通じたこうした日本の姿勢や取り組みに理解と賛同を示していると認識しております。今お話があったように、他国によるタイアフリカフォーラム、これが多数存在する中で、ティカッドはまさに先駆的かつ主導的な役割を果たしてきたわけです。ティカッドは持続的にプロセスとして取り組むということが重要だと考えておりまして、応援いただいている先生方のご意見をいただきながら、関係省庁と連携して、今後もティカッドのプロセスを推進して、これまで培われてきたインチアフリカ関係、これを一層進化させてまいりたいと考えております。はい、ありがとうございます。自民党の中にもティカッドPTというものを立ち上げさせていただいております。この30年の節目にあたって、やはり見直すべきは見直しながら、共にウィンウィンな形にしてまいりたい、このように思っております。また夏までに我々の考えというものも取りまとめさせていただきたいと思っておりますので、その際にはぜひ大臣直接、我々の提言、申し入れ、また意見交換、ご対応いただきますようにお願いをいたしたいと思います。
38:03
そして、今日はですね、働き方改革について質問をさせていただきたいと思っております。やはりこの外交を進めていく上で、人、様々な技術が進歩をしていく中でありますけれども、やはり人だからこそできる外交、人でしかできない外交というものがあると思っております。そういった意味で、昨今、学生の官僚離れ。昔はもしかしたら霞ヶ関で働くというのが一つのステータスであった夢であったかもしれませんが、今それがだんだんとですね、影を潜めていっているというようなこともよく聞こえてきます。また、若い層の離職率が高まっている傾向にあるとされておりますが、外務省としては、この早期、または若い世代の離職者の理由、どのようなものがあると認識をされていらっしゃるのか教えてください。
39:05
お答え申し上げます。若手職員の中途退職につきましては、それぞれ事情が異なり、複合的な理由による場合も多いと承知しております。その上で申し上げますと、特に最近の若手職員の中途退職におきましては、長時間労働により家庭との両立が難しいなどといった働き方やワークライフバランスに起因するものが主な理由の一つとなっております。ありがとうございます。まさに長時間労働、ワークライフバランス、いわゆるよくブラック霞が関という言葉が何度となく我々は目にしたことがあると思いますが、非常にそこの部分、外務省としても危機感を感じていただいていることと思っております。私自身、副大臣のときに、若手の職員とグループにして、前2年目の職員と意見交換をさせていただきました。日々の業務で感じていること、不条理に思っていることを、活発に意見交換できたと思っておりますが、そのときに私が強く印象に残っているのは、やりがいが感じられないという言葉なんです。私はここは、周りにいる者、つまり先輩、そしてまた官房長、もちろん大臣、今日政務の政務官もいらっしゃいますけれども、の努力というか、アイデア等々で、そこは何とかなる部分もあるんじゃないかと思っております。これ、ぜひ今日大臣だと、秋元政務官もいらっしゃいますし、高木政務官もいらっしゃいますが、あえてお願いをしたいと思います。ぜひとも、政務官等々、表敬だとか会談を行われるとき、若い職員を、ぜひ同席をさせていただきたい。大臣もぜひお願いを、例えば、レクの際なんかも、そこにいてそのやりとりを聞かせる、携わらせる、こういったことだけでも、自分は外務省に入ったんだということを感じるだけでも、若い人たちというのは、小さなきっかけかもしれないけれども、大きなやりがいにつながっていくことと私は信じています。そして、私も副大臣時代に自分でできること、それなりに努力もさせていただいたと思いますが、もう一つ、大臣難しいと思いますが、政務官、これできると思うんです。相模大野の研修所に私、足を運びまして、そこでもやりとりさせていただきました。そのときにですね、例えば初めて私は、実は、終電がなくなっても12時、てっぺん回らないと、タクシー券使えないんだと。これ何のために待たないといけないんだという声を聞いて、そりゃおかしい、ということで、全省をしていただきました。今その個々の人間の、省異能を使う、終電がなくなったタイミングでちゃんとタクシー券が使えると。つまりできることはまだまだあるんです。これリーダーシップが問われているということでですね、大臣、お答弁を求めませんけれども、ぜひともこの部分、お含みをいただき、できることから取り組んでいただきたいと思います。質問でありますけれども、危機感を感じていただいている、2021年の2月には業務合理化推進室、2022年4月にはデジタル化推進室が立ち上がりました。これ、箱はできました。しかしながらそれだけでは十分ではない。この働き方改革であるとか、そのワークライフバランス、この目的を果たすためにはですね、例えばその専門人材の活用などもあると思うんですけれども、何が必要と考えられるか、現場の意見をどのように捉えていらっしゃるか教えてください。
42:54
お答え申し上げます。この委員御指摘のように、当省におきましてですね、業務合理化推進室、デジタル化推進室を設置するなどの改革を推進しているところでございます。この改革をさらに推進するために必要なことと考えているものとしてですね、この改革を進めていく中心となる官房化室をさらに体制強化を図っていくこと、それとともにですね、職員の意識の変 化を進めることが重要であると考えており、特に幹部、管理職員が改革の推進は自らの職責であることを強く認識すること、また、不要となった業務の廃止や業務プロセスの見直しを普段に行うことについて、全省員が問題を意識を持つことなどを徹底していくことが必要であると考えております。
43:59
大臣、ぜひ一言いただきたいんですけれども、やはり人が足りないんだと思います。海外で、今私はWPSと言って、Women Peace and Securityということでですね、アメリカなどと国防省とも定期的に意見交換などさせていただいているんですが、その時に教えていただいたのが、逆に国防省である国務省、そしてまた軍においては、抗端性であるとか組織力の維持のためには、不眠不休ということはさせないんだと。逆に抗体性、シフト性を強いて、それぞれの人間が最大限の能力を発揮できる環境というものを整えていくということが組織だと。組織力なんだということをおっしゃっておられました。やはりコンピューターではありませんから、チャットGPTではありませんから、人間省員は休まないといけないと思うんですね。そこで大臣、シフト性なんていうのはまさに日本だとマンパワー数がおりませんので、できないと思いますが、これまでの枠組みにとらわれない大胆な働き方改革といったものが必要だと思います。ぜひ省員が、若手が、やめたくないと思うような前向きなメッセージ、ぜひお願いいたします。
45:30
今のお話を聞いておりまして、確かライスさんが大統領補佐官のときに、大統領に対して、あなたはギリギリまで寝ててくださいと。その間にできることを私がやりますと。あなたには、私がやったことを見て、決断を下すという大事な仕事がありますから、その決断がベスタのものであるように十分休んでください。こういうことが何かの本に書いてございました。まさにチャットGPと違って、人間休まなきゃいけない、こういうことであろうというのを端 的に表した事例だと思いますが、我々が参責する外交課題に対応するために、やはりこの人的体制を含めて、外交領事実施体制の抜本的強化、これ大事でございます。鈴木先生がいらっしゃった頃から、いろんな予算の要求も含めて、やはりそういう足腰予算ということで頑張ってきたところでございますが、同時に先ほど、若手の職員を売席させる、中2階ぐらいの人が少し嫉妬するかもしれませんけど、俺たちやらせてもらえなかったので、いろんなことがそんなにハードルなくできることを追求していくことは大変大事だろうと思います。入省式の時に大変目を輝かして、みんな入省してきている、その姿を我々は見ているわけですから、これがいい方向にどんどん伸びていくようにするということは、外交力を最大化するという上で大変大事だと思っておりますので、前例固定観念にとらわれることなく、業務状況に応じた柔軟な人員配置、それから徹底した業務の合理化・効率化、さらに業務分担の見直しをしっかり進めていきたいと思っております。
47:27
ありがとうございます。ぜひとも大臣のリーダーシップで、今のような抜本的な大胆な改革、そしてまた若い省員が、志を持って入ってきた省員が、やりがいを感じられる日々その大きな外交ですから、一丁一石とは言いませんが、しかしながら日々の業務の中で、自分は貢献できているんだ、自分は感謝されているんだということが、にじみ出るような外務省であってほしいなと強く思います。最後に一問、これは法人保護であります。外務省と孤独対策でありますが、実は海外の法人援護統計によりますと、2019年直近の在外法人の死亡理由、症病に次いで自殺が2番目に多くなっております。これは何も2019年だけでなく、全体的な長期の傾向として、2番目の理由として自殺が出てきております。これは有識事態であると思っています。国内において今この自殺対策推進、そしてまた孤独政策を進められております。在外にいる日本人に対しても同じような支援、まためくばり、気配り、この政策というものは私は必要だと強く思っております。ここでおかげさまで外務省の方から、このチ ャット等々による24時間相談窓口など、連携をしていただいております。実際にこの取組、これ月平均で300件ほど相談が寄せられていると。そしてまた自殺年齢が高い人も一定程度いるということも聞こえてきております。この取組をまずどう評価されているのか、そしてやはりこの取組を単発ではなくて、持続的にやっていくという意味では、予算化ということも非常に重要だと思っております。併せてぜひとも大臣から、これについても前向きな答弁のみよろしくお願いをいたします。
49:29
この在外法人の保護支援、これ外務省の最も重要な責務の一つでありまして、各在外公館の領事自身が在外法人からの個別の悩みや相談に応じるなど、問題の解決に向けて取り組んでおります。今お話のありましたSNS等で在外法人からの相談を受け付けている国内5つのNPO、これを外務省また在外公館のホームページ等で紹介して、在外法人の間で周知を図るとともに、これはNPOとの間で緊急連絡体制を確立するなど、NPOと連携した取組を進めてきております。こうしたNPOと の連携の取組が在外法人の孤独孤立を予防して、また在外法人から寄せられる様々な相談やのきめ細やかな対応につながっている、評価をしておりまして、引き続きこれらのNPOと緊密に連携しながら在外法人の保護支援に努めてまいりたいと思っております。また予算対応ということでございましたが、外務省として在外法人から寄せられる相談にきめ細やかに対応していくために、在外公館職員による対応に加えて相談対応の最前線に立つNPOの活動にしっかりと寄り添うことが重要だと考えておりまして、必要な施策、これを不断に検討してまいりたいと思っております。西木君 ありがとうございます。これの取組も副大臣時代に強くお願いをしてですね、安藤局長も今日来ていただいていますが、大変なご尽力いただきました。これをやって初めて在外で暮らす日本人の虐待の事案が見つかった、そしてまた関係各所と連携ができたという実績もあります。まだまだ見えない課題、聞こえてこない課題、こういったことにも全力を挙げていただきますようにお願いを申し上げまして、私の質疑とさせていただきます。ありがとうございました。
51:44
吉田君 おはようございます。公明党の吉田信弘でございます。本日も質疑の機会がたまりましたこと、感謝を申し上げます。早速ですが質疑に入らせていただきます。さて、ロシアによるウクライナ侵略は1年以上経過したにもかかわらず、いまだに続いております。世界はこの事実を対岸の舵とは踏みなしてはおりません。日本もこの事実について、将来の今しめとして備えていかなければならないこと、これは言うまでもないことだと思っております。この点、ロシアは、ウクライナ侵略の1年以上前から、ウクライナの政府機関や重要インフラなどの情報システムやネットワークに侵入をして、破壊的サイバー攻撃の準備を進めてきたとみられます。加えて、昨年2月24日の侵略開始の1ヶ月程度前からは、破壊的なサイバー攻撃や大規模なDDoS攻撃を開始していたということを聞いております。ここにDDoS攻撃とは、複数のコンピューターから標的のサーバーにネットワークを介した大量の処理要求を送ることで、サービスを停止してしまう攻撃と聞いております。DDoS攻撃を受けると、サーバーやネットワーク機器などがサーバーに大きな負担がかかるため、ウェブサイトへのアクセスができなくなったり、ネットワークの遅延が起きたりするというふうにお聞きしています。特にウクライナ侵略の前日ですが、この前日には約3,000のシステムを対象とした大規模な破壊的サイバー攻撃を実施したほか、侵略の当日にはウクライナを含む欧州地域をカバーする衛星通信を使用不能としたことです。侵略開始後も、同一地域・セクターを対象とした物理的攻撃とサイバー攻撃とが近接した時期に発生するなど、物理とサイバー攻撃の手段の組み合わせにより、対象の機能低下や社会の混乱を起こそうとしている可能性が高いと思われます。現代の軍事行動は、非軍事の手段を伴ったハイブリッド戦であることを直視し、備えを構築することは政府の責任であると思います。この点、今申し上げたウクライナの例からわかるのは、サイバー攻撃というものは、この対象は国家ばかりではないということです。電気・ガス・公共交通機関などの重要インフラ、国民の生命を直接預かる医療機関などの民間も攻撃の対象になっています。例えば、2021年5月、米国コロニアルパイプラインのシステムに侵入し、データが暗号化され、ミノシロ菌が要求された事件。この事件では、パイプラインが1週間にわたって創業が停止した、石油製品の流通が東海岸でほぼ停止し、一時混乱状態が発生したとお聞き しました。また、昨年2月、国内でも大手自動車メーカーに関連する企業のネットワークに侵入を許してしまい、データが暗号化された。この関連企業と大手自動車メーカーとの間で納品する部品の数や時期といったデータのやり取りができなくなって、昨年の3月1日は、大手自動車メーカーの車を製造している全ての工場が停止をしたということでございます。さらに、昨年9月にデジタル庁や地下鉄事業者にリードフス攻撃が行われ、一時的にサイトの閲覧ができないような障害も発生しています。加えて、記憶に新しいのが、昨年10月、ランサムウェアの攻撃により、医療機関の電子カルテシステムに障害が発生し、一時、休館以外の診療を停止するとともに、新規外来患者の受入れを停止させるを終えなかった事態も発生しています。このランサムウェアとは、主にメールやウェブサイト経由で感染し、パソコン内のデータやファイルを暗号化させ、パソコンやスマートフォンをブロックするといった被害を及ぼすコンピュータウイルスで、暗号化を解除するために、パスワードと引き換えにミネシル菌を要求するために使われるとお聞きしています。このような状況の下、サイバーセキュリティに対する体制整備は、私は喫緊の課題であろうと思っております。政府には、この体制整備への対応をしっかり図っていただきたいと存じますが、この点、政府は、本年1月31日、内閣官房に「サイバー安全保障体制整備準備室」を設置したとお聞きいたしました。国のサイバーセキュリティに対する司令塔機能の大幅な強化を目指す第一歩であると推察いたしますが、政府として強化された司令塔機能をどのようにイメージしておられるかについて、お答えできる範囲で結構でございますので、国民の皆様の安心につながるような、わかりやすい答弁をお願いしたいと思います。
57:22
近年のサイバー空間における厳しい情勢を踏まえますと、我が国の政府機関や重要インフラ等に対し、安全保障上の懸念を生じさせる重大なサイバー攻撃が行われる恐れがございます。こうした重大なサイバー攻撃は、国民の安全と安定した経済社会活動を確保するために、可能な限り未然に排除するとともに、発生してしまった場合には、被害の拡大を防止する必要がございます。このような観点から、昨年12月に国家安全保障戦略を閣議決定し、政府機関等のシステムのセキュリティ強 化、農業的サイバー防御の導入、これらに必要となる組織や法制度を含む体制の整備等に取り組み、サイバー安全保障分野での対応能力を欧米主要国と同等以上に向上させていくことといたしました。政府としては、これらの取組を実現促進するために、内閣サイバーセキュリティセンターを発展的に改組し、サイバー安全保障分野の政策を一元的に総合調整する新たな組織を設置することといたしております。本年1月31日付で、内閣官房に設置したサイバー安全保障体制整備準備室におきまして、国家安全保障戦略の具体化について、しっかりと検討を進めてまいります。
58:39
御答弁ありがとうございます。しっかりとした体制整備を力強く進めていただきたく存じます。次に、外務省や在外交換に対するサイバー攻撃が行われたら、単純に業務に支障をきたすのみならず、重要な外交情報を盗まれたり、緊急事態において情報伝達に支障をきたし、国内外の国民の生命が危険にさらされることもあり得るかもしれません。外務省におかれましては、サイバー防御に も徹底して備えていただきたく存じます。そこで、外務省におけるサイバーセキュリティについて、説明できる範囲で結構でございますので、御答弁をお願いしたく存じます。
59:25
大月大臣官房サイバーセキュリティ情報課参事官
59:29
お答えいたします。サイバー攻撃により、我が国の重要な外交情報が摂取されれば、国民の生命や財産が危険にさらされるのみならず、他国や国際機関との信頼関係が損なわれる恐れもあることから、当省ではサイバーセキュリティ対策に特に万全を期してございます。外務省では、政府の統一基準に基づき策定いたしました「外務省サイバーセキュリティポリシー」に則りまして、所要の対策を講じております。技術的なことは、なかなか相手に手の内を知られてしまうので、これ以上答弁を求めませんけれども、しっかり体制を整え、サイバーセキュリティを頑張っていただきたいと思います。次に、ハイブリッド戦における非軍事の方法として、認知戦という概念も登場しております。ロシアによる偽旗作戦という言葉も、すでに多くの国民が耳にしたことがあるのではないかと思います。攻撃対象国の真理に影響を与え、軍事目的の達成を促進する作戦であると認識しております。極めて古俗な手段であると憤りも覚えますが、軍事目的達成のためのオペレーションの一つである以上、冷静にそのような戦略を講じてくることについて理解しておくことも、安全保障の一つの重要な観点であろうと思っております。
1:01:04
さらに、例えばこの認知戦と言われるものの中で、私、防衛研究所が発行している中国安全保障レポート2023という文献を見させていただいたのですが、この中に中国では、世論戦、心理戦、法律戦のこの3つの3戦を軍事オペレーションに取り入れていると拝見いたしました。これらの戦略は、今から12年以上前の2005年の8月に既に人民解放軍の中で発表され、研究が進められているようでございます。先の二戦八戦作戦は、この3戦における心理戦に含まれていると思われますが、こういったこともしっかり政府として認識しておくことは非常に重要だと思っております。その上で大切なことは、インテリジェンス機能の 強化であると私は考えます。認知戦に対抗する重要な方法がインテリジェンスにあるのではないでしょうか。このことは、外交情報を扱う外務省においてより重要であると考えます。加えて、昨年末に閣議決定した国家安全保障戦略には、偽情報などの拡散を含め、認知領域における情報戦への対応能力を強化する。その観点から、外国による偽情報等に関する情報の集約分析、対外発信の強化、政府外の機関との連携強化などのための新たな体制を政府内に整備する。さらに、戦略的コミュニケーションを関係省庁の連携を図った形で、積極的に推進、実施するとございました。ここにおいては、外務省の果たす役割も極めて重要であると、多いと思われます。そこで、外務省にはこのインテリジェンス機能を強化していただきたく存じますが、林外務大臣からお受け止めをお聞きさせていただければと思います。
1:03:12
昨年末に決定されました国家安全保障戦略におきまして、情報機能の強化について、人的情報、公開情 報等、多様な情報源に関する情報収集能力を大幅に強化する。こういうふうにされておりますことも踏まえまして、外務省としても情報機能強化のための予算、人員の充実強化に、鋭意努めてきております。少し具体的に申し上げますと、令和5年度の政府予算案において、国際情報統括官組織については、前年度の約7億5254万円から増額をして、8億4185万円計上しております。加えまして、外務省、世界全体に実管ベースで154の大使館と67の総領事館、さらには10の政府代表を設置しておりまして、ここにおける幅広い情報源、人脈を有しております。外務省の強みであるこれらの在外交換等を通じて、日頃から情報収集、分析の強化に取り組んでおります。さらに、このインテリジェンスにおける公開情報の活用、これは情報船への対応の観点からも、極めて重要だと認識しておりまして、令和4年度補正予算及び5年度政府予算案において、AIを活用した公開情報収集分析のための新たな予算、これを合計約3億3千万円計上しておるところでございます。国際情勢に関する情報収集分析能力の重要性、これはますます高まっていくと思っておりまして、外務省としても引き続き、さまざまな形で情報機能の一層の強化を図ってまいりたいと考えております。AIなどの最新技術を駆使した形でのインテリジェンス機能の強化について、改めて私も嬉しく存じますし、しっかり進め ていただければと思います。次に、お話が変わりますけれども、元徴用工問題について質問をさせていただきます。先日、韓国政府から発表された解決策についてですが、まず、日本の政府の立場は一貫して揺るぎがないということがはっきりわかります。その上で、韓国政府から示された未来志向の日韓関係に進むための一つの方向性であり、今後の日韓関係において、私はプラスになると予想されることから評価していいのではないかと思っております。私も昨年の臨時国会における予算委員会において、ASEANが行われたカンボジアのプノンペにて、岸田総理が韓国のユンソン・ニュール大統領と会談に臨まれた成果について質問したところ、岸田総理から、旧朝鮮半島出身労働者問題に関しては、私とユン大統領からそれぞれの外交当局に対し、競技の加速を、今年9月、今から言うと昨年の話です。昨年、指示を出しました。この指示を受けて進められている競技の進展を踏まえつつ、懸案の早期解決を図ることで改めて一致をした。この会談の中で、こういった一致を見たということであります。なお、これを受けて、昨年の11月24日ですが、日韓局長競技が実施されたところです。引き続き、我が国の一貫した立場に基づき、韓国側と緊密に支出を図っていた だきたいと考えていますとの答弁がありました。この度の日韓両政府の努力が、今度、欠乏しているものだと敬意を表するものであります。ただ、日韓関係は、過去に韓国の政権交代により、国家間の約束事が保護にされた経緯があります。今後、韓国政権に交代が起きようとも、国家間の約束事が遵守される、これは、このことはある意味、当然のことであるにもかかわらず、これを担保するようなことが必要であるのではないか、というふうに思いますが、安倍市外務大臣に答弁をお願いしたいと存じます。
1:07:21
この政権交代があった場合という、他国の内政に関する事項については、この政府としてお答えすることは適切でなく、差し控えたいと思います。その上で申し上げれば、韓国政府は、今後、国内のプロセスを行いつつ、原告の理解を得るべく最大限努力するとしております。今後、措置の実施とともに、日韓の政治、経済、文化等の分野における交流、これが力強く拡大していくことを期待しておりまして、そうした観点から引き続き、諮訴をしてまいります。
1:07:56
ありがとうございます。次に、北朝鮮によるミサイル発射は、相変わらず頻繁に行われています。暴走する北朝鮮に対して、日本の安全保障の基軸である日米同盟に加えて、日韓の協力関係の側面からも退治することにより、北朝鮮への抑止力はより高まると思われます。そこで、これを契機に、日韓のみならず、日米間、この3カ国の協力関係をより強固なものへと発展させていただきたく存じますが、林外務大臣に決意をお聞かせいただければと思います。
1:08:30
北朝鮮が、前例のない頻度と対応で、弾道ミサイル等の発射を繰り返していること、これは我が国の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であるとともに、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であります。こうした北朝鮮によるミサイル発射を含めて、地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、日米間3個国の間では首脳介護、外相介護をはじめとして、重層的に連携を深めてきております。直近では、先月18日の北朝鮮によるICBM級弾道ミサイル発射を受けて、日米間外相介護を行いまして、私とブリンケン米国国務長官及びパクチン韓国外交部長官との間で、北朝鮮への対応に関し、一層緊密に連携していくことを確認いたしました。日米間3カ国の連携、これは北朝鮮への対応を超えて、地域の平和と安定にとっても不可欠であり、今後とも連携を強化してまいります。
1:09:33
大臣、答弁ありがとうございます。また改めて、ロシアのウクライナへの侵略について、話を戻し質問いたします。先月の24日で侵略から1年が経過したことは、先ほども申し上げました。これまでの戦火の拡大により、人口密集地やインフラ施設での被害が広がり、子どもたちや女性を含む大勢の市民の生命が絶えず脅かされている現状、今でもそうですが、このことに胸が痛んでなりません。停戦の兆しすら見えず、むしろ戦争が激化しているような印象を受けております。このまま戦闘が継続すれば、戦闘員のみならず、一般住民の犠牲者が急増することにもなりかねないと思います。人命を救うためにも、一刻も早く停戦を私は実現しなければならないのではないか、そのように思います。歴史的に戦争が永遠に続くことは、私はこれまでもなかったし、これからもないだろうと思います。確かな停戦への兆しは見えていない現状ですが、国際社会の努力で停戦の時期を早めることは可能ではないかと思います。では、その役割を誰が担っていくのか、誰が介してできるのか。日本は、米国をはじめ普遍的価値を共有する西側諸国と保長を合わせているところではございますが、ウクライナへの殺傷能力を持つ武器を共有していないG7唯一の国です。ここは、ロシアとウクライナをつなぎ合わせる、そういった任にあたる、私は重要な要素ではないかと思っております。ところで、先月24日には国連安全保障理事会が、そしてその前の2月17日から19日にかけて、ミュンヘン安保会議が開催をされております。ここには、各国の国防省外相クラスが集合しました。