7:30
これより会議を開きます。国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、国土交通省大臣官房、土地政策審議官中田弘人君、国土政策局長黒田正義君、
7:56
国土局長天川弘文君、道路局長新居克彦君、住宅局長石坂聡君、鉄道局長村田茂君、物流自動車局長鶴田弘久君、
8:11
国土局長海也篤君、公安局長稲田正博君、航空局長平岡茂則君、観光庁次長加藤進君、内閣府規制改革推進室次長渡辺幸徳君、
8:30
宇宙開発宣略推進事務局審議官渡辺敦志君、総務省大臣官房審議官鈴木清君、及び法務省民事局長竹内努君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、
8:52
ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
9:02
本日は、物流関係というところで、高速道路の料金について質問させていただきたいと思います。私、先週、川上村というところでお祭りがありまして、そのときにレタス農家の方と話をする機会がありました。
9:26
その辺の物流に生まれる日本問題について、どのように受け取られているのかというところとか、実際にどのような影響があるのかというところを伺ったのですが、そうしたらば、農家の皆さん、今、おおよそ1農家あたり3万箱から4万箱ぐらい、大体年間に出荷していらっしゃるのですが、
9:47
大体1年間で、物流コストが今回、事業者から言われているのが、大体90万円とか100万円ぐらい増加、1農家あたり増してしまうというふうに言われているらしいのです。
10:01
そこで、今、農家の皆さん、資材、肥料、こうしたものの値段が上がっている中で、なかなか価格転換が進んでいないという状況の中で、また、さらなる物流コストの増加で価格転換ができない状況があるというところで、何とかして、こうできないかなというところで、今回、高速道路の料金をもう少し低減できないか、下げることができないかという観点から質問させていただきたいと思っています。今回、今、国交省の方では、高速道路の利用料金の負担について、深夜割引について変更を計画されていると思うんですが、その点についてどのように変更されるのか伺いますでしょうか。
10:52
お答え申し上げます。高速道路の深夜割引でございますが、これは一般道の沿道環境、騒音だとか振動の、これを改善するために、交通要領に余裕のある高速道路の夜間利用を促進することを目的に、全体の料金を3割引にしているものでございます。
11:13
割引につきましては、0時から4時の深夜時間帯に高速道路を少しでも走行すれば適用を受けることから、料金上を通過する時間を調整する車両が、0時前後に料金上、前のスペースなどで待機して滞留するといった課題が生じております。
11:33
また、課題に対しまして、有識者委員会での議論、また物流事業者の意見も踏まえまして、割引が適用される時間帯の走行分のみを割引の対象とする。
11:45
そして、割引適用時間帯を22時から5時に拡大をする。また、長距離を利用した場合に料金を低減する制度がございますけれど、これを拡充をすると。などの見直しの方針を昨年の1月に公表したところでございます。
12:04
割引の見直しにつきましては、現在、高速道路会社において、車両の位置を把握するためのアンテナの設置などを行っておりまして、今年度中に開始する予定をしております。
12:16
広瀬貴司君。まず、配付資料1をちょっとご覧いただきたいんですが、これまで上にある現行の割引の制度と、下の方には、これから今ご説明していただいた、新割引の見直し後の制度というものが記載させていただきました。
12:35
①の方なんですが、今、おっしゃったように、0時から4時の時間帯に1分でもかかれば、これまで割引を受けられたと。このために、今、道路で、出口ですね、高速道路の出口で待機している車両が退流していたという話がありました。
12:55
②に行っていただくと、②もこれは本来であれば5時に出勤しても間に合うような時間帯なんですが、それより前に出勤することで、1分でも利用することで、これまでずっと割引を受けられたというところがあります。
13:11
今回、この見直しを行うところについては、22時から5時に利用時間は少し拡大されてはいるんですが、ただ残念ながら、これまで、例えばお昼の14時ぐらいから夜中12時ぐらいまで走った分について、すべてのところで3割引を受けていたものが、
13:36
22時から5時に走った分だけ割引を受けるというところで、もしかしたらば、これまで割引を受けられた方が受けられなくなってしまうというところで、少し深刻な問題だというふうに受けとられております。
13:54
特に、例えば3番のところを見ていただきたいんですが、22時に出発をするというところで割引が始まりますけれども、そうすると、先ほどおっしゃられたように、これまで0時になると出口のところで大流が生まれてしまうというところがあったと思うんですが、
14:17
22時に用意どんでみんなでスタートしていくというところでは、もしかしたら、この22時のところで結局大流が起きてしまいかねないというふうに思っています。今、国交省 がおっしゃられたような懸念が全く解決できないというふうに思っています。
14:35
それからもう1つは、この22時からスタートすることによって、これまでドライバーの方々、昼間から夜まで走れる方、あるいは早朝からお昼にかけて走る方とか、夕方にかけて走る方がいらっしゃったと思うんですが、
14:53
これらの方たちが全員、夜勤労働になりかねないというところで、本当に働き方改革にマッチしているものなのか、改善されるものなのかというところがちょっと心配しております。先ほど申し上げましたが、ちょっと質問させていただきますが、22時前にこれから大流が起こるのではないかというところと、
15:18
これから深夜割引を受けるために、夜勤中心の労働となって、むしろ労働環境を悪化するのではないかというところを、この2点について国交省の考えをお聞かせください。内閣総理大臣 内閣総理大臣 内閣総理大臣 内閣総理大臣 お答え申し上げます。現在の深夜割引でございますけれども、0時から4時の深夜時 間帯に高速道をちょっとでも走れば、3割引ということであります。
15:44
そのため、小さな待機時間で大きな割引、昼間走っている部分も含めての割引が適用されるということで、時間を調整する車両が多数発生しているというふうに考えております。今回の制度の見直しで、割引適用時間帯、22時から5時までの、この走行分のみが割引対象となりますので、時間調整によって得られる割引の度合いというのは低下するのではないか。現在のような大規模な滞留が減少するものではないかなというふうには考えております。なお、高速道の料金というのは、本来荷主が負担すべきものでございまして、本年3月の標準的運賃の見直しにおいては、この有料道路料料を新たに項目立てをして明確化しておりますので、
16:36
適正にこの運賃に転嫁されていく中で、委員御指摘の割引適用時間帯前の待機車両の発生というのは徐々に改善していくのではないかというふうに考えております。この点、しっかりデータを検証していただいて、本当に解消されるのかどうか分析していただきたいと思っております。
17:03
今回の改善とおっしゃられているところなんですが、私は3つの点で解約なんではないかと思っております。
17:12
1つ目なんですが、先ほど申し上げたように、ドライバーの方々、これまで朝とか昼に働いていらっしゃった方々が、そうした方々が深夜に働くというところで、もしかしたらここはちょっと夜勤生活を強いられるというところでは、働き方改革が名ばかりの対策になってしまうのではないかというところ。
17:35
2つ目は、これまで、物流2024問題で大きな影響を受けるというふうに言われている、農産物、それから水産物、これを輸送する時間帯が依然として外れてしまう。特に、朝通ったものを直送して、産地から直送して、消費地まで持っていくというところが外れてしまっている、時間帯が外れてしまっているというところで、農業者の負担、それから漁業者の負担というのは軽減されない。そして3つ目が、朝、結局5時までしか割引の適用を受けないというところでは、朝方のラッシュ時に、それから夕方の帰宅時に、高速道路を降りてトラックが走ってしまう可能性があるというと ころでは、例えば朝方だと小さな子どもも、小学生が通学しているような時間帯にもトラックが道路にあふれてしまいかねないというところで、ちょっと心配な割引の体系だというふうに思っています。私の方からお願いしたいのが、今の割引の時間帯なんですが、22時から5時というところをもう少し拡大していただきたいというところと、それからこれまでのように1分でもその時間帯を利用したらば割引を利かせてほしいというところ。今回、物流2024問題に対応していくにあたっては、運賃が非常に上がってしまうというところでは、高速道路の料金でせめてもう少し緩和できるような措置をお願いしたいと思うんですが、大臣いかがでしょうか。西東国土交通大臣。 (西田) 今回の見直し案は、先ほどの滞留の問題ですとか、それから高速道路の深夜割引の本来の目的などを考慮しまして、有識者の委員会で、主に物流事業者の意見を聞くなどして十分な議論を行った上で、検討を進めてきております。今、洪水委員からお話のありました、いろいろなご意見、確かにそういう面もあるというのは私も思います。そういう意味で、これを実施しながら、現場のデータも取りながら、実施状況、そしていろいろな各方面の意見も聞きながら、改善すべき点は改善していきたいと思います。高須拓一君。 (高須) ありがとうございます。私も突然お願いして、すぐに改善され ると思っているので、ぜひ検討の材料に含めていただきたいなというふうに思っています。そして、2024年4月22日にデジタル行政会議にて、岸田総理から、齋藤国土交通大臣においては、2025年からのETC専用化を踏まえ、渋滞緩和や地方振興の観点からデジタル技術を活用した高速道路料金体系の見直しについて具体的な検討を開始してくださいというふうに発言がありました。これを受けて、どのように料金体系を見直していくのか、一つ教えていただけますでしょうか。
20:54
高速道路料金の基本原則は対距離性でございます。これを基本としつつ、政策課題に応じて、時代に即したものとなるよう努めてまいりました。高速道路料金の割引につきまして、デジタル技術の活用などにより、日々の交通状況などを的確に把握した上で、そこで明らかとなった課題を解決するものでしていく。とともに、利用者が認識・実感することで、行動変容し、割引の効果が発現するよう、委員御指摘のとおり、わかりやすくシンプルなものにしていくべきと考えております。現在、具体的には、深夜 割引についての、先ほど来議論されているような見直し、それから、休日と平日の割引のバランスの見直しなどを進めておりまして、また、昨年7月からは、東京湾のアクアライン上り線の土日・祝日における時間変動料金の社会実験なども行っているところでございます。岸田総理からいただいたご指示を踏まえまして、渋滞緩和や地方振興の観点から、時間に応じて料金を変動させる制度の本格的な導入などについても、地域の合意形成を図りながら検討を進めてまいりたいと思います。今、私が聞こうと思ったところ、さら問いのところでもすでに答えられると思うんですが、配付資料を2枚目からめくっていただきたいんですが、配付資料2番目のところですね、深夜割引の見直しのポイントというところで、先ほど申し上げた3割引の深夜の3割引については左側に記載されているんですが、右側に長距離提言の拡充というところがあります。これですね、計算の仕方が複雑で、100kmから200kmのところは25%割り、200から400は30%割引と、それから順々に距離を追うごとに割引率が高くなっていくと。その次のをめくっていただくと、先ほどの距離の提言のところでは、1000kmを超えた部分については3割引をさらにやっていくというところ、またこれも非常に複雑になってしまっていると。そしてその次のページの大口多品度割引の概要を見ていただくと、5000円以下の部分につ いては0%割引、5000円から1万円以下の部分については20%割引、1万円から3万円の部分については30%割引、それから契約単位割引で大口の場合には10%割引とか、非常に複雑な計算になってしまっているんですね。なのでここをシンプルにしていただきたいというところ。これ、何で私が申し上げているかというと、これから何時の時間帯を走るかによって大きく高速道路の利用料金が変わってくると、割引を受けたときの利用料金が変わってくると。そうすると、荷主の皆さんにとっては、最初請求をこのくらいの見積もりでしたということで受けたときに、それ以上のものが、非常に大きなものがもしかしたら請求されかねないというところで、もう少し見通しがきくようなシンプルな割引制度にしていただきたいというのが私の趣旨ですが、先ほど御答弁いただきました。もう一度お願いします。(佐藤国土交通大臣)先ほどシンプルにすべきというのを先取りして答弁してしまいましたが、おっしゃるとおりだと思います。ただ、いろいろな割引制度について、物流事業者の方、また地域の方のご意見を取り入れてやって、積み重ねてきた結果として、こういうちょっと複雑な形になっておりますが、それはそれで地域の細かな要望に応えようとすると、こういう形になる部分もありますけれども、基本的にわかりやすいシンプルなものにすべきだということで、長距離低減性につきましても、できるだけわかりやすい形にしたいと思います。(小津貴司君)ありがとうございます。よろしくお願いします。先ほど、今、割引制度についてちょっと話をしていますが、深夜割引についてなんですが、走った分だけ割引を受ける、3割引を受けるというところがありますが、同じ10時から5時の時間帯というのは、深夜割増、標準運賃だと深夜割増、2割増すことになっています。結局、割引が効いていたとしても、割増によって打ち消されてしまうというところがあります。これまで割引を受けられていた事業者にとっては、もしかしたらば、これからは割引を受けられないし、深夜割増をさらに請求されかねないというところでは、大幅な値上げにつながってしまうかもしれないですね、妊娠にとっては。だから、この点については、もう少しさらにご検討をお願いしたいなと思います。次の質問に移らせていただきます。次、時間がないので、質問5番目に移らせていただきます。4月22日に岸田総理がデジタル行政改革会議にて発言された内容が、国交省の方向性と私は異なると思っています。これについては、4月22日にも、4月24日の国土交通委員会でも伺わせていただいたのですが、タクシー事業者以外の者が行うライドシェア事業に係る法制度について、6月に向けた議論において論点整理を行い、5月中に規制改革推進会議に報告をしてくださいと岸田総理が、齋藤国交大臣に述べられました。この点についてどのように報告されるのか伺いますでしょうか。(( 岸田総理 ))先ほど、公図委員から御指摘のありました4月22日の岸田総理からの御指示、この御指示を踏まえまして、6月に向けて論点整理を丁寧に進めているところでございます。しかし、6月までに結論を得ると決まっているわけではございません。国土交通省としては、今般導入した新たな制度について、歯医者アプリ等のデータを蓄積・検証して、移動の足の不足解消の状況を確認し、制度改善を不断に行うことが重要と考えております。今回の自家用車活用事業、また地方では自家用郵商制度の改善等を行っております。これらがどのような成果を出して、移動の足不足の解消にどの程度大きく改善すると思いますけれども、これらのデータをしっかり検証しなければ、次の段階にはいけないと私は思っております。
28:08
5月中に論点と報告書を提出するということで、既に論点としてはまとめてい らっしゃると思うんですが、その点について伺いますでしょうか。
28:31
論点整理につきましては、先ほど大臣から御答弁申し上げましたとおり、5月末に向けて今丁寧に進めているところでございますが、その中での基本的な考え方というのは、今新しく開始した事業の効果をしっかり検証した上で進めていくべきである。これが基本になっていると思います。
28:54
報告書の内容次第によっては、私はライドシェアが大きく間違った方向に進んでしまうのではないかというふうに思っております。そうした観点から、規制改革推進会議に報告書を提出される前に、報告書の内容について各政党に御説明を御交渉からお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
29:27
今申し上げましたような考え方で、これは国土交通省の交通政策審議会でも今御議論いただいていますし、国会でも大臣が度々申し上げているとおりでございます。そのような内容で御交渉としては進めてまいりたいというふうに考えております。
29:45
この規制改革推進会議に報告書を提出する前に、報告書の内容について各政党に御説明をすることを理事会の場でぜひ協議していただきたいと思います。お願いします。はい。理事会で協議いたします。時間が終わりましたので、済みません。ありがとうございました。
30:24
はい。立憲民主党の石川香織です。きょうよろしくお願いいたします。まずは北海道新幹線について伺いたいと思います。北海道新幹線の新函館北斗札幌間の30年度末の開業が延期になるということが発表されました。昨日、それを受けまして、午前中はまず鉄道運輸機構に立憲民主党の北海道連合会として緊急要請をさせていただきまして、午後には小柳政務官に対応いただきまして、国交省の方にも緊急要請をさせていただきました。昨日は北海道と札幌市も来たというふうに伺っておりますけれども、この開業の延期、大変北海道を含め地元、沿線の自治体も含めて残念に感じているんですけれども、この開業時期の延期というのはトンネル工事の遅れが大きな要因となっています。北海道新幹線は全体212キロの約80%がトンネルになっておりまして、このトンネル工事の進捗状況は17あるトンネルのうちの全体の74%は掘削が終わっているんですけれども、地質の不良ですとか岩の出現などで工事がかなり難航しているトンネルがいくつかあるという状況です。例えば、大島トンネルの湖区ではスメクタイトという水を含むと膨張してしまう鉱物があって、これが山全体の圧力となってトンネルにかかってしまうということで、これもかなり遅れの要因になっているということも一つになっているということでした。トンネル工事ではできることを前倒しをして、なるべく取り戻せるようにしてきたということなんですけれども、結果的に目標にしていた30年度末は間に合わないということで、