6:45
これより会議を開きます。この際、新たに議席に就かれました議員をご紹介いたします。
6:59
議席第347番、司令代表選出議員、奥村正義君。
7:28
議長は本院規則第30条の規定により、奥村正義君を厚生労働委員に指名いたします。
7:47
この際、日程に追加して、情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上、
8:04
なお、日々に行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律案について、提出者の趣旨説明を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。
8:48
情報通信技術の活用による行政手続等に係る関係者の利便性の向上 、並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
9:07
この法律案はデジタルによる手続き完結に加え、行政機関等が円滑なデータ連携を行い、手続において一度限りの情報提出とすることなどの環境整備を行うことで、国民の利便性向上と行政運営の簡素化効率化を図ることを目的とするものであります。次にこの法律案の内容についてその概要を御説明申し上げます。
9:31
第一にデジタル社会形成基本法において施策の策定に係る基本方針にデータの内容を正確かつ最新に保つこと等のデータの品質の確保のための措置を講ずることを追加するとともに、デジタル社会の形成に関する重点計画において定める事項にデータの品質の確保に関し、政府が迅速かつ重点的に講ずべき施策を追加することとしております。
9:58
第二に情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律において公的基礎情報データベースの整備等の推 進に係る措置を講ずるとともに、他の法令の規定により変更届出を行わなければならない法人に係る名称等の登記事項について、行政機関等がデータ連携により入手した場合は当該変更届出が行われたものとみなす旨の措置を講ずることとしております。
10:26
第三に独立行政法人国立印刷局法及び情報処理の促進に関する法律において公的基礎情報データベースの整備等を効果的に推進するための体制整備として、独立行政法人国立印刷局にデータの加工等の業務を、独立行政法人情報処理推進機構にデータの標準化に係る基準の作成等の業務を追加した上で、
10:53
関係業務の支部大臣に内閣総理大臣を追加する措置を講ずることとしております。第四に行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律において、内閣総理大臣が特定個人情報を利用して事務処理を行う行政機関等に対し、当該情報の正確性の確保のための必要な支援を行う旨の規定を定めることとしております。
11:20
また、個人番号カードについて本人確認に係る機能を移動端末設備に搭載するための措置を講ずるとともに、次期個人番号カードの導入に当たり、同カードの伝授的記録事項として性別は残した上で、懸面記載事項から性別を削除する等の措置を講ずることとしております。
11:41
なお、この法律は一部を除き、交付の日から起算して1年3ヶ月を超えない範囲内において、政令で定める日から施行することとしております。以上がこの法律案の趣旨でございます。
12:08
ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。
12:47
私は会派を代表し、ただいま議題となりましたデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律案について質問します。マイナンバーカードの不正なりすまし事件について質問します。自民党の市議が偽のマイナンバーカードをなりすまして使われ、スマートフォンの機種変更がされ、高級時計を購入されるなどの被害を訴えています。このようなマイナンバーカードのなりすまし詐欺事件数は、警察庁もデジタル庁も把握していないとのことでした。
13:16
マイナンバーに関する政策を強引に進める割に、このような件数を把握していないというのは、無責任ではないでしょうか。また今回の事件のように、マイナンバーカードを身分証明として使える場面で、店頭や民間企業が目視で正規のものかを確認するケースがあります。しかし、なりすましを防ぐためのカードリーダーの設置は義務付けられていません。
13:39
このような事件が発生するということは、制度的にも運用的にも欠陥があるということではないでしょうか。どのような対策を考えていますか。大臣の答弁を求めます。今回の法改正でマイナンバーカードがスマートフォンへ搭載されれば、スマートフォンの盗難や紛失などにより犯罪が起きる可能性が増大し、またなりすましや乗っ取りなどのリスクが増大することは明らかです。
14:07
このような状況によって、マイナンバーカードの利用者が多くの人に対して、大きな責任を負うことができると考えています。このような状況によって、マイナンバーカードの利用者が多くの人に対して、大きな責任を負うことができると考えています。このような状況によって、マイナンバーカードの利用者が多くの人に対して、大きな責任を負うことができると考えています。
14:29
しかし、個人情報とマイナンバーの紐付け、誤り等、安全安心とは言えません。また、反対の声が多い健康保険者の全面廃止を決めるなど、人に優しいデジタル化ではありません。政府は人に優しいデジタル化を進めているとお考えですか。どこが優しいとお考えでしょうか。大臣の答弁を求めます。
14:51
政府はデジタル社会形成のための基本10原則として、オープン透明公平倫理を挙げています。しかし、健康保険者の廃止など、オープンでも透明でも公平でも倫理的でもありません。政府自身がデジタル社会形成のための基本10原則を全く守っていません。
15:09
県庁は、2023年12月20日、AI時代の官民データの整備、連携に向けたアクションプランを発表しました。少子高齢化、人口減少社会において求められるサービスの実現としてデジタル化を挙げています。ところで、少子高齢化に対する切り札がデジタル化なのでしょうか。大臣の答弁を求めます。
15:29
少子高齢者の皆さんと話をしていて、デジタル化をしてほしいという声を聞いたことがありません。少子高齢化の中でみんなが望んでいるのは、ケアを社会の真ん中に据えた社会です。安全安心に暮らしていく社会を望んでいます。地域の疲弊を生んだのは、政府の第一位産業の切り捨て政策です。少子化を生んだのは、政府の非正規雇用4割を作った労働法制の規制緩和という雇用の破壊であり、ジェンダー平等を実現しない政策です。その根本 原因を解決しないまま、デジタル化すれば問題が解決するかのように、多くのエネルギーや予算を投入することは間違っています。デジタル化はあくまでも手段に過ぎません。本来手段に過ぎないデジタル化を徹底することだけが、政府の政策として述べられており、手段に過ぎないものを自己目的化してしまっているのではないでしょうか。マイナンバーカードの普及率向上を目的とした政策ばかりが実行されているのではないでしょうか。
16:26
政府自民党は少子高齢化を口実に地方公務員を減らすといい、地方公務員を減らす口実にデジタル化をいい、官民の情報を集め、官民と民間の金儲けのためにデジタル化を進めようとしているのではないですか。答弁を求めます。費用対象化の悪さについて質問します。2020年9月からマイナンバーカードの取得を推進するための、予算規模3000億円弱のマイナポイント事業が開始されました。
16:54
2020年6月からはマイナポイント事業の第2弾として1.8兆円もの予算を確保し、テレビCM等の広報にも力を入れています。政府によるデジタル化は湯水のごとく多額の税金を高価の 薄い政策につぎ込んでいる状況ではないでしょうか。
17:12
これまでの政府によるデジタル化の30年来の失敗を繰り返さないためには手段にすぎないデジタル化を自己目的化してきた歴史を今こそ建設的に政策転換すべきではないでしょうか。
17:25
2020年に国連事務総長の公表した「最高の願望人権のための行動の呼びかけ」は、最新テクノロジーは監視、抑圧、オンラインでの嫌がらせやヘイトスピーツを通じ、権利やプライバシーの侵害に利用されることがあまりに多くなっていると指摘しています。福祉制度のデジタル化は効率性を高める可能性があるものの、最も必要としている人々を排除する危険性があると考えます。
17:51
新しい技術の進歩が人権を侵食し、不平等を深め、既存の差別を悪化させるために利用されないことが重要です。この人権のための行動呼びかけは日本の政策においてどのように活かされているのでしょうか。このような視点は一切ないのではないでしょうか。改正法案の問題点につい て質問します。マイナンバー制度は当初は社会保障・税・災害対策分野の3分野を利用範囲として運用が開始をされました。
18:19
しかし、2023年マイナンバー法が改正され、3分野以外に利用範囲を拡大するとともに、法律で定められた事務に準ずる事務は、省令で定めさえすればマイナンバーを利用し、情報提供できるようになりました。今回の法改正は電子証明書のほか、新たに懸面記載事項もスマートフォンに搭載可能にすることで、電子証明書の利用を促進するものです。
18:45
電子証明書を携帯し、紛失の危険のあるスマートフォンの安全性とともに、電子証明書の発行、シリアル番号をIDとして利用し、個人情報を紐付けていく利用拡大には危惧があります。シリアル番号の利用規制は不十分ではないでしょうか。大臣の答弁を求めます。今回の改正で、直個人番号カード導入にあたり、性別は懸面から削除するということを盛り込んでいます。
19:12
懸面から削除するとして も、国が開発無償配付するというアプリでは、性別情報を読み取ることができるとしており、結局それは意味がないのではないでしょうか。アプリを見ることができる対象をどう限定し、どう規制をするのか、お聞かせください。保険証と運転免許証を統合したマイナンバーカードを紛失した場合、再発行するときの身元不詳としては、主にパスポートを使うことになりますが、パスポートを持たない人もいます。
19:38
複数の本人確認が一体化されていくと、紛失した場合に身元確認が困難になるという問題が生じます。運転免許証とマイナンバーカードの統合は、行う必要がないのではないでしょうか。一般社団法人情報システム学会のマイナンバー制度の問題点と解決策に関する提言にもありますが、身元確認機能と申請制確認機能と属性情報確認機能の3つを、1枚の物理的なカードに全て納める理由は存在しません。世界的にこの3つが一緒になっているカードは存在するのでしょうか。存在しないと思いますが、いかがですか。発生している問題点への対応について質問します。
20:18
2019年に発生した陸ナビ事件は、リクルートキャリア社が提供する大手就職情報サイト「リクナビ」において、学生の閲覧履歴等をもとに、同社が作成したアルゴリズム計算方法に基づいて、顧客企業に対して学生ごとの内定事態リスコアを提供していたという事件です。
20:39
リクナビを利用する学生にとって、極めて不利益の大きい方法でデータの取扱いがなされていました。例準のために、このようなプライバシー侵害、人の情報が売られるということが行われています。デジタル社会のこのような問題点をどう考えるか、どのような規制をしていくのか、大臣の答弁を求めます。
21:04
では、国際統合委員会の役割についてお聞きをします。GAFAなどと呼ばれるアメリカの巨大IT企業をめぐっては、アメリカやヨーロッパ当局などが、市場の独占で自由な競争を妨げているとして、規制強化に乗り出しています。日本の公正取引委員会も、GoogleがLINEやYahooの広告事業を不当に制限したのではないかということで、独占禁止法違反の疑いで調査に乗り出しました。
21:33
2014年3月、Googleに対して閣役手続に係る通知実施、Google社は公正取引委員会に対して改善計画を提出し、公正取引委員会は処置内容の十分性と確実性を認めたことで、閣役手続が完了しました。
21:56
現代だけではなく、新たな時代の流れの中で、公正取引委員会は、これまで以上に大きな役割を期待されていると考えますが、公正取引委員会委員長の答弁を求めます。AIの規制について質問をします。
22:16
AIによる問題が次々と起こっています。例えば、2018年、Amazonが差別的な人材採用、AIを廃止しました。AIが意図的に差別をするわけではなく、既に社会にある偏見や差別がバイアスとしてAIに投入された結果、負の循環を引き起こしてしまうのです。
22:41
また、とりわけAIを戦争目的で利用する問題は、現実のものになっています。例えば、現在、ガザに対して、イスラエルが行っている戦闘では、AIが実際に使用され、女性や子どもたちが亡くなっています。まず、政府において、現在、AIをどのように活用しているのか、お聞かせください。
23:07
政策形成や質問趣旨書の答弁などに使っていますか。デジタル大臣の答弁を求めます。日本の個人情報保護法では、そもそもアルゴリズムの透明性に関する規定はなく、EUのAI規制案やデジタルサービス法などと比べれば十分ではありません。
23:31
アルゴリズムを第三者がチェックすることが全くできません。法律で規制をする必要があると考えます。マイナー保険証について質問をします。デジタル大臣が自民党国会議員に配付した文書は大問題です。マイナー保険証が利用できない医療機関があった場合、マイナンバー総合フリーダイヤルに通報するよう支援者への呼びかけを依頼する内容です。
24:00
利用率が低いのはトラブルだらけだからであり、医療機関のせいにして密告を奨励するのは大問題です。マイナ ンバーカードの取得は任意であるのになぜ医療機関から患者は声をかけられなければならないのでしょうか。デジタル大臣の答弁を求めます。
24:21
マイナー保険証への対応が困難であったり事務局をさらに増やさなければならないことの負担など様々な理由から院を閉鎖するという声を聞きます。また患者さんからかかりつけへの先生が対応できないので院を閉鎖すると言われたが何とかならないかという声も大変多く聞きます。どうですか。
24:49
事務局大事な医療機関をつぶしていくことにつながっていると考えますが政府はその声や実態をどのように捉えているのでしょうか。デジタル大臣厚生労働大臣の答弁を求めます。
25:07
健康保険証の廃止というのは強制です。マイナンバーカードの取得は任意ではないんですか。マイナンバーカードの取得は任意であるということと健康保険証を一切使えなくなるということの論理的関連性について説明ください。デジタル大臣の答弁を求めます。
25:34
2022年6月の通常国会まで厚生労働省は健康保険証は廃止をしません。マイナンバーカードの取得は任意なので健康保険証を使い続けたい人は使うことができますと国会で何度も答弁をしてきました。国会で何度も確認答弁を取ってきたのにそれが河野大臣の鶴の一声で何で保護にされるんですか。鶴の一声で保護にされるのであれば国会審議は意味をなしません。国会を一体何だと思っているんですか。国会無視じゃないですか。デジタル大臣厚生労働大臣の答弁を求めます。
26:21
マイナンバーカードの取得は任意であるというマイナンバー基本法を踏みにじり人々や医療従事者の負担や疑問を踏みにじりひたすら全ての人にマイナンホケン証を無理地位で持たせようとしています。委員がつぶれることなど死我にも欠けません。
26:41
およびお患者の声も聞きません。3分で自動的に音声を切るなどあってはならないことです。これらこそ国民の声を聞かずご利用しをする自民党傲慢政治の象徴ではないでしょうか。課税について質問します。GAFAは日本でどれだけ税金を納めているのでしょうか。
27:07
教えていただいていませんが企業の社会的責任という観点から開示すべきではないですか。財務大臣の答弁を求めます。2025年にOECD条約案で巨大ITなどを対象にデジタル課税が発行すると言われています。OECDにおける日本の役割は大きいと考えますがどのように考えていますか。
27:31
大臣の答弁を求めます。そこ行けそこ行けデジタル法が通る、そこ行けそこ行けマイナー保険証が通る、ご利用しで国民の利害や気持ちや利便や、そういうことを全く考えず、なりすましや様々な被害に方向を持ってやることは問題です。誰一人取り残さない社会を作るべく、政治は全力を尽くすべきだと申し上げ、質問を終わります。
28:41
まず偽造なマイナンバーカードについてお尋ねがありました。マイナンバーカードの懸念確認はアナログな目視に頼らざるを得ないことからデジタル技術の活用を進め厳重な不正行為対策が講じられたICチップを読み取ることで確実な本人確認を推進していくことが重要です。そのため現在デジタル庁においてカード読み取りアプリの開発の必要性などについて検討を進めています。現時点において対面手続きでICチップを読み取ることは義務づけられておりませんが読み取りアプリなどの環境が整うことで適切に活用いただけるものと考えます。次にマイナンバーカード機能のスマートフォン搭載についてお尋ねがありました。
29:23
すでに搭載を実現しているスマートフォン用電子証明書では暗証番号や生体認証情報がなければ端末上の電子証明書を利用することはできません。またスマートフォンが盗難紛失にあった場合は利用者本人がマイナンバー総合フリーダイヤルに連絡し電子証明書の一時的な利用停止手続きを行うことができます。
29:46
改正法案で実現するカード代替電子的記録についてもこうしたスマートフォン用電子証明書と同様の仕組みを設けることを検討してまいります。次に人に優しいデジタル化についてお尋ねがありました。マイナンバーの紐付け誤りについてはマイナンバー情報総点検により紐付け誤りを解消するとともに再発防止対策を実施しています。
30:10
またマイナ保険証については医療の必要を高めることにつながるというメリットや簡単に使えることの広報を強化するとともにデジタルとアナログの併用機関を設けるなどの取り組みを進めており、全ての方に安心して確実に保険診療を受けていただける環境をつくってまいります。引き続き誰一人取り残されない人に優しいデジタル社会の実現に向けた取り組みを強力に進めてまいります。
30:37
次に少子高齢化とデジタル化との関係についてお尋ねがありました。特に地方において少子高齢化や人口減少が急激に進行する中で従来のような行政サービスを地方において維持強化していくための鍵となるのがデジタル化であると考えています。このため地方公務員を減らしたり民間の金儲けのためだけにデジタル化を進めるといった御指摘は当たりません。
31:04
次に人権のための行動を呼びかけて示された視点とデジタル政策の関係についてお尋ねがありました。デジタル技術の活用に当たってはプライバシーの懸念に対処することはもちろんのこと、新たな格差の拡大につながることは避けなければいけないと認識しています。
31:22
このためデジタル社会の実現に向けた重点計画において地理的な制約、年齢・性別、障害や疾病の有無、国籍、経済的な状況などに関わらず、誰もがデジタル化の恩恵を享受できる、誰一人取り残されないデジタル社会を目指す社会として掲げており、アクセシビリティ確保などの施策を講じています。次に電子証明書の発行番号についてお尋ねがありました。
31:50
個人認証法では電子証明書の発行番号を含む電子証明書等を利用する行政機関や民間事業者に対し、目的外利用を禁止するとともに、情報の利用提供制限や安全管理措置などを課してい ます。個人情報保護法などと併せ、十分な利用規制が行われているものと考えます。
32:12
さらに公的個人認証法は他社に業として提供するために電子証明書の発行番号のデータベースを構成することを禁じており、データマッチングのキーとして利用されることを防止しています。次にマイナンバーカードの件面からの性別削除についてお尋ねがありました。
32:31
マイナンバーカードの件面に性別の記載がなければ、対面で提示する際に性別欄が見られることを心配することなく、本人確認書類としてお使いいただくことができるため、件面から性別を削除することには一定の効果があると考えます。一方で性別を確認する必要がある手続きも存在することから、ICチップには性別の情報を記録しているものです。
32:56
なお、国が開発予定のアプリは性別を含むICチップ記録情報を読み取るものであり、具体的な配付方法については今後検討してまいります。次に運転免許証とマイ ナンバーカードの一体化についてお尋ねがありました。マイナンバーカードと運転免許証の一体化については、2022年に改正された道路交通法に基づき、2024年度末までの少しでも早い時期に開始することとしています。
33:25
一体化するかどうかはご本人が選択できますが、一体化した場合は住所氏名の変更と続きがワンストップとなり、市町村に届け出れば警察への変更届出が不要となるなどのメリットがあります。また、一体化カードを紛失した場合でも、社員証や学生証、各種資格証、年金手帳などの書類の提示と、ご本人の住所宛ての郵便物の提示などにより、本人確認が行われることとなります。
33:54
次に、身元確認機能等を一枚のカードに納めることについてお尋ねがありました。マイナンバーカードは官民を問わず、また分野を問わず幅広く利用が可能であり、対面に加え、カードに記録された電子証明書を用いてオンラインでも確実な本人確認を行うことができる最高位の身分証であります。
34:16
また、ヨーロッパでは複数の国において、マイナンバーカードと同様に、顔写真付きの身分証が発行され、顕面により本人確認を行う機能と、電子証明・電子認証の機能を有していると承知しています。次に、個人の権利利益に関わる個人情報の取扱いについてのお尋ねがありました。個人にとって極めて不利益の大きい方法により、データが取扱われることは不適切であると認識しています。
34:45
また、個人の権利利益侵害が懸念される個人情報の利用に関しては、2020年の個人情報保護法改正により、個人情報を取扱い事業者に対し、不適正な方法により個人情報を利用してはならない旨が明確化されたものと認識しています。次に、政府におけるAIの活用についてのお尋ねがありました。
35:08
政府における生成AIの利活用については、現状では政策形成や質問収集の答弁ではなく、各府省庁において業務を効率化、高度化するための検討や公開資料の要約などに活用されているものと認識しております。次に、マイナ保険証に係る医療機関から患者への声かけについてお尋ねがありました。
35:31
マイナ保険証は一部例外を除き、全ての医療機関と薬局においてカードリーダーの設置とマイナ保険証の受付が義務化されています。そのような中、マイナ保険証の利用を希望する皆様が、より安心してご利用いただけるよう、利用できなかった場合の連絡窓口を周知しています。
35:53
また、マイナ保険証は医療の質の向上につながるものであり、実際に利用する場面となる医療現場でお声がけいただき、できるだけ多くの皆様に試していただくことが重要です。今後とも利用鑑賞について、厚生労働省とともにしっかり取り組んでまいります。次に、マイナ保険証への対応に関する医療機関の状況認識についてお尋ねがありました。
36:17
マイナ保険証については、カードリーダー等の設置費用を国費で支援するなど、医療機関に対して必要な支援を行っています。オンライン資格確認の原則義務化以降、保健医療機関等の廃止数が増加傾向にあるとは聞いておりませんが、医療現場における実務上 の課題については、社会保険診療報酬支払機関等に設置したコールセンターで一つ一つ丁寧に対処しているところです。
36:45
引き続き、マイナ保険証を基本とした仕組みへの円滑な意向に向けて、厚生労働省と連携して取り組んでまいります。次に、マイナンバーカードの取得が任意であることと健康保険証の廃止との関係についてお尋ねがありました。マイナ保険証については、医療の質と向上といった恩恵を受けていただくためにも、できるだけ多くの方にご利用いただきたいと考えていますが、
37:10
マイナ保険証を保有しない方には、資格確認書を発行することとしています。このようにマイナ保険証への移行に際しては、デジタルとアナログの併用機関をしっかり設けて、全ての方に安心して確実に保険診療を受けていただける環境を整えてまいります。なお、マイナンバーカードは国民の申請に基づき交付されるものであり、この点を変更するものではありません。
37:36
最後に、現行の健康保険証の廃止に至る経緯についてお尋ねがありました。従来から政府を挙げてマイナンバーカードの普及や利便性向上に向けた方策に、総合的に取り組んできました。そのような中、関係閣僚間での協議を経て、カードと保険証の一体化のメリットの早期発言のために、保険証の廃止を目指すこととし、
38:00
2022年10月13日にこの方針を関係閣僚と確認した上で発表したものです。その後、この方針を盛り込んだマイナンバー法等の一部を改正する法律案について、国会において御審議いただき、昨年6月に可決成立しており、国会無視との指摘は当たらないものと考えます。
38:57
福島みずほ議員の御質問にお答えいたします。マイナン保険証への医療機関の対応についてお尋ねがありました。マイナンバーカードによるオンライン資格確認については、患者本人の健康医療情報に基づく、より良い医療を受けることができるなど、
39:17
様々なメリットがあることから、昨年4月より保険医療機関等に対して原則として導入を義務付けたところです。その導入に当たっては、経過措置を設けるとともに、顔認証付きカードリーダーの無償提供や、システム回収への補助金など、必要な支援を行ってきました。
39:39
オンライン資格確認の原則義務化により、保険医療機関等の廃止が増加傾向にあるとは考えていませんが、引き続き医療機関等の実態を踏まえながら、丁寧に取り組んでまいりたいと思います。現行の健康保険証の廃止に至る経緯についてお尋ねがありました。
40:04
マイナ保険証は、我が国の医療DXを進めるための基盤として、患者本人の健康・医療情報に基づく、より良い医療の実現を図るものであり、こうしたメリットを早期に最大限発揮するため、関係閣僚間での協議を経て、現行の健康保険証の廃止を目指すこととしたものです。
40:27
その後、この方針を盛り込んだマイナンバー法等の一部を改正する法律案について、国会において御審議いただき、昨年6月に可決成立しており、国会審議を軽視しているとの指摘は当たらないものと考えます。
41:15
福島みずほ議員の御質問にお答えいたします。私には2問御質問がありました。まず、GAFAと呼ばれる企業の納税についてお尋ねがありました。政府としては、一部の企業において、社会的責任を果たす等の観点から、自主的に法人税額を開示するといった動きがあることは承知しておりますが、
41:41
法律法上の主比義務を踏まえれば、政府の側から個別の納税者の納税の状況等について明らかにすることは できないことを、御理解いただければと考えます。OECDにおける日本の役割についてお尋ねがありました。御指摘のとおり、現在、いわゆる首相国に国際合意に基づき、一定の課税権を行使することを認める
42:08
柱の多数国間条約についての議論が進められているところです。米国を含む関係国は、2023年7月のOECD G20別仏訪接的枠組みの成果声明において、この条約の早期実施にコミットしており、日本としても関係国と連携しながら、その早期実施に向け、引き続き積極的に努力してまいります。
42:52
政府特別補佐人 古谷厚生取引委員会委員長
43:19
福島みずほ議員のご質問にお答えをいたします。厚生取引委員会の役割についてお尋ねがありました。厚生取引委員会では、これまでデジタル分野における競争上の様々な課題に対し、独占禁止 法の厳正な執行と実態調査等を通じた競争環境の整備の両面で
43:42
重点的に取り組んでまいりました。また、このような取組をさらに推し進めるため、本国会にスマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律案を提出いたしております。今後とも、デジタル経済の進展等の経済社会の変化に応じ、私どもの組織として専門的な知見を深め、能力の向上を図りつつ、
44:11
競争政策をさらに強化し、公正かつ自由な競争を通じたイノベーションの活性化や消費者利益の確保に向けた取組を進めてまいります。まいります。
44:57
日本首都会教育無償化を実現する会の東智智です。私は、会派を代表して、内閣提出のデジタル社会形成基本法等の一部を改正案について質問いたします。まず、我が国の課題につい て伺います。我が国は少子高齢化と人口減少が同時に進み、2050年には人口が2000万人減少し、1億468万人となり、中でも生産年齢人口は2020年の73.8%にまで減ると推計されており、高齢化率は4割に近づくと見込まれています。先日は民間団体から全国の自治体の約半数に当たる744の自治体において、
45:41
消滅可能性自体であると発表され、その内容は20歳から39歳までの女性人口が、2050年までの30年間で半減するとのことです。このような社会の中でも、東京だけは人口が増え、今後も一極集中が続いていくという状況です。これは政治の怠慢と言わざるを得ません。河野大臣は、このような我が国の状況をどのように受け止めておられますか。
46:07
また、その対策として何が必要であると考えているか、河野大臣に伺います。今回の法案は少子高齢化人口減少社会の中で 、限られた人的資源の下で、誰もが質の高い行政サービスを受けることができるよう、国民の利便性の向上と行政運営の簡素化、効率化を図るためのものであり、早急に進める必要があると考えます。しかし、これからの社会は、2040年あたりから、
46:33
医療費や介護費などの社会保険料が急速に上昇すると言われております。徹底した行政改革を進めて、財源を捻出しないと、今でさえ五孔五閔と言われている国民負担は、ますます増加の一途をたどることになります。また、今後さらに人口減少が進めば、自治体の職員も減らさざるを得ず、今の行政サービスが提供できないという事態も想定されます。
46:59
これに対して、例えば愛媛県では、行政DXを進めるため、県と県内全ての20市町と共同で外部の専門家を確保し、業務の標準化とオンライン化を進めるなど、