1:05
決算委員会ただいまから決算委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。去る10日までに、宮崎正宗君、柳瀬裕文君、藤巻武志君、広瀬恵美君、塩田弘明君、岩渕智君、和田正宗君、高橋春美君及び岸巻子君が委員を辞任され、
1:32
その補欠として、里見隆二君、石井光子君、山本弘司君、木良義子君、長谷川秀春君、吉井昭君、小野田紀美君、金子道一君及び大椿裕子君が選任されました。また、本日、木良義子君が委員を辞任され、その補欠として、山添拓君が選任されました。令和4年度決算ほか2件を議題といたします。
2:00
これから、文部科学省、農林水産省及び国土交通省の決算について審査を行います。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次、御発言願います。
2:17
自由民主党の堺康幸でございます。委員長をはじめ、各ブリージョンの皆さんには、質問をさせていただく機会をいただきましたことをまずもって、御礼を申し上げます。それでは、質問に入ります。今、日本の最大の問題、課題を進めなければならないのは、エネルギー問題でもありますし、消費化問題でもあります。
2:45
そして、地震対策というのもあります。もう1つ、私は大変大きいと思うのは、やっぱり農業の問題であります。これが最大の問題、課題と言ってもいいというぐらいに思っています。後ほど、坂本大臣には、政治家としての立場で、いろいろと議論をさせていただきたいというふうに思っています。
3:11
それで、決算委員会でありますので、決算委員ということで、まずはご質問させていただ きたいと存じますけれども、今、提出されております食料農業農村基本法があります。これについての質問をさせていただくんですけれども、
3:33
この質問をすることについて、提出されたことを読むと、今の世界、いわゆる食料の受給動向だとか、あるいは日本においては人口の減少だとか、それから気候変動といいますか、温暖化の問題もあります。
3:58
そのほかにも含めて、農水省は、この対策するための法案を提出されたということは理解をしております。そこで、会計検査院にお尋ねをしたいんですけれども、これまで農水省がやってこられたことについて、食料の安定供給という関係から、たくさんのいろんな質問というか、検査結果を出されたというふうに思いますので、
4:25
まずそこから会計検査院にお尋ねをしたいと思います。
4:33
食料の安定供給に向けてでございますが、会計検査院は、令和4年度決算検査報告において、特性検査対象に関する検査状況として、食料の安定供給に向けた取組についてを提起いたしました。
4:48
検査の状況として、食料農業農村基本計画等に示された指標の中に、目標年度において目標を達成していないものなどがあったこと、農林水産省はそれらの指標の進捗状況は検証していたものの、目標年度における目標の達成状況等の検証は行っていなかったこと、品目別に本院が試算した結果、小麦及び大豆を除いて生産量の増加による総合食料自給率の上昇への寄与度が小さいことが明らかになったことなどを報告しております。
5:16
そして、会計検査院の所見として、今後農林水産省において効率的・効果的な施策の実施に資するよう、基本計画等に示された指標に係る目標の達成状況等の検証を適時適切に行うことの重要性に留意して、引き続き生産の増大、輸入及び備蓄の適切な組み合わせにより、食料の安定供給が図られるよう努めることが望まれると述べたところでございます。
5:42
会計検査院からお話をいただきました。もう繰り返すことはないと思うので、参考人にご質問したいのですけれども、会計検査院の報告にあったように、これまでの農水省が実施してこられたことは、いいこともあったんでしょう。
6:07
でも、何もほとんど変わっていないという状況かなというふうに感じます。そこで、改めて農水省としては、このことについてどんなふうにお考えになっているかなというふうに思うんです。後ほどまた申し上げますけれども、今回の法案が提出されて25年経っているわけですよね。
6:34
25年の間にということがあります。もう多くは申し上げませんけれども、どんなふうにお感じになっているか、参考人からお話をお伺いしたいと思います。
6:51
お答えいたします。今回の食料農業農村基本法の改正に先立ちまして、食料農業農村政策審議会で議論を行ったほか、
7:02
食料意見交換会など様々な人との意見交換を踏まえた上で、改正案を取りまとめたところでございます。改正案の方向につきましては、世界的な食料安全保障のリスクがさらに増大している。また地球温暖化等の環境問題というのが進行している。また国内人口の減少に伴う農業農村人口が減少しているといったような背景を踏まえまして、
7:27
基本法の見直しにつきまして、食料分野については平時から国民一人一人の食料安全保障を確立する観点から、職員アクセスの改善や合理的な価格形成、また農業職員産業について海外市場も視野に入れたものへの転換等を進めるべき。また環境分野につきましては、環境と調和の取れた食料システムの確立、これが重要である。また農業分野につきましては、将来より少数の農業者で食料供給を担うため、
7:55
農地の集積集約化やスマート農業技術などによる生産性の向上を推進すべき。農村分野については、農村人口の減少、高齢化が進む中で、農村への移住関係人口の増加や、また深刻な問題として、末端の用廃水路等の保全管理の効率的な継続といった政策を行う必要があるという結論に至ったところでございます。これらを踏まえて改正法案を作成し、現在御審議をいただいているところですけれども、
8:24
今回の議論に基づいて、これらの政策に取り組んでいきたいというふうに考えています。
8:30
今のお話をお伺いすると感じるのは、これからのこともおっしゃっていただきましたけれども、これまでのいわゆる「ここが悪かったんだ」というような、反省といっては失礼かもわからないけれども、
8:50
「ここが悪かったんだ」というような、「ここが悪かったんだ」というような、それと同時に、この法案の最初は1999年でしたっけ、24年前にやったときに、皆さんがその当時説明をされたことと、それがいくつかの消費の減退だとか、農業者の高齢化だとか農地の減少等というのが、これ本会議のときに横沢先生がお話をされました。
9:20
変わってないじゃないのと、今回の法案で言っていることと、私もそういう気がします。そこをですね、やっぱり今、農水委員会で人もいらっしゃって議論をされていますので、また徹底的にやっていただいて、やっぱり今のこの法案に対して真摯にやってほしいなというふうに思っています。これ以上は農水委員会でやっていただければいいと思いますので、これ以上申し上げませんけれども、ぜひともそのことを杉中総裁審議官、お願いしたいというふうに思っております。それで、次にですね、今度はこれからが本番と言ってもいいでしょう、坂本大臣と議論をしたいというふうに思います。坂本大臣にはですね、大変いろいろといろいろからお世話になっているんですけど、まずですね、野党反党の地震がありました。まずは野党反党の亡くならになった方々に本当に哀悼のお思いを申し上げるとともに、まだまだ被災をされている方たちにお見舞いを申し上げたいというふうに思います。そこで、その野党反党の地震である雑誌にですね、こういうことが書いてありました。野党反党地震から間もない壊れた棚田の復旧をめぐって農林水産省の審議会でちょっとした議論があったと、論争があったと。それはですね、この時に産業としての競争性なり自立性を確保していこうという時にですね、復興の優先順位として棚田を再現するのは首を稼げますといった人がいる。それからある程度の限界になったところは、人には集中していただくしかない、こういう趣旨のことも言われたんですね。これはですね、どこのことを言っているかというと、和島のですね、白米千枚田というのがあるんですけど、そのことでその論議があったということでありまして、これに対して農水省の松尾博紀機関理政策立案統括審議官が白米千枚田はですね、野党の方々、石川の方々にとっては非常にシンボリックなところだと反論をして、観光資源としても地域経済にとっても不可欠だというふうに訴えたと言うんですね。これはね、素晴らしいですよ。そういうですね、ここにもあるんですけど、官僚がそういうことをきちんと反論をしてくださるということはですね、大変僕はこれを聞いたときに嬉しく思いました。あの構造改革というのは全てが悪いわけではないんですけども、後ほど申し上げますけれども、構造改革をやるとやはり日本の文化だとか伝統が崩れちゃうこともあるんですよね。そういうことを考えたときには、私はこの本当に官僚のですね、が言ってくれたっていうのは本当に嬉しくなったというふうに思います。それで、国家の大臣とお米のことで議論をしたいというふうに思いますんですけど、お米のことは大臣は本当によく理解をしていらっしゃいますし、その上でお話をしていきたいというふうに思います。私は本当に小さい頃から牛の背中に乗って田んぼを起こしてたし、そういう経験もありますし、もう10年ちょっと前までは田んぼにも入ってました。それこそ3年ぐらい前は自分の屋敷の中に畑があるん だけど、高温気で起こしてましたよ。そういうですね、一応農業に関しては経験があるので、思いがあるんです、非常に。そこでやっぱりお話をしていきたいと思うんですけど、昔から日本の国は水穂の国って言われるじゃないですか。で、お米というのは命と暮らしを守っていくための本当に支えとなっているというふうに思いますし、これはですね、日本の文化の、あるいは生きていく中でのいわゆる石杖と言っても過言ではないというふうに私は思います。政策というか政治的に言うとですね、申し上げるとあるところにコメントであるんですけど、政治の日本柱である物価の価格、そして雇用の確保、これは米の政策にあるというふうに言われてもいます。そこでまずは大臣にお米についての認識というものをどんなふうにお考えになっているかお聞きしたいと思います。
14:29
あの、最初委員、野党反党自身のことについてお触れになられました。8年前の熊本地震のときは、大作の本部長として熊本で陣頭式をとっていただきました。食料の手配から、それからため池へとの復旧等に対する陣頭式、心から感謝を申し上げたいと思います。8年経ちまして、ほぼ復旧をいたしました。あと、創造的な復興部門が少し残っておりますけれども、食対応がいかに大切かということを委員のやはり、
15:04
様々な動きを見ながら学ばせていただいたところでございます。私も、野党半島に行って、白予音選の間を見てまいりました。もし、そういうことを、経済人のほうで今言われたような、この合理的だけの精神で言われたとするならば、大変なことであるというふうに思っております。あそこは1,004枚あります。ずっと数えてみて、1,003枚しかなかった。
15:32
1枚足りないではないかと。よく考えたら、自分が座っている、 そのお尻のところが1,004枚目だった。というようなお話もあるぐらいに、あの傾斜地で、あの時代で、あれだけの棚田がよく作れたもんだな、ということをつくづく感じました。私は全国の小中学生に来ていただいて、やはりこの先人の苦労とか、やはりお米に対する日本人の思いとか、
15:59
こういったものをしっかりと感じていただきたいな、というふうに思ったところでございます。お米について言いますならば、やはりこのアジア紋数に最も適した作物でございます。さらには貯蔵性に優れております。そして、収年で食用に向けられる。まさに日本人にとっては、米というのはなくてはならないものであり、これを決して苗がしろにしてはならないというふうに思います。それから水田という生産活動を通じまして、水源関与がなされます。それから自然環境の保全ができます 。そして良好な景観が保てます。国土保全、さまざまな多面的機能、こういったものが、米をつくることによって、
16:55
水田でもたらされるという大変な機能を持ち合わせているところでございます。さらに地域の文化と非常に結びついております。例えば、委員の地元の愛知の岡崎では、これはゼマンジョカグラ、千万町と書きますけども、のカグラあたりがありますし、私のところの麻生でも、たお家祭りというものがあります。まさに毎日の日常の生活と密着しているというようなことであるというふうに強く感じます。先生が言われましたように、まさに水穂の国の象徴でございますし、米として食料としてだけではなくて、稲藁として家畜の飼料にも使えますし、そしてまたそれはそのままいろんな建築物にも使われますし、そして燃やして灰になってもそれをまた再生産する。ということで、まさに日本人が生み出した大変な食料、そして生活物資であるというふうに思っております。
18:05
やはりさすが、朝日元大臣だというふうに思います。そこでお尋ねをしたいのは、お米の価格であります。先ほども申し上げましたけれども、
18:21
いわゆる物価の安定と雇用確保というのは、米が非常に重要だというふうに、これからすべてが動くと言ってもいいというふうに考えます。現在、農水委員会でも米の価格の権利所得確保だと御承についての議論をされていますけれども、私は極端だとは思わないのですけれども、ちょっとお話をし たいのは、
18:48
米の価格というのはだいたい1万5千円前後なんですね。1万3千円とかそんなふうになります。それで、お米1秒60キロで言いますと、お茶碗1杯、問いは分かりにくいですけれども、何倍取れるかというと、60キロで1秒ですよ。だいたい1秒が400合なんです。
19:16
1つが0.45ですので、それで計算すると、1000倍取れます、60キロで。だから、おにぎりにしたら、0.45のやつをおにぎりにしたら、1000個取れるという計算に実はなります。だから、1万5千円で1000で割ると、単価としておいくらになるかというと、やっぱり15円ぐらいになるんですよ。そこで私が思うのは、
19:44
これからですけど、3万円お米を、3万円にした場合、倍ですから、それで単価としては30円ですよ。高くないはずです。このことをやはり頭に入れながら、やっぱりやっていかなきゃいけないというふうに思うのは、今、給料のことで政府がベースアップをしろと言って、大企業は上げれます。
20:11
中小企業は全く上げれないんですよ、簡単に言うけども。大変に苦労しているのは事実です。そこのことを考えていったときに、お米が3万円になったとすると、これは私の考えですけれども、つまり給料も上げざるを得なくなってくる。食べなきゃいけないんだから、国民は。と同時に、第二次、第三次産業、他のところにも、
20:38
この価格というのは大きく転化して影響してくるはずだと思 います。昔の江戸時代は、年古じゃないですか、米。これがベースになって米どんやりがあって、いろんなことがあったんでしょうけども、ビジネスとして他のところで全部基本に動いていたと言う私は思います。そのことをもう一回忘れなくて、やるんだということを思います。いろんなお考えがあると思いますけど、こういうことを政府が介入するかどうかは別として、どんなふうにお考えになるか、大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
21:20
戦後、大変な食糧難でございました。いかに米を加工するかというのが、多くの方々の願いでありました。そこで食感制度ができて、政府が生産者の方から米を買い入れる。そして消費者に政府がそれを売り渡す。そういう制度が続きました。一番、政府の買い入れ 価格が高かったのは昭和49年。今のお金で換算して、60キロ1票、5万2千円だったと言われております。それをどれだけで消費者に売るかと言いますと、1票3万2千円で売っておりました。ですから3万円の逆座や赤字でありました。当時、産経の赤字と言われておりまして、米、国鉄、憲法でございました。しかし、やはり食生活が豊かになってきて、経済の中で、需要に応じて価格を決めていくというのが主流になって、現在はそういう経済になっているところでございます。そこで今、委員も言われましたように、消費者が米を合理的な価格で入手し、そして健康的な食事をするということ。
22:31
それから一方で、生産された米が評価をされ、生産者が意欲と誇りを持って、それを所得に結びつけることができるということ。非常に少し矛盾しますけれども、その両方をいかにして両立させるかというのが、これから一番難しいところであるし、政策的にもそこをしっかり誘導していかなければいけないというふうに思っております。
22:57
そのためには、コスト計算、あるいは受給に対していかに産地銘柄を作り上げていくか、在庫も含めて全国の情報をどう把握していくか、そういったことが必要になってくる。いわゆる経営間隔をどう研ぎ澄ましていくのか、一方でコストもどれだけ低減していくのかというのが大切であると思います。
23:24
また、今言われました茶碗いっぱいのご飯を炊くのに必要な米の成果の、生米の価格は約30円でございます。ご飯は経済的な食べ物であるという面も評価していただかなければならないと思います。と同時に、やはり海外への輸出、こういったものも考えていかなければいけないと思います。
23:45
お寿司を海外に売ることによりまして、海外に理解してもらうことによって、米の生産というもの、米の輸出というものを引き上げてくる。さらには、現在、おにぎりが世界的にブームになってきております。おむすびという形で、中国でも相当なブームになってきているということでございますので、こういった国内外の需要を拡大していくということが大事だろうというふうに思います。
24:12
同時に、やはり農地の集約化、そして経営規模の拡大、そして、やはり農業者の人口が減りますので、スマート農業をいかにやっていくのか、今まで4人でやっていたのを1人でやるためには、どういうスマート化をしていくか、そういうことも考えていかなければいけないと思っております。
24:35
そして、消費者の皆さん方から考える米の経済的な物資、一方の方で収入源としての生産者の位置づけ、こういったものが両立できるよう、これからしっかり農政を展開してまいりたいというふうに思っております。
24:52
バランスということをおっしゃったので、それはそれであると思うんですけれども、私はもう時間がないので終わりにしますけれども、農業を経済として、いわゆる米の生産を経済として考えるものではないと思っています。
25:15
よく農水省に出てきますけれども、農業を産業化って書いてあるけれども、決してそうではないと私は思います。農業は農業ですよ。これは先ほども言ったように伝統文化だったということで、どんなおいしいお米を作るか、
25:33
それを機械化されるような何をしようが、手を入れる、田んぼの中に足をつけて、水が冷たいか、あったかいか、穂がどこまで伸びているか、穂がどのくらい大きくなっているか、そういうのは産業化できるものではないと私は思います。その後のお米を売るための食料流通システムとか、そういうのは産業化ですよ。
25:58
そこだけをきちんと分けてやはり政策を立てていかないと、日本の農業というのは私はないというふうに思うぐらいです。もう時間がありませんから終わりですけれども、この間ある方がアメリカのドジャーススタジアムに行ったら、おにぎり1個750円で売っているそうです。
26:19
爆発的に売れているそうです。だからおっしゃったようにおにぎりとってもおいしいし、日本のお米としてもおいしいから、外国の人たち食べますし、今こちらに来ている外国人の人たちもいっぱい食べるじゃないですか。生産は増えますって、お米の。
26:35
そこを逆に官邸でのあれの中にも減少しするって書いてあるから、言っていることとやっていることは違うよなと僕は思います大臣。
26:48
このことを考えながら坂本大臣にはお米のことをよく知っているからこそ、本当に一人の政治家としてこうやるんだというような思いでやっていただくことをお願いして、質問を終わりたいと思います。
27:09
坂本大臣、一言。産業政策としての農業、そして地域政策としての農業、これがしっかり両立して、そしてやはり農業が一番大事なんだ、そして農業の後継者ができるんだ、そういう農業政策というものをこれから展開してまいりたいというふうに思っております。ありがとうございます。
27:57
自由民主党赤松憲でございます。質問の機会をいただきありがとうございます。まず最初に私も議員になる前、ずっと前から取り組んできた漫画の海賊版対策、これについて質問いたします。ここ数年は関係省庁や公座とか出版社のご尽力もありまして、日本人向けの漫画の海賊版の上位10サイトのアクセス数は一時の漫画村時代の4億とかから月間1億アクセスぐらいまで減少しているということ、これ非常に対策は効果があったと思います。しかしベトナムにおける海賊版サイト運営が非常に今深刻になっておりまして、海賊版の上位10サイトのうちに約半分はベトナムなんですよね。ベトナムから運営されていることが判明しています。これはなかなか海賊版の運営者の摘発にまでにはいたっていないんですけども、撲滅は非常に難航していると聞いております。ところで、先月4月29日に森山文科大臣がベトナムで外相と会談されて、海賊版対策について会談されたと伺っております。この外遊の成果を教えてください。
29:05
今、赤松先生ご指摘のとおり、4月29日にベトナムの孫外務大臣と会談を行ってまいりました。私からは、海賊版サイト対策等の著作権に関する共通の課題について、引き続き両国がともに包括的な対策を進めていくことが重要であるとして、ご協力をお願いいたしました。また、文部科学省とベトナム文化・スポーツ・観光省との間では、2015年に締結した著作権及び著作隣接権に係る協力に関する覚書に基づき、これまで著作権の知識や理解の普及・啓発を継続的に行い、両国の関係を強化してまいりました。文部科学省としては、今回の会談を踏まえ、ベトナムとの連携を一層深めて、引き続き海賊版対策に取り組んでまいりたいと考えています。
30:05
ありがとうございます。素晴らしいです。近年、日本のコンテンツを外国語に翻訳して、海外向けに運営しているところもあるんですよね。こういった海外における海賊版を撲滅するためには、相手国への働きかけが必要ですけれども、今回のことを契機にして、より一層国際連携を強化していただければと思います。次に、AIと著作権についてご質問します。最近、特定の漫画家やクリエイターの絵柄に特化したローラ、ローラというのはローランクアダプテーションですよね。これをネットで公開して、作者に嫌がらせをする、挑発するといった悪質な事例が激化しております。著作権法上、これがどのような整理になるかお答えください。
30:58
お答え申し上げます。プロ漫画家の絵柄に特化した、今委員御指摘いただきましたローラを作成する場合のように、既存のクリエイターの作品と創作的表現が共通する生成物を、生成AIによって出力させることを目的とした、追加的な学習を行うため、当該作品の複製を行うような場合は、教授目的が並存すると考えられます。したがいまして、このような教授目的が並存すると評価される場合は、著作権法第30条の4は適用されず、他のいずれの権利制限規定も適用されない場合には、著作物を利用する場合には、著作権者の許諾が必要と考えているところでございます。
31:43
そのようなAIと著作権の考え方について、令和6年3月19日の文教科学委員会において、クリエイターなどの権利者、AI開発事業者、AIサービス提供事業者、そしてAI利用者といった、それぞれの当事者向けに、具体例も交えて速やかにポイントを分かりやすく発信していきたいと、森山大臣からご答弁いただきました。その後、具体的にどのような発信をされたのか、あるいは準備しているのか教えてください。
32:16
委員、ご指摘の考え方については、より多くの方に内容をご理解いただくため、ポイントを簡潔にまとめた概要版を作成し、先月15日に公表しております。この考え方については、諸外国からも関心が高いものでございまして、この資料について現在、英語による発信の準備を進めております。また、関係団体からの要望に応じて、講演等を通じて考え方の内容の周知を図っており、今後も求めに応じて、それぞれの当事者に向けた分かりやすい形での周知を行ってまいります。そして、さらに広く一般向けに考え方の内容を周知するため、今年夏頃をめどとしたセミナーの開催に向けて準備を進めております。引き続き、それぞれの当事者に向けた分かりやすい形の周知に向けて、最適な形での発信を行っていきたいと考えています。
33:19
ありがとうございます。AIと著作権に関する法律相談に対応した窓口というものが開設されたと認識していますが、「生成AIにも対応します」と声をされてから、これまでどれくらい生成AIに関する相談が来ているのか、相談事例を集めて、より具体的な啓発に役立てることが重要だと思っていますが、そういった取り組みを検討されているか教えてください。
33:48
お答え申し上げます。委員御指摘の法律相談窓口につきましては、AIの開発や利用によって生じた著作権侵害の事例及び非議事例を収集することで、今後のより精緻な法解釈の検討等に役立てることを目的として、本年2月に開設したものでございます。相談窓口への相談内容は多岐にわたりますことから、具体的な相談状況については今後、精査・分析等を行う予定としており、現段階で具体的な件数を申し上げることは難しい状況ではございます が、例えば、自作のイラストをAI学習用データとして無断転載されているため、転載先のウェブサイトに対して削除請求したい、あるいは、生成AIを利用していることを理由に誹謗中傷を受けたといった相談をいただいているところでございまして、考え方に基づいて、ご回答などを申し上げているところでございます。また今後、相談事例の収積状況を注視すつ、相談が集中する事項につきましては、改めて適切な形で考え方の周知を行うなど、具体的な周知・啓発に役立てることも検討しているところでございます。
34:55
こういった問題は、クリエイターと権利者団体とAI開発事業者が適切なコミュニケーションを取っていくことが非常に大事です。前回その質問をしたんですけれども、文科庁から、特に法解釈のみでは対応できない部分について、民間の関係当事者間の対話の場を文科庁が設定するという画期的な答弁がありました。こちら先日開催され て、今後も継続していくと聞いております。非常に期待しています。続いて、クリエイター・アーティスト支援についてご質問します。まずアニメについて、最近スラムダンクとか、スズメの閉じまりとか代表されるように、日本のアニメが世界を接近しています。君たちはどう生きるか、アカデミー賞受賞するなど、海外でも高く評価されている。アニメは漫画原作が非常に多いんですけれども、アニメをきっかけに漫画の部数が伸びたりするんです。取材家に寄与された音楽がすごくバズったりするということがあって、他の分野に発揮効果が高いと。これは日本の著しい成長産業です。ここに重点を置いて、コンテンツ産業をさらに拡大させていくというのが、日本の成長にとっては必要であると考えます。さほう、足元ではアニメーターをはじめとしたアニメ業界の担い手が不足しているという現場の声が上がっています。そこでアニメーター育成のための支援の取り組みについて教えてください。
36:17
お答え申し上げます。我が国のアニメをはじめとするコンテンツは、日本独自の文化的な土壌の中で、アニメーター等の多様なクリエイターが独創的なアイデアに基づいて自由に創造し、それが独特の世界観と高い質を持つことにより、世界に強いインパクトを与え、我が国の誇るべきソフトパワーの源となってございます。一方で、我が国のアニメーションは、国内外において幅広い層の支持を受け、多大なる発展を続けてまいりましたけれども、一つには、市場規模の拡大に比して、アニメーション制作の現場においてアニメーターが不足している。二つ目には、日本のアニメの技術継承や、デジタル化が進む中で必要な知識、技術の習得機会が不足している等の指摘があることも承知いたしてございます。そのため、文化庁といたしましては、アニメーション人材育成調査研究事業を通じまして、アニメーション制作の現場の技術継承や人材育成体制の確立等への支援、それから就業者を対象とした技術向上教育プログラムの提供、アニメーション業界志願者を対象とした基礎教育プログラムの提供などに取り組んでいるところでございます。
37:25
アニメーターとかのアニメ業界の担い手とか、アニメ制作スタジオ本体に売れた分だけしっかり収益還元されるというような仕組みを、官民連携で構築していくことが私は重要だと考えています。また、アニメーターなどの育成システムは効率化されていないというのはありますから、アニメスタジオに育成コストがかかっているという話もあるんですよね。そこで、アニメのノウハウの共通化、支援が必要だと考えているんですけど、この点に関する文科大臣の意気込みを含めてお考えをお聞かせください。
38:04
アニメーターをはじめとするクリエイターにつきましては、構造的に発注者との関係において弱い立場に置かれ、事前に業務内容や報酬額、支払い時期等が十分に明示されないまま、不利な条件で業務に従事せざるを得ない状態にある。あるいは、アニメーション制作のデジタル化などの制作環境の変化に対応した人材育成の機会が不足している、といった指摘があることを承知しております。このような課題に対応するため、文科庁におきましては、クリエイターが安心・安全な環境で芸術活動を行うことができるよう支援する文化芸術活動に関する法律相談窓口を整備するほか、アニメーター等に共通して求められる知識・技能等を習得する人材育成プログラムに関する調査研究を実施し、その成果の普及を促進していくこととしております。また、先ほど政府参考人がご答弁いたしましたが、クリエイター等が尊厳をもって自由に創造するために、取引・観光等の実態調査や、その結果を踏まえた指針の作成を行う、公正取引委員会・内閣府・経済産業省等の関係省庁との連携の下、適正な契約・利益還元・課税投資欲・透明性の高い文化芸術団体への体質改善も重要であり、政府一体で対策を進めてまいりたいと考えています。
39:43
ありがとうございます。今、日本のコンテンツはアニメ・漫画以外にも実写、ゴジラマイナス1は大成功しましたよね。こういったものも、この急募を後押ししていくことは結構重要と思います。なんですけれども、映画の海外展開にあたってネックになっているのはやっぱり製作費だと聞いております。海外、特にハリウッドと比べると桁が違うということになっています。そこで製作費を支援するとか、仕組みの研究を始めるべきではないかと考えています。また、映画制作に関わるスタッフの育成も重要だと考えています。若手スタッフの現場研修や人材交流の機会提供などの支援が考えられますけれども、これらの点について、意気込みを含めて大臣のお考えをお聞かせください。
40:33
映画を始めとする我が国のコンテンツは海外でも高く評価されております。国内市場にとどまらず、世界に発信することにより、我が国の成長力の強化にも資するものであるとも考えています。これまで、映画分野における若手クリエイターが自由に創造活動を行うことができるよう、文化庁におきましては、優れた日本映画の制作活動に対する支援や、映画業界との連携による短編映画の制作を通した若手映画監督の育成、制作現場における実地研修を通した若手映画スタッフの育成、さらには海外映画祭への出品支援や、ジャパンブースの出展等を通した日本映画の海外発信などに取り組んできたところであります。加えて、昨年は5年度の補正予算におきましては、映画を含めた時代を担うクリエイターなどの育成市場を企画、制作段階から海外展開までを含めて、弾力的かつ複数年度にわたって支援するための基金を、独立行政法人日本芸術文化振興会に設置いたしました。また、クリエイター等の個人を守ることに力点を置いた取引慣行等の実態調整、その結果を踏まえた指針の作成を行う、小鳥屋をはじめとする関係省庁と緊密に連携をして、適正な契約・利益還元、風通し・翌、透明性の高い文化・ 芸術団体への体質改善といった、クリエイターが尊厳をもって自由に創造できる環境を整えながら、我が国の誇るべきソフトパワーの源である映画産業全体の活性化を図ってまいりたいと考えています。(福島)ありがとうございます。続いて、アートですが、国際アート市場は年々実は拡大しておりまして、2022年の年間取引額は全世界で約678億ドルと言われています。日本は世界のアート市場の中では1%ぐらいで第8位ですが、2021年まではランク外だったので、日本のシェアは拡大しているんですね。つまりアートは成長産業でありまして、日本の伸びしろが見込まれる産業政策的には重要な分野だと私は思っています。こういったアートの成長を促進するためには、アートがマーケットにおける一時的な価格のみでは価値が決まらないという特性を理解する必要があります。アートの市場規模を安定的に成長させるためには、マーケットとアカデミアが両輪で回る好循環が必要です。そういう観点から、アーティストをはじめ、キュレーター、批評家等の専門家の育成、アーティストと海外キュレーター、アカデミア、海外旅行ギャラリーなどのネットワークの強化が重要だと私は考えています。その点に関して、現状の支援策などがあれば意気込みを含めて教えてください。
43:38
現代アートの分野は、美術市場の評価によって市場価値が支えられる構造となっていることから、作品を作り出すアーティストとともに、ご指摘のあった作品を選定し展覧会を組織するキュレーターや批評家などの価値を作り出す人材の育成を同時に進めていくことが課題になっていると理解しております。このため、令和5年度補正予算において措置されたクリエイター等育成支援事業において、アーティストのみならず、キュレーター、批評家などの勝ちづけを行う人材の育成や海外キュレーター、海外美術館等とのネットワークの強化に取り組むことにより、クリエイターなどの戦略的な海外展覧を推進し、アート分野の成長を促進してまいりたいと考えています。次にデジタルアーカイブに関して質問します。国のデジタルアーカイブ 政策については、知財推進計画にもデジタルアーカイブの推進が挙げられまして、これはジャパンサーチを中心に進んでいると認識しております。そこで官民で構成される政府のデジタルアーカイブ戦略懇談会、デジタルアーカイブ推進検討会も開催されていると認識しています。これまでのデジタルアーカイブ推進に関する取り組みを踏まえて、現状でデジタルアーカイブに関する諸課題としてどんなことが挙げられるのかお答えください。
45:15
お答え申し上げます。デジタルアーカイブについては、国立国会図書館をはじめ、各分野のアーカイブ機関と連携して、2020年にポータルサイトであるジャパンサーチを立ち上げて、これを核としながら、文化資産、学術資料などのデジタルアーカイブの構築共有と利活用促進に向けて取り組みを行っております。その課題としては、ジャパンサーチに係る連携先やコンテンツへのアクセスの拡充のほか、国などのアーカイブ機関における予算や人員体制などの課題があると考えております。また、国など以外のデジタルアーカイブの取り組みについては、任意の自発的取り組みに依存しておりますので、有効なエコシステムが構築されていないために、民間による自律的な取り組みが進んでいないというような課題もあると考えております。デジタルアーカイブ社会の実現のためには、機関や受け皿がないところでのアーカイブ活動についても、しっかり把握して支援していく必要があると考えますが、この点についての考えはいかがでしょうか。
46:36
お答え申し上げます。国において現在進めているデジタルアーカイブの取り組みは、国や独立行政法人などの図書館、博物館、美術館などが保有するコンテンツを主導しておりますけれども、こうした機関が存在しない分野においては、アーカイブ活動の把握、支援が必要性を含めて検討課題になると認識しております。
47:05
国がお金をかけて全てデジタルアーカイブをせよということではなくて、民間でできることは民間でやるべき。国はインフラを整えることが大事です。その上で官民の役割分担の視点をもってデジタルアーカイブの推進を図るべきだと考えていますけれども、そういった観点からどのような取り組みをなさっているのか教えてください。
47:29
デジタルアーカイブの推進において、ご指摘のとおり、官民の役割分担の視点をもって推進することは重要な観点と思っております。国においては、国や独立行政法人などの図書館、美術館、博物館が保有するコンテンツを主としてデジタルアーカイブを進めております。また、日本の多様なコンテンツに関する情報をまとめて検索・閲覧・活用できるプラットフォームであるJapanSearchの取り組みを推進しております。民間の事業者につきましては、その保有するコンテンツのデジタルアーカイブ化を進めて、これを民間ビジネスの支障になら ないように配慮しつつ、JapanSearchと連携できるようにしていくことは重要な検討課題であると認識しております。
48:19
先ほど課題で挙げられた、有効なエコシステムは構築されていない、民間での取り組みは進んでいない、みたいな点について、官民で行っていくべきだと思っていますけれども、現状でそういう取り組みはありますでしょうか。
48:38
民間事業者による取り組みに関して、有効なエコシステムが構築されていないと先ほど申し上げたのは、デジタルアーカイブについて利活用による収益化のモデルが見出しにくいというような民間事業者からの声を踏まえてご紹介したということでございます。したがって、そのようなエコシステムを構築するに向けては、各分野についてデジタルアーカイブを進めることのメリットを確認するとともに、有料事例の発掘、共有化を推進して いくということが必要ではないかと考えております。
49:49
デジタルアーカイブ推進のための法律の制定に関する議論は承知しておりますが、その必要性については、デジタルアーカイブに関する取り組みの進捗や、幅広い関係者による議論を見極めていくということが重要であると考えております。政府においては、デジタルアーカイブの取り組みを加速化、具体化するために、本年2月、デジタルアーカイブ戦略懇談会を立ち上げて、2026年度以降のデジタルアーカイブ推進計画案などを検討しているところであります。こうした推進体制の下で、本年6月を目途に策定を予定している指摘第三推進計画2024においても、デジタルアーカイブの構築、利活用に向けた取り組みをしっかりと位置づけて、関係府省庁や各分野のアーカイブ機関との連携の下で取り組みを進めてまいりたいと思っております。
50:48
ぜひ検討していただければと思います。続いて、観光DXについてご質問します。観光振興に資するデジタルアーカイブを含む観光DXに対する取り組み状況について教えてください。
51:09
昨年3月に閣議決定された第4次観光立国推進基本計画では、持続可能な観光地域づくり戦略の一環として、旅行者の利便性向上、収入促進、観光産業の生産性向上等を図るための観光DXの推進が位置づけられているところです。観光庁では、観光DXを通じまして、稼げる地域、稼げる産業の実現を目指し、先進モデルの構築に向けた実証実験を実施しております。例えば、先生がご関心のデジタルアーカイブに関する取り組みとしては、令和4年度及び5年度において、日本観光振興協会が取り組んでいる全国の観光地情報を集約する「全国観光情報データベースの構築及び機能拡充等の実証事業」を通じて、デジタルコンテンツの利活用が推進され、旅行者の利便性向上、収入促進、 観光産業の生産性向上等に取り組んできたところです。
52:02
全国観光情報データベースの実証事業は、観光DXによる観光振興に関する民の取り組みを後押しするもので非常に有意義なんですけれども、そういった民の取り組みの後押しという点も含めて、政府による今後の観光DXの取り組みについて、意気込みを大臣よりお答えください。
52:26
今、観光地に行きますと、日本人の方もインバウンドの方もスマホ片手に歩かれているという姿をよく見るところでございますが、先ほど観光庁から答弁申し上げましたとおり、旅行者の利便性向上や、それからせっかくここに来ていただいたら、もっと地方に行っていただく、そういう気を起こしてもらうという意味でも非常に重要ではないかと思いますし、そして観光産業自身、生産性が非常に低い産業と言われておりますので、処遇改善ということも含めまして、生産性向上のためにDX化、本当に進めていかなくてはならないとこのように思っております。そして今、全国観光情報データベースということで、デジタル技術を活用して、様々な観光情報に民間事業者が容易にアクセスできるようにすること、地域における民間の参画による観光振興の取組を後押しするものでございます。政府も全力を挙げてこのデータベース化を進め、そしてなかなか英語になっていないところもあるんですが、外国の方にも容易にアクセスできて、地方に行ってみようという気を起こしてもらう。そしてそうするためには、どういうふうな手続きをすればいいのかもすぐ分かるような形にまで持っていきたいと思っております。
53:50
(赤松) はい、ありがとうございます。最後にゲーム保存について質問いたします。ゲームはメディアによって経年劣化の速度に差があります。フロッピーとかね、弱いですね。経年劣化に弱いメディアは優先的に適切な形でマイグレーションして保存していくべきではないかと思いますけれども、そういった取組はされているか、国会図書館教えてください。(福田) 国立国会図書館、倉田官庁。(倉田) お答えいたします。国立国会図書館では、令和3年に策定した計画に基づき、デジタル形式の資料に対する保存対策の施行や調査等を実施した上で、その結果を踏まえた取組を進めております。現在は、フロッピーディスクや光ディスク等の電子出版物のマイグレーションに取り組んでおり、これらの中にはゲームも含まれております。
54:46
(赤松) 国会図書館の運用では、ゲームソフトの納本は新品未開封だけとなっているんですけれども、その理由について答えてください。(福田) 倉田官庁。(倉田) 国立国会図書館では、運用上、ゲームソフトの収集対象を未開封のもののみとしております。その理由は、コンピュータウイルスの感染リスクといったセキュリティの問題などがあるためでございます。
55:16
(赤松) ゲーム保存で有名な国立図書館、BNFとか、アメリカのストロング遊戯博物館に行ってきたんですけれども、いずれも開封済みのゲームがずらっと並んでいました。(赤松) ゲーム納本を充実化させるためには、ウイルスリスクを回避する措置をして、今後は開封済みでも収集すべきだと私は考えています。これを検討していただければと思います。(赤松) 時間ですので終わります。
56:12
(小片清明) 一見民主、社民の小片清明です。(小片清明) 今日もよろしくお願いします。大臣、お久しぶりです。よろしくお願いします。(小片清明) まずはじめに、野党半島地震により被災した子どもへの教育支援という視点でお伺いします。(小片清明) 学校関係者にとって、野党半島地震は、自分のクラスの子どもの安否がわからない、そのことが一番の大きな課題でした。(小片清明) 生きているかわからない、 家がどうなっているかわからない。そんな状況の中、教職員は自転車で子どもたちを避難所で探してまわり、(小片清明) 家族がどうなっているか子どもたちから話を聞く、家がどうなっているか被災状況を聞く、そうやって頑張ってきました。(小片清明) 子どもたちも避難所だったり、中学生だったら集団避難をして、精一杯学力をもとに、今でも勉強する力をつけようと、(小片清明) 友達のことを考える力をつけようと頑張っていたところです。その中で配布された教科書についてお伺いします。(小片清明) 教科書というのは、実はすごく大変で、自治体によって選択している教科書が違いますし、国語は1年間で上と下がある。(小片清明) 図工は上と下があるけれども、3年生が上、4年生が下というふうに1年間で使う上下があったり、(小片清明) 様々に大変で、私も学校現場のときは、そりゃ数をきちんと数えなければならない。(小片清明) 転出してきた子は、国語は同じ教科書だけど算数は違うから算数はやらないかとか、そんなのをずっとやってきました。(小片清明) 今回、野党半島で被災した子どもたちに、素早く教科書をいただいたことをとても感謝しております。(小片清明) ただ、1月にあった地震から、今の4月になって、局委員会から、被災証明書の写しを提出せよということが出ていま す。(小片清明) 実は、もう卒業している子どもたちもいて、その中学校はどうしようもないわけです。情報を取るのがとても大変。(小片清明) そして、ご存じのとおり、野党半島の子どもたちは、かなりの数の子が他の地域に転校しました。(小片清明) その子たちからも集めなければいけないという状況を学校現場から伺っております。(小片清明) そこについて、どのようになっているのか、教えていただきたいと思います。お願いします。
58:42
お答え申し上げます。災害救助法に基づく学用品の給与は、災害により義務教育等の地帯を防止するものであり、必要最低限の修学所を書くことのできない学用品を給与し、これらのものの修学の利便を図るものでございます。対象者は、災害により住家の前回、半壊、または床上浸水等により、学用品を喪失、または損傷した場合であり、この確認には一般的に被災証明書を用いることとなっているものと承知しております。他 方、例えば通学途中や学校等で被災した場合など、住家被害と関係なく学用品を損失、または損傷した場合には、被災証明書に代わり、写真や市町村が発行する被災証明書を持って代用することが可能でございます。引き続き、その旨、是非大臣主催に集中してまいりたいと考えます。では確認です。必ず被災証明書を提出する必要はないということをまず確認させていただいてよろしいですか。内閣府としての考えは、先ほど申し上げたとおりでございますので、被災自治体等で法務主使に沿った具体的な対応のあり方をご検討いただけるものと考えております。教科書ということを無償に全国の子どもたちに配布していただいておりますので、そこのお金のこととか金額が莫大なこととかも十分承知しております。そういう被災した子どもたちが、簡単にそういう証明書をあまり提出しなくていいシステムとか、またこれから多くの災害対国ですから、いろんな子どもたちが被災していくときに、そういう心配なく、今回のような必ず提出しなければならないような、そういうことがないというようなシステムの充実というか周知をお願いできればと思っております。よろしくお願いします。では次は、ギガスクール構想の実現に向けた課題についてお伺いします。ギガスクールはもともと子どもたちにパソコンを与えて、本当は一人一台じっくりとやっていくはずのギガ構想でしたが、感染症の影響でばっと前倒しをして急いで配布をいただきました。目的として全ての子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学びと共同的な学びを実現するために、一人一台端末と高速通信ネットワークを集中的に整備し、ギガスクール構想を推進していくということでした。ではお伺いします。今、小中学校でタブレット端末、パソコンの配置状況はどのようになっておりますでしょうか。
1:01:28
お答え申し上げます。令和5年3月時点で調査したところ、義務教育段階における一人一台端末は、令和5年度までに全ての自治体で整備が完了しております。以上でございます。
1:01:43
成果をどのようにお考えですか。お願いします。
1:01:52
私の方からご答弁させていただきます。現在、今、局長がご答弁したように、学校現場においてギガスクール構想により、一人一台端末整備されまして、これの活用が本格化しております。これは小川先生をはじめ、ほとんど全ての等が学校教育情報科ということでご賛同いただいて、議員立法を作り、そして予算を取ってきた。その成果が今回このようになっていると思います。ただ、先生がおっしゃるとおり、令和2年の3月から、例の新型コロナの関係で学校が休校される、そういったこともあって、思いがけずというか、思っていた方向とはちょっと違う形での急速な普及になったということでございます。そういったことではございますが、この一人一台端末が今、普及したということでございますので、それによりまして、教師が一人一人の児童生徒の反応や考えを即時に把握し、きめ細かな指導を行ったり、クラウド環境やデジタル教材を活用して、一人一人に応じた課題を提供したり、児童生徒が相互の意見を参照しながら、共同して学習に取り組んだりすることが、格段に容易になりました。また、不登校や病気療養中の児童生徒への授業を可能としたり、特別支援の児童生徒の学びの保障に大きく寄与しているほか、クラウドツールを活用してテストやアンケートを効率的に実施でき、教師の働き方改革にも大きな役割を果たしつつある、そんなふうにメリットがあったのではないかと考えております。
1:03:41
令和4年度の予算額224.6億円に対して執行額が54.9億円と定調でした。この理由を教えてください。
1:03:55
ご指摘の令和4年度予算は、一人自在端末環境による本格的な教育活動を全国 の学校が展開される中で、前年度分からの繰り越し学を含め、オンライン教育環境の整備充実、端末ネットワークトラブルへの対応等、運用面の支援等を強力に行えるよう補正予算を中心に措置したものでございます。予算額に対して執行額が定調であった理由は、新型コロナウイルスの影響による休校等が早く落ち着いたことで、オンライン教育のニーズが少なくなったこと、ギガスクール運営支援センターの事業について、私どもが想定したものより、自治体の事業規模が下回ったこと等によるものと考えております。今お話しいただきましたギガスクール運営支援センター整備事業が、国の補助事業は24年度までとなっておりますが、その後についてはどのようにお考えでしょうか。運営支援センターについては、学校のネットワーク等の環境整備について、専門的な検知から支援するというものでございますので、引き続き予算という点ではいろいろと形は変えておりますけれども、現場への支援はしっかりと進めてまいりたいと考えております。
1:05:31
そのように、とても有効に使えるようにということで配置いただいているのはありがたく思っています が、ここからは課題です。4月に発表がありました、学校のネットワークの状況について、推奨待機を満たす学校は、3万89校中6503校で21.6%。大規模な学校ほど満たせていないという現状があって、840人以上の学校では2.1%しか満たされていないということでした。今おっしゃっていただいた即時に子どもたちの状況を把握できたり、教材を使ったり、意見が聞けたり、不登校の子の活用をしたり、そのようなことが、この21.6%、大規模校では2.1%しかないというところでは十分に発揮できないのではないかと思いますが、そこについての御見解をお願いします。
1:06:29
お答え申し上げます。本年4月に今から委員から御指摘のございました文部科学省が公表した調査において、GIGAスクール構想で使用する通信環境の当面の推奨待機ということで定義させていただいておりますが、御指摘のとおり2割程度だということでございます。今回設定したこの推奨待機を下回る場合であっても、授業で端末を全く活用できないというものではございませんけれども、GIGAスクール構想による個別最適な学びと共同的な学びを進めるためには、一人一 台端末をつなぐ高速ネットワークが不可欠というふうに考えております。このため文部科学省におきましては、今回の結果を踏まえ、各自治体に対してネットワークアシスメントの実施促進、これは補正予算を取っておりますが、これに加えて通信契約の見直しの支援、自治体担当者の専門性向上などを進め、今回設定した当面の推奨待機が確保されるよう、あらゆる手段を講じて、ネットワークの環境の改善に取り組んでまいりたいと考えております。
1:07:44
ありがとうございます。資料の1をご覧ください。その学校のネットワークが不備であるということに対しての課題が3つ。そして対応というところで文科省の方から出されております。その中の、まず資料1、ネットワークアシスメントによる不具合の特定というところの一番下のところに、最新の機器、相性の良い機器への入れ替えというふうに書いてくださっておりますが、これは予算の中で、令和5年後の補正予算の2661億に含まれているのか、そこをお願いします。
1:08:24
お答え申し上げます。まず、令和5年度の補正予算に計上したネットワークアシスメント実施促進事業により、学校によってネットワークアシスメントを行っていただく場合には、その費用の一部が補助されることになっております。それに加えまして、この補助事業は、アセスメント実施に係る費用を対象としてはおりますけれども、アセスメントの結果、判明した不具合への応急措置に係る費用も補助対象としており、応急措置として機器の交換が必要であれば、その費用も補助上限額の範囲内において補助対象となり得ると考えております。
1:09:06
では、資料2をご覧ください。資料2のところの枠の一番下のところに、必要な財政支援とありますが、これは、そして括弧して、通信費は知財措置に講じられているというふうに書かれております。ここについてのお尋ねです が、これは必要な財政支援というのは、通信費は知財措置から出して、あとは国から財源が別にあるというふうにとってよろしいでしょうか。
1:09:43
学校の通信費につきましては、令和6年度までの計画に基づき、地方財政措置が講じられており、現在、令和7年度以降の計画について、中央教育審議会で議論が行われており、適切な支援を検討してまいりたいと考えております。来年度以降の国の予算については、現時点では未定でございますが、各学校において十分なネットワーク環境が確保されるよう、必要な検討を進めてまいりたいと考えております。
1:10:13
ギガスクールをもちろん行っていく上で、それではちょっと話が変えますが、子どもたちがそうやって成果を発表したりとか、モニターに出していったりとか、プリンターとか、自分が調べたい文献をプリントアウトしたりとか、そういうところにやっている周辺機器の予算も不十分だという声が学校現場からは出ております。それに伴いもう一つ、電気代です。口頭しており、そこの中でしっかりと担保していくためには、冷やさなければならなかったりとか、充電器器をきちんとそこに、かなりのお金がまだ電気代としてもかかっている。この電気代というところ、まず1点目の周辺機器の問題、そして2点目、電気代の口頭という問題、このことについてお願いします。
1:11:05
お答え申し上げます。まずプリンターでございますが、これは教材整備指針というものがございまして、進学修士同様の趣旨のほか、学校の働き方改革にも資する教材として、複合機や拡大プリンターなどを例次品目に追加しております。これらを踏まえ、各学校現場において、見通しをもってプリンター等、自分機器の環境整備が行われるよう、義務教育小学校における教材整備計画、つまり地方財政措置の中で所要の経費を盛り込んでいるところでございます。電気 代でございますが、これも地財措置が講じられておりますが、今ご指摘の電気代の口頭については、現在中教師に議論している中で必要な対応があれば取ってまいりたいと考えております。
1:11:56
では、同じく、その資料の中の課題3のところに、自治体向けにガイドブックを提示するとありますが、これを読み、実際に動くのは行政ということで確認してよろしいでしょうか。学校の教職員には負担はいかない。いかがでしょう。
1:12:20
お答え申し上げます。今、委員からご指摘のございました学校のネットワーク改善ガイドブックは、市として教育委員会等においてネットワークの整備改善を担当する方、こういった方を対象として作成したものでございまして、学校の教職員が直接的にネットワークの整備を行うということは想定していないところでございます。
1:12:46
その方から学校にこうやってやってくださいね、学校で。その方から指示が学校に来て担当者がしなければならない。そのような業務負担はないということで大丈夫ですか。
1:13:00
お答え申し上げます。学校のネットワークの改善ということに関しては、学校が当然活用されるということなので、ご意見まで聞かないということもないのかなと。実態として、我々は具体的な実務を学校に依せるということは想定はしておりませんけれども、意見を聞くということぐらいはあるんじゃないかと想像しております。
1:13:28
ありがとうございました。では次に、端末の破損状況についてお伺いします。昨年度の、埼玉県の情報がテレビで流れておりました。昨年度の破損端末1万5千台。必要経費6億。これが1件です。埼玉県のみで6億かかっています。この全国ではどのような状況になっているか、全国の破損状況、そしてどれくらいが地方で負担しているか、確認されていたら教えてください。
1:14:07
お答え申し上げます。令和5年8月時点の調査では、義務教育段階における1人1台端末の破損や紛失の状況については、全国平均でだいたい5.3%となっております。額は把握していないところでございます。
1:14:25
5.3%は想定ないですか、想定外ですか、文科省として。
1:14:34
一概に申し上げられませんが、5.3%程度は、なんて言うんでしょうか、想定していたというよりも、それぐらいはあるだろうというふうに考えております。
1:14:53
国では、端末の更新費用や、故障した場合の予備機の購入については、補正予算は計上していらっしゃいますが、端末の修理や故障に備えるための保険費用は対象になっていたいため、このように自治体に大きな財政負担となっております。これからちょうど四四年月がたって、端末の故障が増えていくことが予想されます。ギガスクルー構想を進めていくのであれば、これが、地方に、このように埼玉県が6億負担しなければならないというような状況ではなく、国としてきちんとお金を入れてやっていかなければならないのではないかと考えますが、そこはいかがでしょうか。
1:15:36
お答え申し上げます。先ほど、今、委員からご指摘のありましたとおり、予備機の購入費用については補助、15%分の整備がなされているところでございますが、その機器の維持管理につきましては、地方財政措置でどう講じていくか、これは課題として受け止めたいと考えております。
1:16:00
今話があった5.3%が故障していると、この5.3%の分はきちんと故障の端末分として国として与えているという理解でよろしいですか。
1:16:14
失礼いたしました。1人1台端末の更新につきまして、令和5年度補正予算におきまして、都道府県に基金を増生し、5年程度をかけて計画的に端末更新 を進めるための経費を計上しております。端末故障等への対応につきましては、日常的な端末活用を行っている自治体の故障等の実態を踏まえまして、予備期15%分の整備も補助の対象とすることとしております。引き続き自治体と連携しながら、1人1台端末の計画的な更新を着手に進めてまいります。
1:16:51
子どもたちは家にパソコンを持って帰って宿題をしたりとか、移動教室に行くときに持って行ったりとか、パソコンだけじゃないので分厚い教科書があり筆箱がありノートがあり、持って行くときにやっぱりどうしても落としてしまったりとかいうこともありますし、子どもの不注意で壊すこともあります。そのようなことを判断しながら学校としては、どこまで保護者負担にしていくか、学校で持つべきか、そんなこともすごく悩みながらやっております。そういうところをきちんと考えていただきたいと思っております。では話を変えます。以前から学校にはパソコンはありました。パソコン室というところがあって、そこでみんな子どもたちは授業を したりとか活用したりしていました。その一台パソコンが来る前までは、今全くそのパソコンが置きっぱなし、全国でも。このパソコン、これからどうされますか。今、委員からご指摘のあったパソコン教室のパソコンが放置されているのではないかと、こういうお尋ねだったかと思いますが、学校のICT環境を有効に活用し、学習活動を充実させることが重要だと考えておりまして、文部科学省では、令和4年12月、一人一台端末環境下でのコンピューター教室の在り方について、各都道府県教育委員会等に対し事務連絡を発出し、中学校技術家庭科におけるCADを使った生図や高等学校情報化情報一致における学習等では、コンピューター教室の環境を生かした学習活動が大変有効であること。これら以外の教科においても、動画作成や複数のアプリケーションの活用など、一人一台端末では、処理が難しい学習を行う場合に、生徒がコンピューター教室の活用を選べる環境を整えることが重要であると述べていることでございます。これにより、一人一台端末と違ってハイエンドな、いわゆる例えばスティーム教育にも使えるような、そういったような環境整備が非常に重要だというふうに考えておりまして、今後、各学校において、一人一台端末に加えて、コンピューター教室及び整備されているコンピューターが有効に活用されるよう 取り組みを進めてまいりたいと考えております。
1:19:20
パソコン室のパソコンってすっごく古いんですけど、デスクトップで。それ活用できますかね。いかがでしょう。
1:19:30
お答え申し上げます。今、多分委員と私の申し上げていること、前提が違ったかと思いますけれども、やはりコンピューター教室、これはこれでしっかりと充実させていかないといけないというふうに考えております。今後、そういった整備のあり方についても検討してまいりたいと考えております。
1:19:49
では、子どもたちが1人1台端末です。4月になりました。子どもたちは3年生から4年生、上がっていきます。その時に、子どもたちのパソコンのアップデートを全部しなければならないんですね。学年変わるから。そのことについてですが、誰がしているとお考えですか。お願いします。
1:20:14
お答え申し上げます。新入生への端末配備や、新年度におけるクラスガイに向けて端末の設定を変更する年次更新につきましては、教育委員会が中心となって進めるべきものと、学校で実施する必要があるものがあると考えております。自治体の環境や使用しているソフトウェアにもよると考えておりますが、例えば、教育委員会においては、児童生徒のアカウントの発行や所属情報の更新等を行う。これが教育委員会のお仕事だと思います。学校においては、名簿情報の更新やアカウント情報の児童生徒への通知等を行うことが考えられます。年次更新で必要となる作業については、教育 委員会と学校が適切に役割分担をしながら実施すべきものと考えております。
1:21:05
名簿をするのは当然だと思います。秘密もありますし、学校でするのは当たり前と思いますが、例えば、算数の教科書が3年生から4年生に上がったとき、変えなくちゃいけないじゃないですか。同じタブレットの中で。その作業はどちらしますか。
1:21:28
質問のご指示が取れなかったんですけれども、デジタル教科書においての算数。子どもの一人一人のドリルだったりとか、例えば、教科書ってQRコードでずっと読み込んだりとか、たまにいろんなものがシステム、学年変わるごとにやらなくちゃいけない仕事があるんですよ。そこの仕事は誰がすべきか。
1:21:59
お答え申し上げます。状況によると申しますか、ソフトウェアによっては自動的にできるものもあると思いますけれども、現場で行わなければならないものもあるというふうに理解しております。
1:22:17
ICT支援員とか配置いただきありがとうございます。しかし、4校に1人ですよね。ですので、例えば1つの学校に500人いたら、2000人分をしなければならなくて、とても間に合ってないし、そうやってタブレットを使っていこうとされるのであれば、ICT支援員が各学校に1人、きちんとつけるべきだと私は思いますが、そこはいかがですか。
1:22:50
お答え申し上げます。ICT支援については、いろいろと今、あり方について検討しているところでございます。いずれにしても、学校に対してどういうふうに人的支援を行うかということについて、今も中共心で議論しているところでございますので、それらを踏まえて適切に対処してまいりたいと考えております。
1:23:18
現場の声をお伝えします。端末の不具合の対応やアプリ等の設定、年度更新作業などで業務時間が圧迫されている。本校では常駐のICT支援員がおらず、月に1度来校するが全く活用ができていない。各校常駐のICT支援員を配置してもらい、日々のICT関係の業務を行ってもらいたい。タブレットは導入されたが、ICTを活用するための教室環境が整っていない。サポー トする支援員も月に1、2回しか来られない。また、補助作業に関わって年度末に数百台を一斉に更新する必要から、負担が集中する教職員がいる。一方で、そういった業務へのサポートを行う情報通信技術支援員の配置は、学校に1人、常駐ではなく、週に1、月に2などの自治体によって様々な状況がある。このような声を聞いていただいて、きちんと子どもたちが授業中やってても、先生ここわからんとか言うわけですよ。その時に担任は授業を止めてそこに行かなければならないんです。そこに支援員さんがいてくれたら、そっちの先生がパソコンの言葉を子どもに教えてくれる。そうなると、授業もすごく能率も良くなるし、子どもたちの習熟度も変わってきます。というところから、私はICT支援員の増加というところをしっかり考えていただきたいと思いますが、大臣いかがでしょう。
1:24:46
先ほど局長から答弁したとおり、こういった業務につきましては、学校が担う業務もあります。そして、いろいろネットワークを経由して実施することで、教育委員会等で完結できる業務もありますが、できるだけ学校に負担の少ない形で進める必要があると考えております。このため、グッドプラクティス、講事例の収集公表も行いますけれども、どのようにして現場でうまく対応していくことができるのか、支援員も含めて、その負担軽減に対して検討し、対応していきたいと考えます。
1:25:34
ICT支援員の充実をどうぞよろしくお願いします。次、学校には正規の教職員以外に非常勤の教職員がたくさんいます。例えば、授業が週に2回しかないとかいう方もいらっしゃるし、本当は正規で私はいてほしいんですが、栄養職員さんとか師匠の方とか、会計年度認養職員制度が入ったときに、正規から会計年度に変えさせられました。その方たちに、実は端末がないという状況が学校の中であります。でも、でも言われてますよね、職域の充実を。だから、栄養職員の方は作りたいけ ど自分のパソコンがない。とか、学校に1台のじゅんぐり回って非常勤の人はあれを使ってくださいと、5人ぐらいで1台を使う。ちゃんと自分は授業をしている。例えば、3年1組の社会をしている。3年2組、3年3組の先生たちは正規だからパソコンがある。3年1組の自分は、事業数が少ないというだけで、テストの処理から、成績とか子どもの評価から、事業の準備から、パソコンがなくてできていないということがあります。そのような状況について、私は非常勤であっても、子どもたちに関わってやっていくのであれば、きちんと教職員の端末が必要だと思いますが、その時点についてはいかがでしょう。
1:27:05
お答え申し上げます。学習指導に用いる端末につきましては、授業を担任する教師1人につき、1台を整備できるよう、地方財政措置を講じております。これは、正規、非正規関係ございません。現在、児童生徒の1人1台端末の更新を進めておりますが、これに当たっては、教員数分の指導者用端末を整備することを補助の要件としております。また、15%分の予備金の整備費用も補助対象としております。さらに、公務で用いる端末についても、地方財政措置を講じてきており、その整備状況は、全国的には、上金の教員数を上回る状況にございます。こうした状況を踏まえ、各自治体において、市場金職務を含め、必要な職員が必要な場面で端末を利用できる、利活用できる環境を整えていただきたいと考えております。
1:28:05
教育の中で、いろんなものが知財措置になっていて、知財措置ってなかなか使ってもらえてないんですよ、教育に。今まで何度も何度も言わせていただいてますので、申し訳ないんですが、本当に使われていないので、知財措置で調べていただきたい。非常勤職員にどれだけパソコンがきちんと配備されているか。お風呂をもらったりとか、例えばパソコン室のパソコンを1台持ってきたりとか、そんな形でしか非常勤ということで扱われずに、とても苦しい思いをして業務に差し支え が出ています。ですので、きちんと非常勤にもやっていく、会計年度にもやっていくというところをお願いいたします。次に、高校への配置です。小中学校は配置がほぼ100%いきました。高校の状況についてお伺いしたいと思います。高校って自治体によって配備されているところもあれば、保護者負担のところもあります。1台が高いので10万かかったとかいう保護者の声もたくさん聞いているところです。高校の配備について、そして今後どうしていこうかと思っていらっしゃるかについてお願いします。
1:29:29
高校における1人1台端末の整備につきまして、これは令和4年度末に行った調査でございますが、高校を設置している自治体のうち約6割が令和5年度中に全学年での整備を完了すると回答しております。現時点でまだ整備が完了していない部分につきましても、令和6年度までにほぼ全ての公立高校において、全学年で1人1台環境が実現するよう整備が進められているところでござい ます。今後についてでございますが、義務教育段階において1人1台端末環境で学んだ児童生徒が高校に進学した後も、同様の条件で学ぶことができる環境を整えることが非常に重要であるというふうに考えておりまして、文部科学省におきましては、各自治体の整備状況について調査等を通じて状況把握に努めているところでございます。全国の高校において1人1台端末環境が速やかに実現されるよう設置者の取り組みを促してまいります。高校における端末整備を含め、学校のICT環境整備につきましては、現在、令和7年度以降の地方財政措置に係る方針を中教師においてご議論いただいているところでございまして、その状況を踏まえながら、必要な支援について検討してまいりたいと考えております。高川さん。 自治体によっては、生活保護受給世帯の生徒が高校に進学したところに、ギガ端末にかかる費用は支給対象外とされて、全部自分で買わなければならなかったと、このような声も出ておりますので、そこのご検討をよろしくお願いします。最後に、この前4月に全国学力実態調査が行われました。 今年からは生活面というところでCBT化が進み、子どもたちは端末でテストをやっていきましたが、あのとき、他の学年は、今日は端末を使わないでね、電波のネットワークが悪くなったら困るから、ということで、他の学年の子どもたちは使えなかった学校がたくさんあります。ギガスクールを進めていくにあたって、このような他の子どもたちが制限されるような、このようなテストが行われていること自体どうかなと私は思っているんですが、そのことについてはどのようにお考えか、ご見解をお願いします。
1:31:46
全国学力学習状況調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持・向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析するとともに、全ての教育委員会や学校において調査結果の活用を通じた教育施策や児童生徒一人一人への学習指導の向上的な改善・充実を図ることを目的として実施しているものでございます。他方、今先生がご指摘されました、他の学年、あるいは他のクラスでのタブレット等が使えない、こういうことについては大変残念なことだと思いますが、冒頭に先生がご指摘されました、学校におけるオンラインの要領とでもいいんですかね、こういったところをできるだけ早く整備をすることによって、このようなことが課題にならないように取り組んでいきたい、そんなふうに考えています。終わります。ありがとうございました。
1:33:21
立憲社民会派、社民党の大椿裕子です。昨年11月8日付の読売新聞等に、農水省豚肉図算契約、東京五輪選手村県産院支出1900万円不当事項との見出しで報じられた件について、本日はまず質問をさせていただきます。会計検査院の2022年度決算報告において、農水省が行った東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村に提供する国産豚肉の調達等に関わる契約が最も重大な不当事項との指摘を受けました。農水省は、2021年2月、五輪の選手村で料理を提供するフードサービス業者に対して、豚肉を納入するスターゼン社と選手村における日本産食材提供による魅力発信業務の契約を結びました。農水省とスターゼン社は、2020年11月ごろ、同社がフードサービス業者への納入を予定していた外国産豚肉を国産豚肉に切り替え、その国産豚肉の調達・加工・保管・納入を行うこと、対する農水省は、費用の増額分を支払うことを口頭で合意しました。本来、その合意に基づいた契約書を交わすべきところ、実際は架空の数量、国産豚肉を調達・加工・保管するという虚偽の契約書が取り交わされていたということが発覚をしました。合意した内容は、外国産豚肉11トン215キログラムを国産豚肉に切り替えて納入することでしたが、契約書の記載内容は、国産豚肉を調達し、加工して、加工後のもの6264キロを保管するというふうになっていました。また、契約金額について合意した内容は、外国産豚肉11トン215キログラムを国産豚肉に切り替えて納入することに伴い、必要となる調達・加工・保管・納入等に要する費用の増加額等でしたが、契約書に記載された内容は、国産豚肉6264キログラムを保管するのに必要となる調達・加工・保管等に要する費用等となっていました。合意した内容とは異なっています。外国産豚肉から国産豚肉へ切り替えることに伴う費用の差額は、14,947,545円と算出されていましたが、農水省は契約の内容が複雑になるとの理由から、契約書を簡潔なものにするために、国産豚肉を6264キログラムなどという架空の数字を記載し、合意した内容とは異なる内容で契約書を作成しました。また、これだけでなく、業務を実施する履行期限も合意した内容は、大会が終了する2021年、令和3年の9月でしたが、契約書の記載内容は2021年、令和3年の3月31日となっていました。当初の合意内容であれば、年度をまたぐために、業務を分割し、2件の契約書を作成する必要がありますが、農水省は業務全体が単年度で完 了することにすれば、そのような煩雑な手続きを取る必要がないと考え、契約締結日を2021年3月31日までとした。同年4月以降に実施する業務は発生しないと予想したということです。契約の目的、契約金額、履行期限のすべてが、農水省、そしてスター電車との間で口頭で合意された内容と異なる契約書が交わされ、契約書の内容を検査職員も契約書が虚偽だと認識していたにも関わらず、農水省は2021年4月に契約金額約1,914万円、全額をスター電車に支払ったことが、今回、会計法令違反と指摘されたというのが、今回不当事項となった出来事の内容です。説明が長くなってしまいましたが、本事案に対する農水大臣の受け止めについてお尋ねしたいと思います。どういうふうに本件を受け止めていらっしゃるか、なぜこのようなことが起こってしまったのか、そしてその責任はどう取られるのか、そのことについて大臣にお尋ねします。
1:38:51
当時、非常に慌ただしい環境にあったとは思います。令和2年の織り払いの予定が1年延びた、そして本来ならば18トン外国産豚を使う予定だったのが、急遽、国産を使いましょうということで11トンになった。そのことで急いで契約をしなければならなかった。令和2年度に予算措置をしていましたので、その令和2年度の予算措置で11トンのやつを全て決済をしたというようなことで、これを令和3年度に分けていればきちんとしたことになっていたんだろうというふうに思います。しかし、これは会計法令に照らしまして、著しく適正さを欠いていたというふうに認識をしております。重く受け止めております。今後、このような事態が生じないように、再発防止を徹底することが重要というふうに考えておりますので、まずは、本件を契機に、省内に対しまして法令遵守についての職員の意識改革や知識向上を図るための通知を発出いたしました。そして、全職員を対象とした研修におきまして、今回の例を取り上げまして、会計法令の遵守の徹底を図るというようなことをいたしまして、再発防止を徹底しているところであります。これから質問しようと思っていた部分についても、大臣お話ししてくださいましたけれども、先に。先ほどもお話しさせていただきましたけれども、会計検査院の報告書によれば、納税省は虚偽の契約書を作成した理由として、口頭合意の内容通りに 契約書を作るとなると、契約期間が年度をまたぐために、年度ごとに2件の契約書を作る手続きが必要になり、半札になるということを理由として挙げたそうなんですね。まあちょっとそれ理由として挙げますかというような内容ではあるんですけれども、国の税金を取り扱う方々が、2つの契約書を作るのめんどくさいやんかと。予算額も少ないし、適当にまとめとってもバレんのちゃう?みたいなね、本当に軽率さというか軽さみたいなものを感じるんです。その驚きを禁じ得ないなというふうに私は思いました。予算の単年度主義の原則に従えば、年度ごとに契約を行わなければなりませんが、農水省は年度ごとに契約を結ぶことの意義、重要性について、どのような認識を持っていらっしゃるのか、大臣にお尋ねしたいと思っています。国の財政に対する民主的な監視、統制を行うために、単年度ごとに予算決算を行うべきだという認識を、改めてここで確認したいわけですけれども、大臣として、大臣の管轄する農林水産省でこのようなことが起きた、このことについて、みんなどのように認識をされているのか、もう一度お尋ねします。
1:42:18
委員おっしゃるとおり、国民の皆さん方の税金を使う作業でございますので、やはりその年度、年度に沿ってしっかりと会計処理をしていく。令和2年度は2年度、そして年度をまたいで令和3年度は3年度。そういった厳しい会計処理に対する姿勢というものを、持っていかなければいけないと思います。その辺の研修、教育、こういったものを、もう一度しっかりとやってまいりたいと思っております。
1:42:55
大臣、改めて聞きますけれども、この契約に携わった職員の方は、当然ながら財政、単年度主義ということについては、ご理解されていましたよね。はい。
1:43:18
お答え申し上げます。当時の担当者、単年度主義に関しましては理解をしていたと思いますが、手続き を適正に行うことを怠ったというところでございます。
1:43:37
非常に焦っていらっしゃったんですか。焦っていたからといって、そこを覆しちゃいけないと思うんですけど、どうでしょうか。
1:43:50
お答え申し上げます。先ほど委員の方から経由、ご説明をいただきましたが、少し改めて整理してご説明させていただきます。東京オリンピック、パラリンピックの選手村の食堂でこの豚肉を提供するということで、当初、大会組織委員会が外国産の豚肉を負担して提供するという予定にしてございました。ご承知のとおり、新型コロナ感染症のまん延がございまして、1年開催が延期されました。これに伴いまして、可能な限り国産豚肉を使用しようということで、その企画の中身を修正をしたところでございます。この企画の中身自体は適切なものであったところでありますが、その修正に担当者が手続きを含めてついていけなかったということが私どもの認識でございます。
1:44:49
複数で業務を携わっていらっしゃるんじゃないでしょうかね。お一人で担われていたんですか。誰か、そりゃやってあかんでしょう、というふうに横から言う先輩はいなかったのかと思うんですが、どうでしょうか、職場の実態は。
1:45:08
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、担当者は1人でございましたが、管理職がついてこれを執行していたというところでございます。
1:45:20
管理職がついていたけれども、その方は注意なさらなかったんですか。
1:45:32
お答え申し上げます。結果として、この適正な手続きというものをきちんと指導することができなかったというところでございます。
1:45:43
こういった職場の状況、大臣、皆さんわかってらっしゃるわけですよね。三年度主義だということは十分にわかってらっしゃる。そして、お一人が担当者であったけれども、サポートする人もいた。訪れることもできた。けれども、結果としてこういうふうな、虚偽の契約書を交わすということに至った、職場の状況、何が原因だと思いますか。
1:46:20
最初言いましたように、非常に慌ただしい環境、条件にあったということは事実だと思います。コロナのまん延で1年延びた、そして当初予定していた18トンの外国産豚が、どうせならば国産に買いようじゃないかということで急遽11トン、国産に買えられた。そういう中で予算の措置は、令和2年度、オリンピックが開催される年の予算措置をされていた。そういうことで、やはりこういう三年度で一緒になって、一緒に、本当は二か年度で処理しなければいけないのを、三年度になってしまったというふうに思います。ですから、三年度主義というのはしっかり守らなければならないし、そういう意味でおいてはいかに慌ただしい環境であってもやはり緊張感が足りなかった。あるいは法令遵守の精神が足りなかった。こういうことに尽きるというふうに思っておりますので、改めてしっかりそこは反省をした上で、研修、教育、そして緊張感、法令遵守、こういったものを徹底してまいりたいというふうに思っております。
1:47:28
先ほども説明がありましたけど、そもそも契約書の作り直しが必要になったのは、もともとスター電車が問題の納税所との契約を交わす前に、フードサービス事業者と結んでいた畜産物納入契約において、外国産豚肉を納入するということになっていたため、その方向性を国産豚肉ということを変えることによって生じたものです。また、経験者への報告の中では、不当事項とはされていないものの、食材の産地表示が確実に行われるのかを確認することなく、契約を結んでおり、本件契約で調達した日本産食材について、産地表示が行われない状況で提供されていたりしたという指摘もなされています。大会終了後に関係省庁連絡会議のホームページで産地を公表したということではありますが、すべて日本語で当初の目的にかなった、国産豚肉を広く食べていただいてPRという目的があったわけですから、日本語だけで書いていても、日本語を読めない方は、日本の国産豚がいかに美味しいかとか、魅力的かとかいうことは伝わらない。そういう意味では、当初の目的、それがかなったものとは到底言えないのではないかと思います。国産豚肉の魅力を世界に発信するという目標が、大会企画当初からしっかりと決められ、共有周知されていれば、外国産豚肉の納入を前提にした契約が結ばれたり、大会期間中に産地表示を行わない状態で料理が提供されたいというようなことはなかったのではないかと思います。そこで農水省のお考えをお聞かせいただきたいんですけれども、また今後も国産品のPR、ショーを上げて行うということはあると思うんです。日本の美味しい豚肉や畜産物やお米や野菜など多々あると思いますが、こういったことを再発防止するために、どういうふうな策を講じるかお聞かせください。
1:49:55
お答え申し上げます。今、委員からご指摘がございましたとおり、国産豚肉の産地表示につきましては、当初、政府の中ではきちっと表示をするということを想定しておったところでございますが、大会組織委員会との意思疎通というものが不十分だったところがございました。一番の選手が利用されますメインダイニングというところにおきまして、使用食材が多岐にわたる、それから食材の産地をリアルタイムで表示するというのが食道運営上難しいという指摘が事故的にございまして、結果として大会期間中、国産の表示がなされなかったといったところでござい ます。今後の取り組みでございますが、どのような状況におきましても、きちっと意思疎通を図って、組織としての意思を明確にするということで、きちっと再発防止を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
1:50:57
そもそも東京オリンピック、パラリンピック、さまざまな問題がありました。場当たり的な対応に追われたところは、この豚肉問題だけに留まらないのではないかなというふうには感じるところです。本件に関する資料を読みながら思い出したことがあります。私、地元が大阪ですので、森友学園問題、このことを思い出しました。学校法人森友学園の国有地売却をめぐり、財務省の公文書改ざん問題が起きました。改ざんを直接強いられることになって、近畿財務局の赤木敏夫さん、そのことを大変思い悩み、自ら命を絶たれました。すでにこのことはあまり国会の中で議論をされるようなこともなくなって、終わったかのように思われていますけれども、実際真実は解明されていませんし、今でも赤木敏夫さんのお連れ合い、政子さんはなんで死ななき ゃいけなかったのかということで、本当に真実を明らかにするために戦っていらっしゃいます。あの時も辻褄を合わせるために国が公文書の改ざんなんかやるんですかっていう衝撃が、日本の国民の皆さんに走ったと思うんですね。それと同じものを、それに通定するようなものを今回も感じるんですよ。バレなかったらいいやろうとか、大したことじゃないんじゃないか。これぐらい裏で書き換えても大丈夫なんじゃない、みたいな軽薄さみたいなのを今回感じるわけなんですね。規律が失われ倫理観が欠如しているっていう、そういうことを今回の公文書改ざんの話であり、架空の契約書を作ったりする、今の国の状況を見ていて私は感じています。本当に大臣、こういうふうに虚偽の契約書を書いたりするね、そういう国にやっぱりなり下がっていいのかなと。これ結局農水省がやってるっていうことは、他の省庁でもやってるんじゃないですかっていう疑いをかけられてもおかしくないと思うんですよ。今まで本当に長年にわたって省庁で働く国家公務員の方々が、きちんとこの大変年度主義っていうのに基づききちんとお仕事されていたのに、やっぱこういうことがあると、農水だけじゃなくて他の省庁でもみんなやってるんじゃないっていうふうに思われかねないと思います。先ほど大臣としてもこういった再発を防止するた めにどうするかということで決意も述べられましたけれども、改めて大臣、はっきりとこのようなことは二度と起こさないという決意を込めて、大臣から防止策お話しいただければと思います。
1:54:00
職に関しては、いろんな不手際もあったというふうに思います。私が聞いているのでは、大会組織委員会との横の連絡、こういったものがまず一つはけていた。ただ、大会組織委員会からすればアスリートの皆さんに食べていただく豚でありますので、油味が少ないというようなことをまず最優先に考えて外国産にした。しかし、やはりそれは日本で大会を開くんだから、日本の豚をしっかり売り出そうということで、日本のものに切り替えた。そういうものがあった上で、そこは十分認識した上で緊張感を持って、役所としては役所としての会計処理、あるいは決算、こういったものは厳格にやらなければいけなかったというふうに考えております。しっかりそこは今後法令遵守をしてまいりたいと思っております。
1:55:00
大臣、よろしくお願いいたします。残りの時間、短くなりましたけれども、食料供給困難事態対策法案についてお尋ねします。現在、参議院で食料農業農村基本法が審議をされています。私も岡山県高橋市の農家の出身で、本当に自分たちが食べるものはほとんどのものを自分の家で賄う、ご近所で賄うというような地域環境の中で育った人ですので、大変この法案に関しては関心を持っています。その中の一つ、食料供給困難事態対策法案について質問をします。政府は国内における食料の供給量が大幅に不足するリスクが増大していると、この法案の背景を説明していらっしゃいますが、具体的にどのような状況を想定されているか、そしてまた、食料供給困難事態とは具体的にどのような事態になったときに、どこが認定し、どう発信していくのか、そこを簡潔にお答えください。
1:56:10
お答えいたします。今般、世界の食料自給の不安定化により、我が国の食料安全保障上のリスクが高まっております。具体的には、気候変動に伴う干ばつの発生や災害の激震化、頻発化による不作、また、家畜伝染病や植物病害中などの発生蔓延、また、新型コロナウイルス感染症や地性学的リスクなどによるサプライチェーンの混乱などのリスクを想定しております。食料供給困難事態法における食料供給困難事態につきましては、こうした様々な要因によって、重要な食料の供給が大幅に不足し、また、不足する恐れが高いことによって、国民生活や国民経済に実態上の支障が生じる事態を規定しております。食料供給困難事態の具体的な基準については、基本方針の中で定めるということになっておりますけれども、食料供給困難事態については、政府本部の中で講じを行うことによって決定していくことになりますけれども、これまでの議論におきましては、重要な食料について、平時の供給量の2割以上の減少、これを1つの目安として、今後必要な検討を行って定めていきたいというふうに考えています。
1:57:26
ありがとうございます。供給を不安定化させる要因の多様化、影響の深刻化の1つとして、先ほども言われましたけれども、知性学的リスクの高まりというのを挙げていらっしゃいます。具体的にはどういうような状況を想定をされているのか、お答えお願いします。
1:57:50
知性学的リスクについてございますけれども、近年、疎開情勢の変化に伴いまして、例えばロシアによるウクライナ侵略、あとイスラエル、パラシティなどの中東情勢の緊迫化など、国・地域間の競争の激化、これを知性学的リスクとして認識をしております。このうち、例えばロシアによるウクライナ侵略につきましては、日本自体はロシア、ウクライナからコクモス等を直接輸入をしておりませんでしたけれども、小麦やトウモロコシ、肥料の国際価格の高騰などを通じて、我が国も間接的にその影響をかなり多く受けたということでございますので、このよ うな様々な知性学的リスクが、世界及び我が国の食糧供給を不安定化させる要因になるというふうに認識しております。
1:58:38
はい。最近、政府がよく言われることで、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境とかっていう言葉をね、よく口にされます。こういうことを台湾有事ということを言われますけれども、そういうことを念頭においてこういうことをおっしゃってらっしゃるのかなと思いながら聞いております。沖縄南西諸島の軍事基地化が進んでいたり、日本の全国の港の軍港化、それから弾薬庫の新設などというものが、どんどんどんどんすごい勢いで進んでいっているのを見ていると、ロシアとかウクライナとかいうことだけではなく、まさに日本が戦争になる、戦場になる、みたいなことも、もしは想定されてこのようなことを入れていらっしゃるのかどうか、そのあたりお尋ねしたいんですが、お答えお願いします。大臣、いきますか。お願いします。
1:59:41
紛争リスクだけではありません。やはり一つは気候変動というのがあります。パナマ運河が間伐で通れなくなって、そういう事態が実際生じております。世界各地で不作があります。私たちの主要食料であります米以外の麦、大豆、こういったものが輸入できなくなるという状況もあります。そして平成5年に私たちは米の作強指数の非常に悪かった時代というものを経験しております。あの時は全国で75でございました。東北、それから北海道では20代、あるいは30代ということでございました。だから米が非常に取れなくなる、米を食べられなくなるというようなことも想定しております。紛争リスクだけではなくて気候変動、そして作強指数、さらには食料の争奪戦、インド、あるいはアフリカ等では人口が急増しておりますので、これに対する食料争奪戦、それによって日本への輸入がなかなかできなくなるというようなことも想定して、様々なことを想定しながら、今回の緊急供給困難事態対策法というものを提案しているところでございます。
2:01:07
気候変動の問題は本当に深刻な問題ですから、大臣がおっしゃることはよくわかります。それと同時に、この法案が出されてきたときに、農業の分野にも社会情勢の不安定さ、戦争の足音が聞こえてきたのかという懸念を持っている農家の人たちもいらっしゃるんだということをぜひ今日お伝えしたいなと思います。今回の法案では、国民が最低限度必要とする食料が不足する恐れがある場合は、食料供給困難事態対策本部が生産者に対し生産転換の要請、指示ができるとなっています。国は生産者らに生産拡大に関わる計画の届出を指示するのですが、それに従わなかった場合は、20万円以下の罰金、正当な理由なく計画に沿った取組を行わなかった場合は、公表すると、名前を公表するということですかね、定めています。罰金とはつまり、善価がつくという可能性があるということです。はっきり言います。農家が何を生産し販売するかは、それぞれの農家が決めることだと思っています。私たちの 食を支えてくれている農家の人たちの資権を制限し、それに従わなかった場合は罰金刑に処分、名前を公表する。これあまりにも国としては傲慢じゃないのかなと感じるんです。農家の娘としてはちょっと傲慢すぎませんかと思うんですが、大臣どうでしょうか。
2:02:38
20万円の罰則に対しましては、様々なご意見があるところでございますけれども、一番大事なのは食料供給困難事態という必要事態でございます。国民の皆様が非常に食料に困窮する、そういう事態が目の前に迫っているということを想定をいたしております。そのために国としてまず何をしなければいけないかというと、どれだけ国民の皆さんたちに食料を供給する能力があるかということをまず把握しなければなりません。そのためにはどれだけの生産ができるのか、どれだけの輸入ができるのか、どれだけの備蓄があるのかということで、供給に対する様々なものを計算をして出していかなければなりません。その中で国民の皆さんたちに供給をするというようなことを考える。そういう意味でやはり生産者の皆様方にも一定の供給を把握するために届出をしていただくということを、今度の法案で明記しているところでございます。ただですね、それとは別に、今の法律で共乱物価の時に制定されました国民生活安定緊急措置法、これは内閣府の方で所管しておりますけれども、この法律があります。これは全ての食料品が共乱物価の中で値上がりをする、その時にやはり生産計画を届けてくださいというようなことが義務付けられております。すでにその中では生産者におきましても20万円以下の罰金を規定しているところでございますので、法律のこの横並びの関係から言っても罰則が傲慢であるとか過剰であるとか、そういうふうには思っておりません。大臣はそうおっしゃっていますけれども、農家の人からしてみるとですね、罰金かって。正直かなり感じ悪い内容だなというふうに私は思うんです。うちの親と話していてもですね、この法案についてはいろいろと思うところがあるようで、例えば今回食料供給困難事態を理由に、花農家に芋を作れと指示をしたりね、