18:50
発売予定日からです。全体で 行ってください。
19:39
これより会議を開きます。地域活性化・子ども政策・デジタル社会形成の総合的な対策に関する件について調査を進めます。この際、お分かりいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣官房・内閣審議官門前浩二君、内閣府大臣官房審議官上村昇君、内閣府地方創生推進室次長西京子君、内閣府地方創生推進事務局審議官佐々木昭二郎君、同じく岩間裕樹君、同じく中村裕樹君、厚生取引委員会事務総局経済取引局長岩成博雄君、警察庁長官官房審議官新加一君、子ども家庭庁長官官房長小宮義一君、子ども家庭庁支援金制度等準備室長熊木正人君、子ども家庭庁政局長藤原智子君、デジタル庁統括官富安太一郎君、同じく村上恵介君、同じく伏瀬田秀夫君、デジタル庁審議官坂木原武君、総務省大臣官房審議官三橋和彦君、地方庁国民保護防災部長小谷敦志君、文部科学省大臣官房審議官淵上隆君、同じく森孝一君、厚生労働省大臣官房審議官松田志郎君、同じく檜原智美さん、経済産業省大臣官房審議官西村秀夫君、国土交通省大臣官房審議官秋山茂君、同じく長谷川智寛君、国土交通省大臣官房技術審議官木口雅彦君及び国土交通省航空局航空ネットワーク部 長倉持強司君の出席を求め説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めますよとそのように決しました。質疑の申し出がありますので順次これを許します。
22:45
前の1時間の時に質問しきれなかった部分を質問通告してありましたので前日に決まった関係もあってこの通告文を質問を今日はさせていただきたいと思いますが、その前にあの質問以降与野党のやり取りを聞いていてちょっと気になった部分について少し最初お話をした上で質問に入っていきたいと思います。まず様々な法案や様々な政策を考える上で一つ一つに対して個別最適の議論をするものではなくやはりありたい社会の姿向かいたい国の方向性を一本定めてその方法に対してこの法案やこの予算政策は適切なんだろうかということで判断していくべきだと私は思っています。その点でいくと私としてはですねこの議員になって以来テクノロジーの社会実装で多様でフェアな社会を実現するとより多くの個人が一人一人が自由にそして様々な背景を持っていても意欲を持って活躍できるそして努力や成果がフェアに評価されるそんな社会を作っていきたいと思っています。その時にデジタルというのは大変有効であると考えています。それを考えた時にですねテクノロジーの部分でもその一般の日常活動を行う上でいわゆるアプリケーション的にソフトの世界で便利に使うという部分と社会インフラとして全国民が必ず使っていただくことによって社会全体が効率的になったり安全になったりという部分とちょっと層が違うと思うんですね。気になっていたのはやはりマイナンバーカードと健康検証の一体化についての議論は完全に公社のインフラの部分であるということを前提に私は議論すべきだと感じました。そこで一つですね、李健民主党中谷さん中心にいろいろお話があったのはやはり全員が持ちたいと思える便利な状況になってからちゃんと持っていただくということが重要ではないか。私もそれすごく大事なアプローチだと思います。当然国民の皆さんに使っていただくためには使ったら便利であるという完璧な状況を用意すべきだと私もそう思うんですね。ただインフラとしてむしろ先に全員に使ってもらう必要があるものについてはこれは申し訳ないですけども期限を区切って全員持っていただく必要があると思います。なぜマイナンバーカードがそうなるのかということなんですが、一つは先般の質疑でやり取りした社会保障の無駄ですね。今のこの健 康検証を紙で発行してやり取り続ける限り、毎年100億円以上の費用が事務手続きで無駄になっていく。データを使った社会保障改革まで含めるともう一桁必ず増えるはずだと思う。それはやっぱり早く改革をし、保険料をできれば下げていく、抑制していくというところに力を注ぐべきだと思います。もう一つ実はこの議論に抜けているのはですね、国民の安心安全なんです。健康検証という身分証明書に顔写真がない、電子的に資格をリアルタイムで確認する方法がないというのは非常に不完全で危険な、実は個人認証の仕組みになっているということです。実際に一時期スマートフォンを使った講座解説のときに、偽の講座、成りすましの講座を解説するときに使われたのが健康検証でした。様々な議論があった結果、今講座解説等には健康検証は使えないということになりました。それはまさにこの健康検証が個人を証明するのに不完全なものであるということなんですね。だからこそ早くこの健康検証は手放していただいて、完全にリアルタイムに個人の認証ができる仕組みを持っていただきたい。それは政府として提供する義務があると思っています。今少し話題になっているのはマイナンバーカードの表面を偽造したもので、個人を偽る人が出てきているということがあります。これは問題です。でも理想の姿というのはどうしなければいけないかというと、私はマイナンバーカードの顕面は全部消せばいいと思っています。何も書いていないマイナンバーカードを用意する。そして一般の方々、事業者の方々がスマートフォンやタブレットで気軽に読み取ることができる。読み取れば必要な情報が読める。こういうふうになると番号も表に出す必要はないし、個人の名前や住所も表に出す必要はなくなります。実際現在クレジットカードはナンバーレスカードということで、番号すらも表に書いていないカードが普及しています。ですから次期カードについてはまだ表記は残りますが、第3期については私は懸命の表記をなくすべきだと思います。それによって電子的にリアルタイムで読み込むことが、本当に安心安全な個人認証を提供することになると思います。実際に今デジタル庁の中では、このマイナンバーカードの電子的な読み取りを簡単にできるようなアプリケーションを開発して提供が予定されています。これが広がっていけば、現在のマイナンバーカードの懸命、表面を偽造した詐欺も撲滅することができますから、こういったアプローチでまずはやっていくことが重要ではないかと思います。そしてもう一つアプローチの仕方です。先ほどのソフトな世界、アプリケーションの世界であれば、なるべく使いやすくしていって、皆さんに使っていただく、促していくことで利用率を上げる、こういうアプローチが適切だと思いますが、インフラ部分については、どこかで期限を区切ってやる必要があります。実際に地デジ化のときはそれをやっていますね。アナログ放送を停破します。それにあたって、皆さんのご自宅の受信設備を全部デジタル対応にしていただくということを、当時、総務省がボランティアの角に様々な機関と連携して、複数年かけてやりきっています。でも、それによって、この社会のインフラは圧倒的に前に進み、利便性が高まり、そしてコストは抑制された。同じようなアプローチを、今回マイナンバーカードと健康保険証でやろうとしているということですから、我々はそれを国民にちゃんと説明をして、そして持ったときには、やっぱり便利だったと思える瞬間を作る。これでいくしかないと思いますので、その考え方は、ぜひ立憲民主党やその他の政党の皆さんとも共有しながら、そこの丁寧さとか便利さがあまりにも低いんじゃないか、こういうところで改善していくというところで、議論ができればと思っています。加えて、私、とても大事な気づきをいただいたのは、中谷さんの質疑のもう一つは、性別の表記の話ですね。国際基準では、もうちょっと違う男女以外の表記もあるので、そういったことも政府として考えるべきではないかという提起がありました。これは大事な話だと思うんです。ただ、ベースレジストリというのは、永久に残る、国として責任を持って保管する唯一のデータベースになりますから、ここで生まれた瞬間の遺伝子的な性別とか、こういったものがわからなくなると、場合によっては国際的なスポーツ大会とかどうするんだっけ、みたいなことが起こってくると思うので、あくまで住民基本第一は戸籍、これはベースレジストリですから、性別はちゃんととっておく。一方でもう一層上に、自分が申告したい性別であったりとか、もしかしたら別姓の情報であったりとか、合わせて先般の質疑でやり取りさせていただいた、何か自分にあったときの連絡先とか、遺言の内容、こういったものを保管しておくデータベースを一層設けて、何か必要な証明書として表に出すものについては、この情報を引っ張り出せるということになれば、政府として唯一のデータベースは持ちつつ、国民として使いたい情報、表に出したい情報を随時引き出すことができるということは、利便性高くできるんじゃないかと思うんですね。こういうふうに少し層を切り分けて構造的に整理をしていけば、中谷さんの提案も私はできるんじゃないかと思っていまして、これは党派を超えて、少しこのシステムの在り方であったりとか、そもそも政府が持つべきベースレジェンションの情報とは何か、これは共産党の高橋さんともぜひご相談したいと思いますが、本当はもうちょっとこの独居老人の話とか孤独孤立の話も含めて、政府側が統一的に持った情報を増やした方がいいんじゃないの、福祉のために必要なんじゃないの、なんで携帯電話番号を持ってないんだっけと、連 絡つかなくて困るよね、こういうことも解決に導けるんではないかと思いましたので、これまでの野党の皆さんの質疑を聞いて、少し思ったこと、ご提案をちょっと共有させていただきました。その上で、このような国民の利便性、そして安心・安全を守るためには、政府が作っていくシステムというのが非常に重要になってまいります。だからこそ、丁寧に作る、きちっと作るということがずっと続いてきたわけですけれども、結果として非常に高い、費用のかかるシステムがたくさん出来上がってしまったというのが現在であります。それをやはり改善をし、利便性は高いけれども値段は低く、そして複数の省庁が共同で使えるような場合によっては、自治体が独自でシステムを調達しなくても、業務を簡単にシステム化できるような、そんな状況を作ろうということで、デジタル庁が出来上がったわけです。そこでデジタル庁に提案及び質問をしたいと思います。とにかくシステムを作るときに、私もワクチンの仕事をやったときにも思いましたけれども、何か新しい業務をやるときにシステムを作ろうと思うと、ゼロから 調達をかけて作ろうということから検討が始まるんですね。でも本来は順番が逆で、今ある政府のシステムで相乗りして使えるやつがないんだっけ、というところから本来は考えるべきではないかと。それが難しかったら、民間事業者が既に提供している、いわゆるSaaSと呼ばれる一般企業も使えるようなクラウドのサービスですね。これを使えないのかと、本当は考えるべきだと。次の順番は、いわゆるPaaSですね。プラットフォームサービスを提供していて、その上に簡単にプログラミング言語を書かなくてもシステムが作れるツール。これがローコードツールと呼ばれていますが、これ使えないんだっけというふうに考えて、それでもダメだったら独自でシステムをゼロから作ろうと。こういう思考の順番になった方がいいと思うんですね。そう考えたときに、厚生労働省がコロナ対策の病床の確保や検査数など病院の調査をするために、G-MISというローコードのツールを使って作った仕組みがあって、これ現在ではどんどん広げていって、全ての医療機関向けに多数の法廷調査をするときもこの仕組みでやるとか、部署ごとに調査事業をやっていたんですけども、それもシステムを使わなくて、このG-MISでアンケートを取っちゃう、調査も全部やっちゃうということで、もう完全に相乗りを増やしていったんですね。これはすごくいい事例だと思うんですね。こういう事例を横展開して、既存の仕組みでできそうなんだけど、ちょっとだけこの精度があるからできないんだよね、みたいなのは、むしろ精度を変えてシステムに乗るようにしちゃうというふうにした方が、確実にアプローチとしてはいいと思うんですね。それに合わせて業務を見直すということが的確なのではないかと思います。それを多省庁にもちゃんと求めていくということに、デジタル庁が持っている、デンカの宝塔である観光券を私は使うべきだと思いますが、いかがでしょうか。
35:49
ご答弁いたします。何か新しいシステムを作る場合に、最初から作るのではなくて、既にある共通機能や既にあるシステムを活用する、あるいは先生がご指摘のように、そういうものがなければ、民間企業が提供しているようなサービスを活用するということを検討することは非常に大事だと思っています。デジタル庁としてもそういうことを各省に求めているところでございます。また、精度を作る場合において、今私どももシステムの精度と業務の整合性を確保するということを表現を使っておりますけれども、やはり既にあるシステムや業務との関係を意識して、そこに無駄がない、あるいは整合的な形になるように考えることは非常に大事だと思っています。これはデジタル庁といたしましても、プロジェクト管理を通じまして、あるいは旧デジタル臨庁の活動なども通じまして、そういったことを各省に理解を求めながら進めているところでございまして、各省と連携しながら、デジタル庁としてはしっかりそういった考え方を着実に進めてまいりたいと考えております。
36:58
残り5分になりましたので、もう質問はしません。皆さんに共有ということで、締めていきたいと思います。やはり、与野党でデジタル庁と向き合うときに、一つの共通認識をしたいのは、デジタル庁が他省庁の制度に合わせて、他省庁の業務に合わせてシステムを作る存在になったら、必ず失敗するということは共通認識したいですね。そもそもアナログな社会を前提にできた制度と業務のやり方にシステムを合わせたら、どう考えたって効率化しないんですね。それは単純な電子化であって、デジタルトランスフォーメーションではありません。そのことを考えると、デジタル庁が本当に今の権限と今の仕事のやり方でいいのかということを、与野党で問うていくことが重要だと思います。特に何か突発事故が起こったとき、突発的な案件が起きたときは、政府というのは基本的に副庁管補室から始まっているわけですね。この補室で全省庁を調整して、業務を割り振って、そこから仕事が始まっていくということが、さまざまな緊急案件では起こります。ワクチンのとき、コロナのときもそうでした。そこにデジタルが分かる人材がいないと、アナログな業務のやり方の設計で 各省庁に業務が振られて、そこからなんとか、これデジタルでなんとかできないの。これが数十年のデジタル配線の根源なんですね。そもそもの仕様が悪い、設計が悪い。でもそれは今のメンバーがいいとか悪いとかではなくて、そういう専門性を持った人がそのメンバーにいるかどうかなんですね。これが本来の組織のダイバーシティの必要性だと思います。そこに女性がいるのかとか、専門性がある人がいるのかとか、障害がある人がいるのかとか。これが本当にダイバーシティの獲得だと思うし、その意義だと思うんですね。その点では、もっと業務レベルや制度レベルの最上流のところにデジタル庁およびデジタル庁と連動した人材を、ぜひ我々の力で配置をし、この社会全体を誰もがフェアリー、そして自由に意欲を持って活躍できる社会や制度にするということにできたらいいなと思っています。その上でもう一つ、これは叱られるかもしれないんですけども、最近気になっているのは、本当に私たちはちゃんと一本筋を通して、あるべき社会像とか、あるべき民主主義国家の姿を描きながら、改革の議論ができているだろうかということですね。今の政治資金規正法の話もそうだと思うんです。何となく目の前で起きている問題に、右と左からいろいろ対処してやった結果、もしかしたら資本家しか政治家になれない制度になりやしないか。特定の政党組織だけが強い、そんな民主主義国家になりやしないか。本当は多様な個人が自由にチャレンジをし、その中で自ら多くの人を巻き込んで政治活動ができるというのが重要だと思います。その点では、パーティー権の公開基準20万円から引き下げるという議論があったり、そもそもパーティーを禁止する、それも選択肢であると思うんですね。その時に必要な活動資金をどこから別で調達するのかをセットで議論しないと、本当にお金持ちしか政治家になれなくなる。もしくは国会議員が完全に地方議員に依存する、そういう形の民主主義の政治の世界になっていきます。それを公費で負担するのか、それとも個人の寄付にするのか。個人の寄付でやろうとした時に、インターネットでの政治寄付は全然広がらなかった。ということは、制度を作ってその文化を根付かせていくためには時間軸が必要ですから、何年かけてその社会に移行するのかということも、思い描いてちゃんと議論することが重要だと思うんですね。それは様々な政策でも同じだと思います。その点では、そこを共有しながら、上り方は違うかもしれないけれども、より良い社会を作るということで、これからも野党でデジタル及び子ども、そして地域を良くするという議論ができたらなと思ってこの時間をいただきました。というわけで、30秒くらい残しましたので、おつなぎしたいということで、今日はありがとうございました。
42:09
公明党の浮島智子です。本日は、スターとして1年を迎えた子ども家庭庁の在り方と、今後のテーマについて質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。この子ども家庭庁設置法には、子どもが自立した個人として、等しく健やかに成長することのできる社会の実現を目指し、子どもの年齢及び発達の程度に応じて、その意見を尊重し、その最善の利益を優先して考慮することを基本とするとして、子どもの福祉の増進及び保険の向上や、子どもの権利利益の擁護に関する事務を行うことが、子ども家庭庁のミッションだと規定をされております。子ども家庭庁はスタートして1年になりましたけれども、そこで加藤大臣にお伺いをさせていただきたいと思いますが、この1年を通じて子ども家庭庁として、成果だと考えられていること、またまだまだこれからだと捉えられていること、そして子ども家庭庁とともに、子ども家庭審議会や子ども政策推進会議を含めてどうなっているのか教えていただきたいと思います。
43:17
お答え申し上げます。先月、子ども家庭庁の発足から1年を迎えました。この間、様々な取組を進めてきておりますが、いくつか主なものをご紹介をさせていただきます。まず、昨年末に子ども未来戦略をまとめました。約3.6兆円に及ぶ前例のない規模で政策強化を図る加速化プランをお示しし、今国会において子ども子育て支援法等の一部を改正する法律案を御審議をいただいております。また、同じく昨年末には、子ども基本法に基づく我が国初の子ども大綱を閣議決定いたしました。子ども家庭審議会の各文化部会において、精力的な御議論をいただいた上で、総理を長とする子ども政策推進会議の議を経て策定したものでありまして、子ども政策の基本的な方針と重要事項を一元的にお示しをいたしました。さらには、子ども性暴力から守るため、いわゆる子ども性暴力防止法案を今国会に提出するとともに、私の下で子ども性暴力防止に向けた総合的な対策を取りまとめました。加えまして、子どもや若者の意見を政策に反映させる取組であります「子ども若者意見プラス」を立ち上げました。現在全国から約4,000人の子ども若者が参画をしており、昨年度は27のテーマで述べ、約2,600人から意見を聞き、関係省庁の政策づくりに生かしてまいりました。最後に、このほか、文部科学省等の関係省庁と連携した児童虐待防止やいじめ防止、子どもの自殺対策などにも取り組んでまいりました。さまざま取り組んでまいりましたが、今後の課題としましては、まずは今国会に提出させていただいた2つの法案の成立に向けて万全を期してまいりたいと考えております。また、子ども対抗の着実な実行に向けまして、政府としては骨太の方針までに子ども真ん中実行計画を策定するとともに、現場を担う地方自治体との連携も重要でありますので、実際、子ども計画の策定を促進してまいります。さらには、子ども若者の意見の政策への反映について、国の取組を一層強化するとともに、地方自治体の取組を促してまいります。子ども家庭庁があってよかったと、子ども、若者や子育て当事者の方々をはじめ、1人でも多くの方々に実感していただけるよう、引き続き精一杯取り組んでまいります。
46:00
さまざまなお声を聞いていただいているということで、ありがとうございます。今のような1年の総括の中で、今問われていることは、子ども家庭庁の独自の固有の役割や意義だと私は思っております。社会保障やケアの政策を担う厚生労働省、また、教育・人を育てる政策担当の文部科学省、また、その間にあって、子ども家庭庁は、この2つの省とは異なる独自の役割や意義を、大臣はどのように捉えられているか、お答えいただきたいと思います。
46:36
お答え申し上げます。子ども家庭庁は、常に子どもや若者の視点に立ち、子どもや若者の最善の利益を第一に考え、子ども真ん中社会を実現するために創設をされた組織でございます。このため、まず第一に、幅広い子ども政策の司令塔機能を果たすことが求められているものと認識をしております。具体的には、子ども家庭庁は、これまで各府省において 別々に担われてきた子ども政策に関する総合調整権限が一元化され、また、総理を長として全ての閣僚からなる子ども政策推進会議が置かれております。こうした権限、また会議を活用し、昨年12月には、子ども政策に関する基本的な方針や重要事項を次元的に定める我が国初の子ども大綱を策定しました。第二に、子ども家庭庁ができるまでは、各府省の間や制度の狭間に陥っていた課題ですとか、また新規の政策課題にしっかりと対処していくことが期待されているものと考えております。例えば、これまで長年実現できてこなかった前例のない規模での政策強化を図る「子ども子育て支援法等」の一部を改正する法律案や、いわゆる「子ども性暴力防止法案」の今国会への提出、また幼児期までの子どもの育ちや子どもの居場所づくりに関する政府方針の閣議決定などを行ってまいりました。第三に、子ども家庭庁ができるまでは、子どもや若者の意見を政策に反映させていく仕組みがありませんでした。子ども家庭庁は、子ども若者の意見を何よりも大切にして、子どもや若者とともに政策を進めていくことが必要とされていると考えております。今後も常に子どもや若者、子育て当事者の視点に立って、こうした総合調整権限を活用しつつ、子ども政策の指令等として、政府全体の子ども政策を推進していくとともに、自ら所感する政策の充実をしっかりと図りながら、子ども真ん中社会の実現に力を尽くしてまいります。
48:46
今、大臣の方から、子どもの最善の利益という言葉と、子ども若者の意見をしっかり聞いていくというお言葉がありました。私は、この子ども家庭庁というのは、霞ヶ関のこの150年の歴史の中で、初めてこの子どもの側に立った子どもの権利利益の擁護を図るための中央省庁として、本当に創設された大きな意義があると思っております。その中で、厚生労働省は、地方自治体や社会福祉法人、保育園、保育士といったサプライサイドに軸を、政策を推進しています。また、文部科学省も、地方自治体、そして学校法人、学校教師といったサプライサイドの軸にしていると同じ点であると思います。しかし、子ども家庭庁は、子どもや家庭ならのデマンドサイドに立って、その権利利益をしっかりと守って、そして子どもたちの健やかな成長や学びを支えるという、これまでにない中央省庁であると私は思っております。だからこそ、この子ども家庭庁には、このような任務を果たすにふさわしい多様なスタッフが必要になると私は思います。そこで、子ども家庭庁の審議官以上の指定職の職員、また、過失聴求の職員、それ以外の職員のそれぞれのグループにおいて、厚生労働者からの出向者、文部科学省からの出向者、その他の府省からの出向者、そしてNPOや企業など、霞が関以外から登用された職員の方はそれぞれ何人いますか。それと特にNPO、企業などから専門性やマネジメントの観点からも登用された方々が、具体的にどのような分野で活躍されているのか、お伺いをさせていただきたいと思います。
50:31
お答えいたします。本年4月1日時点の子ども家庭庁の内部部局における常勤職員でございますけれども、まず審議官以上の指定職職員は、厚生労働省から4人、文部科学省から1人、その他の省から3人、そして家室長級の職員につきましては、厚生労働省から18人、文部科学省から3人、その他の省から9人、さらにそれ以外の職員につきましては、厚生労働省から164人、文部科学省から18人、その他の省から57人、そしてNPOや企業など霞が関以外からの登用者、これが78名、78人となってございます。従いま して、多様なバックグラウンドを持った人材によって子ども家庭庁は支えられているところでございます。また特にNPOや企業などから登用された方々につきましては、具体的には、民間団体における子どもの権利に関する業務経験を生かし、子どもや若者の視点に立った政策を実現するための仕組み、すなわち、子ども若者意見プラスなどの企画立案、さらには保育所などの児童福祉施設での業務経験を生かし、現場の視点に立った政策の企画立案、さらには法務経験を生かし、児童の権利擁護等に係る法的措置の企画立案など、全職の専門性を生かせる業務を担っていただいておりまして、子ども家庭庁職員一丸となって、子ども真ん中社会の実現に向けて取り組んでいるところでございます。
52:01
4月6日の読売新聞の長官には、特に幹部職員、厚生労働省出向者が多く、重要な政策が身内だけで決まることもあり、第二の厚労省とやるされているという掲載がありました。報じられておりました。この第二の厚労省というのは去っておいて、子どもや家庭といったデマンドサイドに立つ子ども家庭庁のスタッフの構成が多様性に乏しいとすれば、一つの課題だと私は思っております。そこで大臣にお伺いをさせていただきたいと思いますけれども、中央省庁において子どもたちの側に立って、子どもたちの権利利益擁護を任務とする子ども家庭庁は、多様なバックグラウンドや専門性を持った職員で構成されている必要があると思います。特にNPUや企業、子どもたちと向き合ってきた保育士や教師の経験がある方、また外部人材を投与の拡充は重要だと思っております。この子ども政策担当の国務大臣として、子ども家庭庁の職員の多様性の向上について、今後どのように取り組まれるのかお伺いをさせていただきたいと思います。
53:11
お答え申し上げます。子ども真ん中社会の実現を目指す上で、子ども家庭庁の職員の多様性の向上は、委員御指摘のとおり大変重要であると考えております。子ども家庭庁の設置にあたり閣議決定をされました子ども政策の新たな推進体制に関する基本方針、こちらにおきましても、子ども家庭庁の基本姿勢として、子どもの視点、子育て当事者の視点に立ち、その声を適切に政策に反映すること、地域の実情を踏まえつつ、国と地方公共団体の視点を共有しながら政策を推進すること、これに加えまして、子ども家庭庁への民間人の登用や出向を積極的に行うとともに、民間団体等からの政策提案を積極的に取り入れていくこととしてございます。この基本姿勢に基づきまして、今後もNPOや企業、子どもと向き合ってきた保育士や教師を経験した方々等をはじめ、様々な分野で活躍をされた人材を積極的に登用し、子ども、若者や子育て当事者の声を適切に反映した政策を推進するなど、子ども真ん中社会の実現に向けて全力を尽くしてまいります。福島さん、是非積極的に取り組んでいただけるようにお願い申し上げます。子ども家庭庁設置法に規定する子ども家庭庁の所掌事務には、子どもの虐待防止に関すること、そしていじめ防止対策推進法の規定によるいじめ防止等に関する相談体制、その他の地域における体制の整備に関することとあります。児童虐待もいじめも、これから本委員会で審議がなされます子ども性暴力防止法で防止しようとしている子どもたちに対する性暴力と同様に、子どもたちの尊厳を踏みにじり、その生涯に大きなダメージをもたらすものであります。大人は本気でこの防止に取り組まなければならないと私は思っております。この児童虐待の早期にキャッチするためには、学校における健康診断などにおいて、子どもたちのちょっとした変化、これに教 師が気づくこと、これが大切であり、またそれが数多くございます。また、現在文部科学省の方でもいじめの認知件数が多いことは、教職員の目が行き届いている証であると言っております。学校や教師もいじめの認知について、アンテナを高くして対応していると思いますけれども、そこで大事なのは、自治体や中学校区などの教育と福祉の連携、この学校と児童相談所、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと児童相談所とケースワーカー等の顔が見える形で情報を共有しながら対応する体制をいかにつくるかが大事だと思っております。また、こういう体制の構築のために、子ども家庭庁の子ども子育てに関する予算をしっかりとるべきであると私は思います。そこで大臣にお伺いをさせていただきたいと思いますけれども、児童虐待やいじめ防止に関する地域の体制の整備について、この1年間どこまで施策が進んだのか、またこの成果とどのように認識されているか、特に求められるのは各自治体における学校と福祉の間の具体的な連携であり、そのための予算や制度的な枠組みだと私は思っております。その点について、今後の課題について大臣にお伺いをさせていただきます。
56:32
お答え申し上げます。まず、児童虐待の防止、これにつきましては、改正児童福祉法に基づき、全国の市町村に子ども家庭センターの設置を進めており、学校保育所等の関係機関との連携の強化のための職員配置などを支援するとともに、学校において気づいた子どもの異変等の情報を児童福祉部門と学校の間で定期的に共有すること、また個々の家庭に対するサポートプランを作成し、計画的経営を進めていくことと、計画的継続的に支援を実施すること等の取組を進めております。引き続き、現場への徹底定着を図ってまいりたいと考えております。また、いじめ防止につきましてですが、子ども家庭庁におきましては、令和5年度より、自治体の首長部局におけるいじめ解消の仕組みづくりに向けたモデル事業を開始しました。首長部局において、教育委員会、学校とも情報を共有しながら対応を進め、いじめの認知件数の増加につながったなどの成果が報告されているところであります。今年度は、モデル事業の実施地域を拡大し、首長部局と教育委員会等との連携も含め、事業を通して得られた成果や課題を整理し、全国の自治体に広げてまいります。子ども家庭庁としましては、児童虐待の防止やいじめ対策、こういったことをはじめとした各種の施策について、自治体の福祉部局が学校などと連携・協力して対応するよう、引き続き必要な支援を行ってまいります。また、子ども家庭庁には、大学等における就学支援に関する法律の規定により、大学等における就学の支援に関する関係行政機関の経費の配分の計画に関することと、所承をされているところでありますけれども、子ども家庭庁には、子どもや家庭の歳度に立って、志や意欲のある若者が学びを続けられるような社会のつくみの大きなビジョンを、文部科学省などとしっかりと対話を重ねて描いてほしいと私は思っております。そこで、まず大臣に、子ども家庭庁は幼児教育から大学教育まで保護者がしっかりと子どもを育てて、子どもたちの成長するためにどのような支援をしていくのか、すなわち人生前半の社会保障に対して、しっかり社会が投資するという構造をいかにつくるのか、ビジョンを示していただきたいと思います。また、合わせまして文部科学省には、子ども家庭庁とアンテナをしっかりと高くして、子どもたちの声をしっかりと受け止めて、子どもや家庭の歳度に立っている子ども家庭庁とともに、文部科学省は子どもたちや保護者の声をしっかりと踏まえて、教育委員会、学校、教師としっかりと向き合って、教育環境を整備していくことが私は大切だと思っております。そこで合わせて文科政務官にもお伺いさせていただきたいと思いますけれども、この文部科学省にとって子ども家庭庁は、ある種のクリティカルフレンズだと私 は思っております。この文部科学省は子どもと子ども家庭庁と切磋琢磨しながら、児童の虐待やいじめ防止、大学教育の無償化などの分野について、子どもの目線に立って実効性のある施策へと進化させる、その思いを文科政務官にも合わせてお伺いさせていただきたいと思います。
1:00:03
お答え申し上げます。子ども未来戦略では3.6兆という規模で、全ての子ども・子育て世帯を対象に、ライフステージ全体を俯瞰して、切れ目ない子育て支援の充実を図るとともに、とも働きとも育てを推進していくための総合的な対策を推進していくこととしてございます。具体的には、児童手当の抜本的拡充、10万円の出産・子育て応援交付金と伴奏型相談支援の制度化、高等教育費の負担軽減、子ども誰でも通園制度の創設、両親が一定期間育児休業を取得する場合の手取り10割相当の給付の創設など、親の就業形態に関わらずどのような家庭状況にあっても、わけ隔てなくライフステージに沿って切れ目なく支援を行ってまいります。また、これらを支える安定財源につきましては、徹底した歳出改革、規定予算の最大限の活用等、歳 出改革等によって実質的な社会保険負担軽減の効果を生じさせ、その範囲内で構築する支援金制度により確保してまいります。子ども子育て政策は、最も有効な未来への投資であります。担当大臣として引き続き全力で取り組んでまいります。
1:01:14
お答えを申し上げます。委員ご指摘のとおり、文部科学省としても、子どもに関わる政策の充実に向けて積極的に役割を果たしていくことが重要であると考えておりまして、私自身も大臣政務官として、その先頭に立って文部科学省における取組をしっかりと牽引をしていきたいというふうに考えているところでもございます。子ども家庭庁とも率直に議論をし、政府全体として子どもに関わる政策の充実、その向上に努めてまいる所存でございます。引き続き、誰一人取り残されない社会の実現に向けて、子どもたちの最善の利益を大事に考えて、子ども家庭庁と同じ目的で前進をしてまいりたいと思います。
1:01:50
しっかり連携をして、実効性のある子ども真ん中社会をつくっていただきたいと思います。本日はありがとうございました。
1:02:23
立憲民主党の安倍智子です。本日は皆様の委員会の貴重なお時間をお頂戴いたしまして、ありがとうございます。質問をさせていただきます。先般、子ども子育て支援法の改正案が、既に衆議院を可決いたしまして、現在、参議院で審議中のことと思います。そして、この子ども子育て支援法審議の折には、子ども子育て支援金という財源について、多くの議論がございましたが、逆に様々な政策が打ち出されている中、そもそもその支援の考え方、内容について十分な議論がなされたとは言えないのではないかと思います。子どもの権利を守り、子どもを中心に据えているのか、ユニバーサルな制度になっ ているのか、子どもの貧困の連鎖を断ち切り、格差を是正する仕組みになっているのか、限られた財源の中で優先順位が高く、有効な施策は何か、など、もう少し掘り下げた観点があって良いものと思いますので、今日はそのような視点から質問をさせていただきます。色々なメニューと申しましたが、その中でも特に妊婦のための支援給付、妊娠届出の時の5万円、あるいは出産のその後の5万円の創設と、妊婦等包括相談支援事業の組み合わせによる支援というものがメニューとして出ておりました。そもそもこのメニューは、令和4年、2022年の10月に閣議決定されました「物価高く克服!経済再生実現のための総合経済対策」に基づいて、第2次補正予算例出産子育て応援交付金事業となって創設をされております。今回の法案では妊婦のための支援給付と変えられております。そもそも経済政策として物価高く、経済的に大変だろうということで始まり、今度は妊婦のための給付となっております。この妊婦のための支援給付としたことの意味と、その財源を、いわば子ども子育て支援金に求めた理由について、1点お伺いいたします。
1:05:11
お答えを申し上げます。まず、この妊婦のための支援給付として、この今般ご指摘の妊婦のための支援給付、これ10万円相当で、令和4年度2次補正により開始したものを、出産子育て応援給付金について対象を行うことについてですが、対象者が確実に給付金を受給できるよう、子ども子育て支援法の新たな個人給付として位置づけ、制度化をするものでございます。支援金を当てる事業という考え方としましては、事業主にも拠出をお願いすることとなるため、これまで社会保険料や子ども子育て拠出金を重当してきた事業を踏まえつつ、家族カプラに基づく制度化等により、親切拡充する事業であって、対象者が広く切れ目ない支援を実現する制度ということにしております。この考え方に基づきますと、先ほど申し上げたとおり、今回の給付金の制度化は、対象者が確実に給付を受給できるように、子ども子育て支援法の新たな個人給付として位置づけ、制度化するものであり、またそれによって全ての妊婦を対象とした継続的な実施が可能となることから、広い対象者という意味でありましても、これを賄うための安定的な財源として支援金を当てることとしたものでございます。
1:06:43
ご説明が抽象的なので、ちょっと大臣自身の言葉でお願いしたいんですけれど、以前経済対策として5万円5万円お渡ししていたときと、今度は妊婦に対する給付にしたときと、何が拡大するんですか。幅広い対象者とは何でしょう。
1:07:13
お答え申し上げます。大臣からもお答えの中にございましたように、この応援給付金につきましては、毎年度これまで予算事業として実施をしてきたと。今回制度改正によりまして、法律に基づく新たな個人給付として制度化をすることによりまして、全ての妊婦を対象として、かつ継続的な実施をお約束するということになります。このような形で個人給付化ということで、事業の性格が大きく変わり、それに伴う支援金の充当先ということも規定をさせていただいたということでございます。お伺いしたいのは、前は全ての妊婦じゃなかったんですか。前の経済的な応援のお金は全ての妊婦を対象にしてなかったのですか。物価高対策のときは。そうではないと思うんですね。一応ここにまとめましたけれど、養育者というふうに給 付対象者がなっていて、その心は私も随分考えたんですけど、これだと世帯主に行ってしまうから、例えば妊婦さんに確実に行くようにという意味なのか、もう少し平易な言葉で何を変えたのか。前だともらえない妊婦さんがいて、今度になればもらえるのか。これをご説明いただきたいです。
1:08:39
お答え申し上げます。端的に申し上げれば、補正予算の段階でも我々から自治体にお願いをいたしまして、基本的には全ての妊婦さんにお支払いいただくようにお願いをしますというふうに周知を申し上げてまいりました。ただ、法律上の位置づけがございませんでしたので、あくまでも予算事業、端年度、端年度の対応ということでございました。今回これを新たな法定給付として創設をするということになりまして、この給付、個人給付というものが子ども子女手支援法に位置づけられる、現金給付の一つの新しい類型として位置づけられるということになりますので、継続的な実施が義務づけられるというふうな大きな変化がございます。
1:09:27
これまでの財源のやり方では、先が見通せないと続かないのではないかと思われたのではないかなと思うんですね。ただ、私は妊婦に対しての給付となったことはとても良いことだと思っているんです。でも、果たして妊婦に対する支援ならば、給付という形でお金を渡しするのが良いのか、他の政策とも比較検討の余地があったのではないかと思うんですね。例えば、妊娠中の健診14回となっていて、これは治罪措置をされておりまして、各自治体で補助の現実が違うわけです。この前、国光さんも取り上げておられましたけど、どこで妊娠するのかによって受けられる健診補助が違うというのも、これもいかがなものかと思いますし、平成29年から始まった産婦健診、これは出産後2週間、1ヶ月経った時のお母さんの健診ですが、これもまだ実施自治体は半分ほどになっていると思うんですね。まず、妊娠出産というのは女性だけが今はになっております。将来もどうなるか分かりませんけれど、女性が非常な負担を負って子どもを払って産むわけですね。その母体への負荷とか、それから母性という問題とか、そこには私は特別な目が注がれ、支援が注がれて当然だと思うんです。ところが 妊娠中の健診についても14回を上回るものについては、もちろん補助がないし、自治体間隔差があるし、そして片っぽの産後はまだ半数くらいしか実施されておりません。この産後の健診が始まったのは、産後うつでお母さんも育児が厳しくなる、ゼロ歳の赤ちゃんの死亡虐待死が多いなどがあって、お母さんの心身を早くにチェックして差し上げようということであって、私はとても意味がある事業だと思うんです。それについてお示しした資料の3枚目、この総務省が、厚生労働省がやっていた事業ですから、これを行政評価したときに、産後ケア事業と産婦健診事業というものを共に行政評価していて、自治体、市町村と国だけが間になっているものから、県の役割を大きくした方が良いという、簡単に言えば、共にそういう行政評価が出されているのですね。なぜ、何度も伺いますが、もし妊婦のためだったら、今一番最初にしなきゃいけないことは何であろうかと、まず考えてみるべきで、そうした勘案、比較、あったのかどうか、加藤大臣に伺います。
1:12:44
お答えを申し上げます。今 般、妊婦のための支援給付に支援金を充てることとしたのは、この給付を新たに法律上の個人給付として位置付けることを踏まえ、全ての妊婦を対象とした継続的な実施を可能とするに当たり、安定財源としての支援金を活用することとしたからでございまして、支援金を充てるかどうかですとか、国と地方の負担割合をどのようにするかという点については、それは支援金というものに対する考え方と、またそれぞれの事業の選出や内容と、その考え方に当てはめていく、そして決めていくものでございまして、支援金を充てる事業を、そうでない事業より優先して実施をするというふうにしたものではありません。委員御指摘の妊婦健診のバラツキリの改善、これもしっかり進めていかなければなりませんし、産婦健診も課題があることだと認識をしております。また御指摘の産後ケア事業も非常に重要な事業として、これから拡充を進めていくこととしてございます。いずれにしましても、妊産婦や子育て世帯の支援につきましては、ライフステージに沿って切れ目なく必要な支援が包括的に提供されるよう、様々な施策を組み合わせて実施することが重要であります。家族プランに盛り込まれた妊産婦支援策の拡充をしっかりと着実に実施をしてまいります。
1:14:17
私が申し上げたかったのは、何が今喫緊で一番重要かということに安定財源を使ってほしいんですね。先ほどこれを事業から支援金に変えたのは、財源が安定するからだとおっしゃいました。そうだと思います。支援金の取り方は別ですけれど、確実に個人給付するというものであれば、ぜひ検診に向けていただきたい。もうそこがしっかりしないと、多く妊娠中の問題を抱えるお母さんたちも、出産後の問題を抱えるお母さんたちも、子育てに本当に課題を抱えてしまいます。そういう政策の重点をどこに置くかということが、どこで話されるのかがないのが、私は子ども子育て支援の一番問題なんだと思います。子ども戦略未来会議というのがありますが、とっつきのいいというと失礼ですが、現金で子を渡せるとか、何かできるというものがすごく多いと思うんです。それに比べて厚生労働省がやってきた、総務省が行政機能を評価した、たらざるはここだ、次のステップはこうだって、行政というのは連続性があって、本当の子ども子育て支援になるものと思います。大臣も子ども子育て未来戦略会議のメンバーであると思います。しっかりそうした行政の連続性、総括、何が不足しているかに則って、これからもお仕事をしていただきたい。時間がないので、これは私からのお願いにいたします。続いて児童手当の拡充についても、同じように子ども子育て支援金が財源として、たらづまいを埋めるというか、18歳までに拡張して、いわゆるさまざまな所得制限を撤廃してということで、そうすると額が増えますから、足りない分を支援金とされています。ここを支援金で埋めるか、他の財源を考えるかということはなさったのでしょうか。大臣お願いします。
1:16:47
お答え申し上げます。支援の付金は、事業主にも拠出をお願いすることとなるため、これまで社会保険料や事業主の拠出である子ども子育てで拠出金を重当してきた事業を踏まえつつ、家族かプラに基づく制度化等により新設拡充する事業であって、対象者が広く切れ目のない支援を実現する制度に充てることとしております。そこを踏まえまして、児童手当につきましては、従来から子ども子育て業種金を財源の一つとしてきたことに加え、今般所得制限の撤廃や高校生年代への対象拡大により、全ての子どもの育ちを支える基礎的な経済支援としての位置づけを明確化した上で抜本的に拡充することから、対象者が広く切れ目のない支援を行う事業であるとして、支援金の重当を対象としたものとなっております。こうした考え方につきましては、昨年開催をいたしました支援金制度等の具体的設計に関する大臣公務会、ここにおける御意見も踏まえつつ、政府の子ども未来戦略会議において、子ども未来戦略として決定をさせていただきました。
1:18:06
答弁を簡略に言うと対象者を広くするということでおっしゃいましたが、そうであれば税という考え方も成り立ちます。税は大納負担で、消費税はちょっと違いますけれど、納めています。今回所得制限をとったということは、逆に言うと、ある意味その拒出するというか財源としてはきちんと大納負担のものでやらないと、所得制限を給付の方はとった上で、こちらの財源の方については逆に逆進性が強いものを持ってきてはいけないんだと思います。私はそういう論議をしていただきたいと思います。大臣もし可能だったら私に教えてほしいですが、例えばですね、後期高齢者医療制度に妊娠・出産育児一時金が付加されました。今度また子育て支援金が付加されます。伺っただけでも、この後期高齢者医療制度の保険料って、どんどん上がっていくのではないかと、簡単に伺った数値を考えても、とても懸念されます。これから5年間というか、こちらの一時金も加わる、出産育児一時金も加わる。果たしてどこまで上っていくのか。例えば令和4年5年の平均的な後期高齢者医療制度の保険料6575円が、令和6年7082円、令和7年7192円、ここからはさらに上昇のスピードが上がります。上がったところに今度、令和8年からの子育て支援金の付加も加わってまいります。これを見えやすくわかりやすく説明をする責任が政府にはあるんだと思います。そもそも医療保険を財源にするっていうことの問題は、我が党も指摘をさせていただいております。でも具体的に考えると、出産一時金も今度の支援金も、またかってなります。どこまで上がっていくんだろうなって、そういうことを説明してこそ、私はそれでも医療保険を載せるべきではないと思います。この間、質問取りで何度かお伺いしたんですけど、わかるデータをお示しいただけませんでした。例えば令和5年から令和10年まで、後期高齢者医療制度の保険料はどこまで上がるんでしょう。2つ重なると。多分出ないと思います。聞いても教えていただけなかったから。
1:20:57
先生ご指摘のとおり、後期高齢者医療制度の保険料が今後数年間の間にどのように上がっていくかということについては、試算なりしはされていないというふうに承知をしております。他方で、こちらの少子化の子育て支援金につきましては、制度発足の8年度、それから9年度、10年度、10年度に満年度化された際には、平均しますと、加入者1人当たり350円程度ということでございます。
1:21:32
それってこれについてはこれくらい、これについてはこれくらい、両方合わせればどれくらいって言ってくれないと払う側の実感ってないわけですよ。いかになんでもちょっとこれはひどいと思います。そして次々拡充される。これから支援金が上がれば上がるほど、これ一例ですけど分かりやすかったので取らせていた だきましたけど、試算されてないし、持ってきていただけなかったので、大臣ぜひこれはやってください。出産育児一時金だって、75歳以上の方がなぜそこで負担するのかですよ。今回また子育て支援金もまた負担するんですよ。合わせてどれくらいになるんですか。おのおのを言われても、払う側はおのおので払わないんですね。どれくらい負担かっていうのがありますから、終わったらで結構です。数値で示してください。これまで求めても出てまいりませんでしたので、さっきの答弁のように。大臣からそこを確約してください。出してください。いかがですか。
1:22:47
大変恐縮ながら、保険料の今後の推移ということでございますので、厚生労働省の方にお聞きいただくしかないかと思います。支援金につきましては、今後子供の数が残念ながら当面増えていくということがちょっと考えにくいということがありますので、基本的に増えていくというような、高齢化に伴って増加していくような医療開放とは異なる。そういうものであることは、はっきりと申し上げさせていただきたいと思います。
1:23:20
私は感化しづらい一言ですよ。どれくらい上がるかは、厚生労働省に聞け。そうじゃないでしょう。だって支援金というものを考えられたのは、皆さんですよ。中身はわからない。それは厚労省がやっているからというのは、あまりにも不誠実ですよ。子どもの数が当面増えないから、そんなためにやっているんですか。子ども子育て支援って、ここ5年間を、強化月間って3年ですよね。3年の後も支援金は少しあるわけですから、そこまで見通したものを出してこそ審議の前提だと思います。委員長、ぜひこれは理事会で検討をよろしくお願いいたします。後日、理事会で協議いたします。
1:24:12
次に、子ども誰でも通縁制度の創設。私が言わせていただいているのは、どれもやろうとすることは良いことだと思っています。だけど、それを論議で積み重ねて、何が一番効果的か、現状にどう影響す るかを見ないと、あまりにも無責任だということなんです。子ども誰でも通縁制度の創設ということについては、これについては加藤大臣、自治体から何かお声をお聞きですか。令和5年から試行事業始まっていますが。
1:24:56
お答え申し上げます。子ども誰でも通縁制度の実施に向けましては、令和5年度において、学識経験者や保育所などの関係事業者、また自治体の皆様の参画を得て、試行的事業のあり方に関する検討会というところで議論を行っており、また制度設計に関しましては、子ども家庭審議会において、全国知事会等の団体のメンバーの皆様を含めて議論を重ねております。他、自治体の皆様の理解を得るために、事前の説明会等、複数回実施をしてきているところでございます。
1:25:38
どんな意見があったんですか。私は、自分の聞 きうる自治体にいくつか聞きました。でも、子ども子育て支援計画になかなか織り込みづらいと、ニーズが把握しづらいと、それから非常に期間が、スピードが速すぎてですね、全体の計画というものに収めきれない懸念があるということでした。私は今まで保育を中心的にやってくださっている自治体が、どのようにハンドルできるかというのがすごく大事なんだと思うんです。この事業にあたって、自治体がこれまで一時預かりという事業をやっていました。その事業も順次拡大をしているんですね。私が一時預かりとの差は何ですか。子ども誰でもどこでもというのがあっていったら、一時預かりは親の側の事情で、どこでも誰でも子どもは子どもの事情だっておっしゃいましたけれど、自治体でも子どものニーズ、子どもがお友達を作るとか、そういうニーズに従うメニューもすでに取り組んでいるところであります。大臣のお手元に、終わりから2枚目、これ世田谷区から聞きましたので、お出かけ広場というところで、子どもが出かけて、そこで他の子どもに出会うようなタイミングを作って、経験を広めたり、あるいは定期的な預かり事業というのがあって、週2回くらいですが48時間までというのを拡充したり、それぞれの工夫で、今の定期的な預かり事業が東京都がやっているんですけれども、拡充をしているんですね。私はぜひ自治体とよく話されて、一時預かり事業の拡充という中でやれることなのかどうか、というのは今回は自治体を超えて子どもは動くんですね。でもそうすると既存の自治体の子どもたちの保育を受ける権利を既存するかもしれない。だって保育資産も足りないし、そういう問題も生じてくるんです。自治体が安全からニーズとそれからどれくらいサービスが出せるかを見ながら、やっぱり丹念にやっている事業なんです。まだ試行中と思いますから、ぜひもう一度各自治体の意見をお聞きいただきたいがどうですか。
1:28:18
お答え申し上げます。子ども誰でも通園制度を実施するにあたりましては、子ども子育て支援分科会の委員より、現場の人材、体制、費用も十分に見極めていく必要があるので、それぞれの自治体が円滑に実施できるように制度の準備を進めていただきたい、といった委員と問題指揮を共有するようなご意見を頂戴しているところでございます。これに関しましては、制度の本格実施を見据え、自治主体となる市町村において、計画的に提供体制の整備を行っていただく必要がございます。国としましても、市町村に対し、具体的な整備量の把握を行ってもらえるよう依頼を行っているところでございます。さらに、今、思考的事業を通じて地域の事業実情に応じた制度設計を行うとともに、市町村向けの説明会を適時に行うことなどにより、整備を支援をしてまいります。また、子ども誰でも支援制度につきましては、ご指摘のとおり、保護者が居住する市町村以外に所在する施設を利用することも可能とすることとしてございます。その上ではありますが、基本的には各市町村において、当該市町村に居住する子どもを受け入れることができるよう、提供体制を整備していただくことは、まずは重要であると考えており、そのような支援事業計画を策定いただくものと考えております。
1:29:44
そこに混乱があると思います。どこでも利用できるって言ったんだから、自治体の子じゃないんですよ。計画は自治体の子のニーズを見て作るわけですよ。よそから来るかもしれないわけですよ。そういうこともできますよ。 それに給付をしますよって決めちゃった。上で自治体が必要量を考えると思いますって言っても、矛盾じゃないですか。そんないい加減なことはしてほしくない。子どもの安全のために。保育園の必要な保護者の人数もあります。スペースもあります。そういうものがきちんと確保された上で、子どもたちが事故なく預かられるんだと思いますから、非常に飛び越えたやり方だと思います。そうしたことを子ども未来会議で、ある意味でアイデアだけで言っても現実とずれるっていうことを私は申し上げたいです。どこでも行っていいよって言ってるんですから。でも自治体ごとなんですから、実際は。よろしくお願いします。最後に、私は森の幼稚園とか子どもたちが自由に遊び、手作りの幼児教育ができる施設を大変重要と思い、超党派でこれを幼児教育の無償化から外されましたので、何とかここにも補助をお願いしたいということで、今は子ども子育て支援交付金の中でやっていただいている事業になりました。ところが無償化は2万5千7百円、こっちは2万円差があります。最後に付けた資料で見ていただきたいですが、その内容においても、また親御さんたちの期待値においても、特色ある活動を行っているからって選ぶ方が多いわけですよ。私は、日本の課題は子どもの個性を本当に育てる教育に変えていくことだと思います。こういう部分への支援も差をつけ ず行っていただきたい。大臣には初めて聞かれるかもしれませんので、私からお伝えをしておきますので、ぜひ幼児教育類似型施設、これからもやり続けられ、差別なくなるようお願い申し上げて質問を終わります。ありがとうございます。
1:32:44
県民主党の坂本雄之介でございます。まず、マイナー保険証について質問をさせていただきます。先月4月10日に社会保障審議会医療保険部会が公表した令和6年3月時点のマイナー保険証の利用率は5.47%でした。このような中で、政府は今月から再来月の7月までをマイナー保険証利用促進集中取組月間として、医療機関への最大10万円、病院へは20万円の支援金を給付することとしました。また、あらゆるメディアを動員し集中的な広報展開をするということで、インターネット広告に加えて、新聞広告、テレビCM、地下鉄社内放送による集中展開を行うとしております。しかしながら、これだけの取組をするには、相当な費用もかかることになると考えられます。そこで伺いますが、このマイナー保険証利用促進集中取組月間にかかる費用はいくらになると見込んでいるのでし ょうか。厚生労働省、答弁をお願いいたします。
1:33:57
お答えを申し上げます。今月から7月までのマイナー保険証利用促進集中取組月間についてでございますけれども、まず、現在実施しております医療機関等におきますその利用促進のための支援金について、医療機関等にとってよりわかりやすい制度となるように、この期間における利用人数の増加に応じた額を支給する一時金へと見直してございます。このための費用についてでございますけれども、マイナー保険証利用促進のための医療機関等への支援として、令和5年度補正予算に計上いたしました約217億円の内数により対応することとしてございます。また同様に、令和5年度補正予算におきまして、厚労省ではマイナンバーカードと健康保険証の一体化につきまして、コールセンターにおけるお問い合わせへの対応なども含めました周知広報全体として約41億円を計上してございまして、集中取組月間における広報につきましては、この予算の枠内で対応することとしておりますほか、政府広報等とも連携の上、効果的な広報に取り組むこととしてございます。以上。
1:35:13
予算の枠内ということでおっしゃっておられますけれども、現在の厳しい国家情勢、財政の状況の中で、他にも様々な形で政府の支援を求めている国民の皆様がたくさんいらっしゃるわけでございます。今、マイナ保険証の利用促進にそこまでのお金を使う必要性があるのでしょうか。現行の健康保険証の廃止を延期して、もう少し長い目で余裕を持って普及させるのであれば、利用促進の集中取組をする必要もなくなりますし、国民の皆様から納めていただいた貴重な税金を無駄に使う必要もなくなるのではないかと考えますが、この点、河野大臣いかがでしょうか。
1:35:58
今、マイナンバーカード保険証を持って医療機関に行かれても、残念ながらカードリーダーが使えない状況になっている医療機関がございますので、まずそこをしっかり対応することで利用率を上げていきたいと思って おります。12月2日で健康保険証の新規発行の停止、これは予定通りしっかりやりたいと思っておりますので、今のうちからこのマイナンバーカード保険証を使っていただくことで、直前での混乱というのは避けられるというふうに思っておりますので、医療機関にはしっかりお願いをしてまいりたいと思っております。
1:36:36
はい。マイナーバーカード保険証の利用率は、いまだに5%程度であります。私自身、マイナーバーカード保険証の普及を否定するものではありませんし、利用したい方は利用していただければ良いと思っております。しかし、率直に申し上げて、ほとんどの国民の皆様も、医療機関も、その必要性や利便性をそれほど感じていらっしゃらないのではないかと思います。むしろ、現行の健康保険証の方が便利だし、安心だと感じていらっしゃるのではないでしょうか。河野大臣は、マイナーバーカード保険証の方が、現行の保険証より優れていて利便性が高まるとお考えでしょうが、私自身、マイナーバーカード保険証には、利点もあれば問題もまだまだあると感じております。仮に利点がわさるにしても、多くの国民の皆様や現場の医療機関がそれを求めていないのであれば、単なる強引な押し付けになってしまいます。ご高齢の皆様からすれば、医療情報・お薬情報、うむんよりも、暗証番号や顔認証など、よくわからないし面倒だから、普通に今の健康保険証を使わせてほしいというのが率直の願いだと私は思います。河野大臣には、政府の方針に立場があるのは理解できます。しかし、現行の保険証の廃止については、誰のための医療制度なのか、誰のために行うのか、国民のためなのか、政府のためなのか、私はもう少し国民の立場で、国民の目線で考えていただきたいと思いますが、河野大臣いかがでしょうか。
1:38:17
現行の保険証には顔写真もございません。成りすましが簡単にできるだけでなく、健康保険証を身分証明書に偽造した詐欺事件というのも起きてきているわけでございまして、紙の保険証を続けても医療DXを進めるということはできませんから、これは一刻も早くやめたいというふうに思っております。そして、その代わりのマイナンバーカード保険証の利便性を国民の 皆様に周知をしようとすると、それには予算がかかると言って、今度はそっちを批判されるのは、それは厚労省があまりにかわいそうだと思います。以上。
1:39:03
そうであれば、多くの国民の皆様がマイナカード保険証、マイナ保険証について、もっとその利用が自然に高まっていくのではないかというふうに私は考えております。国民の皆様の目線、そして国民の皆様の立場を大切にして物事を進めていただく、これが政治の最も大切なものではないかというふうに私は考えております。河野大臣への質問は以上になりますので、ご退席をいただいて結構でございます。ありがとうございます。では次に、前回にも質問いたしましたが、扶養控除、特定扶養控除における早生まれの不利の是正について改めて質問をさせていただきます。前回の質疑の際、私から扶養控除、特定扶養控除について、中学年での適用とすることで、子どもが早生まれであっても早生まれでない子どもと同じように扶養控除の対象になるよう、そしてその後の特定扶養控除についても同様に同じ学年で同じ扱いになるよう、直ちに是正するべきとの質問に対し、瀬戸財務大臣政務官からは、遅生まれの子どもであっても高校卒業後に就職し、扶養から早期に外れれば控除の対象とならなくなり、適用される年数についてもそれだけ少なくなることになる。このように、早生まれか遅生まれかによってのみ扶養控除が適用されるかの違いが生じているわけではなく、一概に問題があるとは言えないとの答弁がありました。この政務官からの答弁によりますと、早生まれの不利の是正についての回答は避けて、高校で卒業して扶養控除から外れた場合と、大学など高等教育機関に進学して扶養控除が続いた場合の違いについて説明をされました。これらの質問の意図とは異なる答弁でございましたので、改めてお伺いさせていただきます。今回は資料を用意いたしましたので、資料1をご覧ください。表の②、高校卒業と同時に就職した場合のところをご覧ください。瀬戸政務官がおっしゃった高校卒業時に大学など高等教育機関に進学せずに就職して扶養から早期に外れて扶養控除の対象にならなくなったケースですが、細生まれの子どもは高校1年生から高校3年生までの3年間、扶養控除の対象になります。これに対して、早生まれの子どもは高校1年生の時には扶養控除の対象にはなりませんので、高校2年生から高校3年生の2年間しか扶養控除の対象になりません。もう一度申し上げますが、高校卒業後に就職して扶養から早期に外れた場合、細生まれの子どもは3年間扶養控除の対象になります。しかし、早生まれの子どもは2年間しか扶養控除の対象になりません。早生まれの子どもは1年間分扶養控除の対象になりません。大学等高等教育機関に進学した場合の特定扶養控除につきましても同じ不利が続きます。資料1の表の丸1、大学卒業と同時に就職した場合のところであります。これが早生まれの不利なのであります。1月から3月に生まれた子どもはこの早生まれの不利に該当してしまいます。1月から3月に子どもを産んだ家庭はこの早生まれの不利に該当してしまいます。瀬戸瀬務官がおっしゃった通り、歴年課税の原則があるのはわかりますが、一方で我が国では、入学、進学、就職など子どもの成長の伏し目は年度単位になっています。特定扶養控除につきましては、中学年で適用することで早生まれの不利を是正するべきと改めて求めますが、瀬戸財務大臣、政務官、いかがでしょうか。
1:43:20
お答えさせていただきます。扶養控除の趣旨は、特定の年齢の子どもを扶養する者の親ですけれども、税負担について一定の軽減を行うことでありますが、これは政府において種々の子育て支援策がある中で、あくまで所得税制の範囲での配慮として、所得控除の形で設けているものであります。そして所得税におきましては、歴年で所得を把握することとなっております。税額の計算上、考慮すべき事情についても、所得に対応したものにすべきであるということになっております。扶養控除の適用につきましても、他の所得控除等と同様に、12月31日時点を基準として、その時点で対象となる年齢の扶養親族の有無を判断することが適当というふうに考えております。また扶養控除の対象となるかどうかは、いわゆる青年扶養控除、老人扶養控除も含め、年齢が基準とされているところであります。これは、進学の有無、住居、修学上居、収入の額など、納税者及び被扶養者が、それぞれ千差万別の需要を抱える中で、こうした多くの納税者を対象とする所得税におきましては、一定の基準を設ける必要性から、制度全体の整合性や、租税減折の一つである簡素さも踏まえて措置されているものと承知しております。したがって、こうした扶養控除の現在の取り扱いにつきましては、一定の合理性があるものと認識しておりまして、御指摘のような見直しを行うことには、慎重な検討が必要であるというふうに考えております。
1:45:05
政務官の答弁の中では、扶養控除は一定の年齢の子どもを扶養する者の負担について、税制の観点からその軽減を行う旨で設けられているものということでありますが、高校1年生の子どもを扶養する家庭の中で、早生まれの高校1年生の子どもを扶養する家庭だけが、この年に税制による負担軽減を受けられないことについて、それでは瀬戸政務官、どのようにお考えになるでしょうか。
1:45:40
お答えさせていただきます。ちょっと重なる部分もあるんですけれども、扶養控除の対象者の基準に年齢を用いていることにつきましては、先ほど申し上げたとおり、納税者及び被扶養者がそれぞれ千差万別の事情を抱える中で、こうした多くの納税者を対象とする所得税において、一定の基準を設ける必要性から、制度全体の整合性や租税原則の一つである観察を踏まえて措置されているものと承知しております。したがって、早生まれの高校1年生について、4月の入学時に15歳である場合は、入学した年分の所得税において扶養控除の適用がなされないことは、御指摘のとおりであります。一方で、遅生まれか早生まれかにかかわらず、高校に入学しない場合も対象となる年齢で扶養に入っている限りは、扶養控除の適用と対象になります。つまり必ずしも、就学の有無が適用の条件とはなってはおりません。また扶養控除はあくまで、所得税制の範囲で子どもを扶養する者の負担に配慮するものです。政府としましては、例えば、歳出面の取組として、高等学校と就学支援金制度を設けているほか、児童手当の支給についても、今般高校生年代まで延長されることとしております。高校生の支援につきましては、こうした政策全体で進めていくことが重要であると承知しております。
1:47:11
全体を見てということでありますけれども、私は地元の多くの子どもを育てるお父さんお母さんのご意見を聞いて、この不利について申し上げているところでございます。遅生まれならば、扶養控除や特定扶養控除をすべて受けられたのに、遅生まれでなく早生まれだったから、扶養控除または特定扶養控除が1年分受けられなかった。ということは、制度として早生まれを否定することにもつながっていくのではないか。またそのように思う保護者もいらっしゃるのではないかと思いますが、この点につきまして、政務官いかがお考えでしょうか。
1:47:54
お答えさせていただきます。また先ほどもご説明させていただきましたが、扶養控除の適用につきましては、12月31日時点における対象者の年齢と扶養に該当するかといった点により判定されることとなっております。したがって早生まれの子どもであっても、例えば大学の入学や卒業に1年間追加の期間を要した場合とか、大学に進学した場合などには22歳においても扶養される状態にあれば、一般に扶養控除が適用されることにはなっております。このように早生まれか遅生まれかによってのみ扶養控除が適用されるのかの違いが生じているわけではありません。納税者及びその扶養者の状況において適用の有無が異なるものでありまして、制度として早生まれを否定することにつながるとのご指摘は当たらないものというふうに考えております。また、保護者の皆様方が早生まれを否定されたと感じられることのないよう、制度の趣旨を丁寧に説明してまいりたいと考えております。
1:49:01
それでは、お伺いいたしますけれども、前回、瀬戸政務官答弁の中で、仮に見直しを検討する場合におきましても、所得税における歴年課税の減速や他の扶養控除との関係も含めて、慎重に検討する必要があるとの答弁がありましたが、私としては、見直しを検討する準備や予知があると、もう受け取れる、少し踏み込んだ答弁であったのではないかと感じました。検討の準備や予知があると受け取ってよろしいでしょうか。政務官、お願いします。
1:49:43
お答えさせていただきます。現時点で検討ということはしておりませんけれども、仮に見直しを検討する場合には、所得税における歴年課税の減速や他の扶養控除との関係も含めて、慎重に検討する必要があるというふうに考えています。以上。
1:50:02
ぜひ、仮に見直しを検討していただきたいというふうに要望いたします。それでは加藤大臣にお伺いいたしますけれども、大臣には大臣としてでなく、母親の立場でお考えをいただきたいのですが、もし子どもが早生まれで高校1年生になっていて、いろいろと子どもにかかる家計負担が大変な中で扶養控除は受けられません、または大学1年生になって特定扶養控除ではなく、控除額の少ない扶養控除ですとなったら、大臣はどのように思われますでしょうか。
1:50:43
お答えを申し上げます。まず前提として、母親としてのコメントという形では差し控えさせていただきます。また、委員からのご質問の趣旨に答えさせていただくとしますと、ご指摘の扶養控除につきましては、財務大臣、政務官から先ほどの答弁がありましたとおり、扶養控除のみならず、他の控除も含め、所得税制度全体が歴年過剰となっているものと承 知をしております。同じ高校1年生や大学1年生でも扶養控除等の適用の有無が異なっていることについては、分かりづらいと感じられる子育て当事者の方もいらっしゃるかと思いますが、制度の趣旨を丁寧に説明していくことが重要であると考えております。
1:51:34
加藤大臣は、前回の私の質問に対する答弁で、加速化プランにおいては、児童手当の高校生年代までの延長、また高等教育費の負担軽減などに取り組むこととしている。その上で、扶養控除や特定扶養控除については、財務省の政務官から答弁があったとおり、早生まれか遅生まれかによってのみ、扶養控除が適用されるかの違いが生じているわけではないと承知している。また、そもそも所得税そのものが歴年過剰を原則としていると承知していると答弁もされました。加速化プランは結構ですが、それでは早生まれの不利は是正されません。児童手当が延長されても子ども3人以上家庭の高等教育費の負担軽減がされても、早生まれの不利は是正されません。