1:10
ただいまから財政金融委員会を開会をいたします。委員の異動についてご報告をいたします。昨日までに、橿原大輔君が委員を辞任され、その補欠として竹見恵三君が選任されました。政府参考にの出席要求に関する件についてお諮りをいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房内閣審議官、濱道則君ほか7名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りをいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁、上田和夫君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をいたします。財政及び金融等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次、ご発言願います。
2:22
おはようございます。立憲民主社民の柴です。柴信一です。今日は一般質疑ということで、今自分が問題意識を持っている ことについて、政府の見解を正していきたいというふうに思います。まずは、終わったことにはできない派閥裏金問題についてですね、財政金融委員会ということですから、税務調査について伺いたいと思います。ちょっとしつこいようですが、聞いていきたいと思います。これまでも、衆参の各委員会において、我が党の多くの議員、そして私自身もたびたび裏金を受け取ったとされる自民党議員に対する税務調査を実施し、その結果に基づいて、個人に帰属されると判断されれば、納税を求めるべきというふうに言ってきました。大多数の国民、納税者の皆さんも、単額の裏金を受け取っても納税を免れる、国会議員だけが特別扱いされているとして、自民党議員への怒りとともに、政府や税務当局への不信を招く結果となっています。現時点での税務調査の実施などの対応状況についてお伺いしたいというふうに思います。個別誰をやったということではなく、今般治安全体に対する状況についてお話しいただきたいと思います。国税省 星谷次郎お答え申し上げます。個別の納税者に係る対応につきましては、国税通促法上の主旨義務がございますので、税務調査を実施するかしないかを含めまして、従来からお答えを差し控えさせていただくところでございます。その上で一般論として申し上げますと、国税当局におきましては、様々な機会を捉えまして、課税上有効な各種資料情報の集中に努め、これらの資料情報と提出された申告書等を分析いたしまして、課税上問題があると認められる場合には、税務調査を行うなどいたしまして、適正公平な課税の実現に努めることとしております。
4:29
はい、ずっと同じ回答を繰り返されているということですが、今言ったとおり、国民、有権者から税務当局に対する不信が高まっているということであれば、その不信を晴らすために、税務当局としてどのような対応を図っているのかということを明らかにするというのは、すごく大事なことだというふうに思います。どういう対応をされているか、いうことだけでも、ちょっとお答えいただけないでしょうか。
5:03
お答え申し上げます。一般論でございますが、国税当局におきましては、課税関係につきましては、個々の実態に応じまして、法令等に基づき適正に取り扱うということでございまして、これは政治家であり、一般の農事者であり、同様の取り扱いでございます。
5:22
政府や税務当局に対する信頼を回復しなければなりません。こういった政府の対応が、政府への不信を招いて、結果として、今般の補欠選挙の結果にもつながったんじゃないかというふうに思うんです。国民の声を 真摯に向き合うべきだというふうに思います。必要な税務調査によって、裏金の帰属を明らかにする。これは検察の捜査とは別次元だというふうに思います。実態をつぶさに調査して、個人に帰属されると判断された額について、納税を求めるべきだということで。ですから、結果として調べました。その人数というのは、一部だったり、額は一部だと。政治団体の資金として管理されたものというのは別なんだと。個人の資金として管理された部分に限定されて、例えばそれが全体でなくとしても、政府税務当局として精一杯の対応を行って、国民の理解を得るべきだというふうに考えますが、大臣いかがでしょうか。
6:38
これまでも同様のご質問をいただいておりまして、それについてお答えをさせていただいているところでありますが、国税庁次長が今答弁をさせていただきましたとおり、もしもそれが個人に帰属するとするならば、それは必要経費、つまり政治資金の場合は政治活動に使ったもので、余りがあれば、残余があれば、それを申告をしなければいけない。これは本人が一番どういう趣旨のお金で、どこで管理していたかということが分かるわけでありまして、これは政治家であろうとも、政治家でなかろうとも、その当事者がそうしたことを申告する、申告納税制度でありますから、まずは御自身において、そういうことをしっかりやっていただきたいということであります。そして、この質問の中で、前提として、国税は全く動いていないのではないかと、そういうことが前提のご質問が多いわけでありますが、先ほど次長からも答えたとおり、国税当局は常に、課税上有効な資料や情報などを集めておりまして、必要に応じて税務調査等を行う。もちろん必要がなければ行わないわけでありますが、そういうことに努めているということであります。そして、それを行ったか行わないかということについては、これは主比義務がございます。課税当局におきましては、一般の公務員よりも、より大きな、そうした主比義務があるんだと思っておりまして、そのことについては申し上げないということになっているわけでありますけれども、しかし繰り返しになりますが、日ごろ課税上有効な情報や資料を集めて、必要があれば、これはきちんと税務調査等を行うということになっているわけであります。
8:41
そのような対応をしていただいていると、必要なものはちゃんと調査しているんだという実態があれば、それを教えてくれということをずっと言っていて、それを示すことが、国税当局に対する信頼を高めることになるんじゃないかというふうに、ずっと申し上げているんです。そして、これまでの議論の中でも、大臣から国税当局、税務当局へ、税務調査をしろということは、支持できないということを言われていたということも理解をするんです。しかし、これまでの経過をずっと議論していると、やはり自民党を守るため、保身のために、政治資金規正法上の不規則とするというストーリーを、税務調査することによって覆すことになるんじゃないかと、税務調査を行わないという、逆に指示を出しているんじゃないかというふうに疑われても、しょうがないんじゃないかというふうに思うんです。これから、政治資金規正法の改正論議が本格化する中で、税務の問題についても一定の整理が必要だと、税務当局がちゃんとやっているんだということを示すことも、大切だというふうに考えますが、そのことについての認識を伺いたいと思います。
9:53
政治資金に関する一連の問題を受けまして、国民の皆様から、政治資金と納税の関係について厳しいご指摘やご意見をいただいていること、これは私も十分に承知をしていて、真摯に受け止めなければならないと考えております。税制が国民の理解と信頼の上に成り立っていることを踏まえれば、適正な申告納税を行った国民が、不公平感を抱くことがあってはならないと考えております。今後とも、政治家であろうとも、一般の納税者の皆様であろうとも、同様に全く公平に取り扱われていくことが重要であると考えております。国庁庁においては、課税上問題があると認められる場合には、税務調査を行うなど、引き続き、適正公平な課税の実現に努めていくことが重要であると考えております。政治資金規正法の改正のことにも先生お触れになりましたが、一連の問題を受けまして、岸田総理は、自民党総裁として、政治資金規正法については、まずは再発防止に向けた改正が喫緊の課題であり、今国会中の改正に向けて全力を挙げていくなどと述べられておりまして、私としても同様の認識でいるところであります。
11:26
この問題については、決着がつくまでこだわっていきたいと思いますので、今日はこのぐらいにしておきたいと思います。続いて、インボイスについてお伺いしたいと思います。昨年10月のインボイス制度導入以降の様々な状況について、政府としてどのように認識されているのか、懸念されていた免税事業者に対する値引きの強要や、取引からの排除、課税事業者に転換して実質増税となった方々の実態、そして消費税の納税申告状況や、様々な方々の事務負担の増加などについて、政府どのように把握・認識されているのか、お伺いしたいと思います。
12:15
昨年の10月からインボイス制度をスタートしたわけでありますが、この制度の運用状況については、いろいろと情報を集めております。その中には、フリーランス事業者の団体等が実施している民間のアンケートも含まれているわけでございます。そうしたアンケートを見てみますと、事務負担や取引関係等に関する課題を指摘する声が多かったという報告を私も受けているところであります。政府としては、これまでもインボイス制度の導入に当たりまして、IT導入補助金によって小規模事業者のデジタル化を支援するとともに、税制においても制度の定着に向け、いわゆる2割特例を設けるなど、税負担・事務負担の軽減にも配慮しているほか、厚生取引委員会をはじめ関係省庁と連携して、取引先から不当な取扱いを受けないよう、考え方の周知を行うとともに、厳正な対応を行っているところであります。引き続きまして、事業者の立場に立って、きめ細かく丁寧に対応してまいりたいと考えております。
13:34
ありがとうございます。新たに課税事業者となった方々の納税申告状況について、どのように把握をされているのか、お伺いしたいと、そしてその結果に対する問題意識についても、伺いたいと思います。
13:52
お答え申し上げます。個人事業者の消費税の確定申告の状況につきましては、例年5月下旬を目途に公表してございます。令和5年分の消費税確定申告の状況につきましても、5月下旬の公表に向けまして、申告書の集計、精査 を進めておりまして、現時点では具体的な件数等を示すことができないことを、ご理解いただきたいと思います。
14:17
そういうことであれば、把握でき次第、状況についても、情報提供をいただきたいと思いますし、その後の対応も、ぜひ検討いただきたいと思います。ゼリシーの先生方といろいろお話をしているときに、実際に納税をしましたと。払ったら意外と納税が多いなと。でも、これってまだ3ヶ月分ですからねと。来年は4倍ですよと言うと、みんなびっくりするということを含めて、やはり負担が相当大きいんじゃないかというふうに思います。先ほど大臣からもお話がありましたが、インボイス制度を考えるフリーランスの会議が、実施をしたウェブアンケートがあるんですが、大臣はこのアン ケートの結果をご覧いただいていますか。
15:12
ぜひ大臣、中を見ていただきたいと思います。特に数字だけじゃなくて、さまざまな自由記入欄にコメントが書いてあります。私も読ませていただいて、本当に大変なんだなということを改めて実感をしています。このアンケートは、今年の3月22日から4月5日、2週間でかけてウェブアンケートを行いました。2週間の間、7000件を超える回答が寄せられた。インボイスを扱った調査としては、国内最大規模だ ということです。中を見ると、会社員を含む全回答者の9割長が、インボイス制度にデメリットを感じて、制度の見直しや中止を求めています。消費税の負担下について、インボイス登録事業者の6割が、負担軽減措置終了後のめどが立たない、負担が大きく事業が成り立たなくなりそうだと回答しています。インボイス登録事業者の6割長が、消費税や事務負担の費用を価格転嫁できずに、身を削って補填、借り入れして消費税を納税した事業者は、登録事業者の1割にも当たっている。免税事業者の6割長が、制度開始後に重要な取引先からの値引きや、発注料の減少など何らかの不利益をこもっていると、全回答者の7割が、今後の事業について、見通しが悪くて不安、廃業転職を視野に入れていると、マイナスの見通しを訴えています。自由回答欄では、裏金問題を含む政治 への怒りや、怒りを訴える声が散見されたほか、自治を含む、死に関する訪問も死ぬしかない、というようなコメントも、多く確認されています。こういう状況を、ぜひ大臣、見ていただきたいと思います。これまでの政府の対応について、伺いたいと思います。インボイス制度円滑実施推進に関する、関係閣僚会議については、昨年の9月、実施前の9月29日と、実施して1ヶ月の状況を把握する、11月6日に開催されていると、11月は持ち回り開催だと、いうふうになっていますが、その後の開催状況について、確認をしたいと思います。いかがでしょうか。
17:40
インボイス制度に関する、関係閣僚会議につきましては、今、柴先生から、御指摘があったわけでありますが、制度開始に向け、特に、小規模事業者から、不安の声が聞かれたことから、昨年9月29日に、第1回会合を開催し、関係省庁が連携して、施行状況の把握等に取り組む方針を、確認をいたしました。そして、11月6日には、第2回会合、これは持ち回りでの開催でありましたが、把握をした内容に基づき、制度の円滑な実施、定着に必要な支援策、これを取りまとめ、公表をいたしました。その後でありますが、この関係閣僚会議で取りまとめた方針に基づき、各関係省庁が、実務レベルで機動的に連携をしながら、事業者団体等からの相談を受け、柔軟な取扱いを定め、随時周知するとともに、独占禁止法違反につながる恐れのある事例についての情報収集や事業者への注意を41件実施したほか、確定申告の方法等に関する説明会を1500回以上開催したほか、無料税務相談の機会を増加するなど、相談体制の強化などを行ってきたところです。今は、関係閣僚会議で取りまとめた方針に基づいて、私象徴で対応を進めているところでありますが、引き続きまして、政府一丸となって、事業者の抱える課題や懸念等にきめ細かく対応してまいりたいと考えております。
19:31
事務方の対応で十分というふうに考えているのかというようなことを含めて、政府の認識が少し甘いんじゃないかと、いうことを指摘したいというふうに思います。そういう対応した上でも、3月末とか4月の段階でこういう状況だと、いうことを認識いただきたいというふうに思います。それでは、厚生取引委員会の対応状況について伺いたいというふうに思います。インボイス制度導入に関して、免税事業者に対する一方的な値下げ教養や要求や、取引配慮に対応する実態把握指導状況などについて、お聞かせください。厚生取引委員会事務総局、
20:15
お答えいたします。厚生取引委員会は、関係省庁と共同で策定したインボイスQ&Aの中で、インボイ ス制度の実施に際し、独占禁止法または下書き法上問題となり得る行為についての考え方を明らかにし、関係省庁や関係団体とも連携して、その周知広報に取り組んでまいりました。また、厚生取引委員会では、発注事業者、免税事業者の方から、随時、インボイス制度に関連する独占禁止法や下書き法の考え方に関する相談を受け付けているところ、令和6年4月末時点で、5000件以上の相談に対応しているところです。このインボイス制度導入後の相談件数の推移については、インボイス制度直前の相談件数が月800件程度でありましたところですが、その後は減少傾向にございまして、直近の相談件数は月100件を下回る程度となっています。このほか、厚生取引委員会では、インボイス制度の実施に関連いたしまして、改定の立場にある事業者が、経過措置により一定の範囲で仕入れ税額控除が認められているにもかかわらず、取引先の免税事業者に対し、インボイス制度の実施後も免税事業者でいることを選択する場合には、取引額から消費税総同額を引き下げると文書で伝えるなど、一方的に通告していた事案につきまして、先ほど財務大臣から答弁がありましたけれども、本年4月末時点において、41件の注意を行っているところでございます。さらに、厚生取引委員会が実施する各種書面調査では、インボイス関連の説明を追加いたしまして、問題となれる行為についての情報収集に努めているところでございます。例えば、令和5年6月に下請け法の親事業者8万名、11月には下請け事業者の方に、33万名に対してでございますけれども、調査票を発送いたしまして、4月末時点で67件の指導を実施しているところでございます。厚生取引委員会としては、関係事業者における取引環境を整備する観点から、引き続き、インボイス及び求案例の積極的な周知・広報などを通じまして、違反行為の未然防止を図る とともに、独占禁止法や下請け法に違反する行為には、厳正に対処してまいります。
22:50
厚生取引委員会、小取りとしての取り組み、努力をいただいているということは、敬意を表したいと思いますが、相談件数で、例えば5000件の相談があって、実際に独禁法上の注意というのは41件だということでいくと、やはり注意までいくというのは、なかなか実態として難しいのではないかと、通常の小取引の中で、それが独禁法違反だと判断することは、やはり難しいのではないかと思うんです。小取りでは、賃上げ促進に向けて、価格転換に対する自衛面を増員するような対応をいただいていると思いますが、フリーランスや個人事業主よりも、規模が 大きい、中小企業でも価格転換は難しいと言われています。こうやって対応していますよというふうに政府が言うけれども、政府の対応しているという認識は、大きな問題があるのではないかと。小取りは一生懸命やっているとしても、これだけでやっているんですよということを、政府が言うというのは、大きな問題があるということを、改めて指摘したいと思います。政府として、実態把握と今後の具体的措置について伺いたいと思います。このインボイス制度については、国会においても多くの時間を費やして、さまざまな議論、激しい論戦を行ってきたと思います。そして各関係方面からも、多くの不安、懸念が表明されたにもかかわらず、中止延期を求める声が多くあったにもかかわらず、政府が強行に導入に踏み切ったというものです。インボイス制度によって、免税事業者のみならず、関係者にどのような事態、影響が生じているのか、政府によるきめ細かな実態把握が必要ですし、それは制度を強行した政府 の責任だと考えますが、大臣、認識いかがでしょうか。
24:50
インボイス制度の運用状況に関しましては、これまでも、先ほども述べましたけれども、フリーランス事業者団体をはじめ、さまざまな団体の民間アンケート調査なども分析をしているほか、各省庁において、各業界が実務上抱えている課題の把握に努めてきたところですが、さらに、依頼に応じて、可能な範囲で、各種団体との意見交換に職員が出席し、直接関係者のお考えを伺っているところです。インボイス制度への対応は、各業界の取引・勧告等を踏まえて行われていることを踏まえれば、各省庁を通じた実態把握が効果的であると考えておりますが、今、申し述べましたように、各種団体との意見交換の場なども活用しながら、引き続きまして、こうした実態把握を継続して、把握した課題に対しては、きめ細かく、丁寧に対応してまいりたいと考えております。
26:05
インボイス問題の検討する調査機関の場にも、各関係省庁の皆さんが聞いていただいて、話を聞いていただいているのですが、その方々は大変な苦労をしながら、対応をいただいていますが、問題は、その人たちをどういうふうに送り出しているか、説明してこいということでは、意味がないのではないかと。会議に出た人たちが、状況がこうなったので、対応を検討してきますと宿題を持って帰ってきたと言ったら、役所で怒られるのではないかと思うんですよね。そうすると、事務方だけではなく、トップがしっかりと問題を聞いて、そのことについてしっかり対策を練って取るんだということを、表明することが大切だと思います。中止を求めたいと思いますが、まずは経過措置の延期を含めて、具体的な措置をぜひ公示していただきたいと、検討いただきたいと。そのための、もう一回、フリーランスの会を含めて、税理士の会を含めて、意見交換をする場を、ぜひ作っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
27:18
先ほど、各業界の求めがございましたときに、職員を派遣して、各種団体との意見交換を行っているということを申し上げたところでありますが、直近分につきましても、税理士政治連盟の皆さん、あるいは、日本母親大会実行委員会の皆さん、先生もメンバーでいらっしゃると思いますが、インボイス問題検討・調等派議員連盟の皆さん、