1:19
ただいまから内閣委員会を開会いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。内閣の重要政策及び警察等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官高村康生君ほか51名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題とし、去る7日に聴取いたしました国務大臣の所信等に対し、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:11
皆さんおはようございます。住民誌の森屋博史でございます。今日は、まずはですね、間近に迫ってまいりましたG7広島サミットにつきまして、末の官房長官にお伺いをさせていただきたいと思います。まず、ここまでのご準備いただいたことに感謝申し上げたいというふうに思います。そして、改めて、今回のサミットは、2016年5月に伊勢島サミット、三重県で行われました。以来のサミットということでございまして、まず今回の広島サミットの意義、目的についてお聞きをしたいというふうに思います。皆さんご存じのとおりに、新型コロナウイルス感染症の流行、ロシアによる膨らいな振興、そして、それによるエネルギーや食料価格の高騰など、相次ぐ危機によって、今、国際社会は歴史的な転換期を迎えているというふうに思います。特に、一昨年来のロシアによる膨らいな振興は、力による一方的な現状変化を正当化しようとする傍聴であり、第二次世界大戦や冷戦期を経て国際社会が勝ち取ってきた国際秩序は重大な危機に瀕していると言えます。この時期において、自由民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値観を共有する各国の首脳が集い、G7広島サミット開催されるということは、極めて重要な責務が課されているというふうに考えております。ここで、G7広島サミットの意義、目的について、改めて政府の認識をお伺い申し上げたいと思います。森屋先生からご指摘をいただきましたとおり、今日の国際社会はコロナ禍に見舞われ、また、ロシアによる膨らいな侵略を受け、歴史的な転換期にあります。こうした中で開催されるG7広島サミットでは、力による一方的な現状変更の転みや、ロシアが行っているような核兵器による威嚇を増しては、その主要はあってはならないと断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を力強く世界に示したいと考えております。同時に、エネルギー・食料安全保障を含む世界経済、ウクライナやインド太平洋を含む地域情勢、核群粛・不拡散、経済安全保障、また、気候変動、国際保険、開発などといった地球規模の課題などの対応を主導していく考えであります。
5:12
お聞きするところによりますと、今回の5月19日から3日間の広島における首脳会議とは別に、12月末まで、全国各地において関係閣僚会議も開催されるというふうにお聞きをしております。それぞれの場面場面で我が国が発信をする、あるいはそれぞれの会議体において発信されるメッセージというものは、世界中の皆さん方が非常に注目をされているのではなかろうかと思います。そこで、G7サミットにおいて、我が国が果たすべき役割についてお聞きをしたいと思います。日本は、第二次世界大戦後に唯一の非白国として一貫して平和主義の道を歩み、国際社会の一員として発展を統営、平和に貢献する中で信頼を得てきたというふうに思っております。本年1月から12回目となります国連非常任理事国に我が国は就任し、責任ある立場についております。昨年は国家安全保障戦略などの安全保障三文書を改訂し、防衛力の抜本的な強化を図るとともに、近年では国際協調に基づく積極的平和主義に努め、主体的に国際平和に貢献してきていいと理解しております。改めて、G7広島サミットの議長国として、そのような日本であるからこそ果たすべき役割があると考えます。政府のお考えかとお聞きしたいと思います。力による一方的な現状変更の試みを断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くと、G7の強い意志を力強く世界に示すということは、まさに委員御指摘のG7議長国として、主体的に国際平和に貢献しようという取組の一環であります。G7広島サミットでは、ウクライナ核軍縮不拡散、経済安全保障といった課題について議論をしたいと考えております。また、広島サミットはアジアで開催するG7サミットであることから、自由で開かれたインド太平洋に関するG7の連携についてもしっかりと確認する機会としたいと考えております。5月19日から21日、首脳会議でございます。いよいよ2ヶ月余りということになりました。官邸をはじめ、今日外務省も来ていただいておりますけれども、事務局を務められる外務省の皆さん方も大変ご苦労が多いことと思いますけれども、先ほどもお話しさせていただきましたように、世界がこのG7広島サミットにおいて、首相国が発信をするそのメッセージ、期待をしているというふうに思います。どうかこれからご努力をいただいて、素晴らしいサミットとなり ますように、記念申し上げているところでございます。では、松野官房長官、ここまででございます。ご配慮をお願いいたします。松野官房長官は、ご退席いただいて結構です。それでは次に、いよいよ本年4月1日より、子ども家庭庁が発足するということでございますので、これについてお話をさせていただきたい、お聞きをさせていただきたいと思います。昨年11月30日に予算委員会でも、久々にお時間をいただきまして、この準備に向けての質問を小倉大臣にさせていただいたところであります。私もその時にもお話をさせていただきましたけれども、幼稚園の現場に40年以上関わってきました。その中で、いくつかの疑問というか課題ということをずっと考えてくる時期であったわけでありますけれども、まず一つには、1990年代ぐらいの時に、国を挙げて少子化問題というものが政治テーマ、あるいは社会問題となってきたというふうに思います。その当時のことを思い返しますと、マスコミをはじめ政治の場面でも、少子化対策イコール待機児童対策というのを集中的に取り上げて話題にしてきたんですね。実はその時、私は山梨県で幼稚園を経営しているわけですけれども、どういうことが現場で起きていたかというと、実は1990年代の終わりぐらいから、幼稚園は逆に入園者が減少して、地域の中の少子化がもろ経営に関わってくるようなそういう場面をずっと見てきた。だから幼稚園は教室がどんどん空いていくような状況だったんですね。しかしながらマスコミを中心とした少子化というのは、部屋が足りない、保育所が足りない、入れないという話題が、どんどんあたかも日本国中がそういう場面、ところに来ているというふうな報道であったことに非常に違和感がありました。1999年にちょうど24年前に県会議員になりましたけれども、その時も県議会でも多くの先生方が、「我が山梨県の待機児童対策はどうなっているんだ」という質問を多くの先生方がされていたように気がいたします。しかし、現実的にはその当時の山梨県の保育所の待機児童はゼロでした。ですから、首都圏を中心とした日本という国が、ある意味、他国とは違う一極集中的に人口が多く集まっている首都圏と、そうではない地方部というふうな、2つの場面というものをよく理解した上で、これからの子ども政策、少子化対策、こうしたものを、やはり考え、そして取り扱ってはいけないということが、私の中での大きな実感というか経験の中で、しそごしてきたこの問題であります。いよいよ子どもの減少、そして地域における人口の減少というものが本格的な政治テーマになってきて、私どもの住民主党においても、幹事長のもとに、子ども若者輝く未来実現会議というものが立ち上げられて、その下にもとに、ここにおいての山本先生がやっていらっしゃる子どもDX省委員会と、それから江藤先生がやっていらっしゃる少子化対策調査会とか、教育人材力強化調査会、それから議連は党内にたくさんあります。私、参議院に来て10年ですけれども、この10年の中で、いかに政治的な関心が、遅れていると言われた我が党においても関心が高まっているという実感を持っています。そうした意味で、いよいよ4月1日から子ども家庭庁がスタートするということでありますけれども、それではここから子ども家庭庁が進めていかれる取組の日程化についてお聞きをしたいと思います。4月1日から子ども家庭庁がスタートいたしますけれども、あわせて子ども基本法の施行日を迎えることになります。総理からは、子ども家庭庁の発足を待たず、3月末を目途に子ども政策に関する具体的な叩き台を取りまとめるように、小村大臣には指示が出ているというふうに聞いております。今後、子ども家庭庁において、この叩き台、そして次に子ども政策を総合的に推進するための対抗をまとめられていくと聞いておりますけれども、これからの日程化についてお聞きをしたいと思います。森谷委員にご言及をしていただきましたように、いよいよ来月、子ども家庭庁が設置されるとともに、子ども基本法が施行されます。常に子どもの視点に立って、子どもの最善の利益を図るための司令塔となるよう、鋭意準備を進めているところであります。子ども子育て政策の強化に関する叩き台と、子ども対抗の進め方についてご質問いただきました。まず、子ども子育て政策の強化に関する叩き台は、急速に進展する少子化を踏まえ、子ども家庭庁の創設を待たずに検討を加速するため、3月末、来月末を目途に、子ども子育て政策として充実する内容を具体化するものになります。現在、私の下で関係府省会議を開催しているところでありまして、私による叩き台を踏まえ、総理の下でさらに議論を深め、6月の骨太方針までに、将来的な子ども子育て予算倍増に向けた大枠を提示させていただきます。次に、子ども対抗でありますが、この子ども対抗は、従来の少子化社会対策対抗、子ども若者育成支援推進対抗、子どもの貧困対策に関する対抗を一つに束ね、子ども政策に関する基本的な方針や重要事項を一元的に定めるものになります。6月にお示しをする子ども子育て予算倍増に向けた大枠に関する事項に加えまして、子どもの居場所づくりや子どもの意見反映などの重要事項についても盛り込むことになると考えております。現在、子ども政策の推進に係る有識者会議において議論を重ねているところでありまして、子ども家庭庁設置後は、総理をヘッドとする子ども政策推進会議の下で、子どもや若者、子育て当事者の意見をしっかり聞きながら、さらに議論を深め、今年の秋頃の閣議決定を目指してまいりたいと考えております。党内においても、先ほどお話しさせていただいたように、いろんな会議体の中で、ほとんど、私、全ての会議に呼んでいただきますから、ほぼ毎日と言っていいくらい、いろんな議論をさせていただいています。先行国の取組というのは、非常に参考になるわけでありますけれども、しかし、我が国のことを考えると、いろんな歴史や文化、あるいは生活の仕方等々、なかなか、これが答えだというのが、なかなか難しいというふうに私は思っています。ですから、今の党内での私どもの議論は、ともかくあらゆるものを出してみようと、あらゆるものを出していって、何が本当に日本的に現状に合ったやり方なのかということを、これはやっぱり、時間はそばにいってもありませんから、これをまとめ上げていく作業をしようというふうなことを、常に念頭に議論を進めさせていただいています。総理も、今、国会において、いろんな場面で、ともかく多様な、「意見を出してほしいんだ」「項目を出してほしいんだ」というふうなことをおっしゃっていますので、まさに、その取組は、私から間違っていないなというふうに思っています。そこで今、小倉大臣の方からもありましたけれども、秋を目途に、いよいよ、子ども家庭庁においては、子ども大綱の取りまとめに進むということでございます。この子ども大綱は、子ども基本法第9条において、政府は子どもの施策を総合的に推進するため、子ども施策に関する大綱、つまりはこれが子ども大綱ですけれども、定めなければならないというふうに規定をしております。さらに、この大綱を定める子ども施策 については、原則として、当該子ども施策の具体的な目標及び達成の期間を定めるもととしているわけでありますけれども、現状において、どのような形で大綱を取りまとめていかれようとされているのか、お聞きをしたいと思います。ご指摘のとおり、子ども基本法では、内閣総理大臣を長都する閣僚会議である「子ども政策推進会議」が子ども大綱の案を作成することが規定されております。一方で、これまでの少子化社会対策大綱等の検討については、おおむね今まで1年近くをかけていることから、子ども大綱の内容がより充実したものとなるよう、子ども家庭庁の創設を待たずに、昨年9月から内閣官房に置かれた有識者会議におきまして、子ども大綱の策定に向けた論点について、ご議論をいただいているところでございまして、今月内に報告書を取りまとめていただくこととしておるところでございます。この有識者会議におけます報告書を踏まえまして、子ども基本法が施行されます本年4月以降、子ども大綱の案の検討を本格化することにしてございます。具体的には、子ども政策推進会議におきまして、子ども大綱の案の策定方 針を定めた上で、子ども家庭審議会において具体的な調査審議を進めまして、そして、子どもや若者などを対象とした校長会やパブリックコメントなどを経た上で、子ども大綱の案を子ども政策推進会議が作成し、本年秋頃に閣議決定する予定となってございます。子ども大綱におきまして、子ども家庭審議会におきまして、その進捗を把握し、子ども大綱のPDCAサイクルをしっかりと回していきたいと考えております。今、自民政務官がおっしゃっていただいたように、先ほど私もお話ししたように、何が本当にこの少子化対策、あるいは子どもにめぐる政策で、答えがない世界を探るみたいな作業だというふうに思います。ですから、やっぱり政策のサイクルを、PDCAサイクルをしっかりと回して、それもどこか外でやるというよりも、私はむしろ組織の中で常にそれを繰り返していく、そして次に前進していくというイメージを持っているわけでありますけれども、そこで、今回の一連の、先ほどぐらい大臣にもお話しいただきました、また今、自民政務官からもお話をしていただきました、これからの子ども家庭庁の政策プロセスでありますけれども、理想的な形を言えば、本来であれば、まずは基本計画となる子ども大工というものが、まずは立ち上げられて、まとめられて、それに即した形で、6月には政府は骨太の方針というものを作り上げていくわけでありますから、それが骨太の方針に位置づけられ、そして来年の夏に議論される、始まる外産要求、そして暮れの税調に向けての財源的な裏付けを議論していく、理想的な形で言えば、こうした形が一般的な政策プロセスであるというふうには理解をしていますけれども、そうしながら、今回の組織は、この4月1日から準備はされてきたといえ、正式にスタートされるのはこの4月1日でありますから、そういう意味では、その難しさは理解をしておりますけれども、しかし、しっかりとしたスムーズな政策実行を進めていっていただきたいという思いがございます。これについて、自民政務官からお願いいたします。先ほど小倉大臣が答弁されたとおり、将来的な子ども子育て予算倍増に向けた、いわゆる叩き台につきましては、急速に進展する少子化を踏まえまして、子ども家庭調の創設を待たずに、検討を加速するためのものでございます。この叩き台を踏まえま して、6月の骨太方針までに、将来的な子ども子育て予算倍増に向けた大枠を提示することとしております。子ども大綱は、骨太方針までに提示する、将来的な子ども子育て予算倍増に向けた大枠の内容をしっかりと取り込んだ上で、今年秋頃を目途に閣議決定をし、この大綱の下で各府省庁が、次年度以降の取組を進めることとなってございます。子ども大綱の策定と実行に関するプロセスが、滞りなくスムーズに進みますように力を尽くしてまいりたいと思います。冒頭お話しさせていただきましたように、1990年代ぐらいから少子化というのが、私たちの幼稚園の経営の現場では、もう即座に経営に影響してきますから、非常に敏感な目で、この少子化というのを見てきたんですけれども、もう一つそこで一般的な違和感というか、ありました。社会の中で、この少子化が起きている現実、あるいは将来そのことが地域社会あるいは国に与える影響、こういうことに対する想像力というのはなかなか生まれないなというのをいつも実感していました。まず一番最初に地方の中で少子化が現実的になってきて、一番大きな声を上げたのは、三不人家の先生方でした。経営が成り立たないと、まずおっしゃって。その後、私たちのような幼稚園経営者が大変なことになる。私たちは地方では私立の幼稚園から大学まで含めた私立の学校の協議会があるんです。私も20代からその会の理事をさせていただいて、高校や大学の先生方に対して、大変なことが起きてますよと、少子化、これから子どもがどんどん生徒が減っていくといった時にも、実は高校や大学の経営者の皆さんからは、そうした私の大きな声に対して共感するという言葉があまりありませんでした。しかし時代が過ぎて、徐々にそれが小学校、中学校、そして高校、大学、そのうち、今でも記憶してますけれども、車を販売を経営している社長さんとお会いした時に、いや、車が売れなくなってきた。若い人たちが車を買わなくなったというか、そもそも若い人が少なくなってしまったわけですから、数が母体が少なくなっているんですね。ですから、少子化というのは徐々にその地域の中で、社会の中で、実態として皆さん方がそれぞれの自分のこととして感じるようになって、しかしその時には社会はどんどんどんどん、もうすでに人口が減少して少子化がどんどん進んでいるという場面をですね、私は40年近くになって、近くずっとその場面を見てきました。で、今日を迎えていることで、冒頭申し上げましたように、より多くの皆さん方が、あるいはこうして政治の場面においても、少子化問題というものは大変なことなんだということがですね、皆さんに共有の課題として、我が国にとっても、あるいは先進国にとっては、この少子化問題が非常に大きな問題だということが、政治のあるいは政策議論のですね、中心になってきたというふうに思います。そこでここから、我が国の少子化対策、あるいは子ども子育てに対するですね、政府として、あるいは政治に関わる皆さん方として、私たち自身も含めて、このメッセージというものは非常に大切になってくるんだというふうに思います。先ほどお話しした子ども基本法第17条においては、子ども家庭庁に特別の機関として、子ども政策推進会議を置くというふうになっております。この会長には、総理大臣が続くということでありますから、政府を挙げてこの問題に取り組んでいくという姿勢が、ここにも現れているというふうに思います。少子化対策をはじめ、子ども家庭庁に課せられ ている役割は非常に大きいというふうに思います。他方、多くの指揮者が指摘をされていますように、先ほども私もお話ししましたように、この成果というものは、なかなか短期間で得られるものではないというふうにも思っております。これから目指すところをしっかりと示し、これは社会全体、企業も含めて、働き方改革にも合わせて取り組んでいかなければいけない問題だというふうに思っています。そうした意味で、企業も含めた国民のコンセンサスを得る中で、ゆるぎない政策実行を求められていくんだというふうに思います。その意味からも、総理大臣自ら会長を務めていかれるという子ども政策推進会議が発していくメッセージは非常に大切であると考えています。また、社会もいろいろな場面のところで関心が高まっているのではなかろうかと思います。現状での考え方についてお伺いしたいと思います。
28:31
答弁に入ります前に、先ほどの私の答弁で、子ども政策の強化の叩き台のめど、3月末の言い換えを来月末と言ってしまいました。今月末に訂正させてください。 失礼いたしました。それでは答弁をさせていただきます。森合委員、ご指摘のとおり、子ども政策は目指すところをしっかりとお示しをし、中長期的視野に立って政府を挙げて推進していくことが重要だと考えております。子ども基本法に基づいて、子ども家庭庁のもとに置かれる子ども政策推進会議は、ご指摘のとおり、総理自らが会長を務め、関係閣僚からなる会議でありまして、子ども対抗の案の作成のほか、子ども政策の実施の推進などを司ることとされており、政府を挙げて子ども政策を強力に進めていくための組織になります。子ども真ん中社会を実現していくためには、これもご指摘のとおり、国だけではなく地方自治体、企業、国民が一体となって、社会全体として子ども政策に取り組むことが必要だとも考えております。子ども対抗におきましては、子ども政策の目指すところや基本的な方針を定め、子ども政策推進会議において、総理のリーダーシップのもと、社会全体に向けた強いメッセージを発信しながら、私も含めて政府を挙げて、子ども真ん中社会の実現に向けて強力に取り組んでまいりたいと思っております。
29:55
ありがとうございます。昨年の予算委員会でもお話させていただきましたけれども、大倉大臣が大臣になる前からこの問題に対して非常に関心を持たれて、あれ何でしたっけ、マタニティーの重いジャケットを着けられて、党内を歩かれた姿を私は今でも忘れることができません。その後にこの内閣府の子ども庁を担当する担当大臣になられた、本当にいい方が大臣になられたということを感じています。また現場にも積極的に庁を運ばれて、おそらく同世代の皆さん方はまだ子どもたちを持つ親の同世代の大臣だと思いますから、やっぱり現場の声をお聞きをいただいて、しっかりとした新しい役所がスタートしますけれども、そのリーダーシップを発揮をしていただきたいというふうに思います。最後になりますけれども、質問ではありませんけれども、私は改めて、昨年12月の16日に、全世代型社会保障公職会議がまとめられた報告書を何度か読み返しをさせていただいております。冒頭の基本的な考え方の中で、この少子化、人口減少、この流れを変えていかなければ、日本の人口は急速かつ長期にわたって減少をし続けるということについて、多くの地域社会を消滅の危機に導くなど、社会全体を縮小スパイラルに突入させることになるだろう。少子化はまさに国の存続そのものに関わる問題であるといって過言でないというふうに謳っています。また、少子化対策は個人の幸福追求と社会の福利・公正を合わせて実現するという極めて価値の大きな社会保障政策なのであるというふうに謳っています。私たちは改めてこのことを全ての国民の皆さん方と共有をして、そしてこの国会においても与野党を含めて多くの場面で皆さんと議論を交わしながら、少しでもこの我が国の取組というものが世界の先進的な国の政策に追いついていけるように、そしてむしろそうした国をリードできるような政策、まさに総理がおっしゃっているような一元の転換というものができるように期待をしているところであります。新しい役所をスタートされるということは、いかに大変なことであろうかというふうに私も見てきているところであります。小倉大臣を中心に、事務方の皆さん方、多くの皆さん方のご努力でここまで来ることができました。4月1日のスタートを心待ちにしております。皆さん方のご活躍、記念に申 し上げまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
34:05
皆さん、おはようございます。山田太郎でございます。本当にですね、4月1日から、子ども家庭庁、子ども基本法始まるんだなと、私も大変この問題コミットしてきてですね、感慨深けであります。思い起こせばですね、2021年1月にですね、当時の菅総理に直接断判をした。そしてですね、直後2月にですね、ここにいる自民議員をはじめとしてですね、一緒に自民党の若手とも立ち上げつつ、議論してきました。そして、国会でも去年、いろんな議論をさせていただいて、いわゆるご意の下にですね、ここまでできたということであります。現行ですね、小倉大臣をはじめとして、総理も、本当に一生懸命ですね、現場に、本当に駆けずり回るような形で思ってですね、見ていただいて、子どもの政策を何とかしていかなきゃいけない、こういう思いは非常に感じます。ただですね、少し子育てとか少子化に議論も寄っているところがあると思っていまして、一方で困難を抱える子、困難を抱える家庭ということについても、もう少し議論は必要なのではないか、こういうところでもあります。そういった意味で、少し私の方はですね、その部分について、大臣をはじめとして、まず最初、質疑させていただきたいと思っています。まず最初ですね、障害児手当等の所得制限の話からいきたいと思います。児童手当の所得制限撤廃、私、必要だというふうに思っておりますが、一方でですね、この所得制限はですね、障害児福祉まで及んでいる問題であります。様々な手当があるんですが、実はこれかなり大きくてですね、児童障害児が所得制限の世帯に生まれると、制限が全部かかるかからないかで、月14万円、年額168万円もですね、この手当が違うということであります。そして所得制限もですね、非常に複雑な制度になっていまして、特別児童扶養手当だと所得制限570万、障害児福祉手当だと700万、保送具支給制度は830万、通所の所得制限は890万ということであります。実はこのですね、障害児の児童手当と呼ばれる、児童福祉の手当はですね、障害を持たない家庭に支給される児童手当よりも厳しい基準での所得制限になっちゃってるんですね。これやっぱりおかしいというふうに思っています。国会内外でもですね、この手当のですね、児童手当の所得制限撤廃問題議論されていますが、より急いでですね、この障害児福祉に関する所得制限、これも撤廃するべきだというふうに思っています。実はこのですね、障害児病を育てるこの当事者にアンケートをした結果もあるんですが、この制限がですね、理由で受給を諦めたり、医療介護、発達障害等の利用回数を制限しているというような事例も上がっています。我々、与野党の方でもですね、やっている議連で、親御さん呼んだケースでは、小児麻痺の女の子がですね、今まで購入した送具品等に関してですね、やっぱりすごく差があります。いろんなですね、工具品買うとですね、年間100万弱するんですが、出費が3万7千円で済むのか、その100万円分負担するのか、そういったところにも問われています。あるケースだと、具体的に保送具をですね、1台分268万円、これが保証されるかされないかといったところもあります。特別児童扶養手当、障害福祉手当がもらえるかもらえないかで、11年間で790万円も違ったということがあります。そして、私自身大変心打たれたのはですね、この娘がですね、母親に言ったのは、お母さん大きくなってごめんねと、こういうふうに言われました。毎回買い替えなきゃいけないから、大きくなるたんびにですね、私が母親や父親の負担になっているんじゃないかと、こういう声をですね、悲痛な声があるわけであります。子ども基本法ではですね、全ての子どもについて適切に養育されること、生活を保護されること、愛され保護されること等の福祉に関する権利が等しく保証されることが基本理念と、明記されています。こういう論点から言ってもですね、まずここにですね、光を当てて、いわゆる障害者のですね、手当に関する所得制限、1日も早く撤廃するべきだというふうに考えておりますが、これ大臣、ご答弁いただけないでしょうか。
38:21
まずは、山田議員に子ども基本法の成立、さらに子ども家庭庁の設置に向けてご尽力をいただいてきましたこと、感謝を申し上げたいと思います。その上で、まず原則として各制度においては、所得制限を設けるかどうかは、個々の制度の目的や支援方法などに応じて、それぞれ判断されるものと考えております。山田議員が紹介をいただいた各制度、現在のところは厚労省の所管ではございますが、その上でそれぞれ解説を申し上げれば、まず、特別児童扶養手当につきましては、精神または身体に障害を有する児童の生活の安定に寄与するとともに、これらの児童の福祉の増進を図るとの目的に照らして、必要な範囲で支給しており、障害児の父母の所得や扶養親族等の数を踏まえた所得制限額の設定、保送分費支給制度については、高所得者には全額負担いただくこととしておりますが、それ以外の場合は、過剰な負担とならないように所得に応じた自己負担額を設定、障害児支援に関する福祉サービスの 利用に際しては、いわゆる所得制限が設けられているものではなく、過剰な負担とならないよう所得に応じた自己負担額を設定といった仕組みとなっているものと承知をいたしております。障害児支援につきましては、地域社会への参加、応用を推進する観点に立って、子ども家庭庁が所管する子育て支援施策を含め、障害児の生活全体を総合的に支えていく視点が重要と考えております。依然にいたしましても、取りまとめ、子ども政策強化に関する叩き台の取りまとめに当たりましては、社会全体の意識を変え、子ども子育てを応援するものとなるよう、個別の施策ではなく、ライフステージを通じた施策のパッケージを示しをする必要があると考えております。私どもも関係府省会議を開催するだけではなくて、総理とともに各地域をお邪魔いたしまして、子ども政策対話を実施しております。福井県では、実際に障害児を育てていらっしゃる保護者の方からもご意見を伺いました。今後も幅広く議論を進めていきますことから、現時点では予断をもって個別の施策の是非を述べる段階にはないと考えておりますが、引き続き様々な意見に耳を傾けながら、3月末を目途として、子ども子育て施策として充実するこの内容を具体化してまいりたいと思っております。
40:47
いろいろ答弁でありますので、その役所が作ったものも一部大臣に読まれたと思いますが、気持ちは現場見ていられれば、これはまず何とかしなければいけないというところは通じていると思っていますので、ぜひここを光を当てるよう、急いで早急にやっていただきたい。その上で、ただ調査が進んでいないんですね。どれぐらいの人たちが、どれぐらいお金がかかっているかとか、世帯別でないとわからないとかですね。実は、もしこれが手当、所得制限が撤廃になった場合、いくらぐらい財源が必要なのか、これについてもかなりやってきたんですが、実際はその統計がなくてわからないということなので、そこは含めて財源論の話もあるでしょうから、しっかりやっていただければと思っています。次に、不登校対策についていきたいと思います。すみません、大臣、子どもの質問が少し続きますが、お付き合いいただけると幸いでございますので、よろしくお願いします。不登校も大変今、大問題だと思います。不登校の児童生徒24万、長期形式を含めると30万人というふうに言われています。過去最高ということであります。選択肢が、不登校の子どもたちについても必要なんですが、実は不登校特例校で21校しかないんですね。そして、受入れ児童の定員はたった1,800人ということであります。30万人に対して1,800人なのかと。そして、最も問題なポイントは高校であります。高校の不登校特例校は、公立はゼロ、私立は4校しかありません。進学先多くが通信生ということになって、その通信生を出た子の半分ぐらいの子たちは、その先どういう形で進路したか不明というところでもあるんですね。そしてもう1つ、その不登校に対する事業としての予算、不登校生徒に対する支援事業というのは、予算2.6億円といったところにとどまっております。この子たちが貧困の連鎖というふうに直接的には言いたくはないんですが、やはりかなりこれから厳しい状態を抱えるという中で、やはりここは予算も含めて対応していくべきなんだと思います。そういう意味でもう1つ、ソーシャルワーカーなんかも非常に重要だというふうに思うんですが、そのソーシャルワーカーの実態を、いわゆる文科省が令和3年で実態調査しているんですが、なんと、このソーシャルワーカー、年間配置ゼロ日というのが29.7%焦点。3割が実はスクールソーシャルワーカーに来たことがない。そして年間9日から1日というのを入れると24.5ということですから、年間たったの9日というのが半分以上になっちゃっているわけです。現実的に本当にこれでスクールソーシャルワーカーが機能しているのかということであります。スクールソーシャルワーカーの数も3,000人足らずでありまして、これではいわゆるソーシャルワーカー中心として不渡航対策をきめ細かにやっているとはとても思えないと思っています。文科省さんが担当だと思いますが、この対策で増え続ける不渡航問題が解決できるというふうに本当に考えていらっしゃるのかどうかお答えください。
43:46
お答え申し上げます。不渡 航の問題につきましては、委員御紹介の現状でございますので、私の手がけましても、多くの児童生徒が学びの場から置き去りにされていることにつきましては、教育の根幹を揺らす大変有力的な問題だと考えております。こうした状況に踏まえまして、これも委員御紹介をくださいました。来年度の予算案におきましては、不渡航特例校の設置準備に関する支援経費を改めて計上するとともに、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセルの配置につきましては、不渡航対策の重点配置校の数を3,900校増の1万6,200校と拡充いたしております。また、新たにオンラインを活用した広域的な支援体制というものの整備と予算も御審議をお願いしておりまして、こうした施策を充実してまいりたいと考えております。加えて、現在、文部科学省では、個々の児童生徒の不渡航の条件に応じまして、支援を受けられる体制の整備、また、1人1台端末の活用によるデータに基づく不渡航の兆候の早期発見・早期支援、さらに、安心して学べる学校づくりによる予防的な不渡航対策の推進をはしあうとする、誰1人取り除くされない学びを保障するための不渡航対策につきまして、年度内に目途にまとめ入れべく、子ども家庭庁の御協力をいただきながら、有識者に知見を向けながら検討を進めてございます。文部科学省としては、安心して学べる学校が場所になるように、必要なことを順次実施することに対しまして、必要な施策の充実を図ってまいりたいと考えております。
45:23
すみません。大臣、これも聞かれたと思うんですけれども、不渡航問題、難しいのは、文科省だけじゃできない問題です。学校に来なければ、文科省としてはもう手も出せません。功労もあったというところもあります。まさに行政の狭間に落ちてしまった問題であります。特に高校が義務教育でない以上、私は義務教育でするべきじゃないかという議論はもうするべきだと、前入時代になっていますから、これは国会で大きな議論をするべきだと思いますが、それはいずれとしても、高校の問題というのが非常に大 きくて、これを学校に行っていなければ、これはもう文科の教育に入らないんですね。そういう意味で、ここも、もう、子ども庁、子ども家庭庁が担務、考えていくしかない領域だと思っていますので、これは引き続き大臣にもお願いしたいというふうに思っております。さて、次は不適切指導といったところについても、質疑させていただきたいと思います。安全な生徒指導を考える会というのがありまして、実は行き過ぎた生徒指導によって、子どもを自殺で亡くした遺族の皆さんが作った団体があるんですね。私、2020年の昨年の夏以降、一緒に寄り添ってきまして、この指導提供というのがあるんですが、教師がどういうふうに現場で教えていくべきかということに関して、この不適切な指導を取り上げて書いていただくということになりました。これは文科省さんともかなり予知にやらせていただいて、大きく動いたわけでありますが、現実的に現場に行くと、どうしても熱血教師だったりとか、あとは通達をするとは言うんですけれども、そういう先生に限って残念ながら見ていないとか、ネットで公開するとか言っても、そういう先生ほど使っていないとか、そういう課題があると思っております。一方で、この正当指導提供では、高速に関する技術も大幅に拡充されまして、要は自家証明 の問題ですとか、下着チェック、これはもう人権侵害じゃないかというふうに思うところもありますし、高速が本当に必要かどうかということについても、大臣見直していくんだということは、これは踏み切りましたので大変評価できることだと思います。ただ、子ども基本法の理念から言っても、不適切指導の禁止ということに関して、万華小学校から教育委員会ならび各学校長に徹底した通達をして、本当にこれによって苦しんでいる子どもたちとして命を散らす子どもたちが一人もいなくなるように、ぜひやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
47:45
お答え申し上げます。教師による不適切な指導につきましては、不登校や自殺の意義を考えられることがありますことから、いかなら重要な参考にしても決して許されないと考えてございます。委員御紹介のとおりでございまして、昨年12月に改定されました生徒指導提案の中で、必要な対応を具体的に明記しまして、不適切な指導を捉えられる例を具体的に指摘してございます。文科省でいたしましては、今後この通知の趣旨、改定の中身等につきまして、しっかり現場に集中していくことが大変重要だというふうに委員御指摘のように思ってございますので、例えば、新年度明けの各県で生徒指導の中心的な役割を果たす担当者向けの研修会等においての説明等々、適時、引き続き、しっかりと学校現場の進度を図ってまいりたいと考えてございます。
48:37
次に、本当に子ども教本というのは、すごい大きなインパクト効果があったんだなと。4月1日からスタートでありますが、やはりこれを受けていろんな法律の整備が行われてきました。去年の12月、民放から懲戒権の規定なんかも削除された。もちろんこれは前提ですごく議論してきたことでありますが、ただ残念ながら、学校教育法の中での懲戒権、親の逮罰は禁止されたんだけど、教師の逮罰は許されるのか、こういう間違ったメッセージにもなると思っております。この学校における教師の懲戒権というものに関して、見直しをするべきではないかと思いますが、こ の辺りいかがでしょうか。
49:19
お答え申し上げます。委員御指摘の点でございますけれども、さっきの国会におきます、民放改正の御審議の際に、文部科学大臣からも御答弁をしておりますとおり、学校教育法に規定する懲戒権につきましては、学校がその教育目的を達成するために、教育上必要な範囲で、失跡注意、また退学、停学等を行うことを定めた規定でございまして、民放上の懲戒の規定とは趣旨が異なるものから、学校教育法第11条を見直す必要はないと考えてございます。ただ一方で、学校教育法11条で、逮罰は従来より明確に禁止してございます。決して元より許されるものではないと考えてございます。これにつきましては、文科省は再三にわたりまして指導をしてございますし、昨年12月に改定をいたしました政策提案におきましても、具体的に例を示して、さらに指導の強化を図ってございます。これにつきましても、適時、引き続き機会を捉えて、学校教育委員会等に対して、逮罰の根絶に向けた指導の周知徹底を図ってまいりたいと考えてございます。
50:29
ということで、子どもの関する質疑はここまでに少ししたいと思いますが、その他、自殺も速報値でありますが、512例目で戦後最悪であったり、虐待件数、それから子どもの貧困の問題、いろいろ困難を抱えた子に対する支援・サポート、これは非常に重要なことだと思います。3月末が決して経済対策中心の、政策中心のものにならずに、きちっと子どもの目線でもって、総理指示の部分もしっかりやっていただきたいと思いますし、子ども対抗、これから重要だということは、森屋先生の方からも議論がありましたので、お願いしたいと思います。子どもの質問に関してはここまでですので、大臣の方、もしここで対質していただけるようであれば、これで結構でございます。大倉国務大臣は、ご対質いただいて結構です。
51:19
次に、国連決議の中で、いわゆる新サイバー犯罪条約というのがありまして、これについて少し質疑をしていきたいと思っております。2019年12月に国連総会の決議で、犯罪目的でのICTの活用に対処するための国際条約、いわゆる新サイバー犯罪条約と呼ばれていますが、このアドホック委員会の設立が決まりました。そして、何回かの会合を経まして、2022年11月には新サイバー犯罪条約の統合交渉相案というのが提示されたんですが、この交渉相案の中に、創作表現を受動ポルノとして犯罪化する内容、そして小説や録音も受動ポルノに含むといったような内容が含まれています。主張についても処罰するべきだという内容が含まれています。一方で、第4回会合では中国が日本の漫画やアニメーションを受動ポルノ扱いすべきだという扱いも述べられていまして、私はこれはちょっととんでもないというふうにも思っています。この条約の交渉結果以下によっては、日本の漫画、アニメ、ゲームまで極めて危機的な状態に落ちるのではないかというふうに思っております。もちろん、実在する子どもを守るとは当然でありますが、実在する被害児童がいない創作表現まで規定する条項とか、処罰を超えて主張までも犯罪化する条項は、日本国憲法の21条にも抵触する問題であると思っています。こんなことが我が国で起こらないように、表現の自由や通信の秘密、検出の禁止等が抵触しないような条項に対して、日本政府としてはこの交渉をどのような方向で行っているのかお伺いしたいと思います。
53:04
お答え申し上げます。今ご質問いただきました、いわゆる国連サイバー犯罪条約につきましては、委員からも御指摘ございましたとおり、2022年昨年の2月以降4回の交渉会合を行ってきております。本件の条約交渉、起訴交渉の場におきましては、日本といらっしゃいましても積極的に議論に参加しておりまして、この条約が既存の国際約束との整合性がきちんと確保されること、また、表現の自由や通信の秘密を含む人権や基本的自由を不当に制限するような内容とならないこと、また、サイバー犯罪に対処するために有効かつ適切な内容となるよう、他の法の支配や人権を基本的価値として共有する、米国や欧州をはじめとする諸国と強調しつつ、我が国の立場を積極的に主張し、各国の理解や支持が得られるよう交渉に当たってきております。
54:03
被害者が存在しない捜索表現の規制というのは、我が国では憲法上、やはり受け入れられないというふうに思っていますし、まさに処置を超えて主張まで犯罪化するというのは、インターネットの自由を過度に制限することになるだろうということで感化できません。この点については、実は外務省とも相当一緒にやり取りさせていただいて、一生懸命やっていただいているということは存じ上げていますが、改めて、表現の自由と接触する実在の被害がいない表現規制というのは、ぜひこの草案から削除してもらいたいと思っていますし、インターネット上の自由を過度に制限する規制も削除して、そして、仮にそれが厳しい状態、国際的な枠組みで議論していますから、その場合は、実在の被害がいない表現規制及びインターネット上の自由を過度に制限する規制については留保するということで、ぜひ頑張っていただきたいと思いますが、この辺りは外務副大臣の意気込み、今、交渉に現場当たられていると思いますが、外務省としての意気込みをお願いしたいと思います。いかがでしょうか。栽培犯罪は常に複雑か公明化し続ける犯罪であり、かつ容易に国境を超える犯罪であるため、適切かす迅速に対応するためには国際的に強調した取組が重要でありますが、同時にご指摘のように、表現の自由等の人権や基本的自由の確保も追求することが不可欠であると考えております。政府といたしましては、お尋ねの条約の内容を各国から広く合意を得ることができる普遍的なものにすることによって、世界全体でサイバー犯罪を防止し、対処する能力を高め、自由・公正かつ安全なサイバー空間を確保することを目指すべきと考えております。お尋ねの条約が、表現の自由や通信の秘密を含む人権や基本的自由を不当に制限するような内容とならず、サイバー犯罪に対処するために有効かつ適切な内容となるよう、法の支配や人権を基本的価値として共有する諸国と強調しつつ、我が国の立場を適切に主張し 、各国の理解や支持の獲得に引き続き努めてまいりたいと思います。本日は、外務省の意気込みもしっかり理解しました。何とかこの問題解決というか、うまくいくように頑張っていただければと思っています。審査や犯罪事業等に関する質疑はここまでですので、外務副大臣の方は委員長のご配慮をいただいていただければと思っています。高木外務大臣政務官は、ご退席いただいて結構です。次に、クレジットカード会社に対する規律等の問題についていきたいと思います。2019年頃から漫画や同人誌の通信サイトで、成人向けのクレジットカード決済ができなくなるということが実は相次いでいます。扱っている成人紙は適法なものだったということですが、クレジットカード代行会社が成人向け商品の取扱いを中止しないと取引を停止するとの通告を受けて、通販サイト全体でカードの決済停止という事態を避けるためにやむを得ずしたかったというケースが広がっています。こういったことがこれ以降同様で、私のところにたくさん声が寄せられていますが、残念ながらその問題に直面したほとんどの事業者は、カード決済停止という事態を恐れて、なかなか実名での公表というの はしにくい状態も続いています。昨今、クレジットカード会社による表現規制が続いていると考えられまして、適法な創作物についても、規約等によって取引を禁止したり、そのような創作物を取り扱っている事業者に対して取扱いをやめるとか、それとも契約回数を迫るケースが頻発しているのですが、まず政府はそういった事態を把握されているかどうかお答えいただけますでしょうか。
58:21
お答え申し上げます。クレジットカード取引等を規制しておりますカップ販売法では、安全安心な決済を確保するために、利用者保護ですとか、あるいはセキュリティの義務を課しているところでございますが、取扱所在の表現内容に関する規制というものは特にもう規定はございません。そのような中で、実際に加盟店の方から委員がご指摘されたように、クレジット会社から契約の締 結を拒否されたり、あるいは解除をされるといったお問い合わせが至ることは実はございます。統計的あるいは網羅的には把握しているところではございませんが、そういう形で実態を把握しているという状況でございます。初めて政府がこの実態は一部把握しているということを認められましたので、問題としては政府も捉えていただきたいと思いますが、一方で決済インフラの最たるものとしては、通貨とか紙幣と日本銀行券とあるのですが、通貨に有し払いが禁止されている取引というのは存在するのか、これちょっと財務省さんお答えいただけますでしょうか。端的にお願いします。お答え申し上げます。我が国においては通貨法において、カフェ及び日本銀行券を通貨と定めておりますところ、特定の取引について通貨による支払いを禁止する規定はございません。一方で現金お断りの店とかクレジットカード払い限定の店というのは、これ法律上問題がないのか、それも併せてお願いします。
1:00:07
カフェにつきましては通貨法、それから日本銀行券につきましては、日本銀行法において、法化、法定通貨としての通用余力が規定されているところです。他方で、契約自由の原則の下で、当事者間の合意に基づきまして、法化以外の手段で支払うとすることについても、民法上は有効とされていると承知しているところでございます。ご指摘の現金お断りのお店、あるいはクレジットカード支払い限定の店につきましては、そうした合意が成立する顧客とのみ取引を行っているものと考えられますので、契約自由の原則を踏まえれば、法化の通用力との関係では問題がないものと考えております。
1:00:50
一方で、最当になると、要は現金以外のクレジットカードでの決済だけというものもあったりします。一方で、これは経産省さんにお伺いしたいのですが、政府はキャッシュレス決済を推進していまして、2025年には40%、将来には80%を目指しているんだとしています。キャッシュレス決済で取引できるもの、できないものについて、クレジット会社をはじめとするキャッシュレス決済事業者が勝手に判断すると、そして同じ店舗においても、キャッシュレスで決済できるもの、現金決済しかできないものというものも出てくるのではないかと思っています。取引の混乱とか非効率といった問題、あるいは、そもそも面倒くさいのでそういうものは取り入れしないようにしようということになるのであれば、非常にこれも取引の自由というものを侵すのではないかと思っていますが、そういったような状況が、このキャッシュレスの問題に関して起こるかどうかということについて、検討会等を含めて、経産省では議論されているのかどうかお答えいただけますでしょうか。ご指摘のとおり、政府としてはキャッシュレス決済の推進ということで、今、32.5%なものでございますので、これを2025年までに40%、将来的には80%目指すということで推進をしているところでございます。そのために、私どもの方ではキャッシュレスの将来像に関する検討会というものを設けまして、推進策を検討しているところでございますが、そこでは、利用者に対するキャッシュレスのメリットとか、あるいはデジタル化に伴う店舗側のメリット、こういった普及策を中心に検討をしておりまして、委員がご指摘されたような事項については、検討が及んでいないという状況でございます。キャッシュレス決済事業者が表現物に関して決済できるもの、できないものについて定めるのは、中身を一つずつ好き嫌いとか、良い悪いとかということで、事実上、軽率に近いものではないかと考えます。政府があらゆる取引に利用できる現金に変えてキャッシュレス決済を推進するということは、キャッシュレス決済会社が規約等によって特定商品を市場から排除したり、それから表現物の民間検出を行うということに対する、これあってはならない、私は一定の規律が必要なのではないかと、そういうふうに思っています。政府としてそのような規律に関する議論、ぜひ進めていただきたいと思いますが、自由な取引の保証という意味においても、ぜひ政府の見解をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。キャッシュレス決済の主要な手段でございますクレジットカード決済については、カップ販売法におきまして、安全安心な決済を確保するための利用者保護・セキュリティ対策等の規制を行っているところでございます。その上で、クレジット会社がどのような商材を取り扱う加盟店と契約するかどうか、これにつきましては、様々な種類の店舗が様々なところにございますものですから、現状はクレジット会社の経営判断、あるいは営業活動の中で対応していただいているというふうな状況でございます。今申し上げたように様々な店舗様々な状況がございますので、取扱う商品に関するルールについては慎重な検討が必要であるというふうに認識してございます。いずれにいたしましても経済産業としましては、事業者の実態や利用者の声も踏まえながら、安心安全な決済環境の確保に努めてまいる所でございます。
1:04:51
これは実は多くのプラットフォーマーですね、ガーファー等をはじめとした、そういった方々、人たちがですね、企業がですね、全てを牛耳るのではないかというような問題。それから海外ブランドのクレジットカード会社なんかがいろんな契約を変更していけば、それによって日本の我々国民がいろんなものが取引できなくなるかもしれない。近畿以外でも先ほど財務省等からの答弁ありましたけれども、クレジットカード等だけで取引をしていいというふうに限ることができるのであれば、これはですね、我が国の主権が侵されると言っても過言ではないというふうに思っています。このプラットフォーマーに関する規制、外資が多い現実も含めてですね、考えるべきだというふうに思っています。改めてここも少しご答弁いただけないでしょうか。
1:05:41
お答え申し上げます。どのような商品を取り扱いにつきまして、委員御指摘のとおり、クレジットカードが主要なキャッシュレスの手段であるという ことも踏まえませればですね、やはり先ほど申し上げたように、いろいろな店でいろいろなものが取り扱われて、それはいろんな場所にあるということで、かなり個別具体性が強いというところもございます。そういったところも踏まえまして、今はそれぞれの会社の御判断でやっているということでございますので、そうした状況も踏まえながら、やはり慎重に検討する必要があるんだろうというふうに考えてございます。
1:06:30
クレジットカードの問題に関しては、政府も今回認識しているという初めての答弁をいただいて大変大きかったと思います。これから、自由な取引を保証していくためにも、引き続き議論していく必要があるかと思っています。最後に、ゲーム行動障害と引きこもりについてお伺いしていきたいと思います。2018年に、ICD-11でゲーミングディソーダというのが修正されることになりました。このゲーム行動障害やゲーム依存障害は、いろいろあるので固まってはいないのですが、いわゆるゲーミングディソーダ。このゲームに関しては、さまざまな悪影響があるのではないかということが言われているのですが、例えば、NHKなんかで、やめられない恐怖依存症、ゲーム障害、引きこもりの原因だと言っています。その一つに、ゲーミングディソーダが引きこもりの原因になっているというような見解なんですが、本当に科学的なエビデンスがあるのかどうか、この辺りの見解、政府の認識をお伺いしたいと思います。委員御指摘のゲーミングディソーダが引きこもりの原因となっているとの見解に対する科学的なエビデンスについてでございますが、現時点においては承知しておりません。引きこもり状態になる方は、その背景や置かれた状況がさまざまということで、複合的な支援が必要だと認識しております。
1:07:53
そうなんですよね。もちろん、ゲームをやること、勉強を阻害しているんじゃないか。これは教育的な観点からするべきなのであって、医学的な観点からエビデンスが必要だとするべきだと思っています。何でもかんでもゲームを悪魔の扱いにするべきではないと思っています。一方で、先ほども少し触れましたが、部落拘束を猛暴的に押し付ける教師の指導が、引きこもりの大きな原因の一つであるという指摘がありますが、この辺りも政府の見解をいただきたいと思います。引きこもりの原因については、最前の厚労省からの政府参考の御答弁のとおり、さまざまなものもあるかと承知しておりますが、委員の御指摘を改めて受けまして、この拘束については、昨年改定いたしました生徒指導提供におきまして、具体的に見直しされるプロセスを明確にするといった技術を盛り込んでございまして、拘束が児童生徒のより良い成長のための行動の進捗機能をするように、普段の見直しを行うことが必要だと考えてございますので、引き続き、拘束の見直しの必要性について周知徹底を図ってまいりたいと考えているところでございます。
1:09:07
そういったような拘束については、文化省の合礼で一斉の見直しをお願いしたいと思っています。そして、引きこもりとかゲーミングディソーダについて、その支援と称して強制入院が行われているという例もあります。引きこもりに対する入院治療とか、ゲーミングディソーダに関する入院治療を行っている医療機関がありますけれども、それらの入院治療に関しての医学的な有効性のエビデンスとなるのかもお答えください。
1:09:38
お答え申し上げます。ご指摘の引きこもりですとか、ゲーミングディソーダにつきましては、その原因に精神疾患が存在したり、精神疾患が並存する場合もあると考えられますため、入院治療がなされることもあると承知しております。私どもとしては、現在、厚生労働科学研究等において、いわゆるゲーム障害の診断・治療法などについての調査研究を実施しております 。引き続き、実態の把握や必要な対策に資するよう、まずは知見の集積を図ってまいりたいと考えております。
1:10:19
今、お答えいただいたのですが、引きこもりとかゲーミングディソーダが問題というよりも、精神疾患が問題ではないかと思っております。そんな中で、精神疾患をしっかり理由として入院治療がされるということについては、それは入院治療の一つのやり方だと思っております。この引きこもりやゲーミングディソーダに関する強制入院は、本人の不利益もありますが、それに同意した家族と本人の深刻な家族関係の悪化も招いています。そういった意味で、精神疾患を中心にしっかりその問題は治療するなら治療ということだと思うのですが、この引きこもりやゲーミングディソーダによって、エビデンスがない中で入院治療が行われているといった問題、これを改めて、本当にいいのかどうか、ご答弁いただけないでしょうか。再出新規感染者(新型コロナウイルス感染症)ご指摘のとおり、こういった入院治療につきましては、医学的知見に基づいて行う必要があると考えておりまして、現在、専門家の協力を得まして調査・研究を行っているところであります。
1:11:40
医学的知見が必要だということをご答弁いただきましたが、一方で、国立病院がそういうことをやっているという嫌いもあるのですが、もし国立病院の関係者、あるいは国立病院がそういうことをやっているということであれば、当然、指導するなり調査をするということをお願いしたいのですが、これはいかがでしょうか。再出新規感染者(新型コロナウイルス感染症)国立病院も含めまして、あらゆる医療機関、医学的知見に基づいて、医療行為を行うということでございます。
1:12:16
もしそういう事実があるのであれば、その調査をしてほしいということを質問したのですが、それはいかがでしょうか。再出新規感染者(新型コロナウイルス感染症)繰り返しになって大変恐縮でございますが、現在、厚生労働科学研究院におきまして、原無障害の診断治療法などについて調査・研究を実施しております。実態の把握、それから必要な対策を含めまして、知見の集積を図ってまいりたいと考えております。
1:12:45
実態の把握ということで、もしおかしなことがあれば把握していただきたいと思っています。今日の質疑全般、子ども家庭調、子ども調ができる、そして子ども寄付法ができるということで、本当に4月1日から大きな節目を迎えると思っております。繰り返しお願いしたいのは、困難を抱えている家庭、これは1日も早くその問題を解決するべきだと思っています。私も当時菅総理に最初に提唱したときは、まず自殺もこれだけ多い、虐待もこれだけ多い、本当にこういう状況でいいのかと。自民党内部の恥ずかしわねをすれば、大変、自民党これまで少しマッチョな政党であったというのは間違いないんですが、この3年間相当空気、風紀も変わってまいりました。やはり子どもにおいては、右も左も与野党もないのではないかと。将来の宝ということでもありますし、ぜひこういった問題をしっかりやっていきたい。ただ、子どもを直接守ればいいだけではありません。子どもたちが大切にしているものというのがやはりあると思うんですね。そういう意味で、実は新裁判犯罪条約の話を今回取り上げましたのは、自分たちが大切にしているマンアニメゲーム、もうこの議員の先生方の中にも、それを子ども時代に見て育った先生方もたくさんいると思います。いろんなエログロボーリックシーンもあるかもしれませんが、誠愛 く、あわせもって子どもたちは大人になっていきます。法律で規制していないのであれば、そういったものは自由に子どもたちが見れるべきだと思いますが、それをいつの間にか我々自身も小さい頃はそんなものを少し触れていたり見ていたりして、いろいろ考えさせられたのに、大人になると成人君主のようにダメだとか禁する、これは私はおかしいというふうに思っています。そういった意味で、そういったものを全面的に禁止していこうというような新サイバー犯罪条約が、実はロシアがもともと提唱して、中国なんかも加担しながら作られている別の目的があるのではないかというふうに思うぐらい、国連の中で議論していますので、それは子どもたちのためにも何とか防がなければいけないというふうにも思っています。それからクレジットカード会社、これも非常に、立場はいろんな人たちからいろいろ言われるのでよくわかりますが、やっぱり、もはや純公共の分野、公共の通貨に代わるようなものとしてクレジットカードが存在している。そこが決めた規約によって、やっぱりこういうものは良い、ダメだと。そしてそれが多くが国際ブランドは外資系だったりします。そうすると、我々は国の主権儲かされているのではないか。こういう表現物がそれによって流通できるとかできないということになるのであれば、大変なことだと思っています。若者たちもその問題を非常に注視していますし、政府にもそういう課題があるということを認識しているということを改めて今日初めて聞くことになりました。そして、ゲーム、いろいろご家庭、ご意見はあるんだと思います。うちの子はゲームをやるって勉強しないと、それは教育上の問題として議論するべきなのであって、体でいわゆる医療が悪いということをエビデンスを持たずに、それを言うに親なり学校なりが禁止していくというのはおかしい。きちっと話し合いをするということが重要ですし、もし治療という領域で精神疾患が必要であれば、そこをちゃんとエビデンスとして捉えておくべきだということだと思っています。いずれも全て今日は通じて、子どもに関する周辺部分かもしれませんが、子どもたちが大切にしていたもの、そして我々もいつの間にか大人になりましたけど、子どもの頃大切していたものをやっぱり守るということも、子ども政策全般においては私は重要な問題だと思っていますので、今日はこんな質疑をさせていただきました。本当にありがとうございます。私は質疑をこれで以上にしたいと思います。ありがとうございます。
1:17:23
立憲民主社民の吉田忠です。どうぞよろしくお願いします。この後、河野大臣は衆議院の特別委員会で答弁に立たれるということでありますから、順番を入れ替えまして、通告の3番賃金格差の開示について、それから4番非常金職員の給与改定時期について、先に質問をさせていただきます。まず、賃金格差の開示について質問いたします。国家公務員給与における上金職員と非常金職員との格差に関する具体的な問題について質問します。第一に、男女間の賃金格差の是正について、女性活躍推進法及び女性版骨太方針2022に基づき、国についても開示が義務付けられていると承知しております。開示の時期及び不詳調等単位はどのようになっているのか、まず、内閣人事局に伺います。
1:18:22
内閣官房・内閣人事局 久保田人事政策統括官
1:18:27
お答えいたします。公表時期につきましては、新たな年度が開始した後、前年度の実績について、おおむね3か月以内に公表するものとしておりますので、初回の公表となる本年度につきましては、今年の6月末までに公表することを予定しております。公表単位につきましては、原則として、女性活躍推進法に規定させております特定事業主である各府省やその外局ごとに、任期の定めのない上勤職員、任期の定めのない上勤職員以外の職員及び全職員の情報を公表することとしております。厚生労働省の高野大臣に伺います。賃金格差の開示は、あくまでも実態を把握した上で、格差の要因を詳細に分析し、女性の処遇改善につながるためのものであることは、女性版骨太方針が指摘するところであります。格差の要因が国家公民給与における配付者手当など、制度に起因していることがないのか、あるいは運用の問題なのかを把握するために、開示はできるだけ小さい単位で行う必要があると考えますが、高野大臣の見解を 伺います。
1:19:44
まずは法律で規定をしております特定事業主であります各府省で開示をするという、開示の判断をするということになります。何分今年度が初めてでございますので、今年度の結果を踏まえた上で公表単位をどのようにするのか判断をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。
1:20:13
今後のですねやっぱり具体的な格差を解消するための取組に資するためにも、これからやっぱりしっかり小さい単位での開示をですね、ぜひ進めていただくように要請したいと思います。ちょっと質問その後の3-3、3-4、3-5は後に回しさせていただきまして、4番の非常勤職員の給与改定時期について質問をいたします。昨年の臨時国会におきまして、この党委員会の給与改正法案の審議におきまして、非常勤職員の給与改定時期について、常勤職員と同じく4月に訴求すべきことを指摘をさせていただきました。その際河野大臣には大変前向きな答弁をいただいたと承知をしております。答弁では実態調査と各府省申し上げの改定に言及されましたが、まずは令和4年度給与改定における各府省の実態はどのようになっているのか、内閣人事局に伺います。
1:21:21
お答えいたします。昨年の給与法の改正を受けまして、非常職員の給与改定時期について把握いたし得る各府省に対して実態調査を行っております。回答内容は現在精査中ではございますが、例えば、基幹業務職員については、おおむね6割の府省が4月に遡って給与改正を行っているものと承知しております。
1:21:49
次にですね、平成29年5月24日、人事管理運営協議会幹事会申し合わせの遅くとも改正給与法施行の翌月から改定との申し合わせは、どのように改正されることになるのか、内閣人事局に伺います。
1:22:14
ご指摘の申し合わせにつきましては、申し合わせから一定期間が経過しておりますので、最近の物価賃金情勢を踏まえ、非常勤職員の適切な処遇を確保すべく、申し合わせには当面は遅くとも改正法の施行月の翌月の給与から改定するとの表現がございますが、それを削除できないか、現在調整を行っているところでございます。
1:22:41
大臣に伺いますが、令和4年度の非常勤職員の給与改定については、当該改定の予算上の措置を含めて改正給与を成立し、この直前であったことは踏まえざるを得 ません。令和5年度以降に関しては、ぜひ臨時国会で大臣が答弁したとおり、上級職員と同様にきっちり4月に訴求させるということで、先ほどの申し合わせの改定も含めて、しっかり判断をして、具体的に4月に訴求されるようにしていただきたいと思いますが、河野大臣の答弁を求めます。
1:23:25
4月からの訴求、これは徹底させなければいかないと思っておりますので、今、委員御指摘の申し上げにつきましては、その方向で改正するように、今、事務方に調整をさせているところでございます。4月訴求が徹底できるように、これは内閣人事局と人事院、しっかり連携をしてやってまいりたいと思いますので、そこは徹底させます。
1:23:51
明確な答弁をいただきまして、ありがとうございました。それで は河野大臣、ここまでで結構でございます。河野国務大臣は、ご退席いただいて結構です。
1:24:05
続きまして、通告番号の7番、法曹法の成立的中立性の恣意的な解釈が疑われた可能性がある事案について質問をさせていただきます。今日は高市大臣に出席をいただきました。私もですね、この総務省が公表した、最初に小西博之議員が提示をされまして、その後、総務省が行政文書として認められた、この文書を全部読ませていただきました。当時官邸に載られた伊蘇崎総理補佐官が主導されて、そして総務省に働きかけて、結果的にですよ、自民党の議員さんが総務委員会で質問されて、高市大臣が答弁をされて、従来の法曹法4条の解釈よりも踏み込んだ答弁をされたというふうに理解をしております。小西博之議員の3月3日、それから昨日の3月8日の予算委員会での議事録も私も読ませていただきました。一連のそうした経過について、まずは高市大臣としてどのように受 け止められておられるのか、まず伺います。まず、私に書かれる4枚については、何度もしっかりと熟読をいたしました。書かれてあった内容、これが間違いであるということから、私は真実ではない、つまりありもしなかったことをあったかのように書かれている捏造だと、少し言葉はきついですが、そのように申し上げました。先生のお時間を取ってしまいますので、一つ一つ申し上げていいのかどうか、一部だけ申し上げましょうか。例えば、日付が入っているもの、一つだけございますけれども、しかし、この大臣録結果(政治的構成)についてというもの、補佐官からの伝言を私に伝えたようになっているのですが、磯崎補佐官が放送法に興味をお持ちだったり、放送の現下とやりとりがあったというようなことについては、私は全く知りませんでした。今年3月1日ぐらいに、この小西委員が資料を記者さんたちに配布されたということで、私にも通告がまいりました。その時に初めて、磯崎さんの名前を知りました。ですから、この録そのものも、とても内容がおかしいと思っております。下に書いてある様々なことも、私が言うはずもないことがたくさん書かれております。そしてまた、大臣録の結果について安藤局長からの出振り模様というところもおかしいです。3時間に対して、今井総理秘書官経由で総理と私がお話しできるように指示と書いてありますが、安倍総理に対して何か特に急用がある時には、私自身が安倍総理の携帯に電話をし、お出にならない時には安倍総理にメールを残したり、もしくは今井秘書官に安倍総理が車などで移動される時のお話しできる時間があったら教えてくださいというようにしておりましたので、ここもおかしいですし、高市大臣と総理の電話会談の結果、これも高市大臣から総理に電話、日時不明と書いてあります。また、総理から実際に問題意識を持っている番組は、複数0時の後にクエスチョンマークがついていて、サンデー・モーニング・ターって書いてあるんですが、民放の番組の具体的な名前について私、安倍総理から何かお話を伺ったことはございません。これ、作成者も不明、電話下に日時も不明、複数0時、安倍総理が番組を複数0時となっていても、その後にクエスチョンがついている。もう全く意味が分かりません。電話のやり取りを何で役所の人がメモに取れるのかも理解できません。山田総理秘書官からの連絡、これも作成者不明で ございます。高市大臣から総理か今井秘書官に電話があったようだ。じゃあ私は一体どちらに電話をしたんでしょうか。全く特定できていない。あったようだ。これを結局正しい文章であると、正確な文章であると言われてしまったら、私は本当にどうしようもないです。作成者不明、日時不明、こういったものについて、私はこれを立証することもできないですし、勝手に作られたメモだと思いました。そして磯崎さんからの働きかけによって、私の答弁が何か変わったかのように言われておりますけれども、それも違います。磯崎さんという名前は今年3月になって初めて聞きました。誰かから働きかけを受けて答弁を作るということはございません。私自身がですよ。玄関と磯崎さんの間で何かあったのかもしれません。仮にやりとりがあったとしても、そうすると当時の大臣室も私も完全にスルーされていたということになります。この文書の配布先からも大臣室は抜けている。事務次官も抜けている。そういう状況でございますので、完全にそのやりとりからスルーされていたんだろうなということでございます。答弁に関しては責任を持ちます。前の日の夜に送られてきた玄関からの案にペンを入れてやりとりをした。それは毎回そうしておりますので、それはわかりますが、ただこの文書4枚については明らかに正確なものじゃないと断言ができます。
1:30:53
昨日の予算委員会の議事録を読みましたけれども、総務大臣、それから総務省の事務方の皆さんもですね、総務省の職員が捏造の名をするはずがないと。一般論で言いながら、関係者に対する確認はなかなか取れていないと言ったんですが、それを申し上げられないということで、はっきり関係者が証言していただけば、これは白黒はっきりつくわけでありますけれども、それを待ちたいと思いますが、今日ちょうど同時刻に総務委員会で、総務大臣、あるいは官僚の皆さんにも同僚議員が質問しておりますので、法曹法の解釈の問題であるとか、総務省に対する見解を求めるのは、もちろんそちらに委ねたいと思いますが、僕は内閣委員会でございますので、公文書を所管する内閣委員会としてですね、その観点から何点か、今日は参考人にも来ていただいておりますので、質問をしたいと思います。まずですね、公文書管理法における行政文書の位置づけについて、参議院法制局、そして内閣府公文書管理担当に伺います。
1:32:18
お答えいたします。公文書等の管理に関する法律でございますけれども、公文書等の管理に関する基本的な事項を定める等によって、行政文書等の適正な管理をどう図るということを目的している法律でございますが、この法律におきまして、行政文書は公文書等の一類型として位置づけられてございます。また、行政文書でございますけれども、行政機関の職員が職務上を作成し、または取得した文書であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものを言うということにしています。一部例外がございますが、以上でございます。行政文書の定義でございます。今お別途答弁がありましたとおり、公文書管理法の第2条第4項におきまして定義が置かれています。要件としては3つございまして、行政機関の職員が職務上を作成し、または取得した文書である。それから、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、3番目、当該行政機関が保有しているものを言うということになっております。従いまして、以上の3つの点を全て満たすものが行政文書であると、そのように理解しております。今般の議題になっております行政文書は、公文書と言えるかどうかにつきまして、法制局、それから内閣府にお伺いいたします。
1:34:03
私ども、参議院法制局は、参議院議員の立法活動について法制的な補佐を行うということを職務としておりますので、お尋ねの具体的な事案について、私ども詳細を把握しておりませんので、問題となっている文書が行政文書に該当するかどうか、公文書に該当するかどうかについてのお答えは、差し控えさせていただきたいと思います。公文書等という言い方を法律上しておりますけれども、行政文書は公文書等の管理に関する法律の中に規定する公文書等に含まれるものと考えております。
1:34:57
では、行政文書の内容について、個人名が記載されているその当事者が異議を申し立てた場合にどのように取り扱うべきかについて、参議院法制局、それから内閣府公文書管理担当に伺います。
1:35:19
公文書等の管理に関する法律に限って申し上げますと、お尋ねのケースについて何か特段の規定が設けられているということではございません。
1:35:33
お答え申し上げます。一般のといたしまして、行政文書にはそれぞれの行政機関が責任を持って管理することになっ ております。従いまして、行政文書に記載された内容にもし異議が申し入られたということがあれば、その場合の取扱いについては、それぞれの業務、それから文書管理に責任を有する各行政機関において適切に判断されるべきと考えております。
1:36:06
内閣府としては、今回の事案は総務省の方で適切に判断してもらいたいということで受け止めました。次に、過去行政文書に対してそれに記載された個人が異議を唱えた実例があるか、実例があるとすればその対処がどのように行われたのか、国立国会図書館に伺います。
1:36:38
お答え申し上げます。お尋ねの実例としましては、警察庁の管理する行政文書である「判歴情報データベース」に誤った判歴が16年間登録され続け、それ が利用されて頻繁に捜査・起訴されたことにより精神的苦痛を受けたことに対する国家賠償責任が認められた裁判例などがあります。以上でございます。
1:37:04
今日高市大臣から言った言わない、熱度であるか、時事であるか、これからやりとりしても多分きりがないと思うんですが、私はですね、やっぱり今回の一連の経過、この文書を読ませさせていただいて、やはり権力を持つ側、政権を持つ側はできるだけ批判されたくない、そういうインセンティブが働くのは私は当然のことだろうと思います。当然のことっちは言い過ぎかもしれませんが、それはある意味ではそういうこともあるのかなと思いますけれども、しかし今回のようなことが絶対とはならない、二度と繰り返してはならない、というためにはですね、今回の事案をそのまま上辺にすることはありませんので、やっぱり礒崎補佐官、それから関係した総務省の職員の皆さんにはしっかり国会の上に出ていただいて真実を語っていただきたい。それしかないと思っております。
1:38:03
そこでですね、まず高市大臣にお伺いをいたしますが、あ、まずというか、もうあまりなかなかとこの問題やるわけができませんので、質問をいたしますが、高市大臣としてですね、会話の外に置かれたというような先ほど答弁というのを私受け止めましたけれども、しかし総務大臣でございます。その時のこの行政文書が作られた時の所管大臣としてのですね、責任をどのように感じておられるのか、そのことについて伺います。
1:38:40
この行政文書とされたものが作られたのが平成27年のことだと承知をいたしております。いわゆる盛りかけ問題と言われるようなこともあって、その行政文書への信頼性、こういったものが損なわれたということで、平成29年にガイドラインができて、各省に行政文書を作るときには相手方にもちゃんと確認をするとか、2人以上で確認して文書管理官がちゃんと保存するとか、いろいろルールが、詳細なルールができたと記憶をいたしております。これはその前のことでございます。それで、私は大臣ですから、当然すべてに責任があると思いますが、ただ、この私に関する文書は私に対して確認も取られてないし、配付先からも外されています。それから当時の、ここに名前が書かれてある大臣室から同席した者2人にも確認をいたしましたが、その磯崎補佐官からの伝言のあるような、そういった類の話で、レクに来られたことはないと断言をしております。それで、じゃあなんでこういう文書が情報流通局か、放送政策課かどっちか分かりませんが、そういったところのフォルダに入っていたのかと、それをなぜ当時大臣室からチェックできなかったのかということを聞きましたら、大臣室からであっても他の局、そしてまた他の課のフォルダというのは、電子的に保存された文書のフォルダというのは開けない仕組みになっているということで、当時、もしもそのフォルダにこういう文書が保存されたということが大臣室で分かれば、当然抗議もしていたし、これはおかしいだろうという話ができたけれども、残念ながら開けなかったということでございます。対応のしようがなかったということでございます。でも、私は総務省の職員、優秀な方も多いと思います。足掛け4年働かせていただいて、愛情も持っています。でも、こんな不正確な文書が保存されていたということについては、本当に残念に思います。残念に思うだけじゃなくて、責任は痛感されていますか。今、申し上げたとおりでございます。私に確認の取りようがなかった、配布先からも外されていた、大臣室から多局のフォルダは開けない、この中でこういったことがあったということについては、本当に残念に思います。ただ、責任と言われましても、確認のしようは、どのような手段を用いてもなかったということでございます。今回、初めてこのような文書が保管されていたことを知りました。
1:41:47
監督責任を言及されなかったのは、大変残念でございます。これから、実態解明、再発防止に向けて、しっかり議論を進めていきたいと思います。最後に、委員長にお願いですが、公文書を所管するこの内閣委員会として、ぜひ内閣府には、今回の事案の対処についての考え方を、文書で提出していただきたいと思いますので、理事会においてお取り払いをお願いします。後刻、理事会で協議いたします。
1:42:20
以上で、高市大臣に対する質問は終わりますので、退席して結構でございます。高市国務大臣は、ご退席いただいて結構です。ありがとうございます。
1:42:36
次に、賃金引上げの課題について、後藤大臣、質問させていただきます。お手元に、私の資料、勤務部に吉田総理が立って、これに念頭会見されておられます。この資料を付けさせていただきました。現貨の異常ともいっていい物価高でございます。賃金引上げが市場命題ということで、吉田政権を挙げて取り組まれております。今、連合もいよいよ春冬の大詰めで頑張っていただいております。大企業のみならず、中小企業は価格転換をいかに円滑に進めていくのか、そうしたことも課題であると、そのように思っております。そこで、我が国の賃金について、これまでのどちらかというと、新自由的な経済政策により、様々な格差が拡大してきたと、そのように言わざるを得ないと思っております。大企業と中小企業の格差、男性と女性の格差、地域の格差、地域間の格差などですね。こうした賃金引上げ、そして格差を解消することも、賃金引上げと合わせて大変重要な課題、そのように思っております。そしてですね、そこでまず、ちょっと1の1は飛ばさせていただいて、2番のですね、公共セクターで働く労働者の問題について質問させていただきます。お手元の年頭会見、総理の冒頭の発言でも、施政方針演説でも取り上げられましたけれども、公共セクターや政府調達に参加する企業で働く方の賃金を引き上げますと言われました。総理が指摘している政府全体の賃上げの対象である公共セクターで働く労働者とは、具体的にどのような職種・事業者を対象としているのか、後藤大臣に伺います。賃上げは岸田政権の最重要課題でございまして、総理の施政方針演説でも、今、吉田委員 からご指摘のとおり、総理も述べられたとおりでございます。賃金引き上げの推進に当たっては、民間部門だけではなく、官民に挙げた取組が重要であると認識しております。そして、ご指摘の公的セクターの賃上げとしては、公的に価格が設定されている保育・介護などの分野においても、制度に応じて民間給与の伸びを踏まえた改善を図るとともに、見える化を行いながら、現場で働く方々の処遇改善や業務の効率化、負担軽減を進めていく必要があります。さらに、政府調達に参加する企業で働く方の賃上げに向けても、建設業の設計労務単価等の引上げ等も行っているわけであります。依然にしても、それぞれ、具体的には、それぞれの制度所管の役所において、具体的に検討を進めていくというわけでございますが、先生のお尋ねにもう一度、わかりやすく縮めてお答えするとすれば、保育・介護・障害などといった、公定価格で定めた対応の部分が必要となるものでございます。今、後藤大臣は保育・介護・障害など、いわゆる公定価格を検討して引き上げていく、それから設計労務単価を引き上げていくということでございますが、極めて限定的であります。公定価格という言葉を私も、総理の記者会見、それから市政法人列でわざわざ使われてお られますので、そういう意味では、もっと広い形での、何とか検討しているんじゃないかと思いましたけれども、ちょっとまだ、もちろん、介護・保育に従事する方々の引き上げというのは極めて重要でございますし、人材確保の観点からも早急に大幅に引き上げていただかなければなりません。また、建設関係の設計労務単価についても、逐次引き上げられてきましたけれども、現場で働く皆さんには、なかなかそれが反映されていない、下請け構造ということもあるんだろうと思いますけれども、元請けのところに行っても、だんだんピンハンにされて、最後の働く人にはなかなか引き上がっていかない、そうした問題もあるわけでありますけれども、改めて、公的・公的セクターというものをもっと広げて、やっぱり、国家公務員については人事院勧告というものがありますから、もちろん限界がありますけれども、それをやっぱり、ある程度、役所が主導して、政権が主導して、引き上げていかなければならないと思いますけれども、その点について、見解を伺います。御指摘の公的セクターの対象につきましては、先ほども述べたとおり、公的に価格が設定されている保育・介護などの分野等が該当するものと承知しております。独立行政法人、特殊法人、非営利型の法人等については、その設置法等におきまして、給与の設定の仕方等が定まっているものもあります。岸田政権が最重要課題として推進をしております賃上げについては、民間部門だけではなく、官民を挙げて取組をしていくことが重要だと考えておりますので、具体的には、それぞれの制度を所管する関係省庁において、具体的に検討を進めていくということになっていくと思います。
1:49:21
例えば、公的セクターと言われる中に、先ほど独立行政法人とか、非営利特定法人とかの言及が、後藤大臣がありましたけれども、例えば政府関係法人にあっても、それは労働産権が保障されているということなんですけど、やっぱりそういう特殊法人や独立行政法人に働く方々の声を聞きますと、国家公務員準拠だと、国家公務員人事院勧告が出されて、その扱いが決まらなければ、なかなか賃金引上げの議論ができないと、交渉ができないという声が、一部にはやっているところがありますよ、4月か らね。だから、その点はいかがですかね。政府の努力によってできるところがあるんですよね。今、吉田先生から的確な分析をしていただきながらのご記録なので、国家公務員等については、これは民間準拠ということで、人事院勧告を踏まえて、民間準拠でそれを的確に書いていく。そのことが、3件の一部が制約されている公務員の労働基本権の担保になっているというのが枠組みだと思います。それから、例えば、先ほどちょっと申し上げましたけれども、独立行政法人等については、独立行政法人通則法に基づきまして、国家公務員の給与等を考慮して定め、所管大臣に届け出るとか、自主法人等については、個別法で社会一般の情勢に適合して判断とか、そういう形になっておりまして、公務員の給与の設定に従って、できる限り公的な設定についても、それが波及していくことが望ましいと考えておりますけれども、その一つ一つのことについて言えば、そういう仕組みもありますから、そういう仕組みに応じて、的確に努力をするというふうに考えております。保育所につきましては、公的に価格を設定するときに、国家公務員の人事院勧告に基づく給与改定に伴いまして、準拠という形のルールになっておりますので、令和4年の人事院勧告に従いまして、補正予算で保育所の給与についても、2.1%の引き上げを行っております。こうしたような形で、できる限り織り込むとともに、全体としての方向を官民一体として引き上げができる、そういう努力を進めていきたいと思います。
1:52:21
後藤大臣の答弁を聞きまして、私も議論させていただきまして、確かにせっかく岸田総理が公的セクターに引き上げをして、いわゆる賃金引き上げの流れを引っ張っていくと、そういう意味では、政府として私は努力できる余地が相当あるのではないかというふうに改めて実感をいたしました。具体的にできることをしっかり撤去して、そして人事院勧告を待たずにできる部門もたくさんあるはずですから、そのへんのところはぜひ努力をしていただきたい。今までの勧告でなかなか人事院勧告を待たなければできないというところもありますが、政府の判断、呼びかけでできる面もありますから、その点はぜひご努力をいただきたいと思いますが、答弁をお願いします。
1:53:25
賃上げはまさに、官民、挙げた取組として重要だというふうに考えておりますので、公的に価格が設定されている保育・介護などの分野においても、制度に応じて民間給与の伸びを踏まえた改善を図るとともに、しっかりと見える化を行いながら、現場で働く方々の処遇改善や業務の効率化、負担軽減も併せて進めていく必要があると思っております。人事院勧告の元となる民間部門の賃上げそのものも、これが本丸でもございますし、その部分については、今日はお尋ねではありませんので、改めて繰り返しませんが、その部分については、しっかりと生産性向上支援と価格転嫁等の観点からの政策を総動員することで、具体的な賃上げに向けたしっかりとした対応を取っていく。価格転嫁政策についても、パ ートナーシップ構築宣言、中小事業等のしっかりとした転嫁を担保するための名前公表をはじめとした、新しい積極的な取組も含めて、根っことなる民間の給与も含めて、しっかりやらせていただきたいと思います。
1:54:49
民間給与の後押し、政策的な部分で税制も含めて、私はまだまだ不十分だと思っておりますが、それも含めてしっかりご努力いただくようにお願いしたいと思います。後藤大臣はここまでで結構です。後藤国務大臣はご退席いただいて結構です。それでは続きまして、あちこち言って恐縮ですが、
1:55:18
通告の5番目、まず陸上自衛隊非重大演習場での日米共同訓練について質問します。2月16日から、老板県の非重大演習場で、陸上自衛隊と米海兵隊による共同訓練「アイアンフェスト23」が行われました。2月2日に、演習場のある老板県久州町で行われた住民説明会では、オスプレイの安全性、ドイツ年度内に2回訓練を行うこと、夜 間の射撃事故の問題などの意見が寄せられたと聞きました。また、1月27日には、九州防衛局から関係自治体に説明も行われました。非重大の訓練はすでに終わったということでございますけれども、訓練がどのように行われたのか、住民への説明はどのように行われたのか、そして、地元自治体と交わしてきた合意事項は守られたのか、まずはご説明をお願いします。陸上自衛隊は、本年2月16日から3月12日の間、米海兵隊との共同訓練「アイアンフェスト23」を実施し、その中で、2月16日から2月28日の間、非重大演習場において日米共同の着陸訓練等を行いました。具体的には、日米のヘリコプターやオスプレイを使用した空中機動による着陸訓練、日米共同での陸上戦闘訓練、戦闘射撃訓練、及び陸自単独でのパラシュート降下訓練を実施いたしました。また、訓練の内容については、あらかじめ関係自治体等に説明しております。具体的には、九州防衛局から本年1月27日に関係自治体に対し説明を実施し、また、2月2日には、楠町において住民説明会を実施いたしました。先生ご懸念の、地元自治体の護衛を守られたのかというところでござい ますけれども、訓練の実施に当たっては、非重大演習場の使用に係る協定書の内容等、地元自治体との合意事項を遵守して、安全管理と行動規範の徹底に万全の措置を講じて実施をいたしました。共同訓練に使われたオスプレイの飛行ルートとその理由をご説明ください。
1:57:33
本訓練において、陸上オスプレイは、人員及び物資の輸送等のために、木更津中屯地から高湯原分屯地を経由し、非重大演習場、徳之島及びその周辺区域を飛行いたしました。米軍オスプレイについても、人員及び物資等の輸送の等のために、岩国飛行場を拠点とし、非重大演習場、徳之島及びその周辺区域を飛行いたしました。これ以上の詳細な飛行ルートについては、運用に関することであり、お答えできないことをご理解いただきたいと思います。なお、陸上オスプレイ、米軍オスプレイともに、訓練の所要に基づき、その時々の気象や地域の実情を踏まえて、関係法令に基づき、最も適切なルートを選ぶこととしております。
1:58:20
今回の訓練は、非重大のほかにも、山口県の岩国飛行場、熊本県の陸上自衛隊高雄丸分屯地、鹿児島県の徳之島と紀貝島、沖縄県のキャンプハンセン等でも行われると、防衛省は資料を提出していただきました。これほど広範囲にわたる訓練を行う理由は何か、伺います。
1:58:49
今回の「アイアンフィスト23」は、日米共同での空中機動を含む着陸訓練や、着陸を行った部隊により陸上戦闘訓練等を行うこととしていたところです。その上で、これらの訓練項目を実施するために、陸上戦闘訓練に必要な一定の地積を有する演習場、各種射撃訓練が可能な演習場、及び訓練に使用する航空機を整備・駐機するための航空基盤などが必要であったことを踏まえ、今回ご説明している場所における訓練を実施したものでございます。
1:59:24
そもそも、私も老いたけの在住でありますけれども、非熟大での演習は、沖縄県の県道1045線越えの実弾射撃訓練の全国5カ所に分散移転されたものでありまして、沖縄の負担軽減という観点から、地元としてもやむなく受け入れているというものであります。しかし現在の状況を見ますと、本来の訓練移転の初始から逸脱しているのではないかと、あるいは沖縄でもやっていなかった新たな訓練が行われているのではないかと、また日米共同の着陸訓練、火力誘導訓練、戦闘射撃訓練など、誰の要請で何の目的で行うのかという、地元ではそういう懸念が広がっているわけでありますけれども、その点についての見解を伺います。
2:00:23
沖縄県道104号線越え、実弾射撃訓練については、沖縄県の負担軽減を図るため、非重大演習場を含む本土5演習場において分散実施しているところであり、非重大演習場においては、令和4年4月に実弾射撃訓練を実施いたしました。アイアンフィスト23については、厳しい安全保障環境を踏まえ、陸上自衛隊の水陸両用作戦に必要な着陸力や火力誘導、戦闘射撃等の戦術技量の向上や日米の総合運用性の向上を図ることが極めて重要であることから、米側と調整の上、防衛省・自衛隊が主体的に判断し実施したものでございます。
2:01:06
私も地元で非重大演習場の訓練については関わってまいりました。大分県と関係3市町、皆さんとも連絡を取りながらやってきまして、あくまでも、大分県も3市町も、やはりこの演習はやめてもらいたい、縮小をしていただきたいという基本的な考え方でございます。それから、演習をする連絡も非常に遅いということも指摘をされておりますので、そういう考え方だけは今日申し上げておきたいと思います。ぜひこれからも早い時期にこの通知をしていただいて、そしてこの非重大演習を受ける演習ができるだけ少なくなるように、縮小に向けてご努力をいただきたいと、そのことを改めて強く申し上げたいと思います。次に、大分県青森県への大型弾薬庫新設について質問をいたします。報道によりますと、政府は2023年度に、大分県の陸上自衛隊大分屯地、青森県の海上自衛隊大港地方総幹部に、それぞれ2棟ずつ新たな弾薬庫を新設するとされています。今後、全国の他の地域にも同様の施設を作っていくことも検討しているようでありますけれども、全国最終的には10年後130箇所ですか、というふうに報じられて、この前の質疑でもありましたけれども、今回なぜ、小板県と青森県の2箇所になったのか伺います。国家防衛戦略等において、自衛隊の十分な軽戦能力の確保・維持を図る必要があることから、必要十分な弾薬を早急に保有することとしております。このため、弾薬の取得量に見合う火薬庫の確保を進めることとしておりまして、令和5年度予算案では、陸上自衛隊大分屯地や海上自衛隊大港地方総幹部における火薬庫等の新設に係る経費等を計上しております。両施設は、部隊運営上の利便性、自衛隊用地内での知責の有無、保安距離の確保の可否等を総合的に勘案した結果、整備を行うこと といたしました。
2:03:39
この大型弾薬庫にミサイル弾薬があるとなれば、もし有事の場合は攻撃対象になりかねません。周辺住民は安全性を危惧していますけれども、安全対策と住民への説明は、今後どのように行うのか伺います。
2:03:58
防衛力整備計画では、国家防衛戦略に従い、火薬庫をはじめとする自衛隊施設の強靭化等により我が国への進行が精起する場合には、これを阻止・排除できるよう防衛力を強化し、粘り強く戦う体制を確保していくこととしております。こうした防衛力の抜本的強化に向けた取組の目的は、あくまで力による現状変更やその試みを許さず、我が国への進行を抑止することにあり、防衛力の抜本的強化により武力攻撃そのものの可能性を低下させていくことと考えております。また、火薬庫の設置に当たっては、火薬類取締法等の関係法令に基づき、十分な保安許容を確保し、適切に整備を行ってまいりたいと思います。そしてまた、住民の皆様にも様々な形で情報提供させていただきたいと思っております。この大型弾薬庫の設置は、いわゆる防衛三文書の見直し、日本の防衛政策の大幅な転換に基づいたものでございます。今審議されております来年度予算においても、全体が6%の伸びである中で防衛費は26%の伸びと。ゆくゆくはですね、もうこれ防衛三文書にも盛り込まれておりますけれども、GDPの2%11兆円まで防衛費を増やしていくと。11兆円というと、ご案内のとおりアメリカが100兆円、中国が30兆円、世界で3番目の防衛費、軍事費、防衛大国になってしまうわけであります。その一環の中での今回の弾薬庫設置ということでありまして、基本的にそのことについては、昨年の臨時国家が終わった後に閣議決定されたという議員内閣制の下での、後ほど水野議員がこのことについて取り上げますけれども、閣議決定そのもののですね、あり方についても疑問を提出されおりませんけれども、いずれにしてもこの大分のこの分散地、私も近くをよく通りますけれども、周りはもう住宅団地 です。今回の報道があって、地元の皆様も大変心配をしております。基本的にこの元となる今回の防衛三文書防衛政策の見直しそのものが問題であるということと併せてですね、地域住民の皆さんの不安を解消するためにしっかり努力をしていただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
2:06:45
午後1時20分に再開することとし、休憩いたします。お疲れ様でした。
2:09:04
ただいまから内閣委員会を再開いたします。休憩前に引き続き、内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:09:28
日本維新の会の柴田拓実です。冒頭、私の質問に際しまして、いろいろご配慮を賜りましたことに改めて御礼を申し上げたいと思います。早速質問に入らせていただきますが、まず、中国警察の海外拠点についてであります。このことについては、この内閣委員会でも、また、今月3日の予算委員会でも取り上げさせていただいたところですが、幹部長官にお答えをいただいておりますが、それらを踏まえて、さらにお聞きをしたいと存じます。改めて言うまでもありませんが、去年の秋に、スペインの人権NGOの報告によって、日本やアメリカなど53カ国で102カ所の海外警察拠点が設けられて、中国政権に批判的な在外中国人の言動や行動を日々監視し、場合によっては強制的に帰国させることを海外警察拠点は任務としていると言われております。中には、説得のほか、故郷の家族へのやらがわせを通じて脅迫しているともみられ、それに海外拠点が協力をしていると指摘をされているわけですが、言うまでもなく、このような出先機関を当該国の同意なく設置し、捜査や取締りを行うことは、私権を侵害する行為であると断じて許されるものではありません。日本には2カ所の拠点があると言わ れておりますが、この闇警察みたいなものに対しては、そしてまた、人権と私権を侵害する行為に対しては、実態解明を急いで厳正に対処すべきだと思っております。他国では、これまでに閉鎖を求めたところもあるわけで、例えば、アイルランド政府は、ダブリンにあった中国警察の拠点の閉鎖を命じておりますし、オランダも違法として閉鎖処分を下しています。さらに、アメリカ、イギリス、カナダなどでも、閉鎖を視野に調査に乗り足しているとされております。我が国は、外交ルートを通じて中国に対して、私に我が国の主権を侵害するような活動が行われているのであれば、断じて容認できないとの申し入れを行っていますし、官房長官は、今月3日の予算委員会で私の質問に答えて、関係国とも連携しつつ、緊張感を持って我が国における活動の実態解明を進めてまいりたいと考えていますと答えられたわけですが、我が国としても、毅然とある態度が求められると思いますけれども、そして、こちらのガードが緩ければ、さらに隙を突いてくるということが考えられるわけで、何よりも、主権や人権にもっと敏感であるべきだ、そういう国であると いうことを世界に発信する必要もあると思っています。そこで、国内にある中国警察の活動拠点の調査を進め、我が国の主権を侵害するような活動が行われていることが判明すれば、閉鎖を求めるべきだと思いますが、官房長官のお考えをお聞きしたいと思います。お尋ねの件に関しましては、中国側に対し、外交ルートを通じて、我が国の主権を侵害するような活動が行われているのであれば、断じて認められない旨申し入れを行っています。我が国としては、引き続き関係国とも緊密に連携しつつ、各種情報の収集及び分析に努め、我が国における活動の実態解明を進めているところであり、その結果に応じて、適切な措置をしっかりと講じてまいりたいと考えております。講じる措置の内容につきましては、一概にお答えすることは困難でありますが、仮に我が国の主権を侵害するような行為や、我が国の法令に違反する行為が認められる場合には、厳正に対処していきます。厳正に対処するというお答えでありましたが、確認ですが、その中には閉鎖ということが含まれているという解釈でよろしいですね。
2:13:40
先ほど申し上げ ましたけれども、講じる措置の内容につきましては、一概にお答えすることは困難であり、仮に我が国の主権を侵害するような行為や、我が国の法令に違反する行為が認められる場合には、厳正に対処していくということでございます。曖昧な表現ではなくて、やはりピシッと言われた方がいいと思いますし、去年の秋、9月に指摘をされて半年ぐらい経つわけですが、実態解明は、今の答弁に関連してお聞きしますが、いつ頃までかかるという見込みなんでしょうか。併せてお尋ねをします。
2:14:26
各種情報の収集及び分析に努めているところでありますが、事柄の性質上、お答えは差し控えさせていただきます。いずれにせよ、引き続き、我が国での活動の実態解明を進めているところであり、その結果に応じて適切な措置を講じてまいりたいと考えております。
2:14:48
繰り返しになりますが、厳正な主権が示唆されていることになれば、万有としてはきちっと閉鎖を求めるということを、声を大にして言われるべきだということを改めて申し上げておきたいと思います。こ の問題は引き続き、機会をとらえてお聞きをしていきたいと存じます。次に、官民ファンドについてお尋ねをします。お手元に資料を回させていただいているかと思いますが、政府が出資をした官民ファンドが、そこでご覧のとおり、赤字を垂れ流している状況であります。官民ファンドは、これは言うまでもありませんが、民間が担うことが難しいリスクマネーを供給して民間投資を喚起させることを目的に、2013年以降、安倍政権になってから特に相次いで設立をされたということです。令和3年度末では13あるのですが、お手元の資料のように、そのうち7つは累積赤字となっておりまして、損失の合計は令和元年度が496マイナス、2年度末で575億、それから3年度末には896億と、年々増加をしているという状況であります。改善が見通せないまま、あいにい存続を認めれば、投資の失敗が膨らんでいくわけですから、結果として国民負担も増すということにつながってくるわけであります。そこで、やはりこれをきちっとチェックをし、必要なものは、改善が見込めないのは整理統合、そして廃止ということをしてがざるを得ないと考えていますが、官房長官は、ファンドの運営状況の検証を政府一体となって関係行政機関が連携して行うための、官民ファンド活動の推進に関する関係閣僚会議を主催されている立場でありますが、このように赤字が増えていることをどういうふうに受け止めているか、また、官民ファンドの赤字が最終的に国民負担にならないように、政府として一層厳しく運営状況をチェックすべきであると考えますが、どのように取り組んでいくのか、併せてお聞きします。官民ファンドは、十分な民間資金がリスクマネーとして供給されていない状況に鑑み、成長戦略、地域活性化、新たな産業の創出などの政策目的を実現するため、民間投入士を誘発するようリスクマネーを供給するものであります。他方、その原始は、国の資金であることに十分配慮した運用を行う必要があり、収益性を適切に評価・検証していく必要があります。こうした観点から、官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議において、2019年より収益性を適切に評価・検証できるよう、累積損益を全ファンドに共通のKPIとすることとしたところであります。官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議においては、各ファンドの累積損益に係る状況を共有し、特に累積損失の大きいファンドについては、各ファンド及び、事務省庁が損失解消のための数値目標計画を策定し、その進捗を同会議において検証しています。引き続き、官民ファンドの累積損益を含めた運営状況の検証を行い、財務の健全性を確保しつつ、官民ファンドの効率的・効果的な活用の促進を図ってまいりたいと考えております。
2:18:37
いろいろ政府一体で努力をされているところは確かにあるのですが、しかし結果として、この近年3年間だけでも悪価値がどんどん広がっているわけですね。中にはご存じのとおり、いわゆる納税ファンドは廃止が決まってしまいましたが、政府のこれまでの取組が、結局機能していなかったのではないかと考えますが、そこらへんはどうお考えでしょうか。例えば、農林漁業成長産業化支援機構は、2019年4月に累積損失解消のための目標計画を策定したものの、実績が目標計画と大きく乖離したことを踏まえ、同年12月に新たな出資決定を行わず、可能な限り速やかに解散する方針が示されたことを受け、2025年度末までに解散の予定であります。さらに、クールジャパン機構は、2022年11月に抜本的な経営改善策及び最低限達成すべき投資計画を公表し、今後、これによる成果が上がらない場合には、監督官庁において、他の機関との統合又は廃止を前提に、具体的な道筋を検討していくこととしているところであります。引き続き、官民ファンドの累積損益を含めた運営状況の検証を行い、財務の健全性を確保しつつ、官民ファンドの効率的、効果的な活用の促進を図ってまいりたいと考えております。
2:20:17
横串チェックというか、政府一体としてはチェック・検証が十分ではなかったことについてのコメントはなかったのですが、とにもかくにも、今、防衛増税だ、なんだと言われている中で、税金の無駄遣いと言いますか、これまでの事業の徹底的な検証が必要だという我々は立ち前に立つわけで、この官民ファンドもその一つだと認識をしています。とにかく、そのぞれのファンド、そして、支部長、財務省、そして政府一体の検証・チェックを一層厳しいものにしていかないと、どんどんどんどんこれが膨れ上がってくるのではないかと心配するので、そこはしっかりやっていただきたいと思います。いずれにしても、国の資金で設立された官民ファンド、万全と赤字を積み重ねていくことは感化できないと思いますし、