19:49
これより会議を開きます。内閣の重要施策に関する件、公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する件、営店及び公式制度に関する件、男女共同参画社会の形成の促進に関する件、国民生活の安定及び向上に関する件及び警察に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。各県調査のため、本日、政府参考人としてお手元に配布しておりますとおり、内閣官房、内閣審議官、濱道則君、ほか28名の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。質疑の申出がありますので、順次、御礼を許します。
20:56
立憲民主党の本庄智です。今日、官房長官、総長からありがとうございます。今日は、ギャンブル等依存症対策、そして安全保障危機管理について、中心に伺っていきたいと思いますが、本題に入る前に、まず、5月3日に発表されました、報道の自由度ランキングについて、官房長官に伺いたいと思います。国際ジャーナリスト組織の国境なき記者団、2024年度の報道の自由度ランキングということで、日本はG7、先進7カ国、最下位70位ということで、昨年からさらに2つ順位を下げています。旧民主党政権では、鳩山政権時の2010年に11位、そうして世界上位に位置していましたが、2012年安倍政権以降、大きくこの順位は低下をしていて、岸田政権でもそれは変わっておりません。この国境なき記者団は、例えば、日本では報道の自由が一般的に尊重されているものの、政治的圧力や男女不平等などで、記者が監視者としての役割を完全に果たすことをしばしば妨げられていると指摘しています。あるいは、記者クラブ制度がメディアの自己検閲や外国人ジャーナリストらへの差別につながっている、こういう批判もしているわけです。そこで岸田内閣のスポークスマンであり、政府広報の責任者である官房長官にお伺いしたいと思いますが、この我が国の報道の自由度がこれほどまでに低い評価を受けているのはなぜだというふうにお考えになりますでしょうか。またこれを改善させるために、今後どのような取組をしていくべきだとお考えでしょうか。ご答弁をお願いします。
22:56
今、本庄委員から御指摘がございました、この報道の自由度ランキングでございますが、これは民間機関である国際NGOが公表しておりまして、具体的な評価手法の詳細まで承知していないため、コメントを差し控えたいと思います。いずれにいたしましても 、この報道の自由をはじめ、表現の自由、これは憲法第21条で保障された基本的人権の一つでありまして、それとともに民主主義を担保するものでありまして、これを最大限尊重することは当然のことだと認識をしております。政府においても、例えば、政府からの情報発信について様々な機会を捉えて、丁寧に分かりやすく行うよう努めるなど、適切に取り組んでまいりたいと考えております。本庄太俎君。今のような気派な答弁を繰り返されているので、こういう70位という評価につながっているのではないかと思いますが、政治的圧力、男女不平等、あるいは記者クラブの制度の問題、こういった具体的な指摘もなされています。そして10年来、70位前後という非常に低迷した評価となっているということを、私はもう少し真摯に捉えていただきたいというふうに思います。民主主義国家として、まさに長官おっしゃったように、この報道の自由、最も基本的な価値だというふうに思いますので、ぜひ前向きな取り組みをお願いしたいというふうに思います。さて、その上でギャンブル等依存症対策の問題に入りたいと思いますが、来週5月14日からギャンブル等依存症問題啓発週間が始まります。これは毎年5月14日から1週間ということで決まっておりますが、今年は大リーグのドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏による24億円超の詐欺、殺手、あるいはスポーツ賭博、こういった事件もありまして、改めてこの問題が注目をされているわけですが、本日は政府のギャンブル等依存症対策本部長である官房長官に中心に質問をさせていただきます。まず、最近の傾向ということで政府の認識を伺いたいと思いますが、公益遮断法人のギャンブル依存症問題を考える会の調査によると、ギャンブル等依存症の最近の傾向は、若年化、それからオンライン家事の蔓延、そしてこれらはコロナ禍の影響が大きい、こういった3点を指摘していますが、政府の認識を伺いたいと思います。
25:40
内閣官房、選び、ギャンブル等依存症対策推進本部事務局審議官。
25:51
お答え申し上げます。ギャンブル依存症問題を考える会が、委員御指摘のような内容を含む資料を公表されたことについては承知をしております。政府におきましては、ギャンブル等依存症対策基本法第23条におきまして、政府は3年ごとにギャンブル等依存症問題の実態を明らかにするため、必要な調査を行うものとされておりまして、厚生労働省におきまして、ギャンブル等依存症対策推進基本計画に基づき、ギャンブル障害及びギャンブル関連問題の実態調査を実施しているところでございます。第1回の調査は、令和2年度に実施をされておりまして、令和3年8月に調査結果が公表されているところですが、令和5年度に実施された第2回調査につきましては、現在集計を行っているというところでございます。政府といたしましては、これらの調査の結果に基づきまして、ギャンブル等依存症が疑われる方の実態の把握に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
26:45
これは現在進行形の問題だと思います。特にこの若年者については、対策急がれると思うんですね。調査ももちろん大事なんですが、スピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。その上で、この若者のギャンブル等依存症対策という意味では、学校における予防教育、啓発教育が極めて重要だというふうに思います。そこで文部科学省に伺いますが、例えば、全国の高校や大学で予防教育、普及啓発を実施している学校というのがどのくらいあるんでしょうか。実施の回数、あるいは実施の時間など、取り組みの実績を定量的にご説明いただきたいと思います。
27:43
お答え申し上げます。ギャンブル等依存症につきましては、学習指導要領等に基づきまして、高等学校の保健において精神疾患の予防と回復について学習する際に、ギャンブル等は、習慣化すると刺激行動になる危険性があり、日常生活にも悪影響を及ぼすことなどを指導することとしておりまして、全ての教科書において関連する記述がなされているところでございます。具体的な授業時数等については、学校において生徒の実態を踏まえて配分されるものでございまして、その詳細については把握をしてございませんけれども、学校におきましては、学習指導要領に従いまして教育課程を編成するということとされておりまして、高等学校の保健は、全ての生徒に履修させる必履修科目とされておりますことから、全ての高等学校においてギャンブル等依存症に関する指導が行われているというふうに考えてございます。また、大学につきましては、大学設置基準に基づきまして、教育課程の内容については、各大学が主体的に決定し編成するものではございますけれども、文部科学省といたしましては、各大学に対しまして、ギャンブル等依存症に関する啓発等について周知を図っておりまして、大学等において学生に対するガイダンス等での啓発、注意喚起を行えてございます。令和5年1月に公表された調査によりますと、ギャンブル等依存症について啓発、情報提供を行っている大学の割合は43.7%というふうになってございまして、引き続き大学における普及啓発の充実に取り組んでまいりたいと存じます。
29:12
必修科目になって学習指導要領にもあるというものの、実態を把握していないというのが、今の文科省の答弁ですね。高校について、それから大学については43%ということで、半分もやっていないということなんです。これやっぱり若者対策という意味では、学校現場での取り組みが重要ですが、あまりにも私はそこが甘いというふうに思います。その象徴が予算なんですけれども、文部科学省の依存症予防教育推進事業、これ今年度644万円ですよ。ちょっとしたサラリーマンの年収ぐらいですよ。これ本当に全国の依存症予防教育推進事業、予算がかなえていると私には到底思えません。しかもこの依存症644万円というのは、アルコールや薬物も含めての予算です。冗談かと私最初思いましたが、これが実情です。私この今の文科省の現状把握の姿勢も含め、あるいは予算も含め、もっと対応を強化すべきだというふうに思いますが、官房長官いかがお考えでしょうか。
30:20
この青少年や若い世代にギャンブルと依存症問題への関心と理解、これを深めていただくということは、この依存症対策を効果的に進めていく上で大変重要だと考えております。この依存症予防教育推進事業ですが、保護者や地域住民等に向けた啓発講座を全国各地で行っているものと承知しております。また先ほど文科省から答弁がありましたけれども、この予算における事業とは、別に先ほどお話があったように、高等学校の保健で精神疾患の一つとして、このギャンブル等依存症も含めた依存症について取り上げることにしておるほか、大学生等についても関係省庁と連携して、毎年の啓発週間、先ほど委員からもご紹介いただきました。これ5月14日から20日ということで、啓発用の資料の周知を行 っております。この文部科学省において、引き続き、この青少年や若い世代への啓発にしっかり取り組んでいくものと、こういうふうに考えております。
31:26
それがしっかり取り組まれているかどうか、非常に疑問があるので、私はお伺いしているんですね。例えば保険の授業でやってますとおっしゃいますが、毎年やってるんですかね。3年間で1回やってもやったといえばやったようになりますよね。この必修といったって、それは頻度、回数、時間、様々あるわけで、最低限文科省これ、実態把握に努めるべきじゃないですか。文科省いかがですか。
32:02
お答え申し上げます。各学校の教育課程の編成につきましては、学習指導料を踏まえまして、一時的には教育課程の編成主体であります各学校、そして各学校を管理する設置者において、適切に判断いただくものでございまして、詳細について国として調査を行うということは考えてございませんけれども、生徒がギャンブル等依存症に関する理解を深めることは大変重要であると考えてございまして、文部科学省といたしましては、教師向けの指導参考資料でございますとか、生徒向けの啓発資料の周知、そして都道府県教育委員会等の学校部門の担当者が集まる会議において、指導の充実を求めるといったことを通じまして、今後ともギャンブル等依存症の予防に向けた取組を進めてまいりたいと考えてございます。本庄忠史君。文科省はやる気がないということが、今の答弁からもわかりますね。ほぼ見ているだけということなんですが、対策本部省としてぜひ官房長官、もう少しリーダーシップを発揮していただきたいと思います。もう一つの傾向であるオンラインカジノについてもお伺いしていきたいと思います。まず、そもそも論ですけれども、この オンラインカジノあるいはスポーツトバッグは、例え海外の事業者が運営しているサイトであったり、あるいは海外のサーバーに置かれているサイトであっても、日本国内でスマホやパソコンを使ってプレイした場合は、これは刑法の賭博罪、あるいは常習賭博罪に当たると。これは国会でも何度も答弁をされていますが、案外知られていない事実で、実際インターネットを検索すると、堂々とこれは合法ですとか出てくるんですね。でもこれは運営しているどこかの外国において合法ですという意味であって、日本では決して合法じゃないということで、若年者は実はそこでもわからずにやっている人も、私はかなり多いんじゃないかと思うんですね。しかも今であれば中学生とかもっと若い子だって、簡単にアクセスできてしまうわけで、そういう意味でも私は文科省をもうちょっと本気になってやってもらいたいと思います。その上で、警察庁を伺いますが、そもそもこのオンライン会場について、政府が実態把握できているのかという問題です。4月10日に公明党の省事院が通ったときに、警察庁は実態把握していませんと 、堂々と答弁していましたが、同時に今年度予算がついたのでこれから調べる、こういう趣旨の答弁もしています。そこで警察庁を伺いますが、この実態把握調査結果はいつ出るんでしょうか。
34:46
お答えいたします。ご指摘の調査研究につきましては、その内容等について現在検討中でございますため、現時点で調査結果の公表時期についてお答えすることは難しいですが、調査結果が取りまとめられた段階で、速やかに公表することを考えております。
35:14
取りまとめたら公表する、それは当たり前の話であって、それがいつなのかということなんですね。もうこれ、ここ数年来どんどんどんどん増えている、伸びていると言われ続けているわけで、今年ようやく思い越し上げて調査が始まったということ自体が驚きなんですが、火球的速やかに取り組んで結果を出していただきたいと思います。専門家によれば、国内からアクセスできるこの違法サイトは数十に上ると。数十なんで、十なのか五十なのか百なのかわかりませんが、ある。そして推定される利用者は二百八十八万人と、こういう数字もあるわけですね。ギャンブル依存症の可能性のある人が、二百万人三百万人と言われている中で、この違法価値の経験者が三百万人近くいるというのは、かなりの割合だというふうに捉えるべきだと思います。警察庁、もう少ししっかりやっていただきたいと思います。その上で、利用者の摘発は重要なんですが、やはり限界があると思いますね。私はこのインターネット上の違法なオンラインカジノやスポーツ賭博のサイトそのものに対する規制や取り締まりがやはり必要だと思います。国内からのアクセスの遮断だとか、あるいは検索エンジンでヒットさせないというような、抜本的な措置を講じるべきだと思いますが、これ所管総務省ですけれども、一年ほど前の消費者特価で、河野大臣からも答弁ありましたけれども、当時の消費者担当大臣ですね。総務省はこのブロッキングの適比、あるいはそれに相当する措置、これについて検討してきたというふうに承知をしております。一年経っておりますが、その後の検討結果、どういう状況になっておりますか。ご答弁お願いします。
37:10
総務省木村総合通信基盤局電気通信事業部長。
37:20
お答え申し上げます。オンライン家事のやスポーツ賭博のサイトへのブロッキングを行うためにはですね、電気通信事業者がユーザー側へ出覧しようとする先を検知をしまして、通信を遮断する必要がございます。これは憲法第21条第2項の規定を受けて、電気通信事業法に規定されております通信の秘密の保護、これを犯す行為を行うものというふうに考えられます。またブロッキングにつきましては、ユーザ側の操作で回避できる手段が複数あるなど、その実効性に関する指摘もあるところでございます。オンライン家事のやスポーツ賭博のサイトへのブロッキングを行うことにつきましては、今申し上げたようなことも踏まえまして、保護される法益等を考慮し、慎重に検討すべき課題であるというふうに考えているところでございます。一方で総務省としましても、オンライン家事のやスポーツ賭博に係る問題、これは十分に認識しているところでございます。ブロッキング外の方策としましても、例えば、通信関係団体によります違法有害情報への対応等に関する契約やかモデル条項というものがございますが、この策定を支援するなどの対策、これを従来より講じているところでございます。具体的に申し上げますと、このモデル条項におきまして、賭博を行うためのサイトの開設のみならず、オンライン家事の広告の表示や、オンライン家事の紹介するサイトの開設、こういった行為につきましても、禁止事項に当たるということで、昨年の6月に成立の上、モデル条項に明記をされたところでございます。総務省としましては、引き続き各事業者に対しまして、このモデル条項を踏まえて適切な対応を取るよう促すとともに、警察庁と関係府庁長と連携をしまして、ブロッキング以外の方策も含めて必要な対策、これを検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
39:17
はい。1年前と全く同じ答弁なんですね。何も進んでないですね、総務省。今、契約のモデル条項ですか、おっしゃいましたけど、それは国内の事業者、国内のサーバーにしか適用できないんじゃないですか。海外の事業者対象外だと思います。したがって、本質的な解決策には全くならないというふうに思います。ブロッキングが憲法違反だということであれば、それに代わる措置についても検討するようにという指示が1年前に出ていたと思うんですね。これサボタージュしていると私は思います。官房長官、これもうちょっと危機感を持って対応していただかないと、完全に放置の状態だというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。この無料版のオンラインカジノは、無料版というのがまたありまして、これ自体は違法ではありませんが、そこから巧みに違法な有料版に誘導すると。こういう無料サイトも横行しているわけです。しかもこういう無料サイトは有名なスポーツ選手が広告党として用いられているなど、非常に 手口も巧妙です。そこで、この無料版オンラインカジノの広告の規制、あるいは有料版への有料の違法化、こういったことも含めて、この法改正、あるいは新法、こういった規制の強化をやっていくべきではないかと思いますが、ぜひ検討していただきたいと思いますが、官房長官いかがでしょうか。
40:54
このオンラインカジノですが、今お話しになったような無料サイトも含めて、オンラインカジノに誘引するような広告、これがネット上にさまざまあるものと承知をしております。今御指摘があったように、直ちに違法な賭博行為の有意に当たらないようなものであっても、このオンラインカジノを利用するユーザーを増やそうとするような試み、これは結果的に犯罪者を増やすことにつながると考えております。そのため、関係省庁におきまして、広告事業者に対して、そうした広告が視聴者に与える影響を考慮するよう注意喚起をする、あるいは通信関係団体による違法有害情報への対応等に関する契約や悪寒モデル条項の策定を支援する、こういう取組を進めているものと承知しております。まずはこうした取組を進め ることにしておりますが、その上で必要に応じて、更なる対策についても検討してまいりたいと考えております。
41:53
その取組が有効に機能していないので、これだけ蔓延しているんだと思うんですね。ぜひ官房長官もご自身で検索してみてください。本当にたくさんの有料無料、いろんなものが出てきて、かつそれが合法だということが本当に謳われているんで、何も知らない若い人が接触してしまうと、大丈夫なんだと思うようにうまく作られていますんで、その上でやはり私は法改正を含む新たな対応が必要だと思います。時間も限られてきましたので、この公営ギャンブルや宝くじの広告規制について伺いたいと思います。これは最近ですね、この公営ギャンブル宝くじのテレビCMや広告を見ない日はないというふうに思うんですね。かなり私過剰な印象を受けています。公営ギャンブルについては、ギャンブル等依存症対策基本法第15条及び基本計画に基づいて、全国公営協議施行者連絡協議会が広告宣伝に関す る全国的な指針を策定して、そして各公営ギャンブルごとに同様の指針も策定しているというふうになっておりますが、今の広告のかなりの方図な状況を見ていると、この指針というのが機能していない、有名無実化しているんじゃないかというふうに思いますが、官房長官いかがでしょうか。
43:22
公営協議の広告宣伝ですが、ギャンブル等依存症対策基本法第15条、今御指摘のあった条文ですが、国及び地方公共団体は関係事業者の自主的な取組を尊重しつつ、予防等が図られるものとなるようにするため必要な施策を講ずるものとすると、こういうふうになっております。この規定も踏まえまして、今お話のありました公営協議の関係事業者が自主的に広告宣伝指針を策定するということにしておりまして、全国公営協議施行者連絡協議会が策定した全国的な指針に沿って、各事業者において適切な指針の策定運用が図られているものと承知をしております。この基本計画に定める施策ですが、PDSAサイクルに基づいて計画的な取組を推進することとしておりまして、広告宣伝に関する取組についても適時に進捗状況の評価 と行いながら、実効性のあるギャンブル等依存症対策を推進してまいりたいと考えております。本庄忠史君。今、るるご答弁されましたけれども、私はその指針というのが、要は甘すぎるというふうに思うんですね。例えば、これ量的な規制ありませんよね。ですから、どれだけ大量にCMを流しても大丈夫だということなんですね。ちょっと極端に言えば。その一点を見ても、私は非常に甘い規制だというふうに思います。例えば、タバコはかなり厳しいですね。テレビCM、あるいは駅での広告禁止されています。これタバコ事業法、あるいは施行規則、財務省告示などなどによって規制がかかっているんですが、このギャンブル等依存症の破滅的な結果や、青少年への悪影響を踏まえれば、私は法令に基づくタバコ並みの広告規制、あるいは警告表示の義務、こういったことも検討されるべきじゃないかと思いますが、官房長官いかがでしょうか。
45:27
この第15条の仕組みは、先ほど申し上げたとおりでございます。現在すべての公営協議の関係事業者が、 広告宣伝指針を策定、運用しているところでございまして、広告が釈放心をあおる内容にならないようにするとともに、各種媒体を通じて、県の購入は20歳になってから、適度に楽しむ等の注意喚起票号の表示等によって、広く一般に注意喚起を行っております。いずれにしても、基本計画に定める施策については、先ほど申し上げましたが、このPDACCサイクルに基づいて、計画的な取組を推進するということにしております。こうした取組について、適時に進捗状況の評価等を行って、この趣旨を踏まえつつ、実効性のあるギャンブル等依存症対策を推進してまいりたいと考えております。
46:19
時間が来たので終わりますが、今日の官房長官の御答弁を聞いていても、対策本部長として、私は非常に物足りないと思います。基本法の見直し、基本計画の見直しが今年、来年とありますね。この1年、非常に私、重要だと思います。今日、私、取り上げました若者学生への対策、オンライン果樹のへの対策、そして広告宣伝の在り方、私、この3つがポイントにな るんじゃないかというふうに思っております。ぜひリーダーシップをもって取り組んでいただきたい。多くの人たちが、あるいはその家族の皆さんが、人生を大きく狂わされる、そういうリスクもはらんだものだというふうなことを、ぜひ御理解いただいて取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。以上です。
47:37
自由民主党の上野健一郎でございます。本日は質問の機会を与えていただきまして、どうもありがとうございます。本日は、現在の経済の状況や、あるいは新しい資本主義等々につきまして、両大臣中心にお話を伺いをしたいというふうに思います。まずは賃上げです。連合の調査、これは4月18日に公表された、4月16日現在のものでありますが、今春の春冬での賃上げの状況は、全体として、定償込みの賃上げで5.20%、部屋分で3.57%、中小企業、これはロークストのある中小企業ということですが、定償込みで4.75%、部屋分は3.3%ということで、いずれも昨年を1.5%前後を上回る大幅な賃上げ、これが着実に進んで いると考えます。また、大手企業中心に満額回答が相次いでおりますし、あるいは満額を超える水準での回答というものも散見されるような状況でもございます。労使双方の御努力はもちろんでありますけれども、政府としても、政労主会議などの場での働きかけが一定行走しているというふうに考えられるのではないかと思います。また、診療報酬改定におきましても、医療介護などの公的な価格に関しまして、一定のベースアップ、これを前提にした制度設計がなされております。さらに、今後は6月には、政権の肝よりでもある定額顕税が予定されておりますし、その取得押し上げ効果は1.3%程度だというふうに見込まれています。また、3月現在ですが、消費者物価指数は2%台ということで、緩やかな上昇ということになります。こうした諸々の状況を考えますと、好調な賃上げ状況、あるいは減税効果、そうしたものを見据えれば、政府が目標としております物価高を上回る所得の伸び、これを達成し得る状況になりつつあるのではないかと思いますが、新党大臣の御認識をお伺いしたいと思います。今御指摘、御紹介いただきましたように、賃上げがかつてない勢いで、良い数字が出ているということでございまして、大変心強く思っております。そして私どもとすれば、今、この春党、いわば組合との労使交渉が行っている場におけるそうした結果を、全国つつ裏裏に、そして様々な中小企業をはじめとして、各藩にそれをいかに浸透させていくか、国全体が物価高を上回る賃金上昇率、これを確保する。物価が安定的に上がっていくことと、それを上回る賃金の上昇があるということが、これが当たり前と言いましょうか、社会的なノルムと呼んでおりますけれども、そういう規範通伝とできるようにしたいと思っているわけであります。それは、とにもなおさず、この30年来、このGDPは伸びない、物価も上がらない、賃金も上昇しない、だからどこかでコストをカットする、そして縮小傾向のこの経済から一転して、我々は人口減少、少子高齢化にあっても成長していける、そういう力強い民主主導の新しい経済のステージ、これをつくりたいと思っているわけであります。この原点、一番重要なところが、賃上げを構造的なものとして継続的に実現させていくことでございまして、今、良い兆しが見えておりますから、これをいかに定着させるかということになります。賃上げは、今、数字が出ておりますけれども、実際に給料に反映されるには少しラグが出てまいります。ですから、この6月に、今まだ数字は上がっているけれども、実際の給料に反映されていないわけですから、ここのと ころで、過失所得を上げるためにも、ボーナス付きに、所得の厳しい方々には定額の減税を行って、過失所得を増やすと。1人4万円ですから、このご家族3人、4人であれば、10万から20万の、そういった所得が増えることになります、結果的に。そういったものを含めて、この消費を力強く進めていきたいと、このように考えているわけであります。
52:32
ありがとうございます。今、大臣からご指摘をいただきましたが、とりわけ中小企業ですね、これは価格転嫁が十分ではないという指摘もございますので、ぜひ経済産業省とも連携をしていただいて、大企業は、おおむねそうしたことはないと思いますが、ティア1、ティア2と下がっていくに従って、価格転嫁が十分ではないという指摘もありますので、そうしたことも視野に入れながら、鎮上げをしっかり、構造的な鎮上げというお話がありましたが、それが定着するように、ご尽力いただければというふうに思います。また、減税の効果につきましても、これは内閣府の方でしっかりと分析をしていただいて、またその成果につきましても公表していただくようにお願いをしたいというふうに思います。一方、玄関の為替の動向でありますが、円安が進展をしています。一時期は1ドル160円を突破するという状況になりました。その後、強力な介入があったのかないのか、分かりませんが、若干円高に触れ、現在154円の後半というような状況かと思います。米国、アメリカの経済が好調でありますので、利下げの観測というのがやや後退をしておりますので、日米の近利者、これを考慮をすれば、今後も一定程度円安は進展をするということが予想されます。当然ながら過度な円安につきましては、輸入物価、とりわけ原油等の価格などを通じて物価高を招き、先ほどの減税などの政策効果を滅出させる恐れがあると考えます。また、実質賃金につきましても、民間の真空タンクの推計では、1ドル160円程度であれば、今年度の下期には実質賃金も対前年度でプラスになるというような推計がありますが、170円までいくと、これは実質賃金もマイナスのままだというような推計がございます。こうした状況を踏まえれば、為替の変動などを前提にして、さまざまなリスク要因があると思いますが、それに対しての備えていますか、それについての大臣の認識をお伺いをしたいと思います。
54:39
この我が国経済の現状を見ますと、業況判断、企業収益、この企業部門は好調であると。一方で、GDPの55%を占める個人消費については、賃金の伸びが未だに物価上昇に追いついていないと、こういう状況がございます。そういう中で、またこの為替などによって、物価高がさらに助長されるということになれば、そこはやはりリスクがあると考えます。ですから、そういったリスクをさまざま備えなければならないと思いますし、まず要因といたしましては、中国経済の先行き懸念などによる海外景気の下振れリスクというものもあると思います。また、中東情勢の不安定化は、この原油難度の資源価格の変動、こういったものが出てきます。それから、御指摘の為替は、結局輸入物価の上昇を通じての国内物価を押し上げるリスクと、こういったものがあるわけであります。ですからこそ、先ほど御指摘いただきましたように、賃上げをきちんと徹底、そして浸透させることと、それから、この貸出分所得を増やすためには、必要なところには適切な対処をすると、家計の消費を下支えさせること、これが重要です。加えて、何と言いましても、賃上げを実現させるためには、企業の収益が伸びなければなりません。それには、やはり企業が設備投資をして、生産性の向上を図らないと、現状の売上をさらに伸ばすことを図ってもらわなければならないわけですから、そういった意味で、投資というのは改めて重要だと、このように思っています。また、一律の賃金上昇をするだけではなくて、自分が自らの能力を磨き、また自ら持つ能力に応じた満足できる賃金を得られると、その意味において、ジョブ型の職務給というものをきちんと入れたい。それから、労働市場の円滑化、どんどんと重要になるところに人々がさらに入っていけるような、こういう労働市場改革もやらなければいけない。様々な政策を総動員しながら、日本経済の実体経済の力を強めていくこと、これが私たちの様々なリスクに対抗できる最大の武器である。これはいくつかの分野において、総括的に連携させながら、この政策を、経済対策を打っていきたい、このように私たちは考えているわけであります。
57:27
ありがとうございます。大臣がおっしゃられたとおり、非常に日本経済にとって非常に重要な時期に差し掛かっておりますので、労働市場の問題、あるいは投資促進、様々な課題につきまして、政策を総動員をして、構造的な賃上げも含め、日本経済が安定的な軌道に乗るように、新藤大臣のリーダーシップを期待したいと思います。続きまして、新しい資本主義について、いくつかお話を伺いしたいと思います。一つは、PFIの関係です。新たな官民連携というのが、昨年策定をされましたグラウンドデザインにおきましても、非常に大切な観点だとされております。官民連携の推進による社会的課題の解決、これは新しい資本主義の根底にある一つの考え方だと思います。その上でお伺いをしたいと思いますが、その一つの手法であるPFIにつきまして、今年はPFI法制定20周年にあたるわけでありますけれども、これまでの取組の全体的な評価、それから今後の方向性につきまして、自民大臣の認識をお伺いしたいと思います。
58:42
お答え申し上げます。上野一刀理事におかれましては、日頃からPFIの推進にご尽力いただいておりまして、心から感謝申し上げたいと思います。PFI法が1999年に交付施行されてから、今年で25周年となります。これまで、コンセッション制度の創設など、PFI法の改正を7回行うとともに、アクションプランに基づき、政府全体としてPFIを強力に推進しているところであります。こういった取組の成果もあり、累計の事業件数が2022年度末で1000件を超えるなど、着実に広がりを見せてきたと評価をしているところでございます。今後の取組の方向性は、大きく2点考えてございます。1つ目は、水分野などのインフラにおけます分野横断型や広域型のPFIの推進。2つ目は、市民生活において身近な公園やスポーツ施設などに加えまして、最近では多市社会を迎えるにあたり、地方公共団体にとって建て替え等が課題となっている仮想場への活用拡大等でございます。人口減少に伴う財政の逼迫と併せまして、インフラの老朽化に伴う公信需要の増大 が見込まれる中、PFIの活用が今後とも重要であり、積極的に推進してまいりたいと考えてございます。
1:00:07
ありがとうございます。力強い答弁だと思います。ただ、私は現在、自民党のPFI匿名委員会の委員長をお手伝っておりまして、先般もヒアリングをいたしますと、いろいろな課題が見えてきています。25周年ということでありますが、一旦立ち止まって検討を深める、そういった点も必要ではないかなというふうに思っております。例えば、きょうお配りをしております資料ですけれども、これは千葉県内でたくさんの公共施設を集約化をして、それを活用した事例でありますけれども、これにつきましては、事業者の方がさまざまな自主事業を行ったり、あるいは、付帯事業として賃貸住宅であったり、あるいはスーパーマーケットなども併設をして、一定の利益、十分な利益を収益を上げていただいているということで、非常に良い例だというふ うに思います。ただ一方で、ともすれば、行政コストのカットのみが重視をされて、民間事業者の利益の確保がなおざりにされている、そういったケースも散見されるわけであります。ヒアリングであれば、例えば、施設を建てて維持管理するだけで工夫する余地がないであったり、運物系の公共施設と比べて、道路下水道などの土木系施設は、特に使用量設定、これに最良の余地がありませんので、収益を上げる余地がない、収益が上がらない、そういった指摘もあります。あるいは、学校、給食センター、こうした点も、こうしたものも、PFI事業を活用されているケースがありますけれども、別に給食センターで給食の数が増えるわけでもないですし、学生の数が、生徒の数が増えるわけでもない、なかなかその事業機会の拡大の余地がないといった声があります。やはり、PFIの構想段階で十分に、民間の事業機会、あるいは利益創出、これに余を用いていかないと、単にコストを削減するだけの手法となってしまうのではないかと思います。私は、PFIは本来的には三方良しだと考えておりまして、行政の効率化、それから民間の創意工夫と利益の確保、そして住民の享受するサービスの向上、 この三つがそろってこそPFIだと考えております。まさに岸田政権、先ほど進路大臣の答弁にもありましたけれども、コストカット型経済から成長型PFI、成長型の経済への転換ということを明確に施行されておりますので、このPFI事業につきましても、単にコストカットをするのではなくて、三方良しの成長型のPFI、これを目指すべきだというふうに思います。その中で、やはり民間の皆さんにも創意工夫の余地があって、そこでしっかりと利益も上げていただく、確保していただく、そういった観点が大事だと思いますが、こういった考え方に対しまして、大臣としての御所見をお伺いしたいと思います。
1:02:59
お答え申し上げます。委員御指摘のとおりだと考えてございます。今後のPFIにおきましては、民間事業者が適正な利益を得られるような成長型PFIより強く展開する必要があると考えてございます。具体的には、昨今の物価高騰による影響を踏まえまして、民間事業者に支払う契約金額の適正化を図ることや、あるい は性能発注など、民間の創意工夫による工事費等の削減や、収益事業による利益喪失を図ることが必要であると考えてございます。また、上下水道などの公益施設におきましても、分野横断公益化やDXの実現によりまして、安全性利便性の担保はもとより、長期間にわたる全体の費用の大幅な効率化が可能となっている事例も現れてございます。こうした成長型PFIを展開し、行政、住民、そして民間にとって散歩をよしのPFIを、都度都度現場のお声もしっかりと伺いながら、実現に邁進してまいりたいと考えてございます。
1:04:05
ありがとうございます。また大臣、今御指摘をいただいた方向性で、ぜひ検討を進めていただいて、散歩をよし、行政だけがコストカットができるだけではなくて、全体として成長できるようなPFIを目指していただきたいというふうに思っております。最後、時間がなくなりましたので、資料にお付けをいたしましたが、ドラクロスの問題につきましてお伺いをしたいというふうに思います。時間がありませんので簡単に申し上げると、今、日本で新規モダリティといいますか、新しい薬の作り方というのが、これからの新薬創出の非常に鍵になっておりますけれども、そうした分野に見ても、現時点では25品目、それから将来的に、欧米ではもう承認申請に行っていたり、あるいはフェーズ3に受検が行っていたりするところで、日本では全く開発余地がないのが、102品目あるということでありまして、こうしたドラクロスでこれから深刻化する可能性が非常に高いわけですね。そうした観点から言いますと、内閣官房におきましても、官房副長官をヘッドにして、この問題に取り組んでいただいております厚生労働省とも連携をしていただいていると思いますが、このドラクロスのこうした状況につきまして、どのようにお考えか、今後の対策も含め、お示しをいただきたいと思います。
1:05:32
お答えします。委員御指摘のとおり、ドラクロスの問題、まさにグローバルで開発工期段階の新規モダリティは、その75%が日本での臨床 開発が未着色の状況であります。このような課題に対応するため、今お話ありましたように、昨年12月に村井内閣官房副長官を座長として立ち上げられた創薬局の工場により、国民に最新の薬品を迅速に届けるための構想会議において、現在議論が進めているところです。この会議では、シーズの探索から薬品の開発まで、日本全体で一気通過した創薬エコシステムの構築を目指しており、その中でドラクラクドラクロスの問題も重要な課題として対応策を考えています。特にこのドラクラクドラクロスの問題につきましては、個々の問題というよりはシステム全体であると考えていまして、より抜本的な制度というものを考えていかないといいと思っています。この会議につきましては、夏ごろを目途に、前期の中間取りまとめを行うことを目指しておりまして、その中で具体的な策を出していきたいと思います。上野検事長君。ありがとうございます。全体的なシステムももちろん大事なんですが、今直面している患者さんがたくさんいらっしゃるわけですね。具体的な疾病、あるいは具体的な薬についてどうするかというのを考えなければ、本来救うことができる命も救えなくなる可能性があるので、全体的なシステム設計はしっかりやっていただきたいと思いますが、個別の具体的なものにつきましても、やはり答えを出していた だきたいと思いますので、そのことを要望して質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
1:07:17
公明党の庄司でございます。どうぞよろしくお願いいたします。私は新型インフルエンザ等対策政府行動計画について、きょう大臣お越しをいただいておりますので、まず2つ大臣に総括的にお尋ねをさせていただきたいというふうに思っております。感染症法5類に移行して、きょうでちょうど1年ということになりました。専門家も相次いでようやく普通の感染症になってきたというコメントを出していただいておりますけれども、長い未知のウイルスとの厳しい戦いもようやく1つ、この5類以降1年というところをもって、次のフェーズに入っていくのかなというふうに私も感想をいただいておりますが、ただいまだに重い後遺症に悩んでいる方々がたくさんいらっしゃいますし、そして政府としては9月末に5万1000床別途を確保するという目標を立てておりますが、まだ全体の7割弱にしか至っていないというところもありますので、これからもしっかり気を許さずに取り組んでいかなきゃいけないんだろうというふうに思っております。そうした中で昨年9月に危機管理統括省が発足をし、明年4月に新しい専門家組織でもありますJISが発足をするということになっている中での今回の政府行動計画の見直しということになるわけでございます。この政府行動計画というのは法に基づいて新型インフルエンザ等による感染症危機が発生した場合に国民の生命健康を保護し、国民生活及び社会経済活動に与える影響が最小となるように対策内容を示すということを目的に2013年策定をされ、2017年に一度改正をされ、今日に至っているわけであります。計画がつくられてから10年経過をいたしまして、今回初めての抜本改正ということに至るわけでありますが、この抜本改正に至った理由は言うまでもなく、今般の新型コロナウイルスの感染症が日本中世界中に蔓延をしたと、その対応すべの中で既存計画の弱点あるいは不備、こうしたことも明らかになったというふうに捉えているからこその抜本改正だろうというふうに思っております。そこで大臣に伺いますけれども、この既存の政府行動計画の基本的な方針あるいは考え方におきまして、新型コロナ感染症の拡大に十分対応できなかったところ、この課題、これをどのように総括をしていらっしゃるのか、ここを伺うということは、つまりそれが次の政府行 動計画の肝になっていくからという文脈でお伺いをさせていただきます。
1:10:14
まさに政府行動計画は2017年に策定して、今回のコロナの蔓延、感染症の有事にはそれを改定するいとまもない中で、本当に全国関係者の皆様方が必死で活動していただいたわけであります。今般の見直しは、本来政府の行動を常に準備をして、備えをし、いざというときのために効果的な対策が取れるような、そういう観点から、まさに今まだコロナが収束していない段階でご苦労いただいた皆さんにお集まりいただいて、有識者会議、これ昨年9月から11回議論をしております。その中で私どもが主な課題として挙げましたのは、まず平時の備えの不足、特にデジタル化の遅れによって関係機関の業務負担が増大したこと、さらに事態の変化への対応に課題があった、感染拡大が複数にわたって起こることが想定されていなかったために、状況の変化に柔軟かつ機動的に対処ができなかったということ、そしてまた国民への効果的な情報発信、これに課題があったと思っています。フェイクニュースや誹謗中傷などが生じ、信頼できる情報を迅速に発信することが求められたということが ご指摘をいただいております。そしてこれらを含めて政府といたしましては、平時の備えの整理拡充、そして社会経済活動とのバランスを図りながら、この感染症危機に対して強くしなやかな社会を構築する、これをテーマにいたしまして、まずは何よりも実践的な訓練を実施展開するということ、そして自治体の有料事例の全国展開や国と地方、また感染症や医療関係においても国と全国との関係機関との連携、さらにはリアルタイムで情報を提供、共有、分析できるという情報の標準化とDXの推進、さらには広報の充実と特にリスクコミュニケーションというものを新たに打ち出しました、そういったものをこれらをEBPMに基づいて施策の実施を徹底していくと、こういったことを今回の項目の中に入れ込んでいるわけであります。(小池晃君)大臣から分かりやすく明確な御答弁をいただいたというふうに思っております。まさに2問目の質問につながるお答えがいくつかキーワードで出てまいりました。デジタルDXというお話、そして国民への情報の伝達、そこにフェイクがあったというお話も触れていただいたわけですが、今回の政府行動計画は13の領域に分けて、しかもそれを準備、初動、対応という3期ごとに目標をまた細分化するという非常に細かな行動計画になっておりますが、そこに予告紙を刺すような5つの共通の視点を横断 的な視点として入れていただいております。その中にDXがまさに入っていました。今大臣おっしゃっていただいたように、国と地方、行政と医療機関における情報収集と共有、予防接種のデジタル化、電子カルタの標準化といったことも示されておりまして、私はこれらを否定するつもりはもちろんありませんが、その上でもう1歩踏み込んで申し上げたいんですけれども、DX化による一番の受益者は誰かというと、それは国民お一人お一人でなければいけないというふうに思っております。というわけ、何かしら障害をお持ちの、例えば視力に障害、聴力に障害をお持ちの方々にも紙や音声への情報アクセスができない、そうした方々にも情報保障としてDXが機能を果たすべきだと、そこまでいかなければ本来のDXはないというふうに思っております。異常事態、有事においては、今お話のように様々な偽情報、憶測による不正確な情報が飛び交うということが今般のことでも教訓としてわかっています。健常者の方だけではなくて全ての国民に正しい情報をわかりやすく迅速に伝え、情報保障を担保するとの目的を次の政府行動計画に盛り込んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
1:14:49
委員からも御紹介いただきましたけれども、今回の改定、まずページ数でいうと約90ページから200ページを超えることになります。それから項目は13項目とおっしゃっていただきましたが、従来の項目は6項目でございます。ですからそれらをまさに横断的に連携させていく、そういったことが重要だというふうに思っているわけでございまして、その中で特に新しい概念として、広報体制というのは常にあるんですけれども、広報に情報提供するとともにそれを共有すると、さらにはリスクコミュニケーションというあらかじめこういった問題が起きるということを皆さんが共有できるような、そういうことをしたいというようなことを入れさせていただきました。特にそのDXはまさに国民の利便性の向上と、それから必要な方に的確に迅速な対応がとれるような、そのために整備をしたいということでございますけれども、ご指摘のあらゆる国民の皆様方にという意味において、視覚や聴覚等が不自由な方々への適切な配慮、こういったものも、それらを皆さんが理解しやすい内容や方法での情報提供、共有を行うということは、この行動計画の案の中にも 入れ込まさせていただいております。ですからそういった中で、今の情報アクセスの配慮を行う上で、DX対応、非常に役割が大きいと思うんですけれども、さらに検討進めていきたいと考えております。(小池晃君)ありがとうございます。安全保障、経済安全保障、職業安全保障、いろいろな安全保障が広がっていますが、情報保障、この分野もしっかりと進めていただければというふうに思っております。大臣はここで結構でございます。ありがとうございました。その上で少し具体的に新たに伺ってまいりたいと思いますが、この政府行動計画について、科学技術振興機構の辻高博フェローの調査によりますと、新型コロナウイルスの研究におきまして、日本の研究者が2020年から2023年4月までに発表した論文数、これは世界14位ということでございまして、G7で最低だったということが明らかにされています。このような低調査について、辻フェローはこのように言われています。日本はコロナ禍前、欧米のように感染症の脅威に直接晒されることがなかったため、感染症の研究者が少なく、研究環境も十分に整備されてはいなかったと分析をしていらっしゃいます。これまでの日本が向き合ってきた感染症対策における、ある種確信をついた発言かと思っています。