6:35
これより会議を開きます。日程第一、防衛省設置法等の一部を改正する法律案、趣旨説明。本案について提出者の趣旨説明を求めます。
7:21
防衛省設置法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。この法律案は、自衛隊の任務の円滑な遂行を図るため、自衛官定数の変更、 統合作戦司令部の新設を含む自衛隊の組織の改変、任期を定めた自衛官の採用を含む自衛官等の人材確保のための制度の導入及び拡大、日本国の自衛隊と、ドイツ連邦共和国の軍隊との間における物品又は駅務の相互の提供に関する日本国政府とドイツ連邦共和国政府との間の協定に係る物品又は駅務の提供に関する規定の整備、国際機関等に派遣される防衛省の職員の業務の追加等の措置を講ずるものであります。次にこの法律案の内容についてその概要を御説明いたします。第一に防衛省設置法、自衛隊法等の一部を改正して自衛官の定数の変更を行うことや統合作戦司令部を新設すること、海上自衛隊大港地方隊を横須賀地方隊に統合すること等、自衛隊の体制を強化するための規定の整備を行うこととしています。第二に自衛隊法及び防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正して、公務に有用な専門的な知識経験又は優れた指揮権を有する者を任期を定めて自衛官として採用する任期付き自衛官制度の導入等、自衛隊員の人材確保のための各種制度の見直しのための規定の整備を行うこととしています。最後に自衛隊法及び国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律の一部を改正して、ドイツとの物品営機務総合提供協定に 係る物品又は営機務の提供に関する規定等を整備し、また国際機関等に派遣される防衛省の職員の処遇等に関する法律の一部を改正して、国際機関等に派遣される防衛省の職員が従事することができる業務に、装備品等の共同開発事業等の管理、調整及び実施に関する業務を追加し、同志国等との連携を強化するための規定の整備を行うこととしています。以上がこの法律案の趣旨でございます。
10:17
ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。
10:55
立憲民主党の水野元子です。会派立憲民主社民を代表し、防衛省設置法等の一部を改正する法律案について質問いたします。まず、4月20日の海上自衛隊ヘリの事故について、亡くなられた方のご冥福、ご不明な方の早期発見を心から記念申し上げます。最新の対 応状況を木原防衛大臣にお尋ねします。また、昨年4月の宮古島での事故など、事故が続く原因と具体的な再発防止策もご説明ください。近年頻発する自然災害への救助復旧活動に伴う急な計画変更や人員動員などが、訓練を含む防衛省自衛隊の他の本来業務に影響していませんか。木原大臣にお尋ねいたします。災害救助復旧における自衛隊の皆様のご尽力に心から敬意を表します。しかし、焚き出しなど自衛隊以外でもできる作業もあると感じます。防災署防災復興庁など専門の組織機関を設置して、政府の対応体制を強化すべきではないでしょうか。近年、年に4、5回も激甚地震災害が発生していますが、政府は都道対策本部を設置するパータリ的な対応です。省庁間や国・自治体間の縦割れで対応が遅れ、作業が重複し、非効率です。ワンストップで平時から自治体NGO等と連携し、専門人材を雇用育成して予測や減災に努め、発災時に速やかに対応して防災のPDCAを回す体制が急務です。災害対国日本における国民の安全安心のため、防災復興庁など災害と復興対策に特化した常設の専門の組織機関の設置を是非ともご検討いただきたい。林官房長官にご見解をお尋ねいたします。この度の法改正による統合作戦 指令部の新設により、米軍との連携が強化され、防衛大臣の指揮権の一部が受検されます。文明統制に問題はないでしょうか。仮に海外で米軍の活動に起因し、孫立基自体に該当し得る事案が生じ、反撃の是非を検討する場合、米軍インド太平洋軍指令部と自衛隊統合作戦指令部でどのように連絡調整が行われますか。また、日本政府は国会審議を含むどのようなプロセスで反撃の是非を最終判断しますか。木原大臣にお尋ねいたします。今回、日米の防衛関連組織を改変するなら、文明統制の確保や平等なパートナーシップのため、日米合同委員会の構造も改変すべきではないでしょうか。日米間の国際会議で、外務省の相手方が国務省ではなく在日米軍とのいびつな構造は日米合同委員会のみです。近年、問題となっている米軍基地周辺の高濃度のPFAS問題で立ち入り調査が実現しづらいのは、日米合同委員会で申し入れをしても規制を受ける立場の米軍が対応に消極的なためではないですか。米軍基地をめぐる問題が頻発しています。日米の防衛に関する連携体制改変の機会をとらえ、日米合同委員会の構造改革や日米中協定自体の改正を日米2+2で真摯に話し合うべきです。上川外務大臣に伺います。横須賀地方隊への大港地区隊の統合が必要不可欠な具体的な理由は何ですか。